JP2003021375A - 多機能給気扇および住宅用換気システム - Google Patents

多機能給気扇および住宅用換気システム

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JP2003021375A
JP2003021375A JP2001202327A JP2001202327A JP2003021375A JP 2003021375 A JP2003021375 A JP 2003021375A JP 2001202327 A JP2001202327 A JP 2001202327A JP 2001202327 A JP2001202327 A JP 2001202327A JP 2003021375 A JP2003021375 A JP 2003021375A
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air
fan
supply fan
air supply
indoor
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Youji Oe
陽治 御江
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気を清浄化し室内空気と熱交換した後に給
気することによって、給気のエネルギー損失を抑制し、
また、循環により室内空気の清浄化・サーキュレーショ
ン効果を得られるようにする。 【解決手段】 室内1と屋外2とを仕切る壁3に形成さ
れたダクト5に取付けられると共に、外気aを強制給気
する給気ファン13と、室内空気bを循環させる循環フ
ァン14と、強制給気された外気aと循環されている室
内空気bとの間で熱交換を行う熱交換ユニット15と、
外気aを清浄化する外気清浄化フィルター16と、室内
空気bを清浄化する室内空気清浄化フィルター17とを
備えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多機能給気扇お
よび住宅用換気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の給気扇としては、特開平10−2
5826号公報に示すように、外気をそのまま導入する
ようにしたものがある。また、従来の住宅用換気システ
ムとしては、特開平7−55215号公報や、特開平7
−151363号公報に示すように、外気をそのまま導
入する給気口を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給気扇では、ファンを使って外気を強制給気
しているだけなので、外気の雰囲気がそのまま室内に持
込まれ、冬期には冷気が給気されて寒さを感じたり、強
い外風が吹いた時に強い吹込みが生じたりするなどの問
題があった。また、チリや粉塵を含んだ外気や室内空気
をそのまま給気・循環してしまうことになるという問題
があった。
【0004】同様に、従来の住宅用換気システムでは、
各部屋の給気手段として外気をそのまま導入する給気口
を用いて自然給気しているので、外気の雰囲気がそのま
ま室内に持込まれ、冬期には冷気が給気されて寒さを感
じたり、強い外風が吹いた時に強い吹込みが生じたりす
るなどの問題があった。また、給気流により室内空気が
かき混ぜられるだけであるため、サーキュレーション効
果も限定されていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、外気を清浄化し室内空気と熱交換した後に給気
することによって、給気のエネルギー損失を抑制し、ま
た、循環により室内空気の清浄化・サーキュレーション
効果を得られるようにした多機能給気扇および住宅用換
気システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、室内と屋外とを仕
切る壁に形成されたダクトに取付けられると共に、外気
を強制給気する給気ファンと、室内空気を循環させる循
環ファンと、強制給気された外気と循環されている室内
空気との間で熱交換を行う熱交換ユニットと、外気を清
浄化する外気清浄化フィルターと、室内空気を清浄化す
る室内空気清浄化フィルターとを備えた多機能給気扇を
特徴としている。
【0007】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、給気ファンを駆動すると、外気は、ダクト
を介して強制的に取入れられる。そして、外気は、外気
清浄化フィルターで、粉塵、花粉、NOx、SOxなど
の汚染物質を浄化され、熱交換ユニットへと送られる。
同様に、循環ファンを駆動すると、室内空気は、強制的
に取入れられる。そして、室内空気は、室内空気清浄化
フィルターで、粉塵、花粉、ホルムアルデヒドなどのV
OCやその他の汚染物質を浄化され、熱交換ユニットへ
と送られる。そして、熱交換ユニットでは、強制給気さ
れた外気と循環されている室内空気との間で熱交換が行
われる。その後、熱交換された外気は、室内へ噴出され
ることにより、強制給気される。また、熱交換された室
内空気は、室内へ噴出されることにより、循環される。
このように、外気を室内空気と熱交換して給気するよう
にしたので、エネルギー損失を抑制し、寒さなどの不快
感をなくすことができる。また、室内空気をサーキュレ
ーションするようにしたので、室内の温度差を緩和する
ことができる。そして、外気清浄化フィルターを用いる
ことにより、粉塵、花粉、NOx、SOxなどの汚染物
質を浄化した外気を給気することができる。また、室内
空気清浄化フィルターを用いることにより、室内空気中
の粉塵、花粉、ホルムアルデヒドなどのVOCやその他
の汚染物質を浄化することができる。
【0008】請求項2に記載された発明では、請求項1
記載の多機能給気扇が、各部屋の室内と屋外とを仕切る
壁に取付けられると共に、住宅の室内空気を集め易いス
ペースに、常時換気タップを有する集中換気扇が取付け
られた住宅用換気システムを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、集中換気扇を常時換気タップによって駆動
することにより、各部屋の空気が、一箇所に集められそ
こから外部へ排気される。このように、各部屋の室内空
気などを集中換気扇を用いて集め、集約して排気するこ
とにより、住宅全体の空気のサーキュレーションを図る
ことができる。しかも、多機能給気扇によって清浄化お
よび熱交換された空気をサーキュレーションさせること
ができる。
【0010】請求項3に記載された発明では、前記多機
能給気扇が、キッチンのレンジフードである請求項2記
載の住宅用換気システムを特徴としている。
【0011】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、キッチンのレンジフードを集中換気扇とし
て利用することにより、特別の集中換気扇を取付ける必
要をなくすことができる。
【0012】請求項4に記載された発明では、前記多機
能給気扇が、サニタリースペースに設けられたサニタリ
ー換気扇である請求項2記載の住宅用換気システムを特
徴としている。
【0013】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、サニタリースペースに設けられたサニタリ
ー換気扇を集中換気扇として利用することにより、特別
の集中換気扇を取付ける必要をなくすことができる。
【0014】請求項5に記載された発明では、前記多機
能給気扇が、サニタリースペースに設けられた浴室乾燥
機である請求項2記載の住宅用換気システムを特徴とし
ている。
【0015】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、サニタリースペースに設けられた浴室乾燥
機を集中換気扇として利用することにより、特別の集中
換気扇を取付ける必要をなくすことができる。
【0016】請求項6に記載された発明では、前記多機
能給気扇に、室内の汚染を検知する汚染検知センサーを
取付けると共に、前記多機能給気扇が、汚染検知により
に自動的に風量が増加するよう構成された請求項2ない
し5のいずれかに記載の住宅用換気システムを特徴とし
ている。
【0017】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、汚染検知センサーで汚染を検知すると自動
的に風量が増加するようにしたことにより、住宅内の汚
染を素速く除去し、常に住宅内を清浄な状態に保つこと
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0019】図1は、この発明の実施の形態1を示すも
のである。
【0020】まず、構成を説明すると、住宅などにおい
て、室内1と屋外2とを仕切っている壁3(外壁)の一
部に貫通孔4が形成され、この貫通孔4にダクト5がほ
ぼ隙間の無い状態で挿通配置されている。そして、この
ダクト5の屋外2側には通気ガラリ6が取付けられ、ダ
クト5の室内1側にはこの実施の形態1にかかる多機能
給気扇7が取付けられている。
【0021】この多機能給気扇7は、ほぼ箱状の本体8
を備えており、この本体8の裏面におけるダクト5に対
応する部分には外気取入口9が形成され、本体8の前面
には外気噴出口10が形成され、本体8の下面には室内
空気取入口11が形成され、本体8の上面には室内空気
噴出口12が形成されている。
【0022】そして、本体8内部の外気取入口9近傍に
は、外気取入口9から強制的に外気aを取入れて外気噴
出口10から噴出させることにより、外気aを強制給気
する給気ファン13が設けられている。この給気ファン
13には、0〜100(m3/h)程度の給気が可能な
ファンを用いる。例えば、シロッコファンや、ターボフ
ァンや、プロペラファンや、クロスフローファンなどを
用いる。また、給気ファン13の給気量は、図示しない
調節スイッチで調節可能とする。例えば、0−20−4
0−60−80−100(m3/h)などの多段階に調
節可能とする。或いは、無段階に調節可能としても良
い。
【0023】本体8内部の室内空気取入口11近傍に
は、室内空気取入口11から強制的に室内空気bを取入
れて室内空気噴出口12から噴出させることにより、室
内空気bを循環させる循環ファン14が設けられてい
る。この循環ファン14には、0〜100(m3/h)
程度の空気循環が可能なファンを用いる。例えば、シロ
ッコファンや、ターボファンや、プロペラファンや、ク
ロスフローファンなどを用いる。また、循環ファン14
の循環量は、図示しない調節スイッチで調節可能とす
る。例えば、0−20−40−60−80−100(m
3/h)などの多段階に調節可能とする。或いは、無段
階に調節可能としても良い。
【0024】なお、上記給気ファン13と循環ファン1
4とは、1つのファンによって構成しても良い。例え
ば、1つのファンを上下または左右に分割し、それぞれ
のブレードの方向を変えることにより、給気と循環とを
同時に可能にしたものを使用しても良い。
【0025】また、本体8内部における給気ファン13
と外気噴出口10との間、および、循環ファン14と室
内空気噴出口12との間には、強制給気された外気aと
循環されている室内空気bとの間で熱交換を行う熱交換
ユニット15が設けられている。この熱交換ユニット1
5は、顕熱交換式としても全熱交換式としても良い。
【0026】更に、本体8内部の外気取入口9と給気フ
ァン13との間には、外気aを清浄化する外気清浄化フ
ィルター16が取付けられている。この外気清浄化フィ
ルター16は、交換可能となっている。また、外気清浄
化フィルター16は、主として外気aに含まれる粉塵、
花粉、NOx、SOxなどの汚染物質を浄化できるよう
なものが使用されている。
【0027】本体8内部の室内空気取入口11と循環フ
ァン14との間には、室内空気bを清浄化する室内空気
清浄化フィルター17が取付けられている。この室内空
気清浄化フィルター17は交換可能となっている。ま
た、室内空気清浄化フィルター17は、主として室内空
気bに含まれる粉塵、花粉、ホルムアルデヒドなどのV
OCやその他の汚染物質を浄化できるようになってい
る。
【0028】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0029】給気ファン13を駆動すると、外気aは、
通気ガラリ6、ダクト5を介し、本体8裏面の外気取入
口9から強制的に取入れられる。そして、外気aは、外
気清浄化フィルター16で、粉塵、花粉、NOx、SO
xなどの汚染物質を浄化され、熱交換ユニット15へと
送られる。
【0030】同様に、循環ファン14を駆動すると、室
内空気bは、本体8下面の室内空気取入口11から強制
的に取入れられる。そして、室内空気bは、室内空気清
浄化フィルター17で、粉塵、花粉、ホルムアルデヒド
などのVOCやその他の汚染物質を浄化され、熱交換ユ
ニット15へと送られる。
【0031】そして、熱交換ユニット15では、強制給
気された外気aと循環されている室内空気bとの間で熱
交換が行われる。
【0032】その後、熱交換された外気aは、本体8前
面の外気噴出口10からほぼ水平に室内1へ噴出される
ことにより、強制給気される。また、熱交換された室内
空気bは、本体8上面の室内空気噴出口12からほぼ上
方に室内1へ噴出されることにより、循環される。ここ
で、外気aと室内空気bの噴出方向を交差させることに
より、室内1をより効率的にサーキュレーションさせる
ことができる。外気aの給気量および、室内空気bの循
環量は、それぞれ調節することができる。
【0033】このように、外気aを室内空気bと熱交換
して給気するようにしたので、エネルギー損失を抑制
し、寒さなどの不快感をなくすことができる。
【0034】また、室内空気bをサーキュレーションす
るようにしたので、室内1の温度差を緩和することがで
きる。
【0035】そして、外気清浄化フィルター16を用い
ることにより、粉塵、花粉、NOx、SOxなどの汚染
物質を浄化した外気aを給気することができる。
【0036】また、室内空気清浄化フィルター17を用
いることにより、室内空気b中の粉塵、花粉、ホルムア
ルデヒドなどのVOCやその他の汚染物質を浄化するこ
とができる。
【0037】なお、汚れて通気抵抗が高くなった外気清
浄化フィルター16は、交換することができる。同様
に、汚れて通気抵抗が高くなった室内空気清浄化フィル
ター17は、交換することができる。
【0038】
【発明の実施の形態2】図2は、この発明の実施の形態
2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一な
いし均等な部分については、同一の符号を付して説明す
る。
【0039】まず、構成を説明すると、この実施の形態
2は、マンションなどの集合住宅などの住宅20に対
し、実施の形態1の多機能給気扇7を用いて、住宅用換
気システム21を構成したものである。
【0040】図2中、22は玄関、23は廊下、24〜
27は廊下23の両側および突当りにそれぞれ形成され
た部屋、28は浴室29やトイレ30や洗面室などを含
むサニタリースペースである。なお、部屋27にはキッ
チン31が設けられている。
【0041】そして、屋外2に面した各部屋24〜27
の壁3に、実施の形態1の多機能給気扇7を取付ける。
【0042】更に、各部屋24〜27に連通する廊下2
3などの、室内空気bを集め易いスペースに、集中換気
扇32を取付ける。この集中換気扇32は、60〜20
0(m3/h)程度の住宅全体の換気を行うための常時
換気タップを有している。集中換気扇32には、例え
ば、シロッコファンや、ターボファンや、プロペラファ
ンや、クロスフローファンなどを用いる。集中換気扇3
2は、図示しない調節スイッチで多段階あるいは、無段
階に調節可能とする。集中換気扇32からの排気は、排
気ダクト33を用いて外部へ導くようにする。
【0043】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0044】多機能給気扇7の作動については、実施の
形態1と同様であるので説明を省略する。
【0045】集中換気扇32を常時換気タップによって
駆動することにより、各部屋24〜27の空気が、各部
屋24〜27と廊下23とを仕切っている扉のアンダー
カットや隙間などを通って廊下23に集められ、廊下2
3から集中換気扇32および排気ダクト33を用いて外
部へ排気される。
【0046】このように、各部屋24〜27の室内空気
bなどを集中換気扇32を用いて廊下23に集め、集約
して排気することにより、住宅全体の空気のサーキュレ
ーションを図ることができる。しかも、多機能給気扇7
によって清浄化および熱交換された空気をサーキュレー
ションさせることができる。
【0047】上記以外の部分については、前記実施の形
態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0048】
【変形例】図3は、実施の形態2の第1の変形例であ
り、キッチン31のレンジフード35を集中換気扇32
として利用するようにしたものである。このレンジフー
ド35は、調理時の排煙以外にも利用できるように、6
0〜200(m3/h)程度の住宅全体の換気を行うた
めの常時換気タップを有している。
【0049】このように、キッチン31のレンジフード
35を集中換気扇32として利用することにより、特別
の集中換気扇32を取付ける必要をなくすことができ
る。
【0050】図4は、実施の形態2の第2の変形例であ
り、浴室29やトイレ30や洗面室などを含むサニタリ
ースペース28に設けられる多室型のサニタリー換気扇
36を集中換気扇32として利用するようにしたもので
ある。このサニタリー換気扇36は、60〜200(m
3/h)程度の住宅全体の換気を行うための常時換気タ
ップを有している。
【0051】このように、サニタリースペース28のサ
ニタリー換気扇36を集中換気扇32として利用するこ
とにより、特別の集中換気扇32を取付ける必要をなく
すことができる。
【0052】図4は、実施の形態2の第3の変形例であ
り、浴室29やトイレ30や洗面室などを含むサニタリ
ースペース28に設けられる多室型の浴室乾燥機37を
集中換気扇32として利用するようにしたものである。
この浴室乾燥機37は、60〜200(m3/h)程度
の住宅全体の換気を行うための常時換気タップを有して
いる。
【0053】このように、サニタリースペース28の浴
室乾燥機37を集中換気扇32として利用することによ
り、特別の集中換気扇32を取付ける必要をなくすこと
ができる。
【0054】図5、図6は、実施の形態2の第4の変形
例であり、集中換気扇32に室内1の汚染を検知する汚
染検知センサー38を取付けると共に、集中換気扇32
が200〜400(m3/h)程度の急速換気タップを
備え、図6(a)に示すように、汚染検知センサー38
が湿気、タバコの煙、二酸化炭素やホルムアルデヒドな
どのVOCやその他の汚染物質を検知した時に、図6
(b)に示すように、急速換気タップに自動的に切替え
得るように構成したものである。なお、図3の構成に適
用した例を示しているが、これのみに限るものではな
い。
【0055】このようにすることにより、住宅内の汚染
を素速く除去し、常に住宅内を清浄な状態に保つことが
できる。なお、図6(b)に示すように、汚染の除去後
しばらくの間、残置運転を行うようにしても良い。
【0056】上記以外の部分については、前記実施の形
態2と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0057】
【発明の実施の形態3】図7は、この発明の実施の形態
3を示すものである。なお、前記実施の形態1および実
施の形態2と同一ないし均等な部分については、同一の
符号を付して説明する。
【0058】まず、構成を説明すると、この実施の形態
3は、一戸建て住宅などの住宅40に対し、実施の形態
1の多機能給気扇7を用いて、住宅用換気システム41
を構成したものである。
【0059】図7中、42は下階、43は上階、44は
下階の廊下、45は上階の廊下、46は下階42に形成
されたダイニング兼用のキッチン、47は下階42に形
成された浴室48やトイレ49や洗面室などを含むサニ
タリースペース、50,51は上階43に形成された部
屋である。
【0060】そして、屋外2に面した各部屋50,51
やキッチン46などの壁3に、実施の形態1の多機能給
気扇7を取付ける。
【0061】更に、各部屋50,51などに連通する上
階の廊下45などの、室内空気bを集め易いスペース
に、集中換気扇32を取付ける。この集中換気扇32
は、60〜200(m3/h)程度の住宅全体の換気を
行うための常時換気タップを有している。集中換気扇3
2には、例えば、シロッコファンや、ターボファンや、
プロペラファンや、クロスフローファンなどを用いる。
集中換気扇32は、図示しない調節スイッチで多段階あ
るいは、無段階に調節可能とする。集中換気扇32から
の排気は、排気ダクト33を用いて外部へ導くようにす
る。
【0062】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。
【0063】多機能給気扇7の作動については、実施の
形態1と同様であるので説明を省略する。
【0064】集中換気扇32を常時換気タップによって
駆動することにより、各部屋50,51の空気が、各部
屋50,51と廊下45とを仕切っている扉のアンダー
カットや隙間などを通って上階の廊下45に集められ、
また、キッチン46やサニタリースペース47の空気
が、キッチン46やサニタリースペース47と廊下44
とを仕切っている扉のアンダーカットや隙間などを通っ
て下階の廊下44に集められ、下階の廊下44から上階
の廊下45に集められて、廊下45から集中換気扇32
および排気ダクト33を用いて外部へ排気される。
【0065】このように、各部屋50,51の室内空気
bなどを集中換気扇32を用いて廊下45に集め、集約
して排気することにより、住宅全体の空気のサーキュレ
ーションを図ることができる。しかも、多機能給気扇7
によって清浄化および熱交換された空気をサーキュレー
ションさせることができる。
【0066】上記以外の部分については、前記各実施の
形態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0067】
【変形例】図8は、実施の形態3の第1の変形例であ
り、キッチン46のレンジフード35を集中換気扇32
として利用するようにしたものである。このレンジフー
ド35は、調理時の排煙以外にも利用できるように、6
0〜200(m3/h)程度の住宅全体の換気を行うた
めの常時換気タップを有している。
【0068】このように、キッチン46のレンジフード
35を集中換気扇32として利用することにより、特別
の集中換気扇32を取付ける必要をなくすことができ
る。
【0069】図9は、実施の形態3の第2の変形例であ
り、浴室48やトイレ49や洗面室などを含むサニタリ
ースペース47に設けられる多室型のサニタリー換気扇
36を集中換気扇32として利用するようにしたもので
ある。このサニタリー換気扇36は、60〜200(m
3/h)程度の住宅全体の換気を行うための常時換気タ
ップを有している。
【0070】このように、サニタリースペース47のサ
ニタリー換気扇36を集中換気扇32として利用するこ
とにより、特別の集中換気扇32を取付ける必要をなく
すことができる。
【0071】図9は、実施の形態3の第3の変形例であ
り、浴室48やトイレ49や洗面室などを含むサニタリ
ースペース47に設けられる多室型の浴室乾燥機37を
集中換気扇32として利用するようにしたものである。
この浴室乾燥機37は、60〜200(m3/h)程度
の住宅全体の換気を行うための常時換気タップを有して
いる。
【0072】このように、サニタリースペース47の浴
室乾燥機37を集中換気扇32として利用することによ
り、特別の集中換気扇32を取付ける必要をなくすこと
ができる。
【0073】図10、図11は、実施の形態3の第4の
変形例であり、集中換気扇32に室内1の汚染を検知す
る汚染検知センサー38を取付けると共に、集中換気扇
32が200〜400(m3/h)程度の急速換気タッ
プを備え、図11(a)に示すように、汚染検知センサ
ー38が湿気、タバコの煙、二酸化炭素やホルムアルデ
ヒドなどのVOCやその他の汚染物質を検知した時に、
図11(b)に示すように、急速換気タップに自動的に
切替え得るように構成したものである。なお、図8の構
成に適用した例を示しているが、これのみに限るもので
はない。
【0074】このようにすることにより、住宅内の汚染
を素速く除去し、常に住宅内を清浄な状態に保つことが
できる。なお、図11(b)に示すように、汚染の除去
後しばらくの間、残置運転を行うようにしても良い。
【0075】上記以外の部分については、前記実施の形
態3と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、外気を室内空気と熱交換して給気するよう
にしたので、エネルギー損失を抑制し、寒さなどの不快
感をなくすことができる。また、室内空気をサーキュレ
ーションするようにしたので、室内の温度差を緩和する
ことができる。そして、外気清浄化フィルターを用いる
ことにより、粉塵、花粉、NOx、SOxなどの汚染物
質を浄化した外気を給気することができる。また、室内
空気清浄化フィルターを用いることにより、室内空気中
の粉塵、花粉、ホルムアルデヒドなどのVOCやその他
の汚染物質を浄化することができる。
【0077】請求項2の発明によれば、集中換気扇を常
時換気タップによって駆動することにより、各部屋の空
気が、一箇所に集められそこから外部へ排気される。こ
のように、各部屋の室内空気などを集中換気扇を用いて
集め、集約して排気することにより、住宅全体の空気の
サーキュレーションを図ることができる。しかも、多機
能給気扇によって清浄化および熱交換された空気をサー
キュレーションさせることができる。
【0078】請求項3の発明によれば、キッチンのレン
ジフードを集中換気扇として利用することにより、特別
の集中換気扇を取付ける必要をなくすことができる。
【0079】請求項4の発明によれば、サニタリースペ
ースに設けられたサニタリー換気扇を集中換気扇として
利用することにより、特別の集中換気扇を取付ける必要
をなくすことができる。
【0080】請求項5の発明によれば、サニタリースペ
ースに設けられた浴室乾燥機を集中換気扇として利用す
ることにより、特別の集中換気扇を取付ける必要をなく
すことができる。
【0081】請求項6の発明によれば、汚染検知センサ
ーで汚染を検知すると自動的に風量が増加するようにし
たことにより、住宅内の汚染を素速く除去し、常に住宅
内を清浄な状態に保つことができる、という実用上有益
な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の側方断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2の平面図である。
【図3】実施の形態2の第1の変形例の平面図である。
【図4】実施の形態2の第2、第3の変形例の平面図で
ある。
【図5】実施の形態2の第4の変形例の平面図である。
【図6】実施の形態2の第4の変形例にかかり、(a)
は汚染物質の濃度と時間との関係を表すグラフ、(b)
は風量と時間との関係を表すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態3の斜視図である。
【図8】実施の形態3の第1の変形例の斜視図である。
【図9】実施の形態3の第2、第3の変形例の斜視図で
ある。
【図10】実施の形態3の第4の変形例の斜視図であ
る。
【図11】実施の形態3の第4の変形例にかかり、
(a)は汚染物質の濃度と時間との関係を表すグラフ、
(b)は風量と時間との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1 室内 2 屋外 3 壁 5 ダクト 13 給気ファン 14 循環ファン 15 熱交換ユニット 16 外気清浄化フィルター 17 室内空気清浄化フィルター 28 サニタリースペース 31 キッチン 32 集中換気扇 35 レンジフード 36 サニタリー換気扇 37 浴室乾燥機 38 汚染検知センサー 46 キッチン 47 サニタリースペース a 外気 b 室内空気

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内と屋外とを仕切る壁に形成されたダク
    トに取付けられると共に、 外気を強制給気する給気ファンと、 室内空気を循環させる循環ファンと、 強制給気された外気と循環されている室内空気との間で
    熱交換を行う熱交換ユニットと、 外気を清浄化する外気清浄化フィルターと、 室内空気を清浄化する室内空気清浄化フィルターとを備
    えたことを特徴とする多機能給気扇。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多機能給気扇が、各部屋の
    室内と屋外とを仕切る壁に取付けられると共に、 住宅の室内空気を集め易いスペースに、常時換気タップ
    を有する集中換気扇が取付けられたことを特徴とする住
    宅用換気システム。
  3. 【請求項3】前記多機能給気扇が、キッチンのレンジフ
    ードであることを特徴とする請求項2記載の住宅用換気
    システム。
  4. 【請求項4】前記多機能給気扇が、サニタリースペース
    に設けられたサニタリー換気扇であることを特徴とする
    請求項2記載の住宅用換気システム。
  5. 【請求項5】前記多機能給気扇が、サニタリースペース
    に設けられた浴室乾燥機であることを特徴とする請求項
    2記載の住宅用換気システム。
  6. 【請求項6】前記多機能給気扇に、室内の汚染を検知す
    る汚染検知センサーを取付けると共に、前記多機能給気
    扇が、汚染検知によりに自動的に風量が増加するよう構
    成されたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか
    に記載の住宅用換気システム。
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