JP2000286267A - 熱処理方法 - Google Patents

熱処理方法

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JP2000286267A
JP2000286267A JP11092504A JP9250499A JP2000286267A JP 2000286267 A JP2000286267 A JP 2000286267A JP 11092504 A JP11092504 A JP 11092504A JP 9250499 A JP9250499 A JP 9250499A JP 2000286267 A JP2000286267 A JP 2000286267A
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gas
temperature
wafer
gas supply
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Application number
JP11092504A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yagi
靖司 八木
Takeshi Sakuma
健 佐久間
Wataru Okase
亘 大加瀬
Masayuki Kitamura
昌幸 北村
Hironori Yagi
宏憲 八木
Eisuke Morizaki
英介 森崎
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67109Apparatus for thermal treatment mainly by convection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理室内の載置部に半導体ウエハを載置し、
ウエハと対向するガス供給部からガスをウエハに供給し
ながら例えば1000℃付近でアニール処理を行うにあ
たって、昇温時及び/または降温時におけるウエハの面
内温度差を小さくしてスリップの発生を抑えること。 【解決手段】 ガス供給部をウエハの中央部に対向する
領域と周縁部に対向する領域とに分割し、中央部と周縁
部との間でガスの流量を変えることができるように構成
する。そして昇温時には例えばウエハよりも温度の高い
(低い)ガスを、中央部の単位面積当りの流量が周縁部の
それよりも大きく(小さく)なるように供給する。また降
温時には例えばウエハよりも温度の高い(低い)ガスを中
央部の単位面積当りの流量が周縁部のそれよりも小さく
(大きく)なるように供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハなどの基板に対して熱処理を行う熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ(以下ウエハという)の製
造プロセスの中には、アニ−ル、酸化、拡散処理といっ
た1000℃付近もの高温雰囲気下で行う処理がある。
この種の熱処理を枚葉式熱処理装置で行う場合、ウエハ
を処理室内の載置台に載置してランプなどの加熱手段に
よりウエハを処理温度まで加熱すると共に、ウエハと対
向するように設けられたシャワ−ヘッドやインジェクタ
−などのガス供給部からウエハ表面に処理ガスを供給
し、その後ウエハの−温度が例えば400℃以下まで降
温してからウエハを処理室の外に搬出するようにしてい
る。なおウエハの昇温時及び降温時には処理室内を不活
性ガス雰囲気にしている。またアニ−ル処理の場合には
不活性ガスを供給しながら処理が行われ、この場合この
不活性ガスが処理ガスに相当する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでウエハを処理
温度まで昇温させる過程では、ウエハの周縁部における
単位面積当たりの吸熱量が中央部よりも大きくなるの
で、ウエハの周縁部の温度の昇温速度が中央部よりも早
くなり、このため周縁部の温度が中央部よりも高くな
る。またウエハを処理温度から降温させる過程では、ウ
エハの周縁部における単位面積当たりの放熱量が中央部
よりも大きくなるので、ウエハの周縁部の温度の降温速
度が中央部よりも早くなり、ウエハの周縁部の温度が中
央部よりも低くなる。ウエハの温度がおよそ850℃を
越えると、ウエハの面内での温度差が大きい場合、スリ
ップと呼ばれる結晶欠陥を生じることがあり、そのため
歩留まりが悪くなる。
【0004】なお加熱源の発熱量をウエハの径方向にお
いて調整することも検討されているが、この場合レスポ
ンスの遅れ分があるので制御が難しく、遅れ分が大きい
場合にはかえって面内均一性が悪くなるという問題があ
る。
【0005】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的は、被処理体であるウエハなど
の基板を熱処理するにあたって昇温及び/または降温時
に基板の面内温度差を抑えることのできる方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決する手段】請求項1の発明は、処理室内の
載置部に基板を載置し、この基板を加熱しながらガス供
給部からガスを供給して基板を熱処理する方法におい
て、基板の昇温時及び/または降温時に基板の中央部と
周縁部との間での温度変化の速度の不均一化を補償して
面内温度の均一化を図るために、基板の中央部と周縁部
との間で、ガス供給部から供給されるガスの単位面積当
たりの流量、ガスの熱容量及びガスの温度の少なくとも
一方を変えることを特徴とする。
【0007】具体的には、基板の昇温時に以下のa.ま
たはbを行う。
【0008】a.基板よりも温度の高いガスを、基板の
中央部の流速が基板の周縁部よりも大きくなるように基
板に供給する b.基板よりも温度の低いガスを、基板の中央部の流速
が基板の周縁部よりも小さくなるように基板に供給する また基板の降温時には、以下のa.またはbを行う。
【0009】a.基板よりも温度の高いガスを、基板の
中央部の流速が基板の周縁部よりも小さくなるように基
板に供給する b.基板よりも温度の低いガスを、基板の中央部の流速
が基板の周縁部よりも大きくなるように基板に供給する 前記ガス供給部は、例えば載置部に載置された基板と対
向しかつ基板とほぼ同じかそれよりも広い領域に亘って
複数のガス供給穴を設けて構成される。この場合、複数
のガス供給穴は同じ大きさに形成され、基板と対向する
面に描かれる複数の同心円に沿って配列され、各同心円
の円周の長さとその同心円に沿って配列されたガス供給
穴の数との比がいずれの同心円においても同じであるこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る熱処理方法
の実施の形態に用いられる熱処理装置を示す断面図であ
る。この装置は処理室2を形成する円筒状のチャンバ2
0を備えており、このチャンバ20の側面には基板であ
るウエハWの搬送口21を開閉するゲ−トバルブGが設
けられている。また処理室2の底面は、例えば石英から
なる透過窓22により構成されている。
【0011】前記透過窓22の中央部には、シャフト3
1が鉛直に貫通されており、このシャフト31は駆動部
32により昇降できかつ鉛直軸の回りに回転できるよう
に構成されている。シャフト31の上部にはウエハ載置
部33が設けられている。また透過窓22の下方側に
は、ウエハWを加熱するための加熱手段であるランプ2
3が配置されている。
【0012】一方処理室2の上部には、ウエハ載置部3
3に載置されたウエハWに対向するようにガス供給部4
が設けられている。このガス供給部4は、下面つまりウ
エハWに対向する面がガス供給板41として構成されて
おり、このガス供給板41にはウエハWとほぼ同じかそ
れよりも広い領域に亘って複数のガス供給穴42が穿設
されている。ウエハWとガス供給板41との距離は例え
ば10mmである。ガス供給穴42は、例えば図2に示
すようにガス供給板41の中心P(ウエハWの中心に対
応している)を中心とした複数の同心円に沿って配列さ
れており、各同心円の円周の長さとその同心円に配列さ
れたガス供給穴42との比がいずれの同心円においても
同じに設定されている。図2中C1、C2、C3は、最
外郭から夫々1、2、3番目の同心円の一部を示してお
り、各同心円C1、C2、C3の円周の長さをL1、L
2、L3とし、それらに配列されているガス供給穴42
の数をn1、n2、n3とするとn1/L1、n2/L
2、n3/L3は一定である。
【0013】そしてガス供給部4は径方向に複数例えば
2つに分割された第1の通気室51、及び第2の通気室
52を備えている。例えば8インチウエハを処理する装
置の場合、第1の通気室51はガス供給板41の中心P
から例えば半径5cmの円の中に入るガス供給穴42に
連通し、第2の通気室52はその外側のガス供給穴42
に連通している。また図1中43はガス供給源であり、
ここからガス供給管44及び分岐管45、46を通じて
通気室51、52にガスを供給するようになっている。
VO、V1、V2はバルブであり、Mは流量調整部であ
る。
【0014】次に上述の熱処理装置を用いてウエハWを
熱処理する様子について、図3及び図4を参照しながら
説明する。先ず搬送口21から基板であるウエハWを図
示しないア−ムにより処理室2内に搬入する。このとき
の時刻をt0とする。そしてランプ23によりウエハW
を、例えば平均昇温速度100℃/s(秒)で例えば1
000℃まで昇温し、時刻t1から時刻t2までの間1
000℃の設定温度に維持してウエハWに対してアニ−
ル処理を行う。次いで例えばランプ23の電源を切って
時刻t2からウエハWを降温させ、例えば400℃以下
になった時刻t3にウエハWを搬出する。
【0015】こうした一連のプロセスにおいてガス供給
部4からのガスの流し方について述べると、時刻t0か
らt1までの間は、バルブV0、V2を開き、バルブV
1を閉じておくことにより、第2の通気室52からガス
供給穴42を介してウエハWに不活性ガス例えばN2 ガ
スを例えば流速40cm/sで供給する。N2 ガスは常
温でガス供給部5まで流れるため、ガス供給穴42から
吹き出してウエハWに到達するときの温度はウエハWよ
りも低い温度である。即ち図4(a)に示すようにウエ
ハWの周縁部にN2 ガスを供給し、中央部にはN2 ガス
を供給しないようにしている。
【0016】また時刻t1からt2までの間はバルブV
4を開いて、N2 ガスを通気室51からガス供給穴42
を介してウエハWの中央部にも供給している、即ち図4
(b)に示すようにウエハW全面にN2 ガスを例えば流
速40cm/sで供給するようにしている。更に時刻t
2からt3までの間はバルブV2を閉じて、図4(c)
に示すようにウエハWの中央部にN2 ガスを例えば流速
40cm/sで供給し、周縁部には供給しないようにし
ている。
【0017】上述の実施の形態によれば、昇温時及び降
温時においてウエハWの面内の温度均一性がよくなる。
図5(a)は、昇温時に、ウエハWよりも温度の低いN
2 ガス(ク−ルガス)をウエハW全面に亘って供給した
場合における面内温度分布を模式的に示したものであ
り、発明が解決しようとする課題の項目にて記載したよ
うにウエハWの周縁部の温度が中央部よりも高くなる。
これに対して上述のようにク−ルガスを流すと、このク
−ルガスが基板の周縁部の熱を奪って周縁部の昇温速度
を遅くする働きをするため、図5(b)に示すように面
内温度の均一化が図られる。
【0018】また図6(a)は、降温時に、ウエハWよ
りも温度の低いN2 ガス(ク−ルガス)をウエハW全面
に渡って供給した場合における面内温度分布を模式的に
示したものであり、既述のように逆にウエハWの周縁部
の温度が中央部よりも低くなる。これに対して上述のよ
うにク−ルガスを流すと、このク−ルガスが基板の中央
部の熱を奪って中央部の降温速度を早くする働きをする
ため、図6(b)に示すように面内温度の均一化が図ら
れる。
【0019】このように本実施の形態では、昇温時及び
降温時において、ウエハWの中央部と周縁部との間にお
ける温度変化の速度速度の不均一化を補償して温度の面
内温度の均一化を図っているので、スリップの発生を防
止できる。なおN2 ガスの供給については、ガス供給管
44に温度調整部(図示せず)を介設し、ここで温度を
調整してガス供給部4に供給するようにしてもよい。
【0020】更に昇温時にウエハWの中央部においても
N2ガスを供給し、中央部における単位面積当りのガス
流量が周縁部における単位面積当りの流量より小さくす
るようにしてもよいし、降温時にウエハWの周縁部に、
中央部における単位面積当りのガス流量よりも小さくな
るようにN2ガスを供給してもよい。即ち上述の実施の
形態は、ウエハWの中央部と周縁部との間で単位面積当
りのガスの流量を変える一つの例として中央部(周縁
部)のガスの流量をゼロにしたものであり、本発明でい
う流量について中央部より周縁部が大きい(小さい)と
して比較する場合の小さい方の流量はゼロをも含むもの
である。
【0021】次に本発明の他の実施の形態について図7
を参照しながら説明する。この実施の形態は、ウエハW
の昇温時及び降温時にガス供給部4からウエハWよりも
温度の高いN2ガス(ホットガス)をウエハWに供給する
ようにしたものであり、例えば分岐管45、46におけ
るガス供給部4の入口直前にヒータ6を設けている。ま
た各分岐管45、46には夫々ガス流量を調整するため
の流量調整部M1、M2が介設されている。
【0022】一方処理室2内には、ウエハWの周縁部及
び中心部の温度を測定するための放射温度計の一部をな
す、温度検出部である光ファイバ61、62、63が設
けられており、光ファイバ61はシャフト31の中を貫
通して設けられ、光ファイバ62、63は例えばチャン
バ20の側壁を貫通して設けられている。これら光ファ
イバ61、62、63はウエハWの裏面側の輻射光を図
示しない光電変換部に導き、その電気信号は信号処理部
64で処理される。信号処理部64は、入力された電気
信号に基づいてウエハWの中央部及び周縁部の例えば最
大温度差を求め、その温度差を制御部65に送る。制御
部65は、前記温度差に基づき、例えば予め作成された
テーブルのデータを読み込んで前記流量調整部M1、M
2を調整し、ウエハWの中央部及び周縁部に供給される
各ホットガスの流量を制御し、以ってウエハWの面内温
度均一性を高めるようにしている。
【0023】ガスの流量の制御の手法については、昇温
時には図8に示すようにウエハWの中央部にのみホット
ガスを供給し、ウエハWの面内温度差を検出して、その
値がゼロになるように流量調整部M1を調整する。また
降温時には図9に示すようにウエハWの周縁部にのみホ
ットガスを供給し、同様にウエハWの面内温度差がゼロ
になるように流量調整部M2を調整する。この場合N2
ガスを供給する領域を3つ以上に分割し、各分割領域毎
に温度検出部を設け、その温度信号により各分割領域の
ガス流量を制御するようにしてもよい。なおガス供給系
をホットガスとクールガスとの両方を供給できるように
構成し、昇温時は本発明の実施の形態のようにウエハW
にホットガスを供給し、降温時は先の実施の形態のよう
にクールガスを供給してもよい。
【0024】本発明は、昇温時及び降温時の少なくとも
一方において、ガス供給部4からのガスを利用してウエ
ハWの面内温度分布を調整しようとするものであり、従
ってウエハWの中央部と周縁部との間でガスの温度を変
えるようにしてもよいし、ガスの熱容量を変えるように
してもよい。例えば昇温(降温)時には、中央部に供給
されるガスの温度が周縁部に供給されるガスの温度より
も高く(低く)するようにしてもよいし、中央部に供給
されるガスの熱容量が周縁部に供給されるガスの熱容量
よりも大きく(小さく)なるようにガスの種類を変えて
もよい。またガスの流量、温度、熱容量を選定し、これ
らの組み合わせ中央部と周縁部との間で変えるようにし
てもよい。なおこのようしてウエハWの面内温度均一性
を高める手法は、プロセス中つまり時刻t1からt2に
至るまでの間で行ってもよい。
【0025】ここで図10に示すように、ヒータ71を
上部に備えた炉72の中に外管73及びこの外管73の
中に位置する反応管74を設け、反応管74の外側を介
して上部のガス供給管75から、サセプタ75上のウエ
ハWにN2ガスを供給するように構成された装置を用い
て次のような実験を行った。ガス供給管75におけるガ
ス流量を5SLM、10SLM、15SLM、20SL
Mの4通りに設定し、夫々の流量でN2ガスを供給しな
がら、6インチサイズのウエハWを常温から昇温温度1
000℃/分で1100℃まで昇温して、そのときの面
内温度分布を調べた。なおウエハWの温度の測定ポイン
トは、中心部と、周縁部の周方向4等分点の5ポイント
とし、中心部の温度と周縁部の4ポイントの温度との最
大温度差を調べた。そしてこの実験をガス供給管75の
口径dを14mm、60mm、86mmの3通りに設定
して行った。なおガス供給管75とウエハWの中心軸と
はほぼ一致している。
【0026】図11はウエハWを搬入した後、ウエハW
を昇温し、この昇温過程においてガスを供給しない場合
に面内温度差がどのように変わっていくかを示す図であ
り、ウエハWの中心部が高い場合を+に、低い場合を−
にとっている。また図12は、同様に昇温過程におい
て、ガスを供給した場合における面内温度差を示すもの
で、流量の大きさが(1)<(2)<(3)の関係となっ
ている。なお図11、図12は実際の実験に基づいて、
傾向を示すために記載してある。
【0027】具体的な結果は図13に示す通りである。
図13の縦軸は、中心部の温度から周縁部の温度を差し
引いた温度差の最大値であり、横軸は流量である。図1
3中(1)〜(3)で示すグラフは夫々口径dが14m
m、60mm、86mmにおけるデータに対応する。ま
た縦軸が例えば20℃とは、中心部の温度が周縁部より
も20℃高いということであり、例えば−20℃とは周
縁部の温度が中心部よりも20℃高いということであ
る。図13から分かるようにN2ガスを供給しないとき
つまり流量がゼロのときは周縁部の温度が中央部よりも
高い。
【0028】図10に示す装置では、ガス供給管74の
上部にヒータ71が設けられていて、ここを通るN2ガ
スはウエハWの温度よりも高いホットガスであるため、
このホットガスをウエハWの中央部に供給することによ
りウエハWの中央部の昇温温度が早くなる。図13の結
果では、ガス流量を大きくするにつれて右上りになって
おり、このことはウエハWの中央部の昇温速度が早くな
り、ガス流量をあまり大きくすると今度は中央部の昇温
速度が早くなり過ぎて周縁部の温度よりも高くなり、面
内温度差が大きくなってしまうことを意味している。ま
たこうした傾向は、ガス供給管74の口径によって変わ
り、同じ流量であれば口径が大きい程、中央部の温度か
ら周縁部の温度を差し引いた値は小さくなっている。
【0029】従って図13の結果を踏まえれば、図1に
示すガス供給部4において中央部と周縁部との分割領域
の大きさとガス流量とを調整することにより、更にはま
たガス温度をも調整することによりウエハWの面内温度
均一性を高めることができる。なおガス供給部4からの
ガス供給領域は中央部と周縁部との2つに分割すること
に限らず、同心円状に3つ以上に分割する(通気室を径
方向に3つ以上に分割する)ようにしてもよい。
【0030】次に図2に示すようにガス供給穴42を配
列した場合の有効性についての検討例を説明する。今ガ
ス供給板41の有効領域(ガスの供給が行われる領域)
の半径をr0、ウエハの半径をr1とし、r0<r1とす
る。図14はこのモデルを示す説明図であり、供給穴4
2での流速をA、ウエハ上において中心から半径rの位
置での流速をBとする。流速Bは、rの位置での中心か
ら供給されたガスの流量(Aπr2)を、rの位置での
微小リング状領域の単位断面積(2πr)で割った値で
あるから(1)式が成り立つ。即ちr<r0のときは、
ウエハ上の半径方向の流速はrに比例して増加する。
【0031】 B=Aπr2/2πr=1/2・A・r…(1) 一方r>r0のときはrでの領域にはガスが供給されな
いので、(2)式が成り立ち、今度は逆にrに反比例し
て流速が減少する。
【0032】 B=Aπr02/2πr=1/2・A・r02・1/r…(2) またウエハ面内温度差があまり大きくなければ、ウエハ
面上を半径方向に一定流速Bで流れるガスとウエハとの
熱伝達係数Hは(3)式で表される。
【0033】 H=0.332λ・P1/3・ν-1/2・(B/r)1/2…(3) ただしλはガスの熱伝導率、Pはプラントル係数(ν/
λ)、νはガスの動粘度である。
【0034】(1)式を(3)式に代入するとHは一定
値になり、このことから単位面積当りのガス供給穴42
の面積をガス供給板41上で一定にすれば、例えば既述
のように各ガス供給穴の口径を同じにし、かつ各同心円
の長さとガス供給穴の数との比を一定にすれば、r<r
0の関係で設計することにより、ウエハ面内ではどの位
置でも均一な熱伝達係数になり、例えば1000℃の温
度でアニールを行っている間においても高い面内温度均
一性が確保できる。r<r0の関係にするとは、ガス供
給穴の配列領域がウエハとほぼ同じ大きさかあるいはそ
れより広くするということである。
【0035】これに対して昇温時及び/または降温時に
r>r0を実現すれば、熱伝達係数はrに対して反比例
で小さくなり、ウエハの中央部を局所的に加熱し、ある
いは冷却することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ウエハな
どの基板を熱処理するにあたって昇温時及び/または降
温時に基板の面内温度差を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理方法を実施するための熱処理装
置の一例を示す断面図である。
【図2】上記熱処理装置に用いられるガス供給板を示す
平面図である。
【図3】ウエハの温度の時間的変化パターンの一例を示
す特性図である。
【図4】ウエハの温度とガス供給領域との関係を示す説
明図である。
【図5】昇温時にクールガスを周縁部に供給する場合の
効果を示す説明図である。
【図6】降温時にクールガスを中央部に供給する場合の
効果を示す説明図である。
【図7】本発明方法に用いられる熱処理装置の他の例を
示す断面図である。
【図8】昇温時にホットガスを中央部に供給する場合の
効果を示す説明図である。
【図9】降温時にホットガスを周縁部に供給する場合の
効果を示す説明図である。
【図10】本発明の効果を確認するための実験装置の一
例を示す断面図である。
【図11】図9の実験装置を用い、ガスを供給しない場
合の温度と面内温度差との関係を示す特性図である。
【図12】図9の実験装置を用い、ガスを供給した場合
の温度と面内温度差との関係を示す特性図である。
【図13】図9の実験装置を用いて、ガス流量、ガス供
給管の口径及び面内温度差の関係を求めた実験結果を示
す特性図である。
【図14】ガス流速を求めるためのモデルを示す説明図
である。
【符号の説明】
2 処理室 20 チャンバ 23 ランプ 33 載置部 4 ガス供給部 41 ガス供給板 42 ガス供給穴 43 ガス供給源 C1〜C3 同心円 51、52 通気室 71 ヒータ 72 炉 74 反応管 75 ガス供給管
フロントページの続き (72)発明者 大加瀬 亘 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 北村 昌幸 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 八木 宏憲 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 (72)発明者 森崎 英介 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内の載置部に基板を載置し、この
    基板を加熱しながらガス供給部からガスを供給して基板
    を熱処理する方法において、 基板の昇温時及び/または降温時に基板の中央部と周縁
    部との間での温度変化の速度の不均一化を補償して面内
    温度の均一化を図るために、基板の中央部と周縁部との
    間で、ガス供給部から供給されるガスの流速、ガスの熱
    容量及びガスの温度の少なくとも一方を変えることを特
    徴とする熱処理方法。
  2. 【請求項2】 処理室内の載置部に基板を載置し、この
    基板を加熱しながらガス供給部からガスを供給して基板
    を熱処理する方法において、 基板の昇温時に基板の中央部と周縁部との間での吸熱量
    の不均一化を補償して面内温度の均一化を図るために以
    下のa.またはbを行うことをことを特徴とする熱処理
    方法。 a.基板よりも温度の高いガスを、基板の中央部の流速
    が基板の周縁部よりも大きくなるように基板に供給する b.基板よりも温度の低いガスを、基板の中央部の流速
    が基板の周縁部よりも小さくなるように基板に供給する
  3. 【請求項3】 処理室内の載置部に基板を載置し、この
    基板を加熱しながらガス供給部からガスを供給して基板
    を熱処理する方法において、 基板の降温時に基板の中央部と周縁部との間での放熱量
    の不均一化を補償して温度の面内温度の均一化を図るた
    めに以下のa.またはbを行うことをことを特徴とする
    熱処理方法。 a.基板よりも温度の高いガスを、基板の中央部の流速
    が基板の周縁部よりも小さくなるように基板に供給する b.基板よりも温度の低いガスを、基板の中央部の流速
    が基板の周縁部よりも大きくなるように基板に供給する
  4. 【請求項4】 ガス供給部は、載置部に載置された基板
    と対向しかつ基板とほぼ同じかそれよりも広い領域に亘
    って複数のガス供給穴を設けて構成されたことを特徴と
    する請求項1ないし3にいずれか記載の熱処理方法。
  5. 【請求項5】 複数のガス供給穴は同じ大きさに形成さ
    れ、基板と対向する面に描かれる複数の同心円に沿って
    配列され、各同心円の円周の長さとその同心円に沿って
    配列されたガス供給穴の数との比がいずれの同心円にお
    いても同じであることを特徴とする請求項4記載の熱処
    理方法。
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