JP7470940B2 - 床下地セット及び輻射冷暖房システム - Google Patents

床下地セット及び輻射冷暖房システム Download PDF

Info

Publication number
JP7470940B2
JP7470940B2 JP2020066986A JP2020066986A JP7470940B2 JP 7470940 B2 JP7470940 B2 JP 7470940B2 JP 2020066986 A JP2020066986 A JP 2020066986A JP 2020066986 A JP2020066986 A JP 2020066986A JP 7470940 B2 JP7470940 B2 JP 7470940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top surface
flow direction
floor
air
ventilation space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020066986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021162269A (ja
Inventor
正 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2020066986A priority Critical patent/JP7470940B2/ja
Publication of JP2021162269A publication Critical patent/JP2021162269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7470940B2 publication Critical patent/JP7470940B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Description

本発明は床下地セット及び輻射冷暖房システムに関し、特に運搬が簡便で輻射冷暖房に適した床下地セット及び輻射冷暖房システムに関する。
温度が調節された空気を冷暖房対象空間に供給する対流方式の冷暖房における温度ムラの発生という不都合を解消するものとして、熱輻射によって冷暖房を行う技術がある。熱輻射による冷暖房を行う際に用いられるものとして、表面と裏面とを有する立体を基本形状とするコンクリートで形成されたブロック本体を備え、所定の流量の気体が流通可能な溝状の気体流路が裏面側に形成され、気体流路を裏面側の送気流路と裏面に面しない還気流路とに分割する流路セパレータを備え、流路セパレータには、送気流路から還気流路への気体の移動が可能な連通孔が形成されている熱輻射ブロックがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015-222154号公報
しかしながら、特許文献1に記載の熱輻射ブロックは、ブロック本体がコンクリートで形成されているため、重量及び容積が大きくなりがちで、運搬が難儀であった。
本発明は上述の課題に鑑み、運搬が簡便な、輻射冷暖房に適した床下地セット及びこれを用いた輻射冷暖房システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る床下地セットは、例えば図2に示すように、気体を流れ方向Xに案内する案内板11であって、流れ方向Xに沿って延びる天面11t及び一対の側面11sを有し、一対の側面11sは天面11tを間に挟んで天面11tに対して同じ側に角度をもって延びるように天面11tに接続され、天面11tと一対の側面11sとの内部に気体が流れる通気空間12を形成する案内板11と;流れ方向Xに沿って延びて、通気空間12を天面11tから遠い側の第1の通気空間10sと天面11tに近い側の第2の通気空間10rとに仕切る中仕切板13であって、第1の通気空間10sと第2の通気空間10rとを連絡する通気孔13hが流れ方向Xに並ぶように複数形成され、第1の通気空間10sから通気孔13hを通って第2の通気空間10rに移動した気体を流れ方向Xに対して交差する方向に天面11tに沿って移動させるように配置された中仕切板13とを備える。
このように構成すると、簡便に運搬できる構造の部材で通気流路を形成することができる。
また、本発明の第2の態様に係る床下地セットは、例えば図5に示すように、上記本発明の第1の態様に係る床下地セット10Aにおいて、第2の通気空間10rの天面11tと側面11sとの境界付近に設けられた案内羽根15であって、天面11tと側面11sとが連なる部分との間に気体を通す外周隙間10reを流れ方向Xに渡って形成する隙間形成板15rと、外周隙間10reに流入した気体を流れ方向Xに対して交差する方向に案内する案内片15pと、を有する案内羽根15を備える。
このように構成すると、第2の通気空間を流れ方向に対して交差する方向に流れる気体が拡大することを抑制することができ、気体から案内板への伝熱効率の低下を抑制することができる。
また、本発明の第3の態様に係る床下地セットは、例えば図6に示すように、上記本発明の第1の態様に係る床下地セット10Bにおいて、案内板11Bが、天面11tから第2の通気空間10rに突き出た交差フィン17であって流れ方向Xに対して交差する方向に第1の所定の長さで延びる交差フィン17と、側面11sから第2の通気空間10rに突き出た平行フィン18であって流れ方向Xに沿って第2の所定の長さで延びる平行フィン18と、を有する。
このように構成すると、交差フィンを中断フィンとして、平行フィンを乱れ促進体として、それぞれ機能させることが可能になり、気体から案内板への伝熱を向上させることが可能になる。
また、本発明の第4の態様に係る輻射冷暖房システムは、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る床下地セット10が流れ方向Xに第3の所定の長さになるように構成された床下地列10fが、流れ方向Xに対して交差する方向Yに複数配列されて構成された床下地ユニット10cと;複数の床下地列10fのそれぞれの一方の端部を介して第1の通気空間10sに供給する気体Aを流す主送気流路31と;複数の床下地列10fのそれぞれの一方の端部とは反対側の他方の端部を介して第2の通気空間10rから収集した気体Aを流す主還気流路32と;床下地ユニット10cの外側上面に構成された床構成層28と;主送気流路31に供給する気体Aの温度を調節する温度調節機器40とを備える。
このように構成すると、温度が調節された気体の熱を案内板を介して床構成層に伝達させることができ、床構成層からの熱輻射によってその上方の空間の冷暖房を行うことができる。
また、本発明の第5の態様に係る輻射冷暖房システムは、例えば図1及び図4に示すように、上記本発明の第4の態様に係る輻射冷暖房システム1において、主送気流路31及び主還気流路32の少なくとも一方が、案内板11で形成されている。
このように構成すると、床下地セットと主送気流路及び/又は主還気流路との間で少なくとも一部の部品の共通化を図ることができ、輻射冷暖房システムの生産効率を向上させることができる。
本発明によれば、簡便に運搬できる構造の部材で通気流路を形成することができる。
本発明の実施の形態に係る輻射冷暖房システムの概略構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態に係る床下地セットを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は床下地セットを構成する案内板の斜視図、(C)は床下地セットを構成する中仕切板の斜視図である。 床下地に取り付けられる部材であり、(A)は連結クリップの斜視図、(B)は還気端部キャップの斜視図、(C)は送気端部キャップの斜視図、(D)は塞ぎキャップの斜視図である。 床下地の構成手順を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る床下地セットを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は床下地セットを構成する案内板及び案内羽根の正面斜視図、(C)は床下地セットを構成する案内羽根の斜視図である。 本発明の実施の形態の別の変形例に係る床下地セットを示す図であり、(A)は斜視図、(B)は床下地セットを構成する案内板の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る輻射冷暖房システム1を説明する。図1は、輻射冷暖房システム1の概略構成を示す系統図である。輻射冷暖房システム1は、本発明の実施の形態に係る床下地セット10を複数備えている。輻射冷暖房システム1は、さらに、主送気流路を構成する主送気管31と、主還気流路を構成する主還気管32と、気体としての空気Aの温度を調節する温度調節機器としての空調機40とを備えている。輻射冷暖房システム1は、本実施の形態では、冷房又は暖房(以下「冷暖房」という)の対象となる空間(典型的には冷暖房対象室)を区画する床面に敷き詰められた複数の床下地セット10及びその上に構成される床構成層に、空気Aが保有する冷熱又は温熱を伝達させ、床下地セット10及び床構成層の輻射熱で冷暖房対象空間の冷暖房を行うシステムである。
ここで図2を参照して、床下地セット10の構成を説明する。図2(A)は床下地セット10の斜視図、図2(B)は床下地セット10を構成する案内板11の斜視図、図2(C)は床下地セット10を構成する中仕切板13の斜視図である。床下地セット10は、図2(A)に示すように、案内板11と、中仕切板13とを備えている。
案内板11は、板状の部材がプレス加工等によって曲げられることで、内部に空気Aが通過する通気空間としての空気流路12を形成する部材である。案内板11は、本実施の形態では、概略、矩形の板状部材の両端部が同じ方向に曲げられて、溝形鋼のような断面形状を有している。案内板11は、同じ方向に曲げられた板状部材の両端部である一対の側面11sと、一対の側面11sに挟まれた天面11tとを有している。天面11t及び各側面11sは、典型的には平面に形成されているが、機能を阻害しない範囲において湾曲していてもよい。天面11tと各側面11sとのなす角は、90°~100°であることが好ましく、93°~97°であることがより好ましく、典型的には95°である。一対の側面11sの間隔が天面11tから遠ざかるに連れて大きくなるようにすると、案内板11の複数を運搬する際に重ねることで嵩張らずに効率的な運搬が可能になる。天面11tとそれぞれの側面11sとのなす角は、典型的には同じ角度であるが、異なる角度であってもよい。天面11tと各側面11sとの境界部分は、典型的には曲面になっており、応力集中を緩和することができるようになっている。本実施の形態では、各側面11sには、天面11tが接続された辺に対向する辺に、フランジ11fが接続されている。フランジ11fは、外側(相対する側面11sから離れる側)に向けて延びており、外側に延びた先端部11feが鉛直上方にわずかに延びている。案内板11は、本実施の形態では、天面11tに対向する面が開口になっている。天面11tに対向する開口面は、一対のフランジ11f(先端部11feを除く)と同一平面上にある。また、本実施の形態では、天面11t及び一対の側面11sに直交する一対の面も開口になっている。案内板11は、一対のフランジ11fが建物の床面(不図示)に接するように載置されることで、天面11tと建物の床面との間に間隔が空き、天面11tと一対の側面11sと建物の床面とに囲まれた内部(案内板11の内部)に空気流路12が形成されるように構成されている。空気流路12は、全体として、天面11tと側面11sとの境界が延びる方向に空気Aが流れるようになっている。この空気Aが流れる方向を流れ方向Xということとし、流れ方向Xに直交する方向(本実施の形態ではかつ天面11tに平行)を直交方向Yということとする。直交方向Yは、流れ方向Xに交差する方向の一態様である。案内板11は、天面11t並びに一対の側面11s及びフランジ11fが、流れ方向Xに沿って延びている。案内板11は、典型的には金属で形成されているが、金属以外の材料(例えば合成樹脂等)で形成されていてもよい。案内板11は、例えば、長さ(流れ方向Xの距離)が700~1000mm(例えば900mm)、幅(直交方向Yにおける天面11tに平行な距離)が500~700mm(例えば600mm)、高さが80~120mm(例えば100mm)に形成されるが、これ以外の適切な長さに形成されていてもよい。
中仕切板13は、空気流路12を送気流路10sと還気流路10rとに仕切る部材である。中仕切板13は、概ね、矩形の板状部材が、対向する一対の辺の中点を結ぶ線に沿ってプレス加工等によって曲げられて、長屋の屋根のような外観を呈している。中仕切板13は、本実施の形態では、矩形の板状部材が曲げられた線が直交方向Yに幅を有していて頂面13tを形成している。頂面13tに対して直交方向Yの両側には斜面13sが形成されている。各斜面13sの、頂面13tに接続する辺に対向する辺には、端部13eが形成されている。一対の端部13eは、典型的には頂面13tに平行な同一平面上に存在している。中仕切板13は、案内板11に組み合わせて床下地セット10を構成したときに、頂面13tが天面11tに接触し、端部13eがフランジ11fの先端部11feに接触するように構成されている。これにより、床下地セット10は、一対の斜面13sと案内板11との間に一対の還気流路10rが形成され、一対の斜面13sの内側に送気流路10sが形成されることになる。送気流路10sは、還気流路10rよりも天面11tから遠い位置に形成されている。したがって、送気流路10sは第1の通気空間に相当し、還気流路10rは第2の通気空間に相当する。中仕切板13は、案内板11に対して容易に着脱できるように構成されており、案内板11の一対のフランジ11fの先端部11feと建物の床面との間に両端部13eを挟むだけで位置決めしてもよい。中仕切板13は、長さ、幅、高さが、案内板11と同程度に形成されている。ここでいう同程度とは、中仕切板13が案内板11に組み合わされたときに、本実施の形態では1つの送気流路10sと2つの還気流路10rとを適切に形成することができる程度である。中仕切板13は、一対の斜面13sのそれぞれに、通気孔13hが形成されている。通気孔13hは、本実施の形態ではスリット状(細長い長方形状)に形成されている。各斜面13sに形成される通気孔13hは、頂面13tの近傍で、スリットが流れ方向Xに延びる向きで、複数が流れ方向Xに沿って一列に配列されている。中仕切板13に通気孔13hが形成されていることで、送気流路10sと還気流路10rとの間を空気A(図1参照)が流通できるようになっている。各通気孔13hは、通過する空気Aが噴流の状態で還気流路10rに流入する大きさに形成されているとよい。例えば、空気Aが3m/s~5m/sの流速で通気孔13hを通過するように、通気孔13hの形状及び大きさを決定してもよい。空気Aの流量にもよるが、各通気孔13hは、例えば30~50mm×3~5mm(典型的には40mm×4mm)の長方形としてもよく、この寸法は中仕切板13(ひいては床下地セット10)の流れ方向Xの長さに応じて適宜変更することができる。
再び主に図1を参照して、輻射冷暖房システム1の構成を説明する。輻射冷暖房システム1は、複数の床下地セット10が建物の床面(不図示)に敷き詰められている。床下地セット10の敷設態様は、まず、複数の床下地セット10を、中仕切板13の端部13eが建物の床面に接するように載置しつつ、流れ方向Xに一列に隙間なく配列して第3の所定の長さにすることで、1つの床下地列10fが形成される。第3の所定の長さは、熱輻射が行われる床面の流れ方向Xにおける一辺の長さである。床下地列10fは、各床下地セット10の送気流路10s同士及び還気流路10r同士が、それぞれ連絡している。このように構成された床下地列10fが、直交方向Yに複数列並べられることで、多数の床下地セット10が敷き詰められることとなる(以下「床下地ユニット10c」という。)隣接する床下地列10fは、フランジ11fを突き合わせたうえで、接触した隣接する先端部11feを連結クリップ23(図3(A)参照)で挟み込むことで連結することができる。複数の床下地列10fが配列されることにより、空気流路12(送気流路10s及び還気流路10r)が複数本形成されることとなる。床下地ユニット10cは、平面視において、全体として矩形に形成されている。床下地ユニット10cは、平面視における矩形の4つの辺のうちの向かい合う一対の辺から連なる側面に、一方につき床下地列10fの数に相当する空気流路12の開口が表れている。床下地ユニット10cの、複数の空気流路12の開口が表れる一対の側面のうち、一方の側面に表れる各空気流路12の開口においては還気流路10rの開口が還気端部キャップ21(図3(B)参照)で塞がれており、他方の側面に表れる各空気流路12の開口においては送気流路10sの開口が送気端部キャップ22(図3(C)参照)で塞がれている。還気端部キャップ21が取り付けられた床下地ユニット10cの側面には主送気管31が接続されており、送気端部キャップ22が取り付けられた床下地ユニット10cの側面には主還気管32が接続されている。
主送気管31は、直交方向Yに延びている。主送気管31は、本実施の形態では、案内板11(図2(B)参照)を以下のように利用して構成されている。すなわち、主送気管31は、案内板11を、床下地ユニット10cを構成している床下地セット10の案内板11の配置に対して、天地を逆にすると共に直交するように一列に配置することで、下半分が形成されている。このとき、主送気管31の下半分の高さ方向の位置関係は、主送気管31の下半分を構成する案内板11を、その天面11tが建物の床面に載置されるように配置したときのフランジ11fの一方の上に、床下地ユニット10cを構成する中仕切板13の端部13eが載置される、高さ方向の位置関係である。このような配置にするために、主送気管31の下半分が配置される部分は、床下地ユニット10cが配置される部分よりも、建物の床面が一段下がっている。主送気管31の下半分の上には、床下地ユニット10cを構成する各床下地列10fに連続するように、案内板11が載置されことによって主送気管31の上半分が形成されている。主送気管31の上半分を構成する各案内板11は、フランジ11fが接するように配置されている。つまり、主送気管31は、上半分を構成する各案内板11が、下半分を構成する案内板11に対して、天地が逆で直交している。主送気管31の上半分を構成する各案内板11は、床下地列10fに接続された端部とは反対側の端部が、塞ぎキャップ25(図3(D)参照)で塞がれている。このように構成されることで、主送気管31は暗渠となっている。主還気管32は、上述した主送気管31と同様に構成されている。主送気管31は、床下地ユニット10cにおける直交方向Yの一方の端部が、塞ぎキャップ25で塞がれている。主還気管32は、床下地ユニット10cにおける直交方向Yの、主送気管31の塞ぎキャップ25で塞がれている端部とは反対側の端部が、塞ぎキャップ25で塞がれている。
図4を併せて参照して、上述の床下地ユニット10c並びに主送気管31及び主還気管32(以下、これらを合わせて「床下地」という場合がある。)の構築手順を説明する。本実施の形態では、まず、図4(A)に示すように、主送気管31及び主還気管32それぞれの下半分を配置する。このとき、本実施の形態では、上述のように、案内板11を利用して、案内板11の天面11tを下にして床面に載置し、主送気管31と主還気管32とを第3の所定の距離だけ離して平行に配列する。次に、図4(B)に示すように、配列した主送気管31と主還気管32との間に中仕切板13を配列する。中仕切板13は、構築する床下地ユニット10cの構成に必要な床下地列10fの分だけ配列する。中仕切板13は、一対の端部13eが床面に接するように載置し、主送気管31及び主還気管32が延びる方向に対して直交する方向に延びるように配列する。次に、図4(C)に示すように、配列したそれぞれの中仕切板13の一対の端部13eの上に、案内板11の一対のフランジ11fを載置して、それぞれの中仕切板13に案内板11を取り付ける。中仕切板13に案内板11を取り付けることで床下地セット10が構成され、これが順次行われることで床下地列10fが構成され、さらには床下地列10fが直交方向Yに複数構成されることで床下地ユニット10cとなる。案内板11を中仕切板13に取り付けたら、隣り合う床下地列10fの突き合わさったフランジ11fの先端部11feを連結クリップ23で止める。また、主送気管31に面する還気流路10rの開口を還気端部キャップ21で塞ぎ、主還気管32に面する送気流路10sの開口を送気端部キャップ22で塞ぐ。これにより、各床下地列10fは、各送気流路10sが主送気管31と連絡し、各還気流路10rが主還気管32と連絡することになる。次に、図4(D)に示すように、主送気管31及び主還気管32それぞれの上半分を配置する。このとき、本実施の形態では、前述のように、案内板11を利用して、下半分を構成している案内板11に対して、天地が逆で直交するように案内板11を配置している。この、主送気管31及び主還気管32それぞれの上半分を構成する案内板11は、床下地列10fに続いて同列に配置されている。なお、図1では、便宜上、主送気管31及び主還気管32の平面視が、床下地列10fから連続した案内板11で表されておらず、床下地列10fに直交する方向に連続するように表されている。その後、主送気管31及び主還気管32それぞれの、床下地ユニット10cとは反対側の側面(長手方向に沿った面)に表れる、上半分を構成する案内板11の開口を、塞ぎキャップ25で塞ぐ。さらに、主送気管31の長手方向の一方の端部の末端に表れる下半分を構成する案内板11の開口を塞ぎキャップ25で塞ぎ、主還気管32の長手方向の他方の端部の末端に表れる下半分を構成する案内板11の開口を塞ぎキャップ25で塞ぐ。このようにして、床下地が構築される。ここで構築した床下地に利用した部材は、案内板11と中仕切板13の2種類なので、部材の共通化を図ることができ、製造効率の向上を図ることができる。また、案内板11及び中仕切板13は、それぞれ重ねて運搬できるので、輸送効率を向上させることができる。
輻射冷暖房システム1では、上述のように構成された床下地の上に、コンクリートが現場で打設されて、コンクリート層28(図1中に部分的に示している)が構成される。このように、床下地は、敷設した上に直接コンクリートを流し込むことができ、デッキプレートの役割を果たしている。コンクリート層28は、床構成層に相当する。コンクリート層28は、要求される積載荷重に応じて、鉄筋を配筋するとよい。なお、床構成層として、コンクリート層28に代えて、砂及び/又は乾燥土を入れた上に合板を敷いた層を構成してもよく、あるいは砂を入れた上に人工芝を敷いた層を構成してもよく、この他に適切な層を構成してもよい。
再び主に図1を参照して、輻射冷暖房システム1の構成の説明を続ける。空調機40は、コイル41と、ファン42とを有している。コイル41は、空調機40に導入された空気Aを冷却又は加熱するものである。コイル41は、熱源機(不図示)で温度が調節された冷水又は温水を内部に流すチューブを有している。コイル41のチューブには、多数のフィンが設けられている。コイル41は、多数のフィンの間に空気Aを通過させて、冷水又は温水と空気Aとの間で熱交換させることにより、冷水又は温水の熱を空気Aに伝達させるように構成されている。ファン42は、コイル41で温度が調節された空気Aを床下地ユニット10cに向けて圧送するものである。なお、空調機40は、空気Aの温度を調節することができれば足り、空気Aの湿度を調節するための構成は有しなくてよい。しかしながら、空調機40から供給された空気Aに含まれる水分が結露するおそれがある場合は、結露を発生させないようにするため、空調機40が空気Aの湿度を調節するための構成を有することが好ましい。空調機40の吐出側と主送気管31の端部(塞ぎキャップ25で塞がれた端部とは反対側の端部)とは、空気往管35で接続されている。空調機40の導入側と主還気管32の端部(塞ぎキャップ25で塞がれた端部とは反対側の端部)とは、空気還管34で接続されている。空気往管35が接続された主送気管31の端部と、空気還管34が接続された主還気管32の端部とは、全体として矩形に形成された床下地ユニット10cの対角に位置するように構成されている。
引き続き図1乃至図4を参照して、輻射冷暖房システム1の作用を説明する。床下地セット10の作用は、輻射冷暖房システム1の作用の一環として説明する。輻射冷暖房システム1を作動させる際、まず、空調機40を起動する。すると、空気Aが空調機40に導入される。空調機40に導入された空気Aは、コイル41を通過する際、冷房時は冷やされ、暖房時は温められる。コイル41を通過して温度が調節された空気Aは、ファン42によって、空調機40から吐出される。空調機40から吐出された空気Aは、空気往管35を流れた後に主送気管31に流入する。主送気管31に流入した空気Aは、空気往管35が接続された側とは反対側の端部に向けて流れる。主送気管31内を流れる空気Aは、床下地列10fに出会う度に、出会った床下地列10fの送気流路10sに流入する。
主送気管31から各床下地列10fの送気流路10sに流入した空気Aは、主還気管32が接続された側の端部に向けて流れる。そして、送気流路10sを流れる空気Aは、通気孔13h(図2参照)に出会う度に、出会った通気孔13hを通過して還気流路10rに流入する。このとき、通気孔13hを通過した空気Aは、噴流の状態で還気流路10rに流入し、案内板11の天面11tに衝突してから天面11tに沿う流れとなって、天面11tから側面11sへと内面に沿って流れ方向Xに交差する方向に流れる。還気流路10rに流入した空気Aが、噴流で天面11tから側面11sへと内面に沿って流れることで、還気流路10rと接する部分の案内板11の内面に沿って存在する境膜が破壊され、空気Aが保有する冷熱又は温熱が効率よく案内板11に伝達され、ひいてはコンクリート層28に伝達される。さらに、還気流路10rの空気Aが主還気管32に向かって乱流で流れることで、層流で流れる場合に比べて空気Aから案内板11及びコンクリート層28への熱伝達を促進させることができる。案内板11(床下地セット10)及びコンクリート層28は、冷房時は冷やされ、暖房時は温められる。
空気Aからの熱伝達により案内板11を介して冷やされ又は温められたコンクリート層28は、表面から冷熱又は温熱を輻射して、コンクリート層28の表面に面した空間の冷房又は暖房を行う。なお、冷房時は、冷房対象空間に存在する物体の熱がコンクリート層28に吸収されることで納涼感を得られるのであるが、本明細書では、便宜上、コンクリート層28から冷熱が輻射されると表現する。輻射冷暖房システム1では、案内板11及びコンクリート層28を冷却又は加熱する熱媒体が空気Aであるので、コンクリートに埋設された管内を流れる冷水又は温水を熱媒体とする場合に比べて、結露の発生を抑制することができ、漏水を回避することができる。仮に、熱媒体を冷水として輻射冷房を行う場合、床面等の輻射面の結露を防止するために冷水の温度を23℃以上(露点より高い温度)とすることが考えられるが、23℃一定の冷水を流した場合、負荷の変動があったときに迅速に追従することが困難となる。
また、輻射冷暖房システム1では、床下地セット10及び床下地セット10の上に構成されたコンクリート層28を冷却又は加熱し、冷却又は加熱したコンクリート層28からの熱輻射によって冷暖房を行うので、大空間においても床上3m程度までの作業領域を温度調節する成層空調を実現することができる。仮に、温度調節した空気を冷暖房対象空間に供給する対流方式の空調を行う場合は、上部に高温の空気が対流しやすくなり、作業領域の暖房を効果的に行うことが困難であるが、輻射冷暖房システム1では、作業領域の冷暖房を効果的に行うことができる。また、輻射冷暖房システム1では、コンクリート層28を冷却又は加熱して輻射冷暖房を行うところ、コンクリートは比較的熱容量が大きいので、コンクリート層28に蓄熱することができる。したがって、温度が調節された空気Aの空気流路12への供給を一旦中断し、その後に温度が調節された空気Aを空気流路12へ供給して冷暖房を再開した場合に、中断前の冷熱又は温熱がコンクリート層28に留保されているため、冷暖房の立ち上がりが早くなる。このため、中断によって空気に伝達した熱が喪失してしまう対流方式の空調に比べて、輻射冷暖房システム1は省エネルギー効果が大きくなる。また、電力平準化に有効な深夜電力を利用して空調機40を作動させ、深夜にコンクリート層28に蓄熱させた冷熱又は温熱を、日中に表面から輻射させて冷暖房を行うことができる。
還気流路10rに流入した空気Aは、案内板11の天面11tから側面11sへとその内面に沿って流れた後、主還気管32に向けて還気流路10rを流れ、主還気管32に流入する。主還気管32に流入した空気Aは、空気還管34に向けて主還気管32を流れる。このとき、空気還管34が接続された主還気管32の端部は、空気往管35が接続された主送気管31の端部に対して対角に位置しているので、各床下地列10fを流れた空気Aが空気往管35から空気還管34まで移動した距離が概ね等しくなり(リバースレタン方式)、床下地ユニット10c及びコンクリート層28の全体をムラなく冷却又は加熱することができる。主還気管32を流れて空気還管34に流入した空気Aは、空気還管34を流れて空調機40に導入される。空調機40に導入された空気Aは、再び温度調節された後に空調機40から吐出され、以降、上述の作用を繰り返す。
以上で説明したように、本実施の形態に係る床下地セット10によれば、案内板11及び中仕切板13をそれぞれ重ねて運搬することができると共に現場において設置した床下地セット10(床下地ユニット10c)の上にコンクリートを打設してコンクリート層28を形成するので、運搬時の重量及び容積を軽減することができ、簡便に運搬できる構造の部材を利用して輻射冷暖房に適した構造物を得ることができる。また、本実施の形態に係る輻射冷暖房システム1によれば、温度が調節された空気Aの熱を床下地ユニット10cの各案内板11を介してコンクリート層28に伝達させることができ、コンクリート層28からの熱輻射によってその上方の冷暖房対象空間の冷暖房を行うことができる。
次に図5を参照して、本発明の実施の形態の第1の変形例に係る床下地セット10Aを説明する。図5(A)は床下地セット10Aの斜視図、図5(B)は床下地セット10Aを構成する案内板11及び案内羽根15の正面斜視図、図5(C)は床下地セット10を構成する案内羽根15の斜視図である。床下地セット10Aは、前述の床下地セット10(図2参照)に対して、案内羽根15が追加されている。案内羽根15は、正面視において還気流路10r内の天面11tと側面11sとの境界部分からその周辺に渡る領域に設置されている。案内羽根15は、隙間形成板15rと複数の案内片15pとを有している。隙間形成板15rは、天面11tと側面11sとの境界部分周辺の案内板11との間に外周隙間10reを形成する部材である。隙間形成板15rは、典型的には、正面視において天面11tと側面11sとが連なる部分(境界部分)の周辺と概ね同じ形状にプレス加工等で曲げられた板状部材が、流れ方向Xにおいて案内板11と同じ長さに形成されている。隙間形成板15rが案内板11に近接して設置されることで、案内板11と隙間形成板15rとの間に外周隙間10reが流れ方向Xに渡って形成されることとなる。隙間形成板15rは、設置されたときに天面11tに対向する部分の直交方向Yの端部の辺が、流れ方向X全体に渡って、天面11tから離れる方向に曲げられている。案内片15pは、板状の小片で形成されている。案内片15pは、隙間形成板15rの天面11tに対向する面に、流れ方向Xに間隔をあけて(典型的には等間隔で)複数が設けられている。各案内片15pは、天面11tに対向する隙間形成板15rの面に対して直交するように延びると共に、直交方向Yに対して主還気管32側(空気Aの流れの下流側)に傾いて延びるように設けられている。各案内片15pが直交方向Yに対して主還気管32側に傾く程度は、概ね15°~45°、典型的には30°である。上述した案内羽根15が一対の還気流路10rに追加されている点以外の床下地セット10Aの構成は、床下地セット10(図2参照)と同様である。
このように構成された床下地セット10Aは、輻射冷暖房システム1において床下地セット10(図2参照)に代えて設けられる。そして、床下地セット10Aの送気流路10sに流入した空気Aは、通気孔13hを通過して噴流の状態で還気流路10rに流入し、案内板11の天面11tに衝突してから天面11tに沿う流れとなって、天面11tから側面11sへと内面に沿って流れ方向Xに交差する方向に流れる際に、外周隙間10reを、案内片15pの傾きに沿って流れることになる。このように空気Aが流れることにより、噴流の状態で通気孔13hから還気流路10rに流入した空気Aが拡大することが抑制され、空気Aが保有する冷熱又は温熱を効率よく案内板11及びコンクリート層28に伝達させることができる。
次に図6を参照して、本発明の実施の形態の第2の変形例に係る床下地セット10Bを説明する。図6(A)は床下地セット10Bの斜視図、図6(B)は床下地セット10Bを構成する案内板11Bの斜視図である。床下地セット10Bは、前述の床下地セット10(図2参照)の案内板11(図2参照)に代えて、交差フィン17及び平行フィン18を有する案内板11Bが設けられている点が、床下地セット10(図2参照)と異なっている。案内板11Bは、案内板11(図2参照)に対して交差フィン17及び平行フィン18が設けられたものである。交差フィン17は、天面11tから還気流路10rに突き出るように、天面11tに取り付けられている。交差フィン17は、板状の小片で構成されており、天面11tに対して直交するように延びると共に直交方向Yに第1の所定の長さで延びている。第1の所定の長さは、中断フィンの効果を奏する長さである。中断フィンは、伝熱面積の総和を変えずに、流体が流れる方向に見てフィンを構成する平板の先端からの距離が長くなるほど発達する温度境界層の厚さを小さくするために、平板を分割して1つおきに位置をずらして配置したものである。交差フィン17は、流れ方向Xに間隔をあけて(典型的には等間隔で)複数が設けられている列が、直交方向Yに複数列(図6に示す例では3列)設けられている。直交方向Yに隣接する交差フィン17の列は、典型的には流れ方向Xに半分の距離だけずれている。平行フィン18は、側面11sから還気流路10rに突き出るように、側面11sに取り付けられている。平行フィン18は、板状の小片で構成されており、側面11sに対して直交するように延びると共に流れ方向Xに第2の所定の長さで延びている。第2の所定の長さは、乱れ促進体の効果を奏する長さである。乱れ促進体は、一般に、平板状に突出物がある場合に平板に沿って流れる流体が突出物の上端で剥離し、剥離した流れが突出物の高さの数倍程度下流の位置で平板に再付着する際に熱伝達率が高くなる現象利用した、熱伝達率を向上させる突起物である。平行フィン18は、流れ方向Xに間隔をあけて(典型的には等間隔で)複数が設けられている列が、直交方向Yに沿う方向に複数列(図6に示す例では上下方向に2列)設けられている。直交方向Yに沿う方向に隣接する平行フィン18の列は、典型的には流れ方向Xに半分の距離だけずれている。上述したように交差フィン17及び平行フィン18が案内板11Bに設けられている以外の床下地セット10Bの構成は、床下地セット10(図2参照)と同様である。
このように構成された床下地セット10Bは、輻射冷暖房システム1において床下地セット10(図2参照)に代えて設けられる。そして、床下地セット10Bの送気流路10sに流入した空気Aは、通気孔13hを通過して噴流の状態で還気流路10rに流入し、案内板11の天面11tに衝突してから天面11tに沿う流れとなって、天面11tから側面11sへと内面に沿って流れ方向Xに交差する方向に流れる際に、天面11tに沿って流れる段階では中断フィンとして作用する交差フィン17の面に沿って流れることで交差フィン17を介した案内板11B全体への熱伝達が促進され、側面11sに沿って流れる段階では乱れ促進体として作用する平行フィン18を越えて流れることで平行フィン18を介した案内板11B全体へさらに効率よく熱伝達が行われることとなる。このように空気Aが流れることにより、噴流の状態で通気孔13hから還気流路10rに流入した空気Aが保有する冷熱又は温熱を、効率よく案内板11B及びコンクリート層28に伝達させることができる。
以上の説明では、案内板11(案内板11Bを含む)の天面11tに対向する面が開口になっていることとしたが、天面11tに対向する面に底面を有して空気流路12の四方を完全に包囲する構成であってもよい。
以上の説明では、主送気管31及び主還気管32が案内板11を利用して構成されていることとしたが、案内板11を利用せずに別途製造したダクト等を用いてもよい。主送気管31及び/又は主還気管32を別途構成すると、状況に応じて形状を決定することができる。他方、案内板11を利用した場合は、床下地セット10の構成部品と部材の共通化を図ることができて製造効率の向上(コストダウンを含む)を図ることができる。
以上の説明では、中仕切板13は、送気流路10sの幅及び還気流路10rの幅がそれぞれ流れ方向Xに渡って等しくなる(変わらない)ように配置されることとしたが、空気Aの流れ方向で下流側に向けて進むに連れて送気流路10sの幅が徐々に狭くなると共に還気流路10rの幅が徐々に広くなるように中仕切板13を構成してもよい。このように配置すると、送気流路10sから還気流路10rへ通気孔13hを通って流れ込む空気Aの量の変動を抑制することができ、送気流路10s及び還気流路10rのそれぞれで流れ方向Xにおける空気Aの流速をほぼ一定にすることができるので、流れ方向Xに渡って熱伝達量の変動を抑制し、熱伝達量をほぼ一定にすることができる。
以上の説明では、温調機器が空調機40であるとしたが、ファンコイルユニットやパッケージエアコン等の、気体の温度を変化させることができる機器であってもよい。
以上の説明では、主送気管31、空気流路12、及び主還気管32を流れる気体が、空調機40(温調機器)で温度が調節された又は温度が調節される空気Aであるとしたが、外気温が外気冷房可能な温度の場合は外気としてもよく、あるいは用途に応じて下水道管内の空気や地中で熱交換が行われた気体であってもよい。
1 輻射冷暖房システム
10、10A、10B 床下地セット
10c 床下地ユニット
10f 床下地列
10r 還気流路
10re 外周隙間
10s 送気流路
11、11B 案内板
11s 側面
11t 天面
12 通気空間
13 中仕切板
13h 通気孔
15 案内羽根
15r 隙間形成板
15p 案内片
17 交差フィン
18 平行フィン
28 コンクリート層
31 主送気流路
32 主還気流路
40 空調機
A 空気
X 流れ方向
Y 交差方向

Claims (5)

  1. 気体を流れ方向に案内する案内板であって、前記流れ方向に沿って延びる天面及び一対の側面を有し、一対の前記側面は前記天面を間に挟んで前記天面に対して同じ側に角度をもって延びるように前記天面に接続され、前記天面と一対の前記側面との内部に前記気体が流れる通気空間を形成する案内板と;
    前記流れ方向に沿って延びて、前記通気空間を前記天面から遠い側の第1の通気空間と前記天面に近い側の第2の通気空間とに仕切る中仕切板であって、前記第1の通気空間と前記第2の通気空間とを連絡する通気孔が前記流れ方向に並ぶように複数形成され、前記第1の通気空間から前記通気孔を通って前記第2の通気空間に移動した前記気体を前記流れ方向に対して交差する方向に前記天面に沿って移動させるように配置された中仕切板とを備え;
    前記案内板は、前記天面が平面に形成されており;
    前記中仕切板は、前記流れ方向に沿って延びる頂面と、前記頂面に対して前記流れ方向に直交する方向の両側に接続された一対の斜面と、を有すると共に、前記通気孔が、一対の前記斜面のそれぞれに、前記頂面の近傍で複数が形成されており;
    前記案内板及び前記中仕切板は、前記頂面が前記天面に組み合わせられていて、前記案内板と一対の前記斜面との間に前記第2の通気空間が形成されている;
    床下地セット。
  2. 気体を流れ方向に案内する案内板であって、前記流れ方向に沿って延びる天面及び一対の側面を有し、一対の前記側面は前記天面を間に挟んで前記天面に対して同じ側に角度をもって延びるように前記天面に接続され、前記天面と一対の前記側面との内部に前記気体が流れる通気空間を形成する案内板と;
    前記流れ方向に沿って延びて、前記通気空間を前記天面から遠い側の第1の通気空間と前記天面に近い側の第2の通気空間とに仕切る中仕切板であって、前記第1の通気空間と前記第2の通気空間とを連絡する通気孔が前記流れ方向に並ぶように複数形成され、前記第1の通気空間から前記通気孔を通って前記第2の通気空間に移動した前記気体を前記流れ方向に対して交差する方向に前記天面に沿って移動させるように配置された中仕切板と;
    前記第2の通気空間の前記天面と前記側面との境界付近に設けられた案内羽根であって、前記天面と前記側面とが連なる部分との間に前記気体を通す外周隙間を前記流れ方向に渡って形成する隙間形成板と、前記外周隙間に流入した前記気体を前記流れ方向に対して交差する方向に案内する案内片と、を有する案内羽根を備える;
    床下地セット。
  3. 前記案内板が、前記天面から前記第2の通気空間に突き出た交差フィンであって前記流れ方向に対して交差する方向に第1の所定の長さで延びる交差フィンと、前記側面から前記第2の通気空間に突き出た平行フィンであって前記流れ方向に沿って第2の所定の長さで延びる平行フィンと、を有する;
    請求項1に記載の床下地セット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の床下地セットが前記流れ方向に第3の所定の長さになるように構成された床下地列が、前記流れ方向に対して交差する方向に複数配列されて構成された床下地ユニットと;
    複数の前記床下地列のそれぞれの一方の端部を介して前記第1の通気空間に供給する前記気体を流す主送気流路と;
    複数の前記床下地列のそれぞれの前記一方の端部とは反対側の他方の端部を介して前記第2の通気空間から収集した前記気体を流す主還気流路と;
    前記床下地ユニットの外側上面に構成された床構成層と;
    前記主送気流路に供給する前記気体の温度を調節する温度調節機器とを備える;
    輻射冷暖房システム。
  5. 前記主送気流路及び前記主還気流路の少なくとも一方が、前記案内板で形成された;
    請求項4に記載の輻射冷暖房システム。
JP2020066986A 2020-04-02 2020-04-02 床下地セット及び輻射冷暖房システム Active JP7470940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020066986A JP7470940B2 (ja) 2020-04-02 2020-04-02 床下地セット及び輻射冷暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020066986A JP7470940B2 (ja) 2020-04-02 2020-04-02 床下地セット及び輻射冷暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021162269A JP2021162269A (ja) 2021-10-11
JP7470940B2 true JP7470940B2 (ja) 2024-04-19

Family

ID=78003120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020066986A Active JP7470940B2 (ja) 2020-04-02 2020-04-02 床下地セット及び輻射冷暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7470940B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225517A (ja) 2011-04-14 2012-11-15 Yonden Energy Service Kk 輻射冷暖房装置及び除加湿冷暖房システム
JP2014153037A (ja) 2013-02-13 2014-08-25 Ecopower Co Ltd 輻射パネル及び冷暖房システム
JP2015040667A (ja) 2013-08-22 2015-03-02 株式会社エコ・パワー 区画部材及び冷暖房システム
JP2015222154A (ja) 2014-05-23 2015-12-10 株式会社エコ・パワー 熱輻射ブロック及び熱輻射システム
JP2016121814A (ja) 2014-12-24 2016-07-07 株式会社D.C.Tアイ 熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225517A (ja) 2011-04-14 2012-11-15 Yonden Energy Service Kk 輻射冷暖房装置及び除加湿冷暖房システム
JP2014153037A (ja) 2013-02-13 2014-08-25 Ecopower Co Ltd 輻射パネル及び冷暖房システム
JP2015040667A (ja) 2013-08-22 2015-03-02 株式会社エコ・パワー 区画部材及び冷暖房システム
JP2015222154A (ja) 2014-05-23 2015-12-10 株式会社エコ・パワー 熱輻射ブロック及び熱輻射システム
JP2016121814A (ja) 2014-12-24 2016-07-07 株式会社D.C.Tアイ 熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021162269A (ja) 2021-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198404B2 (ja) 輻射パネル及び冷暖房システム
US20100218923A1 (en) Cooling / heating panel
JP7470940B2 (ja) 床下地セット及び輻射冷暖房システム
JP7149145B2 (ja) 支持部材セット及び冷暖房システム
JP4042971B2 (ja) 冷暖房空気オンドル構造
JP5335376B2 (ja) 冷暖房システム
JP2015222154A (ja) 熱輻射ブロック及び熱輻射システム
JP2022016346A (ja) 熱伝達部材及び冷暖房システム
JP6150346B2 (ja) 熱交換構造体、および、熱交換構造体の施工方法
JP2015040667A (ja) 区画部材及び冷暖房システム
JP2022113280A (ja) 床ふく射対流式冷暖房システム
JP5132356B2 (ja) 床暖房システム
JP2013245475A (ja) 建築物
JP5829202B2 (ja) 流量調整器
JP2009168416A (ja) 床暖冷房システム及び建物
US20230089163A1 (en) A device for heating a room using underfloor heating
JP2675682B2 (ja) 天井輻射冷暖房システム
KR101192927B1 (ko) 굴곡형의 공기경로를 갖는 전열소자 및 이를 이용한 공기교환 장치
JP3434616B2 (ja) 温度調整装置
JP5124788B2 (ja) 融雪路盤ユニットおよび融雪路盤システム
KR100814116B1 (ko) 이중 바닥 구조
NL2011429C2 (nl) Funderingssysteem alsmede thermisch isolerende laag geschikt voor een dergelijk funderingssysteem.
RU2235251C2 (ru) Устройство для отопления и/или охлаждения помещения (варианты)
JP3744624B2 (ja) 温度調節装置
CN206160761U (zh) 散布水均匀的密闭式冷却塔

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20221101

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7470940

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150