JP2016159614A - 部分開封用積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ハーフカットを用いなくても外層の一部(剥離部)を容易に剥離することができる、新規な部分開封用積層体を提供することを目的とする。【解決手段】外層(A)及び内層(B)を有する部分開封用積層体(10)であって、前記外層(A)が、前記内層(B)と剥離可能である剥離部(1)、及び本体部(1’)を有し、 前記外層(A)の前記剥離部(1)と前記本体部(1’)との間の領域が易カット性であり、前記内層(B)が、前記剥離部(1)を剥離した際に開口部(3)となる開口予定部(3’)を有している、部分開封用積層体(10)。【選択図】図3

Description

本発明は、部分開封用積層体に関する。特に、本発明は、ハーフカットを用いなくても外層の一部を容易に剥離することができる部分開封用積層体に関する。
部分開封用積層体は、外層及び外層に剥離可能に積層されている内層の少なくとも2層を通常は有しており、外層の一部(剥離部)を剥離することができる。このような部分開封用積層体を有する部分開封包装体、例えば部分開封容器又は袋体は、剥離部を剥がす前には、内部が密封され、剥離部を剥離した後には、開口を有する内層部分が表出することで、内部と外部との間で流通が可能になる。
例えば、固体と液体とを内部に含む部分開封包装体では、剥離部を剥がすことで、まず液体のみを排出することができ、次に包装体を大きく開封して、固体を取り出すことができる。また、気体を吸収又は放出する固体を含む部分開封包装体では、剥離部を剥がすことで、気体の吸収又は放出を開始することができる。具体的には、このような部分開封袋体としては、例えば芳香剤用のスタンディングパウチに関する特許文献1を参照することができ、また部分開封容器としてはカップ焼きそば用容器に関する特許文献2等を参照することができる。
従来の部分開封用積層体においては、図1に示すように、外層側から、外層の深さ及び随意に易剥離性樹脂層(剥離層)の深さまで切り込み(ハーフカット)を入れることで、外層に剥離部が形成されていた。
例えば、部分開封用積層体をカップ焼きそば用の蓋材に用いる場合には、その剥離部(1)は、図2に示されるように、蓋材(40)の外層の一部のみに外層側からハーフカット(1a)を入れて形成される。カップ焼きそばの容器(20)に熱湯を入れる際には、タブ(2)を用いて、蓋材(40)を容器(20)から半分程度剥がす。また、一定時間経過後に容器(20)から熱湯を捨てる際には、剥離きっかけ部(5)から剥離部(1)を剥がし、開口部(3)を露出させる。この開口部(3)は、内層からハーフカットによって形成されており、剥離部(1)を剥がす前は蓋材内層と一体化しているが、剥離部(1)を剥がした際に、ハーフカットされた部分が剥離部に随伴されて除去されて表出する。
特開2013−112367号公報 特開2007−320580号公報
本発明は、ハーフカットを用いなくても剥離部を容易に剥離することができる、新規な部分開封用積層体を提供することを目的とする。
本発明者らは、以下の態様を有する本発明を見出した。
《態様1》
外層及び内層を有する部分開封用積層体であって、
前記外層が、前記内層と剥離可能である剥離部、及び本体部を有し、
前記外層の前記剥離部と前記本体部との間の分離領域が易カット性であり、
前記内層が、前記剥離部を剥離した際に開口部となる開口予定部を有している、
部分開封用積層体。
《態様2》
前記外層は、実質的に全ての領域で、前記内層と剥離可能であり、かつ易カット性である、態様1に記載の部分開封用積層体。
《態様3》
前記易カット性の分離領域が、直線カット性ある、態様1又は2に記載の部分開封用積層体。
《態様4》
前記外層は、延伸フィルムを含む、態様1〜3のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
《態様5》
前記外層は、外側基材フィルム、バリア性フィルム、及び前記内層側の内側基材フィルムをこの順で含む、態様1〜4のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
《態様6》
前記外側基材フィルムが、直線カット性となるように切れ込みを有している、態様5に記載の部分開封用積層体。
《態様7》
前記剥離部の剥離を開始するための剥離きっかけ部をさらに有している、態様1〜6のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
《態様8》
前記剥離部を特定方向に剥離するための剥離案内部をさらに有している、態様1〜7のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
《態様9》
態様1〜8のいずれか一項に記載の部分開封用積層体である蓋材及び容器を含む、部分開封用容器。
《態様10》
態様1〜8のいずれか一項に記載の部分開封用積層体で少なくとも一部が形成されている、部分開封用袋体。
本発明の部分開封用積層体によれば、ハーフカットを用いなくても剥離部を容易に剥離することができる。
さらに、本発明者らは、本発明の部分開封用積層体によれば、バリア性を高められることを見出した。これは、ハーフカットによって剥離部が形成されていた従来の部分開封用積層体では、ハーフカットの隙間からわずかに水分、臭気等の流通が存在していたのに対し、本発明の部分開封用積層体によれば、ハーフカットを用いる必要がないために、そのような流通が起こらないことに起因すると考えられる。
図1は、ハーフカットを説明する概略図である。 図2は、従来からハーフカットによって形成した剥離部を有する蓋材の上面図及び側面断面図である。 図3は、本発明の部分開封用積層体を用いた蓋材付容器を例示する図である。 図4は、本発明の部分開封用積層体を用いた袋体を例示する図である。 図5は、図4(a)のX−X’断面を示している。 図6は、図4(a)のY−Y’断面を示している。 図7は、本発明の部分開封用積層体を用いた袋体が高いバリア性を有していることを示す芳香剤重量の経時変化のグラフである。 図8は、本発明の部分開封用積層体を用いた袋体が高いバリア性を有していることを示す吸湿剤重量の経時変化のグラフである。 図9は、本発明の部分開封用積層体を用いた袋体が高いバリア性を有していることを示す芳香剤重量の経時変化のグラフである。 図10は、本発明の部分開封用積層体を用いた袋体が高いバリア性を有していることを示す吸湿剤重量の経時変化のグラフである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
《部分開封用積層体》
本発明の部分開封用積層体は、外層及び内層を有する。外層は、内層と剥離可能である剥離部及び本体部を有し、外層の剥離部と本体部との間の分離領域が易カット性である。また、内層は、剥離部を剥離した際に開口部となる開口予定部を有している。
ここで「剥離部」とは、外層から剥離される外層の領域であって、剥離した際に内層に開口部が現れる領域をいう。「本体部」は、外層の剥離部以外の領域をいう。従来技術において剥離部は、ハーフカットによって本体部とは物理的に分離していたため、これを剥離すれば決まった領域のみが剥離されていた。しかし、本発明においては、剥離前には、剥離部は、本体部と分離はされておらず、したがって剥離させる際の力の入れ方によって、剥離部の形状が異なる場合がある。
「開口予定部」は、剥離部に積層している内層に存在する。剥離部を剥離することによって、開口予定部は開口となり、内部の液体を排出し、又は内部と外気を流通させること等ができる。開口予定部は、例えば孔であってもよく、ハーフカットによって内層に画定された領域であってもよく、メッシュ状の部分であってもよく、気体透過性の高いフィルム等であってもよい。「開口」は、内部と外部との間に流通性を与えることができれば特に限定されない。
好ましくは、本発明の部分開封用積層体は、剥離部を剥離するための剥離きっかけ部をさらに有している。「剥離きっかけ部」は、剥離部の剥離を開始するための積層体上の部分であり、例えばこの積層体を蓋材として用いた蓋材付容器では、剥離きっかけ部はつまみ状の部分であってもよい。好ましくは、本発明の積層体は、剥離きっかけ部を画定するように内層側からハーフカットされており、又は剥離きっかけ部に内層が存在していない。
また、好ましくは、本発明の部分開封用積層体は、剥離部を特定の方向に剥離するための剥離案内部をさらに有している。「剥離案内部」は、剥離部と本体部との間の境界の端部の位置に存在する切れ目であってもよい。「剥離きっかけ部」と「剥離案内部」とを両方有することで、本発明の積層体は、特定の方向に剥離部を帯状等で容易に剥離することができる。この場合、剥離案内部から剥離部を剥離する方向に平行に、外層は易カット性を有し、好ましくは直線カット性を有する。
〈用途〉
本発明の部分開封用積層体は、様々な部分開封包装体又はその一部に用いることができる。例えば、本発明の部分開封用積層体は蓋材であってもよく、この場合、容器と接着して部分開封容器として用いることができる。また、本発明の部分開封用積層体を、他の対向フィルムと接着させて部分開封袋体として用いることができる。本発明の部分開封用積層体を折り曲げて3方シールすることによって、又は2枚の本発明の部分開封用積層体を4方シールすることによって、部分開封袋体とすることもできる。
部分開封包装体には、固体、液体、気体、ゲル等の内容物を収容することができる。例えば、食品、化学薬品、化粧品、洗剤、芳香剤、脱臭剤、除湿剤、酸素吸収剤、医薬品、医療機器等の内容物を収容することができる。
〈用途−蓋材〉
本発明の部分開封用積層体を蓋材として用いた場合には、外層にハーフカットが存在しないために高いバリア性を蓋材付容器に与えることができる。
本発明の部分開封用積層体を蓋材として用いる場合、容器は、蓋材によって密封できる容器であればよい。蓋材には、容器から蓋材を剥がすためのタブ部分があってもよい。容器には蓋材と接着するフランジ部分があってもよい。フランジ部分には、蓋材との結合するために、接着剤等が塗布されていてもよく、積層体の内層とヒートシールできるようになっていてもよい。
図3は、本発明の部分開封用積層体を蓋材として用いた場合の態様を例示している。
図3は、本発明の部分開封用積層体を蓋材として用いた蓋材付容器を例示している。図3(a)では、蓋材付容器(100)は、本発明の部分開封用積層体からなる蓋材(40)、及び容器(20)からなり、蓋材(40)は容器(20)と周縁シール部(4)で接着している。蓋材(40)は、外層(A)及び外層(A)に剥離可能に積層されている内層(B)を含み、外層(A)は、つまみである剥離きっかけ部(5)と、切れ込みである剥離案内部(6)とを有しており、内層(B)は、開口予定部(3’)を有している。つまみである剥離きっかけ部(5)と容器フランジ部の境界部には、内層から剥離面まで達する剥離きっかけ画定用内層ハーフカット(5a)を備えている。
図3(b)は、この蓋材(40)の剥離部(1)及び本体部(1’)を示している。この剥離部(1)は、蓋材(40)の易カット性を有する外層(A)の一部であり、剥離部(1)には剥離きっかけ部(5)が存在している。剥離きっかけ部(5)から矢印方向に蓋材(40)の外層(A)のみをカットすることによって、剥離部(1)を除去することができる。矢印方向に剥離部(1)を剥離するために剥離案内部(6)は非常に有用となる。本発明においては、剥離部(1)と本体部(1’)との間の領域は、易カット性であるため、剥離きっかけ部(5)及び剥離案内部(6)から外層(A)を容易にカットすることができる。
図3(c)は、剥離部(1)を除去した後の蓋材付容器(100)を示している。剥離部(1)を除去した後に、開口部(3)が表出する。このようにして、容器内部の液体を排出し、又は容器内部と外気を開口部(3)から流通させて、後にタブ(2)を用いて、蓋材(40)全体を容器(20)から剥がすことができる。
〈用途−袋体〉
本発明の部分開封用積層体を、対向フィルムと接着させて、又は折り曲げて3方シールすることによって、若しくは2枚の積層体を4方シールすることによって、袋体として用いることができる。本発明の部分開封用積層体を用いた袋体は、内層の開口部を表出するために外層の一部のみをカットすればよく、また外層にハーフカットが存在しないために高いバリア性を保持することができる。
袋体には、袋体を大きく開封するための切り裂き案内部(いわゆるノッチ)及び/又は剥離きっかけ部を使用可能にするための切り裂き案内部を与えてもよい。ここで、剥離きっかけ部を使用可能にするための切り裂き案内部とは、袋体の輸送中等の剥離部の剥離を防ぐために、剥離きっかけ部をシールすることがあるが、このシールを除去するための部分である。
対向フィルムは、基材フィルム、バリア性フィルム、及びシーラントを有する積層体であってもよく、これらは下記に記載の本発明の積層体で用いるような材料から選択することができる。この場合、基材フィルム及びバリア性フィルムは、バリア性の膜を有する一枚のフィルムを包含する。
図4は、本発明の部分開封用積層体を対向フィルムと接着させて形成した袋体を例示している。図4(a)では、袋体(200)は、本発明の部分開封用積層体(10)と、対向フィルム(30)とを含み、これらが周縁部でシールされている。この状態では、剥離きっかけ部(5)から剥離部を剥離することは困難となっている。このようにして、袋体(200)の輸送中等に、剥離きっかけ部(5)からの剥離部の剥離を防止することができる。剥離きっかけ部(5)を使用可能とするためには、まずこの袋体(200)の上部に存在している切り裂き案内部(7)から切り裂き予定線に沿って、袋体(200)のシール部(4)の上部シール部(4’)を除去する。
図5(a)は、図4(a)のX−X’断面を示している。本発明の部分開封用積層体(10)は、外層(A)及び外層(A)に剥離可能に積層されている内層(B)を含む。図6(a)は、図4(a)のY−Y’断面を示している。本発明の部分開封用積層体(10)の内層(B)には、開口予定部(3’)が存在している。この態様では、開口予定部(3’)は、内層(B)へのハーフカットによって形成されている。
図4(b)は、図4(a)の切り裂き案内部(7)から上部シール部(4’)の一部を除去した状態の袋体(200)を示している。上部シール部(4’)の一部を除去したことで、剥離きっかけ部(5)から剥離部(1)を容易に剥離できる状態となっている。剥離きっかけ部(5)から、本発明の部分開封用積層体(10)を矢印方向に引っ張ることで、剥離部(1)を除去することができる。ここでは、剥離案内部(6)は、シール部(4)の袋体(200)の水平方向に延びる部分であってもよい。すなわち、この実施態様では、剥離案内部(6)の位置で、内層が対向フィルム(30)と接着しているため、剥離部(1)を剥離しようとすると、外層と共に内層も剥離案内部(6)に沿って引き裂かれる。そして、シール部(4)が鉛直方向になる位置で、外層のみ(剥離部)が剥離する。図示していないが、さらに剥離案内部(6)が切れ込みを有することで、剥離部(1)の特定方向への剥離を促進してもよい。
また、剥離きっかけ部(5)と剥離方向の延長線にあるシール部(4)との境界部には、剥離きっかけ画定用内層ハーフカット(5a)が備わっていることが好ましい。剥離きっかけ画定用内層ハーフカット(5a)は、内層から剥離面まで達する深さでカットされていることが好ましい。剥離きっかけ画定用内層ハーフカット(5a)があることで、内層から外層の剥離部(1)を剥離しようとする際に、剥離面まで容易に誘導することができる。
図5(b)及び図6(b)は、それぞれ図4(b)のX−X’断面及びY−Y’断面を示している。図5(b)及び図6(b)は、上部シール部(4’)を除去したことで、図5(a)及び図6(a)よりも、高さが低くなっている。
図4(c)は、剥離部(1)を除去した状態の袋体(200)を示している。図5(c)及び図6(c)は、それぞれ図4(c)のX−X’断面及びY−Y’断面を示している。剥離きっかけ部(5)から剥離部(1)を除去すると、剥離部(1)の内層の一部はシール部(5)で対向フィルム(30)と接着しているため、シール部(5)より袋体中心側では、外層(A)のみが除去され、開口部(3)が現れる。この態様では、剥離きっかけ部(5)から、剥離部を除去する際に、内層と外層との両方を引裂く必要があるため、このような場合には、本発明の積層体全体として、易カット性であることが好ましく、内層も易カット性であることが特に好ましい。
〈層構成〉
本発明の積層体は、好ましくは外層及び/又は内層にバリア性フィルムを有しており、そのバリア性フィルムは、部分開封包装体として内容物を周縁シールする内側領域において、厚み方向に切断されていない。外層又は内層に存在するバリアフィルムが、厚み方向に切断されていない場合には、高いバリア性を与えることができるために有用である。
本発明の積層体は、例えば50μm以上、70μm以上、又は90μm以上であってもよく、250μm以下、200μm以下、又は150μm以下であってもよい。
〈層構成−外層〉
本発明の積層体の外層は、内層と剥離可能である剥離部、及び本体部を有する。この剥離部と本体部との間の領域は、易カット性である。外層の一部では、内層と剥離可能でなくてもよいが、好ましくは外層の実質的に全ての領域で内層と剥離可能である。また、外層の一部では、易カット性でなくてもよいが、好ましくは外層の実質的に全ての領域が易カット性である。易カット性は、剥離部を剥がす方向について易カット性であればよい。
外層は、単層であっても多層であってもよく、外層が多層である場合、多層のうち少なくとも一層は、易カット性でなくてもよい。例えば、多層のうちの少なくとも一層が易カット性でなくても、他の層が易カット性であり、その易カット性の層と易カット性でない層とが接着している場合には、易カット性ではない層も、易カット性の多層を構成することができる場合がある。
ここで、易カット性とは、少なくとも1つの方向に、成人男性が大きなストレスを感じることなく、手で引裂くことができる性質をいう。例えば、易カット性とは、少なくとも1つの方向において引裂強さが、20.0N/mm以下、15.0N/mm以下、10.0N/mm以下、8.0N/mm以下、又は5.0N/mm以下である場合をいう。ここで、引裂き強さは、JIS K7128−1に準拠したトラウザー引裂法に基づいて、株式会社東洋精機製作所製のストログラフVES1Dを用いて、115mm×50mmのサンプルサイズかつ長手方向のスリット45mmで、試験速度200mm/min、つかみ具間距離75mm、測定距離150mmとし、3回の測定値の平均値をいう。
また、好ましくは剥離部は、直線カット性を有している。フィルムの直線カット性とは、引き裂こうとすると、フィルムの分子配向等に起因して、直線状に容易に引き裂くことができるフィルムの性質をいう。例えば、延伸フィルム、特に一軸延伸フィルムは、直線カット性を有しているため、外層の剥離部の領域に、少なくとも積層体の一部として、用いることが好適である。剥離部が、剥離部を剥がす方向に向かって直線カット性である場合には、剥離部をきれいに切り取ることができ、これにより開口予定部を確実に表出させることができる。
通常は、易カット性及び/又は直線カット性を有していないフィルム、例えば無延伸フィルムであったとしても、そのフィルムに切り込みを入れて、易カット性及び/又は直線カット性を付与することもできる。例えば、樹脂フィルムがアルミニウム層をサンドイッチした構造体に、レーザーでカッティングすることで、アルミニウム層を傷つけずに樹脂フィルムのみに切れ込みを入れることができる。また、樹脂フィルムの厚みの一部のみにロータリーカッター等で切れ込みを入れることもできる。さらに、フィルムにフィラー等を含有させることによって、易カット性を付与してもよい。
外層は、好ましくは外側基材フィルム、バリア性フィルム、及び内層側の内側基材フィルムを含むことが好ましい。この場合、外側基材フィルム及びバリア性フィルム、並びに内側基材フィルム及びバリア性フィルムは、バリア性の膜を有する一枚のフィルムを包含する。
外側基材フィルム及び内側基材フィルムとしては、紙、市販のフィルム、押出し樹脂等を適宜用いることが可能である。例えば、フィルムであれば、熱可塑性樹脂フィルム、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、中密度ポリエチレンフィルム(MDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)、線状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、ポリプロピレンフィルム(PP)、ナイロンフィルム(Ny)等を、単独で又は組み合わせて使用してよい。押出し樹脂であれば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)等を、単独で又は組み合わせて使用してよい。これらのフィルムには、表面を変性し又は表面を清浄化することによって接着性を向上させる目的で、コロナ処理をすることができる。
バリア性フィルムとしては、アルミニウム箔等の金属箔、シリカ蒸着PET等の無機物蒸着樹脂フィルム、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、エチレンビニルアルコール(EVOH)フィルム等を用いることができる。
また、外層は、上記以外の樹脂層、紙層、接着剤層等を含んでもよい。さらに印刷層を含んでもよい。特に、易カット性ではない層を、易カット性の層に追従させてカットさせるためには、易カット性ではない層は、他の層と接着剤層を介して強固に接着していることが好ましい。
外層の好ましい態様としては、例えば次のフィルムを含む構成を挙げることができる:10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の厚さのPETフィルム等の熱可塑性樹脂フィルム//5μm〜20μm(特に、10μm〜15μm)の厚さの金属箔(アルミニウム箔)//10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の厚さの延伸Ny(O−Ny)フィルム等の延伸フィルム(「//」は、ドライラミネートによる接着を意味している)。
また、外層の好ましい態様としては、例えば次のフィルムを含む構成を挙げることができる:レーザーで切れ込みを入れた10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の厚さのPETフィルム等の熱可塑性樹脂フィルム//5μm〜20μm(特に、10μm〜15μm)の厚さの金属箔(アルミニウム箔)//10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の厚さのPETフィルム等の熱可塑性樹脂フィルム(「//」は、ドライラミネートによる接着を意味している)。
さらに、外層の好ましい態様としては、例えば次のフィルムを含む構成を挙げることができる:Ny/EVOH/Nyの厚さ10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の3層共押出フィルム//10μm〜50μm(特に、10μm〜30μm)の厚さの延伸Ny等の延伸フィルム(「/」は、共押出による接着を意味している)。
外層の厚みとしては、剥離部に易カット性を付与できれば特に限定されないが、20μm以上、30μm以上、又は40μm以上で、150μm以下、100μm以下、又は80μm以下とすることができる。
〈層構成−内層〉
本発明の積層体の内層としては、市販のフィルム、押出し樹脂等を適宜用いることが可能である。例えば、フィルムであれば、熱可塑性樹脂フィルム、例えばPETフィルム、LDPEフィルム、MDPEフィルム、HDPEフィルム、LLDPEフィルム、PPフィルム、Nyフィルム等を、単独で又は組み合わせて使用してよい。押出し樹脂であれば、LDPE、MDPE、HDPE、LLDPE、PP、EVA、EMAA等を、単独で又は組み合わせて使用してよい。また、内層は、上記以外の樹脂層、紙層、接着剤層、アルミニウム箔等の金属箔層、無機物蒸着フィルム層等を含んでもよい。これらのフィルムには、表面を変性し又は表面を清浄化することによって接着性を向上させる目的で、コロナ処理をすることができる。
内層は、好ましくは基材フィルムを含み、さらに最外層にシーラントを有していてもよい。内層は、上記のようなバリア性フィルムを、基材フィルムとシーラントとの間にさらに含んでいてもよい。また、内層は、バリア性フィルム及びシーラントから構成されていたもよい。
シーラントによって、本発明の部分開封用積層体をヒートシールすることができる。シーラントの材料は、封止すべき容器等の材質によって選択され、例えば、LDPE、LLDPE、PP、エチレン−メタクリル酸コポリマー(EMAA)、エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー等の樹脂でよい。これらの樹脂は、例えば、延伸又は無延伸フィルム、押出積層用の溶融樹脂、ホットメルト用の塗料等の形態で与えることができる。
特に好ましいシーラントは、組成の異なる樹脂を混合し、海−島構造を付与したシーラントや、シーラント層を複層にして開封時に層間剥離となるシーラントなど、易剥離性を付与したイージーピールシーラントである。
内層の厚さは、例えば150μm以下、100μm以下、80μm以下、又は60μm以下とすることができ、また20μm以上、30μm、又は40μm以上とすることができる。
〈層構成−易剥離性層〉
本発明の部分開封用積層体の外層の剥離部と内層とは互いに剥離性とする必要があるため、外層の剥離部と内層との間に、易剥離性層を設けてもよい。また、易剥離性層は、易剥離性樹脂層であってもよく、剥離部と内層とを剥離する部分に剥離ニス等を塗布することで形成した層でもよく、これらを組み合わせた層でもよい。
易剥離性樹脂層に用いる易剥離性樹脂としては、ポリオレフィンに、環状オレフィンコポリマー(COC)を所定の比率で混合した樹脂であることが好ましい。
ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられ、低密度ポリエチレン(LDPE)が好ましい。LDPEとしては、例えば、東ソー株式会社製の商品名「ペトロセン」、旭化成ケミカルズ株式会社製の商品名「サンテック」等が挙げられる。
ポリオレフィンのMFR(Melt Flow Rate)は、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.01g/10分以上、0.1g/10分以上、又は1.0g/10分以上であってよく、また60g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
ポリオレフィンの密度は、0.89g/cm以上であってよく、また、この密度は、0.94g/cm以下であってよい。
環状オレフィンコポリマー(COC)とは、α−オレフィンと環状オレフィンとを、へキサン、へプタン、オクタン、シクロへキサン、べンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中で、いわゆるチーグラー触媒、メタロセン触媒などの触媒を調合することにより得ることができる共重合体をいう。このような共重合体としては、例えば、三井化学株式会社製の商品名「アペル」などが挙げられる。
COCのMFRは、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.1g/10分以上、1.0g/10分以上、又は2.0g/10分以上であってよく、また、このMFRは、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、40g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
易剥離性樹脂層は、LDPEとCOCとの混合比率を変えることにより、界面剥離強度を調整することができる。易剥離性樹脂中のCOCの含有量は、1質量%以上、又は3質量%以上であってよく、また、この含有量は、24質量%以下又は10質量%以下であってよい。このような範囲であれば、COCの含有量は、内層又は外層(剥離部)と易剥離性樹脂層との界面剥離が容易になり、かつ両者の剥離強度の制御が容易になるため好ましい。
易剥離性樹脂層の厚さは、剥離する層との接着性及び剥離性を両立させるために、例えば10μm以上又は15μm以上であってよく、40μm以下又は25μm以下であってよい。
また、易剥離性層は、ニトロセルロース樹脂と、ウレタン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ポリアミド系樹脂及び/又はポリエステル系樹脂との混合物、水性ニス、油性ニス、紫外線硬化型ニス等であってもよい。
剥離ニスは、上記で列挙された樹脂の少なくとも1つとワックスの混合物であることがより好ましい。混合物中のワックスの含有率は、混合物の質量を基準として、約20質量%以上、又は約30質量%以上であってよく、また約85質量%以下、又は約80質量%以下であってよい。
ワックスの含有率が、約20質量%以上であると、剥離ニス層と隣接している他の層のピッキングを防ぐことができるので好ましく、一方で、約85質量%以下であると、剥離ニス層の層間剥離を防ぐことができるので好ましい。具体的には、剥離ニスとしては、DICグラフィックス社製「ポリコートP−91」などを使用してよい。
〈層構成−その他〉
本発明の積層体は、上記以外の他、上記の層の他に、任意の2つの層の間に、印刷層、2層間の接着を高めるためのアンカーコート層、プライマー層等をさらに有してもよい。
本発明を以下の実施例でさらに具体的に説明をするが、これによって限定されるものではない。
《製造例》
〈積層体1の製造〉
積層体1の製造に当たり、以下の材料を用いた:
・透明蒸着PETフィルム(厚さ12μm):「GX−P−F」、凸版印刷株式会社;
・O−Nyフィルム(厚さ15μm):「エンブレムNCBC」、ユニチカ株式会社;
・PETフィルム(厚さ25μm):「E5100」、東洋紡株式会社;
・LLDPEフィルム(厚さ40μm):「TUX ECF−U」、三井化学東セロ株式会社;
・ドライラミネート接着剤:「タケラックA−525/タケネートA−50」、三井化学株式会社;
・易剥離性樹脂:95質量%のLDPE(「ペトロセン226」、東ソー株式会社)と5質量%のCOC(「アペル6013B」、三井化学株式会社)との混合物。
上記のフィルムでは、O−Nyフィルムが直線カット性を有しており、透明蒸着PETフィルム、及びPETフィルムは単独では易カット性ではなかった。
まず、ドライラミネーターを用いて、ドライラミネート接着剤の塗布量を3g/mに設定し、透明蒸着PETフィルムの蒸着面側にO−Nyフィルムを積層させて、外層として積層体Aを得た。この積層体Aは、易カット性及び直線カット性を有していた。
また、ドライラミネーターを用いて、ドライラミネート接着剤の塗布量を3g/mに設定し、PETフィルムとLLDPEフィルムとを積層させて、内層として積層体Bを得た。
そして、押出ラミネーターを使用し、約320℃〜約345℃の温度で、積層体AのO−Nyフィルム側と、積層体BのPETフィルム側に、易剥離性樹脂を20μmの厚みでサンドイッチラミネートして、以下の構成の積層体1を得た(括弧内の数値は厚さ(単位:μm)を意味している):
透明蒸着PET(12)//O−Ny(15)/易剥離性樹脂(20)/PET(25)/LLDPE(40)
〈積層体2の製造〉
積層体2の製造に当たり、以下の材料を使用した:
<外層>
・外層外側PETフィルム(厚さ12μm):「E5100」、東洋紡株式会社;
・接着剤層(塗布量[dry]3g/m以上):「A620/A65」、三井化学株式会社
・Al箔(厚さ9μm):「軟質アルミニウム」、;
・接着剤層(塗布量[dry]3g/m以上):「A620/A65」、三井化学株式会社
・外層内側PETフィルム(厚さ12μm):「エンブレットPTMB」、ユニチカ株式会社;
<外層と内層との間の接着剤層>
・接着剤層(塗布量[dry]3g/m以上):「A620/A65」、三井化学株式会社
<内層>
・剥離ニス:「ポリコートP−91」、DICグラフィックス株式会社。
・内層PETフィルム(厚さ12μm):「エンブレットPTMB」、ユニチカ株式会社;
・接着剤層(塗布量[dry]3g/m以上):「A620/A65」、三井化学株式会社
・PPフィルム(厚さ30μm):「P1128」、東洋紡株式会社;
これらの中では、Al箔は易カット性を有しているが、PETフィルム及びPPフィルムは易カット性及び直線カット性を有していなかった。
外層の製造においては、外層外側PET層、アルミニウム層、外層内側PET層の積層順となるように、ドライラミネーターを使用して接着剤を介して接着し、積層体Cを得た。なお、各層を積層する際の順番は、任意でよい。
積層体Cの片側の外側外層PETフィルムに対して、CO2レーザー加工を行って、Al箔には切れ込みを入れずに最外層のPETのみに切れ込みを入れた。これにより積層体Dに、易カット性及び直線カット性を付与した。
次に、内層の製造においては、グラビア印刷機を使用し、内層側PET層のシーラント層とドライラミネートしない側に、DICグラフィックス社製の剥離剤「ポリコートP−91」を、ベタパターン、メッシュパターン又はドットパターンで塗布した。
また、内層の製造においては、内層側PET層の剥離剤「ポリコートP−91」を塗布していない側とシーラント層とをドライラミネーターを強いようして接着剤を介して接着し、以下の構成の積層体2を得た:
PET(12)//Al(9)/PET(12)//剥離ニス付きPET(12)//PP(30)。
《バリア性の評価》
〈実施例1〉
上記の積層体1に対して、外層にハーフカット(外層を貫通するハーフカット)を入れず、内層にハーフカット(内層を貫通するハーフカット)を入れた10cm×10cmの実施例1の積層体を用意した。
実施例1の積層体を、内部に芳香剤を入れた上で、シール幅5mmで4方シールをして袋体を作製した。同様にして、実施例1の積層体を、内部に吸湿剤としてシリカゲルを入れた上で、シール幅5mmで4方シールをして袋体を作製した。
〈比較例1〉
積層体1の外層及び内層の両方にハーフカット(外層から剥離面に達するハーフカットおよび、内層から剥離面に達するハーフカット)を入れた以外は実施例1と同様にして、比較例1の積層体を用意し、内部に芳香剤を入れた袋体、及び内部に吸湿剤を入れた袋体を作製した。
〈参考例1〉
積層体1の外層及び内層の両方にハーフカットを入れていない以外は実施例1と同様にして、参考例1の積層体を用意し、内部に芳香剤を入れた袋体、及び内部に吸湿剤を入れた袋体を作製した。
〈実施例2〉
積層体2を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例2の積層体を用意し、内部に芳香剤を入れた袋体、及び内部に吸湿剤を入れた袋体を作製した。
〈比較例2〉
積層体2の外層及び内層の両方にハーフカット(外層から剥離面に達するハーフカットおよび、内層から剥離面に達するハーフカット)を入れた以外は実施例2と同様にして、比較例2の積層体を用意し、内部に芳香剤を入れた袋体、及び内部に吸湿剤を入れた袋体を作製した。
〈参考例2〉
積層体2の外層及び内層の両方にハーフカットを入れていない以外は実施例2と同様にして、参考例2の積層体を用意し、内部に芳香剤を入れた袋体、及び内部に吸湿剤を入れた袋体を作製した。
実施例1〜2、比較例1〜2、及び参考例1〜2の袋体の重量をまず測定し、そしてこれらの袋体を温度40℃/相対湿度90%の環境下に静置して、それらの重量の経時変化を観察した。
その結果を図7〜図10に示す。図7は、積層体1を用いた実施例1、比較例1、及び参考例1の芳香剤の重量変化を示し;図8は、積層体1を用いた実施例1、比較例1、及び参考例1の吸湿剤の重量変化を示す。また、図9は、積層体2を用いた実施例2、比較例2、及び参考例2の芳香剤の重量変化を示し;図10は、積層体2を用いた実施例2、比較例2、及び参考例2の吸湿剤の重量変化を示す。
図7及び図9を参照すると、比較例1及び比較例2の袋体は重量が減っていることがわかる。これは、比較例1及び比較例2の積層体で構成した袋体のバリア性が低いために、内部の芳香剤が徐々に喪失しているためと考えられる。それに対し、実施例1及び実施例2では、全くハーフカットが存在しない参考例1及び参考例2と同等の重量変化になっており、実施例1及び実施例2の積層体で構成した袋体が高いバリア性を有していることがわかる。なお、図7において、実施例1及び参考例1の重量が経過期間にわたって増えているのは、これらの積層体のナイロンが吸湿しているためと考えられる。
図8及び図10を参照すると、実施例1及び実施例2の袋体が、比較例1及び比較例2の袋体と比較して、重量変化が小さいことがわかる。これは、実施例1及び実施例2の積層体で構成した袋体のバリア性が高いために、内部のシリカゲルが水分を吸湿していないためと考えられる。
1 剥離部
1a ハーフカット
1’ 本体部
2 タブ
3 開口部
3’ 開口予定部
4 周縁シール部
4’ 上部シール部
5 剥離きっかけ部
5a 剥離きっかけ画定用内層ハーフカット
6 剥離案内部
7 切り裂き案内部
10 部分開封用積層体
20 容器
30 対向フィルム
40 蓋材
A 外層
B 内層
100 蓋材付容器
200 袋体

Claims (10)

  1. 外層及び内層を有する部分開封用積層体であって、
    前記外層が、前記内層と剥離可能である剥離部、及び本体部を有し、
    前記外層の前記剥離部と前記本体部との間の分離領域が易カット性であり、
    前記内層が、前記剥離部を剥離した際に開口部となる開口予定部を有している、
    部分開封用積層体。
  2. 前記外層は、実質的に全ての領域で、前記内層と剥離可能であり、かつ易カット性である、請求項1に記載の部分開封用積層体。
  3. 前記易カット性の分離領域が、直線カット性ある、請求項1又は2に記載の部分開封用積層体。
  4. 前記外層は、延伸フィルムを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
  5. 前記外層は、外側基材フィルム、バリア性フィルム、及び前記内層側の内側基材フィルムをこの順で含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
  6. 前記外側基材フィルムが、直線カット性となるように切れ込みを有している、請求項5に記載の部分開封用積層体。
  7. 前記剥離部の剥離を開始するための剥離きっかけ部をさらに有している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
  8. 前記剥離部を特定方向に剥離するための剥離案内部をさらに有している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の部分開封用積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の部分開封用積層体である蓋材及び容器を含む、部分開封用容器。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の部分開封用積層体で少なくとも一部が形成されている、部分開封用袋体。
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