JP2007145371A - 湯切り機能付蓋材 - Google Patents

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Ayano Machida
綾野 町田
Sachiko Kagawa
幸子 香川
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Abstract

【課題】即席食品容器の湯切り機能付蓋材において、その湯切り口を開口するための表面シートの所望の個所のみの剥離と邪魔にならないようにする切離しが、所望の切離し予定部位で容易に確実に切り離される湯切り機能付蓋材の提供にある。
【解決手段】複合シート10と表面シート20が接着剤層15を介して積層され、外周には開封用プルタブ13と表面シート剥離用プルタブ12が設けられ、複合シート側から剥離剤層30まで湯切り口形成用ハーフカット50が設けられ、前記表面シート20の表面に直線カット性フィルム18が積層され、前記表面シート剥離用プルタブ12の基部端部12aから湯切り口形成用ハーフカット50を含むように所望の切離し予定部位19が延び、その延びる方向が、直線カット性フィルム18の直線カット方向Pと一致している湯切り機能付蓋材1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する即席食品用容器の蓋材に関するものであり、特に即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた湯切り機能付蓋材に関する。
従来、即席用の焼きそば、スパゲティ等を食するに際し、熱湯を注いで所定の時間が経過した後に排湯(湯切り)処理を必要とする即席食品用容器が知られ、その即席食品用容器を密封する湯切り機能を有する蓋材として、例えば、図7の側断面図に示すように、突き破り用孔(77)が穿設された表面シート(20)の裏面にアルミニウム箔(17)とシーラント層(16)を積層したものがある。
しかし、この蓋材では、搬送中などで意に反して突き破り用孔(77)が破れたり、また湯切りに際しては、箸などで突き破り用孔(77)からアルミニウム箔(17)とシーラント層(16)を突き破らなければならず、よって箸などを必要とすることや破られた開口部の大きさやその形状が一定にならないのでスムーズな湯切りができず、また破りカスが食品等に混入する危惧があるなどの問題があった。
これに対し最近、例えば図8(a)の平面図およびそのB−B面を表す図8(b)の側断面図に示すような湯切り機能を備えた蓋材がある。それは、表面シート(20)を外面側にして、その内面側(食品側)に複合シート(10)を重ね合わせ積層したシート状の蓋(例えば円形状)であり、その蓋の外周円弧部分からその内側にかけて一部領域の前記複合シート(10)と表面シート(20)との重ね合わせ内面には、剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)を備え、それ以外の該複合シート(10)と表面シート(20)との重ねあわせ内面には、接着剤層(15)で接着された状態の接着領域(L2)を備えている。
また、上記易剥離領域(L1)と接着領域(L2)との境界線上近傍の表面シート(20)には、例えばミシン目(6)等を含めたハーフカットが施されている。
そして、易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に易剥離領域(L1)内の非剥離領域(60)を囲むように1個所乃至数個所の湯切り口形成用ハーフカット(50)が形成されていて、前記複合シート(10)と表面シート(20)とは非剥離領域(60)の接着剤層(15)で互いに接着している。
さらに表面シート剥離用プルタブ(12)がミシン目(5)近傍の易剥離領域(L1)の周縁に設けられ、この表面シート剥離用プルタブ(12)の基部に複合シート側から剥離用ハーフカット(5)が設けられ、接着領域(L2)の周縁の略中央には開封用プルタブ(13)が設けられている。
上記のような構造の即席食品容器の湯切り機能付蓋材は、図9の側断面図に示すように、即席食品を入れた容器本体(2)の上端開口部にあるフランジ部(21)に接着シールして容器本体(2)を密封包装することにより即席食品を密封包装した即席食品用容器となるものである。
上記のようして即席食品を密封包装した容器本体(2)の湯切り機能付蓋材において、図8(a)に示す接着領域(L2)側の外周縁にある開封用プルタブ(13)を引っ張り
上げて、図9に示すように、容器本体(2)のフランジ部(21)から接着領域(L2)側の複合シート(10)を部分的に剥がして開口し、その開口部より熱湯を注入した後、外周縁にある開封用プルタブ(13)を再度フランジ部(21)の外側に折り込むようにして施蓋し、数分間放置して容器本体(2)の中にある即席食品(図示せず)を柔らかくほぐす。
その後、図8(a)の平面図に示す易剥離領域(L1)の周縁にある表面シート剥離用プルタブ(12)をつまみ、剥離用ハーフカット(5)にしたがって剥離し、図10の斜視図に示すように、 表面シート剥離用プルタブ(12)を引っ張り上げて、易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から剥離するとともに、その表面シート(20)がミシン目(6)に沿って切り離され、この表面シート(20)に接着している3個の湯切り口形成用ハーフカット領域内の複合シート(10)とともに切り離され、易剥離領域(L1)の複合シート(10)に3個の湯切り口(70)を形成する。尚、湯切り口(70)を形成時に熱湯による火傷などの危惧を避けるため、熱湯の注入前に湯切り口(70)を形成するように勧めているものもある。
続いて、容器本体(2)を傾けて中にある湯をこの湯切り口(70)から排出して、再度容器本体(2)のフランジ部(21)から湯切り機能付蓋材の全部を剥離して、既にほぐされた即席食品(図示せず)を食することができるようになっているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
以下に上記先行技術文献を示す。
特開2000−109141号公報
しかしながら、上記の従来の湯切り機能付蓋材では、剥離すべき所望の易剥離領域(L1)の周縁にある表面シート剥離用プルタブ(12)をつまみ、剥離用ハーフカット(5)にしたがって剥離し、表面シート剥離用プルタブ(12)を引っ張り上げて、易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から部分的に剥離するとともに、その剥離された表面シート(20)が邪魔にならないようにミシン目(6)に沿って切り離されるようになっているが、この切り離しが前記ミシン目(6)から易剥離領域(L1)の内側に外れ(少なくとも易剥離領域(L1)と接着領域(L2)の境界線があるので外側には外れないようになっている)、湯切り口(70)まで剥離されなかったりするという問題点と、さらにこのミシン目(6)等ハーフカットを境界線に入れるという難しい加工条件の工程を省きたいという要望点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点及び要望点を解決するものであり、その課題とするところは、表面シートと複合シートが積層されている、即席食品容器の湯切り機能付蓋材において、その湯切り口を開口するための表面シートの所望の個所のみの剥離と邪魔にならないようにするためのその切離しに際し、所望の切離し予定部位で、たとえミシン目やハーフカットが施されていなくとも、かつ易剥離領域(L1)と接着領域(L2)とを形成せずに全面に易剥離剤層を設けた形態であっても外側にも内側にも外れる危惧がなく確実に切り離される湯切り機能付蓋材を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状で、少なくとも裏面がシーラント層でなる複合シートと、紙層を主体とし、裏面には剥離剤層が施されている表面シートが
接着剤層を介して積層され、外周にはフランジ部からはみ出している開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と、表面シート剥離用プルタブもしくは表面シート剥離用はみ出し部が設けられ、前記開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と対向する外周縁近傍に前記複合シート側から剥離剤層まで湯切り口形成用ハーフカットが設けられ、前記表面シートの表面に直線カット性フィルムが積層され、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の両方もしくは表面シート剥離用はみ出し部の内側端部の一方から前記湯切り口形成用ハーフカットを含むように対向する外周縁に向けて所望の切離し予定部位が延び、該所望の切離し予定部位の延びる方向が、前記直線カット性フィルムの直線カット方向と一致していることを特徴とする湯切り機能付蓋材としたものである。
また、請求項2の発明では、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部もしくははみ出し部の端部にノッチが施されていることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
さらにまた、請求項3の発明では、前記所望の切離し予定部位にミシン目もしくは直線のハーフカットが施されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状で、少なくとも裏面がシーラント層でなる複合シートと、紙層を主体とし、裏面には剥離剤層が施されている表面シートが接着剤層を介して積層され、外周にはフランジ部からはみ出している開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と、表面シート剥離用プルタブもしくは表面シート剥離用はみ出し部が設けられ、前記開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と対向する外周縁近傍に前記複合シート側から剥離剤層まで湯切り口形成用ハーフカットが設けられ、前記表面シートの表面に直線カット性フィルムが積層され、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の両方もしくは表面シート剥離用はみ出し部の内側端部の一方から前記湯切り口形成用ハーフカットを含むように対向する外周縁に向けて所望の切離し予定部位が延び、該所望の切離し予定部位の延びる方向が、前記直線カット性フィルムの直線カット方向と一致していることによって、表面シート剥離用プルタブもしくは表面シート剥離用はみ出し部を摘んで引っ張り上げ表面シートを剥離して湯切り口を形成するに際し、従来のように、たとえ所望の切離し予定部位にミシン目やハーフカットが施されていなくても、かつ易剥離領域を部分的に形成しなくても、表面シートが直線カット性フィルムの直線カット方向と一致する所望の切離し予定部位に沿って容易に確実に切り離されるようになる湯切り機能付蓋材とすることができる。
また、上記請求項2に係る発明によれば、前記表面シート剥離用プルタブもしくは表面シート剥離用はみ出し部の基部端部にノッチが施されていることによって、表面シートの剥離に際し、剥離のきっかけとなるので、より容易に確実に所望の切離し予定部位に沿って切り離される湯切り機能付蓋材とすることができる。
さらにまた、上記請求項3に係る発明によれば、前記所望の切離し予定部位にミシン目もしくは直線のハーフカットが施されていることによって、表面シートの剥離に際し、このミシン目もしくは直線のハーフカットが剥離のきっかけとなるので、さらに容易に確実に所望の切離し予定部位に沿って切り離しを可能にする湯切り機能付蓋材とすることができる。
従って本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する即席食品用容器の蓋材で
、特に即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた湯切り機能付蓋材として、優れた実用上の効果を発揮するものである。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の湯切り機能付蓋材の一事例を示す説明図であり、図2は、本発明の湯切り機能付蓋材の他の事例を示す説明図である。また、図3、図4は、図1に示す湯切り機能付蓋材を用いて開封する工程を示す説明図であり、図5、図6は、図2に示す湯切り機能付蓋材を用いて開封する工程を示す説明図である。
本発明の湯切り機能付蓋材の一事例として、例えば、図1(a)の上方から見た平面図および図1(a)のB−B面を断面で表した図1(b)の断面図に示すように、円形状でなり、裏面に剥離剤層(30)が施されている表面シート(20)と、裏面からシーラント層(16)、アルミニウム箔(17)でなる複合シート(10)がポリエチレンの溶融押し出しラミネートでなる接着剤層(15)で接着されていて、その複合シート(10)の裏面から剥離剤層(30)まで3個の湯切り口形成用ハーフカット(50)が刻設されている湯切り機能付蓋材(1)で、その特徴とするところは、表面シート(20)の表面に直線カット性フィルム(18)が積層され、容器本体(2)のフランジ部(21)よりはみ出ている表面シート剥離用プルタブ(12)の基部端部(12a)の両方から3個の湯切り口形成用ハーフカット(50)を含むように対向する外周縁に向けて所望の切離し予定部位(19)が延びていて、この所望の切離し予定部位(19)の延びる方向が、直線カット性フィルム(18)の直線カット方向(P)と一致している湯切り機能付蓋材(1)である。
図1(a)および図1(b)に示す湯切り機能付蓋材(1)では、表面シート剥離用プルタブ(12)と複合シート(10)に付随している開封用プルタブ(13)とが同一形状で重なっていて、剥離剤層(30)と接着剤層(15)との間で分離されている。
このように、表面シート(20)の表面に直線カット性フィルム(18)が積層され、表面シート剥離用プルタブ(12)の基部端部(12a)から2本の所望の切離し予定部位(19)が延びていて、この所望の切離し予定部位(19)の延びる方向が、直線カット性フィルム(18)の直線カット方向(P)と一致していることによって、例えば、図1(a)および図1(b)に示すように、開封用プルタブ(13)と分離されている表面シート剥離用プルタブ(12)を摘んで引っ張り上げて表面シート(20)を剥離剤層(15)から剥離すると、例えば、図3の平面図に示すように、直線カット性フィルム(18)の直線カット方向(P)と一致している所望の切離し予定部位(19)に沿って、表面シート(図示せず)が容易にかつ確実に切り離され、表面シートが剥離された複合シート(10)に3個の湯切り口(70)が形成されるようになる。
続いて、例えば、図4の斜視図に示すように、乾燥した焼きそば(図示せず)に熱湯を注ぐため、表面シートが剥離され切り離されて残った開封用プルタブ(13)を引っ張り上げ、容器本体(2)のフランジ部(21)から剥離すると、2本の切離し予定部位(19)の延びる方向に沿って切り離され、容器本体(2)に開口部(22)を形成し、その開口部(22)から、ソースの入った袋等を取り出した後、熱湯を注いで再び閉蓋して開封用プルタブ(13)をフランジ部(21)に巻付け、乾燥した焼きそばをほぐすようにした湯切り機能付蓋材(1)である。
また、本発明の湯切り機能付蓋材の他の事例として、例えば、図2(a)の上方から見た平面図および図2(a)のB−B面を断面で表した図2(b)の断面図に示すように、
四角形状でなり、裏面に剥離剤層が施されている表面シート(20)と、裏面にシーラント層が施されている複合シート(10)とが接着剤層で接着されていて、その複合シート(10)の裏面から剥離剤層まで3個の湯切り口形成用ハーフカット(50)が刻設されている湯切り機能付蓋材(1)で、その特徴とするところは、表面シート(20)の表面に直線カット性フィルム(18)が積層され、容器本体(2)のフランジ部(21)よりはみ出ている表面シート剥離用はみ出し部(11)の基部端部(11a)の一方から3個の湯切り口形成用ハーフカット(50)を含むように対向する外周縁に向けて所望の切離し予定部位(19)に刻設された直線の切離し用ハーフカット(55)が延びていて、この所望の切離し予定部位(19)の延びる方向が、直線カット性フィルム(18)の直線カット方向(P)と一致しているようにした湯切り機能付蓋材(1)である。
このように、上記請求項3に係る発明である、剥離すべき個所を特定する所望の切離し予定部位(19)に直線でなる切離し用ハーフカット(55)を刻設したものとすることによって、例えば、図5の斜視図に示すように、容器本体(2)のフランジ部(21)からはみ出した表面シート剥離用はみ出し部(11)を摘んで引っ張り上げると、所望の切離し予定部位(19)に刻設された直線の切離し用ハーフカット(55)に沿って、より容易に確実に剥離され切り離されて、複合シート(10)に湯切り口(70)が形成されるようになる。
上記切離し用ハーフカット(55)に代え、表面シート(20)の表面に設けられた直線カット性フィルム(18)から剥離剤層(30)までのミシン目による刻設とすることもできる。
続いて、例えば、図6の斜視図に示すように、乾燥した焼きそば(図示せず)に熱湯を注ぐため、複合シート(10)に形成された3個の湯切り口(70)に対向する外周にある開封用はみ出し部(14)を引っ張り上げ、容器本体(2)のフランジ部(21)から剥離して、容器本体(2)に開口部(22)を形成し、その開口部(22)から、ソースの入った袋等を取り出した後、熱湯を注いで再び閉蓋して開封用プルタブ(13)をフランジ部(21)に巻付け、乾燥した焼きそばをほぐすようにした湯切り機能付蓋材(1)である。
また、上記請求項2に係る発明は、例えば、図1(a)に示すように、表面シート剥離用プルタブ(12)の両方の基部端部(12a)にV型ノッチ(V)が施されているもので、この表面シート剥離用プルタブ(12)を摘み、引っ張り上げると、このV型ノッチ(V)が表面シート(20)の切離しのきっかけとなり、より容易に確実に剥離すべき所望の個所の境界となる所望の切離し予定部位(19)に沿って切り離すことができるようになる。
上記V型ノッチ(V)に代え、I型ノッチ、U型ノッチであってもよく、単なる切り込みでも構わない。
以下に、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する各層に使用される材料等について説明する。
まず、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する表面シート(20)としては、その表面が印刷適性に優れている必要があるため、紙が主体となり、例えば、坪量50〜150g/m2 程度の片面アート紙、両面アート紙が好ましく、他に同程度の厚さのコート紙、上質紙なども用いることができる。
また、剥離剤層(30)を形成する易剥離剤としては、例えば硝化綿系(ニトロセルロ
ース)樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられ、場合によってはこれら樹脂に相溶性があれば、例えばポリエチレン系ワックス、ポエステル系ワックスなどを混合して易剥離性の調整をすることもでき、これら易剥離剤をグラビア法あるいはスクリーン法によるパートコートによって剥離剤層(30)とすることができる。
また、表面シート(20)の表面にラミネートされる直線カット性フィルム(18)としては、例えば、厚さ12〜50μmの一軸延伸ポリエチレンフィルム、一軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの縦一軸または横一軸ポリオレフィン系フィルムや、例えば特開平7−113015号公報に記載されているような、ナイロン6樹脂にポリメタキシリレンアジパミド樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸ポリアミド系フィルム、または例えば、特開平11−300916号公報に記載されているような、ポリエチレンテレフタレート樹脂にポリプチレンテレフタレート系樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸ポリエステル系フィルムなどが挙げられる。
また、表面シート(20)と複合シート(10)を接着せしめる接着剤層(15)としては、上記表面シート(20)と直線カット性フィルム(18)をラミネートする接着層と同様で、この湯切り機能付蓋材の生産性を考慮して、例えばポリエチレン、アイオノマー、ポリプロピレン樹脂等の熱溶融押出しによるサンドラミネートが好ましく用いられるが、特にこれに限定するものではない。
また、焼きそば等食品に対する遮光やガスバリアなど保存性を考慮して、複合シート(10)の基材にバリア層として金属箔、特に5〜20μmのアルミニウム箔(17)を使用するのが一般的であり、このアルミニウム箔(17)は、特に本発明の湯切り機能付蓋材(1)のように、開封用プルタブ(13)側から一部のみを開封剥離して、熱湯を注ぐに際し、蓋材が剥離された状態を保持している性質(デッドホールド性という)を有すると、熱湯を安全に確実に注ぎ易くすることができることから好適に使用される。また、その他バリア層として遮光性のあるチタンホワイトなどを主成分にした白色インキやカーボンブラックなどを主成分とした黒色インキ、この白色インキと黒色インキを混合した灰色インキ、アルミニウムペーストなどを主成分とした灰色インキ等を用いて表面に遮光印刷したもの、あるいは酸化珪素や酸化アルミニウム等を蒸着したセラミック蒸着フィルムなどを用いてもよい。
さらにまた、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する複合シート(10)のシーラント層(16)としては、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムが好適に用いられ、さらにこれらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとすることもできる。また、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設けてもよく、これらシーラント層(16)によって容器(2)のフランジ部(21)との充分な密封性(シール性)と剥離開封性(イージーピール性)を可能とすることができる。
以上のように本発明の湯切り機能付蓋材(1)は、熱湯を注いで柔らかくほぐし、排湯してから食する即席焼きそばや即席生麺などの容器の蓋として、好適に用いることができるものである。
本発明の湯切り機能付蓋材の一実施の形態を示すもので(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面図である。 本発明の湯切り機能付蓋材の他の一実施の形態を示すもので(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面図である。 図1に示す一事例の湯切り機能付蓋材を用いて湯切り口の形成工程を説明する平面図である。 図1に示す一事例の湯切り機能付蓋材を用いて開封する開封工程を説明する斜視図である。 図2に示す他の一事例の湯切り機能付蓋材を用いて湯切り口の形成工程を説明する斜視図である。 図2に示す他の一事例の湯切り機能付蓋材を用いて開封する開封工程を説明する斜視図である。 従来の排湯機能を有する蓋材の一事例を説明する側断面図である。 従来の排湯機能を有する蓋材の他の一事例を説明するもので、(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のB−B面を表す側断面である。 従来の排湯機能を有する蓋材を容器本体と一体化した一事例を説明する側断面図である。 従来の容器本体と一体化排湯機能を有する蓋材の表面シートの剥離状態の一事例を説明する斜視図である。
符号の説明
1‥‥湯切り機能付蓋材
2‥‥容器本体
5‥‥剥離用ハーフカット
6‥‥ミシン目
10‥‥複合シート
11‥‥表面シート剥離用はみ出し部
11a‥‥表面シート剥離用はみ出し部の基部端部
12‥‥表面シート剥離用プルタブ
12a‥‥表面シート剥離用プルタブの基部端部
13‥‥開封用プルタブ
14‥‥開封用はみ出し部
15‥‥接着剤層
16‥‥シーラント層
17‥‥アルミニウム箔
18‥‥直線カット性フィルム
19‥‥所望の切離し予定部位
20‥‥表面シート
21‥‥フランジ部
22‥‥容器の開口部
30‥‥剥離剤層
50‥‥排湯口形成用ハーフカット
55‥‥切離し用ハーフカット
60‥‥非剥離領域
70‥‥排湯口
77‥‥突き破り用孔
L1‥‥易剥離領域
L2‥‥接着領域
P‥‥直線カット方向
V‥‥Vノッチ

Claims (3)

  1. 裏面が容器本体のフランジ部にシールされる、該フランジ部と略同形状で、少なくとも裏面がシーラント層でなる複合シートと、紙層を主体とし、裏面には剥離剤層が施されている表面シートが接着剤層を介して積層され、外周にはフランジ部からはみ出している開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と、表面シート剥離用プルタブもしくは表面シート剥離用はみ出し部が設けられ、前記開封用プルタブもしくは開封用はみ出し部と対向する外周縁近傍に前記複合シート側から剥離剤層まで湯切り口形成用ハーフカットが設けられ、前記表面シートの表面に直線カット性フィルムが積層され、前記表面シート剥離用プルタブの基部端部の両方もしくは表面シート剥離用はみ出し部の内側端部の一方から前記湯切り口形成用ハーフカットを含むように対向する外周縁に向けて所望の切離し予定部位が延び、該所望の切離し予定部位の延びる方向が、前記直線カット性フィルムの直線カット方向と一致していることを特徴とする湯切り機能付蓋材。
  2. 前記表面シート剥離用プルタブの基部端部もしくははみ出し部の端部にノッチが施されていることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材。
  3. 前記所望の切離し予定部位にミシン目もしくは直線のハーフカットが施されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の湯切り機能付蓋材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089804A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Toppan Printing Co Ltd 蓋材及びその蓋材を用いた容器
JP2011093536A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Toppan Printing Co Ltd 蓋材およびその蓋材を用いた容器
JP2016020219A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 凸版印刷株式会社 蓋材
JP2016033062A (ja) * 2015-11-30 2016-03-10 大日本印刷株式会社 蓋材及びそれを用いた容器
JP2016159614A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 共同印刷株式会社 部分開封用積層体

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