JPH11201511A - 空気浄化システム - Google Patents
空気浄化システムInfo
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- JPH11201511A JPH11201511A JP10005351A JP535198A JPH11201511A JP H11201511 A JPH11201511 A JP H11201511A JP 10005351 A JP10005351 A JP 10005351A JP 535198 A JP535198 A JP 535198A JP H11201511 A JPH11201511 A JP H11201511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室内の空気流を制御させながら循環して効率
良く浄化する。有害ガスの排気を静音で行う。 【解決手段】 室内で空気が循環できるように配列され
た複数の送風装置１と、外部空気との換気装置と、有害
ガス検知手段とを備えると共に、送風装置１の少なくと
も１つに空気洗浄機能を設けた空気浄化システムであ
る。有害ガスがある基準範囲を越えた時に換気装置を作
動させるように構成した。
良く浄化する。有害ガスの排気を静音で行う。 【解決手段】 室内で空気が循環できるように配列され
た複数の送風装置１と、外部空気との換気装置と、有害
ガス検知手段とを備えると共に、送風装置１の少なくと
も１つに空気洗浄機能を設けた空気浄化システムであ
る。有害ガスがある基準範囲を越えた時に換気装置を作
動させるように構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の空気浄化
システムに関するものである。
システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、 居住空間が高気密化、アレルギー
疾患の増加、また、新築建材等から発生する揮発性有害
物質における人体への影響等、室内環境における空気質
の汚染が問題になっている。このような汚染物を除去さ
せる手段として、 送風機、 浄化フィルター等からなる家
庭用空気清浄機（拡散方式）があるが、各々の能力毎に
個別に対応せざるを得なかった。つまり、従来の機器で
は、外気導入に対しては換気扇、清浄に対しては空気清
浄機、循環に対しては循環機というように、各々の機能
に対する機器が必要であった。
疾患の増加、また、新築建材等から発生する揮発性有害
物質における人体への影響等、室内環境における空気質
の汚染が問題になっている。このような汚染物を除去さ
せる手段として、 送風機、 浄化フィルター等からなる家
庭用空気清浄機（拡散方式）があるが、各々の能力毎に
個別に対応せざるを得なかった。つまり、従来の機器で
は、外気導入に対しては換気扇、清浄に対しては空気清
浄機、循環に対しては循環機というように、各々の機能
に対する機器が必要であった。
【０００３】また、 換気扇は、 壁の開口に取付けられた
本体枠の中にファンを装着したモーターが取付けられ、
ファンの前面にルーバー、 後面にフィルター及びグリル
を有するものが一般的であるが、このような換気扇は、
吐き出し、吸い込み流れにおいて室内における空気流の
分布にムラが生じるため、部屋全体を換気する場合は、
大風量となり、効率的に換気できないものであり、その
うえ、換気扇による外気排出は、部屋の熱損失の面でも
非常に不利であった。
本体枠の中にファンを装着したモーターが取付けられ、
ファンの前面にルーバー、 後面にフィルター及びグリル
を有するものが一般的であるが、このような換気扇は、
吐き出し、吸い込み流れにおいて室内における空気流の
分布にムラが生じるため、部屋全体を換気する場合は、
大風量となり、効率的に換気できないものであり、その
うえ、換気扇による外気排出は、部屋の熱損失の面でも
非常に不利であった。
【０００４】また従来の家庭用空気清浄機は、空気流が
減速しながら進むため、換気扇と同様、吐き出し、吸い
込み流れにおいて室内における空気流の分布にムラが生
じるため、部屋全体の浄化のためには、大風量でないと
効率的に部屋を浄化できない。また、部屋全体を浄化さ
せるために、風量を増やすと、運転時の音がうるさい等
の欠点もあった。
減速しながら進むため、換気扇と同様、吐き出し、吸い
込み流れにおいて室内における空気流の分布にムラが生
じるため、部屋全体の浄化のためには、大風量でないと
効率的に部屋を浄化できない。また、部屋全体を浄化さ
せるために、風量を増やすと、運転時の音がうるさい等
の欠点もあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来例
に鑑みてなされたもので、室内の空気流を制御させなが
ら循環して効率良く浄化できると共に、有害ガスの排気
を静音で行うことができる空気浄化システムを提供する
ことを目的とし、さらに、室内全体の温度をムラなく制
御できる空気浄化システムを提供することを目的とす
る。
に鑑みてなされたもので、室内の空気流を制御させなが
ら循環して効率良く浄化できると共に、有害ガスの排気
を静音で行うことができる空気浄化システムを提供する
ことを目的とし、さらに、室内全体の温度をムラなく制
御できる空気浄化システムを提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、室内で空気が循環できるように配列され
た複数の送風装置１と、外部空気との換気装置１Ｃと、
有害ガス検知手段８とを備えると共に、送風装置１の少
なくとも１つに空気洗浄機能を設け、有害ガスがある基
準範囲を越えた時に換気装置１Ｃを作動させるように構
成されて成ることを特徴としており、このように送風装
置１を複数台組合せて室内空気を循環させることによ
り、室内での空気流Ａの分布にムラが生じるのを防止で
き、しかも、空気清浄機能によって汚染物を浄化できる
と同時に、 有害ガス検知手段８により室内の有害物質を
センシングすることにより、 外部空気との換気機能も得
られ、室内空気質を清浄に保つことできる。
に、本発明は、室内で空気が循環できるように配列され
た複数の送風装置１と、外部空気との換気装置１Ｃと、
有害ガス検知手段８とを備えると共に、送風装置１の少
なくとも１つに空気洗浄機能を設け、有害ガスがある基
準範囲を越えた時に換気装置１Ｃを作動させるように構
成されて成ることを特徴としており、このように送風装
置１を複数台組合せて室内空気を循環させることによ
り、室内での空気流Ａの分布にムラが生じるのを防止で
き、しかも、空気清浄機能によって汚染物を浄化できる
と同時に、 有害ガス検知手段８により室内の有害物質を
センシングすることにより、 外部空気との換気機能も得
られ、室内空気質を清浄に保つことできる。
【０００７】ここで、上記送風装置１の少なくとも１つ
は、換気装置１Ｃを兼ねているのが好ましく、この場
合、本システムの構成の簡素化を図ることができる。ま
た、送風装置１の少なくとも１つは、移動可能に設置さ
れているのが好ましく、この場合、特定の場所の清浄、
汚染レベルの監視が可能となる。また、送風装置１の少
なくとも１つに、有害ガス検知手段８を設けるのが好ま
しく、この場合、送風装置１で吸い込まれた直後の空気
の汚染レベルを有害ガス検知手段８で精度良く監視でき
るようになる。
は、換気装置１Ｃを兼ねているのが好ましく、この場
合、本システムの構成の簡素化を図ることができる。ま
た、送風装置１の少なくとも１つは、移動可能に設置さ
れているのが好ましく、この場合、特定の場所の清浄、
汚染レベルの監視が可能となる。また、送風装置１の少
なくとも１つに、有害ガス検知手段８を設けるのが好ま
しく、この場合、送風装置１で吸い込まれた直後の空気
の汚染レベルを有害ガス検知手段８で精度良く監視でき
るようになる。
【０００８】また、送風装置１の少なくとも１つに、吸
い込み直後の空気の温度を検知して吐き出し空気の温度
を任意の温度に制御するための加熱または冷却装置１０
を設けるのが好ましく、この場合、送風装置１からの吐
き出し空気の温度を制御することで、室内全体の温度を
ムラなく制御できるようになる。
い込み直後の空気の温度を検知して吐き出し空気の温度
を任意の温度に制御するための加熱または冷却装置１０
を設けるのが好ましく、この場合、送風装置１からの吐
き出し空気の温度を制御することで、室内全体の温度を
ムラなく制御できるようになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
にもとづいて詳述する。本発明の空気浄化システムを具
体化した一例を図１に示す。図１に示す実施形態では、
部屋の床１４に一方の送風装置１（以下、「床用送風装
置１Ａ」という。）が設置され、この床用送風装置１Ａ
の設置位置と対角線上の天井付近の壁１５に他方の送風
装置１（以下「壁用送風装置１Ｂ」という。）が設置さ
れている。床用送風装置１Ａは移動可能とされ、壁用送
風装置１Ｂは換気装置１Ｃを兼ね備えている。
にもとづいて詳述する。本発明の空気浄化システムを具
体化した一例を図１に示す。図１に示す実施形態では、
部屋の床１４に一方の送風装置１（以下、「床用送風装
置１Ａ」という。）が設置され、この床用送風装置１Ａ
の設置位置と対角線上の天井付近の壁１５に他方の送風
装置１（以下「壁用送風装置１Ｂ」という。）が設置さ
れている。床用送風装置１Ａは移動可能とされ、壁用送
風装置１Ｂは換気装置１Ｃを兼ね備えている。
【００１０】床用送風装置１Ａは、図２に示すように、
縦長のケーシング２の前面下部に吸い込み口３、前面上
部に吐き出し口４がそれぞれ設けられており、吐き出し
口４には手動で方向を調整できるルーバー７が取付けら
れている。ケーシング２内にはファン６が収納されてお
り、ファン６の吸い込み側の流路には有害ガス検知手段
８を構成するＣＯ2 センサー８ａと、吸い込み空気温度
を検知する熱電対９とが配設され、ファン６の吐き出し
側の流路には浄化用のフィルター５と、ペルチェ素子１
０ａとが配設されている。このペルチェ素子１０ａは、
吸い込み直後の空気の温度を検知して吐き出し空気の温
度を任意の温度に制御するための加熱又は冷却装置１０
として機能する。
縦長のケーシング２の前面下部に吸い込み口３、前面上
部に吐き出し口４がそれぞれ設けられており、吐き出し
口４には手動で方向を調整できるルーバー７が取付けら
れている。ケーシング２内にはファン６が収納されてお
り、ファン６の吸い込み側の流路には有害ガス検知手段
８を構成するＣＯ2 センサー８ａと、吸い込み空気温度
を検知する熱電対９とが配設され、ファン６の吐き出し
側の流路には浄化用のフィルター５と、ペルチェ素子１
０ａとが配設されている。このペルチェ素子１０ａは、
吸い込み直後の空気の温度を検知して吐き出し空気の温
度を任意の温度に制御するための加熱又は冷却装置１０
として機能する。
【００１１】一方、換気装置１Ｃを兼ねる壁用送風装置
１Ｂは、図３に示すように、縦長のケーシング２の前面
上部に吸い込み口３、背面上部に換気口１３、前面下部
に吐き出し口４がそれぞれ設けられており、換気口１３
には換気用ダンパー１２、吐き出し口４には手動で方向
を調整できるルーバー７がそれぞれ取付けられている。
ケーシング２内部には吸い込み口３側に循環用ダンパー
１１が収納され、吐き出し口４側にファン６が収納され
ている。循環用ダンパー１１とファン６との間の流路に
は、上記床用送風装置１Ａと同様なＣＯ2 センサー８ａ
と熱電対９とフィルター５とペルチェ素子１０ａとが配
設されている。ここでＣＯ2 センサー８ａからの検知信
号及び熱電対９からの検知信号は制御部（図示せず）に
送られ、ペルチェ素子１０ａの通電制御及び各ダンパー
１１，１２の開閉制御が行われるようになっている。
１Ｂは、図３に示すように、縦長のケーシング２の前面
上部に吸い込み口３、背面上部に換気口１３、前面下部
に吐き出し口４がそれぞれ設けられており、換気口１３
には換気用ダンパー１２、吐き出し口４には手動で方向
を調整できるルーバー７がそれぞれ取付けられている。
ケーシング２内部には吸い込み口３側に循環用ダンパー
１１が収納され、吐き出し口４側にファン６が収納され
ている。循環用ダンパー１１とファン６との間の流路に
は、上記床用送風装置１Ａと同様なＣＯ2 センサー８ａ
と熱電対９とフィルター５とペルチェ素子１０ａとが配
設されている。ここでＣＯ2 センサー８ａからの検知信
号及び熱電対９からの検知信号は制御部（図示せず）に
送られ、ペルチェ素子１０ａの通電制御及び各ダンパー
１１，１２の開閉制御が行われるようになっている。
【００１２】しかして、各送風装置１Ａ，１Ｂのファン
６をそれぞれ稼働させることにより、各送風装置１Ａ，
１Ｂの吸い込み口３から室内空気が吸い込まれ、 装置内
部に空気が導入される。 その際、フィルター５により空
気中のホコリ、有害ガスが除去される。また、 ケーシン
グ２内の流路に設置されたＣＯ2 センサー８ａ、 熱電対
９によって、室内中のＣＯ2 濃度、吸い込み空気温度が
それぞれ検知されて制御部に検知信号が送られる。
６をそれぞれ稼働させることにより、各送風装置１Ａ，
１Ｂの吸い込み口３から室内空気が吸い込まれ、 装置内
部に空気が導入される。 その際、フィルター５により空
気中のホコリ、有害ガスが除去される。また、 ケーシン
グ２内の流路に設置されたＣＯ2 センサー８ａ、 熱電対
９によって、室内中のＣＯ2 濃度、吸い込み空気温度が
それぞれ検知されて制御部に検知信号が送られる。
【００１３】ここで、室内のＣＯ2 の検知濃度が１５０
０ｐｐｍを越えた時、図３（ｂ）に示すように、壁用送
風装置１Ｂに組み込まれた循環用ダンパー１１が閉じ、
換気用ダンパー１２が開くことにより、循環から換気へ
の切り替えが行われ、図３（ｂ）の矢印方向Ｂから室外
空気が導入される。 この導入空気は、フィルター５を通
過し、室内には清浄空気として供給される。その後、Ｃ
Ｏ2 濃度が１５００ｐｐｍ以下になった時には、図３
（ａ）に示すように、循環用ダンパー１１が開き、換気
用ダンパー１２が閉じることにより、換気から循環に切
り替えられ、図３（ａ）の矢印方向Ａに室内空気の循環
が行われる。このとき各吐き出し口４に設けたルーバー
７の方向を手で調整することで吐き出し方向を任意に調
整できる。
０ｐｐｍを越えた時、図３（ｂ）に示すように、壁用送
風装置１Ｂに組み込まれた循環用ダンパー１１が閉じ、
換気用ダンパー１２が開くことにより、循環から換気へ
の切り替えが行われ、図３（ｂ）の矢印方向Ｂから室外
空気が導入される。 この導入空気は、フィルター５を通
過し、室内には清浄空気として供給される。その後、Ｃ
Ｏ2 濃度が１５００ｐｐｍ以下になった時には、図３
（ａ）に示すように、循環用ダンパー１１が開き、換気
用ダンパー１２が閉じることにより、換気から循環に切
り替えられ、図３（ａ）の矢印方向Ａに室内空気の循環
が行われる。このとき各吐き出し口４に設けたルーバー
７の方向を手で調整することで吐き出し方向を任意に調
整できる。
【００１４】このように、ＣＯ2 センサー８ａで室内の
空気汚染レベルをセンシングし、換気装置１Ｃと連動さ
せることにより、 室内の清浄レベルを保持することがで
きる。なお、有害ガスとしてのＣＯ2 を除去する手段と
して、吸着剤や触媒が考えられるが、ＣＯ2 ガスを有効
に除去させる吸着剤等は現在ない。また、室内のＣＯ 2
濃度は数千ｐｐｍになることもあり、即効性及び、コス
トの面から、上記のようにＣＯ2 センサー８ａとダンパ
ー１１，１２とを連動させる換気システムは非常に有益
な手段となる。しかも、送風装置１内部にＣＯ2 センサ
ー８ａを組み込んだことによって、送風装置１で吸い込
まれた直後の空気の汚染レベルを直接監視できるように
なり、有害ガスの検知精度を高めることができる。
空気汚染レベルをセンシングし、換気装置１Ｃと連動さ
せることにより、 室内の清浄レベルを保持することがで
きる。なお、有害ガスとしてのＣＯ2 を除去する手段と
して、吸着剤や触媒が考えられるが、ＣＯ2 ガスを有効
に除去させる吸着剤等は現在ない。また、室内のＣＯ 2
濃度は数千ｐｐｍになることもあり、即効性及び、コス
トの面から、上記のようにＣＯ2 センサー８ａとダンパ
ー１１，１２とを連動させる換気システムは非常に有益
な手段となる。しかも、送風装置１内部にＣＯ2 センサ
ー８ａを組み込んだことによって、送風装置１で吸い込
まれた直後の空気の汚染レベルを直接監視できるように
なり、有害ガスの検知精度を高めることができる。
【００１５】また本実施形態では、図２、 図３に示す両
送風装置１Ａ，１Ｂ内に、 ＣＯ2 センサー８ａをそれぞ
れ設置しているので、 室内のＣＯ2 濃度を２４時間監視
することができる。 また、床用送風装置１Ａが移動可能
であることより、特定の場所でのＣＯ2 を検知すること
が可能となる。さらに、熱電対９で室内空気の温度を検
知し、加熱、 冷却の両方が可能であるペルチェ素子１０
ａによって吐き出し空気温度が任意の温度に制御され
る。
送風装置１Ａ，１Ｂ内に、 ＣＯ2 センサー８ａをそれぞ
れ設置しているので、 室内のＣＯ2 濃度を２４時間監視
することができる。 また、床用送風装置１Ａが移動可能
であることより、特定の場所でのＣＯ2 を検知すること
が可能となる。さらに、熱電対９で室内空気の温度を検
知し、加熱、 冷却の両方が可能であるペルチェ素子１０
ａによって吐き出し空気温度が任意の温度に制御され
る。
【００１６】また、本システムでは、図１に示す床用送
風装置１Ａからの吐き出し空気温度を、床用送風装置１
Ａの吸い込み空気温度より、例えば、３℃高く制御する
ことによって、吐き出し空気温度の比重が軽くなり、上
昇気流が生じ、壁用送風装置１Ｂの吸い込み口３まで空
気流Ａが到達し易くなる。一方、 壁用送風装置１Ｂの吐
き出し部４の吐き出し空気温度を吸い込み空気温度よ
り、例えば、３℃低く制御することにより、吐き出し空
気の比重が重くなり、下降気流が生じ、床用送風装置１
Ａの吸い込み口３まで空気流Ａが到達し易くなる。その
うえ各送風装置１Ａ，１Ｂは室内の床１４と天井１６付
近の壁１５とに対角線上に設置されているため、室内の
空気流Ａを制御しながらムラなく循環させることがで
き、この結果、部屋全体において図１に示すような気流
のサーキュレーション効果が創出される。さらに加え
て、室内中央部付近の空気もコアンダー効果（壁効果）
により、空気流Ａに誘引されることとなり、このとき部
屋に浮遊しているホコリや有害ガスが上記の空気流Ａ、
またコアンダー効果により空気流Ａに誘引されて効率的
に各送風装置１Ａ，１Ｂ内に導入されることによりフィ
ルター５により浄化され、部屋全体を効率的に清浄でき
るようになる。
風装置１Ａからの吐き出し空気温度を、床用送風装置１
Ａの吸い込み空気温度より、例えば、３℃高く制御する
ことによって、吐き出し空気温度の比重が軽くなり、上
昇気流が生じ、壁用送風装置１Ｂの吸い込み口３まで空
気流Ａが到達し易くなる。一方、 壁用送風装置１Ｂの吐
き出し部４の吐き出し空気温度を吸い込み空気温度よ
り、例えば、３℃低く制御することにより、吐き出し空
気の比重が重くなり、下降気流が生じ、床用送風装置１
Ａの吸い込み口３まで空気流Ａが到達し易くなる。その
うえ各送風装置１Ａ，１Ｂは室内の床１４と天井１６付
近の壁１５とに対角線上に設置されているため、室内の
空気流Ａを制御しながらムラなく循環させることがで
き、この結果、部屋全体において図１に示すような気流
のサーキュレーション効果が創出される。さらに加え
て、室内中央部付近の空気もコアンダー効果（壁効果）
により、空気流Ａに誘引されることとなり、このとき部
屋に浮遊しているホコリや有害ガスが上記の空気流Ａ、
またコアンダー効果により空気流Ａに誘引されて効率的
に各送風装置１Ａ，１Ｂ内に導入されることによりフィ
ルター５により浄化され、部屋全体を効率的に清浄でき
るようになる。
【００１７】図４は、寝室に本システムを設置し、室内
のＣＯ2 濃度と換気量の変化について示したものであ
る。寝室内のＣＯ2 濃度が、 １５００ｐｐｍを越えた時
に、 ダンパー１１，１２の切換えが行われ、換気によ
り、室内を常に１５００ｐｐｍ（図中波線Ｌで示す）以
下に素早く抑制できた。図５は、 本システム（２台: 各
２．５ｍ3 ／ｍｉｎ) と家庭用空気清浄器（１台: 各５
ｍ3 ／ｍｉｎ) での室内ハウスダクトの残存率（％）の
時間変化を示している。図中のＬ1 は従来システム、Ｌ
2 は本システムを示している。この図５から明らかなよ
うに、部屋全体の風量が同じにもかかわらず、本システ
ムの方が、除去効果が良いことが分かる。これは、 室内
循環気流が創造されることで、ハウスダクトを効率的に
除去することが可能となるためと考えられる。
のＣＯ2 濃度と換気量の変化について示したものであ
る。寝室内のＣＯ2 濃度が、 １５００ｐｐｍを越えた時
に、 ダンパー１１，１２の切換えが行われ、換気によ
り、室内を常に１５００ｐｐｍ（図中波線Ｌで示す）以
下に素早く抑制できた。図５は、 本システム（２台: 各
２．５ｍ3 ／ｍｉｎ) と家庭用空気清浄器（１台: 各５
ｍ3 ／ｍｉｎ) での室内ハウスダクトの残存率（％）の
時間変化を示している。図中のＬ1 は従来システム、Ｌ
2 は本システムを示している。この図５から明らかなよ
うに、部屋全体の風量が同じにもかかわらず、本システ
ムの方が、除去効果が良いことが分かる。これは、 室内
循環気流が創造されることで、ハウスダクトを効率的に
除去することが可能となるためと考えられる。
【００１８】なお、前記実施形態では、ダンパー１１，
１２の切り替えをＣＯ2 濃度で行ったが、有害ガス濃度
を検知できるセンサーであればよい。また、送風装置１
の組み合わせは２台に限定はせず、またセンサーの設置
の方法についても限定はしない。また、移動可能である
床用送風装置１Ａに換気機能を持たせてもよい。さら
に、ペルチェ素子に代えて、熱交換器等で冷暖房を行う
ようにしてもよいものである。
１２の切り替えをＣＯ2 濃度で行ったが、有害ガス濃度
を検知できるセンサーであればよい。また、送風装置１
の組み合わせは２台に限定はせず、またセンサーの設置
の方法についても限定はしない。また、移動可能である
床用送風装置１Ａに換気機能を持たせてもよい。さら
に、ペルチェ素子に代えて、熱交換器等で冷暖房を行う
ようにしてもよいものである。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、室内で空気が循環できるように配列
された複数の送風装置と、外部空気との換気装置と、有
害ガス検知手段とを備えると共に、送風装置の少なくと
も１つに空気洗浄機能を設け、有害ガスがある基準範囲
を越えた時に換気装置を作動させるように構成されてい
るから、従来は個別で行っていた送風機能と空気清浄機
能と換気機能とを１つの空気浄化システムで対応できる
と共に、送風装置を複数台組合せて室内空気を循環させ
ることにより、室内での空気流の分布にムラが生じるの
を防止でき、効率的な気流（コアンダー効果等）を創造
させることができ、また、空気洗浄機能によって汚染物
を浄化できると同時に、 有害ガス検知手段により室内の
汚染レベルを監視し、基準値を越えた時に室内の汚染さ
れた空気を換気することにより、部屋の熱損失を抑えな
がら、静音で且つ熱効率の良い空気浄化システムを提供
することができる。
項１記載の発明は、室内で空気が循環できるように配列
された複数の送風装置と、外部空気との換気装置と、有
害ガス検知手段とを備えると共に、送風装置の少なくと
も１つに空気洗浄機能を設け、有害ガスがある基準範囲
を越えた時に換気装置を作動させるように構成されてい
るから、従来は個別で行っていた送風機能と空気清浄機
能と換気機能とを１つの空気浄化システムで対応できる
と共に、送風装置を複数台組合せて室内空気を循環させ
ることにより、室内での空気流の分布にムラが生じるの
を防止でき、効率的な気流（コアンダー効果等）を創造
させることができ、また、空気洗浄機能によって汚染物
を浄化できると同時に、 有害ガス検知手段により室内の
汚染レベルを監視し、基準値を越えた時に室内の汚染さ
れた空気を換気することにより、部屋の熱損失を抑えな
がら、静音で且つ熱効率の良い空気浄化システムを提供
することができる。
【００２０】また請求項２記載の発明は、請求項１記載
の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つは、換気装
置を兼ねているから、送風装置を複数台を組み合わせて
設置する際に、いずれか１つの送風装置を換気装置とし
て用いることができるので、本システムの構成の簡素化
を図ることができる。また請求項３記載の発明は、請求
項１記載の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つ
は、移動可能に設置されているから、特定の場所の清
浄、汚染レベルの監視が可能となり、様々なタイプの居
住空間に十分に対応できるものとなる。
の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つは、換気装
置を兼ねているから、送風装置を複数台を組み合わせて
設置する際に、いずれか１つの送風装置を換気装置とし
て用いることができるので、本システムの構成の簡素化
を図ることができる。また請求項３記載の発明は、請求
項１記載の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つ
は、移動可能に設置されているから、特定の場所の清
浄、汚染レベルの監視が可能となり、様々なタイプの居
住空間に十分に対応できるものとなる。
【００２１】また請求項４記載の発明は、請求項１記載
の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つに、有害ガ
ス検知手段を設けたから、送風装置に有害ガス検知手段
を組み込むことによって、送風装置で吸い込まれた直後
の空気の汚染レベルを直接監視できるようになり、検知
精度を高めることができる。また請求項５記載の発明
は、請求項１記載の効果に加えて、送風装置の少なくと
も１つに、吸い込み直後の空気の温度を検知して吐き出
し空気の温度を任意の温度に制御するための加熱または
冷却装置を設けたから、送風装置からの吐き出し空気の
温度を制御することで、室内全体の温度をムラなく制御
できるようになり、室内が局所的に冷却されたりするの
を防止でき、より快適な室内環境を効率良く得ることが
できる。
の効果に加えて、送風装置の少なくとも１つに、有害ガ
ス検知手段を設けたから、送風装置に有害ガス検知手段
を組み込むことによって、送風装置で吸い込まれた直後
の空気の汚染レベルを直接監視できるようになり、検知
精度を高めることができる。また請求項５記載の発明
は、請求項１記載の効果に加えて、送風装置の少なくと
も１つに、吸い込み直後の空気の温度を検知して吐き出
し空気の温度を任意の温度に制御するための加熱または
冷却装置を設けたから、送風装置からの吐き出し空気の
温度を制御することで、室内全体の温度をムラなく制御
できるようになり、室内が局所的に冷却されたりするの
を防止でき、より快適な室内環境を効率良く得ることが
できる。
【図１】本発明の実施形態の一例を示す空気浄化システ
ムの説明図である。
ムの説明図である。
【図２】同上の床用送風装置の断面図である。
【図３】（ａ）は壁用送風装置の室内循環状態を説明す
る断面図、（ｂ）は壁用送風装置の換気状態を説明する
断面図である。
る断面図、（ｂ）は壁用送風装置の換気状態を説明する
断面図である。
【図４】本発明の空気浄化システムを使用したときの二
酸化炭素濃度の挙動の説明図である。
酸化炭素濃度の挙動の説明図である。
【図５】本発明の空気浄化システムと従来の家庭用空気
清浄機との浄化性能の比較図である。
清浄機との浄化性能の比較図である。
１ 送風装置 １Ｃ 換気装置 ８ 有害ガス検知手段 １０ 加熱または冷却装置
Claims (5)
- 【請求項１】 室内で空気が循環できるように配列され
た複数の送風装置と、外部空気との換気装置と、有害ガ
ス検知手段とを備えると共に、送風装置の少なくとも１
つに空気洗浄機能を設け、有害ガスがある基準範囲を越
えた時に換気装置を作動させるように構成されて成るこ
とを特徴とする空気浄化システム。 - 【請求項２】 送風装置の少なくとも１つは、換気装置
を兼ねていることを特徴とする請求項１記載の空気浄化
システム。 - 【請求項３】 送風装置の少なくとも１つは、移動可能
に設置されていることを特徴とする請求項１記載の空気
浄化システム。 - 【請求項４】 送風装置の少なくとも１つに、有害ガス
検知手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の空気
浄化システム。 - 【請求項５】 送風装置の少なくとも１つに、吸い込み
直後の空気の温度を検知して吐き出し空気の温度を任意
の温度に制御するための加熱または冷却装置を設けたこ
とを特徴とする請求項１記載の空気浄化システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10005351A JPH11201511A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 空気浄化システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10005351A JPH11201511A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 空気浄化システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11201511A true JPH11201511A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11608784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10005351A Pending JPH11201511A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 空気浄化システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11201511A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-01-14 JP JP10005351A patent/JPH11201511A/ja active Pending
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