JPH0515718A - 外気導入型空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気導入機能と空気清浄機能と空気循環機能
を複合させた機能を持つことにより、各々の機能がより
効果的に作用すること、および、近傍の人に直接、気流
があたらない吹出形態を有する外気導入型空気清浄機の
提供。 【構成】 本体枠１内にファン１３を装着したモータ１
４と集塵ユニット１５を備え、本体枠１の下面７に吸気
口８、上面１０に吹出口１２を備え、後面３にシャッタ
ー６を備えた外気給気口４を接続した構成で、清浄され
たきれいな外気を給気し、室内空気循環と清浄を同時に
行い循環空気をきれいにし、かつ、上吹出しにより近傍
の人に気流の不快感を与えない外気導入型空気清浄機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外気導入ができ、か
つ、導入した外気を清浄するとともに、室内の空気も清
浄しながら循環することのできる外気導入型空気清浄機
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、居住空間が高気密化されつつある
中で、居室内の空気の清浄および循環と外気導入の必要
性が求められている。

【０００３】従来、この種の要望に対しては図４に示さ
れるようなフィルター付換気扇、あるいは空気清浄機
（図示せず）、あるいは循環機（図示せず）で、各々の
能力毎に個別に対応せざるを得なかった。

【０００４】フィルター付換気扇は図４に示すごとく、
壁１０１の開口に取付けられた本体枠１０２があり、こ
の本体枠１０２の中にファン１０３を装着したモータ１
０４が取付けられ、ファン１０３の前面にルーバ１０
５、後面にフィルター１０６およびグリル１０７を有す
る構成であった。

【０００５】そして、フィルター１０６は一般に空気抵
抗の少い程塵用フィルターを使用していた。

【０００６】上記構成のフィルター付換気扇を運転し
て、外気導入した場合、充分な集塵ができず汚れた空気
と共に、チリ、ホコリ、花粉も一緒に室内に浸入してし
まうことになる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の機器
では、個別で対応するために、外気導入に対しては換気
扇、清浄に対しては空気清浄機、循環に対しては循環機
というように、各々の機能に対する機器が必要であっ
た。

【０００８】また、換気扇で外気を導入する場合は、汚
れた外気を直接室内に引き込んでしまうため、その後、
空気清浄機で空気を清浄したとしても、それ迄の室内空
気は汚れたものであり、あまり意味をなさない結果とな
っていた。

【０００９】また、換気扇での外気導入は、その近傍の
人にとっては、不快な気流として感じられることが多く
適切な外気導入方法ではないという課題があった。

【００１０】本発明は上記課題を解決するもので、外気
導入機能と空気清浄機能と空気循環機能を複合させた機
能を持つことにより、各々の機能がより効果的に作用す
ることを目的とし、かつ外気導入と同時に空気清浄する
ことにより清浄された空気が室内に入るようにすること
を目的とする。また、外気導入あるいは空気循環の際、
その近傍の人に直接、気流があたらないようにすること
を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための第１の手段は、本体枠内にファンを装着したモー
タを備え、前記ファンの前面通気路には集塵ユニットを
備え、前記本体枠後面に外気給気口を備え、この外気給
気口には開閉自在のシャッターを設け、前記本体枠の一
方面に吸気口を備え、他面に吹出口を備え、前記吸気口
および前記外気給気口からの給気流が前記集塵ユニット
を介して前記吹出口に流れるための仕切を備えた構成と
したものであり、第２の手段は上記構成に対して本体枠
の下面に吸気口を備え、対上面に吹出口を備えた構成と
したものである。

【００１２】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、外
気導入機能、空気清浄機能および、空気循環機能の３つ
の機能を複合でき、また、第２の手段の構成により、上
方向への吹出し気流が得られることとなる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図１〜図３
を参照しながら説明する。

【００１４】図に示すように、本体枠１はほぼ薄型直方
体となっており、前面２は無開口の板、後面３には外気
給気口４を取り付ける丸開口５があり開閉自在のシャッ
ター６とともに外気給気口４が取り付いている。

【００１５】また、下面７には面端に沿って、吸気口８
が設けられ、下面７中央部には運転表示部９がある。そ
して、上面１０にはガラリ１１を備えた空気の吹出口１
２があり、天面斜め方向に空気が吹き出される。

【００１６】本体枠１の内部にはファン１３を装着した
モータ１４が後面３取付部に取付けられており、ファン
１３の前面通気路には集塵ユニット１５およびプレフィ
ルター１６が備えられている。

【００１７】そして、外気給気口４からの導入外気およ
び下面７の吸気口８からの吸い込み空気が必らずプレフ
ィルター１６および集塵ユニット１５を介して上面吹出
口１２に流れるための仕切１７を設けている。

【００１８】なお、図２および図３に示すように壁１８
面に外気給気口４用の孔を開け、後面３を壁面に接する
ように取り付ける。

【００１９】上記構成により、外気導入の場合は、モー
タ１４によりファン１３を回転させ、外気給気口４のシ
ャッター６を開にすれば、外気が外気給気口から導入さ
れ、プレフィルター１６および集塵ユニット１５を通
り、上面１０の吹出口１２より吹き出ることとなり、室
内循環の場合はシャッター６を閉とすることにより、下
面７の吸気口８から室内の空気が吸い込まれ、プレフィ
ルター１６および集塵ユニット１５を通り、上面１０の
吹出口１２より吹き出ることとなる。外気導入の場合で
も室内循環の場合でも、空気はプレフィルター１６およ
び集塵ユニット１５を通って吹出されるので、常に清浄
な空気が吹き出され、かつ上面１０の吹出口１２から吹
き出されるので、近傍の人に直接の気流はあたらないこ
ととなる。

【００２０】なお、実施例では吸気口を下面に設けた
が、前面あるいは側面下部でもよく要は下側から吸い込
んで上側から吹き出す構成であればよい。

【００２１】また図２では外気導入の場合の空気の流
れ、すなわち外気給気口から導入された外気が本体枠内
に入り、プレフィルターおよび集塵ユニットを通って、
上面吹出口から吹き出される過程を矢印で表し、図３で
は空気循環の場合の空気の流れ、すなわち下面吸気口か
ら導入され空気が本体枠内に入り、プレフィルターおよ
び集塵ユニットを通って、上面吹出口から吹き出される
過程を矢印で表わしている。

【００２２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、外気導入機能と空気清浄機能と空気循環機
能の３つの複合機能を持ち、複合機能を持つことによ
り、導入外気を同時に空気清浄でき、常に清浄された空
気を室内に供給でき、かつ、空気循環の場合でも、同時
に室内の空気を清浄しながら循環できる効果が得られ、
また吹出口が上面にあるため近傍の人に不快な気流を感
じさせないという効果のある外気導入型空気清浄機を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の外気導入型空気清浄機の一部
破断斜視図

【図２】同実施例の外気導入の場合の空気の流れおよび
取付状態を示す横断面図

【図３】同実施例の室内循環の場合の空気の流れおよび
取付状態を示す横断面図

【図４】従来のフィルター付換気扇と取付状態を示す縦
断面図

【符号の説明】

１ 本体枠 ２ 前面 ３ 後面 ４ 外気給気口 ６ シャッター ８ 吸気口 １０ 上面 １２ 吹出口 １３ ファン １４ モータ １５ 集塵ユニット １７ 仕切

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体枠内にファンを装着したモータを備
   え、前記ファンの前面通気路には集塵ユニットを備え、
   前記本体枠後面に外気給気口を備え、この外気給気口に
   は開閉自在のシャッターを設け、前記本体枠の一方面に
   吸気口を備え、他面に吹出口を備え、前記吸気口および
   前記外気給気口からの給気流が前記集塵ユニットを介し
   て前記吹出口に流れるための仕切を備えた外気導入型空
   気清浄機。
2. 【請求項２】 本体枠の下面に吸気口を備え、対上面に
   吹出口を備えた請求項１記載の外気導入型空気清浄機。