JP2011214799A - 換気空調システム及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡易な構造で、メンテナンスを容易に行うことができる換気空調システムを提供する。
【解決手段】建物1の床下空間4にエアコンディショナの屋内機3が設置され、床上空間5の床部1aに給気口12と換気用排気口16と空調用排気口17とが設けられ、エアコンディショナの屋内機3は、外気吸入口10とダクト71で接続された外気吸込部31と、内気吐出口11とダクト77で接続された内気吹出部38と、換気用排気口16とダクト76で接続された換気用吸込部37と、空調用排気口17とダクト73で接続された空調用吸込部33と、床下用吹出部34と、給気口12とダクト74で接続された床上用吹出部35とを備え、ダクト71及びダクト73の中継部には、共通のフィルターボックス19が設けられた構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の換気空調システム及びこの換気空調システムを備えた建物に関するものである。
従来から、建物の床上空間における換気と空調とを同時に行える換気空調システムが知られている(例えば、特許文献1等を参照)。
特開2009−276041号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の換気空調システムでは、換気装置と空調装置とを別々に設置する複雑な構造であったため、フィルターを個別に取り替えなければならないなどのメンテナンスの煩雑さがあった。
そこで、本発明は、簡易な構造で、メンテナンスを容易に行うことができる換気空調システム及びこの換気空調システムを備えた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の換気空調システムは、建物の床下空間に換気機能と空調機能とを有する換気空調装置が設置されており、前記建物の床上空間に面して給気口と換気用排気口と空調用排気口とが設けられており、前記換気空調装置は、前記建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通するようにダクトを介して接続された外気吸込部と、前記建物の外側面に面して設けられた内気吐出口と連通するようにダクトを介して接続された内気吹出部と、前記換気用排気口と連通するようにダクトを介して接続された換気用吸込部と、前記空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された空調用吸込部と、床下用吹出部と、前記給気口と連通するようにダクトを介して接続された床上用吹出部とを備え、前記外気吸入口と前記外気吸入部との間の前記ダクト及び前記空調用排気口と前記空調用吸込部との間の前記ダクトの中継部又は前記換気空調装置の内部には、共通の空気清浄化手段が設けられており、前記換気空調装置の内部又は外部には、該換気空調装置に有線又は無線で接続され、これを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
ここで、前記建物の前記床上空間に面して前記床下空間と連通する別の給気口が設けられているとよい。
また、前記換気空調装置は、換気用吹出部を備えていてもよい。
さらに、前記建物の前記床上空間は、1階部分の空間と上階部分の空間とこれらの空間と隣り合う共有空間とに区画されており、前記1階部分の空間に面して前記給気口と床下空調用排気口とが設けられ、前記上階部分の空間に面して上階給気口が設けられ、前記共有空間に面して前記換気用排気口と前記空調用排気口とが設けられており、前記換気空調装置は、前記上階給気口と連通するようにダクトを介して接続された上階床上用吹出部と、前記床下空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された床下空調用吸込部とを備えているとともに、前記外気吸入口と前記外気吸入部との間の前記ダクト、前記空調用排気口と前記空調用吸込部との間の前記ダクト、及び前記床下空調用排気口と前記床下空調用吸込部との間の前記ダクトの中継部又は前記換気空調装置の内部には、共通の前記空気清浄化手段が設けられていてもよい。
また、前記換気空調装置における前記床下用吹出部には、逆流防止弁が設けられているとよい。
また、前記空気清浄化手段は、フィルターボックスであってもよい。
また、前記空気清浄化手段は、気液接触型の空気清浄装置であってもよい。
さらに、前記換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されているとよい。
また、前記床下空間は、前記建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられているとよい。
本発明の建物は、上記した換気空調システムを備えていることを特徴とする。
このような本発明の換気空調システムは、建物の床下空間に換気機能と空調機能とを有する換気空調装置が設置されている。
そして、建物の床上空間に面して給気口と換気用排気口と空調用排気口とが設けられており、換気空調装置は、建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通するようにダクトを介して接続された外気吸込部と、建物の外側面に面して設けられた内気吐出口と連通するようにダクトを介して接続された内気吹出部と、換気用排気口と連通するようにダクトを介して接続された換気用吸込部と、空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された空調用吸込部と、床下用吹出部と、給気口と連通するようにダクトを介して接続された床上用吹出部とを備えている。
そのうえで、外気吸入口と外気吸入部との間のダクト及び空調用排気口と空調用吸込部との間のダクトの中継部又は換気空調装置の内部には、共通の空気清浄化手段が設けられており、換気空調装置の内部又は外部には、換気空調装置に有線又は無線で接続され、これを制御する制御部を備えた構成とされている。
こうした構成なので、簡易な構造で実施でき、換気用の空気と空調用の空気とを清浄化する空気清浄化手段が共通であるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
そのうえ、換気空調装置などが、床下空間に設置されているため、床上空間は、これらに占用されず、有効に利用することができ、意匠的外観も良い。
ここで、建物の床上空間に面して床下空間と連通する別の給気口が設けられている場合は、特に、床下用吹出部から吹き出される空気を床下空間内でスムーズに対流させて、床上空間を均一にムラなく暖める床下暖房を行うことができる。
また、換気空調装置は、換気用吹出部を備えている場合は、換気を行う換気系統と、空調を行う空調系統とが、換気空調装置内で完全に別系統となるので、換気用の空気の供給量と空調用の空気の供給量とを、高精度で調節することができ、制御性を高めることができる。
さらに、建物の床上空間は、1階部分の空間と上階部分の空間とこれらの空間と隣り合う共有空間とに区画されており、1階部分の空間に面して給気口と床下空調用排気口とが設けられ、上階部分の空間に面して上階給気口が設けられ、共有空間に面して換気用排気口と空調用排気口とが設けられており、換気空調装置は、上階給気口と連通するようにダクトを介して接続された上階床上用吹出部と、床下空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された床下空調用吸込部とを備えているとともに、外気吸入口と外気吸入部との間のダクト、空調用排気口と空調用吸込部との間のダクト、及び床下空調用排気口と床下空調用吸込部との間のダクトの中継部又は換気空調装置の内部には、共通の空気清浄化手段が設けられている場合は、上階部分の空間においても、1階部分の空間と略同様な換気空調を行うことができる。
また、換気空調装置における床下用吹出部には、逆流防止弁が設けられている場合は、床下用吹出部から空気を吹き出していない際に、この床下用吹出部からの空気の逆流を防止でき、この空気の逆流による換気空調装置の機能の低下や故障のおそれを低減することができる。
また、空気清浄化手段が、フィルターボックスである場合は、より簡易な構造で安価に実施することができる。
また、空気清浄化手段が、気液接触型の空気清浄装置である場合は、気液接触型の空気清浄装置がフィルターのかわりとなり、しかもフィルター交換の必要がないため、略メンテナンスフリーとなる。
さらに、換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されている場合は、ヒートポンプを用いるため、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
また、床下空間は、建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられている場合は、床下空間を断熱構造とするため、床下空間内の空気の熱を屋外に極力漏らすことなく、特に、エネルギー効率のよい床下暖房を行うことができる。
このような本発明の建物は、本発明の換気空調システムを備えた構成とされている。
こうした構成なので、上記した本発明の換気空調システムの効果を奏する建物とすることができる。
実施例1の換気空調システムを備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 実施例1の換気空調装置の概略構成を示す説明図である。 実施例1の換気空調システムにおいて、換気運転を行った状態を示す説明図である。 実施例1の換気空調システムにおいて、即効性を有する暖房又は冷房の空調運転を行った状態を示す説明図である。 実施例1の換気空調システムにおいて、床下暖房の空調運転を行った状態を示す説明図である。 実施例1の換気空調システムにおいて、即効性を有する暖房及び床下暖房の空調運転を行った状態を示す説明図である。 実施例2の換気空調システムを備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 実施例2の換気空調装置の概略構成を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例1,2に基づいて説明する。
先ず、実施例1の構成について説明する。
図1は、実施例1の換気空調システムを備えた建物1の概略構成を示している。
まず、このような建物1は、基礎断熱として構築された基礎底盤コンクリート1bと、その側縁に立設された基礎側壁コンクリート1cと、さらにその上に立設された外壁部1dと、その外壁部1dの上端開口を塞ぐ天井部1eとから主に構成されている。
そして、この天井部1eと外壁部1dとに囲まれる空間は、1階部分の床としての床部1aによって床下空間4と床上空間5とが区切られている。
さらに、床上空間5は、中間壁1fと2階部分の床としての床部1gとが設けられており、1階部分の空間としての1階居室空間51と、上階部分の空間としての2階居室空間52と、共有空間としての階段スペース53とに区画され、2階建ての建物とされている。
なお、建物1内の空間配置が分かり易いように、階段スペース53における階段の図示は省略した。
ここで、共有空間としての階段スペース53と1階居室空間51との間の中間壁1fには、出入口としてのドア51aが設けられており、このドア51aの下側と床部1aとの間には、1階換気空調用排気口としての隙間61が設けられている。
また、共有空間としての階段スペース53と2階居室空間52との間の中間壁1fには、出入口としてのドア52aが設けられており、このドア52aの下側と床部1gとの間には、上階換気空調用排気口としての隙間62が設けられている。
さらに、基礎側壁コンクリート1cの床下空間4側には、基礎断熱材18が貼り付けられており、床下空間4内の空気の熱が屋外に極力漏れない断熱構造となっている。
なお、この基礎断熱材18としては、グラスウールなどが好適に用いられる。
そして、この実施例1の換気空調システムでは、床下空間4に換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が設置されている。
この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、冷暖房機能、送風機能、及び除湿機能を有している。
ここで、この換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、ヒートポンプ式であり、建物1の屋外に設置された屋外機2と接続されている。
また、エアコンディショナの屋内機3の内部には、屋外機2に繋がっている熱媒循環管路21が接続されている。
さらに、このエアコンディショナの屋内機3は、図2に示したように、その内部が、換気供給用兼空調用空間3Aと、換気排気用空間3Bとに区画されている。
ここで、エアコンディショナの屋内機3における換気供給用兼空調用空間3Aと、換気排気用空間3Bとは、空気の流れが逆方向とされ、上流側と下流側とが逆になっている。
そして、エアコンディショナの屋内機3における換気供給用兼空調用空間3Aの上流側に、外気吸込部31と、床下空調用吸込部32と、空調用吸込部33とを備えている。
また、エアコンディショナの屋内機3における換気供給用兼空調用空間3Aの下流側には、強制吹出手段としてのファン8がそれぞれ設けられた床下用吹出部34と、床上用吹出部35と、上階床上用吹出部36とを備えている。
ここで、床下用吹出部34には、逆流防止弁34aが設けられている。
さらに、エアコンディショナの屋内機3における換気供給用兼空調用空間3A内には、熱交換器3bが設けられており、上流側の空間と下流側の空間とに仕切られている。
なお、図示は省略したが、この熱交換器3bに屋外機2からの熱媒循環管路21が接続されている。
また、エアコンディショナの屋内機3における換気排気用空間3Bは、その上流側に、換気用吸込部37を備え、その下流側には、内気吹出部38を備えているとともに、これらの間に、強制吹出手段としてのファン8が設けられている。
ここで、エアコンディショナの屋内機3における換気供給用兼空調用空間3Aの上流側の空間と、換気排気用空間3Bとの間は、熱交換素子から成る仕切り材9で仕切られている。
なお、この熱交換素子から成る仕切り材9としては、換気排気用空間3B内の汚れた空気が換気供給用兼空調用空間3A内へ流入して清浄化された空気が汚染されないように、熱伝導性の高い金属板などの非通気性のものが好適に用いられる。
また、図1に示したように、建物1における外壁部1dには、外気吸入口10と、内気吐出口11とが設けられている。
さらに、建物1における1階部分の空間としての1階居室空間51の床部1aには、グリル付きの給気口12と、床下空間4と連通するグリル付きの別の給気口13と、グリル付きの床下空調用排気口14とが設けられている。
また、建物1における上階部分の空間としての2階居室空間52の床部1gには、グリル付きの上階給気口15が設けられている。
さらに、建物1における共有空間としての階段スペース53の床部1aには、グリル付きの換気用排気口16と、グリル付きの空調用排気口17とが設けられている。
そして、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31と外気吸入口10との間は、ダクト71を介して接続されている。
また、床下空調用吸込部32と床下空調用排気口14との間は、ダクト72を介して接続されている。
さらに、空調用吸込部33と空調用排気口17との間は、ダクト73を介して接続されている。
そのうえで、ダクト71,72,73の中継部に、空気清浄化手段としてのフィルターボックス19が設けられている。
そして、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の床上用吹出部35と給気口12との間は、ダクト74を介して接続されている。
また、上階床上用吹出部36と上階給気口15との間は、ダクト75を介して接続されている。
なお、このダクト75の下側部分は、他のダクトと同様、床下空間4に配設されているが、上側部分は、中間壁1f内と2階部分の床としての床部1g内とに配設されている。
そして、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の換気用吸込部37と換気用排気口16との間は、ダクト76を介して接続されている。
また、内気吹出部38と内気吐出口11との間は、ダクト77を介して接続されている。
そして、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3には、図1に示したように、このエアコンディショナの屋内機3に有線又は無線で接続され、これを制御する制御部3aが内蔵されている。
さらに、床上空間5には、この実施例1の換気空調システムを所望の運転パターンに設定するための図示省略のコントローラが設けられている。
そして、このコントローラから有線又は無線で、制御部3aへ設定信号が送信され、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が、その設定信号に基づいて制御される。
次に、実施例1の換気空調システムの運転パターンについて説明する。
なお、図3〜図6では、換気用の空気の流れを黒矢印で示し、空調用の空気の流れは白抜矢印で示し、床下空調用の空気の熱の伝わりは点線矢印で示して説明する。
まず、換気運転時のパターンについて説明する。
建物1の床上空間5内の換気運転は、現在では、連続的であるか間欠的であるかにかかわらず、必ず行わなくてはならないものである。
この換気運転時は、制御部3aは、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の空気を吸い込み、床上用吹出部35及び上階床上用吹出部36から換気用の空気を吹き出し、換気用吸込部37から排気された換気用の空気を吸い込み、それを内気吹出部38から吹き出す制御を行う。
このように制御を行うと、図3に示したように、外気吸入口10から吸入された換気用の空気(外気)は、ダクト71を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれる。
ここで、床上用吹出部35から吹き出された換気用の空気は、ダクト74を通って、給気口12から1階居室空間51へ給気される。
そして、1階居室空間51内を換気した後、1階換気空調用排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気した後、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気される。
また、上階床上用吹出部36から吹き出された換気用の空気は、ダクト75を通って、上階給気口15から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気した後、2階換気空調用排気口としてのドア52aの隙間62から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気した後、1階居室空間51を換気した換気用の空気とともに、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気される。
すなわち、この循環を繰り返す。
次に、暖房を行う際の換気空調運転時のパターンについて説明する。
まず、床上空間5を、即効性を有する暖房のみで暖めたいときは、制御部3aは、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の空気を吸い込み、床上用吹出部35及び上階床上用吹出部36から換気用の空気及び空調用の空気を吹き出し、換気用吸込部37から排気された換気用の空気を吸い込み、それを内気吹出部38から吹き出すとともに、空調用吸込部33から空調用の空気を吸い込む制御を行う。
このように制御を行うと、図4に示したように、外気吸入口10から吸入された換気用の空気(外気)は、ダクト71を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれるとともに、空調用排気口17から吸い込まれた空調用の空気(暖気)は、ダクト73を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部33から吸い込まれる。
ここで、床上用吹出部35から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気は、ダクト74を通って、給気口12から1階居室空間51へ給気される。
そして、1階居室空間51内を換気空調した後、1階換気空調用排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
さらに、上階床上用吹出部36から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気(暖気)は、ダクト75を通って、上階給気口15から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気空調した後、2階換気空調用排気口としてのドア52aの隙間62から共有空間としての階段スペース53へ排気され、1階居室空間51を換気空調した後の換気用の空気及び空調用の空気とともに階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の換気用の空気相当分の空気とともに、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の空調用の空気相当分の空気とともに、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
すなわち、この循環を繰り返す。
次に、床上空間5を、床下暖房のみで暖めたいときは、制御部3aは、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の空気を吸い込み、床下用吹出部34及び上階床上用吹出部36から換気用の空気及び空調用の空気を吹き出し、換気用吸込部37から排気された換気用の空気を吸い込み、それを内気吹出部38から吹き出すとともに、床下空調用吸込部32から床下空調用の空気を吸い込む制御を行う。
このように制御を行うと、図5に示したように、外気吸入口10から吸入された換気用の空気(外気)は、ダクト71を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれるとともに、床下空調用排気口14から吸い込まれた床下空調用の空気(暖気)は、ダクト72を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の床下空調用吸込部32から吸い込まれる。
ここで、床下用吹出部34から吹き出された換気用の空気及び床下空調用の空気(暖気)は、主に床下空間4内を対流し、その熱は、床部1aを介して床上空間5へ伝達され、床上空間5を均一にムラなく暖めるとともに、吹き出しにより床下空間4を溢れた換気用の空気及び床下空調用の空気が、別の給気口13から1階居室空間51へ給気される。
そして、1階居室空間51内を換気空調した後、床下用吹出部34から吹き出された床下空調用の空気相当分の空気は、床下空調用排気口14からダクト72へ排気され、残りの換気用の空気相当分の空気は、1階換気空調用排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気した後、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気される。
さらに、上階床上用吹出部36から吹き出された換気用の空気は、ダクト75を通って、上階給気口15から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気した後、2階換気空調用排気口としてのドア52aの隙間62から共有空間としての階段スペース53へ排気され、1階居室空間51を換気した後の床下空調用の空気相当分の空気を除いた換気用の空気とともに階段スペース53も換気した後、1階居室空間51の換気用の空気相当分の空気とともに、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気される。
すなわち、この循環を繰り返す。
次に、床上空間5を、即効性を有する暖房と床下暖房との両方で暖めたいときは、制御部3aは、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の空気を吸い込み、床下用吹出部34、床上用吹出部35及び上階床上用吹出部36から換気用の空気及び空調用の空気を吹き出し、換気用吸込部37から排気された換気用の空気を吸い込み、それを内気吹出部38から吹き出すとともに、床下空調用吸込部32から床下空調用の空気を吸い込み、空調用吸込部33から空調用の空気を吸い込む制御を行う。
このように制御を行うと、図6に示したように、外気吸入口10から吸入された換気用の空気(外気)は、ダクト71を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれるとともに、床下空調用排気口14及び空調用排気口17から吸い込まれた床下空調用の空気(暖気)及び空調用の空気(暖気)は、ダクト72,73をそれぞれ通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の床下空調用吸込部32及び空調用吸込部33からそれぞれ吸い込まれる。
ここで、床上用吹出部35から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気は、ダクト74を通って、給気口12から1階居室空間51へ給気される。
また、床下用吹出部34から吹き出された換気用の空気及び床下空調用の空気(暖気)は、主に床下空間4内を対流し、その熱は、床部1aを介して床上空間5へ伝達され、床上空間5を均一にムラなく暖めるとともに、吹き出しにより床下空間4を溢れた換気用の空気及び床下空調用の空気が、別の給気口13から1階居室空間51へ給気される。
そして、1階居室空間51内を換気空調した後、床下用吹出部34から吹き出された床下空調用の空気相当分の空気は、床下空調用排気口14からダクト72へ排気され、残りの空気は、1階換気空調用排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
さらに、上階床上用吹出部36から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気(暖気)は、ダクト75を通って、上階給気口15から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気空調した後、2階換気空調用排気口としてのドア52aの隙間62から共有空間としての階段スペース53へ排気され、1階居室空間51を換気空調した後の床下空調用の空気相当分の空気を除いた換気用の空気及び空調用の空気とともに階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の換気用の空気相当分の空気とともに、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の空調用の空気相当分の空気とともに、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
すなわち、この循環を繰り返す。
次に、冷房を行う際の換気空調運転時のパターンについて説明する。
床上空間5を、冷房で冷やしたいときは、制御部3aは、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から換気用の空気を吸い込み、床上用吹出部35及び上階床上用吹出部36から換気用の空気及び空調用の空気を吹き出し、換気用吸込部37から排気された換気用の空気を吸い込み、それを内気吹出部38から吹き出すとともに、空調用吸込部33から空調用の空気を吸い込む制御を行う。
このように制御を行うと、図4に示したように、外気吸入口10から吸入された換気用の空気(外気)は、ダクト71を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の外気吸込部31から吸い込まれるとともに、空調用排気口17から吸い込まれた空調用の空気(冷気)は、ダクト73を通って、中継部のフィルターボックス19により清浄化され、エアコンディショナの屋内機3の空調用吸込部33から吸い込まれる。
ここで、床上用吹出部35から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気は、ダクト74を通って、給気口12から1階居室空間51へ給気される。
そして、1階居室空間51内を換気空調した後、1階換気空調用排気口としてのドア51aの隙間61から共有空間としての階段スペース53へ排気され、階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
さらに、上階床上用吹出部36から吹き出された換気用の空気及び空調用の空気(冷気)は、ダクト75を通って、上階給気口15から2階居室空間52へ給気される。
そして、2階居室空間52内を換気空調した後、2階換気空調用排気口としてのドア52aの隙間62から共有空間としての階段スペース53へ排気され、1階居室空間51を換気空調した後の換気用の空気及び空調用の空気とともに階段スペース53も換気空調した後、換気用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の換気用の空気相当分の空気とともに、換気用排気口16からダクト76を通って、換気用吸込部37から吸い込まれてから内気吹出部38から吹き出され、ダクト77を通って、内気吐出口11から建物1の屋外へ排気されるとともに、空調用の空気相当分の空気は、1階居室空間51の空調用の空気相当分の空気とともに、空調用排気口17からダクト73内へ排気される。
すなわち、この循環を繰り返す。
次に、実施例1の作用効果について説明する。
このような実施例1の換気空調システムは、建物1の床下空間4に換気機能と空調機能とを有する換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3が設置されている。
そして、床上空間5の床部1aに給気口12と換気用排気口16と空調用排気口17とが設けられている。
また、エアコンディショナの屋内機3は、建物1の外壁部1dに設けられた外気吸入口10と連通するようにダクト71を介して接続された外気吸込部31と、外壁部1dに設けられた内気吐出口11と連通するようにダクト77を介して接続された内気吹出部38と、換気用排気口16と連通するようにダクト76を介して接続された換気用吸込部37と、空調用排気口17と連通するようにダクト73を介して接続された空調用吸込部33と、床下用吹出部34と、給気口12と連通するようにダクト74を介して接続された床上用吹出部35とを備えている。
そのうえで、外気吸入口10と外気吸入部31との間のダクト71及び空調用排気口17と空調用吸込部33との間のダクト73の中継部には、共通の空気清浄化手段としてのフィルターボックス19が設けられており、エアコンディショナの屋内機3の内部には、これを制御する制御部3aを備えた構成とされている。
こうした構成なので、簡易な構造で実施でき、換気用の空気と空調用の空気とを清浄化する空気清浄化手段としてのフィルターボックス19が共通であるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
そのうえ、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3などが、床下空間4に設置されているため、床上空間5は、これらに占用されず、有効に利用することができ、意匠的外観も良い。
ここで、建物1の床上空間5の1階部分の床としての床部1aに、床下空間4と連通する別の給気口13が設けられている。
このため、特に、床下用吹出部34から吹き出される空気を床下空間4内でスムーズに対流させて、床上空間5を均一にムラなく暖める床下暖房を行うことができる。
また、建物1の床上空間5は、1階部分の空間としての1階居室空間51と上階部分の空間としての2階居室空間52とこれらの空間51,52と隣り合う共有空間としての階段スペース53とに区画されている。
そして、1階居室空間51の床部1aに給気口12と床下空調用排気口14とが設けられ、2階居室空間52の床部1gに上階給気口15が設けられ、階段スペース53の床部1aに換気用排気口16と空調用排気口17とが設けられており、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、上階給気口15と連通するようにダクト75を介して接続された上階床上用吹出部36と、床下空調用排気口14と連通するようにダクト72を介して接続された床下空調用吸込部32とを備えている。
そのうえで、外気吸入口10と外気吸入部31との間のダクト71、空調用排気口17と空調用吸込部33との間のダクト73、及び床下空調用排気口14と床下空調用吸込部32との間のダクト72の中継部には、共通の空気清浄化手段としてのフィルターボックス19が設けられている。
このため、上階部分の空間としての2階居室空間52においても、1階部分の空間としての1階居室空間51と略同様な換気空調を行うことができる。
また、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3における床下用吹出部34には、逆流防止弁34aが設けられている。
このため、床下用吹出部34から空気を吹き出していない際に、この床下用吹出部34からの空気の逆流を防止でき、この空気の逆流によるエアコンディショナの屋内機3の機能の低下や故障のおそれを低減することができる。
また、空気清浄化手段としては、フィルターボックス19が用いられている。
このため、より簡易な構造で安価に実施することができる。
また、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3は、ヒートポンプ式であり、屋外に設置された屋外機2に接続されている。
このため、ヒートポンプを用いるので、省エネルギー性能に優れたものとすることができる。
さらに、床下空間4は、建物1の床としての床部1aと基礎底盤コンクリート1bと基礎側壁コンクリート1cとに囲まれているとともに、基礎側壁コンクリート1cには基礎断熱材18が取り付けられている。
このため、床下空間4を断熱構造とするため、床下空間4内の空気の熱を屋外に極力漏らすことなく、特に、エネルギー効率のよい床下暖房を行うことができる。
このような実施例1の建物1は、実施例1の換気空調システムを備えた構成とされている。
このような構成なので、上記した実施例1の換気空調システムの作用効果を奏する建物とすることができる。
次に、実施例2について説明する。
なお、実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
図7は、実施例2の換気空調システムを備えた建物1Aの概略構成を示している。
この実施例2の換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機30では、下流側に、換気用吹出部39を追加して備えており、この換気用吹出部39に設けられた分岐チャンバ20Aと、上階給気口15と上階床上用吹出部36とを接続するダクト75に設けられた分岐チャンバ20Bとの間に、ダクト78が接続されている。
また、このエアコンディショナの屋内機30は、図8に示したように、その内部が、空調用空間30Aと、換気供給用空間30Bと、換気排気用空間30Cとに区画されている。
ここで、エアコンディショナの屋内機30における空調用空間30Aと、換気供給用空間30Bとは、空気の流れが同一方向とされ、上流側と下流側とが同一になっており、換気排気用空間30Cのみ、空気の流れが逆方向とされ、上流側と下流側とが逆になっている。
そして、エアコンディショナの屋内機30における空調用空間30Aの上流側に、床下空調用吸込部32と、空調用吸込部33とを備えている。
また、エアコンディショナの屋内機30における空調用空間30Aの下流側には、強制吹出手段としてのファン8がそれぞれ設けられた床下用吹出部34と、床上用吹出部35と、上階床上用吹出部36とを備えている。
さらに、エアコンディショナの屋内機30における換気供給用空間30Bは、その上流側に、外気吸込部31を備え、その下流側には、換気用吹出部39を備えているとともに、これらの間に、強制吹出手段としてのファン8が設けられている。
また、エアコンディショナの屋内機30における換気排気用空間30Cは、その上流側に、換気用吸込部37を備え、その下流側には、内気吹出部38を備えているとともに、これらの間に、強制吹出手段としてのファン8が設けられている。
ここで、エアコンディショナの屋内機30における換気供給用空間30Bと換気排気用空間30Cとの間は、熱交換素子から成る仕切り材90で仕切られている。
なお、この熱交換素子から成る仕切り材90としては、換気排気用空間30C内の汚れた空気が換気供給用空間30B内へ流入して清浄化された空気が汚染されないように、熱伝導性の高い金属板などの非通気性のものが好適に用いられる。
すなわち、この実施例2の換気空調システムでは、換気を行う換気系統と、空調を行う空調系統とが、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機30内で完全に別系統となるので、換気用の空気の供給量と空調用の空気の供給量とを、高精度で調節することができ、制御性を高めることができることが、実施例1の換気空調システムと主に異なる。
なお、他の構成及び作用効果については、実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例1,2に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、これら実施例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例1,2では、本発明の換気空調システムの説明を簡単に行えるように、建物1の構造などを単純化したが、これに限定されず、3階以上のより複雑な建物などにおいて実施してもよい。
また、上記した実施例1,2では、空気清浄化手段としてのフィルターボックス19を換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3,30の外部に設けて実施したが、これに限定されず、内部に設けて実施してもよい。
さらに、上記した実施例1,2では、空気清浄化手段として、フィルターボックス19を用いて実施したが、これに限定されず、例えば、気液接触型の空気清浄装置(エアワッシャー)を用いて実施してもよい。
このように空気清浄化手段として、気液接触型の空気清浄装置を用いた場合、気液接触型の空気清浄装置がフィルターのかわりとなり、しかもフィルター交換の必要がないため、略メンテナンスフリーとなる。
また、上記した実施例1,2では、共有空間を階段スペース53として実施したが、これに限定されず、共有空間を吹き抜け空間などとして実施してもよい。
さらに、上記した実施例1,2では、制御部3aを、換気空調装置としてのエアコンディショナの屋内機3,30の内部に設けて実施したが、これに限定されず、エアコンディショナの屋内機3,30の外部に設けて実施してもよい。
また、上記した実施例2では、換気用吹出部39による1階居室空間51の換気は、床下空間4への吹き出しで行うようにして実施したが、これに限定されない。
すなわち、換気用吹出部39を、ダクト75との間と同様、ダクト74との間もダクトで接続して実施してもよい。
1 建物
1A 建物
1a 床部(1階部分の床)
1b 基礎底盤コンクリート
1c 基礎側壁コンクリート(建物の外周の基礎)
1d 外壁部
1e 天井部
1f 中間壁
1g 床部(2階部分の床)
2 エアコンディショナの屋外機
21 熱媒循環管路
3 エアコンディショナの屋内機(換気空調装置)
30 エアコンディショナの屋内機(換気空調装置)
3a 制御部
3b 熱交換器
3A 換気供給用兼空調用空間
3B 換気排気用空間
30A 空調用空間
30B 換気供給用空間
30C 換気排気用空間
31 外気吸込部
32 床下空調用吸込部
33 空調用吸込部
34 床下用吹出部
34a 逆流防止弁
35 床上用吹出部
36 上階床上用吹出部
37 換気用吸込部
38 内気吹出部
39 換気用吹出部
4 床下空間
5 床上空間
51 1階居室空間(1階部分の空間)
52 2階居室空間(上階部分の空間)
53 階段スペース(共有空間)
51a ドア(出入口)
52a ドア(出入口)
61 ドアの隙間(1階換気空調用排気口)
62 ドアの隙間(上階換気空調用排気口)
71 ダクト
72 ダクト
73 ダクト
74 ダクト
75 ダクト
76 ダクト
77 ダクト
78 ダクト
8 ファン(強制吹出手段)
9 仕切り材
90 仕切り材
10 外気吸入口
11 内気吐出口
12 給気口
13 別の給気口
14 床下空調用排気口
15 上階給気口
16 換気用排気口
17 空調用排気口
18 基礎断熱材
19 フィルターボックス(空気清浄化手段)
20A 分岐チャンバ
20B 分岐チャンバ

Claims (10)

  1. 建物の床下空間に換気機能と空調機能とを有する換気空調装置が設置されており、
    前記建物の床上空間に面して給気口と換気用排気口と空調用排気口とが設けられており、
    前記換気空調装置は、前記建物の外側面に面して設けられた外気吸入口と連通するようにダクトを介して接続された外気吸込部と、前記建物の外側面に面して設けられた内気吐出口と連通するようにダクトを介して接続された内気吹出部と、前記換気用排気口と連通するようにダクトを介して接続された換気用吸込部と、前記空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された空調用吸込部と、床下用吹出部と、前記給気口と連通するようにダクトを介して接続された床上用吹出部とを備え、
    前記外気吸入口と前記外気吸入部との間の前記ダクト及び前記空調用排気口と前記空調用吸込部との間の前記ダクトの中継部又は前記換気空調装置の内部には、共通の空気清浄化手段が設けられており、
    前記換気空調装置の内部又は外部には、該換気空調装置に有線又は無線で接続され、これを制御する制御部を備えていることを特徴とする換気空調システム。
  2. 前記建物の前記床上空間に面して前記床下空間と連通する別の給気口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の換気空調システム。
  3. 前記換気空調装置は、換気用吹出部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気空調システム。
  4. 前記建物の前記床上空間は、1階部分の空間と上階部分の空間とこれらの空間と隣り合う共有空間とに区画されており、前記1階部分の空間に面して前記給気口と床下空調用排気口とが設けられ、前記上階部分の空間に面して上階給気口が設けられ、前記共有空間に面して前記換気用排気口と前記空調用排気口とが設けられており、前記換気空調装置は、前記上階給気口と連通するようにダクトを介して接続された上階床上用吹出部と、前記床下空調用排気口と連通するようにダクトを介して接続された床下空調用吸込部とを備えているとともに、前記外気吸入口と前記外気吸入部との間の前記ダクト、前記空調用排気口と前記空調用吸込部との間の前記ダクト、及び前記床下空調用排気口と前記床下空調用吸込部との間の前記ダクトの中継部又は前記換気空調装置の内部には、共通の前記空気清浄化手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  5. 前記換気空調装置における前記床下用吹出部には、逆流防止弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  6. 前記空気清浄化手段は、フィルターボックスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  7. 前記空気清浄化手段は、気液接触型の空気清浄装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  8. 前記換気空調装置は、ヒートポンプ式のエアコンディショナの屋内機であり、屋外に設置された屋外機と接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  9. 前記床下空間は、前記建物の床と基礎底盤コンクリートと基礎側壁コンクリートとに囲まれているとともに、前記基礎側壁コンクリートには基礎断熱材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の換気空調システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の換気空調システムを備えていることを特徴とする建物。
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