JP2003014266A - 空気清浄器及び部屋 - Google Patents

空気清浄器及び部屋

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JP2003014266A
JP2003014266A JP2001201118A JP2001201118A JP2003014266A JP 2003014266 A JP2003014266 A JP 2003014266A JP 2001201118 A JP2001201118 A JP 2001201118A JP 2001201118 A JP2001201118 A JP 2001201118A JP 2003014266 A JP2003014266 A JP 2003014266A
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JP
Japan
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air
room
outlet
outdoor
fan
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JP2001201118A
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English (en)
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Yasushi Nakayama
靖士 中山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部屋全体の空気中に浮遊する粉塵等のアレル
ゲン物質を完全る除去でき、しかも、長時間稼働させて
も部屋の中のアレルゲン物質が増加することのない空気
清浄器と、この空気清浄器を取り付けた部屋を提供す
る。 【解決手段】 屋外の空気を部屋1に取り入れる給気部
4と、部屋1の空気を屋外に排出する排気部5とからな
る空気清浄器2であって、給気部4には、空気を斜め下
方向に吹き出す吹出口44を設け、排気部5には、部屋
1の空気を30分以内で入れ換えることのできるファン
53を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気清浄器とこの空
気清浄器が取り付けられた部屋に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の中に発生する真菌やダニ
や、室外から侵入する空気中に浮遊する花粉等の粉塵
は、居住者のアレルギー症の原因となり、居住者の健康
に害を及ぼすので、このアレルギー症の原因である空気
中に浮遊する粉塵等のアレルゲン物質を取り除き、アレ
ルギーの不安を解消することが求められている。この空
気中に浮遊する粉塵等を取り除く機器としては、特開平
10−33925号公報に記載されている空気清浄器が
知られている。
【0003】この空気清浄器は、箱状の清浄器本体の中
に設けられたセンサーと送風機とフィルターとからなる
ものであって、センサーで検知したデータが基準値を越
えると、送風機が自動的に稼働して、この送風機で部屋
の中の空気を吸い込み、この空気がフィルターを通って
部屋の中に吹き出る構造になっている。そして、部屋の
空気がフィルターを通るときに、空気中に浮遊する粉塵
等をフィルターに付着させて取り除くことができるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記空気清浄
器では、送風機によって空気清浄器の近傍に存在する空
気が吸い込まれるだけである。従って、空気清浄器の近
傍に存在する空気だけが清浄になり、部屋全体の空気中
に浮遊する粉塵を取り除くことは不可能である。又、長
時間稼働させていると、フィルターに付着した粉塵にア
レルゲン物質である黴が増殖し、この黴が送風機の出口
から部屋の中に吹き出たり、一旦、フィルターに付着し
た粉塵等が脱着して再び部屋の中に吹き出て、この黴や
粉塵等のアレルゲン物質が部屋の中に拡散し、アレルゲ
ン物質が増加する恐れがある。
【0005】このアレルゲン物質の増加を防ぐには、度
々フィルターを交換する必要があり、極めて煩瑣であ
る。そこで、この発明の目的は、部屋全体の空気中に浮
遊する粉塵等のアレルゲン物質を完全に除去でき、しか
も、長時間稼働させても部屋の中にアレルゲン物質が増
加することのない空気清浄器と、この空気清浄器が取り
付けられた部屋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、屋外の空気を部屋に取り入れる給気部と、部屋の空
気を屋外に排出する排気部とからなる空気清浄器であっ
て、前記給気部には、空気を斜め下方向に吹き出す吹出
口が設けられ、前記排気部には、部屋の空気を30分以
内で入れ換えることのできるファンが設けられている空
気清浄器を特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記給気部には、エアコンが設けられ、この
エアコンで調整された空気が給気部の吹出口から吹き出
る構造になされているものである。
【0008】請求項3記載の発明は、 請求項1又は2
記載の空気清浄器が床面から50cm以上の高さに取り
付けられている部屋を特徴とするものである。
【0009】本発明においては、給気部と排気部とが設
けられているが、この給気部と排気部は、1つの装置に
設けられていてもよいし、給気部を有する給気装置と排
気部を有する排気装置というように、給気部と排気部を
それぞれ別の装置に設けていて、この給気装置と排気装
置を部屋の適宜場所に取り付けるようにしたものでもよ
い。
【0010】本発明における給気部には、吹出口が設け
られているが、この給気部を吹出口と吹出口を除いた給
気部本体とに分離して、この吹出口と給気部本体とを離
れた位置に設け、この両者をダクトで連結するようにし
てもよい。又、この給気部と排気部を1つの部屋に1個
ずつ設けてもよいし複数個ずつ設けてもよい。
【0011】本発明における排気部には、部屋の空気を
30分以内に入れ換えることのできるファンが設けられ
ている。この理由は部屋の空気を30分で入れ換えるこ
とのできないファンでは、部屋全体に浮遊する粉塵やダ
ニ等の落下し易いアレルゲン物質を部屋の外に排出しき
れず、このアレルゲン物質が床面に溜まってしまうから
である。
【0012】このように部屋の空気を30分以内に入れ
換えるための排気部に設けるファンの風量は、部屋の大
きさによって異なる。即ち、部屋の容積がQm3 であれ
ば、計算上ではファンの風量は2Qm3 /hr以上あれ
ばよいが、隅部等の排気し難い場所に落下しているアレ
ルゲン物質を屋外に排出させるためには3Qm3 /hr
以上が必要である。好ましくは4Qm3 /hrである。
具体的には、1畳あたり15m3 /hrあればよい。例
えば、8畳の部屋ではファンの風量は120m 3 /hr
あればよい。
【0013】本発明における給気部には、ファンを設け
なくとも排気部のファンで部屋の空気を排気すると、部
屋の中が負圧になり、屋外の空気が給気部の吹出口を通
って部屋に入るので、特に、給気部にファンを設ける必
要はない。
【0014】しかし、部屋の内部が負圧になると粉塵の
排出効率が落ちるので、給気部にもファンを設け、この
給気部に設けているファンの風量を排気部のファンと略
同じにするか、それ以上にして部屋を正圧に保つことが
好ましい。特に、強風時でも、効率的に粉塵を排出する
ためには、部屋の内部を正圧に保つ必要がある。このよ
うに部屋の内部を正圧に保ち排出効果をよくするために
は、排気部のファンの風量より5m3 /hr以上大きな
ファンを給気部に設けることが好ましい。
【0015】又、この給気部では、吸い込んだ屋外の空
気を吹出口から部屋の中に吹き出しているが、この給気
部にフィルターを設け、このフィルターを通過させて屋
外の空気を部屋の中に吹き込むようにすると、屋外の空
気中に浮遊する花粉等のアレルゲン物質がこのフィルタ
ーに付着し除去されるので好ましい。又、屋外の空気中
にVOC、NOX 、SOX が含まれている場合には、こ
のフィルターを、このVOC、NOX 、SOX を除去す
る作用のある光触媒フィルターや活性炭フィルターにす
るとよい。
【0016】この給気部には斜め下方向に吹き出す吹出
口が設けられているが、この理由は、吹出口の下方向に
空気を吹き出す角度が小さ過ぎたり、大き過ぎると、部
屋の中の空気を攪拌する気流が生じ難く、効率よく粉塵
を除去することが困難になるからである。具体的には、
空気を吹き出す角度を水平面より下方向に30°〜80
°にすることが好ましい。又、この吹出口から空気を吹
き出す風速が弱いと部屋の中の空気を攪拌する気流が生
じ難くなるので、吹出口から吹き出す空気の風速を1.
5m/s以上にすることが好ましい。
【0017】又、この吹出口の位置によっても粉塵を除
去する効率に差がある。即ち、低いとベッドや家具等の
障害物に気流が当たり、部屋の中の空気を攪拌する気流
が生じ難くなる。従って、吹出口の位置は、請求項3に
記載あるように、床面より50cm以上高い位置に設け
ることが好ましい。特に、天井面または天井面に近い壁
面に設けることが好ましい。
【0018】又、排気部に設けられているファンだけで
は、この部屋の中の空気を攪拌させ、部屋の中の浮遊す
るアレルゲン物質を排出させる気流が生じない場合に
は、部屋の中の空気を循環させる空気の流れを作るとよ
い。このように部屋の中の空気を循環させるには、屋外
の空気を部屋に取り入れ、部屋の空気を屋外に排気させ
る他に、部屋の空気を吸い込み、この空気を再び部屋に
戻すようにすればよい。
【0019】請求項2記載の発明におけるエアコンと
は、温度や湿度を調節して部屋の空気を快適にするもの
であって、空気の温度調節機能だけを有するものであっ
てもよいし、湿度調節機能だけを有するものであっても
よいし、温度調節機能と湿度調節機能を合わせ有するも
のであってもよい。
【0020】(作用)請求項1記載の発明では、屋外の
空気を部屋に取り入れる給気部と、部屋の空気を屋外に
排出する排気部とからなる空気清浄器であるので、この
空気清浄器を部屋に取り付け、この空気清浄器を稼働さ
せると、吹出口から吹き出た屋外の空気が部屋に入り、
部屋の空気が排気部から屋外に排出される。このように
して部屋が換気されるのである。
【0021】又、この請求項1記載の発明では、給気部
には、空気を斜め下方向に吹き出す吹出口が設けられ、
排気部には、部屋の空気を30分以内で入れ換えること
のできるファンが設けられているので、給気部から入っ
た空気が、部屋の空気を攪拌させ、部屋の中に浮遊して
いる粉塵を排気部から効率よく屋外に排出させることが
できる。
【0022】このように、この請求項1記載の発明の空
気清浄器を稼働させると、部屋の中に浮遊する粉塵が完
全に部屋から屋外に排出され、部屋の内部は屋外の新鮮
な空気に換わる。このとき、部屋の中に浮遊する粉塵等
のアレルゲン物質は部屋から屋外に排出されるので、こ
の空気清浄器を長時間稼働させても、アレルゲン物質が
再び増加することがない。
【0023】請求項2記載の発明では、給気部には、エ
アコンが設けられ、このエアコンで調整された空気が給
気部の吹出口から吹き出る構造になされているので、エ
アコンで温度や湿度が調整された空気が部屋の中に入
り、この部屋は居住性のよい部屋となる。
【0024】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の空気清浄器が床面から50cm以上の高さに取り
付けられているので、この空気清浄器を稼働させると、
屋外の新鮮な空気がベッドや家具等の障害物が邪魔され
ることなく吹出口から部屋の中に吹き出て、この部屋の
中の浮遊する粉塵等のアレルゲン物質が屋外に効率よく
排気され、アレルゲン物質の存在しない居住性のよい部
屋になる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例と比較例で説明する。 (実施例1)図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はエアコン付き空気清浄器が取り付けられた
部屋の斜視図、図2は図1のA−A線における断面図で
ある。
【0026】図1及び図2において、1は、壁面11、
天井面12、床面13を有する床面積が3.6m×3.
6m(約8畳)の平面視正方形の部屋であり、この部屋
1の壁面11には、天井面12から10cm下がった位
置にエアコン付き空気清浄器2が取り付けられている。
この空気洗浄器付きエアコン2は、図示しないエアコン
部と容器3の内部に設けられた給気部4と排気部5とか
らなる。
【0027】エアコン部は、屋外に設けられた図示しな
い屋外器と容器3の中に設けられた屋内器とからなる。
そして、屋外器で温度を調整した熱媒体が屋内器に設け
られたパイプを通過するようになっていて、空気吸込口
35から入った空気の温度や湿度がパイプ近傍を通過す
る際に調節され、出口36から給気部4に入るようにな
っている。
【0028】給気部4は、図示しないファンと、屋外の
空気を吸い込む屋外空気吸込口41と、部屋の中の空気
を吸い込む屋内空気吸込口42と、この屋外空吸込口4
1から吸い込む空気と屋内空気吸込口42から吸い込ん
だ部屋内の空気と出口36から入る調整された空気とを
部屋の中に空気を吹き出す吹出口44とからなる。尚、
屋外空気吸込口41から入った屋外の空気が通過する通
路には、フィルター45とが設けられている。
【0029】この吹出口44は、10cm×50cmの
大きさの開口を有するものので、吹き出す角度が水平面
から下方向に略30°になっている。排気部5には、屋
外に空気を排出する排出口51と、部屋の中の空気を吸
い込む吸込口52と、ファン53が設けられている。
【0030】次に、このエアコン付き空気清浄器2の稼
働状態と作用効果について説明する。エアコン付き空気
清浄器2を稼働させた。すると、排気部5のファン53
が稼働し、図1の示す矢印に示すように、吸込口52か
ら入った部屋の空気が排出口51から屋外に出る。
【0031】又、給気部4に設けられている図示しない
ファンとエアコン部が稼働して、空気吸込口35から入
った空気がエアコン部を通過して快適な温度や湿度とな
って出口36から給気部4に入る。又、屋外空気吸込口
41から屋外の空気を吸い込むと同時に、屋内空気吸込
口42から部屋の中の空気を吸い込む。そして、この屋
外空気吸込口41から吸い込む空気と、屋内空気吸込口
42から吸い込んだ部屋1の中の空気と、出口36から
入った調整された空気とが、吹出口44から部屋の中に
吹き出す。
【0032】この際、屋外空気吸込口41から入った空
気の中に浮遊する花粉等のアレルゲン物質はフィルター
45に付着して除去される。このときの屋外空気吸込口
41、屋内空気吸込口42、吹出口44、排出口51
(吸込口52)の風量と、吹出口44の風速、部屋内の
最低風速を測定し、この結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】この空気の流れを分解すると、屋外の新鮮
な空気が給気部4の屋外空気吸込口41から入り吹出口
44から部屋1に入ると同時に、部屋1の中の空気が排
気部5の吸込口52から入り排出口51から排出すると
いうように、換気される空気の流れと、屋内空気吸込口
35、42から吸い込んだ部屋1の空気が吹出口44か
ら出るというように、部屋1の中を循環する空気の流れ
とがある。
【0035】このように、部屋1の中には、換気される
空気の流れと、循環する空気の流れとがあり、しかも、
吹出口44から空気が水平面から下方向に略30°の角
度で吹き出るし、吹出口44が天井12近傍に設けられ
ていて、空気が家具類等に邪魔されることなく吹き出る
ので、部屋1の中の空気は攪拌され、この部屋1の中に
浮遊していて、落下し易い花粉やダニ等のアレルゲン物
質でも床面13に溜まることがなく、すべてのアレルゲ
ン物質が排出口51から排出され、部屋1の内部は屋外
の新鮮な空気に換わる。
【0036】又、循環する空気の中にはエアコン部で調
整された空気が含まれているので、この部屋の中の空気
は快適になる。又、屋外の空気の中に浮遊する花粉等の
アレルゲン物質はフィルター45で除去されるので、部
屋の内部にはアレルゲン物質のない空気で満たされる。
尚、このときの経過時間と部屋の粉塵量を測定した。こ
の結果は、後述の検討の項で説明する。
【0037】(実施例2)図3及び図4は本発明の他の
実施例を示すもので、図3は空気清浄器が取り付けられ
た部屋の斜視図、図4は図3のB−B線における断面図
である。
【0038】この図3及び図4に示す実施例2を図1及
び図2に示す実施例1と比較すると、空気清浄器2aが
給気装置6aと排気装置7aに別れていて、それぞれが
実施例1とは別の場所に取り付けられていること、給気
装置6aが給気部本体61aと吹出口44aに別れて、
ダクト62aで連結されていることが異なる。以下、詳
細に説明する。
【0039】図3及び図4において、1aは、壁面11
a、天井面12a、床面13aを有する床面積が3.6
m×3.6m(約8畳)の平面視正方形の部屋であり、
この部屋1aの壁面11aには、給気装置6aと排気装
置7aとからなるエアコン付き空気清浄器2aが取り付
けられている。給気装置6aは、給気部4aとエアコン
部とからなる給気部本体61aと屋内吸込口42aとか
らなり、この給気部本体61aと屋内吸込口42aとは
ダクト62aで連結されている。
【0040】エアコン部は、実施例1と略同じであるの
で説明を省略する。給気部本体61aは、図示しないフ
ァンと、屋外の空気を吸い込む屋外空気吸込口41a
と、エアコン部から調整された空気の出口36aと、こ
の屋外空吸込口41aから吸い込む空気と、別に設けら
れている屋内空気吸込口42aから吸い込まれダクト6
2aを通った部屋内の空気と、エアコン部から入り出口
36aを通った調整された空気とを部屋の中に空気を吹
き出す吹出口44aとからなる。尚、屋外空気吸込口4
1aから入った空気が通過する通路には、フィルター4
5aが設けられている。
【0041】屋内空気吸込口42aは、窓15aの脇の
床面13aより1.7m高い位置に設置されているし、
10cm×60cmに開口された吹出口44aは、窓1
5aの脇の床面13aより1m高い位置に、吹き出る角
度を水平面から下方向に略30°になるように設置され
ている。排気装置7aは箱状体71aの中に排気部5a
を設けた装置である。この排気部5aは、屋外に空気を
排出する排出口51aと、部屋の中の空気を吸い込む吸
込口52aと、ファン53aとからなる。
【0042】この吸込口52aは、部屋の中の空気を吸
い込む直径15cmの円形の開口を有するもので、窓1
5aの脇の床面から1.9mの高い位置に設置されてい
る。
【0043】次に、このエアコン付き空気清浄器2aの
稼働状態と作用効果について説明する。エアコン付き空
気清浄器2aを稼働させた。すると、排気部5aのファ
ン53aが稼働し、図3、図4の示す矢印に示すよう
に、吸込口52aから入った部屋の空気が排出口51a
から屋外に出る。
【0044】又、給気部本体61aに設けられている図
示しないファンとエアコン部が稼働して、エアコン部か
ら快適な温度や湿度となって出口36aを経て入る空気
と、屋外空気吸込口41aから吸い込んだ屋外の空気
と、屋内空気吸込口42aから吸い込んだ部屋の中の空
気とが、吹出口44aから部屋1aの中に吹き出る。
【0045】この際、屋外空気吸込口41aから入った
空気の中に浮遊する花粉等のアレルゲン物質はフィルタ
ー45aで除去される。このときの屋外空気吸込口41
a、屋内空気吸込口42a、吹出口44a、排出口51
a(吸込口52a)の風量と、吹出口44aの風速、部
屋内の最低風速を測定し、この結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】この空気の流れを分解すると、屋外の新鮮
な空気が給気部本体61aの屋外空気吸込口41aから
入り吹出口44aから部屋1aに入ると同時に、部屋1
aの中の空気が排気部5aの吸込口52から入り排出口
51aから排出するというように、換気される空気の流
れと、エアコン部と屋内空気吸込口42aから吸い込ん
だ部屋1aの空気とが吹出口44aから出るというよう
に、部屋1aの中を循環する空気の流れとがある。
【0048】このように、部屋1aの中には、換気され
る空気の流れと、循環する空気の流れとがあり、しか
も、吹出口44aから空気が水平面から下方向に略30
°の角度で吹き出るし、吹出口44aが天井12a近傍
に設けられていて、空気が家具類等に邪魔されることな
く吹き出るので、部屋1aの中の空気は攪拌され、この
部屋1aの中に浮遊していて、落下し易い花粉やダニ等
のアレルゲン物質でも床面13aに溜まることがなく、
すべてのアレルゲン物質が排出口51aから排出され、
部屋1aの内部は屋外の新鮮な空気に換わる。
【0049】又、循環する空気の中にはエアコン部で調
整された空気が含まれているので、この部屋1aの中の
空気は快適になる。又、屋外の空気の中に浮遊する花粉
等のアレルゲン物質はフィルター45aで除去されるの
で、部屋の内部にはアレルゲン物質のない空気で満たさ
れる。このときの経過時間と部屋の粉塵量を測定した。
この結果は、後述の検討の項で説明する。
【0050】(実施例3)図5及び図6は本発明の別の
実施例を示すもので、図5は空気清浄器が取り付けられ
た部屋の斜視図、図6は図5のC−C線における断面図
である。
【0051】この図5及び図6に示す実施例3を図3及
び図4に示す実施例2と比較すると給気装置6bが天井
面12bに設けられていること、天井面12bに設けら
れている吹出口44bの吹き出す空気の角度が水平面か
ら下方向に略60°になっていることが異なる。その他
は実施例2と略同じであるので、説明を省略する。
【0052】次に、このエアコン付き空気清浄器2bの
稼働状態と作用効果について説明する。エアコン付き空
気清浄器2bを稼働させた。すると、排気部5bのファ
ン53bが稼働し、図5、図6の示す矢印に示すよう
に、吸込口52bから入った部屋の空気が排出口51b
から屋外に出る。又、給気部本体61bに設けられてい
る図示しないファンとエアコン部が稼働して、エアコン
部から快適な温度や湿度となって出口36bを経て入る
空気と、屋外空気吸込口41bから吸い込んだ屋外の空
気と、屋内空気吸込口42bから吸い込んだ部屋の中の
空気とが、吹出口44bから部屋1bの中に吹き出る。
【0053】この際、屋外空気吸込口41bから入った
空気の中に浮遊する花粉等のアレルゲン物質はフィルタ
ー45bで除去される。このときの屋外空気吸込口41
b、屋内空気吸込口42b、吹出口44b、排出口51
b(吸込口52b)の風量と、吹出口44bの風速、部
屋内の最低風速を測定し、この結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】この空気の流れを分解すると、屋外の新鮮
な空気が給気部本体61bの屋外空気吸込口41bから
入り吹出口44bから部屋1bに入ると同時に、部屋1
bの中の空気が排気部5bの吸込口52から入り排出口
51bから排出するというように、換気される流れと、
エアコン部と屋内空気吸込口42bから吸い込んだ部屋
1bの空気が吹出口44bから出るというように、部屋
1bの中を循環する流れとがある。
【0056】このように、部屋1bの中には、換気され
る空気の流れと、循環する空気の流れとがあり、しか
も、吹出口44bから空気が水平面から下方向に略60
°の角度で吹き出るし、吹出口44bが天井12bに設
けられていて、空気が家具類等に邪魔されることなく吹
き出るので、部屋1bの中の空気は攪拌され、この部屋
1bの中に浮遊していて、落下し易い花粉やダニ等のア
レルゲン物質でも床面13bに溜まることがなく、すべ
てのアレルゲン物質が排出口51bから排出され、部屋
1bの内部は屋外の新鮮な空気に換わる。
【0057】又、循環する空気の中にはエアコン部で調
整された空気が含まれているので、この部屋の中の空気
は快適になる。又、屋外の空気の中に浮遊する花粉等の
アレルゲン物質はフィルター45bで除去されるので、
部屋の内部にはアレルゲン物質のない空気で満たされ
る。このときの経過時間と部屋の粉塵量を測定した。こ
の結果については、後述の検討の項で説明する。
【0058】(比較例)市販の床置き式の空気清浄器を
床面に設置した、この空気清浄器は、ファンと活性炭フ
ィルター、HEPAフィルターで構成されており、吹出
風量は180m 3 /hrである。この空気清浄器を稼働
させて経過時間と部屋の粉塵量を測定した。この関係
は、後述の検討の項で説明する。
【0059】(検討)実施例1〜3及び比較例におい
て、部屋にJISで規定されている15種類の粉塵を発
生させ、経過時間毎の粉塵の量を、柴田科学社で販売し
ているダストフィーダDF−3を用いて測定し、柴田科
学社で販売しているLD−3型デジタル粉塵計で図示し
た図を図7に示す。
【0060】又、実施例1〜3及び比較例の空気清浄器
を運転させながら生活し、1週間毎にベッドメーキング
と掃除をした。この際に使用した掃除機の中に蓄積され
た塵サンプルを採取し、ELISA法検査キッドを用い
て、塵サンプルの中のダニアレルゲン量を測定したとき
の変化を図8に示す。
【0061】図7から判るように、実施例1〜3は、比
較例より粉塵除去速度が向上している。又、図8から判
るように、比較例がダニアレニゲンの除去効率がまちま
ちであり、しかも、このダニアレルゲンが再び増加する
のに対して実施例1〜3では、ダニアレルゲンの除去効
率がよく、しかも、安定していて、ダニアレルゲンが再
び増加することがない。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明は、屋外の空気を部屋に取り入れる給気部と、
部屋の空気を屋外に排出する排気部とからなる空気清浄
器であって、前記給気部には、空気を斜め下方向に吹き
出す吹出口が設けられ、前記排気部には、部屋の空気を
30分以内で入れ換えることのできるファンが設けられ
ているから、効率よく部屋の空気が屋外の空気と換気さ
れ、部屋の中に浮遊している粉塵が排気部から効率よく
屋外に排出され、しかも、この空気清浄器を長時間稼働
させても、アレルゲン物質が再び増加することがない。
【0063】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記給気部には、エアコンが設けられ、この
エアコンで調整された空気が給気部の吹出口から吹き出
る構造になされているから、エアコンで温度や湿度が調
整された空気が部屋の中に入り、この部屋は居住性のよ
い部屋となる。
【0064】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の空気清浄器が床面から50cm以上の高さに取り付
けられているから、この空気清浄器を稼働させると、屋
外の新鮮な空気がベッドや家具等の障害物に邪魔される
ことなく入り、この部屋に存在する浮遊する粉塵等のア
レルゲン物質が屋外に効率よく排気され、アレルゲン物
質の存在しない居住性のよい部屋になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、空気洗浄器付
きエアコンが取り付けられた部屋の斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、空気清浄器
が取り付けられた部屋の斜視図である。
【図4】図3のB−B線における断面図である。
【図5】本発明の別の実施例を示すもので、空気清浄器
が取り付けられた部屋の斜視図である。
【図6】図5のC−C線における断面図である。
【図7】実施例1〜3と比較例における経過時間と粉塵
量との関係を示す図である。
【図8】実施例1〜3と比較例における1週間毎のダニ
アレルゲン量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 部屋 11、11a、11b 壁面回路 12、12a、12b 天井面 13、13a、13b 床面 2、2a、2b、 エアコン付き空気清浄器 4、4a、4b 給気部 44、44a、44b 吹出口 45、45a、45b フィルター 5、5a、5b 排気部 53、53a、53b ファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外の空気を部屋に取り入れる給気部
    と、部屋の空気を屋外に排出する排気部とからなる空気
    清浄器であって、前記給気部には、空気を斜め下方向に
    吹き出す吹出口が設けられ、前記排気部には、部屋の空
    気を30分以内で入れ換えることのできるファンが設け
    られていることを特徴とする空気清浄器。
  2. 【請求項2】 前記給気部には、エアコンが設けられ、
    このエアコンで調整された空気が給気部の吹出口から吹
    き出る構造になされていることを特徴とする請求項1記
    載の空気清浄器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気清浄器が床面
    から50cm以上の高さに取り付けられていることを特
    徴とする部屋。
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