JP6275806B1 - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を低減できる磁気記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1、第2中間層及び制御部を含む。金属含有層は、第1〜第5部分を含む。第1、第2部分の間に第3部分があり、第3、第2部分の間に第4部分があり、第3、第4部分の間に第5部分がある。第1磁性層は、第1方向において第3部分から離れる。第2磁性層は、第3部分と第1磁性層との間にある。第1中間層は、第1、第2磁性層の間にある。第3磁性層は、第1方向において第4部分から離れる。第4磁性層は、第4部分と第3磁性層との間にある。第2中間層は、第3、第4磁性層との間にある。制御部は、第1、第2部分及と接続される。第5部分の第3方向に沿う長さは、第3部分の第3方向に沿う長さよりも長く、第4部分の第3方向に沿う長さよりも長い。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置において、消費電力の低減が望まれる。
特開2014−45196号公報
本発明の実施形態は、消費電力を低減できる磁気記憶装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第3部分は、前記第1方向において前記第2磁性層と重なる第3部分重畳領域を含む。前記第5部分の前記第1方向に沿う第5部分厚は、前記第3部分重畳領域の前記第1方向に沿う厚さよりも薄い。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第5部分の表面は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有する。前記凹部の深さは、前記第5部分の前記第1方向に沿う第5部分厚の0.1倍以上である。前記凸部の高さは、前記第5部分厚の0.1倍以上である。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記金属含有層は、第1面と、第2面と、を有する。前記第3部分において、前記第1面は、前記第2面と前記第2磁性層との間に位置する。前記第2方向に対して垂直な第1平面による前記第5部分の切断面における前記第5部分の外縁の長さは、第1線分長、第2線分長、及び、前記第5部分の前記第1方向に沿う長さの2倍、の和よりも長い。前記第1線分長は、前記切断面における前記第1面の長さである。前記第2線分長は、前記切断面における前記第2面の長さである。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有する。前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有する。前記第2方向及び前記第3方向に対して平行な第2平面と、前記第5部分側面と、の間の角度は、前記第2平面と、前記第3部分側面と、の間の角度よりも小さい。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記金属含有層は、前記第3部分と前記第5部分との間の中間部分を含む。前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有する。前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有する。前記中間部分は、前記第3部分側面と前記第5部分側面との間の中間部分側面を有する。前記中間部分側面と前記第2方向との間の角度は、30度以下である。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、第1絶縁部、第2絶縁部、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部がある。前記第1絶縁部は、前記第2絶縁部の第2熱伝導率よりも高い第1熱伝導率、及び、前記第2絶縁部の第2比熱よりも高い第1比熱の少なくともいずれかを有する。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、第1絶縁部、第2絶縁部、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部がある。前記第1絶縁部は、第1化合物、第2化合物、炭素、及び、シリコン炭化物からなる群から選択された少なくとも1つを含む。前記第1化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物を含む。前記第2化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの窒化物を含む。前記第2絶縁部は、シリコン酸化物、及び、シリコン窒化物からなる群から選択された少なくとも1つを含む。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
本発明の別の実施形態によれば、磁気記憶装置は、金属含有層、第1〜第4磁性層、第1中間層、第2中間層、及び、制御部を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1中間層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性である。前記第3磁性層は、前記第1方向において前記第4部分から離れる。前記第4磁性層は、前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられる。前記第2中間層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性である。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続される。前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長い。前記第2磁性層と前記第4磁性層との間の前記第2方向に沿った距離は、前記第2磁性層の前記第2方向に沿う長さよりも長く、前記第4磁性層の前記第2方向に沿う長さよりも長い。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図2は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図3は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図4は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。 図5(a)〜図5(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図6(a)〜図6(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図8(a)〜図8(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。 図9(a)〜図9(c)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図10(a)〜図10(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。 第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。 図12(a)〜図12(g)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。 図13(a)〜図13(g)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。 図14(a)〜図14(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。 図15は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。 図16(a)〜図16(d)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図17(a)〜図17(e)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図18(a)〜図18(c)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図19(a)及び図19(b)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、図1(a)のB1−B2線断面図である。図1(d)は、図1(a)のC1−C2線断面図である。
図2は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図2は、図1(a)のD1−D2線断面図である。
図1(a)〜図1(d)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置110は、金属含有層21、第1磁性層11、第2磁性層12、第1中間層11i、第3磁性層13、第4磁性層14、第2中間層12i及び制御部70を含む。
第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iは、第1積層体SB1に含まれる。第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iは、第2積層体SB2に含まれる。これらの積層体のそれぞれは、1つのメモリ部(メモリセル)に対応する。このように、磁気記憶装置110において、複数の積層体が設けられる。積層体の数は、任意である。
基体20sの上に、金属含有層21が設けられる。金属含有層21の上に、上記の積層体が設けられる。基体20sは、基板の少なくとも一部でも良い。基体20sは、例えば、絶縁性である。基体20sは、例えば、酸化シリコン及び酸化アルミニウムの少なくともいずれかを含む基板などを含んでも良い。この酸化シリコンは、例えば、熱酸化シリコンである。
金属含有層21は、例えば、タンタル(Ta)などを含む。金属含有層21の材料の例は、後述する。
金属含有層21は、第1部分21a〜第5部分21eを含む。第3部分21cは、第1部分21aと第2部分21bとの間に位置する。第4部分21dは、第3部分21cと第2部分21bとの間に位置する。第5部分21eは、第3部分21cと第4部分21dとの間に位置する。
第3部分21cの上に、第1積層体SB1が設けられる。第4部分21dの上に、第2積層体SB2が設けられる。第5部分21eの上には、積層体が設けられない。第5部分21eの上には、後述する絶縁部が設けられる。
第1磁性層11は、第3部分21cから、第1方向に沿って離れる。第3部分21cの少なくとも一部は、第1方向において第1磁性層11と重なる。
第1方向を、Z軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの軸をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
金属含有層21において、第1部分21aから第2部分21bに向かう方向を第2方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。第1方向は、第2方向と交差する。金属含有層21は、X軸方向に沿って延びる。
第2磁性層12は、第3部分21cと第1磁性層11との間に設けられる。第1中間層11iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。第1中間層11iは、非磁性である。第1中間層11iと第1磁性層11との間の別の層が設けられても良い。第1中間層11iと第2磁性層12との間の別の層が設けられても良い。
第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第4部分21dから離れる。第4部分21dの少なくとも一部は、第1方向において第3磁性層13と重なる。第4磁性層14は、第4部分21dと第3磁性層13との間に設けられる。第2中間層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられる。第2中間層12iは、非磁性である。第2中間層12iと第3磁性層13との間の別の層が設けられても良い。第2中間層12iと第4磁性層14との間の別の層が設けられても良い。
第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、磁化固定層である。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、磁化自由層である。第1磁性層11の第1磁化11Mは、第2磁性層12の第2磁化12Mに比べて変化し難い。第3磁性層13の第3磁化13Mは、第4磁性層14の第4磁化14Mに比べて変化し難い。第1中間層11i及び第2中間層12iは、例えば、トンネル層として機能する。
積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2など)は、例えば、磁気抵抗変化素子として機能する。積層体において、例えばTMR(Tunnel Magneto Resistance Effect)が生じる。例えば、第1磁性層11、第1中間層11i及び第2磁性層12を含む経路における電気抵抗は、第1磁化11Mの向きと、第2磁化12Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。例えば、第3磁性層13、第2中間層12i及び第4磁性層14を含む経路における電気抵抗は、第3磁化13Mの向きと、第4磁化14Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。積層体は、例えば、磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を有する。
この例では、第1磁化11M及び第3磁化13Mは、Y軸方向に沿っている。第2磁化12M及び第4磁化14Mは、Y軸方向に沿っている。第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、参照層として機能する。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、記憶層として機能する。
第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、情報を記憶する層として機能する。例えば、第2磁化12Mが1つの方向に向く第1状態が、記憶される第1情報に対応する。第2磁化12Mが別の方向に向く第2状態が、記憶される第2情報に対応する。第1情報は、例えば「0」及び「1」の一方に対応する。第2情報は、「0」及び「1」の他方に対応する。同様に、第4磁化14Mの向きが、これらの情報に対応する。
第2磁化12M及び第4磁化14Mは、例えば、金属含有層21に流れる電流(書き込み電流)により制御することができる。例えば、金属含有層21の電流(書き込み電流)の向きにより、第2磁化12M及び第4磁化14Mの向きを制御することができる。例えば、金属含有層21は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能する。例えば、金属含有層21と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁化12Mの向きを変えることができる。例えば、金属含有層21と第4磁性層14との間において生じるスピン軌道トルクによって、第4磁化14Mの向きを変えることができる。スピン軌道トルクは、金属含有層21に流れる電流(書き込み電流)に基づく。
この電流(書き込み電流)は、制御部70により供給される。制御部は、例えば駆動回路75を含む。
制御部70は、第1部分21a、第2部分21b、第1磁性層11及び第3磁性層13と電気的に接続される。この例では、駆動回路75と、第1磁性層11と、の間の電流経路上に、第1スイッチ素子Sw1(例えばトランジスタ)が設けられる。駆動回路75と第3磁性層13との間の電流経路上に、第2スイッチ素子Sw2(例えばトランジスタ)が設けられる。これらのスイッチ素子は、制御部70に含まれる。
制御部70は、第1動作(第1書き込み動作)において、第1電流Iw1(第1書き込み電流)を金属含有層21に供給する。これにより、第1状態が形成される。第1電流Iw1は、第1部分21aから第2部分21bに向かう電流である。制御部70は、第2動作(第2書き込み動作)において、第2電流Iw2(第2書き込み電流)を金属含有層21に供給する。これにより、第2状態が形成される。第2書き込み電流Iw2は、第2部分21bから第1部分21aに向かう電流である。
第1動作後(第1状態)における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第1電気抵抗は、第2動作後(第2状態)における第1磁性層11と第1部分21aとの間の第2電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第1状態と第2状態との間における、第2磁化12Mの状態の差に基づく。
制御部70が第1電流Iw1を金属含有層21に供給したときに、第2積層体SB2において第3状態が形成される。制御部70が第2電流Iw2を金属含有層21に供給したときに、第2積層体SB2において第4状態が形成される。第3状態における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第3電気抵抗は、第4状態における第3磁性層13と第1部分21aとの間の第4電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第3状態と第4状態との間における、第4磁化14Mの状態の差に基づく。
制御部70は、読み出し動作において、第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。制御部70は、読み出し動作において、第3磁性層13と第1部分21aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
上記の第1スイッチ素子Sw1及び第2スイッチ素子Sw2の動作により、第1積層体SB1(第1メモリセル)及び第2積層体SB2(第2メモリセル)のいずれかが選択される。所望のメモリセルについての書き込み動作及び読み出し動作が行われる。制御部70による動作の例については後述する。
実施形態においては、例えば、金属含有層21の第5部分21eの少なくとも一部の幅が、第3部分21cの幅よりも広い。例えば、金属含有層21の第5部分21eの少なくとも一部の幅は、第4部分21dの幅よりも広い。
例えば、第1方向(例えばZ軸方向)及び第2方向(例えばX軸方向)と交差する方向を第3方向とする。第3方向は、例えば、Y軸方向である。
図1(b)に示すように、第3部分21cは、第3方向に沿った第3部分長21cyを有する。図1(c)に示すように、第4部分21dは、第3方向に沿った第4部分長21dyを有する。図1(d)に示すように、第5部分21eは、第3方向に沿った第5部分長21eyを有する。図1(a)〜図1(d)に示すように、第5部分長21eyは、第3部分長21cyよりも長い。第5部分長21eyは、第4部分長21dyよりも長い。
金属含有層21は、第1方向において第2磁性層12と重ならない領域を有する。この領域の第3方向に沿う長さ(幅)は、第3部分長21yよりも長い。この領域は、例えば、第1部分21aと第3部分21cとの間、及び、第2部分21bと第3部分21cとの間の少なくともいずれかに位置する。
このように、積層体が設けられない部分において、金属含有層21の幅が広い。これにより、金属含有層21の電気抵抗を低減できる。
金属含有層21の幅が均一で広い第1参考例が考えられる。この場合、積層体が設けられる部分(第3部分21c及び第4部分21d)においても幅が広い。金属含有層21から第2磁性層12及び第4磁性層14に加わる磁気的な作用は、金属含有層21のうちの第2磁性層12及び第4磁性層14と対向する領域の電流密度に依存する。第3部分21c及び第4部分21dの幅が広いと、電流密度が低下する。このため、第1参考例においては、書き込みのための電流が大きくなる。このため、消費電力が増大する。
一方、金属含有層21の幅が均一で狭い第2参考例が考えられる。この場合、第3部分21c及び第4部分21dにおける電流密度は高い。しかしながら、金属含有層21の全体においては幅が狭いため、金属含有層21の抵抗が上昇する。このため、消費電力が増大する。
これに対して、実施形態においては、第3部分21c及び第4部分21dにおける幅が狭いため、電流密度は高い。そして、第5部分21eにおける幅が広いため、金属含有層21の抵抗が高くなることが抑制できる。実施形態においては、効率的に書き込み動作が実施でき、消費電力が抑制できる。
例えば、上記の第2参考例のように、金属含有層21の抵抗が高いと、金属含有層21において電圧降下が生じる。このため、金属含有層21内の位置によって、電流密度が変化する。例えば、金属含有層21内の位置によって、積層体に加わる電圧が変化する。このため、金属含有層21内の位置によって、動作条件(例えば、書き込み動作条件または読み出し条件など)が変化する。動作が不安定になりやすい。
これに対して、実施形態によれば、金属含有層21の抵抗を低減できるため、動作条件の、金属含有層21内の位置による依存性が抑制できる。安定した動作が実施できる。安定した動作が得られため、メモリセル(積層体)を小さくできる。記憶密度が向上できる。
後述するように、積層体の加工工程において、金属含有層21の一部が除去される場合がある。この場合、第5部分21eが、第3部分21cよりも薄くなる場合がある。そして、第5部分21eが、第4部分21dよりも薄くなる場合がある。このような場合には、第5部分21eの抵抗が高くなりやすい。実施形態においては、第5部分長21eyが第3部分長21cyよりも長く、第4部分長21dyよりも長い。これにより、このような厚さの差が生じる場合においても、低い電気抵抗を維持できる。
実施形態において、第5部分長21eyは、例えば、金属含有層21の、第3部分21cと第4部分21dとの間の部分(第5部分21e)の第3方向(Y軸方向)に沿った長さの最大値としても良い。
実施形態において、例えば、第5部分長21eyは、第3部分長21cyの1.1倍以上である。例えば、第5部分長21eyは、第4部分長21dyの1.1倍以上である。第5部分長21eyが第3部分長21cyの1.1倍以上のときに、例えば、第5部分長21eyにおける抵抗が効果的に低下でき、金属含有層21の全体の抵抗が低下できる。
一方、複数の金属含有層の間の距離は、ショートを抑制するために、一定以上にされる。このとき、第5部分長21eyが過度に長いと、例えば、複数の金属含有層のピッチが大きくなり、記憶密度が低下する。例えば、第5部分長21eyが第3部分長21cyの1.5倍以下である。このときに、例えば、ピッチを実質的に増大せずに、金属含有層21の抵抗を効果的に低減できる。
磁気記憶装置110の例では、第5部分長21eyは、磁性層のY軸方向の長さよりも長い。例えば、図1(b)に示すように、第2磁性層12は、第3方向(例えばY軸方向)に沿う第2磁性層長12yを有する。第4磁性層14は、第3方向に沿う第4磁性層長14yを有する。第5部分長21eyは、第2磁性層長12yよりも長い。第5部分長21eyは、第4磁性層長14yよりも長い。
この例では、第3部分21cの第3部分長21cyは、第2磁性層長12yよりも長い。第4部分21dの第4部分長21dyは、第4磁性層長14yよりも長い。
図1(b)〜図1(d)に示すように、金属含有層21の側面は、Z軸方向に対して傾斜しても良い。この場合、金属含有層21に関する第3方向の長さは、厚さ方向の中央における第3方向の長さとしても良い。
例えば、図1(b)〜図1(d)に示すように、金属含有層21は、第1面21fa及び第2面21fbを有する。第1面21faは、上面である。第2面21fbは、下面である。例えば、第3部分21cにおいて、第1面21faは、第2面21fbと第2磁性層12との間に位置する。例えば、第4部分21dにおいて、第1面21faは、第2面21fbと第4磁性層14との間に位置する。この例では、第1面21fa(上面)におけるY軸方向に沿う長さは、第2面21fb(下面)におけるY軸方向に沿う長さよりも短い。このような場合、金属含有層21の厚さ方向の中央におけるY軸方向に沿う長さを、金属含有層21のY軸方向に長さとして用いても良い。第1面21fa(上面)におけるY軸方向に沿う長さと、第2面21fb(下面)におけるY軸方向に沿う長さと、の平均を、金属含有層21のY軸方向に長さとして用いても良い。磁性層に関する長さも同様である。
図2に示すように、第2磁性層12の第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ12xとする。第4磁性層14の第2方向(X軸方向)に沿う長さを長さ14xとする。第2磁性層12と第4磁性層14との間の第2方向(X軸方向)に沿った距離を距離21exとする。距離21exは、第5部分21eの第2方向に沿った長さに対応する。例えば、距離21exは、長さ12xよりも長くても良い。例えば、距離21exは、長さ14xよりも長くても良い。距離21exが長くなると、例えば、金属含有層21の熱が、2つの積層体の間を介して放熱し易くなる。
上記の長さ、厚さ及び幅などに関する情報は、例えば、透過型電子顕微鏡などにより得られる。
図3は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図4は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、磁気記憶装置110の構成を例示している。
図3に示すように、磁気記憶装置110において、例えば、複数の電極22X、及び、複数の金属含有層21Xが設けられる。複数の電極22Xは、例えばY軸方向に延びる。複数の電極22Xは、X軸方向に並ぶ。複数の電極22Xの1つは、電極22である。複数の電極22Xの別の1つは、電極22Aである。複数の金属含有層21Xは、例えばX軸方向に延びる。複数の金属含有層21Xは、Y軸方向に並ぶ。複数の金属含有層21Xの1つは、金属含有層21である。複数の金属含有層21Xの別の1つは、金属含有層21Aである。
例えば、複数の電極22Xと複数の金属含有層21Xとの間に、積層体SB0が設けられる。
図4に示すように、例えば、金属含有層21と電極22との間に、第1積層体SB1が設けられる。金属含有層21と電極22Aとの間に、第2積層体SB2が設けられる。
図3に示すように、例えば、複数の電極22Xのピッチは、「2F」である。複数の金属含有層21Xのピッチは、例えば「3F」である。「F」は、例えば、最小加工寸法である。
図3に示すように、制御部70は、第1〜第3回路71〜73を含む。第1回路71は、金属含有層21の第1部分21aと電気的に接続される。第2回路72は、金属含有層21の第2部分21bと電気的に接続される。第3回路73は、電極22を介して、第1積層体SB1(第1磁性層11)と電気的に接続される。第1回路71は、複数の金属含有層21Xの一端のそれぞれと電気的に接続される。第2回路72は、複数の金属含有層21Xの他端のそれぞれと電気的に接続される。第3回路73は、複数の電極22Xのそれぞれと電気的に接続される。図3においては、スイッチ素子(図1(a)参照)は省略されている。
図5(a)〜図5(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図5(a)〜図5(d)に示すように、磁気記憶装置111a〜111dにおいては、金属含有層21のY軸方向に沿った幅(第3部分長21cy、第5部分長21ey及び第4部分長21dyなど)は、ステップ状に変化している。
磁気記憶装置111aにおいては、金属含有層21のうちの幅が広い部分(第5部分21e)は、X軸方向において第2磁性層12から離れている。第3部分長21cyは、第2磁性層長12yと実質的に同じである。磁気記憶装置111aにおいては、2つの積層体SB0の間の一部において、金属含有層21の幅が、第3部分長21cyと同様に狭い。この領域においては、例えば、金属含有層21を流れる電流の実効的な方向が、積層体SB0の短軸方向に沿う。これにより、例えば、スピンコヒーレンシーが向上する。これにより、例えば、第2磁性層12の第2磁化12Mの反転速度が高くなる。2つの積層体SB0の間の一部に設けられる、金属含有層21の幅が第3部分長21cyと実質的に同じ領域のX軸方向の長さL1は、例えば、1nm以上6nmである。これにより、例えば、長さL1が、スピン拡散長の2倍以下となる。これにより、例えば、スピンコヒーレンシーが効果的に増加する。
磁気記憶装置111bにおいては、第3部分長21cyは、第2磁性層長12yよりも長い。
磁気記憶装置111cにおいては、金属含有層21のうちの幅が広い部分(第5部分21e)と、幅が狭い部分(例えば、第3部分21c)と、の境界のX軸方向における位置は、第2磁性層12の外縁のX軸方向における位置と実質的に重なる。磁気記憶装置111cにおいては、積層体SB0のX軸方向に沿う側面と、積層体SB0のY軸方向に沿う側面と、に、互いに異なる材料の膜を形成することが容易になる。異なる材料を設けることで、例えば、積層体SB0(例えば、MTJ素子)に、異方性の作用(例えば応力など)を加え易くなる。例えば、積層体SB0に外部から加わる磁界などを異方的に制御することが容易になる。これにより、例えば、MTJ素子の動作をアシストし易くなる。
磁気記憶装置111dにおいては、金属含有層21のうちの幅が広い部分は、Y軸方向において、第2磁性層12の一部と重なる。磁気記憶装置111dにおいては、金属含有層21の幅が、積層体SB0の下で局所的に小さくなっている。これにより、電流密度が局所的に上昇する。これにより、記憶層(第2磁性層12など)に局所的に強いトルクを与えることができる。例えば、磁化の反転の核が形成される。例えば、書き込み電流(第1電流Iw1及び第2電流Iw2など)を低減できる。消費電力が低減できる。
金属含有層21のうちの幅が広い部分と、第2磁性層12とが、Y軸方向で重なるX軸方向の長さL2は、例えば、0.5nm以上3nm以下である。これにより、例えば、長さL2が、実質的にスピン拡散長以下となる。これにより、高密度な偏極されたスピンが、効率的に記憶層に作用する。
図6(a)〜図6(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図6(a)〜図6(d)に示すように、磁気記憶装置111e〜111hにおいては、金属含有層21のY軸方向に沿った幅(第3部分長21cy、第5部分長21ey及び第4部分長21dyなど)は、連続的に変化している。磁気記憶装置111e〜111hにおけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置111a〜111dの構成と同様である。
図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図7(a)及び図7(d)に示すように、磁気記憶装置111i及び111jにおいて、金属含有層21のY軸方向の幅は、連続的に変化している。磁気記憶装置111i及び111jにおけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置111aの構成と同様である。磁気記憶装置111i及び111jにおいては、金属含有層21のY軸方向に沿った幅の変化は、磁気記憶装置111e〜111hに比べて、緩やかである。
金属含有層21は、例えば、第3部分21cと第5部分21eとの間の中間部分21mを含む。第3部分21cは、第2方向(X軸方向)に沿う第3部分側面21csを有する。第5部分21eは、第2方向に沿う第5部分側面21esを有する。中間部分21mは、第3部分側面21csと第5部分側面21esとの間の中間部分側面21msを有する。中間部分側面21msと第2方向(X軸方向)との間の角度を角度θとする。角度θは、30度以下であることが好ましい。
角度θが小さいと、例えば、金属含有層21を流れる電流の方向が緩やかに曲げられる。一方、金属含有層21のY軸方向の幅が急激に変化する場合は、幅が急激に変化する場所のコーナー部において電流の方向が急に変化する。この場合には、例えば、スピンコヒーレンシーの低下が大きくなる。角度θを小さくすることで、例えば、スピンの散乱を抑制できる。角度θが30度以下のときに、スピンの散乱が効果的に抑制できる。
図8(a)〜図8(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的平面図である。
図8(a)〜図8(d)に示す磁気記憶装置111k〜111nにおいても、第5部分長21eyは、第3部分長21cyよりも長い。第5部分長21eyは、第4部分長21dyよりも長い。磁気記憶装置111kにおいては、第3部分21cと第4部分21dとの間の部分の一部において、金属含有層21の幅は、第3部分長21cyよりも短く、第4部分長21dyよりも短い。この場合も、第3部分21cと第4部分21dとの間の部分の他の一部において、金属含有層21の幅は、第3部分長21cyよりも長い。これにより、金属含有層21の全体の抵抗を低くできる。
磁気記憶装置111l及び111nのように、積層体SB0のY軸方向の中心の位置が、金属含有層21のY軸方向の中心の位置に対してシフトしても良い。磁気記憶装置111m及び111nのように、金属含有層21の幅の変化は、+Y軸方向と−Y軸方向とにおいて、互いに異なっても良い。
図9(a)〜図9(c)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図9(a)は、図1(a)のA1−A2線に対応する断面図である。図9(b)は、図1(a)のB1−B2線に対応する断面図である。図9(c)は、図1(a)のC1−C2線に対応する断面図である。
図9(a)〜図9(c)に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置110aにおいては、金属含有層21の側面に傾斜(テーパ)が設けられている。この例では、第5部分21eにおけるテーパは、第3部分21c及び第4部分21dにおけるテーパよりも緩やかである。
例えば、図9(a)に示すように、第3部分21cは、第3部分側面21csを有する。第3部分側面21csは、第2方向(例えばX軸方向)に沿う。図9(b)に示すように、第4部分21dは、第4部分側面21dsを有する。第4部分側面21dsは、第2方向(例えばX軸方向)に沿う。図9(c)に示すように、第5部分21eは、第5部分側面21esを有する。第5部分側面21esは、第2方向(例えばX軸方向)に沿う。
第2方向(例えばX軸方向)及び第3方向(例えばY軸方向)に対して平行な平面をX−Y平面(第2平面)とする。
第3部分側面21csのテーパ角θ3は、X−Y平面と、第3部分側面21csと、の間の角度である。第4部分側面21dsのテーパ角θ4は、X−Y平面と、第4部分側面21dsと、の間の角度である。第5部分側面21esのテーパ角θ5は、X−Y平面と、第5部分側面21esと、の間の角度である。例えば、テーパ角θ5は、テーパ角θ3よりも小さい。例えば、テーパ角θ5は、テーパ角θ4よりも小さい。
例えば、テーパ角の差が設けられることにより、第5部分長21eyと第3部分長21cyとの差を大きくし易くなる。第5部分長21eyと第4部分長21dyとの差を大きくし易くなる。
図10(a)〜図10(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図10(a)は、図1(a)のA1−A2線に対応する断面図である。図10(b)は、図1(a)のB1−B2線に対応する断面図である。図10(c)は、図1(a)のC1−C2線に対応する断面図である。図10(d)は、図1(a)のD1−D2線に対応する断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置112においては、第1絶縁部41及び第2絶縁部42が設けられている。さらに、第5部分21eの厚さが、第3部分21cの厚さよりも薄く、第4部分21dの厚さよりも薄い。磁気記憶装置112におけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置110と同様であるので、説明を省略する。
図10(a)及び図10(d)に示すように、第3部分21cは、第3部分重畳領域21ccを含む。第3部分重畳領域21ccは、第1方向(Z軸方向)において、第2磁性層12と重なる。第3部分重畳領域21ccは、第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ21ctを有する。
図10(b)及び図10(d)に示すように、第4部分21dは、第4部分重畳領域21dcを含む。第4部分重畳領域21dcは、第1方向(Z軸方向)において、第4磁性層14と重なる。第4部分重畳領域21dcは、第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ21dtを有する。
図10(c)及び図10(d)に示すように、第5部分21eは、第1方向(Z軸方向)に沿う第5部分厚21etを有する。第5部分厚21etは、第3部分重畳領域21ccの厚さ21ctよりも薄い。第5部分厚21etは、第4部分重畳領域21dcの厚さ21dtよりも薄い。
このように、磁性層が設けられていない部分における金属含有層21の厚さは、磁性層が設けられている部分における金属含有層21の厚さよりも薄い。例えば、積層体SB0は、積層体SB0となる積層膜を加工することに形成される。この加工の際に、金属含有層21となる膜の一部が除去される場合がある。例えば、これにより、上記の厚さの差が生じる。
実施形態においては、金属含有層21の薄い部分(第5部分21e)の幅(第5部分長21ey)が他の部分の幅よりも広く設定される。これにより、薄い部分における抵抗の上昇が、効果的に抑制できる。
図10(c)に示すように、第5部分21eと第2絶縁部42との間に、第1絶縁部41の少なくとも一部がある。第1絶縁部41は、第2絶縁部42の第2熱伝導率よりも高い第1熱伝導率、及び、第2絶縁部42の第2比熱よりも高い第1比熱の少なくともいずれかを有する。このような構成により、例えば、第5部分21eの熱を、第1絶縁部41を介して効率的に放熱することができる。
第1絶縁部41は、例えば、第1化合物、第2化合物、炭素、及び、シリコン炭化物からなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物を含む。第2化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの窒化物を含む。このような材料を用いることで、第1絶縁部41により、効率的な放熱が得られる。
一方、第2絶縁部42は、シリコン酸化物、及び、シリコン窒化物からなる群から選択された少なくとも1つを含む。このような材料を用いることで、高い絶縁性が得られる。例えば、高い信頼性が得られる。
図10(a)及び図10(d)に示すように、この例では、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iと、第2絶縁部42との間に、第1絶縁部41が設けられる。例えば、第1積層体SB1の熱が第1絶縁部4を介して効率的に放熱される。
同様に、図10(b)及び図10(d)に示すように、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iと、第2絶縁部42との間に、第1絶縁部41が設けられる。例えば、第2積層体SB2の熱が第1絶縁部4を介して効率的に放熱される。
図10(d)に示すように、第1絶縁部41は、第1絶縁領域41aと、第2絶縁領域41bと、を含む。第1絶縁領域41aは、第2方向(X軸方向)において、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iと、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iとの間にある。第2絶縁領域41bは、第2方向において、第1絶縁領域41aと、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iとの間にある。第2絶縁部42の少なくとも一部は、第2方向において、第1絶縁領域41aと第2絶縁領域41bとの間にある。
図10(c)及び図10(d)に示すように、第1方向(Z軸方向)において、第2絶縁部42の少なくとも一部と、第5部分21eとの間に、第1絶縁部41の少なくとも一部(例えば、第3絶縁領域41c)が位置する。
図10(c)に示すように、第3方向(Y軸方向)において、第2絶縁部42の少なくとも一部と、第5部分21eと、の間に、第1絶縁部41の少なくとも一部が位置する。
図11は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図11に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置113においては、積層絶縁部45及び第2絶縁部42が設けられている。磁気記憶装置113におけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置112と同様であるので、説明を省略する。
積層絶縁部45は、第1積層絶縁領域45aと、第2積層絶縁領域45bと、を含む。第1積層絶縁領域45aは、第2方向(X軸方向)において、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iと、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iとの間にある。第2積層絶縁領域45bは、第2方向において、第1積層絶縁領域45aと、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2中間層12iとの間にある。第2絶縁部42の少なくとも一部は、第2方向において、第1積層絶縁領域45aと第2積層絶縁領域45bとの間にある。
第1方向(Z軸方向)において、第2絶縁部42の少なくとも一部と、第5部分21eとの間に、積層絶縁部45の少なくとも一部(例えば、第3積層絶縁領域45c)が位置する。
積層絶縁部45は、例えば、第1層45p、第2層45q及び第3層45rを含む。例えば、第1方向において、第3層45rと第5部分21e(金属含有層21)との間に第2層45qが設けられる。第1方向において、第2層45qと第5部分21e(金属含有層21)との間に第1層45pが設けられる。第1層45pは、例えば、金属含有層21と接する。
例えば、第1層45pにおける酸素の濃度は、第2層45qにおける酸素の濃度よりも低い。例えば、第1層45pにおける酸素の濃度は、第3層45rにおける酸素の濃度よりも低い。酸素濃度が低い第1層45pが金属含有層21の側に設けられることで、例えば、金属含有層21の酸化が抑制される。これにより、低い電気抵抗が維持できる。
第3層45rにおけるエッチングレートは、第2層45qにおけるエッチングレートよりも高い。エッチングレートが高い第3層45rを用いることで、例えば、積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2など)となる積層膜、及び、金属含有層21となる金属含有膜の加工において、金属含有層21を所望の形状に加工し易くできる。エッチング加工における加工速度が調整できる。
第1層45pは、例えば、窒化シリコンを含む。第2層45qは、例えば、酸化アルミニウムを含む。第3層45rは、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸窒化シリコンを含む。複数の膜を含む積層絶縁部45を用いることで、高い絶縁性が得られる。
以下、第5部分21eの断面の構成の例について説明する。
図12(a)〜図12(g)、及び、図13(a)〜図13(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式的断面図である。
これらの図は、第5部分21eをZ−Y平面で切断したときの断面を例示している。
図12(a)に示す例においては、第5部分21eの断面は、実質的に長方形である。金属含有層21は、第1面21fa及び第2面21fbを有している。第1面21faは、例えば、上面である。第2面21fbは、下面である。既に説明したように、第3部分21cにおいて、第1面21faは、第2面21fbと第2磁性層12との間に位置する(図1(b)参照)。
Z−Y平面(第2方向に対して垂直な第1平面)による第5部分21eの切断面において、第1面21faの長さは、第1線分長21eyaである。Z−Y平面により第5部分21eの切断面において、第2面21fbの長さは、第2線分長21eybである。
図12(a)の例においては、この切断面における第5部分21eの外縁の長さは、実質的に、第1線分長21eya、第2線分長21eyb、及び、第5部分厚21etの2倍の和である。
図12(b)〜図12(g)に示す例では、第5部分21eの断面は、長方形ではない。これらの例においては、断面の外縁の長さは、上記の和よりも長い。例えば、これらの例においては、第2方向(X軸方向)に対して垂直な第1平面(Z−Y平面)による第5部分21eの切断面における第5部分21eの外縁の長さは、第1線分長21eya、第2線分長21eybと、及び、第5部分厚21et(第5部分21eの第1方向(Z軸方向)に沿う長さ)の2倍、の和よりも長い。このような場合には、断面が長方形の場合に比べて、第5部分21eの切断面における外縁の長さが長い。これにより、第5部分21eにおいて、高い放熱性が得られる。
図12(b)、図12(c)、図12(d)及び図12(g)の例では、第5部分21eの表面は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有している。これらの例では、この表面は、第5部分21eの側面である。側面は、第2方向に沿っている。例えば、凹部の深さは、第5部分厚21et(第5部分21eの第1方向に沿う厚さ)の0.1倍以上である。例えば、凸部の高さは、第5部分厚21etの0.1倍以上である。
図12(e)及び図12(f)に示す例では、第5部分21eの側面は、Z軸方向に対して傾斜している。
図13(a)〜図13(d)に示す例においても、Z−Y平面による第5部分21eの切断面における第5部分21eの外縁の長さは、第1線分長21eya、第2線分長21eybと、及び、第5部分厚21etの2倍、の和よりも長い。これらの例においては、第5部分21eの表面(第1面21fa及び第2面21fbの少なくともいずれか)は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有している。例えば、凹部の深さは、第5部分厚21etの0.1倍以上である。例えば、凸部の高さは、第5部分厚21etの0.1倍以上である。これより、第5部分21eにおいて、高い放熱性が得られる。
このように、本実施形態において、金属含有層21の幅は、種々の変形が可能である。
実施形態において、積層体SB0のY軸方向の中心と、金属含有層21のY軸方向に中心とは、一致しても良く、シフトしても良い。実施形態において、金属含有層21のY軸方向の2つの端部において、テーパ形状の差、及び、テーパ角度の差の少なくともいずれかが設けられても良い。
以下、金属含有層21、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1中間層11iの例について説明する。以下の金属含有層21に関する説明は、他の金属含有層21X(金属含有層21Aなど)に適用できる。以下の第1磁性層11に関する説明は、第3磁性層13に適用できる。以下の第2磁性層12に関する説明は、第4磁性層14に適用できる。以下の第1中間層11iに関する説明は、第2中間層12iに適用できる。
金属含有層21は、例えば、高いスピンホール効果を有する材料を含んでも良い。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12と接する。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12にスピン軌道トルクを付与する。金属含有層21は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能しても良い。例えば、金属含有層21と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きを変えることができる。例えば、金属含有層21を流れる電流(書き込み電流)の向き(第1電流Iw1の向きまたは第2電流Iw2の向き)に応じて、第2磁化12Mの方向を制御できる。
金属含有層21は、例えば、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。金属含有層21は、例えば、β−タンタル及びβ−タングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。これらの材料におけるスピンホール角は、負である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、書き込み電流により、第2磁化12Mを効率的に制御できる。
金属含有層21は、白金及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。これらの材料におけるスピンホール角は、正である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、書き込み電流により、第2磁化12Mを効率的に制御できる。
スピンホール角の極性により、第2磁性層12に加わるスピン軌道トルクの方向(向き)が異なる。例えば、金属含有層21は、第2磁性層12にスピン軌道相互作用トルクを与える。
第2磁性層12は、例えば、磁化自由層である。第2磁性層12は、例えば、強磁性材料及び軟磁性材料の少なくともいずれかを含む。第2磁性層12は、例えば、人工格子を含んでも良い。
第2磁性層12は、例えば、FePd(鉄−パラジウム)、FePt(鉄−白金)、CoPd(コバルト−パラジウム)及びCoPt(コバルト−白金)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。上記の軟磁性材料は、例えば、CoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。上記の人工格子は、例えば、第1膜と第2膜を含む積層膜を含む。第1膜は、例えば、NiFe(ニッケル−鉄)、Fe(鉄)及びCo(コバルト)の少なくともいずれかを含む。第2膜は、例えば、Cu(銅)、Pd(パラジウム)及びPt(白金)の少なくともいずれかを含む。第1膜は、例えば、磁性材料であり、第2膜は、非磁性材料である。
第2磁性層12は、例えば、フェリ磁性材料を含んでも良い。
実施形態において、例えば、第2磁性層12は、面内磁気異方性を有する。これにより、例えば、金属含有層21から、磁化方向と反平行な偏極スピンを得ることができる。例えば、第2磁性層12は、面内の形状磁気異方性、面内の結晶磁気異方性、及び、応力などによる面内の誘導磁気異方性の少なくともいずれかを有しても良い。
第1中間層11iは、例えば、MgO(酸化マグネシウム)、CaO(酸化カルシウム)、SrO(酸化ストロンチウム)、TiO(酸化チタン)、VO(酸化バナジウム)、NbO(酸化ニオブ)及びAl(酸化アルミニウム)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1中間層11iは、例えば、トンネルバリア層である。第1中間層11iがMgOを含む場合、第1中間層11iの厚さは、例えば、約1nmである。
第1磁性層11は、例えば、参照層である。第1磁性層11は、例えば磁気固定層である。第1磁性層11は、例えば、Co(コバルト)、CoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。第1磁性層11の第1磁化11Mは、面内の実質的に1つの方向(Z軸方向と交差する方向)に固定される。第1磁性層11は、例えば、面内磁化膜となる。
例えば、第1磁性層11(参照層)の厚さは、第2磁性層12(自由層)の厚さよりも厚い。これにより、第1磁性層11の第1磁化11Mが所定の方向に安定して固定される。
実施形態において、例えば、基体20sは、酸化アルミニウムである。金属含有層21は、Ta層(厚さは、例えば、3nm以上10nm以下)である。第2磁性層12は、例えば、CoFeB層(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。第1中間層11iは、MgO層(厚さは、例えば、0.8nm以上1.2nm以下)を含む。
第1磁性層11は、例えば、第1〜第3膜を含んでも良い。第1膜は、第3膜と第1中間層11iとの間に設けられる。第2膜は、第1膜と第3膜との間に設けられる。第1膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。第2膜は、例えば、Ru膜(厚さは、例えば、0.7nm以上0.9nm以下)を含む。第3膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。
例えば、強磁性層が設けられても良い。強磁性層と第1中間層11iとの間に、第1磁性層11が設けられる。強磁性層は、例えば、IrMn層(厚さは7nm以上9nm以下)である。強磁性層は、第1磁性層11の第1磁化11Mを固定する。この強磁性層の上にTa層が設けられても良い。
以下、本実施形態に係る磁気記憶装置の動作の例について説明する。
既に説明したように、制御部70は、第1積層体SB1(第1磁性層11)及び第2積層体SB2(第3磁性層13)と、電気的に接続されている。第1積層体SB1に情報を書き込むときには、第1磁性層11に所定の選択電圧が印加される。このとき、第2積層体SB2には、非選択電圧が印加される。一方、第2積層体SB2に情報を書き込むときには、第3磁性層13に所定の選択電圧が印加される。このとき、第1積層体SB1には、非選択電圧が印加される。0ボルトの電圧の印加も、「電圧の印加」に含まれる。選択電圧の電位は、非選択電圧の電位とは異なる。
例えば、制御部70は、第1書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第2書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
例えば、制御部70は、第3書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第4書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
このような電位の選択は、例えば、第1スイッチ素子Sw1及び第2スイッチ素子Sw2の動作により行われる。
以下、このような動作の例について説明する。
図14(a)〜図14(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図14(a)に示すように、制御部70と第1磁性層11とが、第1配線70aにより電気的に接続される。制御部70と第3磁性層13とが、第2配線70bにより電気的に接続される。この例では、第1配線70a上に第1スイッチ素子Sw1が設けられている。第2配線70b上に第2スイッチ素子Sw2が設けられている。制御部70が、第1配線70aの電位を制御することで、第1磁性層11の電位が制御される。第1配線70aにおける電位の変化は実質的に小さい。このため、第1配線70aの電位を、第1磁性層11の電位と見なすことができる。同様に、第2配線70bの電位を、第3磁性層13の電位と見なすことができる。以下では、第1磁性層11の電位は、第1配線70の電位と同じとみなす。以下では、第3磁性層13の電位は、第2配線70bの電位と同じとみなす。
以下の例では、第1磁性層11の第1磁化11M、及び、第3磁性層13の第3磁化13Mは、+Y方向である。これらの磁化は、固定されている。
図14(a)に示すように、第1動作OP1において、制御部70は、金属含有層21の第1部分21aを電位V0に設定する。電位V0は、例えば、グランド電位である。第1動作OP1において、制御部70は、第1磁性層11を第1電圧V1に設定する。すなわち、制御部70は、第1動作OP1において、第1部分21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする。第1電圧V1は、例えば、選択電圧である。
一方、制御部70は、第1動作OP1において、第3磁性層13を第2電圧V2とする。すなわち、制御部70は、第1動作OP1において、第1部分21aと第3磁性層13との間の第2電位差を第2電圧V2とする。第2電圧V2は、例えば、非選択電圧である。第2電圧V2は、第1電圧V1とは異なる。例えば、第1電圧V1の絶対値は、第2電圧V2の絶対値よりも大きい。例えば、第1電圧V1の極性は、第2電圧V2の極性とは異なる。
第1動作OP1において、制御部70は、金属含有層21に第1電流Iw1を供給する。第1電流Iw1は、第1部分21aから第2部分21bへの向きを有する。
このような第1動作OP1において、例えば、選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、例えば、+Y方向に向く。これは、金属含有層21からの磁気的作用による。一方、非選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、実質的に変化しない。この例では、第4磁化14Mは、初期状態(この例では+Y方向)を維持する。
図14(b)に示すように、第2動作OP2において、制御部70は、金属含有層21の第1部分21aを電位V0に設定する。制御部70は、第2動作OP2において、第1部分21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする。制御部70は、第2動作OP2において、第1部分21aと第3磁性層13との間の第2電位差を第2電圧V2とする。第2動作OP2において、制御部70は、金属含有層21に第2電流Iw2を供給する。第2電流Iw2は、第2部分21bから第1部分21aへの向きを有する。
このときに、選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、例えば、−Y方向に変化する。これは、金属含有層21からの磁気的作用による。一方、非選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、実質的に変化しない。この例では、第4磁化14Mは、初期状態(この例では+Y方向)を維持する。
第1動作OP1の後における第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗を第1電気抵抗とする。第2動作OP2の後における第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗を第2電気抵抗とする。第1電気抵抗は、第2電気抵抗とは異なる。この例では、第1電気抵抗は、第2電気抵抗よりも低い。
一方、上記の第1動作OP1の後における第3磁性層13と第1部分21aとの間の電気抵抗を第3電気抵抗とする。上記の第2動作OP2の後における第3磁性層13と第1部分21aとの間の電気抵抗を第4電気抵抗とする。第3電気抵抗は、第4電気抵抗と実質的に同じである。これは、第4磁性層14の第4磁化14Mが実質的に変化しないためである。
このように、実施形態においては、第1電気抵抗と第2電気抵抗との差の絶対値は、第3電気抵抗と第4電気抵抗との差の絶対値よりも大きい。
このように、選択状態の第1積層体SB1において、第1電流Iw1または第2電流Iw2により電気抵抗の変化が形成される。すなわち、情報の書き込みが行われる。一方、非選択状態の第2積層体SB2においては、第1電流Iw1または第2電流Iw2による電気抵抗の変化が形成されない。
図14(c)に示す第3動作OP3の例では、第1積層体SB1が、非選択状態とされ、第2積層体SB2が選択状態とされる。このとき、制御部70は、第1動作OP1において、第1部分21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする(図14(a)参照)。一方、制御部70は、第2動作OP2において、第1電位差を第1電圧V1とする(図14(b)参照)。図14(c)に示すように、制御部70は、第3動作OP3において、第1部分21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第2電圧V2(非選択電圧)とする。制御部70は、第3動作OP3において、第1電流Iw1を金属含有層21に供給する。
このとき、非選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、図14(a)の状態と同じである。一方、選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、図14(a)の状態から変化する。
図14(d)に示す第4動作OP4においても、第1積層体SB1が、非選択状態とされ、第2積層体SB2が選択状態とされる。制御部70は、第4動作OP4において、第1電位差を第2電圧V2とする。制御部70は、第4動作OP4において、第2電流Iw2を金属含有層21に供給する。
非選択状態である第1積層体SB1においては、第3動作OP3と第4動作OP4との間で、電気抵抗は実質的に同じである。一方、選択状態である第2積層体SB2においては、第3動作OP3と第4動作OP4との間で、電気抵抗は変化する。
このように、第1動作OP1の後の第1電気抵抗と、第2動作OP2の後の第2電気抵抗との差の絶対値は、第3動作OP3の後における第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗と、第4動作OP4の後における第1磁性層11と第1部分21aとの間の電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい。
複数の積層体は、複数のメモリセルにそれぞれ対応する。複数のメモリセルにおいて、互いに異なる情報が記憶されることが可能である。複数のメモリセルに情報を記憶する際に、例えば、複数のメモリセルに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルのうちの所望のいくつかに「1」及び「0」の他方を記憶しても良い。例えば、複数のメモリセルの1つに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルの別の1つに「」及び「0」の一方を記憶しても良い。
上記において、第1部分21a及び第2部分21bは、互いに入れ替えが可能である。例えば、上記の電気抵抗は、第1磁性層11と第2部分21bとの間の電気抵抗でも良い。上記の電気抵抗は、第3磁性層13と第2部分21bとの間の電気抵抗でも良い。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法に係る。
図15は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図16(a)〜図16(d)、図17(a)〜図17(e)、図18(a)〜図18(c)、図19(a)及び図19(b)は、第3の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。
図16(a)、図16(c)、図17(d)、図18(a)〜図18(c)、図19(a)及び図19(b)は、模式的平面図である。図16(b)、図16(d)、図17(a)〜図17(c)、図17(e)は、模式的断面図である。
図15に示すように、基体20sの上に設けられた金属含有膜の上に積層膜を形成する(ステップS110)。
例えば、図16(b)に示すように、基体20s(例えば酸化アルミニウム基板)の上に、金属含有膜21F(例えばTa膜)が設けられている。
金属含有膜21Fの表面21Faに対して垂直な方向を第1方向(Z軸方向)とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
金属含有膜21Fは、金属含有層21となる。金属含有膜21Fの上に、積層膜SBFが設けられる。積層膜SBFは、第1磁性膜11F、第2磁性膜12F及び中間膜11iFを含む。第2磁性膜12Fは、第1磁性膜11Fと金属含有膜21Fとの間に設けられる。中間膜11iFは、第1磁性膜11Fと第2磁性膜12Fとの間に設けられる。中間膜11iFは、非磁性である。
さらに、積層膜SBFの上に、第1マスクM1を形成する。第1マスクM1は、例えば、タングステン膜Mb1(例えば、厚さは25nm以上35nm以下)と、ルテニウム膜Ma1(例えば、厚さは1nm以上3nm以下)と、を含む。タングステン膜Mb1と積層膜SBFとの間に、ルテニウム膜Ma1が設けられる。
図16(a)に示すように、第1マスクM1は、Y軸方向に延びる複数の帯状の形状を有する。第1マスクM1の開口部において、積層膜SBFが露出する。第1マスクM1は、例えば、ダブルパターニング技術により形成されても良い。
図16(c)及び図16(d)に示すように、第1マスクM1を用いて、積層膜SBFを加工する。例えば、イオンビームIB1を照射する。積層膜SBFの一部が除去される。金属含有膜21Fは残る。これにより、複数の第1溝T1が形成される。複数の第1溝T1は、第1方向と交差する第2方向(X軸方向)に並ぶ。複数の第1溝T1は、第3方向(この例では、Y軸方向)に沿って延びる。第3方向は、第1方向及び第2方向と交差する。第1溝T1は、金属含有膜21Fに達する。第1溝T1により積層膜SBFは分断される。
このように、本製造方法においては、複数の第1溝T1を形成する(ステップS120、図15参照)。
この例では、図17(a)に示すように、例えば、プラズマ処理を行う。これにより、積層膜SBFの側壁に化合物膜43が形成される。プラズマ処理は、酸素プラズマ処理または窒素プラズマ処理である。例えば、化合物膜43は、金属含有膜21Fに含まれる元素を含む化合物を含む。化合物膜43は、例えば、保護膜となる。
図17(b)に示すように、第1溝T1中に、第1絶縁膜44aを形成する。第1絶縁膜44aは、例えば、SiN膜である。
図17(c)に示すように、第2絶縁膜44bを形成する。第2絶縁膜44bは、例えば、酸化アルミニウム膜と、酸化シリコン膜と、を含む積層膜である。この後、平坦化処理を行う。
これにより、図17(d)及び図17(e)に示すように、第1溝T1内に第1絶縁部In1が形成される。第1絶縁部In1は、例えば、上記の化合物膜43を含む。第1絶縁部In1は、上記の第1絶縁膜44aを含む。第1絶縁部In1は、上記の第2絶縁膜44bを含んでも良い。
第1絶縁部In1の形成は、図15のステップS130に対応する。
この後、図15に示すように、複数の第2溝を形成する(ステップS140、図15参照)。
例えば、図18(a)に示すように、加工体の上に、第2マスクM2を形成する。第2マスクM2は、第2方向(X軸方向)に沿って延びる複数の帯状の形状を有する。第2マスクM2を用いて、加工体を加工する。例えば、第2マスクM2の開口部から露出する、第1絶縁部In1が形成された後の積層膜SBFの一部、及び、第1絶縁部In1の一部を除去する。これにより、複数の第2溝T2が形成される。複数の第2溝T2は、第2方向(例えば、X軸方向)に延びる。既に説明したように、複数の第1溝T1の延びる方向(第3方向)は、第1方向及び第2方向と交差する。第2方向は、第3方向に対して傾斜しても良く、第2方向は、第3方向に対して垂直でも良い。
例えば、第2マスクM2を用いた処理(例えばイオンビームの照射)により、第2マスクM2のY軸方向の幅を変化させることができる。例えば、第2マスクM2のスリミングが行われる。この処理において、例えば、積層膜SBFと第1絶縁部In1との間において、エッチングレートの違いを生じさせることができる。例えば、第1絶縁部In1が形成された後の積層膜SBFの一部の除去のエッチングレートは、第1絶縁部In1の一部の除去のエッチングレートよりも高い。これにより、例えば、1つの積層膜SBFのY軸方向の幅を、第1絶縁部In1のY軸方向の幅よりも大きくすることができる。
化合物膜43に代えて、図11に関して説明した積層絶縁部45(例えば、第1層45p、第2層45q及び第3層45rなどを含む)を用いても良い。これにより、エッチングレートの調整が容易になる。
例えば、図18(b)に示すように、複数の第2溝T2の1つは、第1溝領域Tp2と、第2溝領域Tq2と、を含む。第1溝領域Tp2は、第3方向(Y軸方向)において、積層膜SBFと重なる。第2溝領域Tq2は、第3方向(Y軸方向)において、第1絶縁部In1と重なる。第1溝領域Tp2の第3方向に沿った幅wTp2は、第2溝領域Tq2の第3方向に沿った幅wTq2よりも広い。
この後、図15に示すように、複数の第2溝T2において露出する金属含有膜21Fを除去する(ステップS150)。さらに、複数の第2溝T2内に第2絶縁部を形成する(ステップS160)。
例えば、図18(c)に示すように、複数の第2溝T2において露出する金属含有膜21Fを除去する。除去された金属含有膜21Fの下に設けられていた基体20sが、露出する。
図19(a)に示すように、複数の第2溝T2内に第2絶縁部In2を形成する。このとき、第2絶縁部In2の材料は、第1絶縁部In1の材料と異なっても良い。例えば、第1絶縁部In1は窒化シリコンを含み、第2絶縁部In2は、酸化シリコンを含む。例えば、第1絶縁部In1は窒化シリコンを含み、第2絶縁部In2は、酸化アルミニウムを含む。
異なる材料において、例えば、生じる応力に差がある。2つの絶縁部に、互いに異なる材料を用いることで、例えば、互いに異なる応力を得ることができる。例えば、第2磁性層12及び第4磁性層14において、X軸方向とY軸方向とで、互いに異なる応力を生じさせる。これにより、これらの磁性層において、一軸性の異方性を生じさせることができる。これにより、これらの磁性層の磁化が安定化する。安定な記憶動作が得られる。
図19(b)に示すように、電極22及び電極22Aなどを形成して、磁気記憶装置が作製される。
上記の製造方法によれば、記憶密度を向上できる磁気記憶装置の製造方法が提供できる。
実施形態によれば、記憶密度を向上できる磁気記憶装置及びその製造方法が提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、電気的な素子(トランジスタなどのスイッチ素子など)が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる金属含有層、磁性層、中間層、及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…第1磁性層、 11F…第1磁性膜、 11M…第1磁化、 11i…第1中間層、 11iF…中間膜、 12…第2磁性層、 12F…第2磁性膜、 12M…第2磁化、 12i第2中間層、 12x…長さ、 12y…第2磁性層長、 13…第3磁性層、 13M…第3磁化、 14…第4磁性層、 14M…第4磁化、 14x…長さ、 14y…第4磁性層長、 20s…基体、 21、21A…金属含有層、 21F…金属含有膜、 21Fa…表面、 21X…金属含有層、 21a…第1部分、 21b…第2部分、 21c…第3部分、 21cc…第3部分重畳領域、 21cs…第3部分側面、 21ct…厚さ、 21cy…第3部分長、 21d…第4部分、 21dc…第4部分重畳領域、 21ds…第4部分側面、 21dt…厚さ、 21dy…第4部分長、 21e…第5部分、 21es…第5部分側面、 21et…第5部分厚、 21ex…距離、 21ey…第5部分長、 21eya…第1線分長、 21eyb…第2線分長、 21fa…第1面、 21fb…第2面、 21m…中間部分、 21ms…中間部分側面、 22、22A、22X…電極、 41…第1絶縁部、 41a〜41c…第1〜第3絶縁領域、 42…第2絶縁部、 43…化合物膜、 44a…第1絶縁膜、 44b…第2絶縁膜、 45…積層絶縁部、 45a〜45c…第1〜第3積層絶縁領域、 45p〜45r…第1〜第3層、 70…制御部、 70a、70b…第1、第2配線、 71〜73…第1〜第3回路、 75…駆動回路、 θ…角度、 θ3〜θ5…テーパ角、 110、110a、111a〜111n、112…磁気記憶装置、 IB1 イオンビーム、 In1、In2…第1、第2絶縁部、 Iw1、Iw2…第1、第2電流、 L1、L2…長さ、 M1、M2…第1、第2マスク、 MS1…マスク、 Ma1…ルテニウム膜、 Mb1…タングステン膜、 OP1〜OP4…第1〜第4動作、 SB0…積層体、 SB1、SB2…第1、第2積層体、 SBF…積層膜、 Sw1、Sw2…第1、第2スイッチ素子、 T1、T2…第1、第2溝、 Tp2、Tq2…第1、第2溝領域、 V0…電位、 V1、V2…第1、第2電圧、 wTp2…幅、 wTq2…幅

Claims (20)

  1. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第3部分は、前記第1方向において前記第2磁性層と重なる第3部分重畳領域を含み、
    前記第5部分の前記第1方向に沿う第5部分厚は、前記第3部分重畳領域の前記第1方向に沿う厚さよりも薄く、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  2. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第5部分の表面は、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有し、
    前記凹部の深さは、前記第5部分の前記第1方向に沿う第5部分厚の0.1倍以上であり、
    前記凸部の高さは、前記第5部分厚の0.1倍以上であり、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  3. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記金属含有層は、第1面と、第2面と、を有し、
    前記第3部分において、前記第1面は、前記第2面と前記第2磁性層との間に位置し、
    前記第2方向に対して垂直な第1平面による前記第5部分の切断面における前記第5部分の外縁の長さは、第1線分長、第2線分長、及び、前記第5部分の前記第1方向に沿う長さの2倍、の和よりも長く、
    前記第1線分長は、前記切断面における前記第1面の長さであり、
    前記第2線分長は、前記切断面における前記第2面の長さであり、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  4. 前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有し、
    前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有し、
    前記第2方向及び前記第3方向に対して平行な第2平面と、前記第5部分側面と、の間の角度は、前記第2平面と、前記第3部分側面と、の間の角度よりも小さい、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  5. 前記金属含有層は、前記第3部分と前記第5部分との間の中間部分を含み、
    前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有し、
    前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有し、
    前記中間部分は、前記第3部分側面と前記第5部分側面との間の中間部分側面を有し、
    前記中間部分側面と前記第2方向との間の角度は、30度以下である、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  6. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有し、
    前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有し、
    前記第2方向及び前記第3方向に対して平行な第2平面と、前記第5部分側面と、の間の角度は、前記第2平面と、前記第3部分側面と、の間の角度よりも小さく、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  7. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記金属含有層は、前記第3部分と前記第5部分との間の中間部分を含み、
    前記第3部分は、前記第2方向に沿う第3部分側面を有し、
    前記第5部分は、前記第2方向に沿う第5部分側面を有し、
    前記中間部分は、前記第3部分側面と前記第5部分側面との間の中間部分側面を有し、
    前記中間部分側面と前記第2方向との間の角度は、30度以下であり、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  8. 第1絶縁部と、
    第2絶縁部と、
    をさらに備え、
    前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部があり、
    前記第1絶縁部は、前記第2絶縁部の第2熱伝導率よりも高い第1熱伝導率、及び、前記第2絶縁部の第2比熱よりも高い第1比熱の少なくともいずれかを有する、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  9. 第1絶縁部と、
    第2絶縁部と、
    をさらに備え、
    前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部があり、
    前記第1絶縁部は、第1化合物、第2化合物、炭素、及び、シリコン炭化物からなる群から選択された少なくとも1つを含み、
    前記第1化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物を含み、
    前記第2化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの窒化物を含み、
    前記第2絶縁部は、シリコン酸化物、及び、シリコン窒化物からなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  10. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    第1絶縁部と、
    第2絶縁部と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部があり、
    前記第1絶縁部は、前記第2絶縁部の第2熱伝導率よりも高い第1熱伝導率、及び、前記第2絶縁部の第2比熱よりも高い第1比熱の少なくともいずれかを有し、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  11. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    第1絶縁部と、
    第2絶縁部と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第5部分と前記第2絶縁部との間に前記第1絶縁部の少なくとも一部があり、
    前記第1絶縁部は、第1化合物、第2化合物、炭素、及び、シリコン炭化物からなる群から選択された少なくとも1つを含み、
    前記第1化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物を含み、
    前記第2化合物は、アルミニウム、ベリリウム、イットリウム、マグネシウム及びホウ素からなる群から選択された少なくとも1つの窒化物を含み、
    前記第2絶縁部は、シリコン酸化物、及び、シリコン窒化物からなる群から選択された少なくとも1つを含み、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  12. 前記第1絶縁部は、第1絶縁領域と、第2絶縁領域と、を含み、
    前記第1絶縁領域は、前記第2方向において、前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第1中間層と、前記第3磁性層、前記第4磁性層及び前記第2中間層との間にあり、
    前記第2絶縁領域は、前記第2方向において、前記第1絶縁領域と、前記第3磁性層、前記第4磁性層及び前記第2中間層との間にあり、
    前記第2絶縁部の少なくとも一部は、前記第2方向において前記第1絶縁領域と前記第2絶縁領域との間にある、請求項10または1に記載の磁気記憶装置。
  13. 前記第1方向において、前記第2絶縁部の少なくとも一部と前記第5部分との間に、前記第1絶縁部の少なくとも一部が位置した、請求項10〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  14. 前記第3方向において、前記第2絶縁部の少なくとも一部と前記第5部分との間に、前記第1絶縁部の少なくとも一部が位置した、請求項10〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  15. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、前記第3部分と前記第2部分との間の第4部分と、前記第3部分と前記第4部分との間の第5部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ非磁性の第1中間層と、
    前記第1方向において前記第4部分から離れた第3磁性層と、
    前記第4部分と前記第3磁性層との間に設けられた第4磁性層と、
    前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ非磁性の第2中間層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記第5部分の少なくとも一部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に沿う第5部分長は、前記第3部分の前記第3方向に沿う第3部分長よりも長く、前記第4部分の前記第3方向に沿う第4部分長よりも長く、
    前記第2磁性層と前記第4磁性層との間の前記第2方向に沿った距離は、前記第2磁性層の前記第2方向に沿う長さよりも長く、前記第4磁性層の前記第2方向に沿う長さよりも長く、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する、磁気記憶装置。
  16. 前記第5部分長は、前記第2磁性層の前記第3方向に沿う第2磁性層長よりも長く、前記第4磁性層の前記第3方向に沿う第4磁性層長よりも長い、請求項1〜15のいずれか1つに記載の記憶装置。
  17. 前記第3部分長は、前記第2磁性層の前記第3方向に沿う第2磁性層長よりも長く、
    前記第4部分長は、前記第4磁性層の前記第3方向に沿う第4磁性層長よりも長い、請求項1〜15のいずれか1つに記載の記憶装置。
  18. 前記制御部は、前記第1磁性層とさらに電気的に接続され、
    前記制御部は、
    前記第1動作において前記第1部分と前記第1磁性層との間の第1電位差を第1電圧とし、
    前記第1動作において前記第1部分と前記第3磁性層との間の第2電位差を前記第1電圧とは異なる第2電圧とし、
    前記第2動作において前記第1電位差を前記第1電圧とし、
    前記第2動作において前記第2電位差を前記第2電圧とし、
    前記第1動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なり、
    前記第1電気抵抗と前記第2電気抵抗との差の絶対値は、前記第1動作後における前記第3磁性層と前記第1部分との間の第3電気抵抗と、前記第2動作後における前記第3磁性層と前記第1部分との間の第4電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  19. 前記制御部は、前記第1磁性層とさらに電気的に接続され、
    前記制御部は、
    前記第1動作において前記第1部分と前記第1磁性層との間の第1電位差を第1電圧とし、
    前記第2動作において前記第1電位差を前記第1電圧とし、
    前記制御部は、第3動作及び第4動作をさらに実施し、
    前記制御部は、
    前記第3動作において、前記第1部分と前記第1磁性層との間の第1電位差を前記第1電圧とは異なる第2電圧とし、前記第1電流を前記金属含有層に供給し、
    前記第4動作において、前記第1電位差を前記第2電圧とし、前記第2電流を前記金属含有層に供給し、
    前記第1動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なり、
    前記第1電気抵抗と前記第2電気抵抗との差の絶対値は、前記第3動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の電気抵抗と、前記第4動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  20. 前記金属含有層は、第1元素及び第2元素の一方を含み、
    前記第1元素は、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含み、
    前記第2元素は、白金及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
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