JP2021188820A - 屋内用熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒートパイプが存在しない空間にできるだけ部材が存在しないようにして、屋内のスペースを広くすることができるようにするとともに、外観品質の向上を図る。【解決手段】 屋内空間Eに設けられる本体Bを、熱源流体供給機50から供給される熱源流体Fの熱によって放熱及び吸熱が可能なヒートパイプHと、ヒートパイプHを支持する支持手段Sとを備えて構成し、ヒートパイプHを上下方向に1つ若しくは複数を所定間隔で列設して設け、支持手段Sを、側壁Eb及び/または天井壁Ecに取付けられる構成にし、ヒートパイプHの外径をDとし、本体Bの上端Baとこの直近のヒートパイプHの軸線Pとの間隔をLaとし、本体Bの下端Bbとこの直近のヒートパイプHの軸線Pとの間隔をLbとしたとき、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dに設定した。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の屋内空間を熱交換によって暖房及び/または冷房を行う屋内用熱交換装置に係り、特に、ヒートパイプを用いた屋内用熱交換装置に関する。
従来、この種の屋内用熱交換装置としては、例えば、特許第4869780号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。図30に示すように、この屋内用熱交換装置Kaは、床壁Ea,側壁Eb及び天井壁Ecで形成される屋内空間Eに設けられる本体200を備えている。この本体200は、図示外の熱源流体供給機から供給される熱源流体の熱によって屋内空間Eに対して放熱及び吸熱が可能な複数のヒートパイプ201と、これらのヒートパイプ201をその軸線を水平にして所定間隔で上下方向に列設して支持する支持手段202とを備えて構成されている。ヒートパイプ201は、気化もしくは液化させられる熱交換媒体を密封した金属製の外管と、外管内に設けられるとともに熱源流体が供給されこの熱源流体の熱によって熱交換媒体を気化もしくは液化させる内管とを備えて構成されている。
支持手段202は、ヒートパイプ201を架設支持する一対の支持体203を備え、この支持体203は、屋内の床壁Eaと天井壁Ecとの間に架設される柱状に形成されるとともに、上下方向に所定間隔で形成され各ヒートパイプ201が挿通されてこれが支持される複数の貫通孔(図示せず)を有して構成されている。
これにより、屋内の暖房を行うときは、熱源流体供給機から加温した熱源流体をヒートパイプ201の内管に供給する。ヒートパイプ201においては、熱交換媒体が気化し、ヒートパイプ201の外管から放熱が行われ、屋内の暖房が行われる。一方、屋内の冷房を行うときは、熱源流体供給機から冷却した熱源流体をヒートパイプ201の内管に供給する。ヒートパイプ201においては、熱交換媒体が凝縮し、ヒートパイプ201の外管から吸熱が行われ、屋内の冷房が行われる。また、この装置は、冷暖房の出力の大きさやインテリア等を考慮してヒートパイプ201の数を定めている。
特許第4869780号公報
ところで、上記従来の屋内用熱交換装置Kaにあっては、冷暖房の出力の大きさやインテリアを考慮してヒートパイプ201の数を定めているが、この場合、支持手段202の支持体203は、柱状に形成されて床壁Eaと天井壁Ecとの間に架設されているので、ヒートパイプ201が架設されていない部分にも支持体203が存在することになり、即ち、最下位のヒートパイプ201(a)と床壁Eaとの間、及び、最上位のヒートパイプ201(b)と天井壁Ecとの間においては、支持体203が大きく露出してしまい、その分、屋内空間Eを狭めるとともに、外観品質を損ねてしまうという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みて為されたもので、ヒートパイプが存在しない空間にできるだけ部材が存在しないようにして、屋内のスペースを広くすることができるようにするとともに、外観品質の向上を図った屋内用熱交換装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の屋内用熱交換装置は、床壁,側壁及び天井壁で形成される屋内空間に設けられる本体を備え、該本体を、熱源流体供給機から供給される熱源流体の熱によって該屋内空間に対して放熱及び吸熱が可能なヒートパイプと、該ヒートパイプをその軸線を水平にして支持する支持手段とを備えて構成した屋内用熱交換装置において、
上記ヒートパイプを上下方向に1つ若しくは複数を所定間隔で列設して設け、上記支持手段を、上記ヒートパイプを支持するとともに、上記側壁及び/または天井壁に取付けられる構成にし、
上記ヒートパイプの外径をDとし、上記本体の上端と該上端の直近に支持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔をLaとし、上記本体の下端と該下端の直近に支持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔をLbとしたとき、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dに設定した構成としている。
ここで、本体は、支持手段によって支持されて屋内空間に露出する部分であり、熱源流体供給機からヒートパイプに配管される管や配管カバーは、室内に露出していても本体には含まれない。
これにより、本装置を屋内に設置するときは、支持手段に、上下方向に1つ若しくは複数を所定間隔で列設して備えられるヒートパイプを支持するとともに、この支持手段を、側壁及び/または天井壁に取付ける。そして、必要に応じ、ヒートパイプや支持手段に必要部材を取付けて本体を構成する。
この状態においては、本体の上端とこの直近に保持されるヒートパイプの軸線との間隔Laが、0.5D≦La≦3Dに設定され、本体の下端とこの直近に保持されるヒートパイプの軸線との間隔Lbが、0.5D≦Lb≦3Dに設定されているので、本体の上下にほとんど不要な部分が露出することがなくなり、そのため、本体の上側及び下側がスッキリし、屋内のスペースが広く確保されるとともに、装置の外観品質の向上を図ることができる。この範囲であれば、本体を、その下端が床壁に接して設置すること、あるいは、その上端が天井壁に接して設置すること、あるいはまた、その下端が床壁に接し且つその上端が天井壁に接して設置することは一向に差支えない。
本装置を稼働するときは、熱源流体供給機から熱源流体をヒートパイプに供給し、ヒートパイプにおいて放熱を行って屋内の暖房を行い、若しくは、ヒートパイプにおいて吸熱を行って冷房を行う。
そして、必要に応じ、上記支持手段を、上記ヒートパイプの軸方向に沿って所要間隔で複数用いられ複数によって上記ヒートパイプを架設支持する支持板を備えて構成し、該支持板を、上記ヒートパイプの軸線に直交する面を有した支持面部と、該支持面部に連設され上記側壁に取付けるための取付部とを備えて構成し、該支持板の支持面部に、上記ヒートパイプの上下方向に設けられる数に対応した数分設けられるとともに該ヒートパイプを挿通させて保持する保持開口を形成した構成としている。
これにより、ヒートパイプを支持板に装着するときは、例えば、先に、複数の支持板を所定間隔で取付部を介して側壁に取付け、それから、ヒートパイプを支持板の支持面部の保持開口に挿通して支持板に架設保持する。この場合、支持板の支持面部には、ヒートパイプの上下方向に設けられる数に対応した数分の保持開口が形成されているので、支持板自体も上下に突出する余分な部分が少なくなり、そのため、本体の上下に不要な部分を露出させにくくすることができる。
また、必要に応じ、上記ヒートパイプを、その両端部に凹設され上記支持板の支持面部の板厚より僅かに大きい幅を有し底面が軸線を中心とし外周の直径より小さい直径の円周面に形成された周溝を備えて構成し、
上記支持板の支持面部の保持開口を、上記ヒートパイプの外周より僅かに大きく形成され該ヒートパイプが挿通される大径の挿通部と、上記周溝の底面が嵌合する上記挿通部より小径の保持部と、上記挿通部及び保持部が連通する連通部とを備えて構成している。
これにより、ヒートパイプを支持板に装着するときは、例えば、先に、複数の支持板を所定間隔で取付部を介して側壁に取付け、それから、ヒートパイプを支持面部の保持開口に挿通して支持板に架設保持する。この場合、先ず、ヒートパイプを保持開口の挿通部に挿通し、それから、連通部を通して周溝を保持部に対応した位置に移動させ、それから、周溝を保持部に差し込む。これにより、周溝の底面が保持部に嵌合する。先に、ヒートパイプを保持開口の大径の挿通部に挿通するので、挿通を容易に行うことができる。ヒートパイプを支持板に支持した状態では、周溝が保持部に嵌合するとともに、周溝を構成する側面が保持部の開口縁部に当接するのでヒートパイプの軸線方向への移動が規制されることから、ヒートパイプを確実に保持することができる。
この場合、上記支持板の支持面部に、上記ヒートパイプの複数を支持するために、上記保持開口が複数形成されている場合、少なくとも最上位の保持開口を、上記保持部を上に形成し上記挿通部を下に形成したことが有効である。これにより、支持板自体の上に突出する余分な部分を可能な限り少なくすることができ、そのため、本体の上下に不要な部分を露出させにくくすることができる。また、例えば、本体を天井壁に近いところに設置する場合、最上位の保持開口の保持部が挿通部よりも上にあるので、ヒートパイプを、可能な限り天井壁に近接して設けることができる。そのため、ヒートパイプによる天井壁側での熱交換効率を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記支持板の支持面部の保持開口を、該支持面部の一側縁に上記ヒートパイプが挿通可能な開口を有し他側縁側に該ヒートパイプを支承して保持する支承部を備えて構成している。
これにより、ヒートパイプを支持板に装着するときは、例えば、先に、複数の支持板を所定間隔で取付部を介して側壁に取付け、それから、ヒートパイプを支持面部の保持開口に挿通して支持板に架設保持する。この場合、ヒートパイプをその軸線に直交する方向に保持開口の開口から押し込むと、ヒートパイプは支承部に至ってこれに支承されて保持される。このため、ヒートパイプを軸方向に移動させて挿通する場合に比較して、作業が容易であり、それだけ、取付け作業性を向上させることができる。
この場合、上記保持開口の開口を上記支承部に対して上に設け、該保持開口を上向きに傾斜させたことが有効である。保持開口を上向きに傾斜させたので、保持したヒートパイプが保持開口の開口から容易に抜け出る事態を防止することができ、ヒートパイプの保持を確実にすることができる。
また、この場合、上記ヒートパイプを、その両端部に凹設され上記支持板の支持面部の板厚より僅かに大きい幅を有し底面が軸線を中心とし外周の直径より小さい直径の円周面に形成された周溝を備えて構成し、
上記保持開口を、上記ヒートパイプの外周が挿通不能且つ該ヒートパイプの周溝の底面が挿通可能な大きさに形成したことが有効である。
これにより、ヒートパイプを支持板に装着するときは、ヒートパイプの周溝を保持開口の開口に合わせて差し込む。これにより、周溝の底面が支承部に嵌合する。周溝が支承部に嵌合するとともに、周溝を構成する側面が支承部の縁部に当接するのでヒートパイプの軸線方向への移動が規制されることから、ヒートパイプを確実に保持することができる。
また、必要に応じ、上記支持手段を、上記側壁に固定され上記支持板の取付部が取付けられる固定板を備えて構成している。固定板を設けるので、支持板の支持が確実になり、その結果、ヒートパイプの支持を安定させることができる。
更に、必要に応じ、上記ヒートパイプの複数を上下方向に所定間隔で列設して支持する場合、
上記ヒートパイプの軸線方向に沿う面を有し上記隣接するヒートパイプ間に架設される金属製の板状体を設けた構成としている。これにより、板状体は金属製なので、放熱板若しくは吸熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。
この場合、上記板状体を、板状体本体と、該板状体本体の上端縁及び下端縁に沿って夫々設けられ上記ヒートパイプの軸心を中心とする外周面に沿って接触する円弧面を有した帯状の接触板とを備えて構成したことが有効である。円弧面に倣って接触板を摺接させることで板状体をヒートパイプ間に架設することができるので、組み立てを容易に行うことができる。
また、必要に応じ、上記ヒートパイプに設けられる金属製の散熱体を備え、該散熱体を、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した散熱ボードと、該散熱ボードの内側面に設けられ上記ヒートパイプがその軸線に直交する方向に相対的に移動させられて嵌着する嵌着凹部と備えて構成している。これにより、散熱体の嵌着凹部をヒートパイプに嵌着するだけで散熱体を取付けることができるので、取付け作業性を向上させることができる。また、散熱体は金属製なので、放熱板若しくは吸熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記本体の下端の直近に支持されるヒートパイプより下側に、上記本体を構成するとともに上記ヒートパイプの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材を設けた構成としている。これにより、ヒートパイプの冷却や周囲環境によって、ヒートパイプに結露が生じこれが流下することがあるが、この結露水を樋で受けることができるので、排出処理を容易にすることができる。
この場合、上記樋部材を、上記ヒートパイプの軸線方向に沿って延び結露水を受ける断面カップ状の樋本体と、上記本体の下端の直近に支持されるヒートパイプに連結され流下する結露水を上記樋本体の内部に導くガイドとを備えて構成したことが有効である。ガイドによって流下する結露水を樋本体内に導くので、確実に結露水を排出させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記本体は、上記ヒートパイプ及び支持手段の全部もしくは一部を覆うカバーを備えた構成としている。カバーでヒートパイプ及び支持手段の全部もしくは一部を覆うので、装置の保護を図ることができるとともに、外観品質を向上させることができる。このカバーによって、ヒートパイプに配管される露出した管を覆うようにしても良いことは勿論である。
そしてまた、必要に応じ、上記支持手段を、上記ヒートパイプをその上下方向に設けられる数に対応して上記天井壁に吊下して支持する吊下支持体を備えて構成し、
該吊下支持体を、上記ヒートパイプの軸線を通り該軸線と平行な仮想平面を境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方保持体と、上記仮想平面を境にした他方の外周面側を保持するとともに上記一方保持体と共同して上記ヒートパイプを挾持可能な金属製の他方保持体と、上記一方保持体及び他方保持体を記天井壁に取付ける取付部材とを備えて構成している。
ここで、一方保持体,他方保持体及び取付部材は、それぞれ別体であっても良く、一体になっていても良く、適宜変更して差支えない。また、一方保持体及び他方保持体が保持するヒートパイプは、1本でも良く、また、数本をまとめても良く、適宜変更して差支えない。ヒートパイプの軸方向に沿う板体の長さや嵌合部の凹所の長さは適宜に定めて良い。
そして、本装置を屋内に設置するときは、吊下支持体を天井壁に設置するととともに、この吊下支持体にヒートパイプを保持する。この吊下支持体の設置は、天井壁に取付部材を介して一方保持体及び他方保持体を取付ける。そして、ヒートパイプを、吊下支持体の一方保持体及び他方保持体間に設ける。これにより、ヒートパイプは、その一方の外周面側が一方保持体に保持されるとともに他方の外周面側が他方保持体で保持され、この一方保持体及び他方保持体によって挾持される。この状態においては、本体は、天井壁に吊下されることになるが、本体の上下にほとんど不要な部分が露出することがなくなり、そのため、本体の上側及び下側がスッキリし、特に、下側がスッキリし、屋内のスペースが広く確保されるとともに、装置の外観品質の向上を図ることができる。
この場合、上記一方保持体及び他方保持体を、夫々、同一形状に形成し、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した板体と、該板体の内側面側に該ヒートパイプの外周面側が嵌合する嵌合凹部とを備えて構成したことが有効である。嵌合凹部は、ヒートパイプの数に応じて設けられるが、例えば、2本を保持する場合には、1つの板体に少なくとも上下に2つの嵌合凹部が設けられる。嵌合凹部でヒートパイプを保持するので、保持が確実になる。また、板体が放熱板若しくは吸熱板として機能するので、熱交換効率をより一層向上させることができる。
また、必要に応じ、上記吊下支持体を、上記一方保持体及び他方保持体に連設される連設保持体を備えて構成し、該連設保持体を、上記ヒートパイプの軸線を通り該軸線と平行な仮想平面を境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方連設保持体と、上記仮想平面を境にした他方の外周面側を保持するとともに上記一方連設保持体と共同して上記ヒートパイプを挾持可能な金属製の他方連設保持体とを備えて構成している。これにより、連設保持体を、ヒートパイプの数に対応させて連設することができる。そのため、上下に複数のヒートパイプを吊下することができるので、ヒートパイプの数を増すことができ、出力を増すことができる。
この場合、上記一方連設保持体及び他方連設保持体を、夫々、同一形状に形成し、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した板体と、該板体の内側面側に該ヒートパイプの外周面側が嵌合する嵌合凹部とを備えて構成したことが有効である。嵌合凹部は、ヒートパイプの数に応じて設けられるが、例えば、2本を保持する場合には、1つの板体に少なくとも上下に2つの嵌合凹部が設けられる。嵌合凹部でヒートパイプを保持するので、保持が確実になる。また、板体が放熱板若しくは吸熱板として機能するので、熱交換効率をより一層向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記吊下支持体の下縁部に、上記本体を構成するとともに上記ヒートパイプの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材を設けた構成としている。ヒートパイプの冷却や周囲環境によって、ヒートパイプに結露が生じこれが流下することがあるが、この結露水を樋部材で受けることができるので、排出処理を容易にすることができる。
また、必要に応じ、上記ヒートパイプを、気化もしくは液化させられる熱交換媒体を密封した金属製の外管と、該外管内に設けられるとともに熱源流体が供給されこの熱源流体の熱によって熱交換媒体を気化もしくは液化させる内管とを備えて構成し、
上記熱源流体供給機を、熱源流体を貯留する貯留槽と、該貯留槽に装着され熱源流体を冷却または加温するペルチェ熱源器と、上記貯留槽に接続され熱源流体を上記ヒートパイプ側に送出する送出管と、上記貯留槽に接続され上記ヒートパイプ側からの熱源流体を戻す戻し管と、上記送出管及び戻し管の何れかに介装され熱源流体を循環させるポンプとを備えて構成した構成としている。
これにより、ヒートパイプを、気化もしくは液化させられる熱交換媒体を密封した金属製の外管と、外管内に設けられるとともに熱源流体が供給され熱源流体の熱によって熱交換媒体を気化もしくは液化させる内管とを備えて構成し、熱交換媒体の凝縮熱または気化熱による潜熱を用いて熱交換を行うようにしたので、内管に供給する熱源流体の量を少なくすることができる。そのため、熱源流体供給機においては、ペルチェ熱源器による熱源流体の冷却,加温を容易にすることができ、ポンプによる搬送も容易にすることができる。ペルチェ熱源器は、小電力で稼働させることができ、また、ポンプも小型化できるので、省電力化を図ることができる。熱源流体供給機全体も小型化することができる。
以上説明したように本発明の屋内用熱交換装置によれば、本体を、側壁及び/または天井壁に取付けた状態においては、本体の上端とこの直近に保持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔Laが、0.5D≦La≦3Dに設定され、本体の下端とこの直近に保持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔Lbが、0.5D≦Lb≦3Dに設定されているので、本体の上下にほとんど不要な部分が露出することがなくなり、そのため、本体の上側及び下側がスッキリし、屋内のスペースが広く確保されるとともに、装置の外観品質の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置をその本体の設置状態とともに示す一部分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示し、(a)は平面断面図、(b)は正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の支持板を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、板状体を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、樋部材を示す分解斜視図である 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の支持板にヒートパイプを架設支持するときの工程を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の支持板にヒートパイプを架設支持するときの工程を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、ヒートパイプに板状体を取付けるときの工程を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る屋内用熱交換装置に用いるヒートパイプを示し、(a)は正面部分断面図、(b)は側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、熱源流体供給機の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、散熱体を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、散熱体をヒートパイプに取付けた状態を示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の支持板にヒートパイプを架設支持した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の支持板を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す分解斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す側面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す側面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す斜視図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置の本体を示す分解斜視図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、支持手段の吊下支持体およびこれに取付けられる樋部材を示す分解斜視図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す側面断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、吊下支持体の一方保持体及び他方保持体の変形例を、これを用いた本体の設置状態とともに示す側面断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置において、吊下支持体の一方保持体及び他方保持体に連設される連設保持体を、これを用いた本体の設置状態とともに示す側面断面図である。 従来の屋内用熱交換装置において、その本体をこれの設置状態とともに示す図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る屋内用熱交換装置について詳細に説明する。
図1乃至図12には、本発明の第1の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示す。この実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kの基本的構成は、図1に示すように、床壁Ea(図14),側壁Eb及び天井壁Ecで形成される屋内空間Eに設けられる本体Bを備えている。本体Bは、熱源流体供給機50から供給される熱源流体Fの熱によって屋内空間Eに対して放熱及び吸熱が可能なヒートパイプHと、ヒートパイプHをその軸線Pを水平にして支持する支持手段Sとを備えて構成されている。ここで、本体Bは、支持手段Sによって支持されて屋内空間Eに露出する部分であり、熱源流体供給機50からヒートパイプHに配管される管や配管カバーは、室内に露出していても本体Bには含まれない。
ヒートパイプHは、図11に示すように、気化もしくは液化させられる熱交換媒体Wを密封した断面円形のアルミニウム等の金属製の外管1と、外管1内に設けられるとともに熱源流体Fが後述の熱源流体供給機50から供給され熱源流体Fの熱によって熱交換媒体Wを気化もしくは液化させる断面円形のアルミニウム等の金属製の内管2とを備えて構成されている。内管2は、外管1と軸を平行にして外管1に対して偏心して貫通配置され、これにより、ヒートパイプHは、偏芯二重管の構成になっている。符号3は内管2の一端に設けられた入口部、4は内管2の他端に設けられた出口部である。
外管1に充填する熱交換媒体Wは、気化または液化を容易に行なうものであれば良く、水を利用することができる。ここでは、外管1の内部を常圧より減圧した状態にすることにより水の沸点を下げ、低温で気化させることができる。内管2に供給される熱源流体Fは、所望の温度を熱交換媒体Wに供給できる流体であればよく冷水,温水や蒸気を利用できる。即ち、内管2は、熱源流体Fの温度によって、熱吸収内管または熱供給内管として構成される。尚、内管2としては、冷却専用の熱吸収内管及び加温専用の熱供給内管の2系統設けてもよい。外管1は、例えば、その外径Dが、D=40mm〜100mmである。内管2は、例えば、その外径が5mm〜15mmである。また、これらの長さは、例えば、500mm〜6000mmに設定されている。
また、ヒートパイプHは、その両端部に、外管1に凹設され後述の支持板10の支持面部11の板厚より僅かに大きい幅を有し底面が軸線Pを中心とし外周の直径より小さい直径の円周面に形成された周溝5を備えて構成されている。
このヒートパイプHは、上下方向に1つ若しくは複数を所定間隔で列設して設けられている。また、上下一列のグループを、複数並設しても良い。複数のヒートパイプHの内管2は、直列に接続管で接続し、あるいは、全部を並列に接続し、あるいはまた、一部を直列に接続し、この直列にしたグループを並列に接続する等、適宜に接続してよい。この実施の形態においては、ヒートパイプHは2つ設けられ、上下方向に所定間隔で列設して設けられているとともに、これらの内管2は直列に接続されている。
支持手段Sは、これらのヒートパイプHを支持するとともに、側壁Eb及び/または天井壁Ecに取付けられるよう構成されている。本実施の形態では、側壁Ebに取付けられるよう構成されている。詳しくは、支持手段Sは、ヒートパイプHの軸方向に沿って所要間隔で複数(実施の形態では2つ)用いられこの複数(2つ)によってヒートパイプHを架設支持する支持板10を備えて構成されている。支持板10は、ヒートパイプHの軸線Pに直交する面を有した支持面部11と、支持面部11に連設され側壁Ebに取付けるための取付部12とを備えて構成されている。支持板10の支持面部11には、ヒートパイプHの上下方向に設けられる数に対応した数分設けられるとともに、ヒートパイプHを挿通させて保持する保持開口13が形成されている。また、図2に示すように、支持手段Sは、側壁Ebに固定され支持板10の取付部12が取付けられる固定板14を備えて構成されている。そして、この固定板14は側壁Ebの天井壁Ecに近接した位置に取付けられる。
図4及び図5に示すように、支持板10の支持面部11の保持開口13は、ヒートパイプHの外周より僅かに大きく形成されヒートパイプHが挿通される大径の挿通部15と、周溝5の底面が嵌合する挿通部15より小径の保持部16と、挿通部15及び保持部16が連通する連通部17とを備えて構成されている。最上位の保持開口13は、保持部16が上に形成され、挿通部15が下に形成されている。最上位より下位にある保持開口13は、保持部16が下に形成され、挿通部15が上に形成されている。これにより、支持板10自体の上に突出する余分な部分を可能な限り少なくすることができ、そのため、本体Bの上下に不要な部分を露出させにくくすることができる。
また、本実施の形態においては、ヒートパイプHの軸線P方向に沿う面を有し隣接するヒートパイプH間に架設される金属製の板状体20が設けられている。図6に示すように、板状体20は、板状体本体21と、板状体本体21の上端縁及び下端縁に沿って夫々設けられヒートパイプHの軸心を中心とする外周面に沿って接触する円弧面を有した帯状の接触板22とを備えて構成されている。
更に、本体Bの下端の直近に支持されるヒートパイプHより下側には、本体Bを構成するとともにヒートパイプHの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材30が設けられている。図4及び図7に示すように、樋部材30は、ヒートパイプHの軸線P方向に沿って延び結露水を受ける断面カップ状の樋本体31と、本体Bの下端の直近に支持されるヒートパイプHに連結され流下する結露水を樋本体31の内部に導くガイド32とを備えて構成されている。樋本体31は、固定板14に取付けられる。ガイド32は、樋本体31内の上側に着脱可能に支持され上側にヒートパイプHに嵌合する断面C字状の嵌着部33と、嵌着部33から垂設される垂設板34と、垂設板34の下端に設けられ両端縁が樋本体31に互いに対向して設けた1対の嵌合溝36に夫々嵌合する水平板35とを備えて構成されている。水平板35には適宜の箇所に穴(図示せず)が設けられ、結露水はこの穴を通して樋本体31に流下する。あるいはまた、結露水は水平板35の長手方向端部から樋本体31に流下する。樋本体31には、樋本体31に溜まった結露水を排出する図示外の排水管が接続される。
更にまた、本体Bは、ヒートパイプH及び支持手段Sの全部もしくは一部を覆うカバー40を備えている。詳しくは、カバー40は、図1乃至図4に示すように、ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30を囲繞する化粧枠体41を備えている。化粧枠体41は、例えば、木,樹脂,金属あるいはこれらの混合等からなる材料で形成されており、上部化粧枠体42,下部化粧枠体43及び一対の側部化粧枠体44から構成され、これらは、夫々、対応する上部取付金具45,下部取付金具46及び一対の側部取付金具47を介して固定板14に取付けられている。化粧枠体41の開口には、網状に形成された化粧板48が設けられる。化粧板48は、樹脂あるいはパンチングメタルなど適宜の材料で形成される。
そして、図1及び図4に示すように、ヒートパイプHの外径をDとし、本体Bの上端Baとこの上端Baの直近に支持されるヒートパイプH(最上位のヒートパイプH)の軸線Pとの上下方向の間隔をLaとし、本体Bの下端Bbとこの下端Bbの直近に支持されるヒートパイプH(最下位のヒートパイプH)の軸線Pとの上下方向の間隔をLbとしたとき、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dに設定されている。
本実施の形態では、ヒートパイプHの外径Dは、D=48.6mmに設定され、本体Bの上端Ba(カバー40の化粧枠体41における上部化粧枠体42の上面)と該上端Baの直近に支持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Laが、La=95mmに設定され、本体Bの下端Bb(カバー40の化粧枠体41における下部化粧枠体43の下面)と該下端Bbの直近に支持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Lbが、Lb=135mmに設定されている。数値はこれに限定されない。尚、ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30をカバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、支持板10の上端になり、本体Bの下端Bbは、樋部材30の下端になる。
熱源流体供給機50は、図1及び図12に示すように、熱源流体Fを貯留する貯留槽51と、貯留槽51に装着され熱源流体Fを冷却または加温するペルチェ熱源器52と、貯留槽51に接続され熱源流体FをヒートパイプH側に送出する送出管53と、貯留槽51に接続されヒートパイプH側からの熱源流体Fを戻す戻し管54と、送出管53及び戻し管54の何れか(実施の形態では送出管53)に介装され熱源流体Fを循環させるポンプ55とを備えて構成されている。
ペルチェ熱源器52は、スイッチング電源器56によってオン・オフさせられる。符号57は制御部であり、電源線58からの電源供給のオン・オフを行う電源スイッチ(図示せず)を有するとともに、貯留槽51内の熱源流体Fの温度を設定する設定部(図示せず)を有し、貯留槽51内の熱源流体Fの温度を検知する温度センサ(図示せず)の検知に基づいて、熱源流体Fが設定部で設定された所定温度になるようにスイッチング電源器56のオン・オフを行う。
貯留槽51,ペルチェ熱源器52,送出管53,戻し管54,ポンプ55,スイッチング電源器56及び制御部57は、図12に示すように、ケース体59に収容されてユニット化される。この熱源流体供給機50のケース体59は、屋内若しくは屋外等適宜の場所に設置することができる。屋内には、温度センサー(図示せず)と、この温度センサーの検知温度を表示するとともに上記の制御部57に指令を与えるコントローラ(図示せず)が設けられる。
従って、この実施の係る屋内用熱交換装置Kにおいて、ヒートパイプHを組付けるときは、図1,図3及び図4に示すように、天井壁Ec近傍の側壁Ebに固定板14を固定するとともに、この固定板14に支持板10を取付ける。この状態で、ヒートパイプHを支持板10の支持面部11の保持開口13に挿通して支持板10に架設保持する。この場合、図8及び図9に示すように、先ず、ヒートパイプHを保持開口13の挿通部15に挿通し、それから、連通部17を通して周溝5を保持部16に対応した位置に移動させ、それから、周溝5を保持部16に差し込む。これにより、周溝5の底面が保持部16に嵌合する。先に、ヒートパイプHを保持開口13の大径の挿通部15に挿通するので、挿通を容易に行うことができる。
ヒートパイプHを支持板10に支持した状態では、周溝5が保持部16に嵌合するとともに、周溝5を構成する側面が保持部16の開口縁部に当接するのでヒートパイプHの軸線P方向への移動が規制されることから、ヒートパイプHを確実に保持することができる。また、固定板14に支持板10を設けるので、支持板10の支持が確実になり、その結果、ヒートパイプHの支持を安定させることができる。
また、支持板10の支持面部11には、ヒートパイプHの上下方向に設けられる数に対応した数分の保持開口13が形成されているので、支持板10自体は、上下に突出する余分な部分が少なくなっており、そのため、本体Bの上下に不要な部分を露出させにくくすることができる。また、最上位の保持開口13の保持部16が挿通部15よりも上にあるので、ヒートパイプHを、可能な限り天井壁Ecに近接して設けることができる。そのため、ヒートパイプHによる天井壁Ec側での熱交換効率を向上させることができる。
次に、ヒートパイプH間に板状体20を架設する。この場合、図10に示すように、板状体20は、板状体本体21の上端縁及び下端縁に沿ってヒートパイプHの軸心を中心とする外周面に沿って接触する円弧面を有した帯状の接触板22が備えられているので、ヒートパイプHの円弧面に倣って接触板22を摺接させることで板状体20をヒートパイプH間に架設することができ、そのため、組み立てを容易に行うことができる。
また、最下位のヒートパイプHの下側に樋部材30を設ける。この場合、樋本体31を固定板14に固定するとともに、最下位のヒートパイプHと樋本体31との間にガイド32を連結する。
それから、図1,図3及び図4に示すように、ヒートパイプHに配管を施すとともに、カバー40を取り付ける。カバー40の取付においては、先ず、固定板14に化粧枠体41を取付け、ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30を、化粧枠体41で囲繞し、次に、この化粧枠体41の開口に化粧板48を取付ける。この状態においては、本体Bの上端Baとこの直近に保持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Laが、0.5D≦La≦3Dに設定され、本体Bの下端Bbとこの直近に保持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Lbが、0.5D≦Lb≦3Dに設定されているので、本体Bの上下にほとんど不要な部分が露出することがなくなり、そのため、本体Bの上側及び下側がスッキリし、屋内のスペースが広く確保されるとともに、装置の外観品質の向上を図ることができる。
そして、本装置を稼働するときは、熱源流体供給機50から熱源流体FをヒートパイプHに供給し、ヒートパイプHにおいて放熱を行って屋内の暖房を行い、若しくは、ヒートパイプHにおいて吸熱を行って冷房を行う。この場合、ヒートパイプH間には金属製の板状体20が架設されているので、放熱板若しくは吸熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。
また、ヒートパイプHの冷却や周囲環境によって、ヒートパイプHに結露が生じこれが流下することがあるが、下側には樋部材30が設けられているので、この結露水を受けることができ、排出処理を容易にすることができる。この場合、樋部材30は、本体Bの下端Bbの直近に支持されるヒートパイプHにガイド32が連結されているので、流下する結露水が樋本体31の内部に導かれることから、結露水を確実に排出させることができる。
図13には、本発明の第2の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示している。これは、上記の第1実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kで示したヒートパイプH及び支持板10の組を複数(2組)並設したものである。これに合わせて、固定板14(図示せず)及び樋部材30として長いものを用いている。ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30を、これに合わせて形成したカバー40の化粧枠体41及び化粧板48で覆うこともできる。カバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、支持板10の上端になり、本体Bの下端Bbは、樋部材30の下端になる。ヒートパイプHの組を2組設けるので、それだけ、出力を増すことができる。その他の作用,効果は上記と同様である。
図14及び図15には、本発明の第3の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示している。これは、上記の第1実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、ヒートパイプHとして長いものを用い、上下方向の数を増やして10本にしている。そして、これに合わせて、支持板10を形成している。支持板10においては、最上位の保持開口13が、保持部16を上にし挿通部15を下にして形成され、他の保持開口13が、保持部16を下にし挿通部15を上にして形成されている。ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30を、これに合わせて形成したカバー40の化粧枠体41及び化粧板48で覆うこともできる。カバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、支持板10の上端になり、本体Bの下端Bbは、樋部材30の下端になる。この実施の形態においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。ヒートパイプHが大きくなりその数も増えるので出力が増す。その他の作用,効果は上記と同様である。
図16乃至図18には、本発明の第4の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示している。これは、上記の第1実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、板状体20の代わりに、ヒートパイプHに設けられる金属製の散熱体60を備え、暖房専用の装置にしたものである。この散熱体60は、図17及び図18に示すように、ヒートパイプHの軸線P方向に沿う外側面及び内側面を有した散熱ボード61と、散熱ボード61の内側面に設けられヒートパイプHがその軸線Pに直交する方向に相対的に移動させられて嵌着する嵌着凹部62と備えて構成されている。嵌着凹部62の上下端には外向きの折り返し部63が形成されている。符号64は、散熱体60の嵌着凹部62がヒートパイプHに嵌着された状態で、折り返し部63に係止されて折り返し部63間に掛け渡されて散熱体60をヒートパイプHに保持する保持金具である。
本装置は、暖房専用なので、上記と異なって、樋部材30は設けられていない。ヒートパイプH,支持板10,散熱体60を、これに合わせて形成したカバー40の化粧枠体41及び化粧板48で覆うこともできる。散熱体60は、化粧板の機能を奏するので、化粧枠体41のみ設けるようにしても良い。また、配管のある左右のみを覆うようにしても良い。カバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、散熱体60の上端になり、本体Bの下端Bbは、散熱体60の下端になる。この実施の形態においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。
この実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、散熱体60は、その嵌着凹部62をヒートパイプHに嵌着し、保持金具64で保持するだけで取付けることができるので、取付け作業性を向上させることができる。また、散熱体60は金属製なので、放熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。冷房機能及びこれに関連する作用,効果を除き、その他の作用,効果は上記と同様である。
図19及び図20には、本発明の第5の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kの要部を示している。これは、上記の第1実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、異なる支持板10を用いたものである。支持板10は、ヒートパイプHの軸線Pに直交する面を有した支持面部11と、支持面部11に連設され側壁Ebに取付けるための取付部12とを備えて構成され、支持板10の支持面部11に、ヒートパイプHの上下方向に設けられる数に対応した数分設けられるとともにヒートパイプHを挿通させて保持する保持開口13が形成されている。
支持板10の支持面部11の保持開口13は、支持面部11の一側縁にヒートパイプHが挿通可能な開口70を有し、他側縁側にヒートパイプHを支承して保持する支承部71を備えて構成されている。保持開口13の開口70は、支承部71に対して上に設けられており、保持開口13は上向きに傾斜させられている。また、保持開口13は、ヒートパイプHの外周が挿通不能且つヒートパイプHの周溝5の底面が挿通可能な大きさに形成されている。
従って、この実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、ヒートパイプHを取付けるときは、ヒートパイプHを支持面部11の保持開口13に挿通して支持板10に架設保持する。この場合、ヒートパイプHを支持板10に装着するときは、ヒートパイプHの周溝5を保持開口13の開口70に合わせ、このヒートパイプHをその軸線Pに直交する方向に保持開口13の開口70から押し込む。これにより、ヒートパイプHは支承部71に至ってこれに支承されて保持される。このため、ヒートパイプHを軸方向に移動させて挿通する場合に比較して、作業が容易であり、それだけ、取付け作業性を向上させることができる。また、ヒートパイプHが支承部71に支承された状態では、周溝5の底面が支承部71に嵌合する。周溝5が支承部71に嵌合するとともに、周溝5を構成する側面が支承部71の縁部に当接するのでヒートパイプHの軸線P方向への移動が規制されることから、ヒートパイプHを確実に保持することができる。他の作用,効果は、上記と同様である。
図21及び図22には、本発明の第6の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示している。これは、上記の第5実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、ヒートパイプHとして長いものを用い、上下方向の数を増やして10本にしている。そして、これに合わせて、支持板10(図示せず)を形成している。ヒートパイプH,支持板10,板状体20及び樋部材30を、これに合わせて形成したカバー40の化粧枠体41及び化粧板48で覆うこともできる。カバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、支持板10の上端になり、本体Bの下端Bbは、樋部材30の下端になる。この実施の形態においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。ヒートパイプHが大きくなりその数も増えるので出力が増す。その他の作用,効果は上記と同様である。
図23には、本発明の第7の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示している。これは、上記の第6実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kと同様のものにおいて、樋部材30を外し、板状体20の代わりに、ヒートパイプHに設けられる金属製の散熱体60(図17)を備え、暖房用としたものである。ヒートパイプH,支持板10及び散熱体60を、これに合わせて形成したカバー40の化粧枠体41及び化粧板48で覆うこともできる。散熱体60は、化粧板の機能を奏するので、化粧枠体41のみ設けるようにしても良い。また、配管のある左右のみを覆うようにしても良い。カバー40で覆わない場合には、本体Bの上端Baは、最上位の散熱体60の上端になり、本体Bの下端Bbは、最下位の散熱体60の下端になる。この実施の形態においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。
この実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、散熱体60は、その嵌着凹部62をヒートパイプHに嵌着し、保持金具64(図示せず)で保持するだけで取付けることができるので、取付け作業性を向上させることができる。また、散熱体60は金属製なので、放熱板または吸熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。その他の作用,効果は上記と同様である。
図24乃至図27には、本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kを示す。この実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kは、床壁Ea(図14),側壁Eb及び天井壁Ecで形成される屋内空間Eに設けられる本体Bを備えている。本体Bは、熱源流体供給機50(図12)から供給される熱源流体Fの熱によって屋内空間Eに対して放熱及び吸熱が可能な上記と同様のヒートパイプH(図11)と、ヒートパイプHをその軸線Pを水平にして支持する支持手段Sとを備えて構成されている。ここで、本体Bは、支持手段Sによって支持されて屋内空間Eに露出する部分であり、熱源流体供給機50からヒートパイプHに配管される管や配管カバーは、室内に露出していても本体Bには含まれない。このヒートパイプHは、上下方向に1つ設けられている。また、軸方向に併設しても良い。
支持手段Sは、このヒートパイプHを支持するとともに、実施の形態では、天井壁Ecに取付けられるよう構成されている。詳しくは、支持手段Sは、ヒートパイプHをその上下方向に設けられる数に対応して天井壁Ecに吊下して支持する吊下支持体80を備えて構成されている。吊下支持体80は、ヒートパイプHの軸線Pを通り軸線Pと平行な仮想平面Mを境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方保持体81と、仮想平面Mを境にした他方の外周面側を保持するとともに一方保持体81と共同してヒートパイプHを挾持可能な金属製の他方保持体82と、一方保持体81及び他方保持体82を天井壁Ecに取付ける取付部材83とを備えて構成されている。
一方保持体81及び他方保持体82は、夫々、同一形状に形成されており、ヒートパイプHの軸線P方向に沿う外側面及び内側面を有した板体84と、板体84の内側面側にヒートパイプHの上下方向に設けられる数に対応した数分(実施の形態では1つ)設けられるとともに、ヒートパイプHの外周面側が嵌合する嵌合凹部85とを備えて構成されている。
また、一方保持体81及び他方保持体82は、夫々、その下縁に、長手方向に沿う溝状の係合凹条部86が設けられる一方、その上縁には、断面コ字状の止着凸部87が設けられている。一方、取付部材83は、長手方向両側に凹条が形成された断面略H状の棒状部材であり、この凹条が一方保持体81及び他方保持体82の止着凸部87が嵌合して支持される止着凹部88として構成されている。止着凸部87はその弾性により止着凹部88に嵌着される。
更に、吊下保支持体80の一方保持体81及び他方保持体82の板体84の下縁部には、本体Bを構成するとともにヒートパイプHの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材30が設けられている。樋部材30は、ヒートパイプHの軸線P方向に沿って延び結露水を受ける断面カップ状の上記と同様の樋本体31と、結露水を樋本体31の内部に導くガイド90とを備えて構成されている。ガイド90は、樋本体31内の上側に着脱可能に支持され、一方保持体81及び他方保持体82の係合凹条部86に係合する一対の係合凸状部91を有した上側部92と、上側部92から垂設される垂設板93と、垂設板93の下端に設けられ両端縁が樋本体31に互いに対向して設けた1対の嵌合溝36に夫々嵌合する水平板94とを備えて構成されている。水平板94には適宜の箇所に穴(図示せず)が設けられ、結露水はこの穴を通して樋本体31に流下する。あるいはまた、結露水は水平板94の長手方向端部から樋本体31に流下する。樋本体31には、樋本体31に溜まった結露水を排出する図示外の排水管が接続される。
そして、図27に示すように、ヒートパイプHの外径をDとし、本体Bの上端Ba(取付部材83の上面)とこの上端Baの直近に支持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔をLaとし、本体Bの下端Bb(樋部材30の樋本体31の下面)とこの下端Bbの直近に支持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔をLbとしたとき、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dに設定されている。本実施の形態では、ヒートパイプHの外径Dは、D=48.6mmに設定され、La=63mmに設定され、Lb=101mmに設定されている。数値はこれに限定されない。
従って、本実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、本体Bを屋内に設置するときは、吊下支持体80を天井壁Ecに設置するとともに、この吊下支持体80にヒートパイプHを保持する。この吊下支持体80の設置は、天井壁Ecに取付部材83を介して一方保持体81及び他方保持体82を取付ける。そして、ヒートパイプHを、吊下支持体80の一方保持体81及び他方保持体82間に設ける。この場合、嵌合凹部85でヒートパイプHを保持するので、取付けを容易に行うことができる。これにより、ヒートパイプHは、その一方の外周面側が一方保持体81に保持されるとともに他方の外周面側が他方保持体82で保持され、この一方保持体81及び他方保持体82によって挾持されるので、保持が確実になる。尚、挾持を強固にするために、一方保持体81及び他方保持体82を、例えば、ボルト,ナットで互いに近接する方向に連結することができる。
次に、吊下支持体80の一方保持体81及び他方保持体82の板体84の下縁部に、樋部材30を取付ける。この場合、一方保持体81及び他方保持体82にガイド90を介して樋本体31を連結する。また、ヒートパイプHに配管を施す。
この状態においては、本体Bは、天井壁Ecに吊下されることになるが、本体Bの上端Baとこの直近に保持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Laが、0.5D≦La≦3Dに設定され、本体Bの下端Bbとこの直近に保持されるヒートパイプHの軸線Pとの上下方向の間隔Lbが、0.5D≦Lb≦3Dに設定されているので、本体Bの上下にほとんど不要な部分が露出することがなくなり、そのため、本体Bの上側及び下側がスッキリし、屋内のスペースが広く確保されるとともに、装置の外観品質の向上を図ることができる。
そして、本装置を稼働するときは、熱源流体供給機から熱源流体FをヒートパイプHに供給し、ヒートパイプHにおいて放熱を行って屋内の暖房を行い、若しくは、ヒートパイプHにおいて吸熱を行って冷房を行う。この場合、ヒートパイプHは金属製の一方保持体81及び他方保持体82で挾持されているので、この一方保持体81及び他方保持体82が、放熱板若しくは吸熱板として機能し、そのため、熱交換効率を向上させることができる。
また、ヒートパイプHの冷却や周囲環境によって、ヒートパイプHに結露が生じこれが流下することがあるが、下側には樋部材30が設けられているので、この結露水を受けることができ、排出処理を容易にすることができる。この場合、樋部材30においては、一方保持体81及び他方保持体82にガイド90を介して樋本体31が連結されているので、流下する結露水がガイド90を通して樋本体31の内部に導かれることから、結露水を確実に排出させることができる。
図28には、本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、吊下支持体80の一方保持体81及び他方保持体82の変形例を示す。この一方保持体81及び他方保持体82は、上下に長く形成され、その内側面側に、上下に複数(実施の形態では2つ)のヒートパイプHを所定間隔で保持する複数(実施の形態では一対)の嵌合凹部85が設けられている。この変形例においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。これにより、上下に複数(実施の形態では2つ)のヒートパイプHを吊下することになるので、ヒートパイプHの数が増えることから、出力が増す。その他の作用,効果は上記と同様である。
図29には、本発明の第8の実施の形態に係る屋内用熱交換装置Kにおいて、図24乃至図27に示す吊下支持体80の一方保持体81及び他方保持体82に連設される連設保持体100を示す。連設保持体100は、ヒートパイプHの軸線Pを通り軸線Pと平行な仮想平面Mを境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方連設保持体101と、仮想平面Mを境にした他方の外周面側を保持するとともに一方連設保持体101と共同してヒートパイプHを挾持可能な金属製の他方連設保持体102とを備えて構成されている。
一方連設保持体101及び他方連設保持体102は、夫々、同一形状に形成されており、ヒートパイプHの軸線P方向に沿う外側面及び内側面を有した板体104と、板体104の内側面側にヒートパイプHの上下方向に設けられる数に対応した数分(実施の形態では1つ)設けられるとともに、ヒートパイプHの外周面側が嵌合する嵌合凹部105とを備えて構成されている。
また、一方連設保持体101の板体104の上縁には、一方保持体81の係合凹条部86に係合する係合凸状部106が設けられ、その板体104の下縁には、係合凸状部106が係合する関係にある係合凹状部107が設けられている。一方、他方連設保持体102においても、同様に、その板体104の上縁には、他方保持体81の係合凹条部86に係合する係合凸状部106が設けられ、その板体104の下縁には、係合凸状部106が係合する関係にある係合凹状部107が設けられている。この係合凹条部107は、樋部材30のガイド90の係合凸状部91が係合しうる形状に形成されている。
この連設保持体100を用いた場合においても、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dの関係は維持される。これにより、連設保持体100を、ヒートパイプHの数に対応させて連設することができる。そのため、上下に複数(実施の形態では2つ)のヒートパイプHを吊下することができるので、ヒートパイプHの数を増すことができ、出力を増すことができる。その他の作用,効果は上記と同様である。尚、連設保持体100に、複数の嵌合凹部105を設けることもできる。また、連設保持体100を複数連接して用いることもできる。更に、連設保持体100は、図28に示す吊下支持体80の一方保持体81及び他方保持体82に連設しても良いことは勿論である。
尚、上記実施の形態においては、ヒートパイプHを支持板10で側壁Ebに支持し、吊下支持体80で天井壁Ecに支持する例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、支持板10と吊下支持体80とを併用し、側壁Eb及び天井壁Ecに支持するようにしても良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、支持板10や吊下支持体80が支持するヒートパイプHの数は上述した数に限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。その場合には、設けるヒートパイプHの数に応じて支持板10や吊下支持体80を形成すればよい。更に、上記実施の形態では、熱源流体供給機50をペルチェ熱源器52を用いて構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、各種エアコンの室外機,ヒートポンプ,石油ボイラー等熱源流体を供給できるものであればどのようなもので構成しても良く、適宜変更して差支えない。当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
K 屋内用熱交換装置
E 屋内空間
Ea 床壁
Eb 側壁
Ec 天井壁
B 本体
Ba 上端
Bb 下端
W 熱交換媒体
F 熱源流体
P 軸線
1 外管
2 内管
3 入口部
4 出口部
5 周溝
S 支持手段
10 支持板
11 支持面部
12 取付部
13 保持開口
14 固定板
15 挿通部
16 保持部
17 連通部
20 板状体
21 板状体本体
22 接触板
30 樋部材
31 樋本体
32 ガイド
33 嵌着部
34 垂設板
35 水平板
36 嵌合溝
40 カバー
41 化粧枠体
42 上部化粧枠体
43 下部化粧枠体
44 側部化粧枠体
45 上部取付金具
46 下部取付金具
47 側部取付金具
48 化粧板
50 熱源流体供給機
51 貯留槽
52 ペルチェ熱源器
53 送出管
54 戻し管
55 ポンプ
56 スイッチング電源器
57 制御部
58 電源線
59 ケース体
60 散熱体
61 散熱ボード
62 嵌着凹部
63 折り返し部
64 保持金具
70 開口
71 支承部
80 吊下支持体
M 仮想平面
81 一方保持体
82 他方保持体
83 取付部材
84 板体
85 嵌合凹部
86 係合凹条部
87 止着凸部
88 止着凹部
90 ガイド
91 係合凸状部
92 上側部
93 垂設板
94 水平板
100 連設保持体
101 一方連設保持体
102 他方連設保持体
104 板体
105 嵌合凹部
106 係合凸状部
107 係合凹状部

Claims (20)

  1. 床壁,側壁及び天井壁で形成される屋内空間に設けられる本体を備え、該本体を、熱源流体供給機から供給される熱源流体の熱によって該屋内空間に対して放熱及び吸熱が可能なヒートパイプと、該ヒートパイプをその軸線を水平にして支持する支持手段とを備えて構成した屋内用熱交換装置において、
    上記ヒートパイプを上下方向に1つ若しくは複数を所定間隔で列設して設け、上記支持手段を、上記ヒートパイプを支持するとともに、上記側壁及び/または天井壁に取付けられる構成にし、
    上記ヒートパイプの外径をDとし、上記本体の上端と該上端の直近に支持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔をLaとし、上記本体の下端と該下端の直近に支持されるヒートパイプの軸線との上下方向の間隔をLbとしたとき、0.5D≦La≦3D、0.5D≦Lb≦3Dに設定したことを特徴とする屋内用熱交換装置。
  2. 上記支持手段を、上記ヒートパイプの軸方向に沿って所要間隔で複数用いられ複数によって上記ヒートパイプを架設支持する支持板を備えて構成し、該支持板を、上記ヒートパイプの軸線に直交する面を有した支持面部と、該支持面部に連設され上記側壁に取付けるための取付部とを備えて構成し、該支持板の支持面部に、上記ヒートパイプの上下方向に設けられる数に対応した数分設けられるとともに該ヒートパイプを挿通させて保持する保持開口を形成したことを特徴とする請求項1記載の屋内用熱交換装置。
  3. 上記ヒートパイプを、その両端部に凹設され上記支持板の支持面部の板厚より僅かに大きい幅を有し底面が軸線を中心とし外周の直径より小さい直径の円周面に形成された周溝を備えて構成し、
    上記支持板の支持面部の保持開口を、上記ヒートパイプの外周より僅かに大きく形成され該ヒートパイプが挿通される大径の挿通部と、上記周溝の底面が嵌合する上記挿通部より小径の保持部と、上記挿通部及び保持部が連通する連通部とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の屋内用熱交換装置。
  4. 上記支持板の支持面部に、上記ヒートパイプの複数を支持するために、上記保持開口が複数形成されている場合、少なくとも最上位の保持開口を、上記保持部を上に形成し上記挿通部を下に形成したことを特徴とする請求項3記載の屋内用熱交換装置。
  5. 上記支持板の支持面部の保持開口を、該支持面部の一側縁に上記ヒートパイプが挿通可能な開口を有し他側縁側に該ヒートパイプを支承して保持する支承部を備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の屋内用熱交換装置。
  6. 上記保持開口の開口を上記支承部に対して上に設け、該保持開口を上向きに傾斜させたことを特徴とする請求項5記載の屋内用熱交換装置。
  7. 上記ヒートパイプを、その両端部に凹設され上記支持板の支持面部の板厚より僅かに大きい幅を有し底面が軸線を中心とし外周の直径より小さい直径の円周面に形成された周溝を備えて構成し、
    上記保持開口を、上記ヒートパイプの外周が挿通不能且つ該ヒートパイプの周溝の底面が挿通可能な大きさに形成したことを特徴とする請求項5または6記載の屋内用熱交換装置。
  8. 上記支持手段を、上記側壁に固定され上記支持板の取付部が取付けられる固定板を備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至7何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  9. 上記ヒートパイプの複数を上下方向に所定間隔で列設して支持する場合、
    上記ヒートパイプの軸線方向に沿う面を有し上記隣接するヒートパイプ間に架設される金属製の板状体を設けたことを特徴とする請求項2乃至8何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  10. 上記板状体を、板状体本体と、該板状体本体の上端縁及び下端縁に沿って夫々設けられ上記ヒートパイプの軸心を中心とする外周面に沿って接触する円弧面を有した帯状の接触板とを備えて構成したことを特徴とする請求項9記載の屋内用熱交換装置。
  11. 上記ヒートパイプに設けられる金属製の散熱体を備え、該散熱体を、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した散熱ボードと、該散熱ボードの内側面に設けられ上記ヒートパイプがその軸線に直交する方向に相対的に移動させられて嵌着する嵌着凹部と備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至8何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  12. 上記本体の下端の直近に支持されるヒートパイプより下側に、上記本体を構成するとともに上記ヒートパイプの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至11何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  13. 上記樋部材を、上記ヒートパイプの軸線方向に沿って延び結露水を受ける断面カップ状の樋本体と、上記本体の下端の直近に支持されるヒートパイプに連結され流下する結露水を上記樋本体の内部に導くガイドとを備えて構成したことを特徴とする請求項12記載の屋内用熱交換装置。
  14. 上記本体は、上記ヒートパイプ及び支持手段の全部もしくは一部を覆うカバーを備えたことを特徴とする請求項1乃至13何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  15. 上記支持手段を、上記ヒートパイプをその上下方向に設けられる数に対応して上記天井壁に吊下して支持する吊下支持体を備えて構成し、
    該吊下支持体を、上記ヒートパイプの軸線を通り該軸線と平行な仮想平面を境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方保持体と、上記仮想平面を境にした他方の外周面側を保持するとともに上記一方保持体と共同して上記ヒートパイプを挾持可能な金属製の他方保持体と、上記一方保持体及び他方保持体を記天井壁に取付ける取付部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の屋内用熱交換装置。
  16. 上記一方保持体及び他方保持体を、夫々、同一形状に形成し、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した板体と、該板体の内側面側に該ヒートパイプの外周面側が嵌合する嵌合凹部とを備えて構成したことを特徴とする請求項15記載の屋内用熱交換装置。
  17. 上記吊下支持体を、上記一方保持体及び他方保持体に連設される連設保持体を備えて構成し、該連設保持体を、上記ヒートパイプの軸線を通り該軸線と平行な仮想平面を境にした一方の外周面側を保持する金属製の一方連設保持体と、上記仮想平面を境にした他方の外周面側を保持するとともに上記一方連設保持体と共同して上記ヒートパイプを挾持可能な金属製の他方連設保持体とを備えて構成したことを特徴とする請求項15または16記載の屋内用熱交換装置。
  18. 上記一方連設保持体及び他方連設保持体を、夫々、同一形状に形成し、上記ヒートパイプの軸線方向に沿う外側面及び内側面を有した板体と、該板体の内側面側に該ヒートパイプの外周面側が嵌合する嵌合凹部とを備えて構成したことを特徴とする請求項17記載の屋内用熱交換装置。
  19. 上記吊下支持体の下縁部に、上記本体を構成するとともに上記ヒートパイプの外周面に生じて流下する結露水を受ける樋部材を設けたことを特徴とする請求項15乃至18何れかに記載の屋内用熱交換装置。
  20. 上記ヒートパイプを、気化もしくは液化させられる熱交換媒体を密封した金属製の外管と、該外管内に設けられるとともに熱源流体が供給されこの熱源流体の熱によって熱交換媒体を気化もしくは液化させる内管とを備えて構成し、
    上記熱源流体供給機を、熱源流体を貯留する貯留槽と、該貯留槽に装着され熱源流体を冷却または加温するペルチェ熱源器と、上記貯留槽に接続され熱源流体を上記ヒートパイプ側に送出する送出管と、上記貯留槽に接続され上記ヒートパイプ側からの熱源流体を戻す戻し管と、上記送出管及び戻し管の何れかに介装され熱源流体を循環させるポンプとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至19何れかに記載の屋内用熱交換装置。
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