JP4869780B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置に関する。更に詳しくは、省エネルギー効果に優れる空気調和装置に関する。また、輻射(暖房によるものと冷房によるものを含む。特に冷房によるものだけを示す場合については「冷輻射」と表現することがある)や対流による熱交換性が高い空気調和装置に関する。
更に、熱交換された空気の拡散性が良い空気調和装置に関する。
従来から暖房装置としては、設定温度に調整した空気を強制的に室内に対流させる空気調和装置が一般的に広く知られている。しかし、このタイプの暖房装置は、長時間運転することにより室内の空気を乾燥させてしまい、また、室内温度が設定温度を示している場合でも体感温度はそれより低く感じ易いといった欠点がある。
上記暖房装置の欠点を解消するものとして、近年、床暖房装置が注目されている。床暖房装置は、輻射や熱伝導によって床をはじめ近くの物体(例えば、床、壁、天井、人等)を暖め、また熱交換された空気が上昇して自然に対流することにより室内全体を暖めることができる。この床暖房装置は、上記暖房装置と比べて、空気が乾燥し難く、また、室内の温度がそれほど高くない場合でも体感的に暖かく、いわば陽だまりのような暖かさを得ることができるので、ここ数年で導入事例が急速に増えている。
床暖房装置は、管状の発熱体を備える熱交換器を床に埋め込み、この発熱体内に温度制御された流体を流通させる構造を有しており、流体の熱が発熱体外面から伝わることで床を暖めるものである。床暖房装置に使用される発熱体としてはヒートパイプが用いられることが多い。ヒートパイプは密閉構造を有する管体内に、常温で液体の状態を有する揮発性が高い作動流体が封入してある構造を有する。
ヒートパイプは、熱供給手段にて作動流体に熱を与えることにより、これが蒸発し気体となって管体内に充満し、管体外面に熱を伝えて周りの空気や近くの物体等と熱交換する装置である。ヒートパイプは、熱交換することによって作動流体の熱が奪われて気体から再び液体に状態変化するサイクルを繰り返す。ヒートパイプには、管体内の熱伝導性が良いので熱エネルギーの消費効率に優れるという利点がある。例えば、このようなヒートパイプを利用した床暖房装置として、特許文献1に開示されたものがある。
熱交換された空気は、暖房の場合では軽くなるので上昇し、冷房の場合では重たくなるので下降する。また、熱は温度の高い方から低い方へ移動(熱交換)することは周知の事実である。
床暖房装置は、通常、暖かく温度制御された流体を熱交換器内に流通させて使用されるが、冷たく温度制御された流体を流通させて、冷輻射や熱伝導等により床を冷却して床冷房装置として使うことも技術的には可能である。
しかし、冷却された空気は、暖められた空気のように上昇して対流せず下降するので、熱交換された空気は床側に溜まる。そのため室内全体を涼しくすることもできないし、ましてや足下だけを冷やしてしまうという課題があった。従って、床冷房装置としての使い方は普及していない。
本発明者は、床暖房装置が床冷房装置としての機能できることに着目し、冷暖房機能も兼ねる空気調和装置として有効に使うことができないものか研究を重ねた。そして、本発明者は、今まで床暖房装置では床に埋め込んでいた熱交換器を室内の壁側に立てた状態で、しかも室内空間に露出させた状態で設ければ、床側から天井側まで暖めたり涼しくでき、ひいては室内全体の空気調和もできるのではないかとの着想を得た。この研究の結果、本発明者は図16に示す空気調和装置を開発するに至った。
図16に示す空気調和装置は、熱交換器を構成する管状の発熱体を横方向または水平方向に向けた状態にし、床側から天井側まで略平行になるよう複数本並べた構造を有する。この空気調和装置に用いた発熱体にはヒートパイプHを使用している。ここで用いたヒートパイプHは、外管と内管の二重管構造を有しており、外管と内管の間に作動流体を封入し、熱供給手段によって熱が与えられた流体を内管内に流通させる構造を備える。なお、ヒートパイプHに関する詳細な図示は省略した。
この空気調和装置によれば、床側から天井側まで暖めたり涼しくでき、冷暖房装置としても室内全体の空気調和が可能である。
特開平8−178318号公報
しかし、本発明者の更なる研究により、上記の空気調和装置は次の点が改善できれば、より良い効果を奏することがわかった。
上記の空気調和装置は、ヒートパイプHの外面(外管外面)による熱交換によって空気や近くの物体(例えば、床、壁、天井、人等)を直接暖めたり冷たくしたりして空気調和を図るので、当然ながら運転を止めると熱交換も止まってしまう。そのため空気調和効果を得るためには常時運転する必要があった。
また、上記の空気調和装置は、ヒートパイプHを横方向または水平方向に向けた状態にし、床側から天井側まで略平行になるよう複数本並べた構造を有するので、隣接した上下のヒートパイプHの方向に対しても熱を輻射していた。この方向に輻射した熱エネルギーは、隣接したヒートパイプH自体も熱を輻射しているので、互いの間に温度差が殆ど生じず熱交換されない。つまり、熱交換されない方向へも熱を輻射していたので、熱エネルギーを無駄に消費している部分があった。
更に、本発明者は研究の過程において、煙を使用し上記の空気調和装置によって熱交換された空気がどのように対流しているのかを知る実験を行った。そうしたところ暖房の場合では、床側で焚いた煙は熱交換器の外周面に沿いながら層流状に上昇することがわかった(図17参照)。冷房の場合でも、天井側で焚いた煙は熱交換器の外周面に沿いながら層流状に下降することがわかった(図18参照)。つまり、上記の空気調和装置では、熱交換された空気が熱交換器の外周面に沿ってしか流れないので空気の拡散性に乏しく、そのため室内全体の空気調和を図るのに時間がかかるという課題があった。
また、熱交換されて温度差が小さくなった状態の空気が、熱交換器の外周面に沿って層流状に上昇または下降するので、熱交換器と周りの空気との熱交換性も低かった。
本発明の目的は、上記課題を解決するもので、省エネルギー効果に優れる空気調和装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、輻射や対流による熱交換性が高い空気調和装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、熱交換された空気の拡散性が良い空気調和装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、
発熱体と当該発熱体による輻射によって加熱される蓄熱体が、水平方向に向けた状態で且つ床側から天井側まで上下方向に所要間隔をあけて平行になるよう複数本並べて固定台に固定されている空気調和装置であって、
上記固定台は、床と天井との間で向き合って立つ2本の固定体を備え、
上記固定体には、上記発熱体と蓄熱体を挿し込むための取着孔が、長さ方向に沿って所要間隔を設けて複数個形成してあり、
上記発熱体と蓄熱体は、両端側を上記固定体の取着孔間に架け渡して取り付けて、発熱体と蓄熱体は、所要間隔をあけた状態で交互に配置されており、
上記発熱体は、外管の内部に該外管よりもやや長い小径の内管を備える二重管構造を有し、上記外管の両端には、内部を密閉するキャップが設けてあり、上記内管は、両端のキャップを気密状態で貫通して、両端側がキャップからやや突出するよう外管内に通してあり、
上記固定台の最下部に取り付けてある発熱体の内管には、熱供給手段によって熱が与えられた流体が供給される供給管が接続してあり、
上記固定台の最上部に取り付けてある発熱体の内管には、流体を排出する排出管が接続してあり、
上記最下部と最上部に取り付けてある発熱体以外の、上記蓄熱体と交互に配置された発熱体の内管には、それぞれ接続管が接続され、該接続管は、上記供給管から送られた流体が複数の発熱体内を順次流通して上記排出管から排出されるように互い違いに蛇管状になるよう設けられており、
上記発熱体と蓄熱体の端部、及び接続管は、上記固定体の外側面に取り付けられたカバー体で隠される、
空気調和装置である。
発熱体の熱エネルギーによって蓄熱体が加熱されると上記発熱体の発熱状態を止めて上記蓄熱体の発熱機能を作用させ、上記発熱体の熱エネルギーによって上記蓄熱体が冷却されると上記発熱体の冷却状態を止めて上記蓄熱体の吸熱機能を作用させる制御手段を備えるのが好ましい。
(削除)
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発熱体は、特に限定するものではないが、例えば、ヒートパイプが好適に使用される。
発熱体を形成する材料は、熱伝導性、放熱性または吸熱性の良い、例えば金属が好適に使用される。
蓄熱体は、特に限定するものではないが、例えば、中空部を有するケース部材内に、蓄熱性を有する蓄熱材料を設けたものが好適に使用される。この場合、ケース部材を形成する材料は、熱伝導性、放熱性または吸熱性の良い例えば金属が好適に使用される。
蓄熱材料は、蓄熱性の良いものであれば特に限定するものではない。蓄熱材料は、例えば、暖房運転と冷房運転の両方に適したもの(例えば、水等)、暖房運転に適したもの(例えば、硫酸ナトリウム10水塩等の化合物等)、冷房運転に適したもの(例えば、ノルマンパラフィン等)が好適に使用される。これらは季節によって取り替えて使用することもできる。取り替えは蓄熱体そのものを交換しても良いし、蓄熱材料だけを交換して行っても良い。また、潜熱性や顕熱性に優れたものを使用しても良い。
発熱体や蓄熱体は、外面を塗装したり、他の材料で被覆(コーティング)したりしても良い。外面に設けるものは、熱伝導性、放熱性または吸熱性の良いものが好適である。
発熱体に熱を与える熱供給手段は、特に限定するものではない。熱供給手段が得る熱は、例えば、太陽熱、地熱、風力、水力、熱機関を利用したものや電力等が好適に使用される。また、排熱等の二次的なものを利用しても良い。この熱は、熱容量の高いまたは熱の蓄熱性の良い材料を使用することにより、昼間に溜めた熱を夜間に使用したり、夜間に溜めた熱を昼間に使用したりすることができる。後者の場合では深夜電力を使用したりすることで、エネルギーコストを安価にすることもできる。
空気調和装置は、特に限定するものではないが、例えば、住宅、店舗、工場、体育館、病院、イベントホール等、倉庫(保冷庫を含む)、精密室、クリーンルームや無菌室等の建築物や、鶏舎、豚舎、牛舎、ビニールハウス等の農業施設等にて好適に使用される。
なお、特許請求の範囲及び次の作用の欄では、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与して説明している。しかし、この符号の付与はあくまで説明の理解を容易にするためであって、各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
(作 用)
本発明によれば、発熱体(1)の発熱機能や吸熱機能によって、周りの空気や近くの物体を熱交換して暖めたり冷やしたりする。また、発熱体(1)の熱エネルギーによって蓄熱体(2)が加熱されることで当該蓄熱体(2)が発熱機能を有し、発熱体(1)の熱エネルギーによって冷却されることで当該蓄熱体(2)が吸熱機能を有する。蓄熱体(2)が発熱機能や吸熱機能を有することでも、熱交換器構造の周りの空気や近くの物体を熱交換して暖めたり冷やしたりする。
発熱体(1)と蓄熱体(2)を水平方向に向けた状態で、上下方向に平行になるよう並べて設けたものについて説明する。
まず、発熱体(1)の発熱機能を作用させた場合は、発熱体(1)の周りの空気が暖められて上昇する。このとき蓄熱体(2)の温度は発熱体(1)より低い。従って、暖められた空気は、上方に蓄熱体(2)が配置してある場合では、蓄熱体(2)の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、蓄熱体(2)は上昇する空気の障害物になる。つまり暖められた空気は、蓄熱体(2)の下側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる。
次に、発熱体(1)の吸熱機能を作用させた場合は、発熱体(1)の周りの空気が冷やされて下降する。このとき蓄熱体(2)の温度は発熱体または発熱体より高い。従って、冷やされた空気は、下方に蓄熱体(2)が配置してある場合では、蓄熱体(2)の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、蓄熱体(2)は下降する空気の障害物になる。つまり冷やされた空気は、蓄熱体(2)の上側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる。
(削除)
制御手段を備えたものは、発熱体(1)の熱エネルギーによって蓄熱体(2)が加熱されると発熱体(1)の発熱状態を止めて蓄熱体(2)の発熱機能を作用させ、発熱体(1)の熱エネルギーによって蓄熱体(2)が冷却されると発熱体(1)の冷却状態を止めて蓄熱体(2)の吸熱機能を作用させることができる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、発熱体の発熱機能や吸熱機能によって、周りの空気や近くの物体を熱交換して暖めたり冷やしたりする。更に、蓄熱体の発熱機能や吸熱機能によっても、周りの空気や近くの物体を熱交換して暖めたり冷やしたりする。つまり、発熱体と蓄熱体に温度差を設けることができるので、発熱体の熱エネルギーが蓄熱体に無駄の少ない状態で移動できる。従って、熱交換性が高い。
(b)本発明によれば、蓄熱体が発熱機能や吸熱機能を有している間は、発熱体を停止した状態でも空気調和を図ることができる。つまり、本発明は、間欠的に運転することができるので、省エネルギー効果に優れる。
(c)発熱体と蓄熱体を水平方向に向けた状態で、上下方向に平行になるよう並べて設けたものは、暖められた空気または冷やされた空気が乱流状に拡散した状態になる。つまり、本発明によれば、熱交換された空気の拡散性が良いので、短時間で自然対流による室内全体の空気調和を図ることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示す使用状態説明図、
図2は熱交換器の端部側を示す拡大断面説明図、
図3は図2に示すA−A断面図である。
空気調和装置K1は、発熱または吸熱する発熱体であるヒートパイプ1と、蓄熱体2と、ヒートパイプ1及び蓄熱体2を固定する固定装置である固定台3を備える。ヒートパイプ1と蓄熱体2は共に所要長さを有している。蓄熱体2は、ヒートパイプ1の熱エネルギーによって加熱されることで発熱機能を有するか、またはヒートパイプ1の熱エネルギーによって冷却されることで吸熱機能を有するものである。
空気調和装置K1は、ヒートパイプ1と蓄熱体2を横方向または略水平方向に向けた状態にし、床7側から天井9側まで縦方向または上下方向に、所要間隔をあけた状態で略平行になるよう複数本並べた構造を有する。ヒートパイプ1と蓄熱体2は、組み合わせて熱交換器を構成する。
空気調和装置K1は、熱交換器が、平面視において室内の壁面8と略直交する状態で室内に露出させて設置される。
図2及び図3を参照する。ヒートパイプ1は、所要径を有する円筒状の外管10と、外管10よりもやや長く小径の円筒状の内管11とを備える二重管構造を有している。外管10の両端には、内部を密閉するようキャップ100が設けてある。内管11は、両端のキャップ100を気密状態で貫通して、両端側がキャップ100からやや突出するよう外管10内に通してある。内管11は、外管10の内周面側の一部に寄せて設けてある。
外管10と内管11の間には揮発性の高い作動流体12が入れてある。作動流体12は常温で液体の状態を有する。作動流体12は、ヒートパイプ1を横方向または水平方向に向けて内管を外管10の下側に位置させたときに、この内管11の略全体が浸かるくらいの量を入れてある。外管10内の残りの部分は空間部(真空状態)である。内管11内には熱供給手段(図示省略)によって熱が与えられた流体が流通する。
蓄熱体2は所要径を有する円筒状の管体20を備えている。管体20はケース部材である。管体20の長さや直径等はヒートパイプ1の外管10と略同じ外形状を有している。管体20の両端には、内部を密閉するようキャップ200が設けてある。
管体20の内部には蓄熱性を有する蓄熱材料が充填してある。蓄熱材料は液体または固体が好適に使用される。本実施の形態では水を使用しているが、これは限定するものではない。蓄熱材料である水は管体20の内部に実質的に空間部ができないよう充填してある。水の温度は、空気調和装置K1を運転していない状態で室温と略同じ値を示す。
蓄熱体には温度センサ(図示省略)が設けてある。温度センサは、蓄熱体2の温度が予め設定した温度以上になったことを感知したり、予め設定した温度以下になったことを感知するものである。温度センサは制御装置(図示省略)と電気的に接続してある。制御装置によってヒートパイプ1へ流体が供給されたり、供給が停止されたりする。
ヒートパイプ1の外管10と内管11を形成する材料は、特に限定するものではないが、例えば、アルミやステンレス等の熱伝導性、放熱性または吸熱性の良い金属が好適に使用される。
蓄熱体2の管体20を形成する材料も、特に限定するものではないが、例えば、アルミやステンレス等の熱伝導性、放熱性または吸熱性の良い金属が好適に使用される。また、蓄熱材料は、蓄熱性を有するものであれば特に限定するものではない。
また、ヒートパイプ1や蓄熱体2は、例えば、外面を塗装したり、被覆(コーティング)したりしても良い。被覆は、例えば、アルマイト処理を施した材料等が好適に使用される。外面に設けるものは、熱伝導性、放熱性または吸熱性の良いものが好適である。
ヒートパイプ1と蓄熱体2は、共に横方向または水平方向に向けた状態にし、上下方向に所要空間または所要間隔をあけて交互に配置されるよう固定台3に取り付けてある。蓄熱体2は、ヒートパイプ1による熱エネルギーと熱交換(主として輻射(冷輻射を含む)による熱交換)できる間隔をおいて設けてある。
固定台3は、所要長さを有する固定体30,30と、各固定体30と略同じ長さを有しており、固定体30の外側に取り付けてヒートパイプ1と蓄熱体2の端部を隠すカバー体31を備えている。各固定体30には、ヒートパイプ1と蓄熱体2を挿し込むための取着孔300が、長さ方向に沿って所要間隔を設けて複数個形成してある。カバー体31は、木ネジMを固定体30にねじ込んで取り付けてある。
ヒートパイプ1と蓄熱体2は、両端側を固定体30の取着孔300の間に架け渡して取り付けてある。ヒートパイプ1と蓄熱体2は、両端側の外周面上に輪状のシール部材301を設けて、取着孔300との間が実質的に気密状態になるよう取り付けてある。
各固定体30は、上部に突っ張り部32を備えており、床7と天井9との間で突っ張った状態で設置してある。なお、図1において固定台3は一点鎖線で示している。固定台3を形成する材料は、木材が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、合成木材、カーボンファイバー、金属、合成樹脂等を使用しても良い。
固定台3の最下部に取り付けてあるヒートパイプ1の内管11には、供給管60が接続してある。供給管60には、熱供給手段によって熱が与えられた流体が供給される。図1で供給管60は内管11の左端に接続してある。また、固定台3の最上部に取り付けてあるヒートパイプ1の内管11には、流体を排出する排出管61が接続してある。図1で排出管61は内管11の左端に接続してある。
また、上記以外の内管11には接続管4が接続してある。接続管4は、供給管60から送られた流体が複数のヒートパイプ1内を順次流通して排出管61から排出されるように互い違いに蛇管状になるよう設けてある。なお、供給管60、排出管61、接続管4を形成する材料は、アルミやステンレス等の金属が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、ゴム、合成樹脂、カーボンファイバー等を使用しても良い。
熱交換器の下部には、両端側を固定体30,30の間に架け渡して凝縮水受け部5が取り付けてある。凝縮水受け部5は、冷房運転時にヒートパイプ1や蓄熱体2に結露し、垂れ落ちた凝縮水を受けるものである。凝縮水受け部5は壁部を有する皿形状を有している。凝縮水受け部5は一方の固定体30側にやや傾けて取り付けてあり、低く設定された側には排出用のドレン部(符号省略)が設けてある。
ドレン部にはドレン管62が接続してある。なお、図1において凝縮水受け部5は一点鎖線で示している。凝縮水受け部5やドレン管62を形成する材料は、アルミやステンレス等の金属が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、木材、合成木材、ゴム、合成樹脂、カーボンファイバー等を使用しても良い。
空気調和装置K1は、ヒートパイプ1、蓄熱体2、固定台3、接続管4、凝縮水受け部5、供給管60、排出管61、ドレン管62、熱供給手段、ポンプ等の送り手段(図示両略)等の部品や装置から構成されている。空気調和装置K1は、これらの部品や装置を組み立てて構成される。また、空気調和装置K1は、これらの部品や装置単位で分解可能である。
(作 用)
図4ないし図6は、図1に示す空気調和装置を暖房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の輻射状態を時系列的に示した側面視説明図である。
図4は運転開始時の状態を示している。
図5はヒートパイプの熱エネルギーによって蓄熱体が暖められたときの状態を示している。
図6は蓄熱体が暖められており、ヒートパイプの運転を止めたときの状態を示している。
図1ないし図6を参照して、本実施の形態で示す空気調和装置K1を暖房装置として使用したときの作用を説明する。
空気調和装置K1は、暖かい流体をヒートパイプ1の内管11内に流すことにより暖房装置となる。内管11内に流される流体の温度は、空気調和装置K1とは別に設けられた熱供給手段により設定される。この流体の温度は、特に限定するものではないが、例えば25〜45℃の範囲内で設定されたものが好適に使用される。なお、流体の温度は、空気調和装置K1を使用する目的によって変わる。熱い流体を流しても良い。流体は例えば湯が好適に使用される。
暖かい流体は、ポンプ等によって供給管60を介して下部のヒートパイプ1に送られ、順次接続管4を流れて上部のヒートパイプ1、排出管61から排出される。熱供給手段及び送り手段は、暖房時も冷房時も同じものが使用される。熱供給手段及び送り手段は公知手段のものを使用したので説明は省略する。
内管11内に暖かい流体を流すことにより、作動流体12が内管11外面と熱交換されて暖められる。作動流体12は揮発性が高く沸点が低い物質を使用しているので、暖められることで液体から気体へと状態変化する。そして、気体となった作動流体が外管10内の空間部に充満する。
作動流体が気体になることにより外管10全体が加熱されて暖められる。こうして外管10外面が発熱作用を有するようになり、外管10の周りの空気や近くの物体(例えば、床、壁、天井、人、蓄熱体2等)が熱交換されて暖められる。なお、図4ないし図6で示す白抜きの矢印及び二点鎖線は、ヒートパイプ1や蓄熱体2の輻射状態を表している。
このように周りの空気や近くの物体を熱交換により暖めることによって、作動流体は熱が奪われて温度が下がり、気体から液体の状態に戻る。液体に戻った作動流体12は再び内管11によって暖められて気体となる。作動流体12はこのサイクルを繰り返す。
作動流体12が上記サイクルを繰り返すことにより、ヒートパイプ1は発熱し続け、周りの空気や近くの物体を暖め続ける。ヒートパイプ1は外管10が円筒状を有するので、熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
ヒートパイプ1によって暖められた空気は、膨張することにより軽くなるので上昇する。なお、図4ないし図6で示す実線の矢印は、周りの空気の流れを表している。このとき蓄熱体2の温度はヒートパイプ1より低い。従って、暖められた空気は、上方に蓄熱体2が配置してある場合では、蓄熱体2の外周面の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、蓄熱体2は上昇する空気の障害物になる。こうして暖められた空気は、蓄熱体2の下側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる(図4参照)。
ヒートパイプ1による輻射や、暖められた空気によって加熱されることにより、蓄熱体2は熱交換されて次第に暖められる。
蓄熱体2が暖められると、ヒートパイプ1との温度差が小さくなるので、周りの空気は従来の空気調和装置と同じように熱交換器の外周面に沿いながら層流状に上昇し、拡散性に乏しい状態になる(図5参照)。また、このためヒートパイプ1から蓄熱体2への熱交換性も低下する。
そして、蓄熱体2の温度が予め設定した温度以上になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されてヒートパイプ1の内管11への流体の供給が停止される。これによりヒートパイプ1は作動流体12によるサイクルが止まり、ヒートパイプ1は次第に温度が下がる。
ヒートパイプ1の内管11への流体の供給を停止した場合でも、蓄熱体2はヒートパイプ1によって暖められているので、蓄熱体2には熱エネルギーが蓄えられている。従って、蓄熱体2の発熱機能が作用し、引き続き周りの空気や近くの物体は管体20によって熱交換されて暖められる。蓄熱体2は管体20が円筒状を有するので、熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
蓄熱体2によって暖められた空気は上昇する。このとき上方にヒートパイプ1が配置してあり、ヒートパイプ1の温度が下がっていれば、蓄熱体2によって暖められた空気はヒートパイプ1の外周面の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、ヒートパイプ1が上昇する空気の障害物にもなる。従って、この場合も蓄熱体2によって暖められた空気は、ヒートパイプ1の下側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる(図6参照)。
蓄熱体2によって周りの空気や近くの物体が暖められることにより、蓄熱体2は次第に温度が下がる。そうして蓄熱体2の温度が予め設定した温度以下になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて再びヒートパイプ1の内管11に暖かい流体が供給される。これによりまたヒートパイプ1によって周りの空気や近くの物体が暖められる。空気調和装置K1は、このようにヒートパイプ1の内管11に流体を供給したり停止したりして間欠的に運転される。
図7ないし図9は、図1に示す空気調和装置を冷房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の冷輻射状態を時系列的に示した側面視説明図である。
図7は運転開始時の状態を示している。
図8はヒートパイプの熱エネルギーによって蓄熱体が冷やされたときの状態を示している。
図9は蓄熱体が冷やされており、ヒートパイプの運転を止めたときの状態を示している。
次に、図7ないし図9を参照して、空気調和装置K1を冷房装置として使用したときの作用を説明する。
空気調和装置K1は、冷たい流体をヒートパイプ1の内管11内に流すことにより冷房装置となる。内管11内に流される流体の温度は、空気調和装置K1とは別に設けられた熱供給手段により設定される。この流体の温度は、特に限定するものではないが、例えば、7〜20℃に設定されたものが好適に使用される。なお、流体の温度は、空気調和装置K1を使用する目的によって変わる。流体は例えば水が好適に使用される。
冷たい流体は、ポンプ等によって供給管60を介して下部のヒートパイプ1に送られ、順次接続管4を流れて上部のヒートパイプ1、排出管61から排出される。
内管11内に冷たい流体を流すことにより、作動流体12及び外管10全体が熱交換されて冷やされる。こうして外管10外面が吸熱作用を有するようになり、外管10の周りの空気や近くの物体(例えば、床、壁、天井、人、蓄熱体2等)が熱交換されて冷やされる。なお、図7ないし図9で示す白抜きの矢印及び二点鎖線は、ヒートパイプ1や蓄熱体2の冷輻射状態を表している。ヒートパイプ1は外管10が円筒状を有するので、(冷)熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
ヒートパイプ1によって冷やされた空気は、収縮することにより重くなるので下降する。なお、図7ないし図9で示す実線の矢印は、周りの空気の流れを表している。このとき蓄熱体2の温度はヒートパイプ1より高い。従って、冷やされた空気は、下方に蓄熱体2が配置してある場合では、蓄熱体2の外周面の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、蓄熱体2は下降する空気の障害物になる。こうして冷やされた空気は、蓄熱体2の上側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる(図7参照)。
ヒートパイプ1による冷輻射や、冷やされた空気によって吸熱されることにより、蓄熱体2は熱交換されて次第に冷やされる。
蓄熱体2が冷やされると、ヒートパイプ1との温度差が小さくなるので、周りの空気は従来の空気調和装置と同じように熱交換器の外周面に沿いながら層流状に下降し、拡散性に乏しい状態になる(図8参照)。また、このためヒートパイプ1から蓄熱体2への熱交換性も低下する。
そして、蓄熱体2の温度が予め設定した温度以下になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されてヒートパイプ1の内管11への流体の供給が停止される。これによりヒートパイプ1は次第に温度が上がる。
ヒートパイプ1の内管11への流体の供給を停止した場合でも、蓄熱体2はヒートパイプ1によって冷やされているので、蓄熱体2には熱エネルギーが蓄えられている。従って、蓄熱体2の吸熱機能が作用し、引き続き周りの空気や近くの物体は管体20によって熱交換されて冷やされる。蓄熱体2は管体20が円筒状を有するので、(冷)熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
蓄熱体2によって冷やされた空気は下降する。このとき下方にヒートパイプ1が配置してあり、ヒートパイプ1の温度が上がっていれば、蓄熱体2によって冷やされた空気はヒートパイプ1の外周面の周りの空気と温度差のある状態で混じり合う。また、ヒートパイプ1が下降する空気の障害物にもなる。従って、この場合も蓄熱体2によって冷やされた空気は、ヒートパイプ1の上側から横方向に拡がって乱流状に拡散した状態になる(図9参照)。
蓄熱体2によって周りの空気や近くの物体が冷やされることにより、蓄熱体2は次第に温度が上がる。そうして蓄熱体2の温度が予め設定した温度以上になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて再びヒートパイプ1の内管11に冷たい流体が供給される。これによりまたヒートパイプ1によって周りの空気や近くの物体が冷やされる。空気調和装置K1は、このようにヒートパイプ1の内管11に流体を供給したり停止したりして間欠的に運転される。
このように空気調和装置K1を冷房装置として使用した場合では、ヒートパイプ1が冷やされることで、この外周面に空気中の水蒸気が凝結して凝縮水が生成されることがある。いわゆる結露である。凝縮水は、ヒートパイプ1や蓄熱体2の外周面を伝って下方に垂れ落ち、周りに飛び散りにくい状態で、最終的に凝縮水受け部5で回収される。凝縮水受け部5に回収された凝縮水は、ドレン部を介してドレン管62より排出される。
凝縮水は、ヒートパイプ1によって冷やされているので熱エネルギーを備えている。そのため凝縮水が垂れ落ちることによっても蓄熱体2を冷やすことができる。つまり、凝縮水による熱エネルギーも無駄なく有効に使用できる。
空気調和装置K1によれば、暖房時も冷房時においても熱交換された空気がヒートパイプ1や蓄熱体2の横方向に拡がり、乱流状に拡散した状態になるので、従来の空気調和装置よりも短時間で自然対流による室内全体の空気調和を図ることができる。
空気調和装置K1によれば、ヒートパイプ1と蓄熱体2が交互に配置してあり、これらに温度差を設けることができるので、ヒートパイプ1の熱エネルギーによって、周りの空気や近くの物体を暖めたり冷やしたりしながら、蓄熱体2を加熱したり冷却したりできる。これによりヒートパイプ1の運転を停止した場合でも、蓄熱体2により発熱機能や吸熱機能を作用させることができる。つまり、空気調和装置K1はヒートパイプ1を間欠的に運転しながら空気調和ができるので省エネルギー効果が高い。
空気調和装置K1によれば、ヒートパイプ1の熱エネルギーを放射方向に輻射(冷輻射を含む)した場合でも、ヒートパイプ1と温度差を設けることができるよう蓄熱体2が交互に配置してあるので、熱交換されない部分が実質的につくられないようにできる。従って、空気調和装置K1は、熱エネルギーを無駄に消費する部分を少なくすることができ、熱交換性が高い。
空気調和装置K1は、ヒートパイプ1、蓄熱体2、固定台3、接続管4、凝縮水受け部5、供給管60、排出管61、ドレン管62、熱供給手段、送り手段等の部品や装置から構成されており、部品や装置単位で組み立て及び分解可能なので、例えば、トラック等への積み卸し、現場への搬入及び取り扱いがし易い。また、破損や故障の際も、その部品や装置だけを交換して修理することができる。
空気調和装置K1は、熱交換器が室内に露出して設置されるので、ヒートパイプ1や蓄熱体2が備える熱エネルギーが直接室内空間に発散される。また、熱交換器が室内に露出しているので、運転開始から熱交換器の表面が暖かくまたは冷たくなるまでの立ち上がりが早い。
空気調和装置K1は、運転しない場合でも、室温が高くなると蓄熱体2が熱エネルギーを吸熱して、室温が低くなると蓄熱体2が熱エネルギーを放熱する作用を有する。これにより空気調和装置K1を設置した室内空間は、室外より温度変化の少ない状態にすることができる。つまり、運転しない場合でも、室内空間の恒温性を高めることができる。
(削除)
図10は本発明に係る空気調和装置の参考例を示す使用状態説明図、
図11は冷熱体の縦断面図、
図12は図11に示すB−B断面図である。
空気調和装置K2は、発熱または吸熱する発熱体である冷熱体1aと、蓄熱体である蓄熱体2aと、冷熱体1a及び蓄熱体2aを固定する固定装置である固定台3aを備える。
冷熱体1aと蓄熱体2aは所要長さを有している。冷熱体1aと蓄熱体2aは共に長さや直径等が略同じ外形状を有する。なお、蓄熱体2aは、上記の蓄熱体2と同等の構造を有するので説明は省略する。
空気調和装置K2は、冷熱体1aと蓄熱体2aを床7側から天井9側まで縦方向または上下方向に向けた状態にし、横方向または水平方向に、所要間隔を設けた状態で略平行になるよう複数本並べた構造を有する。冷熱体1aと蓄熱体2aは熱交換器を構成する。
空気調和装置K2は、熱交換器が、平面視において室内の壁面8と略直交する状態で室内に露出させて設置される。
冷熱体1aは、所要径を有する円筒状の管体10aを有している。管体10aの両端には、内部を密閉するようキャップ100aが設けてある。各キャップ100aには、管体10a内部と連通するよう短管101aが気密状態で貫通して外方に突出するよう設けてある。短管101aはキャップ100aの略中心部に設けてある。
管体10aの内部には流路形性部材11aが設けてある。流路形性部材11aは、管体10aと略同じ長さを有しており、角部が管体10aの内周面と当たる四角柱形状に形成してある。流路形性部材11aの両端面には、流体の移動方向を案内する流路部111aが形成してある。流路部111aは、流路形性部材11aの端面に凹部または溝部を設けて形成してある。流路部111aは、流路形性部材11aの各側壁112aと管体10aの内周面との間で形成される流路12aと、短管101a内部とが連通できるように形成してある。また、流路形性部材11aの各側壁112aには、流通抵抗部110aが長さ方向に所要間隔をおいて複数形成してある。流通抵抗部110aは側壁112aから凸部を設けて形成してある。流路形性部材11aを形成する材料は、例えば、発泡ポリスチレン等の断熱性を有するものが好適に使用される。
冷熱体1aの管体10aを形成する材料は、例えば、アルミやステンレス等の熱伝導性、放熱性または吸熱性の良い金属、合成樹脂(合成繊維を含む)、カーボンファイバーが好適に使用される。また、冷熱体1aは、例えば、外面を塗装したり、被覆(コーティング)したりしても良い。被覆は、例えば、アルマイト処理を施した材料等が好適に使用される。外面に設けるものは、熱伝導性、放熱性または吸熱性の良いものが好適である。
冷熱体1aと蓄熱体2aは固定台3aに取り付けてある。固定台3aは、固定体30a,30aと、固定体30aと固定体30a間に架け渡してある架設体31a,31bを備えている。架設体31aは床側に架設してあり、架設体31bは天井側に架設してある。架設体31aと架設体31bには、冷熱体1aを取り付けるときに短管101aを貫通させるための貫通孔(符号省略)が所要間隔で設けてある。
冷熱体1aと蓄熱体2aは、架設体31aと架設体31bの間に、長さ方向を共に縦方向または上下方向に向けた状態にし、横方向または水平方向に所要間隔をあけて交互に配置されるよう取り付けてある。冷熱体1aは短管101aを架設体31aと架設体31bの貫通孔に貫通させて取り付けてある。蓄熱体2aは、冷熱体1aによる熱エネルギーと熱交換(主として輻射(冷輻射を含む)による熱交換)できる間隔をおいて設けてある。
各固定体30aは、上部に突っ張り部32aを備えており、床7と天井9との間で突っ張った状態で設置してある。なお、固定台3aを形成する材料は、木材が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、合成木材、金属、合成樹脂、カーボンファイバー等を使用しても良い。
図10において固定台3aの左部に取り付けてある冷熱体1aの下部の短管101aには、熱供給手段によって熱が与えられた流体を供給する供給管60aが接続してある。また、図10において固定台3の左部に取り付けてある冷熱体1aの下部の短管101aには、流体を排出する排出管61aが接続してある。
また、上記以外の短管101aには接続管4aが接続してある。接続管4aは、供給管60aから送られた流体が複数の冷熱体1a内を順次流通して排出管61aから排出されるように互い違いに蛇管状になるよう設けてある。なお、供給管60a、排出管61a、接続管4aを形成する材料は、アルミやステンレス等の金属が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、ゴム、合成樹脂、カーボンファイバー等を使用しても良い。
熱交換器の下部には、両端側を固定体30a,30aの間に架け渡して凝縮水受け部5aが取り付けてある。凝縮水受け部5aは、冷房運転時に冷熱体1aや蓄熱体2aに結露し、垂れ落ちた凝縮水を受けるものである。凝縮水受け部5aは壁部を有する皿形状を有している。凝縮水受け部5aは一方の固定体30a側にやや傾けて取り付けてあり、低く設定された側には排出用のドレン部(符号省略)が設けてある。
ドレン部にはドレン管62aが接続してある。なお、凝縮水受け部5aやドレン管62aを形成する材料は、アルミやステンレス等の金属が好適に使用される。しかし、これは限定するものではなく、例えば、木材、合成木材、ゴム、合成樹脂、カーボンファイバー等を使用しても良い。
空気調和装置K2は、冷熱体1a、蓄熱体2a、固定台3a、接続管4a、凝縮水受け部5a、供給管60a、排出管61a、ドレン管62a、熱供給手段、ポンプ等の送り手段等の部品や装置から構成されている。空気調和装置K1は、これらの部品や装置を組み立てて構成される。また、空気調和装置K2は、これらの部品や装置単位で分解可能である。
(作 用)
図13ないし図15は、図10に示す空気調和装置を暖房装置や冷房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の輻射状態を時系列的に示した平面視説明図である。
図13は運転開始時の状態を示している。
図14は冷熱体の熱エネルギーによって蓄熱体が暖められたときの状態を示している。
図15は蓄熱体が暖められており、冷熱体の運転を止めたときの状態を示している。
図10ないし図15を参照して、まず、本実施の形態で示す空気調和装置K2を暖房装置として使用したときの作用を説明する。
なお、上記した空気調和装置K1と同等の構成により生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。
空気調和装置K2は、暖かい流体を冷熱体1aに流すことにより暖房装置となる。冷熱体1aに流される流体の温度は、空気調和装置K2とは別に設けられた熱供給手段により設定される。この流体の温度は、特に限定するものではないが、例えば25〜45℃の範囲内で設定されたものが好適に使用される。なお、流体の温度は、空気調和装置K2を使用する目的によって変わる。熱い流体を流しても良い。流体は例えば湯が好適に使用される。
暖かい流体は、ポンプ等によって供給管60aを介して左部の冷熱体1aに送られ、順次接続管4aを流れて右部の冷熱体1a、排出管61aから排出される。熱供給手段及び送り手段は、暖房時も冷房時も同じものが使用される。熱供給手段及び送り手段は公知手段のものを使用したので説明は省略する。
冷熱体1aに送られた流体は、短管101aを介して管体10a内部に入り、流路形性部材11aの端面に形成された流路部111aを通って、流路形性部材11aの各側壁112aと管体10aの内周面との間の流路12aに流れ込む。このように冷熱体1a内に暖かい流体を流すことにより、管体10a全体が熱交換されて暖められる。
また、冷熱体1aの流路12aには、流路形性部材11aの側壁112aに流通抵抗部110aが設けてあるので、流体は流通抵抗部110aに当たることで層流状態から乱流状態になるよう流れが変わる。これにより管体10aへの熱エネルギーの移動がよりし易くなる。
こうして管体10a外面が発熱作用を有するようになり、管体10aの周りの空気や近くの物体(例えば、床、壁、天井、人、蓄熱体2a等)が熱交換されて暖められる。なお、図13ないし図15で示す白抜きの矢印及び二点鎖線は、冷熱体1aや蓄熱体2aの輻射状態を表している。
このように冷熱体1aは流体が流されることによって管体10aから熱を発散し続け、周りの空気や近くの物体を暖め続ける。冷熱体1aは管体10aが円筒状を有するので、熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
冷熱体1aによって暖められた空気は、膨張することにより軽くなるので冷熱体1aに沿って上昇する。なお、図13ないし図15で示す実線の矢印は、周りの空気の流れを表している(図は平面視であるため上昇している状態はわからない)。このとき蓄熱体2aの温度は冷熱体1aより低い。従って、暖められた空気が冷熱体1aに沿って上昇することにより、蓄熱体2aの周りの空気は冷熱体1a側に引き寄せられ、更に蓄熱体2aの周りには別の空気が流れ込む。こうして熱交換器の周りの空気は、乱流状に拡散した状態になる(図13参照)。
冷熱体1aによる輻射や、暖められた空気によって加熱されることにより、蓄熱体2aは熱交換されて次第に暖められる。
蓄熱体2aが暖められると、冷熱体1aとの温度差が小さくなるので、蓄熱体2aの周りの空気は蓄熱体2aに沿って上昇し、拡散性に乏しい状態になる(図14参照)。また、このため冷熱体1aから蓄熱体2aへの熱交換性も低下する。
そして、蓄熱体2aの温度が予め設定した温度以上になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて冷熱体1aへの流体の供給が停止される。これにより冷熱体1aは次第に温度が下がる。
冷熱体1aへの流体の供給を停止した場合でも、蓄熱体2aは冷熱体1aによって暖められているので、蓄熱体2aには熱エネルギーが蓄えられている。従って、蓄熱体2aの発熱機能が作用し、引き続き周りの空気や近くの物体は管体20aによって熱交換されて暖められる。蓄熱体2aは管体20aが円筒状を有するので、熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
蓄熱体2aによって暖められた空気は上昇する。このとき冷熱体1aの温度が下がっていれば、暖められた空気が蓄熱体2aに沿って上昇することにより、冷熱体1aの周りの空気は蓄熱体2a側に引き寄せられ、更に冷熱体1aの周りには別の空気が流れ込む。こうして熱交換器の周りの空気は、乱流状に拡散した状態になる(図15参照)。
蓄熱体2aによって周りの空気や近くの物体が暖められることにより、蓄熱体2aは次第に温度が下がる。そうして蓄熱体2aの温度が予め設定した温度以下になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて再び冷熱体1aに暖かい流体が供給される。これによりまた冷熱体1aによって周りの空気や近くの物体が暖められる。空気調和装置K2は、このように冷熱体1aに流体を供給したり停止したりして間欠的に運転される。
次に、既に示した図13ないし図15を参照して、空気調和装置K2を冷房装置として使用したときの作用を説明する。
空気調和装置K2は、冷たい流体を冷熱体1a内に流すことにより冷房装置となる。流体の温度は、空気調和装置K2とは別に設けられた熱供給手段により設定される。この流体の温度は、特に限定するものではないが、例えば、7〜20℃に設定されたものが好適に使用される。なお、流体の温度は、空気調和装置K2を使用する目的によって変わる。流体は例えば水が好適に使用される。
冷たい流体は、ポンプ等によって供給管60aを介して左部の冷熱体1aに送られ、順次接続管4aを流れて右部の冷熱体1a、排出管61aから排出される。
冷熱体1a内に冷たい流体を流すことにより、管体10aが熱交換されて冷やされる。これにより管体10a外面が吸熱作用を有するようになり、管体10aの周りの空気や近くの物体(例えば、床、壁、天井、人、蓄熱体2a等)が熱交換されて冷やされる。なお、図13ないし図15で示す白抜きの矢印及び二点鎖線は、冷熱体1aや蓄熱体2aの冷輻射状態を表している。冷熱体1aは管体10aが円筒状を有するので、(冷)熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
冷熱体1aによって冷やされた空気は、収縮することにより重くなるので下降する。なお、図13ないし図15で示す実線の矢印は、周りの空気の流れを表している。このとき蓄熱体2aの温度は冷熱体1aより高い。従って、冷やされた空気が冷熱体1aに沿って下降することにより、蓄熱体2aの周りの空気は冷熱体1a側に引き寄せられ、更に蓄熱体2aの周りには別の空気が流れ込む。こうして熱交換器の周りの空気は、乱流状に拡散した状態になる(図13参照)。
冷熱体1aによる冷輻射や、冷やされた空気によって吸熱されることにより、蓄熱体2aは熱交換されて次第に冷やされる。
蓄熱体2aが冷やされると、冷熱体1aとの温度差が小さくなるので、周りの空気は蓄熱体2aに沿って下降し、拡散性に乏しい状態になる(図14参照)。また、このため冷熱体1aから蓄熱体2aへの熱交換性も低下する。
そして、蓄熱体2aの温度が予め設定した温度以下になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて冷熱体1aへの流体の供給が停止される。これにより冷熱体1aは次第に温度が上がる。
冷熱体1aへの流体の供給を停止した場合でも、蓄熱体2aは冷熱体1aによって冷やされているので、蓄熱体2aには熱エネルギーが蓄えられている。従って、蓄熱体2aの吸熱機能が作用し、引き続き周りの空気や近くの物体は管体20aによって熱交換されて冷やされる。蓄熱体2aは管体20aが円筒状を有するので、(冷)熱エネルギーは外周面の全体から放射方向に輻射されている。
蓄熱体2aによって冷やされた空気は下降する。このとき冷熱体1aの温度が上がっていれば、冷やされた空気が蓄熱体2aに沿って上昇することにより、冷熱体1aの周りの空気は蓄熱体2a側に引き寄せられ、更に冷熱体1aの周りには別の空気が流れ込む。こうして熱交換器の周りの空気は、乱流状に拡散した状態になる(図15参照)。
蓄熱体2aによって周りの空気や近くの物体が冷やされることにより、蓄熱体2aは次第に温度が上がる。そうして蓄熱体2aの温度が予め設定した温度以上になると温度センサがその状態を感知し、制御装置により制御されて再び冷熱体1aに冷たい流体が供給される。これによりまた冷熱体1aによって周りの空気や近くの物体が冷やされる。空気調和装置K2は、このように冷熱体1aに流体を供給したり停止したりして間欠的に運転される。
このように空気調和装置K2を冷房装置として使用した場合では、冷熱体1aが冷やされることで、この外周面に空気中の水蒸気が凝結して凝縮水が生成されることがある。いわゆる結露である。凝縮水は、冷熱体1aの外周面を伝って下方に垂れ落ち、凝縮水受け部5aで回収される。凝縮水受け部5に回収された凝縮水は、ドレン部を介してドレン管62aより排出される。
なお、本実施の形態で示す空気調和装置K2では、左部と右部に冷熱体を配置してなる熱交換器を示したが、これは限定するものではなく、左部と右部には蓄熱体を配置しても良い。また、左部に冷熱体を配置し、右部に蓄熱体を配置しても良い。更には左部に蓄熱体を配置し、右部に冷熱体を配置しても良い。
上記実施の形態で示す空気調和装置K1,K2は、供給管から送られた流体が複数のヒートパイプまたは冷熱体に直列的に流れるよう接続管を配管したものを示したが、これは限定するものではない。例えば、分岐管を設けて複数のヒートパイプまたは冷熱体に一斉に流体が供給されるように並列的に配管しても良い。
また、ヒートパイプや冷熱体の外面には、周りの空気の流れ(対流)を変えて乱流状態が発生できるようにする乱流発生手段を設けることもできる。乱流発生手段としては、例えば、外面から突出した凸部等が好適に使用される。乱流発生手段を設けた場合では、空気への熱エネルギーの移動がよりし易くなる。
上記実施の形態で示す熱交換器は、ヒートパイプと蓄熱体を交互に設けたものや、冷熱体と蓄熱体を交互に設けたものを挙げたが、これは限定するものではなく、熱交換器は、例えば、ヒートパイプや冷熱体との間に複数本の蓄熱体を設けて構成することもできる。
上記実施の形態で示すヒートパイプ、冷熱体及び蓄熱体は、外形状が円筒状を有するものを使用したが、ヒートパイプ、冷熱体、蓄熱体の外形状は特に限定するものではない。周りの空気や物体と熱交換できれば、例えば、角筒状(三角筒状、四角筒状、五角筒状等)、楕円管状、星形状等が好適に使用される。
本実施の形態で空気調和装置K1,K2は、平面視において室内の壁面と略直交する状態で設置したが、これは限定するものではなく、例えば、壁面に沿うように設けても良い。また、壁のない場所に設けても良く、例えば、間仕切りのように使用することもできる。
本実施の形態では流体を供給したり停止したりする手段を構成するものとして温度センサを挙げたが、これは限定するものではなく、例えば、タイマー等を設けて所定時間が経過することにより上記制御ができるようにしても良い。
空気調和装置は複数台設置することもできる。複数台設置した場合では、熱供給手段やポンプ等の送り手段は共有しても良い。これらを共有した場合では、流路を所要箇所から分岐させることによってそれぞれの空気調和装置に流体が送られるようにしても良い。流体は流路に流量調整弁を設けることで流量が調整できる。流量を調整することで発熱体またはヒートパイプの温度を調節することもできる。
上記実施の形態で流体は水や湯を使用したが、これは限定するものではなく、例えば、ヒートポンプに用いられるようなアンモニア、炭化水素、二酸化炭素等の媒体を使用しても良い。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示す使用状態説明図である。 熱交換器の端部側を示す拡大断面説明図である。 図2に示すA−A断面図である。 図1に示す空気調和装置を暖房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の輻射状態を時系列的に示した側面視説明図であり、運転開始時の状態を示している。 図4に示す状態からヒートパイプの熱エネルギーによって蓄熱体が暖められたときの状態を示している。 図5に示す状態から蓄熱体が暖められており、ヒートパイプの運転を止めたときの状態を示している。 図1に示す空気調和装置を冷房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の輻射状態を時系列的に示した側面視説明図であり、運転開始時の状態を示している。 図7に示す状態からヒートパイプの熱エネルギーによって蓄熱体が冷やされたときの状態を示している。 図8に示す状態から蓄熱体が冷やされており、ヒートパイプの運転を止めたときの状態を示している。 本発明に係る空気調和装置の参考例を示す使用状態説明図である。 冷熱体の縦断面図。 図11に示すB−B断面図。 図10に示す空気調和装置を暖房装置や冷房装置として使用したときの周囲の空気の自然対流状態と、熱の輻射状態を時系列的に示した平面視説明図であり、運転開始時の状態を示している。 図13に示す状態から冷熱体の熱エネルギーによって蓄熱体が暖められたときの状態を示している。 図14に示す状態から蓄熱体が暖められており、冷熱体の運転を止めたときの状態を示している。 従来の空気調和装置を示す使用状態説明図である。 図16に示す空気調和装置を暖房装置として使用したときの周囲の空気の対流状態を示している。 図16に示す空気調和装置を冷房装置として使用したときの周囲の空気の対流状態を示している。
符号の説明
H ヒートパイプ
K1,K2 空気調和装置
M 木ネジ
1 ヒートパイプ
1a 冷熱体
10 外管
10a 管体
100,100a キャップ
101a 短管
11 内管
11a 流路形性部材
110a 流通抵抗部
111a 流路部
112a 側壁
12 作動流体
12a 流路
2,2a 蓄熱体
20,20a 管体
200 キャップ
3,3a 固定台
30,30a 固定体
300 取着孔
301 シール部材
31 カバー体
31a,31b 架設体
32,32a 突っ張り部
4,4a 接続管
5,5a 凝縮水受け部部
60,60a 供給管
61,61a 排出管
62,62a ドレン管
7 床
8 壁面
9 天井

Claims (3)

  1. 発熱体(1)と当該発熱体(1)による輻射によって加熱される蓄熱体(2)が、水平方向に向けた状態で且つ床(7)側から天井(9)側まで上下方向に所要間隔をあけて平行になるよう複数本並べて固定台(3)に固定されている空気調和装置であって、
    上記固定台(3)は、床(7)と天井(9)との間で向き合って立つ2本の固定体(30)を備え、
    上記固定体(30)には、上記発熱体(1)と蓄熱体(2)を挿し込むための取着孔(300)が、長さ方向に沿って所要間隔を設けて複数個形成してあり、
    上記発熱体(1)と蓄熱体(2)は、両端側を上記固定体(30)の取着孔(300)間に架け渡して取り付けて、発熱体(1)と蓄熱体(2)は、所要間隔をあけた状態で交互に配置されており、
    上記発熱体(1)は、外管(10)の内部に該外管(10)よりもやや長い小径の内管(11)を備える二重管構造を有し、上記外管(10)の両端には、内部を密閉するキャップ(100)が設けてあり、上記内管(11)は、両端のキャップ(100)を気密状態で貫通して、両端側がキャップ(100)からやや突出するよう外管(10)内に通してあり、
    上記固定台(3)の最下部に取り付けてある発熱体(1)の内管(11)には、熱供給手段によって熱が与えられた流体が供給される供給管(60)が接続してあり、
    上記固定台(3)の最上部に取り付けてある発熱体(1)の内管(11)には、流体を排出する排出管(61)が接続してあり、
    上記最下部と最上部に取り付けてある発熱体(1)以外の、上記蓄熱体(2)と交互に配置された発熱体(1)の内管(11)には、それぞれ接続管(4)が接続され、該接続管(4)は、上記供給管(60)から送られた流体が複数の発熱体(1)内を順次流通して上記排出管(61)から排出されるように互い違いに蛇管状になるよう設けられており、
    上記発熱体(1)と蓄熱体(2)の端部、及び接続管(4)は、上記固定体(30)の外側面に取り付けられたカバー体(31)で隠されることを特徴とする、
    空気調和装置。
  2. 発熱体(1)の熱エネルギーによって蓄熱体(2)が加熱されると上記発熱体(1)の発熱状態を止めて上記蓄熱体(2)の発熱機能を作用させ、上記発熱体(1)の熱エネルギーによって上記蓄熱体(2)が冷却されると上記発熱体(1)の冷却状態を止めて上記蓄熱体(2)の吸熱機能を作用させる制御手段を備える、
    請求項1記載の空気調和装置。
  3. 発熱体が(1)がヒートパイプである、請求項1又は2記載の空気調和装置。
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