JP6046176B2 - 床置き型室内空調機接続用床下チャンバ - Google Patents

床置き型室内空調機接続用床下チャンバ Download PDF

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Description

本発明は、空調機の室内機に接続されて使用されるチャンバに関し、より詳しくは、床置き型の室内空調機に直付けされる床下チャンバに関する。
従来、室内空調機により空調した空気を効率良く分配するために、室内空調機により空調した空気を床下に設置されたチャンバで分岐してダクト等を用いて室内空調機から離れた居室の床吹出し口から供給することが行われている。例えば、特許文献1には、冷暖房空間TSに供給された温度調節済みの温調空気CAを、温調空気CAを取り込む吸込口35が形成された吸込口形成面31aと、この面31aに対向する面31bとの面間寸法Lhが200mm以下となるように構成されているチャンバー31が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項2、明細書の段落[0018]〜[0028]、図面の図1、図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載のチャンバー31は、室内空調機と直接接続するものではなく、輻射冷暖房用送風機30のファンで吸引してチャンバー31に空調した空気を引き込んで分配するものであり、室内空調機とは別に輻射冷暖房用送風機30が必要であった。そのため、設置費用が嵩むだけでなく、輻射冷暖房用送風機30の電気代などランニングコストが掛かるという問題がある。また、一般に、床より耐久年数が短い輻射冷暖房用送風機30が故障した場合、輻射冷暖房用送風機30を取り換えるため、床自体を張り替える必要があり、修繕費用が嵩むという問題や工事中その居室を使えなくなるという問題もある。
また、特許文献2には、家屋1外に設置される室外機10と、家屋1内の空気を冷却または加熱する室内機12と、室内機12の下方の床下空間Uに設置されるチャンバボックス14と、居住ゾーン31〜33に対応して設けられる複数のダクト20A〜20Dと、チャンバボックス14に供給された空気をダクト20A〜20Dに供給する複数のファン142と、ファン142の動作を制御するコントローラ50とを備えていると共に、ダクト20A〜20Dは、対応する居住ゾーン31〜33の下方の床下空間U内で開放され、居住ゾーン31〜33の床面には、床下空間Uに供給された空気を居住ゾーン31〜33に供給する空気供給口40が形成される冷暖房システム及びチャンバボックス14が記載されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、3、明細書の段落[0013]〜[0025]、図面の図1〜図4等参照)。
しかし、特許文献2に記載のチャンバボックス14には、複数のファン142やその動作を制御するコントローラ50などが必要であり、特許文献1に記載の発明と同様に、設置費用が嵩むだけでなく、ファン142の電気代などランニングコストが掛かるという問題がある。また、特許文献2に記載のチャンバボックス14も、特許文献1に記載の発明と同様に、室内機12の下方の床下空間Uに設けられるものであり、ファン142や室内機12が故障すると、これらを取り換えるため、床自体を張り替える必要があり、修繕費用が嵩むという問題や工事中その居室を使えなくなるという問題もある。
特開2007−333323号公報 特開2013−194947号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、設置費用などのイニシャルコストや電気代などのランニングコストを低減できるだけでなく、耐久年数の経過により室内空調機を交換する際にも、床材の張り直し作業することなく、修繕が可能な床置き型室内空調機接続用床下チャンバを提供することにある。
第1発明に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバは、建物の室内に設置される床置き型の室内空調機の吹出し口に接続され、この吹出し口から吹き出される空調された空気を前記建物の床下空間の多方向へ向け分岐供給するための床置き型室内空調機接続用床下チャンバであって、
前記室内空調機が据え付けられた床上に止め付けられ、前記吹出し口に接続する上部チャンバと、この上部チャンバの下方の床下に設置され、前記上部チャンバと一体となって1つのチャンバを形成するとともに、前記床下空間に空調された空気を供給する供給口を有する下部チャンバと、に分割されているとともに、前記下部チャンバは、前記建物の床を支える大引き又は根太に支持された棒材に取り付けられ、前記上部チャンバは、前記下部チャンバの上端フランジのみに止め付けられて支持されていることを特徴とする。
発明に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバは、第1発明において、前記上部チャンバは、前記室内空調機で空調した空気が流入する流入口が前記吹出し口内に差し込み可能となっていることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、上部チャンバと下部チャンバとに分割されているので、床を仕上げた後に上部チャンバを設置するため、チャンバを設置する開口の周りの床材を張り直すなどの出戻り作業がなくなり、極めて作業効率が良い。また、耐久年数の経過により室内空調機を交換する際にも、床材の張り直し作業することなく、修繕が可能である。その上、第1発明〜第発明によれば、室内空調機の送風圧力をそのまま利用するので、室内空調機と別にファン等の電力を要する装置が必要ない。このため、設置費用などのイニシャルコストや電気代などのランニングコストを低減することができる。
また、上部チャンバは、下部チャンバの上端フランジのみに止め付けられて支持されているので、室内空調機を交換しても床材にビス孔等の跡が残ることがない。このため、室内空調機の交換作業がより一層容易で短時間で完了することができ、作業コストも低減することができる。
特に、第発明によれば、第1発明において、前記上部チャンバは、前記室内空調機で空調した空気が流入する流入口を有し、この流入口が前記吹出し口内に差し込み可能となっているので、ボルト等で締め付けて接続しなくても、空調機で空調した空気を漏らさずに床下空間に送風することができる。
建物として例示する木質系建物の基礎平面図である。 同上の木質系建物の1階平面図である。 本発明の実施形態に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバを示す側面図である。 同上の床下チャンバの上部チャンバの流入ダクト側を主に示す背面斜視図である。 同上の上部チャンバの流入ダクト側を示す背面図である。 同上の上部チャンバの上面を示す平面図ある。 同上の上部チャンバを中心を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面図である。 図3の床下チャンバの第1実施形態に係る下部チャンバを示す正面斜視図である。 同上の上部チャンバの流入ダクトと反対側の立面を示す正面図である。 同上の上部チャンバの上面を示す平面図ある。 同上の上部チャンバを中心を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面図である。 図3の床下チャンバの第2実施形態に係る下部チャンバを示す正面斜視図である。 同上の上部チャンバの流入ダクトと反対側の立面を示す正面図である。 同上の上部チャンバの上面を示す平面図ある。 同上の上部チャンバを中心を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面図である。 図3の床下チャンバの第3実施形態に係る下部チャンバを示す正面斜視図である。 同上の上部チャンバの流入ダクトと反対側の立面を示す正面図である。 同上の上部チャンバの上面を示す平面図ある。 同上の上部チャンバを中心を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面図である。 図3の床下チャンバの第4実施形態に係る下部チャンバを示す正面斜視図である。 同上の上部チャンバの流入ダクトと反対側の立面を示す正面図である。 同上の上部チャンバの上面を示す平面図ある。 同上の上部チャンバを中心を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面図である。 本発明の実施形態に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバの納まりを示す平面図である。 同上の床下チャンバの納まりを示す正面方向の鉛直断面図である。 同上の床下チャンバの納まりを示す側面方向の鉛直断面図である。 同上の床下チャンバの取付手順を模式的に示す正面方向の鉛直断面図である。 同上の床下チャンバの取付手順を模式的に示す側面方向の鉛直断面図である。
以下、本発明に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバを実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図23を用いて、本発明の実施形態に係る床置き型の室内空調機接続用の床下チャンバについて説明する。ここで、床下チャンバを設置する建物としては、図1、図2に示す木質系建物Hの1階の床に設置される床置き型の室内空調機Acに接続する場合を例示して説明する。本実施形態に係る床置き型室内空調機接続用の床下チャンバ1は、図3に示すように、上部チャンバAと下部チャンバBなどから構成され、木質系建物Hの1階の和室の吊り押入の下方に据え付けられた床置き型の室内空調機Acの吹出し口に接続され、この吹出し口から吹き出される空調された空気を前記建物の床下空間の多方向へ向け分岐供給する機能を有している。
上部チャンバAの第1実施形態である上部チャンバA1は、溶融亜鉛めっきが施された0.5mm〜1.0mm厚程度の鋼板からなり、図3〜図7に示すように、下端が解放された水平方向の一辺が長い横長な箱体からなるチャンバ本体A10と、このチャンバ本体A10の下端の縁から水平方向外側へ張り出すフランジA11と、チャンバ本体A10の長辺の立面(背面:室内空調機Acの操作パネルに向う方向を正面とする。以下同じ。)に穿設された水平方向に長い長方形(矩形)の孔等からなる流入口A12など、から構成されている。
勿論、上部チャンバA1などの床下チャンバ1の素材は、耐食性の観点から溶融亜鉛めっきなどの防錆処理が施されている鋼板から形成されていることが好ましいが、防錆処理を施さなくても、床下空間の多方向へ向け分岐供給するという機能を達成できることは明らかである。また、浴室下の床下と連通する空間に設置する場合などは、耐食性を高めるために、ステンレス鋼板を採用したり、ガルバニウム鋼板、電気めっき鋼板など他の耐食性鋼板を採用したりするなどして、耐食性の要求と経済性に応じて適宜選択することが好ましい。
このチャンバ本体A10は、幅が645mm×奥行が150mm×高さが96mmとなっており、フランジA11は、図6等に示すように、チャンバ本体A10の下端の縁に沿って幅20mmで流入口A12側以外の3辺のみに形成されている。
また、流入口A12は、矩形の孔の縁に沿って形成された角筒状の流入ダクトA12aを有している。この流入ダクトA12aは、幅が605mm×奥行が60mm×高さが46mmとなっており、室内空調機Acの操作ボタン等を避けるため、図5、図6に示すように、チャンバ本体A10の中心位置から図の左側へ7mm偏心した位置に形成されている(図25も参照)。この流入ダクトA12aは、室内空調機Acの吹き出し口の中に差し込まれて使用される(図26、図24等参照)。
この構成による上部チャンバA1によれば、流入ダクトA12aを室内空調機Acの吹き出し口の中に差し込めるため、ボルト等で締め付けて接続しなくても、室内空調機Acで空調した空気を漏らさずに床下空間に送風することができる。前述の流入ダクトA12a等の流入口A12の各寸法は、据え付けられている室内空調機Acの吹き出し口等の寸法に応じて設計されるものであり、適宜、設計変形可能であることは云うまでもない。
また、この上部チャンバA1のチャンバ本体A10の流入口A12と反対側の長辺の頂部出隅部分には、平面取りとして傾斜面A10aが形成されており、この傾斜面A10aに沿って流入口A12から流入する室内空調機Acからの空調された空気が下向きに誘導されるようになっている。このため、この傾斜面A10aにより、室内空調機Acからの略水平方向に送風される空気の流れを、空気抵抗が小さく圧力損失を抑えて下向きに方向転換することができる。
そして、図7は、上部チャンバA1の2つの長辺の中心間を通る鉛直面で切断した状態を示す鉛直断面であり、薄いため上部チャンバA1を構成する鋼板の厚みを省略して示している(以下の各断面図も同じ)。図7に示すように、この上部チャンバA1の内側には、押出法ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームなどの発泡樹脂系の断熱材Dが貼着されている。このため、室内空調機Acからの空調された暖冷気を断熱して温度変化が少ない状態で床下内に送風することができる。勿論、断熱材Dは、グラスウールやロックウールなどの無機繊維系の断熱材やセルロースファイバーなどの有機繊維系の断熱材など他の断熱材でも代替可能である。
このように、第1実施形態に係る下部チャンバB1によれば、流出口B12,B13により、室内空調機Acの送風方向及び下方に向け均等送量で空調した空気を送風可能となっているので、室内空調機Acが据え付けられた場所の床下空間が深く大容量の場合であっても比較的短時間で所望の温度にすることができる。
[第1実施形態]
次に、図3、図8〜図11を用いて、下部チャンバBの第1実施形態について説明する。第1実施形態に係る下部チャンバB1は、上部チャンバA1と同様に溶融亜鉛めっきが施された0.5mm〜1.0mm厚程度の鋼板からなり、上端が解放された水平方向の一辺が長く縦長な箱体からなるチャンバ本体B10と、このチャンバ本体B10の上端の四周の縁から水平方向外側へ張り出すフランジB11と、チャンバ本体B10の正面及び底面に穿設された円形の孔等からなる合計8つの流出口B12,B13など、から構成されている。
このチャンバ本体B10は、幅が645mm×奥行が150mm×高さが310mmとなっており、フランジB11は、図10等に示すように、チャンバ本体B10の上端の四周の縁に沿って幅20mmで形成されている。
流出口B12,B13は、チャンバ本体B10の正面及び底面に端から82.5mmの位置から等間隔で穿設された直径100mmの合計8つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B10の外面(正面及び底面)に対して垂設された長さ60mmの円筒状の合計8本の流出ダクトB12a,B13aからなり、流出口B12は、チャンバ本体B10の正面(流入口A12と反対側の立面)に底面から70mmの高さを中心として水平方向に直線状に4本並んで設けられ、流出口B13は、底面中央に直線状に4本並んで設けられている。
また、図11に示すように、下部チャンバB1の内側にも上部チャンバA1と同様の断熱材Dが貼着されている。このため、室内空調機Acからの空調された暖冷気を断熱して温度変化が少ない状態でチャンバ内に一旦貯留し、圧力損失を抑えつつ圧力を均等に調整して各流出口B12,B13から床下内に送風することができる。
[第2実施形態]
次に、図12〜図15を用いて、下部チャンバBの第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る下部チャンバB2が第1実施形態に係る下部チャンバB1と相違する点は、流出口B13の位置だけであるため、その点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係る下部チャンバB2は、前述のチャンバ本体B10と略同形の上端が解放された箱体からなるチャンバ本体B20と、このチャンバ本体B20の上端の縁に沿って形成された前述のフランジB11と同形のフランジB21と、前述のB12,B13と同形の合計8つの流出口B22,B23など、から構成されており、下部チャンバB1と同様に断熱材Dも貼着されている。
流出口B22は、チャンバ本体B20の正面に前述のB12と同位置に一直状に4本並んで設けられ、流出口B23は、チャンバ本体B20の背面、即ち流出口B22の反対側の立面に直状に4本並んで設けられている。また、流出口B22,B23は、前述の流出ダクトB12a,B13aと同形の流出ダクトB22a,B23aを有している。
このように、第2実施形態に係る下部チャンバB2によれば、流出口B22,B23により、室内空調機Acの送風方向の前後方向水平に均等送量で空調した空気を分岐して送風可能となっているので、室内空調機Acが据え付けられた場所の床下空間が室内空調機Acの送風方向の前後方向に広がっている場合に好適である。
[第3実施形態]
次に、図16〜図19を用いて、下部チャンバBの第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る下部チャンバB3は、前述の下部チャンバB1と同様に溶融亜鉛めっきが施された0.5mm〜1.0mm厚程度の鋼板からなり、上端が解放された水平方向の一辺が長く縦長な箱体からなるチャンバ本体B30と、このチャンバ本体B30の上端の四周の縁から水平方向外側へ張り出すフランジB31と、チャンバ本体B30の正面及び側面に穿設された円形の孔等からなる合計6つの流出口B32,B33,B34など、から構成されている。
このチャンバ本体B30は、幅が645mm×奥行が150mm×高さが350mmとなっており、フランジB31は、図18等に示すように、チャンバ本体B30の上端の四周の縁に沿って幅20mmで形成されている。
そして、流出口B32は、チャンバ本体B30の正面の底から83mmの高さ、端から77mmの位置に穿設された直径125mmの2つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B30の立面(正面)に対して垂設された長さ60mmの円筒状の2本流出ダクトB32aからなり、流出口B33は、同正面の2つの流出口B32の中心間に均等間隔で穿設された直径100mmの2つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B30の立面に対して垂設された長さ60mmの円筒状の2本流出ダクトB33aからなる。また、流出口B34は、チャンバ本体B30の両側面(短辺の2つの立面)の中央且つ底から83mmの位置に穿設された左右一対の直径125mmの2つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B30の側面に対して垂設された長さ60mmの円筒状の2本流出ダクトB34aから構成されている。
また、図19に示すように、下部チャンバB3の内側にも下部チャンバB1と同様の断熱材Dが貼着されている。このため、室内空調機Acからの空調された暖冷気を断熱して温度変化が少ない状態でチャンバ内に一旦貯留し、圧力損失を抑えつつ圧力を均等に調整して各流出口B32,B33,B34から床下内に送風することができる。このとき、流出口B33は、流出口B32,B34より口径が小さいため、相対的に室内空調機Acの送風方向の中央付近より端の方が風量が増えるため、床下空間が両側に広くなっている場合に有効に空調した空気を分配することができる。
[第4実施形態]
次に、図20〜図23を用いて、下部チャンバBの第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る下部チャンバB4は、前述の下部チャンバB1と同様に溶融亜鉛めっきが施された0.5mm〜1.0mm厚程度の鋼板からなり、上端が解放された水平方向の一辺が長く縦長な箱体からなるチャンバ本体B40と、このチャンバ本体B40の上端の四周の縁から水平方向外側へ張り出すフランジB41と、チャンバ本体B40の正面及び一側面に穿設された円形の孔等からなる6つの流出口B32,B33,B34など、から構成されている。
このチャンバ本体B40は、幅が645mm×奥行が150mm×高さが433mmとなっており、フランジB41は、図22等に示すように、チャンバ本体B40の上端の四周の縁に沿って幅20mmで形成されている。
そして、流出口B42は、チャンバ本体B40の正面の底から83mmの高さ、端から77mmの位置及び中央に穿設された直径125mmの3つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B40の正面に対して垂設された長さ60mmの円筒状の3本流出ダクトB42aからなり、流出口B43は、同正面の流出口B42上方である底から200mmの高さに左右対称に穿設された直径100mmの2つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B40の正面(立面)に対して垂設された長さ60mmの円筒状の2本流出ダクトB33aからなる。また、流出口B34は、チャンバ本体B40の一側面の中央且つ底から83mmの位置に穿設された直径125mmの1つの孔と、この孔に沿ってチャンバ本体B40の側面に対して垂設された長さ60mmの円筒状の1本流出ダクトB44aから構成されている。
また、図23に示すように、下部チャンバB4の内側にも下部チャンバB1と同様の断熱材Dが貼着されている。このため、下部チャンバB4及び上部チャンバA1によれば、室内空調機Acからの空調された暖冷気を断熱して温度変化が少ない状態でチャンバ内に一旦貯留し、圧力損失を抑えつつ圧力を均等に調整して各流出口B42,B43,B44から床下内に送風することができる。その上、流出口B44は、チャンバ本体B40の一側面のみに設けられているので、下部チャンバB4及び上部チャンバA1によれば、図1、図2に示すように室内空調機Acが外壁近くに設置され、床下空間が送風方向に対して一側のみに広くなっている場合において、効果的に空調した空気を送風することができる。
次に、図24〜図28を用いて、本実施形態に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバ1の納まり及び取付手順について説明する。なお、図1等に示したような木質系建築物の新築工事において、床下チャンバ1として、前述の上部チャンバA1と下部チャンバB3を組み合わせた物を設置する場合例示して説明する。
図24〜図26に示すように、床下チャンバ1は、新設又は既設の室内空調機Acの全面側となる吹出し口に直付けされて使用される。図25、図26に示すように、この室内空調機Acは、外壁を背にして1階の床上に据え付けられており、床下空間は、ベタ基礎として基礎が建物の周りの外壁に沿って設けられ、ベタに打設された耐圧板の上に床束を建てて大引が架け渡された、室内空調機Acの吹出し口からの送風方向の前方及び左右に広い空間となっている。このため、下部チャンバBとして正面及び両側面からの送風が可能な下部チャンバB3が選択されている。また、このような床下空間は、直達日射がなく上方の床面以外が熱容量の大きなコンクリートで囲まれているため、空調した空気の貯留場所及び送風経路(ダクト)としては、極めて効率的である。
床下チャンバ1の取付手順としては、先ず、図27、図28に示すように、下部チャンバB3のチャンバ本体B30を丁度嵌め込めるだけの孔を形成するため、根太Y1を切断する。そして、この孔に沿って桟木などの棒材S1を、根太Y1の下方に直交及び平行するように架け渡して釘やビス止めなどで取り付け固定し、大引や土台などの構造材に支持させる。そして、この棒材S1に、床下チャンバ1の下部チャンバBだけ、即ち、下部チャンバB3のチャンバ本体B30の内側からビス止めなどして固定する。勿論、チャンバ本体B30は、接着剤等の他の固定手段で固定しても構わない。
その後、根太Y1の上に、床下チャンバ1の開口周りを含めて床材Y2を敷設して行き、床を仕上げ、室内空調機Acを所定の場所に据え付ける。そして、空調機の試運転など動作確認を行った後、流入口A12の流入ダクトA12aを室内空調機Acの吹出し口に挿入して上部チャンバA(A1)を所定の位置にセットし、上部チャンバA1のフランジA11と下部チャンバB3のフランジB31とをビス止めやネジ止めなどで固定することで床下チャンバ1を取り付ける。
このように、床下チャンバ1によれば、床を作成しながら、床を仕上げ後に設置が困難な下部チャンバB(B3)のみを設置し、床を仕上げた後に、室内空調機Acを設置して、上部チャンバA(A1)を設置することができる。このため、チャンバを設置する開口の周りの床材を張り直すなどの出戻り作業がなくなり、極めて作業効率が良い。また、耐久年数の経過により室内空調機Acを交換する際にも、床材の張り直し作業することなく、修繕が可能である。
その上、下部チャンバB(B3)のフランジ(B30)のみに止め付けられて支持されているので、室内空調機Acを交換しても床材Y2にビス孔等の跡が残ることがない。このため、室内空調機Acの交換作業がより一層容易で短時間で完了することができ、作業コストも低減することができる。
また、床下チャンバ1によれば、図1、図2等に示したように、床上の室内と床下空間とを連通する開口等を床(床材Y2)に設けるだけで、空調機の動力のみで他の動力を要することなく、断熱効果の高い床下空間をダクトとして利用して、室内空調機Acが設置された室外を含めた室内遠隔地に、空調した空気を届けることが可能となる。このため、室内空調機Acと別にファン等の電力を要する装置が必要ない。よって、設置費用などのイニシャルコストや電気代などのランニングコストを低減することができる。
そして、床下チャンバ1によれば、床材Y2を介して室内の冷暖房を行うので、特に、暖房時には、床の開口等を介した対流式の暖房効果に加え、床に座ったり立ったりして床に直接接する居住者に対して床材Y2を介した熱伝達や熱輻射による暖房効果を奏することができ、少ないエネルギーで頭寒足熱の快適な室内温度分布を達成することができる。
なお、冷房時には、床下開口からの冷房だけでは、冷気が床下付近に溜まってしまうおそれがあるので、建物の内壁内に、床下空間と連通するダクトと、そのダクトに床下空間からの送風を行う送風ファンを設けて、内壁上部に設けた開口から冷気を室内に供給するようにしてもよい。そうすることにより、イニシャルコストやランニングコストが多少嵩むものの、冷房時の室内温度分布を快適にすることができる。但し、サーキュレータや扇風機などを別途設けることで代替可能であり、当然、本発明では、必須ではない。
以上、本発明の実施形態に係る床置き型室内空調機接続用床下チャンバについて詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態の寸法や材質等は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。特に、上部チャンバや下部チャンバの材質として、亜鉛溶融メッキが施された鋼材を例示して説明したが、耐食性鋼板やステンレス鋼板等などから必要な耐食性を有する鋼材を適宜選択すればよい。また、床下チャンバの高さ寸法や流出口の位置や数、形状等は、床下空間の大きさや形状等に応じて適宜設計すればよい。
1 :床下チャンバ(床置き型室内空調機接続用床下チャンバ)
A1(A) :上部チャンバ
A10 :チャンバ本体
A11 :フランジ
A12 :流入口
A12a :流入ダクト
B1,B2,B3,B4 :下部チャンバ
B10,B20,B30,B40:チャンバ本体
B11,B21,B31,B41:フランジ
B12,B22,B32,B42:流出口
B12a,B22a,B32a,B42a:流出ダクト
B13,B23,B33,B43:流出口
B13a,B23a,B33a,B43a:流出ダクト
B33,B43 :流出口
B33a,B43a :流出ダクト
D :断熱材
Ac :室内空調機
H :木質系建物(建物)
Y1 :根太
Y2 :床材
S1 :棒材

Claims (2)

  1. 建物の室内に設置される床置き型の室内空調機の吹出し口に接続され、この吹出し口から吹き出される空調された空気を前記建物の床下空間の多方向へ向け分岐供給するための床置き型室内空調機接続用床下チャンバであって、
    前記室内空調機が据え付けられた床上に止め付けられ、前記吹出し口に接続する上部チャンバと、
    この上部チャンバの下方の床下に設置され、前記上部チャンバと一体となって1つのチャンバを形成するとともに、前記床下空間に空調された空気を供給する供給口を有する下部チャンバと、に分割されているとともに、
    前記下部チャンバは、前記建物の床を支える大引き又は根太に支持された棒材に取り付けられ、
    前記上部チャンバは、前記下部チャンバの上端フランジのみに止め付けられて支持されていること
    を特徴とする床置き型室内空調機接続用床下チャンバ。
  2. 前記上部チャンバは、前記室内空調機で空調した空気が流入する流入口が前記吹出し口内に差し込み可能となっていること
    を特徴とする請求項1に記載の床置き型室内空調機接続用床下チャンバ。
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