JP7466818B1 - 積層体の製造装置及び積層体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本開示の積層体の製造装置は、少なくとも一方の面の一部に接着剤が塗布されたものを含む薄板状の金属片を供給する供給機構と、前記供給機構から供給された前記金属片が順次積層されて搬送される搬送路を有する環状のスクイズと、を含み、前記スクイズは、前記金属片の搬送方向上流側の端部に位置し、前記供給機構から供給された前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域と、前記搬送方向下流側の端部に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域と、前記搬送方向における前記第1の側圧付与領域と前記第2の側圧付与領域の間に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片との間に隙間が形成された中間領域と、を含むものである。

Description

本開示は、積層体の製造装置及び積層体の製造方法に関する。
回転電機、例えば電気自動車に搭載されるモータに用いられるモータコア(具体的には、ロータコアあるいはステータコア)を得るために、打ち抜き成形された薄板状の金属片を複数枚積層した積層体を製造することが行われている。また、このような積層体として、金属片同士を接着剤で接着して構成されたものが知られている(例えば、特開2005-132003号公報参照)。
特開2005-132003号公報には、接着剤が塗布された薄板からポンチとダイを用いて金属片を打ち抜き、打ち抜いた金属片を積層すると共にガイドピースを用いて側方周囲から圧力を加えることで、ガイドピース内に金属片を保持しつつ整列移動させることが記載されている。加えて、特開2005-132003号公報には、金属片を、ガイドピース内を整列移動させる際に加熱することで、塗布された接着剤を溶融させて金属片を接着することも記載されている。
積層体を構成する金属片同士を接着しようとする場合、接着面が確実に当接するよう、金属片が積層される積層方向に沿って所定の力で押圧する必要がある。特開2005-132003号公報のもののように、金属片を順次積層して整列移動させつつ接着する場合は、金属片をガイドピース内にポンチを用いて比較的大きな圧力で押し込むことで、金属片の積層方向に沿った押圧を実施するとよい。しかし、特開2005-132003号公報に記載のガイドピースは、整列移動させている複数枚の金属片の全ての側方周囲を加圧(以下、この加圧を「側圧を付与する」ともいう)してこれらを支持している。そのため、ポンチによって付与される積層方向の荷重は、ガイドピースによって整列移動させている複数枚の金属片全てに分散されて付与されることになる。この場合、金属片1枚、特に接着前あるいは接着中の金属片1枚に付与される積層方向の荷重が大きくなり難く、金属片同士の接着不良が生じる恐れがある。
本開示は、上述した課題に鑑み、金属片の接着不良を抑制した積層体の製造装置及び積層体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様に係る積層体の製造装置は、少なくとも一方の面の一部に接着剤が塗布されたものを含む薄板状の金属片を供給する供給機構と、前記供給機構から供給された前記金属片が順次積層されて搬送される搬送路を有するスクイズと、を含み、前記スクイズは、前記金属片の搬送方向上流側の端部に位置し、前記供給機構から供給された前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域と、前記搬送方向下流側の端部に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域と、前記搬送方向における前記第1の側圧付与領域と前記第2の側圧付与領域の間に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片との間に隙間が形成された中間領域と、を含むものである。
上記のような積層体の製造装置においては、スクイズに金属片に対して側圧を付与しない中間領域を設けたことで、搬送路内を搬送される金属片へ付加される積層方向の荷重を大きくすることができる。これにより金属片同士を密着させることができ、接着不良を抑制することができる。
本開示の第2の態様に係る積層体の製造装置は、上記本開示の第1の態様に係る積層体の製造装置において、前記搬送路内を搬送される前記金属片を、前記搬送方向下流側から前記搬送方向上流側に向かって押圧するように支持する背圧装置をさらに含む。
上記のような積層体の製造装置においては、搬送路内を搬送される金属片に背圧装置から常時積層方向の荷重を印加することができるため、金属片の密着状態を維持しやすくなる。
本開示の第3の態様に係る積層体の製造装置は、上記本開示の第1又は第2の態様に係る積層体の製造装置において、前記供給機構は、帯状の薄板から所定形状の前記金属片を打ち抜くポンチとダイとを備えた打ち抜き機構を含み、前記ダイが前記スクイズの前記搬送方向上流側の端部に連結されている。
上記のような積層体の製造装置においては、金属片の打ち抜きと接着を連続して実施することができる。
本開示の第4の態様に係る積層体の製造装置は、上記本開示の第1又は第2の態様に係る積層体の製造装置において、前記供給機構は、前記金属片を搬送する金属片搬送路と、前記金属片搬送路を搬送される前記金属片を前記スクイズの前記搬送方向上流側の端部へ押し込むプレス機と、前記金属片搬送路を搬送される前記金属片の少なくとも一部の少なくとも一方の面の一部に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、を含む。
上記のような積層体の製造装置においては、既存の打ち抜き装置が打ち抜いた金属片を接着して積層体とすることができる。
本開示の第5の態様に係る積層体の製造方法は、少なくとも一方の面の一部に接着剤が塗布されたものを含む薄板状の金属片を、前記金属片が順次積層されて搬送される搬送路を有するスクイズにおける前記金属片の搬送方向上流側の端部に供給する工程であって、前記スクイズは、前記搬送方向上流側の端部に位置し、前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域と、前記搬送方向下流側の端部に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域と、前記搬送方向における前記第1の側圧付与領域と前記第2の側圧付与領域の間に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片との間に隙間が形成された中間領域と、を備える、工程と、前記金属片を前記搬送路内で積層して接着すると共に前記搬送方向に沿って搬送する工程と、前記スクイズの前記搬送方向下流側端部から前記金属片が複数枚接着された積層体を搬出する工程と、を含むものである。
上記のような積層体の製造方法においては、金属片に対して側圧を付与しない中間領域を含むスクイズを用いて積層体を製造することで、金属片がスクイズ内を搬送される際にその積層方向に大きな荷重が印加できる。これにより金属片同士を密着させることができ、接着不良を抑制することができる。
本開示の積層体の製造装置及び積層体の製造方法によれば、金属片の接着不良を抑制することができる。
本開示の一実施の形態に係る積層体の製造装置の一例を示した概略説明図である。 図1の積層体の製造装置のスクイズ部分を拡大して示した拡大図である。 図1のA-A線で切断した断面図である。 図1のB-B線で切断した断面図である。 本開示の一実施の形態に係る積層体の製造方法の一例を実施した場合の動作説明図である。 本開示の一実施の形態に係る積層体の製造方法の一例を実施した場合の動作説明図である。 本開示の一実施の形態に係る積層体の製造方法の一例を実施した場合の動作説明図である。 本開示の変形例に係る積層体の製造装置の一例を示した概略説明図である。
この出願は、日本国で2022年10月13日に出願された特願2022-164918号に基づいており、その内容は本出願の内容としてその一部を形成する。
また、本開示は以下の詳細な説明によりさらに完全に理解できるであろう。本願のさらなる応用範囲は、以下の詳細な説明により明らかとなろう。しかしながら、詳細な説明及び特定の実例は、本開示の望ましい実施の形態であり、説明の目的のためにのみ記載されているものである。この詳細な説明から、種々の変更、改変が、本開示の精神と範囲内で、当業者にとって明らかであるからである。
出願人は、記載された実施の形態のいずれをも公衆に献上する意図はなく、開示された改変、代替案のうち、特許請求の範囲内に文言上含まれないかもしれないものも、均等論下での発明の一部とする。
以下、図面を参照して本開示を実施するための各実施の形態について説明する。なお、以下では本開示の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本開示の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。また、図中の互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。さらに、図中の互いに同一又は相当する部材が複数個含まれている場合には、図を見易くするために、そのうちのいくつかにのみ符号を付している場合がある。
<積層体の製造装置>
図1は、本開示の一実施の形態に係る積層体の製造装置の一例を示した概略説明図である。この図1では、構造の理解を容易にするために、積層体の製造装置1の一部(具体的には、主にスクイズ20部分及びダイ12部分)を断面で示している。本実施の形態に係る積層体の製造装置1は、図1に示すように、金属片2を供給する供給機構の一例としての打ち抜き機構10と、打ち抜き機構10から供給された金属片2を順次積層させて搬送するスクイズ20と、を含む。なお、以下においては、図1に示す矢印Xが示す方向を左右方向とし、以下同様に、矢印Yが示す方向を前後方向、矢印Zが示す方向を上下方向として説明を行うものとする。
本実施の形態に係る積層体の製造装置1で製造される積層体3は、複数の金属片2を積層することで生成されるものである。この積層体3は、モータや発電機といった回転電機を構成する鉄心、より詳しくは固定子鉄心及び回転子鉄心の少なくとも一部を構成するものであってよい。ここでいう固定子鉄心及び回転子鉄心は、分割式のもの及び非分割式のものの両方を含み得る。なお、以下の説明においては、積層体としてインナーロータ型のモータを構成する固定子鉄心の一部を例示しているが、これに限定されない。
打ち抜き機構10は、薄い帯状の金属板4から、所定の形状の金属片2を打ち抜くためのものであってよい。この打ち抜き機構10は、図1に示すように、少なくともポンチ(「パンチ」ともいう)11と、ダイ12と、を含むものとすることができる。
打ち抜き機構10で打ち抜かれる金属片2は、固定子鉄心を構成する積層体の一部であって、円環状のヨークと、ヨークの内周面から内側に突出した平面視で略T字状のティースとを含む、略円盤状の部材であってよい(図3及び図4参照)。この金属片2の材料には、電磁鋼板を採用することができる。
また、上述した金属片2のいくつかには、その少なくとも一方の面(具体的には上面及び/又は下面)の一部または全面に接着剤G(図2参照)が予め塗布されているとよい。金属片2に塗布される接着剤Gとしては、種々のものが採用できるが、例えば、嫌気性接着剤、湿気硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤あるいは2液混合硬化型接着剤等を用いることができる。なお、熱硬化型接着剤や紫外線硬化型接着剤を用いる場合には、スクイズ20の上側端部20Aの周辺に熱源や光源を配設するとよい。本実施の形態においては、接着剤Gとして嫌気性接着剤を採用している。また、スクイズ20に供給される金属片2のうち、積層体3の端部を構成する金属片2については、接着剤Gが塗布されていなくてよい。
ポンチ11は、左右方向に搬送される金属板4の上部に配設され、ダイ12に向かって上下に移動することで、所定の形状の金属片2を打ち抜くことが可能な、略柱状又は略筒状の部材で構成することができる。このポンチ11は、その基端部が上型13に固定されていてよい。また、この上型13は上下方向に移動可能なスライド14に連結されていてよく、スライド14を動作させることで、ポンチ11を上下方向に移動させることができるものであってよい。
ポンチ11の周囲には、ポンチ11を下降させて金属板4を打ち抜いた際に、ポンチ11に食いついた金属板4を除去するためのストリッパ15が設けられていてよい。ストリッパ15は、スライド14に取り付けられることでポンチ11と共に上下動し、ポンチ11の先端がダイ12の内部に挿入された状態の時には、金属板4の上面に当接して金属板4を支持することができるものであってよい。また、スライド14には、例えばモータ駆動式のクランク機構といった図示しない駆動源が接続されていてよい。
図1には、ポンチ11として、金属板4から金属片2を打ち抜くもののみを例示しているが、ポンチ11の数は1つに限定されない。具体的には、ポンチ11が配設された位置よりも金属板4の搬送方向上流側に、ポンチ11にて金属片2として打ち抜くための事前の打ち抜きを行う他のポンチが1つ以上配設されていてもよい。当該他のポンチは、ポンチ11と同様に上型13に固定されていてよく、ポンチ11と共に上下動するものであってよい。
ダイ12は、ポンチ11に対してその間に金属板4を挟んで対向配置し、下降したポンチ11の先端部が挿入可能な孔を含む環状の部材で構成することができる。このダイ12は、主に打ち抜かれる金属片2を成形する機能を有するものである。このダイ12は、下型16に固定されていてよい。そして、この下型16はボルスタ17に連結されていてよい。なお、ダイ12の数や配置については、ポンチ11の数や配置に合わせて調整するとよい。また、ボルスタ17は打ち抜き機構10の図示しない筐体等に固定され、その移動が制限されていてよい。
図2は、図1の積層体の製造装置のスクイズ部分を拡大して示した拡大図である。また、図3は、図1のA-A線で切断した断面図である。さらに、図4は、図1のB-B線で切断した断面図である。なお、図2においても、図1と同様に、主にスクイズ20及びダイ12部分を断面で示している。また、図2では、スクイズ20内を搬送される金属片2が複数の積層体3を構成することが理解しやすいよう、積層体3間に隙間を図示すると共に、金属片2の接着面間に接着剤Gの層を図示している。ただし、実際にスクイズ20内を搬送される金属片2間にこのような隙間は形成されず、接着剤Gの層も図示したものより十分に薄いのが通常であることに留意されたい。
加えて、図1及び図2においては、理解を容易にするためにスクイズ20内を搬送される金属片2の枚数を比較的少なくしているが、スクイズ20内を搬送される金属片2は、数十枚から数百枚単位であってよい。そして、積層体3を構成する金属片2の総枚数も、数十枚から数百枚単位であってよい。結果として、スクイズ20内には、2~5個程度の(接着した、あるいは接着途中の)積層体3が搬送される場合が多い。
スクイズ20は、図2乃至図4に示すように、打ち抜き機構10により打ち抜き成形されダイ12の下方へ押し出された金属片2が、順次積層されて下方へ搬送される搬送路を有するものである。このスクイズ20は、中央部分に貫通穴21が設けられた環状、より詳しくは上下方向に所定の長さを有する略円筒状の部材で構成することができ、ダイ12にその一端が連結した状態で、ボルスタ17に取り付けられていてよい。貫通穴21は、金属片2が積層されつつ上方から下方へ搬送される搬送路の一例として機能し得る。なお、本実施の形態においては、スクイズ20として略円筒状の部材を採用した場合を例示しているが、スクイズ20の形状は搬送する金属片2の形状等に合わせて適宜変更することができる。例えば、スクイズ20を、円弧状の部材を周方向に組み合わせて円筒状としたものとすることもできる。
スクイズ20は、図2に示すように、金属片2の搬送方向(すなわち上下方向)に沿って異なる3つの領域を含む。具体的には、上側端部20A側に形成される第1の側圧付与領域22と、下側端部20B側に形成される第2の側圧付与領域23と、スクイズ20の搬送方向中間に形成される中間領域24とを含む。
第1の側圧付与領域22は、図2及び図3に示すように、金属片2の搬送方向上流側に位置する上側端部20Aに位置し、打ち抜き機構10から供給された金属片2の側面を所定の圧力で押圧して支持するものである。第1の側圧付与領域の内周面には、搬送する金属片2の側方周囲の少なくとも一部に当接して金属片2に側圧を付与するための当接部25が形成されているとよい。本実施の形態においては、当接部25は第1の側圧付与領域22の内周面の全周に形成されており、その内径は、金属片2の外径よりも僅かに小さく設定されていてよい。これにより、ポンチ11によって上側端部20Aから第1の側圧付与領域22に押し込まれた金属片2は当接部25にて当接支持される。なお、本実施の形態においては、当接部25が第1の側圧付与領域22の内周面の全周に形成されることで、ここを通過する金属片2の側面の全周に側圧が付与されるものを例示したが、当接部25の形状はこれに限定されない。具体的には、当接部25は、金属片2の縁辺部を把持するように形成されていればよく、金属片2の側面の一部にのみ側圧が付与されるものであってもよい。
第2の側圧付与領域23は、搬送方向下流側に位置する下側端部20Bに位置し、スクイズ20内を搬送される金属片2の側面を所定の圧力で押圧して支持するものである。この第2の側圧付与領域23は、上述した第1の側圧付与領域22と同様に、その内周面に当接部25を有していてよい。第2の側圧付与領域23の当接部25は、第2の側圧付与領域23を通過する金属片2の側方周囲(換言すると、外周面)に側圧を付与することができ、この側圧によって金属片2は第2の側圧付与領域23にて支持される。第2の側圧付与領域23は、複数枚の金属片2が接着された積層体3を一定期間支持するための領域といえる。
中間領域24は、図2及び図4に示すように、金属片2の搬送方向における第1の側圧付与領域22と第2の側圧付与領域23の間に位置し、スクイズ20内を搬送される金属片2との間に隙間26が形成されたものである。図4に示すように、中間領域24の内周とこの中間領域24を通過する金属片2とは、隙間26を介して離間しているため、中間領域24を通過する金属片2には側圧が付与されない。なお、隙間26の径方向の長さは、数μm~十数μm程度と小さくしておくと、中間領域24を搬送される金属片2、特に接着途中の金属片2の水平方向への大きなズレを抑制することができ好ましい。
第1及び第2の側圧付与領域22、23は、スクイズ20の上下方向の全長に対してそれぞれ5~10%程度の長さに調整されていてよい。このように、第1及び第2の側圧付与領域22の上下方向の長さを中間領域24の上下方向の長さに対して相対的に小さく調整すると、第1及び第2の側圧付与領域22、23にて付与される側圧を、スクイズ20全体で側圧を付与する場合に比べて大きくなる。
本実施の形態に係る積層体の製造装置1では、主にスクイズ20内にて積層された金属片2間の接着を促進させるために、上述した構成に加えて、背圧装置30を含むことができる。この背圧装置30は、スクイズ20内を搬送される金属片2を、その搬送方向下流側から搬送方向上流側に向かって押圧するように支持するものであってよい。換言すれば、打ち抜き機構10によって打ち抜かれ、スクイズ20内に押し込まれた複数枚の金属片2に対し、ポンチ11が設けられた位置の反対側、すなわち下側端部20Bの位置する側から背圧を付与することができるものであってよい。
上述した背圧装置30は、少なくとも、スクイズ20に沿って搬送される金属片2のうち最も搬送方向下流側に位置する金属片2に当接する受け台31と、受け台31に搬送方向とは逆の方向に押圧力を付与する支持アーム32とを含んでいてよい。さらに、支持アーム32は、スクイズ20外に搬出された一つの積層体3を任意の位置へ搬送可能な駆動機構に接続されているとよい。この背圧装置30は、スクイズ20内を搬送される金属片2に、積層体3を任意の位置へ搬送するタイミングを除いて、常時搬送方向上流に向かって押圧力を付与するものであってよい。当該押圧力は、例えば支持アーム32に接続された弾性部材(例えばガススプリング)によって付与され得る。
背圧装置30は、スクイズ20内を搬送される金属片2に対して搬送方向上流側に向かって押圧力を付与する。これにより、積層された金属片2にその積層方向に沿った押圧力が作用するため、ポンチ11からの押圧力が付与されていないときにも金属片2同士の接着を安定して促進させることができる。
上述した各構成要素を制御するために、本実施の形態に係る製造装置1は、制御装置CUをさらに含むことができる。この制御装置CUは、積層体の製造装置1の各構成要素あるいはそれを動作させるドライバ等に有線又は無線通信を介して通信可能に接続されていてよい。制御装置CUには、シーケンサ(Programmable Logic Controller、PLC)を含む周知のコンピュータを採用することができる。周知のコンピュータは、プロセッサと、揮発性及び不揮発性のメモリと、各種インタフェースとを少なくとも含むものであってよい。
本実施の形態に係る積層体の製造装置1によれば、上述した構成を備えることにより、金属片2同士を接着させる際の積層方向への荷重を十分に確保することができる。詳しく言えば、従来のものは、スクイズ内を搬送される金属片の全てに側圧が付与される構造のため、ポンチあるいは背圧装置からの積層方向の荷重は金属片それぞれに分散されて付与される。これに対し、本実施の形態に係る積層体の製造装置1では、スクイズ20に、金属片2に側圧を付与しない中間領域24を設けたことにより、この中間領域24においては積層方向の摩擦力が発生せず、結果、中間領域24を通過する金属片2には積層方向の荷重が均等に付与される。このとき、当該金属片2に均等に付与される積層方向の荷重は、側圧が付与されることに伴う分散が生じないため、従来の構造で得られる荷重に比べて大きくなり、金属片2の接着に最適な積層方向の荷重を簡単に確保することができる。加えて、比較的大きな積層方向の荷重が付与できるため、プレス加工時に発生する反りを矯正しながら金属片2同士を密着させることができる。
また、第1及び第2の側圧付与領域22、23より、スクイズ20の上側端部20A及び下側端部20Bに近い位置を搬送される金属片2には側圧が付与されているため、スクイズ20内を搬送される金属片2の全てがスクイズ20内にて安定して保持できる。
また、背圧装置30は、その押圧力(詳しくは背圧)を大きくした方が金属片2への積層方向の押圧力を大きくでき金属片2同士の接着を安定して実施できる。他方、背圧装置30の押圧力が大きくなりすぎると、ポンチ11が上昇しているタイミングにおいて、金属片2に付与される側圧に起因する摩擦力を上回り、スクイズ20内の金属片2を搬送方向とは逆方向に押し上げてしまう場合がある。このような押上げが生じるとメンテナンスのために製造装置1を停止する必要が生じ、製造歩留まりを低下させ得る。しかし、本実施の形態に係る積層体の製造装置1では、中間領域24を搬送する金属片2には側圧が付与されないため、この部分に付与される積層方向の圧力が従来よりも大きくなっている。そのため、背圧装置30の押圧力自体を大きくしなくても、金属片2同士の接着に必要な押圧力を確保することができる。加えて、接着剤Gとして嫌気性接着剤を用いた場合には、上述したように金属片2への積層方向の荷重を大きくできることで、金属片2同士をより密着させて確実に空気を遮断させることができ、接着剤Gの反応を促進させることができる。
<積層体の製造方法>
次に、本実施の形態に係る積層体の製造方法について説明する。以下の説明においては、上述した積層体の製造装置1を用いて積層体を製造する場合を例示するが、本開示の積層体の製造方法は、当該製造装置1以外の装置であっても実施可能である。ただし、本実施の形態に係る積層体の製造方法において用いられるスクイズの構造は、上述した積層体の製造装置1におけるスクイズ20と同様のものとする。すなわち、搬送方向上流側の端部に位置し金属片2の側面を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域22と、搬送方向下流側の端部に位置しスクイズ内を搬送される金属片2の側面を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域23と、搬送方向における第1の側圧付与領域22と第2の側圧付与領域23の間に位置しスクイズ20内を搬送される金属片2との間に隙間26が形成された中間領域24と、を含むものとする。なお、以下に示す効果等の説明は、本実施の形態に係る製造装置1の効果の説明を兼ねている。
また、以下に説明する積層体の製造方法は、例えば積層体の製造装置1に含まれる制御装置CUを構成するコンピュータからの所定の指示に基づいて、積層体の製造装置1の各種構成要素が動作することにより実施することができる。したがって、本実施の形態に係る積層体の製造方法は、上述した制御装置CUを構成するコンピュータのプロセッサに所定の動作を実行させるための指令を含むソフトウェア等のプログラムの形態で、このプログラムが格納された非一時的な記録媒体の形態で、あるいはネットワーク等を介して提供されるアプリケーションプログラムの形態で、提供され得るものである。
図5A乃至図5Cは、本開示の一実施の形態に係る積層体の製造方法の一例を実施した場合の動作説明図である。なお、図5においては、製造される積層体3として、金属片2が4枚積層されたものを例示しているが、一つの積層体3を構成する金属片2の枚数は特に限定されない。本実施の形態に係る積層体の製造方法は、はじめに、金属片2をスクイズ20の上側端部20Aへ順次供給する。
上述した金属片2の供給工程について詳細に説明すると、先ず図示しないボビン等に巻回された金属板4を、同じく図示しない搬送手段を用いて打ち抜き機構10の上型13と下型16の間へ搬送する。このとき、金属板4の一方の面、例えば下面の適所には、予め接着剤G、例えば嫌気性接着剤が少なくとも部分的に塗布されていてよい。
次に、図5Aに示すように、下型16及びダイ12上に載置された金属板4に向けてスライド14を動作させ、上型13及びポンチ11を矢印P1方向へ降下させる。これにより、ポンチ11とダイ12によって金属板4から金属片2が打ち抜かれる。なお、ポンチ11とダイ12による打ち抜きに先立って、他のポンチ及びダイを用いて金属板4に金属片2の中央穴等を形成するための穴抜き工程が行われるとよい。
打ち抜かれた金属片2は、ポンチ11の降下により、ダイ12及び下型16の貫通穴を介してスクイズ20の貫通穴21内に、上側端部20A側から下方向に押し込まれる。スクイズ20内に押し込まれた金属片2は、その外周囲が第1の側圧付与領域22の当接部25に当接することにより側圧が付与され、図5Bに示すようにポンチ11が上昇した後もスクイズ20内に支持される。
上述した工程による金属片2の供給は、連続的に実施され得る。また、このとき、スクイズ20内に既に供給された複数枚の金属片2は、背圧装置30より矢印P2方向への背圧が付与されているとよい。なお、この背圧装置30からの背圧は、ポンチ11による金属片2の押し込み時の圧力に対して十分に小さいものとする。
スクイズ20の上側端部20Aに金属片2が供給されると、次に、供給された金属片2を、スクイズ20内で積層して接着しつつ、搬送方向に沿って搬送する。この金属片2の接着及び搬送方向への搬送は、ポンチ11の降下により新たな金属片2がスクイズ20の上側端部20Aから供給されることに伴って自動的に実施される。具体的には、スクイズ20内に押し込まれた金属片2は、直前に押し込まれた金属片2の上部に積層され、金属片2同士が気密に当接することで嫌気性接着剤Gの接着反応が進む。また、既にスクイズ20内に保持されている金属片2は、新たな金属片2がスクイズ20の上側端部20Aに押し込まれる毎に、押し込まれた金属片2に押圧されてその肉厚分だけスクイズ20内を下方に搬送される。
上記の通り、スクイズ20内を搬送される複数枚の金属片2は、背圧装置30により常時押圧されていることにより、金属片2同士が密着した状態となり、嫌気性接着剤Gの接着反応が良好に促進される。特に、スクイズ20の中間領域24を通過する金属片2には積層方向に沿った大きな荷重が略均等に付加されるため、接着剤Gに対して空気を確実に遮断することができ、スクイズ20内を搬送される間に金属片2同士の接着が確実に完了できる。また、スクイズ20内を搬送される金属片2は、第1及び第2の側圧付与領域22、23にて側圧が付与されているため、背圧装置30による背圧の有無に関わらず、スクイズ20内に安定して保持される。
上述した金属片2の搬送が進行すると、図5Bに示すように、スクイズ20の下側端部20Bから金属片2が複数枚接着された積層体3が搬出される。この場合は、図5Cに示すように、搬出された積層体3を、背圧装置30を動作させることで他の装置あるいは他の装置へ搬送するためのコンベア等へ搬送することができる。なお、スクイズ20から搬出された一つの積層体3を背圧装置30が搬送しているタイミングでは、スクイズ20内を搬送される複数枚の金属片2に対して背圧が付与されないこととなるが、打ち抜き機構10による金属片2の供給は継続して実施してよい。この場合は、搬送方向の最も下流を搬送される積層体3は第2の側圧付与領域23における側圧によって、少なくとも背圧装置30が復帰するまでの期間スクイズ20内に保持される。
以上説明した通り、本実施の形態に係る積層体の製造方法によれば、スクイズ20内での接着剤G硬化中に、金属片2の積厚方向に荷重を確実にかけることができる。その結果、金属片2を打ち抜いた際等に発生する金属片2の反りを矯正しながら金属片2同士を高い荷重で密着させることができ、金属片2を確実に接着することができる。また、接着剤Gとして嫌気性接着剤を用いている場合は、金属片2同士をより密着させて確実に空気を遮断させることによって、接着剤Gの反応を促進させることができる。
<変形例>
上述した一実施の形態に係る積層体の製造装置1では、金属片2の積層を上型13及び下型16を含む装置内で実施した、いわゆる型内積層について説示した。しかし、本開示は、金属片2を打ち抜く装置と金属片2を積層する装置とが別々である、いわゆる型外積層にも同様に適用できる。そこで以下には、上述した一実施の形態の変形例として、型外積層による積層体の製造装置1A及び製造方法について簡単に説明する。
図6は、本開示の変形例に係る積層体の製造装置の一例を示した概略説明図である。本変形例に係る積層体の製造装置1Aは、金属片2の供給機構として、打ち抜き機構10に代えて金属片供給装置40が採用されている点を除き、上述した一実施の形態に係る積層体の製造装置1と同様の構成を含むものであってよい。よって、以下には、一実施の形態に係る積層体の製造装置1と同様の構成からなる部分には一実施の形態の説明に用いたものと同一の符号を付してその説明を省略し、一実施の形態に係る積層体の製造装置1とは異なる構成を中心に説明を行うものとする。
本変形例に係る積層体の製造装置1Aは、図6に示すように、スクイズ20と、供給機構の一例としての金属片供給装置40とを含む。このうち、スクイズ20は上述した一実施の形態に係る積層体の製造装置1のものと同様であってよく、その搬送方向下流側には背圧装置30が設けられていてよい。
金属片供給装置40は、スクイズ20へ金属片2を供給するものであって、少なくとも金属片2を搬送する金属片搬送路41と、金属片搬送路41を搬送される金属片2をスクイズ20の上側端部20Aへ押し込むプレス機42と、金属片搬送路41を搬送される金属片2の少なくとも一部の少なくとも一方の面の一部に接着剤Gを塗布する接着剤塗布装置43とを含む。
金属片搬送路41は、金属片2、例えば予め任意の形状に打ち抜き成形された金属片2をプレス機42へ順次搬送するためのものであってよい。この金属片搬送路41は、コンベア等の周知の搬送手段で構成することができる。金属片搬送路41の上流側には、金属片2を金属片搬送路41上に順次供給する金属片搬入装置45が設けられ、金属片搬送路41の下流側には、プレス機42が設けられ、金属片搬送路41の金属片搬入装置45とプレス機42との間には、接着剤塗布装置43が設けられていてよい。
プレス機42は、金属片搬送路41上を搬送されてきた金属片2を、スクイズ20の上側端部20Aへ順次押し込むためのものであってよい。このプレス機42は、ラム44を含み、このラム44を金属片搬送路41における搬送方向(例えば図6のX方向)とは交差する方向(例えば図6のZ方向)に動作させることで、金属片2をスクイズ20へ順次供給するものであってよい。
接着剤塗布装置43は、金属片搬送路41上を搬送される金属片2の少なくとも一方の面、例えば裏面に、金属片2同士を接着させるための接着剤Gを塗布するものであってよい。ここで塗布される接着剤Gは、例えば嫌気性接着剤であってよい。また、接着剤塗布装置43は、金属片搬送路41上を搬送される金属片2の一部、具体的には、互いに接着されて積層体3となった際に、最も下側に位置する金属片2に対しては接着剤Gを塗布しなくてよい。
上述した構成を含む金属片供給装置40は、さらに、金属片搬送路41上の中間位置に、金属片2に硬化剤を塗布する硬化剤塗布装置46を含んでいてよい。この硬化剤塗布装置46は、例えば金属片搬送路41上を搬送される金属片2の一方の面、例えば表面に、嫌気性接着剤Gと接触することで接着剤Gの接着反応を促進させる硬化剤(プライマーと呼ばれることがある)を塗布するものであってよい。なお、硬化剤塗布装置46が硬化剤を塗布する面は、接着剤塗布装置43が接着剤Gを塗布する面と同一面であってもよい。ただし、この場合は金属片2が金属片搬送路41上を搬送される間は硬化剤と接着剤Gとが接触しないように塗布位置を調整するとよい。
また、上述した構成を含む金属片供給装置40は、さらに、接着剤塗布装置43による接着剤Gの塗布状態を検査する検査装置47を含んでいてよい。この検査装置47は、接着剤塗布装置43よりも金属片搬送路41上の搬送方向下流側に配設され、接着剤Gの塗布面を各種センサや撮像手段を用いて直接検査するものであってよい。また、検査装置47は、接着剤Gの塗布状態の検査に加えて、硬化剤の塗布状態を検査するものとすることもできる。この場合には、検査装置47の金属片搬送路41上を搬送される金属片2の上面側にも配設するとよい。
上述の構成を備える金属片供給装置40を用いたことにより、本変形例に係る積層体の製造装置1Aは、事前に所定の形状に打ち抜き成形された金属片2から積層体3を製造する、いわゆる型外積層にも適用することできる。また、この積層体の製造装置1Aを用いた積層体の製造方法を提供することもできる。なお、積層体の製造方法は、積層体の製造装置1A内の制御装置CUが、積層体の製造装置1Aの各種構成要素を動作させることにより実現できる。
上述した型外積層の場合の積層体の製造方法は、スクイズ20の上側端部20Aへの金属片2の供給工程を除き、上述した一実施の形態に係る積層体の製造方法と同一であってよい。この金属片2の供給工程としては、金属片搬入装置45から金属片搬送路41上に順次金属片2を供給する工程と、金属片搬送路41上の金属片に接着剤塗布装置43及び硬化剤塗布装置46を用いて接着剤G及び硬化剤を塗布する工程と、検査装置を用いて金属片2の接着剤G及び硬化剤の塗布状態を検査する工程と、プレス機42を用いて金属片搬送路41上の金属片2を順次スクイズ20の上側端部20Aへ押し込む工程とを含むものとすることができる。
本変形例に係る積層体の製造装置1A及び積層体の製造方法においても、一実施の形態に係る積層体の製造装置及び積層体の製造方法と同様の効果を得ることができる。すなわち、スクイズ20内にて接着剤Gを硬化する際に、金属片2の積厚方向に接着に必要な荷重を確実に付与することができる。その結果、金属片2の反りを矯正しながら高い荷重で金属片2同士を密着させることができる。したがって接着剤Gの層が薄くても金属片2同士を確実に接着することができる。
本開示は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本開示の技術思想に含まれるものである。
本明細書中で引用する刊行物、特許出願及び特許を含むすべての文献を、各文献を個々に具体的に示し、参照して組み込むのと、また、その内容のすべてをここで述べるのと同じ限度で、ここで参照して組み込む。
本開示の説明に関連して(特に以下の請求項に関連して)用いられる名詞及び同様な指示語の使用は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数及び複数の両方に及ぶものと解釈される。語句「備える」、「有する」、「含む」及び「包含する」は、特に断りのない限り、オープンエンドターム(すなわち「~を含むが限らない」という意味)として解釈される。本明細書中の数値範囲の具陳は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に言及するための略記法としての役割を果たすことだけを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されたかのように、明細書に組み込まれる。本明細書中で説明されるすべての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、あらゆる適切な順番で行うことができる。本明細書中で使用するあらゆる例又は例示的な言い回し(例えば「など」)は、特に主張しない限り、単に本開示をよりよく説明することだけを意図し、本開示の範囲に対する制限を設けるものではない。明細書中のいかなる言い回しも、請求項に記載されていない要素を、本開示の実施に不可欠であるものとして示すものとは解釈されないものとする。
本明細書中では、本開示を実施するため本発明者が知っている最良の形態を含め、本開示の好ましい実施の形態について説明している。当業者にとっては、上記説明を読めば、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で本開示が実施されることを予定している。したがって本開示は、準拠法で許されているように、本明細書に添付された請求項に記載の内容の修正及び均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、すべての変形における上記要素のいずれの組合せも本開示に包含される。

Claims (5)

  1. 少なくとも一方の面の一部に接着剤が塗布されたものを含む薄板状の金属片を供給する供給機構と、
    前記供給機構から供給された前記金属片が順次積層されて搬送される搬送路を有するスクイズと、を備え、
    前記スクイズは、
    前記金属片の搬送方向上流側の端部に位置し、前記供給機構から供給された前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域と、
    前記搬送方向下流側の端部に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域と、
    前記搬送方向における前記第1の側圧付与領域と前記第2の側圧付与領域の間に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片との間に隙間が形成された中間領域と、を備える、
    積層体の製造装置。
  2. 前記搬送路内を搬送される前記金属片を、前記搬送方向下流側から前記搬送方向上流側に向かって押圧するように支持する背圧装置をさらに備える、
    請求項1に記載の積層体の製造装置。
  3. 前記供給機構は、帯状の薄板から所定形状の前記金属片を打ち抜くポンチとダイとを備えた打ち抜き機構を備え、前記ダイが前記スクイズの前記搬送方向上流側の端部に連結されている、
    請求項1又は請求項2に記載の積層体の製造装置。
  4. 前記供給機構は、前記金属片を搬送する金属片搬送路と、前記金属片搬送路を搬送される前記金属片を前記スクイズの前記搬送方向上流側の端部へ押し込むプレス機と、前記金属片搬送路を搬送される前記金属片の少なくとも一部の少なくとも一方の面の一部に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、を備える、
    請求項1又は請求項2に記載の積層体の製造装置。
  5. 少なくとも一方の面の一部に接着剤が塗布されたものを含む薄板状の金属片を、前記金属片が順次積層されて搬送される搬送路を有するスクイズにおける前記金属片の搬送方向上流側の端部に供給する工程であって、前記スクイズは、前記搬送方向上流側の端部に位置し、前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第1の側圧付与領域と、前記搬送方向下流側の端部に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片の側面の少なくとも一部を所定の圧力で押圧して支持する第2の側圧付与領域と、前記搬送方向における前記第1の側圧付与領域と前記第2の側圧付与領域の間に位置し、前記スクイズ内を搬送される前記金属片との間に隙間が形成された中間領域と、を備える、工程と、
    前記金属片を前記搬送路内で積層して接着すると共に前記搬送方向に沿って搬送する工程と、
    前記スクイズの前記搬送方向下流側の端部から前記金属片が複数枚接着された積層体を搬出する工程と、を備える、
    積層体の製造方法。
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