JP2018124954A - 防災システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定された対象者に対して、火災関連の情報を確実に、かつ、迅速に伝達する防災システムを提供する。【解決手段】防火対象物に設置される自動火災報知設備10と、防火対象物に設置され、自動火災報知設備からの移報を受けて、スピーカ21を介して非常放送を行う非常放送装置20と、音声または画面表示により情報を出力する携帯端末50a、50bとを備えた防災システムである。非常放送装置は、非常放送を行う際に、非可聴帯域を利用した音信号を非常放送に重畳して出力し、携帯端末は、非可聴帯域を利用した音信号を受信する機能を有し、防火対象物内において音信号を受信した場合には、受信した音信号の中から必要な情報を抽出して音声または画面表示により出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、非可聴帯域を利用した音信号を用いて火災関連情報の提供を行う防災システムに関する。
火災が発生したことを知らせる情報は、確実な情報として、その建物の中にいる設備管理者や避難者に迅速に知らせることが望まれている。一例として、高齢者を含む聴覚不自由者へ非常放送の内容を伝達可能とする従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に係る非常放送設備は、以下の構成を備えている。
・あらかじめ録音した非常放送、またはマイクから入力した非常放送の音声信号から、文字を認識して、非常放送文字情報に変換する。
・さらに、変換した非常放送文字情報を放送区域へ送信する。
・放送区域において、非常放送文字情報を受信表示する適宜の機器または装置を設けておくことで、非常放送文字情報を聴覚不自由者に伝達可能とする。
このような構成を備えることで、聴力の衰えた高齢者を含む聴覚不自由者は、火災が発生した場合に行う音声警報による非常放送の放送内容を、非常放送文字情報として見ることで把握できる。この結果、非常放送による音声警報の内容を聴覚不自由者にも文字として確実に伝達可能とし、火災に迅速に対応することが可能となる。
特開2014−56368号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
このような特許文献1は、非常放送文字情報を受信表示するための機器または装置をあらかじめ設けておくことが必要となる。また、非常放送文字情報は、聴覚不自由者ばかりでなく、健常者にも提供される共通の情報である。従って、聴覚不自由者がこの表示を見逃すおそれ、あるいは健常者がこの表示により惑わされるおそれがあった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、特定された対象者に対して、火災関連の情報を確実に、かつ迅速に伝達することのできる防災システムを得ることを目的とする。
本発明に係る防災システムは、防火対象物に設置される火災感知器および火災受信機を含む自動火災報知設備と、防火対象物に設置され、自動火災報知設備からの移報を受けて、スピーカを介して非常放送を行う非常放送装置と、音声または画面表示により情報を出力する携帯端末とを備えた防災システムであって、非常放送装置は、非常放送を行う際に、非可聴帯域を利用した音信号を非常放送に重畳して出力し、携帯端末は、非可聴帯域を利用した音信号を受信する機能を有し、防火対象物内において音信号を受信した場合には、受信した音信号の全部または一部を必要な情報を抽出して音声または画面表示により出力するものである。
本発明によれば、非常放送装置が非常放送を行う際に、非可聴帯域を利用した音信号を非常放送に重畳して出力し、携帯端末で非可聴帯域を利用した音信号を受信した場合に、受信した音信号の中から必要な情報を抽出して音声または画面表示により出力できる構成を備えている。この結果、特定された対象者に対して、火災関連の情報を確実に、かつ迅速に伝達することのできる防災システムを得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る防災システムの構成図である。 本発明の実施の形態5の第1実施例に係る防災システムの構成図である。 本発明の実施の形態5の防災システムに含まれる非常放送装置20の構成図である。 本発明の実施の形態5の防災システムに含まれる携帯端末50の構成図である。 本発明の実施の形態5の関係者用携帯端末50aに記憶されている識別情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態5の第1実施例に係るフロー図である。 本発明の実施の形態5の第2実施例に係るフロー図である。
以下、本発明の防災システムにつき、図面を用いて説明する。
本発明は、非可聴帯域を利用した音信号を用いて火災関連情報の提供を行う防災システムに関するものであり、このような音信号を用いることで、特定の対象者に特定の火災関連情報を迅速に伝達できることを技術的特徴とするものである。そこで、このような技術的特徴を備えた防災システムの具体例について、5つの実施の形態を用いて、以下に詳細に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1では、非可聴帯域を利用した音信号が重畳された、火災に関する非常放送を、携帯端末で受信することで、特定の対象者に特定の火災関連情報を迅速に伝達できる防災システムについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る防災システムの構成図である。本実施の形態1における防災システムは、自動火災報知設備10、非常放送装置20、サーバ30、インターネット等のネット通信網40、および火災関連情報の提供を受けるユーザが所持する携帯端末50を備えて構成されている。
自動火災報知設備10は、防火対象物(例えば、建物)に設置された複数の火災感知器11と、複数の火災感知器11からの情報を収集し、火災情報を出力する火災受信機12を備えている。なお、図1では、複数の火災感知器11として、3台の火災感知器11(1)〜11(3)が例示されているが、その他の台数構成とすることも可能である。また、火災感知器以外にも必要な端末機器として、防排煙機器の制御用中継器、火災発信機、ガス漏れ検知器等の機器を接続することも可能である。
火災受信機12は、非常放送装置20と、シリアル伝送等を利用した移報信号のための信号線で接続されており、この信号線を介して、火災情報を非常放送装置20に移報することができる。また、火災受信機12は、ネット通信網40を介して、火災情報をサーバ30に伝達することができる。
非常放送装置20は、自動火災報知設備10と同様に、防火対象物に設置されている。そして、非常放送装置20は、信号線を介して火災受信機12から受信した火災情報に基づいた非常放送の放送先に対して、必要な場所のスピーカ21を介して、出火場所や避難開始を知らせるための非常放送を行う。この非常放送の音声は、非常放送装置20内に音声データ等の形であらかじめ格納されている。
なお、図1では、複数のスピーカ21として、3台のスピーカ21(1)〜21(3)が例示されているが、その他の台数構成とすることも可能である。複数のスピーカ21は、例えば、フロア毎の音声線に接続されて、その音声線の選択により、放送を行う場所を特定することができるようになっている。
さらに、本実施の形態1における非常放送装置20は、非常放送に対して、非可聴帯域を利用した音信号を重畳して出力する機能を備えている。この音信号は、非可聴帯域の信号を受信する機能を備えた携帯端末50を所持するユーザが、防火対象物である建物内にいる場合に、その携帯端末50によって受信することができる。
この音信号も、非常放送の音声データのように、必要な情報の音信号として、非常放送装置20内にあらかじめ格納しておけば、火災受信機12から受信した火災情報に応じて必要な音信号を出力することができる。
サーバ30は、火災発生時における防火対象物となる建物の在館者に、必要な情報を提供したり、特定の自衛消防活動の関係者に、初期消火や避難誘導等の活動に必要な情報を提供したり、逆に、情報を収集したりして、火災発生時等の防災活動を支援するものである。
そして、このサーバ30は、ネット通信網40を介して火災受信機12から受信した火災情報に基づいて、詳細火災情報を生成する。また、サーバ30は、後述する一般用携帯端末50bから要求指令を受信した場合には、ネット通信網40を介して、要求指令元の一般用携帯端末50bに対して、要求指令に応じた詳細火災情報を提供する。
携帯端末50は、自衛消防隊員のような防火対象物の関係者が所持している関係者用携帯端末50aと、所用により防火対象物を訪問し、防火対象物内に一時的に滞在している一般ユーザが所持している一般用携帯端末50bとに大別される。なお、図1では、関係者用携帯端末50aおよび一般用携帯端末50bは、それぞれ1台として例示されているが、複数台の構成とすることも可能である。
ここで、防火対象物の関係者とは、防火対象物である例えば建物において、消防計画等の決まり事に基づいて、あらかじめ設定された役割分担を有する者のことである。より具体的には、防火対象物の関係者は、所有者、施設を利用する管理者、防火管理者等を含めて、例えば、避難誘導係、初期消火係、救護係、安全防護係などの自衛消防活動に関する役割分担が、割り当てられている。そして、防火対象物の関係者のそれぞれが所持する関係者用携帯端末50aは、役割分担と関連付けて、詳細火災情報を管理するサーバ30にID登録されている。
そして、関係者用携帯端末50aは、防火対象物に関する必要な火災関連情報を受信し、表示するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。従って、関係者用携帯端末50aは、ネット通信網40を介して、必要に応じてサーバ30から送信された活動を支援するための火災関連情報を、端末画面上に表示する、あるいは、音声として発声させることができる。
一方、一般用携帯端末50bは、建物に一時的に滞在している者が所持しているものであり、その端末の持ち主が建物の火災情報を提供すべき者かどうかを判断する条件がない。ただし、本実施の形態1における一般用携帯端末50bは、非可聴帯域の信号を受信し、携帯画面上に必要な情報を表示する機能、および防火対象物に関する必要な火災関連情報をネット通信網40を介してサーバ30から受信し、表示するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされているものとする。
従って、一般用携帯端末50bは、防火対象物である建物内において、非常放送装置20から出力される、非常放送に対して非可聴帯域を利用した音信号が重畳された信号を受信し、携帯画面上に必要な情報を表示させることができる。
そして、一般用携帯端末50bを所持する一般ユーザは、音信号に基づいて表示された情報を見ることで、音信号に含まれている火災関連情報を取得することができる。さらに、一般用携帯端末50bを所持する一般ユーザは、表示された情報を見た結果、さらなる詳細情報をサーバ30から受信したいと判断した場合には、詳細情報を取得するための要求指令を、一般用携帯端末50bからネット通信網40を介して、サーバ30に送信する。
なお、一般用携帯端末50bは、非常放送に対して非可聴帯域を利用した音信号が重畳された信号を受信した場合には、所持する一般ユーザからの操作入力が介在することなしに、詳細情報を取得するための要求指令を、ネット通信網40を介して、サーバ30に送信する構成とすることも可能である。
そして、一般用携帯端末50bは、要求指令の返答としてサーバ30から送信された詳細火災情報を、携帯画面上に表示させる。一般用携帯端末50bを所持する一般ユーザは、このようにして、要求指令に則した詳細火災情報を、迅速に取得し、適切な行動を行うことができる。
ここで、非常放送に重畳された非可聴帯域の音信号の内容を特定の簡単な情報としておき、一般用携帯端末50bがその音信号を受信するときに、そのままサーバ30にアクセスし、発生した火災に関する情報をサーバ30から受信して、その情報を携帯画面上に表示してもよい。この場合、非可聴帯域の音信号を少ない情報量として軽くすることができ、火災発生の建物内にある一般用携帯端末50bに対して、サーバ30からの必要な火災情報で、画面表示や音声出力させればよい。
なお、関係者用携帯端末50aも、非可聴帯域の信号を受信し、携帯画面上に必要な情報を表示する機能を備えていれば、非可聴帯域の音信号に含まれている火災関連情報の取得、および要求指令の返答としてサーバ30から送信される詳細火災情報の取得、が可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、非可聴帯域の音信号を用いて、火災に関する特定の情報を、非可聴帯域の音信号を受信できる機能を有する携帯端末を所持するユーザに対して、迅速に伝えることができる。さらに、音信号を受信した携帯端末を所持するユーザは、さらなる詳細な火災情報がほしい場合には、携帯端末から要求指令を送信し、その返答として、サーバから詳細な火災情報を入手することができる。
この結果、特定された対象者に対して、火災関連の情報を確実に、かつ迅速に伝達することのできる防災システムを実現できる。例えば、非可聴帯域の信号を受信可能な一般用携帯端末を、防火対象物である建物内に滞在する災害弱者が所持している場合を考える。この場合、災害弱者は、非常放送装置から非可聴帯域の音信号に含まれている火災関連情報を迅速に取得でき、必要に応じて、詳細な情報をサーバからさらに取得できる。
なお、上述した説明では、携帯画面上に情報を表示する場合を例示したが、視覚不自由者を考慮して、携帯端末は、情報を表示する代わりに音声出力する、あるいは、音声出力と表示の両方を行うことも可能である。
このように、本実施の形態1に係る防災システムは、非可聴帯域の信号を用いて、携帯端末を所持する特定のユーザに対して、特定の火災関連情報を迅速に伝送できる。この結果、例えば、災害弱者を迅速に避難させる、あるいは、防火対象物の関係者が適切な自衛消防活動を迅速に実施することが可能となる。
また、全ての利用者に対して行われる通常の非常放送だけでは、正常性バイアスが働いてしまい、例えば、火災感知器の動作を知らせる放送を聞いた利用者は、「また、誤報にちがいなく、実際の火災ではない」と勝手に判断してしまう可能性がある。しかしながら、本実施の形態1によれば、特定の人を対象に、音信号を送信でき、かつ、音信号を受信した人は、必要に応じて詳細情報をさらに取得して、迅速に情報確認を行うことができる。
従って、実際に火災が発生していた場合に、正常性バイアスの影響で大惨事につながってしまうことを防止し、利用者は、正確な情報に基づいて迅速に火災対応することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1では、非可聴帯域の信号を受信し、携帯画面上に必要な情報を表示する機能が、利用者が所持する携帯端末にあらかじめインストールされている場合を前提に説明した。しかしながら、例えば、防火対象物である建物への来訪者に対して、このような機能がインストールされた携帯端末を貸し出すことによっても、同様の効果を実現できる。
また、携帯端末側では、災害弱者であることを識別するID、防火対象物の関係者であることを識別するID、あるいは、関係者の具体的な係を識別するIDを設定しておくことができる。一方、情報の送信元である非常放送装置あるいはサーバは、携帯端末向けに送信する情報に対してIDを付加することができる。
このようにして、音信号、あるいは火災詳細情報に関して、IDによる識別を行うことで、携帯端末側は、自身のIDに適合する情報のみを抽出して、音声あるいは画面表示による出力を行うことができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、先の実施の形態1における非可聴帯域を利用した音信号が重畳された火災に関する非常放送を用いて、災害弱者等の特定の人に対して、優先的に迅速な指示を行うことができる防災システムについて説明する。なお、システム構成は、先の実施の形態1における図1と同様である。
火災感知器11により火災が検出された場合における、非常放送装置20の一般的な動作は、次の2段階に分けられている。
第1段階:火災感知器が作動した旨を発報情報として知らせるとともに、火災が発生したか否かを確認中であることを伝える初期放送段階。
第2段階:確認結果を伝えるとともに、実際に火災が発生している場合には、避難指示を行う最終放送段階。
ここで、第1段階の初期放送段階では、例えば、感知器作動放送としてシグナル音(パポパポパポ)と呼ばれる注意喚起音、注意喚起メッセージ、1秒間の無音状態の順に連続する放送内容が放送される。注意喚起メッセージとしては、例えば、「ただいま(○階の)火災感知器が作動しました。係員が確認しておりますので、次の放送にご注意ください」という音声が考えられる。
また、第2段階の最終放送段階では、例えば、火災警報放送としてシグナル音(パポパポパポ)、火災警報メッセージ、1秒間の無音状態、シグナル音(パポパポパポ)、避難誘導メッセージ、1秒間の無音状態、スイープ音(フィッ、フィッ、フィッを3回繰り返し)と呼ばれる警報音の順に連続する放送内容が放送される。火災警報メッセージとしては、例えば、「火事です、火事です、(○階で)火災が発生しました。落ち着いて避難してください」という音声が考えられる。
先の実施の形態1で説明した、非可聴帯域を利用した音信号は、第1段階の初期放送、および第2段階の最終放送のいずれにも重畳することが可能である。従って、例えば、災害弱者が一般用携帯端末50bを所持している場合には、第1段階の初期放送において、念のために避難開始を行うことを指示することができる。この結果、健常者に先行して、災害弱者に対して、早めに優先して避難行動を開始させることが可能となる。
また、第1段階の初期放送は、全館放送ではなく、例えば、出火階とその直上階と言ったように、限定的に行われる場合がある。すなわち、全館一斉放送を行うときには、建物全体の在館者が一斉に避難することで不具合が発生することがあり得る。そこで、出火階、直上階等を基準とする区分鳴動方式にすることで、最も危険なところから優先的に避難させることが可能になる。このような場合であっても、非常放送装置20は、出火階、直上階以外の階には、第1段階の初期放送とは別に、非可聴帯域を利用した音信号のみを放送することで、全階床のスピーカ21を介して、非可聴帯域を利用した音信号を出力させることができる。
このような方法を採用することで、出火階および直上階以外の階床において、災害弱者は、非可聴帯域の信号を利用した音信号を受信でき、健常者よりも早い段階からの適切な避難行動を取ることができる。
すなわち、音信号による情報に関して、IDによる識別を行うことで、災害弱者であることを識別するID、あるいは、災害弱者を介助する介助者であることを識別するIDなどを識別することができる。この結果、携帯端末に、災害弱者に対する早い段階での避難を促す音声あるいは画面表示による出力を行い、健常者よりも避難に時間のかかる災害弱者を、早い段階に避難開始させることができる。
また、防火対象物の関係者が、非可聴帯域の音信号を受信可能な関係者用携帯端末50aを所持している場合には、第1段階の初期放送において、この音信号を関係者用携帯端末50aで受信できることで、迅速に自衛消防活動を開始することが可能となる。
以上のように、実施の形態2によれば、非可聴帯域の音信号を用いて、火災に関する特定の情報を、特定の人に対して、初期放送の段階で先行して送信することができる。この結果、災害弱者に対する早めの避難行動の開始指示、および防火対象物の関係者に対する早めの消火活動の開始指示等の自衛消防活動が可能となる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、非可聴帯域を利用した音信号が重畳された火災に関する非常放送を用いることで、震災等に伴う停電時においても、迅速な指示を行うことができる防災システムについて説明する。なお、システム構成は、先の実施の形態1における図1と同様である。
非常放送装置20は、停電時においても非常放送を行うことができるように、バッテリーバックアップがなされている。このバッテリーバックアップは、例えば、非常放送装置20に蓄電池を備え、常時は、商用電源で作動しながら蓄電池に充電し、商用電源の停電時には、商用電源から充電された蓄電池に切替えることにより、停電時における所要の非常放送装置20の作動を担保するものである。
なお、バッテリーバックアップは、蓄電池の利用に限らず、非常用電源設備への電源切替等であってもよい。なお、火災受信機12も、非常放送装置20と同様のバッテリーバックアップが行われ、自動火災報知設備全体として停電時の所要の作動が担保されている。
また、火災受信機12から出力される火災情報は、接点信号として非常放送装置20に入力させる構成となっている。従って、非常放送装置20は、非可聴帯域を利用した音信号が重畳された火災信号を、防火対象物で停電が発生した状況においても、出力することができる。
なお、インターネット等のネット通信網40は、震災発生時の停電のみではなく、アクセスの集中による通信の輻輳等によってもダウンすることがあり、ネット通信網40を介して接続されているサーバ30は、機能しないことになる。こういったサーバ30からの携帯端末50への火災に関する情報提供が不可能な場合でも、建物内で稼働している非常放送装置20から、簡単な情報を携帯端末50で受信し、画面表示や音声出力できれば、サーバ30からの情報ほど詳細でなくても、関係者等による火災への対応は行いやすくなる。
一方、非可聴帯域を利用した音信号を受信可能な携帯端末50も、停電時において、音信号を受信可能である。従って、防火対象物内において、音信号を受信可能な携帯端末を有する関係者は、震災時で火災が発生した場合のような、たとえ停電が発生したとしても、音信号から各種情報を受信することで、初期消火や避難誘導などの自衛消防活動を的確に行うことができる。
特に、自衛消防活動を行うに当たっては、初期消火、避難誘導、防火区画の確立といった活動が特に重要となる。従って、非可聴帯域を利用した音信号により、防火対象物の関係者に火災情報をタイムリーに伝達することで、例えば、初期段階で防火扉、シャッター等の動作確認、あるいは必要に応じて防火扉、シャッター等の手動操作を行うことで、防火区画の確立を早期に、的確に実現できる。
また、非可聴帯域を利用した音信号を受信可能な一般用携帯端末50bを有する災害弱者は、たとえ停電が発生したとしても、非常放送の音信号を受信することで、迅速に避難行動を開始することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、バッテリーバックアップがなされた非常放送装置から出力される、非可聴帯域の音信号を用いることで、防火対象物で停電が発生した場合にも、火災に関する特定の情報を、特定の人に対して、迅速かつ確実に送信することができる。この結果、自衛消防活動の迅速化、災害弱者の早期避難開始などを実現できる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、非可聴帯域を利用した音信号を受信可能な携帯端末50を、多言語対応に利用する場合について説明する。
一例として、階段やトイレを示すサインなど、防火対象物である建物の中では、図形やイラストで形状表示されたサインが各種利用されている。このようなサインは、多様で、例えば、火災時に用いる消火器や屋内消火栓の位置を示すサインや、給湯室、自動販売機、公衆電話等、日常で用いるサインもある。従って、日々建物を利用して目に付くサインは、理解しているが、日常的に目にしないサイン、あるいは特殊な物を示すサインなどは、一目で理解できない場合もある。
この場合、本実施の形態4に係る携帯端末50は、事前に各種用いられているサインを図形データとして記憶手段に保持するとともに、各サインが示す意味のデータを対照して保持し、内蔵されているカメラ(図示せず)をかざして、そのサインを画像データとして取得するときに保持しているサインの図形データを対比して、カメラで取得した画像のサインを特定することができる。
さらに、携帯端末50は、このように取得した画像データを画像処理することで、そのサインの意味を解読し、音声あるいは画面表示により、解読結果を出力することができる。
そして、携帯端末50は、意味を示すデータを多国語で用意しておき、所持している利用者が言語設定をしておくことで、解読結果を、設定された言語に応じて出力することができ、多言語対応が可能となる。この携帯端末50を外国人旅行者等が用いることによって、慣れない日本での各種サインの意味を自国の言語で表示させることで、容易に理解することができる。
このような対比、認識処理は、携帯端末50内に対比処理部を備えさせることで、実行させることができる。
なお、このような多言語対応の機能は、先の実施の形態1〜3で説明した、携帯端末50の画面に表示される言語、あるいは携帯端末50から出力される音声の言語に対して適用することも可能である。すなわち、非常放送装置20から出力される非可聴帯域を利用した音信号、およびサーバ30から出力される詳細な火災情報、それぞれに基づいて携帯端末50側で生成された情報を、多言語対応で出力させることができる。
以上のように、実施の形態4によれば、携帯端末に多言語機能を持たせることで、携帯端末の利用者が設定した言語に合わせた音声あるいは画面表示を実現できる。
実施の形態5.
本実施の形態5では、先の実施の形態1〜3で部分的に説明した関係者用携帯端末50aを用いて、非可聴帯域を利用した音信号に基づいて自衛消防活動を円滑に行う具体例について、従来の問題点とともに説明する。
従来は、防災センターに連絡してきた自衛消防隊員のみとの連絡が可能であった。このため、複数の隊員と同時に連絡を取りながら、適切な指示を行うことができない、あるいは、複数の隊員で情報の共有化ができない、という問題があった。
また、防災センターは、火災が感知された際に、どの階に自衛消防隊員が何名在館し、稼働しているのかといった現状を把握できない状態であった。この結果、防災センターからの指示に基づいて、避難行動等に必要な人数を適切に配置させることができないという問題があった。
そこで、本実施の形態5では、自衛消防隊に対して、可聴帯域外の周波数帯を利用した音信号を非常放送より先、あるいは非常放送にあわせて放送することで、関係者用携帯端末50aに、自衛消防活動に必要な情報を迅速に表示させることを可能としている。以下、図2〜図7を用いて、第1実施例から第3実施例の3つの具体例について、詳細に説明する。
<第1実施例:サーバ30を有さない構成>
図2は、本発明の実施の形態5の第1実施例に係る防災システムの構成図である。第1実施例における防災システムは、自動火災報知設備10、非常放送装置20、インターネット等のネット通信網40、および火災関連情報の提供を受ける自衛消防隊員が所持する関係者用携帯端末50aを備えて構成されている。
なお、図2に示した構成は、先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、以下の3点が異なっている。
(相違点1)図2に示した第1実施例では、図1で示したサーバ30が設けられていない構成となっている。非常放送設備20は、火災発生に伴う緊急時に備えて、停電時においても動作が保証されるように、バッテリーバックアップされている。従って、図2の構成においては、サーバ30との通信が不能となった状態でも、各機器間で信号の授受が可能となる。
(相違点2)図2に示した第1実施例では、自動火災報知設備10が4階建ての建物に設置され、各階床に分かれて複数の火災感知器11が設置されている。なお、信号の伝送距離によっては、例えば階床ごとに、火災受信機12と火災感知器11との間に、信号中継用の中継器を設ける構成を採用することとなる。ただし、本実施の形態5では、中継器の有無が発明の本質とは無関係のため、ここでは、中継器を省略して説明する。
(相違点3)図2に示した第1実施例では、スピーカ21が4階建ての建物の各階床に設置され、また、自衛消防隊員が所持する関係者用携帯端末50aが、3階と4階に例示的に示されている。ただし、スピーカ21および関係者用携帯端末50aの配置や数は、図2の例に限定されるものではない。
次に、防災システムを構成する非常放送装置20の内部構成について、図3に基づいて説明する。図3は、本発明の実施の形態5に係る防災システムに含まれる非常放送装置20の構成図である。非常放送装置20は、制御部22、記憶部23、第1通信部24、第2通信部25、および第3通信部26を含んで構成されている。
制御部22は、記憶部23に記憶されたプログラムに基づいて、非常放送装置20の各部の動作を制御する制御手段である。記憶部23は、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性の記憶手段であり、火災関連の非常放送処理を実行するプログラムおよび自衛消防隊員の活動を支援する処理を実行するプログラムが記憶されている。
第1通信部24は、信号線を介して火災受信機12に接続されて、制御情報等を通信するインターフェースである。第2通信部25は、ネット通信網40を介して関係者用携帯端末50aと、制御情報等を通信するインターフェースである。さらに、第3通信部26は、非可聴帯域を利用した音信号が重畳された、火災に関する非常放送を、スピーカ21を介して出力することで、関係者用携帯端末50aに音信号を送信するインターフェースである。
制御部22による具体的な制御については、図6を用いて後述する。
次に、防災システムを構成する関係者用携帯端末50aの構成について、図4に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態5に係る防災システムに含まれる関係者用携帯端末50aの構成図である。関係者用携帯端末50aは、制御部51、記憶部52、第1通信部53、第2通信部54、表示部55,および操作部56を含んで構成されている。
制御部51は、記憶部52に記憶されたプログラムおよび識別情報に基づいて、関係者用携帯端末50aの各部の動作を制御する制御手段である。記憶部52は、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク等の不揮発性の記憶手段であり、通信制御、表示制御、操作入力制御を実行するプログラムが記憶されている。
なお、本実施の形態5では、自衛消防隊員のような防火対象物の関係者が所持している関係者用携帯端末50aについて、具体的な構成を説明している。しかしながら、所用により防火対象物を訪問し、防火対象物内に一時的に滞在している一般ユーザが所持している一般用携帯端末50bに関しても、関係者用携帯端末50aと同様の構成を用いることができ、適切なプログラムをこの記憶部52に記憶させておくことで対応可能である。
また、本実施の形態5のように、携帯端末50が、自衛消防隊の隊員が有する関係者用携帯端末50aである場合には、隊員の役割分担と携帯端末のID情報とを関連付けた識別情報が、記憶部52に記憶されている。記憶部52に記憶されているこの識別情報については、図5を用いて後述する。
第1通信部53は、非可聴帯域を利用した音信号が重畳された、火災に関する非常放送を、スピーカ21を介して非常放送装置20から受信するインターフェースであり、例えば音信号を周波数解析し、音信号に含まれる各種情報を制御部に伝達する。第2通信部54は、ネット通信網40を介して非常放送装置20と、制御情報等を通信するインターフェースである。
表示部55は、画面551を有し、制御部51による表示制御に従って、適切な情報を画面表示する。さらに、操作部56は、タッチパネル561を有し、携帯端末50の利用者による操作入力を受け付け、制御部51により操作入力制御が行われる。
制御部51による具体的な制御については、図6を用いて後述する。
次に、図2に示した4階建ての建物において、3階に設置された火災感知器11(31)〜11(33)のいずれかで火災が感知された際に、関係者用携帯端末50aを所持する自衛消防隊の隊員に対して、非可聴帯域を利用した音信号により、適切な情報伝達を行う場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態5に係る関係者用携帯端末50aに記憶されている識別情報の一例を示した図である。個々の関係者用携帯端末50aには、個別の端末IDが割り付けられている。図5では、説明を簡略化するために、12台の関係者用携帯端末50aに対して、A〜Lの端末IDが割り当てられている場合を例示している。
それぞれの隊員には、自衛消防活動として受け持つ担当階と、自身の担当行動とがあらかじめ割り当てられている。そこで、図5に示したように、端末ID、担当階、担当行動を関連付けた識別情報が、それぞれの隊員が所持する関係者用携帯端末50aの記憶部52に記憶されている。
担当行動としては、以下の3種を例示している。
消火:消火作業の実施が割り当てられた隊員である。
避難指示:避難誘導の実施が割り当てられた隊員である。
救護:救護活動の実施が割り当てられた隊員である。
次に、火災受信機12、非常放送装置20、および関係者用携帯端末50aの相互の信号のやり取りを示したフロー図を用いて、第1実施例の具体的な処理手順について説明する。図6は、本発明の実施の形態5の第1実施例に係るフロー図である。
なお、この図6の説明に当たっては、図2の構成の3階の火災感知器11(31)〜11(33)のいずれかが火災を感知した場合を例に説明する。また、実際には、非常放送装置20は、スピーカ21を介して音信号を出力し、その音信号を関係者用携帯端末50aで受信するが、以下では、スピーカ21を省略して説明する。
まず初めに、ステップS601において、火災受信機12は、3階の火災感知器11(31)〜11(33)のいずれかが火災を感知することで、非常放送装置20に対して火災感知信号を送信する。
次に、ステップS602において、非常放送装置20は、火災感知信号を受信後、出火階と直上階に対しては、通常の火災放送を行うとともに、火災の詳細情報(出火階・火災発生エリアなど)を、非可聴帯域を利用した音声透かしによる音信号(以下の説明では、単に音信号と称す)によって全館放送を行う。
ここで、第1実施例では、3階で火災感知されている。従って、非常放送装置20は、3階で火災感知された情報を含む火災の詳細信号を火災感知信号として受信することで、出火階である3階と、その直上階である4階に対しては、通常の火災放送を行うことで、火災が感知されたことを伝える。
その一方で、非常放送装置20は、関係者用携帯端末50aに対して、火災の詳細情報(火災の発生階や火災発生エリアなどの情報)を第1音信号として出力し、自衛消防隊の全隊員に対してどの階で火災が感知されたかを迅速に知らせる。すなわち、非常放送装置20は、図5に示したすべての関係者用携帯端末50aを対象に、全館放送により、この第1音信号を出力する。
この結果、関係者用携帯端末50aは、所持する隊員が自分の担当階にいない場合にも、第1音信号が受信できれば、火災の詳細情報を音声透かしにより受信することができる。一方、関係者用携帯端末50aは、図5に示した識別情報とともに、第1音信号を受信した際に、識別情報を用いて第1音信号を認識し、自己の担当階と役割に応じた表示を行うプログラムが記憶されている。
そして、ステップS603において、関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信することで、自己の識別情報に基づいて、出火階と担当に応じた行動表示を行う。具体的には、識別情報として、担当階が3階および4階の消火として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信後、出火階及び火災発生エリアと初期消火を行う旨の表示を行うことで、直ぐに担当行動を実施できるような行動表示を行う。
一方、担当階が2階として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信後、自身の担当階が出火階および直上階ではないが、出火階に近いことから、消火や避難誘導のサポートを促す行動表示を行うことができる。また、担当階が1階として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信後、何も表示を行わず、1階担当の隊員には、この第1音信号では直ちに行動せず、待機させることができる。
また、非常放送装置20は、ステップS602で第1音信号を出力した後、ステップS604においてタイマを起動し、ステップS605において、タイマの経過時間に応じて、各担当者が行うべき行動を表示させるための第2音信号を出力することができる。なお、非常放送装置20は、この第2音信号も、全館放送として出力する。
一方、ステップS606において、関係者用携帯端末50aは、第2音信号を受信することで、各担当に応じた行動表示を行うことができる。具体的には、識別情報として、担当階が3階および4階の避難誘導として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第2音信号を受信後、担当階の避難誘導を実施させるような行動表示を行う。
また、担当階が3階および4階の救護として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第2音信号を受信後、担当階で救護が必要な人の確認を実施させるような行動表示を行う。
一方、担当階が1、2階の避難誘導として割り当てられている関係者用携帯端末50aは、第2音信号を受信後、自身の担当階に移動して避難誘導を行う準備をさせるなどの行動表示を行うことができる。この結果、関係者用携帯端末50aを持参している隊員は、第2音信号に基づいて、自身に割り当てられた担当階、担当行動に応じた適切な行動表示を迅速に確認することができる。
その後、ステップS607において、火災受信機12は、火災が確定した場合には、非常放送装置20に対して火災確定信号を出力する。一方、火災確定信号を受信した非常放送装置20は、ステップS608において、避難誘導処理を実施する。具体的には、火災受信機12は、館内放送により、通常の避難誘導を促すとともに、関係者用携帯端末50aに対しては、火災確定に基づく行動表示を行わせるための第3音信号を出力する。
一方、ステップS609において、関係者用携帯端末50aは、第3音信号を受信することで、火災確定時における各担当に応じた行動表示を行うことができる。具体的には、識別情報として、避難誘導として割り当てられているすべての関係者用携帯端末50aは、第3音信号を受信後、担当階の避難誘導を実施させるような行動表示を行う。
この結果、関係者用携帯端末50aを持参している隊員は、第3音信号に基づいて、自身に割り当てられた担当階、担当行動に応じて、火災確定時に実施すべき適切な行動表示を迅速に確認することができる。
なお、音信号は、建物の外に漏れる可能性があり、関係者用携帯端末50aを建物外に持ち出した場合、他の建物の音声透かしによる音信号を受信してしまうおそれがある。この対策として、音信号に建物IDを追加し、端末側で建物IDを判別することで、誤受信を防止することができる。
<第2実施例:サーバ30を有する構成>
先の第1実施形態では、サーバ30を有さない構成の防災システムにおいて、非可聴帯域を利用した音信号に基づいて自衛消防活動を行う具体例を説明した。これに対して、第2実施例では、サーバ30を備えることで、隊員の在館状態に応じて自衛消防隊を再編成する機能を備えた防災システムについて説明する。
構成図は、省略するが、第2実施例は、図2に示した第1実施例の構成に対して、図1に示したようなネット通信網40に接続されたサーバ30がさらに接続された構成となっている。
そして、先の図5で説明したような端末IDと関連付けられた識別情報は、サーバ30に記憶されている。一方、関係者用携帯端末50aは、自己の端末IDを記憶しているものとする。
次に、火災受信機12、非常放送装置20、関係者用携帯端末50a、およびサーバ30の相互の信号のやり取りを示したフロー図を用いて、第2実施例の具体的な処理手順について説明する。図7は、本発明の実施の形態5の第2実施例に係るフロー図である。なお、この図7の説明に当たっては、先の第1実施例と同様に、図2の構成の3階の火災感知器11(31)〜11(33)のいずれかが火災を感知した場合を例に説明する。
また、図7におけるステップS601、S602、S607〜S609は、先の図6で説明した機能と同様の処理を実行するステップである。そこで、図7で新たに追加されたステップS701〜S703の処理を中心に、以下に説明する。
ステップS601、ステップS602を経て、ステップS701において、関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信する。第2実施例における関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信すると、自動または手動で、自己の端末ID及び出火階の情報を含む受信応答信号を生成し、サーバ30に送信する。受信応答信号を送信することで、関係者用携帯端末50aは、自身が在館中の隊員より所持されており、第1音信号が受信可能であったことをサーバ30に伝えることができる。
これに対して、ステップS702において、サーバ30は、第1音信号を受信した関係者用携帯端末50aのそれぞれから受信応答信号を受信することで、自衛消防隊の再編成を行う。すなわち、サーバ30は、受信した受信応答信号に含まれている端末IDに基づいて、自衛消防隊員が在館中であるか否かを識別できる。そして、サーバ30は、出火階および隊員の在館状態に応じて、最適な自衛消防隊を再編成することができる。
なお、自衛消防隊の再編成に関しては、例えば、特許文献2のような従来技術を採用することができる。一例として、サーバ30は、出火階である3階あるいは直上階である4階で、在館していない担当者がいる場合には、2階や1階の担当者に新たな役割を割り付けることで、最適な自衛消防隊を再編成することができる。
そして、サーバ30は、最適な自衛消防隊を再編成した結果を再編成信号として、受信応答信号の送信元であるそれぞれの関係者用携帯端末50aに返送する。これに対して、ステップS703において、関係者用携帯端末50aは、サーバ30から受信した再編成信号に基づいて、あらかじめ割り当てられた自身の担当階、担当行動を新たに割り当てられた自身の担当階、担当行動に更新し、更新後のデータに基づいて、行動表示を行う。
この結果、関係者用携帯端末50aを所持するそれぞれの隊員は、隊員の現在の在館状態に応じて再編成された自衛消防隊による自身の役割を、行動表示により迅速に判断でき、適切な自衛消防活動を実施することができる。
なお、以上の説明では、ステップS702において、サーバ30が関係者用携帯端末50aに対して再編成信号を送信する場合について説明した。しかしながら、サーバ30は、この再編成信号を非常放送装置20に対して送信することもできる。そして、サーバ30から再編成信号を受信した非常放送装置20は、先の図6におけるステップS602、S604、S605の処理を改めて順次実施することができる。
なお、非常放送装置20は、ステップS602において、再編成信号の情報を第1音信号に含めて出力することで、それぞれの関係者用携帯端末50aに対して、再編成された自衛消防隊による各自の役割分担を伝達することができる。
そして、再編信号の情報を受信した各関係者用携帯端末50aは、あらかじめ割り当てられた自身の担当階、担当行動を新たに割り当てられた自身の担当階、担当行動に更新し、更新後のデータに基づいて、行動表示を行う。
<第3実施例:サーバ30による再編成機能を防災センター内に設ける構成>
第2実施例で説明したサーバ30の機能を防災センター内に設け、ネットワークをLANによって構成することにより、災害などによりネットワークが稼働していない場合でも、最適な自衛消防隊を再編成することが可能となる。
以上のように、実施の形態5によれば、可聴帯域外の周波数帯を利用した音信号を自衛消防隊向けに放送し、自衛消防隊側の端末で音信号を解析することにより、容易に自己の行動を表示させることができる構成を備えている。すなわち、非常放送装置側は、自衛消防隊の端末に対して、出火階を知らせる情報を同報通信すればよく、各分担が割り付けられた端末側で、それぞれの役割分担に応じた適切な行動表示をすることができる。
この結果、効率よく消防活動が行える。さらに、自衛消防隊の端末から、受信応答信号をサーバに送信することで、サーバにて自衛消防隊の在館状況を確認し、自衛消防隊を再編することができる。この結果、より効率よく消防活動が行えるものとなっている。
なお、実施の形態5の第2実施例において、関係者用携帯端末50aは、第1音信号を受信すると、自動または手動で、自己の端末ID及び出火階の情報を含む受信応答信号を生成し、サーバ30に送信するものとしたが、例えば火災受信機12がサーバ30に出火階の情報を直接送信しても良い。
これにより、各関係者用携帯端末50aからサーバ30へ出火階の情報を送信しないので、送信する情報が簡略化でき、効率よくデータの処理が行える。
10 自動火災報知設備、11 火災感知器、12 火災受信機、20 非常放送装置、21 スピーカ、30 サーバ、40 ネット通信網、50 携帯端末、50a 関係者用携帯端末、50b 一般用携帯端末。

Claims (9)

  1. 防火対象物に設置される火災感知器および火災受信機を含む自動火災報知設備と、
    防火対象物に設置され、前記自動火災報知設備からの移報を受けて、スピーカを介して非常放送を行う非常放送装置と、
    音声または画面表示により情報を出力する携帯端末と
    を備えた防災システムであって、
    前記非常放送装置は、前記非常放送を行う際に、非可聴帯域を利用した所定の音信号を前記非常放送に重畳して出力し、
    前記携帯端末は、前記非可聴帯域を利用した前記音信号を受信する機能を有し、前記防火対象物内において前記音信号を受信した場合には、受信した前記音信号の全部または一部を必要な情報として抽出して音声または画面表示により出力する
    防災システム。
  2. 前記非常放送装置は、バッテリーバックアップされており、前記防火対象物が停電した場合にも前記非可聴帯域を利用した前記音信号を前記非常放送に重畳して出力可能である
    請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記防災システムは、通信網を介して前記自動火災報知設備から火災情報の移報を受けて、詳細火災情報を生成するサーバをさらに備え、
    前記携帯端末は、
    前記非常放送装置から受信した前記音信号に基づく出力結果に応じて、前記携帯端末を所持する者の操作入力により、前記サーバから前記詳細火災情報を取得したい要求指令を受けた場合には、前記通信網を介して前記要求指令を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記要求指令を受信した場合には、前記要求指令の送信元の前記携帯端末に対して、前記通信網を介して前記詳細火災情報を返送する
    請求項1または2に記載の防災システム。
  4. 前記防災システムは、通信網を介して前記自動火災報知設備から火災情報の移報を受けて、詳細火災情報を生成するサーバをさらに備え、
    前記携帯端末は、
    前記非常放送装置から前記音信号を受信することで、前記サーバから前記詳細火災情報を取得するための要求指令を、前記通信網を介して前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記要求指令を受信した場合には、前記要求指令の送信元の前記携帯端末に対して、前記通信網を介して前記詳細火災情報を返送する
    請求項1または2に記載の防災システム。
  5. 前記非常放送装置は、前記非常放送を、火災感知器が作動した旨を知らせる初期放送段階で行う初期非常放送と、実際に火災が発生しているか否かを確認した結果を知らせる最終放送段階で行う最終非常放送の2段階に分けて行う場合に、避難開始を優先させるべき対象者、あるいは前記防火対象物の自衛消防活動を行う対象者の少なくともいずれかに対して、前記初期放送段階において、前記非可聴帯域を利用した前記音信号を前記初期非常放送に重畳して出力する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の防災システム。
  6. 前記非常放送装置は、前記防火対象物に設置された全てのスピーカを介して、前記初期放送段階において、前記非可聴帯域を利用した前記音信号を前記初期非常放送に重畳して出力する
    請求項5に記載の防災システム。
  7. 前記携帯端末は、
    各種サインの図形データと、前記各種サインの意味とを格納する記憶手段と、
    表示されているサインを画像として取得するカメラと、
    前記カメラで取得する画像内のサインを前記記憶手段内の図形データと対比して前記各種サインのうちの1つのサインと特定し、特定されたサインの意味を画面表示または音声出力する対比処理部と
    を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の防災システム。
  8. 前記携帯端末は、自衛消防隊の隊員が所持する関係者用携帯端末を含み、
    前記関係者用携帯端末は、
    所持する隊員に自衛消防活動として割り当てられた担当階および担当行動が、端末固有の端末IDと関連付けられて識別情報として記憶されている記憶部と、
    前記音信号として出火階の情報を含む第1音信号を前記非常放送装置から受信すると、個々の隊員に割り当てられている前記担当階および前記担当行動に基づいて、前記隊員の取るべき行動を画面表示する制御部と
    を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の防災システム。
  9. 前記携帯端末は、自衛消防隊の隊員が所持する関係者用携帯端末を含み、
    前記関係者用携帯端末は、
    所持する隊員を識別するために端末固有に割り当てられた端末IDが記憶されている記憶部と、
    前記音信号として出火階の情報を含む第1音信号を前記非常放送装置から受信できた場合には、前記サーバに対して前記端末IDの情報を含む受信応答信号を出力する制御部と
    を有し、
    前記サーバは、
    前記端末IDと、それぞれの隊員に自衛消防活動として割り当てられた担当階および担当行動が記憶されている記憶部と、
    前記受信応答信号に基づいて前記第1音信号を受信できた端末IDおよび前記第1音信号を受信できなかった端末IDを特定し、前記第1音信号を受信できた端末IDに基づいて自衛消防隊の役割を再編成し、再編成信号として、前記第1音信号を受信できた端末IDを有する関係者用携帯端末に対して返送し、
    前記関係者用携帯端末の前記制御部は、前記再編成信号に基づいて新たに割り当てられた担当階および担当行動を特定し、特定した前記担当行動を画面表示する
    請求項3または4に記載の防災システム。
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