JP2019198970A - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物および活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキセット、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物および活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラスチックフィルムおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの両方に密着し、アンカーコート層面同士がブロッキングせず、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキのはじきがないアンカーコート層が形成できる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、溶媒とを含有し、前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、前記シリカが、組成物中に、固形分で0.01〜30質量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物に関する。
従来より、フィルム基材上にアンカーコート層を設け、該アンカーコート層上に印刷層や保護層を設けたフィルム材が提案されている。
特許文献1には、プラスチックフィルムの少なくとも片面に、表面被覆層が形成されてなる表面処理プラスチックフィルムであって、該表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層側の水系およびアルコール系インキに対するにじみ指数がそれぞれ1.0〜1.2である表面処理プラスチックフィルム、ならびに該プラスチックフィルムの表面被覆層上に、インク受容層が設けられてなるインクジェット記録体が記載され、特に高品位の画像印字が可能となるインクジェット記録体が提案されている。
特許文献2には、疎水性を有するバインダ樹脂、前記バインダ樹脂と相溶性のある有機溶剤、親水性多孔質微粒子を含むインクジェットインク受容層形成用インクが記載され、印刷インク適性に優れるため印刷機でシート基材(カード基材と称することもある)の必要な所定の箇所に容易にインク受容層を形成でき、しかもこのインクを用いて形成されたインク受容層は、(1)インクの吸収、定着が速やかで、かつ良好であり、印刷後インクの液だれなどが起こらず、(2)印字濃度が高く、発色性に優れており、(3)インク液滴が拡散してドットの径が必要以上に大きくならないなど特性を有する上、耐ブロッキング性、耐ひび割れ性、耐水性や耐候性に優れるものが提案されている。
特許文献3には、インクジェット方式により画像を形成するインクを受容するプレコート層を形成するために用いられるプレコート剤であって、水、ポリウレタン構造を有するカチオン性樹脂、2以上の同一の官能基を有する有機酸、および該官能基と反応しうる架橋剤を含むプレコート剤が記載され、非吸収性記録媒体に対して、記録媒体の材質に関わらず、形成された塗膜およびその後に形成される画像の耐久性が高く、さらに、形成された画像の画質が良好となるものが提案されている。
特許文献4には、樹脂フィルムからなる基材の上に着色層、プライマー層及び表面保護層をその順に積層してなる化粧シートであって、該該表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物を架橋硬化したものであり、該プライマー層が表面処理されたシリカを含むことを特徴とする化粧シートが記載され、低温衝撃性と、耐毛染め性、耐アルカリ性及び折り曲げ性とを同時に満足するものが提案されている。
特許文献5には、主鎖がアクリル酸アルキルエステル単量体単位および/ またはメタクリル酸アルキルエステル単量体単位を含み、加水分解性ケイ素含有基を1 分子あたり少なくとも1 個有する重合体(A)と、シランカップリング剤(B)と、溶剤(C)とを含有するプライマー組成物が記載され、ガラス基材との接着性およびガラス耐候接着性に優れ、種々のシーリング材に適用できるものが提案されている。
特許文献1は、プラスチックフィルム上に、インクジェットインクを受容するインク受容層として、段落0082の実施例9〜13にポリビニルアルコールおよびブロック型イソシアネート基を有するポリウレタン樹脂と、球状シリカ粒子と、水とを含有するインク受容層溶液が使用され、インクジェット記録体を得ているが、水系のインク受容層溶液であり、該インク受容層上に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの適用についての記載も示唆もなく、また該インクジェットインキは受容しないおそれがあり、インキのはじきが起こるおそれがある。また、インク受容層について、耐ブロッキング性の評価をしておらず、劣るおそれがある。
特許文献2は、基材上に、インクジェットインク受容層形成用インクとして、疎水性を有するバインダ樹脂と、有機溶剤と、親水性多孔質微粒子とを含有するものであるが、受容層上に受容するインクジェットインクとして、アニオン性インクが好適であると記載されているのみであり、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの適用についての記載も示唆もなく、該インクジェットインキは受容しないおそれがあり、インキのはじきが起こるおそれがある。また、受容層について、耐ブロッキング性の評価をしておらず、劣るおそれがある。
特許文献3は、プレコート剤として、水と、ポリウレタン構造を有するカチオン性樹脂と、2以上の同一の官能基を有する有機酸と、該官能基と反応しうる架橋剤とを含むものであるが、プレコート層上に受容するインクジェットインクは、アニオン性インクであると記載されており、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの適用についての記載も示唆もなく、該インクジェットインキは受容しないおそれがあり、インキのはじきが起こるおそれがある。
特許文献4は、プライマー層として、バインダーと、表面処理されたシリカとを含むもので、該プライマー層上には、電離放射線硬化性樹脂組成物からなる表面保護層が積層されるものであるが、表面を保護するために表面保護層を設けるものであって、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの適用についての記載も示唆もなく、該インクジェットインキは受容しないおそれがあり、インキのはじきが起こるおそれがある。また、プライマー層について、耐ブロッキング性の評価をしておらず、劣るおそれがある。
特許文献5は、プライマー層として、加水分解性ケイ素含有基を有するアクリル系重合体と、シランカップリング剤と、溶剤とを含むものであるが、ガラス基材に、該プライマー層を塗布し、さらにシーリング材(いわゆる建築構造物の目地部に充填するシール材)を塗布したときに、ガラス基材とシーリング材の両方に密着し、また耐候接着性に優れるものであって、プラスチックフィルム基材に利用できることについて記載も示唆もなく、該プライマー層上にインキを受容できることについて記載を示唆もない。
したがって、プラスチックフィルムおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの両方に密着し、アンカーコート層面同士がブロッキングせず、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキのはじきがないアンカーコート層が形成できる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物が望まれていた。
特開2001−212912号公報 特開2004−223762号公報 WO2017/013894号公報 特開2012−30524号公報 特開2005−281519号公報
そこで、本発明は、プラスチックフィルムおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの両方に密着し、アンカーコート層面同士がブロッキングせず、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキのはじきがないアンカーコート層が形成できる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂と、シリカと、特定のシランカップリング剤と、溶媒と、を含有する活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物とすることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、溶媒とを含有し、
前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、
前記シリカが、組成物中に、固形分で0.01〜30質量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、
(2)前記熱可塑性樹脂が、ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または、ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする(1)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、
(3)前記ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の質量比が、2:8〜8:2であることを特徴とする(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、
(4)前記ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の質量比が、6:4〜0:10であることを特徴とする(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、
(5)プラスチックフィルム層と、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層とを備えてなる積層体であって、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層が、(1)〜(4)のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなることを特徴とする積層体、
(6)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする(5)に記載の積層体、
(7)(5)または(6)に記載の積層体を用い、前記積層体の前記アンカーコート層上に、
活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を備えてなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物、
(8)プラスチックフィルム上の少なくとも一方に、(1)〜(4)のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する工程と、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
(9)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする(8)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
(10)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程が、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式、インクジェット印刷方式、パッド印刷方式、グラビアオフセット印刷方式、ダイコーター方式、バーコーター方式、スピンコーター方式、コンマコーター方式、含浸コーター方式、ディスペンサー方式、およびメタルマスク方式の中から選ばれる少なくとも1つにより行なわれることを特徴とする(8)または(9)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
に関するものである。
本発明によれば、プラスチックフィルムおよび活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの両方に密着し、アンカーコート層面同士がブロッキングせず、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキのはじきがないアンカーコート層が形成できる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を提供できる。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、実施の形態が可能である。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物(以下、単に「アンカーコート剤」ともいう。)は、熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、溶媒とを含有し、前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、前記シリカが、組成物中に、固形分で0.01〜30質量%含有することが好ましい。
前記熱可塑性樹脂は、シルクスクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ローラーコーター法、刷毛塗り法、スプレー法、ナイフジェットコーター法、インクジェット印刷法、パッド印刷法、グラビアオフセット印刷法、ダイコーター法、バーコーター法、スピンコーター法、コンマコーター法、含浸コーター法、ディスペンサー法、およびメタルマスク法など公知の印刷法に適用できる樹脂であれば、いずれでもよい。なかでも、グラビア印刷法、フレキソ印刷法に適用できる樹脂であることがより好ましく、グラビア印刷法に適用できる樹脂であることがさらに好ましい。
前記熱可塑性樹脂の具体例としては、セラック類、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、塩化ゴム、環化ゴム、ハロゲン化ビニル系樹脂(例えば、塩化ビニル系樹脂、フッ素含有ビニル系樹脂など)、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、アクリルスチレン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ケトン樹脂、エチレンビニルアセテート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ニトロセルロース樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩素化エチレン−ビニルアセテート樹脂、ロジン系樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、およびエチレン−ビニルアルコール樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などがより好ましい。さらに、ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または、ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1つであることがさらに好ましい。これらの中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、2種以上を併用してもよい。
前記熱可塑性樹脂は、アンカーコート剤中に、固形分で1〜70質量%であることが好ましく、2〜65質量%であることがより好ましく、3〜60質量%であることがさらに好ましい。1質量%より少ないと、十分な密着が得られず、70質量%より多いと、固形分が多すぎて、粘度が高くなり、塗布が困難である。
前記ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の場合、質量比が、2:8〜8:2であることが好ましく、3:7〜7:3であることがより好ましく、4:6〜6:4であることがさらに好ましい。
前記ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の場合、質量比が、6:4〜0:10であることが好ましく、3:7〜0:10であることがより好ましく、2:8〜0:10であることがさらに好ましい。
前記シランカップリング剤は、メルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらのシランカップリング剤であることにより、熱可塑性樹脂と効果的に反応する。なかでも、メルカプト系シランカップリング剤がより好ましい。例えば、メルカプト系シランカップリング剤としては、KBM−802、KBM−803、X41−1805、X41−1810(いずれも信越化学工業(株)製)などが挙げられ、エポキシ系シランカップリング剤としては、KBM−303、KBM−402、KBM−403、KBE−402、KBE−403(いずれも信越化学工業(株)製)などが挙げられ、アミノ系シランカップリング剤としては、KBM−602、KBM−603、KBM−903、KBE−9103P、KBM−573、KBM−575(いずれも信越化学工業(株)製)などが挙げられる。
前記シランカップリング剤は、アンカーコート剤中に、0.1〜20質量%であることが好ましく、0.2〜10質量%であることがより好ましく、0.4〜5質量%であることがさらに好ましい。0.1質量%より少ないと、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物との密着性が劣り、20質量%より多いと、耐ブロッキング性が劣る。
前記シリカは、未処理、処理シリカどちらでも好ましく用いられる。処理シリカは、疎水性処理、親水性処理、無機処理、有機処理のいずれも好ましく用いられる。例えば、エースマットシリーズ、アエロジルシリーズ、シパーナットシリーズ(エボニックジャパン(株)製)、サイリシアシリーズ、サイロホービックシリーズ、サイロスフィアシリーズ(富士シリシア化学(株)製))、トクシールシリーズ、ファインシールシリーズ(オリエンタルシリカ社製)、ニップシールシリーズ、ニップゲルシリーズ(東ソー・シリカ(株)製)、ハイプレシカシリーズ(宇部エクシモ(株)製)、HPSシリーズ(東亞合成(株)製)などが挙げられる。
前記シリカは、アンカーコート剤中に、固形分で0.01〜30質量%であることが好ましく、0.1〜20質量%であることがより好ましく、0.2〜10質量%であることがさらに好ましい。0.01質量%より少ないと、耐ブロッキング性が劣り、30質量%より多いと、密着性が劣り、また光沢や透明性が落ちる。
前記溶媒は、印刷時における適度な流動性の付与や、粘度調整のために、各種有機溶剤であることが好ましく、前記熱可塑性樹脂を該溶媒中に溶解または分散させるものであることが好ましい
有機溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールなどのアルコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤およびこれらのエステル化物が挙げられ、エステル化物としては主にアセテート化したものが選ばれ、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。これらの中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、2種以上を併用してもよい。
前記溶媒は、アンカーコート剤中に、1〜90質量%であることが好ましく、5〜80質量%であることがより好ましく、10〜70質量%であることがさらに好ましい。1質量%より少ないと、十分な印刷適性が得られず、90質量%より多いと、固形分が少なくなり、プラスチックフィルムへの密着性が低下してしまう。
アンカーコート剤には、デザイン性、用途、色相などの要求物性や、コート剤の安定性、印刷適性の向上を目的として、色材、無機充填剤、有機充填剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッキング防止剤、ワックス、顔料分散剤、帯電防止剤、スリップ剤、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、pH調整剤、電荷付与剤、殺菌剤、防臭剤、湿潤剤、皮張り防止剤、金属キレート剤などを含有することもできる。公知慣用のものであればいかなるものも、その印刷適性、アンカーコート剤の特性を損なわない範囲で、適宜選択できる。
前記色材としては、顔料または染料あるいはその混合物を含有することができる。顔料としては、例えば、酸化チタン、弁柄、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、硫化亜鉛、マイカ、タルク、パール、アルミニウム、カーボンブラックなどの無機顔料、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系などの有機顔料、その他各種蛍光顔料、金属粉顔料、体質顔料などが挙げられる。これらの中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、2種以上を併用してもよい。染料としては、溶剤に溶解または分散するものが好ましく、これらの中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐久性の観点から、顔料を用いることが好ましい。色材を含有することができるため、カラーバリエーションやデザイン性の面で非常に有用である。
アンカーコート剤は、プラスチックフィルム上に膜厚が0.01〜10μmの活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層(以下、単に「アンカーコート層」ともいう)となるように設けられることが好ましい。膜厚が0.01μmより小さいものは、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ受容効果が発現しにくく、10μmより大きいものは、アンカーコート層を設けることが困難であるとともに、ブロッキングを起こす。
本発明の積層体は、プラスチックフィルム層と、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層とを備えてなり、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層が、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなることが好ましい。
前記プラスチックフィルム層は、包装材に使用されるものであれば、いずれでもよくプラスチックフィルムあるいはシート状のものが好ましい。なかでも、軟包装袋に使用されるものがより好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセテートなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール、ポリビニルアルコールなどのアルコール系フィルム、ポリアミドフィルムまたはバリア層を中間に配したバリア性ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、PETフィルムまたはポリアミドフィルムにアルミナやシリカなどの蒸着層を設けた透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、PETフィルムまたはポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどにアルミニウムを蒸着させたアルミ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂などをコートした各種コーティングフィルム、さらに異樹脂と共に共押出した共押出フィルムなどが挙げられる。これらは延伸、未延伸のどちらでもよく、単独または2種類以上を積層していてもよい。機械的強度や寸法安定性などを考慮して、適切なものが選択できる。また、アンカーコート層の形成面には密着性を向上させるため、コロナ処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理、コート処理などを施すか、あらかじめ施されたものが選択できる。
本発明の積層体は、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることが好ましい。
前記イソシアネート系化合物は、前記熱可塑性樹脂と反応し、硬化することができるものであれば、特に限定されないが、多価イソシアネート系化合物がより好ましい。例えば、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族系ジイソシアネート化合物、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族系ジイソシアネート化合物、これらの重合体およびこれらの誘導体などが挙げられる。
前記アンカーコート層は、さらに溶媒を含んでなることがさらに好ましい。前記溶媒は、印刷時における適度な流動性の付与や、粘度調整のために、各種有機溶剤であることが好ましく、前記熱可塑性樹脂を該溶媒中に溶解または分散させるものであることが好ましい。
前記アンカーコート層は、プラスチックフィルム層上の少なくとも一方に直接積層することが好ましく、シルクスクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ローラーコーター法、刷毛塗り法、スプレー法、ナイフジェットコーター法、インクジェット印刷法、パッド印刷法、グラビアオフセット印刷法、ダイコーター法、バーコーター法、スピンコーター法、コンマコーター法、含浸コーター法、ディスペンサー法、およびメタルマスク法など公知の印刷法により形成される。そして、形成されたアンカーコート層は安定である。したがって、プラスチックフィルム層上にアンカーコート層を積層した積層体は、通常に巻き取っても、ブロッキングが起こらず、保管をすることができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物は、前記積層体を用い、前記積層体の前記アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を備えてなることが好ましい。
前記した通り、前記積層体は、巻き取って、保管しても、ブロッキングが起こらないため、前記積層体を巻き戻しながら、積層体のアンカーコート層上に、別途インクジェット印刷法により活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成することができるため、汎用性が非常に高い。
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物は、光重合性モノマー、光重合性オリゴマーなどを含有する組成物で、添加剤として安定剤、フィラー、着色剤(染料、顔料)などを含有してもよい。なお、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物を紫外線で重合させる場合、一般的には、重合をスムースに進めるため光重合開始剤、光増感剤などが必要とされるが、電子線で重合させる場合は必要とされない。
光重合性モノマーまたは光重合性オリゴマーは、好ましくは(メタ)アクリル基を有する化合物(以下、(メタ)アクリレートともいう)で、単官能性(メタ)アクリレートであっても、多官能性(メタ)アクリレートであってもよい。また、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートであってもよい。
例えば、単官能性(メタ)アクリレートとしては、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなど、多官能性(メタ)アクリレートとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、 ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7−ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−オクタンジオールジ(メタ)アクリレートジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレートなどの2官能性(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどの3官能性(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレートなどの4官能以上の多官能性(メタ)アクリレートが挙げられる。
また、炭素数が1〜18のアルキル基を有するポリオールの(メタ)アクリレートであってもよい。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートがあり、さらにイソボルニル(メタ)アクリレートなどの単官能性(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールAテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールAポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFテトラプロピレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFポリアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノーAジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ジヒドロキシベンゼン(カテコール、レゾルシン、ハイドロキノンなど)ポリアルキレンオキサイドジ(メタ)アクリレート、アルキルジヒドロキシベンゼンポリアルキレンオキサイドジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレートなどの2官能性(メタ)アクリレート、グリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレートなどの3官能性(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加体テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレートなどの4官能以上の多官能性(メタ)アクリレートが挙げられる。
また、エポキシ化植物油(メタ)アクリレートであってもよい。エポキシ化植物油(メタ)アクリレートは、不飽和植物油の二重結合に過酢酸、過安息香酸でエポキシ化したエポキシ化植物油のエポキシ基に、(メタ)アクリル酸を重付加反応させた化合物である。前記不飽和植物油とは、グリセリンと脂肪酸とのトリグリセライドにおいて、少なくとも1つの脂肪酸が炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する脂肪酸であるトリグリセライドのことであり、エポキシ化大豆油(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法は、プラスチックフィルム上の少なくとも一方に、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する工程と、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成する工程と、を含むものであることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法は、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることが好ましい。
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程が、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式、インクジェット印刷方式、パッド印刷方式、グラビアオフセット印刷方式、ダイコーター方式、バーコーター方式、スピンコーター方式、コンマコーター方式、含浸コーター方式、ディスペンサー方式、およびメタルマスク方式の中から選ばれる少なくとも1つにより行なわれることが好ましい。なかでも、グラビア印刷方式およびフレキソ印刷方式の中から選ばれる少なくとも1つにより行なわれることがより好ましく、グラビア印刷方式により行なわれることがさらに好ましい。
また、形成したアンカーコート層は安定である。このことは、例えばグラビア印刷方式により、プラスチックフィルム上にアンカーコート層を形成した後、通常に巻き取っても、ブロッキングすることなく、保管をすることができるため、巻き戻しながらアンカーコート層上に、別途インクジェット印刷方式により活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成することができるため、汎用性が非常に高い。また、アンカーコート層と活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層の密着が優れるため、特にグラビア印刷の印刷版としてエンドレス版を使用した際には、全面にアンカーコート層を形成し、その上に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキからなるインクジェットインキ層を形成しても、その後の製袋時などのヒートシール工程で、形成したインクジェットインキ層の取られが抑制される。
前記した通り、アンカーコート層は、プラスチックフィルム上に全面に塗布してもよいが、部分的に塗布してもよい。また、アンカーコート層上に活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成し、さらにオーバーコート層を形成してもよい。オーバーコート層は、接着層を介し、オーバーコートフィルムなどを積層したり、熱可塑性樹脂などをドライラミネート、ノンソルベントラミネートや押出ラミネートなどによって積層してもよい。また、アンカーコート層と反対面のプラスチックフィルム上にヒートシール層を有してもいてもよい。
プラスチックフィルムは、包装材に使用されるものであれば、いずれでもよく、シート状であってもよい。なかでも、軟包装袋に使用されるものがより好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセテートなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−ビニルアルコール、ポリビニルアルコールなどのアルコール系フィルム、ポリアミドフィルムまたはバリア層を中間に配したバリア性ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、PETフィルムまたはポリアミドフィルムにアルミナやシリカなどの蒸着層を設けた透明蒸着ポリエステルフィルムまたは透明蒸着ポリアミドフィルム、PETフィルムまたはポリアミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどにアルミニウムを蒸着させたアルミ蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂などをコートした各種コーティングフィルム、さらに異樹脂と共に共押出した共押出フィルムなどが挙げられる。これらは延伸、未延伸のどちらでもよく、単独または2種類以上を積層していてもよい。機械的強度や寸法安定性などを考慮して、適切なものが選択できる。また、アンカーコート層の形成面には密着性を向上させるため、コロナ処理、低温プラズマ処理、フレーム処理、溶剤処理、コート処理などを施すか、あらかじめ施されたものが選択できる。
プラスチックフィルムの厚さは、印刷適性、巻き取り適性などに支障のない範囲内であれば、特に制限はないが、1〜1000μmが好ましく、3〜100μmがより好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物は、包装用、食品保存用、農業用、土木用、漁業用、自動車内外装用、船舶用、日用品用、建材内外装用、住設機器用、医療・医療機器用、医薬用、家電品用、家具類用、文具類・事務用品用、販売促進用、商業用、電機電子産業用、衣料品用、装飾品用などに使用できる。
包装袋の用途としては、前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物を用いて形成したものであることが好ましい。包装袋の形態としては、二方シール、三方シール、四方シール、ピローシール、スタンディングパウチ、封筒貼り、ガゼット、溶断シール、チューブ、キャラメル包装、オーバーホールド、フィンシール、まんじゅう包装、ひねり、ロケットなどの形態として好ましく使用できる。
他にラベルとして、ガラス瓶、金属缶やプラスチックボトル、別の容器などへの貼着ラベルや胴巻きラベルの形態として好ましく使用できる。
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物は、熱可塑性樹脂、シリカ、シランカップリング剤、溶媒、顔料、各種添加剤などを均一に溶解または分散することにより公知の方法で製造できる。溶解または分散は、ディゾルバー、ロールミル、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライター、ペイントシェーカー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、パールミル、超音波ホモジナイザー、湿式ジェットミル、ニーダー、ホモミキサーなどの各種撹拌機または分散機を使用できる。これらの装置は一種類または二種類以上組み合せて使用してもよい。アンカーコート剤中に気泡や粗大粒子が含まれる場合、印刷適性や印刷物品質を低下させるため、公知のろ過機や遠心分離機などを用いて、取り除くことが好ましい。
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物の粘度は、印刷に支障のない範囲であれば、特に制限はない。グラビア印刷やフレキソ印刷で使用される粘度は、製造適性、取扱いなどを考慮すれば、25℃において10〜1,000mPa・sであることが好ましい。この場合、ブルックフィールド型粘度計やコーンプレート型粘度計などの市販の粘度計を用いて測定することができる。
グラビア印刷やフレキソ印刷で使用される活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物は、そのまま塗工することもできるが、塗工条件、塗工効果に応じ、ザーンカップ#3((株)離合社製)にて、希釈溶剤で希釈することにより所望の粘度に調整して使用できる。この場合の粘度は、25℃において10〜40秒であることが好ましい。
前記希釈溶剤は、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物の粘度を調整して使用できるものであれば、いずれでもよく、前記した有機溶剤が好ましく、市販のものも使用できる。市販品としては、WA735、TA52、PU515、SL9155、CN104、AC372、PP575、PA463(以上、いずれも東京インキ(株)製)などが挙げられる。
また、グラビア印刷やフレキソ印刷で使用される活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物は、イソシアネート系化合物を含んでもよく、市販のものも使用できる。市販品としては、LG硬化剤A、LG硬化剤D(以上、いずれも東京インキ(株)製)などが挙げられる。
活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物と、イソシアネート系化合物と、希釈溶剤の混合割合(アンカーコート剤/イソシアネート/希釈溶剤)は、所望の粘度、塗工条件、塗工効果に応じ、100/0〜30/5〜200の範囲であることが好ましく、100/3〜20/10〜150の範囲であることがより好ましく、100/5〜15/10〜100の範囲であることがさらに好ましい。
以下に実施例および比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部は質量部を、%は質量%を表す。
[活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物の作製]
アンカーコート剤1(実施例1)
アクリル系樹脂ワニス(固形分35%、アクリット1LO−735T、大成ファインケミカル(株)製)40部に、シリカ(エースマットOK520、エボニックジャパン(株)製)0.4部、メルカプト系シランカップリング剤(X41−1805、信越化学工業(株)製)1.8部、PU515溶剤(東京インキ(株)製)60部、ポリエチレンワックス(CERAFLOUR 925、ビックケミー・ジャパン(株)製)1部、BYK051N(消泡剤、ビックケミー・ジャパン(株)製)0.1部を仕込み、ペイントシェーカーにて練肉し、ミルベースを作製した。同様に、表1〜表6の配合に従い、実施例2〜32、比較例1〜10のアンカーコート剤を作製した。
使用した材料は、次のものである。
TA24−537Q:ウレタン系樹脂ワニス、固形分30%(日立化成(株)製)
カネビニールHM515:塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂ワニス(カネビニールHM515((株)カネカ製)をメチルシクロヘキサノン/酢酸エチル=50/50の混合溶剤にて調製)、固形分30%
ポバールPVA117:ポリビニルアルコール、純度94.0%以上((株)クラレ製)
エラストロンH−38:ブロック型イソシアネート基を有するポリウレタン樹脂、固形分20%(第一工業製薬(株)製)
ペルグートS−20:塩素化ゴム樹脂(住化バイエルウレタン(株)製)
スーパークロンC:塩素化ポリオレフィン樹脂、固形分55%(日本製紙(株))
JER828:エポキシ樹脂(三菱ケミカル(株))
エースマットOK412:シリカ(エボニックジャパン(株)製)
サイリシア770:シリカ(富士シリシア化学(株)製)
サイロホービック200:シリカ(富士シリシア化学(株)製)
サイロスフィアC1504:シリカ(富士シリシア化学(株)製)
NIPSIL E−200:シリカ(東ソー・シリカ(株)製)
X41−1810:メルカプト系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−802:メルカプト系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−803:メルカプト系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−402:エポキシ系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−602:アミノ系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−503:メタクリル系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBE−1003:ビニル系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBM−9007:イソシアネート系シランカップリング剤(信越化学工業(株)製)
KBE−13:メチルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製)
Figure 2019198970
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実施例1〜32および比較例1〜10の各アンカーコート剤について、耐ブロッキング性、アンカーコート層のインクジェットインキのはじきおよび密着性を評価した。表7および表8に結果を示した。
<耐ブロッキング性>
実施例1〜32および比較例1〜10の各アンカーコート剤と、硬化剤(LG硬化剤D、東京インキ(株)製)と、溶剤(PU515、東京インキ(株)製)とを、100/10/15の割合で混合した。厚み40μmの延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム、OP U−1、フタムラ化学(株)製)に、簡易塗布実験機A−Bar OSP−10(松尾産業(株)製)にて、塗布し、試験片を作製し、その後50℃で、24時間エージングした。
試験片のアンカーコート剤塗布面同士を合わせ、圧力500gf/cmにて、50℃ドライあるいは40℃、90%RHの条件で、24時間放置した。その後、この試験片の片方ずつを手指でつまみ、急速に引き剥がすことにより、剥離抵抗の程度およびインキ取られ具合について、確認した。
剥離抵抗が小さいほど、あるいはインキの取られ具合が少ないほど、耐ブロッキング性が良好である。
剥離抵抗について、◎:まったく抵抗なく剥離する、○:ほとんど抵抗がない、△:やや抵抗がある(実用上耐えうる)、×:面同士が接着し、剥離しない、の4段階で評価した。
インキ取られについて、◎:まったくインキ取られがみられない、○:ややインキ取られがみられる、△:部分的にインキ取られがみられる(実用上耐えうる)、×:半分以上の面積でインキ取られがみられる、の4段階で評価した。
<はじき>
上記<耐ブロッキング性>試験で作製した試験片のアンカーコート剤塗布面上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物(TIC−JET 1023R−ST 160M、東京インキ(株)製)を、バーコーターNo.5(第一理化(株)製)にて、塗布し、UV−LED光源装置(アイグラフィックス(株)製)を用いて、110W/cm、照射距離20cm、コンベア速度10m/minにて紫外線照射を1回行ない、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成し、試験印刷物を作製した。
紫外線照射を行なった試験印刷物の表面状態を、目視により観察し、塗布表面状態を確認した。
塗布表面状態が均一であるほど、はじきが少なく、良好である。
はじきについて、○:均一で滑らかな塗布面である、△:やや凹凸があるが、塗布されない面がみられない(実用上問題ない)、×:塗布されない部分がある、の3段階で評価した。
<密着性>
上記<はじき>試験で、△の評価以上の試験印刷物について、密着性の試験を行なった(密着性試験を行なわなかったものは、「−」を記載した)。試験印刷物のインクジェットインキ層表面に、粘着テープ(18mm幅、ニチバン(株)製)を貼り付け、60度の角度で急速に剥離し、剥離したインクジェットインキ層の面積について評価した。剥離面積が小さいほど、アンカーコート層の密着性が良好と判断した。剥離面積について、○:全く剥離しない、△:剥離面積が10%未満(実用上問題なし)、×:剥離面積が10%以上、の3段階で評価した。
Figure 2019198970
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表7および表8によると、実施例1〜32の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物(アンカーコート剤1〜32)は、耐ブロッキング性に優れており、インクジェットインキのはじきが抑制され、アンカーコート層との密着性が良好であることが明確であるため、画像の品質向上、安定性向上において有用である。比較例1〜4の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物(アンカーコート剤33〜36)は、本発明のシランカップリング剤に該当しないものを使用したものであるが、耐ブロッキング性、はじき、密着性ともに劣ることが明確である。また、シリカの含有率が多い比較例5は、耐ブロッキング性が劣り、はじきも劣った。また、シランカップリング剤の含有率が多い比較例6は、高湿度の過酷な条件下では耐ブロッキング性が劣り、はじきも劣った。引用文献1に類似の比較例7、引用文献2に類似の比較例8、引用文献4に類似の比較例9、引用文献5に類似の比較例10は、どれも耐ブロッキング性、はじきが劣っていた。
すなわち、本発明は、
(1)熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、有機溶剤とを含有し、
前記熱可塑性樹脂が、下記(A)または(B)のどちらか一方であり、
前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、
前記シリカが、組成物中に、0.01〜30質量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用グラビア印刷用アンカーコート組成物、
(A)質量比が、2:8〜8:2であるポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(B)質量比が、6:4〜0:10であるポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂
(2)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物が実質的に水を含まない、ことを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用グラビア印刷用アンカーコート組成物
(3)プラスチックフィルム層上の少なくとも一方に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接備えてなる積層体であって、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層が、(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用グラビア印刷用アンカーコート組成物からなることを特徴とする積層体、
(4)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする()に記載の積層体、
(5)()または()に記載の積層体を用い、前記積層体の前記アンカーコート層上に、
活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を備えてなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物、
(6)プラスチックフィルム上の少なくとも一方に、(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用グラビア印刷用アンカーコート組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する工程と、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成する工程と、
を含み、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程が、グラビア印刷方式により行なわれることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
(7)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程で用いる組成物として、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする()に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
に関するものである。
すなわち、本発明は、
(1)熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、有機溶剤とを含有する活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物であって、
前記熱可塑性樹脂が、下記(A)または(B)のどちらか一方であり、
前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、
前記シリカが、組成物中に、0.01〜30質量%含有することを特徴とするグラビア印刷用アンカーコート組成物、
(A)質量比が、2:8〜8:2であるポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(B)質量比が、6:4〜0:10であるポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂
(2)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物が実質的に水を含まない、ことを特徴とする(1)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物、
(3)プラスチックフィルム層上の少なくとも一方に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接備えてなる積層体であって、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層が、(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物からなることを特徴とする積層体、
(4)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする(3)に記載の積層体、
(5)(3)または(4)に記載の積層体を用い、前記積層体の前記アンカーコート層上に、
活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を備えてなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物、
(6)プラスチックフィルム上の少なくとも一方に、(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する工程と、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成する工程と、
を含み、
前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程が、グラビア印刷方式により行なわれることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
(7)前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程で用いる組成物、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする(6)に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法、
に関するものである。

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂と、シリカと、シランカップリング剤と、溶媒とを含有し、
    前記シランカップリング剤が、組成物中に、0.1〜20質量%含有し、かつメルカプト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリング剤、およびアミノ系シランカップリング剤の中から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記シリカが、組成物中に、固形分で0.01〜30質量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物。
  2. 前記熱可塑性樹脂が、ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または、ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物。
  3. 前記ポリウレタン系樹脂および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の質量比が、2:8〜8:2であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物。
  4. 前記ポリウレタン系樹脂およびアクリル系樹脂の質量比が、6:4〜0:10であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物。
  5. プラスチックフィルム層と、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層とを備えてなる積層体であって、
    前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層が、請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなることを特徴とする積層体。
  6. 前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする請求項5に記載の積層体。
  7. 請求項5または6に記載の積層体を用い、前記積層体の前記アンカーコート層上に、
    活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を備えてなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物。
  8. プラスチックフィルム上の少なくとも一方に、請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート組成物を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する工程と、
    前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層上に、活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物からなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法。
  9. 前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程に、さらにイソシアネート系化合物を含んでなることを特徴とする請求項8に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法。
  10. 前記活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用アンカーコート層を直接形成する前記工程が、シルクスクリーン印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、ローラーコーター方式、刷毛塗り方式、スプレー方式、ナイフジェットコーター方式、インクジェット印刷方式、パッド印刷方式、グラビアオフセット印刷方式、ダイコーター方式、バーコーター方式、スピンコーター方式、コンマコーター方式、含浸コーター方式、ディスペンサー方式、およびメタルマスク方式の中から選ばれる少なくとも1つにより行なわれることを特徴とする請求項8または9に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ印刷物の製造方法。
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