JP2009036395A - アレルギー対策用換気空調装置及び建築物 - Google Patents

アレルギー対策用換気空調装置及び建築物 Download PDF

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Abstract

【課題】室内へ供給される空気にアレルギーの原因となる微粒子が混入することを防止し、室内の空調を行なうことができるアレルギー対策の換気空調装置及び建築物を提供する。
【解決手段】排気ファン16が、浴室12、トイレ14等の空気が汚れやすい室の空気を室外へ排気し、第1の吸気ファン22が、居室18の空気を混合装置20へ吸引し、第2の吸気ファン24が室外の空気を混合装置20へ吸引する。混合装置20内で混合された空気は、エアクリーナ26でアレルギーの原因となる微粒子が除去され、空調機28で各室内が所定温度及び所定湿度となるように空調されて各室へ供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレルギー対策用換気空調装置及び建築物に関する。
建物内部の空気を換気する装置として、浴室換気扇を備えた浴室と、外気流入口を備えた室内との間の空気の通路となる通路部に浮遊する塵等を除去可能なフィルタを備えた換気装置が知られている(特許文献1参照)。
また、室内のカビやダニなどの発生を防止するために、冬期暖房時においては気温が15℃以内で相対湿度が95%以下になるように、また夏期冷房時においては相対湿度が80%以下になるような構造とすることが提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−173622 特開平9−41508
しかしながら、従来の換気装置では、外部流入口から流入する外部の空気に含まれる微粒子が室内に混入するためアレルギー対策を行うことができない、という問題がある。
また、従来の構造では、湿度が低下しすぎた場合には、ビールスやバクテリアが人体へ悪影響を及ぼすためアレルギー対策を行うことができない、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、室内へ供給される空気にアレルギーの原因となる微粒子が混入することを防止し、室内の温度及び湿度を適切な状態に保つことによってアレルギー対策を行なうことができるアレルギー対策用換気空調装置及び建築物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のアレルギー対策用換気空調装置は、室内の空気を吸引して室外に排気する排気手段と、室内の空気を吸引する第1の吸引手段と、室外の空気を吸引する第2の吸引手段と、前記第1の吸引手段で吸引された空気と前記第2の吸引手段で吸引された空気とが供給されて混合される混合手段と、前記混合手段で混合された空気から微粒子を除去する除去手段と、前記除去手段で微粒子が除去された空気の空調を行って室内に供給する供給手段と、を含んで構成されている。
本発明によれば、第1の吸引手段で吸引された室内の空気と第2の吸引手段で吸引された室外の空気とが混合手段で混合され、除去手段によって混合手段で混合された空気から微粒子が除去される。除去手段で微粒子が除去された空気は、供給手段によって空調が行われて室内に供給される。これにより、室内へ供給される空気からアレルギーの原因となる微粒子が除去され、アレルギー対策を行うことができる。
また、混合手段で混合された空気から微粒子を除去しているため、第1の吸引手段及び第2の吸引手段のそれぞれについて除去手段を設ける場合と比較して、装置の構成を簡略化でき、コスト低減を図ることができる。
また、本発明の除去手段は、10μm以下の微粒子を除去するのが効果的である。これにより、ダニのフン、タバコの煙、バクテリア、ハウスダスト、花粉、及び粉塵などのアレルギーの原因となる10μm以下の微粒子を除去することができる。
また、本発明では、室内の相対湿度が40〜60%、室内の温度が夏期27〜29℃、冬期17〜20℃、上下階の室の温度差が1℃以下、及び南側に位置する室の温度と北側に位置する室の温度との差が1℃以下となるように空調を行うのが好ましい。
これにより、室内環境がアレルギーの原因となるダニやカビの発生しやすい高温多湿になることを防止し、また、バクテリアやビールスが増殖し易い多乾燥となることを防止することができる。さらに、上下階の室の温度差が1℃以下、及び南側に位置する室の温度と北側に位置する室の温度との差が1℃以下となるように空調を行うことによって、結露を防止し、結露によるカビの繁殖を防止することができる。
また、本発明の除去手段を1台のエアクリーナで構成することにより、各部屋にエアクリーナを設ける場合と比較してエアクリーナの掃除及びメンテナンスにかかる負担を軽減することができるため、エアクリーナの掃除及びメンテナンス不足によりダクト内に蓄積した微粒子が各室にばら撒かれたり、エアクリーナのフィルタの目詰まりによりファンモータへの負荷が増加したり、ということを防止することができる。
また、本発明のアレルギー対策用換気空調装置を建築物に取り付けることにより、アレルギー対策用建築物を構成することができる。
なお、アレルギー対策用換気空調装置を取り付ける建築物は、間隔を隔てて立設された複数のたて枠と、隣接するたて枠間に設けられた開口部と、該開口部の上側に対応して横方向に渡されたまぐさとを備え、該まぐさは、少なくとも前記開口部の一側に位置するたて枠の外側に位置する前記たて枠から、前記開口部の他側に位置するたて枠の外側に位置する前記たて枠まで渡って設けられ、これらたて枠にそれぞれに固定された建築構造体を有する建築物を用いることができる。
これにより、建築物の断熱効果を向上させることができ、本発明のアレルギー対策用換気空調装置による空調効率を向上させることができる。
また、前記まぐさは、前記各たて枠のそれぞれに形成された切欠部に載置され、当該たて枠に固定されるようにすることができる。
また、間伐材、及び、比較的強度の弱い材木により前記たて枠を構成することができる。
また、前記開口部の一側及び他側の少なくとも一方に位置する前記たて枠の一側及び他側の少なくとも一方に、前記まぐさの荷重を受ける補強材を設けることができる。
以上説明したように本発明によれば、室内へ供給される空気にアレルギーの原因となる微粒子が混入することを防止し、室内の温度及び湿度を適切な状態に保つことができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明のアレルギー対策用換気空調装置を備えたアレルギー対策用建築物の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るアレルギー対策用建築物10の概略構成図である。図1に示すように、本実施の形態に係るアレルギー対策用建築物10には、浴室12、トイレ14等の空気の汚れやすい室内の空気を吸引して室外に排気する排気ファン16と、居室18の空気を居室18のドアの隙間68、廊下70、階段72、及び階段ホール74を介して吸引して混合装置20へ導く第1の吸気ファン22と、室外の空気を吸引して混合装置20へ導く第2の吸気ファン24と、混合装置20で混合された空気から微粒子を除去するエアクリーナ26と、エアクリーナ26で微粒子が除去された空気を空調する空調機28とが設けられている。
排気ファン16は、排気ダクト30を介して浴室12、及びトイレ14の天井に設けられた排気口32と連通しており、浴室12、及びトイレ14の空気を浴室12、及びトイレ14の天井に設けられた排気口32から吸い込んで排気ダクト30を介して室外へ排気する。
図1では、空気の汚れやすい室として浴室12、及びトイレ14を挙げているが、空気の汚れ易い室として他には、図2に示すように、台所42、納戸44、及びクローゼット46等があり、これらも図1で示す浴室12、及びトイレ14と同様の構成となる。なお、クローゼット46は、室内の収納箇所として設置される場合だけでなく、クローゼット46のみで一室を形成するような、所謂ウォークインクローゼットも含まれる。
また、排気ファン16は、第1の吸気ファン22と比較して小容量のものであり、1時間に0.5回室内の空気を入れ換えることができる程度の容量であれば良い。
第1の吸気ファン22は、空調機28、エアクリーナ26、混合装置20、及び換気ダクト34を介して2階の階段ホール74に設けられた排気口32と連結しており、居室18の空気を居室18のドアの隙間68、廊下70、階段72、及び階段ホール74を介して、階段ホール74に設けられた排気口32から吸い込んで換気ダクト34を介して混合装置20へ供給する。なお、2階の居室18の空気については、廊下70及び階段72を介する必要はない。
また、第1の吸気ファン22は、排気ファン16と比較して大容量のものであり、例えば、1時間に2〜3回室内の空気を入れ換えることができる程度の容量のものであることが好ましい。
第2の吸気ファン24は、室外の空気を吸い込んで混合装置20へ供給する。第2の吸気ファン24は、第1の吸気ファン22と比較して小容量のものであり、排気ファン16と同様に1時間に0.5回室内の空気を入れ換えることができる程度の容量であれば良い。
混合装置20は、空気を貯留する容器で構成され、混合装置20内で第1の吸気ファン22により居室18から供給された空気と第2の吸気ファン24により室外から供給された空気とが混合される。
エアクリーナ26は、混合装置20と連結されており、混合装置20内で混合された空気から微粒子を除去する。また、エアクリーナ26は、例えば、粒径が大きいほこりを除去するプレフィルタと、イオン化部及び集じん部を有する電子フィルタとを含んで構成されており、粒径が小さい微粒子をイオン化した後、集じん部で吸着することにより10μm以下の微粒子を除去する。
空調機28は、エアクリーナ26と連結されており、エアクリーナ26により微粒子が除去された空気の空調を行う。空調機28は、マイクロコンピュータ等で構成された制御装置36に接続されている。制御装置36は、CPU、ROM、及びRAMを含んで構成され、記憶媒体としてのROMには以下で説明する処理ルーチンのプログラムが記憶されている。
また、空調機28は、給気ダクト38を通じて各居室18の床面または天井に設けれた給気口40と連通しており、建築物10の1階に位置する居室18の場合には天井に設けられた給気口40から、建築物10の2階に位置する居室18の場合には床面に設けられた給気口40から各居室18へ空調された空気を供給する。
建築物10の1室、例えば、リビングルームなどに該当する1階の居室18には温度センサT及び湿度センサHが設けられており、制御装置36は、温度センサT及び湿度センサHにより検出された居室18の温度及び湿度を取り込んで後述する処理ルーチンのプログラムに従って空調の制御を行う。なお、温度センサT及び湿度センサHは、各室にそれぞれ設けても良い。
なお、本実施の形態では、排気口32は浴室12及びトイレ14の天井に設け、給気口40は1階の居室18については天井に設け、2階の居室18については床面に設ける構成としたが、これに限定されるものではなく、排気口32及び給気口40は、天井または床面のいずれに設けても良いし、また、壁面に設ける構成としても良い。
図2は、本実施の形態のアレルギー対策用換気空調装置のブロック図を示すものである。図2を参照して、空気の流れに着目し、本実施の形態のアレルギー対策用換気空調装置について詳細に説明する。
浴室12、台所42、トイレ14、納戸44、及びクローゼット46等の空気が汚れやすい室の空気は、小容量の排気ファン16により吸い込まれて各室の排気口32(図1に図示)から排気ダクト30を通って室外へ排気される。これにより、アレルギーの原因となる微粒子の一部は室外に排出される。
居室18の空気は、大容量の第1の吸気ファン22により吸引されて、居室18のドアの隙間68から廊下70へ流出し、階段72及び階段ホール74を通って階段ホール74の排気口32(図1に図示)から換気ダクト34を通って第1の吸気ファン22の吸引力により負圧となった混合装置20内へ混合装置20のリターン口48から導かれる。なお、2階の居室18の空気については、居室18のドアの隙間68から階段ホール74へ流出する。
室外の空気は、小容量の第2の吸気ファン24により吸引されて、混合装置20の吸気口50から混合装置20へ導かれる。混合装置20へ室外から導かれる空気は、室外に存在する花粉、粉塵等のアレルギーの原因となる微粒子を含む場合がある。
混合装置20内では、居室18から供給された空気と室外から供給された空気とが混合される。第1の吸気ファン22の吸引力で、混合装置20内の空気はエアクリーナ26へ導かれ、カビ、ダニ、ハウスダスト、花粉、粉塵等の微粒子が除去される。
エアクリーナ26により微粒子が除去された空気は、第1の吸気ファン22の吸引力で、エアクリーナ26に連結された空調機28へ導かれる。
空調機28で空調された空気は、第1の吸気ファン22により、空調機吹出口52から吹き出され、給気ダクト38を通って各居室18の給気口40(図1に図示)から各居室18へ供給される。給気ダクト38は、例えば、角ダクトを用いることができ、大容量の第1の吸気ファン22とあわせて、建築物10内の居室18全てに空気を供給することができる。なお、給気ダクト38が各居室18へ枝分かれする部分には蛇腹ダクトを用いることができる。
各居室18へ供給された空気は、第1の吸気ファン22の吸引力により負圧となった階段ホール74へ向かって居室18のドアの隙間68から流出し、または、排気ファン16の吸引力により負圧となった浴室12、台所42、トイレ14、納戸44、及びクローゼット46へ向かって居室18のドアの隙間68から流出する。階段ホール74へ流出した空気は、排気口32から換気ダクト34を通って、混合装置20、エアクリーナ26、及び空調機28を介して再び各居室18へ供給される。浴室12、台所42、トイレ14、納戸44、及びクローゼット46へ流出した空気は排気ダクト30を通って室外へ排気される。
なお、本実施の形態では、浴室12、台所42、トイレ14、納戸44、及びクローゼット46を空気が汚れやすい室として構成したが、これに限定されるものではなく任意に決定することができる。
図3は、本実施の形態における空調制御の処理ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ100で、1階の居室18の1室(ここではリビングルームとする。)に設けられた温度センサT及び湿度センサHで検出された各室の温度及び湿度を取り込む。
次に、ステップ102で、現在の季節が「夏」か「冬」かを判断する。この判断は、利用者による切換設定や、コンピュータに設けられたカレンダーに基づいて判断しても良いし、室外または排気ファン16により吸引された空気の温度及び湿度を検出して判断しても良い。
ステップ102で、現在の季節が「夏」と判断された場合には、ステップ104で、リビングルームの温度が27〜29℃であるかを判断する。27〜29℃の場合には、ステップ108へ進み、27〜29℃でない場合には、ステップ110へ進む。
ステップ102で、現在の季節が「冬」と判断された場合には、ステップ106で、リビングルームの温度が17〜20℃であるかを判断する。17〜20℃の場合には、ステップ108へ進み、17〜20℃でない場合には、ステップ110へ進む。
次に、ステップ108で、リビングルームの相対湿度が40〜60%かを判断する。40〜60%の場合には、室内の温度及び湿度は適切に保たれており、空調制御を行って温度及び湿度の調整をする必要がないため、ステップ100へ戻り本ルーチンを繰り返す。40〜60%でない場合には、ステップ110へ進む。
ステップ104で否定され、ステップ110へ進んだ場合には、各室の温度が27〜29℃となるように空調制御を行う。また、ステップ106で否定され、ステップ110へ進んだ場合には、各室の温度が17〜20℃となるように空調制御を行う。また、ステップ108で否定され、ステップ110へ進んだ場合には、各室の相対湿度が40〜60%となるように空調制御を行う。
具体的には、各室へ供給する空気の温度及び湿度を調整したり、各室への供給パワーを調整したりすることにより空調制御を行う。このように空調制御を行うことにより、断熱性及び気密性が保たれている建築物10内においては、上下階の室の温度差が1℃以下、及び南側に位置する室の温度と北側に位置する室の温度との差が1℃以下の状態に保たれる。
次に、本実施の形態のアレルギー対策用建築物10を構成する建築構造体54について詳細に説明する。
図4に示すように建築構造体54は、建築物10に立設され、外壁や間仕切りなどに用いられるものである。建築構造体54は、図5に示すように、所定の間隔(例えば、約500mm間隔)で立設された複数のたて枠56と、このたて枠56の上部に取り付けられる上枠58と、下部に取り付けられる下枠60とから構成されている。
建築物10に用いられる材木は、長さ約2.4m〜6.0mであるが、建築構造体54に用いられるたて枠56の多くは約2.4m〜2.7mの材木にて構成されている。この建築物10で一般的に使用される材木は、厚さ2インチ、幅4インチの2×4(ツーバイフォー)工法用の材木が用いられている。また、厚さ2インチ、幅6インチの2×6(ツーバイシックス)、厚さ2インチ、幅8インチの2×8(ツーバイエイト)、厚さ2インチ、幅10インチの2×10(ツーバイテン)、厚さ2インチ、幅12インチの2×12(ツーバイトエレブ)などもあり、それらも2×4(ツーバイフォー)同様建築構造体54に用いられるものである。
建築構造体54の所定位置(左右及び上下の間)には開口部62が設けられており、この開口部62の上側には、まぐさ64(出入り口や窓、扉などが設けられる開口部62上側の横木)が設けられている。すなわち、建築物10の出入り口や窓、扉などが設けられる開口部62は、それらから大きさが決められて建築構造体54の所定位置に設けられる。この建築構造体54は、開口部62以外の殆どの部分が建築物10の壁となる。なお、まぐさ64については後で詳しく説明する。
たて枠56上部には、図6に示すようにまぐさ64を載置可能な切欠部66が設けられている。切欠部66は、たて枠56の長手方向上端部から下端部方向に、まぐさ64の幅寸法(例えば10インチ)切り欠かれると共に、たて枠56の幅方向に、まぐさ64の厚さ寸法距離(実際には2インチ)切り欠かれている。すなわち、切欠部66にまぐさ64が載置された状態で、たて枠56の上端部の面、及び、切欠部66側の面が面一となる寸法で、たて枠56の切欠部66が切り欠かれている。なお、切欠部66(まぐさ64)は、建築物10の外側(建築構造体54の外側)に位置して設けられる。
まぐさ64は、建築構造体54の一側端から他側端に渡って設けられている。詳しくは、まぐさ64は図7に示すように、複数のたて枠56が所定の間隔で立設された建築構造体54の一側端(図中左側)のたて枠56から、他側端(図中右側)のたて枠56に渡って設けられる、所謂通しまぐさである。まぐさ64は、図中矢印で示すように各たて枠56に設けられたそれぞれの切欠部66に載置された状態で、各切欠部66に釘などの固定部材で固定される(図中点線)。
各たて枠56の上端部分(図中上側)には上枠58(図5に図示)、下端部分(図中下側)には下枠60が、建築構造体54の一側端のたて枠56から、他側端のたて枠56に渡って、釘などの固定部材にて固定される。そして、たて枠56と、たて枠56との間に開口部62(例えば、2本のたて枠56を取り除いた空間部分)が形成され、その開口部62内にはアルミサッシュや障子などの建具が取り付けられる。なお、開口部62は、隣接するたて枠56空間、あるいは、所定本数のたて枠56を除いた空間部分であっても差し支えない。
この開口部62の上側には、開口部62両端のたて枠56間に渡って、上枠58同様の上枠58Aが設けられており、開口部62の下側には、当該開口部62両端のたて枠56間に渡って、下枠60同様の下枠60Aが設けられている。また、開口部62下側の下枠60Aと下枠60との間にはたて枠56同様に構成されると共に、たて枠56よりも長さが短いたて枠56Bが設けられている。
また、開口部62上側の上枠58Aと、上枠58との間にはたて枠56同様に構成されると共に、たて枠56よりも長さが短いたて枠56Aが設けられている。このたて枠56Aは、上枠58Aと上枠58に、たで枠56Bは下枠60Aと下枠60にそれぞれ固定部材にて固定され、建築構造体54が組み立てられる。なお、たて枠56Bは、下枠60Aの両端下部にも設けられている。
一方、図8には他の例の建築構造体54を示している。建築構造体54は、前述の実施の形態と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。なお、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。また、建築構造体54は、図8に示すように、所定位置に開口部62が設けられている。
開口部62の上側には、まぐさ64よりも長さが短いまぐさ64が設けられており、この短いまぐさ64は、少なくとも開口部62一側(図中左側)と他側(図中右側)に所定寸法延在している。詳しくは、開口部62一側に延在するまぐさ64は、開口部62の一側に位置するたて枠56と、そのたて枠56に対して開口部62と離間する側に隣接するたて枠56まで延在している。
また、開口部62の他面に延在するまぐさ64は、開口部62の他側に位置するたて枠56と、そのたて枠56に対して開口部62と離間する側に隣接するたて枠56まで延在している。該まぐさ64は、少なくとも開口部62両側に位置するたて枠56よりも、両外側のたて枠56まで延在している。すなわち、まぐさ64は、少なくとも開口部62一側のたて枠56外側に設けられたたて56から、開口部62他側のたて枠56外側に設けられたたて枠56間に渡って設けられている。
詳しくは、まぐさ64は、少なくとも開口部62の一側に位置するたて枠56の外側(開口部62に対して一側方向外側)に位置するたて枠56から、開口部62の他側に位置するたて枠56の外側(開口部62に対して他側方向外側)に位置するたて枠56まで延在している。係るまぐさ64は、図中矢印で示すようにそれらのたて枠56に設けられたそれぞれの切欠部66に載置された状態で、各切欠部66に釘などの固定部材で固定される(図中点線)。なお、この場合、まぐさ64より外側(建築構造体54の両端方向)のたて枠56には切欠部66を設けず、まぐさ64を載置する箇所だけに切欠部66を設けている。
この場合、まぐさ64の下側(この場合開口部62部分)にはたて枠56を取り除いた状態で開口部62を形成しているので、まぐさ64全体に上部から荷重が加わった場合、開口部62部分のまぐさ64には下方に撓む方向に重力が加わる。すなわち、まぐさ64に上から重力が加わると、開口部62部分に位置するまぐさ64は、たて枠56の切欠部66を支点にして下方に弓なりに反る応力が働き、支点の外側となる開口部62外側に延在するまぐさ64は上方に反り上がる応力が働くことになる、しかし、まぐさ64には、全体に上からの重力が加わっているので、両支点の外側に延在するまぐさ64は上から加わる重力により上方に反り上がることができない。
この場合、両支点の外側に延在するまぐさ64は、上よりの重力で押さえつけられているので、支点の内側には反力が加わることになる。すなわち、両支点の外側に延在するまぐさ64が上よりの重力で押さえつけられることによる反力で、支点内側のまぐさ64には上方に反り上がる応力が作用する。これにより、支点より内側に位置するまぐさ64が、上から加わる重力で下方に弓なりに下方に反ってしまうのを防止することができる。
すなわち、開口部62部分に位置するまぐさ64が下方に撓んでしまうのを防止することができるので、従来複数枚使用していたまぐさ64を一枚のまぐさ64で構成することが可能となる。そして、まぐさ64は、建築構造体54の外側に位置して設けられるので、建築構造体54の内側(建築物10の室内側)には、まぐさ64一枚、或いは、複数枚分の断熱材を設けることができる。これにより、まぐさ64部分の断熱効果を向上させることができる。
本実施の形態のアレルギー対策用換気空調装置では、居室18の空気を、居室18−換気ダクト34−混合装置20−エアクリーナ26−空調機28−給気ダクト38−居室18と循環しているので、このような建築構造体54によりアレルギー対策用換気空調装置を備えたアレルギー対策用建築物10を構成することにより、断熱効果を向上させて空調効率を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、室内へ供給される空気にアレルギーの原因となる微粒子が混入することを防止し、室内の温度及び湿度を適切な状態に保つことができる、という効果が得られる。
本実施の形態のアレルギー対策用建築物の概略構成図である。 本実施の形態のアレルギー対策用換気空調装置のブロック図である。 本実施の形態のアレルギー対策用換気空調装置の空調制御の処理ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態のアレルギー対策用建築物の斜視図である。 本実施の形態のアレルギー対策用建築物の建築構造体の斜視図である。 本実施の形態のアレルギー対策用建築物の建築構造体を構成するたて枠の斜視図である。 本実施の形態のアレルギー対策用建築物の建築構造体の組み立て斜視図である。 本実施の形態のアレルギー対策用建築物の建築構造体の組み立て斜視図である。
符号の説明
10 アレルギー対策用建築物
12 浴室
14 トイレ
16 排気ファン
18 居室
20 混合装置
22 第1の吸気ファン
24 第2の吸気ファン
26 エアクリーナ
28 空調機
30 排気ダクト
32 排気口
34 換気ダクト
36 制御装置
38 給気ダクト
40 給気口
68 ドアの隙間
70 廊下
72 階段
74 階段ホール
T 温度センサ
H 湿度センサ

Claims (5)

  1. 室内の空気を吸引して室外に排気する排気手段と、
    室内の空気を吸引する第1の吸引手段と、
    室外の空気を吸引する第2の吸引手段と、
    前記第1の吸引手段で吸引された空気と前記第2の吸引手段で吸引された空気とが供給されて混合される混合手段と、
    前記混合手段で混合された空気から微粒子を除去する除去手段と、
    前記除去手段で微粒子が除去された空気の空調を行って室内に供給する供給手段と、
    を含むアレルギー対策用換気空調装置。
  2. 前記除去手段に、10μm以下の微粒子を除去するフィルタを設けた請求項1に記載のアレルギー対策用換気空調装置。
  3. 前記供給手段が、室内の相対湿度が40〜60%、室内の温度が夏期27〜29℃、冬期17〜20℃、上下階の室の温度差が1℃以下、及び南側に位置する室の温度と北側に位置する室の温度との差が1℃以下となるように空調を行う請求項1または請求項2に記載のアレルギー対策用換気空調装置。
  4. 前記除去手段を1台のエアクリーナで構成した請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアレルギー対策用換気空調装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかのアレルギー対策用換気空調装置を備えたアレルギー対策用建築物。
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