JP7406034B1 - グラビアインキ組成物、塗工物、積層体および蒸気抜け包装袋、蓋材、ラベル - Google Patents

グラビアインキ組成物、塗工物、積層体および蒸気抜け包装袋、蓋材、ラベル Download PDF

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Abstract

【課題】印刷適性が良好で、印刷により自由に蒸気抜け開口部を形成でき、プラスチック基材への高い密着性および耐ブロッキング性が良好な塗工物を作製でき、さらにマイクロ波を照射してもスパークの発生がなく、当該マイクロ波の照射により容易に開口部を形成でき、別途自動蒸通機構を形成する必要のないグラビアインキ組成物を提供する。【解決手段】蒸着アルミニウム顔料(A)と、有機溶剤(B)と、脂肪酸(C)とを含み、前記蒸着アルミニウム顔料(A)のアスペクト比が、100~3000であることを特徴とするグラビアインキ組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、グラビアインキ組成物、塗工物、積層体および蒸気抜け包装袋、蓋材、ラベルに関する。
冷凍食品やチルド食品などを収容する包装体において、当該包装体にこれらの食品などが密封されたまま、電子レンジで加熱調理する場合、食品などから発生する蒸気で内圧が上昇し、これに伴い、包装体が膨張し、破裂するおそれがある。これを防ぐために、従来から加熱調理前に包装体の一部に小さい孔を開けたり、一部を切り取り、開口部を設けて包装袋の破裂を防ぐ方法や、包装体にあらかじめ蒸気抜け用の穴や弁などを設けたり、あるいはヒートシール部に弱剥離部または未接着部を設けたり、さらにヒートシール部分の形状を工夫して、ヒートシール部分の一部を剥離することによって開口部を設ける方法が提案されている。また、マイクロ波の照射によって発熱する導電性材料を用いて、フィルムに透孔を形成したり、シール領域を弱化させることで蒸気抜け口を形成する方法が提案されている。
特許文献1には、基材と、該基材の少なくとも一方に設けられたマイクロ波発熱インキ組成物を含む塗布層を備えるマイクロ波発熱包装フィルムであって、前記マイクロ波発熱インキ組成物が導電性有機化合物と樹脂とを含むマイクロ波発熱包装フィルムが記載されており、マイクロ波の照射により発熱し、容易に開口部を形成できるマイクロ波発熱包装フィルムとしたものであるが、実施例に開示があるようにポリビニルアルコール樹脂と水を含む水性のインキ組成物であるため、膜厚が厚いと印刷工程で乾燥不良のおそれがある。
特許文献2には、複数のシート部材を備えた電子レンジ加熱用包装体であって、一方のシート部材には第1導電性発熱層が形成され、他方のシート部材には第2導電性発熱層が形成され第1・第2導電性発熱層は重ね合わせられており、第1・第2導電性発熱層には、導電性材料を含んだ第1・第2ドットが均等に離間しながら多数形成され、かつ、第2ドットの配列パターンを示す仮想の第2ドット枠が、第1ドットの配列パターンを示す仮想の第1ドット枠に対して回転した状態で配置されている電子レンジ加熱用包装体が記載されており、電子レンジ調理の際に発生するマイクロ波の照射により該発熱層の平面全体が均一に発熱し、容易に開口する導電性発熱層を備えるものであるが、当該導電性発熱層に含まれる導電性材料として、無機導電性材料および有機導電性材料が挙げられている。一方の無機導電性材料については、分散や微粒子化が困難で、沈降するおそれがあるため、印刷工程で支障が発生するおそれがあることに加えて、アルミニウム顔料においては、マイクロ波によりスパークするおそれがある。他方の有機導電性材料については、前記した通り、水性のインキ組成物であることから、同様に印刷工程で乾燥不良となるおそれがある。
また、特許文献3には、基材の少なくとも一方に断熱層を備えてなるマイクロ波発泡積層体であって、前記基材が、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、アルコール系フィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、透明蒸着ポリエステルフィルム、透明蒸着ポリアミドフィルム、アルミ蒸着フィルム、コーティングフィルム、および紙のなかから選ばれる少なくとも1つであり、前記断熱層が、断熱層形成用塗工液を塗布した塗布層であり、前記断熱層形成用塗工液が、前記断熱層形成用塗工液中に熱膨張性マイクロカプセルを1~50質量%と、熱可塑性樹脂を1~25質量%と、溶剤を45~95質量%とを、含むマイクロ波発泡積層体が記載され、印刷などにより自由に断熱部が形成でき、加熱処理や電子レンジなどのマイクロ波で内容物が発熱したときに、発熱時の熱により最表面または中間層が発泡し、優れた断熱性を有するものであるが、マイクロ波による内容物の加熱により熱膨張性マイクロカプセルが発泡するだけで、基材自体に開口部を形成できるほどのダメージを与えるものでない。
特許文献4には、少なくとも、プラスチックフィルム、光沢印刷層及びシーラント層が、この順に外層側から積層されている構成を備えた包装材であって、前記光沢印刷層がバインダー樹脂及び金属鱗片を含み、かつ、前記金属鱗片として、(a)樹脂コートされた金属鱗片、(b)[平均長さ/平均厚み]で定義されるアスペクト比が50以上の金属鱗片及び(c)ノンリーフィングタイプの金属鱗片の群から選ばれる1種以上を含む、電子レンジ用包装材が記載されており、金属光沢による美観を生じさせることができるとともに、ハイレトルト処理後の電子レンジ加熱でのスパークや過熱といった劣化を抑制したものであるが、前記金属鱗片を利用することでスパークが抑制されることと金属光沢を保持するという効果であって、別途自動蒸通機構を形成する必要がある。また、これらの金属鱗片は、凝集や金属鱗片同士の間隔が短くなることを抑制するものであるので、これ自体が電子レンジのマイクロ波には反応しないものである。
特許文献5には、分子量が10000~20000のポリエステルポリオール型ウレタン樹脂と、分子量が70000~80000、軟化点が40~50℃及び水酸基価が1~10であるポリエステルポリオール型ウレタン樹脂とを含有し、さらに蒸着金属膜を粉砕した蒸着金属膜細片を1~40%含有する高輝度印刷インキが記載されており、蒸着に匹敵する輝度感を有し、当該印刷インキを一液型使用で印刷後に優れた凝集力を有するものが提案されている。
特許文献6には、蒸着アルミニウム箔と、熱可塑性樹脂と、チタネート系カップリング剤と、溶剤と、を含み、前記蒸着アルミニウム箔100重量部に対して、前記熱可塑性樹脂の含有量が5重量部以上100重量部以下であり、前記チタネート系カップリング剤の含有量が3重量部以上30重量部以下であり、前記溶剤の含有量が300重量部以上2000重量部以下であるインキが記載されており、金属光沢や鏡面光沢に優れるとともに、基材への密着性が良好なものが提案されている。
特許文献7には、平均厚みが50nm以下の蒸着アルミニウム顔料(A)と、熱可塑性樹脂(B)とを含み、前記熱可塑性樹脂(B)が、酸価が2mgKOH/g以上である酸変性塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(b1)と、ポリウレタン樹脂(b2)とを含み、前記酸変性塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂(b1)と前記ポリウレタン樹脂(b2)が、固形分重量比で、(b1)/(b2)=100/0~5/95であり、蒸着アルミニウム顔料(A)と前記熱可塑性樹脂(B)が、固形分重量比で、(A)/(B)=90/10~10/90である高輝度グラビアインキ組成物が記載されており、輝度が高い印刷物を提供でき、プラスチック基材フィルムへの高い密着性を有するものが提案されている。
しかし、特許文献5~7はどれも、蒸着アルミニウム顔料を使用しているが、金属光沢や輝度感の向上を図ったものであり、併用している熱可塑性樹脂による絶縁効果で、蒸着アルミニウム顔料の導電性を妨げ、マイクロ波での反応が阻害され、発熱しないおそれがある。
特開2017-159912号公報 WO2019/130855号 特開2020-83407号公報 特開2019-51992号公報 特開2007-224243号公報 特開2010-222404号公報 特許6894559号公報
そこで、本発明は、印刷適性が良好で、印刷により自由に蒸気抜け開口部を形成でき、プラスチック基材への高い密着性および耐ブロッキング性が良好な塗工物を作製でき、さらにマイクロ波を照射してもスパークの発生がなく、当該マイクロ波の照射により容易に開口部を形成でき、別途自動蒸通機構を形成する必要のないグラビアインキ組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、蒸着アルミニウム顔料(A)と、有機溶剤(B)と、脂肪酸(C)とを含み、前記蒸着アルミニウム顔料(A)のアスペクト比が、100~3000であることを特徴とするグラビアインキ組成物であることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)蒸着アルミニウム顔料(A)と、有機溶剤(B)と、炭素数が8以上22以下のモノカルボン酸である脂肪酸(C)とを含むマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物であって
前記マイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物中の前記脂肪酸(C)の含有量が、0.01~5質量%であり、
前記蒸着アルミニウム顔料(A)のアスペクト比が、100~3000である
ことを特徴とするマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物、
(2)(1)に記載のマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物が、プラスチック基材の少なくとも一方の面に、インキ層の膜厚が0.01~3μmで積層してなるマイクロ波発熱層を形成することを特徴とする塗工物、
(3)(2)に記載の塗工物のマイクロ波発熱層上またはマイクロ波発熱層の反対面のプラスチック基材上に、ラミネート層または粘着剤層を積層してなることを特徴とする積層体、
(4)(3)に記載の積層体を加工してなる蒸気抜け包装袋、
(5)(3)に記載の積層体を加工してなる蒸気抜け蓋材、
(6)(3)に記載の積層体を加工してなる蒸気抜けラベル、
に関するものである。
本発明によれば、印刷適性が良好で、印刷により自由に蒸気抜け開口部を形成でき、プラスチック基材への高い密着性および耐ブロッキング性が良好な塗工物を作製でき、さらにマイクロ波を照射してもスパークの発生がなく、当該マイクロ波の照射により容易に開口部を形成でき、別途自動蒸通機構を形成する必要のないグラビアインキ組成物を提供できる。
本発明の実施形態の一例としてピロー包装袋状の蒸気抜け包装袋の斜視図である。 本発明の実施形態の一例として蒸気抜け蓋材と、該蓋材を容器に貼りつけた状態の斜視図である。 本発明の実施形態の一例として蒸気抜けラベルと、該ラベルを他の印刷基材やフィルムに貼付け、さらに容器に貼りつけた状態の斜視図である。 本発明の実施形態の一例としてスタンディングパウチ状の蒸気抜け包装袋の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、実施の形態が可能である。
以下の説明において、(メタ)アクリルないし(メタ)アクリレートはそれぞれアクリルおよびメタクリル、アクリレートおよびメタクリレートを意味する。
本発明のグラビアインキ組成物(以下、単に「インキ組成物」ともいう。)は、蒸着アルミニウム顔料(A)と、有機溶剤(B)と、脂肪酸(C)とを含むことが好ましい。
前記蒸着アルミニウム顔料(A)は、平均厚みが50nm以下であることが好ましい。平均厚みが、5~45nmであることがより好ましく、10~40nmであることがさらに好ましい。一般に、蒸着アルミニウム顔料は、鱗片状の形状をしており、厚みと長さにより表され、厚みは、直接的には電子顕微鏡で観察する方法で得られる。ここでいう、平均厚みは、アルミニウム鱗片10点の厚みについて測定し、その平均値とした。平均厚みが50nmを超えると、マイクロ波での反応性が劣るおそれがあり、5nmより小さいと、密着性が劣るおそれがある。
前記蒸着アルミニウム顔料(A)は、平均長さが5μm以上30μm以下であることが好ましい。平均長さが5μm以上25μm以下であることがより好ましく、10μm以上20μm以下であることがさらに好ましい。ここでいう、平均長さは、アルミニウム鱗片10点の最長径の平均値で、光散乱による粒度分布測定装置、あるいは直接的に電子顕微鏡による観察する方法で測定される。なお、本明細書中では、蒸着アルミニウム顔料の平均長さと蒸着アルミニウム顔料のD50平均粒子径を同義とする。
前記蒸着アルミニウム顔料(A)は、アスペクト比が100~3,000であることが好ましい。アスペクト比が150~2,000であることがより好ましく、200~1,000であることがさらに好ましい。アスペクト比がこの範囲内であることにより、マイクロ波によりスパークが発生せず、好ましい。なお、アスペクト比は、[平均長さ/平均厚み]で定義される。
前記蒸着アルミニウム顔料(A)は、アルミニウムまたはその合金をプラスチックフィルム上に真空蒸着して形成される金属薄膜を当該プラスチックフィルム上から剥離し、剥離した金属薄膜を粉砕、攪拌するなどにより得られる。こうすることで、非常に薄膜のアルミニウム鱗片となる。
前記蒸着アルミニウム顔料は、表面処理剤で処理をしてあっても、未処理であってもよい。表面処理剤としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などの有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロースなどのセルロース誘導体が挙げられ、公知慣用の方法で蒸着アルミニウム顔料表面に吸着させる。
前記蒸着アルミニウム顔料(A)は、インキ組成物中に0.5~15質量%の範囲内であることが好ましい。蒸着アルミニウム顔料が、インキ組成物中に1~10質量%の範囲内であることがより好ましく、インキ組成物中に3~8質量%の範囲内であることがさらに好ましい。0.5質量%より少ないと、蒸着アルミニウム顔料同士が接触しづらくなることにより、マイクロ波での反応性が劣るおそれがあり、15質量%を超えると、スパークが発生するおそれがある。
有機溶剤(B)は、通常グラビアインキに使用される溶剤を使用することができる。前記有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、1-ブタノール、2-ブタノール、イソブタノール、tert-ブタノールなどのアルコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec-ブチル、酢酸tert-ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤およびこれらのエステル化物が挙げられ、エステル化物としては主にアセテート化したものが選ばれ、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。なかでも、印刷適性や汎用性の観点から、トルエン、酢酸エチル、酢酸n-プロピル、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチルエチルケトンなどがより好ましい。これらは、一種類または二種類以上混合して用いることができる。
インキ組成物中に、有機溶剤は45~99.49質量%の範囲内であることが好ましい。45質量%より少ないと固形分が多くなり、流動性が悪くなり、インキ製造適性が劣り、99.49質量%を超えると、インキ膜厚が局部的に不均一になり、印刷面上に、不定形の濃淡(泳ぎ現象)が生じたり、粘度が低くなり、顔料が沈降しやすくなるおそれがある。
前記脂肪酸(C)は、炭素数が2以上36以下のモノまたはジカルボン酸であることが好ましく、炭素数が8以上22以下であることがより好ましく、炭素数が16以上18以下であることがさらに好ましい。前記脂肪酸は、飽和脂肪酸であっても、不飽和脂肪酸であってもよく、直鎖、分岐鎖どちらでもよい。
炭素数が2以上36以下のモノカルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプチル酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸、エレオステアリン酸、エライジン酸、ステアリドン酸、アラキジン酸、ミード酸、アラキドン酸、パウリン酸、エイコサペンタエン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リグノセリン酸、ネルボン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸などが挙げられる。
炭素数が2以上36以下のジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、オキソコハク酸、メチルマロン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、グルタル酸、イタコン酸、メサコン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、アジピン酸、2,2-ジメチルコハク酸、2,3-ジメチルコハク酸、ピメリン酸、スベリン酸、テトラメチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、ノナデカン二酸、オクテニル無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、エイコサン二酸、ダイマー酸などが挙げられる。
また、乾性油脂肪酸、半乾性油脂肪酸、不乾性油脂肪酸であってもよい。例えば、魚油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、亜麻仁油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、ケシ油脂肪酸、エノ油脂肪酸、麻実油脂肪酸、ブドウ核油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、クルミ油脂肪酸、ゴム種油脂肪酸、ハイジエン酸脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、水添ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸などが挙げられる。
なかでも、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ダイマー酸がより好ましい。
前記脂肪酸(C)は、インキ組成物中に0.01~5質量%の範囲内であることが好ましい。脂肪酸が、インキ組成物中に0.05~3質量%の範囲内であることがより好ましく、インキ組成物中に0.1~2質量%の範囲内であることがさらに好ましい。0.01質量%より少ないと、蒸着アルミニウム顔料同士が接触しづらくなることにより、マイクロ波での反応性が劣るおそれがあり、5質量%を超えると、蒸着アルミニウム顔料が酸化することにより絶縁体となり、マイクロ波での反応性が劣るおそれがある。
本発明のグラビアインキ組成物には、色材、樹脂、無機充填剤、有機充填剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、ワックス、顔料分散剤、帯電防止剤、スリップ剤、可塑剤、粘着付与剤、イソシアネート系硬化剤、シランカップリング剤などを含有することもできる。公知慣用のものであればいかなるものも、インキ組成物としての特性を損なわない範囲で、適宜選択できる。
前記色材としては、顔料または染料あるいはその混合物を含有することができる。
顔料としては、例えば、二酸化チタン、弁柄、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、硫化亜鉛、マイカ、タルク、パールなどの無機顔料、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系、カーボンブラックなどの有機顔料、その他各種蛍光顔料、金属粉顔料、体質顔料などが挙げられる。これらの顔料は、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。染料としては、溶剤に溶解または分散するものが好ましく、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。なかでも、耐久性の観点から、顔料を用いることが好ましい。
前記樹脂としては、公知慣用のものであればいかなるものも、インキ組成物としての特性を損なわない範囲で、適宜選択できるが、熱可塑性樹脂がより好ましい。熱可塑性樹脂としては、ウレタン樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化オレフィン樹脂、アルキッド樹脂、セルロース系樹脂(硝化綿、セルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレートなど)、酢酸ビニル樹脂、ロジン系樹脂(ロジン、硬化ロジン、重合ロジン、ロジンエステル、ロジン変性マレイン酸樹脂など)、ケトン樹脂、ポリブチラール樹脂、環化ゴム系樹脂、塩化ゴム系樹脂、石油樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ乳酸樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、一種類または二種類以上混合して用いることができる。
市販品としては、TPHメジウム、VESTAメジウム、LRC-NTメジウム、KCNTメジウム、PULPTECCメジウム、LAMITECCメジウム、LG-FKメジウム、SYNA-Sメジウム、LAMREKメジウム(以上、東京インキ(株)製)などを用いることができる。
前記ブロッキング防止剤としては、有機微粒子や無機微粒子を含有することができる。
前記有機微粒子は、アクリル系樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子、スチレン-アクリル系樹脂粒子、ポリカーボネート系樹脂粒子、ウレタン系樹脂ビーズ、エポキシ系樹脂ビーズ、ポリエステル系樹脂ビーズおよびポリエステルウレタン系樹脂ビーズのなかから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。なかでも、アクリル系樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂粒子がより好ましい。これらは、一種類または二種類以上混合して用いることができる。
前記無機微粒子は、二酸化ケイ素粒子、二酸化チタン粒子、硫酸バリウム粒子、炭酸カルシウム粒子、マイカおよびタルクのなかから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。なかでも、二酸化ケイ素粒子、二酸化チタン粒子がより好ましい。これらは、一種類または二種類以上混合して用いることができる。
前記ワックスとしては、合成ワックスや天然ワックスを含有することができる。例えば、ポリオレフィンワックス、脂肪酸アマイドワックス、ポリパラフィンワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、EVAワックス、EAAワックスなどが挙げられる。これらは、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。
前記イソシアネート系硬化剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、4,4’-ジシクロヘキシルジイソシアネート、ペンタン-1,5-ジイソシアネート(スタビオPDI)などの脂肪族ジイソシアネートおよびこれらのトリメチロールプロパン三量体、イソシアヌレート体、ビュレット体、アロファネート体などの変性体などが利用でき、LG硬化剤C(東京インキ(株)製)などが挙げられる。これらは、一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。
前記シランカップリング剤としては、有機官能基を有することが好ましく、有機官能基としては、エポキシ基、アミノ基、ビニル基、(メタ)アクリル基、イソシアネート基、スチリル基、ウレイド基、イソシアヌレート基、メルカプト基などが挙げられる。これらは、一種類または二種類以上混合して用いることができる。
本発明の塗工物は、前記グラビアインキ組成物が、プラスチック基材の少なくとも一方の面に、インキ層の膜厚が0.01~3μmで積層してなるマイクロ波発熱層を形成することが好ましい。インキ層の膜厚は、0.02~1.5μmであることがより好ましい。0.01μmより薄いと、蒸着アルミニウム顔料同士が接触しづらくなることにより、マイクロ波での反応性が劣るおそれがあり、3μmより厚いと、密着性が劣る。
前記プラスチック基材は、プラスチックフィルムまたはシートならびにこれらの積層体から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-ビニルアセテートなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン-ビニルアルコール、ポリビニルアルコールなどのアルコール系フィルム、ポリアミドフィルムまたはバリア層を中間に配したバリア性ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、PETフィルムまたはポリアミドフィルムにアルミナやシリカなどの蒸着層を設けた透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂などをコートした各種コーティングフィルム、PETとナイロンの共押出フィルム、ポリ乳酸フィルムなどが挙げられる。これらは延伸、未延伸のどちらでもよく、一種類または二種類以上を積層していてもよい。機械的強度や寸法安定性などを考慮して、適切なものが選択できる。また、印刷面にはアンカーコート層やラミネート層の密着性を向上させるため、コロナ処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理、コート処理などを施すか、あらかじめ施されたものが選択できる。なかでも、PETフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、コーティングフィルム、透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、共押出フィルムなどが好ましい。プラスチック基材フィルムの厚さは、印刷適性、巻き取り適性などに支障のない範囲内であれば、特に制限はないが、5~300μmが好ましく、6~250μmがより好ましい。
前記マイクロ波発熱層は、プラスチック基材の少なくとも一方の面に、インキ層を積層してなることが好ましい。前記マイクロ波発熱層は、グラビア印刷法により塗工されて形成されることが好ましい。特に、多色グラビア印刷機を用いたグラビア印刷法により塗工されて形成されることがより好ましい。前記マイクロ波発熱層は、グラビアインキ組成物を積層してなるインキ層単独でもよいが、当該インキ層と他のグラビアインキ組成物を積層してなる他のインキ層を含んでもよい。さらに、グラビア印刷法による塗工されて形成されるため、全ベタ印刷だけでなく、階調印刷や部分印刷も可能である。これらのインキ層は、最終的な包装態様によっては、これら印刷層を形成するための印刷基材の配置位置が変わることもあり、これらインキ層と他のインキ層の形成順が変わることもある。すなわち、例えば、プラスチック基材/インキ層/他のインキ層のようにマイクロ波発熱層を形成した後、ドライラミネートなどで他の基材を積層(プラスチック基材/インキ層/他のインキ層/DL/他の基材)する構成としてもよいし、プラスチック基材/他のインキ層/インキ層(あるいはインキ層/他のインキ層など複数積層)のようにインキ層を形成した後、ドライラミネートなどで他の基材を積層(プラスチック基材/他のインキ層/インキ層/(他のインキ層など/)DL/他の基材)する構成としてもよい。また、反転機構を有する印刷機を使用することにより、多種の他のインキ層を有する構成の塗工物を得ることができる。例えば、プラスチック基材/インキ層/他のインキ層のようにマイクロ波発熱層を形成した後、反転し、他のインキ層を形成した後、ドライラミネートなどで他の基材を積層(他の基材/DL/他のインキ層/プラスチック基材/インキ層/他のインキ層/DL/他の基材)する構成としてもよい。また、プラスチック基材とインキ層との間にアンカー層を含んでもよい。すなわち、例えば、プラスチック基材/アンカー層/インキ層を積層する構成でもよく、プラスチック基材/アンカー層/インキ層/他のインキ層を積層する構成でもよい。
本発明の塗工物は、前記マイクロ波発熱層の他に、剛性、腰、ガスバリア性、保香性、防湿性、耐ピンホール性、デッドホール性、遮光性、直線カット性などの性能を付与または強化するための中間層を積層してもよい。なお、中間層を設ける場合、必ずしもプラスチック基材にマイクロ波発熱層を施す必要はなく、中間層にマイクロ波発熱層を設けてもよい。
前記中間層としては、プラスチックフィルム、シートならびにこれらの積層体などが挙げられる。プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-ビニルアセテートなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン-ビニルアルコール、ポリビニルアルコールなどのアルコール系フィルム、ポリアミドフィルムまたはバリア層を中間に配したバリア性ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、PETフィルムまたはポリアミドフィルムにアルミナやシリカなどの蒸着層を設けた透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂などをコートした各種コーティングフィルム、PETとナイロンの共押出フィルム、ポリ乳酸フィルムなどが挙げられる。これらは延伸、未延伸のどちらでもよく、一種類または二種類以上を積層していてもよい。機械的強度や寸法安定性などを考慮して、適切なものが選択できる。貼り合わせ面には密着性を向上させるため、コロナ処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理、コート処理などを施すか、あらかじめ施されたものが選択できる。処理は両面処理が好ましい。
中間層としては、印刷適性、巻き取り適性などに支障のない範囲内であればよく、5~300μmの厚みが好ましく、6~250μmの厚みがより好ましい。
本発明の積層体は、塗工物のマイクロ波発熱層上またはマイクロ波発熱層の反対面のプラスチック基材上に、ラミネート層または粘着剤層を積層することが好ましい。前記ラミネート層は、ドライラミネート法、ノンソルベントラミネート法、ウェットラミネート法)、熱による貼り合わせ(熱ラミネート法)、押出ラミネート法による樹脂コーティング(押出ラミネート法、共押出ラミネート法、PEサンドイッチラミネート法)、やコート剤を塗布した皮膜などで形成した層であることが好ましい。
また、前記マイクロ発熱層の反対面のプラスチック基材上に、接着剤層や粘着剤層を設けてもよい。
また、前記ラミネート層は、シーラント層またはシール層であってもよい。前記シーラント層は、例えば、ヒートシール性を付与した積層体や公知のシーラントフィルムの貼り合わせ、押出ラミネート法による樹脂コーティングなどによる層が挙げられ、前記シール層は、例えば、ヒートシール剤やホットメルト剤の塗工などにより形成される層が挙げられる。また、前記粘着剤層は、例えば、接着剤や粘着剤の塗工などにより形成される層が挙げられる。
前記シーラント層としては、シール強度が十分確保できるものであれば、貼り合わせ方法はプラスチック基材、用途、構成などに応じて適宜選択される。例えば、前記プラスチック基材上のマイクロ波発熱層に接着剤を介した公知のシーラントフィルムとの貼り合わせ(ドライラミネート法、ノンソルベントラミネート法、ウェットラミネート法)、熱による貼り合わせ(熱ラミネート法)、押出ラミネート加工による樹脂コーティング(押出ラミネート法、共押出ラミネート法、PEサンドイッチラミネート法)などが好ましく使用できる。これらの方法を一種類もしくは組み合わせて積層体を製造することができる。
シーラント層の厚みは、特に制限はないが、シーラントフィルムでは2~200μm、押出ラミネート法による樹脂コーティングでは1~100μmの厚みであることが好ましい。
前記シーラントフィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-ビニルアセテート、これらの共重合体などのポリオレフィンフィルムやその共押フィルムおよび着色フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、エチレン-ビニルアルコール樹脂フィルムなどが挙げられ、延伸していても、未延伸のどちらでもよく、一種類または二種類以上を積層していてもよい。
前記ドライラミネート法、ノンソルベントラミネート法、ウェットラミネート法、押出ラミネート法などに接着剤を使用する場合は市販のものでよく、例えば、2液型もしくは1液型ウレタン系樹脂接着剤、アクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、水系ウレタン系、イソシアネート系、有機チタン系、デンプン系の水溶性接着剤や酢酸ビニルエマルジョンのような水性接着剤などが挙げられる。シーラント層を形成するための接着剤の塗布方法としては、公知の塗布法を用いることができ、例えば、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター、ワイヤーバーコーター、ダイコーター、ディップコーターなどを用いることができる。接着剤の厚みは特に制限はないが、0.001~10μm程度の範囲が好ましく、0.01~5μmの範囲が特に好ましい。
前記押出ラミネート法による樹脂コーティングに使用できる樹脂としては、LDPE、LLDPE、HDPEなどのポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンやポリプロピレンをマレイン酸やフマル酸などで変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの樹脂は、一種類または二種類以上を用いてもよい。
前記シール層としては、シール強度が十分確保できるものであれば、形成方法はプラスチック基材、用途、構成などに応じて適宜選択される。例えば、ヒートシール剤やホットメルトの塗工などが好ましく使用できる。これらの方法を一種類もしくは組み合わせて積層体を製造することができる。シール層の厚みは、特に制限はないが、ホットメルト接着剤の塗工では1~50μm、ヒートシール剤の塗工では0.01~30μmの厚みであることが好ましい。
ヒートシール剤の樹脂の例としては、例えば、塩化ビニリデン、セラック類、ロジン類、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、硝化綿、酢酸セルロース、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ケトン樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化エチレンビニルアセテート樹脂、エチレンビニルアセテート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン-ビニルアルコール樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、カゼイン、アルキッド樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらは一種類または二種類以上組み合わせて使用してもよい。これらの樹脂を溶剤に溶解したタイプ、あるいはアクリル系エマルジョン、ウレタン系エマルジョン、エチレン-ビニルアルコール系エマルジョン、ポリエチレン系エマルジョン、ポリプロピレン系エマルジョン、エチレンビニルアセテート系エマルジョンなど水中に分散させたものが挙げられる。
本発明の塗工物は、包装用途、食品保存用途、レトルト用途、電子レンジ用途、農業用途、土木用途、漁業用途、自動車内外装用途、船舶用途、日用品用途、建材内外装用途、住設機器用途、医療・医療機器用途、医薬用途、家電品用途、家具類用途、文具類・事務用品用途、販売促進用途、商業用途、電機電子産業用途および産業資材用途などに供されることが好ましい。なかでも、包装用途に供されることがより好ましい。
本発明の塗工物の製造方法は、プラスチック基材を準備する工程と、該プラスチック基材の少なくとも一方に、前記グラビアインキ組成物を0.01~3μmの膜厚で印刷してなる印刷層を作成するグラビア印刷工程と、を含むことが好ましい。前記印刷層の膜厚は、0.02~1.5μmであることがより好ましい。蒸着アルミニウム顔料同士が接触がしづらくなることにより、マイクロ波での反応性が劣るおそれがあり、3μmより厚いと、密着性が劣る。
前記塗工物の製造方法は、前記グラビアインキ組成物を印刷してなる印刷層単独でもよいが、当該印刷層と他のグラビアインキ組成物を印刷してなる他の印刷層を作成するグラビア印刷工程を含んでもよく、多色グラビア印刷機を用いたグラビア印刷工程により作成されることがより好ましい。さらに、反転機構を有するグラビア印刷機を用いてもよい。
前記塗工層の他に、剛性、腰、ガスバリア性、保香性、防湿性、耐ピンホール性、デッドホール性、遮光性、直線カット性などの性能を付与または強化するための中間層を形成する工程を含んでもよい。ただし、ガスバリア性を付与するためのガスバリア層については、マイクロ波発熱層よりも被吸着物質の発生源側に設けないように形成する工程であることが好ましい。
本発明の積層体の製造方法は、前記塗工物の製造方法によるグラビア印刷工程の後に、マイクロ波発熱層上またはマイクロ波発熱層の反対面のプラスチック基材上に、ラミネート層または粘着剤層を作成するラミネート工程または塗工工程と、を含むことが好ましく、前記ラミネート工程が、ドライラミネート工程、ノンソルベントラミネート工程、熱ラミネート工程、押出ラミネート工程、共押出ラミネート工程、およびPEサンドイッチラミネート工程のうち少なくとも一つのラミネート層を形成するラミネート工程であることが好ましい。
また、前記ラミネート工程がシーラント層を形成するラミネート工程または前記塗工工程がシール層を形成する塗工工程であってもよい。または、前記塗工工程が粘着剤層を形成する塗工工程であってもよい。
前記シーラント層を形成するラミネート工程は、例えば、ヒートシール性を付与した積層体や公知のシーラントフィルムの貼り合わせ、押出ラミネート加工による樹脂コーティングなどによる工程が挙げられ、前記シール層を形成する塗工工程は、ヒートシール剤やホットメルト剤の塗工などによる工程であってもよい。また、前記粘着剤層を形成する塗工工程は、接着剤や粘着剤の塗工などによる工程であってもよい。
本発明の蒸気抜け包装袋は、前記積層体を加工してなるものであることが好ましい。
前記蒸気抜け包装袋としては、二方シール、三方シール、四方シール、ピローシール、スタンディングパウチ、封筒貼り、ガゼット、溶断シールなどの周知の形態のいずれでもよい。
本発明の蒸気抜け蓋材は、前記積層体を加工してなるものであることが好ましい。蒸気抜け蓋材の形態としては、カバー、蓋、キャップなど周知の形態のいずれでもよい。
さらに、容器と密着することにより密閉容器となることが好ましい。容器との密着は、人の手を介して実施してもよいが、自動密封装置などの機械を用いてもよい。これらは、食品の種類、形態や大きさ、数量、密閉する容器、設備、環境などによって、適宜選択すればよく、ヒートシール(熱圧シール)、面シール、粘着剤などでの貼り付けあるいは接着などを使用した方法により行えばよい。
前記容器は、有底筒状の容器であることがさらに好ましい。この場合、蓋材が有底筒状の容器の開口部を覆い、密閉されていることが好ましく、ヒートシールによる密閉であることがさらに好ましい。
前記容器に用いられる樹脂は、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリルなどの熱可塑性樹脂などが挙げられる。
本発明の蒸気抜けラベルは、前記積層体を加工してなるものであることが好ましい。
さらに、塗工層を形成した他方の面のプラスチック基材や他の基材上に粘着層や接着層を形成し、さらに離型層を形成することにより蒸気抜けラベルとすることもできる。粘着層や接着層はゴム系粘着材料やアクリル樹脂系接着材料などプラスチック基材や他の基材と離型層に密着し、かつ離型層が容易に剥離することができるものであればいずれでもよい。離型層はポリエチレンフィルムやポリエステルフィルムあるいは紙(離型紙)などいずれでもよい。
蒸気抜け包装袋、蒸気抜け蓋材および蒸気抜けラベル(これらを総称して、以下「蒸気抜け包装体」という)は、前記積層体を加工してなるものであるが、当該加工には、ミシン目やスリットなどの加工も含んでもよい。
前記グラビアインキ組成物は、蒸着アルミニウム顔料、脂肪酸、各種添加剤などを有機溶剤中に均一に溶解または分散することにより公知の方法で製造できる。溶解または分散は、ディゾルバー、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、ペイントシェーカー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、パールミル、超音波ホモジナイザー、湿式ジェットミル、ニーダー、ホモミキサーなどの各種撹拌機または分散機を使用できる。これらの装置は一種類または二種類以上組み合せて使用してもよい。インキ組成物中に気泡や粗大粒子が含まれる場合、印刷適性や印刷物品質を低下させるため、公知のろ過機や遠心分離機などを用いて、取り除くことが好ましい。
前記グラビアインキ組成物の粘度は、印刷に支障のない範囲であれば、特に制限はない。グラビア印刷で使用されるインキの製造適性、取扱いなどを考慮すれば、25℃において10~1,000mPa・sであることが好ましい。10mPa・sより小さいと、粘度が低すぎて、顔料が沈降しやすい傾向になり、1,000mPa・sより大きいと、流動性が悪く、インキ製造時に支障が出たり、容器への充填が困難となる。この場合、ブルックフィールド型粘度計やコーンプレート型粘度計、B型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。
前記グラビアインキ組成物は、グラビア印刷で使用されることが好ましく、そのまま塗工することもできるが、塗工条件、塗工効果に応じ、ザーンカップ#3((株)離合社製)にて、希釈溶剤で希釈することにより所望の粘度に調整して使用できる。この場合の粘度は、25℃において10~40秒であることが好ましい。10秒より小さいと、泳ぎやすく、40秒より大きいと印刷時の転移性が悪くなる。
前記希釈溶剤は、前記インキ組成物の粘度を調整して使用できる有機溶剤であれば、いずれでもよく、市販のものも使用でき、特に制限はない。市販品としては、WA735溶剤(アルコール系溶剤)、TA52溶剤(アルコール系溶剤)、TS32溶剤(エステル系溶剤)、PU533溶剤(含トルエン系溶剤)、PU515溶剤(ノントルエン系溶剤)、SL9155溶剤(ノントルエン系溶剤)、CN104溶剤(ノントルエン系溶剤)、AC372溶剤(ノントルエン系溶剤)、PP575溶剤(含トルエン系溶剤)、SL9164溶剤(ノンケトン系溶剤)、SL9170溶剤(ノンケトン系溶剤)(以上、いずれも東京インキ(株)製)などが挙げられる。
本発明の蒸気抜け包装袋、蒸気抜け蓋材および蒸気抜けラベルについて、その例を挙げて説明するが、これらに限定されるものではない。
図1は、本発明の蒸気抜け包装袋1の例で、底シール部10aと背シール部10bを有するピロー包装袋状の蒸気抜け包装袋の斜視図である(a)。底シール部10aと背シール部10bの両方にかかるように塗布層4を備えた例である。この場合、塗布層4は1箇所であるが、複数箇所あってもよく、底シール部10aまたは背シール部10bのどちらか一方にかかる位置であってもよく、一部がかかる位置でもよい。また底シール部10aおよび背シール部10bのどちらにもかからない任意の位置に備えてもよい(b)。ピロー包装袋状の例を示したが、三方シールなど他のシール包装袋状の形態でもよい。
図2は、本発明の蒸気抜け蓋材2の例で、塗布層4を備えた蒸気抜け蓋材2と容器5とをシール部10で密封した状態の包装容器の斜視図である(a)。シール部10にかかるように塗布層4を備えた例である。またシール部10にかからない任意の位置に備えてもよい(b)。
図3は、本発明の蒸気抜けラベル3の例で、塗布層4を基材の一方面に備えた蒸気抜けラベル3を他の印刷基材6に貼り付け、さらに該印刷基材6を開口した容器5にシール部10で貼りつけた包装容器の斜視図である。図3(a)は、蒸気抜けラベル3を他の印刷基材6に貼り付ける前および上部が開口した容器5に蒸気抜けラベル3を貼り付けた該印刷基材6を貼り付ける前の状態を示す例である。図3(b)は、容器5の上部開口部に蒸気抜けラベル3を貼り付けた該印刷基材6を覆い被せ、容器5に貼りつけた状態を示した例である。蒸気抜けラベル3の塗布層4は、表面側に備えても、内面側に備えたものであってもよい。蒸気抜けラベル3の貼りつけ位置は、1箇所であっても、複数箇所であってもよい。また、シール部10にかかる任意の位置に備えてもよい。
図4は、本発明の蒸気抜け包装袋1の例で、底シール部10a、横シール部10cおよび上シール部10dを有するスタンディングパウチ状の蒸気抜け包装袋1の正面図である。(a)は、塗布層4をヒートシール部に1箇所備えた例である。塗布層4は1箇所であるが、複数箇所であってもよい。また、横シール部10cに備えた例であるが、その位置はこれに限るものではなく、上シール部10dであってもよく、これら一部にかかる位置でもよい。(b)は、塗布層4をシール部10にかからない部分に備えた例である。この場合も、塗布層4は1箇所であっても、複数箇所であってもよい。
以下に実施例および比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部は質量部を、%は質量%を表す。
[蒸着アルミニウム顔料A~Fの作製]
ニトロセルロースを、酢酸エチル/イソプロピルアルコール=6/4の混合溶剤に溶解して6%ニトロセルロール溶液とし、該溶液を、スタイラス130度の70L/cm彫刻ヘリオコンプレスト版で、ポリエステルフィルム上に塗布して、剥離層を形成した。該剥離層上に0.05μmの膜厚になるようにアルミニウムを蒸着し、巻き取って、蒸着フィルムを得た。前記蒸着フィルムを、アセトンで溶解させて、ポリエステルフィルムからアルミニウム蒸着膜を剥離した。剥離アルミニウム蒸着膜を遠心分離機により、アセトンとニトロセルロースを取り除いて、蒸着アルミニウム顔料Aを得た。蒸着アルミニウム顔料Aの平均厚みは50nm、D50平均粒子径は5μm、アスペクト比は100であった。
同様に、平均厚み20nm、D50平均粒子径10μm、アスペクト比500の蒸着アルミニウム顔料B、平均厚み2nm、D50平均粒子径6μm、アスペクト比3,000の蒸着アルミニウム顔料C、平均厚み4nm、D50平均粒子径14μm、アスペクト比3,500の蒸着アルミニウム顔料D、平均厚み40nm、D50平均粒子径14μm、アスペクト比350の蒸着アルミニウム顔料E、平均厚み15nm、D50平均粒子径15μm、アスペクト比1,000の蒸着アルミニウム顔料Fを作製した。
なお、平均厚みは、得られた蒸着アルミニウム顔料A10点について、電子顕微鏡で観察し、厚みを測定し、その平均値とした。D50平均粒子径は、得られた蒸着アルミニウム顔料A10点について、電子顕微鏡で観察し、最長径を測定し、その平均値とした。
[金属鱗片Aの作製]
基体粒子としてペースト状のアルミニウム粒子(商品名:「6340NS」、中位粒子径(平均粒径):12μm、ミネラルスピリット、東洋アルミニウム(株)製)をミネラルスピリットで洗浄し、つづいて濾過した。
セパラブルフラスコに、このペースト428.6g(不揮発成分は300g)を入れ、ミネラルスピリット1400gを添加した後、攪拌し、スラリーとした。攪拌を継続しながら、系内を窒素雰囲気下とした後、80℃まで昇温した。この条件を維持したまま、引き続いて、金属鱗片の表面をコートする樹脂成分となる、アクリル酸1.5g、トリメチロールプロパントリアクリレート14.40g、トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート13.50g、1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルメタクリレート0.30g、2-[2’-ヒドロキシ-5’-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール0.30g、アゾビスイソブチロニトリル1.67gを含む硬化性樹脂組成物を上記のスラリーに添加した。
そのまま、8時間攪拌を継続し、ラジカル重合反応を行なった。その後、このスラリーを35℃以下に冷却し、反応を終了させ、さらにこれを濾過し、ミネラルスピリットで洗浄することにより、アルミニウム鱗片の表面に上記硬化性樹脂組成物の硬化物がコートされてなる金属鱗片Aを含む組成物を得た。該組成物中の樹脂コートされた金属鱗片Aの含有割合は55質量%であった。
[金属鱗片Bの作製]
アトマイズ法で製造された原料アルミニウム粉100g、オレイン酸3g、ミネラルスピリット500mLを原料として、これを3.2φのベアリングボール5kgと共に、ボールミル内に仕込み粉砕を行い、スラリーを得た。
粉砕終了後、スラリーを37μmの篩にかけて粗粒子を取り除いた後、フィルタープレスにより余分の溶剤を除去して固形分90% のケーキを得た。
得られたケーキを縦型ミキサー内に移し、ミネラルスピリットを加え、15分撹拌し、ノンリーフィングタイプの金属鱗片Bを含む組成物を得た。該組成物中の金属鱗片Bの含有割合は85質量%であった。該組成物に含まれる金属鱗片Bの平均厚みは0.2μm、平均長さは15μm、アスペクト比は75であった。
[アルミニウム薄膜細片スラリーの作製]
ニトロセルロースを、酢酸エチル/イソプロピルアルコール=6/4の混合溶剤に溶解して6%ニトロセルロール溶液とし、該溶液を、スタイラス130度の70L/cm彫刻ヘリオコンプレスト版で、ポリエステルフィルム上に塗布して、剥離層を形成した。該剥離層上に0.04μmの膜厚になるようにアルミニウムを蒸着し、城着膜面に、剥離層と使用したものと同じニトロセルロース溶液を、剥離層の場合と同じ条件で塗布し、トップコート層を形成し、蒸着フィルムを作成した。該蒸着フィルムを、酢酸エチル/イソプロピルアルコール=6/4の混合溶剤中に浸漬して、ポリエステルフィルムからアルミニウム蒸着膜を剥離した後、150μm以下になるように撹拌機で、アルミニウム蒸着膜を粉砕し、アルミニウム薄膜細片を調製した。
さらに、該アルミニウム薄膜細片10部、酢酸エチル35部、メチルエチルケトン30部、イソプロピアルコール30部を混合し、攪拌しながら、次の組成のニトロセルロース溶液5部を加えて、混合物を作成した。
ニトロセルロース 25%
酢酸エチル/イソプロピルアルコール=6/4混合溶剤 75%
上記混合物を、35℃以下に保温しながら、ターボミキサーにて、アルミニウム薄膜細片が10~15μmになるまで、攪拌し、アルミニウム薄膜細片スラリーを作製した。
使用した材料は以下のものとした。
C16飽和脂肪酸:パルミチン酸98、ミヨシ油脂(株)製
C18不飽和脂肪酸:Oleic Acid、東京化成工業(株)製
C22不飽和脂肪酸:エルカ酸、日油(株)製
LG-FK RメジウムA:ウレタン樹脂、固形分30%、東京インキ(株)製
セルロースアセテートプロピオネート:CAP-482-20、固形分100%、イーストマンケミカル社製
塩酢ビ樹脂:ソルバインC、固形分100%、日信化学工業(株)
KR-TT:チタネート系カップリング剤、味の素(株)製
[グラビアインキ組成物の作製]
インキ1(実施例1)
蒸着アルミニウム顔料A5部、C16飽和脂肪酸0.02部、酢酸n-プロピル94.98部をビーカーに仕込み、600rpmで30分攪拌させて、実施例1のインキ1を100部作製した。同様に、表1および表2の配合に従い、実施例2~12、比較例1~9の各インキを作製した。
[発熱インキ組成物の作製]
発熱インキ1(比較例10)
ポリビニルアルコール系メジウム(固形分4%、東京インキ(株)製)10部、ポリアニリン溶液(固形分0.8%、出光興産(株)製)50部、イソプロピルアルコール10部、水30部をビーカーに仕込み、600rpmで30分攪拌させて、発熱インキ1を100部作製した。
Figure 0007406034000002
Figure 0007406034000003
[塗工物の作製]
グラビア校正機GRAVO-PROOF(品番:CM-W、(株)日商グラビア製)にスタイラス130度の70L彫刻ヘリオ版を取り付け、インキ1を希釈溶剤TS32溶剤(エステル系溶剤、東京インキ(株)製)にて、ザーンカップNo.3で粘度17秒に調整した後、厚み12μmのPETフィルム(E-5102、略称:PET、東洋紡(株)製)に、膜厚0.9μmで印刷し、塗工物1を作製した。同様に、表3および表4の通り、インキと膜厚を変更し、それぞれ塗工物6~15、22、および41~50を得た。
さらに、プラスチック基材を、厚み12μmの透明蒸着PETフィルムのバリアロックス1011SBR2(略称:透明蒸着PET、東レフィルム加工(株)製)に代えて、インキ2を膜厚1.2μmで印刷し、塗工物2を作製した。同様に、表3の通り、インキと膜厚を変更し、塗工物21を得た。
さらに、プラスチック基材を、厚み20μmの延伸ポリプロピレンフィルムのパイレンP-2161(略称:OPP、東洋紡(株)製)に代えて、インキ3を膜厚1.2μmで印刷し、塗工物3を作製した。同様に、表3の通り、インキと膜厚を変更し、塗工物18を得た。
さらに、プラスチック基材を、厚み15μmのナイロンフィルムのボニールRX(略称:ナイロン、興人フィルム&ケミカルズ(株)製)に代えて、インキ4を膜厚1.0μmで印刷し、塗工物4を作製した。同様に、表3の通り、インキと膜厚を変更し、塗工物17および19を得た。
さらに、プラスチック基材を、厚み15μmのバリアナイロンフィルムのボニールSPY(略称:バリアナイロン、興人フィルム&ケミカルズ(株)製)に代えて、インキ4を膜厚1.0μmで印刷し、塗工物5を作製した。同様に、表3の通り、インキを変更し、塗工物20を得た。
前記透明蒸着PETフィルムに、アンカーコート剤(LG-OXアンカー剤D(希釈なし)、東京インキ(株)製)を膜厚0.5μm、インキ2を膜厚1.0μmで印刷し、塗工物16を作製した。同様に、表3の通り、インキと膜厚を変更し、塗工物23を得た。
[発熱塗工物の作製]
グラビア校正機GRAVO-PROOF(品番:CM-W、(株)日商グラビア製)にスタイラス130度の70L彫刻ヘリオ版を取り付け、発熱インキ1を希釈溶剤WA735(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、ザーンカップNo.3で粘度17秒に調整した後、厚み12μmのPETフィルム(E-5102、略称:PET、東洋紡(株)製)に、膜厚0.3μmで印刷し、発熱塗工物1を作製した。
塗工物1~23および41~50ならびに発熱塗工物1について、耐ブロッキング性を評価し、表3および表4に示した。
<耐ブロッキング性>
2枚の塗工物を3cm×3cmの大きさに切り、印刷面と非印刷面とを重ね合わせて、50℃で24時間、5N/cmの荷重を掛けた後、印刷面と非印刷面の重ね合わせ部を剥離した時のインキ剥離状態を確認し、その際の剥離抵抗とインキ剥離を評価した。インキ剥離と剥離抵抗について、〇:抵抗なく剥離し、インキ剥離がない、△:剥離時にやや抵抗があるが、インキ剥離がない(実用上問題ない)、×:剥離時に抵抗が大きく、インキ剥離が認められる、の3段階で評価した。なお、実施例46および47については、後記するタックラベルへ塗工したものについて、評価した。また、耐ブロッキング性が「×」のものについては、以下の評価を行なわず、表中では「-」で示した。
[積層体の作製]
塗工物1の印刷層上に、タケラックA-969V/タケネートA-5(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、40℃で24時間エージングを行って、塗工物1/DL/LLの積層体1を得た。
同様に、塗工物1を塗工物6~15および41~49に変更して、積層体6~15および41~49を得た。
塗工物2の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-52(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、40℃で48時間エージングを行って、塗工物2/DL/LLの積層体2を得た。
同様に、塗工物2を塗工物21に変更して、積層体23を得た。
塗工物3の印刷層上に、タケラックA-969V/タケネートA-5(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、トレファンNO ZK93KM(略称:CPP、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせた後、40℃で24時間エージングを行って、塗工物3/DL/CPPの積層体3を得た。
同様に、塗工物3を塗工物18に変更して、積層体19を得た。
塗工物4の印刷層上に、タケラックA-969V/タケネートA-5(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、40℃で24時間エージングを行って、塗工物4/DL/LLの積層体4を得た。
同様に、塗工物4を塗工物17に変更して、積層体18を得た。
塗工物5の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-65(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み30μmの共押フィルムであるCMPS008C(略称:EP、三井化学東セロ(株)製、)を貼り合わせた後、50℃で72時間エージングを行って、塗工物5/DL/EPの積層体5を得た。
同様に、塗工物5を塗工物20に変更して、積層体22を得た。
塗工物1の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-65(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み15μmのナイロンフィルムであるエンブレムONMB-RT(略称:ナイロン、ユニチカ(株)製)を貼り合わせ、さらに、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、50℃で72時間エージングを行って、塗工物1/DL/ナイロン/DL/LLの積層体17を得た。
同様に、塗工物1を塗工物22に変更して、積層体32を得た。
塗工物5の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-65(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、50℃で72時間エージングを行って、塗工物5/DL/LLの積層体24を得た。
同様に、塗工物5を塗工物20に変更して、積層体25を得た。
塗工物17の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-65(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み30μmの共押フィルムであるCMPS008C(略称:EP、三井化学東セロ(株)製、)を貼り合わせた後、40℃で48時間エージングを行って、塗工物17/DL/EPの積層体20を得た。
同様に、塗工物17を塗工物19に変更して、積層体21を得た。
タックラベル(PETタック、表面基材(PET)/粘着剤/剥離フィルムの構成、大阪シーリング印刷(株)製)の表面基材(PET)上に、希釈溶剤TS32溶剤(エステル系溶剤、東京インキ(株)製)にて、ザーンカップNo.3で粘度17秒に調整したインキ1をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で、0.9μmで塗工して、インキ1/PET/粘着剤/剥離フィルムの積層体34を得た。
同様に、インキ1をインキ5に変更して、積層体35を得た。
塗工物16の印刷層上に、タケラックA-620/タケネートA-52(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムであるL4102(略称:LL、東洋紡(株)製)を貼り合わせた後、50℃で72時間エージングを行って、塗工物16/DL/LLの積層体16を得た。
同様に、塗工物16を塗工物23に変更して、積層体33を得た。
塗工物2の印刷層上に、タケラックA-525/タケネートA-52(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み12μmの透明蒸着PETフィルムのバリアロックス1011SBR2(略称:透明蒸着PET、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせ、さらに、トレファンNO ZK93KM(略称:レトCPP、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせた後、40℃で48時間エージングを行って、塗工物2/DL/透明蒸着PET/DL/レトCPPの積層体26を得た。
同様に、塗工物2を塗工物21に変更して、積層体27を得た。
塗工物5の印刷層上に、タケラックA-525/タケネートA-52(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み12μmの透明蒸着PETフィルムのバリアロックス1011SBR2(略称:透明蒸着PET、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせ、さらに、トレファンNO ZK93KM(略称:レトCPP、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせた後、40℃で48時間エージングを行って、塗工物5/DL/透明蒸着PET/DL/レトCPPの積層体30を得た。
同様に、塗工物5を塗工物20に変更して、積層体31を得た。
塗工物2の印刷層上に、タケラックA-525/タケネートA-52(略称:DL、三井化学(株)製)をA-Bar OSP-10(オーエスジーシステムプロダクツ(株)製)で塗工して、厚み15μmのバリアナイロンフィルムのボニールSPY(略称:バリアナイロン、興人フィルム&ケミカルズ(株)製)を貼り合わせ、さらに、トレファンNO ZK207(略称:レトCPP、東レフィルム加工(株)製)を貼り合わせた後、40℃で48時間エージングを行って、塗工物2/DL/バリアナイロン/DL/レトCPPの積層体28を得た。
同様に、塗工物2を塗工物21に変更して、積層体29を得た。
実施例13~47および比較例11~19の積層体について、ラミネート強度、蒸気抜け性ならびに一部の積層体についてはレトルト後の蒸気抜け性を評価し、表3および表4に示した。
<ラミネート強度>
各積層体を15mm幅の短冊状にして、試験片とし、この試験片を5つ用意し、万能型引張試験機(RTE-1210、(株)オリエンテック製)にて、T型剥離、引張速度300mm/分にて、引っ張り、それぞれの試験片のラミネート強度を5回測定し、その平均値を算出した。グラビアインキ組成物を印刷していない印刷物の積層体(フィルム同士を貼り合わせただけのもの、ブランク試験片)についても、同様の試験を行ない、平均値を算出した。ラミネート強度について、〇:ブランク試験片の平均値に対し、50%以上のラミネート強度である、×:ブランク試験片の平均値に対し、50%未満のラミネート強度である、の2段階で評価した。
<蒸気抜け性>
各積層体1、3、4、6~15、17~19、26~32および41~49それぞれを2kgf/cm、180℃、1秒の条件にてヒートシールにより接着させ、開口部を有する15cm×10cmの包装袋を得た。この包装袋に、内容物として、水を充填後、前記開口部を前記条件と同様にしてヒートシールにより密封し、図1のようなピロー状包装袋を作成した。積層体2、16、23~25および33については、それぞれ2枚を、前記同様に包装袋を得て、水を充填後、前記同様のヒートシール条件により、密封し、図4のようなスタンディングパウチ状包装袋を作成した。積層体5および20~22については、ポリプロピレン製容器に水を入れ、各積層体の接着剤層面(内面側)をポリプロピレン製容器の開口上部に、3kgf/cm、220℃、1秒の条件にて、リング状に熱圧シール(リングシール)により接着させ、図2のような包装容器を作成した。積層体34および35については、他の印刷基材に粘着剤面を貼り付け、さらに該印刷基材の接着剤層面(内面側)を、水を入れたポリプロピレン製容器の開口上部に、3kgf/cm、180℃、1秒の条件にてヒートシールにより接着させ、図3のような包装容器を作成した。
これらの蒸気抜け包装体を、電子レンジ(品番:HMN-18B、HOSHIZAKI(株)製)に入れて、2分間加熱したときの塗布部の状態を観察し、評価した。塗布部においてマイクロ波によるスパークが発生せず、かつ塗布部から蒸気が抜けるものを良好と判断した。電子レンジによる加熱で、○:塗布部からスパークが発生せず、かつ、蒸気が抜ける、△:塗布部から蒸気は抜けるが、大きな音がする(実用上問題ない)、×:塗布部からスパークが発生する、または塗布部以外の場所から蒸気が抜ける、もしくは蒸気がまったく抜けない、の3段階で評価した。
<レトルト後の蒸気抜け性>
さらに、積層体26~31については、前記<蒸気抜け性>と同様に、スタンディングパウチ状包装袋を作成した。
これらの蒸気抜け包装袋を、120℃で30分間、熱水シャワー式でレトルト処理した。
その後、レトルト処理した蒸気抜け包装袋を、前記<蒸気抜け性>と同様に、電子レンジに入れて、加熱をしたときの塗布部の状態を観察し、評価した。塗布部においてマイクロ波によるスパークが発生せず、かつ塗布部から蒸気が抜けるものを良好と判断した。電子レンジによる加熱で、○:塗布部からスパークが発生せず、かつ、蒸気が抜ける、△:塗布部から蒸気は抜けるが、大きな音がする(実用上問題ない)、×:塗布部からスパークが発生する、または塗布部以外の場所から蒸気が抜ける、もしくは蒸気がまったく抜けない、の3段階で評価した。
Figure 0007406034000004
Figure 0007406034000005
表3および表4によると、実施例1~12のグラビアインキ組成物を用いた実施例13~47の塗工物においては、耐ブロッキング性が優れ、さらに実施例13~47の積層体においては、ラミネート強度および蒸気抜け性が優れることが明確である。実施例38~43の積層体においては、レトルト後の蒸気抜け性も優れることが明確である。
比較例1および2の脂肪酸を含有しないグラビアインキ組成物では、蒸気抜けしないことが明確である。アスペクト比が範囲外の蒸着アルミニウム顔料Dを使用した比較例3のグラビアインキ組成物では、スパークが発生することが明確である。
特許文献4に類似の比較例4~6のグラビアインキ組成物、特許文献5に類似の比較例7のグラビアインキ組成物、特許文献6に類似の比較例8のグラビアインキ組成物および特許文献7に類似の比較例9のグラビアインキ組成物では、蒸気抜けしないことが明確である(比較例14~19)。特許文献1に類似の導電性有機化合物を使用した比較例10の発熱インキは、耐ブロッキング性が劣ることが明確である(比較例21)。
また、インキ層の膜厚が大きい塗工物は、耐ブロッキング性が劣ることが明確である(比較例20)。
1 蒸気抜け包装袋
2 蒸気抜け蓋材
3 蒸気抜けラベル
4 塗布層
5 容器
6 印刷基材
10 シール部
10a 底シール部
10b 背シール部
10c 横シール部
10d 上シール部

Claims (6)

  1. 蒸着アルミニウム顔料(A)と、有機溶剤(B)と、炭素数が8以上22以下のモノカルボン酸である脂肪酸(C)とを含むマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物であって
    前記マイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物中の前記脂肪酸(C)の含有量が、0.01~5質量%であり、
    前記蒸着アルミニウム顔料(A)のアスペクト比が、100~3000である
    ことを特徴とするマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物。
  2. 請求項1に記載のマイクロ波発熱層形成用グラビアインキ組成物が、プラスチック基材の少なくとも一方の面に、インキ層の膜厚が0.01~3μmで積層してなるマイクロ波発熱層を形成することを特徴とする塗工物。
  3. 請求項2に記載の塗工物のマイクロ波発熱層上またはマイクロ波発熱層の反対面のプラスチック基材上に、ラミネート層または粘着剤層を積層してなることを特徴とする積層体。
  4. 請求項3に記載の積層体を加工してなる蒸気抜け包装袋。
  5. 請求項3に記載の積層体を加工してなる蒸気抜け蓋材。
  6. 請求項3に記載の積層体を加工してなる蒸気抜けラベル。
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