JP6242429B2 - 換気空調ユニット - Google Patents

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本発明は、建物内部の空間を換気及び/又は空調する換気空調ユニットに関する。
一般に、住宅等の建物は、複数の空間に区画されており、各空間には、それぞれ空気調和機(エア・コンディショナー)が設けられている。しかしながら、このような建物、高気密化されているプレハブ住宅にあっては、空間内の空気の汚染を防ぐために、別途、換気設備が必要である。
下記特許文献1には、各空間を換気するための換気設備が提案されている。このような換気設備は、各空間に外気を導入し、各空間を強制的に換気することができる。
特開2015−121366号公報
上記のような建物では、空気調和機と換気設備とがそれぞれ別個独立して設けられる。また、空気調和機は、空間毎に設ける必要がある。このため、建物に、空気調和機及び換気設備をコンパクトに設置することが難しいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、例えば、建物内部にコンパクトに設置することができる換気空調ユニットを提供することを主たる目的としている。
本発明は、建物内部の空間を換気及び/又は空調するための換気空調ユニットであって、チャンバーボックスと、前記チャンバーボックス内に配されたフィルター部材とを含み、前記チャンバーボックスは、前記フィルター部材を介して、第1室と第2室とに区分され、前記フィルター部材は、前記第1室の空気を浄化して、前記第2室へと通過させるものであり、前記第1室には、前記空間内の空気を前記第1室に導入するための内気取込口、外気を、前記第1室に導入するための外気取込口、及び前記第1室の空気を空調可能な空気調和機の室内機が設けられ、前記第2室には、前記第2室の空気を、前記空間に供給するための空気供給口、及び前記第2室の空気を、前記空気供給口に送る空気供給手段が設けられることを特徴とする。
本発明に係る前記換気空調ユニットにおいて、前記第2室が負圧に保たれているのが望ましい。
本発明に係る前記換気空調ユニットにおいて、前記室内機は、吸込口と吹出口とを有し、前記内気取込口及び前記外気取込口は、前記吸込口側に設けられるのが望ましい。
本発明に係る前記換気空調ユニットにおいて、前記チャンバーボックスは、互いに向き合う一対の縦面材と、前記一対の縦面材間を区切る縦仕切り板とを有し、前記フィルター部材は、前記一対の縦面材のうち一方の縦面材と、前記縦仕切り板との間に配置されるのが望ましい。
本発明に係る前記換気空調ユニットにおいて、前記室内機は、前記縦仕切り板の前記一方の縦面材側に固着されるのが望ましい。
本発明の換気空調ユニットは、チャンバーボックス内に、空気調和機の室内機、フィルター部材、第1室、第2室及び空気供給手段が設けられているので、建物内部又は外部にコンパクトに設置することが可能である。
また、本発明の換気空調ユニットは、外気又は外気を含む空調した空気を、フィルター部材で浄化して、建物内部の空間に供給できる。従って、本発明の換気空調ユニットは、外気を浄化しながら、前記空間を換気及び/又は空調することができる。さらに、本発明の換気空調ユニットは、前記空間の空気又は前記空間の空気を含む空調した空気を、フィルター部材で浄化して、前記空間に供給することができる。従って、本発明の換気空調ユニットは、前記空間の空気を循環させながら浄化して空調できるため、空気調和機の室内機の吸込口に配置されるフィルター部の目詰りを抑制しつつ、空気調和機の負荷を小さくすることができる。
換気空調ユニットが設置された建物の一例を示す断面図である。 換気空調ユニットの一例を示す斜視図である。 図2の換気空調ユニットを概念的に示した断面図である。 チャンバーボックスを示す斜視図である。 空気調和機の停止時の換気空調ユニットの作用を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の換気空調ユニット1が設置された建物2の断面図が概念的に示されている。本実施形態の換気空調ユニット1は、建物内部の空間3を、換気及び/又は空調するためのものである。換気空調ユニット1が設置される建物2は、例えば、住宅やビル等である場合が例示される。空調効果を高めるために、建物2には、優れた断熱性能、遮光(遮熱)性能及び気密性能を有しているのが望ましい。
本実施形態の空間3は、床下空間4と、床上空間5とを含んでいる。本実施形態では、床上空間5が、換気空調ユニット1によって換気及び/又は空調される。
床下空間4は、基礎6と地面7と床8とで囲まれた空間である。基礎6には、外気Aoを取り入れるための開口部9が設けられている。開口部9から取り入れられた外気Aoは、地面7を介して、1年を通じて温度変化の少ない地中の熱と熱交換される。これにより、床下空間4は、外気に比べて、夏期は比較的涼しく、冬期は比較的暖かい空気Auを蓄えることができる。床下空間4の温度変化を効果的に小さくするために、基礎6には、断熱材10が設けられるのが望ましい。また、本実施形態の地面7は、例えば、土間コンクリート等で仕上げられている。
床上空間5は、床下空間4の上方に設けられた空間であり、複数の居室11と、洗面室やトイレ等の非居室12とに区分されている。居室11は、1階の居室11Aと、2階の居室11Bとを含んでいる。非居室12には、例えば、床上空間5の空気Aiの少なくとも一部を強制的に外部に排出する排気用ファン25を設けることができる。
本実施形態の換気空調ユニット1は、チャンバーボックス14と、チャンバーボックス14内に配されたフィルター部材24とを含んで構成されている。図2は、本実施形態の換気空調ユニット1の斜視図である。図3は、図2の換気空調ユニット1を概念的に示した断面図である。図4は、チャンバーボックス14を示す斜視図である。図4は、後述する空気調和機13の室内機13A、及び、外気供給手段15等を省略して示されている。
図1に示されるように、本実施形態のチャンバーボックス14は、床上空間5に設置されている。図4に示されるように、チャンバーボックス14は、内部空間16を有する箱状体として形成されている。本実施形態のチャンバーボックス14は、一対の縦面材14a、14b、一対の側面材14c、14d、天井材14e及び床材14fを含んで構成されている。
一対の縦面材14a、14b、一対の側面材14c、14d、天井材14e及び床材14fは、板状に形成されている。内部空間16での結露を防ぐために、一対の縦面材14a、14b、一対の側面材14c、14d、天井材14e及び床材14fには、断熱材(図示省略)が配置されるのが望ましい。
一対の縦面材14a、14bは、互いに向き合って配置されている。一対の縦面材14a、14bは、チャンバーボックス14の前後方向において、一方側(正面側)に配置される一方の縦面材14aと、他方側(背面側)に配置される他方の縦面材14bとに区分される。本実施形態の一方の縦面材14aは、第1正面部38と、第1正面部38の下方に配置される第2正面部39とを含んで構成されている。
第1正面部38は、一対の側面材14c、14d、及び、天井材14eに固定されている。他方、第2正面部39は、開閉自在な扉31として形成されている。このような扉31は、換気空調ユニット1内をメンテナンスするのに役立つ。
一対の側面材14c、14dは、互いに向き合って配置されている。一対の側面材14c、14dは、チャンバーボックス14の幅方向において、一方側(正面からみて、右側)に配置される側面材14cと、他方側(正面からみて、左側)に配置される側面材14dとを含んで構成されている。床材14fには、上下方向に貫通する孔部17が設けられている。
チャンバーボックス14は、一対の縦面材14a、14b間を区切る縦仕切り板18aを有している。さらに、チャンバーボックス14は、第1側部仕切り板18bと、第2側部仕切り板18cとを含んでいる。これらの縦仕切り板18a、第1側部仕切り板18b及び第2側部仕切り板18cにより、チャンバーボックス14の強度が高められる。さらに、内部空間16は、縦仕切り板18a、第1側部仕切り板18b及び第2側部仕切り板18cによって、第1内部空間16A及び第2内部空間16Bに区分される。
本実施形態の縦仕切り板18aは、一方の縦面材14aと他方の縦面材14bとの間を垂直にのびている。縦仕切り板18aは、天井材14eから下方にのび、かつ、床材14fに至ることなく終端している。本実施形態の縦仕切り板18aは、天井材14e、及び、一対の側面材14c、14dに隙間なく固定されている。
本実施形態の第1側部仕切り板18bは、一対の側面材14c、14dの間において、縦仕切り板18aと交わる向きに配置されており、垂直にのびている。本実施形態の第1側部仕切り板18bは、第1部分19と、第2部分20とを含み、側面視略L字状に形成されている。
本実施形態の第1部分19は、床材14f、縦仕切り板18a及び他方の縦面材14bに隙間なく固定され、かつ、一方の縦面材14aと隙間なく接している。第1部分19は、縦仕切り板18aの下端に固定されているため、縦仕切り板18aを支持することができる。
本実施形態の第2部分20は、天井材14e、縦仕切り板18a、及び、他方の縦面材14bに隙間なく固定されている。第2部分20は、縦仕切り板18aの背面に沿って配置されているため、縦仕切り板18aを背面側で支持することができる。
第2側部仕切り板18cは、縦仕切り板18aの一方の縦面材14a側(即ち、正面側)において、第1側部仕切り板18bの第1部分19の上端と、一方の側面材14cとの間を水平にのびている。本実施形態の第2側部仕切り板18cは、縦仕切り板18a、第1部分19及び一方の側面材14cに隙間なく固定され、かつ、一方の縦面材14aと隙間なく接している。
第1内部空間16Aは、縦仕切り板18a、第1側部仕切り板18b及び第2側部仕切り板18cにより、第2内部空間16Bに対して他方の側面材14d側(正面からみて、左側)に区分されている。また、第1内部空間16Aの一部は、縦仕切り板18aに対して一方の縦面材14a側(前側)の前空間16Aaと、縦仕切り板18aに対して他方の縦面材14b側(後側)の後空間16Abとに区分される。前空間16Aa及び後空間16Abは、縦仕切り板18aの下方側で、前後に連通している。これにより、第1内部空間16Aは、側面視U字状に形成される。
第2内部空間16Bは、縦仕切り板18a、第1側部仕切り板18b及び第2側部仕切り板18cにより、第1内部空間16Aに対して一方の側面材14c側(正面からみて、右側)に区分されている。本実施形態の第2内部空間16Bは、側面視略L字状に形成されている。
図3に示されるように、本実施形態のチャンバーボックス14は、フィルター部材24を介して、第1室21と第2室22とに区分される。本実施形態のフィルター部材24は、第1内部空間16Aにおいて、一対の縦面材14a、14bのうち一方の縦面材14aと、縦仕切り板18aとの間に配置されている。このフィルター部材24により、前空間16Aaが上下に区分される。
本実施形態の第1室21は、前空間16Aaにおいて、フィルター部材24の上側の空間に形成されている。本実施形態の第2室22は、前空間16Aaにおいてフィルター部材24の下側の空間と、後空間16Abとによって形成されている。これにより、第2室22は、側面視において、略L字状に形成されている。
本実施形態のフィルター部材24は、第1室21の空気を浄化して、第2室22へと通過させるものである。本実施形態のフィルター部材24は、フィルター24aと、フィルター24aを保持する一対の保持材24b、24cとを含んで構成されている。一対の保持材24b、24cは、第1側部仕切り板18bの第1部分19と、他方の側面材14dとの間に隙間なく固定されている。また、一方側(正面側)に配置される一方の保持材24bは、一方の縦面材14aに隙間なく接している。さらに、他方側(背面側)に配置される他方の保持材24cは、縦仕切り板18aに隙間なく接している。図2に示されるように、フィルター24aは、板状に形成されており、上下方向でジグザグ状に折り曲げられている。このようなフィルター24aは、上下方向に通過する空気に対して、濾過面積を効果的に増やすことができる。
フィルター24aとしては、適宜選択されうる。フィルター24aの一例としては、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルター、光触媒フィルター、活性炭脱臭フィルター、又は、電気集塵フィルター等が単独、又は、組み合わせて配置されるのが望ましい。
本実施形態のフィルター部材24は、一方の縦面材14aの第2正面部39と、縦仕切り板18aとの間に配置されているため、第2正面部39が開かれることにより、フィルター部材24を容易にメンテナンスすることができる。
図3に示されるように、第1室21には、内気取込口26、外気取込口27、及び、空気調和機13の室内機13Aが設けられている。また、第2室22には、空気供給口29及び空気供給手段23が設けられている。
内気取込口26は、空間3(本実施形態では、床上空間5)内の空気Aiを、第1室21に導入するためのものである。本実施形態の内気取込口26は、床上空間5と第1室21との間で、縦面材14a(本実施形態では、第1正面部38)を貫通する孔部として構成されている。
外気取込口27は、外気Aoを、第1室21に導入するためのものである。外気取込口27は、縦仕切り板18aを貫通する孔部として構成されている。図4に示されるように、本実施形態の外気取込口27は、第1側部仕切り板18bの第2部分20に対して一方の側面材14c側(即ち、正面から見て、右側)に設けられている。本実施形態の外気取込口27は、外気供給手段15を介して、外気Aoを第1室21に導入している。
図3に示されるように、これらの内気取込口26及び外気取込口27により、第1室21は、空間(本実施形態では、床上空間5)の空気Aiと、外気Aoとの混合気が供給可能に構成される。
外気供給手段15は、図2及び図3に示されるように、第1室21と床下空間4とを継ぐダクトとして構成されている。本実施形態の外気供給手段15は、チャンバーボックス14内において、第2内部空間16Bに配置される。外気供給手段15の一端は、外気取込口27に接続されている。図1に示されるように、外気供給手段15の他端は、床材14fの孔部17(図3に示す)を通過して、床下空間4に配置されている。さらに、外気供給手段15の他端には、床下空間4の空気Auを、外気取込口27(図3に示す)側に送る外気供給ファン36が接続されている。この外気供給ファン36の風量については、チャンバーボックス14の大きさ、及び、建物内部の空間3の大きさに応じて、適宜設定することができる。本実施形態の外気供給ファン36の風量は、125〜250m3/hに適宜調整される。
図2及び図3に示されるように、空気調和機13は、第1室21の空気を空調可能に設置されている。空気調和機13は、例えば、一般的な家庭用のセパレート型エアコンであり、チャンバーボックス14内に配置される室内機13Aと、建物2の外部に設置された室外機(図示省略)とをセットとして含んでいる。
図3に示されるように、室内機13Aは、縦仕切り板18aの一方の縦面材14a側(即ち、前空間16Aa)に固着されている。これにより、縦仕切り板18aの他方の縦面材14b側の空間(即ち、後空間16Ab)を有効活用することができるため、例えば、後述する空気供給手段23のスペースを確保しうる。
第1室21において、室内機13Aと一方の縦面材14aとの間、及び、室内機13Aと一対の側面材14c、14d(図4に示す)との間には、隙間が形成されている。これにより、第1室21において、内気取込口26及び外気取込口27と、フィルター部材24との間を連通させることができる。従って、空気調和機13の停止時において、内気取込口26から導入された床上空間5の空気Ai、及び、外気取込口27から導入された外気Aoを、フィルター部材24を介して、第2室22に通過させることができる。
室内機13Aは、吸込口13Aiと吹出口13Aoとを有している。吸込口13Aiは、内部の熱交換器(図示省略)に空気を取り込むためのものである。吹出口13Aoは、熱交換器で空調された空気(以下、単に「空調空気」ということがある。)Acを吐出するためのものである。内気取込口26及び外気取込口27は、吸込口13Ai側(本実施形態では、吸込口13Aiよりも上方)に設けられている。
本実施形態の空気調和機13は、制御手段Cm(図1に示す)によって制御されている。なお、空気調和機13は、建物2の居住者等の操作によって運転されてもよい。
空気供給口29は、第2室22の空気を、図1に示した空間3(本実施形態では、床上空間5)に供給するためのものである。図3及び図4に示されるように、本実施形態の空気供給口29は、第2室22において、天井材14eを貫通する孔部として構成されている。本実施形態の空気供給口29は、図2及び図3に示されるように、供給ダクト30を介して、図1に示した空間3(本実施形態では、床上空間5)と連通している。
図1、図2及び図3に示されるように、本実施形態の供給ダクト30は、第2室22の空気を1階の居室11Aに供給する第1供給ダクト30Aと、第2室22の空気を2階の居室11Bに供給する第2供給ダクト30Bとを含んでいる。第1供給ダクト30Aの一端、及び、第2供給ダクト30Bの一端は、第2室22内に配置されている。図1に示されるように、第1供給ダクト30Aの他端は、1階の居室11A又は非居室12に接続されている。第2供給ダクト30Bの他端は、2階の居室11Bに接続されている。
空気供給手段23は、第2室22の空気を、空気供給口29に送るためのものである。本実施形態の空気供給手段23は、第2室22側から空気供給口29に向かって送風するファンとして構成されている。このような空気供給手段23により、第2室22が負圧に保たれる。これにより、第1室21の空気を、フィルター部材24を介して、第2室22へと通過させることができる。本実施形態の空気供給手段23は、供給ダクト30の一端に接続されている。また、空気供給手段23は、床材14fの上方に離間して設けられている。
本実施形態の空気供給手段23は、第1供給ダクト30Aの一端に接続される第1ファン23aと、第2供給ダクト30Bの一端に接続される第2ファン23bとを含んでいる。これにより、第1ファン23a及び第2ファン23bは、第2室22の空気を、1階の居室11A及び2階の居室11Bに独立して供給することができる。
本実施形態の第1ファン23a及び第2ファン23bは、制御手段Cm(図1に示す)によって制御されている。なお、第1ファン23a及び第2ファン23bは、建物2の居住者等の操作によって運転されてもよい。また、第1ファン23a及び第2ファン23bの各風量については、例えば、チャンバーボックス14の大きさ、及び、建物内部の空間3の大きさに応じて、適宜設定することができる。本実施形態の第1ファン23a及び第2ファン23bの各風量は、200〜700m3/h(即ち、第1ファン23a及び第2ファン23bの合計風量が400〜1400m3/h)に適宜調整される。
このように、本実施形態の換気空調ユニット1は、チャンバーボックス14内に、空気調和機13の室内機13A、フィルター部材24、第1室21、第2室22及び空気供給手段23が設けられている。さらに、本実施形態の換気空調ユニット1は、チャンバーボックス14内に、外気供給手段15が設けられている。このため、換気空調ユニット1を、建物内部又は外部にコンパクトに設置することが可能である。
次に、本実施形態の換気空調ユニット1について、空気調和機13の運転時の作用について説明する。
図3に示されるように、本実施形態の換気空調ユニット1では、チャンバーボックス14の第1室21に外気Aoが供給される。外気Aoの供給は、外気供給ファン36(図1に示す)が運転されることにより、外気供給手段15を介して、外気取込口27から行われる。さらに、第1室21には、内気取込口26を介して、床上空間5の空気Aiが導入される。これにより、第1室21において、外気Ao及び床上空間5の空気Aiの混合気が、室内機13Aの吸込口13Aiに速やかに供給され、かつ、空調される。空気調和機13によって空調された空気Acは、室内機13Aの吹出口13Aoから吐出される。
第2室22は、空気供給手段23の運転によって負圧に保たれる。これにより、第1室21の空調空気Acを、フィルター部材24を介して、第1室21から第2室22に通過させることができる。そして、第2室22に案内された空調空気Acは、空気供給手段23、第1供給ダクト30A及び第2供給ダクト30Bを介して、図1に示した床上空間5(1階の居室11A及び2階の居室11B)に供給される。
本実施形態の換気空調ユニット1によれば、第1室21に供給された外気Aoを含む空調した空気Acを、フィルター部材24で浄化して、床上空間5に供給することができる。このため、本実施形態の換気空調ユニット1は、外気Aoを浄化しながら、床上空間5を換気及び空調することができる。また、本実施形態の換気空調ユニット1によれば、床上空間5の空気Aiを含む空調した空気Acを、フィルター部材24で浄化して、床上空間5に供給することができる。このため、本実施形態の換気空調ユニット1は、床上空間5の空気Aiを循環させながら浄化して空調できるため、空気調和機13の室内機13Aの吸込口13Aiに配置されるフィルター部(図示省略)の目詰りを抑制しつつ、空気調和機13の負荷を小さくすることができる。
空気調和機13が冷房運転される夏期においては、外気Aoに含まれる水蒸気の一部が、室内機13Aの熱交換器との熱交換で冷却されて結露し、水となって建物2の外部に排出される。従って、本実施形態の換気空調ユニット1は、夏の冷房時、床上空間5に外気Aoが直接供給される場合に比べて、床上空間5内の水蒸気量を減らすことができ、ひいては、快適な換気空調を行うことができる。
本実施形態において、第1室21に供給される外気Aoは、床下空間4で地中の熱と熱交換された空気Auである。従って、本実施形態では、外気Aoが第1室21に直接供給される場合に比べて、空気調和機13の負荷を小さくすることができる。
次に、本実施形態の換気空調ユニット1について、空気調和機13の停止時の作用について説明する。図5は、空気調和機の停止時の換気空調ユニット1の作用を説明する断面図である。
図5に示されるように、本実施形態の換気空調ユニット1では、チャンバーボックス14の第1室21に、外気Aoが供給される。外気Aoの供給は、外気供給ファン36(図1に示す)が運転されることにより、外気供給手段15を介して、外気取込口27から行われる。さらに、第1室21には、内気取込口26を介して、床上空間5の空気Aiが導入される。これにより、第1室21には、外気Aoと床上空間5の空気Aiとの混合気Amが蓄えられる。
第2室22は、空気供給手段23の運転によって負圧に保たれる。これにより、第1室21の混合気Amを、フィルター部材24を介して、第2室22に案内することができる。そして、第2室22に案内された混合気Amは、空気供給手段23、第1供給ダクト30A及び第2供給ダクト30Bを介して、図1に示した床上空間5(1階の居室11A及び2階の居室11B)に供給される。
本実施形態の換気空調ユニット1によれば、例えば、空気調和機13の運転を必要としない季節において、床上空間5を空調することなく、外気Aoを浄化しながら換気することができる。さらに、床上空間5の空気Aiを浄化して循環させることができるため、床上空間5の温度変化を最小限に抑えることができる。また、本実施形態において、第1室21に供給される外気Aoは、床下空間4で地中の熱と熱交換された空気Auを含んでいる。従って、本実施形態では、外気Aoが第1室21に直接供給される場合に比べて、床上空間5を快適に換気することができる。
第1室21は、内気取込口26及び外気取込口27によって、床上空間5の空気Ai及び外気Aoを取り込み可能に形成されている。このため、第2室22が負圧に保たれていても、第1室21に大きな負圧が生じるのを防ぐことができる。これにより、空気調和機13の停止時又は待機時において、空気調和機13の室内機13Aの空回りを防ぐことができる。室内機13Aの空回りは、制御手段Cm(図1に示す)によってエラーとして検出され、換気及び/又は空調を強制終了させる場合がある。従って、床上空間5を安定して換気及び又は空調することができる。
空気調和機13、第1ファン23a、第2ファン23b及び外気供給ファン36の運転は、床上空間5の温度や湿度、又は、床下空間4の温度や湿度に基づいて制御されるのが望ましい。これにより、換気空調ユニット1は、建物2の居住者等が直接操作しなくても、床上空間5を、快適に換気空調を行うことができる。このような制御を行うために、床上空間5及び床下空間4には、温度センサー等(図示省略)が接続されるのが望ましい。
図3に示されるように、本実施形態の第1室21には、内気取込口26及び外気取込口27が設けられているため、外気取込口27から導入された外気Aoに含まれる粉塵等が、内気取込口26を介して床上空間5に排出される場合がある。このような粉塵等の排出を防ぐために、外気供給手段15には、第2フィルター部材(図示省略)が設けられてもよい。このような第2フィルター部材により、第1室21には、粉塵等が除去された外気Aoが供給されるため、内気取込口26を介して、粉塵等が床上空間5に排出されるのを防ぐことができる。
図1に示されるように、本実施形態の換気空調ユニット1は、1階居室11Aにチャンバーボックス14が設置され、かつ、1階居室11A及び2階居室11Bの双方が換気及び/又は空調される態様が例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、2階居室11Bにチャンバーボックス14が設置され、かつ、1階居室11A及び2階居室11Bの双方が換気及び/又は空調されてもよい。また、1階居室11A及び2階居室11Bにチャンバーボックス14がそれぞれ設置され、かつ、1階居室11A及び2階居室11Bがそれぞれ独立して換気及び/又は空調されるものでもよい。このように、1階居室11A及び2階居室11Bの双方にチャンバーボックス14が設置されても、換気空調ユニット1が建物内部にコンパクトに設置されるため、床上空間5での換気空調ユニット1の占有率を最小限に抑えることができる。
さらに、換気空調ユニット1のチャンバーボックス14は、建物内部の空間3の中央部に配置されてもよい。これにより、各居室11とチャンバーボックス14との間に配置される供給ダクト30の長さを小さくできるため、空調空気Acの熱損失や圧力損失を抑制し、かつ、供給ダクト30のコストを最小限に抑えることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1及び図2に示した基本構造を有する換気空調ユニットが、建物内部に設置された(実施例)。実施例の換気空調ユニットには、チャンバーボックスと、フィルター部材とを含んでいる。チャンバーボックスは、フィルター部材を介して、第1室と第2室とに区分されている。第1室には、内気取込口、外気取込口及び空気調和機の室内機が設けられている。第2室には、空気供給口及び空気供給手段が設けられている。実施例の換気空調ユニットは、第1室に導入された空間内の空気及び外気を、建物内部の空間に供給して、換気及び/又は空調された。
また、比較のために、建物内部に、空気調和機と換気設備とがそれぞれ独立して設けられた(比較例)。また、比較例の換気設備は、屋外の外気が、居室内に直接導入された。
そして、実施例の換気空調ユニット、並びに、比較例の空気調和機及び換気設備は、下記期間中に運転され、居室の平均相対湿度が測定された。共通仕様は、次のとおりである。
住宅:滋賀県東近江市
測定期間:2015年8月5日〜8月18日
測定時間:午後11時から午前7時
空気調和機に設定温度:27℃
第1ファン、第2ファンの各風量:200〜700m3/h
実施例の外気:床下空間の空気
フィルター部材:HEPAフィルター
テストの結果、実施例は、第1室に導入された空間内の空気及び外気を、建物内部の空間に供給して、換気及び/又は空調することができた。しかも、実施例の換気空調ユニットは、チャンバーボックス内に、空気調和機の室内機、フィルター部材、第1室、第2室及び空気供給手段が設けられているので、比較例に比べて、建物内部にコンパクトに設置できた。さらに、第1室は、内気取込口及び外気取込口によって負圧になるのを防ぐことができるため、空気調和機の停止時において、室内機が空回りするのを防ぐことができた。
また、実施例の平均相対湿度は、比較例の平均相対湿度よりも約15%RHの低下が見られた。これは、実施例の換気空調ユニットが、第1室に供給された外気を空調して、床上空間に供給されたためである。従って、実施例の換気空調ユニットは、比較例に比べて、居室内の湿度を効果的に低下させながら、換気と空調とを行うことが確認できた。
1 換気空調ユニット
13 空気調和機
14 チャンバーボックス
21 第1室
22 第2室
23 空気供給手段
26 内気取込口
27 外気取込口
29 空気供給口

Claims (10)

  1. 建物内部の空間を換気及び/又は空調するための換気空調ユニットであって、
    チャンバーボックスと、前記チャンバーボックス内に配されたフィルター部材とを含み、
    前記チャンバーボックスは、前記フィルター部材を介して、第1室と第2室とに区分され、
    前記フィルター部材は、前記第1室の空気を浄化して、前記第2室へと通過させるものであり、
    前記第1室には、
    前記空間内の空気を前記第1室に導入するための内気取込口、
    外気として前記建物の床下空間の空気を、前記第1室に導入するための外気取込口、及び
    前記第1室の空気を空調可能な空気調和機の室内機が設けられ、
    前記第2室には、前記第2室の空気を、前記空間に供給するための空気供給口、及び
    前記第2室の空気を、前記空気供給口に送る空気供給手段が設けられることを特徴とする換気空調ユニット。
  2. 前記第2室が負圧に保たれている請求項1記載の換気空調ユニット。
  3. 前記室内機は、吸込口と吹出口とを有し、
    前記内気取込口及び前記外気取込口は、前記吸込口側に設けられる請求項1又は2に記載の換気空調ユニット。
  4. 前記チャンバーボックスは、互いに向き合う一対の縦面材と、前記一対の縦面材間を区切る縦仕切り板とを有し、
    前記フィルター部材は、前記一対の縦面材のうち一方の縦面材と、前記縦仕切り板との間に配置される請求項1乃至3のいずれかに記載の換気空調ユニット。
  5. 前記室内機は、前記縦仕切り板の前記一方の縦面材側に固着される請求項4記載の換気空調ユニット。
  6. 前記チャンバーボックスは、互いに向き合う一対の縦面材と、前記一対の縦面材間を区切る縦仕切り板とを有し、
    前記空気供給手段は、ファンであり、
    前記室内機は、前記縦仕切り板の一方の縦面材側に固着され、前記ファンは、前記縦仕切り板よりも他方の縦面材側に配されている請求項1乃至5のいずれかに記載の換気空調ユニット。
  7. 前記チャンバーボックスは、前記一対の縦面材のうち前記一方の縦面材側に、前記フィルター部材をメンテナンスするための開閉自在な扉を有する請求項6記載の換気空調ユニット。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の空調ユニットが前記建物の内部に設置され、複数の居室が前記空調ユニットを用いて空調される建物
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の空調ユニットが、1階に設置され、1階の居室及び2階の居室の双方が前記空調ユニットを用いて空調される建物。
  10. 請求項1乃至7のいずれかに記載の空調ユニットが、2階に設置され、1階の居室及び2階の居室の双方が前記空調ユニットを用いて空調される建物。
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