JPH06101872A - 空調構造 - Google Patents

空調構造

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Publication number
JPH06101872A
JPH06101872A JP4273769A JP27376992A JPH06101872A JP H06101872 A JPH06101872 A JP H06101872A JP 4273769 A JP4273769 A JP 4273769A JP 27376992 A JP27376992 A JP 27376992A JP H06101872 A JPH06101872 A JP H06101872A
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JP
Japan
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air
conditioned
space
conditioner
air conditioner
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Application number
JP4273769A
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English (en)
Inventor
Ryosuke Satake
良祐 佐武
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】既設の空調機を交換することなく、また、必要
以上の大風量の空調機を用いることなく、容易に吹出風
速を上昇させること。 【構成】天井パネル6に仕切られて供給空間7と居室1
aが形成された部屋1bにおいて、天井パネルには、天
井吹出口9が、空調機10が吹き出した空調空気40を
供給空間から居室へ向けて吹き出すように設けられ、ま
た天井パネルに、加圧ファン20を居室の空気を供給空
間に供給し得る形で設け、更に空調機の吹出口に、逆止
ダンパ16を空調機の吹出口から空調機内への流れを防
止し得る形で設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション、ビル等の
建築物において、室内の冷暖房を行なうのに好適な空調
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内全体の冷暖房を行なうため
に、スラブの天井面の下方に、天井パネルを水平に設け
て天井を二重とし、天井パネルにはアネモスタット等の
天井吹出口を設けて、この二重天井内に空調機から空調
空気を供給して、天井パネルに設けた天井吹出口から空
調空気を室内に吹き出すことが行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、天
井パネルの接続部や天井パネルに照明器具等を取り付け
た取付部周囲等に隙間が形成されるので、二重天井内に
供給した空調空気が、これら天井パネルの接続部や天井
パネルに取り付けられた照明器具の取付部周囲等から漏
洩する。すると、天井パネルの天井吹出口から吹き出さ
れる空調空気の風量が不足し、室内に吹き出される空調
空気の吹出風速が設計値よりも低下して、室内全体に空
調空気が到達せず温度ムラができて問題であった。この
問題の解決策の一つとしては、空調機をより風量の大き
いものに替えることにより、室内に天井吹出口から吹き
出される空調空気の吹出風速を設計値まで上昇させるこ
とが考えられるが、既に設置された空調機を取り替える
ことは、不経済であり、また手間である。また、天井吹
出口の空調空気が通過する断面積を小さくすることによ
り、吹出風速を設計値まで上昇させることも考えられる
が、アネモスタット等の天井吹出口は、現状では最も効
率良く室内に空調空気を吹き出すことができるものであ
り、この天井吹出口の形状(断面積)を変更することは
困難である。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、既設
の空調機を交換することなく、容易に吹出風速を上昇し
得る空調構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の内、第1
の発明は、供給空間(7)と空調空間(1a)がパネル
部材(6)に仕切られる形で形成された部屋(1b)を
有し、前記パネル部材に、空調空気吹出口(9)をこれ
ら供給空間と空調空間とを連通し、かつ該空調空気吹出
口の吹出方向を前記空調空間へ向ける形で設け、前記部
屋に、第1の送風手段(12)を有する空調機(10)
を該空調機の吹出口(11b)を前記供給空間に空調空
気(40)を供給し得る形で接続し、かつ前記空調機の
吸込口(11a)を前記空調空間に接続して構成した空
調構造において、前記部屋に、第2の送風手段(20)
を前記空調空間の空気を前記供給空間に供給し得る形で
設け、前記空調機の吹出口に、逆止手段(16)を前記
吹出口から前記空調機内への流れを防止し得る形で設け
て構成される。
【0006】また、本発明の内、第2の発明は、供給空
間(7)と空調空間(1a)がパネル部材(6)に仕切
られる形で形成された部屋(1b)を有し、前記パネル
部材に、空調空気吹出口(9)をこれら供給空間と空調
空間とを連通し、かつ該空調空気吹出口の吹出方向を前
記空調空間へ向ける形で設け、前記部屋に、第1の送風
手段(12)を有する空調機(10)を該空調機の吸込
口(11a)を前記空調空間に接続する形で設け、前記
空調機に、補償空気吸入管(17)を前記空調機が形成
した空調空気(40)を該補償空気吸入管に供給し得る
形で設け、前記補償空気吸入管に、吐出口(17b)を
該補償空気吸入管に供給された空調空気を吐出し得る形
で形成し、かつ補助取入口(17c)を前記吐出口と前
記空調空間とを連通する形で形成し、また、前記補償空
気吸入管に、流量調整手段(17d)を前記補助取入口
を開閉し得る形で設け、更に、前記補償空気吸入管に、
前記空調機の第1の送風手段の吹出風量を越える風量を
吹出し得る第2の送風手段(20)を該第2の送風手段
の吸込口(20a)と前記補償空気吸入管の吐出口とを
接続し、かつ該第2の送風手段の吹出口(20b)を前
記供給空間に接続して構成される。
【0007】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により、本発明のうち第1の発明
は、第2の送風手段(20)を作動させて空調空間(1
a)の空気を供給空間(7)に供給することにより、既
設の空調機(10)の第1の送風手段(12)が供給空
間に供給し得る吐出風量に、第2の送風手段の吐出風量
を加算する形で、供給空間に供給される風量を補うよう
に作用する。また、本発明のうち第2の発明は、第2の
送風手段(20)を空調機(10)の第1の送風手段
(12)の吹出風量を越える風量を吹出すように作動さ
せて、空調空間(1a)の空気を補償空気吸入管(1
7)の補助取入口(17c)から吸入する形で、空調機
が形成した空調空気(40)と共に空調空間(1a)の
空気を、供給空間(7)に供給することにより、既設の
空調機の第1の送風手段が供給空間に供給し得る吐出風
量に、第2の送風手段の吐出風量を加算する形で、供給
空間に供給される風量を補うように作用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による空調構造が適用されたマンシ
ョンの一実施例を示す破断側面図、図2は、本発明によ
る空調構造が適用されたマンションの別の例を示す破断
側面図である。
【0010】本発明による空調構造が適用されたマンシ
ョン1は、図1に示すように、部屋1bを有しており、
部屋1bには、各階の部屋1bの水平面を構成するスラ
ブ2が設けられている。各スラブ2の図中左右には、そ
れぞれ紙面垂直方向に通る梁4、4がスラブ2を支持す
る形で設けられており、各スラブ2の上面には、それぞ
れ床面2aが形成されている。また、各スラブ2の下面
には、それぞれ天井面2bが形成されており、スラブ2
の床面2aには、壁3、3が床面2aと上方の梁4、4
との間を閉塞する形で床面2aに立設されている。スラ
ブ2の天井面2bの図中下方には、板状の天井パネル6
が所定間隔で水平方向に設けられており、即ち、天井パ
ネル6と天井面2bとにより二重天井を形成している。
また、天井パネル6と天井面2bとの間(天井パネル6
と天井面2bとが形成する二重天井内)には、供給空間
7が形成されており、天井パネル6と床面2aとの間に
は、居室1aが形成されている。即ち、マンション1の
部屋1bには、居室1a及び供給空間7が天井パネル6
に仕切られる形で形成されている。
【0011】また、天井パネル6には、図1に示すよう
に、開口部6aが供給空間7と居室1aを連通する形で
穿設されており、これら天井パネル6の開口部6aに
は、アネモスタット等の天井吹出口9が冷気または暖気
に調整された空調空気40等を居室1aへ向けて吹き出
し得る形で設けられている。即ち、後述する空調機10
から空調空気40が供給空間7に供給されると、この供
給された空調空気40は、天井パネル6に設けられた天
井吹出口9から居室1a内へ向けて吹き出される。
【0012】また、居室1aには、空調機10が設置さ
れており、空調機10は、図1に示すように、箱形の本
体11を有している。本体11の下部には、開口部であ
る吸込口11aが本体11内部と居室1aとをフィルタ
等を介して連通する形で設けられており、本体11内の
吸込口11aの図中左方には、送風自在なブロワ12が
吸込口11aから吸い込んだ空気を上方に吹き出し得る
形で設けられている。本体11内のブロワ12の上方に
は、空調用コイル13が設けられており、本体11の空
調用コイル13の上方には、吹出口11bが本体11内
部と本体11外部である居室1aとをダクト15、供給
空間7、天井吹出口9等を介して連通する形で設けられ
ている。即ち、空調機10は、ブロワ12を作動させる
と、吸込口11aから居室1a内の空気を吸い込んで、
上方に吹き出し、空調用コイル13を通り吹出口11b
から本体11外に吹き出されるといった流れが形成され
る。また、空調用コイル13には、図示しないコンプレ
ッサ等が本体11内に取り入れた空気の冷却用の液化若
しくは気液混合した冷媒、または加熱用の高温の冷媒を
選択的に空調用コイル13へ供給し得る形で設けられて
いる。即ち、冷却用の液化若しくは気液混合した冷媒を
空調用コイル13へ供給するように選択した場合、空調
用コイル13へ供給された空気は、冷媒の気化熱により
冷却されて、冷房用の冷気である空調空気40として調
整形成することができる。一方、高温の冷媒を空調用コ
イル13へ供給するように選択した場合、空調用コイル
13へ供給された空気は、冷媒の放熱により暖められ
て、暖房用の暖気である空調空気40として調整形成す
ることができる。
【0013】また、空調機10の吹出口11bには、図
1に示すように、直管等から成るダクト15が接続され
ており、ダクト15は、天井パネル6を貫通して空調機
10と供給空間7とを連通する形で設けられている。ま
た、ダクト15の供給空間7側の端部には、開閉自在な
逆止ダンパ16が空気がダクト15を介して空調機10
の吹出口11b側から空調機10内に逆流することを防
止し得る形で設けられている。なお、図1においては、
空調機10は居室1a内に設けているが、空調機10
は、供給空間7へ空調空気40を供給できれば良く、空
調機10は居室1a外に設けても良い。即ち、空調機1
0の吸込口11aと居室1aを配管等で接続し、また吹
出口11と供給空間7も配管等で接続する形で設けても
良い。
【0014】また、天井パネル6には、図1に示すよう
に、軸流式ファン等の送風自在な加圧ファン20が設け
られており、加圧ファン20の下部には、吸込口20a
が加圧ファン20内部と居室1aとをフィルタ等を介し
て連通する形で設けられている。また、加圧ファン20
の上部には、吹出口20bが加圧ファン20内部と供給
空間7とを連通する形で設けられている。即ち、加圧フ
ァン20は、吸込口20aから居室1a内の空気を取り
込んで、吹出口20bから供給空間7へ吹き出し、居室
1a内の空気を供給空間7に補償空気41として吹き出
すことができる。なお、図1においては、加圧ファン2
0は居室1a側に設けているが、居室1aの空気を供給
空間7へ供給できれば良く、加圧ファン20は供給空間
7側(即ち、天井パネル6と天井面2bとが形成する二
重天井内)に設けても良い。
【0015】本発明は、以上のような構成を有するの
で、居室1aの冷房または暖房をする際は、図1に示す
空調機10を作動させると、即ち、ブロワ12が作動し
て、居室1a内の空気が、空調機10の下部に設けられ
た吸込口11aからブロワ12へ吸い込まれて本体11
内に入り、ブロワ12の上方へ吹き出される。吹き出さ
れた空気は、空調用コイル13を通ることにより、空調
用コイル13内を流れる冷媒の気化熱または放熱により
熱交換されて、冷房用の冷たい空気または暖房用の暖か
い空気である空調空気40に形成される。空調空気40
は、吹出口11bからダクト15を通り、逆止ダンパ1
6を押し上げて、天井パネル6裏の供給空間7に供給さ
れる。
【0016】また、加圧ファン20を作動させて、吸込
口20aから居室1a内の空気を取り込んで、吹出口2
0bから供給空間7へ補償空気41として吹き出させ
る。すると、供給空間7では、空調機10から供給され
る空調空気40に、加圧ファン20から供給される補償
空気41が混合し、混合空気42が形成されて、供給空
間7に供給される風量が、空調機10から供給される空
調空気40よりも増加する。なお、供給空間7に供給さ
れる風量増加や空調機10の停止等に伴って、供給空間
7内の圧力が空調機1が吹き出す空調空気40の圧力よ
りも上回ると、その上回った圧力が逆止ダンパ16に作
用して、逆止ダンパ16がダクト15を閉塞するので、
空気が空調機10の吹出口11b側から空調機10内に
逆流することは防止される。従って、この供給空間7で
形成された空調空気40及び補償空気41からなる混合
空気42は、天井パネル6の接続部や図示しない照明器
具等の取付部等の隙間から混合空気42が漏洩しても、
天井パネル6に設けられた天井吹出口9から居室1a内
に所定の吹出風速で吹き出され、居室1a内全体を温度
ムラなく冷房または暖房することができる。
【0017】また、天井吹出口9から居室1a内に吹き
出され、居室1a内を冷房または暖房した後の空気は、
空調機10の吸込口11a及び加圧ファン20の吸込口
20aから吸い込まれ、空調機10に吸い込まれた空気
は、空調用空気40に形成された後、供給空間7へ供給
され、一方、加圧ファン20に吸い込まれた空気は、供
給空間7へ補償空気41として供給されて、再びこれら
空調空気40及び補償空気41が混合して混合空気42
が形成され、天井吹出口9から居室1a内に吹き出さ
れ、居室1a内を冷房または暖房する。即ち、混合空気
42が居室1a内を冷房または暖房して、居室1a内で
熱交換を終えると、この熱交換を終えた空気は、空調機
10及び加圧ファン20に吸い込まれ供給空間7へ供給
されて、再び混合空気42に形成された後、天井吹出口
9から居室1a内に吹き出されて居室1a内を冷房また
は暖房するといった循環する流れが形成される。
【0018】以上のように、既設の空調機10が供給し
得る風量に加圧ファン20の風量を加算する形で、天井
面2bと天井パネル6から形成される二重天井内の供給
空間7に供給される風量を補うことにより、天井吹出口
9から居室1aに吹き出される空調空気40からなる混
合空気42の吹出風速を上昇させることができるので、
天井パネル6の接続部や図示しない照明器具等の取付部
等の隙間から空調空気が漏洩しても、空調機を大風量の
ものに交換することなく、所定の吹出風速で混合空気4
2を天井吹出口9から居室1aに吹き出すことができ
る。従って、既設の空調機10を交換することなく、容
易に吹出風速を上昇させることができる。
【0019】なお、前述したマンション1の例において
は、既設の空調機10が供給空間7へ空調空気40を供
給する位置とは別に加圧ファン20を設けたが、供給空
間7に補償空気41を供給し得ればどのように設けても
良く、例えば、既設の空調機10が供給空間7へ空調空
気40を供給する位置と一致させる形で、既設の空調機
10に加圧ファン20を組付ける形で設けても良い。即
ち、本発明による空調構造が適用された別のマンション
1Aは、図2に示すように、前述したマンション1と同
様に、部屋1bを有しており、部屋1bには、居室1a
及び供給空間7が天井パネル6に仕切られる形で形成さ
れている(なお、図1と同一の部分には、同一の番号を
付して当該部分の説明を省略する)。天井パネル6に
は、天井吹出口9が冷気または暖気に調整された空調空
気40等を居室1aへ向けて吹き出し得る形で設けられ
ており、居室1aには、空調空気40を形成し得る空調
機10が空調機10の吸込口11aと居室1aとを連通
する形で(即ち、居室1a内の空気を吸込口11aから
空調機10内に吸い込むことができる形で)設置されて
いる。空調機10の吹出口11bには、T字管から成る
補償空気吸入管17が空調機10が形成した空調空気4
0を補償空気吸入管17内に供給し得る形で接続されて
おり、補償空気吸入管17の上方には、加圧ファン20
が補償空気吸入管17を介して吸い込んだ空調空気40
を供給空間7へ送風し得る形で設けられている。なお、
加圧ファン20は、空調機10のブロワ12の吐出風量
を越える送風風量を吹き出し得る、即ち、空調機10の
ブロワ12の吐出風量に加えて、必要とする補償空気4
1の風量も同時に吹き出し得る送風能力を有している。
【0020】ところで、補償空気吸入管17には、図2
に示すように、取入口17aが形成されており、取入口
17aの上方には、吐出口17bが形成されている。こ
れら取入口17aと吐出口17bとの間には、補助取入
口17cがこれら取入口17a及び吐出口17bと居室
1a等の外部とを連通し得る形で形成されており、補助
取入口17cには、開閉駆動自在な流調ダンパ17dが
補助取入口17cを閉塞開口し得る形で設けられてい
る。流調ダンパ17dは、補助取入口17cを閉塞開口
することにより、居室1aから加圧ファン20が吸入し
得る補償空気41の風量を調整することができる。即
ち、空調機10の吹出口11bには、補償空気吸入管1
7の取入口17aが接続されており、補償空気吸入管1
7の吐出口17bには、加圧ファン20の吸込口20a
が接続されている。従って、空調機10から吹き出され
た空調空気40は、補償空気吸入管17の取入口17a
から補償空気吸入管17内に供給されて、補償空気吸入
管17の吐出口17bから吐出されて、加圧ファン20
内に吸込口20aから吸い込まれる。また、天井パネル
6に、加圧ファン20が加圧ファン20の吹出口20b
を供給空間7と連通する形で設けられている。
【0021】本発明は、以上のような構成を有するの
で、居室1aの冷房または暖房をする際は、図2に示す
補償空気吸入管17の流調ダンパ17dを駆動させて適
宜開き、補助取入口17cを所定面積だけ開口して補償
空気41の供給量を調節した状態で、空調機10を作動
させると共に、加圧ファン20を空調機10のブロワ1
2の送風量以上の風量(空調空気40を送風する風量+
補償空気41を送風する風量)を吐出する形で作動させ
る。すると、空調機10で形成された空調空気40は、
空調機10の吹出口11bから補償空気吸入管17の取
入口17a、吐出口17bを通り、加圧ファン20の吸
込口20aへ吸い込まれる。また、補償空気吸入管17
の補助取入口17cからは、居室1a内の空気が、補償
空気吸入管17内に補償空気41として吸い込まれ吐出
口17bを通り、加圧ファン20の吸込口20aへ吸い
込まれる。これら加圧ファン20内に吸い込まれた空調
空気40及び補償空気41は、加圧ファン20内で混合
されて混合空気42に形成され、空調機10から供給さ
れる空調空気40よりも増加した混合空気42が加圧フ
ァン20の吹出口20bから供給空間7へ供給される。
従って、前述したマンション1の例と同様に、この供給
空間7に供給された空調空気40からなる混合空気42
は、天井パネル6の接続部や図示しない照明器具等の取
付部等の隙間から混合空気42が漏洩しても、天井パネ
ル6に設けられた天井吹出口9から居室1a内に所定の
吹出風速で吹き出され、居室1a内全体を温度ムラなく
冷房または暖房することができる。
【0022】また、天井吹出口9から居室1a内に吹き
出され、居室1a内を冷房または暖房した後の空気は、
空調機10の吸込口11a及び補償空気吸入管17の補
助取入口17cから吸い込まれ、空調機10に吸い込ま
れた空気は、空調用空気40に形成された後、加圧ファ
ン20に吸い込まれて、一方、補償空気吸入管17の補
助取入口17cから吸い込まれた空気は、補償空気41
として加圧ファン20に吸い込まれて、再び加圧ファン
20内でこれら空調空気40及び補償空気41が混合し
て混合空気42が形成され、供給空間7へ供給されて、
天井吹出口9から居室1a内に吹き出され、居室1a内
を冷房または暖房する。従って、混合空気42が居室1
a内を冷房または暖房して、居室1a内で熱交換を終え
ると、この熱交換を終えた空気は、空調機10及び補償
空気吸入管17を介して加圧ファン20に吸い込まれ、
再び混合空気42に形成された後、供給空間7へ供給さ
れて、天井吹出口9から居室1a内に吹き出されて居室
1a内を冷房または暖房するといった循環する流れが形
成される。
【0023】以上のように、前述したマンション1の例
と同様に、既設の空調機10が供給し得る風量に加圧フ
ァン20の風量を加算する形で、天井面2bと天井パネ
ル6から形成される二重天井内の供給空間7に供給され
る風量を補うことにより、天井吹出口9から居室1aに
吹き出される空調空気40及び補償空気41からなる混
合空気42の吹出風速を上昇させることができるので、
天井パネル6の接続部や図示しない照明器具等の取付部
等の隙間から空調空気が漏洩しても、空調機を大風量の
ものに交換することなく、所定の吹出風速で混合空気4
2を天井吹出口9から居室1aに吹き出すことができ
る。従って、既設の空調機10を交換することなく、容
易に吹出風速を上昇させることができる。
【0024】なお、上述の2つの実施例においては、二
重天井から空調空気を吹き出す場合について本発明を適
用したが、二重床から空調空気を吹き出す場合について
も本発明を適用することができることは言及するまでも
ない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、第
1の発明は、供給空間7等の供給空間と居室1a等の空
調空間が天井パネル6等のパネル部材に仕切られる形で
形成された部屋1b等の部屋を有し、前記パネル部材
に、天井吹出口9等の空調空気吹出口をこれら供給空間
と空調空間とを連通し、かつ該空調空気吹出口の吹出方
向を前記空調空間へ向ける形で設け、前記部屋に、ブロ
ワ12等の第1の送風手段を有する空調機10等の空調
機を該空調機の吹出口11b等の吹出口を前記供給空間
に空調空気40等の空調空気を供給し得る形で接続し、
かつ前記空調機の吸込口11a等の吸込口を前記空調空
間に接続して構成した空調構造において、前記部屋に、
加圧ファン20等の第2の送風手段を前記空調空間の空
気を前記供給空間に供給し得る形で設け、前記空調機の
吹出口に、逆止ダンパ16等の逆止手段を前記吹出口か
ら前記空調機内への流れを防止し得る形で設けて構成し
たので、
【0026】第2の送風手段を作動させて空調空間の空
気を供給空間に供給することにより、空調機の第1の送
風手段が供給空間に供給し得る吐出風量に、第2の送風
手段の吐出風量を加算する形で、供給空間に供給される
風量を補うことにより、空調空気吹出口から空調空間に
吹き出される空調空気の吹出風速を上昇させることがで
きるので、パネル部材の接続部や照明器具等の取付部等
の隙間から空調空気が漏洩しても、空調機を大風量のも
のに交換することなく(または、必要以上の大風量の空
調機を用いることなく)、所定の吹出風速で空調空気を
空調空気吹出口から空調空間に吹き出すことができる。
従って、既設の空調機を交換することなく、また、必要
以上の大風量の空調機を用いることなく、容易に吹出風
速を上昇させることができる。
【0027】また、本発明のうち、第2の発明は、供給
空間7等の供給空間と居室1a等の空調空間が天井パネ
ル6等のパネル部材に仕切られる形で形成された部屋1
b等の部屋を有し、前記パネル部材に、天井吹出口9等
の空調空気吹出口をこれら供給空間と空調空間とを連通
し、かつ該空調空気吹出口の吹出方向を前記空調空間へ
向ける形で設け、前記部屋に、ブロワ12等の第1の送
風手段を有する空調機10等の空調機を該空調機の吸込
口11a等の吸込口を前記空調空間に接続する形で設
け、前記空調機に、補償空気吸入管17等の補償空気吸
入管を前記空調機が形成した空調空気40等の空調空気
を該補償空気吸入管に供給し得る形で設け、前記補償空
気吸入管に、吐出口17b等の吐出口を該補償空気吸入
管に供給された空調空気を吐出し得る形で形成し、かつ
補助取入口17c等の補助取入口を前記吐出口と前記空
調空間とを連通する形で形成し、また、前記補償空気吸
入管に、流調ダンパ17d等の流量調整手段を前記補助
取入口を開閉し得る形で設け、更に、前記補償空気吸入
管に、前記空調機の第1の送風手段の吹出風量を越える
風量を吹出し得る加圧ファン20等の第2の送風手段を
該第2の送風手段の吸込口20a等の吸込口と前記補償
空気吸入管の吐出口とを接続し、かつ該第2の送風手段
の吹出口20b等の吹出口を前記供給空間に接続して構
成したので、
【0028】第2の送風手段を空調機の第1の送風手段
の吹出風量を越える風量を吹出すように作動させて、空
調空間の空気を補償空気吸入管の補助取入口から吸入す
る形で、空調機が形成した空調空気と共に空調空間の空
気を、供給空間に供給することにより、第1の発明と同
様に、既設の空調機の第1の送風手段が供給空間に供給
し得る吐出風量に、第2の送風手段の吐出風量を加算す
る形で、供給空間に供給される風量を補うことにより、
空調空気吹出口から空調空間に吹き出される空調空気の
吹出風速を上昇させることができるので、パネル部材の
接続部や照明器具等の取付部等の隙間から空調空気が漏
洩しても、空調機を大風量のものに交換することなく
(または、必要以上の大風量の空調機を用いることな
く)、所定の吹出風速で空調空気を空調空気吹出口から
空調空間に吹き出すことができる。従って、既設の空調
機を交換することなく、また、必要以上の大風量の空調
機を用いることなく、容易に吹出風速を上昇させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による空調構造が適用されたマ
ンションの一実施例を示す破断側面図である。
【図2】図2は、本発明による空調構造が適用されたマ
ンションの別の例を示す破断側面図である。
【符号の説明】
1a……空調空間(居室) 1b……部屋(部屋) 6……パネル部材(天井パネル) 7……供給空間(供給空間) 9……空調空気吹出口(天井吹出口) 10……空調機(空調機) 11a……吸込口(吸込口) 11b……吹出口(吹出口) 12……第1の送風手段(ブロワ) 16……逆止手段(逆止ダンパ) 17……補償空気吸入管(補償空気吸入管) 17b……吐出口(吐出口) 17c……補助取入口(補助取入口) 17d……流量調整手段(流調ダンパ) 20……第2の送風手段(加圧ファン) 20a……吸込口(吸込口) 20b……吹出口(吹出口) 40……空調空気(空調空気)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給空間と空調空間がパネル部材に仕切
    られる形で形成された部屋を有し、 前記パネル部材に、空調空気吹出口をこれら供給空間と
    空調空間とを連通し、かつ該空調空気吹出口の吹出方向
    を前記空調空間へ向ける形で設け、 前記部屋に、第1の送風手段を有する空調機を該空調機
    の吹出口を前記供給空間に空調空気を供給し得る形で接
    続し、かつ前記空調機の吸込口を前記空調空間に接続し
    て構成した空調構造において、 前記部屋に、第2の送風手段を前記空調空間の空気を前
    記供給空間に供給し得る形で設け、 前記空調機の吹出口に、逆止手段を前記吹出口から前記
    空調機内への流れを防止し得る形で設けて構成した空調
    構造。
  2. 【請求項2】 供給空間と空調空間がパネル部材に仕切
    られる形で形成された部屋を有し、 前記パネル部材に、空調空気吹出口をこれら供給空間と
    空調空間とを連通し、かつ該空調空気吹出口の吹出方向
    を前記空調空間へ向ける形で設け、 前記部屋に、第1の送風手段を有する空調機を該空調機
    の吸込口を前記空調空間に接続する形で設け、 前記空調機に、補償空気吸入管を前記空調機が形成した
    空調空気を該補償空気吸入管に供給し得る形で設け、 前記補償空気吸入管に、吐出口を該補償空気吸入管に供
    給された空調空気を吐出し得る形で形成し、かつ補助取
    入口を前記吐出口と前記空調空間とを連通する形で形成
    し、 また、前記補償空気吸入管に、流量調整手段を前記補助
    取入口を開閉し得る形で設け、 更に、前記補償空気吸入管に、前記空調機の第1の送風
    手段の吹出風量を越える風量を吹出し得る第2の送風手
    段を該第2の送風手段の吸込口と前記補償空気吸入管の
    吐出口とを接続し、かつ該第2の送風手段の吹出口を前
    記供給空間に接続して構成した空調構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011214799A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Sekisui Chem Co Ltd 換気空調システム及び建物
WO2022114149A1 (ja) * 2020-11-28 2022-06-02 ダイキン工業株式会社 空気浄化装置及び該空気浄化装置を含む空気浄化システム

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