JPH11140651A - Cvd装置およびcvd処理方法 - Google Patents

Cvd装置およびcvd処理方法

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JPH11140651A
JPH11140651A JP30202297A JP30202297A JPH11140651A JP H11140651 A JPH11140651 A JP H11140651A JP 30202297 A JP30202297 A JP 30202297A JP 30202297 A JP30202297 A JP 30202297A JP H11140651 A JPH11140651 A JP H11140651A
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JP
Japan
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substrate
temperature
heating
chamber
heating means
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JP30202297A
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English (en)
Inventor
Seiji Onoe
誠司 尾上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板表面の温度のばらつきをなくし、またよ
り速く基板表面の温度を適宜の温度に設定可能なCVD
装置を提供すること。 【解決手段】 材料ガスを熱分解することにより基板2
8表面に薄膜を形成するCVD装置20において、内部
でCVD処理を行うチャンバ21と、上記チャンバ21
内部に設けられた上記基板28を保持する基板保持手段
27と、それぞれ温度調整可能に設けられた複数の加熱
手段30,31,32と、複数箇所の基板28の温度を
計測する温度計測手段40,41,42,43と、上記
温度計測手段40,41,42,43の計測結果に基づ
いて、上記加熱手段30,31,32の温度を制御する
制御手段34と、を具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板をCVD処理
するCVD処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスに用いられる基板表
面への薄膜形成を行うCVD処理方法には、基板を加熱
することにより行う熱励起による処理方法がある。熱励
起によるCVD処理装置としては、例えばホットウォー
ルバッチ式減圧CVD装置がある。このCVD装置は、
チャンバを有しており、このチャンバの上端側にチャン
バ内部を気密に封止する封止窓が設けられている。
【0003】上記チャンバ内部には、この封止窓と所定
距離離間して対向するように、拡散板が設けられてい
る。また、上記封止窓と拡散板の間の空間に材料ガスを
導入するための供給管が連通するように設けられてい
る。
【0004】上記拡散板の通過によって均一化された材
料ガスは、基板保持台の上端に保持された基板の表面に
接触する。この場合、基板表面の温度が予め例えば略7
00。Cとなるように加熱されているため、基板の表面
と接触した材料ガスは、熱分解および酸化反応を行っ
て、この基板表面に薄膜を形成する。そして、反応が済
んだ材料ガスは、基板の表面に沿って流通し、上記基板
保持台の外周側に設けられた排気手段により、処理室の
外方へ排気されるようになっている。
【0005】上記基板を適宜の温度に加熱するために、
上記基板保持台の内部には基板を所定温度に加熱するた
めの加熱ヒータが設けられており、この加熱ヒータの上
方には上記基板に対して均一な熱を与えるための均熱板
が設けられている。このため、上記基板を熱のばらつき
を小さくして熱することが可能となっている。
【0006】このようなCVD装置を用いて基板の加熱
を行う場合には、上記電源に印加する電力を一定にし、
上記基板の表面で薄膜の成膜によって生じるこの薄膜に
よる温度干渉を防止するようにしている。
【0007】また、このように電源によって電力を印加
する場合には、目的温度となるように所定の電力を印加
し、そしてこの基板の温度がそれぞれの位置で均一にな
るまで待った後に、材質ガスを導入して基板表面に薄膜
を形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のCV
D処理装置においては、以下のような問題が生じてい
た。すなわち、上記加熱ヒータでは基板表面に薄膜を成
膜している場合には、この基板表面の温度制御を行わな
いため、上記加熱ヒータの出力を発生させるサイリスタ
に一定の指令値を与えても、実際には出力がばらついて
しまい、このため基板の表面温度が基板ごとにばらつ
き、よって成膜時の基板表面に形成する膜厚のばらつき
が大きくなってしまうといった問題が生じている。
【0009】また、上記CVD処理装置を用いて基板を
熱すると、600。C以下では基板の輻射率が温度によ
って変化してしまう。すなわち、上記基板表面の温度が
高い部分では、この温度の上昇によって基板の輻射率が
増加し、このため所定の熱が基板に印加した場合でも、
他の部分よりもより基板表面の温度上昇が大きくなる
が、基板表面の温度が高くならない部分では、上記基板
表面の輻射率がさほど増加しなく、このため基板表面の
温度上昇もさほど大きくはならないものとなっている。
【0010】このため、上記基板における温度の不均一
が拡大し、よって基板表面の熱せられた部分とそうでな
い部分との間の伸縮率の差によって基板がうねるものと
なる。また、このような温度の不均一が生じると、基板
表面の温度の高い部分では輻射率の増加によってより一
層所定の温度へ到達する時間をそれ程要しないものとな
るが、基板表面の温度の低い部分では、輻射率がさほど
増加しないために、上記基板の面が所定の温度に到達す
るためには時間を要するものとなっている。
【0011】また、基板を加熱する過程においても、基
板に与えた熱は周囲に逃げてしまうため、この基板を目
的の温度まで上昇させるためには時間を要するものとな
っている。このため、基板の加熱に時間が掛かり、よっ
て基板一枚当たりのCVD処理が遅いものとなってしま
う。
【0012】さらに、上記基板表面の温度は、基板を保
持する基板保持台の付近では、この基板端部が保持台に
接触することにより熱の変動をきたしている。このた
め、上記基板の輻射率が異なり、基板表面の温度にばら
つきを生じてしまう。
【0013】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、基板表面の温度のばら
つきをなくし、またより速く基板表面の温度を適宜の温
度に設定可能なCVD装置を提供しようとするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、材料ガスを熱分解すること
により基板表面に薄膜を形成するCVD装置において、
内部でCVD処理を行うチャンバと、上記チャンバ内部
に設けられた上記基板を保持する基板保持手段と、それ
ぞれ温度調整可能に設けられた複数の加熱手段と、複数
箇所の基板の温度を計測する温度計測手段と、上記温度
計測手段の計測結果に基づいて、上記加熱手段の温度を
制御する制御手段と、を具備することを特徴とするCV
D装置である。
【0015】請求項2記載の発明は、加熱手段は、基板
の中央部を加熱する第1の加熱手段と、基板の縁部を加
熱する第2の加熱手段とを有することを特徴とする請求
項1記載のCVD装置である。
【0016】請求項3記載の発明は、上記基板保持手段
は基板外縁部を保持する構成であり、該基板保持手段を
加熱する第3の加熱手段を有することを特徴とする請求
項1または請求項2記載のCVD装置である。
【0017】請求項4記載の発明は、基板と加熱手段の
間には、基板温度を均一にするための均等加熱手段が設
けられていることを特徴とする請求項1記載のCVD装
置である。
【0018】請求項5記載の発明は、均等加熱手段の少
なくとも表面は、上記材料ガスの熱分解により基板に形
成される薄膜と同じ輻射率を有する材料により形成され
ていることを特徴とする請求項4記載のCVD装置であ
る。
【0019】請求項6記載の発明は、チャンバ内部に基
板を搬入して基板保持手段に保持させる工程と、基板を
複数の加熱手段により略均一に加熱する工程と、チャン
バ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄膜を形成する
工程とを具備することを特徴とするCVD処理方法であ
る。
【0020】請求項7記載の発明は、チャンバ内部に基
板を搬入して基板保持手段に保持させる工程と、基板を
処理温度より高温に加熱する工程と、基板温度が処理温
度より高温に加熱された後、処理温度まで冷却する工程
と、チャンバ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄膜
を形成する工程とを具備することを特徴とするCVD処
理方法である。
【0021】請求項1の発明によると、内部でCVD処
理を行うチャンバと、上記チャンバ内部に設けられた上
記基板を保持する基板保持手段と、それぞれ温度調整可
能に設けられた複数の加熱手段と、複数箇所の基板の温
度を計測する温度計測手段と、上記温度計測手段の計測
結果に基づいて、上記加熱手段の温度を制御する制御手
段と、を具備するため、上記制御手段により上記加熱手
段での基板の温度調整を行えば、上記基板の温度を一定
にすることが可能となる。このため、上記基板の表面で
温度のばらつきをなくすることが可能となり、これによ
って、上記基板の表面での薄膜の形成にばらつきが生じ
難いものとなっている。
【0022】請求項2の発明によると、上記加熱手段
は、基板の中央部を加熱する第1の加熱手段と、基板の
縁部を加熱する第2の加熱手段とを有するため、上記基
板の表面での温度のばらつきを抑えることが可能となっ
ている。
【0023】請求項3の発明によると、上記基板保持手
段は基板外縁部を保持する構成であり、該基板保持手段
を加熱する第3の加熱手段を有する構成であるため、上
記基板が上記基板保持手段に接触していることによって
生じる上記基板の温度の変動が生じることが少なくな
る。
【0024】請求項4の発明によると、基板と加熱手段
の間には、基板温度を均一にするための均等加熱手段が
設けられているため、上記加熱手段が複数設けられてこ
の加熱手段同士の間に隙間が生じている場合には、この
隙間に面している部分と加熱手段に面している部分との
温度格差を小さくして上記基板を加熱することが可能と
なる。このため、上記基板をより均一な温度に加熱する
ことが可能となっている。
【0025】請求項5の発明によると、均等加熱手段の
少なくとも表面は、上記材料ガスの熱分解により基板に
形成される薄膜と同じ輻射率を有する材料により形成さ
れているため、基板保持手段に材質ガスが接触しても、
均等加熱手段と同じ輻射率の薄膜を形成するようにな
る。このため、表面に薄膜が形成されても均等加熱手段
の輻射率が変化することがなく、基板の良好な加熱を行
うことが可能となっている。
【0026】請求項6の発明によると、チャンバ内部に
基板を搬入して基板保持手段に保持させる工程と、基板
を複数の加熱手段により略均一に加熱する工程と、チャ
ンバ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄膜を形成す
る工程とを具備するため、上記基板の均一な加熱でこの
基板の表面に薄膜の形成にばらつきを生じさせることが
なくなる。
【0027】請求項7の発明によると、チャンバ内部に
基板を搬入して基板保持手段に保持させる工程と、基板
を処理温度より高温に加熱する工程と、基板温度が処理
温度より高温に加熱された後、処理温度まで冷却する工
程と、チャンバ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄
膜を形成する工程とを具備するため、上記基板の加熱中
に生じる基板の輻射率の変化による基板のうねりを防止
することが可能となっている。また、所望の温度よりも
基板を高い温度まで加熱することにより、上記基板の輻
射率を安定させることが可能となる。このため、上記基
板の所望の温度への設定が容易に行える。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1または図2に基づいて説明する。図1に示す
CVD装置20はチャンバ21を有している。このチャ
ンバ21は、上端が開放して形成されていて、また下端
は各種装置をチャンバ21内部に突出させるために、所
定の大きさの孔部22が開放して形成されている。
【0029】上記チャンバ21の上端には、材質を例え
ば石英ガラスとする封止部材23が内部を気密とするよ
うに取り付けられている。また、この封止部材23に所
定距離をおいて対向するように、材料ガスを導通させる
導通孔24が多数形成された拡散板25が取り付けられ
ている。そして、この封止部材23と拡散板25の間の
空間に例えばSiH4 のような材料ガスを導入するため
のものとして、上記チャンバ21の側壁には供給路26
が形成されている。この供給路26は、不図示の材料ガ
スの供給源に接続されている。
【0030】上記孔部22の周囲を覆う位置から上方に
向かい、基板保持台27が突出して設けられている。こ
の基板保持台27は、円筒状の側壁部分が上記チャンバ
21の内部の上方に向かい突出しており、また、この側
壁の上端に基板28を保持可能とする係止部29が設け
られている。この係止部29は、上記基板保持台27の
上端から径方向内方に向かうように突出形成されてお
り、この突出した内端側に段差が形成されていて、この
段差にて上記基板28の外縁側を保持可能としている。
【0031】なお、この係止部29は、上記基板保持台
27の上端の全周に亘って設ける必要はなく、適宜の角
度の間隔ごとに配置される構成でも構わない。また、こ
の基板保持台27の内部は空洞となっており、上記係止
部29に係止された基板28に対して加熱などの種々の
作用を施すための機構が設置可能になっている。
【0032】上記基板保持台27の内部には、基板28
を加熱するための第1のヒータ30が設けられている。
この第1のヒータ30は、上記基板28の温度が略70
0。Cとなるような温度に加熱されるものとなってい
る。上記第1のヒータ30は、上記基板28の中心から
上記基板28が係止部29に係止される位置よりも内径
側までを加熱するように設けられている。
【0033】そして、上記第1のヒータ30の外径側に
は、リング状に形成された第2のヒータ31が、上記基
板28の係止部29に係止された位置をカバーして加熱
するように取り付けられている。
【0034】さらに、この第2のヒータ31の外径側に
は、リング状に形成された第3のヒータ32が上記係止
部29を加熱可能として設けられている。このような第
1ないし第3のヒータ30,31,32は、配線を介し
てそれぞれの電源33に接続されている。また、上記基
板保持台27の内部には、上記基板28を持ち上げるた
めの駆動機構34が設けられている。この駆動機構34
は、上下駆動軸35の上端にプレート体36が設けられ
ており、このプレート体36の端部には所定間隔ごとに
配置され、かつ第1のヒータ30に形成された孔或いは
隙間を通過して基板28に達する基板押し上げピン37
が設けられている。このため、基板押し上げピン37の
上下方向への駆動によって上記基板28を持ち上げ可能
としており、図示しない搬送ロボットによってこの基板
28をCVD装置20の外方へ搬送可能としている。
【0035】なお、ここで、上記チャンバ21には不図
示のゲート弁が設けられており、上記基板28のCVD
処理時にはこのゲート弁が閉じてチャンバ21内部を気
密に維持することが可能となっており、またゲート弁が
開放しているときには、上記搬送ロボットによって基板
28の搬送を行うことが可能となっている。
【0036】上記基板保持台27の外周側には、チャン
バ21内部の雰囲気を外方に吸引排気するための吸引路
38が設けられている。この吸引路38でチャンバ21
内部を真空吸引することにより、チャンバ21内部は所
望の圧力の真空状態に維持可能とするとともに、上記供
給路26によって供給され、基板28表面を処理し終え
た材質ガスをチャンバ21外方に排気可能としている。
【0037】それぞれの電源33には、各ヒータ30,
31,32に供給する電力(ヒータパワー)を制御する
ためのサイリスタなどの制御手段39が接続されてい
る。この制御手段39は、上記封止部材23の上方に設
けられた第1の放射温度計40、第2の放射温度計4
1、第3の放射温度計42、第4の放射温度計43に接
続されている。このうち、第1の放射温度計40は、上
記第1のヒータ30により加熱された基板28の略中央
側の温度を検出するように、基板28の中央側の位置に
配置されている。また、第2の放射温度計41は、上記
基板28の外周側であって、上記係止部29より内径側
の基板28の温度を検出するように設けられている。
【0038】第3の放射温度計42は、熱伝導率や輻射
率の異なる係止部29と接触している基板28の外径側
端部の温度を検出可能としている。また、第4の放射温
度計43は、第3の放射温度計42よりもさらに外径側
に位置しており、基板28外周の係止部29の温度を検
出可能としている。
【0039】このような第1ないし第4の放射温度計4
0,41,42,43により検出された検出結果は、上
記制御手段39に伝送され、この検出結果に基づいて上
記第1ないし第3のヒータ30,31,32へ供給され
る電力の大きさを制御するようになっている。
【0040】以上のような構成を有するCVD装置20
における処理について、以下に説明する。図示しない搬
送ロボットにより、上昇している基板押し上げピン37
の上端に基板28を載置し、駆動機構34を駆動させて
ピン37を下降させて基板28を基板保持台27の係止
部29に載置させる。この係止部29に基板28を載置
させた後に、上記第1ないし第3のヒータ30,31,
32に対して上記電源33より電流を導通させる。
【0041】すると、上記基板28はそれぞれの部位で
対向している第1ないし第3のヒータ30,31,32
によって加熱されるが、この基板28の温度上昇につい
ては、上記第1ないし第4の放射温度計40,41,4
2,43によって検出されるようになっている。このた
め、温度の検出結果により上記基板28の温度が一定の
値を示すように、上記制御手段39によりそれぞれ第1
ないし第3のヒータ30,31,32に供給される電力
の微調整を行う。これによって、上記第1ないし第3の
ヒータ30,31,32の発熱量が調整でき、上記基板
28の温度を所望の範囲にすることが可能となってい
る。
【0042】そして、このような温度制御を行いながら
上記基板28を例えば700。Cのような所定温度まで
加熱する。基板28がこの温度まで加熱された後に、上
記供給路26より材質ガスをチャンバ21内部に供給す
る。この材質ガスが上記基板28表面に接触すると、S
iH4 は熱分解によって上記基板28の表面にSiの薄
膜を形成する。
【0043】そして、Siの薄膜を形成した後に、それ
ぞれの電源33からの電力の供給を停止させるととも
に、上記供給路26からの材料ガスの流通を停止させ
る。これにより、上記基板28の表面に薄膜が形成され
るのが停止されるものとなる。
【0044】処理の終了した基板28は、ピン37を上
昇させ、チャンバ21のゲート弁を開放して図示しない
搬送ロボットによってこのチャンバ21の外方に搬送さ
れ、基板28を冷却するなどの次工程に移る。
【0045】このような構成のCVD装置20による
と、上記CVD装置20は第1ないし第3のヒータ3
0,31,32を制御手段39によって適宜制御するこ
とにより、上記基板28の温度制御をするように設けら
れているため、上記基板28の加熱を調整して上記基板
28表面の温度を一定にすることが可能となっている。
【0046】このように基板28の表面での温度のばら
つきが少なくなったため、上記基板28の表面に形成さ
れる薄膜のばらつきも抑制することができる。さらに、
上記係止部29の温度およびこの係止部29よりもさら
に外径側の係止部29の温度も上記第3の放射温度計4
2および第4の放射温度計43によって計測し、この計
測結果に基づいて上記制御手段39の制御によって第2
のヒータ31および第3のヒータ32の加熱温度を制御
できるため、この係止部29の温度も一定の値に設定で
き、より基板29表面の温度を良好に設定することが可
能となっている。
【0047】以上、本発明の第一の実施の形態について
述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となって
いる。以下、それについて述べる。上記実施の形態で
は、ヒータを第1ないし第3のヒータ30,31,32
に分割して設けているが、これ以外にも、基板28を直
接加熱するヒータと、係止部29を加熱するヒータが少
なくとも設けられていれば、構わない。
【0048】また、ヒータの数に合わせて、上記放射温
度計の数も変更可能である。 (第二の実施の形態)以下、本発明の第二の実施の形態
について、図1または図3を参照して説明する。
【0049】なお、本実施の形態においては、上記第一
の実施の形態で用いられたCVD装置20と基本的には
同じ構成であるが、上記第一の実施の形態のCVD装置
20とは異なって、第1ないし第3のヒータ30,3
1,32が一体的である構成でも構わない。この場合に
は、上記第1ないし第4の放射温度計39,40,4
1,42が1つのみ設けられている構成であっても構わ
ない。
【0050】本発明においては、このCVD装置20を
用いて、以下のような基板28のCVD処理を行う。基
板保持台27に基板28を載置した後、図3に示すよう
に、上記ヒータ30,31,32には、処理を行う際、
温度(例えば700。C)以上に加熱(例えば800。
C)するだけの電力を供給して、上記基板28を急激に
加熱する。
【0051】そして、上記基板28の表面温度が略80
0。Cとなった後に、この基板28を略700。Cに維
持可能な電力まで下げると、基板28の表面温度は徐々
に低下して略700。Cまで下がる。
【0052】このように制御することにより、500。
Cから600。Cの間の温度領域のように、温度によっ
て輻射率が非常に変化する温度領域を短時間で通過させ
ることができるので、伸縮率の差で基板28がうねるの
を抑止することができる。
【0053】また、上記基板28を急激に加熱させるも
のであるため、上記基板28の温度を短時間で所定温度
にまで上昇させることができるので、CVD処理に要す
る時間を全体的に短縮することも可能となっている。
【0054】以上、本発明の第二の実施の形態について
述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となって
いる。以下、それについて述べる。上記実施の形態で
は、略800。Cとなるまで加熱しているが、基板28
の加熱温度はこの温度に限られない。また、ヒータが分
割されている構成であれば、基板28を所望の温度より
も高く加熱した後に、それぞれのヒータの加熱温度を制
御して基板28の表面温度を一定にする構成としても構
わない。
【0055】(第三の実施の形態)以下、本発明の第三
の実施の形態について、図1または図4を参照して説明
する。
【0056】本発明のCVD装置50においては、上述
の第一の実施の形態におけるCVD装置20と構成がほ
ぼ同様のものとなっている。しかしながら、上記第1な
いし第3のヒータ30,31,32が一体的な構成でも
よく、この場合には第1ないし第4の放射温度計39,
40,41,42が1つのみ、あるいは他に複数個設け
られる構成であっても構わない。
【0057】本実施の形態においては、上記係止部29
に載置される基板28と上記第1ないし第3のヒータ3
0,31,32の間に均熱板51が設けられている。こ
の均熱板51は、上記基板28上に成長させる薄膜と同
様の材質より構成されたものが好ましい。
【0058】すなわち、上記基板28にはSiH4 の材
質ガスの熱分解により、Siの薄膜が形成されるが、こ
の材質ガスは、上記基板保持台27の係止部29と基板
28との隙間から入り込んで、上記均熱板51にも接触
する。この場合、上記SiH4 の材質ガスは、ヒータ3
0,31,32によって加熱されている均熱板51への
接触によってやはり熱分解し、均熱板51の表面にSi
の薄膜が形成されてしまう。
【0059】このSiの薄膜が形成された場合に、上記
均熱板51の輻射率が変化すると、上記基板28の加熱
状態が、この均熱板51のSiの薄膜が形成された領域
と、Siの薄膜が形成されていない領域とで異なったも
のとなってしまう。このため、Siの薄膜が表面に形成
されても、輻射率が変化しない構成であることが望まし
い。このため、本実施の形態では、上記均熱板51の少
なくとも表面がSiを材質として構成されるようになっ
ている。すると、上記均熱板51の表面にSiの薄膜が
形成されても、輻射率の変化が生じないため、上記基板
28の加熱への影響を防止することが可能となってい
る。
【0060】これにより、上記基板28を良好に加熱で
き、上記基板28に生じる温度のばらつきを防止するこ
とが可能となる。なお、上記均熱板51の少なくとも表
面に用いられる材質は、上記Siと輻射率がほぼ同等の
ものであれば、Siに限られず、他の材質を用いる構成
であっても構わない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、基板
の表面で温度のばらつきをなくすることが可能となる。
これにより、上記基板の表面での薄膜の形成にばらつき
が生じ難いものとなっている。
【0062】また、均等加熱手段の少なくとも表面は、
薄膜と同じ輻射率を有する材料により形成されているた
め、この表面に薄膜が形成されても均等加熱手段の輻射
率が変化することがなく、基板の良好な加熱を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係わるCVD装置
の構成を示す側断面図。
【図2】同実施の形態に係わるCVD装置の拡大部分断
面図。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係わり、ヒータで
の基板の加熱の様子を示すグラフ。
【図4】本発明の第三の実施の形態に係わり、CVD装
置の拡大部分断面図。
【符号の説明】
20…CVD装置 21…チャンバ 23…封止部材 25…拡散板 26…供給路 27…基板保持台 28…基板 29…係止部 30…第1のヒータ 31…第2のヒータ 32…第3のヒータ 33…電源 34…駆動機構 38…吸引路 39…制御手段 40…第1の放射温度計 41…第2の放射温度計 42…第3の放射温度計 43…第4の放射温度計 50…CVD装置 51…均熱板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料ガスを熱分解することにより基板表
    面に薄膜を形成するCVD装置において、 内部でCVD処理を行うチャンバと、 上記チャンバ内部に設けられた上記基板を保持する基板
    保持手段と、 それぞれ温度調整可能に設けられた複数の加熱手段と、 複数箇所の基板の温度を計測する温度計測手段と、 上記温度計測手段の計測結果に基づいて、上記加熱手段
    の温度を制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするCVD装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段は、基板の中央部を加熱する第
    1の加熱手段と、基板の縁部を加熱する第2の加熱手段
    とを有することを特徴とする請求項1記載のCVD装
    置。
  3. 【請求項3】 上記基板保持手段は基板外縁部を保持す
    る構成であり、該基板保持手段を加熱する第3の加熱手
    段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のCVD装置。
  4. 【請求項4】 基板と加熱手段の間には、基板温度を均
    一にするための均等加熱手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のCVD装置。
  5. 【請求項5】 均等加熱手段の少なくとも表面は、上記
    材料ガスの熱分解により基板に形成される薄膜と同じ輻
    射率を有する材料により形成されていることを特徴とす
    る請求項4記載のCVD装置。
  6. 【請求項6】 チャンバ内部に基板を搬入して基板保持
    手段に保持させる工程と、 基板を複数の加熱手段により略均一に加熱する工程と、 チャンバ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄膜を形
    成する工程とを具備することを特徴とするCVD処理方
    法。
  7. 【請求項7】 チャンバ内部に基板を搬入して基板保持
    手段に保持させる工程と、 基板を処理温度より高温に加熱する工程と、 基板温度が処理温度より高温に加熱された後、処理温度
    まで冷却する工程と、 チャンバ内に材料ガスを導入して基板の表面に薄膜を形
    成する工程とを具備することを特徴とするCVD処理方
    法。
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