JP2006315354A - インクジェット用記録シート、該シートの製造法及び塗布組成物 - Google Patents
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Abstract
水溶性インクを用いたインクジェット用受容紙に使用される記録シートにおいてインク吸収性に優れ、印字濃度が高く、特に耐酸化ガスに優れるインクジェット用受容紙を提供する。
【解決手段】
シート基剤上に、酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する層を有することを特徴とするインクジェット用などの記録シートとすることにより、上記問題を解決した。
Description
アルミナを主成分とするカチオン性コロイド粒子とラテックスの配合量は、カチオン性コロイド粒子100重量部に対して、2〜70重量部が好ましく、最も好ましくは3〜30重量部である。また、カチオン性ラテックスとしての詳細なる規定は明確でないが、カチオン基を用いてカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤にてラテックス表面をカチオン化したものであり、実施例ではカチオン性界面活性剤で製造されたカチオン性ラテックスが評価されている。
また、特許文献6には、紙基質上にエチレン構造単位80〜98.5mol%、アクリレート構造単位0.5〜10mol%及びカチオン性アクリルアミド構造単位1〜10mol%からなり、重量平均分子量1000〜50000の共重合体エマルションを含む塗布層が設けられた、印刷用樹脂被覆紙が開示されている。この印刷用樹脂被覆紙は、オフセット印刷適性が良好なものである。
(1) 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する層を有することを特徴とするインクジェット用記録シート、
(2) 該シリカ微粒子を含有する層が、該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有することを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット用記録シート、
(3)シリカ微粒子100質量部に対して、ポリエーテル変性ポリシロキサンの量が5〜20質量部の割合である上記(2)に記載のインクジェット用記録シート、
(4) 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する液状組成物を、シート状基材に塗布することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造法、
(5) 該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有する該液状組成物である上記(4)に記載のインクジェット用記録シートの製造法、
(6) 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する記録シート用塗布組成物、
(7) 該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有する上記(6)に記載の塗布用組成物、
(8) シリカ微粒子100質量部に対して、ポリエーテル変性ポリシロキサンの量が5〜20質量部の割合である上記(6)に記載の塗布用組成物、
(9) 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する層を有することを特徴とする記録シート、
に関する。
本発明の記録シートのための基材は、インクジェット等の記録用具で記録できるシート状の基材であれば特に制限はなく、プラスチック等の合成基材、紙、金属などの天然素材からなる基材またはそれらの複合基材等いずれも使用できる。例えば、普通紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、樹脂被覆紙、樹脂含浸紙、非塗工紙、塗工紙等の紙支持体、両面をポリオレフィンで被覆した紙支持体、プラスチック支持体、不織布、布、織物、金属フィルム、金属板、及びこれらを貼り合わせた複合支持体を用いることができる。
天然の紙素材からなるシート基材としては、LBKP,NBKP等の化学パルプ、GP,PGW,RMP,TMP,CTMP,CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダー樹脂およびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を必要に応じて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で製造された原紙、さらに、原紙にサイズプレスやゲートロールコーターを用いて澱粉、ポリビニルアルコール等の表面を設けたり、各種塗工装置によりアンカーコート層を設けた原紙、それらの上にコート層を設けたコート紙、例えばアート紙、キャストコート紙等の塗工紙、ポリオレフィン等の樹脂層を有するコート紙等を挙げることができる。また、原紙の表面の平坦化等の目的で、原紙をマシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置で処理したものでもよい。
プラスチックフィルムのなかでは白色のプラスチックフィルムが好ましい。白色のプラスチック基材としては、少量の硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料をプラスチックに含有させたものや、微細な空隙を多数設けて不透明性を付与した発泡プラスチック基材、及び白色顔料(酸化チタン、硫酸バリウム)を有する層を設けた基材を用いることができる。
本発明におけるシート基材はインクジェット等の記録具で記録できるものであれば特に限定されないが、通常用いられるフィルム状、シート状、板状等の他に、飲料缶のような円柱状、CDやCD−R等の円盤状、その他複雑な形状を有するものであってもよく、本発明における「シート」にはそのような板状のものも含まれる意味で使用されるものとする。
これらの基材の厚みは特に制限はないが、取り扱いなどの点から、10〜10000μm、好ましくは20〜500μm、より好ましくは50〜300μm程度である。
(A)インク受容層の形成
本発明の記録シートにおけるインク受容層には、前記処理シリカ微粒子が含有されることを特徴する。該処理シリカ微粒子がインク受容層に含まれることで、耐酸化性ガス性、特に耐オゾン性、及び耐光性等を低下させることなく、印字濃度を向上させることができる。
該インク受容層は、前記したシート基材上に、直接若しくは該基材上に他の層を有するときはその上に、前記処理シリカ微粒子を含む液状組成物を塗布することにより形成することができる。通常はシート基材表面に直接該液状組成物を塗布することにより得ることができる。塗布方法は特に限定されず、シート基材上に、該処理シリカ微粒子を含むインク受容層を形成できるものであればいずれでもよく、通常は公知の塗布機を用いた種々の塗布方法が使用できる。該インク受容層は、前記処理シリカ微粒子と共に、ポリエーテル変性ポリシロキサンを含むことができ、これを含む場合インク吸収性などの点で、より好ましい。該処理シリカ微粒子に対する、ポリエーテル変性ポリシロキサンのシリカ微粒子に対する配合量はシリカ微粒子100部(質量部:以下同じ)に対して、1〜30部、より好ましくは3〜25部、更に好ましくは5〜20部、場合により、3〜20部、最も好ましくは5〜15部、場合により3〜15部である。
また、本発明の記録シートにおけるインク受容層は、必要に応じて、更に、通常のインク受容層が含有する後記する添加剤、例えばバインダー樹脂、その他の添加剤を含有していてもよい。これらの添加剤の含量は前記処理シリカ微粒子に対して、0〜50%、好ましくは0〜30%程度である。これらのものを添加する場合は、ポリエーテル変性ポリシロキサンの配合を終わった後に配合するのが好ましい。
シリカ微粒子、例えば粒子径20〜100nm程度、好ましくは30〜85nm程度のシリカ微粒子の水懸濁液、アミノ基を有するシランカップリング剤、適当な酸、好ましくは有機酸を、適宜混合して、pHを酸性、例えば6以下、好ましくは3〜5に調整し、適当な反応条件下、例えば0〜50℃程度、好ましくは常温で、充分撹拌混合して、処理シリカ微粒子を含む液状組成物を得ることができる。
シリカ微粒子に対するシランカップリング剤の量は、シリカ微粒子100部(質量以下同じ)に対して、通常、2部以上、好ましくは5部以上、更に好ましくは7部以上で、40部以下、好ましくは30部以下、更に好ましくは20部以下である。該シランカップリング剤での処理の際、メタノール等のC1〜C4低級アルコールの存在下に処理してもよい。アミノ基を有するシランカップリング剤を、上記低級アルコールに溶解して、低級アルコール溶液として、シリカ微粒子の水懸濁液と混合してもよい。シリカ微粒子を酸性条件下、アミノ基を有するシランカップリング剤で処理する際の各薬剤の混合順序に、特に制限はなく、任意の順序で配合しうる。 通常、酸性に調整されたシリカ微粒子懸濁液にシランカップリング剤の水懸濁液若しくは水溶液、好ましくは水溶液、またはシランカップリング剤の上記低級アルコール溶液を加えることが好ましい。通常、このようにして得られた処理シリカ微粒子を含む液状組成物は、処理シリカ微粒子、シランカプリング剤(シリカ微粒子と結合していると思われるが便宜上遊離していると見なす)、及び水を含み、更に上記で低級アルコールを使用した場合は、低級アルコールを含むもので、そのまま、若しくは必要に応じて、適当な膜形成のための水溶性高分子などのバインダー樹脂を加え、更に必要に応じて、適宜濃度調整をして、塗布用の液状組成物として使用することができる。しかし、上記で得られた処理シリカ微粒子を含む液状組成物に、更にポリエーテル変性ポリシロキサンを添加した液状組成物はより好ましい。該ポリエーテル変性ポリシロキサンは、溶液の安定性や、インク受容層におけるインクとの親和性(または吸水性)等の向上に関与すると考えられる。ポリエーテル変性ポリシロキサンの添加方法は特に制限はないが、溶液状の液状組成物が得られるという点から、ポリエーテル変性ポリシロキサンを、それを溶解するC1〜C4低級アルコール、より好ましくはC1〜C2若しくはC3アルコールに溶解するか又はより好ましくは水に溶解して、上記で得られた処理シリカ微粒子を含む液状組成物に添加するのが好ましい。ポリエーテル変性ポリシロキサンを含む溶液状の液状組成物は、保存安定性の点で優れると共に、印字濃度、画像安定性、耐酸化ガスに優れたインクジェット用受容紙を得るのに好適である。ポリエーテル変性ポリシロキサンのシリカ微粒子に対する配合量はシリカ微粒子100部(質量部:以下同じ)に対して、1〜30部、より好ましくは3〜25部、更に好ましくは5〜20部、場合により、3〜20部、最も好ましくは5〜15部、場合により3〜15部である。
b.上記シランカップリング剤・・・0.1〜6%、好ましくは0.3〜4%、より好ましくは0.5〜3%
c.ポリエーテル変性ポリシロキサン・・0〜1%、好ましくは0.1〜1%
d.水(低級アルコールを含んでもよい)・・・残部
本発明における処理シリカ微粒子含有インク受容層は、必要に応じて、バインダー樹脂、帯電防止剤、酸化防止剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、耐水化剤、防腐剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、蛍光増白剤、着色顔料、着色染料、浸透剤、発泡剤、離型剤、抑泡剤、消泡剤、流動性改良剤、増粘剤、顔料分散剤、カチオン性定着剤等を含んでいてもよい。
インク受容層に含有されるバインダー樹脂として、ポリビニルアルコール、澱粉、カゼイン等の水溶性樹脂、SBR,NBR,アクリル系重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス等のエマルジョン系樹脂が挙げられ、これらを単独または複数組み合わせて使用することができる。
本発明における記録シートの好ましい構成例の一つとしては、シート基材及び前記処理シリカ微粒子を含有する層からなる記録シートを挙げることができる。シート基材と前記処理シリカ微粒子を含有する層の間には、必要に応じて、前記処理シリカ微粒子を含有する層とは異なる他のインク受容層があってもよく、該他のインク受容層に前記染料定着剤、バインダー樹脂などが含まれているときは、前記処理シリカ微粒子を含有する層にはそれらを含まなくても何等支障はない。前記処理シリカ微粒子を含有する層は、前記したように、インク吸収性、印字濃度、記録画像の耐酸化ガス性等に関与して、優れた効果を発揮するので、該層がインクの受容層に使用されるのが好ましい。そして、より好ましくは、記録シートの記録面側の最外層にあることが好ましい。
本発明のシリカ微粒子を含有する層の量は、通常、シート状支持体上に、坪量として通常1〜300g/m2であるが、特に制限されるものではない。
(1)処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサンを含まない)の調製
粒径40〜50nmのシリカ微粒子水懸濁液(シリカ濃度20%)(スノーテックTRM OL;商品名:日産化学工業(株))と20%蟻酸水溶液を撹拌混合しながら、アミノ基を有するシランカップリング剤として、γ―アミノプロピルトリエトキシシランのメタノール溶液(γ―アミノプロピルトリエトキシシラン20%濃度)を加えた(溶液のpH3.75)。得られた混合液をそのまま30分撹拌混合し、処理シリカ微粒子含有液状組成物得た。
なお、各成分の使用割合は下記の通りである。
a.シリカ微粒子水懸濁液(シリカ濃度20%)・・・・・・・・・・100部
b.20%ヒドロキシ酢酸水溶液・・・・・・・・・・・・・・・・・10部
c.20%アミノ基を有するシランカップリング剤メタノール溶液・10部
(2)処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の調製
上記(1)で得られた処理シリカ微粒子含有液状組成物にイオン交換水を加え、撹拌混合しながら、ポリエーテル変性ポリシロキサンとして、SH190OIL(商品番号;東レダウコーニングシリコン製)のメタノール溶液(該ポリシロキサン含量20%)を加えた。次いでpHを3.5〜4.5に調整し10時間撹拌混合し、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)を得た。
なお、各成分の使用割合は下記の通りである。
上記(1)で得られた処理シリカ微粒子含有液状組成物・・・・・・90部
イオン交換水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100部
ポリエーテル変性ポリシロキサンメタノール溶液(樹脂含量20%)・・5部
(3)記録シートの作製
上記(2)で得られた処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)5部(固形分として0.5部)、脱イオン水95部を混合し、塗工液を得た。出来た塗工液を市販のPPC用紙(普通紙:以下同じ)(坪量64g/m2)に、絶乾状態で24g/m2の塗工量になるように塗工し、70℃で30秒間乾燥させた。さらに、80℃で30秒間キャスト仕上げを行った。その結果、PPC用紙(普通紙)上に、インク受容層として処理シリカ微粒子含有層を有する本発明の記録シートが得られた(実施例1の記録シート)。
なお、本実施例において、γ―アミノプロピルトリエトキシシランのメタノール溶液及びポリエーテル変性ポリシロキサンのメタノール溶液を、γ―アミノプロピルトリエトキシシランの水溶液及びポリエーテル変性ポリシロキサンの水溶液(いずれも濃度その他は全く同じ)を用いる以外は、上記と同様にしても、上記と同じ本発明の記録シートが得られた。
実施例4と同様に塗工および仕上げを行い、実施例8の記録シートが得られた。
実施例4と同様に塗工および仕上げを行い、実施例12の記録シートが得られた。
実施例1において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ:粒径22nm)を5部(シリカ固形分として2部)用い、脱イオン水を95部にした以外は、実施例1と同様に行い比較例1の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(固形分として4部)、脱イオン水を90部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例2の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ:粒径22nm)を20部(シリカ固形分として2部)、脱イオン水を80部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例3の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ:粒径22nm)を5部(シリカ固形分として2部)、脱イオン水を95部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例4の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(シリカ固形分として4部)、脱イオン水を90部にした以外は、 比較例1と同様に行い比較例5の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ)を20部(シリカ固形分として8部)、脱イオン水を80部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例6の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ:粒径12nm)を5部(シリカ固形分として2部)、脱イオン水を95部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例7の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(シリカ固形分として4部)、脱イオン水を90部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例8の記録シートを得た。
比較例1において、シリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ)を20部(シリカ固形分として8部)、脱イオン水を80部にした以外は、比較例1と同様に行い比較例9の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ)を5部(シリカ固形分として2部)を用い、脱イオン水を95部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例10の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(シリカ固形分として4部)用い、脱イオン水を90部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例11の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMAS−40(デュポン製コロイダルシリカ)を20部(シリカ固形分として2部)用い、脱イオン水を80部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例12の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ)を5部(シリカ固形分として2部)用い、脱イオン水を95部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例13の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(シリカ固形分として4部)用い、脱イオン水を90部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例14の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMTMA(デュポン製コロイダルシリカ)を20部(シリカ固形分として8部)用い、脱イオン水を80部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例15の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ)を5部(シリカ固形分として2部)用い、脱イオン水を95部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例16の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ)を10部(シリカ固形分として4部)用い、脱イオン水を90部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例17の記録シートを得た。
実施例4において、処理シリカ微粒子含有液状組成物(ポリエーテル変性ポリシロキサン含有)の代わりにシリカ含有水溶液としてルドックスRTMCL−P(デュポン製コロイダルシリカ)を20部(シリカ固形分として8部)用い、脱イオン水を80部にした以外は、実施例4と同様に行い比較例18の記録シートを得た。
表1:キヤノン社PIXUS 860i
表2:ヒューレットパッカード社deskjet5551印刷
表3:キヤノン社PIXUS 860i
表4:キヤノン社PIXUS iP4100
市販のインクジェットプリンター(キヤノン社製、PIXUS 860i、PIXUS iP4100およびヒューレットパッカード社製deskjet5551)を用いて、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクのベタ印刷を行い、ベタ部の光学反射濃度をグレタマクベス社製分光光度計(SpectroEye)で測定した。
イエロー、マゼンタ、シアンの測色値の平均を求め、無処理のPPC用紙に印刷したものを100%とし、印字濃度を算出した。
市販のインクジェットプリンター(キヤノン社製、PIXUS 860i、PIXUS iP4100およびヒューレットパッカード社製deskjet5551)を用いて、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクのベタ印刷を行った。オゾンウェザーメータを用いて、印刷した記録シートにオゾン濃度40ppm、温度24度、湿度60%の条件下で2時間および4時間処理した。イエロー、マゼンタ、シアンの光学反射濃度の平均値を求め、処理前に対する処理後の残存率を耐オゾン性とした。光学反射濃度はグレタマクベス社製分光光度計(SpectroEye)で測定した。
評価基準は以下の通りである。
◎ 未塗工PPC用紙での退色との差が0〜5%
○ 未塗工PPC用紙での退色との差が5〜10%
△ 未塗工PPC用紙での退色との差が10〜15%
× 未塗工PPC用紙での退色との差が15〜20%
×× 未塗工PPC用紙での退色との差が20%以上
市販のインクジェットプリンター(キヤノン社製、PIXUS860i)を用いて、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクのベタ印刷を行った。キセノンフェードメーターを用いて、印刷した記録シートに50時間光照射した。イエロー、マゼンタ、シアンの光学反射濃度の平均値を求め、光照射前に対する光照射後の残存率を耐光性とした。光学反射濃度はグレタマクベス社製分光光度計(SpectroEye)で測定した。
評価基準は以下の通りである。
◎ 未塗工PPC用紙での退色との差が0〜5%
○ 未塗工PPC用紙での退色との差が5〜10%
△ 未塗工PPC用紙での退色との差が10〜15%
× 未塗工PPC用紙での退色との差が15〜20%
×× 未塗工PPC用紙での退色との差が20%以上
Claims (9)
- 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する層を有することを特徴とするインクジェット用記録シート。
- 該シリカ微粒子を含有する層が、該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用記録シート。
- シリカ微粒子100質量部に対して、ポリエーテル変性ポリシロキサンの量が5〜20質量部の割合である請求項2に記載のインクジェット用記録シート。
- 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する液状組成物を、シート状基材に塗布することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造法。
- 該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有する該液状組成物である請求項4に記載のインクジェット用記録シートの製造法。
- 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する記録シート用塗布組成物。
- 該シリカ微粒子と共にポリエーテル変性ポリシロキサンを含有する請求項6に記載の記録シート用塗布組成物。
- シリカ微粒子100質量部に対して、ポリエーテル変性ポリシロキサンの量が5〜20質量部の割合である請求項7に記載の記録シート用塗布組成物。
- 酸性条件下で、アミノ基を有するシランカップリング剤により処理されたシリカ微粒子を含有する層を有することを特徴とする記録シート。
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