JP3871897B2 - 建物換気システムおよび居室換気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物換気システムおよび居室換気装置に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、省エネルギーの観点から、高気密、高断熱の建物が注目されている。このような建物の開口部を構成する建具等としては、気密性の高いものを使用するため、開口部等の隙間から屋外の空気は屋内には入りにくい。
このため、このような高気密高断熱の建物の換気を行う場合には、建物内の居室空間の空気を一括して集め、居室空間に導入しようとする外部空気との間で熱交換を行った後、居室内の空気を屋外に排出するセントラル換気システムが利用されている(特許第3059683号公報参照)。
このようなセントラル換気システムは、熱交換を行うので、居室内の熱損失を極力少なくすることができ、省エネルギー上好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、夏季においては、屋根に注がれた強烈な日差しによって、屋根裏空間の温度がかなり上昇するため、屋根裏空間の直下となる居室は、屋根裏空間内の高温の空気により、下階の居室に比べて著しく暑くなる。
従って、屋根裏空間の直下となる居室内の空気を冷却する目的で、セントラル換気装置の送風量を増加させたりするものの、効率よく冷却できないという問題を生じていた。
また、冷房装置を使用して、屋根裏空間の直下となる居室を十分に冷却しても、熱効率上必ずしも良くなく、省エネルギー化を図れないという問題も生じていた。
【0004】
本発明の目的は、屋根裏空間の直下となる居室を換気でき、かつ省エネルギー化を十分に図ることができる建物換気システムおよび居室換気装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物換気システムは、複数の居室27〜29と、これらの複数の居室27〜29の上部に形成される屋根裏空間30とを有する建物10の内部を換気する建物換気システムであって、各居室27〜29から屋根裏空間30への排気を行う建物内部排気口27A,28A,29Aと、屋根裏空間30から建物10外部への排気を行う建物外部排気口31,32とを備え、各建物内部排気口27A,28A,29Aには、それぞれ居室換気装置40が設けられ、これらの居室換気装置40は、屋根裏空間30に設けられる筐体41と、この筐体41の下側に設けられるとともに、居室27〜29に面する吸気口45と、筐体41の下面に設けられるとともに、居室27〜29に面する循環口46と、筐体41の上面に設けられるとともに、屋根裏空間30に面する排気口47と、吸気口45から居室27〜29内の空気を強制的に吸入し、かつこの吸入した空気を排気口47または循環口46から強制的に排出する排気手段43と、吸気口45で吸入した空気の排出先を排気口47および循環口46のいずれか一方に切替え可能な切替手段53と、排気手段43の排気状態および切替手段53の切替状態を制御する制御装置と、を備えるとともに、居室27〜29内の空気を屋根裏空間30に強制的に排出することを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、居室換気装置が建物内部排気口に設置され、この居室換気装置により各居室内の空気が強制的に屋根裏空間に送られるので、元々屋根裏空間内に存在していた空気が、各居室から送られてきた空気によって、建物外部排気口を介して建物の外部へと押し出される。このため、屋根裏空間を介して各居室内を換気できる。
従って、例えば、夏季において屋根に注がれた強烈な日差しによって屋根裏空間の温度がかなり上昇したとしても、屋根裏空間には高温の空気が籠もらないので、屋根裏空間の直下となる各居室内が必要以上に暑くなることを防止できる。つまり、各居室内を冷却する際に、送風量を増加させる等の特別な対応を必要としないから、省エネルギー化を十分に図ることができる。
なお、本発明の建物換気システムにおいて、各居室への吸気手段としては、居室内の圧力低下に伴って、窓等から自然と吸気を行うものや、居室に吸気口を設けて強制的に吸気を行うもの等を採用できる。
また、居室ごとに居室換気装置を設けるので、各居室の使用状況や温度状況に応じて、適宜換気具合を調節でき、余分なエネルギーの使用を抑えることができる。
【0007】
ここで、居室換気装置40は、居室27〜29内の空気を当該装置40内部に吸入する吸気口45と、当該装置40内部の空気を居室27〜29へと排出する循環口46と、居室27〜29内の空気を強制的に循環させる循環手段とを有することが好ましい。
このような場合には、居室換気装置に、前述したような屋根裏空間を介して居室内を換気する換気機能に加えて、循環手段すなわち、吸気口から装置内部に居室内の空気を吸入し、循環口から装置内部の空気を居室へと排出する手段によって、居室内の空気を循環させる循環機能を付加できる。このため、例えば、冷房装置を使用して居室内を冷却する場合には、居室換気装置を、サーキュレーターとして使用することで、居室内を効率よく、かつ均一に冷却でき、省エネルギー化を図ることができる。
【0008】
さらに、居室換気装置40の下部には、吸気口45および循環口46が設けられ、吸気口45および循環口46は、居室27〜29に露出し、居室換気装置40において吸気口45および循環口46を除く本体部分は、屋根裏空間30に配置されることが好ましい。
ここで、居室換気装置の本体部分とは、例えば、この居室換気装置が箱状である場合において内部に収納された装置本体等が含まれる部分であり、この居室換気装置のほとんどの部分、つまりは、少なくとも居室換気装置の半分以上の部分を示すものである。
このような構成によれば、居室換気装置の大部分が屋根裏空間に配置されるので、居室換気装置のほとんどが居室に露出して設置される場合に比べて、居室換気装置の設置部分、つまりは居室の天井部分の意匠性を確保できる。
【0009】
本発明の居室換気装置40は、居室27〜29と、この居室27〜29の上部に形成される屋根裏空間30とを有する建物10における居室27〜29を換気する居室換気装置40であって、居室27〜29には、居室27〜29から屋根裏空間30への排気を行う建物内部排気口27A,28A,29Aが形成され、居室27〜29に面する吸気口45と、居室27〜29に面する循環口46と、屋根裏空間30に面する排気口47と、吸気口45から居室27〜29内の空気を強制的に吸入し、かつこの吸入した空気を排気口47または循環口46から強制的に排出する排気手段43と、吸気口45で吸入した空気の排出先を排気口47および循環口46のいずれか一方に切替え可能な切替手段53とを備えるとともに、建物内部排気口27A,28A,29Aに設置されることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、建物内部排気口に設置した居室換気装置の排気手段が、居室内の空気を吸気口から強制的に吸入し、この吸入した空気を排気口または吸気口から排出する。このため、排気手段が、吸入した空気を排気口から排出する場合には、居室内の空気を屋根裏空間に排出して、居室内を換気できる。
従って、例えば、夏季において屋根に強烈な日差しが注がれて、屋根裏空間の温度がかなり上昇したとしても、屋根裏空間には高温の空気が籠もらないので、屋根裏空間の直下となる居室内が必要以上に暑くなることを防止できる。つまり、居室内を冷却する際に、送風量を増加させる等の特別な対応を必要としないから、省エネルギー化を十分に図ることができる。
一方、排気手段が、吸入した空気を循環口から排出する場合には、居室内の空気を再び居室に戻して、居室内の空気を循環させることができる。このため、例えば、冷房装置を使用して居室内を冷却する場合には、サーキュレーターとして使用することで、居室内を効率よく、かつ均一に冷却でき、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、切替手段によって、吸入した空気の排出先を排気口と循環口のいずれかに切替え可能としたので、居室内の空気の循環機能または居室内の換気機能のいずれかを適宜選択して、各機能を自由に実施できる。
また、吸気口、排気口および循環口が一つの居室換気装置に組み込まれているので、これらの吸気口、排気口および循環口を接続するためのダクト等を不要にでき、居室換気装置の設置作業やメンテナンス作業の負担を軽減できる。
【0011】
ここで、吸気口45から循環口46へと流れる空気の経路には、エアフィルタ52Bが取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、エアフィルタによって、吸気口から吸入された空気に含まれる塵埃等が除去される。このため、排気手段は、吸入した空気を清浄な空気に替えて居室に排出でき、居室内の空気を清浄にできる。
【0012】
さらに、本発明の居室換気装置40は、その下部には、吸気口45および循環口46が設けられ、吸気口45および循環口46は、居室27〜29に露出し、吸気口45および循環口46を除く本体部分は、屋根裏空間30に配置されることが好ましい。
ここで、居室換気装置の本体部分とは、例えば、この居室換気装置が箱状である場合において内部に収納された装置本体等が含まれる部分であり、この居室換気装置のほとんどの部分、つまりは、少なくとも居室換気装置の半分以上の部分を示すものである。
このような構成によれば、居室換気装置の大部分が屋根裏空間に配置されるので、居室換気装置のほとんどが居室に露出して設置される場合に比べて、居室換気装置の設置部分、つまりは居室の天井部分の意匠性を確保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る建物換気システムにより換気を行う建物10を示す縦断面図である。また、図2は、建物10に設置された本発明に係る居室換気装置40を示す拡大縦断面図である。
図1に示すように、建物10は、居室空間20と、この居室空間20の上部に設けられる屋根裏空間30とを備える。
【0014】
居室空間20は、一階居室空間21と、その一階居室空間21の上階である二階居室空間22と、これらの一階居室空間21および二階居室空間22にまたがる吹き抜け空間としての階段空間23とを備える。
【0015】
一階居室空間21は、台所24と、居間25と、台所24および居間25の間にあって、各空間24,25間を連絡する一階通路空間26とを備える。
台所24の壁面には、建物10の外部と繋がる屋外吸気口24Aが設けられている。この屋外吸気口24Aを介して、建物10の外部から台所24への吸気が可能となっている。
また、居間25の壁面には、建物10の外部と繋がる屋外吸気口25Aが設けられている。この屋外吸気口25Aを介して、建物10の外部から居間25への吸気が可能となっている。
【0016】
二階居室空間22は、台所24の上階である寝室27と、居間25の上階である寝室28と、各寝室27,28の間にあって寝室27,28間を連絡し、かつ一階通路空間26の上階である二階通路空間29とを備える。
寝室27,28の天井面には、屋根裏空間30へと繋がる建物内部排気口としての寝室排気口27A,28Aが設けられている。
また、二階通路空間29の天井面には、屋根裏空間30へと繋がる建物内部排気口としての通路空間排気口29Aが設けられている。
階段空間23は、一階通路空間26と、二階通路空間29との上下階層間にまたがっており、各通路空間26,29間の行き来が可能となっている。
【0017】
また、各居室24,25,27,28と各通路空間26,29とは、ドア24B,25B,27B,28Bを介して、出入りが可能である。ドア24B,25B,27B,28Bの下側には、隙間24C,25C,27C,28Cが形成されており、その隙間24C,25C,27C,28Cを介して、各空間24〜29間を空気が流通できるようになっている。
なお、ドア24B,25B,27B,28Bには、積極的に空気を流通させるための通気口が形成されてもよいし、さらに、この通気口が、隙間24C,25C,27C,28Cの代わりとなっていてもよい。
【0018】
一方、屋根裏空間30は、各寝室27,28および二階通路空間29の天井面と、屋根11とによって囲まれる空間である。
屋根11の棟近傍12には、建物外部排気口である棟近傍排気口31が形成されている。さらに、屋根11の軒下13には、建物外部排気口である軒下排気口32が2つ形成されている。
これらの棟近傍排気口31および軒下排気口32を介して、屋根裏空間30から建物10の外部への排気が可能である。
また、棟近傍排気口31の上側には、雨水等の浸入を防止する目的で、棟包材31Aが取り付けられ、建物10の屋根面に沿って、屋根裏空間30の空気は排出される。
【0019】
このような構成の建物10の内部を換気するために、本発明に係る建物換気システムは、以下のような構成を採用する。
本発明に係る建物換気システムは、寝室排気口27A,28Aと、通路空間排気口29Aと、棟近傍排気口31と、軒下排気口32と、排気口27A,28A,29Aにそれぞれ設置される3つの居室換気装置40と、屋外吸気口24A,25Aとを備えて構成される。
【0020】
居室換気装置40は、図2に示すように、筐体41と、この筐体41の内部に収納される排気手段としてのファン43と、このファン43の駆動を制御する制御装置44とを備え、下面側が各居室27〜29に露出し、本体部分を構成するファン43が屋根裏空間30に位置するように設置される。
【0021】
筐体41の左右側面の下側には、吸気口45がそれぞれ形成され、筐体41の下面には、循環口46が形成され、筐体41の上面には、排気口47が形成されている。そして、これらの吸気口45および循環口46は各居室27〜29に面し、一方、排気口47は屋根裏空間30に面している。
排気口47には、図示しない電磁シャッターが取り付けられており、ファン43が停止している時には、この電磁シャッターによって排気口47は閉じられ、居室27〜29の気密が保たれている。一方、ファン43が作動している時には、ファン43の作動開始とともに、排気による風圧により排気口47が開口されるようになっている。
【0022】
ファン43は、強制的に空気を吸入して排出するファン本体51と、このファン本体51に一体的に形成され、かつ循環口46および排気口47に繋がるダクト52と、このダクト52の内部にあって、ファン本体51からの空気の排出先を循環口46および排気口47のいずれか一方に切替え可能な切替手段としてのダンパ53とを備える。
【0023】
ファン本体51は、ファンの羽根の回転軸方向から、筐体41内の空気を取り入れ、回転接線方向に空気を排出するシロッコファンである。
ダクト52は、ファン本体51の空気排出部分に一体的に形成されるとともに、循環口46側および排気口47側に二股に分岐するダクト本体52Aと、循環口46側に分岐したダクト本体52Aの先端部分に設置されるエアフィルタ52Bとを備える。なお、排気口47側に分岐したダクト本体52Aの先端部分は、排気口47に取り付けられている。
【0024】
エアフィルタ52Bは、ファン本体51から、ダクト本体52Aを介して、排出される空気中の塵埃を除去する空気清浄装置であり、ダクト本体52Aから循環口46に向かって、その断面積が大きくなるような略四角錐状に形成されている。そして、このエアフィルタ52Bの先端部分である四角錐の底面部分は、循環口46に取り付けられている。
【0025】
ダンパ53は、制御装置44の操作によって、回転軸53Aを中心にして回動し、排出先を循環口46とする場合には、図中の実線で示す位置Xとなり、排出先を排気口47とする場合には、図中の破線で示す位置Yとなるように設定されている。
【0026】
つまり、ダンパ53の位置を位置Xとした場合には、ファン43によって、吸気口45を介して吸入された居室27〜29内の空気が、循環口46から再び元の居室27〜29に戻されるため、この結果、各居室27〜29内の空気が循環することとなり、いわゆるサーキュレーターとして機能する(循環機能)。従って、本発明に係る居室換気装置40を構成する循環手段は、ファン43と、制御装置44と、吸気口45と、循環口46とを含んで構成される。
【0027】
一方、ダンパ53の位置を位置Yとした場合には、ファン43によって、吸気口45を介して吸入された居室27〜29内の空気が、排気口47から屋根裏空間30に排出される。そして、屋根裏空間30に排出されたこれらの空気によって、屋根裏空間30内部の圧力が高くなるので、その圧力を元に戻すために、屋根裏空間30内部の空気は、棟近傍排気口31および軒下排気口32を介して、建物10の外部へと排出される。従って、各居室27〜29の空気を屋根裏空間30を介して建物10外部に排出する換気装置として機能する(換気機能)。
【0028】
制御装置44は、居室換気装置40の内部側にある制御部44Aと、各居室27〜29の壁面等に取り付けられる操作スイッチ44Bとを備え、制御部44Aおよび操作スイッチ44Bは電気配線により繋がっている。
制御部44Aは、操作スイッチ44Bの操作によって、ダンパ53の位置や、ファン43の駆動状態を制御する。ここで、ファン43の駆動状態とは、駆動を行うかどうかや駆動時の送風量等のことである。
【0029】
次に、本発明に係る建物換気システムを用いて、建物10全体を換気する場合について説明する。
まず、操作スイッチ44Bを操作して、制御部44Aによりファン43を駆動させる。すると、ダンパ53の位置が位置Yとなり、図中の矢印101,102に示すように、各居室27,28,29内の空気は、各排気口27A,28A,29Aを介して、屋根裏空間30内に排出される。
この際、図1中の矢印103に示すように、二階通路空間29の空気の一部が、ドア27B,28Bの隙間27C,28Cを介して、各寝室27,28に流入したり、逆に、各寝室27,28内の空気が、二階通路空間29に流入する。
そして、屋根裏空間30内に排出された空気は、矢印104に示すように、棟近傍排気口31および軒下排気口32を介して、建物10の外部へと排出される。
【0030】
このため、各居室27〜29には、このようにして屋根裏空間30へと流出した空気を補うように、各居室27〜29に繋がっている階段空間23内の空気が流入することになる。この際、各寝室27,28の空気の一部が、ドア27B,28Bの隙間27C,28Cを介して、二階通路空間29に流入し、また逆に、二階通路空間29内の空気が、各寝室27,28に流入する。
【0031】
これらの空気の流通に連鎖して、この階段空間23に繋がる一階通路空間26の空気は、階段空間23に流れる。さらに、この一階通路空間26に繋がる台所24および居間25の空気は、矢印105に示すように、ドア24B,25Bの隙間24C,25Cを介して、一階通路空間26に流れることになる。
【0032】
このように建物10内の空気が、建物10の外部へと排出されると、建物10内の気圧を維持するために、矢印106に示すように、建物10の外部から外気が流入してくる。つまり、台所24および居間25の壁面に形成された屋外吸気口24A,25Aを介して、建物10内に外気が入ってくることになる。
【0033】
従って、結果として、屋外吸気口24A,25Aから台所24および居間25内に流入する空気は、ドア24B,25Bの隙間24C,25Cから一階通路空間26へと流れ、階段空間23および二階通路空間29を介して、そのほとんどが通路空間排気口29Aから屋根裏空間30へと流れる。
【0034】
一方、二階通路空間29内の一部の空気は、ドア27B,28Bの隙間27C,28Cから各寝室27,28へと流れ、寝室排気口27A,28Aを介して、屋根裏空間30へと流れる。この際、二階通路空間29内の一部の空気は、各寝室27,28内の空気と入れ替えられている。
続いて、屋根裏空間30の空気が、前述のように建物10の外部へと排出される。以上のようにして、建物10全体が換気される。
【0035】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)建物10に寝室排気口27A,28A、通路空間排気口29A、棟近傍排気口31、軒下排気口32を形成し、各居室27〜29の排気口27A,28A,29Aに居室換気装置40を設置したので、排気口27A,28A,29Aから吸入された居室27〜29内の空気を、屋根裏空間30を介して、棟近傍排気口31、および軒下排気口32から建物10の外部へと排出できる。このため、各居室27〜29を換気できるとともに、屋根裏空間30も換気できる。
【0036】
(2)ドア24B,25B,27B,28Bに隙間24C,25C,27C,28Cを設けたので、各空間24,25,27,28と通路空間26,29との間で空気の流通ができ、つまりは各階層において空気を流通できる。また、建物10内に、吹き抜け空間としての階段空間23を設けたので、階層間における空気の流通もできる。従って、居室空間20全体の空気の流通ができ、居室空間20全体を換気できる。
【0037】
(3)屋根裏空間30内の空気を建物10の外部へと排出できるため、例えば、夏季において屋根に強烈な日差しが注がれて屋根裏空間30内の温度がかなり上昇したとしても、屋根裏空間30内には高温の空気が籠もらないので、屋根裏空間30の直下である各居室27〜29内が必要以上に暑くなることを防止できる。つまり、各居室27〜29内を冷却する際に、送風量を増加させる等の特別な対応を必要としないから、省エネルギー化を十分に図ることができる。
【0038】
(4)居室27〜29毎に居室換気装置40を設けたので、各居室27〜29の使用状況や温度状況に合わせて、適宜換気具合等を調節でき、余分なエネルギーの使用を抑えることができる。
なお、建物内の換気システムとしては、二階通路空間29等の共有空間に、比較的出力の大きな換気装置を1台設置して、居室空間20全体をまとめて換気することも考えられるが、前記実施形態のように、居室27〜29毎に居室換気装置40を設置しても、各居室27〜29に設置する居室換気装置40を前述の換気装置よりも小さなものにでき、この結果、3台あわせた消費電力と前述の換気装置の消費電力とを同じにでき、エネルギ使用量の増加とはならない。
【0039】
(5)各居室27〜29には、ファン43、制御装置44、吸気口45、および循環口46からなる循環手段を設けたので、各居室27〜29内の空気を循環させることができる。このため、例えば、冷房装置を使用して居室27〜29内を冷却する場合には、居室27〜29内を効率よく、かつ均一に冷却でき、省エネルギー化を図ることができる。なお、暖房装置を使用して居室27〜29内を暖める場合も同様な効果を奏することができる。
【0040】
(6)居室換気装置40のほとんどの部分が屋根裏空間30に位置するように、各居室27〜29の天井面に居室換気装置40を設置したので、居室換気装置40のほとんどが居室27〜29内に露出する場合に比べて、居室27〜29の天井面の意匠性を確保できる。さらに、居室換気装置40のほとんどが屋根裏空間30に位置するので、例えば、居室27〜29の天井面に勾配が形成されていても、居室換気装置40を設置できる。
【0041】
(7)換気装置40を筐体としたので、取り付け枠を組んで、居室27〜29側から取り付けるだけで、簡単に換気装置40を設置できる。このため、居室27〜29のリフォームにも対応できる。また、一つの居室換気装置40に吸気口45、排気口47および循環口46を組み込んだので、これらの吸気口45、排気口47および循環口46を接続するためのダクト等を不要にでき、居室換気装置40の設置作業やメンテナンス作業の負担を軽減できる。
【0042】
(8)ダンパ53により、吸入した空気の排出先を排気口47と循環口46のいずれかに切替え可能としたので、居室27〜29内の空気の循環機能または居室27〜29内の換気機能のいずれかを適宜選択して、各機能を自由に実施できる。
【0043】
(9)循環口46にエアフィルタ52Bを取り付けたので、吸気口45から吸入した空気中の塵埃等を除去して、清浄な空気を居室27〜29に排出できる。このため、居室27〜29内の空気を清浄にできる。
【0044】
(10)排気口47に、使用時のみ開口される電磁シャッターを設けたので、不使用時における居室27〜29内の気密を保つことができる。このため、建物10外部の空気が、居室27〜29内に浸入することを防止できる。
【0045】
(11)建物10の屋根軒下13に軒下排気口32を形成したので、この排気口32が下方を向いていることから、建物10内への雨水等の浸入を防止できる。
【0046】
(12)屋根軒下13は、屋根裏空間30の縁側であるので、居室換気装置40によって居室27〜29から屋根裏空間30に送られた空気は、比較的屋根裏空間30の全体を通って建物10の外部へと排出される。このため、屋根裏空間30内に籠もったままの空気が少なくなるから、より一層熱効率を向上させることができる。
【0047】
(13)屋根11の棟近傍12に棟近傍排気口31を設けたので、屋根裏空間30に排出される居室27〜29内の高温の空気は、自然に屋根11の棟側に向かって上昇するので、建物10の外部への排出が容易となる。なお、この排気口31の上側には、棟包材31Aを設けたので、雨水等の浸入を防止できる。
【0048】
(14)建物10の内外間の換気を行う屋外吸気口24A,25Aを設けたので、この屋外吸気口24A,25Aを介して、居室空間20内に外気を導入できる。このため、居室空間20および屋根裏空間30の換気ができる。
【0049】
(15)ファン43は、シロッコファンとしたので、比較的小型で低騒音である。このため、居住者は、比較的騒音等に悩まされることが少ないから、快適に生活できる。
【0050】
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態において、居室空間20を、階段空間23や通路空間26,29を有する2階建てとしたが、これに限らず、いわゆる平屋や3階建て以上のものとしてもよい。この際、居室空間20内の間取りも、前記実施形態には限定されない。
また、前記実施形態において、屋根裏空間30の直下には3つの居室27〜29を設けたが、その数は複数個であれば任意でよい。この際、各居室には、それぞれ居室換気装置が設置されればよい。
つまり、建物は、複数個の居室と、これらの居室の上部に形成される屋根裏空間とを備えて構成されればよい。
【0051】
建物外部排気口を形成する位置は、軒下や棟近傍だけでなく、それ以外の場所に形成されてもよい。ただし、軒下に形成される場合には、雨水やゴミ等の浸入を防止できる利点がある。一方、棟近傍に形成される場合には、温められた空気を効果的に排出できる利点がある。
なお、建物外部排気口には、金網やフィルタ等が取り付けられることが好ましく、このようにすれば建物内部への虫や鳥獣類等の浸入を防止できる。
【0052】
前記実施形態において、ファン43を、シロッコファンとしたが、例えば、軸流ファンや斜流ファン等の他のファンであってもよいし、ブロワであってもよい。
【0053】
前記実施形態において、操作スイッチ44Bは、使用者によって操作されていたが、これに限らず、例えば、操作スイッチ44Bに温度センサを設置して、居室27〜29内の温度上昇等に合わせて、自動的にスイッチが入って作動するようになっていてもよい。
具体的には、通常使用の際には、ダンパ53が実線の位置Xに位置して、居室換気装置40がサーキュレーターとして機能し、一方、温度が上昇した際には、ダンパ53が破線の位置Yに位置して、居室換気装置40が換気装置として機能するように設定すればよい。このようにすれば、わざわざ操作スイッチ44Bを操作しなくても、自動的にファン43が駆動するので、操作の手間を省くことができる。このため、居室27〜29内の温度上昇等を気にする必要がなく快適である。この際には、制御部44Aと操作スイッチ44Bとが一体となっていてもよい。このような場合には、前述の電気配線が不要となり、コストの抑制が可能である。
【0054】
前記実施形態においては、ダンパ53を回動させて、その位置変化により、換気機能と循環機能とを切り替えていたが、例えば、使用する機能に合わせて、排気口47または循環口46のいずれかを閉じたり開いたりして切り替えるような構成としてもよい。要するに、切替手段は、換気機能と循環機能とを切り替え可能に構成すればよい。
【0055】
前記実施形態において、居室換気装置40には、循環口46やダンパ53等からなる循環手段を設けて、各居室27〜29の空気を循環させる循環機能を備えたが、必要がなければ、特に設けなくてもよい。ただし、前記実施形態の方が、居室27〜29内の温度を均一化でき、より一層省エネルギー化を図ることができる利点がある。
【0056】
前記実施形態において、居室換気装置40の本体部分を構成するファン43が屋根裏空間30となるように居室換気装置40を設置したが、これに限らず、そのほとんどが居室27〜29内に露出するように設置してもよい。ただし、前記実施形態の方が、設置部分における意匠性を向上できる利点がある。
【0057】
前記実施形態において、循環口46にエアフィルタ52Bを設置したが、これに限らず、吸気口45に設置してもよい。つまり、吸気口45と循環口46との間に設置すればよい。
なお、このように居室換気装置40には、エアフィルタ52Bを設けたが、必要がなければ、特に設けなくてもよい。ただし、居室27〜29内の空気を清浄できる利点がある。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、居室換気装置によって、各居室内の空気が強制的に屋根裏空間に送られるので、元々屋根裏空間内に存在していた空気は、建物外部排気口を介して建物の外部へと押し出される。このため、屋根裏空間を介して各居室を換気できるという効果がある。
従って、夏季において屋根に注がれた強烈な日差しによって屋根裏空間の温度がかなり上昇したとしても、屋根裏空間には高温の空気が籠もらないので、屋根裏空間の直下となる各居室内が必要以上に暑くなることを防止できる。つまり、各居室内を冷却する際に、送風量を増加させる等の特別な対応を必要としないから、省エネルギー化を十分に図ることができるという効果がある。
【0060】
請求項2に記載の発明によれば、前述のような屋根裏空間を介する換気機能に加えて、いわゆるサーキュレーターとしての循環手段により、居室内の空気を循環させることができるという効果がある。
【0061】
請求項3に記載の発明によれば、居室換気装置の大部分が屋根裏空間に配置されるので、居室換気装置のほとんどが居室に露出して設置される場合に比べて、居室換気装置の設置部分、つまりは居室の天井部分の意匠性を確保できるという効果がある。
【0062】
請求項4に記載の発明によれば、排気手段が、居室内の空気を吸気口から強制的に吸入し、この吸入した空気を排気口または循環口から排出するため、吸入した空気を排気口から排出する場合には、居室内の空気を屋根裏空間に排出して、居室内を換気できるという効果がある。一方、吸入した空気を循環口から排出する場合には、居室内の空気を再び居室に戻して、居室内の空気を循環させることができ、居室内の温度を均一にでき、冷却時や暖房時における省エネルギー化を図ることができるという効果がある。
【0063】
請求項5に記載の発明によれば、吸気口から吸入した空気がエアフィルタを通過する際に、この空気中の塵埃等が除去されるので、居室内の空気を清浄にできるという効果がある。
【0064】
請求項6に記載の発明によれば、居室換気装置の大部分が屋根裏空間に配置されるので、居室換気装置のほとんどが居室に露出して設置される場合に比べて、居室換気装置の設置部分、つまりは居室の天井部分の意匠性を確保できる。という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の換気システムを利用する建物を示す縦断面図である。
【図2】前記実施形態の建物の要部を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 建物
27,28 居室である寝室
27A,28A 建物内部排気口である寝室排気口
29 居室である二階通路空間
29A 建物内部排気口である通路空間排気口
30 屋根裏空間
31 建物外部排気口である棟近傍排気口
32 建物外部排気口である軒下排気口
40 居室換気装置
43 排気手段であるファン
45 吸気口
46 循環手段を構成する循環口
47 排気口
52B エアフィルタ
53 切替手段であるダンパ
Claims (3)
- 複数の居室と、これらの複数の居室の上部に形成される屋根裏空間と、を有する建物の内部を換気する建物換気システムであって、
前記各居室から前記屋根裏空間への排気を行う建物内部排気口と、
前記屋根裏空間から前記建物の外部への排気を行う建物外部排気口と、を備え、
前記各建物内部排気口には、それぞれ居室換気装置が設けられ、
居室換気装置は、前記屋根裏空間に設けられる筐体と、この筐体の下側に設けられるとともに、前記居室に面する吸気口と、前記筐体の下面に設けられるとともに、前記居室に面する循環口と、前記筐体の上面に設けられて前記屋根裏空間に面する排気口と、前記吸気口から前記居室内の空気を強制的に吸入し、かつこの吸入した空気を前記排気口または前記循環口から強制的に排出する排気手段と、前記吸気口で吸入した空気の排出先を前記排気口および前記循環口のいずれか一方に切替え可能な切替手段と、前記排気手段の排気状態および前記切替手段の切替状態を制御する制御装置と、を備えるとともに、前記居室内の空気を前記屋根裏空間に強制的に排出することを特徴とする建物換気システム。 - 請求項1に記載の建物換気システムにおいて、
前記居室換気装置は、前記居室内の空気を当該装置内部に吸入する吸気口と、当該装置内部の空気を前記居室へと排出する循環口と、前記居室内の空気を強制的に循環させる循環手段と、を有することを特徴とする建物換気システム。 - 請求項2に記載の建物換気システムにおいて、
前記居室換気装置の下部には、前記吸気口および前記循環口が設けられ、
前記吸気口および前記循環口は、前記居室に露出し、
前記居室換気装置において前記吸気口および前記循環口を除く本体部分は、前記屋根裏空間に配置されることを特徴とする建物換気システム。
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