JP4327792B2 - 輻射冷暖房システム - Google Patents

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Description

本発明は輻射冷暖房システムに関し、特に冷暖房効率を向上させた輻射冷暖房システムに関するものである。
近年、省エネルギーと快適性とを両立する冷暖房方式として、輻射冷暖房システムが注目されている。輻射冷暖房システムは、天井面や床面等を、冷房時は冷やし暖房時は温めて、冷却又は加熱した天井面や床面等からの輻射熱により冷暖房室の温度を調整するシステムである。輻射熱による冷暖房は、室内に極端な温度ムラが生じないため快適であると共に、天井面や床面等を冷却又は加熱するのに必要な熱量がいわゆる対流方式の冷暖房システムに比べて少ない。このため、輻射冷暖房システムは、より省エネルギーなシステムと言える。
輻射冷暖房システムの一例として、床下地ボードの下面に冷風や温風の熱媒体を衝突させて放射状に拡散させ、床仕上材を効率よく冷却又は加熱して、床仕上材から生じる冷輻射や温輻射熱の効果を高めて、床輻射冷暖房を行うものがある。この輻射空調システムでは、コンクリートスラブと床下地ボードとの間の床下送気空間に、床下地ボードに対して水平方向に熱媒体を流し、床下送気空間に複数設置された気流方向変換器で水平方向の流れを垂直方向の流れに変換して、熱媒体を床下地ボードの下面に衝突させて床仕上材を冷却又は加熱して床輻射冷暖房を行っていた(例えば特許文献1参照)。
特開2004−132680号公報(図1等)
上述の輻射冷暖房システムによれば良好な輻射効果を得られるが、地球環境保全意識が向上してきていると共に使用者のニーズが多様化してきている現在では、さまざまなバリエーションの省エネルギーに資するシステムを提供することは、システム選択の幅を広め、より使用者のニーズに適うこととなる。
本発明は上述の課題に鑑み、冷暖房効率を向上させて省エネルギーに資する輻射冷暖房システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る輻射冷暖房システムは、例えば図1及び図2に示すように、表層板21と裏板22とを有し、表層板21と裏板22との間に気体の熱媒体gを流通させる熱媒体流通空間23が形成された、冷暖房室Rを区画する仕切パネル20と;熱媒体gの温度を調節する温調機器51と;温調機器51から仕切パネル20へ熱媒体gを導くダクト53、54、55とを備え;仕切パネル20の輻射熱により冷暖房室Rの冷房又は暖房を行うように構成されている。
このように構成すると、表層板と裏板とを有し、表層板と裏板との間に気体の熱媒体を流通させる熱媒体流通空間が形成された、冷暖房室を区画する仕切パネルを備えるので、熱媒体の熱を効率よく仕切パネルに伝達して冷暖房室を輻射冷暖房することができる輻射冷暖房システムとなる。なお、「輻射熱」は、冷熱の輻射(仕切パネルが冷暖房室内よりも低温のときに仕切パネルが吸熱を行う)を含む。
また、請求項に記載の発明に係る輻射冷暖房システムは、例えば図2に示すように、仕切パネル20が、フリーアクセスフロアとして冷暖房室Rの床に複数配設されると共に、熱媒体gを熱媒体流通空間23に導入する導入口22a及び熱媒体gを熱媒体流通空間23から導出する導出口22bが裏板22に形成され;ダクト55内の熱媒体gを、フリーアクセスフロアを構成する第1の仕切パネル20(20A)の導入口22aと第1の仕切パネル20(20A)に隣接する第2の仕切パネル20(20B)の導入口22aとに導くチャンバー31を備える。
このように構成すると、仕切パネルがフリーアクセスフロアとして前記冷暖房室の床に複数配設されるので、冷暖房室の床下に配管や配線をしつつ床輻射冷暖房を行うことができ、また、ダクト内の熱媒体を、フリーアクセスフロアを構成する第1の仕切パネルの導入口と第1の仕切パネルに隣接する第2の仕切パネルの導入口とに導くチャンバーを備えるので、1つのチャンバーから複数のフリーアクセスフロアに熱媒体を供給することができる。なお、フリーアクセスフロアとは、躯体の床(例えばコンクリート床)上に間隔を取って所定の大きさのパネルを複数枚敷設することにより、仕上げの床面と躯体の床との間に、ダクトの敷設や配線等が可能な空間を形成する組立式上げ床である。また、請求項1に記載の発明に係る輻射冷暖房システムは、例えば図2に示すように、第1の仕切パネル20(20A)と第1の仕切パネル20(20A)に隣接して配置された第2の仕切パネル20(20B)とを支える支持脚26であって、第1の仕切パネル20(20A)の導入口22aと連通する空気孔24hと第2の仕切パネル20(20B)の導入口22aと連通する空気孔24hとが形成された平板24aを有する支持脚26とをさらに備え;チャンバー31が、直方体の一面が除去された容器状に形成され、かつ前記除去された面が第1の仕切パネル20(20A)の導入口22aと第1の仕切パネル20(20A)に隣接して配置された第2の仕切パネル20(20B)の導入口22aとを包含する大きさに形成されると共に、前記除去された面が平板24aに対向する向きで平板24aに接触して配設されている。
本発明によれば、表層板と裏板とを有し、表層板と裏板との間に気体の熱媒体を流通させる熱媒体流通空間が形成された、冷暖房室を区画する仕切パネルを備えるので、熱媒体の熱を効率よく仕切パネルに伝達して冷暖房室を輻射冷暖房することができる輻射冷暖房システムとなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る輻射冷暖房システム10について説明する。図1は、輻射冷暖房システム10の全体構成概略図である。図2は、図1のII−II断面図である。輻射冷暖房システム10は、冷暖房室Rを区画する仕切パネルとしての床パネル20と、床パネル20に熱媒体としての空気gを供給するチャンバー31と、空気gの温度を調節する温調機器51と、温調機器51からチャンバー31を介して床パネル20に空気gを導くダクト53、54、55と、ダクト54を流れる空気gを分配する空気分配器40とを備えている。
輻射冷暖房システム10を構成する温調機器51は、典型的には冷暖房室Rの外に配置されており、温調機器51にはメインダクト53が接続され、メインダクト53からは複数のサブダクト54が分岐している。サブダクト54には、1本につき複数の空気分配器40が配設されており、空気分配器40にはフレキシブルダクト55が接続されている。フレキシブルダクト55は、空気分配器40とチャンバー31とを接続している。チャンバー31は、典型的には床パネル20の枚数が4枚につき1つの割合で配設されている。床パネル20は、冷暖房室Rの床に敷き詰められて冷暖房室Rの床面を形成している。床パネル20が敷き詰められた冷暖房室Rの床は、フリーアクセスフロアとなっている。以下、冷暖房室Rを構成する各部材を詳細に説明する。
図3及び図2を参照して、床パネルを説明する。図3は、床パネルを裏板22側から見た図であり、(a)は平面図である。まず、図2及び図3(a)を参照する。
床パネル20は、表層板21と裏板22とを有している。表層板21は、基本形状が矩形の平板であり、典型的には正方形の平板である。裏板22は、基本形状が矩形(典型的には正方形であり、以下裏板22は正方形であるとして説明する)の平板を有し、正方形の外周全体が正方形の面に垂直に延びており、容器状に形成されている。容器状に形成された裏板22に蓋をするように表層板21が取り付けられることにより、床パネル20が形成されている。これにより、床パネル20は中空となっている。表層板21は、裏板22にビスで固定するようにしてもよく、あるいは表層板21に爪を形成して嵌め込むように固定してもよい。床パネル20を構成する各部材は、典型的には、圧延鋼板に静電塗装を施したものが用いられる。なお、床パネル20は、表層板21と裏板22とを別々に製造して後に組み立てる以外に、鋳造や押出成形等により一体に成形してもよい。床パネル20は、例えば一辺の長さを500mmとし、全体として平板状に形成されている。
裏板22は、正方形の1つの角部分が開口されて空気gを導入する導入口22aが形成されており、また、導入口22aが形成された角部分の対角となる角部分が開口されて空気gを導出する導出口22bが形成されている。導入口22a及び導出口22bは、典型的には円孔であるが、四角形等の開口であってもよい。導入口22a及び導出口22bの大きさは、床パネルの一辺が500mmの場合に、例えば約φ20mm程度(円孔の場合)であるが、これに限らず床パネル20に導入される空気gの流量に応じて適宜決定するとよい。導入口22aは、角部の頂点からできるだけ近くに形成されていることが好ましく、少なくとも床パネル20を支持する受け部材24が接触する範囲内に形成されている。床パネル20は、空気gが導入口22aから流入し、表層板21と裏板22との間の中空部分を通って導出口22bから流出するように構成されている。このことから分かるように、表層板21と裏板22との間の中空部分は、熱媒体流通空間としての空気流路23となっている。床パネル20は、空気gが空気流路23を流れることにより、空気gの熱を床パネル20に伝達することができるように構成されている。
図3(b)は、変形例に係る床パネル20Rの裏板22側から見た平面図である。床パネル20Rは、導出口22bの他に、導出口22bが形成されている角部分と隣り合う両角部分に導出口22c及び導出口22dがそれぞれ形成されているところが床パネル20(図3(a)参照)と異なっている。その他の部分は床パネル20と同様に構成されている。床パネル20Rでは、導入口22aから流入した空気gが各導出口22b、22c、22dから流出するので、床パネル20R全体に空気gの熱を伝達することができる。なお、空気gを導出させたくない導出口がある場合は、その導出口にキャップをすればよい。
図3(c)は、別の変形例に係る床パネル20Sの裏板22側から見た平面図である。床パネル20Sは、空気流路23内を空気gが蛇行するように、空気流路23内に隔壁28が設けられている。隔壁28は、床パネル20Sの一辺よりも空気gの流路分短い長さと空気流路23の高さ分の幅を持つ矩形の平板である。隔壁28は、平板の長さ方向の辺が表層板21及び裏板22の正方形の面に接触し、幅方向の辺が裏板の正方形の面から垂直に延びるように、裏板22の正方形の面に取り付けられている。その他の部分は床パネル20(図3(a)参照)と同様に構成されている。床パネル20Sでは、導入口22aから流入した空気gが蛇行して床パネル20Sの正方形の面全体に接触し、導出口22bから流出するので、確実に床パネル20S全体に空気gの熱を伝達することができる。なお、床パネル20Sの正方形の面の外周から中心に向かって旋回しながら空気gが空気流路23内を流れるように隔壁28を設けてもよい。この場合、導入口22aは正方形の1つの角部分に形成されることに変わりはないが、導出口22bは、正方形の中心部分に形成されることとなる。
図2に示すように、上述の床パネル20(以下単に「床パネル20」というときは床パネル20R、20Sであってもよい。以下同じ)は、支持脚26に支持されることにより、スラブSLとの距離が維持されて配設されている。支持脚26は、受け部材24とベース25とで構成されている。
受け部材24は、典型的には、正方形の平板24aと、平板24aの中心から面に垂直に延びる円筒24bとで形成されている。平板24aは、同一の正方形が4つ形成されるように仮想的に分割したときに、その分割したそれぞれの部分に床パネル20の導入口22aが形成された角部分が載置されるようになっている。つまり、1つの支持脚26で4枚の床パネル20のそれぞれの一部分を受け持つようになっている。平板24aは、仮想的に分割したときの境界部分を突起部にしてもよい。平板24aには、床パネル20を載置したときに、導入口22aと連通する空気孔24hが4つ形成されている。平板24aは、例えば、床パネル20の一辺が500mmの場合は、平板24aの一辺が80〜100mm程度に形成される。円筒24bの側面には、アジャストボルト24vがねじ込まれる長ナット24nが取り付けられている。また、長ナット24nにねじ込まれたアジャストボルト24vが円筒24bの内部に到達可能なように、長ナット24nの外周よりやや小さな貫通孔が円筒24bの側面に形成されている。
ベース25は、受け部材24の円筒24bの内径よりもやや小さい直径を有する円柱25sと、円柱25sを垂直に立てるプレート25pとで形成されている。円柱25sは、円筒24b内に挿入され、円筒24b内を軸方向にスライドすることができるように構成されている。円柱25sを円筒24b内でスライドさせることによって、スラブSLの表面と、受け部材24の床パネル20載置面との距離を調節することができるように構成されている。円柱25sは、アジャストボルト24v先端との接触部分を増やして、ベース25への受け部材24の固定を強化するために、長さ方向に沿って平らな面が形成されていることが好ましい。プレート25pは、典型的には接着剤によってスラブSLに固定されるが、アンカーにより固定されることとしてもよい。
チャンバー31は、直方体の一面が除去された容器状に形成されている。チャンバー31は、除去された面が、受け部材24の平板24aよりも小さくかつ平板24aに形成された4つの空気孔24hすべてを包含する大きさの正方形に形成されている。チャンバー31の除去された面に垂直な面の長さは、設置された床パネル20の裏板22とスラブSLとの間の距離よりも短く形成されている。チャンバー31の除去された面に垂直な面には、ダクト55を接続するための接続ソケット32が設けられている。接続ソケット32が取り付けられた部分のチャンバー31には、ダクト55から空気gを導入する開口が形成されている。チャンバー31の除去された面に対向する面には、その中心に、ベース25の円柱25sの直径よりもやや大きく、隙間ができるだけ小さくなるような挿通孔31hが形成されている。
チャンバー31は、挿通孔31hに円柱25sを通すことにより、支持脚26に取り付けられる。チャンバー31を取り付けるには、まず、支持脚26を受け部材24とベース25に分ける。ベース25の円柱25sにばね35を通した後、チャンバー31の除去された面がばね35の反対を向くようにして、挿通孔31hを円柱25sに通す。その後、受け部材24を、4つの空気孔24hがチャンバー31の除去された面に包含されるようにして、ベース25に取り付ける。受け部材24をベース25に取り付ける際は、ばね35による反力に逆らうように受け部材24を押しつけ、受け部材24が所定の高さになったところでアジャストボルト24vを締め付ける。アジャストボルト24vの締め付けは、典型的には、チャンバー31にアジャストボルト24vが通る長孔を予め形成しておき、位置決め後に長孔を目張りすることにより行うが、これ以外の方法で行ってもよい。チャンバー31を用いると、1つの床パネル20(20A)に形成された導入口22a(22aA)と、これに隣接する床パネル20(20B)に形成された導入口22a(22aB)とに同時に空気gを導入することができる。本実施の形態では、4つの床パネル20の各導入口22aに同時に空気gを導入することができる。なお、チャンバー31の除去された面の開口となった縁にスポンジパッキン36を取り付けると、チャンバー31と受け部材24との隙間がなっくなって空気gのリークを防ぐことができるので好ましい。また、チャンバー31の挿通孔31hの縁にも、円柱25との摺動を妨げずに空気gのリークを防ぐスポンジパッキン等の弾性部材を取り付けることが好ましい。
図4を参照して、ダクト内を流れる空気gを分配するコアンダ空気分配器40について説明する。図4はコアンダ空気分配器40を説明する図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。コアンダ空気分配器40は、チャンバー41と湾曲部材42とを有している。
チャンバー41は、直方体に形成されている。チャンバー41には、直方体の1つの面に、空気gを流すダクトを接続するメインソケット44Aが取り付けられており、メインソケット44Aが取り付けられた面41faに対向する面41fbに、空気gを流すダクトを接続するメインソケット44Bが取り付けられている。メインソケット44A、44Bは、典型的には、取り付けられる矩形の面41fa、41fbに対して、短辺41zが延びる方向にはそのほぼ中央に、長辺41xが延びる方向にはその中央ではなく偏心し、メインソケット44A及び44Bの芯が1本の直線上に配置されるように取り付けられている。また、メインソケット44A、44Bが取り付けられた面41fa、41fbと垂直な短辺41zを含む面のうち、メインソケット44A、44Bから遠い方の面41fcのほぼ中央に、空気gを流すダクトを接続するサブソケット45が取り付けられている。また、チャンバー41には、コアンダ空気分配器40をスラブSLに固定するための固定ピース46が取り付けられている。
湾曲部材42は、チャンバー41の内部に設けられている。湾曲部材42は、矩形の平板を、この平板の1組の対向する辺42a、42b同士を近づけるように湾曲させて湾曲面42fを有するように作られる。辺42a、42b自体は直線を維持している。湾曲面42fが作る曲線は、典型的には、シャフト43Cに対して垂直方向断面において、シャフト43Cを中心とした円の円弧であるが、楕円の弧のように途中で曲率が変わるものであってもゆるやかに曲がっていればよく、このようなものも円弧の概念に含まれる。湾曲の程度は、円弧の中心角が30°〜150°、好ましくは60°〜120°、さらに好ましくは80°〜100°、典型的には90°とするとよい。湾曲部材42の湾曲した両辺を挟むように2枚の回動板43A、43Bが取り付けられている。回動板43A、43Bは、向かい合う面が平行になるように湾曲部材42が取り付けられている。2枚の回動板43A、43Bには、それぞれの中心を貫くシャフト43Cが取り付けられている。湾曲部材42及び回動板43A、43Bが取り付けられたシャフト43Cは、チャンバー41のメインソケット44A、44B及びサブソケット45が取り付けられた面41fa、41fb、41fcのいずれにも垂直な2つの面41fd、41feを貫くようにして、貫く面41fd、41feに対して垂直にチャンバー41に取り付けられている。シャフト43Cは、メインソケット44A、44Bが取り付けられた面41fa、41fbのほぼ中間で、かつ、回動板43A、43Bの径方向の面41ff側の端部が、メインソケット44A、44Bの径方向の面41ff側の端部よりもサブソケット45が取り付けられた面41fc側に位置するように、チャンバー41に取り付けられている。湾曲部材42は、チャンバー41内で、湾曲した方向に、シャフト43Cを中心として回動することができるように構成されている。
上記のように構成されたコアンダ空気分配器40では、メインソケット44Aからメインソケット44Bに流れようとする空気gの一部が湾曲部材42に捕捉される。湾曲部材42に捕捉された空気gは、コアンダ効果(流れの中に物体を置いたときにその物体に沿って流れの向きが変わる流体の性質)により湾曲面42fに沿って流れ、サブソケット45に向かう流れへと方向を変える。このとき、空気gが湾曲面42fに沿って流れるので、空気gが流れ方向を変える際の圧力損失が軽減され、メインソケット44A、44B間を流れる空気gをサブソケット45から導出される空気gに効率よく分配することができる。湾曲部材42に捕捉されなかった空気gは、メインソケット44Bから導出される。なお、湾曲部材42を回動板43A、43B及びシャフト43Cを介して回動することにより、サブソケット45側に分配する空気gの流量を調節することができる。
図1に示すように、コアンダ空気分配器40のサブソケット45とチャンバー31に設けられた接続ソケット32とは、フレキシブルダクト55を介して接続されている。コアンダ空気分配器40のメインソケット44A、44Bには、サブダクト54が接続されている。ただし、1つのサブダクト54の末端に位置するコアンダ空気分配器40のメインソケット44Bは、キャップ等で塞がれる。1つのサブダクト54の最上流に位置するコアンダ空気分配器40のメインソケット44Aに接続されたサブダクト54は、メインダクト53に接続されている。
温調機器51は、パッケージ型空調機やエアハンドリングユニット等が好適に用いられる。温調機器51は、コイル(不図示)内を流れる流体と熱交換することにより、冷暖房室Rを冷房するときは空気gを冷却し、冷暖房室Rを暖房するときは空気gを温めるように構成されている。温調機器51には、メインダクト53が接続されている。
続いて図1及び図2を主に参照し、図4を適宜参照して、冷暖房システム10の作用を説明する。熱媒体としての空気gは、温調機器51で温度が調節された後にメインダクト53を通り、複数のサブダクト54に分配される。サブダクト54に流入した空気gは、その後コアンダ空気分配器40に流入する。コアンダ空気分配器40では、流入した空気gの一部がサブソケット45からフレキシブルダクト55に流出し、残りがメインソケット44Bからサブダクト54に流出する。メインソケット44Bから流出した空気gは、次のコアンダ空気分配器40でさらに空気gを分配し、これを必要に応じて繰り返す。他方、サブソケット45から流出した空気gは、フレキシブルダクト55を介してチャンバー31に流入する。
チャンバー31に流入した空気gは、4つの床パネル20の各導入口22aから各床パネル20の空気流路23に同時に流入する。空気流路23に流入した空気gは、表層板21及び裏板22に放熱して床パネル20を温め(暖房時)、あるいは表層板21及び裏板22から吸熱して床パネル20を冷やす(冷房時)。そして、温められ、あるいは冷やされた床パネル20からの輻射熱により冷暖房室Rの冷房あるいは暖房を行う。表層板21及び裏板22に放熱し、あるいは表層板21及び裏板22から吸熱した空気gは、床パネル20の導出口22bから流出して、冷暖房室Rの床下に形成されている床下チャンバーを介して再び温調機器51に流入し、温度が調整された後にメインダクト53を通って複数のサブダクト54に分配され、上記と同様の作用を繰り返す。なお、この輻射冷暖房に加えて、床パネル20の導出口22bから床下チャンバーに流出した空気gを冷暖房室Rに導入し、これを対流させて冷房又は暖房したのちに収集し、収集した空気gを温調機器51に戻すようにしてもよい。
以上の説明では、受け部材24が正方形の平板24aを有して形成されているとして説明したが、受け部材24の平板24aが長方形、四角形以外の多角形、円形や楕円形であっても、受け部材24が床パネル20を支えることができ、床パネル20の導入口22aと連通する空気孔24hが形成されていればよい。また、チャンバー31が直方体の容器状に形成されているとして説明したが、隣接する床パネル20の導入口22aを包含することができ、受け部材24の平板24aと接触したときに空気gがリークすることがなければ、円柱の容器状等に形成されていてもよい。
以上の説明では、床パネル20を配設することにより輻射面が冷暖房室Rの床面に形成されることとしたが、冷暖房室Rの天井面や壁面に熱媒体流通空間が形成された仕切パネルをを配設して、天井面や壁面を輻射面としてもよい。
本発明の実施の形態に係る輻射冷暖房システムの全体構成概略図である。 図1のII−II断面図である。 床パネルを裏板側から見た図である。(a)は平面図、(b)は変形例に係る平面図、(c)は別の変形例に係る平面図である。 コアンダ空気分配器を説明する図である。(a)は斜視図、(b)は平面図である。
符号の説明
10 輻射冷暖房システム
20、20A、20B、20R、20S 仕切パネル
21 表層板
22 裏板
22a 導入口
22b 導出口
23 熱媒体流通空間
31 チャンバー
51 温調機器
53、54、55 ダクト
g 熱媒体
R 冷暖房室

Claims (3)

  1. 表層板と裏板とを有し、前記表層板と裏板との間に気体の熱媒体を流通させる熱媒体流通空間が形成された、冷暖房室を区画する仕切パネルと;
    前記熱媒体の温度を調節する温調機器と;
    前記温調機器から前記仕切パネルへ前記熱媒体を導くダクトとを備え;
    前記仕切パネルの輻射熱により前記冷暖房室の冷房又は暖房を行うように構成され;
    前記仕切パネルが、フリーアクセスフロアとして前記冷暖房室の床に複数配設されると共に、前記熱媒体を前記熱媒体流通空間に導入する導入口及び前記熱媒体を前記熱媒体流通空間から導出する導出口が前記裏板に形成され;
    前記ダクト内の前記熱媒体を、前記フリーアクセスフロアを構成する第1の仕切パネルの導入口と前記第1の仕切パネルに隣接する第2の仕切パネルの導入口とに導くチャンバーと;
    前記第1の仕切パネルと前記第1の仕切パネルに隣接して配置された前記第2の仕切パネルとを支える支持脚であって、前記第1の仕切パネルの前記導入口と連通する空気孔と前記第2の仕切パネルの前記導入口と連通する空気孔とが形成された平板を有する支持脚とをさらに備え;
    前記チャンバーが、直方体の一面が除去された容器状に形成され、かつ前記除去された面が前記第1の仕切パネルの前記導入口と前記第1の仕切パネルに隣接して配置された前記第2の仕切パネルの前記導入口とを包含する大きさに形成されると共に、前記除去された面が前記平板に対向する向きで前記平板に接触して配設された;
    輻射冷暖房システム。
  2. 前記チャンバーが、ばねによって前記平板の方向に付勢されて構成された;
    請求項1に記載の輻射冷暖房システム。
  3. 前記支持脚が、前記平板と前記平板の面に対して垂直に延びる円筒とを有する受け部材と、前記円筒の軸方向にスライド可能に前記円筒に嵌挿された円柱と前記円柱が立設されるプレートとを有するベースとを含んで構成され;
    前記チャンバーが、前記除去された面に対向する面に前記円柱が挿通されて配設された;
    請求項1又は請求項2に記載の輻射冷暖房システム。
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