JP2015176154A - 火災報知設備 - Google Patents

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Naoki Tanohata
直希 田之畑
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Abstract

【課題】地震予知情報が発せられたまたは地震発生の際火元管理責任者が火元確認場所を容易に把握できること。
【解決手段】火災を検出すると確認灯を点灯して火災発生を示すとともに火災受信機10に火災信号を送信する火災感知器100,110と火災信号を受信して表示部13および音響部14により火災警報を行う火災受信機を有する火災報知設備1において、火災受信機は、地震の発生または地震発生可能性を判定する地震判定部15と、地震判定部が地震の発生または地震発生可能性が有ると判定すると、表示部に火元確認詳細情報を表示する表示指示部16,17を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災感知器からの火災信号により、火災警報を行う火災報知設備であって、特に地震予知情報が発せられたときや地震が発生したときに火元確認の警報を行う火災報知設備に関する。
地震予知情報が発せされたときや地震が発生したときに、火災による損害を防ぐために火元確認を行うことが重要である。従来、地震の初期微振動とらえ、火元を確認するように警報する防災システムがある(例えば、特許文献1参照)。
大きな建物では例えば階毎や防災区画毎等に火元管理者を任命されており、火元管理者が火元を確認した後に、建物全体を管理する全体管理者に報告を行い、全体管理者が火元確認結果をまとめている。
特開2005−301542号公報
しかしながら、従来の防災システムでは、火元の確認を行うように警報するだけであり、火元の場所や火元確認者等の詳細情報はわからなかった。
また、火元確認の結果についても別に管理しなければならなかった。
本発明に係る火災報知設備は、火災感知器からの火災信号を受信し、表示部および音響部により火災警報を行う火災受信機を有し、火災受信機は、地震の発生または地震発生可能性を判定する地震判定部を備え、地震判定部が地震の発生または地震発生可能性が有ると判定すると、表示部に火元確認詳細情報を表示することを特徴とする。
本発明によれば、火元位置の情報を表示するため、火元管理責任者が火元確認場所を容易に把握できる。
また、火元確認結果を管理でき、火元確認漏れを防止することができる。
また、火元確認場所を火災感知器の確認灯で知らせるため火元確認場所がわかりやすい。
本発明の実施の形態に係る火災報知設備の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る火災報知設備の管理データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る火災報知設備の火元確認時の動作の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る火元確認情報の表示の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る火災報知設備の一例を示す概略構成図である。
火災報知設備1は、火災受信機10に、複数の煙感知器100、熱感知器110(総称して火災感知器100、110と呼ぶことがある)および確認ボタン300が伝送線200を介して接続されている。また、火元確認の結果を入力する確認ボタン300が火元確認を行う場所に設置されている。
火災感知器100、110および確認ボタン300には機器の個々を特定するためのアドレスが付与され、火災受信機10はアドレスに基づき火災感知器100、110や確認ボタン300と通信を行い、火災感知器100、110から火災や異常の状態や確認ボタンが300操作されたか等の状態情報を収集する。
煙感知器100は、火災当初に発生する煙の濃度に基づき火災を検知し、火災を検知したときに確認灯101を点灯させ火災の位置を示す。煙感知器100は、火災の検出が早いため、一般的には煙感知器100が設置される。
熱感知器110は、火災によって発生する熱に基づき火災を検知し、火災を検知したときに確認灯111を点灯して火災の位置を示す。熱感知器110は、煙感知器100が火災として検出してしまう調理による煙や給湯器等の湯気が発生する場所である火元となる場所に設置される。
確認ボタン300は、火元となる場所の火災感知器100、110の近傍に設けられ、火元を確認したときに火元確認者が操作して、火元確認が完了したことを入力する。
図1においては、一例として煙感知器100が2台、熱感知器110が2台、確認ボタン300が2台接続されており、個々を区別する場合には、符号に続けてA、Bを付与する。
本実施の形態においては、煙感知器100Aがアドレス1、熱感知器110Aがアドレス2、煙感知器100Bがアドレス3、熱感知器110Bがアドレス4、確認ボタン300Aがアドレス5、確認ボタン300Bがアドレス6に設定されているものとして説明する。また、確認ボタン300Aが熱感知器110Aに、確認ボタン300Bが熱感知器110Bに対応付けられているものとする。
火災受信機10は、状態判定部11、警報部12、地震判定部15、火元位置表示指示部16、火元確認者表示指示部17、火元確認灯制御部18、入力部19、火元確認管理部20および管理データ21で構成されている。
状態判定部11は、アドレスに基づき火災感知器100、110や確認ボタン300等の機器と通信を行い、収集した状態情報を解析して火災感知器100、110が火災や異常を発していないか、確認ボタン300が操作されたか等を判定する。
警報部12は、LCD表示装置等により構成された表示部13および音声出力回路およびスピーカー等により構成された音響部14を有し、火災や異常等の際に警報を行う。
地震判定部15は、外部からの地震発生信号あるいは加速度センサ等からなる感震装置により地震発生を判定する。なお、地震判定部15は、地震の発生ではなく、外部から地震予知情報を受信して、地震発生可能性有りと判断してもよい。以後、本実施例においては、地震判定部15は、地震予知情報により地震発生可能性有りを判断するものとして説明する。
火元位置表示指示部16は、火元確認詳細情報の1つとして、表示部13に火元を確認しなければならない場所を表示させる表示指示部である。
火元確認者表示指示部17は、火元確認詳細情報の1つとして、表示部13に火元を確認する火元確認者を表示させる表示指示部である。
火元確認灯制御部18は、火元確認を行う場所に設置されている火災感知器100、110に通信で制御命令を送信して、確認灯101または111を点滅または消灯させる。
入力部19は、押ボタンスイッチやLCD表示装置に設けられたタッチスクリーン等により構成され、火元確認者が火元確認完了を入力したり、火元確認者不在を入力したりする。
火元確認管理部20は、火元確認結果を管理し、火元確認詳細情報の1つとして、表示部13に火元確認の結果を表示させる表示指示部としての機能を備える。
管理データ21は、図2に示すように「煙感知器」等の設置されている機器の種別、機器の設置場所の名称、火元確認が必要か不要か(火元確認場所か否か)である火元確認要否、主火元確認者、副火元管理者および火元確認結果等の情報が火災感知器100、110のアドレスに対応付けられており、メモリ等の記憶媒体に格納されている。
火元確認要否は、初期設定では種別に熱感知器が設定されたアドレスには、火元確認場所であることを示す「要」が設定される。これは、前述したとおり熱感知器が火元になる場所に設置されるためである。なお、火元となる場所に煙感知器が設置されたり、火元ではない場所に熱感知器が設置されたりする場合には、入力部19からの操作により火元確認の要否を切り換えることができる。
火災報知設備1は、以下のように動作する。
火災受信機10は、状態判定部11により、伝送線200を介して、火災感知器である煙感知器100や熱感知器110、および確認ボタン300と通信を行い、状態情報を収集する。
火災感知器100、110は、火災を検知すると確認灯101、111を点灯し、状態判定部11に状態情報として火災信号を送信する。火災信号を受信した状態判定部11は、警報部12に火災が発生した火災感知器100、110を通知する。通知を受けた警報部12は、管理データ21から火災が発生した火災感知器100、110の情報を読み出し、表示部13に火災発生場所の火災感知器100、110の情報を表示し、音響部14から火災を知らせる火災鳴動を出力する。
次に、地震予知情報が発せられた火元確認時の火災報知設備1の動作を図3に基づき説明する。
火災受信機10の地震判定部15は、地震予知情報を受信していないかを確認する(S01)。
地震判定部15が地震予知情報を受信すると、火元確認管理部20は音響部14に火元確認鳴動として、音声メッセージ「地震予知情報が発せられました、火元確認者は火元を確認してください。」を出力させ、警報部12により火元確認を促す警報を行う(S02)。
また、管理データ21で火元確認要否が「要」に設定されているアドレスについて、火元確認情報の表示として管理データ21に基づき各表示指示部が表示部13に表示させる。火元位置表示指示部16は、火元確認の場所の情報を表示部13に表示させ(S03)、火元確認者表示指示部17は、主火元確認者を表示部13に表示させ(S04)、火元確認管理部20は、火元確認が完了していないことを示す「未」を火元確認の結果を表示部13に表示させる(S05)。
ここで、図4は、表示部13に表示される火元確認情報の表示の一例である。
図4では、表示部13が、火元確認の情報をアドレスに対応付けて横一列に表示している。アドレス2を例に説明すると、火元の場所として「調理室」を表示し、主火元確認者として「主:山田」を表示し、火元確認結果として「未」を表示している。
なお、図4においては、入力部19として、主火元確認者が不在の時に副火元確認者に表示を切り替える「不在」ボタン19−1と、火元確認が完了したことを入力する「完了」ボタン19−2がソフトウェアスイッチとして同時に表示されている。
また、地震判定部15が地震予知情報を受信すると、火元確認灯制御部18は、火元確認要否が「要」に設定されている火災感知器100、110に確認灯点滅命令を送信し、火災感知器100、110の確認灯101、111を点滅させて、火元管理者に火元確認場所であることを知らせる(S06)。本実施の形態においては、アドレス2およびアドレス4が火元確認要否「要」に設定されているため、熱感知器110Aの確認灯111Aおよび熱感知器110Bの確認灯111Bが点滅する。
S02における警報により、火元確認者は、表示部13の表示を確認して、自分が確認すべき火元確認場所に向かう。このとき、主火元確認者が不在である場合には、副火元管理者あるいは全体管理者が、入力部19である「不在」ボタン19−1を操作して火元確認者不在入力を行う(S07)。「不在」ボタン19−1が操作されると、火元確認者表示指示部17は、操作されたボタンに関連付けられた主火元管理者を副火元管理者に切り換える(S08)。図4においては、アドレス4に関連付けられた「不在」ボタン19−1が操作され、火元確認者の表示が副火元確認者に切り換えられ、「副:吉田」を表示している。
火元確認場所に到着した火元確認者は、火災の原因になるものがないかを確認したり、ガスの元栓を閉めたりして火元の確認を行い、確認ボタン300を操作して、火元の確認が完了したことを報告する。
火元確認管理部20は、状態判定部11が確認ボタン300を操作されたことを検出していないかを監視し(S09)、確認ボタン300が操作されると、表示部13に表示されている確認ボタン300に対応付けられた火元確認場所の結果表示を「済」に切り換える(S10)。また、火元確認灯制御部18は、確認ボタン300に対応付けられた火災感知器100、110の確認灯101、111を消灯する(S11)。これにより、火元確認者が確認ボタン300の操作が受け付けられたことを認識することができる。
なお、火元確認管理部20は、入力部19の入力を監視しており、火元確認場所に確認ボタン300が設置されていない場合、火災受信機10に戻った火元確認者が、「完了」ボタン19−2を操作することで、火元確認結果を入力でき、対応する表示部13の表示を「済」に切り換えることもできる。
火元確認管理部20は、全ての火元確認場所が確認済であるかを監視し(S12)、火元確認が完了していない場所がある場合には、S07に戻り全ての火元確認場所が確認済となるまでS07〜S11を繰り返す。火元確認管理部20は、全ての火元確認場所が確認済となると、音響部14から出力していた火災確認鳴動を停止する(S13)。
上記のように、本実施の形態の火災報知設備では、地震発生または地震予知情報が発せられたときに、火災受信機10の警報部12で火元確認を促す警報を行い、表示部13に火元確認場所、火元確認者および火元確認結果の表示を行うため、火元確認の情報がわかりやすく、火元確認忘れを防ぐことができる。また、火元確認者不在の場合でも副火元管理者がわかりやすい。また、火災感知器100、110の確認灯101、111により火元確認場所がわかりやすい。
なお、上記の実施例において、火元確認の完了の入力を行う確認ボタン300を伝送線200に接続するようにしたが、これに限定されるものではなく、専用の配線に接続するようにしてもよいし、無線通信としてもよい。また、確認ボタン300の代わりに、火元確認場所に設置されている火災感知器100、110に赤外線通信や無線通信部あるいは入力ボタンを設けて、それを用いて火元確認の完了を入力するようにしてもよい。
1 火災報知設備、10 火災受信機、11 状態判定部、12 警報部、13 表示部、14 音響部、15 地震判定部、16 火元位置表示指示部、17 火元確認者表示指示部、19 入力部、20 火元確認管理部、21 管理データ、100 煙感知器、101 確認灯、110 熱感知器、111 確認灯、200 伝送線、300 確認ボタン

Claims (5)

  1. 火災を検出すると確認灯を点灯して火災発生を示すとともに火災受信機に火災信号を送信する火災感知器と、火災信号を受信して表示部および音響部により火災警報を行う火災受信機を有する火災報知設備において、
    前記火災受信機は、
    地震の発生または地震発生可能性を判定する地震判定部と、
    前記地震判定部が地震の発生または地震発生可能性が有ると判定すると、前記表示部に火元確認詳細情報を表示する表示指示部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知設備。
  2. 前記表示指示部は、火元確認場所を表示させる火元位置表示指示部、火元確認者を表示させる火元確認者表示指示部、火元確認結果を表示させる火元確認管理部の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の火災報知設備。
  3. 前記火災受信機は、
    前記地震判定部が地震の発生または地震発生可能性が有ると判定すると、全ての火元確認が完了するまで前記音響部に火元確認鳴動を出力させる火元確認管理部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の火災報知設備。
  4. 前記火災受信機は、
    前記地震判定部が地震の発生または地震発生可能性が有ると判定すると、火元確認場所に設置された火災感知器の確認灯に、火元確認場所であることを示す表示をさせる火元確認灯制御部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の火災報知設備。
  5. 前記火災受信機は、
    前記火災感知器が熱感知器である場合に、その設置場所が火元確認場所に初期設定される前記火元確認詳細情報を格納した管理データを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の火災報知設備。
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