JP3323136B2 - 非常通報装置 - Google Patents

非常通報装置

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JP3323136B2
JP3323136B2 JP25703598A JP25703598A JP3323136B2 JP 3323136 B2 JP3323136 B2 JP 3323136B2 JP 25703598 A JP25703598 A JP 25703598A JP 25703598 A JP25703598 A JP 25703598A JP 3323136 B2 JP3323136 B2 JP 3323136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、ホテル又は
集合住宅での非常発生時に、各階、各所に適合した固有
の避難誘導を自動放送する非常通報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル、ホテル又は集合住宅に設置
されている非常通報装置は、中央監視室における通報者
の判断結果を各階、各所に一斉に通報するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の非常通報装置では、各階、各所で同じ内容の非常
通報を受けるため、建物に詳しい従業員には非常発生階
や場所と自分の現在位置との関係に基づいて適切な避難
方法を判断することができても、宿泊客のような一時的
利用者には非常発生階や場所と自分の現在位置との関係
に基づいてとっさに、適切な避難方法を判断することは
できず、安全に避難する点で不安が残っていた。
【0004】この点を解決する目的で、特開平6−31
4385号公報には火災発生階に応じて、その階よりも
上の階、同じ階、下の階それぞれに対応した避難誘導放
送文を作成し、各階又は各ゾーンの避難誘導放送時に中
央監視室のモニタテレビにその階又はゾーンに対応する
放送案文を表示させ、それを読み上げることによって各
階又は各ゾーンごとに適切な避難誘導放送ができるよう
にする技術が提案されている。
【0005】しかしながら、このような非常通報装置で
も、管理者が放送案文を各階又は各ゾーンごとに読み上
げる必要があり、全館に各階又は各ゾーンごとに個別の
避難誘導方法をしようとすると、特に高層ビルであれば
あるほど放送案文も多数に上り、緊急応答性に乏しい問
題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、非常発生時に管理者は非常発生を通報
し、非常発生場所を指定する入力操作を行うだけで、装
置側で非常発生場所と各所の位置関係から適切な避難方
法を割出し、非常発生の通報と共に各階、各所に応じた
適切な避難方法を自動放送することができる非常通報装
置を提供することを目的とする。
【0007】本発明はまた、非常発生時には管理者は非
常発生を通報するだけで、装置側が非常発生場所をも自
動検知し、各階、各所ごとに自動検知した非常発生場所
と自位置との関係から適切な避難方法を割出し、非常発
生の通報と共に各階、各所に応じた適切な避難方法を自
動放送することができる非常通報装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、特定
場所に設置された入力部と、各所に設置された出力部
と、前記入力部と前記各所の出力部との間の伝送を受け
持つ伝送部とから成る非常通報装置であって、前記入力
部が、非常通報音声を入力する音声入力手段と、非常の
種類及び発生場所を示す情報を入力する非常情報入力手
段と、前記音声入力手段の入力した音声信号と前記非常
情報入力手段の入力した情報信号とを前記伝送部を介し
て前記各出力部に送り出す送出手段を有し、前記出力部
が、自装置の設置されている位置情報が登録されている
位置情報ファイルと、前記伝送部を通じて送られてくる
前記非常の種類及び発生場所を示す情報と、前記位置情
報ファイルとを参照して、自装置の設置されている場所
からの適切な避難方法を割出し、当該避難方法を表現す
る音声信号を作成する付加音声作成手段と、前記伝送部
を通じて送られてくる前記非常通報音声信号と、前記付
加音声作成手段の作成した避難方法を表現する音声信号
とを統合する音声統合手段と、前記音声統合手段の統合
した音声信号を可聴音声に再生して出力するスピーカと
を有するものである。
【0009】請求項1の発明の非常通報装置は、建物内
のある場所で非常が発生した場合、防災員は入力部の音
声入力手段を用いて非常通報音声を発話して各出力部に
伝送し、また非常情報入力手段を用いて非常の種類及び
非常発生場所を示す情報を入力して各出力部に伝送す
る。
【0010】各出力部では、入力部から非常通報音声信
号を受信し、また非常の種類及び非常の発生場所を示す
情報を受信すると、付加音声作成手段が当該非常情報と
位置情報ファイルとを参照して、自装置の設置されてい
る場所からの適切な避難方法を割出し、その避難方法を
表現する音声信号を作成し、音声統合手段が入力部から
の非常通報音声信号とこの避難方法を表現する音声信号
とを統合し、避難誘導メッセージにしてスピーカから音
声出力する。
【0011】これにより、防災員は非常発生を放送し、
また非常の種類と非常発生場所とを入力する操作を行う
ことにより、各所に設置されている出力部それぞれが自
装置の設置場所に適合した個別にして適切な避難誘導メ
ッセージを自動作成して近くの人々に知らせ、各所ごと
にそこにいる人々に安全な避難を行わせることができ
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の非常
通報装置において、前記入力部の前記送出手段が、前記
音声信号と情報とを共にディジタル信号にして送り出す
ようにしたものであり、音声信号と追加情報とをディジ
タル回線で伝送することができ、伝送信号の信頼性を高
めることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明の非常
通報装置において、前記伝送部がアナログ回線とディジ
タル回線を有し、前記入力部の音声入力手段により入力
される非常通報音声はアナログ音声信号としてアナログ
回線を通じて前記出力部に伝送するようにしたものであ
り、通常、既設の伝送路はアナログ回線であることが多
いが、その既設のアナログ回線にディジタル回線を追加
的に設置することによって当該システムを構築すること
ができ、設備コストの高騰を避けることができる。
【0014】請求項4の発明は、建物内各所に設置され
た非常検知手段に接続された自動入力部と、建物内各所
に設置された出力部と、前記自動入力部それぞれと前記
出力部それぞれとの間の伝送を受け持つ伝送部とから成
る非常通報装置であって、前記自動入力部が、自装置に
接続されている非常検知手段が非常検知した時にその非
常の種類と非常の発生場所を示す情報を前記伝送部に送
出し、前記出力部が、自装置の設置されている位置情報
が登録されている位置情報ファイルと、前記伝送部を通
じて送られてくる前記非常の種類及び発生場所を示す情
報と、前記位置情報ファイルとを参照して、自装置の設
置されている場所からの適切な避難方法を割出し、当該
避難方法を表現する音声信号を作成する避難誘導音声作
成手段と、前記避難方法を表現する音声信号を可聴音声
に再生して出力するスピーカとを有するものである。
【0015】請求項4の発明の非常通報装置では、非常
が発生した場合、その非常を検知した非常検知手段に接
続されている自動入力部が非常の種類と非常発生場所を
示す情報を自動的に作成して伝送部を通じて各所の出力
部に伝送する。
【0016】各所の出力部では、自動入力部から非常の
種類及び非常の発生場所を示す情報を受信すると、避難
誘導音声作成手段が当該非常情報と位置情報ファイルと
を参照して、自装置の設置されている場所からの適切な
避難方法を割出し、その避難方法を表現する音声信号を
作成し、避難誘導メッセージにしてスピーカから音声出
力する。
【0017】これにより、防災員が不在の場合にも、自
動的に非常通報を各所の出力部に行い、また各所の出力
部は自装置の設置場所に適合した個別にして適切な避難
誘導メッセージを自動作成して近くの人々に知らせ、各
所ごとにそこにいる人々に安全な避難を行わせることが
できる。
【0018】請求項5の発明は、特定場所に設置された
入力部と、各所に設置された出力部と、前記入力部と前
記各所の出力部との間の伝送を受け持つ伝送部とから成
る非常通報装置であって、前記入力部が、種々の災害の
種類とその発生場所とそれにより生じる危険領域との対
応を示すデータベースと、建物内の各所に設置されてい
る災害検知手段からの災害検知信号を受け付け、前記デ
ータベースを検索して、現実の災害発生場所とそれによ
り生じる危険領域との情報を作成する災害情報自動生成
手段と、災害情報自動生成手段の作成した前記情報を前
記伝送部を介して前記各出力部に送り出す送出手段とを
有し、前記出力部が、自装置の設置されている位置情報
が登録されている位置情報ファイルと、前記伝送部を通
じて送られてくる前記災害発生場所とそれにより生じる
危険領域との情報と、前記位置情報ファイルとを参照し
て、自装置の設置されている場所からの適切な避難方法
を割出し、当該避難方法を表現する音声信号を作成する
避難誘導音声作成手段と、前記避難方法を表現する音声
信号を可聴音声に再生して出力するスピーカとを有する
ものである。
【0019】請求項5の発明の非常通報装置では、まず
予め入力部のデータベースには建物内の種々の災害の発
生場所ごとに予想される危険領域のデータを登録してお
く。そして何にかの災害が発生した場合、その災害を検
知した災害検知手段からの信号を災害情報自動生成手段
が受け付け、データベースを検索して現実の災害発生場
所とそれにより生じる危険領域との情報を作成し、各所
の出力部に伝送する。
【0020】各所の出力部では、その避難誘導音声作成
手段が入力部から送られてきた災害発生場所とそれによ
り生じる危険領域との情報と位置情報ファイルとを参照
して、自装置の設置されている場所からの適切な避難方
法を割出し、当該避難方法を表現する音声信号を作成
し、スピーカから可聴音声に再生して出力する。
【0021】これにより、防災員が不在の場合にも、自
動的に災害発生通報を各所の出力部に行い、また各所の
出力部は自装置の設置場所に適合して、危険領域に近づ
かずに安全に非難できる避難路を指し示す避難誘導メッ
セージを自動作成して近くの人々に知らせ、各所ごとに
そこにいる人々に安全な避難を行わせることができる。
【0022】請求項6の発明は、特定場所に設置された
入力部と、各所に設置された出力部と、前記入力部と前
記各所の出力部との間の伝送を受け持つ伝送部とから成
る非常通報装置であって、前記入力部が、種々の火災発
生場所とそれにより生じる煙道との対応を示すデータベ
ースと、建物内の各所に設置されている火災検知手段か
らの火災検知信号を受け付け、前記データベースを検索
して、現実の火災発生場所とそれにより生じる煙道との
情報を作成する火災情報自動生成手段と、火災情報自動
生成手段の作成した前記情報を前記伝送部を介して前記
各出力部に送り出す送出手段とを有し、前記出力部が、
自装置の設置されている位置情報が登録されている位置
情報ファイルと、前記伝送部を通じて送られてくる前記
火災発生場所とそれにより生じる煙道との情報と、前記
位置情報ファイルとを参照して、自装置の設置されてい
る場所からの適切な避難方法を割出し、当該避難方法を
表現する音声信号を作成する避難誘導音声作成手段と、
前記避難方法を表現する音声信号を可聴音声に再生して
出力するスピーカとを有するものである。
【0023】請求項6の発明の非常通報装置では、まず
予め入力部のデータベースには建物内の種々の火災発生
場所ごとに予想される煙道のデータを登録しておく。そ
して火災が発生した場合、その火災を検知した火災検知
手段からの信号を火災情報自動生成手段が受け付け、デ
ータベースを検索して現実の火災発生場所とそれにより
生じる煙道との情報を作成し、各所の出力部に伝送す
る。
【0024】各所の出力部では、その避難誘導音声作成
手段が入力部から送られてきた火災発生場所とそれによ
り生じる煙道との情報と位置情報ファイルとを参照し
て、自装置の設置されている場所からの適切な避難方法
を割出し、当該避難方法を表現する音声信号を作成し、
スピーカから可聴音声に再生して出力する。
【0025】これにより、防災員が不在の場合にも、自
動的に火災発生通報を各所の出力部に行い、また各所の
出力部は自装置の設置場所に適合して、煙に巻かれにく
い安全な避難路を指し示す避難誘導メッセージを自動作
成して近くの人々に知らせ、各所ごとにそこにいる人々
に安全な避難を行わせることができる。
【0026】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かの発明の非常通報装置において、前記出力部が、前記
付加音声作成手段又は避難誘導音声作成手段の作成した
音声信号が表現する避難方法に合致した表示を行う表示
手段を有するものであり、避難誘導メッセージの音声出
力と共に表示ができ、避難誘導をより効果的に行える。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
システム構成を示している。第1の実施の形態の非常通
報装置は、ビル管理・監視室に設置されていて、災害発
生時などの緊急情報を入力する入力部1と、当該装置の
設置されている建屋の各階、各場所、例えば、各フロア
の各室内やホテルの廊下などに設置されていて、入力部
1から送られてきた情報の内容を判断し、出力場所に適
した内容に変換又は生成して出力する出力部3と、これ
らの入力部1と多数の出力部3との間でデータ伝送を行
う伝送装置2とから構成されている。
【0028】図2に示すように、入力部1は、音声入力
マイク11、このマイク11からの音声信号をディジタ
ル音声にA/D変換する音声変換回路12、CRTのタ
ッチ操作、キーボード操作、あるいはスイッチボードの
操作により必要な情報を入力する追加情報入力装置1
3、音声変換回路12からのディジタル音声ファイルと
追加情報入力装置13からの追加情報ファイルとを統合
する統合ファイル作成回路14、この統合ファイル作成
回路14が作成した統合ファイルを伝送装置2に出力す
る伝送回路15から構成されている。
【0029】図3に示すように、出力部3は、伝送装置
2から情報を受け取る伝送回路31、受信した統合ファ
イルをディジタル音声ファイルと追加情報ファイルとに
分離するファイル分離回路32、追加情報ファイルの内
容を分析し、位置情報ファイル34を参照して避難誘導
方法を割出し、自装置の設置場所から適切な避難階、方
向などを示す付加情報音声ファイルを作成し、また非常
事態に応じた放送音量の制御量を決定するデータ判断・
付加情報処理部33、ファイル分離回路32からの音声
ファイルとデータ判断・付加情報処理部33からの付加
情報音声ファイルをD/A変換して合成音声アナログ信
号を得る音声変換回路35、この音声変換回路の出力す
る音声アナログ信号を音声信号に再生し、データ判断・
付加情報処理部33からの音量制御信号に規定される音
量にしてスピーカ37から出力する音声制御回路36か
ら構成されている。
【0030】伝送装置2は、ネットワーク構成機器や放
送配線で構成されている。
【0031】次に、上記の実施の形態の非常通報装置の
動作を説明する。煙感知器の作動によりある階で火災が
発生したという緊急事態が発生した場合、管理者はビル
管理・監視室の監視盤の表示から火災の発生と、その発
生場所を確認する。そして、入力部1の音声入力マイク
11を用いて一斉放送のための非常通報メッセージを入
力する。また、追加情報入力装置13により火災発生場
所、発生状況などの追加情報データを入力する。
【0032】音声変換回路12は音声入力マイク11に
より入力された音声情報をA/D変換して非常通報メッ
セージのディジタル音声ファイルを作成して統合ファイ
ル作成回路14に出力し、この統合ファイル作成回路1
4では、追加情報入力装置13からの追加情報ファイル
をディジタル音声ファイルと統合し、伝送回路15によ
り伝送装置2に送り出す。
【0033】伝送装置2では、通信手順に従い、入力部
1から送出されてきた統合ファイルを各所の出力部3に
配信する。なお、この伝送装置2は非常通報の種類によ
り、一斉通報方式にも特定の出力部を指定した通報方式
にも対応するものとする。ただし、ここでは、火災発生
を想定しているので、一斉通報方式により各出力部3に
送信する。
【0034】出力部3各々では、伝送装置2から統合フ
ァイルを伝送回路31で受け取り、ファイル分離回路3
2においてこの統合ファイルを、元の非常通報メッセー
ジ音声ファイルと追加情報ファイルとに分離し、音声フ
ァイルは音声変換回路35に渡し、追加情報ファイルは
データ判断・付加情報処理部33に渡す。
【0035】位置情報ファイル34には、自装置3の設
置されている場所に対して、追加情報ファイルに含まれ
ている緊急事態の種類、度合い、発生場所に応じた避難
方法を示す情報が予め登録されている。そこで、データ
判断・付加情報処理部33では、ファイル分離回路32
から追加情報ファイルを受け取ると、それに含まれてい
る緊急事態の種類、度合い、発生場所などの必要情報を
抽出し、位置情報ファイル34に登録されている情報と
組合せ、当該出力部3からどんな形態で非常通報を出力
すればよいのかを判断し、それに必要な付加情報音声フ
ァイルと制御情報を作成し、それぞれ音声変換回路3
5、音声制御回路36に出力する。
【0036】ここでは、緊急事態の種類により放送音量
やメッセージの内容の決定し、また緊急事態の種類や発
生場所によっては自装置3からは音声放送を行わない判
断もあり得る。例えば、火災発生であれば緊急に大音量
で避難誘導する必要があるので、音量制御信号は「大」
とすることになる。しかしながら、緊急放送が別のある
階、あるいは階層に向けられた「お知らせ」程度のもの
であれば、自装置3では出力する必要がないので音声制
御回路36には音量「0」を指示することになる。ま
た、自装置3の設置階に対する一般情報の通報であれ
ば、通常音量で受信した音声ファイルだけを再生して出
力すればよいので、音量制御信号は「中」とし、あるい
は夜間であれば「小」とする制御をすることになる。
【0037】図4に、入力部1で追加され、出力部3で
音声制御に利用される追加情報の内容が示してある。図
4のファイル構造において、「通報先コード」には、入
力部1で入力された情報を通報する宛先を示しており、
例えば、全出力装置、特定出力装置(あるいは特定階出
力装置)、特定出力装置除外(あるいは特定階出力装置
除外)を指定する。また「連絡状況」には、「緊急」、
「一般放送」のような種別を付け、これにより出力部3
での音声出力の大小を制御できるようにしている。そし
て「発生場所」には、特に火災の場合に、どこで発生し
たのかを示す情報を付加する。この情報は、各出力部3
にデータ判断・付加情報処理部33において、自装置3
の設置場所に基づく固有の避難誘導経路の決定に利用さ
れ、音量コントロールや付加メッセージの作成に反映さ
れる。
【0038】ここで、この第1の実施の形態の非常通報
装置の動作を、具体的な避難通報の発報の例で示す。1
0階建てホテルの6階南エリアで火災が発生し、ビル管
理・監視室でこの火災発生情報が煙感知器、感熱センサ
などの作動により把握されたとする。
【0039】防災要員は、通過情報入力装置13を用い
て「放送の有効箇所」=「全館」、「火災の発生場所」
=「6階南エリア」、「放送種別」=「緊急」を、例え
ばタッチオペレーション、キーボード入力、あるいはセ
レクトスイッチ操作によって、追加情報として入力し、
入力部1の音声入力マイク11に向かって、火災発生と
避難誘導のための非常通報を発話する。この緊急放送メ
ッセージは、次のようなものとなる。
【0040】「6階で火災が発生しました。係員の誘導
に従い避難して下さい。」このような音声信号はディジ
タル音声ファイルに変換され、追加情報入力装置13か
らの追加情報データと統合され、統合ファイルにして伝
送装置2に出力され、伝送装置2によって全出力部3に
送信される。
【0041】出力部3各々では、伝送装置2を通じて統
合ファイルを受け取ると、これをファイル分離回路32
で音声ファイルと追加情報ファイルとに分離して処理す
る。追加情報ファイルについては、データ判断・付加情
報処理部33においてその内容を解釈する。ここでは、
「放送の有効箇所」=「全館」であるので、各出力部3
は自装置で出力すべきことを判断する。
【0042】また「火災発生場所」=「6階南エリア」
であるので、位置情報ファイル34を参照して自装置3
の設置場所とこの火災発生場所との位置関係から、次の
ような決定を行う。火災発生の6階よりも下の階に設置
されている出力部3であれば、「階段を利用して避難す
る」という避難誘導情報を作成し、あるいは位置情報フ
ァイル34から選択して取り出し、付加情報音声ファイ
ルとして音声変換回路25に出力する。一方、火災発生
の6階よりも上の階に設置されている出力部3であれ
ば、位置情報ファイル34を参照して、火災発生場所か
らの煙の影響が少ないと予想される北エリア階段を利用
して避難するよう、「北エリアの階段を利用して避難す
る」という避難誘導情報を作成し、付加情報音声ファイ
ルとして出力する。
【0043】さらにデータ判断部・付加情報処理部33
は「放送種別」=「緊急」を解釈し、音声制御回路36
に対して「音量」=「緊急時用」の制御指令を出力す
る。
【0044】これらの処理により、例えば、4階に設置
されている出力部3では、そのスピーカ37から、『緊
急放送、緊急放送』、「6階で火災が発生しました。係
員の誘導に従い避難して下さい。」『この階のお客様
は、最寄り階段を利用して1階まで避難して下さい。』
という緊急避難誘導放送が大音量で出力される。
【0045】また、8階に設置されている出力部3で
は、そのスピーカ37から、『緊急放送、緊急放送』、
「6階で火災が発生しました。係員の誘導に従い避難し
て下さい。」『この階のお客様は、北エリアの階段を利
用して1階まで避難して下さい。』という緊急避難誘導
放送が大音量で出力される。なお、上記の放送内容で、
『』内は出力部3ごとの自動付加情報の音声メッセージ
であり、「」内は防災員が実際に発話した音声メッセー
ジである。
【0046】このようにして、第1の実施の形態の非常
通報装置では、中央の入力部1では防災員が一斉通報の
放送を行っても、その放送メッセージと共に、緊急事態
の発生した場所、緊急度、非常事態の種別などの追加情
報が音声情報と共に各場所の出力部3に送信され、各出
力部3では、自装置の設置されている場所と緊急事態が
発生した場所との関係を考慮して、固有の付加情報、例
えば、火災発生による避難誘導の場合には、上述したよ
うに火災発生階と出力部3の設置階との関係で安全な避
難通路を自動的に割出し、一斉通報に付加してスピーカ
から出力することができ、緊急避難時の各場所ごとにそ
の場所に応じた適切な避難誘導が可能である。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態を、図5
〜図7に基づいて詳しく説明する。第2の実施の形態の
非常通報装置は、第1の実施の形態の非常通報装置に対
して、防災員がマイク11に対して発話した一斉放送音
声を放送線20によりアナログ信号のまま各場所の出力
部3に送信し、付加情報ファイルのみを伝送装置2を通
じて各出力部3に送信するシステムとした点に特徴があ
る。
【0048】図5及び図6に示すように、ビル管理・監
視室に設置されている入力部1には、防災心の発話音声
を入力するためのマイク11と、このマイク11の信号
を増幅して放送線20に送り出す増幅器16、そして、
第1の実施の形態と同様の追加情報入力装置13、この
追加情報入力装置13で入力されるディジタル追加情報
ファイルを伝送装置2に送り出す伝送回路15を備えて
いる。
【0049】図5及び図7に示すように、各場所に設置
されている出力部3それぞれは、伝送装置2を通じて送
られてくる追加情報ファイルを受信する伝送回路31、
この伝送回路31の受信した追加情報ファイルを解釈し
て、付加情報音声信号と出力制御信号を作成するデータ
判断・付加情報処理部33′、第1の実施の形態と同様
の位置情報ファイル34、そして放送線20を通じて送
られてきた放送音声信号を再生するととも、これに付加
情報音声を付加し、出力制御信号により制御された音量
でスピーカ37から出力する音声制御回路35′を備え
ている。
【0050】この第2の実施の形態の非常通報装置で
は、緊急事態が発生した場合、防災員は第1の実施の形
態と同様に入力部1によってマイク11により一斉放送
を発話し、追加情報入力装置13によって追加情報を入
力操作する。
【0051】マイク11に入力された音声は増幅器16
で増幅して放送線20により各種の出力部3にアナログ
信号のまま送信される。また追加情報入力装置13によ
り入力された追加情報ファイルは伝送回路15を通じて
伝送装置2に送出され、各所の出力部3に伝送される。
【0052】出力部3各々は、放送線20を通じて送ら
れてきた放送音声を音声制御回路35′に入力し、また
伝送回路31で受信した追加情報ファイルをデータ判断
・付加情報処理部33′で解釈し、位置情報ファイル3
4を参照して避難誘導に適切な付加情報音声を作成し、
また出力音量その他の制御信号を生成して音声制御回路
35′に与える。音声制御回路35′では、放送音声に
付加情報音声を重畳し、第1の実施の形態と同様、自装
置3の設置場所に応じた内容の避難誘導メッセージを再
生し、スピーカ37から出力する。
【0053】この第2の実施の形態の場合、既存の緊急
放送網はアナログ回線であることが多いが、そのような
既存の緊急放送網に対して、ディジタル回線網を増設す
るだけで実施化でき、設備コストを低く抑えられるメリ
ットがある。
【0054】次に、本発明の第3の実施の形態を、図8
及び図9に基づいて説明する。第3の実施の形態の非常
通報装置は、第1又は第2の実施の形態の非常通報装置
に対して、入力部1に自動入力部4を追加的に備えたこ
とを特徴とする。この自動入力部4は、建屋内の各所に
多数設置されている煙感知器41A、火災報知器41B
のような各種の検知器や報知器(以下、検知器41で代
表させる)と接続されており、統合ファイル作成回路4
3がその作動信号の入力を受けて、自装置に備えられて
いる位置情報ファイル42から作動した検知器41の設
置場所を示す情報を読み出して追加情報ファイルとして
受け取り、検知器41の情報と統合し、伝送回路44に
よって伝送装置2に送り出す構成である。
【0055】なお、この第3の実施の形態の場合、図2
に示した第1の実施の形態の入力部1において、追加情
報入力装置13、統合ファイル作成回路14はコスト削
減のためには削除することができる。また図6に示した
第2の実施の形態の入力部1においても、追加情報入力
装置13と伝送回路15はコスト削減のためには削除す
ることができる。
【0056】次に、上記の構成の第3の実施の形態の非
常通報装置の動作を説明する。煙感知器41A、火災報
知器41Bなどの検知器41それぞれは自動入力部4そ
れぞれに接続されていると共に、入力部1にも接続され
ている。
【0057】火災が発生し、火元近くにいる人が近くの
火災報知器を操作して火災報知がされ、あるいは煙感知
器が作動して火災発生が発見されると、入力部1にその
作動信号が送信され、ビル管理・監視室の防災員は入力
部1によって火災発生の緊急放送メッセージを発話して
伝送装置2に送り出す。これと共に、作動した検知器4
1に接続されている自動入力部4は、緊急事態の種別、
ここでは火災発生と検知器41の設置場所に基づく発生
場所を示す情報を緊急情報ファイルとして伝送装置2に
送り出す。
【0058】各場所に設置されている出力部3それぞれ
は、図3に示した第1の実施の形態の出力部3と同様の
作用、又は図7に示す第2の実施の形態の出力部3と同
様の作用により、入力部1からの音声信号に、自動入力
部4からの緊急情報ファイルに基づく付加情報音声を重
畳し、また緊急事態の種類による制御信号により音声制
御回路36を制御し、スピーカ37から各設置場所に応
じた内容の避難誘導メッセージを「緊急時用」の大音量
にして出力する。
【0059】いま、例えば、6階南エリアで火災発生が
感知された場合を想定すると、次のような緊急放送が発
せられることになる。
【0060】4階に設置されている出力部3では、その
スピーカ37から、『緊急放送、緊急放送』、「6階で
火災が発生しました。係員の誘導に従い避難して下さ
い。」『6階で火災が発生しました。この階のお客様
は、最寄り階段を利用して1階まで避難して下さい。』
という緊急避難誘導放送が大音量で出力される。
【0061】また、8階に設置されている出力部3で
は、そのスピーカ37から、『緊急放送、緊急放送』、
「6階で火災が発生しました。係員の誘導に従い避難し
て下さい。」『6階で火災が発生しました。この階のお
客様は、北エリアの階段を利用して1階まで避難して下
さい。』という緊急避難誘導放送が大音量で出力され
る。
【0062】なお、上記の放送内容でも、『』内は出力
部3ごとの自動付加情報の音声メッセージであり、「」
内は防災員が実際に発話した音声メッセージである。そ
して、入力部1の近くに防災員が居らず、入力部1によ
って緊急避難放送を発話することができない場合もある
が、そのような場合、上記の「」内の防災員の音声メッ
セージは放送されないことになるが、それでも緊急避難
誘導放送が自動的に行えることになる。
【0063】この第3の実施の形態によれば、火災のよ
うな非常事態が発生した場合、入力部1の近くに防災員
が居なくても、自動入力部4により各所ごとに固有の内
容の避難誘導メッセージを自動的に作成し、放送するこ
とができ、信頼性を高めることができる。
【0064】次に、本発明の第4の実施の形態を図10
〜図15に基づいて説明する。第4の実施の形態の非常
通報装置は、全体的なシステム構成は図1に示した第1
の実施の形態、図5に示した第2の実施の形態と同様で
あるが、図10に示すように、入力部1にデータベース
機能を有する追加情報自動生成部17を追加的に備えた
ことを特徴とする。この追加情報自動生成部17は建物
内の各所に設置されている煙感知器、火災報知器、感熱
センサその他の検知器や報知器のような現場入力装置5
1と接続されており、それらの作動信号を受信し、後述
するデータベースを参照して追加情報を自動的に作成す
るものである。
【0065】図11に示すように、追加情報自動生成部
17は建物内の各所に設置されている煙感知器、火災報
知器、感熱センサその他の検知器や報知器のような現場
入力装置51と接続されており、また時刻計測のための
時刻回路52、データベース構築ツール53、このデー
タベース構築ツール53によって作成されるデータベー
ス54、そして現場入力装置51からの信号に対し、デ
ータベース54を参照して後述する諸情報を追加情報と
して自動作成する推定回路55を備えている。
【0066】また出力部3は第1の実施の形態で採用し
た図3に示した構成、又は第2の実施の形態で採用した
図7に示した構成と同じであるが、そのデータ判断・付
加情報処理部33が図15に示すフローチャートの処理
機能を備えていることを特徴とする。
【0067】次に、上記の第4の実施の形態の非常通報
装置の動作を説明する。ビルなどの災害には、種々のも
のが考えられるが、各要因から発生した場合にいちばん
危険な災害は「火災」である。ここでは、火災発生の場
合の非常通報動作に限って説明する。しかしながら、他
の災害についてもデータベースに適切なデータを構築す
ることによって避難誘導のために各階、各場所によって
適切な避難誘導放送ができるようにすることができる。
【0068】ビル内で火災が発生した場合を想定し、そ
のときの延焼状態、煙の侵入経路を予めデータベース5
4に保存しておく。この作業は、オフラインでデータベ
ース構築ツール53を用いて実行する。
【0069】データベース54の構造は図12に示すよ
うなものである。フィールド名として「発生場所」、
「拡散時の主煙道」(複数設定可)、「xx分経過後の
拡散場所1」、「「xx分経過後の拡散場所2」、…が
設定され、各発生場所ごとに1又は複数の主煙道を予測
してそれらを登録し、また1分経過後、2分経過後、5
分経過後といった発生から所定時間経過した各時点での
拡散場所をも1又は複数予測してそれらを登録してお
く。
【0070】図13に示す平面構造のビルを想定し、非
常口は61,62,63のポイントにあり、エレベータ
昇降路64、内部階段65,66がそれぞれの符号の位
置に存在しているとする。このようなビルの場合、ポイ
ント67で火災が発生すると、煙はエレベータ昇降路6
4と内部階段65が煙道となる可能性が高く、内部階段
66は煙道となりにくい。しかしながら、この内部階段
66も火災発生から時間が経過すれば火災とその煙の広
がりによって煙道となる可能性が高くなる。このビルの
場合、データベース54の内容は図14に示すものとな
る。
【0071】そこでいま、このような図14に示す内容
のデータベース54が登録されていることを前提にし
て、図13に示す平面構造のビルにおける非常通報装置
の火災発生時の動作を説明する。
【0072】図13に示した火災発生現場67で火災が
発生したすれば、火災発生現場に近い現場入力装置51
から、火災発生検知信号が入力部1の追加情報自動生成
部17に入力される。追加情報自動生成部17では、推
定回路55においてこの火災発生検知信号に基づいてそ
の発生場所を特定し、データベース54を検索する。こ
れにより、発生場所67に対応する主煙道として、エレ
ベータ昇降路64、内部階段65を特定し、また5分経
過後の拡散場所として内部階段66を特定する。推定回
路55はこのデータベースの検索結果に基づき、「火災
発生場所」、「主煙道」、「各経過時点の主煙道」のデ
ータを追加情報ファイルとして出力する。
【0073】図10に示したように、追加情報自動生成
部17の推定部55から追加情報ファイルを受け取った
統合ファイル作成回路14は、防災員の手入力による追
加情報入力装置13からの追加情報と、マイク11によ
る緊急放送音声のディジタル音声ファイルをも受け取
り、これらをすべて統合して通信伝送用ファイルにして
伝送回路15から各所の出力部3に伝送装置2を通じて
伝送する。
【0074】ビル内各所に設置されている出力部3(以
下では、図3に示した第1の実施の形態と同様の構成と
する)では、伝送回路31で通信伝送用ファイルを受信
し、ファイル分離回路32でディジタル音声ファイルと
追加情報ファイルとを分離し、追加情報ファイルはデー
タ判断・付加情報処理部33に出力する。
【0075】データ判断・付加情報処理部33は、図1
5に示したフローチャートに従い、データ判断処理を実
行する。ファイル分離回路32から追加情報ファイルが
入力されると、このフローチャートのデータ判断処理を
開始し、追加情報ファイルに含まれている火災発生場所
と位置情報ファイル34に登録されている自装置の設置
場所との関係から、火災発生箇所が自装置の設置場所よ
りも上の階/同じ階又は下の階を判定する(ステップS
1)。
【0076】火災発生階が自装置の設置階よりも上の階
であれば、煙に巻かれる危険性は少ないので、位置情報
ファイル34から自階の非常口の位置情報を取込み、自
装置から遠い/近いを判断する(ステップS2)。
【0077】自装置の設置場所が非常口に近ければその
非常口を避難口と判定し、非常口近傍用出力内容を選択
し、付加情報音声ファイルを作成して音声変換回路35
に渡し、また「緊急時用」の制御信号を作成して音声制
御回路36に渡す(ステップS3)。一方、自装置の設
置場所が非常口から遠い場合には、非常口の位置と自装
置の設置位置との関係から、非常口が右方向にあるか左
方向にあるかなどを判断し、その非常口への移動指示を
付加情報音声ファイルとして作成して音声変換回路35
に渡し、また「緊急時用」の制御信号を作成して音声制
御回路36に渡す(ステップS4)。
【0078】例えば、次のような避難誘導メッセージが
作成されることになる。
【0079】(1)非常口の近くに設置されている出力
部3では、 ・『ここの非常口から避難して下さい。』」 ・『非常口はこちらです。』 というメッセージが作成され、「緊急用」の音量制御信
号が出力される。
【0080】(2)非常口から遠い場所に設置されてい
る出力部3では、 ・『最寄りの非常口から避難して下さい。』 ・『非常口は、○○方向です。』(ただし、○○は最寄
りの非常口の場所を特定できる予め定められた情報) というメッセージが作成され、「緊急用」の音量制御信
号で出力される。
【0081】他方、ステップS1で、火災発生階が自装
置の設置階と同じ階又は下の階である場合、煙に巻かれ
る危険性が高いので、追加情報ファイルから入力部1の
追加情報自動生成部17が作成した火災発生階による予
想煙道の情報を取込み(ステップS5)、自装置の設置
場所と予想煙道との位置関係を判断し(ステップS
6)、場合に応じて適切な避難誘導メッセージ内容を作
成し、また出力音声を制御する(ステップS7,S
8)。
【0082】(3)自装置3の設置場所が予想煙道から
離れている場合 (3−1)スピーカ37が非常口の近くである場合 ・音量「大」 ・『ここの非常口から避難して下さい。』 ・『非常口はこちらです。』 (3−2)スピーカ37が非常口から離れている場合 ・音量「大」 ・『最寄りの非常口から避難して下さい。』 ・『非常口は、○○方向です。』(○○は場所を特定で
きる情報、例えば、右方向/左方向の情報を予め定めて
おく。) (4)自装置3の設置場所が予想煙道に近い場合 (4−1)スピーカ37が煙道近くの非常口の近くにあ
る場合 ・音量「大」 ・『ここの非常口は煙の侵入が予想されます。』 ・『○○側の非常口から避難して下さい。』 (4−2)スピーカ37が煙道近くであるが、煙道近く
の非常口からは離れている場合 ・音量「大」 ・『××側の非常口は煙の侵入が予想されます。○○側
の非常口から避難して下さい。』 このようにして、第4の実施の形態の非常通報装置によ
れば、火災発生場所による煙道を予測し、各出力部3ご
とにその設置場所と煙道との位置関係によって安全に避
難できる適切な非常口を個別に指定した避難誘導放送が
でき、安全性を高めることができる。
【0083】次に、本発明の第5の実施の形態を図16
及び図17に基づいて説明する。第5の実施の形態の非
常通報装置は、出力部3に特徴を有する。図3に示した
第1の実施の形態の出力部3、又は図7に示した第2の
実施の形態の出力部3に対して、さらに表示制御回路3
8とこの表示制御回路38から受け取る情報を表示する
表示装置39を追加的に備えたことを特徴とする。また
出力部3の外観は図17に示すものであり、表示装置3
9として非常口の方向を示す方向表示器39AR,39
AL、また緊急時の非常口の在りかを示すための点滅灯
39Bを備えている。
【0084】出力部3のデータ判断・付加情報処理部3
3では、入力部1から伝送装置2を介して送られてきた
通信伝送用ファイルから分離された通過情報ファイルを
解析し、上述した方法で避難方向を特定した場合、避難
誘導放送音声を作成すると共に表示制御回路38に避難
方向を示す表示信号を与える。表示制御回路38はこの
表示信号を受けて表示装置39の該当する向きの方向表
示器を点灯制御し、音声放送と共に避難方向を表示器に
よっても誘導する。また、有効な非常口の近くに存在す
る表示装置39に対してその点滅灯39Bを点滅点灯さ
せて非常口の在りかを知らせる。
【0085】この第5の実施の形態によれば、非常事態
の発生時の避難誘導を音声によって行うだけでなく、表
示装置39による表示によっても行うので、避難路の案
内が確実、かつ的確に行えるようになる。なお、表示装
置39の構成は図17に示したものに限らず、より高
度、高機能のものにより行うこともできる。
【0086】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
非常発生時に防災員は非常発生を放送し、また非常の種
類と非常発生場所とを入力する操作を行うことにより、
各所に設置されている出力部それぞれが自装置の設置場
所に適合した個別にして適切な避難誘導メッセージを自
動作成して近くの人々に知らせ、各所ごとにそこにいる
人々に安全な避難を行わせることができる。
【0087】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、入力部の送出手段が、音声信号と情報
とを共にディジタル信号にして送り出すようにしたの
で、音声信号と追加情報とをディジタル回線で伝送する
ことができ、伝送信号の信頼性を高めることができる。
【0088】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、既設のアナログ回線にディジタル回線
を追加的に設置することによって当該システムを構築す
ることができ、設備コストの高騰を避けることができ
る。
【0089】請求項4の発明によれば、非常発生時に防
災員が不在の場合でも、自動的に非常通報を各所の出力
部に行い、また各所の出力部は自装置の設置場所に適合
した個別にして適切な避難誘導メッセージを自動作成し
て近くの人々に知らせ、各所ごとにそこにいる人々に安
全な避難を行わせることができる。
【0090】請求項5の発明によれば、何にかの災害の
発生時に防災員が不在の場合にも、自動的に災害発生通
報を各所の出力部に行い、また各所の出力部は自装置の
設置場所に適合して、危険領域に近づかないで安全に非
難できる避難路を指し示す避難誘導メッセージを自動作
成して近くの人々に知らせ、各所ごとにそこにいる人々
に安全な避難を行わせることができる。
【0091】請求項6の発明によれば、火災発生時に防
災員が不在の場合にも、自動的に火災発生通報を各所の
出力部に行い、また各所の出力部は自装置の設置場所に
適合して、煙に巻かれにくい安全な避難路を指し示す避
難誘導メッセージを自動作成して近くの人々に知らせ、
各所ごとにそこにいる人々に安全な避難を行わせること
ができる。
【0092】請求項7の発明によれば、避難誘導メッセ
ージの音声出力と共に表示ができ、避難誘導をより効果
的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】上記の実施の形態における入力部の内部構成を
示すブロック図。
【図3】上記の実施の形態における出力部の内部構成を
示すブロック図。
【図4】上記の実施の形態における入力部の追加情報フ
ァイルの内容を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図6】上記の実施の形態における入力部の内部構成を
示すブロック図。
【図7】上記の実施の形態における出力部の内部構成を
示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図9】上記の実施の形態における自動入力部の内部構
成を示すブロック図。
【図10】本発明の第4の実施の形態における入力部の
内部構成を示すブロック図。
【図11】上記の実施の形態における入力部の追加情報
自動生成部の内部構成を示すブロック図。
【図12】上記の実施の形態におけるデータベースの構
造を示す説明図。
【図13】上記の実施の形態の設置されるビルの平面構
造を示す平面図。
【図14】上記の実施の形態におけるデータベースの具
体的な内容を示す説明図。
【図15】上記の実施の形態における出力部のデータ判
断・付加情報処理部の実行するデータ判断処理のフロー
チャート。
【図16】本発明の第5の実施の形態における出力部の
内部構成を示すブロック図。
【図17】上記の実施の形態における出力部の外観を示
す斜視図。
【符号の説明】
1 入力部 2 伝送装置 3 出力部 4 自動入力部 11 マイク 12 音声変換回路 13 追加情報入力装置 14 統合ファイル作成回路 15 伝送回路 16 増幅器 17 追加情報自動生成部 20 放送線 31 伝送回路 32 ファイル分離回路 33,33′ データ判断・付加情報処理部 34 位置情報ファイル 35,35′ 音声変換回路 36 音声制御回路 37 スピーカ 38 表示制御部 39 表示装置 41 検知器 42 位置情報ファイル 43 統合ファイル作成回路 44 伝送回路 51 現場入力装置 52 時刻回路 53 データベース構築ツール 54 データベース 55 推定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−314385(JP,A) 特開 平8−235465(JP,A) 特開 平8−329359(JP,A) 特開 平4−144467(JP,A) 特開 平7−160208(JP,A) 特開 平8−329378(JP,A) 実開 平3−100995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 27/00 G08B 17/00 G08B 23/00 520

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定場所に設置された入力部と、各所に
    設置された出力部と、前記入力部と前記各所の出力部と
    の間の伝送を受け持つ伝送部とから成る非常通報装置で
    あって、 前記入力部は、 非常通報音声を入力する音声入力手段と、 非常の種類及び発生場所を示す情報を入力する非常情報
    入力手段と、 前記音声入力手段の入力した音声信号と前記非常情報入
    力手段の入力した情報信号とを前記伝送部を介して前記
    各出力部に送り出す送出手段を有し、 前記出力部は、 自装置の設置されている位置情報が登録されている位置
    情報ファイルと、 前記伝送部を通じて送られてくる前記非常の種類及び発
    生場所を示す情報と、前記位置情報ファイルとを参照し
    て、自装置の設置されている場所からの適切な避難方法
    を割出し、当該避難方法を表現する音声信号を作成する
    付加音声作成手段と、 前記伝送部を通じて送られてくる前記非常通報音声信号
    と、前記付加音声作成手段の作成した避難方法を表現す
    る音声信号とを統合する音声統合手段と、 前記音声統合手段の統合した音声信号を可聴音声に再生
    して出力するスピーカとを有することを特徴とする非常
    通報装置。
  2. 【請求項2】 前記入力部の前記送出手段は、前記音声
    信号と情報とを共にディジタル信号にして送り出すこと
    を特徴とする請求項1に記載の非常通報装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送部はアナログ回線とディジタル
    回線を有し、前記入力部の音声入力手段により入力され
    る非常通報音声はアナログ音声信号としてアナログ回線
    を通じて前記出力部に伝送することを特徴とする請求項
    1に記載の非常通報装置。
  4. 【請求項4】 建物内各所に設置された非常検知手段に
    接続された自動入力部と、建物内各所に設置された出力
    部と、前記自動入力部それぞれと前記出力部それぞれと
    の間の伝送を受け持つ伝送部とから成る非常通報装置で
    あって、 前記自動入力部は、自装置に接続されている非常検知手
    段が非常検知した時にその非常の種類と非常の発生場所
    を示す情報を前記伝送部に送出し、 前記出力部は、 自装置の設置されている位置情報が登録されている位置
    情報ファイルと、 前記伝送部を通じて送られてくる前記非常の種類及び発
    生場所を示す情報と、前記位置情報ファイルとを参照し
    て、自装置の設置されている場所からの適切な避難方法
    を割出し、当該避難方法を表現する音声信号を作成する
    避難誘導音声作成手段と、 前記避難方法を表現する音声信号を可聴音声に再生して
    出力するスピーカとを有することを特徴とする非常通報
    装置。
  5. 【請求項5】 特定場所に設置された入力部と、各所に
    設置された出力部と、前記入力部と前記各所の出力部と
    の間の伝送を受け持つ伝送部とから成る非常通報装置で
    あって、 前記入力部は、 種々の災害の種類とその発生場所とそれにより生じる危
    険領域との対応を示すデータベースと、 建物内の各所に設置されている災害検知手段からの災害
    検知信号を受け付け、前記データベースを検索して、現
    実の災害発生場所とそれにより生じる危険領域との情報
    を作成する災害情報自動生成手段と、 災害情報自動生成手段の作成した前記情報を前記伝送部
    を介して前記各出力部に送り出す送出手段とを有し、 前記出力部は、 自装置の設置されている位置情報が登録されている位置
    情報ファイルと、 前記伝送部を通じて送られてくる前記災害発生場所とそ
    れにより生じる危険領域との情報と、前記位置情報ファ
    イルとを参照して、自装置の設置されている場所からの
    適切な避難方法を割出し、当該避難方法を表現する音声
    信号を作成する避難誘導音声作成手段と、 前記避難方法を表現する音声信号を可聴音声に再生して
    出力するスピーカとを有することを特徴とする非常通報
    装置。
  6. 【請求項6】 特定場所に設置された入力部と、各所に
    設置された出力部と、前記入力部と前記各所の出力部と
    の間の伝送を受け持つ伝送部とから成る非常通報装置で
    あって、 前記入力部は、 種々の火災発生場所とそれにより生じる煙道との対応を
    示すデータベースと、 建物内の各所に設置されている火災検知手段からの火災
    検知信号を受け付け、前記データベースを検索して、現
    実の火災発生場所とそれにより生じる煙道との情報を作
    成する火災情報自動生成手段と、 火災情報自動生成手段の作成した前記情報を前記伝送部
    を介して前記各出力部に送り出す送出手段とを有し、 前記出力部は、 自装置の設置されている位置情報が登録されている位置
    情報ファイルと、 前記伝送部を通じて送られてくる前記火災発生場所とそ
    れにより生じる煙道との情報と、前記位置情報ファイル
    とを参照して、自装置の設置されている場所からの適切
    な避難方法を割出し、当該避難方法を表現する音声信号
    を作成する避難誘導音声作成手段と、 前記避難方法を表現する音声信号を可聴音声に再生して
    出力するスピーカとを有することを特徴とする非常通報
    装置。
  7. 【請求項7】 前記出力部は、前記付加音声作成手段又
    は避難誘導音声作成手段の作成した音声信号が表現する
    避難方法に合致した表示を行う表示手段を有することを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の非常通報装
    置。
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