JP2005241059A - 分煙システム - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ小さいスペースで空気清浄装置の分煙効果を高め且つ効率的に分煙できる分煙システムを提供する。
【解決手段】上方の空気を上部から吸引して下部から吹き出すテーブル型空気清浄装置30と、第1パーティション10及び第2パーティション20を有する分煙用パーティションとを具備する分煙システムであって、前記第1パーティション10には前記空気清浄装置30からの吹出口に直接的に連結されて吹き出し流を受ける導入口11と、少なくとも前記第2パーティション20まで第1の流路が設けられ、一方、前記第2パーティション20には、前記第1の流路に連通する第2の流路を有すると共に当該第2の流路に導入された前記吹き出し流を前記第2パーティション20端部から前記第1パーティション10に相対向する位置の喫煙スペースの後方へ放出するシールド用開口23が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気清浄装置の性能を最大限に活用すると共にできるだけ省スペースで分煙スペースを確保する分煙システムに関する。
近年、空気中の各種粉塵や煙草の煙を除去するために、各種空気清浄装置が提案されている。
そのうちの一つとして、喫煙コーナーなどを仕切るためのつい立てとして、つい立ての中に送風機を内蔵したエアーカーテン付つい立てが提案されている(特許文献1参照)。また、このようなエアーカーテン付つい立てによると、送風機からのエアーカーテンにより空間を仕切るものであるが、空間内に発生する煙草の煙がエアーカーテンに混入されて拡散されてしまうという問題を解消するものとして、つい立ての中に空気清浄装置及び送風機を組み込んだ空気清浄装置付つい立てが提案されている(特許文献2参照)。
このようなつい立ては、つい立ての中に送風機や空気清浄装置が組み込まれているので、非常に高価であるという問題がある。また、同様につい立ての中に様々な部品などが組み込まれているため、重量も重く、設置の手間もかかるうえ、一旦設置した後はレイアウト変更などの移動も困難であるという問題もある。更に、各つい立て内に一つ以上の送風機が組み込まれる関係上、省エネの観点からはあまり好ましいものとは言えなかった。
そこで、本出願人は、低コストで空気清浄装置の分煙効果を高めることができる分煙用パーティション及び空気清浄システムを先に提案した(特許文献3参照)。
しかしながら、この分煙用パーティションを用いた場合には、分煙スペースを確保するのにそれなりのスペースを要し、さらに狭いスペースにおいて効率的に分煙を行うことができる分煙システムの出現が要望されている。
実開平1−114874号公報 特開平6−54745号公報 特開2000−105906号公報
本発明は、このような事情に鑑み、できるだけ小さいスペースで空気清浄装置の分煙効果を高め且つ効率的に分煙できる分煙システムを提供することを課題とする。
発明者らは、鋭意検討の結果、近年知られている空気中の各種粉塵や煙草の煙を除去するために、送風機と空気清浄装置とを内蔵した箱状の本体上面に、平板状の天板を載置した形態であって、この天板の中央部に開口した吸込口から粉塵を含んだ空気やたばこ煙を吸引し、本体側面下方や本体底面から浄化された空気を排出する、移動可能なカウンターやテーブル、即ち、分煙カウンター、分煙テーブル(分煙カウンターや分煙テーブルを総称してテーブル型空気清浄装置という。)等を有効に活用し且つこれらテーブル型空気清浄装置と一体的に分煙用パーティションを配置することにより以上のような問題を解決することができないかと熟考した結果、本発明に至った。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、上方の空気を上部から吸引して下部から吹き出すテーブル型空気清浄装置と、該空気清浄装置の一方面側に密着して配置される第1パーティション及び該第1パーティションに連続して前記空気清浄装置の一方側の側方に所定距離離間して配置される第2パーティションを有する分煙用パーティションとを具備する分煙システムであって、前記第1パーティションには前記空気清浄装置からの吹出口に直接的に連結されて吹き出し流を受ける導入口と、当該第1パーティション内に前記導入口に連通して設けられると共に少なくとも前記第2パーティションまで前記吹き出し流を送る第1の流路が設けられ、一方、前記第2パーティションには、前記第1の流路に連通する第2の流路を有すると共に当該第2の流路に導入された前記吹き出し流を前記第2パーティション端部から前記第1パーティションに相対向する位置の喫煙スペースの後方へ放出するシールド用開口と、前記喫煙スペースで予想される喫煙ポイントに向かって吹き出す少なくとも1つの捕捉用開口とが設けられ、前記シールド用開口は、前記第2パーティションの前記出入口側端部の上部から下部に亘って設けられると共に当該第2パーティションの表面に直交する方向から前記分煙スペース外側に向かった斜め方向に前記吹き出し流を放出するように設けられ、一方、前記捕捉用開口は、前記第2パーティションの上部に設けられると共に前記喫煙スペースの喫煙ポイントに向かって前記吹き出し流を放出するような位置に設けられていることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第1の態様では、テーブル型空気清浄装置の周囲の最低限の喫煙スペースを分煙スペースとし、第1及び第2パーティションと、シールド用開口からシールド用空気により分煙され、また、喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙は捕捉用開口からの空気により上方へ流れださずに、空気清浄装置に捕捉されるようになる。しかも、第1及び第2パーティションは空気清浄装置からの吹き出し流を導入すると共にその流れを制御するものであり、送風機などの複雑な機構を設ける必要がない。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記捕捉用開口は、前記第2パーティションの前記端部近傍で且つ前記シールド用開口の内側に設けられて前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側の喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かって放出する第1の捕捉用開口と、前記第2パーティションの前記第1パーティション側の端部近傍に設けられて前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かって放出する第2の捕捉用開口とを含むことを特徴とする分煙システムにある。
かかる第2の態様では、空気清浄装置の周りの喫煙スペースの各喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かって空気を放出する第1及び第2の捕捉用開口を設けるようにしたので、各喫煙ポイントからの煙が誘引されて空気清浄装置に吸引され、煙が上方へ漏れるのをより効率的に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記第1パーティションの前記第1の流路は、前記導入口から導入された前記吹き出し流を当該第1パーティションの上部まで送るように設けられ、且つ当該第1パーティションの上部には、前記吹き出し流を下方又はそれより前記第1パーティション側に向かって放出する上部シールド用開口が設けられていることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第3の態様では、上部シールド用開口からの空気により、喫煙スペース内の煙が誘引されて空気清浄装置に吸い込まれるので、上方へ漏れ難くなり、より効率的に空気清浄装置に捕捉される。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記上部シールド用開口は、前記空気清浄装置の吸込口の幅方向の位置に対応して設けられ且つ幅方向寸法が前記吸込口より小さいことを特徴とする分煙システムにある。
かかる第4の態様では、上部シールド用開口から放出された空気は確実に空気清浄装置に捕捉され、清浄化される。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記第1パーティション及び前記第2パーティションには、前記導入口から導入された前記空気清浄装置からの吹き出し流の流れ制御板のみが設けられており、送風装置は内蔵されていないことを特徴とする分煙システムにある。
かかる第5の態様では、第1パーティション及び第2パーティションは複雑な機構を有さないので、比較的低コストで分煙システムを実現できる。
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様において、前記シールド用開口から放出される空気の向きは、前記第2パーティションの表面に直交する方向から前記分煙スペース外側に向かった斜め方向に30°〜60°の範囲の角度だけ傾斜していることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第6の態様では、第2パーティションのシールド用開口から所定の角度で空気を放出するので、喫煙スペースへの出入口からの煙の漏れが少ない。
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様において、前記空気清浄装置は、前記導入口に直接連結される吹出口の他に、吹き出し流を下部から吹き出す吹出口を具備することを特徴とする分煙システムにある。
かかる第7の態様では、他の吹出口を設けることにより、空気清浄装置への吹き出し流の風量を調整し、効率的に分煙できるように調整することができる。
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れかの態様の分煙システムで対称構造を有する分煙システムを2つ組み合わせて、前記第1パーティション同士を相対向させるように配置すると共に前記空気清浄装置のそれぞれを壁面に沿って配置して前記第2パーティションのそれぞれを前記壁面と相対向させて配置し、前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第8の態様では、2つの分煙システムにより、例えば、6人用の分煙スペースが確保できる。
本発明の第9の態様は、第1〜7の何れかの態様の分煙システムで対称構造を有する分煙システムを2つ組み合わせて、前記第2パーティション同士を相対向させるように配置すると共に前記空気清浄装置のそれぞれを壁面と所定距離離れた位置に配置して前記第1パーティションを前記壁面と相対向させて配置し、前記空気清浄装置と前記壁面との間及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第9の態様では、2つの分煙システムにより、例えば、6人用の分煙スペースが確保できる。
本発明の第10の態様は、第1〜7の何れかの態様の分煙システムで対称構造を有する分煙システムを4つ組み合わせて、前記第1パーティション同士及び前記第2パーティション同士をそれぞれ相対向させるように配置して前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第10の態様では、4つの分煙システムにより、例えば、12人用の分煙スペースが確保できる。
本発明の第11の態様は、第1〜7の何れかの態様において、前記空気清浄装置の他方側の側方に所定距離離間して配置され且つ前記第2パーティションと相対向する第3パーティションを具備し、当該第3パーティションは、前記第2パーティションと線対称の同一構成を有することを特徴とする分煙システムにある。
かかる第11の態様では、第1パーティションに相対向する側を壁にして第2パーティション及び第3パーティションの間のスペースが分煙スペースとなり、例えば、4人用の分煙スペースが確保できる。
本発明の第12の態様は、第11の態様の分煙システムを2つ組み合わせて、前記第1パーティション同士を相対向させるように配置して前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティション及び第3パーティションのそれぞれとの間を喫煙スペースとすることを特徴とする分煙システムにある。
かかる第12の態様では、2つの分煙システムにより、8人の分煙スペースが確保できる。
本発明によれば、テーブル型空気清浄装置と第1及び第2(又は第1〜第3の)パーティションとを組み合わせて空気清浄装置の周囲の最低限の喫煙スペースを分煙スペースとし、空気清浄装置の吹き出し流をパーティション内に直接導入すると共にパーティションに設けたシールド用開口及び捕捉用開口から放出することにより、喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙は分煙スペースの横方向外側及び上方へ流れださずに、空気清浄装置に捕捉されるという効果を奏する。しかも、第1及び第2(又は第1〜第3の)パーティションは空気清浄装置からの吹き出し流を導入すると共にその流れを制御するものであり、送風機などの複雑な機構を設ける必要がないという効果を奏する。
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明するが、本発明は、これらの構成に限定されるものではない。
図1は実施形態1に係る分煙システムの全体斜視図、図2はその一部を示す斜視図、図3はその分解斜視図、図4は第1パーティションの分解斜視図である。
これらの図面に示すように、この分煙システムは、第1パーティション10、第2パーティション20及び空気清浄装置30からなる基本分煙システム1及びその対称構造を有する分煙システムを4つ組み合わせて構成したものであり、各基本分煙システム1A〜1Dはそれぞれ、第1パーティション10A〜10D、第2パーティション20A〜20D及び空気清浄装置30A〜30Dからなるものとし、分煙システム1Aと1Cとは同一構造、分煙システム1A及び1Cと、1B及び1Dとは対称構造である。なお、これら分煙システム1A〜1Dの構造は同一又は対称構造であるので、それぞれについての詳細な説明は省略し、各部材のA〜Dを省略した符号をもって代表して説明するものとする。
これらの図面に示すように、基本分煙システム1は、上方の空気を上部から吸引して下部から吹き出すテーブル型空気清浄装置30と、該空気清浄装置30の一方面側に密着して配置される第1パーティション10と、該第1パーティション10に連続して前記空気清浄装置30の一方側の側方に所定距離離間して配置される第2パーティション20とからなり、第1及び第2パーティション10,20を分煙用パーティションと呼ぶことがある。
ここで、第1パーティション10は本実施形態では2枚のパーティションを連結したものであり、前記空気清浄装置30の前記一方面側下部に設けられた図示しない吹出口に直接的に連結されて吹き出し流を受ける導入口11と、当該第1パーティション10内に設けられた流路12とが設けられている。なお、導入口11と吹出口(後述する図6の第1吹出口32a参照)とが直接的に連結されている状態とは、両者がほぼ密着して直接連結されている状態から、両者が所定の間隔を置いて対向配置されているが、吹出口からの吹き出し流のほとんどが導入口11に導入されるように連結されている状態をいう。また、導入口11又は吹出口に流れを案内するパイプ等が設けられていてもよいが、両者をある程度の間隔で対向配置させ、好ましくは吹出口より導入口11の寸法を大きめにすればよい。
第1パーティション10は、内部を空洞にすることにより全体が流路12となっており、第2パーティション20との連結部である一方の側方端面は全体が解放されて連通口13となっており、他方の側方端面は封止されている。勿論、このように基本分煙システム1A及び1Bを連結配置された構成では解放されて連通口となっていてもよい。
また、第1パーティション10の上方端面の導入口11に対向する領域には、開口14が設けられている。さらに、第1パーティション10の上部には、開口14に対向して当該開口14から放出される空気を下方又はやや第1パーティション10側に向かって放出するように前側下方へ向かって湾曲したフラップ15が設けられている。なお、フラップ15の先端と第1パーティションとの間の隙間が、詳細は後述する上部シールド用開口15cである。また、フラップ15は、第1パーティション10A及び10Bを連結して設けた構造であるため、両者を連結した一部材としているが、パーティション毎に別部材としてもよく、1つの基本分煙システム1のみで使用する場合には、別部材となる。なお、開口14に対向しない領域に設けられたフラップ16はフラップ15と連続した意匠を構成して美観を向上させるために設けられたものである。
さらに、第1パーティション10の内部には導入口11に連通する流路12を第2パーティション20に連通する第1流路12aと、開口14へ連通する第2流路12bとに分割して導入口11からの吹き出し流の流れを制御する分割制御板17が設けられている。ここで、分割制御板17の下部は、導入口11から導入される吹き出し流の大部分を第2パーティション20側へ流し、一部を開口14側へ流すように導入口11を分割するように設けられ、導入口11の上部で屈曲して、開口14からの吹き出し流を開口14全体から放出されるように流れを案内制御するように、上部ほど第2パーティション20側に傾斜するように形成されている。
一方、第2パーティション20も第1パーティション10と同様に内部を空洞とすることにより、流路21が設けられている。具体的には、第1パーティション10の連通口13と連結される連通口22が前面の幅方向内側端部に設けられており、流路12aが流路21に連通するようになっている。また、第2パーティション20の前面の幅方向外側の端部には、シールド用開口23が上部から下部に亘って設けられている。また、シールド用開口23の若干内側上部には、第1の捕捉用開口24aが、幅方向内側端部の上部には第2の捕捉用開口24bが設けられている。
ここで、シールド用開口23から放出される空気の向きが、詳細には後述するが、表面に直交する方向から分煙スペース外側に向かった斜め方向になるように、端部に設けられた流れ制御板25などにより流れ制御されている。なお、シールド用開口23は、第2パーティション20の前面に設ける必要はなく、同様な方向に放出できれば、端面に設けてもよい。
また、第1及び第2の捕捉用開口24a、24bの外側の位置には、それぞれ流れ制御板26a、26bが設けられており、流路21の空気の一部が第1及び第2の捕捉用開口24a、24bから放出され、且つ詳細は後述するが、それぞれ所定の喫煙ポイントに向かう方向に放出されるように流れ制御されている。なお、第2パーティション20の上端部には、フラップ27が設けられているが、第1パーティション10とのデザインを合わせるためのもので、特になくても問題ない。
一方、空気清浄装置30は、一般的なテーブル型空気清浄装置であれば特に限定されないが、その一例を、図5〜図7を参照しながら詳細に説明する。図5は、一実施形態に係るテーブル型空気洗浄装置の一部を切り欠いた斜視図、図6はそのA−A′断面図、図7はそのB−B′断面図である。
これら図面に示すように、本実施形態の空気清浄装置30は、平均的なテーブル型の空気清浄装置であり、天板31と、テーブル本体32とを具備し、テーブル本体32内には、集塵部33及びファン34が配置されており、ファン34の吹出側下流側に緩流吹出構造35が設けられている。
天板31には、長方形の貫通孔である開口部31aが設けられており、これら開口部31aの上面側(外側)の開口にはスリット板31bが設けられて、吸込口31を形成している。一方、集塵部33は、図中上面側の吸入開口33aから吸い込んだ空気中のたばこ煙や塵埃等の粒子を静電気的に、濾過により、又はその両方の作用で集塵し、清浄化した空気を図中下面側の吹出開口33bから吹き出すものであれば何れの方式でもよいが、本実施形態では、静電式集塵方式の荷電集塵部を用いている。
すなわち、集塵部33は、本実施形態では、例えば、吸込開口33aの内方に、順次、プレフィルタ、荷電部であるアナオナイザ、及び捕集部であるコレクタが内蔵されている。従って、吸込開口33aから含塵空気等を送り込むと、塵埃が除去された清浄空気が反対側の吹出開口33bから吐出されるようになっている。
また、アイオナイザ及びコレクタは、放電電極部材、対向電極部材、非集塵電極部材及び集塵電極部材の組み合わせにより形成し、対向電極部材及び集塵電極部材は体積固有抵抗値が107Ωcm以下の導電性樹脂材料で形成し、非集塵電極部材は体積固有抵抗値が1010〜1013Ωcmの半導電性樹脂材料で形成するのが好ましい。この場合、アイオナイザは、放電電極部材と対向電極部材との組み合わせにより構成され、コレクタは、集塵電極部材と非集塵電極部材との組み合わせにより構成される。このように構成したアイオナイザ及びコレクタでは、アイオナイザにより荷電された粒子の中に導電性粉塵が混在していても、非集塵電極部材の電荷の移動が半導電性樹脂材料の抵抗で制限されるため、集塵部の非集塵電極部材と集塵電極部材との間でのスパーク発生が防止できる。
また、集塵部33の下方側(吹出開口33b側)のファン34は、シロッコファンであり、テーブル本体32の長手方向に並んで一対設けられており、排出口34aが下方に向かって開口しており、排出口34aに合わせた開口を有する仕切板35に固定されている。そして、このファン34の下流側(排出口34a側)の吹出流路には、緩流吹出構造36が設けられている。
なお、緩流吹出構造36は、流路抵抗となる通風抵抗体36aを有し、ファン34からの吹き出し流が通風抵抗体36aを介して緩流となって吹き出すようになっている。かかる緩流吹出構造36は、勿論、必ずしも設ける必要はないことはいうまでもない。
このような吹き出し流は、テーブル本体32の下部に設けられた第1吹出口32a、第2吹出口32b及び第3吹出口32cから吹き出される。第1吹出口32aは、テーブル本体32の第1パーティション10側の裏面の下部に設けられ、第2吹出口32bは、テーブル本体32の前面下部に設けられ、第3吹出口32cは底面に設けられている。そして、第1吹出口32aは、第1パーティション10の導入口11に対向して配置されている。また、第3吹出口32cからの吹き出し流は、その下方に設けられた底面吹出しカバー37により第1パーティション10の導入口11に導入されるようになっている。これにより、第1吹出口32a及び第3吹出口32cからの吹き出し流はそれぞれ導入口11と直接的に連結されるようになっている。なお、第2吹出口32は、第1吹出口32aと第3吹出口32cへの吹き出し流の風量を調整するために設けられたものであり、必ずしも設ける必要はない。ただし、設ける場合には、テーブル本体32の下部に、すなわち、前面下部に設けるのが好ましい。
本実施形態の分煙システムは、上述した基本分煙システム1を4つ組み合わせることにより構成されている。すなわち、分煙システム1Aと、その対称構造を有する分煙システム1Bとを第2パーティション20A及び20Bを所定の間隔を置いて相対向させて配置し、さらに、これらと同一構造の分煙システム1C及び1Dを、第1パーティション10A及び10Bに第1パーティション10D及び10Cを所定の間隔を置いて相対向させて、第1パーティション10A〜10D及び第2パーティション20A〜20Dで囲まれたb領域を分煙領域としている。なお、このような分煙システムでは、第2パーティション20の端部同士の間が出入口2となる。
このような分煙システムの使用状態を図8〜図11に示す。これらの図面に示すように、かかる分煙システムでは、空気清浄装置30のそれぞれの周りに3名ずつの喫煙スペース、すなわち、第1パーティション10に対向する位置に2名分、空気清浄装置30の側面、第2パーティション20との間に1名分が確保され、それぞれのスペースで喫煙者40が、合計12名喫煙できるようになっている。
かかる分煙システムでは、空気清浄装置30の第1吹出口32aから吹き出されて第1パーティション10の導入口11に導入された吹き出し流の一部は、第2パーティション20のシールド用開口23から放出される空気流51となる。空気流51は、第1パーティション10に対向する領域の喫煙スペースの喫煙者40の裏側に向かって、すなわち、第2パーティション20の表面とは直交する方向から外側に傾斜して放出され、出入口2をシールドするように作用する。なお、シールド用開口23は、第2パーティション20の上部から下部に亘って全体に且つ連続的に設けられているが、一部が欠けても、あるいは間欠的に設けられていても、全体に亘ってシールド効果が発揮されるものであればよい。
このような空気流51の放出方向は、図11に示すように、第2パーティション20の表面に直交する方向に対して、30°〜60°の範囲で傾斜した方向が好ましいことがわかった。すなわち、60°より大きいと、相対向する第2パーティション20からの空気流51同士が衝突してシールド効果が発揮されず、一方、30°より小さいと、喫煙者40に空気流51が衝突して、同じくシールド効果が発揮されないことがわかった。
図12は、角度が30°より小さく、空気流51が喫煙者に衝突してしまい、シールド効果が発揮されない例であり、図13は、角度が90°に近く、空気流51同士が衝突してシールド効果が発揮されない例である。
また、第2パーティション20の端部側に設けられた第1の捕捉用開口24aから放出される空気流52は、第1パーティション10に対向した喫煙スペースの喫煙者40の喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かうように、第2パーティション20の表面にほぼ直交する方向に放出されるように設定されている。ここで、第1の捕捉用開口24aは、第2パーティション20の上部のみ、すなわち、喫煙者40の喫煙ポイントの領域に合わせて設けられているのが好ましい。
例えば、図14に示すように、シールド用開口23と同様に上部から下部に亘って第1の捕捉用開口24cを設けると、風向きがシールド用開口23からの空気流と同様な空気流52aになってしまうためか、捕捉効果が発揮されなかった。また、図15に示すように、第1の捕捉用開口24aからの風量を著しく大きく設定して空気流52bが強すぎると、喫煙ポイントからの煙が空気清浄装置30の吸い込み領域に流れ込まず、分煙効果が発揮されなかった。また、図16に示すように、第1の捕捉用開口24aから第2パーティション20側の喫煙ポイントに向かって空気流52cが放出されるように、風向板20aを設けると、喫煙ポイントからの煙が空気清浄装置30の吸い込み領域に流れ込まず、好ましくなかった。
さらに、第2パーティション20の内側の第2の捕捉用開口24bからの空気流53は、空気清浄装置30の側方の喫煙スペースの喫煙者の喫煙ポイントに向かうように、第2パーティション20の表面にほぼ直交する方向に放出されるように設定されている。
この第2の捕捉用開口24bも、第1の捕捉用開口24aと同様な理由から、上部のみ、すなわち、喫煙ポイントの領域からの空気を誘引する方向に向くように設けられるのが好ましく、具体的には、第2パーティション20の表面に直交する方向に放出するように設けるのが好ましく、また、ここからの空気流53は、喫煙ポイントの煙を誘引して空気清浄装置30の吸い込み領域に流すような方向及び強さになるように設定するのが好ましい。
空気流51はシールド用なので、比較的大きな風量とするのがよいが、空気流52、53は、喫煙ポイントあるいはその近傍に向かってそこからの煙を誘引する方向に向かうので、大き過ぎない適当な風量に設定するのが好ましい。風量が大きすぎると、かえって煙を拡散させてしまうからである。
このような空気流51〜53の風向及び風量は、流れ制御板25や26a,26bの形状や配置などによって調整することができる。
一方、第1パーティション10の開口14からの空気流54は、フラップ15の屈曲部15aにより下方に向かって放出され、空気清浄装置30の吸込口31cに向かって放出されるようになっている。このような方向に放出すると、煙を誘引して吸込み効率が増加し、分煙の効果が増加することがわかった。一方、この空気流54を、下方前方より上向きに、例えば、喫煙者40の頭上に向かって第1パーティション10に対して直交する方向に放出すると、煙が上方へ逃げてしまい、また、吸込口31c以外の領域に向かうように放出すると、吸い込み効率が低下し、分煙の効果が低下することがわかった。
すなわち、図17(a)、(b)に示すように、フラップ15は、所定の曲率で屈曲する屈曲部15aと、その先端の直線部15bとを有する構造が好ましく、直線部15bは第1パーティション10の表面パネル10aとほぼ平行となるように下方に向いているのが好ましい。また、表面パネル10aの上端と、直線部15bとがオーバーラップした寸法Aがある程度ないと、空気流54は前方へ拡散してしまい、一方、寸法Aが大きすぎると、空気流54の吹出口が喫煙ポイントより低くなり、共に好ましくない。なお、この場合、表面パネル10aとフラップ15の先端との間の開口が上部シールド用開口15cとなる。
例えば、図18(a)及び(b)は、屈曲部15aのみを有して寸法Aがほとんどなく、空気流54が前方へ拡散してしまい好ましくなかった例であり、図18(c)は、直線部15bが長すぎて、空気流54の吹出口である上部シールド用開口15cが喫煙ポイントより低くなってしまい好ましくなかった例である。一方、図18(d)は、直線部15dが表面パネル10a側へ屈曲しており、空気流54が真下又はやや表面パネル10a側に行くため好ましい例である。
このような実験から、直線部15bと表面パネル10aのオーバーラップした寸法Aは、第1パーティション10の表面と直線部15bとの間隔である寸法B以上あり、直線部15bの先端の位置で規定される上部シールド用開口15cの位置が喫煙ポイントより上にあるのが好ましい。なお、直線部15bがなくても、図18(d)のように、空気流54を真下又はやや表面パネル10a側に放出する構造とすればよい。
また、空気流54の第1パーティション10の幅方向の寸法は、吸込口31cと同等か小さく設定されている。空気流54の幅が吸込口31cの幅より大きいと、吸込口31cから吸い込まれない煙が拡散してしまうので、全て吸込口31cから吸い込まれるようにするためには、空気流54の幅は、吸込口31cと同等か小さくなるようにするのが好ましい。
さらに、図19に示すように、フラップ15を設けた場合、フラップ15により折り返された空気流54の幅方向への拡散を防止する案内板18を幅方向両側に設けると共に、空気清浄装置30の吸込口31cと第1パーティション10との間の領域に衝突する空気流54の一部を吸込口31c方向に反射する反射板19を吸込口31cの第1パーティション10側に設けてもよい。すなわち、案内板18は、フラップ15の先端の幅方向両側の位置から空気清浄装置30の天板31まで延設された部材である。また、反射板19は、空気清浄装置30の天板31上に設けられて、天板31の第1パーティション10側の外側が高く、吸込口31c側の内側が低くなるように傾斜した反射面を有する部材である。
なお、空気清浄装置30の前面下部の第2吹出口32bから吹き出された空気は、分煙スペース全体の空気の流れの状況から、第1パーティション10に対向する喫煙スペースの喫煙者40の下方を通る空気流55となり、喫煙者40の背後の中央から上昇流56となるが、シールド用開口23からの空気流51によるシールド効果を妨げるものではない。
このような分煙システムでは、空気流51〜55の風量は、空気清浄装置30の吹き出し流によるものであり、その合計風量は、空気清浄装置30の吹出風量に一致する。そして、空気流51〜55の風速及び風量は、空気清浄装置30の第1吹出口32aへ吹き出す風量の割合の設定、及び第1パーティション10及び第2パーティション20内の空気流の分割及び流れ制御により、空気流51〜55のそれぞれの風速及び風量を適宜設定することができる。
空気清浄装置30の全体風量を14m/minとした場合、シールド用開口23から放出される空気流51は、1.6〜2.0m/min程度、第1捕捉用開口24aからの空気流52は、0.1〜0.3m/min程度、第2捕捉用開口24bからの空気流53は、1.1〜1.3m/min程度、上部シールド用開口15c(開口14)からの空気流54は、0.5〜0.9m/min程度であり、残りは空気清浄装置の下部から放出される(10m/min程度)。
(試験例1)
上述した実施形態1の分煙システムを図20及び図21に示すように設置して分煙効果を測定した。図20及び図21に示すように、上述した基本分煙システム1を4つ組み合わせて、7250mm×7300mm×3000mm(高さ)のチャンバー60内に設置した。ここで、4つの基本分煙システム1は3200mm×4000mmの設置面積であり、第1パーティション10の後方1000mm、及び第2パーティション20の間の出入口から外側1000mmで、高さ1500mmの位置を、それぞれ第1〜第4の測定地61〜64とした。また、喫煙ポイント65は、各喫煙者40に対応する12カ所とし、高さは1100mmとし、喫煙ポイント65から煙草の副流煙を発生させ、第1〜第4測定地61〜64で、粒子濃度及び一酸化炭素濃度を、1分毎に18分後まで測定した。なお、粒子濃度はP−5H2(柴田科学社製)、一酸化炭素濃度はCM−5C(ガステック社製)で測定した(これを実施例1とする)。
比較のため、図22に示すように、空気流の放出を全く行わないパーティション100及び200を同様な寸法及び配置で設置した以外は、同様にした例を比較例1とした。
また、図23に示すように、空気清浄装置30のみを配置し、チャンバー60の四隅にファン66を配置すると共にその後方に喫煙ポイント67を配置して喫煙ポイント67からの煙をチャンバー60内に拡散させて、同様な測定を行った。これを基準例とする。
これらの結果を図24及び図25に示す。なお、グラフには、第1〜第4測定地61〜64の平均値を示す。
この結果、実施例1では、パーティションのみを設けた比較例1や煙を混合した基準例と比較して、粒子濃度及び一酸化炭素濃度共に低かった。粒子濃度は、14分以降の定常濃度の領域の平均で、0.107mg/mと、比較例1の0.133mg/mや基準例の0.180mg/mと比較して著しく小さく、一酸化炭素濃度は、最終濃度値が、比較例1及び基準例の6.9ppmに対して、4.7ppmと上昇度合いは小さかった。
また、これらの数値で、実施例1及び比較例1の漏洩率及び改善率を以下のようにして求めた結果を表1に示す。この結果、本発明の分煙システムでは、第1パーティション10及び第2パーティション20からの空気流51〜54の効果により、分煙領域外への煙の漏洩率がかなり改善されることがわかった。
漏洩率=[(実施例1又は比較例1)/基準例]×100(%)
改善率=100−漏洩率(%)
Figure 2005241059
(試験例2)
試験例1と同様にして、図26に示すように、図18(a)と同様なフラップ15aを有すると共に図14と同様に上部から下部に亘って設けられた捕捉用開口24cを設けた分煙システム(比較例2とする)、図27に示すように、図18(a)と同様なフラップ15aを有すると共に、実施例1の第2の捕捉用開口24bを有さない以外は実施例1と同様な分煙システム(比較例3とする)、図28に示すように、図18(a)と同様なフラップ15aを有する以外は実施例1と同様な分煙システム(比較例4とする)、及び上述した実施例1、並びに図19に示すように、実施例1に案内板18及び反射板19を付加した分煙システム(実施例2とする)について、試験例1と同様に、第1〜第4測定地61〜64で、粒子濃度及び一酸化炭素濃度を、1分毎に18分後まで測定した。
この結果を、図29及び図30に示す。この結果、フラップ15aからの空気流が吸込口31cで捕捉できない比較例2〜4では、粒子濃度及び一酸化炭素濃度の両方で効果を発揮できるものはなかった。
また、同様なフラップ15aを有するもので、捕捉用開口が上部のみである第1の捕捉用開口24a有する比較例3と、下部まで延設した捕捉用開口24cを有する比較例2とを比較すると、粒子濃度について大きな差が出ることがわかった。これは、第1の捕捉用開口24aの方が煙の捕捉効果が高いことを示している。
さらに、第2の捕捉用開口24bの有無だけが異なる比較例3及び4を比較すると、同様に粒子濃度について差が出ており、第2の捕捉用開口24bも喫煙ポイントからの煙の捕捉効果が高いことが立証された。
ただし、第2の捕捉用開口24bは、喫煙ポイントをどこに想定するかによっては必須ではなく、本発明の分煙システムにおいて必須の構成でないことはいうまでもない。
(他の実施形態)
本発明に係る、第1パーティション10、第2パーティション20及び空気清浄装置30からなる基本分煙システム1は、上述した実施形態では、その対称構造を有する分煙システムを含めて4つ組み合わせた使用例を主に説明したが、単独でも、勿論、二つ組み合わせても同様に使用することができる。
図31は1つの基本分煙システムからなる3名用の分煙システムに示す。この例では、上述した基本分煙システム1の対称構造である分煙システム1Bを、部屋の隅に配置して、直交する壁面71及び72のそれぞれに第1パーティション10及び第2パーティション20をそれぞれ相対向させて配置し、壁面71と第2パーティション20の端部との間を出入口2としてある。この実施形態でも、上述した実施形態と同様な作用効果を奏するものである。なお、この場合、第1パーティション10に相対向して壁面71が存在するが、上述した実施形態と同様に、図32に示すように、空気流55は、壁面71に沿って上昇流56となる。
また、図33は、2つの基本分煙システムからなる6名用の分煙システムを示す。この例では、分煙システム1Aとその対称構造の分煙システム1Bとを第1パーティション10同士を相対向させて配置すると共に、第2パーティション20を壁面73に相対向させて配置したものであり、第2パーティション20の端部の間を出入口2としてある。この例でも、上述した実施形態と同様な作用効果を奏するものである。
図34は、2つの基本分煙システムからなる6名用の分煙システムを示す。この例では、分煙システム1Aとその対称構造である1Bとを第1パーティション10同士を連結して配置したものであり、それぞれの第2パーティション20の端部と壁面73との間を出入口2としてある。この例でも、上述した実施形態と同様な作用効果を奏するものである。
さらに、上述した実施形態では、基本分煙システム1を3名用として説明したが、基本を2名用とすることもでき、図35に示すように、2名用の分煙システム1Eとその対称構造である1Fとを組み合わせて4名用の分煙システムを構成することができる。この場合にも、上述した実施形態と同様な作用効果を奏するものである。なお、同様に、2名用、8名用も構成できることはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、喫煙者が腰掛けて喫煙することを前提として説明してきたが、立って喫煙するシステムも同様に構成できる。例えば、図36に示すように、空気清浄装置及びパーティションの高さを相対的に高く設定した以外は同様な構成の分煙システム1G及びその対称構造の分煙システム1Hを用いれば、同様な分煙システムを構成できることはいうまでもない。
本発明の分煙システムは、壁際の他、オープンなスペースの中で非常に狭いスペースに配置でき且つ第1及び第2パーティションに囲まれた分煙領域は、高い効率で分煙されるので、オフィスや工場、各種店舗内、各種公共施設内などの片隅あるいはオープンスペースに設置して、有効な分煙領域を形成することができる。
本発明の実施形態1の分煙システムの全体斜視図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの一部の分解斜視図である。 本発明の実施形態1の第1パーティションの分解斜視図である。 本発明の実施形態1の分煙システムに用いる空気清浄装置の一部を切り欠いた斜視図である。 図5のA−A′断面図である。 図5のB−B′断面図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの使用状態を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの使用状態を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの使用状態を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの使用状態を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムを変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムを変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムを変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムを変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムを変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムのフラップ部の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムのフラップ部を変形した比較例の構造を示す図である。 本発明の実施形態1の分煙システムの変形例を示す図である。 本発明の試験例1の実施例1の配置を示す図である。 本発明の試験例1の実施例1の配置を示す図である。 本発明の試験例1の比較例1の配置を示す図である。 本発明の試験例1の基準例の配置を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示すグラフである。 本発明の試験例1の結果を示すグラフである。 本発明の試験例2の比較例2の分煙システムの構造を示す図である。 本発明の試験例2の比較例3の分煙システムの構造を示す図である。 本発明の試験例2の比較例4の分煙システムの構造を示す図である。 本発明の試験例2の結果を示すグラフである。 本発明の試験例2の結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る分煙システムを示す図である。
符号の説明
1,1A〜1D 基本分煙システム
10,10A〜10D 第1パーティション
11 導入口
14 開口
15 フラップ
20,20A〜20D 第2パーティション
23 シールド用開口
24a 第1の捕捉用開口
24b 第2の捕捉用開口
30,30A〜30D 空気清浄装置
31a 開口部
32a 第1吹出口
51〜54 空気流

Claims (12)

  1. 上方の空気を上部から吸引して下部から吹き出すテーブル型空気清浄装置と、該空気清浄装置の一方面側に密着して配置される第1パーティション及び該第1パーティションに連続して前記空気清浄装置の一方側の側方に所定距離離間して配置される第2パーティションを有する分煙用パーティションとを具備する分煙システムであって、
    前記第1パーティションには前記空気清浄装置からの吹出口に直接的に連結されて吹き出し流を受ける導入口と、当該第1パーティション内に前記導入口に連通して設けられると共に少なくとも前記第2パーティションまで前記吹き出し流を送る第1の流路が設けられ、一方、前記第2パーティションには、前記第1の流路に連通する第2の流路を有すると共に当該第2の流路に導入された前記吹き出し流を前記第2パーティション端部から前記第1パーティションに相対向する位置の喫煙スペースの後方へ放出するシールド用開口と、前記喫煙スペースで予想される喫煙ポイントに向かって吹き出す少なくとも1つの捕捉用開口とが設けられ、前記シールド用開口は、前記第2パーティションの前記出入口側端部の上部から下部に亘って設けられると共に当該第2パーティションの表面に直交する方向から前記分煙スペース外側に向かった斜め方向に前記吹き出し流を放出するように設けられ、一方、前記捕捉用開口は、前記第2パーティションの上部に設けられると共に前記喫煙スペースの前記喫煙ポイントに向かって前記吹き出し流を放出するような位置に設けられていることを特徴とする分煙システム。
  2. 請求項1において、前記捕捉用開口は、前記第2パーティションの前記端部近傍で且つ前記シールド用開口の内側に設けられて前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側の喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かって放出する第1の捕捉用開口と、前記第2パーティションの前記第1パーティション側の端部近傍に設けられて前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースの喫煙ポイントからの煙を誘引する方向に向かって放出する第2の捕捉用開口とを含むことを特徴とする分煙システム。
  3. 請求項1又は2において、前記第1パーティションの前記第1の流路は、前記導入口から導入された前記吹き出し流を当該第1パーティションの上部まで送るように設けられ、且つ当該第1パーティションの上部には、前記吹き出し流を下方又はそれより前記第1パーティション側に向かって放出する上部シールド用開口が設けられていることを特徴とする分煙システム。
  4. 請求項3において、前記上部シールド用開口は、前記空気清浄装置の吸込口の幅方向の位置に対応して設けられ且つ幅方向寸法が前記吸込口より小さいことを特徴とする分煙システム。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記第1パーティション及び前記第2パーティションには、前記導入口から導入された前記空気清浄装置からの吹き出し流の流れ制御板のみが設けられており、送風装置は内蔵されていないことを特徴とする分煙システム。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記シールド用開口から放出される空気の向きは、前記第2パーティションの表面に直交する方向から前記分煙スペース外側に向かった斜め方向に30°〜60°の範囲の角度だけ傾斜していることを特徴とする分煙システム。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記空気清浄装置は、前記導入口に直接連結される吹出口の他に、吹き出し流を下部から吹き出す吹出口を具備することを特徴とする分煙システム。
  8. 請求項1〜7の何れかの分煙システムで対称構造を有する分煙システムを2つ組み合わせて、前記第1パーティション同士を相対向させるように配置すると共に前記空気清浄装置のそれぞれを壁面に沿って配置して前記第2パーティションのそれぞれを前記壁面と相対向させて配置し、前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システム。
  9. 請求項1〜7の何れかの分煙システムで対称構造を有する分煙システムを2つ組み合わせて、前記第2パーティション同士を相対向させるように配置すると共に前記空気清浄装置のそれぞれを壁面と所定距離離れた位置に配置して前記第1パーティションを前記壁面と相対向させて配置して前記空気清浄装置と前記壁面との間及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システム。
  10. 請求項1〜7の何れかの分煙システムで対称構造を有する分煙システムを4つ組み合わせて、前記第1パーティション同士及び前記第2パーティション同士をそれぞれ相対向させるように配置して前記空気清浄装置の前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティションとの間を喫煙スペースとするように用いることを特徴とする分煙システム。
  11. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記空気清浄装置の他方側の側方に所定距離離間して配置され且つ前記第2パーティションと相対向する第3パーティションを具備し、当該第3パーティションは、前記第2パーティションと線対称の同一構成を有することを特徴とする分煙システム。
  12. 請求項11の分煙システムを2つ組み合わせて、前記第1パーティション同士を相対向させるように配置して前記第1パーティションとは反対側及び前記空気清浄装置と前記第2パーティション及び第3パーティションのそれぞれとの間を喫煙スペースとすることを特徴とする分煙システム。

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