JP6950959B2 - 喫煙室 - Google Patents

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本発明は、喫煙ブース等煙草の煙が発生する喫煙室の清浄化および換気に関する。
喫煙ブースがオフィスや公共空間の一部に設けられることが多い。このような喫煙ブースに対しては、次のような要請がある。
(漏出防止の要請)
健康増進法によって定められた通り、受動喫煙の防止措置が努力義務とされ、これに伴い「職場における喫煙対策のためのガイドライン(平成15年5月)」が改定されて、職場の空気環境の基準として、喫煙室内のタバコの粉塵や匂い及びガス成分が、喫煙室内から喫煙室外に漏出しないためには、喫煙室の出入口など喫煙室と非喫煙エリアの境界部分において、非喫煙エリアから喫煙室に向かって0.2m/sの進入風を発生させることが有効であるとされている。
この0.2m/sの進入風を発生させるためには、喫煙室内から屋外もしくは喫煙室外へ、出入口からの進入風に見合った空気量と同量の喫煙室内の空気を排気する必要がある。排気する空気量は喫煙室の出入口の開口面積(「開口寸法」ともいう。以下、同じ。)に応じて決定される。
出入口の開口面積が大きいと排気する空気量が多くなるため、エアコンなどの空調が効きにくくなり、排気のための送風機などの能力も大きくする必要がある。このため、開口寸法は、一般的には人が不便なく出入り可能な最低限の面積、例えば、幅0.8m×高さ2mとされ、この場合の毎時排気する空気量は、0.8×2×0.2×60×60=1,152m3/時となる。
このような漏出防止を考慮した従来の喫煙室は、図7に示すようなものであり、この喫煙室(1´)では、空気濾過ユニット(6´)とファン(2´)と出入口(5´)とを備えており、出入口(5´)からの進入風(9´)が0.2m/sになるようにファン(2´)で負圧を作り、喫煙室(1´)内の煙草(19´)の煙が含まれる空気(7´)を、フィルター(6c´)を備えた空気濾過ユニット(6´)で清浄化して、その清浄化した空気(8´)を排気するものがあった。また、換気手段と空気流入手段とが、喫煙ブースの中央を経てほぼ対向する位置に配置される技術が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、近年は、加えて、次のような要請がある。
(排気濾過の要請)
喫煙室から排気される空気は、近年では健康対策や匂い除去の観点から、粉塵除去用のフィルターや匂いおよびTVOC(total Volatile Organic Compounds、総揮発性有機化合物)等ガス成分除去用のフィルターを通して清浄化する要請がある。特に、排気先が人の活動エリア近辺の場合、高性能のフィルター、例えば粉塵およびTVOC除去性能が90%以上ある濾過装置が求められることもある。
しかし、除去効率が高い高性能フィルターを使うほど濾過時の圧力損失やフィルターの維持管理コストなどが大きくなる上、フィルターの入った濾過ユニット自体が大型化するために喫煙室のスペース効率が悪化するという課題がある。
したがって、排気する空気量すなわち喫煙室に進入する空気量を確保しつつ、除去効率を低下させずに濾過ユニットのフィルターの消費量を低減することが求められている。また、換言すると、維持管理コストが低く、煙草の煙を効率よく清浄化する喫煙室が求められている。
特開2005−207078号公報
本発明は上記の2つの課題を同時に解決するために提案するものであり、このような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的は、非喫煙エリアから喫煙室に向かって0.2m/sの進入風(進入空気量)を確保し、さらに除去効率を低下させずにフィルターの消費量等維持管理コストを低減する喫煙室を提供することである。
(請求項1)
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなる。すなわち、
空気濾過ユニットと、負圧発生装置と、開口部とを備えた喫煙室であって、
前記空気濾過ユニットは、第1の濾過ユニットと第2の濾過ユニットを有し、
前記第1の濾過ユニットは、前記第2の濾過ユニットより濾過性能が高く、
前記第1の濾過ユニットの吸気口は前記喫煙室の天井側に配置され、前記第2の濾過ユニットの吸気口は前記喫煙室の床側に配置され、
前記第1の濾過ユニットの排出口及び前記第2ユニットの排出口は、前記負圧発生装置に接続され、
前記開口部は出入口を兼ねており、
前記負圧発生装置が発生した負圧を利用して室内の空気を空気濾過ユニットを通過させて清浄化し室外に排気するとともに、前記開口部から室内に室外の空気を給気することを特徴とする。
これにより、前記負圧発生装置が発生した負圧を利用して室内の空気を空気濾過ユニットを通過させて清浄化し喫煙室外に排気するとともに、前記開口部から室内に室外の空気を給気することができる。
このため、第1濾過ユニットは、天井側に設けられた吸気口から発生源に近い上昇する煙を捉えて能率よく喫煙室室内の煙草の煙を含んだ空気の濾過ができるとともに、第2濾過ユニットは、床側に設けられた吸気口から喫煙室内に拡散した煙を捉えて濾過するので、第1濾過ユニットよりも性能が低いフィルターを用いることができ、進入空気量を確保しつつ、全体として除去効率を低下せずに、フィルターの消費量を低減できる。
(請求項2)
さらに、第1吸気口と第2吸気口との間に灰皿を置くための棚部を備え、
前記第1吸気口は、前記棚部より上側に、前記第2吸気口は、前記棚部より下側に配置されていることが好ましい。
これにより、棚部に灰皿が置かれた場合であっても、灰皿付近から上がる煙草の煙は、天井側に設けられた第1濾過ユニットの吸気口から能率よく捉えて喫煙室内の煙草の煙を含んだ空気の濾過ができる。
(請求項3)
また、さらに灰皿を備え、前記第1吸気口は、前記灰皿の高さより上側に、前記第2吸気口は、前記灰皿の高さより下側に設けられていることが好ましい。
これにより、灰皿から上昇する煙草の煙は、灰皿より上側に設けられた第1濾過ユニットの吸気口から能率よくとらえて喫煙室内の煙草の煙を含んだ空気の濾過ができる。
(請求項4)
さらに、加えて、前記喫煙室は、水平断面がほぼ矩形形状であって、その内部に前記空気濾過ユニットがその長辺のほぼ中央に前記開口部と相対するように配置され、
前記空気濾過ユニットの正面パネルの中央部は、平面状であって水平方向の幅が出入口の幅より狭く、前記中央部の左右は階段状の落差部に続いて平面状の平面部が出入口を向くようにして水平方向に複数回繰り返され左右ほぼ対称に伸びており、
前記濾過ユニットは、前記第1濾過ユニットの吸気口と前記第2濾過ユニットの吸気口をそれぞれ複数有し、
前記第1濾過ユニットの吸気口は、前記中央部と、前記平面部の最上部に配置されるともに前記落差部に配置され、
前記第2吸気口は、前記落差部に配置されていることが好ましい。
これにより、開口部からの進入風と吸気口からの負圧により、喫煙室内に乱れの少ない旋回流を左右ほぼ均等に作ることができ、煙草の煙を含んだ空気が喫煙室内に滞留することを妨げたることができる。
第1濾過ユニットは、天井側に(または、棚部より上に、または、灰皿より上に)設けられた吸気口のうち平面部から発生源に近い上昇する煙を能率よく捉えるとともに落差部から室内に拡散する煙を能率よく濾過するとともに、第2濾過ユニットは、床側に(または、棚部より下に、または、灰皿より下に)設けられた吸気口から喫煙室内に拡散した煙を捉えて能率よく濾過することができる。そして、第2濾過ユニットは、第1濾過ユニットより性能が低いフィルターを用いることができるので、進入空気量を確保しつつ、全体として除去効率を低下せずに、フィルターの消費量を低減できる。
(請求項5)
また、前記開口部は、引き戸により開閉可能であって、前記引き戸は、パンチングメタルで形成されていることが、好ましい。
これにより、進入風の乱流を減少させることができる。
(請求項6)
本発明は、これらの喫煙室の換気方法であって、
1)前記負圧発生装置を駆動して負圧を発生させ、
2)発生した負圧を利用して前記喫煙室の空気を第1濾過ユニット及び第2濾過ユニットを通過させて清浄化するとともに清浄化した空気を喫煙室外に排出し、
3)あらかじめ定めた速度の進入風を開口部で得ることを特徴とする。
これにより、第2濾過ユニットは第1濾過ユニットより性能が低いフィルターを用いることができるので、進入空気量を確保しつつ、全体として除去効率を低下せずに、フィルターの消費量を低減することができる。
本発明は、非喫煙エリアから喫煙室に向かって0.2m/sの進入風(喫煙室内から喫煙室外への空気の排気量)は確保し、さらに除去効率を低下させずにフィルターの消費量等維持管理コストを低減する喫煙室を提供することができる。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1に、本例の喫煙室1を示す。喫煙室1は、空気濾過ユニット60と、負圧発生装置2と、開口部5とを備える。図1は、本発明の喫煙室の実施形態(実施例1)を示す模式断面図である。以下、本例の喫煙室1について、説明する。
本例は、開口部5以外ほぼ密閉した構造の喫煙室1、すなわち、室外または室内に置かれる禁煙ブースである。喫煙室1内には、空気濾過ユニット60が置かれ、このユニット60は、フィルター性能の異なる第1の濾過ユニット61と第2の濾過ユニット62を有する。空気濾過ユニット60の出入口105に相対した正面パネルには各濾過ユニット61、62の吸気口61a、62aが設けられている。
各空気濾過ユニット61、62の排気口61b、62bは、ダクト61d、62dを介して負圧発生装置であるファン2に接続されている。清浄になった空気8は、ダクト61d、62dを通り、ファン2から排出される。なお、各ダクト61d、62dは途中で合わさってもよい。また、ダクト61d、62d及びファン2は、空気濾過ユニット60と一体であってもよいし、別体であってもよい。
(濾過ユニット)
図1に示すように、第1濾過ユニットの吸気口61aは、天井3側に設けられている。これに対し、第2濾過ユニットの吸気口62aは、床4側に設けられている。
各濾過ユニット61、62は、内部にそれぞれフィルター部61c、62cを有し、ダクト61d、62dを介して負圧発生装置であるファン2に接続されている。
(フィルター部)
ファン2が生成した負圧により、各吸気口61a,61bから吸引された喫煙室内の煙草の煙を含んだ空気7は、フィルター部61c、62cで、清浄化される。フィルター部61c、62cは、粒子を除去するための集塵フィルター61c1と匂い等を発する気体を吸着する脱臭フィルター61c2を組み合わせて用いている。
集塵フィルター61c1は、粗い粒子を除去するプレフィルター、その次段にさらに細かい粒子を除去するフィルター61c1を配設し、このように段階的に構成することにより、早期の目詰まりを防止して省メンテナンスを図るとともに目標とする微粒子まで効率的に取り除くことができる。
プレフィルターは、たとえば不織布またはメッシュ状の金網で構成され、主として、目視可能なものをターゲットにしており、粒子径が10〜20μm以上のものを除去することができる。
さらに細かい粒子を除去するフィルターは、HEPAフィルターまたは準HEPAフィルターを使用することができる。HEPAフィルターは、規定風量11.5m/分で99.97%(計数法)除去できるものを用いることができ、準HEPAフィルターは、規定風量11.5m/分で99.0%(計数法)除去できるものを用いることができる。
フィルター部61c、62cは、さらに、においの除去のために、一酸化炭素等の気体を吸着させる脱臭フィルター61c2を配設することができる。脱臭フィルター61c2は、通気性を有するように吸着剤が充填されて空気通過面に並ぶように設けられている。吸着剤は、活性炭を用いているが、吸着性能が優れた他の物質であってもよい。
本例では、第2濾過ユニット62は、第1濾過ユニット61より性能の低い簡易なフィルターを用いることができる。簡易なフィルターは、高性能フィルターと比較して、捕獲する粒子の塵埃の大きさがより大きいものであってもよく、また、吸着剤で一部の気体を吸着しないものであってもよく、また、まったく捕獲・吸着しない場合も含まれる。各ユニットのフィルターにどのようなものを選ぶかは、場合により、適宜選択することができる。
(ファン)
ファン2は、負圧を発生し、喫煙室内の煙草の煙7を周囲の空気とともに吸気口から吸引し、フィルター部を通過させて清浄にした空気8を喫煙室外に排出する送風機である。それとともに、喫煙室内を負圧にすることにより、開口部5から、開口部に必要な0.2m/sの進入風9を作るものである。負圧発生装置としてのファン2は、開口5から進入する空気量を賄う容量および圧力を有することができれば、そのほかは特に限定がない。
ファン2は喫煙室1の外に置いているが、喫煙室の屋上に置いてもよい。
なお、喫煙室1内に人感センサーを設けて、喫煙室内の人の有無を検出し、これにより、負圧発生装置の運転を自動的に制御するようにしてもよい。
(作用)
このように、負圧発生装置2が発生した負圧を利用して室内の空気7を空気濾過ユニット60を通過させて清浄化し喫煙室外に排気するとともに、前記開口部5から室内に室外の空気を給気する。
このため、第1濾過ユニット61は、天井側に設けられた吸気口61aから発生源に近い上昇する煙を捉えて能率よく喫煙室室内の煙草の煙を含んだ空気の濾過ができるとともに、第2濾過ユニット62は、床側に設けられた吸気口62aから喫煙室内に拡散した煙を捉えて濾過するので、第1濾過ユニットに比べて性能が低い簡易なフィルターを用いることができ、進入空気量を確保しつつ、全体として除去効率を低下せずにフィルターの消費量を低減できる。
なお、図1に示すように、第1の濾過ユニット61の吸気口61aは喫煙室の天井3側に配置され、第2の濾過ユニット62の吸気口62aは喫煙室の床4側に配置されているが、第1吸気口61aと第2吸気口61bとの間に棚部Sをさらに備えていてもよい。喫煙室は、この棚部Sに灰皿を設けてもよく、また、棚部S以外に自立式の灰皿を備えてもよい。
これにより、棚部Sに灰皿が置かれた場合であっても、灰皿から上がる煙草の煙は、天井3側に設けられた第1濾過ユニット61の吸気口61aから上昇する煙を捉えて能率よく喫煙室室内の煙草の煙を含んだ空気7の濾過ができる。また、さらに灰皿を備える場合は、灰皿から上がる煙草の煙は、天井3側に設けられた第1濾過ユニット61の吸気口61aから上昇する煙を捉えて能率よく喫煙室内の空気の濾過ができる。
次に、喫煙室内への進入風の取り込みとこれに伴う喫煙室内での空気の流れを考慮した喫煙室100の例を示す。
(喫煙室)
図2に示すように、本例の喫煙室100は、開口部105を有するとともにその水平方向の断面はほぼ矩形形状である。この喫煙室100は、建築物、車両、船舶、航空機などの内部に設けてもよく、部屋の一部を間仕切りなどにより閉鎖空間として仕切ってもよい。床面103から立ち上がる柱120及び柱120に架け渡された梁121はアルミ型材等必要な強度を有するものを用い、その間をポリカーボネート製等の壁121で仕切り、天井104によって囲んで閉鎖空間を作っている。
この喫煙室100の内部に空気濾過ユニット160がその長辺のほぼ中央に前記開口部105と相対するように配置されている。
喫煙室100は、その屋上に、喫煙室100内の未清浄の空気7を空気濾過ユニット160により清浄にするために負圧を生成する負圧発生装置であるファン102を備えている。空気濾過ユニット160とファン102は接続されており、濾過された清浄な空気8は、空気濾過ユニット160の背面内部に設けられた空気通路161d、162dを通って、喫煙室100の屋上におかれたファン102から喫煙室外に排出される。
なお、喫煙室の変形例として、図5に示すように、喫煙室200は、他の箇所は同様として、開口部105について人が出入りするための引き戸式の出入口205としてもよい。この出入口205は、人の出入りがないときは、喫煙室200内の空気の流れを乱さないように閉められている。この際に、引き戸は、パンチングメタルを用いて形成することができる。このようにすると、パンチングメタルを通過する進入風は、整列されて円形に開けられた多数の小孔を通過するため、空気の流れが整えられる。これにより、進入風の乱流を減少させることができる。
(空気濾過ユニット)
図3は、図2に示す本例の空気濾過ユニット160の斜視図である。
図3に示すように、本例の空気濾過ユニット160の正面パネルPの中央部Cは、平面状であってその左右方向の幅は出入口105の幅よりやや狭くなっている。中央部Cの左右は奥行方向に階段状の段差が設けられた落差部Rがあり、続いて平面状の平面部Fが出入口を向くようにして角度が付けられ左右方向にほぼ対称に伸び、落差部Rと平面部Fは左右にもう1回ずつ繰り返されて延びている。
本例の空気濾過ユニット160は、第1濾過ユニットの吸気口161aと第2濾過ユニットの吸気口161bをそれぞれ複数有している。第1濾過ユニット161と第2濾過ユニット162の高さ方向の大きさはほぼ同じであり、その間に棚Sが設けられ、棚Sには灰皿Tが棚Sに嵌るようにほぼ左右対称の位置に設けられている。
第1濾過ユニットの吸気口161aは、中央部Cと、中央部Cの隣の平面部Fの最上部と、すべての落差部Rのほぼ高さ方向全面に、配置されている。
第2濾過ユニットの吸気口161bは、すべての落差部Rのほぼ高さ方向全面に、配置されている。
空気濾過ユニット160のフィルター部161c、162cは、実施例1と同様に、集塵フィルター161c1、162c1と脱臭フィルター161c2、162c2が備えられている。
図4を用いて空気濾過ユニット160の空気の流れを説明する。図4(a)は第1濾過ユニット161の水平方向の模式断面図である。図4(b)のB−B断面に相当するものである。
第1濾過ユニット161の吸気口161aに吸入された空気7は、図4(a)及び(b)に示すように、チャンバー161eを介してフィルター部161cを通過し、その背面の空気通路161dをとおって、喫煙室の屋上におかれたファン102から喫煙室外に清浄化した空気8として排出される。フィルター部161cは、集塵フィルター161c1と脱臭フィルター161c2が備えられている。
第2濾過ユニット162の吸気口162aに吸入された空気7は、第1濾過ユニット161と同様に、図4(b)に示すように、チャンバー(不図示)を介してフィルター部162cを通過し、その背面の空気通路162dをとおって、喫煙室100の屋上に置かれたファン102から喫煙室外に清浄化した空気8として排出される。なお、第2濾過ユニット162の水平方向の模式断面図は示さなかったが、図4(b)のA−A断面の主要部は、第1濾過ユニット161で示した図4(a)と同様である。
図6に本例の喫煙室内の空気の流れを説明する。
図6(a)はその水平断面の模式図であり、図6(b)は空気濾過ユニットの正面側の壁を取り外した正面の模式図である。図6(a)は、図6(b)のB−B断面に相当するものである。
負圧発生装置102により、負圧が発生すると、空気濾過ユニット160に設けられた第1濾過ユニット161の吸気口161aは、正面パネルPの中央部Cとその隣の平面部Fの最上部に設けられているため、発生源19から立ち上る煙7を能率よく吸気する。そして、正面パネルPの中央部Cは最上部以外には吸気口がないため、開口部5から進入した空気9は喫煙室100内に緩やかに引かれて正面パネルPに沿って正面右側には右回りの、正面左側には左回りの緩やかな旋回流20を生じさせる。このため、喫煙室100内に拡散する煙はこの緩やかな旋回流20にのって、落差部Rに設けられた吸気口161aから能率よく空気濾過ユニット160内に吸気される。一方、室外の空気が開口部5から給気されて進入風9が生じるため、この旋回流20は継続する。
同様に、負圧発生装置2により、負圧が発生すると、空気濾過ユニット160に設けられた第2濾過ユニット162の吸気口162aは、落差部Rにほぼ高さ方向全面にわたって設けられているため、開口部105から進入した空気9は喫煙室100内に緩やかに引かれて正面パネルPに沿って正面右側には右回りの、正面左側には左回りの緩やかな旋回流20が生じる。このため、喫煙室100内に拡散する煙7はこの緩やかな旋回流20にのって、落差部Rに設けられた吸気口162aから能率よく空気濾過ユニット160内に吸気される。一方、室外の空気が開口部から給気されて進入風9が生じるため、この旋回流20は継続する。なお、第2濾過ユニット162の水平方向の模式断面図は示さなかったが、図6(b)のA−A断面の空気の流れは、第1濾過ユニット161で示した図6(a)と同様である。
(作用)
以上のように構成されているため負圧発生装置であるファン102が発生した負圧を利用して室内の空気7を空気濾過ユニット160を通過させて清浄化し喫煙室外に排気するとともに、開口部105から室外の空気を給気する。
このため、第1濾過ユニット161は、主として正面パネルP及び平面部Fの天井103側に設けられた吸気口161aから発生源19に近い上昇する煙を捉えて能率よく喫煙室室内の煙草の煙を含んだ空気の濾過ができるとともに、落差部Rから喫煙室内に拡散した煙を捉えることができる。
また、第2濾過ユニット162は、落差部Rに設けられた吸気口162aから喫煙室100内に拡散した煙を捉えて濾過するので、第1濾過ユニット161に比べて性能が低い簡易なフィルターを用いることができ、進入空気量を確保しつつ、全体として除去効率を低下せずにフィルターの消費量を低減できる。
本例の利用の態様は、実施例1と同様に、喫煙空間と禁煙空間とを分離するために使われることである。
本例の喫煙室の大きさとしては、3人から4人程度の人数収納可能とするもので、床から天井までが2m程度、奥行きが1m20cm程度、横幅が1m50cm程度である。開口は、出入口を兼ねることが多く、高さが1m80cmから2m程度、幅が60cmから70cm程度である。
出入口5から本例の禁煙室に入ってきた喫煙者は濾過ユニット160の吸込口に向かって喫煙をすることが期待される。喫煙者は、煙草を吸わない時は、おおむね胸の前で煙草をもち、煙草を吸うときに顔の前に持っていくことが多いと考えられる。したがって、平均的には、おおよそ1m50cmから60cm程度のところから煙草の煙(副流煙)が発生するものと考えられる。これは、このような喫煙室では、おおよそ高さ方向の3/4の地点であり、すくなくとも喫煙室の中間の高さより高い地点である。
以上、本発明の実施の形態について、実施例をあげて説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
本発明の喫煙室は、喫煙室をはじめ複数の人間等が居住したり仕事を行ったりする閉鎖空間における空気清浄の分野に利用できる。
本発明の喫煙室の実施形態(実施例1)を示す模式概念図である。 本発明の喫煙室の実施形態(実施例2)を示す斜視図である。 図2に示す空気濾過ユニット160の斜視図である。 (a)は、図3に示す空気濾過ユニットの水平方向断面を模式的に示したもので、(b)は(a)のB−B視模式断面図である。 (a)は、図2に示す喫煙室の空気流の断面方向の説明図で、(b)は、正面方向から見た空気流の説明図である。 図2の喫煙室の変形例で、開口部に引き戸を設け、引き戸はパンチングメタルで形成したものである。 従来例の説明図である。
1(実施例1)、100(実施例2)、200(変形例):喫煙室
2、102:負圧発生装置(ファン)
3、103:天井
4、104:床
5、105:開口部
7:未清浄の空気
8:清浄にした空気
9:進入気流、進入風
19:煙の発生源(タバコ)
20:緩やかな旋回流
60、160:空気濾過ユニット
61、161:第1の濾過ユニット
62、162:第2の濾過ユニット
61a、62b、161a、162b:吸気口
61b、62b、161b、162b:排気口
61c、62c、161c、162c:フィルター部
61c1、62c1、161c1、162c1:集塵フィルター
61c2、62c、161c1、162c2:脱臭フィルター(吸着剤)
61d、62d、161d、162d:ダクト
161e:チャンバー、
120:柱
121:梁
205:引き戸
P:正面パネル
S:棚部
T:灰皿
C:正面パネルの中央部
R:落差部

Claims (6)

  1. 空気濾過ユニット(60)と、負圧発生装置(2)と、開口部(5)とを備えた喫煙室(1)であって、
    前記空気濾過ユニット(60)は、第1の濾過ユニット(61)と第2の濾過ユニット(62)を有し、
    記第1の濾過ユニット(61)は、前記第2の濾過ユニット(62)より濾過性能が高く、
    前記第1の濾過ユニット(61)の吸気口(61a)は前記喫煙室の天井(3)側に配置され、前記第2の濾過ユニットの吸気口(62a)は前記喫煙室の床(4)側に配置され、
    前記第1の濾過ユニットの排出口(61b)及び前記第2ユニットの排出口(62b)は、前記負圧発生装置(2)に接続され、
    前記開口部(5)は出入口を兼ねており、
    前記負圧発生装置(2)が発生した負圧を利用して室内の空気(7)を前記空気濾過ユニット(60)を通過させて清浄化し室外に排気するとともに、前記開口部(5)から室内に室外の空気(9)を給気する、喫煙室(1)。
  2. 請求項1に記載の喫煙室(1)であって、
    さらに、第1吸気口(61a)と第2吸気口(61b)との間に灰皿を置くための棚部(S)を備え、
    前記第1吸気口(61a)は、前記棚部(S)より上側に、前記第2吸気口(62a)は、前記棚部(S)より下側に配置されている、喫煙室(1)。
  3. 請求項1に記載の喫煙室(1)であって、
    さらに灰皿(T)を備え、
    前記第1吸気口(61a)は、前記灰皿(T)の高さより上側に、前記第2吸気口(62a)は、前記灰皿(T)の高さより下側に設けられている、喫煙室(1)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の喫煙室(100)であって、
    前記喫煙室(100)は、水平断面がほぼ矩形形状であって、その内部に前記空気濾過ユニット(160)がその長辺のほぼ中央に前記開口部(105)と相対するように配置され、
    前記空気濾過ユニット(160)の正面パネル(P)の中央部(C)は、平面状であって水平方向の幅が出入口(105)の幅より狭く、前記中央部(C)の左右は階段状の落差部(R)に続いて平面状の平面部(F)が前記出入口(105)を向くようにして水平方向に複数回繰り返され左右ほぼ対称に伸びており、
    前記空気濾過ユニット(160)は、前記第1濾過ユニットの吸気口(161a)と前記第2濾過ユニットの吸気口(161b)をそれぞれ複数有し、
    前記第1濾過ユニットの吸気口(161a)は、前記中央部(C)と、前記平面部(F)の最上部に配置されるともに前記落差部(R)に配置され、
    前記第2吸気口(161b)は、前記落差部(R)に配置されている喫煙室(100)。
  5. 請求項4に記載の喫煙室(200)であって、
    前記開口部は、引き戸(205)により開閉可能であって、前記引き戸(205)は、パンチングメタルで形成されている喫煙室(200)。
  6. 請求項1〜5に記載の喫煙室(1、100、200)の換気方法であって、
    1)前記負圧発生装置(2、102)を駆動して負圧を発生させ、
    2)発生した負圧を利用して前記喫煙室(1、100、200)の空気(7)を第1濾過ユニット(161)及び第2濾過ユニット(162)を通過させて清浄化するとともに清浄化した空気(8)を喫煙室(1、100、200)外に排出し、
    3)あらかじめ定めた速度の進入風(9)を前記開口部(105、205)で得ることを特徴とする、喫煙室の換気方法。
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