JP2001010219A - インクジェット記録用バインダー組成物 - Google Patents
インクジェット記録用バインダー組成物Info
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- JP2001010219A JP2001010219A JP11188942A JP18894299A JP2001010219A JP 2001010219 A JP2001010219 A JP 2001010219A JP 11188942 A JP11188942 A JP 11188942A JP 18894299 A JP18894299 A JP 18894299A JP 2001010219 A JP2001010219 A JP 2001010219A
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Abstract
モードでのインクジェット印刷における、インク吸収性
が良好で、印刷物の耐水性、発色性、にじみ性を高度に
改善できるインクジェット記録用バインダー組成物を提
供すること。 【解決手段】 支持体の少なくとも一方の表面に、直接
又は間接にインク受理層を有するインクジェット記録シ
ートの該インク受理層形成用であって、カチオン性重合
体、無機充填剤、及びシリコーン系界面活性剤とからな
ることを特徴とするインクジェット記録用バインダー組
成物。
Description
用バインダー組成物に関するものであり、さらに詳しく
はインク受理層の強度が高く、かつインクジェットイン
クの吸収性、印刷後の耐水性、発色性、にじみ性に優れ
たバインダー組成物に関するものである。
化が容易であり、低騒音,低コストでかつ印字品質に優
れていることから、近年急速に普及しつつある。インク
ジェット記録には、安全性、記録適性の面から主に水系
インクが使用されている。この水系インクをノズルから
微細な滴として打ち出し、記録用シートに向けて飛翔さ
せることによって印刷が行われる。この際、記録シート
は速やかにインクを吸収することが要求される。すなわ
ち、インク吸収性の低い記録シートでは、記録終了後も
インクが記録用シートの表面に残り、装置や次の印刷物
の汚れ等につながる。
れまではインク受理層にシリカ等の充填材と親水性の樹
脂とを組み合わせることが従来行われてきた。しかしな
がらこの方法はで印刷物の耐水性が極めて低下する問題
点を抱えている。これらの課題に対して、特開平8−2
44336号公報、特開平10−195276号公報、
特開平10−264511号公報には、カチオン性のラ
テックスをベースにインクジェット記録用シートの耐水
性、印刷性等を改良した技術が開示されている。
等はかなり解決されてきた。さらに、近年インクジェッ
ト印刷での画質を写真並みにまで向上させる努力が続け
られており、その中では例えばプリンター側で低濃度の
インクを、量を増やして記録用シートに打つことで、よ
り微細な色の変化を表現する技術が開発されてきてい
る。これに対応して記録シート側では、従来技術に加
え、無機充填剤を増やすことによりインク吸収性のさら
なる向上が図られてきた。しかしながら、無機充填剤を
増やすことはインク吸収性を向上させはするものの、イ
ンクの発色性の低下を招くとともに印刷物の耐水性も低
下させる問題を抱えている。したがってよりインクを吸
収し、そのうえで印刷物の耐水性も維持し、写真画質に
近い発色性が発現するインク受理層が切望されている。
クの量が従来に比べ増えている高画質のモードでのイン
クジェット印刷における、インク吸収性が良好で、印刷
物の耐水性、発色性、にじみ性を高度に改善できるイン
クジェット記録用バインダー組成物を提供することにあ
る。
体の少なくとも一方の表面に直接又は間接にインク受理
層を有するインクジェット記録シートの該インク受理層
形成用であって、カチオン性重合体、無機充填剤、及び
シリコーン系界面活性剤とからなることを特徴とするイ
ンクジェット記録用バインダー組成物であり、カチオン
性重合体がカチオン性のラテックスであり、無機充填剤
が非晶質合成シリカである。以下に本発明を詳細に説明
する。本発明のカチオン性重合体は、カチオン性の官能
基を有する重合体を指し、形態は水溶性でも水分散型の
ラテックスでもよい。耐水性の面からラテックスの形態
がよい。
のラジカル重合性モノマーを主成分として乳化重合によ
り得られ、又は乳化重合ではなく溶液重合後水を添加し
て水分散により得ることもできる。さらには、ラテック
スの形態を取った後、第3級アミン、第4級アンモニウ
ム化合物などを添加し、カチオン性としても良い。好ま
しくは乳化重合方法で得るカチオン性ラテックスであ
る。乳化重合の方法に関しては特に制限はなく、従来公
知の方法が適用できる。例えば、水性媒体中でラジカル
重合性モノマー、ラジカル重合開始剤、界面活性剤、必
要に応じて連鎖移動剤、その他添加剤の存在下で、ラジ
カル重合性モノマーを重合させる。重合に際しては、全
ラジカル重合性モノマーを全重合過程で均一に重合する
方法や、重合過程で逐次、あるいは連続的に変化させる
こともできる。
るために、例えばラジカル重合性モノマーにカチオン性
のモノマーを含有してもよく、またラジカル重合開始剤
がカチオン性でもよく、さらに界面活性剤もカチオン性
を用いても良く、またこれらの併用であっても良い。カ
チオン性ラジカル重合性モノマーとしては、カチオン性
の官能基を有するラジカル重合性モノマーであればよ
く、カチオン性官能基として例えば第3級アミノ基、第
4級アンモニウム基が挙げられる。
有するラジカル重合性モノマーとしては、第3級アミノ
基又はその塩基を有する種々のラジカル重合性モノマー
ほか、第4級アンモニウム塩基を有する又は第4級アン
モニウム塩基を形成可能な種々のラジカル重合性モノマ
ーが使用できる。
アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩[ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド又はこれらの塩など]、ジC1-
4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル(メタ)アクリレー
ト又はその塩[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート又はこれらの塩な
ど]、ジC1-4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル基置換
芳香族ビニル又はその塩[4−(2−ジメチルアミノエ
チル)スチレン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)
スチレンなどやこれらの塩など]、窒素含有複素環式単
量体又はその塩[ビニルピリジン、ビニルイミダゾー
ル、ビニルピロリドン又はこれらの塩など]などが含ま
れる。塩としては、ハロゲン化水素酸塩(塩酸塩,臭化
水素酸塩など)、ハロゲン化アルキル(塩化メチル、塩
化エチル、塩化プロピル、塩化ブチル、塩化ベンジル、
エピクロルヒドリン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プ
ロピル、臭化ブチルなど)、硫酸塩、アルキル硫酸塩
(メチル硫酸塩,エチル硫酸塩など)、アルキルスルホ
ン酸塩,アリールスルホン酸塩、カルボン酸塩(ギ酸
塩、酢酸塩など)などが挙げられる。
2-3 アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩、又は
ジC1-4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル(メタ)アク
リレート又はその塩である。カチオン性ラジカル重合性
モノマー以外にも必要に応じてラジカル重合性モノマー
は併用してもよく、例えば芳香族不飽和化合物、α,β
−不飽和モノカルボン酸アルキルエステル、不飽和カル
ボン酸、等を挙げることができる。芳香族不飽和化合物
としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエンなどが挙げられる。
エステルとしては、例えば、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のアルキルエステルが挙げられる。アクリル酸また
はメタクリル酸のアルキルエステルとしては、例えば、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、イソプロピルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、イソブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、ラウリルメタクリレートなどが挙げ
られる。不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、モノアルキルイタコネート等が挙げられる。
に応じて組み合わせてもよい。例えば、水酸基含有モノ
マー、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ポリエチレングリコールアクリレート;アミド基含有モ
ノマー、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、
N,N−メチレンビスアクリルアミド、ダイアセトンア
クリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド;メチロ
ール基含有モノマー、例えば、N−メチロールアクリル
アミド、N−メチロールメタクリルアミド、ジメチロー
ルアクリルアミド、ジメチロールメタクリルアミド;ア
ルコキシメチル基含有モノマー、例えば、N−メトキシ
メチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブト
キシメチルメタクリルアミド;エポキシ基含有モノマ
ー、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレート、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシ
ジルアクリレート、メチルグリシジルメタクリレート;
多官能性モノマー、例えば、ジビニルベンゼン、ポリオ
キシエチレンジアクリレート、ポリオキシエチレンジメ
タクリレート、ポリオキシプロピレンジアクリレート、
ポリオキシプロピレンジメタクリレート、ブタンジオー
ルジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート;α,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸
のモノまたはジエステル、例えば、マレイン酸モノまた
はジブチル、フマル酸モノまたはジオクチル;ビニルエ
ステル、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル;不
飽和ニトリル、例えば、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル;オレフィン、例えば、ブタジエン、イソプレ
ン;塩素含有ビニルモノマー、例えば、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、クロロプレンなどを挙げることができ
る。
モノマーは全ラジカル重合性モノマー100重量部に対
して0.5〜50重量部である。0.5重量部以上で発
色性に問題がなく、50重量部以下で耐水性に問題がな
い。好ましくは全ラジカル重合性モノマー100重量部
に対して1〜40重量部である。カチオン性の重合開始
剤としては次のものが使用できる。例えば2,2’−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−
アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)
2塩酸塩2、2’−アゾビス(2−メチルブタンアミド
オキシム)2塩酸塩4水和物などが挙げられる。
溶性のアゾビス化合物、過酸化物−還元剤のレドックス
系等が必要に応じて用いられる。過硫酸塩としては例え
ば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリ
ム等が挙げられ、過酸化物としては例えば過酸化水素、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシマレイン酸、コハク酸パーオキシドが挙げられ、水
溶性アゾビス化合物としては例えば2,2’−アゾビス
(N−ヒドロキシエチルイソブチルアミド)、4,4’
−アゾビス(4−シアノペンタン酸)等が挙げられる。
は、例えば先の過酸化物にナトリウムスルホオキシレー
トホルムアルデヒド、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウ
ム、L−アスコルビン酸、およびその塩、第一銅塩、第
一鉄塩等の還元剤の添加が挙げられる。油溶性の重合開
始剤としては例えば過酸化物、油溶性のアゾビス化合物
等が挙げられ、過酸化物としては、例えば過酸化ジブチ
ル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンハイ
ドロ過酸化物等が挙げられ、油溶性のアゾビス化合物と
しては、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、
2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル
等が挙げられる。
挙げられる。例えば、第4級アンモニウム型、脂肪族ア
ミン型、複素環アミン型が挙げられ、第4級アンモニウ
ム型としては例えば長鎖第一級アミン塩、ジアルキルジ
メチルアンモニウム塩、長鎖第三級アミン塩、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等
が挙げられ、脂肪族アミン型としては例えばポリオキシ
エチレンアルキルアミン等が挙げられ、複素環アミン型
としては例えばアルキルイミダゾリン等が挙げられる。
これら以外にも必要に応じて、非イオン性、アニオン
性、両性の界面活性剤を用いてもよい。またシリコーン
系界面活性剤を重合時に用いることも何ら差し支えな
い。
ーテル型、エステル型、アルカノールアミド型等が挙げ
られ、エーテル型としては例えばポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル等
が挙げられ、エステル型としては例えばポリオキシエチ
レンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジ脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪
酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル等が挙げられ、アルカノールアミド型とし
ては例えば脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチ
レンアルキルアミド等が挙げられる。
ルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エ
ステル型等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例
えばN−アルキルアミノ酸型、イミダゾリン型等が挙げ
られる。また上記で挙げた非反応性の界面活性剤ととも
に、反応性の界面活性剤も併用してもよい。反応性界面
活性剤は一分子中にラジカル重合性二重結合の官能基を
有するもので、例えばそれらとポリオキシエチレン、ポ
リオキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン複合タイプのアルキルエーテルまたはアルコー
ルなどを有するものが上げられる。また一分子中にラジ
カル重合性二重結合を有しかつスルホン酸基、スルホン
酸エステル基、スルホン酸塩基、スルホン酸エステル塩
基から選ばれる一個以上の官能基を有するもの(なおこ
こでいう塩とはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩を指す)でもよい。また一分子中にラジカル重合性
二重結合を有しかつ4級アンモニウム基を有するもので
もよい。
下Tgと記す)は−50〜60℃である。−50℃〜6
0℃の範囲にあるときインク受理層の強度に問題がな
い。好ましくは−20℃〜40℃である。カチオン性ラ
テックスの粒子径は10nm〜500nmである。10
nm以上でラテックスの製造上問題がなく、500nm
以下で配合品の安定性に問題がない。好ましくは50n
m〜300nmである。本発明においてカチオン性ラテ
ックスは異層構造であってもよい。異層構造とは例えば
コアシェル化が挙げられる。コアシェル化の場合、例え
ば、コア部とシェル部との間でTgに差がある場合、ゲ
ル量に差がある場合、分子量に差がある場合、またはカ
チオン性の官能基量に差がある場合などが挙げられる。
カ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、硫酸バリウム、サチンホワイト、リト
ポン、カオリン、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、クレー、焼成クレー、ケイソ
ウ土、合成ゼオライト、スメクタイト、層状無機高分子
等が挙げられる。インク吸収性、発色性等から合成シリ
カであり、さらに非晶質合成シリカが好ましい。無機充
填材はカチオン性重合体100重量部に対して、10〜
500重量部である。無機充填材が10重量部以上で発
色性性に問題がなく、500重量部以下で耐水性に問題
がない。好ましくはカチオン性重合体100重量部に対
して、50〜400重量部である。
剤とは、疎水性部分がシリコーン樹脂からなり、これの
末端および/または側鎖に親水性基が導入された水溶性
化合物である。シリコーン樹脂には、その代表としてポ
リ(ジメチル)シロキサンが挙げられ、メチルフェニル
ジメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラフェニル
ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン・ポリメチル
フェニルシロキサンコポリマー、ポリメチルシロキサ
ン、テトラメチルポリメチルシロキサン、ポリメチルシ
ロキサン・ポリジメチルシロキサンコポリマーなど、側
鎖のメチル基の一部あるいはすべてがフェニル基や水素
原子などに置換されたものなどが挙げられる。(ただし
上記表記のうち、重合度が低いシリコーン樹脂も含む。
例えばテトラメチルテトラフェニルトリシロキサンもテ
トラメチルテトラフェニルポリシロキサンの中に含め
る。)またこのシリコーン樹脂に導入される親水性基と
してはポリエーテル基、ポリグリセリン基、ピロリドン
基、ベタイン基、硫酸塩基、水酸基、カルボキシル基、
リン酸塩基、4級アンモニウム塩基、などが挙げられ
る。
組み合わされて使用される。また界面活性剤の構造に関
しても、上記のシリコーン樹脂の末端および/または側
鎖に親水性基を単に導入するだけでなく、親水性基を導
入したポリマーと導入しないポリマーをランダム共重
合、ブロック共重合するなどしてコポリマー化するなど
しても何ら差し支えない。
KF351(A)、KF352(A)、KF353
(A)、KF354(A)、KF355(A)、KF6
15(A)、KF618、KF945(A)、KF60
01、KF6004、KF6012、KF6013、K
F6015、KF6016、KF6017、KF64
0、KF641、KF700、X−22−4959、X
−22−4966などが挙げられ、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン( 株) 製 SYLGARD309、SH
3746、SH3749、SH3771、SH840
0、SH8410、SH8700など、日本ユニカー(
株) 製 SILWETL−77、L−720、FZ−2
122、L−7001、L−7002、FZ−212
3、L−7604、FZ−2105、FZ−2104、
FZ−2110、FZ−2110、FZ−2161、F
Z−2162、FZ−2163、FZ−2164などが
挙げられる。上記の内、好ましくはシリコーン樹脂とし
てポリジメチルシロキサンを、親水性基としてポリエー
テル基、ポリグリセリン基、あるいはピロリドン基を導
入したシリコーン系界面活性剤である。
オン性重合体100重量部に対して0.01〜20重量
部である。0.01重量部以上で印刷物の発色性が良好
となり、20重量部以下で耐水性に問題がない。好まし
くは0.05〜15重量部である。シリコーン系界面活
性剤の添加時期は特に限定するものではなく、例えばカ
チオン性重合体、無機充填材を混合する際入れてもよ
く、またカチオン性重合体に予め添加してもよく、さら
には無機充填材を水と混合しその後添加してもよい。ま
たこれらの添加剤はバインダー組成物を作製する段階で
添加しても差し支えない。
じて、界面活性剤、分散剤、防腐剤、消泡剤、増粘剤、
溶剤等を添加しても良い。
配合してもよい。例えば、水溶性樹脂、水溶性第4級ア
ンモニウム塩オリゴマー等が挙げられる。水溶性樹脂と
しては、例えばポリビニルアルコール、カチオン化ポリ
ビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、セルロース
系樹脂(メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシセルロース、カルボキシセルロース等)、キチン、
キトサン、デンプン、カチオンデンプン、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルエ
ーテル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド、ポリビニ
ルピリジン、ゼラチン、カゼイン類、シクロデキストリ
ン類、水性硝化綿等を挙げることができる。
しては、例えばポリエチレンイミン塩、ジメチルアミン
エピハロヒドリン縮合体、ポリビニルアミン塩、ポリア
リルアミン塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレー
ト4級塩、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩、ジア
リルアミナクリルアミド共重合体の塩、ポリスチレンの
4級アンモニウム塩等が挙げられる。本発明において使
用される支持体は紙、合成紙、プラスチックペーパー、
フィルム、金属板、金属箔、アルミニウム等を蒸着した
プラスチックフィルム等が挙げられる。
塗布しても良く、必要に応じて多層構成でもよい。例え
ばインク受理層の下層にアンカー層があってもよく、ま
たインク受理層の上層に光沢層があってもよい。本発明
のインク受理層を塗布する方法も限定されない。例え
ば、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、
バーコーター、ダイコーター、グラビアコーター等の一
般的なコーターが挙げられる。
g/m2 塗布してもよい。1g/m 2 以上でにじみ性に
問題がなく、50g/m2 以下で発色性に問題がない。
好ましくは3〜30g/m2 である。本発明のインク受
理層はカチオン性重合体、無機充填剤、シリコーン系界
面活性剤からなる配合品を支持体に塗布後、例えば80
〜160℃で5〜300秒の乾燥により得ることができ
る。
は本発明の範囲を限定しない。なお、特に指定のない場
合は重量基準とする。本発明における各種物性の評価は
以下の通りである。 (1)インク発色性 インクジェットカラープリンター(PM−750C;セ
イコーエプソン(株)製)により、インクジェット記録
シートへ、シアン、マゼンタ、イエローのベタ印刷を行
った。印刷に際しては設定を、用紙:フォトプリント
紙、インク:カラー、モード:「きれい」の推奨設定、
で行った。ベタ印刷の濃度はマクベス濃度計(RD−9
18:サカタインクス( 株) 製)により測定を行った。
みを目視観察した。評価基準は以下の通り。 ○:にじみなし。 △:境界部に0.5mm以上のにじみがない。 ×:境界部に0.5mm以上のにじみがある。 △以上を合格とした。 (3)インク吸収性 (1)のベタ印刷直後に、印刷面を指で擦りその状態を
観察した。評価基準は以下の通り。 ○:指にインクの付着なし。 △:わずかに指にインクの付着がある。 ×:指にインクの付着が認められる。 △以上を合格とした。
した。評価基準は以下の通り。 ○:インクの流出なし。 △:わずかにインクの流出がある。 ×:全ての色でインクの流出が認められる。 △以上を合格とした。
製造例を示す。表1に示すラジカル重合性単量体混合物
1000部に、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
塩の25%に調整した水溶液10部、エマルゲン920
[花王(株)製、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル]の25%に調整した水溶液10部、2、2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩3部、蒸留
水586部を添加し、ホモミキサーで撹拌を行いプレ乳
化物を作製した。別に撹拌機付きフラスコに蒸留水78
0部、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム塩の25
%水溶液10部、エマルゲン920の25%水溶液20
部を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2
−アミジノプロパン)2塩酸塩3部を水50部に溶解し
たものを添加する。これに、前記プレ乳化物を4時間か
けて連続滴下する。その後2時間同温度にて攪拌を続け
た。その後30℃以下まで冷却し、その後80メッシュ
の金網を用いて濾過を行った。濾過後、固型分を40%
となるよう水を添加し調整した。得られたラテックスの
粒径を表1に示す。
うに配合した(なお、表2記載の数値は固形分を表
す)。水1000部攪拌下に、非晶質合成シリカ(ファ
インシールX37:(株)トクヤマ製)、シリコーン系
界面活性剤を所定量添加し15分続けて攪拌した。次
に、ラテックスを所定量投入しさらに15分攪拌を続け
た。その後、配合品の固形分が20%となるよう水を攪
拌下に追加し、配合品を得た。
で、配合品を塗布した。塗布後、速やかに130℃にコ
ントロールした熱風乾燥機に90秒放置し、乾燥させ塗
工紙を得た。塗布量は乾燥後で10g/m2 となるよ
う、バーコーターで調節した。乾燥した塗工紙を、温度
40℃、線圧30kg/cmのカレンダーロールを通す
ことによって、インクジェット記録シートとした。得ら
れた本発明のインクジェット記録シートの評価結果を、
合わせて表2に示す。 (比較例1〜4)表3に示す配合品を実施例と同様に作
製した。また実施例と同様に記録シートを作製し、実施
例と同様にインクジェット記録シートの評価を行った。
評価結果を合わせて表3に示す。
べて増えている高画質のモードのインクジェット印刷に
おける、インク吸収性が良好で、印刷物の耐水性、発色
性、にじみ性を高度に改善できるインクジェット記録用
バインダー組成物を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の表面に、直接
又は間接にインク受理層を有するインクジェット記録シ
ートの該インク受理層形成用であって、カチオン性重合
体、無機充填剤、及びシリコーン系界面活性剤とからな
ることを特徴とするインクジェット記録用バインダー組
成物。 - 【請求項2】 カチオン性重合体がカチオン性のラテッ
クスであることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
ェット記録用バインダー組成物。 - 【請求項3】 無機充填剤が非晶質合成シリカであるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジ
ェット記録用バインダー組成物。
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JP18894299A JP4175741B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | インクジェット記録用バインダー組成物 |
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JP18894299A JP4175741B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | インクジェット記録用バインダー組成物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315354A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Nippon Kayaku Co Ltd | インクジェット用記録シート、該シートの製造法及び塗布組成物 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP18894299A patent/JP4175741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006315354A (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-24 | Nippon Kayaku Co Ltd | インクジェット用記録シート、該シートの製造法及び塗布組成物 |
JP4495636B2 (ja) * | 2005-05-16 | 2010-07-07 | 日本化薬株式会社 | インクジェット用記録シート、該シートの製造法及び塗布組成物 |
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