JP2018012744A - 表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、印刷塗膜、積層体、積層体の製造方法ならびに紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、紙製品 - Google Patents

表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、印刷塗膜、積層体、積層体の製造方法ならびに紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、紙製品 Download PDF

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Abstract

【課題】環境負荷を増加させない紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、該インキ組成物を紙基材上に作成し、印刷塗膜としたときに該印刷塗膜中のバイオマス度が従来の紙用溶剤型グラビア印刷インキよりも高くなる表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を提供する。
【解決手段】ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂とキレートを含有し、該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂の含有量が、インキ組成物中に合計で5〜40質量%であり、該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂との含有割合が1/0.4〜1/9.5である表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、紙基材層上に、該表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成した印刷塗膜としたとき、該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることを特徴とする表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、紙基材に表刷りするための溶剤型グラビア印刷インキ組成物に関する。
従来より、フィルム基材や紙基材上に印刷可能なグラビア印刷インキ組成物として、ポリアミド樹脂や硝化綿樹脂などを主成分とするものが知られている。
特許文献1には、金属樹脂酸塩で変性させたポリアミド樹脂を含有する出版物用グラビア印刷インキが記載され、紙への浸透性、艶、展色性が良好となるものが提案されているが、ポリアミドの使用量が樹脂酸金属塩に対して15〜100重量%と高いため、ワニスの安定性が悪くなり、経時的に増粘などの好ましくない現象が生じる。
また、溶剤との相溶性も悪く、多量の溶剤を使用することから、樹脂酸塩の固形分を低く設定する必要があるため、印刷時の光沢や印字濃度が低くなる傾向にある。さらには、ポリアミド樹脂と金属樹脂酸塩を反応した変性樹脂酸塩を使用するため、樹脂の設計上、アミン価や酸価による制約が大きくなるという問題もある。
特許文献2には、包装用グラビア印刷およびフレキソ印刷に使用する顔料または顔料調製物の使用方法であり、顔料単離直前に非イオン界面活性剤を添加し、バインダーとしてニトロセルロースを使用するものが記載されているが、単なる包装用グラビア印刷およびフレキソ印刷に使用する顔料または顔料調製物の使用方法の提案であり、紙あるいはフィルムに印刷するためにバインダーとしてニトロセルロースを使用したにすぎない。
特許文献3には、特許文献1のような樹脂酸金属塩で変性したポリアミド樹脂ではなく、変性ロジンの2種以上の金属化合物を反応させた樹脂酸金属塩にポリアミド樹脂を添加した混合物を使用し、かつ、ポリアミド樹脂が樹脂酸金属塩に対し0.5〜10重量%と少ないポリアミド樹脂を含有した出版グラビア印刷インキ用のワニス組成物が記載され、印刷物の光沢と乾燥性のバランスに優れるものが提案されているが、変性ロジンを作製し、そこに2種以上の金属化合物を反応させて樹脂酸金属塩を作製した後に、ポリアミド樹脂を添加、反応させるため、工程が複雑となってしまう。
ニトロセルロース樹脂は、セルロース骨格の水酸基の一部を硝酸エステル化したニトロ基置換体のセルロースであり、セルロース骨格はバイオマス材料である。
一方、ポリアミド樹脂は重合脂肪酸が原料となり、植物油や動物油などの乾性もしくは半乾性油に由来する不飽和脂肪酸またはそのエステルを重合して得られ、炭素数が18の不飽和脂肪酸が多く用いられる。植物油由来である重合脂肪酸はバイオマス材料である。
ここで、バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの、と定義されている。したがって、バイオマス材料であれば、植物が成長する過程で大気中から吸収した二酸化炭素と同量と考えられ、たとえ焼却されても発生する二酸化炭素はゼロ(カーボンニュートラル)とカウントされ、環境負荷低減や地球温暖化に貢献できる。
前記特許文献1〜3は、主に紙用途としてポリアミド樹脂やニトロセルロース樹脂が使用されるものであるが、耐水性、耐熱性、バイオマス度についての記載や示唆はない。
ほかに、ニトロセルロースを含む繊維素系樹脂を使用したものとして、特許文献4には、アクリル系樹脂及びスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸樹脂、ロジン−マレイン酸樹脂から選ばれた1種又は2種以上及び繊維素系樹脂を含有する易分離性ラミネート印刷用インキ組成物が記載され、相溶性がある樹脂として繊維素系樹脂の硝化綿を使用し、発泡ポリスチレンシートに使用される印刷インキとして用いたときに、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸樹脂、ロジン−マレイン酸樹脂から選ばれた樹脂が水に対して適度な膨潤性を持つためシートから剥がれ易くなり、リサイクルしやすくなるものが提案されているが、メインとなるアクリル系樹脂は紙基材に適用することは困難である。
特許文献5には、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂と低揮発溶剤を含有する印刷インキが記載され、印刷工程中でのセルロース樹脂の析出を抑制し、インキ安定性の向上、さらにプラスチックフィルムへの密着性、耐熱性、耐ブロッキング性などにも優れるものが提案されているが、フィルムへの密着性は改良されるもののインキ塗膜強度(耐熱性)が低下し、また紙への印刷については記載も示唆もなく、紙基材への適用は十分ではない。特に塗工層が設けられていない非コート紙への密着性が劣る。
前記特許文献4や5のようにセルロース系樹脂をフィルム基材へ適用したものも提案されてはいるが、一般的には、紙基材へ適用するためにニトロセルロース樹脂を使用することが知られたものである。しかし、ニトロセルロース樹脂のみでは、重ね刷り印刷したときに先に印刷したインキ塗膜上に後のインキがうまく乗らず、転移不良を起こし、印刷物としての外観を劣悪なものとすることがある。これを改善するために、特許文献6には、特定の酸価を有するアクリル系樹脂、ニトロセルロース樹脂を含有する紙用溶剤型グラビア輪転用印刷インキ組成物が記載され、紙基材への重ね印刷でのインキ転移性が良好で色調再現性が優れるもの、特許文献7には、ニトロセルロース樹脂、ロジン系樹脂を含有する紙用溶剤型グラビア輪転用印刷インキ組成物が記載され、紙基材への重ね印刷でのインキ転移性が良好で汎用性に優れるもの、特許文献8には、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ニトロセルロース樹脂を含有する紙用溶剤型グラビア輪転用印刷インキ組成物が記載され、紙基材への重ね印刷でのインキ転移性が良好で網点再現性が優れ、低臭気となるもの、特許文献9には、ニトロセルロース樹脂、重合ロジンを含有する紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物が記載され、インキ中の顔料濃度が高く、浅版化された版胴を用いて印刷ができ、発生する有機溶剤量が削減できるものが提案されている。
前記特許文献6〜9は、紙用途としてニトロセルロース樹脂を使用するものであるが、耐水性に改善の余地があり、インキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
一方で、有機溶剤による大気汚染等の環境問題、作業環境の安全衛生問題、防災といった観点から、印刷インキや塗料の分野では古くから脱有機溶剤化、水性化による水性グラビアインキ組成物が検討されてきた。特許文献10には、コア/シェル構造を有するスチレン−アクリル系エマルジョンを含有する紙器用水性グラビアインキ組成物が記載され、揮発性有機化合物を極力含有しない、またはまったく含有しない溶剤組成のインキであるもの、特許文献11には、乳化重合して得られるスチレン−アクリル系水性樹脂と2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有する紙器用水性被覆剤組成物が記載され、低級アルコールを極力減らしても、乾燥性、印刷適性が良好となるもの、特許文献12には、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体樹脂と2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有する紙器用水性グラビア印刷インキ組成物が記載され、インキ中の顔料濃度が高く、浅版化された版胴を用いて印刷ができ、低級アルコールを極力減らしても、乾燥性、印刷適性が良好となるもの、特許文献13には、水溶性樹脂(アクリル系など)、水性樹脂(スチレン−アクリル系など)、グリコールエーテル類、バイオマス由来のアルコールを含有する紙器用水性グラビア印刷インキ組成物が記載され、揮発性有機化合物や二酸化炭素の排出量を低減でき、乾燥性、印刷適性が良好となるものが提案されている。
前記特許文献10〜13は、紙器用途として水溶性樹脂を使用するものであるが、スチレン−アクリル系樹脂など合成樹脂であり、水性印刷に特有の乾燥性不良のため、印刷速度を低下しなければならず、また印刷物の網点がぼやけ所望の色相が得られなかったり、さらには、水または水/アルコール系溶剤に対する再溶解性不良のために版づまり、版胴汚れ、ドクター線、版かぶりなどが発生し、改善が望まれている。また、耐熱性に改善の余地があり、インキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
バイオマス度については、特許文献14に、バイオマス材料を合成材料として用いたポリアミド樹脂、ニトロセルロースを含有するラベル印刷用インキ組成物を印刷したラベルにおいて、バイオマス度が50〜95%であることが記載され、石油資源の省資源化が図れるとともに、バイオマス材料を用いたポリアミド樹脂が焼却処理される際に発生する二酸化炭素の量は、もともと、生物が大気中から取り込んだ二酸化炭素の分に近いため、石油由来の材料を焼却したときに排出される余分な二酸化炭素の量を抑制することができるものである。しかし、ポリアミド樹脂を主成分とし、プラスチック基材のラベルに適用されるものであって、ニトロセルロースを少量併用するものの、紙基材への適用は困難であり、耐熱性、耐水性について記載も示唆もない。
包装材として、各種耐性を向上させるために、古くから金属キレートを使用することが知られている。特許文献15には、硝化綿、アルキルチタネート、可塑剤、その他樹脂成分を含有する一液型インキが記載され、フィルムへの接着性が良好で、耐水性、耐油性、耐煮沸性を有するもの、特許文献16には、水酸基を有する樹脂(硝化綿など)、チタンキレート、アルコールを含有する一液反応型被覆用組成物が記載され、接着性が良好で、高強度の皮膜形成ができるもの、特許文献17には、特定のポリアミド樹脂に硝化綿とキレート剤を配合した印刷インキ用ビヒクルであり、耐熱性と密着性に優れるもの、特許文献18には、重合脂肪酸、ポリアミン、変性ポリジメチルシロキサン、ロジンエステルを縮合重合させて得られる印刷インキ用ポリアミド樹脂が記載され、表刷り特殊グラビア印刷インキに使用でき、実施例にポリアミド樹脂を主成分とし、ニトロセルロースを少量と有機金属配位化合物とを併用することが記載され、ヒートシール耐熱性、乾燥性、高耐水性およびフィルムへの密着性に優れるもの、特許文献19には、硝化綿、金属キレート化合物、可塑成分を含有する紙用グラビア輪転用印刷インキ組成物であり、フィルムまたはコート紙への密着性が良好で、印刷後、印刷面上にポリエチレン層のラミネート適性を有するものが提案されている。
前記特許文献15〜19は、金属キレートを使用し、各種耐性は向上するが、バイオマス度についての記載や示唆はない。
紙を基材とする包装材としては、上記した紙器をはじめとする紙容器や液体紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、バーガーラップなどがある。また、建材用の化粧紙や壁材などもあり、グラビア印刷により作製されている。
紙を基材とする容器の例としては、特許文献20〜22のように、トレイの内面にフィルムを熱接着し、一体化して容器を形成し、耐水性を付与するもの、特許文献23に、紙基材にイソシアネート化合物樹脂を含浸させた基材を使用した包装材、包装袋、包装容器、蓋材が記載され、耐水性、耐熱性や紙の強度や剛性を付与できるもの、特許文献24に、樹脂を含浸加工した板紙基材を成形した紙製外装容器が記載され、耐水性、耐熱性や保形性、座屈強度に優れるもの、特許文献25に、耐水性を有するブランクシートを組み立てた切花用保水容器が記載され、耐水性を有し水のこぼれを抑えるもの、特許文献26に、紙を基材とし、少なくとも最内層と最外層に熱可塑性合成樹脂層を備えた複合シートを使用した紙製容器が記載され、耐水性を有するもの、特許文献27に、紙を基材とし、内面および外面に、内面樹脂フィルムおよび外面樹脂フィルムをそれぞれ積層した紙製容器が記載され、バリア性、耐水性、耐レトルト殺菌性および分別廃棄性に優れるもの、特許文献28に、紙を基材とし、内面および外面に、内面樹脂フィルムおよび外面樹脂フィルムをそれぞれ積層した紙製容器が記載され、バリア性、耐水性、耐レトルト殺菌性および分別廃棄性に優れるもの、特許文献29に、紙層と表裏の表面に熱可塑性樹脂層を設けた積層シートから形成された紙箱が記載され、電子レンジ加熱で蒸らし効果があり、耐水性に優れるものが提案されているが、前記特許文献20〜29は、あらかじめ紙基材に合成樹脂からなるフィルムをラミネートしたり、合成樹脂を含浸させるものであって、インキを印刷し、インキ塗膜とし、該インキ塗膜によって耐水性や耐熱性を付与するものではなく、またインキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
また、特許文献30には、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体アンモニア中和物およびエチレン(メタ)アクリル酸共重合体アルカリ金属中和物からなるコーティング剤で紙基材に塗膜を形成した紙製容器が記載され、耐油性、耐水性や水蒸気バリヤ性を有するものが提案されているが、バインダーとしては合成樹脂のエチレン(メタ)アクリル酸共重合体であり、コーティング塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
紙を基材とするラベルとしては、特許文献31に、アクリルエステルとアクリル共重合体と架橋剤で架橋された樹脂層(アルカリ脱離層)を形成し、その上に印刷層、さらにオーバーコート層を有するアルカリ脱離性ラベルが記載され、容器などに貼付されて使用される際には耐水性を有するが、容器などの洗浄時に熱アルカリ処理をすることによって、紙基材とアルカリ脱離層、印刷層などが剥離分離するものが提案されているが、印刷層はニトロセルロース/ポリアミド系印刷インキによる印刷層、またオーバーコート層はニトロセルロース樹脂からなるオーバーコート層としか記載がなく、詳細が不明であり、耐水性については、十分ではない。またインキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
紙を基材とする蓋材としては、特許文献32に、紙層、接着層、金属又は金属酸化物の蒸着層、ポリエステルフィルム、アンカーコート層、熱接着層を順次積層した蓋材が記載され、密封性と耐水性を有するもの、特許文献33に、紙層を含む表面材と、少なくとも最内層がシーラント層からなる蓋材が記載され、湯切り部の基材強度を強化し、湯切り作業や剥離作業に支障を来たす不用意な基材破断を生じることがないもの、特許文献34に、一方の防水層がアルミニウム箔からなるアルミニウム層で、他方の防水層が合成樹脂からなり、防水層間に配置された紙からなる基材層を有する食品容器用蓋材が記載され、耐水性を有し、ストローを貫通させて容易に開封できるもの、特許文献35や、特許文献36に、ガスバリア層を有する基材層と、アンカーコート剤層と、熱接着剤を塗布してなる熱接着剤層とを順次積層した熱封緘蓋材が記載され、ガスバリア層側に接着層を介して紙層または保護フィルム層を積層してもよく、特別な焼き付け工程を必要とせず、耐摩擦性の良好な熱接着剤層を有するものが提案されているが、最外層に印刷層が必須ではなく、該印刷層の耐水性、耐熱性についての記載や示唆がなく、また当然にインキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
特許文献37に、中性紙にイソシアネート化合物による含浸樹脂を予め含浸させた後に熱処理して得られた処理紙の片面又は両面に、水蒸気透過性の微細孔を有したプラスチックフィルムを積層した包装容器蓋が記載され、水蒸気は透過するが、水蒸気以外の水分は透過しないものが提案されているが、あらかじめ紙基材に合成樹脂を含浸させるものであって、インキを印刷し、インキ塗膜とし、該インキ塗膜によって耐水性や耐熱性を付与するものではなく、またインキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
特許文献38に、紙材料層と樹脂フィルム層とを積層し、紙材料層の上面に、印刷をして、さらに耐水性ニス層を設けた蓋材が記載され、撥水性や防湿性などに優れ、カールが抑えられるものが提案されているが、耐水性ニス層は、シリコンを添加した耐水性ニスからなり、耐熱性は十分ではなく、またニス塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
特許文献39に、紙層の最外層に耐熱コート層を積層した食品容器用蓋が記載され、カールが抑えられるものが提案されているが、耐熱コート層はアクリレート系の合成樹脂であり、コート塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
紙を基材とする紙袋としては、特許文献40に、手提げ袋の中の上面に蓋体を設置し、手提げ袋および蓋体が共に耐水性および生分解性を有する紙からなる蓋付き手提げ袋が記載され、紙袋内の荷物を雨等から保護し、しかも荷物の出し入れが容易な機能を備え、かつ生分解性も有するものが提案されているが、耐水性および生分解性を有する紙が、フッ素系防水剤を含浸した生分解性のある厚紙としか記載がなく、あらかじめ紙基材にフッ素系防水剤を含浸させるものであって、インキを印刷し、インキ塗膜とし、該インキ塗膜によって耐水性や耐熱性を付与するものではなく、また当然にインキ塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
化粧紙としては、特許文献41に、水溶性もしくは水分散性のバインダー樹脂およびポリマー微粒子艶消し剤からなる成分が水に希釈された水性艶消しコーティング剤が記載され、白化を起こさず、耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性などに優れた塗膜を形成するものが提案されているが、水性の合成樹脂であり、コーティング塗膜としてもかなり厚く、印刷では困難であると思われるまた、耐熱性に改善の余地があり、コーティング塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
紙製品を作製するための紙用塗料としては、特許文献42に、流動パラフィン、ショ糖脂肪酸エステル、水溶性樹脂を含有し、紙の表面に塗布するための紙用塗料が記載され、さらに銀ゼオライトを添加した紙製包装容器が記載され、抗菌性、耐水性および耐油性を向上できるものが提案されているが、水性の合成樹脂であり、水性印刷に特有の乾燥性不良のため、印刷速度を低下しなければならず、改善が望まれている。また、耐熱性に改善の余地があり、塗料塗膜中のバイオマス度についての記載や示唆はない。
また、地球温暖化対策としては、全世界的に取り組むべきもので、2015年に開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では、各国の削減目標が提出された。日本は、2030年までに2013年比で温室効果ガスを26%削減する約束草案を提出した。こうしたなか、食料品を扱う企業にとっては、食料品自体の廃棄を減らす方策を検討したり、廃棄するものを減らし利用できないかを模索したり、輸送距離を減らすことができないかを検討することなどが重要となっている。近年では企業にとって重要な事業戦略として「環境にやさしい」商品を提案し、いかに企業イメージを向上させるかが重視されてきている。日用品や食料品などに使われる包装資材は一般消費者にとっても身近なものであり、内容物の商品とともに直接触れられるものであるため、「環境にやさしい」パッケージとして、いかにアピールするかも重要である。
したがって、廃棄されるものをいかに利用し、環境負荷を増加させずに「環境にやさしい」パッケージや材料としてアピールでき、紙用のさまざまな包装材や資材に使用できる溶剤型グラビア印刷インキ組成物が望まれていた。
特公平6−21260号公報 特開平6−157934号公報 特開2005−255871号公報 特開2000−313833号公報 特開2008−163231号公報 特開2012−111901号公報 特開2012−193250号公報 特開2014−58653号公報 特開2016−50286号公報 特開2011−144334号公報 特開2012−97235号公報 特開2013−35967号公報 特開2013−142150号公報 特開2013−181125号公報 特公昭45−29005号公報 特公昭47−29571号公報 特開平5−295313号公報 特開平7−258593号公報 特開2000−319568号公報 特開平11−236028号公報 特開2000−355318号公報 特開2000−355365号公報 特開2001−212920号公報 特開2002−104369号公報 特開2005−96875号公報 特開2006−273396号公報 特開2012−81999号公報 特開2012−91809号公報 特開2016−94204号公報 特開2004−59657号公報 特開2002−11819号公報 特開2004−115089号公報 特開2013−23238号公報 特開2013−234004号公報 特開2015−37966号公報 特開2016−94208号公報 特開2001−212920号公報 特開2003−432号公報 特開2004−106858号公報 特開2004−196363号公報 特開平10−251556号公報 特許4551992号公報
そこで、本発明は、環境負荷を増加させない紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、該インキ組成物を紙基材上に作成し、印刷塗膜としたときに該印刷塗膜中のバイオマス度が従来の紙用溶剤型グラビア印刷インキよりも高くなる表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、バイオマス材料であるニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂とキレートを含有する紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、該インキ組成物を紙基材上に作成した印刷塗膜としたときに該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂とキレートを含有し、
該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂の含有量が、インキ組成物中に合計で5〜40質量%であり、
該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂との含有割合が1/0.4〜1/9.5である表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、
紙基材層上に、該表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成した印刷塗膜としたとき、該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることを特徴とする表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、
(2)前記キレートが、金属キレートで、かつインキ組成物中に0.1〜5質量%であることを特徴とする(1)に記載の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、
(3)紙基材層上に、(1)または(2)に記載の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成する印刷塗膜であって、
該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることを特徴とする印刷塗膜、
(4)紙基材層と、紙基材層の一方に、(3)に記載の印刷塗膜からなる印刷層を有することを特徴とする積層体、
(5)紙基材層と、紙基材層の一方に、印刷塗膜からなる印刷層を作成するグラビア印刷工程を含む積層体の製造方法、
(6)(4)に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙容器、
(7)(4)に記載の積層体を用いて作成することを特徴とするラベル、
(8)(4)に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする蓋材、
(9)(4)に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙袋、
(10)(4)に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙製品、
に関するものである。
本発明によれば、環境負荷を増加させない紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、該インキ組成物を紙基材上に作成し、印刷塗膜としたときに該印刷塗膜中のバイオマス度が従来の紙用溶剤型グラビア印刷インキよりも高くなる表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物が提供できる。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、実施の形態が可能である。
本発明の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物(以下、単に「インキ組成物」ともいう。)は、ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂とキレートを含有し、該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂の含有量が、インキ組成物中に合計で5〜40質量%であり、 該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂との含有割合が1/0.4〜1/9.5である表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、紙基材層上に、該表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成した印刷塗膜としたとき、該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることが好ましい。
前記バイオマス由来のポリアミド樹脂は、バイオマス(生物由来の再生可能な資源)素材から製造されるポリアミド樹脂であり、ポリアミド樹脂の原料となる酸成分もしくはアミン成分または両方の成分にバイオマス材料を使用して製造されたポリアミド樹脂である。
前記酸成分としては、重合脂肪酸が挙げられ、脂肪族、脂環族および芳香族のジカルボン酸や脂肪族モノカルボン酸を一部含有してもよい。重合脂肪酸は植物由来脂肪酸を二量化したものであり、植物由来脂肪酸としては、食用油の製造の際に排出される残液(ダーク油、アルカリ油滓)や飲食物の調理などで使用された廃食用油を回収し、分離、蒸留、精製して得られた脂肪酸や、例えば、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、菜種油脂肪酸、麦油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、パーム油脂肪酸、コーン油脂肪酸および米糠油脂肪酸などが好ましく、トール油脂肪酸、米糠油脂肪酸がより好ましい。これら植物由来脂肪酸は、主に炭素数が8〜24であるものが多いが、もっとも利用されるのは炭素数が18の不飽和脂肪酸であり、炭素数36のダイマー酸が好ましい。ただし、このダイマー酸の構造は単一ではなく、非環、単環および多環の混合物の場合もある。また、市販品のダイマー酸にも、少量のモノマー酸(1〜15質量%)、トリマー酸(20質量%以下)などが含まれる場合もある。
ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、マレイン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸類、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸類、イソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸類などが挙げられる。
モノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、植物由来脂肪酸などが挙げられる。
前記植物由来脂肪酸として、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、菜種油脂肪酸、麦油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、パーム油脂肪酸、コーン油脂肪酸および米糠油脂肪酸のうち、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、菜種油脂肪酸、麦油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、パーム油脂肪酸、コーン油脂肪酸は輸入する大豆や綿実、菜種などから得られるものであるが、米糠油脂肪酸は国内で生産された米から得られるものであるため、フードマイレージという観点でみると、米糠油脂肪酸はフードマイレージが非常に小さく、地球環境に大きな負荷をかけることは少ない。ここで、フードマイレージとは、生産地と消費地との間の距離が長くなるほど、食料品の輸送時に必要なエネルギー消費が高くなり、二酸化炭素の排出量も多くなることから、環境への負荷を示す指標として提唱されている概念である。フードマイレージは、商品を産地から販売地まで輸送する際の輸送距離をL、商品の重量をWとした場合、L×Wにより計算される数値により表すことができる。商品の生産地と販売地が近ければフードマイレージは小さくなり、同一の商品であってもより遠くの生産地から商品を輸送すればフードマイレージは大きくなる。地産池消の取組みにもつながる。
したがって、食料品を扱う企業、特に弁当やおにぎりなどの米飯品を扱う流通企業(コンビニエンスストア、スーパーマーケットなど)としては、米を精米したときに発生する米糠を廃棄せず、米糠から抽出される米糠油脂肪酸、さらにダイマー酸を生成して利用することは、環境負荷低減、フードマイレージ、地産池消への取り組みの観点から非常に有効である。
前記アミン成分としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、キシリレンジアミンなどの脂肪族ポリアミン類、ジアミノフェニルメタン、フェニレンジアミン、トリアミノベンゼン、トリアミノフェノール、テトラアミノベンゼンなどの芳香族ポリアミン類、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタンなどの脂環族ポリアミン類、ピペラジンなどの複素環式アミンなどが挙げられる。
ブチルアミン、オクチルアミン、ジエチルアミンなどのモノ−およびジ−アルキルアミン類、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、アミノエチルエタノールアミンなどのモノ−およびジ−アルカノールアミン類などのモノアミンを併用してもよい。
バイオマス由来のポリアミド樹脂を合成する方法としては、前記酸成分と前記アミン成分とを、不活性ガスの雰囲気下で反応温度160〜250℃で反応させることが好ましく、180〜230℃であることがより好ましい。特に、酸成分として米糠油脂肪酸やトール油脂肪酸から生成したダイマー酸を使用することが好ましい。
バイオマス由来のポリアミド樹脂の酸価は、0〜20KOHmg/gであることが好ましく、全アミン価は、1〜15KOHmg/gであることが好ましい。
軟化点は、80〜200℃であることが好ましく、90〜130℃であることがより好ましい。
数平均分子量は、1,000〜3,000であることが好ましく、1,500〜2,500であることがより好ましい。数平均分子量が1,000より小さいと、粘度が上がらず、低粘度のインキとなってしまう。数平均分子量が3,000を超えると、溶解性が不足し、白濁してしまう。
なお、酸価はJIS K5601による測定値である。
全アミン価はASTM D2074による測定値である。
軟化点はJIS K2207による環球法の測定値である。
数平均分子量は、GPC法(ポリスチレン換算)による測定値である。
前記ニトロセルロース樹脂は、セルロース骨格の水酸基の一部を硝酸エステル化したニトロ基置換体のセルロース系樹脂である。ニトロセルロース樹脂のセルロース骨格は、バイオマス材料である。
本発明のグラビア印刷インキ組成物で使用されるニトロセルロース樹脂は、一般的なニトロセルロース樹脂が支障なく利用できるが、なかでもセルロース骨格を構成するグルコース単位1個あたり、平均して1.3〜2.7個のニトロ基で置換されたものであることが好ましい。
ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂の含有割合は、1/0.4〜1/9.5であることが好ましく、1/0.5〜1/9であることがより好ましい。バイオマス由来のポリアミド樹脂の含有割合がニトロセルロース樹脂1に対して0.4より小さいと、耐水性が劣る。バイオマス由来のポリアミド樹脂の含有割合がニトロセルロース樹脂1に対して9.5より大きいと、耐熱性が劣る。
インキ組成物中には、合計で5〜40質量%であることが好ましく、6〜35質量%であることがより好ましい。
前記キレートは、金属キレートやリン系キレートであることが好ましく、金属キレートにおける金属原子として、チタン、ジルコニウム、ハフニウムが好ましく、チタンまたはジルコニウムであることが好ましい。チタン系としては、チタンアシレート、チタンアルコキシド、チタンキレート(錯体)などが挙げられる。ジルコニウム系としては、ジルコニウムアシレート、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムキレート(錯体)などが挙げられる。なかでも、チタンアセチルアセトネートやジイソプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタンが好ましい。また、式(1)で表される金属キレートも好ましく用いられる。キレートは、耐熱性向上に非常に効果がある。
Figure 2018012744
式(1)中のR〜Rは、それぞれ独立に炭素数1〜18個のアルキル基が好ましく、それぞれ独立に炭素数1〜10個のアルキル基がより好ましく、それぞれ独立に炭素数1〜8個のアルキル基がさらに好ましい。これらは、高い架橋反応性が得られる点で特に好ましい。炭素数が18個を超えると、反応性が乏しくなり好ましくない。Mは、周期表第4族の中から選ばれる何れかの金属原子であることが好ましく、チタン、ジルコニウム、ハフニウムがより好ましく、チタンまたはジルコニウムが特に好ましい。
Mがチタンの例としては、テトラメトキシドチタン、テトラエトキシドチタン、テトラn−プロポキシドチタン、テトライソプロポキシドチタン、テトラn−ブトキシドチタン、テトライソブトキシドチタン、ジイソプロポキシジn−ブトキシドチタン、ジtert−ブトキシジイソプロポキシドチタン、テトラsec−ブトキシドチタン、テトラtert−ブトキシドチタン、テトラ2−エチルヘキソシドチタン、テトラオクチロキシドチタン、テトライソオクチロキシドチタン、テトラステアリルアルコキドチタンなどが挙げられる。また、Mがジルコニウムの例としては、テトラメトキシドジルコニウム、テトラエトキシドジルコニウム、テトラn−プロポキシドジルコニウム、テトライソプロポキシドジルコニウム、テトラn−ブトキシドジルコニウム、テトライソブトキシドジルコニウム、ジイソプロポキシジn−ブトキシドジルコニウム、ジtert−ブトキシジイソプロポキシドジルコニウム、テトラsec−ブトキシドジルコニウム、テトラtert−ブトキシドジルコニウム、テトラ2−エチルヘキソシドジルコニウム、テトライソオクチロキシドジルコニウム、テトラステアリルアルコキシドジルコニウムなどが挙げられる。なかでも、テトラn−プロポキシドチタン、テトライソプロポキシドチタン、テトラn−ブトキシドチタン、テトライソブトキシドチタン、テトラ2−エチルヘキソシドチタン、テトラオクチロキシドチタン、テトライソオクチロキシドチタン、テトラn−プロポキシドジルコニウム、テトライソプロポキシドジルコニウム、テトラn−ブトキシドジルコニウム、テトライソブトキシドジルコニウム、テトラ2−エチルヘキソシドジルコニウム、テトラオクチロキシドジルコニウム、テトライソオクチロキシドジルコニウムがより好ましい。
式(1)で表される金属キレートは、アセチルアセトンなどを配位子として含まれない金属キレートであるため、臭気が少なく、インキとしての安定性に優れる。これらは、単独または2種類以上混合して用いることができる。
インキ組成物中にキレートの含有量は0.1〜5質量%であることが好ましく、1〜3質量%であることがより好ましい。キレートの含有量が0.1質量%より少ないと、耐熱性の効果が得られない。キレートの含有量が5質量%より大きいと、黄変しやすくなる。
本発明の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物は、有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤としては、前記樹脂を該溶媒中に溶解または分散させるものであればよく、グラビア印刷で通常使用されるものが好ましい。
有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、ノルマルプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールなどのアルコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤およびこれらのエステル化物が挙げられ、エステル化物としては主にアセテート化したものが選ばれ、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。また、バイオマスエタノールやバイオマス酢酸エチルなどのバイオマス由来の溶剤であってもよい。
有機溶剤の含有量は、インキ組成物中に10〜95質量%であることが好ましく、20〜85質量%であることがより好ましい。10質量%より少ないと十分な印刷適性が得られず、95質量%より多いと固形分が少なくなり、濃度が低下してしまう。
さらに、本発明のインキ組成物には、デザイン性、用途、色相などの要求物性や、インキ安定性、印刷適性の向上を目的として、色材、無機充填剤、有機充填剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、ワックス、顔料分散剤、帯電防止剤、離型剤、スリップ剤、可塑剤、粘着付与剤などを含有することもできる。公知慣用のものであればいかなるものも、その印刷適性、インキ組成物の特性を損なわない範囲で、適宜選択できる。また、バイオマス由来であるものが好ましい。
前記色材としては、顔料または染料あるいはその混合物を含有することができる。顔料としては、例えば、酸化チタン、弁柄、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、硫化亜鉛、マイカ、タルク、パール、アルミニウム、カーボンブラックなどの無機顔料、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系などの有機顔料、その他各種蛍光顔料、金属粉顔料、体質顔料などが挙げられる。これらの顔料は、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。染料としては、溶剤に溶解または分散するものが好ましく、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。なかでも、耐久性の観点から、顔料を用いることが好ましい。色材を含有することができるため、カラーバリエーションやデザイン性の面で非常に有用である。
印刷塗膜は、前記インキ組成物を後記する印刷法などによって紙基材層上に作成されるが、インキ組成物中に含まれる有機溶剤は、印刷時の乾燥工程で揮発する。結果として、紙基材層上には、樹脂成分や顔料成分などが固形分として残り、これを本明細書中では印刷塗膜という。このとき、印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が、26〜85質量%であることが好ましい。バイオマス度が大きければ大きいほど、環境負荷低減に効果があり、好ましい。
ここで、バイオマス度(顔料を含まない)とは、紙基材層上に作成した印刷塗膜について、印刷塗膜中の顔料成分の固形分を除いた樹脂固形成分に含まれるバイオマス由来固形分の割合をいい、次の式(2)で表される。
バイオマス度(%)=(バイオマス由来樹脂固形分/樹脂固形分)×100 (2)
前記印刷塗膜の作成は、品質および生産性の高さからグラビア印刷法であることが好ましい。特に多色グラビア印刷機を用いたグラビア印刷法であることがより好ましい。
本発明の積層体は、紙基材層と、紙基材層の一方に、前記印刷塗膜からなる印刷層を有することが好ましい。
前記紙基材層は、コート紙、非コート紙およびそれらにプラスチックフィルム、アルミ箔ならびに蒸着フィルムなどを貼り合わせた紙基材から選ばれる少なくとも1つを含むことが好ましい。紙基材は、熱可塑性樹脂などをドライラミネート、ノンソルベントラミネートや押出ラミネートなどによる方法、接着剤などを介して貼り合せる方法などにより積層したものであってもよく、また、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。また、ヒートシール性を付与した積層体も紙基材として使用できる。ヒートシール性を付与する方法としては、公知のシーラントフィルムの貼り合わせ、押出ラミネート加工による樹脂コーティング、ヒートシール剤やホットメルトの塗工や共押出によるヒートシール性樹脂加工などが挙げられ、これらの方法によってヒートシール性が付与された層をヒートシール層ともいう。紙基材層の厚さは、印刷適性、巻き取り適性などに支障のない範囲内であれば、特に制限はないが、5〜800μmが好ましく、6〜600μmがより好ましい。
積層体の製造方法は、紙基材層と、紙基材層の一方に、印刷塗膜からなる印刷層を作成するグラビア印刷工程を含むことが好ましい。特に、前記グラビア印刷工程が多色グラビア印刷機による印刷工程であることが好ましい。
本発明の積層体は、包装用、食品保存用、農業用、土木用、漁業用、自動車内外装用、船舶用、日用品用、建材内外装用、住設機器用、医療・医療機器用、医薬用、家電品用、家具類用、文具類・事務用品用、販売促進用、商業用、電機電子産業用などに使用できる。
本発明の紙容器は、前記積層体を用いて作成することが好ましい。食品包装用の紙器やトレイ、カップ、皿、ボトル、テトラパック、ゲーブルトップ、ブリック、カートン缶、ケーキ箱などや日用品用などの液体紙容器や保水箱、粉洗剤箱などのボトルや箱の形態として好ましく使用できる。
本発明のラベルは、前記積層体を用いて作成することが好ましい。ガラス瓶、金属缶やプラスチックボトル、別の容器などへの貼着ラベルや胴巻きラベルの形態として好ましく使用できる。
本発明の蓋材は、前記積層体を用いて作成することが好ましい。食品用や日用品用のプラスチック容器、ガラス容器、金属缶、紙缶などの有底筒状の容器と密着することにより密閉容器とする蓋材の形態として好ましく使用できる。容器との密着は、人の手を介して実施してもよいが、自動密封装置などの機械を用いてもよい。これらは、食品の種類、形態や大きさ、数量、密閉する容器、設備、環境などによって、適宜選択すればよく、ヒートシール(熱圧シール)、面シール、粘着剤などでの貼り付けあるいは接着などを使用した方法により行えばよい。また、嵌合などにより紙容器の上部を塞ぐための蓋体などの形態として好ましく使用できる。
本発明の紙袋は、前記積層体を用いて作成することが好ましい。食品用や日用品用の包装袋や手提げ袋などの形態として好ましく使用できる。包装袋の形態としては、二方シール、三方シール、四方シール、ピローシール、スタンディングパウチ、封筒貼り、ガゼット、溶断シールなどの形態として好ましく使用できる。
本発明の紙製品は、前記積層体を用いて作成することが好ましい。食品用としてバーガーラップのような内容物を包む形態のものや日用品用としての包装紙、建材用の化粧紙などの形態として好ましく使用できる。
いずれの形態も、内容物を包装するものとして、環境負荷低減に大いに貢献でき、直接一般消費者の手元に届くため、「環境にやさしい」企業として、環境に配慮し、環境への取組みを積極的に推進していることをアピールできることになる。
前記インキ組成物は、顔料、樹脂、キレート、各種添加剤などを溶剤中に均一に溶解または分散することにより公知の方法で製造できる。溶解または分散は、ディゾルバー、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、ペイントシェーカー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、パールミル、超音波ホモジナイザー、湿式ジェットミル、ニーダー、ホモミキサーなどの各種撹拌機または分散機を使用できる。これらの装置は一種類または二種類以上組み合せて使用してもよい。各組成物中に気泡や粗大粒子が含まれる場合、印刷適性や印刷物品質を低下させるため、公知のろ過機や遠心分離機などを用いて、取り除くことが好ましい。
前記インキ組成物の粘度は、印刷に支障のない範囲であれば、特に制限はない。グラビア印刷やフレキソ印刷で使用される各組成物の製造適性、取扱いなどを考慮すれば、25℃において10〜1,000mPa・sであることが好ましい。この場合、ブルックフィールド型粘度計やコーンプレート型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。
グラビア印刷やフレキソ印刷で使用されるインキ組成物は、そのまま塗工することもできるが、塗工条件、塗工効果に応じ、ザーンカップ#3((株)離合社製)にて、希釈溶剤で希釈することにより所望の粘度に調整して使用できる。この場合の粘度は、25℃において10〜40秒であることが好ましい。
前記希釈溶剤は、前記インキ組成物の粘度を調整して使用できるものであれば、いずれでもよく、有機溶剤が挙げられ、市販のものも使用できる。市販品としては、CN104(ノントルエン系溶剤)(東京インキ(株)製)などが挙げられる。
以下に実施例および比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部は質量部を、%は質量%を表す。
[ワニスの作製]
ワニス1(製造例1)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)20部、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%)8部に、メチルシクロヘキサン43部、イソプロピルアルコール22部、酢酸エチル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス1を作製した。
ワニス2(製造例2)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)15部、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%)10.5部に、シクロヘキサン45部、イソプロピルアルコール22.5部、酢酸−n−プロピル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス2を作製した。
ワニス3(製造例3)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)7部、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%)19.5部に、メチルシクロヘキサン44部、メタノール10部、イソプロピルアルコール12.5部、酢酸エチル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス3を作製した。
ワニス4(製造例4)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)3.5部、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%)22.5部に、メチルシクロヘキサン45部、メタノール10部、イソプロピルアルコール12部、酢酸エチル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス4を作製した。
ワニス5(製造例5)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)7部、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、トール油由来ダイマー酸使用、バイオマス度67%)19.5部に、メチルシクロヘキサン44部、メタノール10部、イソプロピルアルコール12.5部、酢酸エチル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス5を作製した。
ワニス6(製造例6)
ニトロセルロース樹脂(固形分70%、バイオマス度49%)26部に、メチルシクロヘキサン19部、イソプロピルアルコール25部、酢酸エチル30部を仕込み、溶解、混合し、ワニス6を作製した。
ワニス7(製造例7)
バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂(固形分100%、米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%)30部に、メチルシクロヘキサン42部、メタノール10部、イソプロピルアルコール11部、酢酸エチル7部を仕込み、溶解、混合し、ワニス7を作製した。
[インキ組成物の作製]
インキ1(実施例1)
製造例1で作製したワニス1を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ1を作製した。
インキ2(実施例2)
製造例2で作製したワニス2を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ2を作製した。
インキ3(実施例3)
製造例3で作製したワニス3を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ3を作製した。
インキ4(実施例4)
製造例4で作製したワニス4を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ4を作製した。
インキ5(実施例5)
製造例3で作製したワニス3を60部に、黄顔料(ピグメントイエロー14)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ5を作製した。
インキ6(実施例6)
製造例3で作製したワニス3を60部に、藍顔料(ピグメントブルー15:4)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ6を作製した。
インキ7(実施例7)
製造例3で作製したワニス3を60部に、墨顔料(ピグメントブラック7)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ7を作製した。
インキ8(実施例8)
製造例5で作製したワニス5を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ8を作製した。
インキ9(比較例1)
製造例6で作製したワニス6を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ9を作製した。
インキ10(比較例2)
製造例7で作製したワニス7を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル3部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ10を作製した。
インキ11(比較例3)
製造例2で作製したワニス2を60部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、メチルシクロヘキサン10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。メチルシクロヘキサン5部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル6部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ11を作製した。
インキ12(比較例4)
製造例6で作製したワニス6を23部、アクリル樹脂ワニス(固形分45%、バイオマス度0%)37部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部、酢酸エチル10部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。メチルシクロヘキサン3部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル8部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ12を作製した。
インキ13(比較例5)
製造例6で作製したワニス6を12部、ブチラール樹脂(固形分100%、バイオマス度0%)4部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。チタンアセチルアセテート(金属キレート)4部、酢酸エチル21部、イソプロピルアルコール43部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ13を作製した。
インキ14(参考例1)
製造例6で作製したワニス6を50部に、紅顔料(ピグメントレッド48:3)10部、イソプロピルアルコール6部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。メチルシクロヘキサン18部、イソプロピルアルコール3部、酢酸エチル13部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ14を作製した。
[コーティング組成物の作製]
インキ15(実施例9)
製造例3で作製したワニス3を50部に、チタンアセチルアセテート(金属キレート)3部、メチルシクロヘキサン28部、イソプロピルアルコール14部、酢酸エチル5部にて、混合溶液を作製し、前記ミルベースに加えて、混合し、インキ15を作製した。
使用した材料は、次のものである。
ニトロセルロース樹脂:バイオマス度49%、RS1/16 70部とイソプロピルアルコール30部の混合物(TNC社製)、固形分70%
バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂:米糠由来ダイマー酸使用、バイオマス度80%、軟化点107℃、数平均分子量2,500、固形分100%
バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂:トール油由来ダイマー酸使用、バイオマス度67%、軟化点105℃、数平均分子量2,000、固形分100%
アクリル樹脂ワニス:バイオマス度0%、ダイヤナールGR−5679(三菱レイヨン(株)製)、固形分45%
ブチラール樹脂:バイオマス度0%、モビタールB 16H((株)クラレ製)、固形分100%
5色機グラビア印刷機を用いて、150g/mのコート紙(略称:コート紙)に、第一ユニットでインキ1(略称:インキ1)を印刷して、巻き取り、積層体1を作製した。このとき、インキ1はCN104(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈した。これによって、積層体1は、「インキ1/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ2(略称:インキ2)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体2を作製した。このとき、インキ2はCN104にて、希釈した。これによって、積層体2は、「インキ2/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ3(略称:インキ3)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体3を作製した。このとき、インキ3はCN104にて、希釈した。これによって、積層体3は、「インキ3/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ4(略称:インキ4)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体4を作製した。このとき、インキ4はCN104にて、希釈した。これによって、積層体4は、「インキ4/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ8(略称:インキ8)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体5を作製した。このとき、インキ8はCN104にて、希釈した。これによって、積層体5は、「インキ8/コート紙」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、150g/mのコート紙に、第一ユニットでインキ5、第二ユニットでインキ3、第三ユニットでインキ6、第四ユニットでインキ7を印刷して、巻き取り、積層体6を作製した。このとき、インキ5、3、6、7はCN104にて、希釈した。これによって、積層体6は、「インキ7・インキ6・インキ3・インキ5/コート紙」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、60g/mのラベル用コート紙に、第一ユニットでインキ7、第二ユニットでインキ15(略称:インキ15)を印刷して、巻き取り、積層体7を作製した。このとき、インキ7、15はCN104にて、希釈した。これによって、積層体7は、「インキ15/インキ7/コート紙」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、紙/アルミ箔/イージーピールフィルムの積層原紙の紙面に、第一ユニットでインキ7、第二ユニットでインキ15を印刷して、巻き取り、積層体8を作製した。このとき、インキ7、15はCN104にて、希釈した。これによって、積層体8は、「インキ15/インキ7/紙/アルミ箔/イージーピールフィルム」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、60g/mのコート紙に、第一ユニットでインキ6、第二ユニットでインキ7、第三ユニットでインキ15を印刷して、巻き取り、インキ15層と反対面にドライラミネート法により、ウレタン系接着剤(略称:DL)を用いて、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(略称:PET)を貼り合わせて、さらに、PET上にホットメルト接着剤(X40A,東京インキ(株)製、略称:HM)を25g/mとなるように、グラビア塗工して、積層体9を作製した。このとき、インキ6、7、15はCN104にて、希釈した。これによって、積層体9は、「インキ15/インキ7/インキ6/コート紙/DL/PET/HM」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、ポリエチレン押出コートしたラップ紙(略称:PEコート紙)のポリエチレンコートの反対面に、第一ユニットでインキ6、第二ユニットでインキ15を印刷して、巻き取り、積層体10を作製した。このとき、インキ6、15はCN104にて、希釈した。これによって、積層体10は、「インキ15/インキ6/コート紙/PE(コート紙/PEの層はPEコート紙)」の構成の積層体となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚み0.5mmのミルクカートン紙(略称:ミルクカートン紙、ポリエチレン樹脂コート、片面コロナ処理)のコロナ処理面に、第一ユニットでインキ5、第二ユニットでインキ3、第三ユニットでインキ6、第四ユニットでインキ7を印刷して、巻き取り、積層体11を作製した。このとき、インキ5、3、6、7はCN104にて、希釈した。これによって、積層体11は、「インキ7・インキ6・インキ3・インキ5/PE/コート紙/PE(PE/コート紙/PEの層はミルクカートン紙)」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ14(略称:インキ14)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体12を作製した。このとき、インキ14はCN104にて、希釈した。これによって、積層体12は、「インキ14/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ9(略称:インキ9)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体13を作製した。このとき、インキ9はCN104にて、希釈した。これによって、積層体13は、「インキ9/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ10(略称:インキ10)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体14を作製した。このとき、インキ10はCN104にて、希釈した。これによって、積層体14は、「インキ10/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ11(略称:インキ11)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体15を作製した。このとき、インキ11はCN104にて、希釈した。これによって、積層体15は、「インキ11/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ12(略称:インキ12)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体16を作製した。このとき、インキ12はCN104にて、希釈した。これによって、積層体16は、「インキ12/コート紙」の構成の積層体となった。
インキ1をインキ13(略称:インキ13)に変更した以外は積層体1と同じ条件にて、積層体17を作製した。このとき、インキ13はCN104にて、希釈した。これによって、積層体17は、「インキ13/コート紙」の構成の積層体となった。
積層体1〜17について、印刷塗膜のバイオマス度、耐熱性、密着性、耐水性を評価し、表1に結果を示した。
<バイオマス度>
バイオマス度は、下記式(2)にて、計算した。
バイオマス度(%)=(バイオマス由来樹脂固形分/樹脂固形分)×100 (2)
<耐熱性>
得られた各積層体の印刷面について、150℃、2秒間、3kgf/cmの加重にて、ヒートシールしたときに、印刷面の剥がれ具合を目視にて観察し、評価した。印刷面が紙基材面から剥がれないものが、耐熱性が良好と判断した。印刷面の剥がれ具合について、○:まったく剥がれない、△:やや剥がれがみられる(実用上問題ない)、×:剥がれが多い、の3段階で評価した。
<密着性>
得られた各積層体の印刷面の網点濃度100%のベタ部について、粘着テープ(28mm、ニチバン(株)製)を貼付し、引き剥がすことによって、印刷面の粘着テープへの取られ具合を目視にて観察し、評価した。粘着テープへの取られ具合の少ないものが、密着性が良好と判断した。粘着テープへの取られ具合が、○:まったくないもの、△:一部が取られるもの、×:ほとんどが取られるもの、の3段階で評価した。
<耐水性>
得られた各積層体の印刷面の網点濃度100%のベタ部について、水を滴下し、静置し、1時間後に水滴の浸透具合を目視にて観察し、評価した。浸透が少ないものが、耐水性が良好と判断した。水滴の浸透具合について、○:まったく浸透せず、変化がみられないもの、△:やや浸透がみられるもの、×:浸透によりシミとなっているもの、の3段階で評価した。
Figure 2018012744
表1によると、実施例10〜20の積層体は、印刷面の耐熱性、耐水性に優れ、印刷面と紙基材層との密着性も良好であることが明確である。また、従来例である参考例2よりも印刷塗膜のバイオマス度が高く、環境負荷も少ない。さらに、実施例10〜13、15〜20の積層体は、米糠由来のダイマー酸を使用したポリアミド樹脂であるので、フードマイレージの観点からも非常に有効である。一方、比較例6は、ニトロセルロース樹脂のみであるため、耐水性が劣る。比較例7は、バイオマス材料を使用したポリアミド樹脂のみであるため、バイオマス度は高いものの、耐熱性が劣る。比較例8はキレートを含まないものであるため、耐熱性が劣る。比較例9は、引用文献6に類似の例であるニトロセルロースとアクリル樹脂を含有するものであるが、バイオマス度が低く、耐熱性、耐水性が劣る。比較例10は、引用文献19に類似の例であるニトロセルロースと金属キレートと可塑成分としてブチラール樹脂を含有するものであるが、耐水性が劣る。
また、食料品を扱う企業、特に米飯品を扱う流通企業にとっては、米を精米する際に発生し、処分される米糠から、これを材料として米糠由来のダイマー酸を生成して利用するポリアミド樹脂からなる印刷物を作製できることから、環境負荷低減、フードマイレージの低減、地産地消への取り組みについて、アピールできる。さらにグラビア印刷方式にて塗工できることから、食品包装用途に限らず、食品保存用途、農業用途、土木用途、漁業用途、自動車内外装用途、船舶用途、日用品用途、建材内外装用途、住設機器用途、医療・医療機器用途、医薬用途、家電品用途、家具類用途、文具類・事務用品用途、販売促進用途、商業用途、電機電子産業用途および産業資材用途などのさまざまな業態の各種紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、紙製品などに広く適用できる。

Claims (10)

  1. ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂とキレートを含有し、
    該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂の含有量が、インキ組成物中に合計で5〜40質量%であり、
    該ニトロセルロース樹脂とバイオマス由来のポリアミド樹脂との含有割合が1/0.4〜1/9.5である表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物であって、
    紙基材層上に、該表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成した印刷塗膜としたとき、該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることを特徴とする表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物。
  2. 前記キレートが、金属キレートで、かつインキ組成物中に0.1〜5質量%であることを特徴とする請求項1に記載の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物。
  3. 紙基材層上に、請求項1または2に記載の表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物を用いて作成する印刷塗膜であって、
    該印刷塗膜中のバイオマス度(顔料を含まない)が26〜85質量%であることを特徴とする印刷塗膜。
  4. 紙基材層と、紙基材層の一方に、請求項3に記載の印刷塗膜からなる印刷層を有することを特徴とする積層体。
  5. 紙基材層と、紙基材層の一方に、印刷塗膜からなる印刷層を作成するグラビア印刷工程を含む積層体の製造方法。
  6. 請求項4に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙容器。
  7. 請求項4に記載の積層体を用いて作成することを特徴とするラベル。
  8. 請求項4に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする蓋材。
  9. 請求項4に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙袋。
  10. 請求項4に記載の積層体を用いて作成することを特徴とする紙製品。
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