JP2018035185A - カリウム塩の製造方法、及びカリウム塩 - Google Patents

カリウム塩の製造方法、及びカリウム塩 Download PDF

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Abstract

【課題】特に光学系材料全般に好ましく使用できる化合物の前駆体として有用なハロゲン化合物を高い効率で製造できる方法を提供する。
【解決手段】式(3)で表される化合物と、環状炭酸エステル化合物と、炭酸カリウムとを反応させて、式(1)で表されるカリウム塩を生成させる工程を含むカリウム塩の製造方法。
Figure 2018035185

Figure 2018035185

[R2はOとの結合部位に芳香環を構成するCを有する芳香環含有基;nは1又は2;R1は各々独立にアルキレン基]
【選択図】なし

Description

本発明は、特に光学系材料全般に好ましく使用できる化合物の前駆体(原料)として有用なハロゲン化合物を高い効率で製造できる方法に関する。また、本発明は、上記ハロゲン化合物の前駆体として有用なカリウム塩、及び該カリウム塩を高い効率で製造できる方法に関する。
分子内に芳香環を有する化合物、特に、分子内に芳香環と重合性官能基等の反応性官能基とを有する芳香族化合物は、様々な用途に使用されており、特に、レンズ、光ファイバー、光導波路等を構成する光学系材料として特に好ましく使用されている(例えば、特許文献1参照)。このため、このような芳香族化合物の前駆体であって、該芳香族化合物へと高い効率で変換できるものは、非常に有用性が高い。
上記芳香族化合物の前駆体としては、特に、上記芳香族化合物における反応性官能基がハロゲン(ハロゲン原子)に置き換わった構造を有するハロゲン化合物が有用である。これは、このようなハロゲン化合物を上記芳香族化合物の前駆体として用いた場合、ハロゲン(ハロゲンイオン)が優れた脱離基であるために、高い効率で反応性官能基を導入することができ、上記芳香族化合物を高い生産性で製造することができるためである。
特開2010−229263号公報
上記ハロゲン化合物は、芳香環に水酸基が結合したフェノールやナフトール等のフェノール性化合物を前駆体(出発原料)として製造される。より詳しくは、例えば、フェノール性化合物と2−メシルクロロエタンとをカップリングさせることにより、上記芳香族化合物の前駆体として有用なハロゲン化合物(塩素化合物)が製造される。
しかしながら、上述のようなフェノール性化合物を前駆体としてハロゲン化合物を製造する方法は、目的とするハロゲン化合物の収率が低く、実用的な方法とは言えなかった。また、フェノール性化合物を合成し、次いで、これを前駆体としてハロゲン化合物を製造する場合には、フェノール性化合物を合成した後に、フェノール性化合物を含む有機層から水分を除くための脱水操作やフェノール性化合物を単離するための単離操作を行って、フェノール性化合物から高度に水分を除去する必要があり、煩雑であった。このような水分除去が必要であるのは、フェノール性化合物を合成する工程が生成物を水でクエンチする操作を含むために得られるフェノール性化合物中には相当量の水分が残存するが、このような水分が存在すると、その後のフェノール性化合物からハロゲン化合物を合成する上述の反応が進行しないためである。このように、フェノール性化合物を前駆体としてハロゲン化合物を製造する方法は、ハロゲン化合物の製造効率をさらに高めることが難しいという問題を抱えている。
従って、本発明の目的は、特に光学系材料全般に好ましく使用できる化合物の前駆体として有用なハロゲン化合物を、高い効率で製造できる方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記ハロゲン化合物の前駆体として有用なカリウム塩、及び該カリウム塩を高い効率で製造できる方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の原料(カリウム塩)を前駆体としてこれをハロゲン化剤と反応させる工程を必須の工程として含む方法によると、上記原料に対応するハロゲン化合物を高い効率で製造できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)
Figure 2018035185
[一般式(1)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示す。nは、1又は2を示す。nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
で表される化合物とハロゲン化剤とを反応させて、下記一般式(2)
Figure 2018035185
[一般式(2)中、R1、R2、及びnは、一般式(1)におけるものと同じ。Xはハロゲン原子を示す。nが2の場合、2つのXはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
で表されるハロゲン化合物を生成させる工程を含むことを特徴とするハロゲン化合物の製造方法を提供する。
さらに、前記工程の前に、下記一般式(3)
Figure 2018035185
[一般式(3)中、R2及びnは、一般式(1)におけるものと同じ。]
で表される化合物と、下記一般式(4)
Figure 2018035185
[一般式(4)中、R1は、一般式(1)におけるものと同じ。]
で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応させて、一般式(1)で表される化合物を生成させる工程を含む前記のハロゲン化合物の製造方法を提供する。
また、本発明は、下記一般式(3)
Figure 2018035185
[一般式(3)中、R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示す。nは、1又は2を示す。]
で表される化合物と、下記一般式(4)
Figure 2018035185
[一般式(4)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。]
で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応させて、下記一般式(1)
Figure 2018035185
[一般式(1)中、R1は、一般式(4)におけるものと同じ。R2及びnは、一般式(3)におけるものと同じ。nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
で表されるカリウム塩を生成させる工程を含むことを特徴とするカリウム塩の製造方法を提供する。
また、本発明は、下記一般式(1)
Figure 2018035185
[一般式(1)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示す。nは、1又は2を示す。nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
で表されるカリウム塩を提供する。
本発明のハロゲン化合物の製造方法は上記構成を有するため、該方法によると、ハロゲン化合物を高い効率で製造することができる。詳しくは、本発明のハロゲン化合物の製造方法によると、ハロゲン化合物を非常に高い収率で合成することができ、また、フェノール性化合物を前駆体とする場合とは異なり、フェノール性化合物から水分を除去するための脱水操作や単離操作を行う必要がなく、これらの操作を省略することができるため、ハロゲン化合物の製造効率を著しく高めることができる。また、本発明のカリウム塩は、上記ハロゲン化合物の前駆体として非常に有用である。さらに、本発明のカリウム塩の製造方法によると、本発明のカリウム塩を高い効率で製造することができる。
<ハロゲン化合物の製造方法>
本発明のハロゲン化合物の製造方法は、一般式(2)で表されるハロゲン化合物を製造する方法であって、一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤とを反応させて、上記ハロゲン化合物を生成させる工程(「ハロゲン化工程」と称する場合がある)を必須の工程として含むことを特徴とする方法である。本発明者らは、本発明のハロゲン化合物の製造方法を採用すること、即ち、上記ハロゲン化工程における前駆体(出発原料)として一般式(1)で表される化合物(カリウム塩)を用いることによって、驚くべきことに、一般式(2)で表されるハロゲン化合物を非常に高い効率で製造することができることを見出した。なお、本発明のハロゲン化合物の製造方法は、上記ハロゲン化工程以外の任意の工程を含んでいてもよい。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
[ハロゲン化工程]
1.一般式(1)で表される化合物
本発明のハロゲン化合物の製造方法におけるハロゲン化工程において使用される一般式(1)で表される化合物は、水酸基の水素原子がカリウムイオンで置き換わった構造(−OK)を有するカリウム塩である。一般式(1)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。R1としては、例えば、メチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基(プロパン−1,3−ジイル基)等が挙げられる。中でも、R1としては炭素数1〜4のアルキレン基が好ましく、より好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基である。なお、nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
一般式(1)中、R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基(一価又は二価の芳香環含有基;単に「芳香環含有基」と称する場合がある)を示す。即ち、一般式(1)においてR2と結合する酸素原子は、R2(芳香環含有基)における芳香環を構成する炭素原子と結合している。上記芳香環含有基が含有する芳香環は、単環の芳香環(例えば、ベンゼン環)であってもよいし、多環の芳香環(例えば、ペンタレン環、インデン環、ナフタレン環、アズレン環、ビフェニレン環、フェナントレン環、アントラセン環、フルオランテン環等の縮合多環)であってもよい。上記芳香環含有基が含有する芳香環は、芳香族炭化水素環であってもよいし、芳香族複素環であってもよい。中でも、芳香族炭化水素環が好ましい。
上記芳香環含有基(R2)が含有する芳香環の数(m個の芳香環により構成された縮合多環については、m個の芳香環として数えるものとする)は、特に限定されないが、1〜10個が好ましく、より好ましくは2〜8個、さらに好ましくは3〜6個である。
上記芳香環含有基が2個以上の芳香環を含有する基である場合、これら複数の芳香環は多環(縮合多環)を構成するために縮合しているものであってもよいし、また、例えば、単環の芳香環及び多環の2個以上が、1以上の単結合及び/又は連結基(単結合及び連結基のいずれか一方又は両方)によって結合されていてもよい。上記連結基としては、例えば、二価以上の炭化水素基;これら炭化水素基の1以上と二価のヘテロ原子含有基の1以上とが連結した基;上記二価のヘテロ原子含有基等が挙げられる。二価以上の炭化水素基としては、例えば、二価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基;三価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基;四価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基等が挙げられる。上記二価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基としては、例えば、アルキレン基[例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基等]、アルケニレン基[上記アルキレン基に対応するアルケニレン基、例えば、ビニレン基、アリレン基等]、シクロアルキレン基[例えば、シクロペンチレン基、シクロへキシレン基、メチルシクロへキシレン基等]、シクロアルキリデン基[例えば、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、メチルシクロヘキシリデン基等]、これらの基の2以上が結合して形成される二価の基[例えば、メチレン−シクロへキシレン基等]等が挙げられる。上記三価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基としては、例えば、アルカン−トリイル基[例えば、メタン−トリイル基、エタン−トリイル基、プロパン−トリイル基、1,1,1−トリメチルプロパン−トリイル基等]、シクロアルカン−トリイル基[例えば、シクロヘキサン−トリイル基、メチルシクロヘキサン−トリイル基、ジメチルシクロヘキサン−トリイル基等]等が挙げられる。上記四価の直鎖、分岐鎖、又は環状の脂肪族炭化水素基としては、例えば、アルカン−テトライル基[例えば、メタン−テトライル基、エタン−テトライル基、ブタン−テトライル基、2,2−ジメチルプロパン−テトライル基等]、シクロアルカン−テトライル基[例えば、シクロヘキサン−テトライル基、メチルシクロヘキサン−テトライル基、ジメチルシクロヘキサン−テトライル基等]等が挙げられる。上記二価のヘテロ原子含有基としては、例えば、−CO−、−O−CO−O−、−COO−、−O−、−CONH−、−S−等が挙げられる。
上記芳香環含有基は、置換基を有するものであってもよい。置換基は、芳香環上の置換基であってもよいし、その他の部分(例えば、上述の連結基等)における置換基であってもよい。置換基としては、例えば、一価の炭化水素基(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基等の直鎖又は分岐鎖状の脂肪族炭化水素基、シクロアルキル基等の環状の脂肪族炭化水素基、フェニル基等の芳香族炭化水素基、これらの2以上が連結して形成された炭化水素基(例えば、ベンジル基等)等)、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基(ヒドロキシ基)、アシル基、メルカプト基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、置換オキシ基(例えば、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシルオキシ基等)、カルボキシ基、置換オキシカルボニル基(アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基等)、置換又は無置換カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、置換又は無置換アミノ基、スルホ基、複素環式基等が挙げられる。上記ヒドロキシ基やカルボキシ基は、有機合成の分野で慣用の保護基(例えば、アシル基、アルコキシカルボニル基、有機シリル基、アルコキシアルキル基、オキサシクロアルキル基等)で保護されていてもよい。上記芳香環含有基が有する置換基の数は、特に限定されず、例えば、0〜5個が好ましい。また、複数の置換基を有する場合、これらはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
具体的には、上記芳香環含有基としては、例えば、ベンゼン、ナフタレン、ペンタレン、インデン、アズレン、ビフェニレン、フェナントレン、アントラセン、フルオランテン、ビフェニル(例えば、1,1’−ビフェニル)、ビナフチル(例えば、1,1’−ビナフチル)、ジフェニルシクロヘキサン(例えば、1,1−ジフェニルシクロヘキサン)、テトラフェニルメタン、ジナフチルシクロヘキサン(例えば、1,1−ジナフチルシクロヘキサン)、ナフチルフェニルシクロヘキサン(例えば、1−ナフチル−1−フェニルシクロヘキサン)、ジナフチルジフェニルメタン、テトラナフチルメタン、トリフェニルメタン、トリナフチルメタン、1,1−ジフェニルインデン、1,1−ジナフチルインデン、1,1−ジフェニルフェナレン、1,1−ジナフチルフェナレン等の芳香族化合物及びこれらの誘導体(例えば、上記芳香族化合物における炭素原子に結合した水素原子(特に、芳香環を構成する炭素原子に結合した水素原子)の1以上が上述の置換基で置換されたもの等)に対応する一価又は二価の基(即ち、構造式上、上記芳香族化合物における芳香環を構成する炭素原子に結合した水素原子の1個又は2個を除いて形成される一価又は二価の基)が挙げられる。
一般式(1)中、nは、1又は2を示す。即ち、一般式(1)で表される化合物は、具体的には、一般式(1−1)又は一般式(1−2)で表される化合物である。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
[一般式(1−1)及び(1−2)中、R1及びR2は、一般式(1)におけるものと同じ。]
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば、下記一般式で表される化合物や、下記一般式で表される化合物における芳香環上の水素原子の1以上が上述の置換基で置換された化合物等が挙げられる。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
[上記一般式中、R1及びnは、一般式(1)におけるものと同じ。]
一般式(1)で表される化合物は、公知乃至慣用の方法により製造することができ、その製造方法は特に限定されない。例えば、非プロトン性の溶媒中で、下記一般式(i)で表される化合物と水酸化カリウムや水素化カリウム等の強塩基とを反応させることにより製造できる。
Figure 2018035185
[一般式(i)中、R1、R2、及びnは、一般式(1)におけるものと同じ。]
中でも、一般式(1)で表される化合物の製造方法としては、特に、一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物(環状炭酸エステル)と、炭酸カリウムとを反応させて、一般式(1)で表される化合物(カリウム塩)を生成させる方法が、一般式(1)で表される化合物を一段階で高い効率で生成させることができる点で好ましい。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
一般式(3)中、R2は、一般式(1)におけるものと同じく、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示す。また、nは、一般式(1)におけるものと同じく、1又は2を示す。一般式(3)で表される化合物の具体例としては、例えば、一般式(1)で表される化合物における[−O−R1−OK]で表される構造をヒドロキシ基で置き換えた化合物(フェノール系化合物)等が挙げられる。
一般式(4)中、R1は、一般式(1)におけるものと同じく、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示し、炭素数1〜4のアルキレン基が好ましく、より好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基である。なお、一般式(4)で表される化合物は、1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。一般式(4)で表される化合物としては、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸トリメチレン、炭酸1,2−ブチレン等が挙げられる。
一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとの反応は、溶剤(溶媒)の存在下で行うこともできるし、溶剤の非存在下で行うこともできる。中でも、反応を均一に進行させ、より高収率で一般式(1)で表される化合物を生成させる観点で、上記反応は溶剤の存在下(溶剤中)で行うことが好ましい。溶剤としては、公知乃至慣用の溶剤を使用することができ、また、一般式(3)で表される化合物や一般式(4)で表される化合物の種類等に応じて適宜選択することができ、特に限定されないが、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン;テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル;ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールモノエーテルモノアシレート;キシレン、トルエン等の炭化水素等が挙げられる。中でも、反応物の溶解性の観点で、エーテルが好ましい。なお、溶剤は1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて(混合溶剤の形態で)使用することもできる。
一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとの反応においては、これら反応物及び溶剤以外にも、その他の成分を併用してもよい。
一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応させる方法は、特に限定されない。例えば、一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応器に一括で仕込んで反応させる方法;一部の化合物を反応器に仕込み、残りの化合物を逐次又は連続的に反応器に添加して反応させる方法等が挙げられる。特に、操作が簡便である点で、一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応器に一括で仕込んで反応させる方法が好ましい。
一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとの反応を行う条件は、一般式(3)で表される化合物や一般式(4)で表される化合物の種類等に応じて適宜設定することができ、特に限定されないが、例えば、反応温度は80〜200℃(より好ましくは110〜180℃)とすることが好ましく、反応時間は0.5〜10時間(より好ましくは1〜7時間)とすることが好ましい。なお、上記反応中、反応温度は常に一定となるように制御されていてもよいし、逐次又は連続的に変動するように制御されていてもよい。また、上記反応を行う雰囲気は、特に限定されず、酸素存在下(例えば、空気中)、不活性ガス中(例えば、窒素中、アルゴン中)、還元性ガス中(例えば、水素中)等のいずれの雰囲気下で反応を行うこともできる。さらに、反応を行う際の圧力も特に限定されず、常圧下、加圧下、減圧下のいずれであってもよい。
上記反応は、回分式、半回分式、連続式等のいずれの反応形式でも実施することができる。
上記反応により、一般式(1)で表される化合物が生成する。生成させた一般式(1)で表される化合物は、上記反応により得られた反応溶液中に存在する形態で用いる(例えば、ハロゲン化工程に付す)こともできるし、精製した上で用いる(例えば、ハロゲン化工程に付す)こともできる。なお、精製は、公知乃至慣用の方法(例えば、再結晶、蒸留、吸着、イオン交換、晶析、抽出等)により実施できる。
上述のように、一般式(1)で表される化合物は水を使用しない方法により製造することができるため、本発明のハロゲン化合物の製造方法は、一般式(2)で表されるハロゲン化合物の前駆体としてフェノール性化合物を使用する場合とは異なり、前駆体である一般式(1)で表される化合物の脱水操作や単離操作を必ずしも行う必要がない。
2.ハロゲン化剤
本発明のハロゲン化合物の製造方法におけるハロゲン化工程において使用されるハロゲン化剤は、一般式(1)で表される化合物における−OKを−Xに変換して一般式(2)で表されるハロゲン化合物を生成させる役割を果たす。ハロゲン化剤としては、上述の変換を進行させることができる公知乃至慣用のハロゲン化剤を使用することができ、特に限定されないが、例えば、塩素分子、N−クロロスクシンイミド、五塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ塩化リン、塩化チオニル、塩化スルフリル、次亜塩素酸塩、塩化シアヌル、2−クロロ−1,3−ジメチルベンズイミダゾリウム−クロリド等の塩素化剤;臭素分子、N−ブロモスクシンイミド、次亜臭素酸塩、ビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ブロモニウム ヘキサフルオロフォスフェート等の臭素化剤;ヨウ素分子、ビス(2,4,6−トリメチルピリジン)ヨードニウム ヘキサフルオロフォスフェート等のヨウ素化剤;1,3−ジアルキル−2−ハロゲノイミダゾリニウムハロゲニド類等が挙げられる。なお、ハロゲン化剤は、1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
なお、上記ハロゲン化工程においてハロゲン化剤は1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。また、ハロゲン化剤は、公知乃至慣用の方法により合成することもできるし、市販品を使用することもできる。
3.反応条件等
上記ハロゲン化工程における一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤とを反応させる際の条件は、使用するハロゲン化剤の種類等に応じて、周知乃至慣用の条件に基づいて適宜設定可能である。ハロゲン化剤の使用量は、特に限定されないが、通常、一般式(1)で表される化合物が有するカリウムアルコキサイド部分(−OK)当たり、1〜10モル倍とすることが好ましく、より好ましくは1.5〜6モル倍である。
一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤との反応は、溶剤の存在下で行うこともできるし、溶剤の非存在下で行うこともできる。中でも、反応を均一に進行させ、より高収率で一般式(2)で表されるハロゲン化合物を生成させる観点で、上記反応は溶剤の存在下(溶剤中)で行うことが好ましい。溶剤としては、公知乃至慣用の溶剤を使用することができ、また、一般式(1)で表される化合物やハロゲン化剤の種類等に応じて適宜選択することができ、特に限定されないが、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン;テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル;ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールモノエーテルアセテート;キシレン、トルエン等の炭化水素;これらの混合物等が挙げられる。中でも、反応物の溶解性の観点で、エーテルが好ましい。なお、溶剤は1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて(混合溶剤の形態で)使用することもできる。
一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤との反応においては、これら反応物及び溶剤以外にも、その他の成分(例えば、発生する酸をトラップするために用いられるピリジン等の有機塩基等)を併用してもよい。
一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤とを反応させる方法は、特に限定されない。例えば、ハロゲン化剤を反応器に仕込み、ここに一般式(1)で表される化合物を添加して反応させる方法;一般式(1)で表される化合物を反応器に仕込み、ここにハロゲン化剤を添加して反応させる方法;一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤とを反応器に一括で仕込んで反応させる方法等が挙げられる。中でも、高転化率かつ高選択率で一般式(1)で表される化合物を生成させることができる点で、ハロゲン化剤を反応器に仕込み、ここに一般式(1)で表される化合物を添加して反応させる方法が好ましい。
一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤との反応を行う条件は、一般式(1)で表される化合物やハロゲン化剤の種類等に応じて適宜設定することができ、特に限定されないが、例えば、反応温度は40〜150℃(より好ましくは50〜100℃)とすることが好ましく、反応時間は1〜15時間(より好ましくは2〜10時間)とすることが好ましい。なお、上記反応中、反応温度は常に一定となるように制御されていてもよいし、逐次又は連続的に変動するように制御されていてもよい。また、上記反応を行う雰囲気は、特に限定されず、酸素存在下(例えば、空気中)、不活性ガス中(例えば、窒素中、アルゴン中)、還元性ガス中(例えば、水素中)等のいずれの雰囲気下で反応させることもできる。さらに、反応を行う際の圧力も特に限定されず、常圧下、加圧下、減圧下のいずれであってもよい。
上記反応は、回分式、半回分式、連続式等のいずれの反応形式でも実施することができる。
上記反応により、一般式(2)で表されるハロゲン化合物が生成する。一般式(2)で表されるハロゲン化合物は、上記反応により得られた反応溶液中に存在する形態で用いる(例えば、一般式(2)におけるXを反応性官能基(例えば、ビニルオキシ基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基等の重合性官能基等)に置換する工程等に付す)こともできるし、精製した上で用いる(例えば、一般式(2)におけるXを反応性官能基に置換する工程等に付す)こともできる。なお、精製は、公知乃至慣用の方法(例えば、再結晶、蒸留、吸着、イオン交換、晶析、抽出等)により実施できる。
4.一般式(2)で表されるハロゲン化合物
一般式(2)で表されるハロゲン化合物は、上記ハロゲン化工程における一般式(1)で表される化合物とハロゲン化剤との反応により生成する化合物である。一般式(2)中、R1、R2、及びnは、一般式(1)におけるものと同じである。一般式(2)中、Xはハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)を示す。nが2の場合、2つのXはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。一般式(2)で表されるハロゲン化合物は、一般式(1)で表される化合物として一般式(1−1)で表される化合物を使用した場合は一般式(2−1)で表され、一般式(1−2)で表される化合物を使用した場合は一般式(2−2)で表される。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
[一般式(2−1)及び(2−2)中、R1、R2、及びXは、一般式(2)におけるものと同じ。]
一般式(2)で表されるハロゲン化合物の具体例としては、例えば、下記一般式で表される化合物や、下記一般式で表される化合物における芳香環上の水素原子の1以上が上述の置換基で置換された化合物等が挙げられる。
Figure 2018035185
Figure 2018035185
[上記一般式中、R1、n、及びXは、一般式(2)におけるものと同じ。]
[その他の工程]
本発明のハロゲン化合物の製造方法は、上述のハロゲン化工程以外の工程(「その他の工程」と称する場合がある)を含んでいてもよい。その他の工程としては、例えば、上記ハロゲン化工程の後に、生成させた一般式(2)で表されるハロゲン化合物を精製する工程;上記ハロゲン化工程の前に、一般式(1)で表される化合物を生成させる工程等が挙げられる。なお、本発明のハロゲン化合物の製造方法における各工程は、連続的に実施することもできるし、非連続的に実施することもできる。
その他の工程としての一般式(1)で表される化合物を生成させる工程としては、公知乃至慣用の合成方法を適用した工程が挙げられ、特に限定されないが、一段階で一般式(1)で表される化合物を高い効率で生成させることができる点で、上述の一般式(3)で表される化合物と、一般式(4)で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応させて、一般式(1)で表される化合物を生成させる工程であることが好ましい。当該工程の条件等については、上述の通りである。
本発明のハロゲン化合物の製造方法によると、一般式(2)で表されるハロゲン化合物を非常に高い収率で合成することができ、また、前駆体としてフェノール性化合物を使用する方法とは異なり、水分を除去するための脱水操作や単離操作を必ずしも行う必要がなく、これらの操作を省略することができるため、一般式(2)で表されるハロゲン化合物の製造効率を著しく高めることができる。一般式(2)で表されるハロゲン化合物は、官能基の導入が容易なハロゲン原子を分子内に有する化合物であるため、医薬、農薬、光学、電気・電子分野等の各種用途において使用される機能性材料(機能性化合物や機能性樹脂等)の前駆体として好ましく使用できる。特に、特徴的な光学特性を発現する芳香環を有する化合物であるため、レンズ、光ファイバー、光導波路等の光学系材料全般に好ましく使用される化合物の前駆体として有用である。また、一般式(1)で表される化合物(カリウム塩)は、上記ハロゲン化工程により一般式(2)で表されるハロゲン化合物を高い効率で(高転化率かつ高選択率で)得るための前駆体として有用性が高い。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
[ハロゲン化合物の製造]
100mL反応器に、塩化チオニル(19.2g、0.161mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、2−(p−メトキシフェニルオキシ)エタノールのカリウム塩(0.0403mol)、ピリジン(7.97g、0.101mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(33.4mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率100%、選択率98%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.77(s,3H)、3.79(t,2H,J=4.8Hz)、4.19(t,2H,J=4.8Hz)、6.83−6.88(m,4H)
Figure 2018035185
実施例2
[ハロゲン化合物の製造]
100mL反応器に、塩化チオニル(16.5g、0.139mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、2−(2−ナフチルオキシ)エタノールのカリウム塩(0.0347mol)、ピリジン(6.86g、0.0867mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(16.7mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率100%、選択率98%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.90(t,2H,J=4.5Hz)、4.37(t,2H,J=4.5Hz)、7.14−7.80(m,7H)
Figure 2018035185
実施例3
[ハロゲン化合物の製造]
100mL反応器に、塩化チオニル(8.31g、0.0699mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、2,2’−ジヒドロキシエチルオキシ−1,1’−ビナフチルのジカリウム塩(0.0175mol)、ピリジン(3.45g、0.0437mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率100%、選択率98%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ4.16(t,4H,J=5.3Hz)、4.21(t,4H,J=5.3Hz)、7.16(d,2H,J=6.8Hz)、7.25(t,2H,J=6.8Hz)、7.38(t,2H,J=6.8Hz)、7.45(d,2H,J=6.8Hz)、7.90(d,2H,J=6.8Hz)、7.99(d,2H,J=6.8Hz)
Figure 2018035185
実施例4
[ハロゲン化合物の製造]
100mL反応器に、塩化チオニル(8.86g、0.0754mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、1,1−ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]シクロヘキサンのジカリウム塩(0.0186mol)、ピリジン(3.68g、0.0466mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率99%、選択率83%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ1.54(m,4H)、1.95(m,2H)、2.21(m,4H)、3.78(t,4H,J=5.8Hz)、4.19(t,4H,J=5.8Hz)、6.81(d,4H,J=8.8Hz)、7.17(d,4H,J=8.8Hz)
Figure 2018035185
実施例5
[ハロゲン化合物の製造]
100mL反応器に、塩化チオニル(6.75g、0.0567mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]ジフェニルメタンのジカリウム塩(0.0142mol)、ピリジン(2.81g、0.0355mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率98%、選択率79%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.80(t,4H,J=6.0Hz)、4.21(t,4H,J=6.0Hz)、6.78−7.25(m,18H)
Figure 2018035185
実施例6
[カリウム塩の製造]
100mL反応器に、2−ナフトール(5.00g、0.0347mol)、炭酸エチレン(6.72g、0.0763mol)、炭酸カリウム(10.1g、0.0728mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(16.7mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、2−ナフトールの転化率92%、選択率100%で目的とする下記式で表される化合物が生成していることが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ4.06(t,2H,J=4.8Hz)、4.24(t,2H,J=4.8Hz)、7.15−7.80(m,7H)
Figure 2018035185
実施例7
[カリウム塩の製造]
100mL反応器に、p−メトキシフェノール(5.00g、0.0403mol)、炭酸エチレン(7.81g、0.0886mol)、炭酸カリウム(11.7g、0.0846mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(33.4mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、p−メトキシフェノールの転化率89%、選択率100%で目的とする下記式で表される化合物(2−(p−メトキシフェニルオキシ)エタノールのカリウム塩)が生成していることが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.78(s,3H)、3.94(t,2H,J=4.8Hz)、4.04(t,2H,J=4.8Hz)、6.81−6.88(m,4H)
Figure 2018035185
実施例8
[カリウム塩の製造]
100mL反応器に、2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチル(5.00g、0.0175mol)、炭酸エチレン(3.38g、0.0384mol)、炭酸カリウム(5.07g、0.0367mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ビナフチルの転化率93%、選択率100%で目的とする下記式で表される化合物(2,2’−ジヒドロキシエチルオキシ−1,1’−ビナフチルのジカリウム塩)が生成していることが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ4.03(t,4H,J=5.8Hz)、4.23(t,4H,J=5.8Hz)、7.13(d,2H,J=8.0Hz)、7.24(t,2H,J=8.0Hz)、7.36(t,2H,J=8.0Hz)、7.45(d,2H,J=8.0Hz)、7.89(d,2H,J=8.0Hz)、7.98(d,2H,J=8.0Hz)
Figure 2018035185
実施例9
[カリウム塩の製造]
100mL反応器に、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(5.00g、0.0186mol)、炭酸エチレン(3.61g、0.0410mol)、炭酸カリウム(5.41g、0.0391mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンの転化率99%、選択率85%で目的とする下記式で表される化合物(1,1−ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]シクロヘキサンのジカリウム塩)が生成していることが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ1.48−2.25(m,10H)、3.92(t,4H,J=5.0Hz)、4.04(t,4H,J=5.0Hz)、6.82(d,4H,J=8.5Hz)、7.16(d,4H,J=8.5Hz)
Figure 2018035185
実施例10
[カリウム塩の製造]
100mL反応器に、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン(5.00g、0.0142mol)、炭酸エチレン(2.75g、0.0312mol)、炭酸カリウム(4.12g、0.0298mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタンの転化率98%、選択率80%で目的とする下記式で表される化合物(ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]ジフェニルメタンのジカリウム塩)が生成していることが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.94(t,4H,J=5.0Hz)、4.06(t,4H,J=5.0Hz)、6.79−7.25(m,18H)
Figure 2018035185
比較例1
100mL反応器に、2−ナフトール(1.00g、0.00693mol)、炭酸カリウム(2.11g、0.0153mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(4.45mL)を仕込み、窒素置換した。ここに、2−メシルクロロエタン(3.30g、0.0208mol)のジプロピレングリコールジメチルエーテル(2.23mL)溶液を室温で添加後、130℃まで昇温し、同温度で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、2−ナフトールの転化率33%、選択率100%で目的とする下記式で表される化合物が生成していることが確認された。
Figure 2018035185
比較例2
100mL反応器に、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン(5.00g、0.0142mol)、炭酸エチレン(2.75g、0.0312mol)、炭酸ナトリウム(3.16g、0.0298mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタンの転化率92%、選択率63%で目的とする下記式で表される化合物(ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]ジフェニルメタンのジナトリウム塩)が生成していることが確認された。
Figure 2018035185
比較例3
100mL反応器に、塩化チオニル(6.75g、0.0567mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]ジフェニルメタンのジナトリウム塩(0.0142mol)、ピリジン(2.81g、0.0355mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率93%、選択率61%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ3.80(t,4H,J=6.0Hz)、4.21(t,4H,J=6.0Hz)、6.78−7.25(m,18H)
Figure 2018035185
比較例4
100mL反応器に、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(5.00g、0.0186mol)、炭酸エチレン(3.61g、0.0410mol)、炭酸ナトリウム(4.15g、0.0391mol)、及びジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)を仕込み、130℃で5時間熟成した。熟成後の反応液をHPLC、1H−NMRで分析した結果、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンの転化率93%、選択率66%で目的とする下記式で表される化合物(1,1−ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]シクロヘキサンのジナトリウム塩)が生成していることが確認された。
Figure 2018035185
比較例5
100mL反応器に、塩化チオニル(8.86g、0.0754mol)、及びテトラヒドロフラン(11.2mL)を仕込み、ここに、1,1−ビス[4−(ヒドロキシエチルオキシ)フェニル]シクロヘキサンのジナトリウム塩(0.0186mol)、ピリジン(3.68g、0.0466mol)、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(27.9mL)、及びテトラヒドロフラン(56.2mL)の溶液を60℃で2時間かけて滴下した。さらに同温度で3時間熟成を行った。熟成後の反応液をHPLCで分析した結果、転化率93%、選択率64%で目的とする下記式で表される化合物(ハロゲン化合物)が得られたことが確認された。
1H−NMR(CDCl3):δ1.54(m,4H)、1.95(m,2H)、2.21(m,4H)、3.78(t,4H,J=5.8Hz)、4.19(t,4H,J=5.8Hz)、6.81(d,4H,J=8.8Hz)、7.17(d,4H,J=8.8Hz)
Figure 2018035185

Claims (2)

  1. 下記一般式(3)
    Figure 2018035185
    [一般式(3)中、R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示す。nは、1又は2を示す。]
    で表される化合物と、下記一般式(4)
    Figure 2018035185
    [一般式(4)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。]
    で表される化合物と、炭酸カリウムとを反応させて、下記一般式(1)
    Figure 2018035185
    [一般式(1)中、R1は、一般式(4)におけるものと同じ。R2及びnは、一般式(3)におけるものと同じ。nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
    で表されるカリウム塩を生成させる工程を含むことを特徴とするカリウム塩の製造方法。
  2. 下記一般式(1)
    Figure 2018035185
    [一般式(1)中、R1は、直鎖又は分岐鎖状のアルキレン基を示す。R2は、式中に表される酸素原子との結合部位に芳香環を構成する炭素原子を有する芳香環含有基を示し、前記芳香環含有基が、ナフタレン、ペンタレン、インデン、アズレン、ビフェニレン、フェナントレン、アントラセン、フルオランテン、ビフェニル、ビナフチル、ジフェニルシクロヘキサン、テトラフェニルメタン、ジナフチルシクロヘキサン、ナフチルフェニルシクロヘキサン、ジナフチルジフェニルメタン、テトラナフチルメタン、トリフェニルメタン、トリナフチルメタン、1,1−ジフェニルインデン、1,1−ジナフチルインデン、1,1−ジフェニルフェナレン、1,1−ジナフチルフェナレン、及びこれらの誘導体に対応する一価又は二価の基である。nは、1又は2を示す。nが2の場合、2つのR1はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
    で表されるカリウム塩。
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