JP2018129981A - 積層鉄心の製造装置及び積層鉄心の製造方法 - Google Patents

積層鉄心の製造装置及び積層鉄心の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで且つ効率的に積層鉄心を製造する。【解決手段】積層鉄心の製造装置は、所定の一方向に間欠的に順次送り出される帯状の金属板に対して、外形抜き加工を除く所定の加工を施すように構成された第1の金型と、第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給するように構成された供給ユニットと、供給ユニットによって接着剤が供給された後の金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成するように構成された第2の金型と、第1の金型、供給ユニット及び第2の金型を個別的に又は一体的に駆動するように構成された少なくとも一つの第1の駆動機構とを備える。第1の金型と、供給ユニットと、第2の金型とは、それぞれ別体であり、金属板が送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる。【選択図】図3

Description

本開示は、積層鉄心の製造装置及び積層鉄心の製造方法に関する。
特許文献1は、積層鉄心の製造装置を開示している。当該装置においては、コイル状に巻回された帯状の金属板(被加工板)であるコイル材をアンコイラーから間欠的に送り出しながら、当該金属板の片面に接着剤を塗布することと、当該金属板をパンチで所定形状に打ち抜いて一の打抜部材を形成することと、当該一の打抜部材を既に打ち抜かれた他の打抜部材に対して接着剤により接着させながら積層することとが、同じ金型内で行われる。
特開2009−124828号公報
しかしながら、通常、金属板を打ち抜く処理よりも金属板に接着剤を供給する処理の方が遅いため、金属板に接着剤を供給する機構が金型内に存在していると、接着剤の塗布処理がボトルネックとなり積層鉄心の製造効率(スループット)が低下しうる。しかも、金属板に接着剤を供給する機構が金型内に存在していると、金型自体が大型化し、積層鉄心の製造装置のコスト増に繋がりうる。さらに、積層鉄心の製造装置に異常が発生して装置が停止し、金型内で接着剤が硬化して積層鉄心が金型内に詰まってしまう懸念もある。この場合、金型を上下動させるためのプレスから金型を分解して積層鉄心を取り出さなければならず、メンテナンスが困難となりうる。
そこで、本開示は、低コストで且つ効率的に積層鉄心を製造することが可能な積層鉄心の製造装置及び積層鉄心の製造方法を説明する。
本開示の一つの観点に係る積層鉄心の製造装置は、所定の一方向に間欠的に順次送り出される帯状の金属板に対して、外形抜き加工を除く所定の加工を施すように構成された第1の金型と、第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給するように構成された供給ユニットと、供給ユニットによって接着剤が供給された後の金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成するように構成された第2の金型と、第1の金型、供給ユニット及び第2の金型を個別的に又は一体的に駆動するように構成された少なくとも一つの第1の駆動機構とを備える。第1の金型と、供給ユニットと、第2の金型とは、それぞれ別体であり、金属板が送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる。
本開示の他の観点に係る積層鉄心の製造方法は、第1の金型により、外形抜き加工を除く所定の加工を帯状の金属板に対して施す第1の工程と、第1の工程の後に、金属板を所定の一方向に送り出す第2の工程と、第2の工程の後に、第1の金型とは別体の供給ユニットにより、第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給する第3の工程と、第3の工程の後に、金属板を一方向に送り出す第4の工程と、第4の工程の後に、第1の金型及び供給ユニットとは別体の第2の金型により、金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成する第5の工程とを含む。
本開示に係る積層鉄心の製造装置及び積層鉄心の製造方法によれば、低コストで且つ効率的に積層鉄心を製造することが可能となる。
図1は、固定子積層鉄心の一例を示す斜視図である。 図2は、固定子積層鉄心の製造装置の一例を示す概略図である。 図3は、打抜装置を示す概略断面図である。 図4は、上流側金型のダイプレートを模式的に示す平面図である。 図5は、図4のV−V線断面図である。 図6は、下流側金型のダイプレートを模式的に示す平面図である。 図7は、図6のVII−VII線断面図である。 図8は、打抜部材を積層させる機構と、積層体を金型から排出する機構とを模式的に示す断面図である。 図9(a)は接着剤供給装置の供給ユニットを示す斜視図であり、図9(b)は図9(a)のB部分を拡大して示す図である。 図10は、接着剤供給装置の供給ユニットを示す断面図である。 図11は、供給プレートを示す平面図である。 図12は、接着剤供給装置の液送ユニットを示す模式図である。 図13は、打抜加工のレイアウトの一例を示す図である。 図14は、上流側金型による電磁鋼板の打抜加工を説明するための断面図である。 図15は、接着剤供給装置の供給ユニットの動作を説明するための断面図である。 図16は、接着剤供給装置の供給ユニットの動作を説明するための断面図である。 図17は、接着剤供給装置の供給ユニットの動作を説明するための断面図である。 図18は、上流側金型による電磁鋼板の打抜加工(外形抜き加工)を説明するための断面図である。 図19は、接着剤供給装置の液送ユニットの他の例を示す模式図である。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。
≪実施形態の概要≫
[1]本実施形態の一つの例に係る積層鉄心の製造装置は、所定の一方向に間欠的に順次送り出される帯状の金属板に対して、外形抜き加工を除く所定の加工を施すように構成された第1の金型と、第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給するように構成された供給ユニットと、供給ユニットによって接着剤が供給された後の金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成するように構成された第2の金型と、第1の金型、供給ユニット及び第2の金型を個別的に又は一体的に駆動するように構成された少なくとも一つの第1の駆動機構とを備える。第1の金型と、供給ユニットと、第2の金型とは、それぞれ別体であり、金属板が送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる。
本実施形態の一つの例に係る積層鉄心の製造装置では、第1の金型と、供給ユニットと、第2の金型とが、それぞれ別体であり、金属板が送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる。そのため、接着剤を供給する機構を、金型内に設ける必要がない。従って、金型を小型化することが可能となる。また、本実施形態の一つの例に係る積層鉄心の製造装置では、第2の金型により金属板に対して外形抜き加工が施され、接着剤が付与された所定形状の打抜部材が形成される。その後、複数の当該打抜部材を積層すると、隣り合う打抜部材同士が接着剤で接着され、積層鉄心が得られる。そのため、複数の打抜部材同士を締結するためにカシメ、溶接等の手法を採用する必要がなく、打抜部材の変形が抑制されるので、積層鉄心の磁気特性が低下し難い。従って、このような積層鉄心を用いてモータを製造することにより、モータ特性の向上を図ることが可能となる。
[2]上記第1項に記載の装置において、供給ユニットは、金属板の両側縁を保持しつつ金属板の送り出し方向に沿って金属板を案内する第1のガイド部材と、金属板のうち第1のガイド部材の間の領域に対して接着剤を供給するように構成された供給部材とを有し、第1の駆動機構は、供給ユニットを駆動することにより、第1のガイド部材と供給部材とを相対的に近接及び離間させてもよい。ところで、第1の金型において金属板が例えば打抜加工されると、金属板のうち打ち抜かれた領域の境界部分が重力によって垂れ下がる場合がある。近年特に、積層鉄心の製造に用いられる金属板の板厚が薄くなってきているので、このような垂れ下がりの発生が顕著である。そうすると、金属板の所定箇所が第1の金型を経て供給ユニットに到達したときに、金属板の垂れ下がり部分が供給部材と接触する場合が生じうる。しかしながら、第2項に記載の装置の場合には、第1の駆動機構による供給ユニットの駆動に応じて、金属板を保持する第1のガイド部材と供給部材とが相対的に近接及び離間する。そのため、金属板の所定箇所が第1の金型から供給ユニットに移送されているときには、第1のガイド部材と供給部材とを離間させておくことにより、金属板の垂れ下がり部分と供給部材と接触を防ぐことが可能となる。また、供給部材から金属板に接着剤を供給するときには、第1のガイド部材と供給部材とを近接させることで金属板が供給部材に近接するので、供給部材から金属板に接着剤を効果的に供給することが可能となる。
[3]上記第2項に記載の装置において、第1の駆動機構は、供給ユニットを駆動することにより、第1のガイド部材を供給部材に対して近接及び離間させてもよい。この場合、上記第2項と同様の作用効果が得られる。
[4]上記第2項又は第3項に記載の装置において、供給ユニットは、供給部材を第1のガイド部材に対して近接及び離間させるように構成された第2の駆動機構をさらに有し、第2の駆動機構は、第1の駆動機構が供給ユニットを駆動して第1のガイド部材と供給部材とが近接する際に、第1のガイド部材が保持する金属板が供給部材と接触して供給部材から金属板に接着剤が供給される供給位置と、第1のガイド部材が保持する金属板が供給部材と接触しない退避位置との間で、供給部材の位置を変位可能であってもよい。この場合、第2の駆動機構が供給部材を退避位置に位置させることで、供給部材から接着剤が金属板に供給されない。そのため、供給部材の位置を第2の駆動機構によって変位させることにより、接着剤の供給が不要な打抜部材(例えば、積層鉄心を構成する複数の打抜部材のうち一端に位置する打抜部材)と、接着剤の供給が必要な打抜部材との双方を一つの製造装置で得ることが可能となる。
[5]上記第2項〜第4項のいずれか一項に記載の装置において、供給部材には、接着剤の流路と、流路と連通し且つ流路に沿って並ぶ複数の吐出口とが設けられており、複数の吐出口の大きさは、流路の下流側に向かうにつれて大きくなるように設定されていてもよい。ところで、供給ユニットから供給された接着剤が打抜部材から零れ落ちることのないよう、接着剤は所定の粘度を有している必要がある。そのため、供給部材に設けられた流路を流れる接着剤の流速は下流側に向かうにつれて低下する傾向にある。そこで、第5項に記載の装置においては、供給部材に設けられた複数の吐出口の大きさを、流路の下流側に向かうにつれて大きくなるように設定している。この場合、流速が低下する傾向にある下流側の吐出口から吐出される接着剤の吐出量と、上流側の吐出口から吐出される接着剤の吐出量とが略均等になりやすい。従って、打抜部材同士を適切且つ強固に接合することが可能となると共に、積層鉄心の平坦性を高めることが可能となる。
[6]上記第2項〜第4項のいずれか一項に記載の装置において、供給部材には、接着剤の流路と、流路に沿って並ぶ複数の吐出口とが設けられており、流路の流路面積は、流路の下流側に向かうにつれて小さくなるように設定されていてもよい。この場合、流路の下流側ほど流速が速くなるので、流速が低下する傾向にある下流側の吐出口から吐出される接着剤の吐出量と、上流側の吐出口から吐出される接着剤の吐出量とが略均等になりやすい。従って、打抜部材同士を適切且つ強固に接合することが可能となると共に、積層鉄心の平坦性を高めることが可能となる。
[7]上記第2項〜第6項のいずれか一項に記載の装置は、供給部材に接着剤を送り出す液送ユニットをさらに備え、液送ユニットは、接着剤を一時的に貯留すると共に底壁に吐出孔が設けられている有底のシリンダと、シリンダ内をスライド可能に構成されたピストンと、第1の駆動機構が供給ユニットを駆動して第1のガイド部材と供給部材とが近接するタイミングに同期してピストンを押し出す第3の駆動機構とを有してもよい。この場合、各打抜部材に対し、略一定量の接着剤が毎回供給される。そのため、製造される積層鉄心ごとに、占積率(積層鉄心全体の体積のうち打抜部材の体積が占める割合をいい、接着剤の使用量が増えるほどこの値が低下する。)を略一定とすることが可能となる。
[8]上記第2項〜第7項のいずれか一項に記載の装置において、供給ユニットは、金属板のうち第1のガイド部材の間の領域を供給部材と共に挟持可能に構成された押圧部材をさらに有し、第1の駆動機構は、供給ユニットを駆動することにより、第1のガイド部材と供給部材と押圧部材とを相対的に近接及び離間させ、押圧部材は、第1の駆動機構が供給ユニットを駆動して第1のガイド部材と供給部材と押圧部材とが近接する際に、金属板のうち第1のガイド部材の間の領域が供給部材と押圧部材とによって挟持されてもよい。この場合、押圧部材によって金属板が供給部材に押し付けられるので、供給部材が金属板に対して均一に接触しやすくなる。そのため、供給部材から供給される接着剤をより確実に金属板に付着させることが可能となる。
[9]上記第1項〜第8項のいずれか一項に記載の装置において、第2の金型は、金属板の両側縁を保持しつつ金属板の送り出し方向に沿って金属板を案内する第2のガイド部材を有し、第2のガイド部材は、第2の金型が金属板に対して外形抜き加工を施す際には、金属板を第2の金型のダイプレートに近接させる近接位置に変位し、第2の金型が金属板に対して外形抜き加工を施していない際には、金属板を第2の金型のダイプレートから離間させる離間位置に変位してもよい。この場合、接着剤が付与された金属板は、第2の金型によって外形抜き加工が施されるときを除き、第2の金型のダイプレートと接触しない。そのため、第2の金型のダイプレートに対する接着剤の付着を防ぐことが可能となる。
[10]本実施形態の他の例に係る積層鉄心の製造方法は、第1の金型により、外形抜き加工を除く所定の加工を帯状の金属板に対して施す第1の工程と、第1の工程の後に、金属板を所定の一方向に送り出す第2の工程と、第2の工程の後に、第1の金型とは別体の供給ユニットにより、第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給する第3の工程と、第3の工程の後に、金属板を一方向に送り出す第4の工程と、第4の工程の後に、第1の金型及び供給ユニットとは別体の第2の金型により、金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成する第5の工程とを含む。本実施形態の他の例に係る積層鉄心の製造方法は、上記第1項に係る装置と同様の作用効果を奏する。
[11]上記第10項に記載の方法において、供給ユニットは、金属板の両側縁を保持しつつ金属板の送り出し方向に沿って金属板を案内する第1のガイド部材と、金属板のうち第1のガイド部材の間の領域に対して接着剤を供給するように構成された供給部材とを有し、第3の工程では、第1のガイド部材と供給部材とが互いに離間した状態から互いに近接した状態とした後に、供給部材から金属板に対して接着剤を供給し、再び第1のガイド部材と供給部材とが互いに離間した状態に戻してもよい。この場合、上記第2項と同様の作用効果が得られる。
[12]上記第11項に記載の方法において、第3の工程では、金属板に接着剤を供給する場合には、第1のガイド部材と供給部材とが互いに近接したときに金属板が供給部材に接触する供給位置に供給部材を変位させ、金属板に接着剤を供給しない場合には、第1のガイド部材と供給部材とが互いに近接したときに金属板が供給部材に接触しない退避位置に供給部材を変位させてもよい。この場合、上記第4項と同様の作用効果が得られる。
[13]上記第11項又は第12項に記載の方法において、第3の工程では、第1のガイド部材と供給部材とが互いに近接したタイミングに同期して、接着剤を一時的に貯留すると共に底壁に吐出孔が設けられている有底のシリンダに取り付けられたピストンを押し出すことにより、吐出孔を介して接着剤をシリンダから供給部材に送液してもよい。この場合、上記第6項と同様の作用効果が得られる。
[14]上記第11項〜第13項のいずれか一項に記載の方法において、供給ユニットは、第1のガイド部材の間の領域を供給部材と共に挟持可能に構成された押圧部材をさらに有し、第3の工程では、第1のガイド部材と供給部材と押圧部材とが互いに離間した状態から互いに近接した状態で、且つ、金属板のうち第1のガイド部材の間の領域を供給部材と押圧部材とによって挟持した状態とした後に、供給部材から金属板に対して接着剤を供給してもよい。この場合、上記第7項と同様の作用効果が得られる。
[15]上記第10項〜第14項のいずれか一項に記載の方法において、第2の金型は、金属板の両側縁を保持しつつ金属板の送り出し方向に沿って金属板を案内する第2のガイド部材を有し、第5の工程では、第2のガイド部材と第2の金型のダイプレートとが互いに離間した状態から互いに近接した状態とした後に、第2の金型により金属板に対して外形抜き加工を施し、再び第2のガイド部材と第2の金型のダイプレートとが互いに離間した状態に戻してもよい。この場合、上記第8項と同様の作用効果が得られる。
≪実施形態の例示≫
以下に、本開示に係る実施形態の一例について、図面を参照しつつより詳細に説明する。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[固定子積層鉄心の構成]
まず、図1を参照して、固定子積層鉄心1の構成について説明する。固定子積層鉄心1は、固定子(ステータ)の一部である。固定子は、固定子積層鉄心1に巻線が取り付けられたものである。固定子が回転子(ロータ)と組み合わせられることにより、電動機(モータ)が構成される。固定子積層鉄心1は、円筒形状を呈している。すなわち、固定子積層鉄心1の中央部分には、中心軸Axに沿って延びる貫通孔1aが設けられている。貫通孔1a内には、回転子が配置可能である。
固定子積層鉄心1は、ヨーク部2(本体部)と、複数のティース部3とを有する。ヨーク部2は、円環状を呈しており、中心軸Axを囲むように延びている。ヨーク部2の径方向における幅、内径、外径及び厚さはそれぞれ、モータの用途及び性能に応じて種々の大きさに設定しうる。
各ティース部3は、ヨーク部2の内縁から中心軸Ax側に向かうようにヨーク部2の径方向に沿って延びている。すなわち、各ティース部3は、ヨーク部2の内縁から中心軸Ax側に向けて突出している。固定子積層鉄心1においては、6個のティース部3がヨーク部2に一体的に形成されている。各ティース部3は、ヨーク部2の周方向において、略等間隔で並んでいる。隣り合うティース部3の間には、巻線(図示せず)を配置するための空間であるスロット4が画定されている。
固定子積層鉄心1は、複数の打抜部材Wが積み重ねられた積層体である。打抜部材Wは、後述する電磁鋼板ES(金属板;被加工板)が所定形状に打ち抜かれた板状体である。固定子積層鉄心1は、いわゆる転積によって構成されていてもよい。「転積」とは、打抜部材W同士の角度を相対的にずらしつつ、複数の打抜部材Wを積層することをいう。転積は、主に固定子積層鉄心1の板厚偏差を相殺することを目的に実施される。転積の角度は、任意の大きさに設定してもよい。
打抜部材Wは、固定子積層鉄心1と対応する形状を呈している。打抜部材Wの中央部分には、貫通孔W1aが設けられている。打抜部材Wは、ヨーク部2に対応するヨーク片部W2と、各ティース部3に対応する複数のティース片部W3とを有している。隣り合うティース片部W3の間には、スロット4に対応するスロットW4が画定されている。
積層方向(中心軸Axの延在方向)において隣り合う打抜部材W同士は、接着剤Adによって接合されている。例えば、ヨーク片部W2の表面には、ヨーク片部W2の周方向に沿って略等間隔に並ぶようにスポット状の複数の接着剤Ad1が配置されている。そのため、一のヨーク片部W2は、接着剤Ad1によって、積層方向に隣り合う他のヨーク片部W2と接合されている。本実施形態では、各接着剤Ad1は、各ティース片部W3の基端部に対応する位置に配置されている。
各ティース片部W3の表面には、各ティース片部W3にスポット状の接着剤Ad2が二つずつ配置されている。そのため、一のティース片部W3は、二つの接着剤Ad2によって、積層方向に隣り合う他のティース片部W3と接合されている。各ティース片部W3における二つの接着剤Ad2は、ティース片部W3の幅方向での中央部において、ティース片部W3の延在方向(ヨーク片部W2の径方向)に並んでいる。
一つの接着剤Ad1と二つの接着剤Ad2とは、ティース片部W3からヨーク片部W2にかけて径方向に一列に並んでいる。これらの3つの接着剤Ad1,Ad2,Ad2の面積は、図1に示されるように中心軸Axから外方に向かうにつれて大きくなっていてもよいし、いずれも略同等であってもよいし、中心軸Axから外方に向かうにつれて小さくなっていてもよい。
[固定子積層鉄心の製造装置]
続いて、図2を参照して、固定子積層鉄心1の製造装置100について説明する。
製造装置100は、帯状の金属板である電磁鋼板ESから固定子積層鉄心1を製造するための装置である。製造装置100は、アンコイラー110と、送出装置120と、打抜装置130と、コントローラ140(制御部)とを備える。
アンコイラー110は、コイル状に巻回された帯状の電磁鋼板ESであるコイル材111が装着された状態で、コイル材111を回転自在に保持する。送出装置120は、電磁鋼板ESを上下から挟み込む一対のローラ121,122を有する。一対のローラ121,122は、コントローラ140からの指示信号に基づいて回転及び停止し、電磁鋼板ESを打抜装置130に向けて一方向に間欠的に順次送り出す。
コイル材111を構成する電磁鋼板ESの長さは、例えば500m〜10000m程度であってもよい。電磁鋼板ESの厚さは、例えば0.1mm〜0.5mm程度であってもよい。電磁鋼板ESの厚さは、より優れた磁気的特性を有する固定子積層鉄心1を得る観点から、例えば0.1mm〜0.3mm程度であってもよい。電磁鋼板ESの幅は、例えば50mm〜500mm程度であってもよい。
打抜装置130は、コントローラ140からの指示信号に基づいて動作する。打抜装置130は、送出装置120によって間欠的に送り出される電磁鋼板ESを順次打ち抜き加工して打抜部材Wを形成する機能と、打ち抜き加工によって得られた打抜部材Wを順次積層して固定子積層鉄心1を製造する機能とを有する。
コントローラ140は、例えば、記録媒体(図示せず)に記録されているプログラム又はオペレータからの操作入力等に基づいて、送出装置120及び打抜装置130をそれぞれ動作させるための指示信号を生成し、送出装置120及び打抜装置130に送信する。
[打抜装置の詳細]
ここで、図3〜図12を参照して、打抜装置130についてより詳しく説明する。打抜装置130は、図3に示されるように、ベース131と、天板132と、プレス機133(駆動部;第1の駆動機構)と、上流側金型200(第1の金型)と、下流側金型300(第2の金型)と、接着剤供給装置400とを備える。
ベース131は、床面上に設置されており、ベース131上に載置された上流側金型200、下流側金型300及び接着剤供給装置400を支持する。天板132は、上流側金型200、下流側金型300及び接着剤供給装置400の上方に位置しており、これらの上部に固定されている。プレス機133は、天板132の上方に位置している。プレス機133のピストン133aは、天板132に接続されており、コントローラ140からの指示信号に基づいて動作する。プレス機133が動作すると、ピストンが伸縮して、上流側金型200、下流側金型300及び接着剤供給装置400の供給ユニット500(後述する)を一体的に駆動させる。
上流側金型200、下流側金型300及び接着剤供給装置400は、それぞれ別体である。上流側金型200、接着剤供給装置400及び下流側金型300は、電磁鋼板ESの搬送方向において、上流側から下流側に向けてこの順に配置されている。以下に、これらの構成について詳細に説明する。
[上流側金型]
上流側金型200は、図3に示されるように、下型201と、ダイプレート202と、ストリッパ203と、上型204と、吊り具205と、パンチA21〜A23と、パイロットピンB21〜B23と、ガイド部210とを有する。
下型201は、下型201に載置されたダイプレート202を保持する。下型201には、電磁鋼板ESから打ち抜かれた材料(例えば廃材等)が排出される排出孔C21〜C23が、パンチA21〜A23に対応する位置にそれぞれ設けられている。
ダイプレート202には、図3及び図4に示されるように、パンチA21〜A23に対応する位置にダイD21〜D23がそれぞれ設けられている。各ダイD21〜D23には、対応する排出孔C21〜C23と連通すると共に上下方向に延びるダイ孔(貫通孔)が設けられている。各貫通孔の大きさは、対応するパンチA21〜A23の先端部が挿通可能で且つ当該先端部よりも僅かに小さな程度に設定されている。ダイプレート202には、パイロットピンB21〜B23に対応する位置にパイロット孔E21〜E23がそれぞれ設けられている。
ストリッパ203は、パンチA21〜A23で電磁鋼板ESを打ち抜く際に、電磁鋼板ESをダイプレート202との間で挟持する機能と、パンチA21〜A23に食いついた電磁鋼板ESをパンチA21〜A23から取り除く機能とを有する。
ストリッパ203には、図3に示されるように、パンチA21〜A23に対応する位置に、上下方向に延びる貫通孔がそれぞれ設けられている。各貫通孔はそれぞれ、ストリッパ203がダイプレート202に近接したときに、対応するダイD21〜D23のダイ孔と連通する。各貫通孔内にはそれぞれ、パンチA21〜A23の下部が挿通されている。パンチA21〜A23の当該下部はそれぞれ、各貫通孔内においてスライド可能である。
ストリッパ203には、パイロットピンB21〜B23に対応する位置に、上下方向に延びる貫通孔がそれぞれ設けられている。各貫通孔はそれぞれ、ストリッパ203がダイプレート202に近接したときに、対応するパイロット孔E21〜E23と連通する。各貫通孔内にはそれぞれ、パイロットピンB21〜B23の下部が挿通されている。パイロットピンB21〜B23の当該下部はそれぞれ、各貫通孔内においてスライド可能である。
上型204は、ストリッパ203の上方に位置している。上型204には、パンチA21〜A23及びパイロットピンB21〜B23の基部(上部)が固定されている。そのため、上型204は、パンチA21〜A23及びパイロットピンB21〜B23を保持している。
吊り具205は、ストリッパ203を上型204に吊り下げて保持する機能を有する。吊り具205の下端側は、ストリッパ203に固定されている。吊り具205の上端側は、上型204に対して上下動可能に取り付けられている。
パンチA21〜A23は、対応するダイD21〜D23と共にパンチ部を構成している。各パンチ部は、電磁鋼板ESを所定形状に打ち抜く機能を有する。具体的には、各パンチ部は、電磁鋼板ESに対して外形抜き加工を除く所定の加工(例えば、打抜加工、切り曲げ加工、半抜き加工等)を施す。パンチA21〜A23は、打抜装置130の上流側(送出装置120側)から下流側に向けてこの順に並ぶように配置されている。
パイロットピンB21〜B23は、パンチA21〜A23によって電磁鋼板ESが打ち抜かれる際に電磁鋼板ESをダイプレート202に押さえつける機能を有する。パイロットピンB21〜B23は、打抜装置130の上流側(送出装置120側)から下流側に向けてこの順に並ぶように配置されている。
ガイド部210は、図4及び図5に示されるように、一組のガイドレール211と、二組のプッシャ212,213と、弾性部材214とを有する。
一組のガイドレール211は、ダイプレート202上に設けられている。一組のガイドレール211は、図4に示されるように、ダイD21〜D23及びパイロット孔E21〜E23を間に置くように、電磁鋼板ESの長手方向に沿って延びている。ガイドレール211は、図5に示されるように、断面がL字形状を呈している。そのため、電磁鋼板ESの幅方向において、一のガイドレール211の端部(内縁部)は、ダイプレート202とは離間しつつ、他のガイドレール211の端部(内縁部)側に向けて突出している。電磁鋼板ESは、電磁鋼板ESの両側縁がそれぞれ各ガイドレール211の内縁部とダイプレート202との間の空間に位置した状態で、一組のガイドレール211によって案内される。当該空間の高さは、例えば、電磁鋼板ESの厚さの2倍〜3倍程度であってもよい。電磁鋼板ESの厚さが0.25mmであるときには、当該空間の高さは例えば0.7mm程度であってもよい。
二組のプッシャ212,213は、打抜装置130の上流側(送出装置120側)から下流側に向けてこの順に並んでいる。一組のプッシャ212は、図4に示されるように、ダイD22を間に置くように位置している。一組のプッシャ213は、ダイD23を間に置くように位置している。
プッシャ212,213は、図5に示されるように、例えば直方体形状を呈している。プッシャ212,213は、ダイプレート202に設けられた挿通孔202a内に配置されている。挿通孔202aは、略鉛直方向に延びている。そのため、プッシャ212,213は、挿通孔202a内を略鉛直方向にスライド可能である。プッシャ212,213の少なくとも一部は、上方から見てストリッパ203と重なり合っている。プッシャ212,213の上面は、電磁鋼板ESを支持する機能を有しており、略平坦面である。なお、プッシャ212,213のうち打抜装置130の上流側(送出装置120側)の上部は、斜めに切りかかれていてもよい。この場合、電磁鋼板ESの先端縁がプッシャ212,213に到達したときに、当該先端縁がプッシャ212,213の傾斜面に沿って移動する。そのため、電磁鋼板ESのプッシャ212,213への引っ掛かりを抑制することが可能となる。
弾性部材214は、プッシャ212,213の下面側に接続されていると共に、挿通孔202a内に配置されている。弾性部材214は、プッシャ212,213を上方に向けて付勢している。弾性部材214は、プッシャ212,213に付勢力を付与できるものであれば特に限定されず、例えばバネであってもよい。
[下流側金型]
下流側金型300は、図3に示されるように、下型301と、ダイプレート302と、ストリッパ303と、上型304と、吊り具305と、パンチA31と、パイロットピンB31,B32と、ガイド部310とを有する。
下型301は、下型301に載置されたダイプレート302を保持する。下型301には、電磁鋼板ESから打ち抜かれた材料(例えば打抜部材W等)が排出される排出孔C31が、パンチA31に対応する位置に設けられている。
ダイプレート302には、図3及び図6に示されるように、パンチA31に対応する位置にダイD31が設けられている。ダイD31には、対応する排出孔C31と連通すると共に上下方向に延びるダイ孔(貫通孔)が設けられている。貫通孔の大きさは、対応するパンチA31の先端部が挿通可能で且つ当該先端部よりも僅かに小さな程度に設定されている。ダイプレート302には、パイロットピンB31,B32に対応する位置にパイロット孔E31,E32がそれぞれ設けられている。
ダイプレート302には、図6に示されるように、ダイD31の上流側において、ダイD31よりも大径の凹溝D32が設けられている。凹溝D32は、本実施形態において、上方から見て円の一部が切り欠かれた形状を呈している。凹溝D32は、詳しくは後述するが、電磁鋼板ESから打抜部材Wを形成する際に、電磁鋼板ESに供給されている接着剤Adがダイプレート302に付着してしまうことを防止するための空間として機能する。
ストリッパ303は、パンチA31で電磁鋼板ESを打ち抜く際に、電磁鋼板ESをダイプレート302との間で挟持する機能と、パンチA31に食いついた電磁鋼板ESをパンチA31から取り除く機能とを有する。
ストリッパ303には、図3に示されるように、パンチA31に対応する位置に、上下方向に延びる貫通孔が設けられている。当該貫通孔は、ストリッパ303がダイプレート302に近接したときに、対応するダイD31のダイ孔と連通する。当該貫通孔内には、パンチA31の下部が挿通されている。パンチA31の当該下部は、当該貫通孔内においてスライド可能である。
ストリッパ303には、パイロットピンB31,B32に対応する位置に、上下方向に延びる貫通孔がそれぞれ設けられている。各貫通孔はそれぞれ、ストリッパ303がダイプレート302に近接したときに、対応するパイロット孔E31,E32と連通する。各貫通孔内にはそれぞれ、パイロットピンB31,B32の下部が挿通されている。パイロットピンB31,B32の当該下部はそれぞれ、各貫通孔内においてスライド可能である。
ストリッパ303の両側縁部303aは、図7に示されるように、断面がL字形状を呈している。ストリッパ303の両側縁部303aは、その中央部よりも上方に向けて(ダイプレート302から離れる側に向けて)窪んでいる。そのため、ストリッパ303の両側縁部303aの厚さは、その中央部の厚さよりも小さい。
上型304は、ストリッパ303の上方に位置している。上型304には、パンチA31及びパイロットピンB31,B32の基部(上部)が固定されている。そのため、上型304は、パンチA31及びパイロットピンB31,B32を保持している。
吊り具305は、ストリッパ303を上型304に吊り下げて保持する機能を有する。吊り具305の下端側は、ストリッパ303に固定されている。吊り具305の上端側は、上型304に対して上下動可能に取り付けられている。
パンチA31は、対応するダイD31と共にパンチ部を構成している。当該パンチ部は、電磁鋼板ESを所定形状に打ち抜く機能を有する。具体的には、当該パンチ部は、接着剤供給装置400によって接着剤Adが供給された後の電磁鋼板ESに対して外形抜き加工(ブランク加工)を施し、接着剤Adが付与された所定形状の打抜部材Wを形成する。パイロットピンB31,B32は、パンチA31によって電磁鋼板ESが打ち抜かれる際に電磁鋼板ESをダイプレート302に押さえつける機能を有する。パイロットピンB31,B32は、打抜装置130の上流側(送出装置120側)から下流側に向けてこの順に並ぶように配置されている。
ガイド部310は、図6及び図7に示されるように、一組のガイドレール311(第2のガイド部材)と、弾性部材312とを有する。
一組のガイドレール311は、電磁鋼板ESの両側縁を保持しつつ電磁鋼板ESの送出方向に沿って電磁鋼板ESを案内する機能を有する。一組のガイドレール311は、図6に示されるように、ダイD31、凹溝D32及びパイロット孔E31,E32を間に置くように、電磁鋼板ESの長手方向に沿って延びている。ガイドレール311は、図7に示されるように、ダイプレート202に設けられた挿通孔302a内に配置されている。挿通孔302aは略鉛直方向に延びている。そのため、ガイドレール311は、挿通孔302a内を略鉛直方向にスライド可能である。
ガイドレール311は、底壁部311aの両端からそれぞれ同じ方向に側壁部311bが突出して構成されており、断面が略U字形状を呈している。すなわち、底壁部311a及び各側壁部311bで囲まれる空間311cは、ダイプレート302の中央部側(電磁鋼板ES側)に向けて開放されている。各側壁部311bの内壁面は、電磁鋼板ESを支持する機能を有しており、略平坦面である。電磁鋼板ESは、電磁鋼板ESの両側縁がそれぞれ各ガイドレール311の空間311c内に位置した状態で、一組のガイドレール311によって案内される。空間311cの高さは、例えば、電磁鋼板ESの厚さの2倍〜3倍程度であってもよい。電磁鋼板ESの厚さが0.25mmであるときには、空間311cの高さは例えば0.5mm〜1.0mm程度であってもよい。ガイドレール311の少なくとも一部は、上方から見て、ストリッパ303の側縁部303aと重なり合っているが、ストリッパ303の中央部とは重なり合っていない。
弾性部材312は、ガイドレール311の下面側に接続されていると共に、挿通孔302a内に配置されている。弾性部材312は、ガイドレール311を上方に向けて付勢している。弾性部材312は、ガイドレール311に付勢力を付与できるものであれば特に限定されず、例えばバネであってもよい。
排出孔C31内には、図8に示されるように、シリンダ320と、ステージ321と、プッシャ322とが配置されている。シリンダ320は、パンチA31によって電磁鋼板ESから打ち抜かれた打抜部材Wを弾性的に支持する機能を有する。これにより、打ち抜かれた打抜部材Wが下方に落下することが防止される。
シリンダ320は、図示しない駆動機構(例えば、回転モータ等)に接続されている。コントローラ140からの指示信号に基づいて当該駆動機構が動作すると、シリンダ320が上下動する。具体的には、シリンダ320は、シリンダ320上に打抜部材Wが積み重ねられるごとに間欠的に下方に移動する。シリンダ320上において打抜部材Wが所定枚数まで積層され、固定子積層鉄心1が形成されると、シリンダ320の表面がステージ321の表面と同一高さとなる位置へとシリンダ320が移動する。
ステージ321には、シリンダ320が通過可能な孔323が設けられている。プッシャ322は、図示しない駆動機構(例えば、直動アクチュエータ等)に接続されている。コントローラ140からの指示信号に基づいて当該駆動機構が動作すると、プッシャ322がステージ321の表面上において水平方向に移動する。シリンダ320の表面がステージ321の表面と同一高さとなる位置にシリンダ320が移動した状態で、プッシャ322は、固定子積層鉄心1をシリンダ320からステージ321に払い出す。ステージ321に払い出された固定子積層鉄心1は、図示しないコンベア等により後続の工程に搬送され、固定子又は回転子が製造される。
[接着剤供給装置]
接着剤供給装置400は、図3及び図9に示されるように、供給ユニット500と、液送ユニット600と、供給ユニット700とを備える。
供給ユニット500は、下流側金型300によって加工された後の電磁鋼板ESのうち所定箇所に接着剤Adを供給する機能を有する。供給ユニット500は、図9及び図10に示されるように、下方から上方に向かうにつれて、底板510と、昇降機520(駆動部;第2の駆動機構)と、供給プレート530(供給部材)と、一組のガイドレール540(第1のガイド部材)と、押圧プレート550(押圧部材)と、天板560とを備える。
底板510は、矩形状を呈しており、ベース131上に固定されている。底板510上の各隅部には、4つのガイドポスト511が設けられている。ガイドポスト511は、鉛直上方に向けて天板560を超えるまで延びている。本実施形態において、ガイドポスト511は円柱状を呈している。ガイドポスト511は、天板560を鉛直方向に沿って案内する機能を有する。
底板510上には、上方に位置するガイドレール540に向けて突出するストッパ512が設けられている。ストッパ512は、底板510の上面から鉛直上方に延びている。ストッパ512は、上方から見て、ガイドレール540の底壁部540a(後述する)と重なり合っている。そのため、ストッパ512は、ガイドレール540がストッパ512よりも下方に移動することを規制する機能を有する。
昇降機520は、底板510上に設けられている。昇降機520のシリンダ521は、供給プレート530の下面に接続されている。昇降機520がコントローラ140からの指示信号に基づいて動作すると、シリンダ521が伸縮して、供給プレート530が上昇位置(供給位置)と降下位置(退避位置)との間で上下動する。そのため、供給プレート530は、昇降機520によって、供給プレート530の上方に位置するガイドレール540に対して近接及び離間するように変位する。
供給プレート530は、電磁鋼板ESに対して接着剤を供給する機能を有する。供給プレート530は、図9〜図11に示されるように、矩形状を呈する板状体である。供給プレート530の内部には、図10及び図11に示されるように、液溜まり部531と、複数の分岐路532と、入口533と、複数の吐出口534が形成されている。
液溜まり部531は、接着剤Adが一時的に貯留される空間である。液溜まり部531は、供給プレート530内の中心部に位置しており、上方から見て円形状を呈する。複数の分岐路532は、上方から見て液溜まり部531の中心部から放射状に拡がるように、液溜まり部531の外周縁から外方に向けて延びている。本実施形態では、打抜部材Wのティース片部W3に対応して、6つの分岐路532が供給プレート530に設けられている。打抜部材Wが供給プレート530の上面に載置された状態で、各分岐路532は、打抜部材Wの各ティース片部W3にそれぞれ重なり合う。液溜まり部531と複数の分岐路532とは、入口533と複数の吐出口534との間における接着剤Adの流路Fcとして機能する。
入口533は、液溜まり部531から供給プレート530の下面に向けて鉛直方向に沿って延びている。入口533は、液送ユニット600に接続されている。複数の吐出口534は、上方から見て液溜まり部531の中心部から放射状に並んでいる。具体的には、複数の吐出口534は、各分岐路532にそれぞれ接続されており、対応する分岐路532の延在方向において一列に並んでいる。そのため、入口533、液溜まり部531、各分岐路532及び各吐出口534は、それぞれ連通している。液送ユニット600から送られてきた接着剤Adは、入口533から液溜まり部531及び分岐路532を経て各吐出口534に到達した後、各吐出口534から吐出される。本実施形態では、一つの分岐路532に対して3つの吐出口534が接続されている。
流路Fcの上流側(入口533側)から下流側(吐出口534側)に向けて並ぶ複数の吐出口534の開口面積は、流路Fcの上流側から下流側に向かうにつれて大きくなっている。複数の吐出口534のうち最も下流側に位置する吐出口534aは、打抜部材Wが供給プレート530の上面に載置された状態で、打抜部材Wのヨーク片部W2と重なり合う。複数の吐出口534のうち吐出口534aよりも上流側に位置する吐出口534bは、打抜部材Wが供給プレート530の上面に載置された状態で、打抜部材Wのうち対応するティース片部W3と重なり合う。
一組のガイドレール540は、電磁鋼板ESの両側縁を保持しつつ電磁鋼板ESの送出方向に沿って電磁鋼板ESを案内する機能を有する。一組のガイドレール540は、図9及び図10に示されるように、上方から見て供給プレート530及び押圧プレート550を間に置くように、電磁鋼板ESの長手方向に沿って延びている。ガイドレール540は、底板510に固定された棒状の接続部材541に対してスライド可能に取り付けられている。接続部材541は、円柱状を呈しており、鉛直方向に沿って延びている。接続部材541は、例えば半ねじボルトであってもよい。
接続部材541の周囲には、弾性部材542が取り付けられている。弾性部材542は、ガイドレール540を下方から上方に向けて付勢している。そのため、ガイドレール540は、重力で接続部材541に沿って落下することがないよう、弾性部材542によって支持されている。弾性部材542は、例えばばねであってもよい。
ガイドレール540は、図9に示されるように、底壁部540aの両端からそれぞれ同じ方向に側壁部540bが突出して構成されており、断面が略U字形状を呈している。すなわち、底壁部540a及び各側壁部540bで囲まれる空間540cは、供給プレート530及び押圧プレート550側(電磁鋼板ES側)に向けて開放されている。各側壁部540bの内壁面は、電磁鋼板ESを支持する機能を有しており、略平坦面である。電磁鋼板ESは、電磁鋼板ESの両側縁がそれぞれ各ガイドレール540の空間540c内に位置した状態で、一組のガイドレール540によって案内される。空間540cの高さは、例えば、電磁鋼板ESの厚さの2倍〜3倍程度であってもよい。電磁鋼板ESの厚さが0.25mmであるときには、空間540cの高さは例えば0.5mm〜1.0mm程度であってもよい。底壁部540aは、上方から見て、ストッパ512と重なり合っている。
押圧プレート550は、矩形状を呈する板状体である。押圧プレート550は、電磁鋼板ESのうち一組のガイドレール540の間の領域を供給プレート530と共に挟持可能に構成されている。押圧プレート550は、その上面側において、支持プレート551に固定されている。支持プレート551は、矩形状を呈する板状体であり、押圧プレート550よりも大きな外形を有する。すなわち、上方から見て、押圧プレート550は一組のガイドレール540と重なり合っていないが、支持プレート551の両側縁部は一組のガイドレール540とそれぞれ重なり合っている。
支持プレート551の下面のうちガイドレール540と重なり合う領域には、下方に向けて突出するストッパ552が設けられている。ストッパ552は、上方から見て、ガイドレール540の底壁部540aと重なり合っている。そのため、ストッパ552は、支持プレート551が所定の高さよりも下方に移動することを規制する機能を有する。
天板560は、矩形状を呈する板状体である。天板560は、図3及び図10に示されるように、接続部材134を介して打抜装置130の天板132に固定されている。天板560は、支持プレート551に固定された棒状の接続部材561に対してスライド可能に取り付けられている。接続部材561は、円柱状を呈しており、鉛直方向に沿って延びている。接続部材561は、例えば半ねじボルトであってもよい。
接続部材561の周囲には、弾性部材562が取り付けられている。弾性部材562は、支持プレート551を上方から下方に向けて付勢している。弾性部材562は、例えばばねであってもよい。
液送ユニット600は、接着剤Adを供給ユニット500に送液する機能を有する。液送ユニット600は、図12に示されるように、シリンダ601と、ピストン602と、ネジ軸603(駆動部;第3の駆動機構)と、アクチュエータ604(駆動部;第3の駆動機構)と、液源605とを備える。
シリンダ601は、接着剤Adを一時的に貯留する有底の容器である。シリンダ601の底壁には、吐出口601aが設けられている。吐出口601aは、配管606によって供給プレート530の入口533と接続されている。配管606上には、バルブ607が設けられている。バルブ607は、コントローラ140からの指示信号に基づいて開閉可能である。
ピストン602は、シリンダ601内に挿通されており、シリンダ601内をスライド可能である。ピストン602の外形は、シリンダ601の内径に略一致している。そのため、ピストン602がシリンダ601をスライドしても、ピストン602側への接着剤Adの漏出が防がれている。ピストン602の内部には、ピストン602の延在方向に沿って延びるように雌ネジ孔602aが設けられている。雌ネジ孔602aは、ピストン602のうちシリンダ601側の端部(先端部)近傍から反対側の端部(基端部)の端面にかけて延びている。
ネジ軸603は、雌ネジ孔602aと螺合している。アクチュエータ604は、ネジ軸603と接続されており、コントローラ140からの指示信号に基づいてネジ軸603を回転させる。アクチュエータ604は、例えば回転モータであってもよい。アクチュエータ604によってネジ軸603が回転すると、ネジ軸603と螺合するピストン602がシリンダ601に対して進退する。
液源605は、接着剤Adの供給源として機能する。接着剤Adとしては、例えば、アクリル系又はエポキシ系の接着剤が用いられてもよい。接着剤Adは、1液型の接着剤であってもよいし、2液混合型の接着剤であってもよい。液源605は、配管608を介してシリンダ601内と接続されている。配管608上には、バルブ609が設けられている。バルブ609は、コントローラ140からの指示信号に基づいて開閉可能である。
供給ユニット700は、接着補助剤を電磁鋼板ESに供給する機能を有する。供給ユニット700は、図3に示されるように、噴霧ノズル701と、図示しない液源及びポンプとを備える。噴霧ノズル701は、供給ユニット500と下流側金型300との間で且つガイドレール311,540よりも上方に位置している。噴霧ノズル701の吐出口は下方に向いている。液源には、接着補助剤が貯留されている。接着補助剤としては、例えば、硬化開始剤、硬化促進剤、プライマなどが挙げられる。そのため、コントローラ140からの指示信号に基づいてポンプが動作すると、液源から接着補助剤が吸引されて、噴霧ノズル701の吐出口から接着補助剤が噴霧される。これにより、噴霧ノズル701の下方においてガイドレール311,540で案内されている電磁鋼板ESの上面に対して、接着補助剤が供給される。
[固定子積層鉄心の製造方法]
続いて、図13〜図18を参照して、固定子積層鉄心1の製造方法について説明する。まず、電磁鋼板ESがガイドレール211によって案内されつつ送出装置120によって打抜装置130に送り出され、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA21に到達すると、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が上流側金型200、下流側金型300及び接着剤供給装置400(以下、まとめて「可動部」という。)を一体的に駆動させる。
ストリッパ203がダイプレート202に到達してこれらで電磁鋼板ESが挟持された後も、プレス機133が可動部を一体的に駆動させる。このとき、上流側金型200においては、ストリッパ203は移動しないが、パンチA21の先端部はストリッパ203の貫通孔内を移動して、ダイプレート202のダイD21に到達する。そのため、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA21によって所定の打ち抜き形状に沿って打ち抜かれ、図13に示されるように、電磁鋼板ESの幅方向に並ぶ一対の貫通孔R1(パイロット孔)が電磁鋼板ESに形成される(図3及び図13の位置P1参照)。貫通孔R1は、電磁鋼板ESの側縁近傍に位置している。打ち抜かれた廃材は、下型201の排出孔C21から排出される。その後、プレス機133が動作して可動部を駆動させる。
次に、電磁鋼板ESがガイドレール211によって案内されつつ送出装置120によって送り出され、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA22に到達する。このときは、図5に示されるように、ストリッパ203が電磁鋼板ESの上方に位置しているので、プッシャ212がストリッパ203によって押圧されていない。そのため、プッシャ212は、電磁鋼板ESをダイプレート202よりも上方で支持している。
その後、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させる。このとき、上流側金型200においては、図14に示されるように、降下したストリッパ203が、電磁鋼板ESを介してプッシャ212を下方に押圧し、ダイプレート202との間で電磁鋼板ESを挟持する。さらに、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させると、図14に示されるように、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA22によって打ち抜かれ、複数の貫通孔R2が電磁鋼板ESに形成される(図3及び図13の位置P3参照)。
本実施形態では、図13に示されるように、6つの貫通孔R2が円形状に並んでいる。各貫通孔R2は、打抜部材WのスロットW4に対応する。打ち抜かれた廃材は、下型201の排出孔C22から排出される。パンチA22による電磁鋼板ESの打ち抜きの際、貫通孔R1内にはパイロットピンB21,B22が挿通される(図3及び図13の位置P2,P4参照)。
次に、電磁鋼板ESがガイドレール211によって案内されつつ送出装置120によって送り出され、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA23に到達する。このときも、図5に示されるように、ストリッパ203が電磁鋼板ESの上方に位置しているので、プッシャ212がストリッパ203によって押圧されていない。そのため、プッシャ212は、電磁鋼板ESをダイプレート202よりも上方で支持している。
その後、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させる。このとき、上流側金型200においては、図14に示されるように、降下したストリッパ203が、電磁鋼板ESを介してプッシャ212を下方に押圧し、ダイプレート202との間で電磁鋼板ESを挟持する。さらに、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させると、図14に示されるように、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA23によって打ち抜かれ、一つの貫通孔R3が電磁鋼板ESに形成される(図3及び図13の位置P5参照)。
本実施形態では、図13に示されるように、貫通孔R3は、円形状を呈しており、6つの貫通孔R2に囲まれ且つこれらの中央部に位置している。貫通孔R3は、打抜部材Wの貫通孔W1aに対応する。打ち抜かれた廃材は、下型201の排出孔C23から排出される。パンチA23による電磁鋼板ESの打ち抜きの際、貫通孔R1内にはパイロットピンB22,B23が挿通される(図3及び図13の位置P4,P6参照)。
次に、電磁鋼板ESがガイドレール540によって案内されつつ送出装置120によって送り出され、電磁鋼板ESの加工対象部位が接着剤供給装置400の供給ユニット500に到達する。このとき、ストッパ512,552はガイドレール540(底壁部540a)に当接しておらず、押圧プレート550も電磁鋼板ESに当接していない。
まず、図10に示されるように、供給プレート530が昇降機520によって降下位置(退避位置)に位置している場合について説明する。コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させる。このとき、供給ユニット500においては、プレス機133によって接続部材134を介して天板560がガイドポスト511に沿って降下する。このとき同時に、押圧プレート550及び支持プレート551も接続部材561を介して降下し、ストッパ552がガイドレール540に当接すると共に、押圧プレート550が電磁鋼板ESの上面に当接する。さらに天板560が降下すると、ガイドレール540は、図15に示されるように、ストッパ552に押下されて、押圧プレート550、支持プレート551及び天板560と共に接続部材541に沿って降下する。このとき、支持プレート551は接続部材561及び弾性部材562を介して天板560に弾性的に接続されているので、支持プレート551がストッパ552を介してガイドレール540を押下する際に、ガイドレール540に生ずる衝撃力が低減される。
さらに天板560が降下すると、ガイドレール540は、図16に示されるように、さらにストッパ552に押下されて、ストッパ512に当接するまで、押圧プレート550、支持プレート551及び天板560と共に接続部材541に沿って降下する。これにより、ガイドレール540の降下が停止する。このとき、供給プレート530が降下位置にあるので、電磁鋼板ESの下面は供給プレート530に当接しない。そのため、供給プレート530が降下位置にあるときは、電磁鋼板ESに対して供給プレート530から接着剤Adが供給されない。
一方、図17に示されるように、供給プレート530が昇降機520によって上昇位置(供給位置)に位置している場合について説明する。このとき、天板560の降下と共に、ガイドレール540がストッパ512に当接するまで降下すると、電磁鋼板ESの下面が供給プレート530に当接する。具体的には、電磁鋼板ESの下面のうち一組のガイドレール540の間の領域が供給プレート530と当接する。すなわち、電磁鋼板ESの当該領域が、供給プレート530と押圧プレート550とで挟持される。
このとき、コントローラ140がバルブ607,609及びアクチュエータ604に指示して、バルブ607を開放し且つバルブ609を閉鎖した状態で、ピストン602を所定量だけ押し出す。1回あたりのピストン602の押出量は、例えば、5μm〜10μm程度であってもよいし、8μm程度であってもよい。これにより、シリンダ601内の接着剤Adがピストン602によって押し出され、吐出口601aから吐出され、配管606を介して供給プレート530に接着剤Adが供給される。その後、接着剤Adは、入口533、液溜まり部531及び各分岐路532を介して、各吐出口534から吐出される。これにより、供給プレート530と当接している電磁鋼板ESの下面のうち各吐出口534と対向する箇所に対して、接着剤Adが供給される。すなわち、コントローラ140は、ガイドレール540と供給プレート530とが近接するタイミングに同期して、アクチュエータ604を駆動している。
シリンダ601に接着剤Adを充填する際には、コントローラ140がバルブ607,609及びアクチュエータ604に指示して、バルブ607を閉鎖し且つバルブ609を開放した状態で、ピストン602を引き出す。これにより、液源605から接着剤Adがシリンダ601内に吸引され、シリンダ601内が接着剤Adで充填される。
次に、電磁鋼板ESがガイドレール540,311よって案内されつつ送出装置120によって送り出されると、電磁鋼板ESが供給ユニット500と下流側金型300との間を通過する際に、供給ユニット700によって電磁鋼板ESの上面に接着補助剤が噴霧される。このとき、接着補助剤は、電磁鋼板ESの下面に付着している接着剤Adとは混ざらない。
次に、電磁鋼板ESがガイドレール311によって案内されつつ送出装置120によって送り出され、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA31に到達する。このときは、図7に示されるように、ストリッパ303が電磁鋼板ESの上方に位置しているので、ガイドレール311がストリッパ303によって押圧されていない。そのため、ガイドレール311は、電磁鋼板ESがダイプレート302よりも上方で且つダイプレート302と当接しない上昇位置(離間位置)において電磁鋼板ESを支持している。
その後、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させる。このとき、下流側金型300においては、図18に示されるように、降下したストリッパ303の側縁部303aがガイドレール311を下方に押圧しつつ、ストリッパ303の中央部(非側縁部)がダイプレート302との間で電磁鋼板ESを挟持する。そのため、ガイドレール311は、電磁鋼板ESがダイプレート302と当接する降下位置(近接位置)において電磁鋼板ESを支持している。さらに、コントローラ140がプレス機133に指示して、プレス機133が可動部を駆動させると、図18に示されるように、電磁鋼板ESの加工対象部位がパンチA32によって打ち抜かれ、貫通孔R4が電磁鋼板ESに形成される(図3及び図13の位置P9参照)。
貫通孔R4は、打抜部材Wの外周縁の形状(外形)に対応する円形状を呈している。すなわち、パンチA31においては電磁鋼板ESの外形抜き加工が行われ、打抜部材Wが形成される。複数の打抜部材Wは、下型301の排出孔C31内において積層され、固定子積層鉄心1が製造される。パンチA31による電磁鋼板ESの打ち抜きの際、貫通孔R1内にはパイロットピンB31,B32が挿通される(図3及び図13の位置P8,P10参照)。
固定子積層鉄心1の最下層を構成する打抜部材Wを得る場合には、打抜部材Wの下面に接着剤Adが付着しているとシリンダ320に接着剤Adが付着してしまう。そのため、接着剤供給装置400の供給ユニット500において、供給プレート530を降下位置(退避位置)に位置させておくことにより、下面には接着剤Adが付与されておらず且つ上面に接着補助剤が付与された打抜部材Wが得られる。一方、固定子積層鉄心1の最下層以外を構成する打抜部材Wを得る場合には、他の打抜部材Wと接着させるために打抜部材Wの下面に接着剤Adが付着している必要がある。そのため、接着剤供給装置400の供給ユニット500において、供給プレート530を上昇位置(供給位置)に位置させておくことにより、下面には接着剤Adが付与され且つ上面に接着補助剤が付与された打抜部材Wが得られる。打抜部材Wが積層される際には、既にシリンダ320上に載置されている一の打抜部材Wの上面に付与されている接着補助剤が、当該一の打抜部材Wに積層される他の打抜部材Wの下面に付与されている接着剤Adと混ざり合い、一の打抜部材Wと他の打抜部材Wとが効果的に接着される。
[作用]
以上のような本実施形態では、上流側金型200と、供給ユニット500と、下流側金型300とが、それぞれ別体であり、電磁鋼板ESが送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる。そのため、接着剤Adを供給する機構を、金型内に設ける必要がない。従って、金型を小型化することが可能となる。また、本実施形態では、下流側金型300により電磁鋼板ESに対して外形抜き加工が施され、接着剤Adが付与された打抜部材Wが形成される。その後、複数の打抜部材Wを積層すると、隣り合う打抜部材W同士が接着剤で接着され、固定子積層鉄心1が得られる。そのため、複数の打抜部材W同士を締結するためにカシメ、溶接等の手法を採用する必要がなく、打抜部材Wの変形が抑制されるので、固定子積層鉄心1の磁気特性が低下し難い。従って、このような固定子積層鉄心1を用いてモータを製造することにより、モータ特性の向上を図ることが可能となる。
本実施形態では、上流側金型200において、貫通孔R2,R3の打ち抜きが行われるので、打抜部材Wのうちティース片部W3に対応する部分が電磁鋼板ESに形成される。当該部分は、電磁鋼板ESに対して片持ち状となっており、重力によって垂れ下がりやすい。そのため、当該部分が供給ユニット500に到達したときに、当該部分と供給プレート530とが接触してしまう場合が生じうる。しかしながら、本実施形態では、プレス機133による供給ユニット500の駆動に応じて、電磁鋼板ESを保持するガイドレール540と供給プレート530とが相対的に近接及び離間する。そのため、電磁鋼板ESの所定箇所が上流側金型200から供給ユニット500に移送されているときには、ガイドレール540と供給プレート530とを離間させておくことにより、電磁鋼板ESの垂れ下がり部分(ティース片部W3に対応する部分)と供給プレート530と接触を防ぐことが可能となる。また、供給プレート530から電磁鋼板ESに接着剤Adを供給するときには、ガイドレール540と供給プレート530とを近接させることで電磁鋼板ESが供給プレート530に近接するので、供給プレート530から電磁鋼板ESに接着剤Adを効果的に供給することが可能となる。
本実施形態では、昇降機520によって供給プレート530が上昇位置(供給位置)と降下位置(退避位置)との間で上下動する。そのため、供給プレート530が降下位置(退避位置)にあるときには、下面に接着剤Adが付与されていない打抜部材Wが得られる。一方、供給プレート530が上昇位置(供給位置)にあるときには、下面に接着剤Adが付与された打抜部材Wが得られる。このように、供給プレート530の位置を昇降機520によって変位させることにより、接着剤Adの供給が不要な打抜部材W(固定子積層鉄心1を構成する打抜部材Wのうち最下層に位置する打抜部材W)と、接着剤Adの供給が必要な打抜部材W(固定子積層鉄心1を構成する打抜部材Wのうち最下層以外に位置する打抜部材W)との双方を一つの製造装置100で得ることが可能となる。
本実施形態では、供給プレート530に設けられた複数の吐出口534の開口面積が、流路Fcの上流側から下流側に向かうにつれて大きくなっている。そのため、流速が低下する傾向にある下流側の吐出口534から吐出される接着剤Adの吐出量と、上流側の吐出口534から吐出される接着剤Adの吐出量とが略均等になりやすい。従って、打抜部材W同士を適切且つ強固に接合することが可能となると共に、固定子積層鉄心1の平坦性を高めることが可能となる。また、この場合、液溜まり部531の容積を小さくしても脈動が生じ難くなる。さらに、液溜まり部531の容積が小さくなることで、メンテナンス時の清掃が容易となると共に、メンテナンス時に液溜まり部531から廃棄される接着剤Adの量を低減することが可能となる。
本実施形態では、ガイドレール540と供給プレート530とが近接するタイミングに同期してアクチュエータ604が駆動するので、各打抜部材Wに対し、略一定量の接着剤Adが毎回供給される。そのため、製造される固定子積層鉄心1ごとに、占積率を略一定とすることが可能となる。
本実施形態では、電磁鋼板ESが供給プレート530と押圧プレート550とで挟持された状態で、電磁鋼板ESに対して供給プレート530から接着剤Adが供給される。そのため、押圧プレート550によって電磁鋼板ESが供給プレート530に押し付けられるので、供給プレート530が電磁鋼板ESに対して均一に接触しやすくなる。従って、供給プレート530から供給される接着剤Adをより確実に電磁鋼板ESに付着させることが可能となる。
本実施形態では、ガイドレール311が弾性部材312によって上方に付勢されており、ストリッパ303によってガイドレール311が押下されて電磁鋼板ESがダイプレート302に近接する降下位置(近接位置)と、ストリッパ303がガイドレール311に当接しておらず電磁鋼板ESがダイプレート302の上方に位置する上昇位置(離間位置)との間で変位する。そのため、接着剤Adが付与された電磁鋼板ESは、下流側金型300によって外形抜き加工が施されるときを除き、ダイプレート302と接触しない。従って、ダイプレート302に対する接着剤Adの付着を防ぐことが可能となる。
[他の実施形態]
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、上流側金型200、下流側金型300及び供給ユニット500のそれぞれに別の駆動源(例えば、プレス機等)が一つずつ取り付けられており、各駆動源が同期して、上流側金型200、下流側金型300及び供給ユニット500を同時に駆動させてもよい。上流側金型200、下流側金型300及び供給ユニット500のうちいずれか二つと残余の一つとにそれぞれ別の駆動源が取り付けられている場合も、同様である。
打抜装置130において、電磁鋼板ESのうち幅方向において異なる列で複数の打抜部材Wを形成してもよい。すなわち、電磁鋼板ESから打抜部材Wを複数列一組で形成する、いわゆる「複数列取り」の打抜装置130であってもよい。
下流側金型300において、外形抜き加工以外の加工を電磁鋼板ESに施してもよい。
供給ユニット500において、供給プレート530とガイドレール540と押圧プレート550とを相対的に近接及び離間させてもよい。具体的には、ガイドレール540を静止させておき、ガイドレール540に対して供給プレート530及び押圧プレート550が近接及び離間してもよい。
供給プレート530において、入口533から各吐出口534に至るまでの流路Fcの形態は、上記の実施形態のものに限定されない。流路Fcの形態としては、例えば、各吐出口534から吐出される接着剤Adの吐出量が均一となるように設定されていてもよい。具体的には、図19に示されるように、各吐出口534の開口面積がいずれも略同一であると共に、入口533から各分岐路532に向かうにつれて(流路Fcの下流側に向かうにつれて)流路Fcの流路面積が小さくなるように流路Fcの形態が設定されていてもよい。この場合、流路Fcの下流側ほど流速が速くなるので、流速が低下する傾向にある下流側の吐出口534から吐出される接着剤の吐出量と、上流側の吐出口534から吐出される接着剤の吐出量とが略均等になりやすい。従って、打抜部材W同士を適切且つ強固に接合することが可能となると共に、固定子積層鉄心1の平坦性を高めることが可能となる。
接着剤Adは、電磁鋼板ESに対して、スポット状に供給されてもよいし、拡がりをもって塗布されてもよい。電磁鋼板ESの下面に対して供給される接着剤Adの量は、複数の打抜部材Wが積層されたときの圧力で打抜部材W同士の間からはみ出ない程度であってもよい。
接着剤Adを電磁鋼板ESの上面に供給してもよい。接着補助剤を電磁鋼板ESの下面に供給してもよい。接着剤Ad及び接着補助剤が電磁鋼板ESの同じ面に供給されてもよい。
接着補助剤は、噴霧ノズル701から継続的に噴霧され続けてもよいし、間欠的に噴霧されてもよい。接着補助剤が吸収された柔軟な多孔質体(例えば、スポンジ等)を電磁鋼板ESに押し付けることにより、接着補助剤を電磁鋼板ESに供給してもよい。
接着補助剤は、電磁鋼板ESに対して、スポット状に供給されてもよいし、拡がりをもって塗布されてもよい。
接着補助剤を電磁鋼板ESに供給した後に、接着剤Adを電磁鋼板ESに供給してもよい。接着補助剤を接着剤Adと同時に電磁鋼板ESに供給してもよい。打抜部材Wの打ち抜き時に、接着補助剤を電磁鋼板ESに供給してもよい。
押圧プレート550は、緩衝部材又は弾性部材で構成されていてもよい。押圧プレート550に代えて、複数のピンを付勢部材で電磁鋼板ESに対して押し当ててもよい。これらの場合、電磁鋼板ESをしっかりと供給プレート530に密着させることができる。そのため、供給プレート530から供給される接着剤Adをいっそう確実に電磁鋼板ESに付着させることが可能となる。
固定子積層鉄心1のみならず回転子積層鉄心に対しても、本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、一枚の電磁鋼板ESを打ち抜く場合について説明したが、複数枚の電磁鋼板ESを同時に打ち抜く場合にも、本発明を適用してもよい。
1…固定子積層鉄心、100…製造装置、130…打抜装置、133…プレス機(駆動部;第1の駆動機構)、140…コントローラ(制御部)、200…上流側金型(第1の金型)、300…下流側金型(第2の金型)、311…ガイドレール(第2のガイド部材)、302…ダイプレート、400…接着剤供給装置、500…供給ユニット、520…昇降機(駆動部;第2の駆動機構)、530…供給プレート(供給部材)、531…液溜まり部、532…分岐路、534…吐出口、540…ガイドレール(第1のガイド部材)、550…押圧プレート(押圧部材)、600…液送ユニット、601…シリンダ、602…ピストン、603…ネジ軸(駆動部;第3の駆動機構)、604…アクチュエータ(駆動部;第3の駆動機構)、Ad…接着剤、ES…電磁鋼板(金属板;被加工板)、Fc…流路、W…打抜部材。

Claims (15)

  1. 所定の一方向に間欠的に順次送り出される帯状の金属板に対して、外形抜き加工を除く所定の加工を施すように構成された第1の金型と、
    前記第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給するように構成された供給ユニットと、
    前記供給ユニットによって接着剤が供給された後の前記金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成するように構成された第2の金型と、
    前記第1の金型、前記供給ユニット及び前記第2の金型を個別的に又は一体的に駆動させるように構成された少なくとも一つの第1の駆動機構とを備え、
    前記第1の金型と、前記供給ユニットと、前記第2の金型とは、それぞれ別体であり、前記金属板が送り出される上流側から下流側にかけてこの順に並んでいる、積層鉄心の製造装置。
  2. 前記供給ユニットは、
    前記金属板の両側縁を保持しつつ前記金属板の送り出し方向に沿って前記金属板を案内する第1のガイド部材と、
    前記金属板のうち前記第1のガイド部材の間の領域に対して接着剤を供給するように構成された供給部材とを有し、
    前記第1の駆動機構は、前記供給ユニットを駆動することにより、前記第1のガイド部材と前記供給部材とを相対的に近接及び離間させる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の駆動機構は、前記供給ユニットを駆動することにより、前記第1のガイド部材を前記供給部材に対して近接及び離間させる、請求項2に記載の装置。
  4. 前記供給ユニットは、前記供給部材を前記第1のガイド部材に対して近接及び離間させるように構成された第2の駆動機構をさらに有し、
    前記第2の駆動機構は、前記第1の駆動機構が前記供給ユニットを駆動して前記第1のガイド部材と前記供給部材とが近接する際に、前記第1のガイド部材が保持する前記金属板が前記供給部材と接触して前記供給部材から前記金属板に接着剤が供給される供給位置と、前記第1のガイド部材が保持する前記金属板が前記供給部材と接触しない退避位置との間で、前記供給部材の位置を変位可能である、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記供給部材には、接着剤の流路と、前記流路と連通し且つ前記流路に沿って並ぶ複数の吐出口とが設けられており、
    前記複数の吐出口の大きさは、前記流路の下流側に向かうにつれて大きくなるように設定されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記供給部材には、接着剤の流路と、前記流路に沿って並ぶ複数の吐出口とが設けられており、
    前記流路の流路面積は、前記流路の下流側に向かうにつれて小さくなるように設定されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記供給部材に接着剤を送り出す液送ユニットをさらに備え、
    前記液送ユニットは、
    接着剤を一時的に貯留すると共に底壁に吐出孔が設けられている有底のシリンダと、
    前記シリンダ内をスライド可能に構成されたピストンと、
    前記第1の駆動機構が前記供給ユニットを駆動して前記第1のガイド部材と前記供給部材とが近接するタイミングに同期して前記ピストンを押し出す第3の駆動機構とを有する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記供給ユニットは、前記金属板のうち前記第1のガイド部材の間の領域を前記供給部材と共に挟持可能に構成された押圧部材をさらに有し、
    前記第1の駆動機構は、前記供給ユニットを駆動することにより、前記第1のガイド部材と前記供給部材と前記押圧部材とを相対的に近接及び離間させ、
    前記押圧部材は、前記第1の駆動機構が前記供給ユニットを駆動して前記第1のガイド部材と前記供給部材と前記押圧部材とが近接する際に、前記金属板のうち前記第1のガイド部材の間の領域が前記供給部材と前記押圧部材とによって挟持される、請求項2〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記第2の金型は、前記金属板の両側縁を保持しつつ前記金属板の送り出し方向に沿って前記金属板を案内する第2のガイド部材を有し、
    前記第2のガイド部材は、
    前記第2の金型が前記金属板に対して外形抜き加工を施す際には、前記金属板を前記第2の金型のダイプレートに近接させる近接位置に変位し、
    前記第2の金型が前記金属板に対して外形抜き加工を施していない際には、前記金属板を前記第2の金型のダイプレートから離間させる離間位置に変位する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 第1の金型により、外形抜き加工を除く所定の加工を帯状の金属板に対して施す第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記金属板を所定の一方向に送り出す第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記第1の金型とは別体の供給ユニットにより、前記第1の金型によって加工された後の金属板のうち所定箇所に接着剤を供給する第3の工程と、
    前記第3の工程の後に、前記金属板を前記一方向に送り出す第4の工程と、
    前記第4の工程の後に、前記第1の金型及び前記供給ユニットとは別体の第2の金型により、前記金属板に対して外形抜き加工を施すことにより、接着剤が付与された所定形状の打抜部材を形成する第5の工程とを含む、積層鉄心の製造方法。
  11. 前記供給ユニットは、
    前記金属板の両側縁を保持しつつ前記金属板の送り出し方向に沿って前記金属板を案内する第1のガイド部材と、
    前記金属板のうち前記第1のガイド部材の間の領域に対して接着剤を供給するように構成された供給部材とを有し、
    前記第3の工程では、前記第1のガイド部材と前記供給部材とが互いに離間した状態から互いに近接した状態とした後に、前記供給部材から前記金属板に対して接着剤を供給し、再び前記第1のガイド部材と前記供給部材とが互いに離間した状態に戻す、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第3の工程では、
    前記金属板に接着剤を供給する場合には、前記第1のガイド部材と前記供給部材とが互いに近接したときに前記金属板が前記供給部材に接触する供給位置に前記供給部材を変位させ、
    前記金属板に接着剤を供給しない場合には、前記第1のガイド部材と前記供給部材とが互いに近接したときに前記金属板が前記供給部材に接触しない退避位置に前記供給部材を変位させる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第3の工程では、前記第1のガイド部材と前記供給部材とが互いに近接したタイミングに同期して、接着剤を一時的に貯留すると共に底壁に吐出孔が設けられている有底のシリンダに取り付けられたピストンを押し出すことにより、前記吐出孔を介して接着剤を前記シリンダから前記供給部材に送液する、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記供給ユニットは、前記第1のガイド部材の間の領域を前記供給部材と共に挟持可能に構成された押圧部材をさらに有し、
    前記第3の工程では、前記第1のガイド部材と前記供給部材と前記押圧部材とが互いに離間した状態から互いに近接した状態で、且つ、前記金属板のうち前記第1のガイド部材の間の領域を前記供給部材と前記押圧部材とによって挟持した状態とした後に、前記供給部材から前記金属板に対して接着剤を供給する、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第2の金型は、前記金属板の両側縁を保持しつつ前記金属板の送り出し方向に沿って前記金属板を案内する第2のガイド部材を有し、
    前記第5の工程では、前記第2のガイド部材と前記第2の金型のダイプレートとが互いに離間した状態から互いに近接した状態とした後に、前記第2の金型により前記金属板に対して外形抜き加工を施し、再び前記第2のガイド部材と前記第2の金型のダイプレートとが互いに離間した状態に戻す、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
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