JP6264115B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、防犯対策として発報手段を有する携帯端末に関するものである。
従来、防犯対策として防犯ブザー等の発報手段を有する携帯端末として、例えば、下記特許文献1に開示される携帯端末が知られている。この携帯端末では、入力操作パターンが異常操作記憶部に記憶された異常操作パターンに該当する場合には、防犯機能部が起動する。また、入力操作パターンが異常操作パターンの登録指示である場合には、その後にユーザにより入力される入力操作パターンが新たな異常操作パターンとして異常操作記憶部に登録される。これにより、ユーザの指示に基づく異常操作パターンの登録が可能となり、誤操作による防犯機能部の起動を抑制している。
特開2007−053470号公報
ところで、上記特許文献1に開示される携帯端末では、例えば、テンキーの「5」が3秒間押下された後「3、2、1」が順に押下された場合、または「1」が3秒間押下された後「1、2、1」が順に押下された場合に、異常操作パターンに該当すると判定される。
しかしながら、上述のように特定キーを選んで順に押す発報操作は、テンキーを見ながら入力操作する必要がある。このため、その発報操作が不審者等の相手に対して悟られやすいので、発報操作を阻害される可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、不審者等に悟られることなく発報操作可能な携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、防犯用の発報手段(25)を有する携帯端末(10)であって、筐体(11)の表面(11a,11b,11c)に設けられる複数の操作キー(24a,24b,24c)と、前記筐体を把持した者が認識可能な所定の報知動作を実行する報知手段(26)と、前記発報手段および前記報知手段を制御する制御手段(21)と、前記複数の操作キーの少なくともいずれか1つが長押し操作される場合に第1発報用操作がなされたと判定し、前記長押し操作が解除されると第2発報用操作がなされたと判定する判定手段(21)と、を備え、前記制御手段は、前記判定手段により前記第1発報用操作がなされたと判定されると前記報知手段により前記所定の報知動作を実行させ、前記所定の報知動作の実行中に前記判定手段により前記第2発報用操作がなされたと判定されると前記発報手段を発報させ、
前記判定手段は、前記複数の操作キーの少なくともいずれか2つが同時に長押し操作された場合に前記第1発報用操作がなされたと判定し、前記長押し操作された操作キーの少なくともいずれかに対する長押し操作が解除された場合に前記第2発報用操作がなされたと判定し、
前記複数の操作キーは、前記筐体の正面に設けられる複数のキーと前記筐体の側面に設けられるサイドキーとを備え、
前記同時に長押し操作される複数の操作キーの1つは、前記サイドキーであり、他の1つは、前記複数のキーの1つであることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、判定手段により、筐体の表面に設けられる複数の操作キーの少なくともいずれか1つが長押し操作される場合に第1発報用操作がなされたと判定され、この長押し操作が解除されると第2発報用操作がなされたと判定される。そして、判定手段により第1発報用操作がなされたと判定されると、制御手段により制御される報知手段により筐体を把持した者が認識可能な所定の報知動作が実行され、この所定の報知動作の実行中に判定手段により第2発報用操作がなされたと判定されると、制御手段により制御されて発報手段が発報する。
これにより、使用者が、第1発報用操作として複数の操作キーの少なくともいずれか1つを押下操作するように筐体を把持した後に第2発報用操作としてその長押し操作を解除する操作、すなわち、筐体を把持した後にその指を離すような単純な操作を行うことで、発報手段が発報するので、不審者等に悟られることなく発報操作を行うことができる。特に、第1発報用操作を行うように筐体を把持した者が認識可能な所定の報知動作が実行されるので、使用者は、第1発報用操作を行えたことを容易に認識することができる。
また、判定手段により、複数の操作キーの少なくともいずれか2つが同時に長押し操作された場合に第1発報用操作がなされたと判定され、この長押し操作された操作キーの少なくともいずれかに対する長押し操作が解除された場合に第2発報用操作がなされたと判定される。
このようにしても、複数の操作キーの少なくともいずれか2つを押下操作するように筐体を把持した後にその指を離すような単純な操作をするだけで、発報手段が発報するので、不審者等に悟られることなく発報操作を行うことができる。特に、第1発報用操作として2つ以上の操作キーを同時に長押しする必要があるため、単なる操作キーの同時押しや1つの操作キーの長押しでは発報しないので、誤操作に起因する不要な発報を抑制することができる。
特に、同時に長押し操作される複数の操作キーの1つとして、筐体の側面に設けられるサイドキーが設定されている。筐体の側面に設けられるサイドキーは、筐体の正面に設けられる複数のキーよりも筐体を把持した状態で操作しやすい位置にあるため、より自然な把持動作で第1発報用操作を行うことができるので、発報操作を不審者等に対してより悟られ難くすることができる。
請求項の発明では、報知手段は、所定の報知パターンで振動するバイブレータと所定の報知パターンで発光する発光手段との少なくともいずれか1つを備えている。このため、報知手段による所定の報知パターンによる振動状態および所定の報知パターンによる発光状態の少なくともいずれか一方の動作により、使用者に対して、第1発報用操作を行えたことを確実に認識させることができる。
請求項の発明では、発報手段は、防犯ブザーであるため、不審者等に対して威嚇するように発報することができ、防犯効果を高めることができる。
請求項の発明では、報知手段による所定の報知動作の開始から所定の時間が経過するまでに判定手段により第2発報用操作がなされたと判定されない場合には、発報手段が発報しない。このため、発報を意図しないキー操作の際に誤って第1発報用操作がなされた場合であっても、上記所定の時間が経過するまでその押下操作状態を継続すれば、発報がキャンセルされる。これにより、発報をキャンセルするための操作を容易に行うことができる。
請求項の発明では、判定手段により、電源オフ操作後に所定の時間間隔にて複数の操作キーの操作状態が検知される。そして、電源オフ操作後に判定手段により第1発報用操作がなされたと判定されると電源オン状態となり、当該電源オン時に、報知手段により所定の報知動作が実行され、この所定の報知動作の実行中に判定手段により第2発報用操作がなされたと判定されると発報手段が発報する。
これにより、電源オフ操作後であっても、筐体を把持した後にその指を離すような単純な操作を行うことで発報手段が発報するので、不審者等に悟られることなく発報操作を行うことができる。
請求項の発明では、発報手段による発報時に、取得手段により取得した現在位置情報が、所定の情報の少なくとも一部として送信手段により予め設定された送信先に送信される。
これにより、送信先では、携帯端末の使用者が発報手段を発報させる緊急事態に陥っていることを認識できるだけでなく、使用者の現在位置を把握できるので、使用者のために早急な対策を確実に行うことができる。
請求項の発明では、複数のエリアごとに予め配置されるアクセスポイントのうち無線通信が確立されたアクセスポイントを特定する特定情報が、取得手段により上記現在位置情報として取得される。そして、発報手段による発報時に、取得手段により取得した特定情報が、送信手段により予め設定された送信先に送信される。
これにより、高速移動する新幹線のような車両内であっても、車両ごとにアクセスポイントを配置することで上記特定情報に基づく使用者の現在位置を正確に把握できるので、送信先として設定される他の車両の同僚等に対して早急かつ確実に助けを求めることができる。
請求項の発明では、取得手段により、さらに、受信したGPS信号に基づいて位置座標情報が取得される。そして、発報手段による発報時に、取得手段により取得した特定情報および位置座標情報の少なくともいずれか一方が、送信手段により予め設定された送信先に送信される。
このため、上記特定情報から使用者の現在位置を把握できる同僚等に対して助けを求めることができるだけでなく、上記特定情報から使用者の現在位置を把握できない警察や警備会社等にGPS信号に基づく位置座標情報を通報できる。これにより、近くに助けを求めることができる同僚等がいない場合であっても、警察や警備会社等に早急かつ確実に助けを求めることができる。
第1実施形態に係る携帯端末の概略構成を示す正面図である。 図1の携帯端末の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 各操作状態における処理の状態遷移を説明するための説明図である。 制御部における発報処理の流れを例示するフローチャートである。 図4の第1操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。 図4の第2操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。 図4の第3操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。 図4の第4操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。 第2実施形態における端末電源オフ時の処理の流れを例示するフローチャートである。 第2実施形態におけるRTC割込処理の流れを例示するフローチャートである。 第3実施形態に係る携帯端末が利用される複数のエリアと各アクセスポイントとの関係を示す説明図である。 各アクセスポイントのMACアドレスと号車番号との登録例を示す説明図である。 送信先の登録例を例示する説明図である。 第3実施形態における救助要請メッセージ送信処理の流れを例示するフローチャートである。 図14の位置情報取得処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る携帯端末10の概略構成を示す正面図である。図2は、図1の携帯端末10の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示す携帯端末10は、例えば、新幹線等の車両内にて商品を販売する販売員に携帯される決済用の端末であって、商品に表示される情報コードを光学的に読み取ることで商品に関する情報を取得し、ICカード等と非接触通信することで決済処理を行うように構成されている。また、携帯端末10は、後述するブザー25が防犯用の発報手段として発報することで防犯機能を有するように構成されている。
携帯端末10は、筐体11にてその外郭が構成され、この筐体11内には、携帯端末10全体を制御する制御部21等が収容されている。また、筐体11の表面のうち正面11aには、表示部23の表示画面23aとキー操作部24のテンキー24aとが設けられている。また、筐体11の表面のうち両側面11b,11cには、読み取りを指示するためのサイドキー24b,24cがそれぞれ設けられている。
制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ22とともに情報処理装置を構成し得るもので決算処理や後述する発報処理を実行するように機能する。この制御部21には、図2に示すように、表示部23、キー操作部24、ブザー25、バイブレータ26、情報コード読取部30および通信部40などが接続されている。なお、制御部21は、「制御手段」の一例に相当し得る。
表示部23は、例えば、液晶表示器などからなり、制御部21によってその表示画面23aの表示内容が制御される構成をなしており、制御部21から表示処理等に関する指令を受けて動作するようになっている。
キー操作部24は、テンキー24aやサイドキー24b,24cを含めた各キーの押下操作に応じた操作信号を制御部21に対して与える構成をなしており、制御部21は、キー操作部24からの操作信号を受けてこの操作信号の内容に応じた処理を行うようになっている。
ブザー25は、ブザー音やメロディだけでなく緊急時に大音量のブザー音を発報することで防犯ブザーとして機能する公知のスピーカとして構成されており、制御部21によってその鳴動状態が制御されるようになっている。
バイブレータ26は、筐体11を把持した者が認識可能な所定の報知動作として振動する報知手段として構成されるもので、制御部21によってその振動状態が制御されるようになっている。
情報コード読取部30は、商品に付されたバーコード等の情報コードを光学的に読み取る機能を有するもので、画像認識モジュール31を備えている。この画像認識モジュール31は、照明光源や受光センサ(図略)等を備えており、照明光源からの照射光が情報コードにて反射され反射光が読取口12を介して受光センサにて受光されると、この反射光に応じた受光信号を受光センサから制御部21に出力するように構成されている。制御部21では、この受光信号に基づいて情報コードの情報が取得されることとなる。なお、図2では、商品Gに表示されたバーコードBが、情報コード読取部30により光学的に読み取られる状態を例示している。
通信部40は、ICカードリーダ制御部41およびICカードリーダ通信部42を備えている。ICカードリーダ制御部41は、ICカードリーダ通信部42を制御することで当該ICカードリーダ通信部42およびアンテナ43を介して、ICカードCとの間で電磁波による非接触通信を行ない、当該ICカードCに記憶される残高情報などの決済に関する決済関連情報を読み書き可能に機能するものである。また、通信部40は、公知の無線LANインタフェースとしての機能を有しており、予め定められたプロトコルに従ってアンテナ43を介して後述するアクセスポイント等の外部機器と無線通信を行うように構成されている。
また、筐体11内には、電源となるバッテリ27や電源部28が収容されており、これらによって制御部21や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
次に、上述のように構成される携帯端末10にて通常処理として行われる決済処理について、以下に説明する。
制御部21にて決済処理が実行されている状態では、携帯端末10を携帯する販売員が購入対象の商品に付された情報コードに読取口12を向けた状態でサイドキー24bまたはサイドキー24cをトリガーキーとして押下操作することで、上記情報コードが情報コード読取部30にて撮像されて解読(デコード)され、購入商品に関する購入情報、商品名や購入代金等が取得される。なお、情報コード読取部30による読み取りにより購入情報等が取得されることに限らず、例えば、キー操作部24に対する直接入力操作に応じて購入情報等が取得されてもよい。
また、通信部40による非接触通信により、上述のように取得された購入情報等に応じて、アンテナ43にかざされた決済用のICカードCの残高情報等が更新されることで、決済処理が完了する。なお、上記決済処理では、ICカードC等の決済用記録媒体を用いて決済がなされることに限らず、現金を用いて決済がなされてもよい。
次に、上述のように構成される携帯端末10の発報処理について、図面を参照して説明する。なお、図3は、各操作状態における処理の状態遷移を説明するための説明図である。図4は、制御部21における発報処理の流れを例示するフローチャートである。図5は、図4の第1操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図6は、図4の第2操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図7は、図4の第3操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。図8は、図4の第4操作状態における処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
本実施形態では、制御部21にて発報処理が実行されている状態では、キー操作部24に対して筐体11を把持した後にその指を離すような単純な所定の操作を行うことで、携帯端末10の使用者が緊急事態に陥っているとして、大音量の防犯用ブザー音がブザー25により発報される。具体的には、図3に示す状態遷移表のように、サイドキー24bおよびサイドキー24cの少なくともいずれか一方と、テンキー24aを構成する複数のキーの少なくともいずれか1つが同時に長押し(例えば、2秒程度)操作される場合に、第1発報用操作がなされたと判定されてバイブレータ26が所定の報知パターンで振動し、この所定の報知パターンでの振動中に上記長押し操作が解除されると第2発報用操作がなされたと判定されて、防犯用ブザー音がブザー25により発報される。
筐体11を把持した後にその指を離すような単純な操作であれば、入力操作が容易であるだけでなく、防犯用ブザー音を発報させるための操作であることを不審者等に悟られ難くすることができるからである。ここで、テンキー24aを構成する複数のキーの少なくともいずれか1つが長押し操作される状態とは、例えば、テンキー24aにおいて「1」のキーのみが長押し操作される状態や、「1」のキーおよび「2」のキーのみが長押し操作される状態だけでなく、テンキー24aを構成する全てのキーが長押し操作される状態も含むものとする。
以下、制御部21にて実行される発報処理について、詳述する。
制御部21による発報処理が開始されると、図4のステップS101に示す判定処理にて、キー操作部24の操作状態を示すフラグFが、上述した第1発報用操作がなされていない状態(以下、第1操作状態ともいう)であることを示すF=1に設定か否かについて判定される。ここで、フラグFは初期設定として予めF=1に設定されており(S101でYes)、このため、ステップS200に示す第1操作状態における処理がなされる。
この第1操作状態における処理のサブルーチンでは、図5のステップS201にてキーの操作状態が検知され、ステップS203に示す判定処理にて、上述した第1発報用操作がなされているキー操作状態(以下、第2操作状態ともいう)であるか否かについて判定される。この段階でも第1発報用操作がなされていない場合には(S203でNo)、後述するステップS205,S207に示す処理を実施することなく第1操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。なお、上記S201,S203における処理を実行する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
上述のような繰り返し処理中に、上述した第1発報用操作がなされると、第2操作状態であるとして、上記ステップS203にてYesと判定される。次に、ステップS205にて、フラグFが、第2操作状態であることを示すF=2に設定される。続いて、ステップS207に示すタイマー処理がなされ、第1発報用操作を開始してからの時間(以下、未報知時間T1ともいう)の計時が開始される。そして、第1操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、フラグFがF=2に設定されていることから上記ステップS101にてNo、ステップS103にてYesと判定されて、ステップS300に示す第2操作状態における処理がなされる。
この第2操作状態における処理のサブルーチンでは、図6のステップS301にてキーの操作状態が検知され、ステップS303に示す判定処理にて、第2操作状態が継続されているか否かについて判定される。ここで、第2操作状態が継続されており(S303でYes)、未報知時間T1が所定の時間T1thを経過していない場合には(S305でNo)、後述するステップS307〜S315に示す処理を実施することなく第2操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。ここで、上記所定の時間T1thは、例えば、0.5秒に設定されている。なお、上記S301,S303における処理を実行する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
上述のような繰り返し処理中に、上述した第1発報用操作が単なる誤操作であることから未報知時間T1が所定の時間T1thを経過する前に第2操作状態での少なくともいずれか1つのキーの押下操作が解除されると、ステップS303にてNoと判定される。続いて、ステップS307にて、フラグFが第1操作状態であることを示すF=1に設定され、上述したタイマー処理が停止されて(S309)、第2操作状態における処理のサブルーチンが終了する。
一方、不審者等に対して身の危険を感じた使用者が筐体11を把持するように第1発報用操作を行っていることから、第2操作状態が継続されたまま(S303でYes)、未報知時間T1が所定の時間T1thを経過すると(S305でYes)、ステップS311にて、フラグFが、第1発報用操作にて長押しされた操作状態(以下、第3操作状態ともいう)であることを示すF=3に設定される。
続いて、ステップS313に示す報知処理がなされる。この処理では、制御部21により制御されたバイブレータ26が上記所定の報知パターンにて振動する。この所定の報知パターンは、デコードの読み取りが成功した場合の振動パターン等の通常の振動パターンと異なるように設定されており、使用者は、この所定の報知パターンの振動を受けることで第1発報用操作を行えたことを認識する。
そして、ステップS315に示すタイマー処理がなされ、上記ステップS207でのタイマー処理がリセットされて、上記所定の報知パターンでの振動が開始されてからの時間(以下、報知継続時間T2ともいう)の計時が開始される。そして、第2操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、フラグFがF=3に設定されていることから上記ステップS101,S103にてNo、ステップS105にてYesと判定されて、ステップS400に示す第3操作状態における処理がなされる。
この第3操作状態における処理のサブルーチンでは、図7のステップS401にてキーの操作状態が検知され、ステップS403に示す判定処理にて、第3操作状態が継続されているか否かについて判定される。ここで、第3操作状態が継続されており(S403でYes)、報知継続時間T2が所定の時間T2thを経過していない場合には(S405でNo)、後述するステップS407〜S413に示す処理を実施することなく第3操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。ここで、上記所定の時間T2thは、例えば、2秒に設定されている。なお、上記S401,S403における処理を実行する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
上述のような繰り返し処理中に、報知継続時間T2が所定の時間T2thを経過する前に(S405でNo)、第1発報用操作を行えたことを認識した使用者がブザー25を発報させるために、第3操作状態での少なくともいずれか1つのキーの押下操作を解除すると(S403でNo)、上述した第2発報用操作がなされたと判定されて、ステップS407にてブザー発報処理がなされる。これにより、ブザー25が防犯ブザーとして機能して大音量のブザー音が発報される。そして、バイブレータ26による振動が停止されるとともに(S409)、タイマー処理が停止されて(S411)、第3操作状態における処理のサブルーチンが終了する。そして、ブザー25による発報がなされているため(S107でYes)、ブザー25による発報完了後に発報処理が終了する。
一方、使用者の誤操作により第1発報用操作がなされている場合には、上記所定の報知パターンを受けた使用者は、誤動作を防止するため、その第3操作状態を継続する(S403でYes)。この場合には、報知継続時間T2が所定の時間T2thを経過することで(S405でYes)、ステップS413にて、フラグFが、誤操作により第1発報用操作がなされている操作状態(以下、第4操作状態ともいう)であることを示すF=4に設定される。そして、バイブレータ26による振動が停止されることで(S409)、発報がキャンセルされたことが使用者に報知され、その後、タイマー処理が停止されて(S411)、第3操作状態における処理のサブルーチンが終了する。
そして、第3操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、フラグFがF=4に設定されていることから上記ステップS101,S103,105にてNoと判定されて、ステップS500に示す第4操作状態における処理がなされる。
この第4操作状態における処理のサブルーチンでは、図8のステップS501にてキーの操作状態が検知され、ステップS503に示す判定処理にて、第4操作状態が継続されているか否かについて判定される。ここで、第4操作状態が継続されている場合には(S503でYes)、フラグFが変更されることなく第4操作状態における処理のサブルーチンが終了し、ブザー25による発報がなされていないため(S107でNo)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。なお、上記S501,S503における処理を実行する制御部21は、「判定手段」の一例に相当し得る。
一方、発報の誤動作を防止するために第4操作状態を継続していた使用者がバイブレータ26の振動停止により発報がキャンセルされたことを認識することで、上記長押し操作を解除すると(S503でNo)、ステップS505にて、フラグFが、F=1に設定されて、第4操作状態における処理のサブルーチンが終了する。このように、第1発報用操作がなされていない第1操作状態となると、上記ステップS101にてYes,ステップS203にてNoと判定され、上記決済処理等が実行可能な通常の操作状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末10では、サイドキー24bおよびサイドキー24cの少なくともいずれか一方と、テンキー24aを構成する複数のキーの少なくともいずれか1つとが同時に長押し操作される場合に、第1発報用操作がなされたと判定され、この長押し操作が解除されると第2発報用操作がなされたと判定される。そして、第1発報用操作がなされたと判定されると、制御部21により制御されるバイブレータ26により筐体11を把持した者が認識可能な所定の報知パターンでの振動が実行され、この実行中に第2発報用操作がなされたと判定されると、制御部21により制御されてブザー25が発報する。
これにより、使用者が、第1発報用操作として、サイドキー24bおよびサイドキー24cの少なくともいずれか一方と、テンキー24aを構成する複数のキーの少なくともいずれか1つが同時に長押し操作するように筐体11を把持した後に第2発報用操作としてその長押し操作を解除する操作、すなわち、筐体11を把持した後にその指を離すような単純な操作を行うことで、ブザー25が発報するので、不審者等に悟られることなく発報操作を行うことができる。特に、第1発報用操作を行うように筐体11を把持した者が認識可能な所定の報知動作がバイブレータ26の上記所定の報知パターンによる振動として実行されるので、使用者は、第1発報用操作を行えたことを容易に認識することができる。
また、第1発報用操作として2つ以上の操作キーを同時に長押しする必要があるため、単なる操作キーの同時押しや1つの操作キーの長押しでは発報しないので、誤操作に起因する不要な発報を抑制することができる。
特に、同時に長押し操作される複数の操作キーの1つとして、筐体11の側面11b,11cに設けられるサイドキー24b,24cが設定されている。筐体11の側面11b,11cに設けられるサイドキー24b,24cは、情報コードを読み取る際のトリガーキーとして設けられるもので、筐体11の正面11aに設けられるテンキー24aよりも筐体11を把持した状態で操作しやすい位置にあるため、より自然な把持動作で第1発報用操作を行うことができるので、発報操作を不審者等に対してより悟られ難くすることができる。
なお、第1発報用操作は、同時に長押し操作される複数の操作キーの1つがサイドキー24b,24cとして設定されることに限らず、サイドキー24b,24cに限定されることなくキー操作部24を構成する全キーのうちの少なくとも2つが同時に長押しされる操作として設定されてもよい。また、第1発報用操作は、キー操作部24を構成する全キーのうちの1つが長押しされる操作として設定されてもよい。
また、発報手段としてブザー25が採用されているので、不審者等に対して威嚇するように発報することができ、防犯効果を高めることができる。なお、ブザー25を発報手段として採用することに限らず、発光手段などの他の警報手段を発報手段として採用してもよい。
また、報知継続時間T2が所定の時間T2thを経過する場合、すなわち、バイブレータ26による上記所定の報知パターンでの振動の開始から所定の時間が経過するまでに第2発報用操作がなされたと判定されない場合には、ブザー25が発報しない。このため、発報を意図しないキー操作の際に誤って第1発報用操作がなされた場合であっても、上記所定の時間が経過するまでその押下操作状態を継続すれば、発報がキャンセルされる。これにより、発報をキャンセルするための操作を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る携帯端末について、図9および図10を用いて説明する。なお、図9は、第2実施形態における端末電源オフ時の処理の流れを例示するフローチャートである。図10は、第2実施形態におけるRTC割込処理の流れを例示するフローチャートである。
本第2実施形態では、電源オフ操作後も一定時間発報可能な状態が維持される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末10では、電源オフ操作後も一定時間発報可能な状態するため、電源オフ操作から指定時間T3thの間、所定の時間間隔(例えば、1秒間隔)で、RTC(リアルタイムクロック)割込によりスリープ中の制御部21を起動させて、この制御部21により割込処理を実行させる。
具体的には、電源オフ操作後、図9のステップS601に示す各デバイス電源オフ処理がなされて、表示部23等のデバイスが電源オフ状態になる。続いて、ステップS603に示すタイマー処理がなされ、電源オフ操作されてからの時間(以下、未報知時間T3ともいう)の計時がRTCにより開始される。そして、未報知時間T3が指定時間T3thを経過するまでに(S605でNo)、上記所定の時間間隔にて、上記割込処理が実行される。なお、上記指定時間T3thは、例えば、20分に設定されている。
割込処理では、図10に示すステップS701にてキーの操作状態が検知され、ステップS703に示す判定処理にて、上述した第1発報用操作がなされている第2操作状態であるか否かについて判定される。第1発報用操作がなされていない場合には(S703でNo)、本割込処理が終了する。
そして、未報知時間T3が指定時間T3thを経過するまでに(S605でNo)、上述した第1発報用操作がなされている第2操作状態であることが検知されると(S703でYes)、電源オン状態となる(S705)。その後、ステップS707として上述した発報処理が上記ステップS311以降から開始され、フラグFがF=3に設定され(S311)、バイブレータ26が上記所定の報知パターンにて振動し(S313)、報知継続時間T2の計時が開始される(S315)。その後、このバイブレータ26よる所定の報知パターンでの振動中に、第3操作状態での少なくともいずれか1つのキーの押下操作を解除する第2発報用操作がなされると(S403でNo)、上述したように大音量のブザー音がブザー25により発報される(S407)。
一方、第2操作状態であることが検知されることなく(S703でNo)、未報知時間T3が指定時間T3thを経過すると(S605でYes)、ステップS607にて主電源がオフ状態となり、携帯端末10が完全に電源オフした状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末10では、電源オフ操作後に上記所定の時間間隔にて複数の操作キーの操作状態が検知される。そして、電源オフ操作後に第1発報用操作がなされたと判定されると(S703でYes)、電源オン状態となり、当該電源オン時に、バイブレータ26が上記所定の報知パターンにて振動する。このバイブレータ26よる所定の報知パターンでの振動中に、第2発報用操作がなされたと判定されると、大音量のブザー音がブザー25により発報される。
これにより、電源オフ操作後であっても、筐体11を把持した後にその指を離すような単純な操作を行うことで大音量のブザー音がブザー25により発報されるので、不審者等に悟られることなく発報操作を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る携帯端末について、図11〜図15を用いて説明する。なお、図11は、第3実施形態に係る携帯端末10が利用される複数のエリアS1〜S3と各アクセスポイントAP1〜AP3との関係を示す説明図である。図12は、各アクセスポイントのMACアドレスと号車番号との登録例を示す説明図である。図13は、送信先の登録例を例示する説明図である。図14は、第3実施形態における救助要請メッセージ送信処理の流れを例示するフローチャートである。図15は、図14の現在位置情報取得処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
本第3実施形態では、ブザー25等の発報手段による発報時に救助を要請する救助要請メッセージの一部として現在位置情報を送信する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
携帯端末10の使用者が緊急事態に陥っていることから発報手段を発報させるだけでは不十分な場合があり、この場合には、同僚等に早急かつ確実に助けを求める必要がある。特に、助けを求める場合には、自分の位置を同僚等に知らせる必要がある。
そこで、本実施形態に係る携帯端末10では、発報手段による発報時に、救助を要請するため現在位置情報を含めた救助要請メッセージを送信先に送信する。これにより、送信先では、携帯端末10の使用者が発報手段を発報させる緊急事態に陥っていることを認識できるだけでなく、使用者の現在位置を把握できるので、使用者のために早急な対策を確実に行うことができる。
本実施形態では、図11に示すように、携帯端末10が、複数の車両が連結される新幹線等の列車内の販売にて利用される場合を想定し、車両(エリア)ごとに携帯端末10が決済処理時等に利用するアクセスポイントがそれぞれ用意されている。各携帯端末10は、最も近くに位置するアクセスポイントとの間で通信部40を用いた無線通信が確立されることで、このアクセスポイントを介して外部機器と通信することができる。
図11の例では、1号車のエリアS1にアクセスポイントAP1が配置され、2号車のエリアS2にアクセスポイントAP2が配置され、3号車のエリアS3にアクセスポイントAP3が配置されている。また、図略の車両のエリアにもそれぞれアクセスポイントが配置されている。そして、図12に例示するように、各アクセスポイントAP1〜AP3を特定するMACアドレスは、そのアクセスポイントAP1〜AP3が配置される号車番号に関連付けられて、メモリ22に予め記憶されている。
また、本実施形態では、複数の販売員がそれぞれ携帯端末10を所持して販売業務を行っている。各携帯端末10には、同僚の販売員に救助要請メッセージを送信するための送信先アドレスが、メモリ22に予め記憶されている。例えば、図13の例では、3人の同僚の販売員を送信先とする送信先アドレスが予め登録されている。そして、救助要請メッセージの規定文もメモリ22に予め記憶されている。
次に、制御部21にて実施される救助要請メッセージ送信処理について詳述する。
制御部21にて救助要請メッセージ送信処理が開始されると、図14に示すステップS801に示す現在位置情報取得処理がなされる。
この現在位置情報取得処理のサブルーチンでは、図15に示すステップS901にてアクセスポイントとの無線通信が確立しているか否かについて判定され、いずれかのアクセスポイントと通信部40を用いて無線通信していることで既に無線通信が確立している場合には(S901でYes)、その無線通信が確立しているアクセスポイントのMACアドレスが現在位置を特定する特定情報として取得される(S905)。続いて、ステップS907に示す現在位置情報作成処理がなされ、上述のように取得されたMACアドレスのアクセスポイントが配置される号車番号が現在位置情報として作成されて取得される。なお、通信部40は、「取得手段」の一例に相当し得る。
例えば、図12の例では、使用者が2号車に乗車しているためにアクセスポイントAP2との無線通信が確立していることから、無線通信が確立しているアクセスポイントとして取得されたMACアドレスが「AAABBBCCCD11」である場合には、2号車を特定する号車番号が現在位置情報として作成されて取得される。このため、上述のように取得された号車番号は、使用者の位置を特定する現在位置情報として利用することができる。
また、アクセスポイントと無線通信していないことからアクセスポイントとの無線通信が確立していない場合には(S901でNo)、ステップS903に示すアクセスポイント接続処理がなされる。この処理では、最も近くに位置するアクセスポイントと接続するための処理がなされ、通信部40を用いた無線通信が確立されると、その無線通信が確立しているアクセスポイントからMACアドレスが取得される(S905)。
このように取得されたMACアドレスに基づく現在位置情報として号車番号が取得されると、ステップS803に示す判定処理にて上記発報処理がなされたか否かについて判定される。ここで、上記ブザー発報処理がなされていない場合には(S803でNo)、現在位置情報を再取得するために一定時間待って間隔をあけた後に(S805)、再度、ステップS801に示す現在位置情報取得処理がなされる。すなわち、発報処理がなされるまで、現在位置情報が継続的に更新されるように取得される。
そして、第1発報用操作を行えたことを認識した使用者がブザー25を発報させるために第2発報用操作を行うことでブザー発報処理(S407)がなされると(S803でYes)、ステップS807に示す送信処理がなされる。この処理では、救助を要請する規定の救助要請メッセージが、上記現在位置情報取得処理にて取得された号車番号(現在位置情報)を含めるように、通信部40により予め設定された送信先に送信される。なお、通信部40は、「送信手段」の一例に相当し得る。
図13の例では、3人の同僚の販売員の携帯端末10に対して救助要請者がいる号車番号を含めた救助要請メッセージがそれぞれ送信されて、その表示画面23aに表示される。これにより、同僚の販売員は、救助要請者が発報手段を発報させる緊急事態に陥っていることを認識できるだけでなく、救助要請者の現在位置として救助要請者が乗車している車両を容易に把握することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末10では、発報手段による発報時に、取得した現在位置情報が、救助要請メッセージの一部として通信部40により予め設定された送信先に送信される。
これにより、送信先では、携帯端末10の使用者が発報手段を発報させる緊急事態に陥っていることを認識できるだけでなく、使用者の現在位置を把握できるので、使用者のために早急な対策を確実に行うことができる。なお、送信先は、同僚の販売員が携帯する携帯端末に設定されるだけでなく、各アクセスポイントを管理するサーバ等の外部機関にも設定することができる。これにより、使用者のために多面的な対策を早急に行うことができる。
特に、複数の車両(エリア)ごとに予め配置されるアクセスポイントのうち無線通信が確立されたアクセスポイントを特定するMACアドレスに対応する号車番号(特定情報)が、現在位置情報として取得される。そして、発報手段による発報時に、上述のように取得した号車番号が、通信部40により予め設定された送信先に送信される。
これにより、高速移動する新幹線のような車両内であっても、車両ごとにアクセスポイントを配置することで号車番号(特定情報)に基づく使用者の現在位置を正確に把握できるので、送信先として設定される他の車両の同僚の販売員等に対して早急かつ確実に助けを求めることができる。
なお、上記現在位置情報取得処理は、一定間隔にて継続的に実施されることに限らず、例えば、ブザー発報処理(S407)がなされた直後に実施されてもよい。
また、上記現在位置情報取得処理では、MACアドレスに対応する号車番号を現在位置情報として取得することに限らず、MACアドレスのようにアクセスポイントを特定する特定情報を現在位置情報として取得してもよい。このようにしても、送信先がMACアドレスに対応する号車番号を把握していることで、発報手段を発報させた使用者の現在位置を正確に把握することができる。
また、上記送信処理では、救助を要請する規定の救助要請メッセージとして、上記現在位置情報取得処理にて取得された号車番号等の現在位置情報のみを、通信部40により予め設定された送信先に送信してもよい。
また、アクセスポイントは、複数の車両が連結される新幹線等の列車内に配置されることに限らず、例えば、複数のエリアに区分される建物等においてそのエリアごとに配置されてもよい。このようにしても、エリアを特定するアクセスポイントのMACアドレス(特定情報)から使用者の現在位置を正確に把握できるので、送信先として設定される他の同僚に対して早急かつ確実に助けを求めることができる。
本実施形態の変形例として、通信部40がGPS衛星からのGPS信号を受信可能なGPS受信機能を有する場合には、通信部40により受信したGPS信号に基づいて位置座標情報を取得することができる。このため、上記送信処理では、上記位置座標情報を号車番号等とともに現在位置情報として送信することができる。
これにより、予め設定される送信先として、警察や警備会社等を追加することで、上記号車番号等から使用者の現在位置を把握できる同僚等に対して助けを求めることができるだけでなく、上記号車番号等から使用者の現在位置を把握できない警察や警備会社等にGPS信号に基づく位置座標情報を通報できる。これにより、近くに助けを求めることができる同僚等がいない場合であっても、警察や警備会社等に早急かつ確実に助けを求めることができる。
なお、アクセスポイント等の無線基地局がないエリアで携帯端末10を使用する場合、警察や警備会社等の送信先をメモリ22に予め記憶し、上記送信処理では、号車番号に代えて上記位置座標情報を現在位置情報として送信してもよい。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記報知処理にて筐体11を把持した者が認識可能な所定の報知動作を実行する報知手段として、バイブレータ26に代えて、例えば、所定の報知パターンで発光するLED等の発光手段が採用されてもよい。このようにしても、発光手段の所定の報知パターンによる発光状態により、使用者に対して、第1発報用操作を行えたことを確実に認識させることができる。また、上記報知処理では、所定の報知動作として、バイブレータ26による所定の報知パターンでの振動とLED等の発光手段による所定の報知パターンでの発光との双方がなされてもよい。
(2)本発明は、決済機能を有する携帯端末に適用されることに限らず、例えば、情報コードを光学的に読み取る専用の携帯端末に適用されてもよいし、上記報知処理等を実行するためのアプリケーションがインストールされた携帯電話に適用されてもよい。
10…携帯端末
11…筐体
21…制御部(制御手段,判定手段)
24…キー操作部
24a…テンキー
24b,24c…サイドキー
25…ブザー(発報手段)
26…バイブレータ(報知手段)
40…通信部(送信手段,取得手段)
AP1〜AP3…アクセスポイント

Claims (8)

  1. 防犯用の発報手段を有する携帯端末であって、
    筐体の表面に設けられる複数の操作キーと、
    前記筐体を把持した者が認識可能な所定の報知動作を実行する報知手段と、
    前記発報手段および前記報知手段を制御する制御手段と、
    前記複数の操作キーの少なくともいずれか1つが長押し操作される場合に第1発報用操作がなされたと判定し、前記長押し操作が解除されると第2発報用操作がなされたと判定する判定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記第1発報用操作がなされたと判定されると前記報知手段により前記所定の報知動作を実行させ、前記所定の報知動作の実行中に前記判定手段により前記第2発報用操作がなされたと判定されると前記発報手段を発報させ
    前記判定手段は、前記複数の操作キーの少なくともいずれか2つが同時に長押し操作された場合に前記第1発報用操作がなされたと判定し、前記長押し操作された操作キーの少なくともいずれかに対する長押し操作が解除された場合に前記第2発報用操作がなされたと判定し、
    前記複数の操作キーは、前記筐体の正面に設けられる複数のキーと前記筐体の側面に設けられるサイドキーとを備え、
    前記同時に長押し操作される複数の操作キーの1つは、前記サイドキーであり、他の1つは、前記複数のキーの1つであることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記報知手段は、前記所定の報知動作として所定の報知パターンで振動するバイブレータと前記所定の報知動作として所定の報知パターンで発光する発光手段との少なくともいずれか1つを備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記発報手段は、防犯ブザーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記報知手段による前記所定の報知動作は、所定の時間継続され、
    前記制御手段は、前記報知手段による前記所定の報知動作の開始から前記所定の時間が経過するまでに前記判定手段により前記第2発報用操作がなされたと判定されない場合には、前記発報手段を発報させないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯端末。
  5. 前記判定手段は、電源オフ操作後に所定の時間間隔にて前記複数の操作キーの操作状態を検知し、
    前記電源オフ操作後に前記判定手段により前記第1発報用操作がなされたと判定されると電源オン状態となり、当該電源オン時に、前記制御手段は、前記報知手段により前記所定の報知動作を実行させ、前記所定の報知動作の実行中に前記判定手段により前記第2発報用操作がなされたと判定されると前記発報手段を発報させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯端末。
  6. 現在位置情報を取得可能な取得手段と、
    所定の情報を予め設定された送信先に送信可能な送信手段と、を備え、
    前記送信手段は、前記発報手段による発報時に、前記所定の情報の少なくとも一部として前記取得手段により取得した前記現在位置情報を、前記送信先に送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
  7. 前記取得手段は、複数のエリアごとに予め配置されるアクセスポイントのうち無線通信が確立されたアクセスポイントを特定する特定情報を、前記現在位置情報として取得し、
    前記送信手段は、前記発報手段による発報時に、前記所定の情報の少なくとも一部として前記取得手段により取得した前記特定情報を、前記送信先に送信することを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
  8. 前記取得手段は、さらに、受信したGPS信号に基づいて位置座標情報を取得し、
    前記送信手段は、前記発報手段による発報時に、前記所定の情報の少なくとも一部として前記取得手段により取得した前記特定情報および前記位置座標情報の少なくともいずれか一方を、前記送信先に送信することを特徴とする請求項に記載の携帯端末。
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