JP2020175912A - Ptp蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】オンデマンド印刷に適した印刷可能なPTP蓋材を提供する。【解決手段】接着層、基材層及び印刷下地層が順に積層された層構成を有し、前記印刷下地層は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、且つ、前記印刷下地層はその表面が印刷可能に構成されている、ことを特徴とするPTP蓋材。【選択図】なし

Description

本発明はPTP(プレススルーパック)蓋材に関し、特にオンデマンド印刷に適した印刷可能なPTP蓋材に関する。
錠剤状の薬剤を個別に包装する場合には、一般に容器と蓋材より構成されるPTP(プレススルーパック、ブリスターパックとも呼ぶ)に収容される。例えば、図2において、PTP10は、PTPの蓋材20とPTPの容器30とから構成される。PTPの容器中の40は薬剤等の収容部である。
このPTPの蓋材(以下「PTP蓋材」と呼ぶ)は、PTPの容器(以下「PTP容器」と呼ぶ)に蓋をして収容した薬剤を保護するだけでなく、一般に収容部とは反対側の面に消費者が視認可能なように薬剤に関する情報が印刷されている。
例えば、PTP蓋材に関する特許文献1には、接着層、アルミニウム箔より構成される基材層、白着色層、印刷層及び保護層がこの順に積層された構成からなるPTP蓋材が開示されている(請求項1、6、7及び[0030]段落)。
特開2018−177374号公報
しかしながら、上記特許文献の技術では、印刷層を設けた後に更にその表面に保護層が積層されるために、収容対象の薬剤や薬剤販売会社が変わって印刷内容が変更される度にPTP蓋材をあらためて用意し直す必要がある。この点、保護層の表面に新たな情報を印刷し直すことが考えられるが、保護層は一般にニトロセルロース樹脂、エポキシ樹脂等が用いられるため、保護層に印刷を施してもすぐに剥がれてしまう。よって、従来のPTP蓋材は、必要なときに必要な分だけ印刷を施したPTP蓋材を用意することができないという問題がある。つまり、従来のPTP蓋材はオンデマンド印刷に適していない。
よって、本発明は、オンデマンド印刷に適した印刷可能なPTP蓋材を提供することを主な目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の印刷下地層を印刷可能な最表面に有するPTP蓋材によれば上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
つまり、本発明は、下記のPTP蓋材に関する。
1.接着層、基材層及び印刷下地層が順に積層された層構成を有し、
前記印刷下地層は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、且つ、前記印刷下地層はその表面が印刷可能に構成されている、
ことを特徴とするPTP蓋材。
2.前記印刷下地層は乾燥質量が0.5〜8g/mである、上記項1に記載のPTP蓋材。
3.前記基材層はアルミニウム箔である、上記項1又は2に記載のPTP蓋材。
4.前記基材層と前記印刷下地層との間に白着色層を更に有する、上記項1〜3のいずれかに記載のPTP蓋材。
本発明のPTP蓋材は、特定の印刷下地層を印刷可能な最表面に有することにより、必要なときに必要な分だけ、印刷下地層の表面に印刷を施すことにより、印刷情報を有するPTP蓋材として使用することができる。つまり、本発明のPTP蓋材は、オンデマンド印刷に適しており、従来品のPTP蓋材に比して多大な優位性を有する。
本発明のPTP蓋材の層構成を例示する断面模式図である。 PTP蓋材とPTP容器との組み合わせを示す模式図である。
本発明のPTP蓋材は、接着層、基材層及び印刷下地層が順に積層された層構成を有し、
前記印刷下地層は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、且つ、前記印刷下地層はその表面が印刷可能に構成されていることを特徴とする。
上記特徴を有する本発明のPTP蓋材は、特定の印刷下地層を印刷可能な最表面に有することにより、必要なときに必要な分だけ、印刷下地層の表面に印刷を施すことにより、印刷情報を有するPTP蓋材として使用することができる。つまり、本発明のPTP蓋材は、オンデマンド印刷に適しており、従来品のPTP蓋材に比して多大な優位性を有する。
本発明のPTP蓋材の層構成を例示する断面模式図を図1に示す。図1(a)は、接着層2、基材層1及び印刷下地層3が順に積層された層構成からなるPTP蓋材であり、本発明のPTP蓋材のうち最小単位からなる層構成を示している。図1(b)は、接着層2、基材層1、着色層4及び印刷下地層3が順に積層された層構成からなるPTP蓋材であり、このような着色層4を介在させることにより、印刷下地層3の表面に施した印刷の視認性が向上したり、PTP蓋材を破れ難くしたりする効果がある。図1(b)は例示であり、本発明のPTP蓋材には他の補助層を任意に形成する場合も包含されるが、印刷下地層3はその表面が印刷可能に構成されていること(つまり、印刷下地層3は最表層として露出しており印刷可能であること)を要件とするため、印刷下地層3は最表層である。
図2は、PTP蓋材20とPTP容器30との組み合わせを示す模式図である。PTP容器30には薬剤等の収容部40が形成されている。PTP10は、PTP蓋材20の接着層(例えば熱接着層)と薬剤等を収容したPTP容器30の裏面側とを接着することで一体化することにより形成できる。PTP容器30については特に限定されず、従来からPTP10の構成部材として公知のPTP蓋材30を幅広く用いることができる。
以下、図1を参照しながら本発明のPTP蓋材について説明する。
(接着層2)
接着層2は、PTP容器30との接着に際し、基材層1における印刷下地層3が積層された面の反対面に形成することができる。これにより、本発明のPTP蓋材20とPTP容器30とを接着し、内容物が密封されたPTP10を製造することができる。
接着層2の種類は特に限定されないが、加熱によりPTP容器30と接着可能な熱接着層(ヒートシール層)であることが好ましい。熱接着層としては、特に限定されず、ヒートシール性樹脂として各種の熱可塑性樹脂を含む材料を採用することができる。熱接着層を構成する樹脂成分としては、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレン、飽和ポリエステル、線状飽和ポリエステル、無延伸ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレン−酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリスチレン等が挙げられる。また、これらは、市販品も使用することができる。例えば、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体として製品名「ボンダイン」住友化学工業株式会社製、ポリオレフィン系接着性ポリマーとして製品名「メルセンM」東ソー株式会社製等の市販品も使用することができる。
熱接着層2の厚みは限定的でないが、通常1〜100μm程度とすることが好ましく、特に2〜50μmとすることがより好ましい。また、熱接着層2の形成量は、乾燥質量で1〜30g/m程度とすることが好ましい。
(基材層1)
基材層1は、公知のPTP蓋材で使用されている材料を採用することができる。例えば、アルミニウム箔、銅箔、金箔、銀箔、等の金属箔、紙、合成紙等の紙類、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム等の樹脂フィルム等を単体又は2種以上の複合体で使用できる。また、前記の樹脂フィルムとして、着色樹脂フィルム等を用いることもできる。また、市販品のように、金属箔又は樹脂フィルムに予め種々の着色層、熱接着層(前記接着層2とは異なる)等を積層したものも基材層1として用いることができる。
また、本発明では、アルミニウム蒸着層等の金属蒸着層を含む層も基材層1として採用できる。例えば、公知の蒸着法(PVD、CVD等)により樹脂フィルム等の表面上に金属蒸着層を形成した積層フィルムを基材層1として採用することができる。樹脂フィルムとしては、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレン(特に高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン(特に延伸ポリプロピレン)、塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等が例示される。
金属蒸着層の厚みは、限定的ではないが、通常は200〜1000Å程度とすることができる。また、金属蒸着させる樹脂フィルムの厚みも限定的ではないが、9〜50μm程度とすることが好ましい。
本発明では、特にアルミニウム箔を基材層1として採用することが好ましい。アルミニウム箔を用いることにより、包装材料としての強度、バリアー性、保存性等を効果的に発揮することができる。
アルミニウム箔は、公知又は市販のアルミニウム箔(アルミニウム合金箔も含む。以下同じ。)も使用することができる。また、アルミニウム箔の調質も、限定的でなく、例えば軟質箔、硬質箔又は半硬質箔のいずれでも用途又は要求特性に応じて適宜使い分けることができる。
本発明では、アルミニウム箔としては、具体的には純アルミニウム(JIS(AA)1000系、例えば1N30、1070、1100等)、Al−Mn系(JIS(AA)3000系、例えば3003、3004等)、Al−Mg系(JIS(AA)5000系)、Al−Fe系(JIS(AA)8000系、例えば8021、8079等)等が例示できる。これらの中でも、例えばJIS等で規定される1N30、1070、1100、3003、8021、8079等の材質(組成)のアルミニウム箔を好適に用いることができる。
また、アルミニウム箔は、必要に応じて、公知の方法で型付け、脱脂・洗浄、アンカーコート、オーバーコート、表面処理等を施すこともできる。
アルミニウム箔の厚みは、限定的ではないが、通常は5〜200μmとし、特に12〜50μmとすることが好ましい。かかる範囲内に設定することによって、より優れた耐水性(耐湿性)、強度、包装体の取扱性等を得ることができる。
(印刷下地層3)
本発明のPTP蓋材において、印刷下地層3は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、且つ、印刷下地層3はその表面が印刷可能に構成されている。ここで、「その表面が印刷可能に構成されている」とは、印刷下地層3がPTP蓋材の最表面として露出し、その表面に印刷を施すことが可能に構成されていることをいう。
印刷下地層3は、基材層1に直に隣接して積層されていてもよいし、他の層(例えば着色層等)を介して積層されていてもよい。図1(a)では基材層1に直に隣接して印刷下地層3が積層されており、図1(b)では基材層1に着色層4を介して印刷下地層3が積層されている。本発明では、印刷下地層は、特に白着色層のような着色層4を介して基材層1に積層されていることが望ましい。
印刷下地層3は、基材層1の表面の少なくとも一部に積層されていてもよいが、全面に積層されていてもよい。ここで、「全面に積層されて」とは、基材層1のすべての表面上に印刷下地層3が直に形成されている場合のほか、印刷下地層3が他の層を介して基材層1上に積層されているようなときは当該他の層を介して平面領域上のすべてに印刷下地層3が形成されている場合も包含する。
印刷下地層3は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有する。この要件を具備することにより、印刷情報を施したPTP蓋材は印刷を被覆するように保護層を形成しなくてもPTP蓋材として使用することができる。より好ましくは、インクジェット印刷による印刷の剥がれ難さでは、印刷下地層3は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂と主成分として含有していることが好ましい。
また、印刷下地層3の積層量は限定されないが、剥がれにくさの観点から、乾燥質量で0.5〜8g/mであることが好ましく、1〜3g/mであることがより好ましい。
印刷下地層3が上記樹脂を含有することによって、本発明のPTP蓋材によれば、使用する際に印刷下地層3の表面に薬剤情報等をオンデマンドで印刷(例えばインクジェット印刷)するだけで印刷情報を付与したPTP蓋材として使用することができる。
また、印刷下地層3には、本発明の効果を損なわない範囲で着色剤等の各種の添加剤、無機粒子又は有機粒子を含有させることもできるが、酸化チタン等の着色剤は製造機械に付着してしまうことがあるため、着色剤は含まれないことが好ましい。
(着色層4)
本発明のPTP蓋材は、基材層1と印刷下地層3との間に着色層4を備えてもよい。着色層4は、印刷下地層3の表面に施す印刷の視認性を向上させる層として機能するが、同時にPTP蓋材が不用意に破れ難くなる層として機能してもよい。例えば着色層4としては、白着色層や黒着色層が挙げられ、好ましくは白着色層を採用することができる。
白着色層は、白ベタ(層)とも呼ばれ、酸化チタン等の顔料によって白色を呈している。白着色層で使用される顔料は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を好適に用いることができるが、塗膜の光反射率の面でより優位という見地より、特に白色顔料として酸化チタンを用いることが好ましい。
また、本発明では、本発明の効果を損なわない範囲(特に白色様の色味を呈する範囲)で白色顔料以外の着色材を併用することもできる。このような着色材としては、例えばフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系、キノフタレン系、ペリレン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、酸化鉄、マイカ、それらのカラーチップ顔料等が挙げられる。また、これらの顔料によって、単独のベタ着色層として別途に積層することもできる。
白着色層にはマトリックス樹脂(樹脂成分)が含まれていてもよい。すなわち、白着色層は、マトリックス樹脂中に白色顔料が分散した構造を有することが好ましい。よって、白着色層のマトリックス樹脂としては、白色顔料の効果を十分に引き出すために透明性樹脂を好適に採用することができる。このような樹脂としては、特に限定されないが、本発明では塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ニトロセルロース系樹脂及びポリプロピレン系樹脂の少なくとも1種を好適に用いることができる。この中でも、マトリックス樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を用いることが塗膜性能等の点で好ましい。
白着色層中の白色顔料(特に酸化チタン)含有量は、例えば用いる白色顔料の種類等に応じて設定できる。特に、マトリックス樹脂中に白色顔料が分散している場合、その白色顔料の含有量は、通常20〜60質量%程度とし、特に25〜55質量%とすることが好ましい。
着色層4(特に白着色層)の厚みは、白着色層の機能(視認性のほか、文字図柄層の1つであるバーコードの読み取り性の向上等)が発揮される限りは限定されないが、通常は0.1〜10μm程度とし、特に0.1〜2μmとすることが好ましい。
着色層4(特に白着色層)の形成量は、特に制限されないが、単位面積当たり固形分質量で0.1〜4.0g/m程度とすることが好ましい。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
厚み20μmのアルミニウム箔(1N30硬質材、東洋アルミニウム株式会社製)のツヤ面上に白インキ(マトリックス樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、固形分基準で酸化チタン35.8質量%含有したもの)を全面に塗工することにより白着色層を形成した。白インキの塗工条件は、グラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約0.5μmとなるように設定した。
次いで白着色層の上に、印刷下地層として固形分基準で24質量%の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥質量としての塗布量として1g/m塗布し、表面の実体温度約180℃×乾燥時間約5秒の条件で乾燥させた。これにより、白インキ上に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から構成される印刷下地層が積層された積層体を得た。
続いてアルミニウム箔のケシ面に、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合樹脂を主成分とする熱接着剤を、グラビアコートにより乾燥後質量で5.5g/mとなるよう積層し、塗膜を表面の実体温度約150℃×乾燥時間約4秒の条件で乾燥して熱接着層を形成した。
このようにして、熱接着層/アルミニウム箔(基材層)/白着色層/印刷下地層が順に積層されたPTP蓋材を作製した。
実施例2
印刷下地層を、固形分基準で24質量%の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥質量としての塗布量として3g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
実施例3
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層した以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
実施例4
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24質量%の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥質量としての塗布量として3g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
比較例1
印刷下地層を、固形分基準で24質量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥質量としての塗布量として2g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
比較例2
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24質量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥質量としての塗布量として2g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
比較例3
印刷下地層を、固形分基準で24質量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥質量としての塗布量として2g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
比較例4
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24質量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥質量としての塗布量として2g/m塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
比較例5
印刷下地層を設けず、基材層(アルミニウム箔)表面に白着色層が積層されただけのものとした以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
試験例1(印刷後剥離試験)
実施例及び比較例で得たPTP蓋材の表面(熱接着層が積層された面とは反対の面)を印刷面として、その中心にインクジェット印刷機によりベタ印刷を施した。
これを長尺方向の中心に対して180度折り曲げてから元に戻し、この中心にできた折り目のベタ印刷上にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。
ベタ印刷が剥がれていなかったものを○、消失していたものを×として評価した。
結果を表1に示す。
試験例2(包装後剥離試験)
次いで、上記試験例1と同じ工程により作成した印刷が施されたPTP蓋材を、PTP包装機にて、250℃、0.35MPaにて12m/minの条件でPTP容器とヒートシールしPTPを作成した。
次いで、長尺方向の中心にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。
ベタ印刷が残っていたものを○、一部だけ消失していたもの(かすれたもの)を△、一部の印刷が消失していたものを×として評価した。
結果を表1に示す。
表1の結果から明らかな通り、本発明のPTP蓋材は、必要なときに必要な分だけ、印刷下地層の表面に印刷を施すだけでPTP蓋材として使用することができる。すなわち、本発明のPTP蓋材は、オンデマンド印刷に適している。
1.基材層
2.接着層
3.印刷下地層
4.着色層
10.PTP
20.PTP蓋材
30.PTP容器
40.収容部

Claims (4)

  1. 接着層、基材層及び印刷下地層が順に積層された層構成を有し、
    前記印刷下地層は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、且つ、前記印刷下地層はその表面が印刷可能に構成されている、
    ことを特徴とするPTP蓋材。
  2. 前記印刷下地層は乾燥質量が0.5〜8g/mである、請求項1に記載のPTP蓋材。
  3. 前記基材層はアルミニウム箔である、請求項1又は2に記載のPTP蓋材。
  4. 前記基材層と前記印刷下地層との間に白着色層を更に有する、請求項1〜3のいずれかに記載のPTP蓋材。
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