JP2019029450A - 熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】被膜形成における膜厚の均一性向上に有効な熱処理装置及び熱処理方法を提供する。【解決手段】熱処理装置20は、処理対象のウェハWを収容する処理室31と、処理室31内に設けられ、ウェハWを支持して加熱する熱処理部であって、当該ウェハWの周方向に少なくとも並ぶ複数の熱処理領域51を有する熱処理部50と、処理室31内に気体を導入する給気口35と、処理室31内から気体を排出する排気口34と、熱処理部50に支持されるウェハWの周方向に並び、気流の流速を検出する複数の流速センサ71と、複数の流速センサ71により検出される気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御する制御部100と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、処理容器内に設けられ基板を載置する載置部と、載置部に載置された基板を加熱するための加熱部と、基板の外周に沿うように設けられ、処理容器内に給気するために基板の外周の側方に設けられた給気口と、処理容器内から排気するために基板の中央部の情報に設けられた排気口と、を備える熱処理装置が開示されている。
特開2016−115919号公報
本開示は、被膜形成における膜厚の均一性向上に有効な熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る熱処理装置は、処理対象の基板を収容する処理室と、処理室内に設けられ、基板を支持して加熱又は冷却する熱処理部であって、当該基板の周方向に並ぶ複数の熱処理領域を有する熱処理部と、処理室内に気体を導入する給気口と、処理室内から気体を排出する排気口と、熱処理部に支持される基板の周方向に並ぶように配置され、気流の流速を検出する複数の流速センサと、複数の流速センサにより検出される気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域の温度を調節するように熱処理部を制御する制御部と、を備える。
処理室内において、気流の流速が高い箇所と低い箇所とでは、熱処理の進行の程度に差異が生じ、これに起因して熱処理後の膜厚の均一性が低下する場合がある。このため、気流の流速の均一性向上が望まれるが、気流分布は処理室外の諸条件の影響も受けるので制御が難しい。これに対し、本熱処理装置では、気流分布の制御に代えて、気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域の温度を調節することにより、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下が抑制される。温度分布は、気流の流速分布に比較して容易に制御可能であるため、気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域の温度を調節する構成によれば、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下を容易に抑制することができる。また、複数の流速センサにより、気流の流速分布をリアルタイムに検出し、これに応じて温度分布を調節できるので、外的要因により気流の流速が経時的に変化する場合にも、これに即応して温度分布を調節し、流速の変化の影響を抑制することができる。なお、複数の熱処理領域及び複数の流速センサは、いずれも基板の周方向に並ぶように配置されている。この配置は、基板の周方向における流速分布の影響の抑制に適している。気流の流速の差異は、基板の周方向における位置が異なる箇所の間に生じ易い傾向がある。そこで、基板の周方向における流速分布の影響の抑制に適した構成によれば、流速分布の影響をより確実に抑制することができる。従って、本熱処理装置は、被膜形成における膜厚の均一性向上に有効である。
処理対象の基板は、処理液が塗布された基板であり、制御部は、複数の流速センサにより検出される気流の流速と温度分布との関係を処理液の種類に応じて変えるように構成されていてもよい。この場合、気流の流速分布と温度分布との関係を処理液の種類に応じて適切に設定することにより、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下をより確実に抑制できる。
基板の周方向において、複数の流速センサは、複数の熱処理領域にそれぞれ対応するように配置されていてもよい。この場合、各熱処理領域上の気流の流速が直接的に導出されるので、複数の熱処理領域の温度設定値を容易に導出することができる。
複数の流速センサは、熱処理部に支持される基板よりも外側に設けられていてもよい。この場合、基板上の気流を流速センサにより乱すことなく、気流の流速を検出することができる。
処理室の内面は、熱処理部に支持される基板の表面に対向する上面と、当該基板を囲む周面とを含んでもよく、排気口は上面の中央部に設けられていてもよく、給気口は周面に沿って基板を囲むように設けられていてもよい。この場合、基板の周方向における位置が異なる箇所の間に気流の流速の差異が生じ易い傾向がより顕著となるので、複数の熱処理領域及び複数の流速センサが基板の周方向に並ぶ配置がより有効に作用する。
本開示の他の側面に係る熱処理方法は、処理対象の基板を処理室内に搬入することと、処理室内の熱処理部の上に基板を載置することと、基板の周方向に並ぶ複数個所における気流の流速に応じた温度分布にて基板を加熱又は冷却するように熱処理部を制御することと、を含む。
処理対象の基板は、処理液が塗布された基板であり、複数個所における気流の流速と温度分布との関係を処理液の種類に応じて変えてもよい。
本開示の更に他の側面に係る記憶媒体は、上記熱処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本開示によれば、被膜形成における膜厚の均一性向上に有効な熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体を提供することができる。
基板液処理システムの概略構成を示す斜視図である。 塗布・現像装置の概略構成を示す断面図である。 熱処理ユニットの概略構成を示す模式図である。 熱処理領域及び流速センサの配置を例示する模式図である。 係数データベースの記憶内容を示すテーブルである。 制御部のハードウェア構成を例示するブロック図である。 熱処理手順を示すフローチャートである。 熱処理の実行中におけるウェハの状態を示す模式図である。 熱処理ユニットの変形例を示す模式図である。 熱処理ユニットの他の変形例を示す模式図である。 熱処理ユニットの更に他の変形例を示す模式図である。
〔基板処理システム〕
基板処理システム1は、基板に対し、感光性被膜の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施すシステムである。処理対象の基板は、例えば半導体のウェハWである。感光性被膜は、例えばレジスト膜である。基板処理システム1は、塗布・現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、ウェハW(基板)上に形成されたレジスト膜(感光性被膜)の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分にエネルギー線を照射する。塗布・現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウェハW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。
〔基板処理装置〕
以下、基板処理装置の一例として、塗布・現像装置2の構成を説明する。図1及び図2に示すように、塗布・現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インタフェースブロック6と、制御部100とを備える。
キャリアブロック4は、塗布・現像装置2内へのウェハWの導入及び塗布・現像装置2内からのウェハWの導出を行う。例えばキャリアブロック4は、ウェハW用の複数のキャリアCを支持可能であり、受け渡しアームA1を内蔵している。キャリアCは、例えば円形の複数枚のウェハWを収容する。受け渡しアームA1は、キャリアCからウェハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウェハWを受け取ってキャリアC内に戻す。
処理ブロック5は、複数の処理モジュール11,12,13,14を有する。処理モジュール11,12,13は、塗布ユニットU1と、熱処理ユニットU2と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。
処理モジュール11は、塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりウェハWの表面上に下層膜を形成する。処理モジュール11の塗布ユニットU1は、下層膜形成用の処理液をウェハW上に塗布する。処理モジュール11の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール12は、塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2により下層膜上にレジスト膜を形成する。処理モジュール12の塗布ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液を下層膜の上に塗布する。処理モジュール12の熱処理ユニットU2は、レジスト膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール13は、塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりレジスト膜上に上層膜を形成する。処理モジュール13の塗布ユニットU1は、上層膜形成用の液体をレジスト膜の上に塗布する。処理モジュール13の熱処理ユニットU2は、上層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール14は、現像ユニットU3と、熱処理ユニットU4と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。
処理モジュール14は、現像ユニットU3及び熱処理ユニットU4により、露光後のレジスト膜の現像処理を行う。現像ユニットU3は、露光済みのウェハWの表面上に現像液を塗布した後、これをリンス液により洗い流すことで、レジスト膜の現像処理を行う。熱処理ユニットU4は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウェハWを昇降させる。
処理ブロック5内におけるインタフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インタフェースブロック6は、露光装置3との間でウェハWの受け渡しを行う。例えばインタフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11に配置されたウェハWを露光装置3に渡し、露光装置3からウェハWを受け取って棚ユニットU11に戻す。
制御部100は、例えば以下の手順で塗布・現像処理を実行するように塗布・現像装置2を制御する。まず制御部100は、キャリアC内のウェハWを棚ユニットU10に搬送するように受け渡しアームA1を制御し、このウェハWを処理モジュール11用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次に制御部100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール11内の塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの表面上に下層膜を形成するように塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御部100は、下層膜が形成されたウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール12用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次に制御部100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール12内の塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの下層膜上にレジスト膜を形成するように塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御部100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール13用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次に制御部100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール13内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜上に上層膜を形成するように塗布ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御部100は、ウェハWを棚ユニットU11に搬送するように搬送アームA3を制御する。
次に制御部100は、棚ユニットU11のウェハWを露光装置3に送り出すように受け渡しアームA8を制御する。その後制御部100は、露光処理が施されたウェハWを露光装置3から受け入れて、棚ユニットU11における処理モジュール14用のセルに配置するように受け渡しアームA8を制御する。
次に制御部100は、棚ユニットU11のウェハWを処理モジュール14内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜に現像処理を施すように現像ユニットU3及び熱処理ユニットU4を制御する。その後制御部100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWをキャリアC内に戻すように昇降アームA7及び受け渡しアームA1を制御する。以上で塗布・現像処理が完了する。
なお、基板処理装置の具体的な構成は、以上に例示した塗布・現像装置2の構成に限られない。基板処理装置は、熱処理ユニットU2と、これを制御可能な制御部100とを備えていればどのようなものであってもよい。
〔熱処理装置〕
続いて、熱処理装置の一例として、塗布・現像装置2が含む熱処理装置20の構成を説明する。図3に示すように、熱処理装置20は、処理モジュール11の熱処理ユニットU2と、制御部100とを備える。熱処理装置20は、上記下層膜形成用の処理液が塗布されたウェハWに熱処理を行う装置である。下層膜は、例えばスピンオンカーボン(SOC)膜等の所謂ハードマスクである。
熱処理ユニットU2は、チャンバ―30と、熱処理部50と、基板昇降部60と、複数の流速センサ71とを有する。チャンバ―30は、処理対象のウェハW(下層膜形成用の処理液が塗布されたウェハW)を収容する処理室31と、処理室31内に気体を導入する給気口35と、処理室31内から気体を排出する排気口34とを含む。熱処理部50は、処理室31内に設けられ、ウェハWを支持して加熱する。基板昇降部60は、熱処理部50上においてウェハWを昇降させる。複数の流速センサ71は、熱処理部50により支持されるウェハWの周方向に並ぶように配置され、処理室31内を通る気流の流速を検出する。処理室31外から給気口35に向かう気流の流速を検出すること、給気口35から排気口34に向かう気流の流速を計測すること、及び排気口34から処理室31外に向かう気流の流速を検出することは、いずれも処理室31内を通る気流の流速を検出することに相当する。
処理室31の内面は、熱処理部50に支持されるウェハWの表面Waに対向する上面32と、当該ウェハWの囲む周面33とを含んでいてもよく、排気口34は上面32の中央部に設けられていてもよく、給気口35は周面33に沿ってウェハWを囲むように設けられていてもよい。給気口35がウェハWを囲むように設けられることは、一つの給気口35がウェハWの中心まわりで180°を超える範囲に広がっている場合を含む他、複数の給気口35がウェハWの中心まわりで180°を超える範囲に分布している場合も含む。
以下、チャンバ―30、熱処理部50、基板昇降部60及び流速センサ71の構成をより詳細に説明する。
チャンバ―30は、ベース41と、上カバー42と、リングシャッター43と、開閉駆動部44と、基板昇降部60とを含む。
ベース41は、チャンバ―30の底部をなし、熱処理部50を支持する。
上カバー42は、ベース41の上方に設けられており、ベース41との間に処理室31を構成する。上カバー42の下面は処理室31の上面32を構成する。
上カバー42の中央部には排気流路45が形成されている。排気流路45の下端は上面32の中央部に開口している。上面32の中央部における排気流路45の開口は、上述した排気口34に相当する。排気流路45の上端は、チャンバ―30外の排気ダクト47に接続されている。
リングシャッター43は、ベース41と上カバー42との間の空間(即ち処理室31)を囲む環状体である。リングシャッター43は、ベース41の周縁部と上カバー42の周縁部との間を閉じた状態(以下、「閉状態」という。)と、ベース41の周縁部と上カバー42の周縁部との間を開いた状態(以下、「開状態」という。)とを昇降動作により切り替えるように構成されている。例えば、リングシャッター43は、閉状態から下降して開状態となるように構成されている。リングシャッター43の内周面(中心側の面)は、処理室31の周面33を構成する。
リングシャッター43には給気流路46が形成されている。給気流路46は、リングシャッター43の内周面及び外周面の両方に開口している。リングシャッター43の内周面における給気流路46の開口は、上述した給気口35に相当する。
開閉駆動部44は、例えば電動モータ等を動力源としてリングシャッター43を昇降させる。
図4に示すように、熱処理部50は、水平方向に並ぶ複数の熱処理領域51を有する。複数の熱処理領域51のそれぞれは、例えば電熱線等のヒータを内蔵しており、熱処理領域51ごとの温度調節が可能となっている。
複数の熱処理領域51は、熱処理部50が支持するウェハWの周方向に並ぶように配置されている。熱処理部50は、ウェハWの周方向に並ぶ複数の熱処理領域51に対してウェハWの径方向に並ぶ熱処理領域51を更に有してもよい。例えば複数の熱処理領域51は、熱処理部50が支持するウェハWの周方向に並んでウェハWの裏面Wcに対向する熱処理領域51A,51B,51C,51Dと、これらに囲まれて裏面Wcの中央部(中心を含む部分)に対向する熱処理領域51Eとを含む。
図3に戻り、基板昇降部60は、昇降部61と、昇降駆動部62とを有する。昇降部61は、上方に突出する複数(例えば3本)の支持ピン63を有する。昇降部61は、ベース41及び熱処理部50の中央部の下方に配置されており、複数の支持ピン63はベース41及び熱処理部50に挿入されている。昇降駆動部62は、電動モータ等を動力源として昇降部61を昇降させる。昇降部61の昇降に応じ、複数の支持ピン63の端部が熱処理部50上に出没し、熱処理部50上のウェハWを昇降させる。
複数の流速センサ71は、例えばサーミスタ式の風速計であり、処理室31を通る気流の流速を検出するように配置されている。複数の流速センサ71は、熱処理部50に支持されるウェハWよりも外側に設けられていてもよい。例えば流速センサ71は、リングシャッター43の外周側における給気流路46の開口部に設けられており(図3参照)、処理室31外から給気口35に向かう気流の流速を検出する。
図4に示すように、複数の流速センサ71は、熱処理部50に支持されるウェハWの周方向に並ぶように配置されている。例えば図4に示すように、複数の流速センサ71は、ウェハWの周方向に並ぶ4つの流速センサ71A,71B,71C,71Dを含む。ウェハWの周方向において、流速センサ71A,71B,71C,71Dは、熱処理領域51A,51B,51C,51Dにそれぞれ対応するように配置されている、ここでの「対応する」とは、ウェハWの周方向における位置が重複していることを意味する。
図3に戻り、制御部100は、複数の流速センサ71により検出される気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御する。制御部100は、複数の流速センサ71により検出される気流の流速と温度分布との関係を処理液の種類に応じて変えるように構成されていてもよい。
制御部100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、係数データベース112と、係数設定部111と、流速情報取得部113と、温度分布設定部114と、温度制御部115と、昇降制御部116と、開閉制御部117とを有する。
係数データベース112は、複数の流速センサ71により検出される気流の流速と、複数の熱処理領域51における温度分布との関係を設定するためのデータを処理液の種類ごとに記憶している。例えば係数データベース112は、気流感度及び温度感度を処理液の種類に対応付けて記憶している(図5参照)。気流感度は、形成中の下層膜の表面を通過する気流の流速上昇に応じた膜厚変化量を示す数値である。温度感度は、形成中の下層膜の温度上昇に応じた膜厚変化量を示す数値である。係数データベース112が記憶するデータは、実験により予め作成されている。
係数設定部111は、複数の流速センサ71により検出される気流の流速と、複数の熱処理領域51における温度分布との関係を決める係数(以下、「相関係数」という。)を設定する。例えば係数設定部111は、ウェハWに塗布される処理液の種類に対応する気流感度及び温度感度を係数データベース112から取得し、これらを上記相関係数とする。
流速情報取得部113は、複数の流速センサ71により検出された気流の流速の情報を取得する。
温度分布設定部114は、流速情報取得部113により取得された気流の流速の情報と、係数設定部111により設定された相関係数とを用いて、複数の熱処理領域51における温度分布を設定する。例えば温度分布設定部114は、次式により、熱処理領域51ごとの温度目標値を設定する。
Tnew=Told−Δv×Sv/St
Tnew:新たな温度目標値
Told:一つ前の温度目標値
Δv:熱処理領域51上における流速変化量(増加方向が正方向)
Sv:気流感度
St:温度感度
上述したように、流速センサ71A,71B,71C,71Dは、熱処理領域51A,51B,51C,51Dにそれぞれ対応するように配置されているので、熱処理領域51A上の流速として流速センサ71Aの検出値を用い、熱処理領域51B上の流速として流速センサ71Bの検出値を用い、熱処理領域51C上の流速として流速センサ71Cの検出値を用い、熱処理領域51D上の流速として流速センサ71Dの検出値を用いることが可能である。また、流速変化量は、過去の検出値との差分により求めることが可能である。
温度制御部115は、温度分布設定部114により設定された温度分布(熱処理領域51ごとの温度目標値)にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御する。
昇降制御部116は、熱処理ユニットU2内へのウェハWの搬入及び熱処理ユニットU2内からのウェハWの搬出に応じて昇降部61を昇降させるように基板昇降部60を制御する。
開閉制御部117は、熱処理ユニットU2内へのウェハWの搬入及び熱処理ユニットU2内からのウェハWの搬出に応じてリングシャッター43を昇降させるように開閉駆動部44を制御する。
制御部100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。例えば制御部100は、図6に示す回路120を有する。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、タイマー125とを有する。
ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。記憶媒体は、後述の塗布処理手順を塗布ユニットU1に実行させるためのプログラムを記憶している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。入出力ポート124は、プロセッサ121からの指令に従って、流速センサ71、熱処理部50、開閉駆動部44及び基板昇降部60との間で電気信号の入出力を行う。タイマー125は、例えば一定周期の基準パルスをカウントすることで経過時間を計測する。
なお、制御部100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えば制御部100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔熱処理手順〕
続いて、熱処理方法の一例として、制御部100が熱処理ユニットU2を制御することにより実行される熱処理手順を説明する。この熱処理手順は、処理対象のウェハWを処理室31内に搬入することと、処理室31内の熱処理部50の上にウェハWを載置することと、ウェハWの周方向に並ぶ複数個所における気流の流速に応じた温度分布にてウェハWを加熱するように熱処理部50を制御することと、を含む。複数個所における気流の流速と温度分布との関係を処理液の種類に応じて変えてもよい。
以下、制御部100による熱処理ユニットU2の制御手順の具体例を示す。なお、本制御手順の開始時点において、リングシャッター43は閉状態となっているものとする。また、昇降部61は上昇した状態にあり、支持ピン63の端部は熱処理部50上に突出しているものとする。
図7に示すように、制御部100はまずステップS01を実行する。ステップS01では、係数設定部111が、上記相関係数を設定する。
次に、制御部100はステップS02を実行する。ステップS02では、開閉制御部117が、リングシャッター43を下降させて閉状態を開状態に切り替えるように開閉駆動部44を制御する。
次に、制御部100はステップS03を実行する。ステップS03では、搬送アームA3によるウェハWの搬入の完了を開閉制御部117が待機する。
搬送アームA3によるウェハWの搬入が完了すると(図8の(a)参照)、制御部100はステップS04を実行する。ステップS04では、開閉制御部117が、リングシャッター43を上昇させて開状態を閉状態に切り替えるように開閉駆動部44を制御する(図8の(b)参照)。
次に、制御部100はステップS05を実行する。ステップS05では、昇降制御部116が、昇降部61を下降させてウェハWを熱処理部50上に載置するように基板昇降部60を制御する(図8の(c)参照)。
次に、制御部100はステップS06を実行する。ステップS06では、流速情報取得部113が、複数の流速センサ71により検出された流速の情報を取得する。
次に、制御部100はステップS07を実行する。ステップS07では、温度分布設定部114が、流速情報取得部113により取得された流速の情報と、係数設定部111により設定された相関係数とを用いて、複数の熱処理領域51における温度分布を設定する。
次に、制御部100はステップS08を実行する。ステップS08では、温度制御部115が、温度分布設定部114により設定された温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御する。
次に、制御部100はステップS09を実行する。ステップS09では、所定時間が経過したか否かを温度制御部115が確認する。所定時間は、膜形成のために十分な熱処理を施し得るように予め設定されている。
ステップS09において、所定時間は経過していないと判定した場合、制御部100は処理をステップS06に戻す。以後、所定時間が経過するまでは、気流の流速の検出と、気流の流速に応じた温度分布の調節とが繰り返される。
ステップS09において、所定時間が経過したと判定した場合、制御部100はステップS10を実行する。ステップS10では、昇降制御部116が、昇降部61を上昇させてウェハWを熱処理部50から浮上させるように基板昇降部60を制御する。
次に、制御部100はステップS11を実行する。ステップS11では、開閉制御部117が、リングシャッター43を下降させて閉状態を開状態に切り替えるように開閉駆動部44を制御する。
次に、制御部100はステップS12を実行する。ステップS12では、搬送アームA3によるウェハWの搬出の完了を開閉制御部117が待機する。
次に、制御部100はステップS13を実行する。ステップS13では、開閉制御部117が、リングシャッター43を上昇させて開状態を閉状態に切り替えるように開閉駆動部44を制御する。以上で制御部100による熱処理ユニットU2の制御手順が完了する。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、熱処理装置20は、処理対象のウェハWを収容する処理室31と、処理室31内に設けられ、ウェハWを支持して加熱する熱処理部であって、当該ウェハWの周方向に少なくとも並ぶ複数の熱処理領域51を有する熱処理部50と、処理室31内に気体を導入する給気口35と、処理室31内から気体を排出する排気口34と、熱処理部50に支持されるウェハWの周方向に並び、気流の流速を検出する複数の流速センサ71と、複数の流速センサ71により検出される気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御する制御部100と、を備える。
処理室31内において、気流の流速が高い箇所と低い箇所とでは、熱処理の進行の程度に差異が生じ、これに起因して熱処理後の膜厚の均一性が低下する場合がある。このため、気流の流速の均一性向上が望まれるが、気流分布は処理室31外の諸条件の影響も受けるので制御が難しい。これに対し、熱処理装置20では、気流分布の制御に代えて、気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節することにより、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下が抑制される。温度分布は、気流の流速分布に比較して容易に制御可能であるため、気流の流速に応じた温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節する構成によれば、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下を容易に抑制することができる。また、複数の流速センサ71により、気流の流速分布をリアルタイムに検出し、これに応じて温度分布を調節できるので、外的要因により気流の流速が経時的に変化する場合にも、これに即応して温度分布を調節し、流速の変化の影響を抑制することができる。なお、複数の熱処理領域51及び複数の流速センサ71は、いずれもウェハWの周方向に並ぶように配置されている。この配置は、ウェハWの周方向における流速分布の影響の抑制に適している。気流の流速の差異は、ウェハWの周方向における位置が異なる箇所の間に生じ易い傾向がある。そこで、ウェハWの周方向における流速分布の影響の抑制に適した構成によれば、流速分布の影響をより確実に抑制することができる。従って、熱処理装置20は、被膜形成における膜厚の均一性向上に有効である。
ウェハWは、下層膜形成用の処理液が塗布されたウェハWであり、制御部100は、複数の流速センサ71により検出される気流の流速と温度分布との関係を処理液の種類に応じて変えるように構成されていてもよい。この場合、気流の流速分布と温度分布との関係を処理液の種類に応じて適切に設定することにより、気流の流速分布に起因する膜厚の均一性低下をより確実に抑制できる。
ウェハWの周方向において、複数の流速センサ71は、複数の熱処理領域51にそれぞれ対応するように配置されていてもよい。この場合、各熱処理領域51上の気流の流速が直接的に検出されるので、熱処理領域51の温度設定値を容易に導出することができる。
複数の流速センサ71は、熱処理部50に支持されるウェハWよりも外側に設けられていてもよい。この場合、ウェハW上の気流を流速センサ71により乱すことなく、気流の流速を検出することができる。
処理室31の内面は、熱処理部50に支持されるウェハWの表面Waに対向する上面32と、熱処理部50に支持されたウェハWを囲む周面33とを含んでもよく、排気口34は上面32の中央部に設けられていてもよく、給気口35は周面33に沿ってウェハWを囲むように設けられていてもよい。この場合、ウェハWの周方向における位置が異なる箇所の間に気流の流速の差異が生じ易い傾向がより顕著となるので、複数の熱処理領域51及び複数の流速センサ71がウェハWの周方向に並ぶ配置がより有効に作用する。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図9に示すように、流速センサ71A,71B,71C,71Dは、リングシャッター43の内周側における給気流路46の開口部に設けられていてもよい。この場合、流速センサ71A,71B,71C,71Dは、給気口35から排気口34に向かう気流の流速を検出する。
また、図10に示すように、ウェハWの周方向に並ぶ複数の流速センサ71に対して、ウェハWの径方向に並ぶ流速センサ71を更に有してもよい。この場合、ウェハWの周方向における気流の流速分布に加え、ウェハWの径方向における流速分布にも対応した温度分布にて、複数の熱処理領域51の温度を調節することが可能である。ウェハWの径方向における流速分布に細やかに対応させるために、ウェハWの径方向に並ぶ熱処理領域51の数を増やしてもよい。一例として、図11に示す熱処理部50は、熱処理領域51Eと熱処理領域51A,51B,51C,51Dとの間に、ウェハWの周方向に沿って並ぶ熱処理領域51F,51G,51H,51Iを追加したものである。
給気口35及び排気口34の配置は、上述したものに限られない。例えば、処理室31内を水平方向に横切る気流を発生させるように、給気口35及び排気口34の両方が周面33に設けられていてもよい。
ステップS06〜S09にて例示したように、気流の流速の検出と、気流の流速に応じた温度分布の調節とを繰り返し実行することは必須ではない。処理室31内の気流が経時的に安定している場合には、事前の条件出しにおいて気流の流速を測定し、これに応じて複数の熱処理領域51における温度分布を設定しておき、以後は同じ温度分布にて複数の熱処理領域51の温度を調節するように熱処理部50を制御してもよい。この場合、条件だし後に流速センサ71を取り外してもよい。
上記熱処理手順は、加熱処理だけでなく、冷却処理にも適用可能である。すなわち、熱処理領域51は、ヒータに代えて冷媒管等のクーラを内蔵していてもよい。
上記熱処理手順は、下層膜以外の被膜(例えばレジスト膜等)を形成するための熱処理にも適用可能である。
処理対象の基板は、半導体ウェハに限られず、例えばガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)等であってもよい。
20…熱処理装置、50…熱処理部、71,71A,71B,71C,71D…流速センサ、31…処理室、35…給気口、34…排気口、32…上面、33…周面、51,51A,51B,51C,51D,51E,51F,51H,51I…熱処理領域、100…制御部。

Claims (8)

  1. 処理対象の基板を収容する処理室と、
    前記処理室内において前記基板を支持して加熱又は冷却する熱処理部であって、当該基板の周方向に並ぶ複数の熱処理領域を有する熱処理部と、
    前記処理室内に気体を導入する給気口と、
    前記処理室内から気体を排出する排気口と、
    前記熱処理部に支持される前記基板の周方向に並び、気流の流速を検出する複数の流速センサと、
    前記複数の流速センサにより検出される気流の流速に応じた温度分布にて前記複数の熱処理領域の温度を調節するように前記熱処理部を制御する制御部と、を備える熱処理装置。
  2. 前記処理対象の基板は、処理液が塗布された基板であり、
    前記制御部は、前記複数の流速センサにより検出される気流の流速と前記温度分布との関係を前記処理液の種類に応じて変えるように構成されている、請求項1記載の熱処理装置。
  3. 前記基板の周方向において、前記複数の流速センサは、前記複数の熱処理領域にそれぞれ対応するように配置されている、請求項1又は2記載の熱処理装置。
  4. 前記複数の流速センサは、前記熱処理部に支持される前記基板よりも外側に設けられている、請求項1〜3のいずれか一項記載の熱処理装置。
  5. 前記処理室の内面は、前記熱処理部に支持される前記基板の表面に対向する上面と、当該基板を囲む周面とを含み、
    前記排気口は前記上面の中央部に設けられており、
    前記給気口は前記周面に沿って前記基板を囲むように設けられている、請求項1〜4のいずれか一項記載の熱処理装置。
  6. 処理対象の基板を処理室内に搬入することと、
    前記処理室内の熱処理部の上に前記基板を載置することと、
    前記基板の周方向に並ぶ複数個所における気流の流速に応じた温度分布にて前記基板を加熱又は冷却するように前記熱処理部を制御することと、を含む熱処理方法。
  7. 前記処理対象の基板は、処理液が塗布された基板であり、
    前記複数個所における気流の流速と前記温度分布との関係を前記処理液の種類に応じて変える、請求項6記載の熱処理方法。
  8. 請求項6又は7記載の熱処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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