JP2018022805A - 磁気記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記憶密度を向上できる磁気記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1、第2中間層及び制御部を含む。金属含有層は第1〜第5部分を含む。第1磁性層は、第1部分から第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において第3部分から離れる。第2磁性層は、第3部分の一部と第1磁性層との間に設けられる。第1中間層は第1、第2磁性層の間に設けられる。第3磁性層は第1方向において第4部分から離れる。第4磁性層は第4部分の一部と第3磁性層との間に設けられる。第2中間層は第3、第4磁性層の間に設けられる。制御部は第1、第2部分と接続される。第3部分の、第1方向及び第2方向と交差する第3方向の長さは、第2磁性層の第3方向の長さよりも長い。第3部分の長さは、第5部分の第3方向の長さよりも長い。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置及びその製造方法に関する。
磁気記憶装置において、記憶密度の向上が望まれる。
特開2014−45196号公報
本発明の実施形態は、記憶密度を向上できる磁気記憶装置及びその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層と、第1〜第4磁性層と、第1、第2中間層と、制御部と、を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた部分を含み非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分の一部と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた部分を含み非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第3部分の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う長さは、前記第2磁性層の前記第3方向に沿う長さよりも長い。前記第3部分の前記長さは、前記第5部分の前記第3方向に沿う長さよりも長い。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記金属含有層に供給する第1書き込み動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記金属含有層に供給する第2書き込み動作と、を実施する。前記第1書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なる。
図1(a)〜図1(d)は、第1の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、磁気記憶装置の動作を例示する模式的断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図5(a)〜図5(h)は、第1の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図6(a)〜図6(d)は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図9(a)〜図9(c)は、第2の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図10(a)〜図10(d)は、第2の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。 図12(a)〜図12(d)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図13(a)〜図13(e)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図14(a)〜図14(c)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図15(a)及び図15(b)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 第4の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 第4の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的図である。 第5の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図19(a)及び図19(b)は、第5の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。 第5の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図1(d)は、第1の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、図1(a)のB1−B2線断面図である。図1(d)は、図1(a)のC1−C2線断面図である。
図1(a)〜図1(d)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置110は、金属含有層21、第1磁性層11、第2磁性層12、第1中間層11i及び制御部70を含む。この例では、基体20s、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iがさらに設けられている。
第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iは、第1積層体SB1に含まれる。第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iは、第2積層体SB2に含まれる。これらの積層体のそれぞれは、1つのメモリ部(メモリセル)に対応する。このように、磁気記憶装置110において、複数の積層体が設けられる。積層体の数は、任意である。
基体20sの上に、金属含有層21が設けられる。金属含有層21の上に、上記の積層体が設けられる。基体20sは、基板の少なくとも一部でも良い。基体20sは、例えば、絶縁性である。基体20sは、例えば、酸化シリコン及び酸化アルミニウムの少なくともいずれかを含む基板などを含んでも良い。この酸化シリコンは、例えば、熱酸化シリコンである。
金属含有層21は、例えば、タンタル(Ta)などを含む。金属含有層21の材料の例は、後述する。
金属含有層21は、第1部分21a〜第5部分21eを含む。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間に位置する。第4部分21dは、第3部分21cと第2部分21bとの間に位置する。第5部分21eは、第3部分21cと第4部分21dとの間に位置する。
第3部分21cの上に、第1積層体SB1が設けられる。第4部分21dの上に、第2積層体SB2が設けられる。第5部分21eの上には、積層体が設けられない。第5部分21eの上には、後述する絶縁部が設けられる。
第1磁性層11は、第3部分21cから、第1方向に沿って離れる。
第1方向を、Z軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの軸をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
金属含有層21において、第1部分21aから第2部分21bに向かう方向を第2方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。第1方向は、第2方向と交差する。金属含有層21は、X軸方向に沿って延びる。
第2磁性層12は、第3部分21cの一部と、第1磁性層11と、の間に設けられる。
第1中間層11iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。第1中間層11iは、非磁性である。
第2積層体SB1において、第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第4部分21dから離れる。第4磁性層14は、第4部分21dの一部と、第3磁性層13と、の間に設けられる。第2中間層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられた部分を含む。第2中間層12iは、非磁性である。
第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、磁化固定層である。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、磁化自由層である。第1磁性層11の第1磁化11Mは、第2磁性層12の第2磁化12Mに比べて変化し難い。第3磁性層13の第3磁化13Mは、第4磁性層14の第4磁化14Mに比べて変化し難い。第1中間層11i及び第2中間層12iは、例えば、トンネル層として機能する。
積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2など)は、例えば、磁気抵抗変化素子として機能する。積層体において、例えばTMR(Tunnel Magneto Resistance Effect)が生じる。例えば、第1磁性層11、第1中間層11i及び第2磁性層12を含む経路における電気抵抗は、第1磁化11Mの向きと、第2磁化12Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。例えば、第3磁性層13、第2中間層12i及び第4磁性層14を含む経路における電気抵抗は、第3磁化13Mの向きと、第4磁化14Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。積層体は、例えば、磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を有する。
この例では、第1磁化11M及び第3磁化13Mは、Y軸方向に沿っている。第2磁化12M及び第4磁化14Mは、Y軸方向に沿っている。第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、参照層として機能する。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、記憶層として機能する。
第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、情報を記憶する層として機能する。例えば、第2磁化12Mが1つの方向に向く第1状態が、記憶される第1情報に対応する。第2磁化12Mが別の方向に向く第2状態が、記憶される第2情報に対応する。第1情報は、例えば「0」及び「1」の一方に対応する。第2情報は、「0」及び「1」の他方に対応する。同様に、第4磁化14Mの向きが、これらの情報に対応する。
第2磁化12M及び第4磁化14Mは、例えば、金属含有層21に流れる電流(書き込み電流)により制御することができる。例えば、金属含有層21の電流(書き込み電流)の向きにより、第2磁化12M及び第4磁化14Mの向きを制御することができる。例えば、金属含有層21は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能する。例えば、金属含有層21と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁化12Mの向きを変えることができる。例えば、金属含有層21と第4磁性層14との間において生じるスピン軌道トルクによって、第4磁化14Mの向きを変えることができる。スピン軌道トルクは、金属含有層21に流れる電流(書き込み電流)に基づく。
この電流(書き込み電流)は、制御部70により供給される。制御部は、例えば駆動回路75を含む。
制御部70は、第1部分21a、第2部分21b及び第1磁性層11と電気的に接続される。この例では、制御部70は、第3磁性層13とさらに電気的に接続されている。この例では、駆動回路75と、第1磁性層11と、の間の電流経路上に、第1スイッチ素子Sw1(例えばトランジスタ)が設けられる。駆動回路75と第3磁性層13との間の電流経路上に、第2スイッチ素子Sw2(例えばトランジスタ)が設けられる。これらのスイッチ素子は、制御部70に含まれる。
制御部70は、第1書き込み動作において、第1書き込み電流Iw1を金属含有層21に供給する。これにより、第1状態が形成される。第1書き込み電流Iw1は、第1部分21aから第2部分21bに向かう電流である。制御部70は、第2書き込み動作において、第2書き込み電流Iw2を金属含有層21に供給する。これにより、第2状態が形成される。第2書き込み電流Iw2は、第2部分21bから第1部分21aに向かう電流である。
第1書き込み動作後(第1状態)における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第1電気抵抗は、第2書き込み動作後(第2状態)における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第2電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第1状態と第2状態との間における、第2磁化12Mの状態の差に基づく。
同様に、制御部70は、第1書き込み電流Iw1を金属含有層21に供給する第3書き込み動作を実施する。これにより、第3状態が形成される。制御部70は、第2書き込み電流Iw2を金属含有層21に供給する第4書き込み動作を実施する。これにより、第4状態が形成される。第3書き込み動作後(第3状態)における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第3電気抵抗は、第4書き込み動作後(第4状態)における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第4電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第3状態と第4状態との間における、第4磁化14Mの状態の差に基づく。
制御部70は、読み出し動作において、第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。制御部70は、読み出し動作において、第3磁性層13と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
上記の第1スイッチ素子Sw1及び第2スイッチ素子Sw2の動作により、第1積層体SB1(第1メモリセル)及び第2積層体SB2(第2メモリセル)のいずれかが選択される。所望のメモリセルについての書き込み動作及び読み出し動作が行われる。
既に説明したように、制御部70は、第1積層体SB1(第1磁性層11)及び第2積層体SB2(第3磁性層13)と、電気的に接続されている。第1積層体SB1に情報を書き込むときには、第1磁性層11に所定の選択電圧が印加される。このとき、第2積層体SB2には、非選択電圧が印加される。一方、第2積層体SB2に情報を書き込むときには、第3磁性層13に所定の選択電圧が印加される。このとき、第1積層体SB1には、非選択電圧が印加される。0ボルトの電圧の印加も、「電圧の印加」に含まれる。選択電圧の電位は、非選択電圧の電位とは異なる。
例えば、制御部70は、第1書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第2書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
例えば、制御部70は、第3書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第4書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
このような電位の選択は、例えば、第1スイッチ素子Sw1及び第2スイッチ素子Sw2の動作により行われる。
複数の積層体は、複数のメモリセルにそれぞれ対応する。複数のメモリセルにおいて、互いに異なる情報が記憶されることが可能である。複数のメモリセルに情報を記憶する際に、例えば、複数のメモリセルに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルのうちの所望のいくつかに「1」及び「0」の他方を記憶しても良い。例えば、複数のメモリセルの1つに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルの別の1つに「0」及び「0」の一方を記憶しても良い。
上記において、第1部分21a及び第2部分21bは、互いに入れ替えが可能である。例えば、上記の電気抵抗は、第1磁性層11と第2部分21bとの間の電気抵抗でも良い。上記の電気抵抗は、第3磁性層13と第2部分21bとの間の電気抵抗でも良い。
実施形態においては、金属含有層21のうちの一部が、積層体の位置を基準にしてY軸方向に突出している。その突出した部分の厚さが、局所的に薄くなっている。この構成について、以下説明する。
図1(c)に示すように、第3部分21cは、第1重畳領域21cc、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbを含む。第1重畳領域21ccは、第1方向(Z軸方向)において第2磁性層12と重なる。第1非重畳領域21caは、第1方向において第2磁性層12と重ならない。第2非重畳領域21cbは、第1方向において第2磁性層12と重ならない。第1非重畳領域21caから第2非重畳領域21cbに向かう方向は、第3方向に沿う。第3方向は、第1方向及び第2方向と交差する。第3方向は、例えば、Y軸方向である。第1重畳領域21ccは、第3方向において第1非重畳領域21caと第2非重畳領域21cbとの間に位置する。
第1非重畳領域21caの少なくとも一部の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第1重畳領域21ccの第1方向に沿う第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。第2非重畳領域21cbの少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。
このように、実施形態においては、突出部(第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cb)が設けられ、その突出部の厚さが、他の部分(第1重畳領域21cc)の厚さ(第1重畳領域厚さ21cct)よりも薄い。これにより、書き込み電流が低減できる。
以下、磁気記憶装置の特性の例について説明する。
図2(a)及び図2(b)は、磁気記憶装置の動作を例示する模式的断面図である。
図2(a)は、実施形態に係る磁気記憶装置110に対応する。図2(b)は、第1参考例に係る磁気記憶装置119に対応する。この第1参考例においては、金属含有層21の第3部分21cにおいて、第1重畳領域21ccが設けられ、突出部(第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cb)が設けられていない。
図2(b)に示すように、金属含有層21に電流が流れると、金属含有層21において、スピン21spの方向に応じて電子の軌道が曲げられる。金属含有層21の上側部分において、第2磁性層12の第2磁化12Mに対して反平行の向きに偏極したスピン21spが蓄積すると考えられる。一方、金属含有層21の下側部分において、第2磁化12Mに対して平行方向の向きに偏極したスピン21spが蓄積すると考えられる。金属含有層21のY軸方向の端部では、上方向または下方向に分極したスピン21spが蓄積すると考えられる。
第1参考例の磁気記憶装置119においては、金属含有層21に上記のような非重畳領域が設けられない。第1参考例においては、偏極スピンが上下方向(Z軸方向)に分極している領域(Y軸方向の端部)を介して、金属含有層21から積層体(MTJ素子)へ向かって、スピントルクが伝達される。このため、磁化反転のコヒーレンシーが劣化し易い。
これに対して、図2(a)に示すように、実施形態に係る磁気記憶装置110においては、金属含有層21において、第1重畳領域21ccに加えて、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbが設けられる。そして、これらの非重畳領域の厚さが第1重畳領域21ccの厚さよりも薄くされている。この場合、スピン分極のコヒーレンシーが維持され易い。スピントルクの伝達効率が高くできる。
これにより、書き込みの効率が向上する。これにより、書き込み電流を低減できる。
一方、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbが設けられ、これらの非重畳領域の厚さが第1重畳領域21ccの厚さと同じである第2参考例が考えられる。この第2参考例においては、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbは、スピントルク伝達に寄与しない。その結果、書込み電流が上昇する。
これに対して、実施形態に係る磁気記憶装置110においては、非重畳領域の厚さが第1重畳領域21ccの厚さよりも薄くされる。これにより、例えば、スピン分極のコヒーレンシーを低下させる偏極を有する電子を金属含有層21のエッジに偏在させつつ、記録機能的に無効となる第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbに流れるシャント電流を低下させることができる。これにより、例えば、書込み電流を低減することができる。スピン分極のコヒーレンシーが維持され易い。スピントルクの伝達効率が高くできるため、書き込みの効率が向上でき、書き込み電流を低減できる。
書き込み電流を低減できるので、例えば、記憶部を駆動するドライバーの能力が低減できる。これにより、例えば、ドライバのサイズが小さくできるので、記憶密度が向上できる。書き込み電流の低減は、省エネルギー化を可能にする。
例えば、金属含有層21の上記の非重畳領域のY軸方向の幅(突出量)は、加工誤差などによる突出量よりも大きい。
図1(c)に示すように、例えば、金属含有層21は、第1非重畳領域21caの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21cay、及び、第2非重畳領域21cbの第3方向に沿う長さ21cbyを有する。このとき、第1重畳領域厚さ21cctに対する、長さ21cay及び長さ21cbyの合計の比を第1比とする。第1比は、金属含有層21の突出量の、厚さに対する比である。第1比が高いと、突出量が大きい。
一方、図1(b)に示すように、第2磁性層12がテーパ状である場合がある。例えば、第2磁性層12は、第1方向(Z軸方向)に沿う厚さt12を有する。第2磁性層12は、金属含有層21に対向する面12L(下面)と、第1中間層11iに対向する面12U(上面)と、を有する。面12Lの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ12xLとする。面12Uの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ12xUとする。
このとき、第1比は、厚さt12に対する、長さ12xLと長さ12xUとの差の絶対値の比よりも高い。すなわち、第1比は、第2磁性層12に設けられるテーパに起因する上記の比よりも高い。
このように、大きな突出部(第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cb)を設けることで、スピン分極のコヒーレンシーが維持され、スピントルクの伝達効率が高くできる。書き込みの効率が向上でき、書き込み電流を低減できる。これにより、記憶密度が向上できる。
突出部の突出量が過度に大きいと、金属含有層21のY軸方向の幅が大きくなる。複数の金属含有層21が設けられる場合において、複数の金属含有層21のピッチが大きくなり、記憶密度の向上が不十分となる。
実施形態において、例えば、第1非重畳領域21caの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21cay、及び、第2非重畳領域21cbの第3方向に沿う長さ21cbyのそれぞれは、第2磁性層12の第3方向に沿う幅(後述する長さ21yL)の0.25倍未満であることが好ましい。これにより、高い記憶密度が維持できる。
実施形態において、金属含有層21に設けられる突出部の突出量(例えば、長さ21cay、または、長さ21cby)は、例えば、金属含有層21のスピン拡散長の0.5倍以上10倍以下である。
図1(c)に示すように、第2磁性層12の金属含有層21に対向する面12Lの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ12yLとする。第2磁性層12の第1中間層11iに対向する面12Uの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ12yUとする。実施形態において、上記の第1比は、第2磁性層12の第1方向に沿う厚さt12に対する、長さ12yLと長さ12yUとの差の絶対値の比よりも高い。
以下のように、第2積層体SB2も、第1積層体SB1と同様の構成を有する。
図1(d)に示すように、第4部分21dは、第2重畳領域21dc、第3非重畳領域21da及び第4非重畳領域21dbを含む。第2重畳領域21dcは、第1方向(Z軸方向)において、第4磁性層14と重なる。第3非重畳領域21daは、第1方向において第4磁性層14と重ならない。第4非重畳領域21dbは、第1方向において第4磁性層14と重ならない。第3非重畳領域21daから第4非重畳領域21dbに向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第2重畳領域21dcは、第3方向において、第3非重畳領域21daと第4非重畳領域21dbとの間に位置する。
第3非重畳領域21daの少なくとも一部の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第2重畳領域21dcの第1方向に沿う第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。第4非重畳領域21dbの少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。
図1(d)に示すように、金属含有層21は、第3非重畳領域21daの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21day、及び、第4非重畳領域21dbの第3方向に沿う長さ21dbyを有する。このとき、第2重畳領域厚さ21dctに対する、長さ21day及び長さ21dbyの合計の比を第2比とする。
一方、図1(b)に示すように、第4磁性層14は、第1方向(Z軸方向)に沿う厚さt14を有する。第4磁性層14は、金属含有層21に対向する面14L(下面)と、第2中間層12iに対向する面14U(上面)と、を有する。面14Lの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ14xLとする。面14Uの第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ14xUとする。
このとき、第2比は、厚さt14に対する、長さ14xLと長さ14xUとの差の絶対値の比よりも高い。すなわち、第2比は、第4磁性層14に設けられるテーパに起因する比よりも高い。
図1(d)に示すように、第4磁性層14の金属含有層21に対向する面14Lの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ14yLとする。第4磁性層14の第2中間層12iに対向する面14Uの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ14yUとする。実施形態において、上記の第2比は、第2磁性層14の第1方向に沿う厚さt14に対する、長さ14yLと長さ14yUとの差の絶対値の比よりも高い。
上記の長さ、厚さ及び幅などに関する情報は、例えば、透過型電子顕微鏡などにより得られる。
図3(a)及び図3(b)は、第1の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図3(a)は斜視図である。図3(b)は、平面図である。
図3(b)に示すように、磁気記憶装置110において、例えば、複数の電極22X、及び、複数の金属含有層21Xが設けられる。複数の電極22Xは、例えばY軸方向に延びる。複数の電極22Xは、X軸方向に並ぶ。複数の電極22Xの1つは、電極22である。複数の電極22Xの別の1つは、電極22Aである。複数の金属含有層21Xは、例えばX軸方向に延びる。複数の金属含有層21Xは、Y軸方向に並ぶ。複数の金属含有層21Xの1つは、金属含有層21である。複数の金属含有層21Xの別の1つは、金属含有層21Aである。
例えば、複数の電極22Xと複数の金属含有層21Xとの間に、積層体SB0が設けられる。
図3(a)に示すように、例えば、金属含有層21と電極22との間に、第1積層体SB1が設けられる。金属含有層21と電極22Aとの間に、第2積層体SB2が設けられる。
図3(b)に示すように、例えば、複数の電極22Xのピッチは、「2F」である。複数の金属含有層21Xのピッチは、例えば「3F」である。「F」は、例えば、最小加工寸法である。
図3(b)に示すように、制御部70は、第1〜第3回路71〜73を含む。第1回路71は、金属含有層21の第1部分21aと電気的に接続される。第2回路72は、金属含有層21の第2部分21bと電気的に接続される。第3回路73は、電極22を介して、積層体SB1(第1磁性層11)と電気的に接続される。第1回路71は、複数の金属含有層21Xの一端のそれぞれと電気的に接続される。第2回路72は、複数の金属含有層21Xの他端のそれぞれと電気的に接続される。第3回路73は、複数の電極22Xのそれぞれと電気的に接続される。図3(b)においては、スイッチ素子(図1(a)参照)は省略されている。
図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置110Aにおいても、金属含有層21、第1積層体SB1及び第2積層体SB2が設けられる。この例においては、2つの積層体の間の領域において、金属含有層21の厚さが局所的に薄くなっている。複数の積層体の周りに絶縁部40が設けられている。これ以外は、磁気記憶装置110と同様である。
磁気記憶装置110Aにおいては、金属含有層21の第5部分21eの第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ21etは、第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。厚さ21etは、第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。このような厚さの差を設けることで、例えば、スピンコヒーレンシが向上する。例えば、特に、金属含有層21の幅(Y軸方向に沿う長さ)が、積層体SB0の幅(Y軸方向に沿う長さ)よりも大きな構造の場合に、スピンコヒーレンシがより向上する。
例えば、金属含有層21の第5部分21eの厚さ21etが薄いため、第5部分21eを電子が通過すると、単位走行距離あたりの消費エネルギーが高くなる。電子の走行方向は、X軸方向に沿うようになり、例えば、第5部分21eから、第3部分21cまたは第4部分21dに流入する、電子の流れの方向の分散(ばらつき)が小さくなる。その結果、積層体SB0に流入する電子の方向の分散(ばらつき)は抑制される。スピンコヒーレンシが向上する。
例えば、金属含有層21となる金属含有膜の上に、上記の積層体を形成した後に、積層体で覆われていない金属含有膜の表面が、処理(例えばプラズマ処理)される。処理は、例えば、酸化処理または窒化処理である。これにより、処理された金属含有膜の表面部分が酸化または窒化される。残った部分が、金属含有層21となる。例えば、このような処理により、上記の厚さの差を形成することができる。
絶縁部40は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン及び酸窒化シリコンよりなる群から選択された少なくとも一部を含む。絶縁部40は、上記の酸化または窒化により形成された化合物の一部を含んでも良い。
この例では、化合物層41が設けられている。化合物層41は、第2磁性層12(または第4磁性層14)に含まれる金属を含む化合物を含む。化合物層41は、第1磁性層11(または第3磁性層13)に含まれる金属を含む化合物をさらに含んでも良い。第2磁性層12は、側面12sを有している。側面12sは、例えば、第2方向(X軸方向)と交差する。化合物層41は、この側面12sに対向する。第4磁性層14は、側面14sを有している。側面14sは、例えば、第2方向(X軸方向)と交差する。化合物層41は、この側面14sに対向する。化合物層41により、例えば、積層体の側面におけるリーク電流を抑制できる。
図4(b)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置110Bにおいては、第1化合物領域42a(化合物層)が設けられる。第1化合物領域42aは、第2磁性層12(または第4磁性層14)に含まれる金属を含む化合物を含む。第1化合物領域42aは、第2磁性層12の側面12s、及び、第4磁性層14の側面14sに対向する。第1化合物領域42aは、第2磁性層12と第4磁性層14との間を、第2磁性層12と第4磁性層14とを結ぶ方向(X軸方向)に沿っている。例えば、第1化合物領域42aは、第2磁性層12と第4磁性層14との間に、連続して設けられる。第1化合物領域42aは、例えば、第2磁性層12及び第4磁性層14となる磁性膜の一部を処理することにより形成される。処理されなかった部分が、第2磁性層12及び第4磁性層14となる。この処理は、酸化または窒化である。処理された部分(第1化合物領域42a)は、絶縁膜として機能する。処理は、アモルファス化を含んでも良い。
第1化合物領域42aは、絶縁部40と第5部分21eとの間に設けられる。第1化合物領域42aと第5部分21eとの間に、第2化合物領域42bが設けられても良い。第2化合物領域42bは、例えば、金属含有層21となる金属含有膜の一部が変化して形成されても良い。第2化合物領域42bは、例えば、金属含有層21に含まれる金属の、酸化物、窒化物または酸窒化物を含む。
第2化合物領域42bは、第1化合物領域42aの上記の処理により形成されても良い。第1化合物領域42aと第2化合物領域42bとの間の境界は明確でも不明確でも良い。第2化合物領域42bに含まれる金属が、第1化合物領域42aに拡散しても良い。第1化合物領域42aに含まれる金属が、第2化合物領域42bに拡散しても良い。
第1化合物領域42aは、第2磁性層12と第4磁性層14との間において、不連続でも良い。第1化合物領域42aは、第1磁性層11(または第3磁性層13)に含まれる金属をさらに含んでも良い。
図4(c)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置110Cにおいては、金属含有層21の第3部分21cの結晶構造は、金属含有層21の他の部分(例えば、第1部分21a、第2部分21b及び第5部分21eなど)の結晶構造とは異なる。例えば、金属含有層21となる金属含有膜の一部において表面処理などが行われる。一方、積層体の下に位置する部分(第3部分21c及び第4部分21dなど)においては、この処理が行われない。この処理は、例えば、ガスクラスターイオンビームの照射である。例えば、Arクラスタが照射される。このような処理により、処理された部分の少なくとも一部の結晶構造が変化する。
例えば、金属含有層21の第3部分21cの結晶構造は、β相である。金属含有層21の他の部分(例えば、第1部分21a、第2部分21b及び第5部分21eなど)の少なくとも一部(例えば表面部分)の結晶構造は、α相である。これらの結晶構造の関する情報は、例えば、透過型電子顕微鏡による観察などにより得られる。
例えば、単位体積(単位面積)において、第3部分21cにおけるβ相の領域の、第3部分21cの全体に占める割合は、例えば、他の領域(例えば、第1部分21a、第2部分21bまたは第5部分21eなど)におけるβ相の領域の、その他の領域の全体に占める割合よりも高い。
例えば第3部分21cの少なくとも一部は、β相のTaを含む。例えば、第1部分21c(または第5部分21e)の少なくとも一部は、α相のTaを含む。β相のTaにおいては、スピンホール角の絶対値は大きい。一方、α相のTaにおける導電率は、β相のTaにおける導電率よりも高い。
結晶構造を上記のように異ならせることで、例えば、高い電気伝導率化に伴う低抵抗化を実現できるため、書き込み電力を低減できる。そして、金属含有層21の抵抗を低くできる。書き込み電力の低減により、例えば、記憶部を駆動するドライバーの能力が低減でき、例えば、ドライバのサイズが小さくできる。記憶密度が向上できる。
図5(a)〜図5(h)は、第1の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図5(a)に示すように、磁気記憶装置110aにおいて、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbのそれぞれの厚さは、ステップ状に変化している。
図5(b)に示すように、磁気記憶装置110bにおいて、金属含有層21の第3部分21cの第3方向(Y軸方向)の幅は、第1方向(Z軸方向)の中央部分で最大となる。第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbのそれぞれの厚さは、連続的に変化している。
図5(c)に示すように、磁気記憶装置110cにおいて、金属含有層21の第3部分21cの第3方向(Y軸方向)の幅は、第1方向(Z軸方向)の中央部分で最大となる。第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbのそれぞれの厚さは、ステップ状に変化している。
図5(d)に示すように、磁気記憶装置110dにおいて、金属含有層21の第3部分21cは、第2磁性層12に対向する面21cUを有する。面21cUの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、第2磁性層12の第3方向に沿う幅と実質的に同じである。例えば、面21cUの上記の幅は、第2磁性層12の上記の幅の0.9倍以上1.1倍以下である。
図5(e)に示すように、磁気記憶装置110eにおいて、金属含有層21の第3部分21cは、第2磁性層12に対向する面21cUを有する。面21cUの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、第2磁性層12の第3方向に沿う幅よりも大きい。
図5(f)に示すように、磁気記憶装置110fにおいて、金属含有層21は、面21cLを有する。面21cLは、面21cUとは反対の面である。面21cUの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅よりも大きい。この例では、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、第2磁性層12の第3方向に沿う幅と実質的に同じである。例えば、面21cLの上記の幅は、第2磁性層12の上記の幅の0.9倍以上1.1倍以下である。
図5(g)に示すように、磁気記憶装置110gにおいても、面21cUの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅よりも大きい。この例では、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、第2磁性層12の第3方向に沿う幅よりも大きい。
図5(h)に示すように、磁気記憶装置110hにおいても、面21cUの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅よりも大きい。この例では、面21cLの第3方向(Y軸方向)に沿う幅は、第2磁性層12の第3方向に沿う幅よりも小さい。
このように、本実施形態において、金属含有層21の幅は、種々の変形が可能である。
実施形態において、積層体SB0のY軸方向の中心と、金属含有層21のY軸方向に中心とは、一致しても良く、シフトしても良い。実施形態において、金属含有層21のY軸方向の2つの端部において、テーパ形状の差、及び、テーパ角度の差の少なくともいずれかが設けられても良い。
実施形態において、第2磁性層12のY軸方向の長さは、金属含有層21のY軸方向の長さよりも短くても良い。例えば、第2磁性層12なる磁性膜のY軸方向の端部が酸化などにより非磁性化しても良い。未酸化の磁性膜が第2磁性層12となる。酸化等による磁性領域的な形状により第2磁性層12が形成されても良い。金属含有層21となる金属含有膜の導電領域的な形状により、金属含有層21が形成されても良い。
以下、金属含有層21、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iの例について説明する。以下の金属含有層21に関する説明は、他の金属含有層21X(金属含有層21Aなど)に適用できる。以下の第1磁性層11に関する説明は、第3磁性層13に適用できる。以下の第2磁性層12に関する説明は、第4磁性層14に適用できる。以下の第1中間層11iに関する説明は、第2中間層12iに適用できる。
金属含有層21は、例えば、高いスピンホール効果を有する材料を含んでも良い。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12と接する。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12にスピン軌道トルクを付与する。金属含有層21は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能しても良い。例えば、金属含有層21と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きを変えることができる。例えば、金属含有層21を流れる電流の向き(第1書き込み電流Iw1の向きまたは第2書き込み電流Iw2の向き)に応じて、第2磁化12Mの方向を制御できる。
金属含有層21は、例えば、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。金属含有層21は、例えば、β−タンタル及びβ−タングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。これらの材料におけるスピンホール角は、負である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、書き込み電流により、第2磁化12Mを効率的に制御できる。
金属含有層21は、白金及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。これらの材料におけるスピンホール角は、正である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、書き込み電流により、第2磁化12Mを効率的に制御できる。
スピンホール角の極性により、第2磁性層12に加わるスピン軌道トルクの方向(向き)が異なる。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12にスピン軌道相互作用トルクを与える。
第2磁性層12は、例えば、磁化自由層である。第2磁性層12は、例えば、強磁性材料及び軟磁性材料の少なくともいずれかを含む。第2磁性層12は、例えば、人工格子を含んでも良い。
第2磁性層12は、例えば、FePd(鉄−パラジウム)、FePt(鉄−白金)、CoPd(コバルト−パラジウム)及びCoPt(コバルト−白金)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。上記の軟磁性材料は、例えば、CoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。上記の人工格子は、例えば、第1膜と第2膜を含む積層膜を含む。第1膜は、例えば、NiFe(ニッケル−鉄)、Fe(鉄)及びCo(コバルト)の少なくともいずれかを含む。第2膜は、例えば、Cu(銅)、Pd(パラジウム)及びPt(白金)の少なくともいずれかを含む。第1膜は、例えば、磁性材料であり、第2膜は、非磁性材料である。
第2磁性層12は、例えば、フェリ磁性材料を含んでも良い。
実施形態において、例えば、第2磁性層12は、面内磁気異方性を有する。これにより、例えば、金属含有層21から、磁化方向と反平行な偏極スピンを得ることができる。例えば、第2磁性層12は、面内の形状磁気異方性、面内の結晶磁気異方性、及び、応力などによる面内の誘導磁気異方性の少なくともいずれかを有しても良い。
第1中間層11iは、例えば、MgO(酸化マグネシウム)、CaO(酸化カルシウム)、SrO(酸化ストロンチウム)、TiO(酸化チタン)、VO(酸化バナジウム)、NbO(酸化ニオブ)及びAl(酸化アルミニウム)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1中間層11iは、例えば、トンネルバリア層である。第1中間層11iがMgOを含む場合、第1中間層11iの厚さは、例えば、約1nmである。
第1磁性層11は、例えば、参照層である。第1磁性層11は、例えば磁気固定層である。第1磁性層11は、例えば、Co(コバルト)、CoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。第1磁性層11の第1磁化11Mは、面内の実質的に1つの方向(Z軸方向と交差する方向)に固定される。第1磁性層11は、例えば、面内磁化膜となる。
例えば、第1磁性層11(参照層)の厚さは、第2磁性層12(自由層)の厚さよりも厚い。これにより、第1磁性層11の第1磁化11Mが所定の方向に安定して固定される。
実施形態において、例えば、基体20sは、酸化アルミニウムである。金属含有層21は、Ta層(厚さは、例えば、3nm以上10nm以下)である。第2磁性層12は、例えば、CoFeB層(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。第1中間層11iは、MgO層(厚さは、例えば、0.8nm以上1.2nm以下)を含む。
第1磁性層11は、第1〜第3膜を含む。第1膜は、第3膜と第1中間層11iとの間に設けられる。第2膜は、第1膜と第3膜との間に設けられる。第1膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。第2膜は、例えば、Ru膜(厚さは、例えば、0.7nm以上0.9nm以下)を含む。第3膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。
例えば、強磁性層が設けられても良い。強磁性層と第1中間層11iとの間に、第1磁性層11が設けられる。強磁性層は、例えば、IrMn層(厚さは7nm以上9nm以下)である。強磁性層は、第1磁性層11の第1磁化11Mを固定する。この強磁性層の上にTa層が設けられても良い。
(第2の実施形態)
図6(a)〜図6(d)は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図6(a)は、斜視図である。図6(b)は、図6(a)のD1−D2線断面図である。図6(c)は、図6(a)のE1−E2線断面図である。図6(d)は、図6(a)のF1−F2線断面図である。
図6(a)〜図6(d)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置120も、金属含有層21、第1〜第4磁性層11〜14、第1中間層11i、第2中間層12i及び制御部70を含む。
この例においても、金属含有層21は、基体20sの上に設けられる。金属含有層21は、第1〜第5部分21a〜21eを含む。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間に位置する。第4部分21dは、第3部分21cと第2部分21bとの間に位置する。第5部分21eは、第3部分21cと第4部分21dとの間に位置する。
第1磁性層11は、第1方向(例えば、Z軸方向)において、第3部分21cから離れる。第1方向は、第1部分21aから第2部分21bに向かう第2方向(例えばX軸方向)と交差する。第2磁性層12は、第3部分21cの一部と、第1磁性層11との間に設けられる。第1中間層1iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。第1中間層11iは、非磁性である。第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iは、第1積層体SB1に含まれる。
第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第4部分21dから離れる。第4磁性層14は、第4部分21dの一部と、第3磁性層13との間に設けられる。第2中間層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられた部分を含む。第2中間層12iは、非磁性である。第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iは、第2積層体SB2に含まれる。
制御部70は、第1部分21a、第2部分21b、第1磁性層11及び第3磁性層13と電気的に接続される。この例においても、制御部70の駆動回路75と、第1磁性層11と、の間の電流経路に第1スイッチ素子Sw1が設けられる。駆動回路75と第3磁性層13との間の電流経路に第2スイッチ素子Sw2が設けられる。
この例においても、制御部70は、第1書き込み動作において、第1部分21aから第2部分21bに向かう第1書き込み電流Iw1を金属含有層21に供給して第1状態を形成する。制御部70は、第2書き込み動作において、第2部分21bから第1部分21aに向かう第2書き込み電流Iw2を金属含有層21に供給して第2状態を形成する。第1状態における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第1電気抵抗は、第2状態における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第2電気抵抗とは異なる。
制御部70は、第1書き込み電流Iw1を金属含有層21に供給して第3状態を形成する。制御部70は、第2書き込み電流Iw2を金属含有層21に供給して第4状態を形成する。第3状態における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第3電気抵抗は、第4状態における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第4電気抵抗とは異なる。
制御部70は、読み出し動作において、第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。制御部70は、読み出し動作において、第3磁性層13と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
この例においては、図6(a)に示すように、金属含有層21のY軸方向の幅が、第3部分21cと第5部分21cとの間で異なる。そして、金属含有層21のY軸方向の幅が、第4部分21dと第5部分21cとの間で異なる。これ以外は、例えば、磁気記憶装置110に関して説明した構成が、磁気記憶装置120に適用できる。
以下、金属含有層21のY軸方向の幅の例について説明する。
図6(a)に示すように、金属含有層21の第3部分21cは、第2磁性層12を基準にして、Y軸方向に突出している。
例えば、図6(b)に示すように、第3部分21cの、第3方向(例えば、Y軸方向)に沿う長さを長さ21cyとする。第3方向は、第1方向(Z軸方向)及び第2方向(X軸方向)と交差する。一方、第2磁性層12の第3方向に沿う長さを長さ12yとする。長さ12yは、例えば、既に説明した、長さ12yL及び長さ12yUの平均である。長さ21cyは、長さ12yよりも長い。
一方、図6(d)に示すように、金属含有層21の第5部分21eの第3方向に沿う長さを長さ21eyとする。
金属含有層21の第3部分21cの上記の長さ12cyは、第5部分21eの第3方向に沿う上記の長さ21eyよりも長い。
一方、図6(c)に示すように、金属含有層21の第4部分21dの第3方向に沿う長さ21dyは、第4磁性層14の第3方向に沿う長さ14yよりも長い。第4部分21dの上記の長さ21dyは、第5部分21eの上記の長さ21ey(図6(d)参照)よりも長い。
このように、積層体が設けられる部分(第3部分21c及び第4部分21d)における、金属含有層21のY軸方向に沿う幅は、積層体が設けられない部分(第5部分21e)における、金属含有層21のY軸方向に沿う幅よりも広い。
例えば、金属含有層21のY軸方向の幅が一定である第3参考例が考えられる。例えば、金属含有層21のうちで、積層体と重なる領域におけるコンダクタンスは、積層体と重ならない領域のコンダクタンスよりも高い。このため、第3参考例においては、金属含有層21のY軸方向の端においては、Y軸方向の中央部分に比べて電流が集中し易い。電流集中による記録電流の方向の分散(ばらつき)は、例えば、スピン電流の方向の分散(ばらつき)を引き起こす。その結果、スピンコヒーレンシーの分散が大きくなり、記録電流が増大する。
これに対して、実施形態においては、金属含有層21のうちで積層体と重なる領域のY軸方向に沿う幅を局所的に広くする。例えば、第3部分21cに突出部(第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cb)を設ける。この突出部は、スピン局在領域となる。これにより、上記の第3参考例と比較して、金属含有層21のY軸方向の端における電流集中を抑制できる。例えば、書き込み電流の分布が均一になる。これにより、スピン軌道トルクの作用が効果的に得られる。例えば、書き込み電流による第2磁性層12の第2磁化12Mの制御が効率的に行われる。
これにより、例えば、書き込み電流を低減できる磁気記憶装置が提供できる。本実施形態においても、記憶密度を向上できる。
例えば、上記のような幅の差は、第3部分21c及び第4部分21dにおいて、非重畳領域が設けられることによる。
すなわち、第3部分21cは、第1重畳領域21cc、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbを含む。第1重畳領域21ccは、第1方向(Z軸方向)において、第2磁性層12と重なる。第1非重畳領域21caは、第1方向において、第2磁性層12と重ならない。第2非重畳領域21cbは、第1方向において第2磁性層12と重ならない。第1非重畳領域21caから第2非重畳領域21cbに向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第1重畳領域21ccは、第3方向において第1非重畳領域21caと第2非重畳領域21cbとの間に位置する。
同様に、第4部分21dは、第2重畳領域21dc、第3非重畳領域21da及び第4非重畳領域21dbを含む。第2重畳領域21dcは、第1方向(Z軸方向)において、第4磁性層14と重なる。第3非重畳領域21daは、第1方向において、第4磁性層14と重ならない。第4非重畳領域21dbは、第1方向において第4磁性層14と重ならない。第3非重畳領域21daから第4非重畳領域21dbに向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第2重畳領域21dcは、第3方向において第3非重畳領域21daと第4非重畳領域21dbとの間に位置する。
本実施形態においては、非重畳領域の厚さは、重畳領域の厚さと同じでも良い。本実施形態において、非重畳領域の厚さは、重畳領域の厚さよりも厚くても良い。後述するように、非重畳領域の厚さは、重畳領域の厚さよりも薄くても良い。
図7は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図7に示すように、磁気記憶装置120において、複数の電極22X、及び、複数の金属含有層21Xが設けられても良い。複数の電極22X、及び、複数の金属含有層21Xは、図3(b)に関して説明した通りである。例えば、複数の電極22Xと複数の金属含有層21Xとの間に、積層体SB0が設けられる。例えば、金属含有層21と電極22との間に、第1積層体SB1が設けられる。金属含有層21と電極22Aとの間に、第2積層体SB2が設けられる。
この例では、金属含有層21の第5部分21eの端の位置は、第2磁性層12の端の位置(第1積層体SB1の端の位置)に、実質的に沿っている。例えば、第5部分21eの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21eyは、第2磁性層12の第3方向に沿う長さ12yの0.9倍以上1.1倍以下である。
本実施形態において、1つの積層体SB1が設けられても良い。例えば、図6(a)に示す磁気記憶装置120は、金属含有層21、第1磁性層11、第2磁性層12、第1中間層11i及び制御部70を含んでも良い。この場合も、第3部分21cの、第1方向及び第2方向と交差する第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21cy(図6(b)参照)は、第2磁性層12の第3方向に沿う長さ12yよりも長い。そして、第3部分21cのこの長さ21cyは、第3部分21cと第2部分21bとの間の部分(例えば、図6(a)に示す第5部分21eでも良い)の第3方向に沿う長さ(例えば、図6(d)に示す長さ21ey)よりも長い。この場合も、制御部70は、上記の第1及び第2書き込み動作を実施する。この場合も、第1書き込み動作後における、第1磁性層11と、第1部分21a及び第2部分21bのいずれか一方と、の間の第1電気抵抗は、第2書き込み動作後における、第1磁性層11と、第1部分21a及び第2部分21bの上記のいずれか一方と、の間の第2電気抵抗とは異なる。このような磁気記憶装置においても、記憶密度を向上できる磁気記憶装置が提供できる。
図8(a)及び図8(b)は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図8(a)は、図6(a)のD1−D2線に対応する断面図である。図8(b)は、図6(a)のE1−E2線に対応する断面図である。
図8(a)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置121において、金属含有層21の第3部分21cは、第1重畳領域21cc、第1非重畳領域21ca及び第2非重畳領域21cbを含む。この例では、第1非重畳領域21caの少なくとも一部の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第1重畳領域21ccの第1方向に沿う第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。第2非重畳領域21cbの少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、上記の第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。
図8(b)に示すように、第4部分21dは、第2重畳領域21dc、第3非重畳領域21da及び第4非重畳領域21dbを含む。第3非重畳領域21daの少なくとも一部の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第2重畳領域21dcの第1方向に沿う第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。第4非重畳領域21dbの少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、上記の第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。
これ以外は、磁気記憶装置120と同様である。
磁気記憶装置121においては、非重畳領域を薄くすることで、例えば、スピン分極のコヒーレンシーが維持できる。スピントルクの伝達効率が高くしつつ、記録電流を抑制することができる。これにより、書き込みの効率が向上する。これにより、書き込み電流を低減できる。これにより、記憶密度をさらに向上できる。
磁気記憶装置121においても、第3部分21cにおいて、第1重畳領域21ccは、第1方向(Z軸方向)において、第2磁性層12と重なる。第1非重畳領域21caは、第1方向において、第2磁性層12と重ならない。第2非重畳領域21cbは、第1方向において第2磁性層12と重ならない。第1非重畳領域21caから第2非重畳領域21cbに向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第1重畳領域21ccは、第3方向において第1非重畳領域21caと第2非重畳領域21cbとの間に位置する。
同様に、第4部分21dにおいて、第2重畳領域21dc、第3非重畳領域21da及び第4非重畳領域21dbを含む。第2重畳領域21dcは、第1方向(Z軸方向)において、第4磁性層14と重なる。第3非重畳領域21daは、第1方向において、第4磁性層14と重ならない。第4非重畳領域21dbは、第1方向において第4磁性層14と重ならない。第3非重畳領域21daから第4非重畳領域21dbに向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第2重畳領域21dcは、第3方向において第3非重畳領域21daと第4非重畳領域21dbとの間に位置する。
磁気記憶装置121において、第1重畳領域厚さ21cctに対する、第1非重畳領域21caの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21cay、及び、第2非重畳領域21cbの第3方向に沿う長さ21cbyの合計の比を第1比とする。
磁気記憶装置121において、磁気記憶装置110の構成(図1(b)参照)の一部が適用可能である。磁気記憶装置121においても、第2磁性層12の厚さ(第1方向に沿う第2磁性層の厚さ)を厚さt12とする(図1(b)参照)。第2磁性層12の金属含有層21に対向する面12Lの第2方向に沿う長さを長さ12xLとする。第2磁性層12の第1中間層11iに対向する面12Uの第2方向に沿う長さを長さ12xUとする。
例えば、上記の第1比は、厚さt12に対する、長さ12xLと長さ12xUとの差の絶対値の比よりも高い。非重畳領域のY軸方向の幅を大きくすることで、例えば、スピンコヒーレンシーの分散を抑制できる。書き込みの効率が向上し、書き込み電流を低減できる。
図9(a)〜図9(c)は、第2の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図9(a)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置122Aにおいても、金属含有層21、第1積層体SB1及び第2積層体SB2が設けられる。磁気記憶装置121においては、金属含有層21の第5部分21eの第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ21etは、第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。厚さ21etは、第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。このような厚さの差を設けることで、例えば、スピンコヒーレンシが向上する。
この例では、化合物層41が設けられている。化合物層41は、第2磁性層12(または第4磁性層14)に含まれる金属を含む化合物を含む。化合物層41は、第2磁性層12の側面12sに対向する。化合物層41は、第4磁性層14の側面14sに対向する。化合物層41により、例えば、積層体の側面におけるリーク電流を抑制できる。
図9(b)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置122Bにおいては、第1化合物領域42a(化合物層)が設けられる。第1化合物領域42aは、第2磁性層12(または第4磁性層14)に含まれる金属を含む化合物を含む。第1化合物領域42aは、第2磁性層12の側面12s、及び、第4磁性層14の側面14sに対向する。第1化合物領域42aは、第2磁性層12と第4磁性層14との間において、連続して設けられる。
第1化合物領域42aと第5部分21eとの間に、第2化合物領域42bが設けられても良い。第2化合物領域42bは、例えば、金属含有層21に含まれる金属の、酸化物、窒化物または酸窒化物を含む。
図9(c)に示す本実施形態に係る別の磁気記憶装置122Cにおいては、金属含有層21の第3部分21cの結晶構造は、金属含有層21の他の部分(例えば、第1部分21a、第2部分21b及び第5部分21eなど)の結晶構造とは異なる。
例えば、金属含有層21の第3部分21cの結晶構造は、β相である。金属含有層21の他の部分(例えば、第1部分21a、第2部分21b及び第5部分21eなど)の少なくとも一部(例えば表面部分)の結晶構造は、α相である。
例えば、単位体積(単位面積)において、第3部分21cにおけるβ相の領域の、第3部分21cの全体に占める割合は、例えば、他の領域(例えば、第1部分21a、第2部分21bまたは第5部分21eなど)におけるβ相の領域の、その他の領域の全体に占める割合よりも高い。
例えば第3部分21cの少なくとも一部は、β相のTaを含む。例えば、第1部分21c(または第5部分21e)の少なくとも一部は、α相のTaを含む。例えば、高いスピンホール効果が得られ、書き込み電流を低減できる。そして、金属含有層21の抵抗を低くできる。
図10(a)〜図10(d)は、第2の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図10(a)に示すように、磁気記憶装置123aにおいては、第5部分21eの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21eyは、第2磁性層12の第3方向に沿う長さ12yと、実質的に同じである。例えば、長さ21eyは、長さ12yの0.9倍以上1.1倍以下である。
図10(b)に示すように、磁気記憶装置123bにおいては、第5部分21eの第3方向(Y軸方向)に沿う長さ21eyは、第2磁性層12の第3方向に沿う長さ12yよりも長い。
図10(c)に示すように、磁気記憶装置123cにおいては、第1非重畳領域21caの第2方向(X軸方向)の幅は、第2磁性層12の第2方向に沿う幅と実質的に同じである。例えば、第1非重畳領域21caの第2方向の幅は、第2磁性層12の第2方向に沿う幅の0.9倍以上1.1倍以下である。
図10(d)に示すように、磁気記憶装置123dにおいては、第1非重畳領域21caの第2方向(X軸方向)の幅は、第2磁性層12の第2方向に沿う幅よりも小さい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第2の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法に係る。
図11は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図12(a)〜図12(d)、図13(a)〜図13(e)、図14(a)〜図14(c)、図15(a)及び図15(b)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。
図12(a)、図12(c)、図13(d)、図14(a)〜図14(c)、図15(a)及び図15(b)は、模式的平面図である。図12(b)、図12(d)、図13(a)〜図13(c)、図13(e)は、模式的断面図である。
図11に示すように、基体20sの上に設けられた金属含有膜の上に積層膜を形成する(ステップS110)。
例えば、図12(b)に示すように、基体20s(例えば酸化アルミニウム基板)の上に、金属含有膜21F(例えばTa膜)が設けられている。
金属含有膜21Fの表面21Faに対して垂直な方向を第1方向(Z軸方向)とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
金属含有膜21Fは、金属含有層21となる。金属含有膜21Fの上に、積層膜SBFが設けられる。積層膜SBFは、第1磁性膜11F、第2磁性膜12F及び中間膜11iFを含む。第2磁性膜12Fは、第1磁性膜11Fと金属含有膜21Fとの間に設けられる。中間膜11iFは、第1磁性膜11Fと第2磁性膜12Fとの間に設けられる。中間膜11iFは、非磁性である。
さらに、積層膜SBFの上に、第1マスクM1を形成する。第1マスクM1は、例えば、タングステン膜Mb1(例えば、厚さは25nm以上35nm以下)と、ルテニウム膜Ma1(例えば、厚さは1nm以上3nm以下)と、を含む。タングステン膜Mb1と積層膜SBFとの間に、ルテニウム膜Ma1が設けられる。
図12(a)に示すように、第1マスクM1は、Y軸方向に延びる複数の帯状の形状を有する。第1マスクM1の開口部において、積層膜SBFが露出する。第1マスクM1は、例えば、ダブルパターニング技術により形成されても良い。
図12(c)及び図12(d)に示すように、第1マスクM1を用いて、積層膜SBFを加工する。例えば、イオンビームIB1を照射する。積層膜SBFの一部が除去される。金属含有膜21Fは残る。これにより、複数の第1溝T1が形成される。複数の第1溝T1は、第1方向と交差する第2方向(X軸方向)に並ぶ。複数の第1溝T1は、第3方向(この例では、Y軸方向)に沿って延びる。第3方向は、第1方向及び第2方向と交差する。第1溝T1は、金属含有膜21Fに達する。第1溝T1により積層膜SBFは分断される。
このように、本製造方法においては、複数の第1溝T1を形成する(ステップS120、図11参照)。
図13(a)に示すように、例えば、プラズマ処理を行う。これにより、積層膜SBFの側壁に化合物膜43が形成される。プラズマ処理は、酸素プラズマ処理または窒素プラズマ処理である。例えば、化合物膜43は、金属含有膜21Fに含まれる元素を含む化合物を含む。化合物膜43は、例えば、保護膜となる。
図13(b)に示すように、第1溝T1中に、第1絶縁膜44aを形成する。第1絶縁膜44aは、例えば、SiN膜である。
図13(c)に示すように、第2絶縁膜44bを形成する。第2絶縁膜44bは、例えば、酸化アルミニウム膜と、酸化シリコン膜と、を含む積層膜である。この後、平坦化処理を行う。
これにより、図13(d)及び図13(e)に示すように、第1溝T1内に第1絶縁部In1が形成される。第1絶縁部In1は、例えば、上記の化合物膜43を含む。第1絶縁部In1は、上記の第1絶縁膜44aを含む。第1絶縁部In1は、上記の第2絶縁膜44bを含んでも良い。
第1絶縁部In1の形成は、図11のステップS130に対応する。
この後、図11に示すように、複数の第2溝を形成する(ステップS140、図11参照)。
例えば、図14(a)に示すように、加工体の上に、第2マスクM2を形成する。第2マスクM2は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる複数の帯状の形状を有する。第2マスクM2を用いて、加工体を加工する。例えば、第2マスクM2の開口部から露出する、第1絶縁部In1が形成された後の積層膜SBFの一部、及び、第1絶縁部In1の一部を除去する。これにより、複数の第2溝T2が形成される。複数の第2溝T2は、第2方向(例えば、X軸方向)に延びる。既に説明したように、複数の第1溝T1の延びる方向(第3方向)は、第1方向及び第2方向と交差する。第2方向は、第3方向に対して傾斜しても良く、第2方向は、第3方向に対して垂直でも良い。
例えば、第2マスクM2を用いた処理(例えばイオンビームの照射)により、第2マスクM2のY軸方向の幅を変化させることができる。例えば、第2マスクM2のスリミングが行われる。この処理において、例えば、積層膜SBFと第1絶縁部In1との間において、エッチング速度の違いを生じさせることができる。これにより、例えば、1つの積層膜SBFのY軸方向の幅を、第1絶縁部In1のY軸方向の幅よりも大きくすることができる。
例えば、図14(b)に示すように、複数の第2溝T2の1つは、第1溝領域Tp2と、第2溝領域Tq2と、を含む。第1溝領域Tp2は、第3方向(Y軸方向)において、積層膜SBFと重なる。第2溝領域Tq2は、第3方向(Y軸方向)において、第1絶縁部In1と重なる。第1溝領域Tp2の第3方向に沿った幅wTp2は、第2溝領域Tq2の第3方向に沿った幅wTq2よりも狭い。
この後、図11に示すように、複数の第2溝T2において露出する金属含有膜21Fを除去する(ステップS150)。さらに、複数の第2溝T2内に第2絶縁部を形成する(ステップS160)。
例えば、図14(c)に示すように、複数の第2溝T2において露出する金属含有膜21Fを除去する。除去された金属含有膜21Fの下に設けられていた基体20sが、露出する。
図15(a)に示すように、複数の第2溝T2内に第2絶縁部In2を形成する。このとき、第2絶縁部In2の材料は、第1絶縁部In1の材料と異なっても良い。例えば、第1絶縁部In1は窒化シリコンを含み、第2絶縁部In2は、酸化シリコンを含む。例えば、第1絶縁部In1は窒化シリコンを含み、第2絶縁部In2は、酸化アルミニウムを含む。
異なる材料において、例えば、生じる応力に差がある。2つの絶縁部に、互いに異なる材料を用いることで、例えば、互いに異なる応力を得ることができる。例えば、第2磁性層12及び第4磁性層14において、X軸方向とY軸方向とで、互いに異なる応力を生じさせる。これにより、これらの磁性層において、一軸性の異方性を生じさせることができる。これにより、これらの磁性層の磁化が安定化する。安定な記憶動作が得られる。
図15(b)に示すように、電極22及び電極22Aなどを形成して、磁気記憶装置が作製される。
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図16に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置142においては、導電部24が設けられる。これ以外は、例えば、磁気記憶装置110及び120などに関して説明した構成の少なくとも一部が、磁気記憶装置142に適用されても良い。
導電部24は、例えば、第5部分21eと電気的に接続される。導電部24は、例えば、第5部分21eと接する。Z軸方向において、導電部24の位置と、積層体SB0の位置と、の間に、金属含有層21が設けられる。例えば、金属含有層21の上面に複数の積層体SB0が設けられる。例えば、金属含有層21の下面に、導電部24が設けられる。
導電部24を設けることで、金属含有層21において、第1部分21aと第2部分21bとの間の抵抗を低減できる。
この例では、導電部24は、第1導電層24a及び第2導電層24bを含む。金属含有層21と第2導電層24bとの間に第1導電層24aが設けられる。第1導電層24aは、例えば、銅、タングステン、窒化チタン及び炭素の少なくともいずれかを含む。第2導電層24bは、例えば、銅、タングステン、窒化チタン及び炭素の少なくともいずれかを含む。
図17は、第4の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図17に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置143においては、第1〜第4トランジスタTR1〜TR3が設けられる。これ以外は、例えば、磁気記憶装置110及び120などに関して説明した構成の少なくとも一部が、磁気記憶装置143に適用されても良い。
第1トランジスタTR1の一端は、金属含有層21の第1部分21aと電気的に接続される。第1トランジスタTR1の他端は、駆動回路75と電気的に接続される。第2トランジスタTR2の一端は、金属含有層21の第2部分21bと電気的に接続される。第2トランジスタTR2の他端は、駆動回路75と電気的に接続される。第3トランジスタTR3の一端は、金属含有層21の第5部分21eと電気的に接続される。第3トランジスタTR3の他端は、駆動回路75と電気的に接続される。これらのトランジスタは、例えば、制御部70に含まれる。これらのトランジスタは、制御部70とは別に設けられると見なしても良い。
第1トランジスタTR1の第1ゲートG1、第2トランジスタTR2の第2ゲートG2、及び、第3トランジスタTR3の第3ゲートG3のそれぞれの電位に応じて、金属含有層21の所望の電流(書き込み電流)が流される。
例えば、書き込み電流は、第1部分21aから第5部分21eに向かって流れる。例えば、書き込み電流は、第5部分21eから第1部分21aに向かって流れる。例えば、書き込み電流は、第2部分21bから第5部分21eに向かって流れる。例えば、書き込み電流は、第5部分21eから第2部分21bに向かって流れる。任意の組み合わせの電流の方向が得られる。
金属含有層21の中間の位置(例えば、第5部分21e)にトランジスタを設けることで、制御用のトランジスタの数を低減できる。例えば、大容量の磁気記憶装置記が得られる。例えば、磁気記憶装置の全体のサイズに対して記憶容量を増大できる。記憶密度を向上できる。
(第5の実施形態)
図18は、第5の実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図18に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置151は、第1金属含有層31、第2金属含有層32、複数の第1積層体SB1、複数の第2積層体SB2、第3積層体SB3、及び制御部70を含む。
第1金属含有層31は、第1部分31a、第2部分31b、及び、第1の間の部分31mを含む。第1の間の部分31mは、第1部分31aと第2部分31bとの間に設けられる。
第2金属含有層32は、第3部分32c、第4部分32d、及び、第2の間の部分32mを含む。第2の間の部分32mは、第3部分32cと第4部分32dとの間に設けられる。第1部分31aと第4部分32dとの間に、第2部分31bが設けられる。第2部分31bと第4部分32dとの間に、第3部分32cが設けられる。
この例では、第1金属含有層31及び第2金属含有層32は、基体20sの上に設けられている。
複数の第1積層体SB1は、第1金属含有層31に沿って並ぶ。複数の第1積層体SB1の1つは、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層12iを含む。第1磁性層11は、第1方向(例えば、Z軸方向)おいて、第1の間の部分31mから離れている。第2磁性層12は、第1の間の部分31mと第1磁性層11との間に設けられる。第1中間層11iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。第1中間層11iは、非磁性である。第1金属含有層31において、第1部分31aから第2部分31bに向かう方向を第2方向(例えばX軸方向)とする。上記の第1方向(例えばZ軸方向)は、第2方向と交差する。複数の第1積層体SB1のそれぞれが、上記の、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iを含む構成を有する。第2磁性層12は、例えば、第1金属含有層31と接する。
複数の第2積層体SB2は、第2金属含有層32に沿って並ぶ。複数の第2積層体SB2の1つは、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iを含む。第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第2の間の部分32mから離れている。第4磁性層14は、第2の間の部分32mと第3磁性層13との間に設けられる。第2中間層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられた部分を含む。第2中間層12iは、非磁性である。複数の第2積層体SB2のそれぞれが、上記の、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iを含む構成を有する。第4磁性層14は、例えば、第2金属含有層32と接する。
第3積層体SB3は、複数の第1積層体SB1と、複数の第2積層体SB2と、の間に設けられる。第3積層体SB3は、第5磁性層15を含む。
例えば、第5磁性層15は、X−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)内において、第2磁性層12と第4磁性層14と並ぶ。例えば、第5磁性層15は、第2磁性層12及び第4磁性層14の少なくともいずれかに含まれる材料を含む。
この例では、第3積層体SB3は、第6磁性層16及び第3中間層13iをさらに含む。第6磁性層16は、上記の平面(X−Y平面)内で、第1磁性層11及び第3磁性層13と並ぶ。第3中間層13iは、上記の平面内で、第1中間層11iと第2中間層12iと並ぶ。実施形態において、第6磁性層16及び第3中間層13iの少なくともいずれかは、省略されても良い。
制御部70は、第1部分31a、第2部分31b、第3部分32c、及び、第4部分32d、複数の第1積層体SB1及び複数の第2積層体SB2と電気的に接続される。この図では、図を見やすくするために、便宜的に、制御部70が2つに分かれて描かれている。
この例では、複数の第1積層体SB1のそれぞれと、駆動回路75と、の間に、第1スイッチ素子Sw1が設けられている。複数の第2積層体SB2のそれぞれと、駆動回路75と、の間に、第2スイッチ素子Sw2が設けられている。第1部分31aと駆動回路75との間に、第1トランジスタTR1が設けられている。第2部分31bと駆動回路75との間に、第2トランジスタTR2が設けられている。第3部分32cと駆動回路75との間に、第3トランジスタTR3が設けられている。第4部分32dと駆動回路75との間に、第4トランジスタTR4が設けられている。
制御部70は、第1書き込み動作において、第1部分31aから第2部分31bに向かう第1書き込み電流Iw1を第1金属含有層31に供給して第1状態を形成する。制御部70は、第2書き込み動作において、第2部分31bから第1部分31aに向かう第2書き込み電流Iw2を第1金属含有層31に供給して第2状態を形成する。第1状態における、第1磁性層11と、第1部分31a及び第2部分31bの一方と、の間の第1電気抵抗は、第2状態における、第1磁性層11と、第1部分31a及び第2部分31aの上記の一方と、の間の第2電気抵抗とは異なる。
制御部70は、第3書き込み動作において、第3部分32cから第4部分32dに向かう第3書き込み電流Iw3を第2金属含有層32に供給して第3状態を形成する。制御部70は、第4書き込み動作において、第4部分32dから第3部分32cに向かう第4書き込み電流Iw4を第2金属含有層32に供給して第4状態を形成する。第3状態における、第3磁性層13と、第3部分32c及び第4部分32dの一方と、の間の第3電気抵抗は、第2状態における、第3磁性層13と、第3部分32c及び第4部分32dの嘔気の一方と、の間の第4電気抵抗とは異なる。
例えば、複数の第1積層体SB1の選択は、複数の第1積層体SB1に含まれる第1磁性層11に印加される電圧によって制御される。
例えば、制御部70は、複数の第1積層体SB1のそれぞれに含まれる第1磁性層11と電気的に接続されている。制御部70は、第1、第2書き込み動作において、複数の第1積層体SB1の1つに含まれる第1磁性層11の電位を、複数の第1積層体SB1の別の1つに含まれる第1磁性層11の電位(例えば非選択電位)とは異なる電位(例えば選択電位)に設定する。
例えば、制御部70は、複数の第2積層体SB2の含まれる第3磁性層13と電気的に接続されている。制御部70は、第3、第4書き込み動作において、複数の第2積層体SB2の1つに含まれる第3磁性層13の電位を、複数の第2積層体SB2の別の1つに含まれる第3磁性層13の電位(例えば非選択電位)とは異なる電位(例えば選択電位)に設定する。
磁気記憶装置151において、第1金属含有層31及び第2金属含有層32には、例えば、磁気記憶装置110及び120などの金属含有層21に関して説明した構成の少なくとも一部が適用されても良い。磁気記憶装置151において、複数の第1積層体SB1及び複数の第2積層体SB2には、例えば、磁気記憶装置110及び120などの第1積層体SB1に関して説明した構成の少なくとも一部が適用されても良い。磁気記憶装置151においては、制御部70には、例えば、磁気記憶装置110及び120に関して説明した構成の少なくとも一部が適用されても良い。
第1金属含有層31及び複数の第1積層体SB1は、1つのメモリ列(メモリストリング)を形成する。第2金属含有層32及び複数の第2積層体SB2は、別の1つのメモリ列(メモリストリング)を形成する。
これらのメモリ部の間に、第3積層体SB3が設けられる。例えば、制御部70は、第3積層体SB3の第5磁性層15と電気的に絶縁されている。第3積層体SB3は、メモリ部として用いられない。第3積層体SB3は、例えば、ダミー素子として機能する。
例えば、複数の第1積層体SB1は、複数の第1積層体SB1のうちで端に位置する積層体(端の積層体)と、中央部に位置する積層体(中央部の積層体)と、を有する。中央部の積層体の両側には、別の積層体が存在する。中央部の積層体の1つは、その両側に設けられる別の積層体(例えば1つの積層体)から作用を受ける。一方、第3積層体SB3が設けられない参考例においては、端の積層体の一方には、別の積層体が存在しない。端の積層体においては、一方の側に設けられている積層体からの作用が生じる。このため、この参考例においては、複数の第1積層体SB1のうちの端の積層体の特性が、中央部の積層体とは異なる場合が生じる。
このとき、本実施形態においては、第3積層体SB3を設けることで、端の積層体における特性が、中央部の積層体における特性に近づく。これにより例えば、安定した記憶動作ができる。例えば、歩留まりが向上できる。例えば、複数の積層体SB0のそれぞれのサイズを小さくしたときにも安定した動作が得られる。記憶密度が向上できる。
実施形態において、複数の第1積層体SB1の2つ(最近接の2つ)の間の距離を第1距離d1とする。複数の第2積層体SB2の2つ(最近接の2つ)の間の距離を第2距離d2とする。複数の第1積層体SB1の1つと、第3積層体SB3と、の間の第3距離d3は、例えば、実質的に第1距離d1である。例えば、第3距離d3は、第1距離d1の0.5倍以上2倍以下である。複数の第2積層体SB2の1つと、第3積層体SB3と、の間の第4距離d4は、例えば、実質的に第2距離d2である。第4距離d4は、第2距離d2の0.5倍以上2倍以下である。
複数の第1積層体SB1の1つの近傍に第3積層体SBを設けることで、例えば、複数の第1積層体SB1のその1つにおいて、安定した動作が得やすくなる。複数の第2積層体SB2の1つの近傍に第3積層体SBを設けることで、例えば、複数の第2積層体SB2のその1つにおいて、安定した動作が得易くなる。
本実施形態において、第1金属含有層31と第2金属含有層32とは、互いに絶縁されても良い。第1金属含有層31と第2金属含有層32とは、互いに電気的に接続されても良い。
この例では、第1金属含有層31と第2金属含有層32との間に、第3金属含有層33が設けられている。第3金属含有層33も、基体20sの上に設けられる。第3金属含有層33は、第1金属含有層31の第2部分31bと、第2金属含有層32の第3部分32cと、との間に設けられている。第3金属含有層33には、例えば、第1金属含有層13の材料が用いられる。
この例では、第1絶縁領域35a及び第2絶縁領域35bが設けられる。第1絶縁領域35aは、第2部分31aと第3金属含有層33との間に設けられる。第1絶縁領域35aは、第2部分31aと第3金属含有層33との間を電気的に絶縁する。第2絶縁領域35bは、第3部分32cと第3金属含有層33との間に設けられる。第2絶縁領域35bは、第3部分32cと第3金属含有層33との間を電気的に絶縁する。第1絶縁領域35aは、第1金属含有層31に含まれる第1金属の酸化物、第1金属の窒化物及び第1金属の酸窒化物のいずれかを含んでも良い。
以下、磁気記憶装置151の製造方法の例について説明する。
図19(a)及び図19(b)は、第5の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
図19(a)に示すように、基体20sの上に、金属含有膜31FMが設けられる。金属含有膜31Fの一部が、第1金属含有層31となり、金属含有膜31FMの別の一部が、第2金属含有層32となる。金属含有膜31Fの一部の上に、複数の第1積層体SB1が設けられる。金属含有膜31FMの別の一部の上に、複数の第2積層体SB2が設けられる。金属含有膜31FMの上に、第3積層体SB3が設けられる。複数の第1積層体SB1及び複数の第2積層体SB2の上に、マスクMS1が設けられる。第3積層体SB3は、マスクMS1に覆われていない。金属含有膜31FMは、X−Y平面に沿う方向において、複数の第1積層体SB1と第3積層体SB3との間に位置する部分を有する。この部分は、マスクMS1に覆われていない。金属含有膜31FMは、X−Y平面に沿う方向において、複数の第2積層体SB2と第3積層体SB3との間に位置する部分を有する。この部分は、マスクMS1に覆われていない。
図19(b)に示すように、金属含有膜3FM、複数の第1積層体SB1、複数の第2積層体SB2及び第3積層体SB3を含む加工体に処理を行う。この処理は、エッチング処理、酸化処理及びイオンビーム照射処理の少なくともいずれかを含む。エッチング処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が、除去される。酸化処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が酸化される。酸化された部分は、絶縁部となる。イオンビーム照射処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が、除去される。イオンビーム照射処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分から化合物が生成されても良い。この化合物は、例えば、金属含有膜31FMに含まれる金属の酸化物、この金属の窒化物、及び、この金属の酸窒化物の少なくともいずれかを含む。
例えば、酸化処理及びイオンビーム照射処理の少なくともいずれが実施された場合、金属含有膜31FMから化合物が形成される。この化合物が第1絶縁領域35a及び第2絶縁領域35bとなる。
このような処理にとり、磁気記憶装置151が形成される。上記の処理の前後において、積層体SB3の少なくとも一部が変化しても良い。上記の処理の前に第6磁性層16が存在した場合に、上記の処理により、第6磁性層16が変化しても良い。第6磁性層16が除去されても良い。
図20は、第5の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図20に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置152も、第1金属含有層31、第2金属含有層32、複数の第1積層体SB1、複数の第2積層体SB2、第3積層体SB3、及び制御部70を含む。磁気記憶装置152においては、絶縁部40が設けられている。絶縁部40は、複数の第1積層体SB1、複数の第2積層体SB2及び第3積層体SB3の周りに設けられている。絶縁部40は、例えば、層間絶縁膜である。
磁気記憶装置152においては、第1絶縁領域40a及び第2絶縁領域40bが設けられる。第1絶縁領域40a及び第2絶縁領域40bは、例えば、絶縁部40に用いられる材料と同じ材料が用いられる。
例えば、図19(b)に関して説明した処理において、例えば、エッチング処理が行われ、金属含有膜31FMの一部が除去される。この除去された部分に凹部が形成される。この凹部に、絶縁部40となる材料が埋め込まれる。これにより、第1絶縁領域40a及び第2絶縁領域40bが形成される。
磁気記憶装置152においても、例えば、安定した記憶動作ができる。例えば、歩留まりが向上できる。例えば、複数の積層体SB0のそれぞれのサイズを小さくしたときにも安定した動作が得易くなる。記憶密度が向上できる。
実施形態によれば、記憶密度を向上できる磁気記憶装置及びその製造方法が提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、電気的な素子(トランジスタなどのスイッチ素子など)が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる金属含有層、磁性層、中間層、及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…第1磁性層、 11F…第1磁性膜、 11M…第1磁化、 11i…第1中間層、 11iF…中間膜、 12…第2磁性層、 12F…第2磁性膜、 12L…面、 12M…第2磁化、 12U…面、 12cy…長さ、 12i第2中間層、 12s…側面、 12xL…長さ、 12xU…長さ、 12y…長さ、 12yL…長さ、 12yU…長さ、 13…第3磁性層、 13M…第3磁化、 13i…第3中間層、 14…第4磁性層、 14L…面、 14M…第4磁化、 14U…面、 14s…側面、 14xL…長さ、 14xU…長さ、 14y…長さ、 14yL…長さ、 14yU…長さ、 15…第5磁性層、 16…第6磁性層、 20s…基体、 21、21A…金属含有層、 21F…金属含有膜、 21Fa…表面、 21X…金属含有層、 21a〜21e…第1〜第5部分、 21cL…面、 21cU…面、 21ca…第1非重畳領域、 21cay…長さ、 21cb…第2非重畳領域、 21cby…長さ、 21cc…第1重畳領域、 21cct…第1重畳領域厚さ、 21cy…長さ、 21da…第3非重畳領域、 21day…長さ、 21db…第4非重畳領域、 21dby…長さ、 21dc…第2重畳領域、 21dct…第2重畳領域厚さ、 21dy…長さ、 21et…厚さ、 21ey…長さ、 21sp…スピン、 21yL…長さ、 22、22A、22X…電極、 24…導電部、 24a、24b…第1、第2導電層、 31…第1金属含有層、 31FM…金属含有膜、 31a、31b…第1、第2部分、 31m…第1の間の部分、 32…第2金属含有層、 32c、32d…第3、第4部分、 32m…第2の間の部分、 33…第3金属含有層、 35a、35b…第1、第2絶縁領域、 40…絶縁部、 40a、40b…第1、第2絶縁領域、 41…化合物層、 42a…第1化合物領域、 42b…第2化合物領域、 43…化合物膜、 44a…第1絶縁膜、 44b…第2絶縁膜、 70…制御部、 71〜73…第1〜第3回路、 75…駆動回路、 110、110A〜110C、110a〜110h、119、120、121、122A〜122C、123a〜123d、142、143,151、152…磁気記憶装置、 G1〜G3…第1〜第3ゲート、 IB1 イオンビーム、 In1、In2…第1、第2絶縁部、 Iw1〜Iw4…第1〜第4書き込み電流、 M1、M2…第1、第2マスク、 MS1…マスク、 Ma1…ルテニウム膜、 Mb1…タングステン膜、 SB0…積層体、 SB1、SB3…第1、第3積層体、 SBF…積層膜、 Sw1、Sw2…第1、第2スイッチ素子、 T1、T2…第1、第2溝、 TR1〜TR4…第1〜第4トランジスタ、 Tp2、Tq2…第1、第2溝領域、 d1〜d4…第1〜第4距離、 t12…厚さ、 t14…厚さ、 wTp2…幅、 wTq2…幅
第2積層体SBにおいて、第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第4部分21dから離れる。第4磁性層14は、第4部分21dの一部と、第3磁性層13と、の間に設けられる。第2中間層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられた部分を含む。第2中間層12iは、非磁性である。
複数の積層体は、複数のメモリセルにそれぞれ対応する。複数のメモリセルにおいて、互いに異なる情報が記憶されることが可能である。複数のメモリセルに情報を記憶する際に、例えば、複数のメモリセルに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルのうちの所望のいくつかに「1」及び「0」の他方を記憶しても良い。例えば、複数のメモリセルの1つに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルの別の1つに「」及び「0」の一方を記憶しても良い。
図1(d)に示すように、第4磁性層14の金属含有層21に対向する面14Lの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ14yLとする。第4磁性層14の第2中間層12iに対向する面14Uの第3方向(Y軸方向)に沿う長さを長さ14yUとする。実施形態において、上記の第2比は、第磁性層14の第1方向に沿う厚さt14に対する、長さ14yLと長さ14yUとの差の絶対値の比よりも高い。
例えば第3部分21cの少なくとも一部は、β相のTaを含む。例えば、第1部分21(または第5部分21e)の少なくとも一部は、α相のTaを含む。β相のTaにおいては、スピンホール角の絶対値は大きい。一方、α相のTaにおける導電率は、β相のTaにおける導電率よりも高い。
第1磁性層11は、第1方向(例えば、Z軸方向)において、第3部分21cから離れる。第1方向は、第1部分21aから第2部分21bに向かう第2方向(例えばX軸方向)と交差する。第2磁性層12は、第3部分21cの一部と、第1磁性層11との間に設けられる。第1中間層1iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。第1中間層11iは、非磁性である。第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iは、第1積層体SB1に含まれる。
この例においては、図6(a)に示すように、金属含有層21のY軸方向の幅が、第3部分21cと第5部分21との間で異なる。そして、金属含有層21のY軸方向の幅が、第4部分21dと第5部分21との間で異なる。これ以外は、例えば、磁気記憶装置110に関して説明した構成が、磁気記憶装置120に適用できる。
図9(a)〜図9(c)は、第2の実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図9(a)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置122Aにおいても、金属含有層21、第1積層体SB1及び第2積層体SB2が設けられる。磁気記憶装置122Aにおいては、金属含有層21の第5部分21eの第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ21etは、第1重畳領域厚さ21cctよりも薄い。厚さ21etは、第2重畳領域厚さ21dctよりも薄い。このような厚さの差を設けることで、例えば、スピンコヒーレンシが向上する。
例えば第3部分21cの少なくとも一部は、β相のTaを含む。例えば、第1部分21(または第5部分21e)の少なくとも一部は、α相のTaを含む。例えば、高いスピンホール効果が得られ、書き込み電流を低減できる。そして、金属含有層21の抵抗を低くできる。
金属含有層21の中間の位置(例えば、第5部分21e)にトランジスタを設けることで、制御用のトランジスタの数を低減できる。例えば、大容量の磁気記憶装置が得られる。例えば、磁気記憶装置の全体のサイズに対して記憶容量を増大できる。記憶密度を向上できる。
複数の第1積層体SB1は、第1金属含有層31に沿って並ぶ。複数の第1積層体SB1の1つは、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層1iを含む。第1磁性層11は、第1方向(例えば、Z軸方向)おいて、第1の間の部分31mから離れている。第2磁性層12は、第1の間の部分31mと第1磁性層11との間に設けられる。第1中間層11iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。第1中間層11iは、非磁性である。第1金属含有層31において、第1部分31aから第2部分31bに向かう方向を第2方向(例えばX軸方向)とする。上記の第1方向(例えばZ軸方向)は、第2方向と交差する。複数の第1積層体SB1のそれぞれが、上記の、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iを含む構成を有する。第2磁性層12は、例えば、第1金属含有層31と接する。
制御部70は、第3書き込み動作において、第3部分32cから第4部分32dに向かう第3書き込み電流Iw3を第2金属含有層32に供給して第3状態を形成する。制御部70は、第4書き込み動作において、第4部分32dから第3部分32cに向かう第4書き込み電流Iw4を第2金属含有層32に供給して第4状態を形成する。第3状態における、第3磁性層13と、第3部分32c及び第4部分32dの一方と、の間の第3電気抵抗は、第2状態における、第3磁性層13と、第3部分32c及び第4部分32dの上記の一方と、の間の第4電気抵抗とは異なる。
複数の第1積層体SB1の1つの近傍に第3積層体SBを設けることで、例えば、複数の第1積層体SB1のその1つにおいて、安定した動作が得やすくなる。複数の第2積層体SB2の1つの近傍に第3積層体SBを設けることで、例えば、複数の第2積層体SB2のその1つにおいて、安定した動作が得易くなる。
この例では、第1金属含有層31と第2金属含有層32との間に、第3金属含有層33が設けられている。第3金属含有層33も、基体20sの上に設けられる。第3金属含有層33は、第1金属含有層31の第2部分31bと、第2金属含有層32の第3部分32cと、との間に設けられている。第3金属含有層33には、例えば、第1金属含有層31の材料が用いられる。
この例では、第1絶縁領域35a及び第2絶縁領域35bが設けられる。第1絶縁領域35aは、第2部分31と第3金属含有層33との間に設けられる。第1絶縁領域35aは、第2部分31と第3金属含有層33との間を電気的に絶縁する。第2絶縁領域35bは、第3部分32cと第3金属含有層33との間に設けられる。第2絶縁領域35bは、第3部分32cと第3金属含有層33との間を電気的に絶縁する。第1絶縁領域35aは、第1金属含有層31に含まれる第1金属の酸化物、第1金属の窒化物及び第1金属の酸窒化物のいずれかを含んでも良い。
図19(a)及び図19(b)は、第5の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
図19(a)に示すように、基体20sの上に、金属含有膜31FMが設けられる。金属含有膜31Fの一部が、第1金属含有層31となり、金属含有膜31FMの別の一部が、第2金属含有層32となる。金属含有膜31Fの一部の上に、複数の第1積層体SB1が設けられる。金属含有膜31FMの別の一部の上に、複数の第2積層体SB2が設けられる。金属含有膜31FMの上に、第3積層体SB3が設けられる。複数の第1積層体SB1及び複数の第2積層体SB2の上に、マスクMS1が設けられる。第3積層体SB3は、マスクMS1に覆われていない。金属含有膜31FMは、X−Y平面に沿う方向において、複数の第1積層体SB1と第3積層体SB3との間に位置する部分を有する。この部分は、マスクMS1に覆われていない。金属含有膜31FMは、X−Y平面に沿う方向において、複数の第2積層体SB2と第3積層体SB3との間に位置する部分を有する。この部分は、マスクMS1に覆われていない。
図19(b)に示すように、金属含有膜3FM、複数の第1積層体SB1、複数の第2積層体SB2及び第3積層体SB3を含む加工体に処理を行う。この処理は、エッチング処理、酸化処理及びイオンビーム照射処理の少なくともいずれかを含む。エッチング処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が、除去される。酸化処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が酸化される。酸化された部分は、絶縁部となる。イオンビーム照射処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分が、除去される。イオンビーム照射処理において、例えば、マスクMS1で覆われていない、金属含有膜31FMの部分から化合物が生成されても良い。この化合物は、例えば、金属含有膜31FMに含まれる金属の酸化物、この金属の窒化物、及び、この金属の酸窒化物の少なくともいずれかを含む。
このような処理にり、磁気記憶装置151が形成される。上記の処理の前後において、積層体SB3の少なくとも一部が変化しても良い。上記の処理の前に第6磁性層16が存在した場合に、上記の処理により、第6磁性層16が変化しても良い。第6磁性層16が除去されても良い。

Claims (19)

  1. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた部分を含む非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分の一部と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた部分を含む非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第3部分の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う長さは、前記第2磁性層の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
    前記第3部分の前記長さは、前記第5部分の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記金属含有層に供給する第1書き込み動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記金属含有層に供給する第2書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第1書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なる、磁気記憶装置。
  2. 前記第4部分の前記第3方向に沿う長さは、前記第4磁性層の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
    前記第4部分の前記長さは、前記第5部分の前記長さよりも長い、請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第3部分は、
    前記第1方向において前記第2磁性層と重なる第1重畳領域と、
    前記第1方向において前記第2磁性層と重ならない第1非重畳領域と、
    を含み、
    前記第1非重畳領域の少なくとも一部の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳領域の前記第1方向に沿う第1重畳領域厚さよりも薄い、請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第3部分は、第2非重畳領域をさらに含み、
    前記第2非重畳領域は、前記第1方向において前記第2磁性層と重ならず、
    前記第1重畳領域は、前記第1方向及び前記第2方向と交差する前記第3方向において前記第1非重畳領域と前記第2非重畳領域との間に位置し、
    前記第2非重畳領域の少なくとも一部の前記第1方向に沿う前記厚さは、前記第1重畳領域厚さよりも薄い、請求項3記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第1重畳領域厚さに対する、前記第1非重畳領域の前記第3方向に沿う長さ及び前記第2非重畳領域の前記第3方向に沿う長さの合計の第1比は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う第2磁性層の厚さに対する、前記第2磁性層の前記金属含有層に対向する面の前記第2方向に沿う長さと、前記第2磁性層の前記第1中間層に対向する面の前記第2方向に沿う長さと、の差の絶対値の比よりも高い、請求項4記載の磁気記憶装置。
  6. 前記第3部分は、前記第1方向において前記第2磁性層と重なる第1重畳領域を含み、
    前記第5部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳領域の前記第1方向に沿う第1重畳領域厚さよりも薄い、請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  7. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた部分を含む非磁性の第1中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第3部分の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う長さは、前記第2磁性層の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
    前記第3部分の前記長さは、前記第3部分と前記第2部分との間の部分の前記第3方向に沿う長さよりも長く、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記金属含有層に供給する第1書き込み動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記金属含有層に供給する第2書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第1書き込み動作後における、前記第1磁性層と、前記第1部分及び前記第2部分の一方、との間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における、前記第1磁性層と、前記第1部分及び前記第2部分の前記一方と、の間の第2電気抵抗とは異なる、磁気記憶装置。
  8. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた部分を含む非磁性の第1中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第3部分は、
    前記第1方向において前記第2磁性層と重なる第1重畳領域と、
    前記第1方向において前記第2磁性層と重ならない第1非重畳領域と、
    を含み、
    前記第1非重畳領域の少なくとも一部の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳領域の前記第1方向に沿う第1重畳領域厚さよりも薄く、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記金属含有層に供給する第1書き込み動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記金属含有層に供給する第2書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第1書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なる、磁気記憶装置。
  9. 前記第3部分は、第2非重畳領域をさらに含み、
    前記第2非重畳領域は、前記第1方向において前記第2磁性層と重ならず、
    前記第1重畳領域は、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向において前記第1非重畳領域と前記第2非重畳領域との間に位置し、
    前記第2非重畳領域の少なくとも一部の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳領域厚さよりも薄い、請求項8記載の磁気記憶装置。
  10. 前記第1重畳領域厚さに対する、前記第1非重畳領域の前記第3方向に沿う長さ及び前記第2非重畳領域の前記第3方向に沿う長さの合計の第1比は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う厚さに対する、前記第2磁性層の前記金属含有層に対向する面の前記第2方向に沿う長さと、前記第2磁性層の前記第1中間層に対向する面の前記第2方向に沿う長さと、の差の絶対値の比よりも高い、請求項9記載の磁気記憶装置。
  11. 前記第1比は、前記第2磁性層の前記第1方向に沿う前記厚さに対する、前記第2磁性層の前記金属含有層に対向する前記面の前記第3方向に沿う長さと、前記第2磁性層の前記第1中間層に対向する前記面の前記第3方向に沿う長さと、の差の絶対値の比よりも高い、請求項10記載の磁気記憶装置。
  12. 第3磁性層と、
    第4磁性層と、
    非磁性の第2中間層と、
    をさらに備え、
    前記金属含有層は、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、をさらに含み、
    前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れ、
    前記第4磁性層は、前記第4部分の一部と前記第3磁性層との間に設けられ、
    前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた部分を含み、
    前記第5部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳領域厚さよりも薄い、請求項8〜11のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  13. 前記制御部は、前記第1磁性層及び前記第3磁性層とさらに電気的に接続され、
    前記制御部は、前記第1書き込み動作において、前記第1磁性層を前記第3磁性層の電位とは異なる電位に設定する、請求項1〜6、12のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  14. 前記第2磁性層に含まれる金属を含む化合物領域をさらに備え、
    前記化合物領域は、前記第2磁性層と前記第4磁性層との間において、前記第2磁性層と前記第4磁性層とを結ぶ方向に沿っている、
    、請求項1〜6、12、13のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  15. 前記第3部分の結晶構造は、前記第5部分の少なくとも一部の結晶構造とは異なる、請求項1〜6、12〜14のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  16. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に設けられた第1の間の部分と、を含む第1金属含有層と、
    第3部分と、第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間に設けられた第2の間の部分と、を含み、前記第1部分と前記第4部分との間に前記第2部分が設けられ、前記第2部分と前記第4部分との間に前記第3部分が設けられた、第2金属含有層と、
    複数の第1積層体であって、前記複数の第1積層体は、前記第1金属含有層に沿って並び、前記複数の第1積層体の1つは、第1磁性層と、第2磁性層と、第1中間層と、を含み、前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第1の間の部分から離れ、前記第2磁性層は、前記第1の間の部分と前記第1磁性層との間に設けられ、前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた部分を含み非磁性である、前記複数の第1積層体と、
    複数の第2積層体であって、前記複数の第2積層体は、前記第2金属含有層に沿って並び、前記複数の第2積層体の1つは、第3磁性層と、第4磁性層と、第2中間層と、を含み、前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第2の間の部分から離れ、前記第4磁性層は、前記第2の間の部分と前記第3磁性層との間に設けられ、前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた部分を含み非磁性である、前記複数の第2積層体と、
    前記複数の第1積層体と、前記複数の第2積層体と、の間に設けられ、第5磁性層を含む第3積層体と、
    前記第1〜前記第4部分、前記複数の第1積層体、及び、前記複数の第2積層体と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記第1金属含有層に供給する第1書き込み動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記第1金属含有層に供給する第2書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第1書き込み動作後における、前記第1磁性層と、前記第1部分及び前記第2部分の一方と、の間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における、前記第1磁性層と、前記第1部分及び前記第2部分の前記一方と、の間の第2電気抵抗とは異なり、
    前記制御部は、
    前記第3部分から前記第4部分に向かう第3書き込み電流を前記第2金属含有層に供給する第3書き込み動作と、
    前記第4部分から前記第3部分に向かう第4書き込み電流を前記第2金属含有層に供給する第4書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第3書き込み動作後における、前記第3磁性層と、前記第3部分及び前記第4部分の一方と、の間の第3電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における、前記第3磁性層と、前記第3部分及び前記第4部分の前記一方と、の間の第4電気抵抗とは異なる、磁気記憶装置。
  17. 前記第2部分と前記第3部分との間に設けられた第3金属含有層と、
    前記第2部分と前記第3金属含有層との間に設けられた第1絶縁領域と、
    前記第3部分と前記第3金属含有層との間に設けられた第2絶縁領域と、
    をさらに備えた、請求項16記載の磁気記憶装置。
  18. 前記制御部は、前記複数の第1積層体のそれぞれの前記第1磁性層とさらに電気的に接続され、
    前記制御部は、前記第1書き込み動作において、前記複数の第1積層体の前記1つに含まれる前記第1磁性層の電位を前記複数の第1積層体の別の1つに含まれる前記第1磁性層の電位とは異なる電位に設定する、請求項16または17に記載の磁気記憶装置。
  19. 基体の上に設けられた金属含有膜の上に積層膜を形成し、前記積層膜は、前記第1磁性膜と、前記第1磁性膜と前記金属含有膜との間に設けられた第2磁性膜と、前記第1磁性膜と前記第2磁性膜との間に設けられた非磁性の中間膜と、を含み、
    前記金属含有膜の表面に対して垂直な第1方向と交差する第2方向に並び前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿って延び前記金属含有膜に達する帯状の複数の第1溝を形成し、
    前記第1溝内に第1絶縁部を形成し、
    前記第1絶縁部が形成された後の前記積層膜の一部、及び、前記第1絶縁部の一部を除去して、前記第2方向に延びる複数の第2溝を形成し、前記複数の第2溝の1つは、前記第3方向において前記積層膜と重なる第1溝領域と、前記第3方向において前記第1絶縁部と重なる第2溝領域と、を含み、前記第1溝領域の前記第3方向に沿った幅は、前記第2溝領域の前記第3方向に沿った幅よりも狭く、
    前記複数の第2溝において露出する前記金属含有膜を除去し、
    前記複数の第2溝内に第2絶縁部を形成する、磁気記憶装置の製造方法。
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