JP2018060578A - 火災時現場対応支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発生した火災に対する消火活動、火災の延焼防止及び生存者の避難誘導を効果的に行うための支援を可能とする火災時現場対応支援システム及び火災時現場対応支援方法を提供する。
【解決手段】建物内に設置された火災検出センサの感知情報から、当該火災検出センサの設置位置近傍における火災の有無を検出する火災状況判定装置と、前記火災状況判定装置により前記火災検出センサの感知情報から火災が検出された場合に、当該火災検出センサの設置位置に応じて、火災が発生している防火区画を通知する情報伝達装置と、を有することを特徴とする火災時現場対応支援システムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災現場における延焼防止や避難誘導などの対応支援を行う火災時現場対応支援システムに関する。
従来より防災システムは、ビルディング等の建物において、例えば火災等が発生した場合に生じる人的、物的損害を最小限に抑えることができるようにするコンピュータシステムとして用いられている。このような防災システムを建物に設置することにより、例えば火災が発生した場合に、消火、避難誘導、救助活動を安全かつ効果的に行うことができる。
建物で火災が発生すると、管理者や警備員は、次の項目を順に行なって現場確認や避難誘導等を行う必要がある。つまり、火災発生→防災センタにて出火場所を確認→火災現場に持参する携行品を準備して装着→非常用エレベータの起動(現場到着)→火災現場の確認→火災等の状況を防災センタ等へ報告→消火器等による初期消火→スプリンクラー設備の作動状況の確認→逃げ遅れ等の確認→防火区画の形成・確認→排煙設備の起動・確認の順で対処を行う。このように、建物に常駐した管理者や警備員は多くの項目を迅速に対処する必要があるが、建物の規模によっては多くの時間がかかる場合が想定される。そのため、従来は上記の活動時間を短縮させるために、建物に常駐する警備員の数を増加させることで補っていた。
また、近年において、高層あるいは広大化した建物が建築されており、火災等の災害が発生した場合に、高層・広域であるがために今までの建物では考えられない問題が発生する。
このため、大規模化された建物に防災システムを設置する場合、その特殊性に応じた防災システムを構築している。例えば、地上11階以上の建物の場合、建物の用途にもよるが、通常、スプリンクラー設備、非常コンセント、非常放送設備、誘導灯の設置、カーテン等の防炎処置が義務づけられており、かつ避難設備、排煙設備等も安全に避難が可能なように工夫がされている。
例えば、建物内において、火災の発生した火災発生区域を特定し、生存者の有無を確認するとともに、消火活動、生存者の避難誘導及び生存者の救助活動を行う防災システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−15014号公報
しかしながら、特許文献1の防災システムは、火災発生区域を検出したとしても、火災や煙の拡散及び延焼の拡大を防止する有力な手段である防火区画の形成については記載されていない。このため、火災発生区域に対する円滑な消火活動が行えず、かつ延焼の拡大を有効に防止することができない。
さらに、生存者の有無を確認する残人感知装置の記載はあるものの、火災による煙及び熱などに対する対応策に関しては明確な対策が記載されていない。このため、生存者を煙や熱から避難する方策が十分ではなく、生存者に対する避難誘導を有効に行うことができない。
また、火災の延焼状況、逃げ遅れている生存者の情報、及び防火区画の形成状況によって、消火及び生存者の避難誘導における対応策の優先度の変更に対する記載がない。このため、生存者に対する避難誘導及び消火活動を有効に行うことができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、発生した火災に対する消火活動、火災の延焼防止及び生存者の避難誘導を効果的に行うための支援を可能とする火災時現場対応支援システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、建物内に設置された火災検出センサの感知情報から、当該火災検出センサの設置位置近傍における火災の有無を検出する火災状況判定装置と、前記火災状況判定装置により前記火災検出センサの感知情報から火災が検出された場合に、当該火災検出センサの設置位置に応じて、火災が発生している防火区画を通知する情報伝達装置と、を有することを特徴とする火災時現場対応支援システムである。
本発明の一態様は、上述の火災時現場対応支援システムであって、前記建物内の各防火区画を他の前記防火区画と分離する複数の防火扉の近傍に配置された防火扉センサの感知情報から、各防火扉の開閉状態を判定する防火区画形成状況判定装置を更に備え、前記情報伝達装置は、前記防火扉の開閉状態を、前記火災が発生している防火区画とともに通知する。
本発明の一態様は、上述の火災時現場対応支援システムであって、前記情報伝達装置は、前記火災が発生している防火区画を表示するとともに、当該防火区画と他の防火区画とを分離する防火扉の開状態である場合には通知する。
本発明の一態様は、建物内の各防火区画を他の前記防火区画と分離する複数の防火扉の近傍に配置された防火扉センサの感知情報から、各防火扉の開閉状態を判定する防火区画形成状況判定装置と、前記防火扉の開閉状態を通知する情報伝達装置と、を有し、前記情報伝達装置は、火災状況及び前記開閉状態に基づき、それぞれの位置に火災の有無及び防火扉の開閉状態の各々を表示し、少なくとも火災が発生している場合に対応した防火区画を表示することを特徴とする火災時現場対応支援システムである。
本発明の一態様は、上述の火災時現場対応支援システムであって、前記情報伝達装置は、表示画面を有し、当該表示画面の前記建物の平面図の画像において、火災の有無、防火扉の開閉状態、防火区画の少なくともいずれかを表示する。
本発明によれば、煙及び熱などに対する状態及び避難誘導に対する情報が、現場の防災要員に対して明確に提示されるため、火災発生区域で行う活動のなかで最も時間を有する生存者の逃げ遅れ確認と防火区画の形成状況の確認を効果的に行うことができ、消火活動及び避難誘導にかかる時間を短縮し、消火活動及び生存者の避難誘導を円滑に行うことが可能となる。
この発明の第1実施形態による火災時現場対応支援システムの構成例を示すブロック図である。 火災状況判定装置1の構成例を示すブロック図である。 防火区画形成状況判定装置2の構成例を示すブロック図である。 残留者状況判定装置3の構成例を示すブロック図である。 図1における判断処理装置4の構成例を示す概念図である。 センサ識別データベース46に記憶されている火災検出センサテーブル、防火扉センサテーブル及び残留者検出センサテーブルを示す図である。 行動パターンデータベース45に記憶されている対応パターンテーブルの構成を示す図である。 行動パターンデータベース45に記憶されている対応パターンテーブルの構成を示す図である。 図1における防災センタ監視装置5の構成を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。 残留者センサS3としてマイクロ波人体センサを用いた際におけるマイクロ波人体センサの感知信号を示す図である。 本実施形態の従来例に対する効果を説明する図である。 この発明の第2実施形態による火災時現場対応支援システムの構成例を示すブロック図である。 図23における判断処理装置4Aの構成例を示す概念図である。 防火扉センサメンテナンス設定条件データベース47に記憶されている防火扉センサメンテナンス設定条件を示す図である。 図23における携帯表示装置6Aの構成例を示す概念図である。 メンテナンスを行う建物階の選定画面を示す図である。 メンテナンスを行う防火区画の選定画面を示す図である。 防火扉センサのメンテナンスの判定結果を示す図である。 第2の実施形態の訓練モードにおける防災要員の位置情報取得と位置情報の表示の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施形態の訓練モードにおける経路データ生成の流れを示すフローチャートである。 携帯表示装置6Aを持った防災要員が階段で火災階に上がってきた状況を表す図である。 図32に表示された防災要員が移動したことにより、防災要員の位置が変化した状況を表す図である。 ステップS116において複数の経路から経路データを確定する例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による火災時現場対応支援システムの構成例を示す概略ブロック図である。本実施形態の火災時現場対応支援システムは、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2、残留者状況判定装置3、判断処理装置4、情報伝達装置100を備えている。火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2、残留者状況判定装置3、判断処理装置4、情報伝達装置100の各々は、情報通信網Iを介してそれぞれ接続される。
情報通信網Iは、有線あるいは無線により、インターネットを含んで構成される通信網である。
火災状況判定装置1は、各階の部屋毎、区画毎に設けた火災検出センサ(後述)の感知情報から、各部屋あるいは各区画の火災の発生状態(火災状況)を各センサの検出情報として、判断処理装置4に対して出力する。
防火区画形成状況判定装置2は、各階の防火区画毎に設けた防火扉センサ(後述)の感知情報から、各防火扉の開閉状態(開閉状況)を各センサの検出情報として、判断処理装置4に対して出力する。残留者状況判定装置3は、各階の部屋毎、区画毎に設けた残留者検出センサ(後述)の感知情報から、各部屋あるいは各区画における残留者の存在状況(残留者状況)を各センサの検出情報として、判断処理装置4に対して出力する。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3各々から供給される各センサの検出情報から、各センサの配置場所における火災状況、防火扉状況及び残留者情報の各々を、それぞれのセンサの設置された位置情報を付与して防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して送信する。また、判断処理装置4は、それぞれのセンサの検出情報と位置とに対応した、その区画及び部屋で行うべき災害活動の処理を示す情報(災害活動情報)を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して通知する。
情報伝達装置100は、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7を備えている。
防災センタ監視装置5は、判断処理装置4から供給される各センサの検出情報及び設置位置に対応し、自身の表示部に表示される建物の画像に、検出情報の結果及び通知された災害活動(本実施形態においては防火活動)において防災要員の行うべき処理を表示する。
携帯表示装置6は、災害活動を行う防災要員が携帯する画像表示装置であり、判断処理装置4から供給される各センサの検出情報及び設置位置に対応し、自身の表示部に表示される建物の画像に、検出情報の結果及び通知された災害活動の処理を表示する。
建物設置表示装置7は、建物内の各部屋や各区画に設けられている画像表示装置であり、判断処理装置4から供給される各センサの検出情報及び設置位置に対応し、自身の表示部に表示される建物の画像に、検出情報の結果及び通知された災害活動の処理を表示する。
次に、図2は、火災状況判定装置1の構成例を示すブロック図である。この図2において、火災検出センサS1は複数設けられ、この火災検出センサS1の各々は、自身の設けられている階の中継器G1毎に集中管理されている。中継器G1は、自身の管理する火災検出センサS1の感知情報(火災判定情報や検出レベル値)を、火災検出センサS1の検出情報として送受信制御部P1を介して判断処理装置4に対して出力する。
火災検出センサS1は、火災となった際、周囲の環境の情報を効果的に検出できる位置(天井など)に設けられている。この火災検出センサS1は、通常の自動火災報知設備の感知器(例えば、煙センサ、熱センサ、CO(一酸化炭素)センサ、炎センサ、画像センサなど)、また感知器の各々のセンサを複合したセンサを用いる。
中継器G1は、一定周期で各火災検出センサにS1に対して感知情報を送信することを指示する制御信号を送信する。ここで、火災検出センサS1は、この制御信号が供給されると、自身の感知した感知情報に対し、自身に付与されている火災検出センサ識別情報(火災検出センサを一意に特定する識別情報)を付加し、中継器G1に出力する。
中継器G1は、火災検出センサS1の感知情報に対して所定の判定を行い、火災が発生していないとする「通常モード(ND)」、火災が発生したとする「火災モード(SD)」、火災検出センサS1が壊れているとする「異常モード(ED)」の3つのモードのいずれに対応するかを判別する。中継器G1は、火災検出センサS1の感知情報と予め設定された閾値DS1とを比較し、火災検出センサS1の感知情報が閾値DS1を超えている場合、SDと判定する。一方、中継器G1は、火災検出センサS1の感知情報と予め設定された閾値DS1とを比較し、火災検出センサS1の感知情報が閾値DS1以下の場合、NDと判定する。また、中継器G1は、直前に判定した検出情報を、火災検出センサS1毎に内部に記憶しており、一旦SDとされた火災検出センサS1から感知情報が送信されなくなった場合、すなわち火災検出センサS1に対して制御信号を送信した際に感知情報が返信されなかった場合、この火災検出センサS1が火災の火熱により損傷したとして、EDと判定する。
次に、図3は、防火区画形成状況判定装置2の構成例を示すブロック図である。この図3において、防火扉センサS2は複数設けられ、この防火扉センサS2の各々は、自身の設けられた階の中継器G2毎に集中管理されている。中継器G2は、自身の管理する防火扉センサS2の感知情報(感知状態情報や検出レベル値)を、防火扉センサS2の検出情報として送受信制御部P2を介して判断処理装置4に対して出力する。
防火扉センサS2は、常時開放式防火扉(火災時のみに閉じられ、平常時には開放されている防火扉)の各々の戸当たり部分(防火扉が閉まった際に防火扉が接触する部分)に埋め込まれて配置されている。また、防火扉センサS2は、例えばマグネットセンサ、近接センサ、画像センサなど、防火扉が閉じた場合に感知情報として所定の電圧レベルの信号が出力され、防火扉の開閉検知が可能なものであれば何でも良い。
中継器G2は、一定周期で各防火扉センサS2に対して感知情報を送信することを指示する制御信号を送信する。ここで、防火扉センサS2は、この制御信号が供給されると、自身の感知した感知情報に対し、自身に付与されている防火扉センサ識別情報(防火扉センサを一意に特定する識別情報)を付加し、中継器G2に出力する。
中継器G2は、防火扉センサS2の感知情報に対して所定の判定を行い、防火扉が閉鎖されていないとする「未閉鎖モード(OD)」、防火扉が閉鎖されたとする「閉鎖モード(CD)」、防火扉センサS2が壊れているとする「異常モード(ED)」の3つのモードのいずれに対応するかを判別する。中継器G2は、防火扉センサS2の感知情報と予め設定された閾値DS2とを比較し、防火扉センサS2の感知情報が閾値DS2を超えている場合、CDと判定する。一方、中継器G2は、防火扉センサS2の感知情報と予め設定された閾値DS2とを比較し、防火扉センサS2の感知情報が閾値DS2以下の場合、ODと判定する。また、中継器G2は、直前に判定した検出情報を、防火扉センサS2毎に内部に記憶しており、一旦CDとされた防火扉センサS2から感知情報が送信されなくなった場合、すなわち防火扉センサS2に対して制御信号を送信した際に感知情報が返信されなかった場合、この防火扉センサS2が火災の火熱により損傷したとして、EDと判定する。
次に、図4は、残留者状況判定装置3の構成例を示すブロック図である。この図4において、残留者検出センサS3は複数設けられ、この残留者検出センサS3の各々は、自身の設置されている階の中継器G3毎に集中管理されている。中継器G3は、自身の管理する残留者検出センサS3の感知情報(電圧レベルの信号)を、送受信制御部P3を介して判断処理装置4に対して出力する。
残留者検出センサS3は、煙や障害物の影響を受けずに、部屋または区画単位において動いている人間(導体の移動体)を検出するセンサであり、火災時に各部屋または各区画の各々に残留者が存在するか否かの判定に用いる感知信号を出力する。残留者検出センサS3は、例えば、マイクロ波センサ(マイクロ波人感センサ)人感センサあるいは画像センサなどを用いる。特に、残留者検出センサS3に対してマイクロ波センサを用いた場合、障害物の影響を受けないため、天井裏や壁内部に設置することができる。また、人感センサのように、煙の影響を受けず、天井裏や壁内部に配置されるため、火災による火熱や煙に直接に曝される危険性がなく、意匠上も目立たずに設置することができる。
中継器G3は、一定周期で各残留者検出センサS3に対して感知情報を送信することを指示する制御信号を送信する。ここで、残留者検出センサS3は、この制御信号が供給されると、自身の感知した感知情報に対し、自身に付与されている残留者検出センサ識別情報(残留者検出センサを一意に特定する識別情報)を付加し、中継器G3に出力する。
中継器G3は、残留者検出センサS3の感知情報に対して所定の判定を行い、人間(移動する導体)を感知してしないとする「未検出モード(UD)」、人間を感知したとする「検出モード(PD)」、残留者検出センサS3が壊れているとする「異常モード(ED)」の3つのモードのいずれに対応するかを判別する。中継器G3は、残留者検出センサS3の感知情報と予め設定された閾値DS3とを比較し、残留者検出センサS3の感知情報が閾値DS3を超えている場合、PDと判定する。一方、中継器G3は、残留者検出センサS3の感知情報と予め設定された閾値DS3とを比較し、残留者検出センサS3の感知情報が閾値DS3以下の場合、UDと判定する。また、中継器G3は、直前に判定した検出情報を、残留者検出センサS3毎に内部に記憶しており、一端PDとされた残留者検出センサS3から感知情報が送信されなくなった場合、すなわち残留者検出センサS3に対して制御信号を送信した際に感知情報が返信されなかった場合、この残留者検出センサS3が火災の火熱により損傷したとして、EDと判定する。
次に、図5は、図1における判断処理装置4の構成例を示す概念図である。この図5において、判断処理装置4は、送受信部41、データ判定部42、センサ位置判定部43、情報提示部44、行動パターンデータベース45及びセンサ識別データベース46を備えている。
送受信部41は、情報通信網Iを介して、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2、残留者状況判定装置3、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々と、データの送受信を行う。
センサ識別データベース46には、火災検出センサテーブル、防火扉センサテーブル及び残留者検出センサテーブルが予め書き込まれて記憶されている。
図6は、センサ識別データベース46に記憶されている火災検出センサテーブル、防火扉センサテーブル及び残留者検出センサテーブルを示す図である。
図6(a)は、火災検出センサテーブルの構成を示している。火災検出センサテーブルは、火災検出センサS1の各々を識別する火災検出センサ識別情報と、この火災検出センサ識別情報が示す火災検出センサの設置されている建物の階を示す設置階と、設置されている部屋の名称(部屋または区画の名称)と、設置されている部屋または区画が含まれる防火区画の防火区画番号とが対応づけられて記憶されている。火災検出センサS1の各々には、それぞれ火災検出センサ識別情報ID1_1、ID1_2…が付与されている。
図6(b)は、防火扉センサテーブルの構成を示している。防火扉センサテーブルは、防火扉センサS2の各々を識別する防火扉センサ識別情報と、この防火扉センサ識別情報が示す防火扉センサの設置されている建物の階を示す設置階と、設置されている防火扉が形成する防火区画の防火区画番号とが対応づけられて記憶されている。防火扉センサS2の各々には、それぞれ防火扉センサ識別情報ID2_1、ID2_2…が付与されている。
図6(c)は、残留者検出センサテーブルの構成を示している。残留者検出センサテーブルは、残留者検出センサS3の各々を識別する残留者検出センサ識別情報と、この残留者検出センサ識別情報が示す残留者検出センサの設置されている建物の階を示す設置階と、設置されている部屋の名称(部屋または区画の名称)と、設置されている部屋または区画が含まれる防火区画の防火区画番号とが対応づけられて記憶されている。残留者検出センサS3の各々には、それぞれ防火扉センサ識別情報ID3_1、ID3_2…が付与されている。
図5に戻り、センサ位置判定部43は、火災状況判定装置1から供給される検出情報に付加されている火災検出センサ識別情報により、センサ識別データベース46に記憶されている火災検出センサテーブルから、各火災検出センサS1の設置階、部屋の名称及び位置情報を読み出す。そして、センサ位置判定部43は、それぞれの火災検出センサS1の検出情報を、画像表示において火災検出センサテーブルから読み出した設置階、部屋の名称及び火災検出センサ識別情報に対応する位置に表示することを指示する制御信号を、それぞれのセンサを識別する識別情報(火災検出センサ識別情報、防火扉センサ識別情報、残留者センサ識別情報)を付加した後に送受信部41を介して、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して送信する。
また、センサ位置判定部43は、防火区画形成状況判定装置2から供給される検出情報に付加されている防火扉センサ識別情報により、センサ識別データベース46に記憶されている防火扉センサテーブルから、各防火扉センサS2の設置階を読み出す。センサ位置判定部43は、それぞれの防火扉センサS2の検出情報を、画像表示において防火扉センサテーブルから読み出した設置階及び各防火扉センサ識別情報に対応する位置に表示することを指示する制御信号を、送受信部41を介して、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して送信する。
また、センサ位置判定部43は、残留者状況判定装置3から供給される検出情報に付加されている残留者検出センサ識別情報により、センサ識別データベース46に記憶されている残留者検出センサテーブルから、各残留者検出センサS3の設置階、部屋の名称を読み出す。そして、センサ位置判定部43は、それぞれの残留者検出センサS3の検出情報を、画像表示において残留者検出センサテーブルから読み出した設置階、部屋の名称及び残留者検出センサ識別情報に対応する位置に表示することを指示する制御信号を、送受信部41を介して、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して送信する。
次に、図7及び図8は、行動パターンデータベース45に記憶されている対応パターンテーブルの構成を示す図である。図7に記憶されている対応パターンテーブルは、各階の防火区画単位における単一の部屋の火災(単室燃焼中)における各火災を起こした部屋及び火災を起こした部屋に含まれる防火区画における災害活動においてすべきことを、検出情報の組み合わせとしての判定条件に対応して示している。この対応パターンテーブルは、データの項目として、火災進展段階、火災状況(○:火災検知、●:異常)、残留者状況(×:非検知、○:検知、●:異常)、防火区画形成状況(×:未閉鎖、○:閉鎖、●:異常)、行うべきことの各々がある。ここで、火災の発生している防火区画は火災区画である。また、火災の発生していない防火区画は非火災区画である。また、火災状況において、○:火災検知はSD(火災モード)を示し、●:異常はED(異常モード)を示している。残留者状況において、×:非検知はUD(未検出モード)を示し、○:検知はPD(検出モード)を示し、●:異常はED(異常モード)を示している。また、防火区画形成状況において、×:未閉鎖はOD(未閉鎖モード)を示し、○:閉鎖はCD(閉鎖モード)を示し、●:異常はED(異常モード)を示している。
例えば、以下に、図7の対応パターンテーブルの一行目(No.1)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災が感知された火災モード)であり、かつ残留者状況が×のためUD(残留者が検出されない未検出モード)であり、かつ防火区画形成状況が×のためOD(防火扉が未閉鎖であることを示す未閉鎖モード)あるいは●のためED(防火扉センサが異常であることを示す異常モード)である場合、火災が発生した室内に残留者がおらず、非火災区画に煙が拡散するおそれがある。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
また、防災要員が火災の発生している防火区画である火災区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する。
図7の対応パターンテーブルの二行目(No.2)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災が感知された火災モード)であり、かつ残留者状況が×のためUD(残留者が検出されない未検出モード)であり、かつ防火区画形成状況が○のためCD(防火扉が閉鎖されていることを示す閉鎖モード)である場合、火災が発生した室内に残留者がおらず、非火災区画に煙が拡散するおそれがない。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
図7の対応パターンテーブルの三行目(No.3)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災モード)であり、残留者状況が○のためPD(残留者が検出された検出モード)または●のためED(残留者検出センサS3が異常である異常モード)であり、防火扉状況が×のためOD(未閉鎖モード)または●のためED(防火扉センサS2が異常である異常モード)である場合、火災が発生した室内に残留者がおり、非火災である火災区画に煙が拡散する恐れがある。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・残留者検索及び残留者の避難誘導
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
また、防災要員が火災の発生している防火区画に対してなすべきことは、以下に列挙することである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する
図7の対応パターンテーブルの四行目(No.4)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災モード)であり、残留者状況が○のためPD(残留者が検出された検出モード)または●のためED(残留者検出センサS3が異常である異常モード)であり、防火扉状況が○のためCD(閉鎖モード)である場合、火災が発生した室内に残留者がおり、非火災である火災区画に煙が拡散する恐れがない。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・残留者検索及び残留者の避難誘導
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
図7の対応パターンテーブルの五行目(No.5)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が●のためED(火災検出センサS1が異常である異常モード)であり、残留者状況が×のためUD(非検出モード)または○のためPD(検出モード)あるいは●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が×のためOD(非閉鎖モード)または●のためED(防火扉センサS2が異常である異常モード)である場合、火災が発生した室内が高温で危険な状態(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であり、非火災である火災区画に煙が拡散する恐れがある。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・扉閉鎖状況(防火扉の開閉状態)の確認
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
また、防災要員が火災の発生している防火区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する。
図7の対応パターンテーブルの六行目(No.6)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が●のためED(異常モード)であり、残留者状況が×のためUD(非検出モード)または○のためPD(検出モード)あるいは●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が○のためCD(閉鎖モード)である場合、火災が発生した室内が高温で危険な状態(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であり、非火災である非火災区画(火災の発生していない防火区画)に煙が拡散する恐れがない。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・扉閉鎖状況(防火扉の開閉状態)の確認
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
図8に記憶されている対応パターンテーブルは、図7の火災状況が進行して複数の部屋での火災(複数室燃焼中)時の火災室、非火災室、火災区画及び非火災区画における災害活動においてすべきことを示している。
図8の対応パターンテーブルの一行目(No.7)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況がED(異常モード)ではなく○のためSD(火災モード)であり、残留者状況が×のためUD(非検出モード)であり、防火扉状況が×のためOD(非閉鎖モード)または●のためED(異常モード)である場合、当該階には残留者が存在せず、火災が発生した室内が高温で危険な状態(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であり、非火災区画(火災の発生していない防火区画)に煙が拡散する恐れがある。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。火災状況がSD(火災モード)である場合、防災要員の接近経路上の室(部屋)順に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
また、防災要員が火災の発生している防火区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する
図8の対応パターンテーブルの二行目(No.8)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が●のED(異常モード)ではなく○のためSD(火災モード)であり、残留者状況が×のためUD(非検出モード)であり、防火扉状況が○のためCD(閉鎖モード)である場合、当該階には残留者が存在せず、火災が発生した室内が高温で危険な状態(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であるが、火災の発生していない防火区画(非火災区画)に煙が拡散する恐れがない。
このため、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。防災要員の接近経路上の室(部屋)順に、列挙の順番によらず、火災状況が○のSD(火災モード)である場合、必要に応じて繰り返し行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
図8の対応パターンテーブルの三行目(No.9)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が●のED(異常モード)ではなく○のためSD(火災モード)であり、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が×のためOD(未閉鎖モード)または●のためED(異常モード)である場合、当該階には残留者が存在しており、非火災である火災区画に煙が拡散する恐れがある。
残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・残留者検索及び残留者の避難誘導
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSDである場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。防災要員の接近経路上の室(部屋)順に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
また、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である非火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSDである場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
また、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している防火区画である火災区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する。
また、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない防火区画である非火災区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
図8の対応パターンテーブルの四行目(No.10)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が●のためED(異常モード)ではなくSD(火災モード)であり、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が○のためCD(閉鎖モード)である場合、当該階には残留者が存在しており、非火災である防火区画である非火災区画に煙が拡散する恐れがない。
残留者状況がUD(非検出モード)である場合、以下の防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。防災要員の接近経路上の室(部屋)に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
一方、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。防災要員の接近経路上の室(部屋)順に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・残留者検索及び残留者の避難誘導
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況及び残留者状況を防災センタに報告
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSDである場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。防災要員の接近経路上の室(部屋)に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
また、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である非火災室に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSDである場合、防災要員が火災の発生していない部屋である非火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
図8の対応パターンテーブルの五行目(No.11)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災モード)または●のためED(異常モード)であり、残留者状況が×のためUD(未検出モード)または○のためPD(検出モード)あるいは●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が×のためOD(未閉鎖モード)または●のためED(異常モード)である場合、当該階には高温で危険な状態の室(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であり、非火災である防火区画である非火災区画に煙が拡散する恐れがある。
火災状況が●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・扉閉鎖状況(防火扉の開閉状態)の確認
・火災状況を防災センタに報告
また、火災状況が○のためSD(火災モード)であり、かつ残留者状況が×のためUD(未検出モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。火災状況がSD(火災モード)である場合、防災要員の接近経路上(部屋)順に、列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSD(火災モード)であり、かつ残留者状況が○のためPD(検出モード)またはED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋でなすべきことを以下に示す。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSD(火災モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である火災室に対してなすべきことを以下に示す。
・火災状況を防災センタに報告
また、防災要員が火災の発生している防火区画である火災区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・火災の発生している部屋を含む防火区画の防火扉を閉鎖し、他の防火区画に対して火災の発生した部屋を含む防火区画を閉鎖する。
また、残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない防火区画である非火災区画に対してなすべきことは、以下に示すことである。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
図8の対応パターンテーブルの六行目(No.12)の記載の意味を示す。検出情報の示す火災状況が○のためSD(火災モード)または●のためED(異常モード)であり、残留者状況が×のためUD(未検出モード)または○のためPD(検出モード)あるいは●のためED(異常モード)であり、防火扉状況が×のためOD(未閉鎖モード)または●のためED(異常モード)である場合、当該階には高温で危険な状態の室(火災の発生した室内に侵入、残留者の確認が不可能)であり、非火災である防火区画である非火災区画に煙が拡散する恐れがある。
火災状況が●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・扉閉鎖状況(防火扉の開閉状態)の確認
・火災状況を防災センタに報告
また、火災状況が○のためSD(火災モード)であり、かつ残留者状況が●のためUD(未検出モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・スプリンクラー設備の作動確認
・スプリンクラーの放水停止(残留者検出センサの感知感度をあげるため)
・排煙設備の起動
・消火器による消火
・扉の閉鎖
・火災状況を防災センタに報告
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSD(火災モード)であり、かつ残留者状況が○のためPD(検出モード)またはED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生している部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
残留者状況が○のためPD(検出モード)または●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋でなすべきことを以下に示す。
・残留者検索及び残留者の避難誘導
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が○のためSD(火災モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である火災室に対してなすべきことは、以下に列挙することである。列挙の順番によらず、必要に応じて行うことが順不同にて記述されている。
・火点(煙の発生源、火元)の確認
・排煙設備の起動
また、当該室に至る経路上(非常用エレベータから火災の発生している部屋に行く経路上)の部屋が火災状況が●のためED(異常モード)である場合、防災要員が火災の発生していない部屋である火災室に対してなすべきことを以下に示す。
・火災状況を防災センタに報告
図5に戻り、データ判定部42は、火災検出センサ識別情報、防火扉センサ識別情報及び残留者検出センサ識別情報の各々の防火区画番号により、同一の防火区画にある火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の組み合わせを、センサ識別データベース46から抽出する。
そして、データ判定部42は、防火区画毎に、防火区画番号に対応した防火区画に含まれている火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の各々の検出情報の組み合わせにより、行動パターンデータベース45から防災要員の行うべきことを抽出する。
情報提示部44は、防災要員の行うべきことを、防火区画の防火区画番号、防火区画の階、火災の発生している部屋の部屋名称(部屋または区画の名称)とともに、送受信部41を介して、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に対して送信する。
防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7には、後述する図10に示す各階の平面図の画像が記憶されており、火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の各々の識別情報(火災検出センサ識別情報、防火扉センサ識別情報、残留者検出センサ識別情報)と、火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の各々の配置されている位置座標(平面画像における座標点)とが対応して記憶されている。これにより、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7は、火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の各々の平面画像における配置位置に対応付けて、判断処理装置4から供給される検出情報を表示する。
次に、図9は、図1における防災センタ監視装置5の構成を示す図である。この図において、防災センタ監視装置5は、送受信部51、表示部52、データ入力部53、防火扉制御部54、スプリンクラー制御部55、及び排煙設備制御部56を備えている。
送受信部51は、情報通信網Iを介して、判断処理装置4との間でデータの送受信を行う。
表示部52は、自身の表示画面において、建物の平面画像に対して、判断処理装置4から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2及び残留者検出センサS3の各々の検出情報の内容を示す画像を、それぞれ付加されている火災検出センサ識別情報、防火扉センサ識別情報、残留者検出センサ識別情報の各々に対応する設置位置に対して表示する。
データ入力部53は、建物の各階に設置されているスプリンクラー、防火扉及び排煙設備の駆動を制御する制御信号を、防災要員が入力するためのキーボードやマウスを用いたデータ入力手段である。
防火扉制御部54は、データ入力部53から供給される防火扉の開閉を制御する制御情報に基づき、建物の各階に設置されている防火扉の各々の開閉を制御する。
スプリンクラー制御部55は、データ入力部53から供給されるスプリンクラーの放水停止を制御する制御情報に基づき、建物の各階に設置されているスプリンクラーの各々の放水停止を制御する。
排煙設備制御部56は、データ入力部53から供給される排煙設備の駆動を制御する制御情報に基づき、建物の各階に設置されている排煙設備の駆動を制御する。
また、防火扉の閉鎖、スプリンクラーの放水停止及び排煙設備の駆動の各々は、建物の各階において、それぞれの設備に対して防災要員が直接に現地で駆動できる駆動手段(例えば、後述する図10における排煙設備を駆動する排煙設備起動装置など)が設けられている。
次に、図10は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図の例である。
この図10において、事務室a(部屋の名称)、事務室b、事務室c、事務室d、事務室e及び廊下aが防火区画aを構成し、事務室f、事務室g、事務室h及び廊下bが防火区画bを構成し、エレベータシャフトの一方の廊下c、WC及び給湯室(2カ所)が防火区画cを構成している。防火区画の境界は他の線より太い実線で示されている。また、この図には防災要員が他の階に移動するための非常用エレベータ(ELV)の位置が示されている。
また、部屋である事務室及び給湯室と区画である廊下とにはそれぞれ火災検出センサS1及び残留者検出センサS3が設けられ、火災検出センサS1及び残留者検出センサS3の各々が検出した感知情報により判定された、火災状況及び残留者状況それぞれの各モードを示す画像が表示される。また、防火区画を他の防火区画と分離する防火扉には防火扉センサが設けられ、防火扉センサS2が検出した感知情報により判定された防火区画形成状況における各モードを示す画像が表示される。すなわち、図10において、火災状況としては、SD(火災モード)が「網掛けの△」で示され、ND(通常モード、非火災モード)が「△」で示され、ED(異常モード)が「斜線の△」と表される。また、防火区画形成状況としては、CD(閉鎖モード)が「網掛けの▽」で示され、OD(非閉鎖モード)が「▽」で示され、ED(異常モード)が「斜線の▽」で表される。同様に、残留者状況としては、PD(検出モード)が「網掛けの◇」で示され、UD(非検出モード)が「◇」で示され、ED(異常モード)が「斜線の◇」と表される。このように、火災状況、防火区画形成状況及び残留者状況の各々は、それぞれのモードに対応した態様にて表示される。また、火災の発生している部屋などには、火災である状況を示す火災表示画像(アイコン)500が表示される。
次に、図11は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。この図11の場合、事務室bで火災が発生し(事務室aの火災検出センサS1の検出状態がSD)、廊下aには煙が拡散していない状態を示している。また、火災が発生した事務室a及び他の部屋にも残留者が存在せずに無人であり(事務室aを含む各部屋及び廊下の各々の残留者検出センサS3の検出情報がUD)、各廊下、事務室aを含む防火区画aを他の防火区画b及び防火区画cと分離する防火扉は閉鎖されていない状態(全ての防火区画における防火扉に設けられている防火扉センサS2の検出情報がOD)を示している。火災が発生した事務室bには火災表示画像500が表示されている。また、図11においては、煙が充満した領域である事務室bを網掛けの画像としている。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3の各々から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員のなすべきことを示す情報を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。ここで、判断処理装置4は、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員がなすべきこととして、火災の発生した事務室bと、この事務室aを含む防火区画aに対して図7におけるNo.1のなすべきことを抽出して送信する。
そして、図11に対応する現地対応方針(現地で防災要員がなすべきこと)が、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。
図12は、図11に示した状態の場合に、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される画像(メッセージの表示例)を示している。図中における(室(部屋)の色変化)及び(火災表示画像500の表示)の各々は、判断処理装置4からの検出情報の状態を、画像表示する制御信号に含まれている情報である。
ここで、接近経路を示す表示画像600については、防災センタ監視装置5において、防災要員が表示部52の画面を観察し、非常用エレベータから火災の発生している部屋までの経路を検討し、データ入力部53からこの経路の情報が入力されることで表示画像600が表示される。また、防災センタ監視装置5は、防災要員の操作により、この経路の画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。これにより、この経路の画像は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。
また、対応する順番の表示画像700については、防災センタ監視装置5において、防災要員が表示部52の画面を観察し、いずれの順番において防災要員がなすべきことを行うかの優先順位を決定し、この優先順位を示す画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。これにより、この優先順位を示す画像は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。図12においては、煙が充満した領域である事務室bを網掛けの画像としている。本実施形態においては、例えば、図12に示すように、○の中に対処する優先順位を示す番号が記載された画像が表示される。ここで、小さい番号の方が優先順位が高い。また、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面には、抽出された対処する処理が記載されたメッセージ画像800が表示される。
次に、図13は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。この図13の場合、図11における事務室bで火災が発生した状態から事態が進展し、事務室bから廊下aに延焼(廊下aの火災検出センサS1の検出状態がSD)、廊下aには煙が拡散している状態を示している。図13においては、煙が充満した領域である事務室b及び廊下aを網掛けの画像としている。また、廊下aに延焼しているため、事務室bだけではなく廊下aにも火災表示画像500が表示される。また、火災が発生した事務室a及び他の部屋にも残留者が存在せずに無人であり(事務室aを含む各部屋及び廊下の各々の残留者検出センサS3の検出情報がUD、◇の画像が表示されている)、廊下a及び事務室aを含む防火区画aを他の防火区画b及び防火区画cと分離する防火扉は一部閉鎖されていない状態(防火区画aにおける一部の防火扉に設けられている防火扉センサS2の検出情報がOD、▽の画像が表示されている)を示している。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3の各々から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員のなすべきことを示す情報を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。ここで、判断処理装置4は、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員がなすべきこととして、火災の発生した事務室bと、この事務室bを含む防火区画aに対して図8におけるNo.7のなすべきことを抽出する。
そして、図13に対応する現地対応方針が、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される(不図示)。
図14は、図13に示した状態の場合に、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される画像(メッセージの表示例)を示している。この画像において、部屋や廊下などの表示態様が、判断処理装置4からの検出情報により変化(例えば、色変化)して表示される。また、廊下aに延焼(伝搬)したため、廊下aの領域に対し、火災アイコンである火災表示画像500が新たに表示される。
また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、閉鎖された防火扉に対しては、検出情報がOD(非閉鎖モード、▽の画像)である状態からCD(閉鎖モード、網掛けの▽)である状態の態様に変更され(▽から網掛けの▽に画像が変更され)て表示される。また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、廊下aにある火災検出センサS1の検出情報に対応した状態を示す画像の態様が、ND(通常モード、▽の画像)からSD(火災モード、網掛けの▽の画像)を示すように変更される。
また、対応する順番の表示画像700については、事務室bから廊下aに火災が延焼したため、事務室bに到達するためには、廊下aを経由することになる。このため、防災センタの防災要員は、防災センタ監視装置5における観察結果に伴い、優先順位が廊下aの方が事務室aより高くするように、防災要員がなすべきことを行うかの優先順位を変更し、この優先順位を示す画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。これにより、この優先順位を示す表示画像700は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。また、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面には、抽出された対処する処理が記載されたメッセージ画像800が表示される。
次に、図15は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。この図15の場合、図11における事務室bで火災が発生した状態から事態が進展し、事務室bから廊下aに延焼し、かつ隣接する防火区画bに含まれる廊下bに対して延焼し(廊下bの火災検出センサS1の検出状態がSD、網掛けの△の画像が表示)、廊下bにも煙が拡散している状態(廊下bが網掛けで表示される)を示している。このため、廊下bに対しても、事務室bと廊下aと同様に、火災表示画像500が表示される。また、火災が発生した事務室b、廊下a、廊下bにも残留者が存在せずに無人であり(事務室bを含む各部屋及び廊下の各々の残留者検出センサS3の検出情報がUD、◇の画像が表示される)、廊下a及び事務室bを含む防火区画aと廊下bを含む防火区画bとを防火区画cと分離する防火扉は一部閉鎖されていない状態(防火区画a及び防火区画bにおける一部の防火扉に設けられている防火扉センサS2の検出情報がOD、▽の画像が表示)を示している。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3の各々から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員のなすべきことを示す情報を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。ここで、判断処理装置4は、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員がなすべきこととして、火災の発生した事務室bと、この事務室bを含む防火区画aと、廊下bを含む防火区画bに対して図8におけるNo.11のなすべきことを抽出する。
そして、図15に対応する現地対応方針が、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される(不図示)。
図16は、図15に示した状態の場合に、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される画像(メッセージの表示例)を示している。この画像における部屋や廊下などの表示態様が、判断処理装置4からの検出情報により変化(色変化)して表示される。また、廊下aから廊下bに延焼したため、廊下bの領域に対し、火災表示画像500が新たに表示される。
また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、閉鎖された防火扉に対しては、検出情報がOD(非閉鎖モード、▽の画像)である状態からCD(閉鎖モード、網掛けの▽の画像)である状態の態様に変更される。また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、廊下bにある火災検出センサS1の検出情報に対応した状態を示す画像の態様が、ND(通常モード、△の画像)からSD(火災モード、網掛けの△の画像)を示すように変更されて表示される。
また、対応する順番の表示画像700については、廊下aから廊下bに火災が延焼したため、廊下bから同一の防火区画の事務室f、事務室g及び事務室hへの延焼を食い止める必要がある。このため、防災センタの防災要員は、防災センタ監視装置5における観察結果に伴い、廊下bに対して防災要員の行うべきことの優先順位を、廊下aと同様の優先順位と同一とし、防災要員がなすべきことを行うかの優先順位を変更し、この優先順位を示す画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。これにより、この優先順位を示す表示画像700は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。
次に、図17は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。この図17の場合、図11における事務室bで火災が発生した状態から事態が進展し、事務室bから廊下aに延焼し、廊下aにも煙が拡散している状態(廊下aが網掛けで表示されている)を示している。また、事務室bだけでなく廊下aにも、火災表示画像500が表示されている。また、火災が発生した事務室bに残留者が存在しており(事務室bの残留者検出センサS3の検出情報がPD、網掛けの◇の画像)、廊下a及び事務室aを含む防火区画aと、他の防火区画b及び防火区画cと分離する防火扉は一部閉鎖されていない状態(防火区画a及び防火区画bにおける一部の防火扉に設けられている防火扉センサS2の検出情報がOD、▽の画像)を示している。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3の各々から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員のなすべきことを示す情報を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。ここで、判断処理装置4は、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員がなすべきこととして、火災の発生した事務室bと、この事務室bを含む防火区画aとに対して図8におけるNo.9のなすべきことを抽出する。
そして、図17に対応する現地対応方針が、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される(不図示)。
図18は、図17に示した状態の場合に、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される画像(メッセージの表示例)を示している(メッセージ画像800)。図中における部屋や廊下などの表示態様が、判断処理装置4からの検出情報により変化(色変化)して表示される。また、事務室b及び廊下aは、煙が充満しているため、網掛けの画像で表示されている。また、図11の状態から、事務室bから廊下aに延焼したため、事務室bに加えて廊下aの領域に対し、火災表示画像500が新たに表示される。
また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、閉鎖された防火扉に対しては、検出情報がOD(非閉鎖モード、未閉鎖モード、▽の画像)である状態からCD(閉鎖モード、網掛けの▽)である状態の態様に変更される。また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、廊下aにある火災検出センサS1の検出情報に対応した状態を示す画像の態様が、ND(通常モード、△の画像)からSD(火災モード、網掛けの△の画像)を示すように変更されて表示される。
また、対応する順番の表示画像700については、事務室bから廊下aに火災が延焼したため、事務室bに到達するためには、廊下aを経由することになる。このため、防災センタの防災要員は、防災センタ監視装置5における観察結果に伴い、優先順位が廊下aの方が事務室bより高くするように、防災要員がなすべきことを行うかの優先順位を変更し、この優先順位を示す画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。これにより、この優先順位を示す画像は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。接近経路を示す表示画像600については、防災センタ監視装置5において、防災要員が表示部52の画面を観察し、非常用エレベータから火災の発生している部屋までの経路を検討し、データ入力部53からこの経路の情報が入力されることで表示画像600が表示される。
次に、図19は、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される建物の階の平面図を示す図である。この図19の場合、図11における事務室bで火災が発生した状態から事態が進展し、事務室bから廊下aに延焼し、さらに廊下aから廊下bにも延焼して煙が拡散している状態を示している。事務室b及び廊下aだけでなく、廊下bにも、火災表示画像500が新たに表示される。また、事務室b、廊下b及び廊下aの各々は、煙が充満しているため、網掛けで表示されている。また、事務室d及び事務室gに残留者が存在しており(事務室d及び事務室gの残留者検出センサS3の検出情報がPD、網掛けの◇の画像)、廊下a及び事務室aを含む防火区画aと、他の防火区画b及び防火区画cと分離する防火扉は一部閉鎖されていない状態(防火区画a及び防火区画bにおける一部の防火扉に設けられている防火扉センサS2の検出情報がOD、△の画像)を示している。また、判断処理装置4からの検出情報により、事務室bにおける火災検出センサS1はSD(火災モード、網掛けの△の画像)からED(異常モード、斜線の△の画像)に変更されて表示される。
判断処理装置4は、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2及び残留者状況判定装置3の各々から供給される火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員のなすべきことを示す情報を、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。ここで、判断処理装置4は、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々の検出状態の防火区画に対応した組み合わせから、防災要員がなすべきこととして、火災の発生した事務室bと、この事務室bを含む防火区画aと、延焼した廊下bと、この廊下bを含む防火区域bに対して図8におけるNo.11のなすべきことを抽出する。
そして、図19に対応する現地対応方針が、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される(不図示)。
図20は、図19に示した状態の場合に、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される画像(メッセージの表示例)を示している。図中における部屋や廊下などの表示態様が、判断処理装置4からの検出情報により変化(色変化)して表示される。また、図11の状態から、事務室bの火災が廊下aから廊下bに延焼したため、事務室b及び廊下aに加えて、廊下bの領域に対して火災表示画像500が新たに表示される。また、防災センタ監視装置5の表示部52、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面には、抽出された対処する処理が記載されたメッセージ画像800が表示される。
また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、閉鎖された防火扉に対しては、検出情報がOD(非閉鎖モード、▽の画像)である状態からCD(閉鎖モード、網掛けの▽の画像)である状態の態様に変更されて表示される。また、判断処理装置4からの検出情報の変更に対応して、廊下aにある火災検出センサS1の検出情報に対応した状態を示す画像の態様が、ND(通常モード、△の画像)からSD(火災モード、網掛けの△の画像)を示すように変更されて表示される。
また、対応する順番の表示画像700については、事務室bの火災が廊下aから廊下bに延焼し、かつ事務室d及び事務室gに残留者がいるため、事務室dへ到達するために通過する廊下aと、事務室gへ到達するために通過する廊下bとを経由することになる。このため、防災センタの防災要員は、防災センタ監視装置5における観察結果に伴い、優先順位を廊下a及び廊下bの方を事務室bより高くするように、防災要員がなすべきことを行うかの優先順位を変更し、この優先順位を示す画像を、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々に送信する。また、事務室d及び事務室gの優先順位を、廊下a及び廊下bの次に高くし、事務室bの優先度を最下位とする。これにより、この優先順位を示す表示画像700は、携帯表示装置6及び建物設置表示装置7の各々の表示画面に表示される。接近経路を示す表示画像600については、防災センタ監視装置5において、防災要員が表示部52の画面を観察し、非常用エレベータから火災の発生している部屋までの経路を検討し、データ入力部53からこの経路の情報が入力されることで表示画像600が表示される。
また、本実施形態において、残留者検出センサS3として、マイクロ波センサを用いる場合について説明する。
図21は、残留者センサS3としてマイクロ波センサを用いた際におけるマイクロ波人体センサの感知信号を示す図である。
図21(a)は、マイクロ波センサの人体を検知してのセンサ出力(センサ出力電圧)を示す図である。この図21(a)は、縦軸がセンサ出力電圧であり、横軸が時間を示している(人間が部屋に対して入室した時間を「0」として設定されている)。この図21(a)において、人間が入室した時点における、マイクロ波人体センサの出力するセンサ出力電圧を基準とし、ノイズの最大値を求め、これを超える電圧値を人体を検知する閾値電圧として予め決めておく。
図21(b)は、図21(a)に示すセンサ出力電圧と、上記閾値電圧とを比較し、閾値電圧以上のセンサ出力電圧をON状態(人体検出、すなわち残留者の存在を検出した状態)とし、閾値未満のセンサ出力電圧をOFF状態(人体非検出、すなわち残留者の存在を検出しない状態)とした図である。この図21(b)は、縦軸がセンサ出力電圧を示し、横軸が時間を示している(人間が部屋に対して入室した時間を「0」として設定されている)。
次に、図22は、本実施形態の従来例に対する管理者の火災発生時の行動パターンにおける効果を説明する図である。図22において、本実施形態も従来例も、防災センタにおける出火場所の確認を行うステップ、携行品準備・装着を行うステップ、非常用ELV(エレベータ)消防運転を行うステップ、また現場(出火階)に到着した後における火災現場の確認を行うステップ、火災等の状況報告を行うステップ、初期消火(消火器など)を行うステップ、SP(スプリンクラー)設備の作動状況確認のステップまでは同様である。しかしながら、従来においては逃げ遅れの確認を行った後、防火区画の形成の確認を行っていたが、本実施形態においては、防災要員がその階の状況を、携帯表示装置6または建物設置表示装置7の表示画面において認識しつつ、すなわち逃げ遅れた残留者の有無及び防火扉の開閉状態を確認することができるので、逃げ遅れの確認と防火区画の形成確認とを並列に行うことが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、現場の防災要員が各階の状況を、携帯表示装置6または建物設置表示装置7の表示画面により認識することができるため、無駄な処理を行う必要がなく、人員を各階に分散することが可能となり、各階の処理を並列化して、逃げ遅れた残留者の有無及び防火扉の開閉状態を確認する時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施形態によれば、判断処理装置4または防災センタ監視装置5の表示部52で観察する防災要員が、各部屋に行く経路及びなすべきことの優先順位(かつ、必要な防災要員の数)を示すため、現場の防災要員は無駄のない処理を行うことができる。また、無駄のない効率良い処理が可能となれば、建物に常駐する警備員の人数を減らすことが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図23は、この発明の第2の実施形態による火災時現場対応支援システムの構成例を示す概略ブロック図である。本発明の第2実施形態は、第1実施形態における図1の防火区画形成状況判定装置2、判断処理装置4、防災センタ監視装置5、携帯表示装置6の各々を、図23に示す防火区画形成状況判定装置2、判断処理装置4A、防災センタ監視装置5A、携帯表示装置6Aに置き換えたものである。なお、図において、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。以下、構成及び動作が第1実施形態と異なる点を説明する。
本発明の第2の実施形態による火災時現場対応支援システムは、監視モード、メンテナンスモード、訓練モードの3つのモードを有している。監視モードとは、実施形態1の動作を行う動作モードである。メンテナンスモードとは、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3の各々と、防火扉とに異常がないか否かを確認するモードである。訓練モードとは、防災要員又は在館者の火災時における対処、行動の訓練を行うモードである。
本発明の第2の実施形態の火災時現場対応支援システムは、火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2、残留者状況判定装置3、判断処理装置4A、情報伝達装置100Aを備えている。火災状況判定装置1、防火区画形成状況判定装置2、残留者状況判定装置3、判断処理装置4A、情報伝達装置100Aの各々は、情報通信網Iを介してそれぞれ接続される。
図24は、図23における本発明の第2実施形態の判断処理装置4Aの構成例を示す概念図である。
判断処理装置4Aは、送受信部41、データ判定部42、センサ位置判定部43、情報提示部44、行動パターンデータベース45、センサ識別データベース46、防火扉センサメンテナンス設定条件データベース47、演算処理部48及び記憶部49を備えている。 判断処理装置4Aは、メンテナンスモードの場合、各階の防火区画毎に設けた防火扉センサS2の感知情報から、各防火扉の開いている状態から閉鎖までに要した時間tを測定する。また、判断処理装置4Aは、火災状況判定装置1、防火扉及び残留者状況判定装置3が正常な状態か否かの判定を行う。判断処理装置4Aは、メンテナンスモードにおける判定の判定結果を防災センタ監視装置5Aに出力する。
判断処理装置4Aは、訓練モードの場合、模擬的にデータ上において火災を発生させ、携帯表示装置6から災害活動を行う防災要員の位置情報と、防災要員の位置から火災位置までの経路データを取得し、建物設置表示装置7に通知する。
次に、図25は、防火扉センサメンテナンス設定条件データベース47に記憶されている防火扉センサのメンテナンス設定条件を示す図である。防火扉センサメンテナンス設定条件データベース47には、メンテナンスモードの場合に、メンテナンスを行う防火扉の設置位置とメンテナンスの設定条件が防火扉識別番号毎にデータ入力部53により書き込んで記憶される(後述)。防火扉識別番号は防火扉の各々を一意に識別する。例えば、防火扉センサメンテナンス設定条件データベースには、防火扉識別番号と防火扉センサ識別番号とメンテナンスを行う防火扉センサの設置されている建物の階を示す設置階と、設置されている防火区画の防火区画番号と防火扉センサの閉鎖完了時間Tαと不作動設定時間Tβと登録番号が記憶されている。防火区画番号とは、防火扉により区分された防火区画番号である。例えば、防火区画番号a、bの場合、防火区画aと防火区画bを区分する防火扉であることを示している。防火扉センサの閉鎖完了時間Tαは、防火扉が起動してから閉鎖完了するまでの時間であり、防火扉の動作が問題あるか否かを判定する閾値である。不作動設定時間Tβは、防火扉やシャッターが起動してから閉鎖完了するまでの時間であり、防火扉が動いているか否かを判定する閾値である。例えば、t≦Tαの場合、データ判定部42は、防火扉の動作が問題がなく正常である(良)と判定する。Tα<t<Tβの場合、データ判定部42は、防火扉の動作が問題があり正常でない(不良)と判定する。t≧Tβの場合、データ判定部42は、防火扉が動いていない(不作動)と判定する。
図24に戻り、演算処理部48は、災害活動を行う防災要員の位置情報と防災要員の位置から火災位置までの経路データを携帯表示装置6Aから取得する。また演算処理部48は、記憶部49に予め記憶されている空間平面図データを読み出す。演算処理部48は、防災要員の位置情報と防災要員の位置から火災位置までの経路データを空間平面図データに重ね合せて合成する。演算処理部48は、合成した空間平面図データを情報通信網Iを介して建物設置表示装置7に送信する。
情報伝達装置100Aは、防災センタ監視装置5A、携帯表示装置6A及び建物設置表示装置7を備えている。
防災センタ監視装置5Aは、送受信部51、表示部52、データ入力部53、防火扉制御部54、スプリンクラー制御部55、及び排煙設備制御部56を備えている。また、防災センタ監視装置5Aは、上述した監視モード、メンテナンスモード、訓練モードを実行する機能を有する。
監視モード、メンテナンスモード、訓練モードのいずれかを実行する場合、防災要員は、防災センタ監視装置5Aのデータ入力部53を介して、監視モード、メンテナンスモード、訓練モードのいずれかを選択し、選択したモードを防災センタ監視装置5Aに実行させる。
携帯表示装置6Aは、判断処理装置4Aから供給される各センサのメンテナンスの判定結果を、表示部63における建物のメンテナンスを行った階の空間平面の画像上に表示する。また、携帯表示装置6Aは、自身の位置情報(自身が携帯する防災要員の位置情報)を検出し判断処理装置4Aに出力するとともに、携帯表示装置6A内部の記憶部62に自身の位置情報を時系列に記憶する。また、携帯表示装置6は、自身の位置情報と各センサの検出情報及び設置位置から防災要員の火災室までの経路データ(経路を示すデータ)を生成する。携帯表示装置6は、生成した経路データから、防災要員の取るべき経路を表示部63に表示する。
次に、図26は、図23における携帯表示装置6Aの構成例を示す概念図である。この図26において、携帯表示装置6Aは、送受信部61、記憶部62、表示部63、演算処理部64を備えている。
送受信部61は、建物内の交信を行うポイント(以下、「交信ポイント」という。)から信号を取得する。建物内には複数の交信ポイントが設置してあるが、送受信部61が位置を検出するために用いる交信ポイントは、交信ポイントの中における電波の強い3つの交信ポイントである。また、送受信部61は、防災要員の位置データを建物内の最寄りの交信ポイントと建物内に設置してある中継器とを介して、判断処理装置4Aに送信する。
記憶部62には、空間平面図データ、火災状況データ、残留者状況データ、区画閉鎖データ、防災要員の位置データ、火災室への経路データ、火災進展の履歴データが予め書き込まれ記憶されている。
火災状況データとは、訓練モードにおいて設定した出火場所と、出火時間から時間経過とともに火災検出センサが取得すると想定される「通常モード(ND)」、「火災モード(SD)」、「異常モード(ED)」のデータと、火災検出センサ識別情報とが対応しているデータである。
残留者状況データとは、訓練モードにおいて設定した出火場所と、出火時間から時間経過とともに残留者検出センサが取得すると想定される「未検出モード(UD)」、「検出モード(PD)」、「異常モード(ED)」のデータと、残留者検出センサ識別情報とが対応しているデータである。
区画閉鎖データとは、訓練モードにおいて設定した出火場所と、出火時間から時間経過とともに防火扉センサが取得すると想定される「未閉鎖モード(OD)」、「閉鎖モード(CD)」、「異常モード(ED)」のデータと、防火扉センサ識別情報とが対応しているデータである。
防災要員の位置データとは、演算処理部64が演算した防災要員の位置を時系列に取得したデータである。
火災進展の履歴データとは、出火場所から発生した火災は、出火時間から時間経過とともに、どのように燃え広がるか示すデータである。
火災室への経路データとは、演算処理部64が演算した火災室へ経路が時系列に記憶されているデータである。
空間平面図データとは、建物のすべての階の平面図データである。
表示部63において、建物の平面画像に対して、記憶部62から読み出した防災要員の位置データと経路データとを空間平面図データに重ね合せる。また、携帯表示装置6Aは、重ね合せたデータを表示部63に表示することで、空間平面図データ上において現在地から火災室までの経路を表示する。
演算処理部64は、送受信部61を介して建物内の電波の強い3つの交信ポイントから信号を取得する。演算処理部64は、例えばWiFi(ワイファイ、Wireless Fidelity)による三角測量の測定方法を利用して、防災要員の位置を3つの交信ポイントの位置と電波受信強度から測定する。
演算処理部64は、測定した防災要員の位置から火災位置までの経路を算出する。また、演算処理部64は、記憶部62から状況データ、残留者状況データ、区画閉鎖状況データを読み出す。演算処理部64は、算出した経路と記憶部62から読み出したデータから妥当な経路を選択する。演算処理部64が選択する妥当な経路は、火災室に至るまでに間に火災が検出された部分を通らない経路がある場合、最も距離が短い経路である。一方、火災室に至るまでに間に火災が検出された部分を通らない経路がない場合、演算処理部64が選択する妥当な経路は、火災が検出された部分の経路の長さが最も短い経路である。
演算処理部64は、生成した経路データを表示部に送る。また、演算処理部64は、防災要員の位置データを、送受信部61を介して最寄りの建物内の交信ポイントに送信する。
<メンテナンスモード>
次にメンテナンスモードについて説明する。
メンテナンスモードの実行を選択した場合、防災センタ監視装置5Aの表示部52に、火災検出センサS1、防火扉センサS2、残留者検出センサS3のいずれかを選択する画面が表示される。
防災要員は、防災センタ監視装置5Aのデータ入力部53を介して、火災検出センサS1、防火扉、残留者検出センサS3のいずれかを選択する。
防火扉を選択した場合、防災要員は、防火扉のメンテナンス設定条件を設定する。ただし、防火扉のメンテナンスを行う場合、事前に防火扉センサS2のメンテナンスを行い、防火扉センサS2が正常であることを確認している。例えば、防火扉センサS2のメンテナンスを行う場合、データ入力部53は、メンテナンスを行うことを指示する信号をデータ判定部42に送信する。データ判定部42は、防火区画形成状況判定装置2に防火扉センサS2が正常か否かを示す信号を送信することを指示する制御信号を送信する。防火扉センサS2は、セルフチェック機能を有している。セルフチェック機能は、例えば、自身の内部回路が正常か否かを判定する機能である。よって、防火区画形成状況判定装置2は、防火扉センサS2のセルフチェックの結果をデータ判定部42に送信する。これより、防火扉センサS2のメンテナンスを行う場合、判断処理装置4Aは、防火扉センサS2のセルフチェック機能の判定をモニタリングした結果を判定することでメンテナンスを行う。
メンテナンスを行う防火扉センサS2の設定は、建物階と防火区画を選択することで選定される。図27は建物階を選択するために、表示部52に表示されている建物の立面図である。黒色の矢印200は、マウスのカーソルを表している。例えば、防災要員は、メンテナンスを行う建物階にマウスのカーソルを合わせて、クリックすることで、建物階を選択することができる。建物階を選択すると、表示部52に、選択した建物階の平面図が表示される。図28は選択した建物階の平面図である。黒色の矢印201は、マウスのカーソルを表している。防災要員は、メンテナンスを行う防災区画にマウスのカーソルを合わせて、クリックすることで、メンテナンスを行う防災区画を選択することができる。よって、防災要員が防災区画を選択することで、防災センタ監視装置5Aは選択した防災区画を区分する防火扉のメンテナンスを実行する指示を行う。例えば、防災要員が防火区画aを選択した場合、防災センタ監視装置5Aは、防火区画aを形成するすべての防火扉のメンテナンスを行う指示を行う。
メンテナンスを行う防火扉の設定後、防災要員は、データ入力部53を介して、閉鎖完了設定時間Tαと不作動設定時間Tβの設定を行う。
防災要員は、メンテナンスの設定条件の設定後、データ入力部53を介して判断処理装置4Aに防火扉のメンテナンスの実行を指示する。データ入力部53は、防火扉のメンテナンスの実行を示す信号をデータ判定部42に送信する。また、データ入力部53は、防災要員に設定されたメンテナンスの設定条件を防火扉センサメンテナンス設定条件データベース47に書き込んで記憶させる。防火扉制御部54は、データ入力部53から供給されるメンテナンスが指示された防火扉の開閉を制御する制御信号に基づき、メンテナンスが指示された防火扉を閉鎖する。その際、各防火扉付近の不図示の表示装置、または、音声装置により、例えば「メンテナンスを行います。シャッターが起動しますので、付近にいる方はご注意ください。」というメッセージを流す。
データ判定部42は、メンテナンスが指示された防火扉の防火扉の開いている状態から閉鎖までに要した時間tを測定する。また、データ判定部42は、防火扉の開いている状態から閉鎖までに要した時間tと閉鎖完了設定時間Tα、防火扉の開いている状態から閉鎖までに要した時間tと不作動設定時間Tβを比較し、メンテナンスの設定条件で設定された防火扉を良、不良、不作動のいずれかに判定する。
メンテナンスの設定条件で設定された防火扉の判定が終了すると、情報提示部44は表示部52に判定結果を送信する。表示部52は、情報提示部44から送信されたメンテナンスの判定結果を表示画面に表示する。例えば、図29は、防火扉のメンテナンスの判定結果を示す。まず、表示部52には、図29(a)に示すように、建物階と防火区画と判定結果が表示される。判定結果がOKである場合、選択した防火区画を形成している防火扉はすべて閉鎖完了設定時間Tα内に閉鎖したことを示している。一方、判定結果がNGである場合、選択した防火区画を形成している防火扉のいずれかに異常があり、選択した防火区画を形成しているいずれかの防火扉は閉鎖完了設定時間Tα内に閉鎖できなかったことを示している。判定結果がNGである場合、詳細な一覧表で、良、不良、不作動を確認することができる。図29(b)は、詳細な一覧表の例を示す図である。
また、データ判定部42は、メンテナンスを行った防火扉の防火扉識別番号に対応する建物における座標を不図示の座標データベースから抽出し、メンテナンスを行った防火扉の判定結果(良、不良、不作動)を建物の空間平面図データに重ね合せて表示部52の表示画面に表示する。その際、例えば、表示部52は、良の防火扉を白、不良の防火扉を青、不作動の防火扉を赤に表示する。このメンテナンス結果は、ログとして記憶部49に記憶することができる。また、このメンテナンス結果は、不図示のプリンタで出力することができる。また、携帯表示装置6Aは、メンテナンス結果を自身の表示部63に表示し、現場の防災要員が確認することができる。
火災検出センサS1を選択した場合、データ入力部53は、メンテナンスを行うことを指示する信号をデータ判定部42に送信する。データ判定部42は、火災状況判定装置1に火災検出センサS1が正常か否かを示す信号を送信することを指示する制御信号を送信する。火災検出センサS1は、上述したセルフチェック機能を有している。よって、火災状況判定装置1は、火災検出センサS1のセルフチェックの結果をデータ判定部42に送信する。これより、火災検出センサS1のメンテナンスを行う場合、判断処理装置4Aは、火災検出センサS1のセルフチェック機能の判定をモニタリングすることでメンテナンスを行う。
データ判定部42は、火災状況判定装置1より取得した火災検出センサS1のメンテナンス結果を送受信部41を介して、防災センタ監視装置5Aに送信する。
残留者検出センサS3を選択した場合、データ入力部53は、メンテナンスを行うことを指示する信号をデータ判定部42に送信する。
データ判定部42は、残留者状況判定装置3に残留者検出センサS3が正常か否かを示す信号を送信することを指示する制御信号を送信する。残留者検出センサS3は、上述したセルフチェック機能を有している。よって、残留者状況判定装置3は、残留者検出センサS3のセルフチェックの結果をデータ判定部42に送信する。これより、残留者検出センサS3のメンテナンスを行う場合、判断処理装置4Aは、日常の残留者検出センサS3のセルフチェック機能の判定をモニタリングすることでメンテナンスを行う。
また、残留者検出センサS3のメンテナンスを行う他の方法として、判断処理装置4Aは、日常の在館者の状況をモニタリングする方法がある。データ判定部42は、残留者状況判定装置3の中継器G3に、各残留者センサS1が正常(UDもしくはPD)か異常(ED)のどちらかに対応するか判定させる指示を行う制御信号を送信する。中継器G3は、判定結果を送受信制御部P1を介して、判断処理装置4Aに送信する。
情報提示部44は、メンテナンスモードにおいて、中継器G3が判定した残留者検出センサのメンテナンス状態(正常もしくは異常)の情報を送受信部41を介して、防災センタ監視装置5に送信する。不具合があった場合には、監視モードにおいても不具合が発生したセンサの設置場所と不具合情報を防災センタ監視装置5Aの表示部に表示する。
なお、火災検出センサS1、残留者検出センサS3のメンテナンスの判定結果の防災センタ監視装置5Aの表示部52への表示方法は、防火扉センサS2のメンテナンスの判定結果の表示方法と同様な方法で行われるため、説明は省略する。
<訓練モード>
次に本発明の第2の実施形態における訓練モードについて説明する。
訓練モードの実行を選択した場合、表示部52に、防災センタ訓練要員訓練モード、在館者避難訓練モードのいずれかを選択する画面が表示される。
防災要員訓練モードは、火災時において、防災要員がとるべき行動を訓練するモードである。在館者避難訓練モードは、火災時において、在館者が建物内から避難するために、とるべき行動を訓練するモードである。
防災要員訓練モードを選択した場合、訓練を行うための設定条件の設定を行う。設定条件は、出火場所と出火時間の設定である。出火場所の設定は、出火した建物階(火災階)と火災階の各センサの状態を入力することで設定される。火災階の選定方法は、例えば、上述した図27に示したように、表示画面上に表示される建物の立面図からデータ入力部53を介して選定する。また、火災階の各センサの状態の入力方法は、例えば、表示画面上に表示される建物の空間に示されている各センサを選択し、データ入力部53を介して図7、図8に基づいてセンサの状態(○、×、●)を入力する。出火時間の設定もデータ入力部53を介して表示部52の表示画面上で行う。
設定条件を設定し、防災要員訓練モードを実行した場合、火災発生、防火区画の防火扉の閉鎖、延焼拡大の状況を模擬的に防災センタ監視装置5A及び携帯表示装置6A内で発生させることができる。各防災要員は、携帯表示装置6Aを携帯し、携帯表示装置6Aの表示画面を確認しながら、実際の火災時の対応を行う。防災要員の行動は、携帯表示装置6Aにより記憶部62に記憶される。なお、設定条件を設定する場合、設定条件は、登録番号に対応して記憶部49に記憶される。これより、次回、防災要員訓練モードを実施する際に、表示画面上において、登録番号を選択することで設定条件を入力することを省くことができる。
防災要員訓練モード終了後、防災センタ監視装置5Aは、予め設定されている防災要員の模範的な行動パターンと実際の行動パターンを比較し、防災要員の活動結果に対して評価を行う。また、防災センタ監視装置5Aは、活動に要した時間からランク付けを行い、防災要員の対応力に対して採点を行う。防災センタ監視装置5A又は携帯表示装置6Aは、採点結果を表示、あるいはプリンタで出力する。
在館者訓練モードを選択した場合、訓練を行うための設定条件の設定を行う。設定条件は、出火場所と出火時間の設定である。出火場所と出火時間の設定方法は、防災要員訓練モードの場合と同様であるため、説明は省略する。在館者訓練モードの設定条件を設定し、在館者訓練モードを実行した場合、火災発生、防火区画の防火扉の閉鎖、延焼拡大の状況を模擬的に防災センタ監視装置5A及び携帯表示装置6A内で発生させることができる。各防災要員は、携帯表示装置6Aを携帯し、携帯表示装置6Aの表示画面を確認しながら、実際の火災時の対応を行う。防災要員の行動は、携帯表示装置6Aを介してすべて記憶されている。なお、設定条件を設定する場合、登録番号を選択することで、在館者訓練モードの設定条件を入力することを省くことができる。
在館者訓練モード終了後、防災センタ監視装置5Aは、予め設定されている防災要員の模範的な行動パターンと実際の行動パターンを比較し、防災要員の活動結果に対して評価を行う。また、在館者の避難時間を以前時の訓練時の時間と比較することで、避難誘導に対する評価を行う。防災センタ監視装置5A又は携帯表示装置6Aは、評価結果を表示、あるいはプリンタで出力することができる。
次に本発明の第2の実施形態の訓練モードにおける防災要員の位置情報取得と位置情報の表示の流れ、及び携帯表示装置6Aの経路データの生成方法について、図30のシーケンス図に基づいて説明する。以下の説明において、防災要員訓練モードを実行した場合について説明する。
ステップS10において、携帯表示装置6Aにおいて、送受信部61は、電波の強い3つの交信ポイントを選択し、その信号強度を取得する。送受信部61は、取得した3つの交信ポイントの識別情報とそれぞれの信号強度とを演算処理部64に送信する。
ステップS11において、演算処理部64は、送受信部61から取得した3つの交信ポイントの識別情報とそれぞれの信号強度とから、例えばWiFi三角測量の方法を利用して、携帯表示装置6Aの位置を検出する。ここで、演算処理部64は、交信ポイントの識別情報に対応した交信ポイントの座標を取得する。これより、この携帯表示装置6Aを携帯する防災要員の位置の座標が求められる。また、演算処理部64は、防災要員の位置座標を算出した後、防災要員の位置データと火災室(最も早く火災検出された室)までの経路データ(以下、「経路データ」という。)を生成する。
ステップS12において、演算処理部64は、生成した防災要員の位置データと経路データを表示部63と記憶部62に送る。また、演算処理部64は、生成した防災要員の位置データと経路データを、送受信部61を介して建物内の最寄りの交信ポイントに送る。記憶部62は、演算処理部64から取得した防災要員の位置データと経路データを記憶する。
ステップS13において、表示部63は、演算処理部64から供給される防災要員の位置データと経路データとを空間平面図データに重ね合せる。また、表示部63は、重ね合せたデータを表示画面に表示することで、空間平面上において現在地から火災室までの経路を表示する。
ステップS14において、判断処理装置4Aの演算処理部48は、建物内の交信ポイントから演算処理部64が生成した防災要員の位置データと経路データとを取得する。
ステップS15において、判断処理装置4Aの演算処理部48は、記憶部49から空間平面図データを読み出す。判断処理装置4Aの演算処理部48は、複数の携帯表示装置6Aから取得した各防災要員の位置データと経路データとを空間平面図データに重ね合せて建物設置表示装置7に送る。建物設置表示装置7は、重ね合せた空間平面図データを表示画面に表示することで、空間平面上において現在地から火災室までの経路を表示する。
ステップS16において、携帯表示装置6Aは、自身が位置する階が火災階に位置している否かを判定する。携帯表示装置6Aは、自身が位置する階が火災階に位置している場合、ステップS10に戻る。一方、携帯表示装置6Aは、自身が位置する階が火災階に位置していない場合、ステップS17、ステップS18に進む。
ステップS17において、携帯表示装置6Aは、表示部63の表示画面の表示を終了する。
ステップS18において、演算処理部48は、建物設置表示装置7の表示画面の表示を終了する。
図31は、図30のステップS11における経路データ生成の流れを示すフローチャートである。
ステップS110において、演算処理部64は、火災室(最も早く火災検出された部屋)の情報を取得する。
ステップS111において、演算処理部64は、防災要員の位置の情報を送受信部61から取得する。
ステップS112において、演算処理部64は、防災要員の位置から火災室までの経路を空間平面図データの通路情報等から算出する。
ステップS113において、演算処理部64は、防災要員の位置から火災室までの経路が複数あるか否かを判定する。防災要員の位置から火災室までの経路が複数ある場合、ステップS115に進む。一方、防災要員の位置から火災室までの経路が1つしかない場合、ステップS114に進む。
ステップ114において、防災要員の位置から火災室までの経路は1つしかないため、経路データは、当該経路を経路データとする。例えば、図32は携帯表示装置6Aを持った防災要員が、階段で火災階に上がってきた状況を表す例の図であり、防災要員の位置から火災室までの経路が1つである。火災室は事務室bである。★は、建物内の交信ポイントを示している。また、◎は、防災要員の位置を示している。携帯表示装置6Aは、建物内の交信ポイントの301と302と303との信号を利用して携帯表示装置6Aの位置を算出し、火災室までの経路を表示している。携帯表示装置6Aの位置を検出することにより、この携帯表示装置6Aを携帯する防災要員の位置の座標が求められる。
図33は図32に表示された防災要員が移動したことにより、防災要員の位置が変化した状況を表す例であり、防災要員の位置の座標から火災室までの経路が1つである。携帯表示装置6Aは、建物内の交信ポイントの303と304と305との信号を利用して防災要員の位置を算出し、火災室までの経路を表示している。
ステップS115において、算出した複数の経路において、火災室に至るまでの間に、火災が検出された部分を通らない経路があるか否かを判定する。火災室に至るまでの間に、火災が検出された部分を通らない経路がある場合は、ステップS115に進む。一方、火災室に至るまでの間に、火災が検出された部分を通らない経路がない場合、ステップS116に進む。
ステップS115において、経路データは、火災室に至るまでの間に火災が検出された部分を通らない経路のうち、経路の長さが最も短いものを経路データとする。
ステップS116において、経路データは、火災が検出された部分の経路の長さが最も短いものを経路データとする。例えば、図34は、ステップS116において複数の経路から経路データを確定する例を示す図である。火災室は事務室bである。◎は、防災要員の位置を示している。演算処理部は、防災要員の位置から火災室までの経路1、経路2、経路3の3つの経路を算出する。火災は、廊下aに延焼したため、火災室に至るまでの間に火災が検出された部分を通らない経路はない。よって、演算処理部64は、火災が検出された部分の経路の長さが最も短いものを経路データとする経路1を経路データとして確定する。
また、図1における判断処理装置4と図23における判断処理装置4Aの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、火災検出センサ、残留者検出センサ及び扉センサ各々の検出情報により火災時における判断処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、図1の判断処理装置4と防災センタ監視装置5及び建物設置表示装置7は同一装置内で構成することもできる。また図の判断処理装置4Aと防災センタ監視装置5A及び建物設置表示装置7は同一装置内で構成することもできる。
また、図2の火災検出センサS1は、中継器G1と送受信制御部P1を介して各装置に信号を送出するようにしているが、これに限らず、中継器や送受信制御部の機能を備える火災検出センサS1から各装置に直接状態情報を送出するようにしても良い。図3、図4の各センサも同様に構成することができる。
また、残留者検出センサS3の設置方法は、例えば、残留者検出センサS3を天井部材と一体化させ、天井部材の天井側に設置する設置方法や、壁材と一体化させ、壁材内部に設置する方法がある。また、残留者検出センサS3と火災検出センサS1を一体化させ、設置する方法も考えられる。
また、本発明の第1の実施形態において、例えば、図12、図14、図16、図20に示された接近経路を示す表示画像600について、防災要員が表示部52の画面を観察し、非常用エレベータから火災の発生している部屋までの経路を検討し、データ入力部53からこの経路の情報が入力されることで表示画像600に表示されていた。しかし、本発明の第1の実施形態における接近経路を示す表示画像600の表示方法は、これに限らず、本発明の第2の実施形態の訓練モードにおける防災要員の位置情報取得と位置情報の表示の流れ、及び携帯表示装置6Aの経路データの生成方法を使用することができる。
1…火災状況判定装置
2…防火区画形成状況判定装置
3…残留者状況判定装置
4、4A…判断処理装置
5、5A…防災センタ監視装置
6、6A…携帯表示装置
7…建物設置表示装置
41、51、61…送受信部
42…データ判定部
43…センサ位置判定部
44…情報提示部
45…行動パターンデータベース
46…センサ識別データベース
47…防火扉センサメンテナンス設定条件データベース
48、64…演算処理部
49、62…記憶部
52、63…表示部
53…データ入力部
54…防火扉制御部
55…スプリンクラー制御部
56…排煙設備制御部
100、100A…情報伝達装置
301、302、303、304、305…交信ポイント
G1、G2、G3…中継器
P1、P2、P3…送受信制御部
S1…火災検出センサ
S2…防火扉センサ
S3…残留者検出センサ
I…情報通信網

Claims (5)

  1. 建物内に設置された火災検出センサの感知情報から、当該火災検出センサの設置位置近傍における火災の有無を検出する火災状況判定装置と、
    前記火災状況判定装置により前記火災検出センサの感知情報から火災が検出された場合に、当該火災検出センサの設置位置に応じて、火災が発生している防火区画を通知する情報伝達装置と、
    を有することを特徴とする火災時現場対応支援システム。
  2. 前記建物内の各防火区画を他の前記防火区画と分離する複数の防火扉の近傍に配置された防火扉センサの感知情報から、各防火扉の開閉状態を判定する防火区画形成状況判定装置を更に備え、
    前記情報伝達装置は、前記防火扉の開閉状態を、前記火災が発生している防火区画とともに通知することを特徴とする請求項1に記載の火災時現場対応支援システム。
  3. 前記情報伝達装置は、前記火災が発生している防火区画を表示するとともに、当該防火区画と他の防火区画とを分離する防火扉の開状態である場合には通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の火災時現場対応支援システム。
  4. 建物内の各防火区画を他の前記防火区画と分離する複数の防火扉の近傍に配置された防火扉センサの感知情報から、各防火扉の開閉状態を判定する防火区画形成状況判定装置と、
    前記防火扉の開閉状態を通知する情報伝達装置と、
    を有し、
    前記情報伝達装置は、火災状況及び前記開閉状態に基づき、それぞれの位置に火災の有無及び防火扉の開閉状態の各々を表示し、少なくとも火災が発生している場合に対応した防火区画を表示することを特徴とする火災時現場対応支援システム。
  5. 前記情報伝達装置は、表示画面を有し、当該表示画面の前記建物の平面図の画像において、火災の有無、防火扉の開閉状態、防火区画の少なくともいずれかを表示することを特徴とする請求項4に記載の火災時現場対応支援システム。
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