JP2019034753A - 加熱式即席食品用易剥離性包装材 - Google Patents

加熱式即席食品用易剥離性包装材 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱式即席食品用の包装体として、リシールできること等の利点を有する易剥離性層を具備している包装体を提供する。【解決手段】第1の基材層2、及び第1の基材層2上に存在している易剥離性層4を具備している、加熱式即席食品用包装体10aであって、易剥離性層4が、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、加熱式即席食品用包装体10a。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱式即席食品用易剥離性包装材に関する。
蓋材、袋体等の包装体として、外層及び外層に剥離可能に積層されている内層の少なくとも2層を含む積層体で構成されているものが用いられている。この積層体では、通常、外層と内層との界面に、易剥離性層を設けること等により、これらを剥離しやすいようにしており、外層の少なくとも一部(剥離部)を剥離することで、内層を表出させることができる。この易剥離性層を構成する材料として、種々の構成が開示されている。
特許文献1では、易剥離性層の一態様として、ポリオレフィンと環状オレフィンコポリマーとを所定の比率で配合した混合樹脂で形成された混合樹脂層を用いることが開示されている。特許文献1においては、混合樹脂層と、混合樹脂層に接して積層されているポリエステル系フィルム層との界面が剥離面となるとしている。
特許文献2では、易剥離性層の一態様として、目止めニス層とポリエチレン層との間に剥離ニス層を用いることが開示されている。特許文献2においては、剥離ニス層とポリエチレン層との界面が剥離面となるとしている。
特開2007−320580号公報 特開2012−051640号公報
特許文献1の易剥離性層を用いる場合、層厚を20μm程度と厚くする必要があるため、コストが高くなる。また、剥離強度を高精度に保つため、混練条件・押出し条件の調整を精密に行う必要がある。
また、特許文献2の易剥離性層を用いる場合、易剥離性層である剥離ニス層自体には接着性がなく、別途接着層を設ける必要があり、剥離ニスの塗布パターンにより接着強度を調整して易剥離を実現するものであるが、この方法は、接着層のコスト、塗布工程コストが大きいため、結果として包装体のコストが大きくなる。
また、特に即席麺等の加熱式即席食品を包装する包装体の場合には、外層の剥離後にリシール(再封)できることが必要とされることもある。
更に、包装体を飲食物について用いる場合、外層を剥離した箇所によっては、当該箇所に飲食物が付着する場合や、当該箇所に使用者が直接口をつける場合が考えられるため、易剥離性層に用いる材料の衛生面も考慮する必要性が存在する。
したがって、加熱式即席食品用の包装体として、リシールできること等の利点を有する易剥離性層を具備している包装体を提供する必要性が存在する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈1〉 第1の基材層、及び前記第1の基材層上に存在している易剥離性層を具備している、加熱式即席食品用易剥離性包装材であって、
前記易剥離性層が、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、
加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈2〉 前記易剥離性層が、25℃超のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、上記〈1〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈3〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接している、
上記〈1〉又は〈2〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈4〉 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.25N/25mm〜4.5N/25mmである、上記〈3〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈5〉 (i)前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、
(ii)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムの前記シーラント層側を、前記容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)前記フィルム上に前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を載置し、前記熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて前記加熱式即席食品用易剥離性包装材をリシールし、そして
(vi)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm〜4.5N/25mmである、上記〈3〉又は〈4〉項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈6〉 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、次いで前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に100gの荷重及び20℃の温度で3分間圧着させてリシールし、そして前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm未満である、上記〈3〉〜〈5〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈7〉 前記易剥離性層が、4.0g/m以下の量で存在している、上記〈1〉〜〈6〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈8〉 前記非晶性ポリエステルの、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン標準にて、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した、前記非晶性ポリエステルの数平均分子量が、100000以下である、上記〈1〉〜〈7〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈9〉 前記第1及び/又は第2の基材層が、最外層のうちの前記易剥離性層と接していない層としてシーラント層を更に具備している、上記〈1〉〜〈8〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈10〉 前記第1及び/又は第2の基材層が、ハーフカットラインを有する、上記〈2〉〜〈9〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈11〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、かつ
前記剥離用タブの、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層を有している、
上記〈1〉〜〈10〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈12〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、
前記剥離用タブと前記加熱式即席食品用易剥離性包装材の他の部分とが、前記第1の基材層側、又は前記第2の基材層側から刻設されている剥離きっかけ用ハーフカットラインによって画定されており、かつ
前記剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間に、剥離剤層を有している、
上記〈1〉〜〈10〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
〈13〉 上記〈1〉〜〈12〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、蓋材。
〈14〉 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
上記〈13〉項に記載の蓋材。
〈15〉 上記〈1〉〜〈12〉項のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、包装袋。
〈16〉 内容物入りの包装袋であって、
前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
上記〈15〉項に記載の包装袋。
〈17〉 第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布すること、及び
前記非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成すること、
を含み、
前記非晶性ポリエステルが、60℃以下のガラス転移温度を有する、
加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法。
〈18〉 前記易剥離性層に、第2の基材層を圧着させることを更に含む、上記〈17〉項に記載の方法。
〈19〉 前記第2の基材層に、剥離剤を塗布することを更に含む、上記〈18〉項に記載の方法。
本発明によれば、加熱式即席食品用の包装体として、リシールできること等の利点を有する易剥離性層を有する包装体を提供することができる。
図1は、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材の層構成を示す図である。 図2は、180°剥離の説明図である。 図3は、剥離用タブ及び剥離剤層を有する、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材の層構成を示す図である。 図4は、剥離用タブ、剥離剤層及び剥離きっかけ用ハーフカットラインを有する、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材の層構成を示す図である。 図5は、剥離剤層の形成領域の例を示す図である。 図6は、本発明の蓋材の一実施態様の上面図及び側面断面図である。図6(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図6(b)は、本発明の蓋材の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図7は、図6の蓋材の別の実施態様の上面図及び側面断面図である。図7(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図7(b)は、本発明の蓋材の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図8は、本発明の蓋材の別の実施態様の上面図及び側面断面図である。図8(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図8(b)は、本発明の蓋材の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図9は、図8の蓋材の別の実施態様の上面図及び側面断面図である。図9(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図9(b)は、本発明の蓋材の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図10は、本発明の包装袋一実施態様を示す図である。図10(a)は、本発明の包装袋の一実施態様の側面断面図であり、図10(b)は、本発明の包装袋の一実施態様の上面図であり、図10(c)は、本発明の包装袋の一実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図11は、図10の包装袋の別の実施態様を示す図である。図11(a)は、本発明の包装袋の一実施態様の側面断面図であり、図11(b)は、本発明の包装袋の一実施態様の上面図であり、図11(c)は、本発明の包装袋の一実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図12は、本発明の包装袋の別の実施態様を示す図である。図12(a)は、本発明の包装袋の別の実施態様の側面断面図であり、図12(b)は、本発明の包装袋の別の実施態様の上面図であり、図12(c)は、本発明の包装袋の別の実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図13は、図12の包装袋の別の実施態様を示す図である。図13(a)は、本発明の包装袋の別の実施態様の側面断面図であり、図13(b)は、本発明の包装袋の別の実施態様の上面図であり、図13(c)は、本発明の包装袋の別の実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。 図14は、本発明の包装袋の更なる実施態様を示す図である。図14(a)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図14(b)の線X−X’における断面図であり、図14(b)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の上面図であり、図14(c)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図14(b)の線Y−Y’における断面図であり、図14(d)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、第1の基材層を剥離したときの図14(b)の線Y−Y’における断面図である。 図15は、図14の包装袋の別の実施態様を示す図である。図15(a)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図15(b)の線X−X’における断面図であり、図15(b)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の上面図であり、図15(c)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図15(b)の線Y−Y’における断面図であり、図15(d)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、第1の基材層を剥離したときの図15(b)の線Y−Y’における断面図である。 図16は、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法の一実施態様を示す図である。
《加熱式即席食品用易剥離性包装材》
図1(a)に示すように、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材(10a)は、第1の基材層(2)、及び第1の基材層(2)上に存在している易剥離性層(4)を具備している。この易剥離性層は、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である。
ここで、「加熱式即席食品」とは、包装内で熱湯等を用いて加熱することにより調理を行う食品であれば特に限定されず、例えば即席麺等が挙げられる。
第1の基材層は、特に、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であることができる。特に、第1の基材層の易剥離性層に接している層は、樹脂層又は金属層であることができる。
本発明者らは、60℃以下のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルの層を、易剥離性層として用いることにより、薄い膜厚で、特にこれを他の基材の樹脂表面又は金属表面に圧着させた場合に適度な易剥離性を実現でき、その結果包装体のコストを低減させることができることを見出した。理論に拘束されることを望まないが、これは、非晶性ポリエステルと、樹脂及び金属との親和性が高いことに起因すると考えられる。また、非晶性ポリエステルは、飲食物等への溶出が限りなく低いため、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材は、飲食物用の包装体に用いた場合に特に有益である。
本発明の一実施態様においては、図1(b)に示すように、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材(10b)は、易剥離性層(4)の、第1の基材層(2)が存在していない側に存在している、第2の基材層(6)を更に具備していてもよい。
第2の基材層は、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であることができる。いずれの場合においても、第2の基材層の易剥離性層に接している層は、樹脂層又は金属層である。
特に、第2の基材層を有する本発明の一実施態様においては、加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、第1の基材層から第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.25N/25mm〜4.5N/25mmであることができる。
より具体的には、まず、加熱式即席食品用易剥離性包装材を、25mm×150mmの長方形サンプルに切り分け、第2の基材層を短辺側から長辺方向に35mm剥離させる。次いで、図2に示すように、剥離した部分の第1の基材層(2)側及び第2の基材層(6)側を、測定機の互いに対向している一対の掴み具(14a、14b)にそれぞれ挟み込み、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度を求める。この剥離及び平均剥離強度の測定は、例えば株式会社東洋精機製作所のストログラフVES1Dを用いて行うことができる。
更に、本発明者らは、60℃以下のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルの層を、易剥離性層として用い、かつ易剥離性層との被着面を樹脂層又は金属層とすることにより、第2の基材層から第1の基材層を剥離した後に剥離面のべたつきを生じさせることなく、かつその後に再度両者を高温で圧着させたときにリシールできることを見出した。
より具体的には、
(i)加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分けた試験片を用意し、
(ii)第1の基材層から第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
(iii)第2の基材層の剥離面を、第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
(iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯(96℃)を充填し、
20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
8μmのポリエチレンテレフタレート層、
約1μmの接着剤層、
7μmのアルミニウム層、及び
20μmのシーラント層
をこの順で有する約56μmの積層フィルムのシーラント層側を、この容器のフランジ部にヒートシールし、
(v)積層フィルム上に試験片を載置し、この熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて試験片をリシールし、そして
(vi)第1の基材層から第2の基材層を、上記の条件で再度剥離させたときに、
剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度は、0.11N/25mm〜4.5N/25mmであることができる。
ここで、「約1μm」は、一般的に形成される接着剤層の固形分の厚さを意味するものであり、概して0.5〜1.5μmの範囲内であることができる。
また、上記の積層フィルムを構成する材料としては、例えば以下の材料を用いることができる:
ポリエチレン系易剥離性樹脂層:低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂
ポリエチレンテレフタレート層:CB901、KOLON社
アルミニウム層:軟質アルミ
ドライラミネート接着剤:タケラックA−620/タケネートA−65、三井化学株式会社
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル株式会社
また、本発明者らは、特に25℃超のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルを用いた場合には、常温における良好な易剥離性を得ることができることを見出した。
より具体的には、加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、第1の基材層から第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、次いで第2の基材層の剥離面を、第1の基材層の剥離面に100gの荷重及び20℃の温度で3分間圧着させリシールし、そして第1の基材層から第2の基材層を、上記の条件で再度剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度は、0.11N/25mm未満であることができる。
更に、第1及び/又は第2の基材層は、最外層のうちの易剥離性層と接していない層として随意のシーラント層を更に具備していてもよい。
本発明の一実施態様においては、第1及び/又は第2の基材層が、ハーフカットラインを有していてもよい。
本発明の一実施態様においては、図3(a)及び(b)に示すように、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材(10c)は、易剥離性層(4)から、第2の基材層(6)を剥離するための剥離用タブ(16)を有しており、かつ剥離用タブ(16)の、第2の基材層(6)と易剥離性層(4)との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層(8)を有していてよい。
この実施態様によれば、易剥離性層と第2の基材層とが接着していない領域を形成して剥離用タブとし、これを剥離きっかけとすることによって易剥離性層から第2の基材層を容易に剥離することができる。
また、本発明の一実施態様においては、図4(a)〜(c)に示すように、本発明の加熱式即席食品用易剥離性包装材(10d)は、易剥離性層(4)から、第2の基材層(6)を剥離するための剥離用タブ(16)を有しており、剥離用タブ(16)と加熱式即席食品用易剥離性包装材(10d)の他の部分とが、第1の基材層側、又は第2の基材層側から刻設されている剥離きっかけ用ハーフカットライン(6c)によって画定されており、かつ図4(a)及び(b)に示すように、剥離きっかけ用ハーフカットライン(6c)を包囲するようにして、第2の基材層(6)と易剥離性層(4)との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層(8)を有していてよい。
この実施態様においては、易剥離性層と第2の基材層とは、剥離用タブの先端では接着しているが、剥離きっかけ用ハーフカットラインの周囲の領域に剥離剤層が存在することによって、この領域の剥離強度が低くなっているため、剥離動作をすると、剥離きっかけ用ハーフカットラインをきっかけに易剥離性層から第2の基材層を容易に剥離させることができる。
剥離剤層(8)を有する態様においては、剥離剤層(8)は、図5(a)に示すように塗布領域を塗りつぶすように積層されていてもよく、図5(b)及び(c)に示すように、剥離剤が塗布されていない領域を含むパターンとして積層されていてもよい。図5(b)及び(c)に示す態様によれば、剥離強度を局所的に低減させることができ、それによって易剥離性層から第2の基材層を容易に剥離させることができる。
図5(b)及び(c)に示す態様においては、剥離剤層の積層密度は、所望の接着強度に応じ、10%以上、20%以上、30%以上であることができ、また100%以下、90%以下、又は80%以下であることができる。ここで、剥離剤層の「積層密度」は単位面積当たりの剥離剤が塗布されている面積の割合として、単位%で言及するものである。
以下では、本発明の各構成要素について説明する。
〈第1の基材層〉
第1の基材層は、易剥離性層上に存在している層である。特に第1の基材層は、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であることができる。特に、第1の基材層の易剥離性層に接している層が、樹脂層又は金属層であることができる。
第1の基材層が積層体である場合、第1の基材層は、易剥離性層に接していない層として、随意のシーラント層及び他の層を有していてもよい。
(樹脂層)
樹脂層としては、市販のフィルムや押出し樹脂などを適宜用いることが可能である。
例えば、フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)、線状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、ポリプロピレンフィルム(PP)、ナイロンフィルム(Ny)などを、単独で又は組み合わせて使用してよい。
押出し樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)などを、単独で又は組み合わせて使用してよい。
更に、樹脂層は、接着剤層、無機物蒸着層、バリアコート層などの他の層を具備していてもよい。
(金属層)
金属層としては、例えばアルミニウム箔、銅箔、チタン箔等の金属箔、アルミニウム合金箔、ステンレス箔等の合金箔を用いることができる。
(シーラント層)
シーラント層は、容器等の他の構成に加熱式即席食品用易剥離性包装材をヒートシールするための層である。特に、本発明の第1の基材層及び第2の基材層においては、最外層のうちの易剥離性層と接していない層である。
シーラント層の材料は、封止対象の材質によって選択されるが、例えば、LDPE、LLDPE、PP、エチレン−メタクリル酸コポリマー(EMAA)、エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマーなどの樹脂でよい。これらの樹脂は、例えば、延伸又は無延伸フィルム、押出積層用の溶融樹脂、ホットメルト用の塗料などの形態でよい。
また、シーラント層としては、これらの樹脂で構成されていない、市販のイージーピール樹脂やイージーピールシーラントフィルムを用いてもよい。
(他の層)
他の層としては、紙層、接着剤層、印刷層等が挙げられる。他の層の積層は、例えば、サンドラミネートやバックラミネートなどの押出しラミネート、ドライラミネートなどにより行うことができる。
紙層としては、コート紙、アート紙などを使用することができる。
接着層としては、例えば、ドライラミネート接着剤、アンカーコート接着剤、ホットメルト接着剤、水溶性接着剤、エマルション接着剤、ノンソルベントラミネート接着剤、及び押出ラミネート用の熱可塑性樹脂等を使用することができる。
印刷層は、例えば文字情報を示す印刷層、目印印刷層、遮光性印刷層、絵柄印刷、写真印刷層等であってよい。また、印刷層は、グラビア印刷、フレキソ印刷などにより形成することができる。
〈易剥離性層〉
易剥離性層は、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である。
易剥離性層は、4.0g/m以下の量で存在することが、良好な易剥離性及び良好なリシール性を実現する観点から好ましい。この量は、3.8g/m以下、又は3.5g/m以下であることができ、また0.1g/m以上、0.3g/m以上、又は0.5g/m以上であることができる。
(非晶性ポリエステル)
非晶性ポリエステルは、60℃以下のガラス転移温度を有する。このガラス転移温度は、60℃以下、55℃以下、又は50℃以下であることができ、また−50℃以上、−40℃以上、−30℃以上、又は−20℃以上であることができる。上記の範囲であれば、実用上問題のない易剥離性及びリシール性を確保することができるが、異音や引っ掛かりを伴う剥離(パルス剥離)を生じさせない観点、すなわち滑らかな剥離を生じさせる観点から、このガラス転移温度は、45℃以下であることが好ましい。また、このガラス転移温度は、常温における良好な易剥離性を得る観点から、−10℃以上で、0℃以上、10℃以上、20℃以上、又は25℃超であることが好ましい。
ここで、本発明における「非晶性」とは、示差走査熱量計(DSC)を用いて−100℃から300℃まで20℃/minの速度で昇温した際に明確な融解ピークを持たないことを意味する。
また、本明細書におけるガラス転移温度(Tg)とは、JIS K7121(1987年)に準拠して、加熱速度10℃/minの昇温条件で熱流束示差走査熱量測定(熱流束DSC)により求めた中間点ガラス転移温度(℃)をいい、試験片の状態調節についてはJIS K7121の『一定の熱処理を行なった後、ガラス転移温度を測定する場合』を採用するものとする。
非晶性ポリエステルの数平均分子量は、100000以下、90000以下、80000以下、70000以下、60000以下、又は50000以下であることが、剥離後における易剥離性層のべたつきを生じさせない観点から好ましく、また5000以上、6000以上、7000以上、8000以上、9000以上、又は10000以上であることが、適度な剥離強度を確保する観点から好ましい。
ここで、本明細書における数平均分子量は、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン標準にて、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した数平均分子量を意味するものである。
このような非晶性ポリエステルとしては、50mol%のジカルボン酸成分と、50mol%のグリコール成分とを含有している非晶性ポリエステルであって、30mol%以上のテレフタル酸と、25mol%以上のエチレングリコールと、5〜45mol%の他のジカルボン酸成分及び/又は他のグリコール成分を含有している非晶性ポリエステルを用いることができる。
他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族二塩基酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族や脂環族ジカルボン酸が挙げられる。
他のジオール成分としては、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオール、1,10−ドデカンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール等が挙げられる。
〈第2の基材層〉
第2の基材層は、易剥離性層上の、第1の基材層が存在していない側に存在している層である。第2の基材層は、単層である樹脂層若しくは金属層であるか、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体である。いずれの場合においても、第2の基材層の易剥離性層に接している層が、樹脂層又は金属層である。第2の基材層は、第1の基材層と同一であっても異なっていてもよい。
樹脂層、金属層、並びに随意のシーラント層及び他の層としては、第1の基材層に関して挙げたものを用いることができる。
〈ハーフカットライン〉
ハーフカットラインは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の表面から加熱式即席食品用易剥離性包装材の厚さ未満の深さで形成された切り込みである。
例えば、ハーフカットラインは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の表面にカッターなどの切断機を入れることにより、形成されることができる。また、ハーフカットラインは、第1の基材層側及び/又は第2の基材層側に形成されることができる。
例えば、第1の基材側のハーフカットラインは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の第1の基材層の表面から、第1の基材層の少なくとも一部分又は全てを貫通する深さまで刻設されている。
第1の基材層側のハーフカットラインは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の第1の基材層の厚さ方向において、第1の基材層の少なくとも一部分又は全てを貫通する深さで刻設されている。したがって、第1の基材層ハーフカットラインの深さは、加熱式即席食品用易剥離性包装材の第1の基材層の厚さと概ね等しい。
例えば、第1の基材層側のハーフカットラインは、第1の基材層の表面から易剥離性層に達する深さまで形成することができる。この場合には、第1の基材層と易剥離性層との界面で第2の基材層を剥離することができる。また、第1の基材層側のハーフカットラインは、第1の基材層の表面から易剥離性層を貫通するまで形成することができる。この場合には、第2の基材層と易剥離性層との界面で第2の基材層を剥離することができる。
以下では、加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する蓋材又は包装袋において、第1及び第2の蓋材の一方を内層として用い、もう一方を外層として用いた場合における、ハーフカットラインの種々の態様について説明する。
{開口用内層ハーフカットライン}
開口用内層ハーフカットラインは、内層の一部の領域を画定するように存在している。内層から外層を剥離したときには、この一部の領域が外層と共に内層の他の部分から分離されて、内層に開口が形成される。
この一部の領域は、閉じられた領域であってもよく、又は閉じられていない領域であってもよい。閉じられた領域としては、環状、多角形状、角丸多角形状等が挙げられる。
{剥離きっかけ用ハーフカットライン}
剥離きっかけ用ハーフカットラインは、一方の基材層から他方の基材層を剥離するための要素、特に内層から外層を剥離するための要素として、すなわち剥離きっかけとして用いられるハーフカットラインである。特に、剥離用タブと包装用積層体の他の領域とを剥離きっかけ用ハーフカットラインにより画定する場合、剥離きっかけ用ハーフカットラインは、剥離用タブの側部を横断するように存在していてもよい。
{外層ハーフカットライン}
外層ハーフカットラインは、剥離予定部を画定するためのハーフカットラインである。
〈剥離用タブ〉
剥離用タブは、易剥離性層と第2の基材層との間を剥離するための剥離用タブである。
剥離用タブと包装用積層体の他の領域とは、剥離剤層が積層されている領域、又は剥離きっかけ用ハーフカットラインによって画定されていてよい。
剥離用タブは、例えば加熱式即席食品用易剥離性包装材の一部が突出した形態であることができる。
〈剥離剤層〉
剥離剤層は、剥離用タブの、第2の基材層と易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に存在するか、又は剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、第2の基材層と易剥離性層との間に存在することができる随意の層である。この剥離剤層の存在により、易剥離性層と第2の基材層との間の剥離強度を低減することができる。
また、剥離剤層は、第2の基材層と易剥離性層との間に部分的に存在していてもよい。より具体的には、剥離剤層は、これらの間に剥離剤が塗布されていない領域を含むパターンとして存在していてもよい。
剥離剤層としては、ニトロセルロース樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、シリコーンオイル、アミノアルキッド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、水性ニス、油性ニス、紫外線硬化型ニス等、又はこれらの混合物であってもよい。
また、剥離剤層は、上記で列挙された樹脂の少なくとも1つとワックスの混合物であることがより好ましい。混合物中のワックスの含有率は、混合物の質量を基準として、約20質量%以上、又は約30質量%以上であってよく、また約85質量%以下、又は約80質量%以下であってよい。
《蓋材》
本発明の蓋材は、上記の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する。
本発明の蓋材は、加熱式即席食品用の蓋材として用いることができる。すなわち、加熱式即席食品用の蓋材は、易剥離性層の、第1の基材層が存在していない側に存在している、上記の第2の基材層を更に具備しており、第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ内層から外層を剥離したときに、内層の一部の領域が外層と共に内層の他の部分から分離されて、内層に開口が形成される。更に、この蓋材の一実施態様においては、剥離した部分を剥離前の状態に戻して圧着及び加熱することにより、内層と外層とをリシールすることができる。
加熱式即席食品としては、例えば、蓋材を開封した後に注湯し、その後に湯を排出して調理等の処理を行うことが想定されているもの、例えば即席麺等が挙げられる。
この本発明の蓋材の一実施態様を、図6を参照して説明する。この蓋材においては、第1の基材層を外層とし、かつ第2の基材層を内層としている。図6(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図6(b)は、本発明の蓋材の、外層を剥離したときの側面断面図である。
本発明の蓋材の一実施態様においては、その剥離予定部(42)は、図6に示されるように、蓋材(40a)の外層としての第1の基材層(2)の一部のみに外層側から外層ハーフカットライン(2a)を入れて形成される。即席麺の容器(20)に熱湯を入れる際には、開封用タブ(44)を用いて、蓋材(40a)を容器(20)から半分程度剥がす。また、一定時間経過後に容器(20)から熱湯を捨てる際には、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)から剥離予定部(42)を剥がし、開口(6b)を露出させる。この開口(6b)は、内層側から開口用内層ハーフカットライン(6a)を入れることによって形成されており、剥離予定部(42)を剥がす前は蓋材内層としての第2の基材層(6)と一体化しているが、剥離予定部(42)を剥がした際に、ハーフカットされた部分が剥離予定部に随伴されて除去されて表出する。
この蓋材の別の実施態様においては、図7(a)に示すように、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)を包囲するようにして、剥離剤層(8)が存在していてよい。この剥離剤層(8)は、例えば図7(b)に示すように、易剥離性層(4)と第2の基材層(6)との間に存在していてよい。
本発明の蓋材の別の実施態様を、図8を参照して説明する。この蓋材においては、第1の基材層を外層とし、かつ第2の基材層を内層としている。図8(a)は、本発明の蓋材の上面図であり、図8(b)は、本発明の蓋材の、外層を剥離したときの側面断面図である。
本発明の蓋材の別の実施態様においては、図8に示されるように、蓋材(50a)は、剥離用タブ(56)と開封用タブ(54)を具備している。また、この蓋材(50a)は、容器(20)のフランジ部分よりも内側の領域において、開口用内層ハーフカットライン(6a)が刻設されている。容器(20)に熱湯を入れる際には、剥離用タブ(56)を摘まみ、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)から、蓋材(50a)の外層である第1の基材層を容器(20)から4分の3程度剥がし、開口(6b)を露出する。この開口(6b)は、内層側から開口用内層ハーフカットライン(6a)を入れることによって形成されており、第1の基材層を剥がす前は蓋材内層としての第2の基材層(6)と一体化しているが、第1の基材層を剥がした際に、ハーフカットされた部分が第1の基材層に随伴されて除去されて表出する。
更に、給湯後に一定時間、加熱式即席食品を蒸らす際には、4分の3程度剥がした第1の基材層を元に戻すことで、一定時間経過する間に、熱湯蒸気を介して蓋材を構成する加熱式即席食品用易剥離性包装材に熱が伝わり、それによって第1の基材層と第2の基材層とをリシールすることも可能となる。
そして、加熱式即席食品を蒸らした後に喫食する際には、開封用タブ(54)を摘まんで蓋材全体を容器から剥離することにより、第2の基材層(6)を容器(20)から剥離することができる。
この蓋材の別の実施態様においては、図9(a)に示すように、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)を包囲するようにして、剥離剤層(8)が存在していてよい。この剥離剤層(8)は、例えば図9(b)に示すように、易剥離性層(4)と第2の基材層(6)との間に存在していてよい。
《包装袋》
本発明の包装袋は、上記の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する。
本発明の包装袋は、加熱式即席食品入りの包装袋として用いることができる。すなわち、加熱式即席食品入りの包装袋は、易剥離性層の、第1の基材層が存在していない側に存在している、上記の第2の基材層を更に具備しており、第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ内層から外層を剥離したときに、内層の一部の領域が外層と共に内層の他の部分から分離されて、内層に開口が形成される。更に、この包装袋の一実施態様においては、剥離した部分を剥離前の状態に戻して圧着及び加熱することにより、内層と外層とをリシールすることができる。
加熱式即席食品は、例えば即席麺、チルド食品、冷凍食品等であってよい。
この本発明の包装袋の一実施態様を、図10を参照して説明する。図10(a)は、本発明の包装袋の一実施態様の側面断面図であり、図10(b)は、本発明の包装袋の一実施態様の上面図であり、図5(c)は、本発明の包装袋の一実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。
図10(a)及び(b)に示す包装袋(100a)においては、2枚の第2の基材層(6)が互いに対向して、周縁シール部(102)においてヒートシールされて包装袋本体が構成され、包装袋本体上の開閉部(104)が第1の基材層(2)及び易剥離性層(4)で構成されている。そして、開閉部(104)と包装袋本体とが重なる領域において、包装袋本体側からハーフカットライン(6a)が刻設されている。この包装袋の開閉部をめくり上げると、ハーフカットされた部分が開閉部に随伴されて除去され、そして開口(6b)が形成される。
この包装袋の別の実施態様においては、図11(b)に示すように、開閉部(104)に相当する領域に、剥離剤層(8)が存在していてよい。この剥離剤層(8)は、例えば図11(a)に示すように、易剥離性層(4)と第2の基材層(6)との間に存在していてよい。
本発明の包装袋の別の実施態様を、図12を参照して説明する。図12(a)は、本発明の包装袋の別の実施態様の側面断面図であり、図12(b)は、本発明の包装袋の別の実施態様の上面図であり、図12(c)は、本発明の包装袋の別の実施態様の、第1の基材層を剥離したときの側面断面図である。
図12(a)及び(b)に示す包装袋(200a)においては、底面側シートの表面と、第1の基材層(2)、易剥離性層(4)、第2の基材層(6)の順に積層された上面側シートの第2の基材層(6)とが互いに対向して、シートの周縁を側縁シール部(202a)及び端縁シール部(202b)でシールされて包装袋(200a)本体が構成され、一方の端縁シール部(202b)がシートの端縁よりも袋の内側にシール形成されていることで端縁シール部(202b)の外側に延出した延出部(204)を備えている。
そして、延出部(204)と端縁シール部(202b)の間の上面シートの第2の基材層を貫通する、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)が形成されており、更に、端縁シール部(202b)と側縁シール部(202a)とで囲まれた包装袋内部の上面シートの第2の基材層を貫通する、開口用内層ハーフカットライン(6a)が、一の閉じられた領域を形成するように形成されている。
この包装袋の延出部(204)を摘まみ、上面シートをめくり上げると、ハーフカットされた部分が開閉部に随伴されて除去され、そして開口(6b)が形成される。
また、剥がした第1の基材層(2)を元に戻し、そして電子レンジ等により内容物を加熱することで、内容物側から包装袋を構成する加熱式即席食品用易剥離性包装材へと熱が伝わり、それによって第1の基材層と第2の基材層とをリシールすることも可能となる。
この包装袋の別の実施態様においては、図13(b)に示すように、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン(6c)を包囲するようにして、剥離剤層(8)が存在していてよい。この剥離剤層(8)は、例えば図13(a)に示すように、易剥離性層(4)と第2の基材層(6)との間に存在していてよい。
本発明の包装袋は、上記の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する。本発明の包装袋の更なる実施態様を、図14を参照して説明する。図14(a)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図14(b)の線X−X’における断面図であり、図14(b)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の上面図であり、図14(c)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、図14(b)の線Y−Y’における断面図であり、図14(d)は、本発明の包装袋の更なる実施態様の、第1の基材層を剥離したときの図14(b)の線Y−Y’における断面図である。
図14(a)〜(d)に示す包装袋(250a)においては、第1の基材層(2)、易剥離性層(4)第2の基材層(6)の順に積層された加熱式即席食品用易剥離性包装材を、第2の基材層(6)を内側にして筒状とし、背シール部(252)でヒートシールし、次いで、背シール部(252)が中央にくるように端縁シール部(254a、254b)でシールしたピロー袋(250a)である。
このピロー袋においては、図14(a)に示すように、背シール部(252)のない、袋天面側の第1の基材層(2)側から、易剥離性層(4)を貫通する外層ハーフカットライン(2a)が、閉じられていない領域を形成するように、例えば袋天面から見て、右側を開放させたコの字型を形成するように刻設されており、更に、コの字型に形成された領域の内部に、第2の基材層(6)側から、易剥離性層(4)に達する開口用内層ハーフカットライン(6a)が、一の閉じられた領域を形成するように形成されている。
そして、コの字型の閉鎖部(左側部)である剥離用タブ(256)を摘まみ、シートをめくり上げると、ハーフカットされた部分が開閉部に随伴されて除去され、そして開口(6b)が形成される。
また、剥がした第1の基材層を元に戻し、そして電子レンジ等により内容物を加熱することで、内容物側から包装袋を構成する加熱式即席食品用易剥離性包装材へと熱が伝わり、それによって第1の基材層と第2の基材層とをリシールすることも可能となる。
この包装袋の別の実施態様においては、図15(b)に示すように、剥離用タブ(256)の周辺に、剥離剤層(8)が存在していてよい。この剥離剤層(8)は、例えば図15(c)に示すように、易剥離性層(4)と第2の基材層(6)との間に存在していてよい。
上記の蓋材及び包装袋における各構成は、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
《加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法》
加熱式即席食品用易剥離性包装材を製造する本発明の方法は、非晶性ポリエステル溶液塗布工程、乾燥工程並びに随意の積層工程及び剥離剤塗布工程を含む。以下では、図16を参照し、本発明の方法の一実施態様について説明する。
〈非晶性ポリエステル溶液塗布工程〉
非晶性ポリエステル溶液塗布工程は、第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布することを意味する。
一実施態様においては、図16に示すように、非晶性ポリエステル溶液塗布工程(310)は、第1の基材層を、送り出しロール(312)から非晶性ポリエステル溶液塗布部(314)へと移動させることにより行うことができる。この塗布は、例えばグラビアロール等を用いて行ってもよい。
この非晶性ポリエステルの溶液としては、易剥離性層に関して挙げた非晶性ポリエステルを、溶剤成分に溶解させて用いることができる。
溶剤成分としては、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、イソプロピルアルコール、エタノール、メタノール等を、単体で又は混合させて用いることができる。
塗布時の非晶性ポリエステルの溶液中の非晶性ポリエステルの濃度は、5質量%以上、7質量%以上、又は10質量%以上とすることができ、また40質量%以下、30質量%以下、又は20質量%以下とすることができる。
非晶性ポリエステルの溶液を塗布して、下記の乾燥工程にて溶剤分を揮発させた後に残る、非晶性ポリエステルの量は、4.0g/m以下、3.8g/m以下、又は3.5g/m以下であることができ、また0.1g/m以上、0.3g/m以上、又は0.5g/m以上であることができる。この量の調節は、非晶性ポリエステルの溶液中の非晶性ポリエステルの濃度及び非晶性ポリエステルの溶液の塗布量を調節することにより行うことができる。
〈乾燥工程〉
乾燥工程は、非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成することを意味する。
図16に示すように、乾燥工程(320)は、例えば、乾燥設備(322)を用いて行うことができる。
乾燥設備としては、例えばドライヤー等が挙げられる。
〈積層工程〉
積層工程は、易剥離性層に、第2の基材層を圧着させて積層させることを意味する。
図16に示すように、積層工程(330)は、例えば、送り出しロール(332)から第2の基材層(6)を、加熱式即席食品用易剥離性包装材(10a)と重なるように移動させ、そして圧着させることにより行うことができる。
〈剥離剤塗布工程〉
剥離剤塗布工程は、第2の基材層に、剥離剤を塗布することを意味する。この塗布は、例えばグラビア印刷により行ってもよい。剥離剤としては、剥離剤層に関して挙げた剥離剤を用いることができる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
[加熱式即席食品用易剥離性包装材の評価]
《包装材の作製》
〈実施例1−1〜1−2〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルA(UE−1541−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:−12℃)を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。次いで、第1の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET1」、PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)上に、バーコーターを用いて1.5g/mの量の固形分が残るように非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、そして乾燥させて溶媒を飛ばし、そして易剥離性層を作製した。次いで、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)を、易剥離性層上に圧着させ、実施例1−1の包装材を作製した。
次いで、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を2.0g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、実施例1−2の包装材を作製した。
〈実施例2−1〜2−2〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルB(UE−3216−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:40℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.5g/m、及び2.8g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、実施例2−1〜2−2の包装材を作製した。
〈実施例3−1〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルC(UE−3215−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:45℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、実施例3−1の包装材を作製した。
〈実施例4−1〜4−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルD(バイロン(商標)60SS、東洋紡株式会社、Tg:47℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/m、2.1g/m、2.5g/m、2.8g/m、及び3.1g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、実施例4−1〜4−5の包装材を作製した。
〈実施例5−1〜5−3〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルE(UE−3203−20EA、ユニチカ株式会社、Tg:60℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.7g/m、2.5g/m、及び3.4g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、実施例5−1〜5−3の包装材を作製した。
〈比較例1−1〜1−3〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルF(UE−3200−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:65℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.3g/m、2.6g/m、及び3.1g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、比較例1−1〜1−3の包装材を作製した。
〈比較例2−1〜2−3〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルG(UE−3201−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:65℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.4g/m、2.8g/m、及び3.4g/mに変更したことを除き、実施例1−1の包装材と同様にして、比較例2−1〜2−3の包装材を作製した。
〈比較例3−1〜3−3〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルH(UE−9800−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:85℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.3g/m、2.5g/m、及び3.4g/mに変更したことを除き、実施例1−1の加熱式即席食品用易剥離性包装材と同様にして、比較例3−1〜3−3の包装材を作製した。
〈比較例4〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂を用い、第1の基材層としてのPETフィルム(PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)と第2の基材層としてのPETフィルム(E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)との間にこの易剥離性樹脂を押し出してサンドラミネートして、比較例4の加熱式即席食品用易剥離性包装材を作製した。
《評価》
以下の処理は、具体的に言及したものを除き、全て20℃相対湿度50%の環境で行った。
〈易剥離性の評価〉
作製したそれぞれの包装材を、25mm×150mmの長方形サンプルに切り分け、第2の基材層を短辺側から長辺方向に35mm剥離させた。次いで、剥離した部分の第1の基材層側及び第2の基材層側を、測定機(ストログラフ VES1D、株式会社東洋精機製作所)の互いに対向している一対の掴み具でそれぞれ挟み込み、試験速度300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ180°剥離試験を行い、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度を求めた。
〈リシール性の評価〉
{常温でのリシール性}
180°剥離試験後のサンプルの、剥離させた第1の基材層と第2の基材層とを重ね合わせ、100gの重しを3分間乗せて、剥離界面を張り合わせた。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
{熱湯蒸気で加熱した後のリシール性}
まず、180°剥離試験後のサンプルの、第2の基材層の剥離面を、第1の基材層の剥離面に重ね合わせた。次いで、口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯(96℃)を充填し、以下の層構成を有する積層フィルムのシーラント層側をヒートシールした:
ポリエチレン系易剥離性樹脂層(20μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)層(8μm)/接着剤層(約1μm)/アルミニウム(AL)層(7μm)/シーラント層(20μm))。
積層フィルムの各層を構成する材料は以下のとおりである:
ポリエチレン系易剥離性樹脂層:低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂
PET層(厚さ:8μm):CB901、KOLON社
AL層(厚さ:7μm):軟質アルミ
接着剤層:ドライラミネート接着剤(タケラックA−620/タケネートA−65、三井化学株式会社)
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル株式会社
次いで、この積層フィルム上にサンプルを載置し、そして熱湯により生じた水蒸気(熱湯蒸気)により加熱した環境下で100gの重しを乗せて3分間圧着させてサンプルをリシールした。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
結果を表1に示す。なお、表1の「初期強度」及び「リシール強度」の欄においては、易剥離性層を介しても、第1の基材層と第2の基材層とが接着しなかったために剥離強度を測定できなかったものを「X」とし、易剥離性層と第1の基材層又は第2の基材層の接着力が強く、層間を剥がそうとした際に破断したために剥離強度を測定できなかったものを「Y」としている。また、剥離強度が0.10N/25mm以下である結果、正確かつ信頼性のある数値が得られなかったものを、「測定不可」とした。
Figure 2019034753
表1から、60℃以下のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルの層を易剥離性層として用いた実施例の包装材は、熱湯蒸気で加熱した後における、良好なリシール性を有することが理解できよう。
次に、参考例及び参考比較例を用いて、常温でのシール性について言及する。
[包装材の評価]
《積層体の作製》
〈参考例1−1〜1−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルI(バイロン(商標)55SS、東洋紡株式会社、Tg:−15℃)を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。次いで、第1の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET1」、PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)上に、バーコーターを用いて0.4g/mの量の固形分が残るように非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、そして乾燥させて溶媒を飛ばし、そして易剥離性層を作製した。次いで、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)を、易剥離性層上に圧着させ、参考例1−1の包装材を作製した。
次いで、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を1.0g/m、1.8g/m、2.2g/m、及び3.2g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例1−2〜1−5の包装材を作製した。
〈参考例2−1〜2−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルJ(バイロン(商標)50AS、東洋紡株式会社、Tg:4℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m、1.0g/m、1.4g/m、2.1g/m、及び2.9g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例2−1〜2−5の包装材を作製した。
〈参考例3−1〜3−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルK(バイロン(商標)GK−33AS、東洋紡株式会社、Tg:16℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.7g/m、1.1g/m、1.5g/m、2.1g/m、及び3.2g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例3−1〜3−5の包装材を作製した。
〈参考比較例1−1〜1−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルL(バイロン(商標)20SS、東洋紡株式会社、Tg:67℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m、0.8g/m、1.4g/m、2.0g/m、及び2.7g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例1−1〜1−5の包装材を作製した。
〈参考比較例2−1〜2−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルM(バイロン(商標)GK−88ME、東洋紡株式会社、Tg:84℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m、1.2g/m、1.7g/m、2.3g/m、及び3.3g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例2−1〜2−5の包装材を作製した。
〈参考例4−1〜4−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルN(エリーテル(商標)UE−3223−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:4℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m、1.0g/m、1.3g/m、1.8g/m、及び2.9g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例4−1〜4−5の包装材を作製した。
〈参考例5−1〜5−5〉
溶剤で溶解された非晶性ポリエステルとして、非晶性ポリエステルO(エリーテル(商標)XP−0109−30EA、ユニチカ株式会社、Tg:2℃)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m、0.8g/m、1.4g/m、2.1g/m、及び2.8g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例5−1〜5−5の包装材を作製した。
〈参考比較例3−1〜3−3〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、水性1液型アクリル系粘着剤を用い、粘着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を1.0g/m、1.9g/m、及び2.7g/mとしたことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例3−1〜3−3の包装材を作製した。
〈参考比較例4−1〜4−5〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、溶剤系2液型アクリル系粘着剤を用い、粘着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.5g/m、1.1g/m、1.4g/m、2.1g/m、及び3.0g/mとしたことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例4−1〜4−5の包装材を作製した。
〈参考比較例5−1〜5−5〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、2液型脂肪族エステル系接着剤を用い、接着剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.5g/m、0.9g/m、1.3g/m、2.0g/m、及び2.9g/mとしたことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例5−1〜5−5の包装材を作製した。
〈参考比較例6−1〜6−5〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、2液型脂肪族エステル系接着剤の主剤を用い、主剤を塗布し、溶媒を飛ばした後の固形分量を0.6g/m、0.9g/m、1.8g/m、2.1g/m、及び2.7g/mとしたことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考比較例6−1〜6−5の包装材を作製した。
〈参考例6−1〜6−5〉
第2の基材層として、ナイロン(Ny)フィルム(エンブレム(商標)ON、ユニチカ株式会社、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.5g/m、0.8g/m、1.7g/m、2.0g/m、及び3.1g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例6−1〜6−5の包装材を作製した。
〈参考例7−1〜7−5〉
第1及び第2の基材層として、Nyフィルム(エンブレム(商標)ON、ユニチカ株式会社、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.4g/m、0.8g/m、1.5g/m、1.9g/m、及び3.2g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例7−1〜7−5の包装材を作製した。
〈参考例8−1〜8−5〉
第2の基材層として、ポリエチレン(PE)フィルム(H−500S、株式会社アイセロ、厚さ:15μm)を用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m、0.9g/m、1.4g/m、2.2g/m、及び2.8g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例8−1〜8−5の包装材を作製した。
〈参考例9−1〜9−5〉
第2の基材層として、軟質アルミニウム(Al)箔(厚さ:6.5μm)と、PETフィルム(CB901、KOLON社、厚さ:8μm)とを2液型脂肪族エステル系接着剤(タケラックA−525S/タケネートA−50、三井化学株式会社)で積層させてなる積層体を、アルミニウム箔と易剥離性層とが接するように用い、非晶性ポリエステルの溶液を塗布し、溶媒を飛ばした後の非晶性ポリエステルを含む固形分量を0.6g/m、0.8g/m、1.6g/m、2.1g/m、及び3.1g/mに変更したことを除き、参考例1−1の包装材と同様にして、参考例9−1〜9−5の包装材を作製した。
〈参考比較例7〉
非晶性ポリエステルの溶液の代わりに、低密度ポリエチレン(ペトロセン226、東ソー株式会社)95質量%と、環状オレフィンコポリマー(アペル6013B、三井化学株式会社)5質量%とを混練させた易剥離性樹脂を用い、第1の基材層としてのPETフィルム(PETB、ユニチカ株式会社、厚さ:12μm)と第2の基材層としてのPETフィルム(E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)との間にこの易剥離性樹脂を押し出してサンドラミネートして、参考比較例7の包装材を作製した。
〈参考例10−1〜10−3〉
剥離剤(ポリコートP−91、DICグラフィックス社)を、第2の基材層としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(「PET2」、E5100、東洋紡株式会社、厚さ:12μm)に、積層密度40%でグラビア印刷により塗布し、剥離剤を塗布した側を易剥離性層上に圧着させたことを除き、参考例1−2と同様にして、参考例10−1の包装材を作製した。
剥離剤層の積層密度を、60%及び80%に変更したことを除き、参考例10−1と同様にして、参考例10−2及び10−3の包装材を作製した。
《評価》
〈易剥離性の評価〉
作製したそれぞれの包装材を、25mm×150mmの長方形サンプルに切り分け、第2の基材層を短辺側から長辺方向に35mm剥離させた。次いで、剥離した部分の第1の基材層側及び第2の基材層側を、測定機(ストログラフ VES1D、株式会社東洋精機製作所)の互いに対向している一対の掴み具でそれぞれ挟み込み、試験速度300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ180°剥離試験を行い、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度を求めた。
〈リシール性の評価〉
180°剥離試験後のサンプルの、剥離させた第1の基材層と第2の基材層とを重ね合わせ、2kgのローラーで1往復させ、剥離界面を張り合わせた。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
次いで、張り合せと剥離を3回繰り返し、剥離させた第1の基材層と第2の基材層とを重ね合わせ、2kgのローラーで1往復させ、剥離界面を張り合わせた。そして、このサンプルについて、上記と同様に180°剥離試験を行った。
また、回転ロールでかける荷重を4kgに変更した試験も、同様に行った。
結果を表2〜6に示す。なお、表2〜6の「初期強度」及び「リシール強度」の欄においては、易剥離性層を介しても、第1の基材層と第2の基材層とが接着しなかったために剥離強度を測定できなかったものを「X」とし、易剥離性層と第1の基材層又は第2の基材層の接着力が強く、層間を剥がそうとした際に破断したために剥離強度を測定できなかったものを「Y」としている。また、剥離強度が0.10N/25mm以下である結果、正確かつ信頼性のある数値が得られなかったものを、「測定不可」とした。
Figure 2019034753
Figure 2019034753
Figure 2019034753
Figure 2019034753
Figure 2019034753
易剥離性に関しては、表1〜4から、25℃以下のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルの層を易剥離性層として用いた実施例の加熱式即席食品用易剥離性包装材は、従来の易剥離性樹脂を用いた参考比較例7の加熱式即席食品用易剥離性包装材と同様に、良好な易剥離性を有することが理解できよう。また、易剥離性層との被着面としてPETフィルム以外の樹脂フィルム又は金属箔を用いた実施例の加熱式即席食品用易剥離性包装材も、参考例1−1〜5−5の加熱式即席食品用易剥離性包装材と同様に良好な易剥離性を有することが理解できよう。
また、リシール性に関しては、表1〜4から、25℃以下のガラス転移温度を有する非晶性ポリエステルの層を易剥離性層として用いた実施例の包装材は、べたつきを生じさせることなく良好なリシール性を有することが理解できよう。
更に、表5から、剥離剤層を積層させることにより、初期強度及びリシール強度の値を低減させることができること、並びに剥離剤層の積層密度が大きくなればなるほど、これらの値が小さくなることが理解できよう。
更に、表1に関して言及した実施例1−1及び1−2の包装材の常温時のリシール強度と高温時のリシール強度とを比較すると、高温時のリシール強度が高くなっていることが確認できる。このこと及び表5に示した結果から、参考例1−1〜10−3の包装材も、高温時にリシール可能であることが当然に予測できよう。
[蓋材の評価]
《蓋材の作製》
〈参考例11〉
以下に示される材料を用意した:
コート紙(坪量:80g/m):竜王コート、大王製紙株式会社
PET(厚さ:12μm):E5100、東洋紡株式会社
剥離剤層:ポリコートP−91、DICグラフィックス社
易剥離性層:バイロン(商標)55SS[Tg:−15℃]、東洋紡株式会社
PET(厚さ:8μm):CB901、KOLON社
アルミニウム箔(厚さ:6.5μm):軟質アルミ
ドライラミネート接着剤:タケラックA−620/タケネートA−65、三井化学株式会社
シーラント層:CMPS(商標)VN503、三井・デュポンポリケミカル
この参考例で得た積層体は、紙(坪量:80g/m)//PET(12)/剥離剤層/易剥離性層(1.0g)/PET(8μm)//AL(6.5μm)/シーラント(20μm)という層構成(ただし、「//」はドライラミネート接着剤を表す)を有していた。
1.ドライラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を乾燥重量2.5g/m以上に設定し、紙とPETフィルム「E5100」を、ドライラミネート接着剤「タケラックA−620/タケネートA−65」を介して接着して、第2の基材層としての部材a(紙(坪量:80g/m)//PET(12μm))を得た。更に、部材aのPET側のタブ形成予定部に剥離剤「ポリコートP−91」を塗工した。
2.ドライラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を乾燥重量2.5g/m以上に設定し、アルミニウム箔とPETフィルム「CB901」を、ドライラミネート接着剤「タケラックA−620/タケネートA−65」を介して接着して、第1の基材層としての部材b(PET(8μm)//AL(6.5μm))を得た。
3.溶剤で溶解された易剥離性層としての非晶性ポリエステル「バイロン(商標)55SS」を、非晶性ポリエステルの含有率が15質量%となるように酢酸エチルで希釈し、非晶性ポリエステルの溶液を作製した。ドライラミネーターを使用し、塗布量を乾燥重量1.5g/m以下に設定し、部材bのPETフィルム「CB901」側に、この非晶性ポリエステルの溶液を塗工し、そしてここに部材aのPETフィルム「E5100」側を圧着させ、積層フィルムcを得た。
4.押出しラミネーターを使用し、膜厚設定を20μmに設定し、部材cのアルミニウム箔側に、シーラント層としての「CMPS(商標)VN503」を押し出し、積層フィルムdを得た。
5.ロータリーダイカッターで積層フィルムdのシーラント層から易剥離性層に至る深さで開口用内層ハーフカット及び剥離きっかけ用内層ハーフカットを刻設し、蓋外周縁をフルカットし、蓋材を得た。
〈参考例12〉
剥離剤を塗布しなかったことを除き、参考例11と同様にして、参考例12の蓋材を製造した。この実施例で得た積層体は、紙(坪量:80g/m)//PET(12)/易剥離性層(1.0g/m)/PET(8μm)//AL(6.5μm)/シーラント(20μm)という層構成(ただし、「//」はドライラミネート接着剤を表す)を有していた。
ポリスチレン容器(四角形状、短辺長さ171mm、長辺長さ233mm、高さ57mm、フランジ幅7mm、注湯量820ml)のフランジ部に、参考例11及び12の蓋材を、120℃、65kg、0.7秒の条件でヒートシールした。参考例11及び参考比較例8の蓋材をヒートシールした容器を同様に10個ずつ作製し、評価を行った。
《評価》
ヒートシールした蓋材を、手で開封し、剥離状態を目視により観察した。易剥離性層とPETとの界面で剥離し、開口部が出現した場合を○、易剥離性層とPETとの界面で剥離せず、シーラント層と容器のフランジ部との界面で剥離した場合を×とした。
結果を表6に示す。
Figure 2019034753
表6から、剥離剤層を有する参考例11の蓋材は、剥離剤層を有しない参考例12の蓋材と比較して、易剥離性層とPETとの界面で良好に剥離されたことが理解できよう。
なお、参考例12において、易剥離性層とPETとの界面で良好に剥離されなかったのは、ヒートシールにより高温かつ高圧にさらされたこと、及びこの高温及び高圧が狭い領域に集中したこと等により、剥離強度が大きくなったことに起因すると考えられる。しかしながら、参考例10−1〜10−3の結果を考慮すれば、積層密度を調節して剥離剤層を積層させることにより、この剥離強度を低減できることが当然に理解できよう。
2 第1の基材層
2a 外層ハーフカットライン
4 易剥離性層
6 第2の基材層
6a 開口用内層ハーフカットライン
6b 開口
6c 剥離きっかけ用(内層)ハーフカットライン
8 剥離剤層
10a、10b、10c、10d 加熱式即席食品用易剥離性包装材
14a、14b 掴み具
20 容器
40a、40b、50a、50b 蓋材
42 剥離予定部
44、54 開封用タブ
16、46、56、256 剥離用タブ
100a、100b、200a、200b、250a、250b 包装袋
102、202 周縁シール部
104 切り裂き案内部
104a 切り裂き予定線
202a 側縁シール部
202b、254a、254b 端縁シール部
204 延出部
252 背シール部
300 加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法
310 塗布工程
312、332 送り出しロール
314 非晶性ポリエステル溶液塗布部
320 乾燥工程
322 乾燥設備
330 積層工程
334 巻き取りロール

Claims (19)

  1. 第1の基材層、及び前記第1の基材層上に存在している易剥離性層を具備している、加熱式即席食品用易剥離性包装材であって、
    前記易剥離性層が、60℃以下のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、
    加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  2. 前記易剥離性層が、25℃超のガラス転移温度を有する、非晶性ポリエステルの層である、請求項1に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  3. 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
    前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接している、
    請求項1又は2に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  4. 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.25N/25mm〜4.5N/25mmである、請求項3に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  5. (i)前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、
    (ii)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、
    (iii)前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に重ね合わせ、
    (iv)口径101mmの容器に360mlの沸騰した熱湯を充填し、
    20μmのポリエチレン系易剥離性樹脂層、
    8μmのポリエチレンテレフタレート層、
    約1μmの接着剤層、
    7μmのアルミニウム層、及び
    20μmのシーラント層
    をこの順で有する約56μmの積層フィルムの前記シーラント層側を、前記容器のフランジ部にヒートシールし、
    (v)前記フィルム上に前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を載置し、前記熱湯から生じる水蒸気により加熱した環境下で100gの荷重を加えて3分間圧着させて前記加熱式即席食品用易剥離性包装材をリシールし、そして
    (vi)前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときに、
    剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm〜4.5N/25mmである、請求項3又は4に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  6. 前記加熱式即席食品用易剥離性包装材を25mm×150mmの長方形に切り分け、前記第1の基材層から前記第2の基材層を、短辺側から長辺方向へと、300mm/min、剥離長さ35mmの条件で180°剥離させ、次いで前記第2の基材層の剥離面を、前記第1の基材層の剥離面に100gの荷重及び20℃の温度で3分間圧着させてリシールし、そして前記第1の基材層から前記第2の基材層を、前記条件で再度剥離させたときの、剥離長さ10〜30mmにおける平均剥離強度が、0.11N/25mm未満である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  7. 前記易剥離性層が、4.0g/m以下の量で存在している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  8. 前記非晶性ポリエステルの、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン標準にて、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した、前記非晶性ポリエステルの数平均分子量が、100000以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  9. 前記第1及び/又は第2の基材層が、最外層のうちの前記易剥離性層と接していない層としてシーラント層を更に具備している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  10. 前記第1及び/又は第2の基材層が、ハーフカットラインを有する、請求項2〜9のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  11. 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
    前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
    前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、かつ
    前記剥離用タブの、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間の少なくとも一部の領域に、剥離剤層を有している、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  12. 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
    前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
    前記易剥離性層から、前記第2の基材層を剥離するための剥離用タブを有しており、
    前記剥離用タブと前記加熱式即席食品用易剥離性包装材の他の部分とが、前記第1の基材層側、又は前記第2の基材層側から刻設されている剥離きっかけ用ハーフカットラインによって画定されており、かつ
    前記剥離きっかけ用ハーフカットラインを包囲するようにして、前記第2の基材層と前記易剥離性層との間に、剥離剤層を有している、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、蓋材。
  14. 前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、
    前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
    前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
    前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
    前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
    請求項13に記載の蓋材。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の加熱式即席食品用易剥離性包装材を有する、包装袋。
  16. 内容物入りの包装袋であって、
    前記易剥離性層の、前記第1の基材層が存在していない側に存在している、第2の基材層を更に具備しており、かつ
    前記第2の基材層が、単層である樹脂層若しくは金属層、又は樹脂層若しくは金属層を少なくとも有している積層体であり、前記樹脂層又は前記金属層が、前記易剥離性層に接しており、
    前記第1及び第2の基材層の一方が内層であり、もう一方が外層であり、
    前記内層が、前記内層の一部の領域を画定するように存在している開口用内層ハーフカットラインを具備しており、かつ
    前記内層から、前記外層を剥離したときに、前記内層の一部の領域が前記外層と共に前記内層の他の部分から分離されて、前記内層に開口が形成される、
    請求項15に記載の包装袋。
  17. 第1の基材層に、非晶性ポリエステルの溶液を塗布すること、及び
    前記非晶性ポリエステルの溶液を乾燥させて、易剥離性層を形成すること、
    を含み、
    前記非晶性ポリエステルが、60℃以下のガラス転移温度を有する、
    加熱式即席食品用易剥離性包装材の製造方法。
  18. 前記易剥離性層に、第2の基材層を圧着させることを更に含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第2の基材層に、剥離剤を塗布することを更に含む、請求項18に記載の方法。
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