JP3293020B2 - 防災情報処理装置 - Google Patents
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Description
サー等から各種警報信号を受信してガイダンスメッセー
ジ等を出力する防災情報処理装置に関する。
スメッセージ出力システムを説明するための図である。
近年、建築物の大規模化、複合用途化に伴い、災害発生
時には、オペレータの処理・判断能力を超える膨大な量
の情報が防災センターに集中することが予想される。一
方、防災センター内に設置される各種システムは、情報
通信技術の進歩により高度化が進み、設備・機器類の作
動表示、監視、操作の方法がますます複雑化する傾向に
ある。このような状況下において、防災センターのオペ
レータは、限られた時間の中で必要な情報を選択し的確
かつ迅速な処理・判断を行うことが求められる。そこ
で、オペレータの負担を軽減することを目的として、必
要な時に必要な情報を提供し、オペレータの行動を支援
するための仕組みが求められている。その対策として、
一般には、オペレータがとるべき行動内容を登録し、図
44に示すように火災報知器の発報や防火戸の作動、ス
プリンクラーの作動、その他警報信号等の受信時に行動
内容を自動火災報知設備の受信機あるいは付属のCRT
にガイダンスメッセージとして出力している。従来の例
では、火災感知器の発報信号を受信した場合には該当す
るガイダンスメッセージ群のウインドウを呼び出して出
力するというように、単純なルールにより、1つの受信
信号に対しそれに対応して内容や表示順序が固定された
ガイダンスメッセージ群を出力している。
ムには、次のような問題点が存在している。まず、図4
4に示すように各ウインドウ画面ごとに内容、表示順序
等が固定され、システムに登録できるガイダンスメッセ
ージのパターン数(ガイダンス用ウィンドウの数)が、
例えば最大16パターンのように限られていることであ
る。したがって、その内容は、時間とともにダイナミッ
クに変化するような、災害の状況に応じたものとなって
いない。また、建物規模やフロア毎の部屋構成、部屋の
形状や用途など、システムが納入される建物の空間的特
性、ガイダンスメッセージの出力に反映されていないた
め、その内容は画一的なものとなっている。しかも、従
来のシステムでは、オペレータの行動に重要な影響を与
えるような警報信号の時系列的な履歴(発信位置関係)
を考慮していないため、その内容が画一的かつ抽象的で
あり、オペレータを十分にサポートできるものとはなっ
ていない。さらに、空調、照明といった一般設備の状態
や、部屋の在室/不在など建物の利用状況がガイダンス
メッセージの出力に反映されていないため、その内容が
適切でない場合が生じる。そして、システムで把握でき
る信号は、受信機に取り込まれているセンサー類に限定
されるので、停電や一般設備の重大故障など、火災以外
の緊急事態に対応できるものとはなっていない。
使用特性を考えると、〔表1〕に示すようなケース1の
場合には喫煙が許可されている使用中の会議室からの信
号であるので、タバコの煙による誤報の可能性が考えら
れる。一方、ケース2の場合には、喫煙が禁止され、火
気の使用がある無人の厨房からの信号であるので、ケー
ス1の場合に比べて火災の可能性は高いと判断できる。
したがって、これらによりオペレータが対処すべき行動
内容は異なってくる。また、ケース3の場合には、使用
状況を除いてケース1と同じ条件であるが、不在である
ことから、タバコの不始末等による出火の可能性も考え
られるので、やはりケース1の場合とはオペレータが対
処すべき行動内容は異なってくる。このように、オペレ
ータに提供するガイダンスメッセージは、警報信号の発
信個所の使用特性に応じたものであるべきであるが、従
来のシステムでは、警報信号の内容のみしか考慮してい
ないため、上記の3つのケースでは、全く同じメッセー
ジを画面に表示する仕組みになっており、オペレータを
充分にサポートできるものとはなっていない。
受信した信号の内容は同じであるが、それ以前の第1報
では異なる場所からの信号を受信している。ケース1で
は同一階からの信号であるのに対し、ケース2では直下
階からの信号である。このような状況下では第2報を受
信した際のオペレータの行動内容は、当然ながら異なる
ものとなる。また、ケース1の場合でも、テナントAと
Bが隣接しているか否かといった位置関係によって、オ
ペレータの行動内容は変わってくる。しかしながら、従
来のシステムでは、信号が同じであればメッセージの内
容も全く同じものが出力され、センサーの発信位置関係
を考慮したものとはなっていない。これは、従来のシス
テムが警報信号の時系列的な受信履歴を記憶しておら
ず、ガイダンスの出力に際しても、それらを加味してい
ないことに起因するものである。したがって、メッセー
ジの内容は、とりわけ第2報以降について著しく妥当性
を欠くものとなっている。
も、その内容が即座にオペレータに伝わる必要があり、
複数のガイダンスメッセージが発火した場合にはそれら
すべてが画面内に納まる必要がある、などの制約条件か
ら、「……の運転状況を確認しなさい。」、「……を操
作し……へ通報しなさい。」といった簡潔な文章形式で
オペレータに提示される。したがって、各種機器の操作
に熟練した者でないと、即座にその内容を理解すること
が困難であったり、誤操作を犯してしまう可能性も高
い。
はりオペレータの経験と勘に頼らざるを得ない部分が大
きいのが現状である。しかも、オペレータの高齢化、人
材難による未熟練者の増加や、建物の24時間利用によ
る夜間監視業務の重要性の増大など、防災管理業務を取
り巻く環境は急速に変化してきており、オペレータをサ
ポートする仕組みの確立は、今や不可欠である。
って、防災センターに対して上がってきた警報信号に対
して、発信個所の空間的特性や利用状況を考慮したきめ
細かな行動ガイダンスメッセージ等の出力処理が可能な
防災情報処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
災報知器その他のセンサの発報状況や防火、防排煙設
備、消火設備の作動を制御監視する防災設備、空調や照
明設備等の一般設備の運転状態を制御監視する中央監視
設備、建造物内の各部屋の入出退や使用状況を管理する
入出退管理設備等に接続され各種警報信号や状態信号を
受信して処理する防災情報処理装置であって、対象とな
る建造物をフロアや部屋からなる階層構造により部品化
してそれぞれフロアや部屋を説明するための属性とその
属性値を構成要素として記述した建造物モデルデータ
と、出力内容と該出力内容の出力条件を属性値の組み合
わせで記述した複数の出力ルールと、属性とその属性値
を書き込むためのワーキングメモリと、各種警報信号や
状態信号を受信し建造物モデルデータを参照して建造物
モデルデータの属性値の更新やワーキングメモリに警報
信号に関わる発信箇所の使用特性や発信位置関係その他
各種特性の属性値の書き込みを行う信号処理手段と、各
出力ルールの属性値をワーキングメモリに書き込まれた
属性値と比較して出力条件が一致した出力ルールの出力
内容を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
の情報を有し、信号処理手段は、第2報以降の警報信号
を受信したときに隣接関係の情報に基づき既に受信した
すべての警報信号との隣接位置関係の属性値をワーキン
グメモリに書き込み、警報信号の発信位置関係を考慮し
た出力ルールを発火させ、或いは建造物モデルデータ
は、部屋の用途や火気使用の有無、喫煙の有無、使用状
況からなる使用特性に関する属性とその属性値を有し、
信号処理手段は、入出退管理設備からの使用状況に応じ
て建造物モデルデータの使用特性に関する属性値を更新
し警報信号の種別とその個数、隣接関係、使用特性に応
じて火災判定レベルの属性値を算出しワーキングメモリ
に書き込み、火災判定レベルの属性値により火災の疑わ
しさを考慮した出力ルールを発火させることを特徴とす
るものである。
性として誤報回数を設けると共に、誤報の発生回数をカ
ウントアップし、該カウント値に応じて火災判定レベル
を補正し、部屋毎に属性として誤報回数を設けると共
に、誤報の発生回数をカウントアップし、該カウント値
を応じて考慮した出力ルールを発火させるようにしたこ
とを特徴とするものである。
ガイダンスメッセージであり、出力手段は、ガイダンス
メッセージを解説するマニュアルデータを有し、マニュ
アル呼び出しに応じて表示出力し、発火した出力ルール
のガイダンスメッセージを呼び出しボタンと共に列挙し
て画面に表示し、該呼び出しボタンをクリックすること
によりマニュアル呼び出しを行うことを特徴とするもの
である。
信号の発生手段を信号処理手段に接続し、信号処理手段
は、受信した信号が模擬信号か実信号かを判定し、出力
手段は、模擬信号で警報信号の場合に発火する出力ルー
ルの出力内容を画面に出力処理することを特徴とするも
のである。
造物をフロアや部屋からなる階層構造により部品化して
それぞれフロアや部屋を説明するための属性とその属性
値を構成要素として記述した建造物モデルデータと、出
力内容と該出力内容の出力条件を属性値の組み合わせで
記述した複数の出力ルールと、属性とその属性値を書き
込むためのワーキングメモリと、各種警報信号や状態信
号を受信し建造物モデルデータを参照して建造物モデル
データの属性値の更新やワーキングメモリに警報信号に
関わる発信箇所の使用特性や発信位置関係その他各種特
性の属性値の書き込みを行う信号処理手段と、各出力ル
ールの属性値をワーキングメモリに書き込まれた属性値
と比較して出力条件が一致した出力ルールの出力内容を
出力する出力手段とを備えたので、管理する建物の各種
特性を予め登録し、各種警報信号や状態信号を受信し建
造物モデルデータを参照して建造物モデルデータの属性
値の更新やワーキングメモリに警報信号に関わる発信箇
所の使用特性や発信位置関係その他各種特性の属性値の
書き込みを行い、その属性値から発火する出力ルールの
出力内容を優先度の高い順に出力することができ、柔軟
に多様なガイダンスメッセージを提供することができ
る。したがって、時間とともにダイナミックに変化する
情報をリアルタイムに把握しながら、的確にガイダンス
メッセージ等をオペレータに提供することができる。
性として誤報回数を設けると共に、誤報の発生回数をカ
ウントアップし、該カウント値に応じて火災判定レベル
を補正し、部屋毎に属性として誤報回数を設けると共
に、誤報の発生回数をカウントアップし、該カウント値
を応じて考慮した出力ルールを発火させるようにしたの
で、誤報回数に応じて火災判定レベルを変え、ガイダン
スメッセージを変えることができる。
ガイダンスメッセージであり、出力手段は、ガイダンス
メッセージを解説するマニュアルデータを有し、マニュ
アル呼び出しに応じて表示出力し、発火した出力ルール
のガイダンスメッセージを呼び出しボタンと共に列挙し
て画面に表示し、該呼び出しボタンをクリックすること
によりマニュアル呼び出しを行うので、熟練者でなくて
も緊急時における初期対応が可能になる。
信号の発生手段を信号処理手段に接続し、信号処理手段
は、受信した信号が模擬信号か実信号かを判定し、出力
手段は、模擬信号で警報信号の場合に発火する出力ルー
ルの出力内容を画面に出力処理するので、実信号の場合
と同様の適宜模擬信号を使ったオペレータのトレーニン
グを行うことができる。
明する。図1は本発明に係る防災情報処理装置の1実施
例を示す図、図2は信号フォーマットの例を示す図、図
3は防災情報処理装置の処理の流れを説明するための
図、図4はガイダンスメッセージの出力画面の例を示す
図である。
タ12は、対象となる建物を階層構造により部品化し、
構成要素としてのフロアや部屋を説明するための属性
と、その属性値を記述したものであり、さらに在室情報
や空調機、照明設備の状態などといった可変情報につい
ても常に最新の情報を蓄積している。ガイダンス出力ル
ール15は、例えばガイダンスメッセージひとつひとつ
について、それが出力されるべき条件を
ては、発火した際の重要度を示す係数(WEIGHT)
が登録されている。また、フロア名や部屋名などを変数
表示している。その変数表示に実数値を代入し、実行可
能なルールに編集しなおすのが知識コンパイラ14であ
る。ワーキングメモリ13は、エキスパートシステムの
所謂黒板と呼ばれるメモリである。信号処理部11は、
防災盤や中央監視装置、入出退管理設備、その他各種監
視システムから防災設備データや一般設備データ、各室
の在室状況データ等を入力して、それらが状態等の可変
情報に関するデータであればフレーム型建物モデルデー
タ12に在室情報や空調機、照明設備等の最新の情報と
して蓄積し、故障・警報等のデータであればフレーム型
建物モデルデータ12を参照して知識コンパイラ14に
変数値となる情報を渡すと共にワーキングメモリ13に
各種特性、つまり受信信号の種類や信号の発信個所及び
その個所のフロアや部屋に関する空間的特性、在室状況
などの属性値を書き込むものである。ガイダンス出力処
理部16は、知識コンパイラ14により編集されたルー
ルの条件部(IF部)の属性値とワーキングメモリ13
に書き込まれた属性値とを比較し、条件部がすべて一致
した場合にそのルールの発火により、該当するガイダン
スメッセージを例えばCRTからなるガイダンス出力部
17に優先順に出力する。
個所(部屋)の用途が事務室、且つその部屋に無人であ
ることを満たした場合、ルールが発火し、「電気錠を遠
隔で解錠しなさい」というメッセージを出力するという
ガイダンス出力ルールは、
は、メッセージも複数出力されることになるので、オペ
レータに行動内容の重要性(順序)がわかるように提供
するため、重要度を示す係数(WEIGHT)を相対的
に比較し、値の大きいものから数字を付して出力する。
その他各種監視システムから信号処理部11に入力する
防災設備データや一般設備データ、各室の在室状況デー
タ等のフォーマットは、例えば図2に示すように設備認
識番号とアドレスと信号種別からなり、さらに、これに
最初の入力では0秒として、時間が付加される。設備認
識番号は、火災報知機(プレアラーム機能付)、防火
戸、防火シャッター、防煙タレ壁、排煙口、排煙機、ス
プリンクラー、スプリンクラーポンプ、CO2 消火設
備、泡消火設備、泡ポンプ、ドレンチャー設備、屋内消
火栓設備、屋内消火栓ポンプ、非常用自家発電設備、非
常電話、火災確定信号、停電信号、空調設備、照明設
備、電気錠等の各種設備を認識する番号である。アドレ
スは、各種設備が設置されている場所を示すものであ
り、例えばフレーム型建物モデルデータ12の部屋名
(フレーム名)と設置設備データの組み合わせにより表
現する。信号種別は、入力信号の形態がON/OFFの
もの、火災感知器(プレアラーム機能付)のように平常
時/プレアラーム/火災/連動とあるもの、通常の感知
器のように平常時/火災/連動とあるもの、停電信号の
ように平常時/停電時とあるもののそれぞれの種別を例
えば00、01、02、……により表現する。
において故障・警報信号を受信した場合の動作を説明す
る。上記システムでは、図3に示すように信号処理部1
1が信号を受信すると(ステップS11)、まず、信号
処理部11は、黒板であるワーキングメモリ13に受信
信号の種類や信号の発信個所及びその個所のフロアや部
屋に関する空間的特性、在室状況などの属性値を書き込
む(ステップS12)。このとき、書き込む属性とその
属性値は、信号処理部11において例えばテーブルとし
て持ち、アドレスに基づきフレーム型建物モデルデータ
12を参照してワーキングメモリ13に書き込む内容を
選択する。次に知識コンパイラ14は、ガイダンス出力
ルール15の各ルールについて、変数部分に信号処理部
11から実数値を取り込んで代入し、実行可能なルール
に編集しなおす(ステップS13)。ガイダンス出力処
理部16は、各ルールの条件部(IF部)の属性値とワ
ーキングメモリ13に書き込まれた属性値とを比較し、
条件部がすべて一致したルールが発火すると、そのガイ
ダンスメッセージを抽出し(ステップS14)、各優先
度係数(WEIGHT)に基づいてソートする(ステッ
プS15)。そして、図4に示すように優先度係数(W
EIGHT)の高い順に番号1、2、3、……を付して
ガイダンスメッセージを出力する(ステップS16)。
を使ったガイダンス提供の例を示す図であり、17Fの
テナントAに火災感知器22が設置され、火災感知器2
2から火災発生の信号が出力された場合の事例を示して
いる。防災センター21の防災情報処理システム27で
は、自動火災報知設備26を通して火災感知器22の信
号を入力する。このとき、防災情報処理システム27
は、中央監視設備28を通して共用部照明24が消灯
中、空調機25が停止状態であるという状態信号を入力
し、入出退管理設備29を通して不在であるという状態
信号を入力している。このような場合、現地の確認方法
の表示として「防災センターより確認要員を派遣しなさ
い」、必要な機器の操作に関する表示として「非常用エ
レベータの呼び戻し操作をしなさい」、「17Fテナン
トAの電気錠を解錠しなさい」、「17F共用部照明を
強制点灯しなさい」、また、把握すべき情報の提示とし
て「全館の在館者の状況を確認しなさい」、「17Fテ
ナントAの室温を監視しなさい」等のガイダンスが防災
情報処理システム27から提供される。
説明する。図6は部屋構成・配置の設定例を示す図、図
7は防災設備機器の設置位置とアドレスの設定例を示す
図、図8乃至図11はフレーム型建物モデルデータの設
定例を示す図、図12及び図13は黒板の書き込み例を
示す図である。
うにテナントA、B、C、北西休憩エリア、南東休憩エ
リア、EPSからなり、その防災設備機器(火災報知
器、スプリンクラーアラーム弁、防火戸、防火シャッタ
ー、防煙タレ壁、防火ダンパー、排煙口、非常用エレベ
ータ、電気錠、屋内消火栓等)の設置位置とアドレスを
図7で示すように設定し、このフロアをオフィス棟の1
7Fのフロアとすると、フレーム型建物モデルデータ
は、例えば図8乃至図11に示すように構築される。ま
ず、建物モデルとして、図8に示すように建物名、建物
用途、管理体制、隣接建物、構成フロアが定義され、そ
の下の層に各構成フロアについてフロアモデルとして、
各フロア毎に図9に示すように、フロア用途、フロア位
置、建物名、空間構成、要注意/作業名、上下接続フロ
ア名、構成部屋名等が定義される。さらにその下の層に
各構成部屋について部屋モデルとして、各部屋毎に図1
0及び図11に示すようにフロア名、部屋用途、構造/
形状、位置、避難動線、最寄り避難階段、火気使用有
無、排煙方式、要注意/作業項目、ITV監視有無、危
険要因、電気錠有無、電気錠リスト、防火管理者、その
電話番号、喫煙有無、温度計測有無、火災判定、居室、
利用形態、隣接関係、ゾーン、設備名等が定義される。
また、入出退管理設備からの在室状況データにより在室
状況の有人/無人、中央監視装置からの一般設備により
照明のON/OFF等が逐次設定、更新される。フレー
ム型建物モデルデータでは、このようにして建物を階層
構造により部品化している。
12に示すように設備種別、信号種別、防災設備、防災
機器、火災通報設備、特定可能個所等、設備種別や設備
種別特性、発信日時、発信位置、発信位置特性、利用状
況、発信位置関係の各属性に対応して、信号処理部11
に故障・警報信号を入力する毎に、それぞれの属性値が
書き込まれる。さらに固定情報として、図13に示すよ
うに防災情報、プレアラーム全体第一報、火災全体第一
報等、信号履歴が信号処理部11に入力した最初の故障
・警報信号に基づき書き込まれる。これら属性値は、N
ULLまたはOFFが初期値として設定され、図2に示
すフォーマットで故障・警報信号を信号処理部11に入
力した時、設備認識番号がプレアラーム機能付の感知器
で、アドレスが17FテナントAに対応し、信号種別が
プレアラームである場合には、図12に示すように設備
種別、信号種別の属性にそれぞれ感知器、プレアラーム
が書き込まれ、さらにアドレスに基づきフレーム型建物
モデルデータから発信位置、発信位置特性の各属性に発
信フロア名称であれば「17F」、発信部屋名称であれ
ば「17FテナントA」、排煙方式であれば「機械排
煙」、その他、防火管理者、その電話番号等にそれぞれ
の属性値が書き込まれる。また、発信時間帯や発信曜日
等の属性に対しては、時計・カレンダー機能を利用して
認識し書き込まれる。図13に示す固定情報についても
同様である。
明するための図である。本発明は、警報信号の発信箇所
の使用特性に応じ、火災の疑わしさを考慮した防災ガイ
ダンスメッセージを提供できるようにするため、黒板上
の属性として図12に示したように「火災判定レベル」
を設けている。まず、防災信号受信時にオペレータがと
る行動は2つに大別できる。ひとつは信号の内容に応じ
て比較的、容易に判断できるもので、例えば火災感知器
から警報信号を受信したときに、警備要員を現地に向か
わせて火災確認の要請を行う等の行動がある。一方、火
災発生が確定する以前の行動内容の一部は、火災の疑わ
しさによって、どのような行動を選択するかをオペレー
タ自身が判断する必要がある。例えば すべての防災センターに火災確認中の連絡を行う すべての警備要員に火災確認中の連絡を行う すべての警備要員に火災確認中の連絡を行い、待機の要
請を行う 感知器の発報階について、在室状況の確認を行う 感知器の発報階の上層階について、在室状況の確認を行
う 全館について、在室状況の確認を行う 感知器の発報階の上層階について、火災確認中の非常
放送を行う 全館について、火災確認中の非常放送を行う とりわけこの時点における対応如何によっては、初期消
化に失敗し火災が拡大したり、誤報であるのに過大な対
応をとってしまうといったように、オペレータにとって
は非常に難しい判断が要求される。
警報信号を受信したとき、信号種別(プレアラーム報ま
たは火災報)や発信箇所の使用特性を考慮することによ
り、例えば0〜5までの6段階の属性値として黒板に記
述される。この属性値が大きくなるほど、火災の疑わし
さが増すものとする。この属性値をガイダンス出力ルー
ルに記述することにより、警報信号を受信する都度、火
災の疑わしさに応じた適切な行動内容がCRT画面を通
じてガイダンスメッセージとしてオペレータに提供さ
れ、効果的な行動支援が実現できる。
基に、火災の疑わしさを算出し黒板の「火災判定レベ
ル」に属性値を記述するためには、各部屋毎にその使用
特性を予め記憶しておく必要がある。そのために、図8
〜図11に示すように建物の空間的特性を階層構造によ
りモデル化したフレーム型建物モデルに使用特性を定義
している。具体的には、各部屋の特性を説明する属性の
中に「火気使用」と「喫煙」を設け、属性値としてそれ
らの有無を記述する。これにより、受信した警報信号の
発信箇所(部屋)が特定されると、その部屋の使用上の
特性が即時に検索され、把握できるようになっている。
これら「火気使用」と「喫煙」については、警報信号を
発した部屋が特定されれば一義的に決まる固定的な情報
であるが、同様に各部屋の使用特性を説明する属性であ
る「使用状況」については、その属性値として人の在/
不在を記述するため、可変的な情報である。そこで、こ
の判定は、例えば入出退管理設備と中央監視設備からの
信号を基に行う。
室など電気錠のある部屋については、入出退管理設備に
より人の在/不在を把握でき、廊下やトイレ、エレベー
タホール、給湯室など電気錠のない部屋についてはフロ
ア毎の最終退出信号(入出退管理設備)や共用部の照明
設備の点灯状態、空調設備の運転状態(中央監視設備)
により人の在/不在を把握できる。このような電気錠、
照明設備、空調設備の移報信号を受信した時点で該当す
る部屋の在/不在を判定し、建物モデルの情報を更新す
る。その具体的な処理の流れを示したのが図14であ
る。火災感知器からの警報信号を受信すると、図14に
示すようにまず、その発信箇所(部屋)を特定してフレ
ーム型建物モデルから当該箇所の使用特性を検索する。
同時に信号の種別(プレアラーム報または火災報)を把
握する。次に、これらの情報から火災判定レベルの算出
を行い、その結果、黒板の「火災判定レベル」に属性値
をセットする。また、部屋の在/不在に関する信号を受
信したときには、その発信箇所(部屋)を特定してフレ
ーム型建物モデルから当該箇所の「使用状況」の属性値
を更新する。なお、火災かどうか疑わしい段階でのオペ
レータの行動内容を出力することを目的とする場合、自
火報受信機の火災確定ボタンが押される等、火災発生の
確定を確認した以降は、処理が停止される。
ように発報した火災感知器の位置関係と部屋の使用特性
を考慮したものであるが、その具体的な例は以下のよう
なものである。まず、基本的な考え方は、同一部屋内の
3つ以上の火災感知器の発報や隣接関係にある部屋の火
災感知器の発報では、火災判定レベルを最大値の5と
し、それ以外は、各部屋の火災判定レベルを部屋の使用
特性(火気使用、喫煙、使用状況)を考慮して算出す
る。隣接関係にない複数の部屋の火災感知器が発報して
いるときには、それらの中の最大値を黒板にセットす
る。この各部屋の火災判定レベル計算の処理手順は以下
のようになる。まず、プレアラームを発報レベル1、火
災報を発報レベル2として発報した火災感知器の信号種
別を把握する。次に部屋内の個々の感知器の発報レベル
の総和をその部屋の火災判定レベルとして計算する。例
えば、感知器が1つのみ発報した場合には、上記の火災
判定レベルとし、感知器が2つ発報した場合には、いず
れもプレアラームであれば3、プレアラームと火災報で
あれば4、いずれも火災報であれば5を火災判定レベル
とする。そして、これに〔表3〕にしたがって部屋の使
用特性を考慮した火災判定レベルの修正を行う。
きは、真火災とみなし消防署への通報など、火災確定に
伴うガイダンスメッセージを出力するためのルールを設
定している。
2に示したように「発信位置関係」を設け、受信した信
号の発信箇所を基に各種の属性値をセットすることによ
り、警報信号の時系列的な受信履歴を考慮したガイダン
スメッセージをオペレータに提供している。防災設備
(センサ)に関する第2報以降の信号を受信したとき
に、オペレータは発信箇所の確認は勿論のこと、既に受
信している複数の警報信号との位置的な関係を比較し受
信した信号の持つ意味を解釈してから適切な対処行動を
とることになる。つまり、「発信位置関係」とは、受信
した信号により、新たな火災の影響が生じた部屋やフロ
アと、既に受信している警報信号の履歴により火災の影
響が及んでいる(火や煙により汚染されている)エリア
を比較した相対的な位置関係のことを意味している。
方法がある。今日の建築物の火災防災の考え方として
は、防火区画や排煙区画に見られるように出火した際の
被害は、部屋単位、最悪でもフロア単位に止める防災計
画がなされていること(計画面や設計面)、各部屋毎に
火元責任者をおいて日常管理を行ったり、火災発生時に
は各フロア毎に自衛消防隊を編成し初期対応を行うこと
が一般的であること(運用面)、などを考慮すると、部
屋単位あるいはフロア単位での位置関係の識別が重要で
ある。実際にオペレータが知りたいのも、このような位
置関係であり、受信した警報信号がこれらのいずれに該
当するかで火災拡大の状況認識を行い、それに応じた対
処行動をとることになる。そこで、具体的には、例えば
同室内警報信号、隣接室警報第1報、同一階別室警報第
1報、同一階警報、別フロア警報第1報からなる5種類
の属性値が用意される。
(センサ)から警報信号が発信されている部屋からの警
報信号であり、オペレータにとって、空間的には、火災
や煙の新たな拡大を意味する信号ではないと認識される
ものである。隣接室警報第1報は、既に何らかの防災設
備(センサ)から警報信号が発信されている部屋に隣接
している部屋から初めて受信した警報信号であり、オペ
レータにとって、空間的に、隣接室への火災や煙の新た
な拡大を意味する信号と認識されるものである。同一階
別室警報第1報は、既に何らかの防災設備(センサ)か
ら警報信号が発信されている部屋に隣接はしていない
が、同じ階に位置する部屋から初めて受信した警報信号
であり、オペレータにとって、空間的に、同一階の離れ
た部屋への火災や煙の新たな拡大を意味する信号と認識
されるものである。同一階警報は、既に何らかの防災設
備(センサ)から警報信号が発信されている部屋と同じ
フロアから受信した警報信号であり、オペレータにとっ
て、空間的に、部屋は限定できないが同一階での火災や
煙の新たな拡大を意味する信号と認識されるものであ
る。別フロア警報第1報は、既に何らかの防災設備(セ
ンサ)から警報信号が発信されている部屋とは別のフロ
アから受信した警報信号であり、オペレータにとって、
空間的に、別フロアへの火災や煙の新たな拡大を意味す
る信号と認識されるものである。
した場合、オペレータは、異常が発生した場所および発
信位置関係を認識し対処行動を決定する。現状の防災設
備は、その「設置箇所」と「火災の影響を特定できる箇
所」という観点から見ると、〔表4〕のように分類でき
る。
る部屋、つまり火災による何らかの異常(変化)が生じ
ている部屋であり、部屋単位で火災発生或いは拡大の位
置を特定できる防災設備のグループである。グループ2
は、信号を発信した防災設備が設置されている部屋では
あるが、火災による何らかの異常(変化)が生じている
部屋ではなくフロアであり、フロア単位で火災発生或い
は拡大の位置を特定できる防災設備のグループである。
グループ3は、ダクト内に設置されているが異常の発生
したフロアまでは特定できる防災設備のグループであ
る。そして、グループ4は、他の防災設備に連動して作
動するため、それ自身の設置箇所はあまり意味を持たな
い防災設備グループである。これらの特徴を踏まえ、便
宜的にグループ1に属する設備を「部屋特定可能防災設
備」、グループ2、3に属する設備を「フロア特定可能
防災設備」と呼ぶこととする。このような防災設備(セ
ンサ)の特徴を考慮すると、第2報以降に受信した警報
信号の発信位置関係についての属性値は、〔表5〕の○
がついたもののいずれかに該当することになる。
位置関係」に属性値を記述するためには、各部屋同士の
隣接関係など建物の形状を予め記憶しておく必要があ
る。そのために、建物の空間的特性を階層構造によりモ
デル化したフレーム型建物モデルに隣接関係を定義して
いる。具体的には、図10、図11に示すように各部屋
の特性を説明する属性のひとつに「隣接関係」を設け、
属性値としてその部屋と隣接している部屋の名称を全て
記述している。これにより、発信箇所(部屋)が特定で
きれば、その部屋と隣接関係にある全ての部屋が即時に
検索できる。
する。図15は第1報時の処理の流れを説明するための
図、図16は第2報時の処理の流れを説明するための
図、図17は部屋特定防災設備から全体第1報を受信し
た場合の第2報、第3報信号の発信位置関係の例を示す
平面図、図18はフロア特定防災設備から全体第1報を
受信した場合の第2報信号の発信位置関係の例を示す平
面図である。
たとき、「発信位置関係」を判定して黒板へ属性値をセ
ットするために、防災情報フラグ、部屋特定可能設備受
信フラグ、フロア毎火災フラグ、部屋毎火災フラグをメ
モリ内に設ける。防災情報フラグは、平常時において、
防災設備(センサ)から警報信号の第1報を受信したと
きオンにするものである。部屋特定可能設備受信フラグ
は、部屋特定可能設備からの第1報を受信したときオン
にするものである。フロア毎火災フラグは、フロア毎
に、部屋特定可能設備とフロア特定可能設備の火災フラ
グを設定し、それぞれの第1報を受信したときオンにす
るものであり、フレーム型建物モデルに定義されている
フロア数の2倍のフラグが用意される。部屋毎火災フラ
グは、部屋特定可能設備から、部屋毎の第1報を受信し
たときオンにするものであり、フレーム型建物モデルに
定義されている部屋数だけのフラグが用意される。これ
らのフラグは、警報信号の受信履歴を記憶するためのも
のであるため、オンになったフラグは、火災発生に伴う
一連の処置が完了するまでその状態が保持される。
性値を記述する処理は、第1報時であればまず、図15
に示すように信号種別を判定する(ステップS21)。
信号種別が部屋特定可能防災設備の場合には、発信位置
関係に「NULL」をセットした後(ステップS2
2)、防災情報フラグ、発信室の火災フラグ、部屋特定
可能設備受信フラグ、発信階の部屋特定可能設備火災フ
ラグをそれぞれオンにする(ステップS23〜26)。
しかし、信号種別がフロア特定可能防災設備の場合に
は、発信位置関係に「NULL」をセットした後(ステ
ップS27)、防災情報フラグと発信階のフロア特定可
能設備火災フラグをオンにする(ステップS28、2
9)。
16に示すように第1報時と同様にまず、信号種別を判
定し(ステップS31)、それぞれに応じて以下の処理
を行う。信号種別が部屋特定可能防災設備の場合には、
発信室の火災フラグのオン/オフを判定し(ステップS
32)、オンの場合には、「同室内警報信号」を発信位
置関係にセットするが(ステップS33)、オフの場合
には、発信室の火災フラグをオンにした後(ステップS
34)隣接室の火災フラグのオン/オフを判定する(ス
テップS35)。隣接室の火災フラグがオンの場合に
は、「隣接室警報第1報」を発信位置関係にセットする
が(ステップS36)、オフの場合には、さらに発信階
の部屋特定可能設備火災フラグのオン/オフを判定する
(ステップS37)。発信階の部屋特定可能設備火災フ
ラグがオンの場合には、「同一階別室警報第1報」を発
信位置関係にセットするが(ステップS38)、オフの
場合には、さらに部屋特定可能設備受信フラグのオン/
オフを判定する(ステップS39)。部屋特定可能設備
受信フラグがオンの場合には、「別フロア警報第1報」
を発信位置関係にセットした後(ステップS40)、発
信階の部屋特定可能設備火災フラグをオンにするが(ス
テップS41)、オフの場合には、発信位置関係に「N
ULL」をセットした後(ステップS42)、部屋特定
可能設備受信フラグ、発信階の部屋特定可能設備火災フ
ラグをそれぞれオンにする(ステップS43〜44)。
備の場合には、発信階のフロア特定可能設備火災フラグ
のオン/オフを判定する(ステップS45)。発信階の
フロア特定可能設備火災フラグがオンの場合には、「同
一階警報第1報」を発信位置関係にセットするが(ステ
ップS46)、オフの場合には、さらに発信階の部屋特
定可能設備火災フラグのオン/オフを判定する(ステッ
プS47)。発信階の部屋特定可能設備火災フラグがオ
ンの場合には、「同一階警報」を発信位置関係にセット
した後(ステップS48)、発信階のフロア特定可能設
備火災フラグをオンにするが(ステップS49)、オフ
の場合には、発信位置関係に「別フロア警報第1報」を
セットした後(ステップS50)、発信階のフロア特定
可能設備火災フラグをオンにする(ステップS51)。
設備から全体第1報を受信した場合における第2報信号
の発信位置関係は、図17(a)に示すように第1報発
信室を斜線部で示すと、同室内警報信号はその部分、隣
接室警報第1報は濃く塗り潰した部分、同一階別室警報
第1報は薄く塗り潰した部分となる。そして、第2報発
信室が第1報発信室に対して隣接室であった場合は図1
7(b)に示すように第3報信号の発信位置関係が変わ
り、第2報発信室が第1報発信室に対して同一階別室で
あった場合は図17(c)示すように第3報信号の発信
位置関係が変わる。
を受信した場合には、第2報について同一フロアか別フ
ロアかの認識しかできないことになるので、図18
(a)に示すように第2報として、部屋特定が可能な設
備から信号を受信したときには、その位置を基準として
それ以降の発信位置関係の認識を行う。第2報信号以降
がフロア特定可能設備の場合には、同一フロア警報信号
か別フロア警報信号かを認識し、部屋特定可能設備の場
合には、あたかも全体第1報を受信したような発信位置
関係の処理を行う。したがって、この場合には、属性値
として「NULL」をセットする。さらに第2報として
部屋特定可能防災設備を受信した場合の第3報信号の発
信位置関係は、図18(b)に示すようになる。
の設定例を示す図、図26は在室状態でプレアラーム→
火災発生の場合の発火ルールと出力されるガイダンスメ
ッセージの例を示す図、図27は不在状態でプレアラー
ム→火災発生の場合の発火ルールと出力されるガイダン
スメッセージの例を示す図である。
5に示すようなものであり、例えば図19に示すルール
2−1−1は、属性の全体第1報の属性値がON、特定
可能個所が部屋、電気錠が有り、在室状況が有人、防火
管理者が$1、防火管理者電話番号が$2という条件を
すべて満足すれば発火するものであり、発火すると80
のWEIGHT(重要度を示す係数)で、DSP(ディ
スプレイ)に「防火管理者$1<内線番号$2>に連絡
し確認の要請を行いなさい。」というガイダンスメッセ
ージを出力すると共に防災情報をONにし、「CHG:
(Weight−20)」によりWEIGHTを−20
して60に下げるものである。ここで、$1、$2は変
数部分で、フレーム型建物モデルデータに基づき実数値
を代入するものであり、例えば17FテナントAであれ
ば、図11の部屋モデルデータから$1に「山田次
郎」、$2に「8765」を代入する。したがって、こ
のルールは、発火する毎にWEIGHTが低減されるの
で、ガイダンスメッセージが何度も出力される確率は減
ってゆくことになる。また、図21に示すルール50−
1は、火災判定レベルが2の場合に発火し、DSPに
「火災の可能性が高いと思われます。」というガイダン
スメッセージを出力するものであるが、WEIGHTが
90で変わらない(Normal)ので、発火する毎に
高い優先度でガイダンスメッセージを出力するものであ
る。また、発信位置関係の属性値を持つガイダンス出力
ルールの例を示したのが図25である。
のプレアラーム機能付火災報知器からの信号を入力する
ことにより、図19乃至図24に示すガイダンス出力ル
ールのそれぞれの発火条件を説明する。
室の状態でプレアラームとなると、信号処理部11は、
黒板に図12及び図13に示すような属性値を書き込
む。また、知識コンパイラ14は、ガイダンス出力ルー
ルのそれぞれの変数部分に以下のようにして実数値を代
入して実行可能なルールに編集しなおす。ルール1−1
の変数部分$1に図8の管理体制を参照することによ
り、「メイン防災センター」を代入し、ルール2−1−
1の変数部分$1、$2に図11の防火管理者とその電
話番号を参照することにより、「山田次郎」と「876
5」を代入し、ルール8−1−1の発信部屋名称の変数
部分$1に図11の部屋名を参照することにより、「1
7FテナントA」を代入する。図20乃至図24に示す
ルールについても同様に、変数部分の信号種別に「プレ
アラーム」、発信フロア名称に「17F」をそれぞれ代
入する。このようにして編集されたガイダンス出力ルー
ルのそれぞれの属性値をガイダンス出力処理部16によ
り黒板に書き込まれた属性値と比較すると発火するルー
ルとその出力するガイダンスメッセージをWEIGHT
の値に応じてソートし列挙したのが図26(a)であ
り、火災となったときに発火するルールとその出力する
ガイダンスメッセージを列挙したのが図26(b)であ
る。
在の状態でプレアラームとなったときに発火するルール
とその出力するガイダンスメッセージを列挙したのが図
27(a)であり、火災となったときに発火するルール
とその出力するガイダンスメッセージを列挙したのが図
27(b)である。このように本発明に係る防災情報処
理装置では、ルールに変数部分を設定可能にし、故障・
警報信号の発生位置に応じて変数部分にフレーム型建物
モデルデータから得られる実数値を代入するので、ガイ
ダンス出力ルールの数を少なくすることができ、多様な
ガイダンスメッセージを出力することができる。
ュアル機能を付加した本発明の他の実施例を説明する。
図28は本発明に係る防災情報処理装置を含む全体のビ
ル管理システムの構成図、図29は本発明に係る防災情
報処理装置の他の実施例を説明するための図、図30及
び図31は全体の処理の流れを説明するための図、図3
2はガイダンス表示画面の例を示す図、図33はオンラ
インマニュアル表示画面の例を示す図である。
は、図5で説明したように中央監視設備28や入出退管
理設備29、防災盤26を接続することにより、時間と
ともにダイナミックに変化する情報をリアルタイムで受
信している。これらの情報を処理することにより、防災
情報処理装置27では、個々の空調や照明設備の状態や
部屋の在室状況など常に建物の最新の利用状況をメモリ
内に記憶することができる。また、防災情報処理装置2
7は、パソコン31を接続し、パソコン31からオペレ
ータのトレーニング用としての様々な緊急事態を想定し
た模擬信号を受信するだけでなく、必要に応じてガイダ
ンスの内容の更新を可能にすることによりシステム自体
の判断能力を向上させることができるようになってい
る。
ガイダンス機能の他、火災発生時の初期消火、避難誘導
など、緊急時におけるオペレータの正確かつ迅速な対応
の習熟を目的とした教育、訓練を行うためのトレーニン
グ機能、緊急時に緊急な操作を必要とする設備機器の操
作方法や緊急時連絡網等をオペレータの要求に応じて提
供するオンラインマニュアル機能、緊急時に提供される
メッセージの内容を熟練者が評価し、適宜、修正等を可
能にする知識獲得・学習機能を備えている。トレーニン
グ機能は、パソコン31から、災害発生を想定した模擬
信号を入力し、信号の内容とそれに応じてオペレータが
とるべき行動や判断の内容をCRT画面に表示すること
で、日常的にオペレータのスキルアップを図るものであ
る。オンラインマニュアル機能は、複雑化した設備機器
の誤操作防止を目的とし、これらの緊急時における各種
操作に関するマニュアルをオペレータのリクエストに応
じてCRT画面に表示するものである。知識獲得・学習
機能は、トレーニング機能でCRT画面に出力される受
信信号と、ガイダンスメッセージの内容を熟練者が評価
し、オペレータの習熟度やテナントの変更等に伴う建物
の使用特性の変化に応じて、メッセージの内容を追加・
変更できるようにするものである。そのために、図29
に示すように信号処理部11でパソコン31からのトレ
ーニング用模擬信号を受信処理し、ガイダンス出力部3
3と並列にトレーニング出力部34を設けている。
1により説明する。まず、中央監視設備や入出退管理設
備、防災設備など他の監視システムからの「実信号」や
パソコンからの「模擬信号」を受信すると(ステップS
61)、その受信信号の判定を行う(ステップS6
2)。模擬信号の場合には、それが建物内の何らかの異
常が発生したことを示す「警報信号」か、日常的な建物
の使用に伴い照明や電気錠等の一般設備の状態が変化し
たことを示す「一般信号」かの判定を行い(ステップS
63)、「一般信号」の場合には、無視して何も処理を
行わずステップS61に戻るが(ステップS64)、
「警報信号」の場合には、トレーニング画面の出力処理
を行う(ステップS65)。オペレータのトレーニング
は、模擬信号(仮想の緊急事態発生信号)とその時点で
の実際の建物の利用状況に基づいたメッセージをCRT
画面に出力することにより行う。模擬信号により実際の
建物の利用状況データが更新されてしまうことを避ける
ため、「一般信号」の場合は受信信号を無視し何も処理
を行わない(ステップS66)。そして、トレーニング
実施中に「実信号」の「一般信号」を受信した場合に
は、随時、建物の利用状況データを更新し(ステップS
67)、「警報信号」を受信した場合には、トレーニン
グモードを強制的に終了し、自動的にガイダンス機能に
移行する(ステップS68)。新たな「警報信号」を受
信したが、それに応じてオペレータがとるべき行動や判
断が生じない場合(ルールが発火しない場合)には、そ
の時点で表示されている画面を継続表示する(ステップ
S69)。
般信号」を受信したときには、建物の利用状況データの
みを更新するが(ステップS71)、「警報信号」を受
信したときには、ガイダンス画面の出力処理を行う(ス
テップS72)。その後、緊急事態が発生した場合に
は、トレーニングモード用の「模擬信号」は一切受け付
けず無視し(ステップS73)、「実信号」の「一般信
号」により、緊急事態発生の状況下において、時々刻々
と変化する建物の使用状況データを随時更新する(ステ
ップS74)。また、新たな「警報信号」を受信して
も、それに応じてオペレータがとるべき行動や判断が生
じない場合(ルールが発火しない場合)には、その時点
で表示されている画面を継続表示する(ステップS7
5)。なお、トレーニング画面出力処理やガイダンス画
面出力処理中、必要に応じてオペレータはトレーニング
用のCRT画面上から、オンラインマニュアル用ウイン
ドウ画面の呼び出しを行う(ステップS70、S7
6)。
理解しにくい場合に、その同一画面からメッセージの内
容をさらに詳細に解説したウインドウ画面を呼び出すこ
とのできる機能がオンラインマニュアル機能である。こ
のマニュアルは、未熟練者や高齢者でも理解しやすいよ
うに、従来のマニュアルに見られるような難解なテクニ
カルタームで構成される文章形式ではなく、絵と文章で
構成される簡易なもので、即時に理解できるものであ
る。このようなマニュアルが存在するルールは、当該ル
ールが発火しCRT画面に表示されるとき、マニュアル
が存在することをオペレータに知らせるため、また、オ
ペレータが呼び出し操作を行ったとき、該当するマニュ
アルがウインドウ画面として表示されるようにルールと
マニュアルとの対応付けをする必要がある。そのため、
ガイダンス出力ルールにおいては、例えば〔数3〕に示
すようにガイダンスメッセージの末尾に「WND:ファ
イル名称」を指定する。
生」にオンがセットされると発火し、例えば図32に示
すようにガイダンスメッセージ「オフィス棟の一般用E
LVを火災管制モードに切り替えなさい。」とともに、
オンラインマニュアル呼び出しボタンを表示する。この
ガイダンス表示画面では、画面履歴呼出しの領域とオン
ラインマニュアルの領域とを有し、画面履歴呼出しの領
域に信号の受信履歴順にそれぞれ発信日時、発信位置、
設備種別、信号種別を表示すると共に、ガイダンスを表
示中のものをブリンクさせ、そのブリンクしている受信
信号に対応する情報としてオンラインマニュアルの領域
にオンラインマニュアル呼出しボタンとガイダンスメッ
セージを優先順に列挙している。そして、オペレータが
この呼び出しボタンをクリックすれば、図33に示すよ
うにそのボタンの表示色を変化させ、ファイルELV
1.manがウインドウ形式で画面上に表示される。オ
ンラインマニュアル呼出しボタンが再度クリックされる
と、ウインドウ画面を閉じる。したがって、オンライン
マニュアル呼出しボタンは、オンラインマニュアルが用
意されているガイダンスメッセージに表示され、各オン
ラインマニュアルは、図29においてオンラインマニュ
アルデータベース32に格納されている。
する。火災報知器の誤報(非火災報)は、主にタバコの
煙や湯気、ホコリ等が原因で生じる。また、その特徴と
して比較的同一の場所で同一の原因によるものが多い。
このように「繰り返し性」の多い事象については、学習
機能により例えば各部屋の誤報の回数をカウントして誤
報メッセージの出力や火災判定レベルの補正等に反映さ
せることができる。例えば部屋毎の誤報の発生頻度を把
握するために、フレーム型建物モデルの部屋モデルの属
性のひとつに「誤報回数」を設ける。初期値は0で、誤
報が発生する度に(誤報が判明する度に)例えばオペレ
ータによる誤報入力に従って発生回数の累積をカウント
アップする。そして、誤報メッセージを出力する場合に
は、警報信号を受信すると、発信箇所(部屋)の「誤報
回数」の値を黒板の属性のひとつである「誤報回数」に
書き込み、ガイダンス出力ルールに〔数4〕のようなル
ールを記述すると、「17階東側会議室では、過去3回
の誤報が発生しています。」のように誤報に関する情報
をオペレータに提供することができる。
回数の多い部屋について、その頻度に応じて火災判定レ
ベル(火災の疑わしさを表す指標)の値に補正をかけ
る。例えば誤報の発生回数が3回以上になった部屋から
感知器の発報信号を受信した時、算出された火災判定レ
ベルから1を引いた値を黒板の属性「火災判定レベル」
にセットする。さらに、誤報の発生回数が5回以上にな
った時、同様に2を引いた値を黒板の属性「火災判定レ
ベル」にセットするなどにより、ガイダンスメッセージ
の出力内容に反映させる。勿論、上記誤報の発生回数に
ついては、適宜変更可能であることはいうまでもない。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、ガイダンスメッセージを優先度の高い順
に出力したが、ガイダンスメッセージの出力だけでな
く、ダイヤリング通報や避難誘導表示、放送の起動、そ
の他操作信号の出力にも同様に適用できることはいうま
でもない。また、オフィス棟のような一般の建物に適用
した例で説明したが、大規模の娯楽施設や公共施設その
他の建造物にも同様に適用できる。
によれば、対象となる建造物を階層構造により部品化
し、構成要素としてフロアや部屋を説明するための属性
とその属性値とを記述した建造物モデルデータや、出力
内容と該出力内容の出力条件を記述した出力ルール、属
性とその属性値を書き込むためのワーキングメモリを用
いて、信号処理手段により建造物内の設備やセンサー等
から各種警報信号を受信して建造物モデルデータを参照
しワーキングメモリに警報信号に関わる各種特性の属性
値の書き込みを行い、出力手段により出力ルールの属性
値をワーキングメモリに書き込まれた属性値と比較して
出力条件が一致した出力ルールの出力内容を出力するの
で、管理する建物の各種特性を予め登録し、警報信号を
発信した部屋の空間的特定や在室状況などを把握しリア
ルタイムに推論を実行することができる。したがって、
時間とともにダイナミックに変化する情報をリアルタイ
ムに把握しながら、的確にガイダンスメッセージ等をオ
ペレータに提供することができる。しかも、出力ルール
に変数部分を設定可能にすることにより、ルールの数や
画面の枚数等について制約を大幅に緩和することができ
る。
出力条件を規定したルールに基づいて提供し、さらに重
要度を示す係数の設定により重要度の高いものから提供
するので、オペレータには必要最小限の情報のみを伝
え、適切な手順により初期消火や避難誘導などの防災管
理業務を行うことができる。特に緊急事態が発生した状
況下において、オペレータの判断に関する負荷を大幅に
軽減することができ、その結果として建物の安全性の向
上を図ることができる。
した場合でも、火気使用の有無、喫煙の有無、在室状況
を考慮した適切なガイダンスメッセージを出力すること
ができる。例えば〔表6〕に示すような6つのケースに
ついて同一感知器からプレアラーム→火災報の順に信号
を受信したときのガイダンスメッセージは図34乃至図
39に示すような出力になる。図34はケース1のガイ
ダンスメッセージの出力例を示す図、図35はケース2
のガイダンスメッセージの出力例を示す図、図36はケ
ース3のガイダンスメッセージの出力例を示す図、図3
7はケース4のガイダンスメッセージの出力例を示す
図、図38はケース5のガイダンスメッセージの出力例
を示す図、図39はケース6のガイダンスメッセージの
出力例を示す図である。例えば火気使用あり、不在とい
う使用特性のケース1や喫煙あり、不在のケース5で
は、火災判定レベルが高くなるので、プレアラーム受信
時から火災の可能性が高いと判断したガイダンスメッセ
ージとなるが、火気使用なし、在室のケース4や喫煙が
あっても火気使用なし、在室のケース6では、火災判定
レベルが低くなるので、確認要員の派遣や各種確認のガ
イダンスメッセージが多くなる。本発明は、これらの図
に示すように発信箇所の使用特性を考慮したガイダンス
メッセージを出力することができる。
号とし、第1報との発信位置関係を「同室内」、「別の
フロア」、「隣接した部屋」、「同一階の隣接していな
い部屋」とすることで、適切なガイダンスメッセージを
出力することができる。図40はケース1の第2報受信
時のガイダンスメッセージの出力例を示す図、図41は
ケース2の第2報受信時のガイダンスメッセージの出力
例を示す図、図42はケース3の第2報受信時のガイダ
ンスメッセージの出力例を示す図、図43はケース4の
第2報受信時のガイダンスメッセージの出力例を示す図
である。同室内のケース1では火災の可能性が高いと判
断したガイダンスメッセージ、隣接した部屋のケース3
では、火災が拡大している可能性が高いと判断したガイ
ダンスメッセージになる。このように発信位置関係を考
慮したガイダンスメッセージを出力することができる。
ジのみならず、オンラインマニュアルを表示することが
できるので、緊急時というオペレータが普通の心理状態
でない時でも、ガイダンスの内容を誤解なく伝えること
ができる。しかも各種機器の操作方法が即時に理解で
き、あいまいな記憶に頼ったものでなくなるため、誤操
作を低減し、ガイダンスがCRT画面に表示されてから
実際の行動を完了するまでの時間を短縮でき、迅速な措
置、対応が可能となり、熟練者でなくとも緊急時におけ
る初期対応が可能となり、管理グレードのレベルアップ
を図ることができる。このようなオンラインマニュアル
をウインドウ形式でCRT画面上に表示しているため、
すべてのガイダンスメッセージが隠れてしまうことがな
く、複数の防災センター係員がガイダンスに基づいた行
動を手分けして実行することができる。
テムに比べてより有効な情報がオペレータに提供できる
だけでなく、緊急時において防災センターのオペレータ
にかかる膨大な負荷の軽減が実現でき、建築物の安全性
の大幅な向上を図ることができる。
示す図である。
めの図である。
図である。
ガイダンス提供の例を示す図である。
を示す図である。
図である。
図である。
す図である。
す図である。
めの図である。
である。
である。
た場合の第2報、第3報信号の発信位置関係の例を示す
平面図である。
した場合の第2報信号の発信位置関係の例を示す平面図
である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
の発火ルールと出力されるガイダンスメッセージの例を
示す図である。
の発火ルールと出力されるガイダンスメッセージの例を
示す図である。
のビル管理システムの構成図である。
例を説明するための図である。
る。
る。
図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
セージの出力例を示す図である。
セージの出力例を示す図である。
セージの出力例を示す図である。
セージの出力例を示す図である。
ジ出力システムを説明するためのである。
タ、13…ワーキングメモリ、14…知識コンパイラ、
15…ガイダンス出力ルール、16…ガイダンス出力処
理部、17…ガイダンス出力部
Claims (9)
- 【請求項1】 火災報知器その他のセンサの発報状況や
防火、防排煙設備、消火設備の作動を制御監視する防災
設備、空調や照明設備等の一般設備の運転状態を制御監
視する中央監視設備、建造物内の各部屋の入出退や使用
状況を管理する入出退管理設備等に接続され各種警報信
号や状態信号を受信して処理する防災情報処理装置であ
って、 対象となる建造物をフロアや部屋からなる階層構造によ
り部品化してそれぞれフロアや部屋を説明するための属
性とその属性値を構成要素として記述した建造物モデル
データと、 出力内容と該出力内容の出力条件を属性値の組み合わせ
で記述した複数の出力ルールと、 属性とその属性値を書き込むためのワーキングメモリ
と、 各種警報信号や状態信号を受信し建造物モデルデータを
参照して建造物モデルデータの属性値の更新やワーキン
グメモリに警報信号に関わる発信箇所の使用特性や発信
位置関係その他各種特性の属性値の書き込みを行う信号
処理手段と、 各出力ルールの属性値をワーキングメモリに書き込まれ
た属性値と比較して出力条件が一致した出力ルールの出
力内容を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする
防災情報処理装置。 - 【請求項2】 建造物モデルデータは、隣接関係の情報
を有し、信号処理手段は、第2報以降の警報信号を受信
したときに隣接関係の情報に基づき既に受信したすべて
の警報信号との隣接位置関係の属性値をワーキングメモ
リに書き込み、警報信号の発信位置関係を考慮した出力
ルールを発火させるようにしたことを特徴とする請求項
1記載の防災情報処理装置。 - 【請求項3】 建造物モデルデータは、部屋の用途や火
気使用の有無、喫煙の有無、使用状況等からなる使用特
性に関する属性とその属性値を有し、信号処理手段は、
入出退管理設備からの使用状況に応じて建造物モデルデ
ータの使用特性に関する属性値を更新し警報信号の種別
とその個数、隣接関係、使用特性に応じて火災判定レベ
ルの属性値を算出しワーキングメモリに書き込み、火災
判定レベルの属性値により火災の疑わしさを考慮した出
力ルールを発火させるようにしたことを特徴とする請求
項1記載の防災情報処理装置。 - 【請求項4】 建造物モデルデータは、部屋毎に属性と
して誤報回数を設けると共に、誤報の発生回数をカウン
トアップし、該カウント値に応じて火災判定レベルを補
正することを特徴とする請求項3記載の防災情報処理装
置。 - 【請求項5】 建造物モデルデータは、部屋毎に属性と
して誤報回数を設けると共に、誤報の発生回数をカウン
トアップし、該カウント値を応じて考慮した出力ルール
を発火させるようにしたことを特徴とする請求項1記載
の防災情報処理装置。 - 【請求項6】 出力内容は、オペレータの行動を指示す
るガイダンスメッセージであることを特徴とする請求項
1記載の防災情報処理装置。 - 【請求項7】 出力手段は、ガイダンスメッセージを解
説するマニュアルデータを有し、マニュアル呼び出しに
応じて表示出力することを特徴とする請求項6記載の防
災情報処理装置。 - 【請求項8】 出力手段は、発火した出力ルールのガイ
ダンスメッセージを呼び出しボタンと共に列挙して画面
に表示し、該呼び出しボタンをクリックすることにより
マニュアル呼び出しを行うことを特徴とする請求項7記
載の防災情報処理装置。 - 【請求項9】 災害発生を想定したトレーニング用の模
擬信号の発生手段を信号処理手段に接続し、信号処理手
段は、受信した信号が模擬信号か実信号かを判定し、出
力手段は、模擬信号で警報信号の場合に発火する出力ル
ールの出力内容を画面に出力処理することを特徴とする
請求項1記載の防災情報処理装置。
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