JP5128051B2 - 携帯端末、災害対策報知システム、サーバ、災害対策報知方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

携帯端末、災害対策報知システム、サーバ、災害対策報知方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、災害対策(災害対象法)情報をユーザに報知することが可能な携帯端末およびその制御プログラム、災害対策情報をユーザに報知するための災害対策報知システム、災害対策情報を携帯端末に送信するサーバおよびその制御プログラム、災害対策情報をユーザに報知するための災害対策報知方法、並びに、上記制御プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
従来から、災害発生時にユーザーに対する支援/補助を行う装置が知られている。
例えば、特許文献1には、構内自動交換機において、外部装置により災害を検出し、予め外部入力装置より記憶装置に記録された言語情報に応じて、各内線ごとに各国語の音声メッセージを選択して送出し、災害時の緊急警報として災害の発生の旨、避難経路、注意を与える災害時緊急警報方式が記載されている。
また、特許文献2には、地震検知センサを含む複数の災害検知センサによる検知信号を入力して現在の災害状況を判断するとともに、その災害状況に応じて、予め設定されている優先順位のメッセージ(適切な行動を指示・誘導するメッセージ)を選択し、選択されたメッセージを、画面上に表示するか、あるいは音声で出力するセキュリティ装置が記載されている。
また、特許文献3には、日常は、情報端末として使用することができると共に、管理センターの配信する防災情報を受信することができる一方、緊急時には、自動的に緊急事態の通告と共に管理センターからの災害に関する情報を受信することができる家庭用安全端末システムが記載されている。
また、特許文献4には、緊急警報放送を受信して解析し、前記緊急警報放送の解析結果にもとづいて、管轄区域内に存在する機器についての情報を収集し、収集した情報にもとづいて、機器にもとづく二次災害の危険があると認められる場合には、人に対してその旨の告知を行う緊急情報収集装置が記載されている。
特開昭59−45599号公報(昭和59年(1984)年3月14日公開) 特開平6−301875号公報(平成6年(1994)10月28日公開) 特開2003−303385号公報(平成15年(2003)10月24日公開) 特開2004−355159号公報(平成16年(2004)12月16日公開)
特許文献1〜4は何れも、自宅などのような特定の施設内に固定的に設置された装置であるので、特定の施設内においては災害発生時にユーザに対する支援/補助を行うことができるものの、ユーザが特定の施設から外出先などへ移動した場合において災害が発生したときには、ユーザに対して支援/援助を行うことができない。また、ユーザがいる場所によって、ユーザが実行すべき災害対策情報が変化する場合があるが、特許文献1〜4の装置は、ユーザがいる場所によってユーザに対する支援/援助の内容(例えば特許文献2における、適切な行動を指示・誘導するメッセージ)を変えることはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自宅などの特定の施設に限らず、外出先などにおいても、災害発生時のユーザの状況に合わせて支援/補助を行うことができ、また、ユーザがいる場所によって報知する災害対策情報を変更することができる携帯端末、災害対策報知システム、サーバ、災害対策報知方法、制御プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明の携帯端末は、上記課題を解決するために、携帯端末本体の位置を特定する位置特定手段と、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記位置特定手段によって特定された携帯端末本体の位置に応じた災害対策情報を選択して報知する災害対策報知手段とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザがいる場所に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザなどに報知することができる。したがって、ユーザがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。また、本発明に係る端末は携帯端末であるので、自宅などの特定の施設に限らず、外出先などにおいても、災害発生時のユーザの状況に合わせて支援や補助などを行うことができる。
なお、本願明細書において、「位置」とは、地球上の2次元的な位置(経度および緯度で表される位置など)、地球上の3次元的な位置(経度、緯度、および高度で表される位置)、走行中の乗り物(車や電車など)などの移動物体に対する相対的な位置などを含むものとする。
本発明の携帯端末は、災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、通信機器位置特定手段で特定された位置と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて、携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知する災害発生検知手段とをさらに備え、上記災害対策報知手段は、携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したことが災害発生検知手段で検知されたことに応答し、災害対策情報を報知するものであることが好ましい。
上記構成によれば、携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生した場合に災害対策情報がユーザなどに報知される。それゆえ、携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したときには、ユーザなどが、災害の発生位置を確認することなく、災害対策情報が報知されたことに基づいて携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したと認識することができる。
また、上記構成によれば、携帯端末本体の位置またはその近傍とは異なる位置で災害が発生した場合には災害対策情報がユーザに報知されない。それゆえ、ユーザに、自分のいる位置で災害が発生したかもしれないという不安を与えることがない。
本発明の携帯端末は、上記災害対策報知手段は、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記災害の内容を識別し、その災害の内容と携帯端末本体の位置とに基づいて災害対策情報を選択するものであることが好ましい。
上記構成によれば、上記災害対策報知手段が、災害の内容と携帯端末本体の位置とに基づいて災害対策情報を選択してユーザに報知するので、災害内容および携帯端末本体の位置の両方に応じた災害対策情報をユーザに報知できる。
本発明の携帯端末は、上記災害対策情報を記憶する災害対策記憶手段と、上記放送受信手段で受信された緊急警報放送の信号から上記災害対策情報を取得して上記災害対策記憶手段に記憶させる第1の災害対策取得手段とをさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、災害対策報知手段からユーザに報知される災害対策情報の選択肢(複数の災害対策情報)が緊急警報放送によって提供される。これにより、複数の端末のユーザに報知する災害対策情報を、放送局で一括して追加および/または変更することができる。
本発明の携帯端末は、上記災害対策情報を入力するための災害対策入力手段と、上記入力された災害対策情報を記憶する災害対策記憶手段とをさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザなどが、自分専用の災害対策情報を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。これにより、例えば、ユーザなどが、自分専用の災害対策情報として、特定の場所から特定の物を持ち出す災害対策情報(「台所の流し台の下にある防災グッズを確保」など)を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。その結果、冷静さを欠いている災害発生時に持ち出すべき物(例えば防災グッズ、現金、通帳、印鑑など)の置き場所が分からなくなることを避けることができる。
なお、本発明の携帯端末は、携帯端末の製造時に登録された複数の災害対策情報を記憶する災害対策記憶手段を備え、災害対策情報の選択肢が固定されていてもよい。ただし、上述したようにユーザおよび/または放送局から災害対策情報を取得するようになっている方が、災害対策情報を容易に追加あるいは変更することができるので、好ましい。
本発明の携帯端末は、上記災害対策情報を入力するための災害対策入力手段と、ネットワークを介して携帯端末本体と通信可能なサーバに上記災害対策情報を記憶させるために、上記災害対策入力手段によって入力された災害対策情報をサーバへ送信する災害対策送信手段と、サーバに記憶された災害対策情報をサーバから取得する第2の災害対策取得手段とをさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、ユーザが、自分専用の災害対策情報を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。これにより、例えば、ユーザが、自分専用の災害対策情報として、特定の場所から特定の物を持ち出す災害対策情報(「台所の流し台の下にある防災グッズを確保」など)を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。その結果、冷静さを欠いている災害発生時に持ち出すべき物(例えば防災グッズ、現金、通帳、印鑑など)の置き場所が分からなくなることを避けることができる。
また、上記構成では、サーバの記憶内容が失われないように管理しておく(例えばサーバのバックアップをとっておく)ことで、携帯端末本体に入力された災害対策情報が失われることを容易に回避できる。
本発明の携帯端末は、携帯端末本体と通信可能な外部の通信機器の位置を特定する通信機器位置特定手段と、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置またはその近傍での災害の発生に応答して、複数の災害対策情報の中から、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置に応じた災害対策情報を選択して外部の通信機器に送信する災害対策送信手段とを備えていてもよい。
上記構成によれば、特定された外部の通信機器の位置またはその近傍で災害が発生したときに、複数の災害対策情報の中から、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置に応じた災害対策情報を外部の通信機器のユーザに報知することができる。したがって、外部の通信機器のユーザがいる場所に応じて最適な災害対策情報を外部の通信機器のユーザに報知し、最適な支援や援助などを外部の通信機器のユーザに対して行うことができる。
本発明の携帯端末は、災害対策情報を報知するように指示するための報知指示手段をさらに備え、上記災害対策報知手段は、上記報知指示手段によって災害対策情報を報知するように指示されたときには、位置特定手段によって特定された携帯端末本体の位置に応じた災害対策情報を報知するものであってもよい。
上記構成によれば、ユーザなどが、ある特定の場所にいて、この場所にいるときに災害が発生したらどんな災害対策情報を実行したらよいのだろうかと思ったときに、報知指示手段を用いて災害対策情報を報知するように指示すれば、その場所に応じた災害対策情報を文字メッセージや音声メッセージによって知ることができる。したがって、災害が発生していないときに、災害が発生した時を想定した災害訓練を行ったり、災害対策情報を予め学習したりすることができる。
本発明の災害対策報知システムは、上記の課題を解決するために、ネットワークを介して互いに通信可能な携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムであって、上記携帯端末が、携帯端末本体の位置を特定して、携帯端末本体の位置情報をサーバに送信する位置情報送信手段と、サーバから送信された災害対策情報を受信して報知する報知手段とを備え、上記サーバが、携帯端末の位置情報を携帯端末から取得する位置情報取得手段と、予め用意された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置情報に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信する災害対策送信手段とを備えることを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザなどがいる場所に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザなどに報知することができる。したがって、ユーザなどがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。また、本発明に係る端末は携帯端末であるので、自宅などの特定の施設に限らず、外出先などにおいても、災害発生時のユーザの状況に合わせて支援や補助などを行うことができる。
本発明の災害対策報知システムは、上記携帯端末が、災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、上記位置情報取得手段で取得された携帯端末の位置情報と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知し、災害が発生したことをサーバに通知する災害発生通知手段とをさらに備え、上記サーバの災害対策送信手段は、災害が発生したことが携帯端末の災害発生通知手段から通知されたことに応答して災害対策記憶手段に記憶された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置情報に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するものであることが好ましい。
上記構成によれば、サーバが放送受信手段や災害発生検知手段を備える必要がないので、サーバの構成を簡素化できる。
本発明の災害対策報知システムは、上記携帯端末が、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記災害の内容を識別し、その災害の内容をサーバへ送信する災害内容送信手段をさらに備え、上記サーバの災害対策送信手段が、携帯端末から送信された災害の内容および携帯端末の位置情報に基づいて災害対策情報を選択するものであることが好ましい。
上記構成によれば、上記サーバの災害対策送信手段が、災害の内容と携帯端末本体の位置とに基づいて災害対策情報を選択するので、災害内容および携帯端末の位置の両方に応じた災害対策情報をユーザに報知できる。
本発明の災害対策報知システムは、上記携帯端末の位置情報送信手段は、携帯端末本体の位置情報をサーバへ所定のタイミングで送信するものであり、上記サーバは、災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、位置情報取得手段で取得された携帯端末の位置情報と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて、携帯端末の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知する災害発生検知手段とをさらに備え、上記災害対策送信手段は、携帯端末の位置またはその近傍で災害が発生したことが災害発生検知手段で検知されたことに応答して、災害対策記憶手段に記憶された複数の災害対策情報の中から携帯端末の位置に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するものであってもよい。
上記構成によれば、携帯端末が放送受信手段や災害発生検知手段を備える必要がないので、携帯端末の構成を簡素化できる。
本発明の災害対策報知システムは、上記災害対策送信手段が、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記災害の内容を識別し、その災害の内容と携帯端末の位置とに基づいて災害対策情報を選択するものであることが好ましい。
上記構成によれば、上記災害対策送信手段が、災害の内容と携帯端末本体の位置とに基づいて災害対策情報を選択するので、災害内容および携帯端末の位置の両方に応じた災害対策情報をユーザなどに報知できる。
本発明のサーバは、上記の課題を解決するために、携帯端末に対してネットワークを介して災害対策情報を送信するサーバであって、携帯端末の位置情報を携帯端末から取得する位置情報取得手段と、予め用意された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置情報に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信する災害対策送信手段とを備えることを特徴としている。
本発明の災害対策報知方法は、上記の課題を解決するために、携帯端末が災害対策情報を報知する方法であって、携帯端末本体の位置を特定するステップと、予め用意された複数の災害対策情報の中から、特定された携帯端末本体の位置に応じた災害対策情報を選択して報知するステップとを含むことを特徴としている。本発明の制御プログラムは、災害対策情報を報知するための携帯端末の制御プログラムであって、上記方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのものである。本発明の記録媒体は、上記制御プログラムを記録したものである。
本発明の災害対策報知方法は、上記の課題を解決するために、ネットワークを介して互いに通信可能な携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムにおいて災害対策情報を報知する方法であって、上記携帯端末が、携帯端末本体の位置を特定して、携帯端末本体の位置情報をサーバに送信するステップと、上記サーバが、携帯端末の位置情報を携帯端末から取得するステップと、上記サーバが、予め用意された複数の災害対策情報の中から携帯端末の位置に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するステップと、上記携帯端末が、サーバから送信された災害対策情報を受信して報知するステップとを含むことを特徴としている。本発明の制御プログラムは、携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムにおいて災害対策情報を報知するためのサーバの制御プログラムであって、携帯端末の位置情報を携帯端末から取得するステップと、災害が発生したときに、予め用意された複数の災害対策情報の中から携帯端末の位置に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するステップとを上記方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのものである。本発明の記録媒体は、上記制御プログラムを記録したものである。
本発明に係る携帯端末、災害対策報知システム、サーバ、災害対策報知方法、制御プログラム、および記録媒体は、以上のように、携帯端末本体(携帯端末)の位置を特定し、携帯端末本体(携帯端末)の位置に応じた災害対策情報を選択して携帯端末本体(携帯端末)のユーザなどに報知するようになっているので、ユーザなどがいる場所に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザなどに報知することができる。したがって、ユーザなどがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。また、ユーザの端末が携帯端末であるので、自宅などの特定の施設に限らず、外出先などにおいても、災害発生時のユーザの状況に合わせて支援や補助などを行うことができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態に係る携帯端末について図1ないし図4に基づいて説明すると以下の通りである。
ここでは、本発明の一実施形態に係る携帯端末として、携帯電話機について説明する。本実施形態に係る携帯電話機は、通常の携帯電話の機能に加えて、地上波デジタルテレビジョン放送、地上波デジタルラジオ放送、および地上波デジタルデータ放送(以下、これら3つをまとめて「地上波デジタル放送」と呼ぶ)を受信する地上波デジタル放送受信機能と、地上波デジタル放送の信号として緊急警報放送を行なっていることを示す信号(より詳細には緊急警報放送フラグ)を受信したときに災害が発生したことを検知する災害発生検知機能と、携帯電話機の位置を特定する位置特定機能と、災害対策情報(災害に対処する方法)の情報を文字の表示によってユーザに報知する災害対策報知機能とを備えるものである。
図1に示すように、本実施形態に係る携帯電話機30は、地上波デジタル放送・携帯電話用アンテナ1、分波器2、チューナ(放送受信手段)3、信号処理部4、音声処理部5、音声出力部6、無線部7、通信制御部8、画像処理部9、撮像部10、発光部11、主制御部12、記憶部13、表示部14、GPS(global positioning system)用アンテナ15、GPS受信部16、操作部(災害対策入力手段、報知指示手段)17、および時計部18を備えている。
地上波デジタル放送・携帯電話用アンテナ1は、地上波デジタル放送の放送局から送信された地上波デジタル放送波を受信すると共に、携帯電話通信システムの基地局との間で携帯電話通信の電波を送受信するためのものである。分波器2は、地上波デジタル放送・携帯電話用アンテナ1で受信された電波を地上波デジタル放送波および携帯電話通信の電波に分離してそれぞれチューナ3および無線部7に送るものである。
チューナ3は、後述する主制御部12のチューナ制御部21からの指示に応じて、地上波デジタル放送・携帯電話用アンテナ1にて所定の周波数の電波(地上波デジタル放送の信号)を受信し、受信した信号を復調した後、信号処理部4へと出力する。チューナ3は、災害が発生したときに放送局から地上波デジタル放送波に乗せて送信される緊急警報放送フラグおよび緊急警報記述子を受信可能である。緊急警報記述子には、緊急警報エリア(緊急警報放送の対象地域)を示す地域情報が含まれている。緊急警報エリアは、緊急警報放送によってそのエリアの人々に災害の発生を通知することが必要なエリア、すなわちそのエリアの人々が災害に対処することが必要なエリアであり、携帯電話機30本体(以下、適宜「自端末」と称する)の位置またはその近傍のエリアである。また、緊急警報記述子には、緊急警報放送のサービス情報(サービスIDなど)も含まれている。上記地域情報は、より詳細には、予め定められた複数の地域コードから選ばれる、緊急警報エリアに対応する地域コードである。
また、チューナ3は、災害が発生したときに放送局から地上波デジタルデータ放送として放送される緊急警報放送の信号を受信可能である。地上波デジタル放送では、複数のビットストリーム信号を多重化して送信するようになっているので、信号処理部4へ出力される信号は、複数のビットストリーム信号が多重化された状態となっている。チューナ3は、待機状態では、節電のために導通が停止(オフ)されているが、後述するように、携帯電話通信の基地局からチューナ起動要求を受信すると、起動するようになっている。
信号処理部4は、チューナ3から送られた多重化されたビットストリーム信号を個々のビットストリーム信号に分離する。信号処理部4は、分離したビットストリーム信号のうち、地上波デジタルテレビジョン放送波および地上波デジタルラジオ放送波に含まれる音声情報のビットストリーム信号(音声データ)を音声処理部5へ送り、地上波デジタルテレビジョン放送波に含まれる映像情報のビットストリーム信号(映像データ)を画像処理部9へ送り、地上波デジタルデータ放送波に含まれる文字情報のビットストリーム信号(文字データ)を主制御部12へ送る。
音声処理部5は、地上波デジタルテレビジョン放送または地上波デジタルラジオ放送の受信時には、信号処理部4から入力される地上波デジタルテレビジョン放送または地上波デジタルラジオ放送の音声データ(例えばMPEG−2 AAC形式の音声データ)を復号して、音声出力部6へ出力する。また、音声処理部5は、通話時には、無線部7から入力された通話相手の音声データを復号して音声出力部6へ出力すると共に、図示しない音声入力部から入力されたユーザの音声データを符号化して無線部7へと出力する。なお、通話時には、ユーザの発する音声が、図示しない音声入力部によって音声データに変換され、音声処理部5へと出力される。
音声出力部6は、地上波デジタルテレビジョン放送または地上波デジタルラジオ放送の受信時に、地上波デジタルテレビジョン放送または地上波デジタルラジオ放送の音声データを音声に変換して出力する。また、音声出力部6は、通話時には、通話相手の音声データを音声に変換して出力する。音声出力部6は、例えば、スピーカと、アンプなどの音声出力処理回路とで構成される。
無線部7は、携帯電話通信の信号として、通話時の音声信号および電子メールの信号を送受信するものである。無線部7は、通話時には、外部からアンテナ1および分波器2を介して受信した通話相手の音声信号を復調し、復調した音声データを音声処理部5に出力すると共に、音声処理部5から受信したユーザ(本携帯電話機30のユーザ)の音声データを無線送信に適した形式に変調し、変調された音声信号を、分波器2およびアンテナ1を介して外部に送信する。
無線部7は、待機状態では、間欠的な通信動作を継続することで、携帯電話通信の基地局から送信される信号を常に監視するようになっている。
また、無線部7は、電子メールの受信時には、外部からアンテナ1および分波器2を介して受信した電子メールの信号を復調し、復調したデータを主制御部12に出力する。また、無線部7は、電子メールの送信時には、主制御部12から受信した電子メールのデータを無線送信に適した形式に変調し、変調された信号を、分波器2およびアンテナ1を介して外部に送信する。通信制御部8は、無線部7の動作を制御する。
画像処理部9は、信号処理部4から入力される映像データ(例えばMPEG−4 Visual形式の映像データ)を復号化して、表示部14へ出力する。また、画像処理部9は、撮像部10での撮像処理により得られた映像信号を処理する機能も有している。
撮像部10は、撮像時に、被写体を撮影して映像データを生成し、画像処理部9に出力する。発光部11は、撮像時に、必要に応じて発光する。これら撮像部10および発光部11は、携帯電話機30のカメラ機能を実現するためのものであり、省略可能である。
主制御部12は、チューナ3、音声処理部5、通信制御部8、および画像処理部9を制御すると共に、災害対策情報をユーザに報知する処理を行うものである。主制御部12は、図示しないメモリ(例えばRAM(Random Access Memory))に記憶されたプログラムを図示しないCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。主制御部12の詳細な構成については後述する。
主制御部12は、地上波デジタルデータ放送の受信時には、信号処理部4から送られた地上波デジタルデータ放送の文字データを文字の画像データとして表示部14に出力する機能を備えている。また、主制御部12は、電子メールの送信時や受信時に電子メールの内容を示すデータを表示部14に出力したり、操作メニューの画面のデータを表示部14に出力したりする機能も備えている。
記憶部13は、例えば、主制御部12のCPUで実行されるプログラム、プログラムで利用される設定データや入力データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを記憶するものであり、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどで実現される。記憶部13の詳細な構成についても後述する。
表示部14は、地上波デジタルテレビジョン放送の受信時に、画像処理部9から入力される映像データに基づいて映像を表示する。また、地上波デジタルデータ放送の受信時に、主制御部12から入力される地上波デジタルデータ放送の文字データを文字の画像として表示する。また、表示部14は、電子メールの送信時や受信時に電子メールの内容を表示したり、操作メニューの画面を表示したりする機能も備えている。また、表示部14は、災害対策情報を表示する機能も備えている。
GPS用アンテナ15は、GPS衛星からの信号を受信するものである。GPS受信部16は、GPS用アンテナ15でGPS衛星からの信号を受信し、後述する位置情報取得部23へ送るものである。
操作部17は、ユーザが命令や文字を入力するためのボタンやタッチパネルなどの入力デバイスである。この操作部17をユーザが操作することによって操作部17に入力された命令や文字を、操作部17は主制御部12へと出力する。操作部17は、ユーザが災害対策情報を記憶部13に入力するための入力手段として使用できる。
操作部17は、防災訓練モードボタン28を備えている。防災訓練モードボタン28は、それをユーザが押下することで防災訓練モードの動作を実行させる指示(テスト要求)を主制御部12(より詳細には、後述する災害対策情報報知部25)へ送ることができるものである。すなわち、防災訓練モードボタン28は、携帯電話機30本体に対して防災訓練モードで動作するように(災害対策情報を報知するように指示するように)ユーザが指示するための報知指示手段としても機能する。
時計部18は、現在時刻を計測するものである。
次に、記憶部13および主制御部12について、詳細に説明する。
記憶部13は、災害対策情報記憶部(災害対策記憶手段)19と電話帳データベース(DB)20とを含んでいる。
災害対策情報記憶部19は、複数の災害対策情報(災害対策法)と、複数の災害内容と複数の自端末の位置との組み合わせの各々に応じてその災害対策情報をユーザに報知すべきかの情報(選択ルール)とを記憶している。災害内容とは、災害の種類(地震、津波、洪水、火災など)や災害の規模(震度など)などである。自端末の位置の種類の例としては、特定の建物(自宅、会社、それ以外の建物)内の位置、地下、屋外、乗り物(自家用車、バス、電車など)内の位置、特定の地形の位置(海岸、川岸、山岸)などが挙げられる。災害対策情報としては、2次災害の防止(ガスの元栓を締める)、防災グッズや資産(現金等)の確保、避難経路の確認・避難、車のキーを付けたままにしておく(何で?)、被災地外への連絡(災害伝言ダイヤルや災害伝言掲示板への登録)、避難指示者の確認(「誰の指示に従うのか?」)などが挙げられる。
自端末の位置の種類の例(自宅、会社、それ以外の建物、地下、屋外、自家用車、バス、電車、海岸、川岸、山岸)、災害内容の例(地震、津波、洪水、火災)、災害対策情報の例、および選択ルールの例を表1に示す。
Figure 0005128051
上記表中の各セルに記載されている番号は、自端末の位置と災害内容との組み合わせに応じてユーザに報知される以下の災害対策情報を示す。
1 台所に行ってガスの元栓を締める
2 台所の流し台の下にある防災グッズを確保
3 和室にある箪笥の2段目の引出しにある現金、通帳、印鑑を確保
4 屋外に出る
5 避難所に向かう
6 災害伝言ダイヤルに電話
7 災害伝言掲示板に登録
8 構内放送に耳を澄ます
9 エレベータそばのロッカーにある防災グッズを確保
10 フロア責任者の指示に従う
11 避難経路を確認
12 車を路肩に止める
13 キーを付けたままにしておく
14 安全地域に移動する
例えば、自端末の位置が「山岸」であり、災害内容が「火災」である場合、ユーザに報知される災害対策情報は、5,6,7の災害対策情報、すなわち「避難所に向かう」,「災害伝言ダイヤルに電話」,「災害伝言掲示板に登録」という3つのメッセージである。
災害対策情報記憶部19に災害対策情報を記憶させる方法としては、(1)放送局32から災害対策情報を緊急警報放送の放送波、あるいは緊急警報放送にリンクした地上波デジタルデータ放送の放送波に乗せて携帯電話機30に送信する方法、(2)基地局から災害対策情報をメッセージとして携帯電話機30に送信する方法、(3)ホームセキュリティサーバから災害対策情報をメッセージとして携帯電話機30に送信する方法、(4)ユーザが操作部17を用いて事前登録する方法などが挙げられる。災害対策情報記憶部19に災害対策情報を記憶させる方法として少なくとも1つの方法が使用可能であればよいが、本実施形態では、(1)および(4)の方法が使用可能となっている。
ただし、(1)の方法、すなわち、チューナ3で災害対策情報を含む緊急警報放送の信号が受信されたときに、災害対策情報報知部25が緊急警報放送の信号から災害対策情報を取得して災害対策情報記憶部19に記憶させる方法が使用可能となっていることが好ましい。これにより、ユーザに報知される災害対策情報の選択肢(複数の災害対策情報)が緊急警報放送によって提供される。それゆえ、複数の端末のユーザに報知する災害対策情報を、放送局32で一括して追加および/または変更することができる。
また、(4)の方法、すなわち、ユーザが操作部17を用いて災害対策情報を事前登録する方法が使用可能となっていることが好ましい。これにより、ユーザが、自分専用の災害対策情報を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。これにより、例えば、ユーザが、自分専用の災害対策情報として、特定の場所から特定の物を持ち出す災害対策情報(「台所の流し台の下にある防災グッズを確保」など)を登録し、災害発生時にその災害対策情報を確認することができる。その結果、冷静さを欠いている災害発生時に持ち出すべき物(例えば防災グッズ、現金、通帳、印鑑など)の置き場所が分からなくなることを避けることができる。
なお、表1における1〜14の災害対策情報のうち、1、3、9の災害対策情報は、ユーザが操作部17を用いて登録したものであり、他の災害対策情報は、緊急警報放送によって提供されたものである。
電話帳データベース20は、携帯電話機30と通信可能な他の電話機の所有者(個人、法人など)について、他の電話機を所有する所有者の名称(個人の氏名、個人のニックネーム、法人の名称など)と、その所有者の固定電話(他の電話機が固定電話である場合には他の電話機そのもの、他の電話機が携帯電話機である場合には他の電話機の所有者が所有する固定電話)の市外局番を含む電話番号と、その所有者のメールアドレス(他の電話機で利用可能なメールシステムにおけるメールアドレス、あるいは電話機以外の通信機器(コンピュータなど)で利用可能なメールシステムにおけるメールアドレス)とを関連付けて格納しているものである。所有者の固定電話の電話番号に含まれる市外局番は、所有者の連絡先住所を含む地域を特定するための地域情報として利用することができる。
なお、本実施形態の携帯電話機30は、GPSを用いて他の電話機から他の電話機の位置情報を取得し、その位置情報に基づいて、他の電話機に対して、災害対策情報を示す電子メールを他の電話機の所有者のメールアドレスに送信するようになっている。そのため、電話帳データベース20には、他の電話機からその位置情報を取得するための情報(例えば他の電話機の電話番号)とその所有者のメールアドレスとが関連付けられて格納されていればよい。したがって、例えば、他の携帯電話機の所有者の名称は、電話帳データベース20に格納されていなくてもよい。
また、携帯電話機30は、他の電話機から取得した他の電話機の位置情報の代わりに、電話帳データベース20に格納された地域情報に基づいて、他の電話機に対して、災害対策情報を示す電子メールを他の電話機の所有者のメールアドレスに送信するようになっていてもよい。この場合、地域情報が他の電話機の所有者のメールアドレスと関連付けられて電話帳データベース20に格納されていればよい。したがって、(1)他の携帯電話機の所有者の名称が電話帳データベース20に格納されていない構成、(2)所有者の連絡先住所を含む地域を特定するための地域情報として、所有者の固定電話の電話番号に含まれる市外局番に代えて、個人所有者の自宅または勤務先の郵便番号、法人所有者の所在地の郵便番号などのような情報が電話帳データベース20に格納されている構成などであってもよい。
また、災害対策情報を示す電子メールを他の電話機の所有者のメールアドレスに送信する代わりに、災害対策情報を示す電子メールを他の電話機の(所有者の)電話番号に送信したり、災害対策情報を示す音声信号を他の電話機の(所有者の)電話番号に送信したりしてもよい。その場合、他の電話機の(所有者の)電話番号と、その所有者の固定電話の電話番号とが関連付けられて電話帳データベース20に格納されていればよい。
主制御部12は、チューナ制御部21、緊急警報放送フラグ検出部22、位置情報取得部(位置特定手段)23、緊急警報エリア判定部(災害発生検知手段)24、災害対策情報報知部(災害対策報知手段、第1の災害対策取得手段、災害対策送信手段)25、災害対策情報登録部26、および緊急警報対象者検索部(通信機器位置特定手段)27を含んでいる。
チューナ制御部21は、チューナ3のオン/オフを制御すると共に、チューナ3の受信周波数(チューナ3にて復調される電波の周波数)を制御する。チューナ制御部21は、無線部7で受信した信号を受け取り、無線部7でチューナ起動要求が受信されたことを検出する。そして、チューナ制御部21は、無線部7でチューナ起動要求を受信されたことを検出すると、チューナ3を起動させる。
また、チューナ制御部21は、緊急警報エリア判定部24で携帯電話機30本体が緊急警報エリアにあると判定されたときに、チューナ3の受信チャネルを緊急警報放送のチャンネルに切り替えるようにチューナ3を制御する。これにより、緊急警報放送の信号が、チューナ3で受信され、信号処理部4で処理される。緊急警報放送の信号には、災害内容および災害対策情報(選択ルールを含む)が含まれている。
緊急警報放送フラグ検出部22は、チューナ3で受信され信号処理部4で処理された地上デジタル放送の信号を受け取り、その信号に含まれる緊急警報放送フラグを検出する。また、緊急警報放送フラグ検出部22は、緊急警報放送フラグを検出すると、地上デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子を緊急警報エリア判定部24に送る。
位置情報取得部23は、自端末の位置情報を特定するものであり、GPS受信部16から送られたGPS衛星の信号に基づいて自端末の緯度および経度の情報を位置情報として取得する。また、自端末の位置情報を取得する方法としては、(1)GPS受信部16を用いて自端末の位置情報を取得する方法以外に、(2)建物や歩道などに取り付けられたRFID(Radio Frequency-Identification;例えばアクティブ型の無線IC(Integrated Circuit)タグ)から位置情報を取得する方法、(3)電車の自動改札機、バスのICカード乗車券読み取り機、自動車の盗難防止システムなどに取り付けられたRFID読み取り装置から位置情報を取得する方法、(4)携帯電話機30に最も近い基地局(携帯電話機30と無線通信する基地局)の識別情報(CSID;Cell Station Identifier)に基づいて自端末の位置情報を取得する方法、(5)店舗などに設置された無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)のアクセスポイントと通信して、アクセスポイントから位置情報を取得する方法などを用いることができる。近い将来、Suica(登録商標)やICOCA(登録商標)などのようなICカード乗車券の機能を携帯電話機に搭載することが計画されている。携帯電話機30にICカード乗車券の機能を搭載した場合、位置情報取得部23は、ICカード乗車券の機能を利用する方法((3)の方法の1種)により、容易に「電車に乗っているか?」「バスに乗っているか?」といった情報を取得することができる。
本実施形態の位置情報取得部23は、(1)〜(4)の方法で自端末の位置情報を取得することができるようになっている。なお、位置情報取得部23は、(1)〜(5)等の方法から選ばれる1つまたは複数の方法で自端末の位置情報を取得することができるようになっていればよい。
位置情報取得部23で取得される位置情報としては、(1)の方法によって取得される緯度・経度の情報;(1)の方法によって取得される緯度・経度の情報と、予め登録されたユーザの自宅や会社などの緯度・経度の情報とを比較することによって得られる、「ユーザが自宅にいるか?」「ユーザが会社にいるか?」などの情報;(2)の方法によって、建物(例えばデパートの入り口)に付けられたRFIDから取得される「建物の中に入っているか?(例えばデパートに入っているか?)」「屋外にいるか?(建物の中にいないか?)」といった情報;(4)の方法によって地下の基地局の識別情報(CSID)から取得される「地下にいるか?」という情報;(3)の方法によって自動車(自家用車)の盗難防止システムのRFID読み取り装置から取得される「自動車に乗っているか?」という情報;(3)の方法によって電車の自動改札機やバスのICカード乗車券読み取り機から取得される「電車に乗っているか?」「バスに乗っているか?」といった情報;(1)の方法によって取得される緯度・経度の情報と、地形情報とから得られる「海岸にいるか?」「川岸にいるか?」「山岸(山中のがけ、あるいは、山の端の水に臨んで岸となっているところ)にいるか?」といった情報;などが挙げられる。
また、位置情報取得部23は、緊急警報対象者検索部27で見つかった緊急警報対象者の位置情報を緊急警報対象者検索部27から取得し、緊急警報エリア判定部24へ送る。
緊急警報エリア判定部24は、受信した緊急警報記述子から緊急警報エリアの地域コード(地域情報)を取得し、取得された緊急警報エリアの地域コードと位置情報取得部23で取得された自端末の位置情報とを比較することで、自端末が緊急警報エリアにあるか否か(自端末の位置またはその近傍で災害が発生したか)を判定する。
災害対策情報報知部25は、自端末の位置またはその近傍で災害が発生したことが緊急警報エリア判定部24で検知されたときに、緊急警報放送の信号を信号処理部4から受け取り、その信号に含まれる複数の災害対策情報を災害対策情報記憶部19に記憶させる。また、災害対策情報報知部25は、受信した緊急警報放送の信号に基づいて発生した災害の内容を識別する。そして、災害対策情報報知部25は、記憶部13に記憶された災害対策情報の選択ルールに従い、記憶部13に記憶された災害対策情報の中から、位置情報取得部23で取得された自端末の位置情報と、識別された災害の内容とに応じた災害対策情報を選択する。また、災害対策情報報知部25は、災害対策情報をユーザに報知する。災害対策情報報知部25が災害対策情報をユーザに報知する方法としては、災害対策情報のメッセージを表示部14に表示する方法や、災害対策情報のメッセージを音声出力部6から音声出力する方法などが挙げられる。また、これら方法を組み合わせてもよい。また、複数の災害対策情報のメッセージを表示する場合、複数のメッセージを順次表示してもよく、複数のメッセージを同時に表示してもよい。
また、災害対策情報報知部25は、緊急警報対象者検索部27によって特定された他の電話機の位置またはその近傍で災害が発生したときに、複数の災害対策情報の中から、緊急警報対象者検索部27によって特定された他の電話機の位置に応じた災害対策情報を選択して他の電話機に送信する。より詳細には、災害対策情報報知部25は、電話帳データベース20に登録された他の電話機のユーザの中から緊急警報対象者が緊急警報対象者検索部27によって見つけられた場合に、位置情報取得部23から緊急警報対象者の位置情報を受け取り、災害対策情報記憶部19に記憶された複数の災害対策情報の中から、緊急警報対象者の位置情報に応じた災害対策情報を選択し、選択した災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を緊急警報対象者のメールアドレスに送信する(あるいは選択した災害対策情報を音声信号として緊急警報対象者の電話機に送信する)ことによって、選択した災害対策情報を緊急警報対象者に報知する。
また、災害対策情報報知部25は、災害が発生していなくとも、防災訓練モードボタン28によって災害対策情報報知部25に対して防災訓練モードで動作する指示(テスト要求)が送られたときには、位置情報取得部23によって特定された携帯電話機30本体の位置に応じた災害対策情報をユーザに報知するようになっている。
災害対策情報登録部26は、操作部17から入力された災害対策情報を災害対策情報記憶部19に記憶させる。
緊急警報対象者検索部27は、記憶部13の電話帳DB19に記憶された電話帳を照会し、電話帳に登録された人の電話機(携帯端末本体と通信可能な外部の通信機器)の位置を特定し、電話帳に登録された人の電話機の中から緊急警報エリアに位置する電話機を探し、緊急警報エリアに位置する電話機を持つ人を緊急警報対象者とする。緊急警報対象者検索部27が他の電話機の位置情報を取得する方法としては、(1)GPSの情報を送信可能な他の電話機と通信することにより、他の電話機からGPSの情報を位置情報として取得する方法、(2)他の電話機の市外局番に基づいて他の電話機の地域情報を特定する方法などを用いることができる。
次に、携帯電話機30が緊急警報放送を受信してユーザに報知する方法の概略について図2に基づいて説明する。
まず、災害(地震や津波など)が発生すると、官庁の端末(図中では「官庁」と記す)33が災害発生を放送局32および携帯電話通信網の網装置31(通信キャリアの交換機など;図中では「網」と記す)に連絡(通知)する。放送局32は、災害発生の通知を受けると、緊急警報放送フラグ(および緊急警報記述子)を地上波デジタル放送の放送波に乗せて携帯電話機(図中では「端末」と記す)30へ送出する。次に、網装置31が、携帯電話機30に対してチューナ起動要求(チューナを起動せよという命令)を送信する。このチューナ起動要求は、電子メールで送信してもよく、携帯電話通信網の基地局と携帯電話機30との間の制御チャンネルを通じて送信してもよい。携帯電話機30は、チューナ起動要求を受けると、チューナ3を起動させる。携帯電話機30は、緊急警報放送フラグをチューナ3で受信すると、自端末の位置と、緊急警報記述子に含まれている地域コードとを比較し、これらが合致している場合には、所定のチャンネルの緊急警報放送の信号をチューナ3で受信する。携帯電話機30にて、自端末の位置情報に基づいて災害対策情報がユーザに報知される。
次に、本実施形態の災害対策報知方法について、図3のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の災害対策報知方法は、携帯電話機30自身が緊急警報エリア判定を行い、携帯電話機30内の記憶部13に予め登録されているか、あるいは緊急警報放送によって携帯電話機30で受信され記憶部13に記憶されている災害対策情報を報知する場合である。
まず、チューナ制御部21は、無線部7でチューナ起動要求が受信されたか否かを常にチェックする(S1)。そして、携帯電話機30が待機状態であるときに、チューナ制御部21が、無線部7でチューナ起動要求が受信されたことを検出すると、チューナ制御部21がチューナ3を起動させ(S2)、地上波デジタル放送の信号をチューナ3で受信する。
次いで、緊急警報放送フラグ検出部22が、信号処理部4から出力された地上波デジタル放送の信号を受信して、値が1である緊急警報放送フラグ(緊急警報放送用起動フラグ)を受信したか否か(地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報放送フラグが1であるか否か)をチェックする(S3)。なお、ユーザが地上波デジタルテレビジョン放送を視聴している時には、既にチューナ3が起動されているので、チューナ3を起動させることなく、緊急警報放送フラグ検出部22による緊急警報放送フラグのチェック(S3)を行う。
値が1である緊急警報放送フラグを受信したこと(緊急警報放送フラグが1であること)を緊急警報放送フラグ検出部22が検出すると、緊急警報エリア判定部24が、緊急警報放送フラグと共に放送局32から送出された緊急情報記述子(受信トランスポートストリームのPMT(Program Map Table)にある記述子領域1の緊急情報記述子)を緊急警報放送フラグ検出部22から受け取り、受け取った緊急情報記述子から緊急警報エリアの地域コード("area_code")を取得する(S4)。また、位置情報取得部23が、例えば、GPSの情報、RFIDの情報(RFIDあるいはRFID読み取り装置から取得される情報)、基地局の情報(CSID;基地局が発信している自局を示す情報)などを用いて自端末の位置情報を取得する(S5)。
次いで、緊急警報エリア判定部24が、緊急警報エリア判定部24で取得した地域コードと、位置情報取得部23により取得された自端末の位置情報とを比較することにより、携帯電話機30が緊急警報エリアに入っているかどうかを判定する(S6)。すなわち、緊急警報エリア判定部24は、例えば、地域コードを住所情報(例えば「大阪市中央区△×1丁目」)に変換し、GPSを用いて取得された自端末の位置情報(経度および緯度の情報)を住所情報に変換し、これら2つの住所情報を比較することで自端末が緊急警報エリアに入っているかどうかを判定する。なお、緊急警報エリア判定部24は、例えば、GPSを用いて取得された自端末の位置情報(経度および緯度の情報)を地域コード(郵便番号情報)に変換し、緊急警報エリア判定部24で取得した地域コード(郵便番号情報)と比較することで、自端末が緊急警報エリアに入っているかどうかを判定するようにしても良い。
そして、S6において、緊急警報エリア判定部24によって携帯電話機30が緊急警報エリアに入っていると判定された場合には、チューナ制御部21が、信号処理部4から出力された緊急情報記述子を含む地上波デジタル放送の信号を受信して、緊急警報記述子に記述されているサービスにチューナ3の受信チャンネル(受信サービス)を切り替える(S7)。そして、地上波デジタル放送として放送された緊急警報放送をチューナ3が受信し、災害対策情報報知部25が、信号処理部4が出力した緊急警報放送の信号を受け取り、緊急警報放送の信号から災害対策情報を抽出して災害対策情報記憶部19に記憶させる(S8)。
次に、災害対策情報報知部25が、信号処理部4が出力した緊急警報放送の信号を受け取り、緊急警報放送の信号から災害内容を導き出した後、位置情報取得部23により取得された自端末の位置情報と、緊急警報放送から導き出した災害内容とに基づき、災害対策情報記憶部19に記憶された複数の災害対策情報の中から少なくとも1つの災害対策情報を選択し、選択した緊急対策情報をユーザに報知する(S9)。
他方、S6において、緊急警報エリア判定部24によって携帯電話機30が緊急警報エリアに入っていないと判定された場合には、緊急警報対象者検索部27が電話帳データベース20を照会して、電話帳データベース20に登録された、他の電話機の使用者の名称、その使用者の固定電話の電話番号、およびその使用者のメールアドレスと、それに対応する他の電話機の位置情報とを取得し(S10)、取得された位置情報に基づいて、電話帳データベース20に登録された電話機の使用者の中に緊急警報対象者がいるか(緊急警報エリアに入っている電話機の使用者がいるか)を判断する(S11)。
なお、前述したように、携帯電話機30は、電話帳データベース20に格納された地域情報に基づいて、他の電話機に対して、災害対策情報を示す電子メールを他の電話機の所有者のメールアドレスに送信するようになっていてもよい。その場合には、緊急警報対象者検索部27は、電話帳データベース20に格納された地域情報、例えば固定電話の市外局番に基づいて、電話帳データベース20に登録された電話機の使用者の中に緊急警報対象者がいるか(緊急警報エリアに入っている電話機の使用者がいるか)を判断する。
そして、S11において、電話帳データベース20に登録された電話機の使用者の中に緊急警報対象者がいると判断された場合には、緊急警報対象者検索部27が緊急警報対象者がいることをチューナ制御部21に通知し、チューナ制御部21が、信号処理部4から出力された緊急情報記述子を含む地上波デジタル放送の信号を受信して、緊急警報記述子に記述されているサービスにチューナ3の受信チャンネル(受信サービス)を切り替える(S12)。そして、地上波デジタル放送として放送された緊急警報放送をチューナ3が受信し、災害対策情報報知部25が、信号処理部4が出力した緊急警報放送の信号を受け取り、緊急警報放送の信号から災害対策情報を抽出して災害対策情報記憶部19に記憶させる(S13)。
次に、災害対策情報報知部25が、信号処理部4が出力した緊急警報放送の信号を受け取り、緊急警報放送の信号から災害内容を導き出した後、位置情報取得部23を介して緊急警報対象者検索部27から他の電話機の位置情報を受け取り、取得された他の電話機の位置情報と、緊急警報放送から導き出した災害内容とに基づき、災害対策情報記憶部19に記憶された複数の災害対策情報の中から少なくとも1つの災害対策情報を選択し、選択した緊急対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を作成して、緊急警報対象者のメールアドレスへ送信する(S14)。あるいは、選択した災害対策情報を音声信号として緊急警報対象者の電話機に送信する。なお、S11において、緊急警報対象者がいないと判断された場合には、災害対策メールを送信することなく処理を終了する。
以上のように、本実施形態の携帯電話機30は、ユーザの位置に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザに報知することができる。それゆえ、ユーザがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。
本実施形態の携帯電話機30は、防災訓練モードの動作を行うことが可能である。防災訓練モードの動作について、図4に基づいて説明する。
まず、災害対策情報報知部25が、テスト要求がある、すなわち、ユーザによる防災訓練モードボタン28の押下があるまで待機する(S21)。ユーザによる防災訓練モードボタン28の押下があると、位置情報取得部23が自端末の位置情報を取得する(S22)。次いで、災害対策情報報知部25が、位置情報取得部23により取得された自端末の位置情報に基づき、災害対策情報記憶部19に記憶された複数の災害対策情報の中から少なくとも1つの災害対策情報を選択し、選択した緊急対策情報をユーザに報知する(S23)。
以上の防災訓練モードの動作を行うことにより、ユーザが、ある特定の場所(例えばデパートの中)にいて、この場所にいるときに災害が発生したらどんな災害対策情報を実行したらよいのだろうかと思ったときに、防災訓練モードボタン28を押せば、その場所に応じた災害対策情報を文字メッセージや音声メッセージによって知ることができる。したがって、災害が発生していないときに、災害が発生した時を想定した災害訓練を行ったり、災害対策情報を予め学習したりすることができる。
なお、本実施形態の携帯電話機30は、電話帳データベース20に登録された電話機の使用者の中から緊急警報対象者を検索し、緊急警報対象者に災害対策メールを送信する機能を備えていたが、この緊急警報対象者に災害対策メールを送信する機能は省略可能である。ただし、緊急警報対象者に災害対策メールを送信する機能を備えていることが好ましい。すなわち、携帯電話機30と通信可能な外部の通信機器の位置をGPSの情報や市外局番などを用いて特定する通信機器位置特定手段と、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置またはその近傍で災害が発生したときに、複数の災害対策情報の中から、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置に応じた災害対策情報を選択して外部の通信機器に電子メールや音声信号などとして送信する災害対策送信手段とを備えていることが好ましい。これにより、特定された外部の通信機器の位置またはその近傍で災害が発生したときに、複数の災害対策情報の中から、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置に応じた災害対策情報を外部の通信機器のユーザに報知することができる。したがって、外部の通信機器のユーザがいる場所に応じて最適な災害対策情報を外部の通信機器のユーザに報知し、最適な支援や援助などを外部の通信機器のユーザに対して行うことができる。
なお、通信機器位置特定手段が他の通信機器(電話機など)の位置情報を取得して他の通信機器の位置を特定する場合、通信機器位置特定手段が他の通信機器の位置情報を取得する方法としては、(1)位置情報を知りたい他の通信機器(電話機など)に対して順次、位置情報を要求し取得する方法、(2)他の通信機器の位置情報が登録されているサーバにアクセスして取得する方法などを用いることができる。また、(2)の方法としては、株式会社NTTドコモが提供している「いまどこサービス(登録商標)」の専用ソフト検索を利用し、専用ソフトから位置情報サービスセンタ(位置情報が登録されているサービスセンタ)へアクセスして、PHS(Personal Handy phone System)端末の位置情報を取得する方法や、KDDI株式会社が提供している携帯電話用アプリケーションソフト「TeamFactory」のGPS機能を利用してサーバにアクセスして位置情報を取得するする方法などが挙げられる。
また、本実施形態の携帯電話機30は、ユーザからの要求に応じて防災訓練モードの動作を行う機能を備えていたが、この防災訓練モードの動作を行う機能は省略可能である。
また、本実施形態の携帯電話機30は、入力された災害対策情報(操作部17を用いてユーザが入力した災害対策情報や、緊急警報放送の信号から取得された災害対策情報など)を携帯電話機30内の災害対策情報記憶部19に記憶させるようになっていた。しかしながら、携帯電話機30は、入力された災害対策情報を、ネットワークを介して携帯電話機30本体と通信可能なサーバへ送信してサーバに記憶させ、必要時にサーバから取得するようになっていてもよい。すなわち、携帯電話機30は、操作部17でユーザによって入力された災害対策情報を、ネットワークを介して携帯電話機30本体と通信可能なサーバに記憶させるために、上記サーバへ送信する災害対策情報送信部(災害対策送信手段)をさらに備え、災害対策情報報知部25が、サーバに記憶された災害対策情報をサーバから取得する第2の災害対策取得手段として機能する構成であってもよい。この構成では、サーバの記憶内容が失われないように管理しておく(例えばサーバのバックアップをとっておく)ことで、携帯電話機30に入力された災害対策情報が失われることを容易に回避できる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の災害対策報知システムは、携帯電話通信網34を介して互いに通信可能な携帯電話機40およびサーバ50とを備えている。なお、本実施形態の災害対策報知システムでは、携帯電話機40とサーバ50とが携帯電話通信網31を介して通信するようになっているが、携帯電話機40とサーバ50とは、無線LANなどのような他のネットワークを介して通信可能であってもよい。また、サーバ50は、直接的に携帯電話通信網34に接続されていてもよく、インターネットなどを介して携帯電話通信網34に接続されていてもよい。
携帯電話機40は、記憶部13、主制御部12、および操作部17に代えて、記憶部43、主制御部42、および操作部47を備えている以外は、実施の形態1の携帯電話機30と同様の構成を備えている。
記憶部43は、記憶部13から災害対策情報記憶部19を省いたものである。
主制御部42は、実施の形態1の主制御部12に対し、位置情報取得部23および災害対策情報報知部25をそれぞれ、位置情報取得部(位置情報送信手段、災害内容送信手段)46および報知部(報知手段)45で置き換え、災害対策情報登録部26および緊急警報対象者検索部27を省いたものである。
位置情報取得部46は、GPS受信部16から送られたGPS衛星の信号などに基づいて携帯電話機40本体の位置を特定し、携帯電話機40本体の位置情報をサーバ50に送信する。さらに、位置情報取得部46は、信号処理部4から送られた地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子に基づいて携帯電話機40本体の位置またはその近傍で発生した災害の内容を識別し、その災害の内容をサーバ50へ送信する。
緊急警報エリア判定部(災害発生通知手段)24は、位置情報取得部46で取得された携帯電話機40本体の位置情報と、チューナ3で受信された地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子の地域コード(地域情報)に基づいて、携帯電話機40本体が緊急警報エリア(災害が発生した場所あるいはその近傍)にあるかを判定する。すなわち、緊急警報エリア判定部24は、携帯電話機40本体の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知する。そして、緊急警報エリア判定部24は、携帯電話機40本体の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知すると、災害が発生したことをサーバ50に通知する。
報知部45は、サーバ50から送信された災害対策情報を受信してユーザに報知する。より詳細には、報知部45は、サーバ50から送信された災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を受信し、その災害対策メールを自動開封し、災害対策メールの内容(文字のメッセージ、音声のメッセージなど)を表示部14または音声出力部6から出力させることによりユーザに報知する。
サーバ50は、携帯電話機40との通信を行うための通信部51と、主制御部52と、記憶部53とを備えている。
主制御部52は、位置情報取得部(位置情報取得手段)54と、災害対策情報送信部(災害対策送信手段)55とを備えている。位置情報取得部54は、通信部51を介して携帯電話機40から携帯電話機40の位置情報および災害内容を取得し、災害対策情報送信部55に送る。
災害対策情報送信部55は、災害が発生したときに、記憶部53に記憶された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得部54によって取得された携帯電話機40の位置情報に応じた災害対策情報を選択し、通信部51から携帯電話機40に送信する。また、災害対策情報送信部55は、災害が発生したことが携帯電話機40の緊急警報エリア判定部24から通知されたときに、予め用意された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得部54によって取得された携帯電話機40の位置情報に応じた災害対策情報を選択し、通信部51から携帯電話機40に送信する。また、災害対策情報送信部55は、携帯電話機40から送信された災害内容および携帯電話機40の位置情報に基づいて災害対策情報を選択する。
次に、携帯電話機40が緊急警報放送を受信してユーザに災害対策情報を報知する方法の概略について図6に基づいて説明する。
まず、災害(地震や津波など)が発生すると、官庁の端末33が災害発生を放送局32および携帯電話通信網の網装置31に通知する。放送局32は、災害発生の通知を受けると、緊急警報放送フラグ(および緊急警報記述子)を地上波デジタル放送の放送波に乗せて携帯電話機(図中では「端末」と記す)40へ送出する。次に、網装置31が、携帯電話機40に対してチューナ起動要求を送信する。このチューナ起動要求は、電子メールで送信してもよく、携帯電話通信網の基地局と携帯電話機40との間の制御チャンネルを通じて送信してもよい。携帯電話機40は、チューナ起動要求を受けると、チューナ3を起動させる。携帯電話機40は、緊急警報放送フラグをチューナ3で受信すると、自端末の位置と、緊急警報記述子に含まれている地域コードとを比較し、これらが合致している場合には、所定のチャンネルの緊急警報放送の信号をチューナ3で受信する。次いで、携帯電話機40が自端末の位置情報をサーバ50に送信し、その位置情報に基づいてサーバ50が災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を携帯電話機40に送信する。携帯電話機40にて、災害対策メールが開封されて、災害対策情報がユーザに報知される。
次に、本実施形態の災害対策報知方法について、図7のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の災害対策報知方法は、携帯電話機40が緊急警報エリア判定を行い、サーバ50内の記憶部53に予め登録されている災害対策情報をユーザに報知する場合である。
まず、携帯電話機40(端末)では、チューナ制御部21が、無線部7でチューナ起動要求が受信されたか否かを常にチェックする(S31)。そして、携帯電話機30が待機状態であるときに、チューナ制御部21が、無線部7でチューナ起動要求が受信されたことを検出すると、チューナ制御部21がチューナ3を起動させ(S32)、地上波デジタル放送の信号をチューナ3で受信する。
次いで、緊急警報放送フラグ検出部22が、信号処理部4から出力された地上波デジタル放送の信号を受信して、値が1である緊急警報放送フラグを受信したか否か(地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報放送フラグが1であるか否か)をチェックする(S33)。なお、ユーザが地上波デジタルテレビジョン放送を視聴している時には、既にチューナ3が起動されているので、チューナ3を起動させることなく、緊急警報放送フラグ検出部22による緊急警報放送フラグのチェック(S33)を行う。
値が1である緊急警報放送フラグを受信したこと(緊急警報放送フラグが1であること)を緊急警報放送フラグ検出部22が検出すると、緊急警報エリア判定部24が、緊急警報放送フラグと共に放送局32から送出された緊急情報記述子を緊急警報放送フラグ検出部22から受け取り、受け取った緊急情報記述子から緊急警報エリアの地域コードを取得する(S34)。また、位置情報取得部46が、例えば、GPSの情報、RFIDの情報、基地局の情報(CSID)などを用いて自端末の位置情報を取得する(S35)。また、位置情報取得部46は、信号処理部4から送られた地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子に基づいて携帯電話機40本体の位置またはその近傍で発生した災害の内容を識別する。
次いで、緊急警報エリア判定部24が、緊急警報エリア判定部24で取得した地域コードと、位置情報取得部46により取得された自端末の位置情報とを比較することにより、携帯電話機40が緊急警報エリアに入っているかどうかを判断する(S36)。
緊急警報エリア判定部24によって携帯電話機30が緊急警報エリアに入っていると判定された場合には、位置情報取得部46が、自端末の位置情報および災害内容をサーバ50に送信する(S37)。
その後、携帯電話機40では、チューナ制御部21が、信号処理部4から出力された緊急情報記述子を含む地上波デジタル放送の信号を受信して、緊急警報記述子に記述されているサービスにチューナ3の受信チャンネル(受信サービス)を切り替える(S38)。そして、地上波デジタル放送として放送された緊急警報放送をチューナ3が受信し、災害対策情報報知部25が、信号処理部4が出力した緊急警報放送の信号を受け取り、緊急警報放送の信号に含まれる情報を記憶部43に記憶させる(S39)。
一方、サーバ50では、S37の後、位置情報取得部54が、携帯電話機40から送信された携帯電話機40の位置情報および災害内容を受信して災害対策情報送信部55へ送る(S43)。そして、災害対策情報送信部55が、携帯電話機40の位置情報および災害内容に基づいて、記憶部53に記憶された複数の災害対策情報の中から少なくとも1つの災害対策情報を選択し(S44)、選択した災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を作成して携帯電話機40に送信する(S45)。
携帯電話機40では、S39の後、災害対策メールを受信するまで待ち(S40)、災害対策メールを受信すると、その災害対策メールを自動開封して(S41)、災害対策メールの内容(文字のメッセージ、音声のメッセージなど)を表示部14または音声出力部6から出力させることによりユーザに報知する(S42)。
以上のように、本実施形態の災害対策報知システムは、ユーザの位置に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザに報知することができる。それゆえ、ユーザがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。また、上記構成では、サーバがチューナや緊急警報エリア判定部などを備える必要がないので、サーバの構成を簡素化できる。
なお、本実施形態の災害対策報知システムにおいて、災害対策情報送信部55で選択される災害対策情報は、予め(選択の前に)用意されていればよい。したがって、災害対策情報送信部55で選択される災害対策情報は、サーバ50内の記憶部53に記憶されていてもよく、携帯電話機40内の記憶部43に記憶され災害対策情報送信部55から取得できるようになっていてもよい。また、災害対策情報をサーバ50内の記憶部53に記憶させる場合、記憶部53に最初から災害対策情報が記憶されていてもよく、何らかの装置からサーバ50へ災害対策情報を入力して記憶部53に記憶させてもよく、操作部17を用いてユーザが入力した災害対策情報などを携帯電話機40からサーバ50に転送してサーバ50内の記憶部53に記憶させてもよい。また、災害対策情報を携帯電話機40内の記憶部43に記憶させる場合、記憶部43に最初から災害対策情報が記憶されていてもよく、サーバ50から携帯電話機40へ災害対策情報を入力して記憶部43に記憶させてもよく、操作部17を用いてユーザが入力した災害対策情報や緊急警報放送の信号から報知部45で取得された災害対策情報などを記憶部43に記憶させてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図8ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1または2にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の災害対策報知システムは、携帯電話通信網34を介して互いに通信可能な携帯電話機60およびサーバ70とを備えている。なお、本実施形態の災害対策報知システムでは、携帯電話機60とサーバ70とが携帯電話通信網31を介して通信するようになっているが、携帯電話機60とサーバ70とは、無線LANなどのような他のネットワークを介して通信可能であってもよい。また、サーバ70は、直接的に携帯電話通信網34に接続されていてもよく、インターネットなどを介して携帯電話通信網34に接続されていてもよい。
携帯電話機60は、主制御部42に代えて主制御部62を備えている以外は、実施の形態2の携帯電話機40と同様の構成を備えている。
主制御部62は、実施の形態2の主制御部42に対し、位置情報取得部46を位置情報取得部(位置情報送信手段)66で置き換え、チューナ制御部21、緊急警報放送フラグ検出部22、および緊急警報エリア判定部24を省いたものである。
位置情報取得部66は、GPS受信部16から送られたGPS衛星の信号などに基づいて携帯電話機60本体の位置を特定し、携帯電話機60本体の位置情報をサーバ70に送信する。なお、携帯電話機60本体の位置情報をサーバ70に送信するタイミングとしては、所定時間経過毎、所定距離移動毎、所定の時刻となったとき、所定の地域に入ったとき、CSIDが変わったとき、RFIDから位置情報を取得したとき、ユーザによって位置情報の登録指示があったとき、ユーザによって携帯電話機60本体の電源オフ操作または電源オン操作がされたとき、サーバ70から位置情報の登録指示があったときなど、如何なるタイミングであっても良く、これらのタイミングの中から1つまたは複数をユーザが選択し、それを所定のタイミングとして設定するようにしても良い。
報知部45は、サーバ70から送信された災害対策情報を受信してユーザに報知する。より詳細には、報知部45は、サーバ70から送信された災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を受信し、その災害対策メールを自動開封し、災害対策メールの内容(文字のメッセージ、音声のメッセージなど)を表示部14または音声出力部6から出力させることによりユーザに報知する。
サーバ70は、実施の形態2のサーバ50に対し、主制御部52を主制御部72で置き換え、地上波デジタル放送用アンテナ71、チューナ76(放送受信手段)、および信号処理部77を追加したものである。
地上波デジタル放送用アンテナ71は、地上波デジタル放送の放送局から送信された地上波デジタル放送波を受信するためのものである。チューナ76は、後述する主制御部72からの指示に応じて、地上波デジタル放送用アンテナ71にて所定の周波数の電波を受信し、受信した信号を復調した後、信号処理部77へと出力する。チューナ76は、災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、緊急警報フラグ、および緊急警報記述子を受信可能である。信号処理部77へ出力される信号は、複数のビットストリーム信号が多重化された状態となっている。
信号処理部77は、チューナ76から送られた多重化されたビットストリーム信号を個々のビットストリーム信号に分離する。信号処理部77は、分離したビットストリーム信号のうち、地上波デジタルデータ放送波に含まれる文字情報のビットストリーム信号(文字データ)、例えば緊急警報放送の放送波に含まれる災害内容情報や災害対策情報などを主制御部72へ送る。
主制御部72は、実施の形態2の主制御部52に対し、位置情報取得部54を位置情報取得部(位置情報取得手段)74で置き換え、緊急警報放送フラグ検出部73および緊急警報エリア判定部(災害発生検知手段)75を追加したものである。
位置情報取得部74は、通信部51を介して携帯電話機60から携帯電話機60の位置情報を取得し、災害対策情報送信部55および緊急警報エリア判定部75に送る。
緊急警報放送フラグ検出部73は、チューナ76で受信され信号処理部77で処理された地上デジタル放送の信号を受け取り、その信号に含まれる緊急警報放送フラグを検出する。また、また、緊急警報放送フラグ検出部73は、緊急警報放送フラグを検出すると、地上デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子を緊急警報エリア判定部75に送る。
緊急警報エリア判定部75は、位置情報取得部74によって携帯電話機60から取得された携帯電話機60の位置情報と、チューナ76で受信された地上デジタル放送の信号に含まれる緊急警報記述子の地域コード(地域情報)とに基づいて、携帯電話機60が緊急警報エリア(災害が発生した場所あるいはその近傍)にあるかを判定する。すなわち、緊急警報エリア判定部75は、携帯電話機60の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知する。
災害対策情報送信部55は、携帯電話機60の位置またはその近傍で災害が発生したことが緊急警報エリア判定部75で検知されたときに、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記災害の内容を識別し、予め用意された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得部74によって取得された携帯電話機60の位置と識別された災害の内容とに応じた災害対策情報を選択して携帯電話機60に送信する。
次に、携帯電話機60が緊急警報放送を受信してユーザに災害対策情報を報知する方法の概略について図9に基づいて説明する。
この場合、携帯電話機60は、携帯電話機60本体の位置情報をサーバ70に所定のタイミングで送信し続ける。
そして、災害(地震や津波など)が発生すると、官庁の端末33が災害発生を放送局32に通知する。放送局32は、災害発生の通知を受けると、緊急警報放送フラグ(および緊急警報記述子)を地上波デジタル放送の放送波に乗せてサーバ70へ送出する。サーバ70は、緊急警報放送フラグをチューナ76で受信すると、携帯電話機60の位置と、緊急警報記述子に含まれている地域コードとを比較し、これらが合致している場合には、所定のチャンネルの緊急警報放送の信号をチューナ76で受信する。
次いで、サーバ70が災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を携帯電話機60に送信する。携帯電話機60にて、対策メールが開封されて、災害対策情報がユーザに報知される。
次に、本実施形態の災害対策報知方法について、図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の災害対策報知方法は、携帯電話機60が定期的に位置情報をサーバに送信し、サーバ70が、緊急警報エリア判定を行い、災害対策情報をユーザに報知する場合である。
まず、携帯電話機60(端末)では、位置情報取得部66が、位置情報を送信すべきタイミングであるか否かを判定する(S51)。位置情報を送信すべきタイミングであれば、位置情報取得部66が、例えば、GPSの情報、RFIDの情報、基地局の情報(CSID)などを用いて携帯電話機60本体の位置情報を取得し(S52)、サーバ70へ送信する(S53)。S51〜S53の処理は、災害対策メールを受信するまで繰り返す(S54)。
一方、サーバ70では、位置情報取得部74が、携帯電話機60から送信された携帯電話機60の位置情報を受信する(S57)たびに、位置情報を更新する(S58)。そして、値が1である緊急警報放送フラグを受信したこと(緊急警報放送フラグが1であること)を緊急警報放送フラグ検出部73が検出すると、緊急警報エリア判定部75が、緊急警報放送フラグと共に放送局32から送出された緊急情報記述子を緊急警報放送フラグ検出部73から受け取り、受け取った緊急情報記述子から緊急警報エリアの地域コードを取得する(S60)。
次いで、緊急警報エリア判定部75が、緊急警報エリア判定部75で取得した地域コードと、位置情報取得部74により取得された携帯電話機60の位置情報とを比較することにより、携帯電話機60が緊急警報エリアに入っているかどうかを判定する(S61)。携帯電話機30が緊急警報エリアに入っている場合には、災害対策情報送信部55が、携帯電話機40の位置情報および災害内容に基づいて、記憶部53に記憶された複数の災害対策情報の中から少なくとも1つの災害対策情報を選択し(S62)、選択した災害対策情報を含む電子メール(災害対策メール)を作成して携帯電話機40に送信する(S63)。なお、携帯電話機30が緊急警報エリアに入っていない場合には、災害対策メールを送信することなく、処理を終了する。
携帯電話機60では、S53の後、災害対策メールを受信するまで待ち(S54)、災害対策メールを受信すると、その災害対策メールを自動開封して(S55)、災害対策メールの内容(文字のメッセージ、音声のメッセージなど)を表示部14または音声出力部6から出力させることによりユーザに報知する(S56)。
以上のように、本実施形態の災害対策報知システムは、ユーザの位置に応じて最適な災害対策情報を選択してユーザに報知することができる。それゆえ、ユーザがいる場所に応じた最適な支援や援助などをユーザに対して行うことができる。また、上記構成では、携帯電話機がチューナや緊急警報エリア判定部などを備える必要がないので、携帯電話機の構成を簡素化できる。
なお、本実施形態の災害対策報知システムにおいて、災害対策情報送信部55で選択される災害対策情報は、予め(選択の前に)用意されていればよい。したがって、災害対策情報送信部55で選択される災害対策情報は、サーバ70内の記憶部53に記憶されていてもよく、携帯電話機60内の記憶部43に記憶され災害対策情報送信部55から取得できるようになっていてもよい。また、災害対策情報をサーバ70内の記憶部53に記憶させる場合、記憶部53に最初から災害対策情報が記憶されていてもよく、何らかの装置からサーバ70へ災害対策情報を入力して記憶部53に記憶させてもよく、サーバ70で緊急警報放送の信号から災害対策情報を取得して記憶部53に記憶させてもよく、操作部17を用いてユーザが入力した災害対策情報などを携帯電話機60からサーバ70に転送してサーバ70内の記憶部53に記憶させてもよい。また、災害対策情報を携帯電話機60内の記憶部43に記憶させる場合、記憶部43に最初から災害対策情報が記憶されていてもよく、サーバ70で緊急警報放送の信号から取得された災害対策情報を携帯電話機60へ入力して記憶部43に記憶させてもよく、操作部17を用いてユーザが入力した災害対策情報などを記憶部43に記憶させてもよい。
また、上述の説明では、携帯端末の位置および災害内容の両方に基づいて災害対策情報を選択する場合について説明したが、これに限るものではなく、携帯端末の位置のみに基づいて災害対策情報を選択するようにしてもよい。ただし、上述した各実施形態のように、携帯端末の位置および災害内容の両方に基づいて災害対策情報を選択する方が、携帯端末の位置および災害内容に応じた災害対策情報をユーザに報知できる点で好ましい。
また、本発明の携帯端末および災害対策報知システムは、地上波デジタル放送を利用した災害発生検知機能以外の災害発生検知機能を備えていてもよい(この構成では地上波デジタル放送受信機能を備えていなくてもよい)。他の災害発生検知機能としては、上記の地上波デジタルデータ放送を利用したもの以外に、地上波デジタルデータ放送以外の放送(例えば、BS(放送衛星)デジタルデータ放送、地上アナログデータ放送)として行なわれた緊急警報放送の信号を受信したときに災害が発生したことを検知するもの;基地局からの制御信号に基づいて災害が発生したことを検知するもの;災害発生を知らせる電子メールを受信したことによって災害が発生したことを検知するもの;キー操作に基づいて災害が発生したことを検知するもの;地震検知センサ(振動センサ)や火災検知センサなどのセンサを利用して災害が発生したことを検知するものなどが挙げられる。
ただし、本発明の携帯端末および災害対策報知システムは、地上波デジタル放送の信号に含まれる緊急警報放送の対象地域(携帯端末本体の位置またはその近傍)を示す地域情報(緊急警報記述子など)と、携帯端末の位置情報とに基づいて、携帯端末本体の位置またはその近傍で災害が発生したことを検知するようになっていることが好ましい。これにより、携帯端末の位置またはその近傍で災害が発生した場合にのみ災害対策情報がユーザに報知される。それゆえ、携帯端末の位置またはその近傍で災害が発生したときには、ユーザが、災害の発生位置を確認することなく、災害対策情報が報知されたことに基づいて携帯端末の位置またはその近傍で災害が発生したと認識することができる。また、携帯端末の位置またはその近傍とは異なる位置で災害が発生した場合には災害対策情報がユーザに報知されない。それゆえ、ユーザに、自分のいる位置で災害が発生したかもしれないという不安を与えることがない。
また、本発明の携帯端末は、携帯電話機以外の機器(例えばPDA(Personal Digital Assistant)やノートパソコンなど)であってもよい。
また、本発明の携帯端末は、乾電池、食品、医薬品などの防災グッズの使用期限(使用推奨期限、消費期限など)が切れているか否かを防災グッズの情報に基づいてチェックし、使用期限が切れている場合には、使用期限が切れていることをユーザに報知する期限切れ報知部をさらに備えていてもよい。防災グッズが乾電池を含む場合には、期限切れをチェックする方法として、予めユーザが入力した乾電池の生産日の情報に基づいて乾電池が生産日から所定の期間(生産日から使用推奨期限までの期間)を経過しているか否かに基づいて乾電池の使用期限(使用推奨期限)が切れているか否かをチェックする方法を用いることができる。また、防災グッズが食品および/または医薬品を含む場合には、期限切れをチェックする方法として、予めユーザが入力した食品および/または医薬品の消費期限の情報に基づいて食品および/または医薬品が消費期限を経過しているか否かに基づいて食品および/または医薬品の使用期限(消費期限)が切れているか否かをチェックする方法を用いることができる。また、使用期限が切れていることをユーザに報知する方法としては、防災訓練モードにおいて使用期限が切れていることを知らせるメッセージを表示する方法、使用期限が切れた時点でブザーを鳴らす方法などを用いることができる。
また、ユーザに報知される災害対策情報のメッセージ(表示される文字のメッセージおよび/または音声メッセージ)を、携帯端末の位置によって変えるだけでなく、災害対処の緊急度に応じて変えるようにしてもよい。すなわち、例えば、津波や火災などの災害が間近に迫っている場合などのように災害対処の緊急度が高い場合と、地震が発生したが津波や火災などが携帯端末のユーザの間近に迫っていない場合などのように災害対処の緊急度が低い場合とで、ユーザに報知される災害対策情報のメッセージを変えてもよい。より詳細には、例えば、災害対策情報のメッセージに優先度を付け、災害対処の緊急度が低い場合には、優先度の高いメッセージと優先度の低いメッセージとを併せてユーザに報知し、災害対処の緊急度が高い場合には、優先度の低いメッセージ(例えば「元栓を締める」)をユーザに報知せず、優先度の高いメッセージ(例えば「避難する」)のみをユーザに報知するようにしてもよい。
また、ユーザに報知される災害対策情報のメッセージを、携帯端末の位置によって変えるだけでなく、現在時刻によって変えるようにしてもよい。例えば、昼と夜とでメッセージを変えてもよい。
また、ユーザに報知される災害対策情報として選択された災害対策情報に応じて携帯端末の動作を制御するようにしてもよい。例えば、通話ボタン又は決定ボタンを備える携帯電話機において、「災害伝言ダイヤルに電話」という災害対策情報のメッセージが選択されているときに(すなわち「災害伝言ダイヤルに電話」という災害対策情報のメッセージがユーザに報知されているときに)、ユーザが通話ボタン又は決定ボタンを操作すれば携帯電話機が自動的に災害伝言ダイヤルに発信するように、携帯電話機の動作を制御してもよい。また、決定ボタンを備え、かつネットワークアクセス機能(インターネットへのアクセス機能など)を備える携帯電話機において、「災害伝言掲示板に登録」というメッセージが選択されているときに、ユーザが決定ボタンを操作すれば、携帯電話機が自動的にネットワーク上の災害伝言掲示板にアクセスするように、携帯電話機の動作を制御してもよい。また、決定ボタンを備え、かつナビゲーション機能を備える携帯電話機において、「避難所に向かう」というメッセージが選択されているときに、ユーザが決定ボタンを操作すれば、携帯電話機が避難所へのナビゲーションを開始するように、携帯電話機の動作を制御してもよい。
最後に、携帯電話機30・40・60の主制御部12・42・62およびサーバ50・70の主制御部52・72は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機30・40・60またはサーバ50・70は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機30・40・60またはサーバ50・70の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、携帯電話機30・40・60またはサーバ50・70に供給し、携帯電話機30・40・60またはサーバ50・70内のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機30・40・60またはサーバ50・70を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、災害対策(災害対象法)情報をユーザに報知することが可能な携帯端末およびその制御プログラム、災害対策情報をユーザに報知するための災害対策報知システム、災害対策情報を携帯端末に送信するサーバおよびその制御プログラム、災害対策情報をユーザに報知するための災害対策報知方法、並びに、上記制御プログラムを記録した記録媒体において、携帯端末の位置に制限なく、最適な災害対策情報をユーザに報知するために利用することができる。
本発明の実施の一形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における、官庁による災害発生の通知から携帯電話機によるユーザへの災害対策報知に至るまでの通信の流れを示す図である。 本発明の実施の一形態に係る災害対策報知方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における防災訓練モードの動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る災害対策報知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態における、官庁による災害発生の通知から携帯電話機によるユーザへの災害対策報知に至るまでの通信の流れを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る災害対策報知方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る災害対策報知システムの構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態における、官庁による災害発生の通知から携帯電話機によるユーザへの災害対策報知に至るまでの通信の流れを示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る災害対策報知方法の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
3 チューナ(放送受信手段)
12 主制御部
13 記憶部
17 操作部(災害対策入力手段、報知指示手段)
19 災害対策情報記憶部(災害対策記憶手段)
23 位置情報取得部(位置特定手段)
24 緊急警報エリア判定部(災害発生検知手段または災害発生通知手段)
25 災害対策情報報知部
(災害対策報知手段、第1の災害対策取得手段、災害対策送信手段)
27 緊急警報対象者検索部(通信機器位置特定手段)
28 防災訓練モードボタン(報知指示手段)
30 携帯電話機
32 放送局
40 携帯電話機
42 主制御部
43 記憶部
45 報知部(報知手段)
46 位置情報取得部(位置情報送信手段、災害内容送信手段)
47 操作部
50 サーバ
52 主制御部
53 記憶部
54 位置情報取得部(位置情報取得手段)
55 災害対策情報送信部(災害対策送信手段)
60 携帯電話機
62 主制御部
66 位置情報取得部(位置情報送信手段)
70 サーバ
72 主制御部
74 位置情報取得部(位置情報取得手段)
75 緊急警報エリア判定部(災害発生検知手段)
76 チューナ(放送受信手段)

Claims (20)

  1. 携帯端末の位置を特定する位置特定手段と、
    上記位置特定手段によって特定された上記携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、上記携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して報知する災害対策報知手段とを備え、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記位置特定手段によって特定される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする携帯端末。
  2. 上記災害対策報知手段は、自宅、会社、建物、地下、屋外、車、バス、電車、海岸、川岸、山岸から選択された複数の場所を上記携帯端末の位置の種類とし、上記自然災害の種類と当該位置の種類とに応じて上記災害対策情報を選択して報知することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 自然災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、
    位置特定手段によって特定された上記携帯端末の位置と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことを検知する災害発生検知手段とをさらに備え、
    上記災害対策報知手段は、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことが災害発生検知手段で検知されたことに応答し、災害対策情報を報知し、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記自然災害の種類を識別し、識別した上記自然災害の種類と上記位置特定手段によって特定された上記携帯端末の位置の種類とに基づいて災害対策情報を選択するものであることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  4. 自然災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、
    位置特定手段によって特定された上記携帯端末の位置と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことを検知する災害発生検知手段とをさらに備え、
    上記災害対策報知手段は、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことが災害発生検知手段で検知されたことに応答し、災害対策情報を報知し、
    上記災害対策情報を記憶する災害対策記憶手段と、
    上記放送受信手段で受信された緊急警報放送の信号から上記災害対策情報を取得して上記災害対策記憶手段に記憶させる第1の災害対策取得手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  5. 上記災害対策情報を入力するための災害対策入力手段と、
    上記入力された災害対策情報を記憶する災害対策記憶手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  6. 上記災害対策情報を入力するための災害対策入力手段と、
    ネットワークを介して携帯端末と通信可能なサーバに上記災害対策情報を記憶させるために、上記災害対策入力手段によって入力された災害対策情報をサーバへ送信する災害対策送信手段と、
    サーバに記憶された災害対策情報をサーバから取得する第2の災害対策取得手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  7. 携帯端末と通信可能な外部の通信機器の位置を特定する通信機器位置特定手段と、
    通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、複数の災害対策情報の中から、通信機器位置特定手段によって特定された外部の通信機器の位置の種類に応じた災害対策情報を選択して外部の通信機器に送信する災害対策送信手段とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  8. 災害対策情報を報知するように指示するための報知指示手段をさらに備え、
    上記災害対策報知手段は、上記報知指示手段によって災害対策情報を報知するように指示されたときには、位置特定手段によって特定された携帯端末の位置の種類に応じた災害対策情報を報知するものであることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  9. ネットワークを介して互いに通信可能な携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムであって、
    上記携帯端末が、
    携帯端末の位置を特定して、当該位置を上記サーバに送信する位置情報送信手段と、
    サーバから送信された災害対策情報を受信して報知する報知手段とを備え、
    上記サーバが、
    携帯端末の位置を上記携帯端末から取得する位置情報取得手段と、
    携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して携帯端末に送信する災害対策送信手段とを備え、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記位置情報取得手段によって取得される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする災害対策報知システム。
  10. 上記携帯端末が、
    自然災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、
    上記位置情報取得手段で取得された携帯端末の位置と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことを検知し、自然災害が発生したことをサーバに通知する災害発生通知手段とをさらに備え、
    上記サーバの災害対策送信手段は、
    自然災害が発生したことが携帯端末の災害発生通知手段から通知されたことに応答して、災害対策記憶手段に記憶された複数の災害対策情報の中から、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置の種類に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するものであることを特徴とする請求項9記載の災害対策報知システム。
  11. 上記携帯端末は、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記自然災害の種類を識別し、その自然災害の種類をサーバへ送信する災害内容送信手段をさらに備え、
    上記サーバの災害対策送信手段は、携帯端末から送信された自然災害の種類および携帯端末の位置の種類に基づいて災害対策情報を選択するものであることを特徴とする請求項10記載の災害対策報知システム。
  12. 上記携帯端末の位置情報送信手段は、携帯端末の位置をサーバへ所定のタイミングで送信するものであり、
    上記サーバは、
    自然災害が発生したときに放送局から送信される、緊急警報放送の信号、および緊急警報放送の対象地域を示す地域情報を受信可能な放送受信手段と、
    位置情報取得手段で取得された携帯端末の位置と、上記放送受信手段で受信された地域情報とに基づいて、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことを検知する災害発生検知手段とをさらに備え、
    上記災害対策送信手段は、携帯端末の位置またはその近傍で自然災害が発生したことが災害発生検知手段で検知されたことに応答して、災害対策記憶手段に記憶された複数の災害対策情報の中から携帯端末の位置の種類に応じた災害対策情報を選択して携帯端末に送信するものであることを特徴とする請求項9記載の災害対策報知システム。
  13. 上記災害対策送信手段は、上記緊急警報放送の信号に基づいて上記自然災害の種類を識別し、その自然災害の種類と携帯端末の位置の種類とに基づいて災害対策情報を選択するものであることを特徴とする請求項12記載の災害対策報知システム。
  14. 携帯端末に対してネットワークを介して災害対策情報を送信するサーバであって、
    携帯端末の位置を携帯端末から取得する位置情報取得手段と、
    携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、位置情報取得手段によって取得された携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して携帯端末に送信する災害対策送信手段とを備え、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記位置情報取得手段によって取得される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とするサーバ。
  15. 携帯端末が災害対策情報を報知する方法であって、
    携帯端末の位置を特定するステップと、
    携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、特定された携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して報知するステップとを含み、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記位置を特定するステップにおいて特定される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする災害対策報知方法。
  16. ネットワークを介して互いに通信可能な携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムにおいて災害対策情報を報知する方法であって、
    上記携帯端末が、携帯端末の位置を特定して、携帯端末の位置情報をサーバに送信するステップと、
    上記サーバが、携帯端末の位置を携帯端末から取得するステップと、
    上記サーバが、携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して携帯端末に送信するステップと、
    上記携帯端末が、サーバから送信された災害対策情報を受信して報知するステップとを含み、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記取得するステップにおいて取得される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする災害対策報知方法。
  17. 災害対策情報を報知するための携帯端末の制御プログラムであって、
    携帯端末の位置を特定するステップと、
    携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、特定された携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して報知するステップとをコンピュータに実行させ、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記特定するステップにおいて特定される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする制御プログラム。
  18. 携帯端末とサーバとを備える災害対策報知システムにおいて災害対策情報を報知するためのサーバの制御プログラムであって、
    携帯端末の位置を上記携帯端末から取得するステップと、
    携帯端末の位置またはその近傍での自然災害の発生に応答して、予め用意された複数の災害対策情報の中から、上記自然災害の種類と、携帯端末の位置の種類とに応じて災害対策情報を選択して携帯端末に送信するステップとをコンピュータに実行させ、
    上記携帯端末の位置の種類は、上記自然災害の種類と組み合わせて上記災害対策情報を選択するために、上記取得するステップにおいて取得される上記携帯端末の位置に基づいて特定可能な場所をあらかじめ分類して設定された項目であることを特徴とする制御プログラム。
  19. 請求項17記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 請求項18記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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