JP5347819B2 - 湯切り孔付き蓋材 - Google Patents

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Description

本発明は、カップ入り即席焼きそば等のように、麺に熱湯を注いで一定時間放置した後、湯切りを行う上面に開口部を有する容器本体の開口部を熱接着して使用される湯切り孔付き蓋材に関し、詳しくはアルミニウム等の金属箔を含まない構成からなる湯切り孔付き蓋材に関する。
従来、カップ入り即席焼きそば等は、発泡ポリスチレン等からなる容器に焼きそばを収納し、湯切り孔形成手段を備えた紙、アルミニウム箔、熱接着性樹脂層が積層された蓋材を容器に熱接着して取り付け、全体を収縮フィルムにてオーバーラッピングし熱収縮させた包装形態のもの等が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の蓋材は、紙層の内面の全面に剥離層が形成された外蓋と、アルミニウム箔層と熱接着性樹脂層が積層された内蓋が接着樹脂層により外蓋の剥離層面と内蓋のアルミニウム箔層面が接着され、外蓋の紙層と剥離層間で剥離可能とされている構成からなり、開封用摘みと湯切り孔形成用摘みを対向する位置に備えたものである。
上記蓋材は、焼きそばを収納した上面に開口部を有すると共に上面周縁にフランジ部を有する容器本体のフランジ部を熱接着して密封して使用される。開封に際しては、先ず、開封用摘みを湯切り孔形成用摘みの方向に向かって引張り上げ略中心部まで剥がすと、アルミニウム箔を含む構成のため、剥した蓋材が元に戻ることがなく剥離したままの状態で形状保持される。この形状保持機能により、開口部分から安心して熱湯を容器本体に注ぐことができ、その後、剥した蓋材を元に戻して開口部分を再封して調理することができる。
このようにアルミニウム箔を積層した構成の蓋材とすることにより蓋材に形状保持機能を付与できる。しかしながら、アルミニウム箔を含む構成の蓋材は、内容物が収容された容器本体中に誤って混入する可能性がある金属異物を検査するための金属探知機が使用できないという問題や、使用後の包装容器の焼却処理において、焼却炉の炉壁等にアルミニウム箔がインゴットになって付着するという不具合を生じることがあるという問題があった。そこで、これらを解決するためにアルミニウム箔を積層していない蓋材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の蓋材は、紙材料層/樹脂フィルム層/イージーピール層なる積層構成で周縁につまみを有するイージーピール蓋材であり、蓋材の熱融着する周縁部を除いた部分のイージーピール層に、開蓋方向に直交する方向に延びる直線状又はミシン目状の切れ目線を設けたものである。該蓋材は、アルミニウム箔を含まない構成のために損なわれたアルミニウム箔の有する形状保持機能を蓋材に切れ目線を設けることにより、蓋材に形状保持機能を付与させるものである。つまり、蓋材を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器本体の開口部を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題を解決しようとするものである。しかしながら、開蓋位置が切れ目線間で停止させた場合や、特に焼きそば容器のように開口部を口径が大きなものとなると、熱湯を注いでいる最中に蓋材が元に戻ろうとして熱湯が注ぎ難くなるという問題がときどき発生したり、また、熱湯を注いだ後、蓋材を再封しても、ときどき蓋材が容器から浮き上がり十分な再封性が得られないという問題がある。このようにアルミニウム箔等の金属箔を含まない構成の蓋材は、開封時や再封時において蓋材の形状保持機能を十分に満足するものがないのが実情である。
特開2002−96879号公報 特開2003−276774号公報
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、カップ入り焼きそば等の即席麺等のように、麺に熱湯を注いで一定時間放置した後、湯切りを行う容器に使用する湯切り孔付き蓋材において、蓋材がアルミニウム箔等の金属箔を含まない構成の積層体からなり、開蓋に際し、剥した蓋材が元に戻ることがなく剥離したままの状態が保持できる開封性と再び元に戻して閉蓋できる再封性を有する形状保持機能を備えると共に、蓋材の湯切り口形成に際し、外蓋を蓋材より剥離することにより湯切り口が形成され、簡単に湯切り動作ができる湯切り孔付き蓋材を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部を備えた少なくとも紙層を有する外蓋と少なくとも最内層に熱接着性樹脂層を有する内蓋とからなり、前記外蓋と前記内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、且つ、前記積層体が金属箔を含まない構成からなり、上面に開口部を有する容器本体の該開口部を熱接着して蓋材熱接着部を形成して密封する蓋材であって、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かって、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた第一易剥離領域と、該第一易剥離領域に境界線を介して隣接する非剥離領域とに区画されており、前記第一易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されると共に、前記境界線と前記開封用摘み部との間の前記非剥離領域に前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部を結ぶ方向に略直交する方向に前記非剥離領域を二つに区画する前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた帯状の第二易剥離領域を設け、前記外蓋の前記第二易剥離領域の両側に二本の帯形成用切目線が形成され、前記第二易剥離領域の端部には前記積層体が外方に向かって延設されて帯切取り用摘み部が設けられ、該帯切取り用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する切目線が備えられ、前記二本の帯形成用切目線は、帯切取り用摘み部と反対側の端部より帯切取り用摘み部に向って平行状態を維持しつつ延伸し、帯切取り用摘み部の近傍において、相互に拡開して帯切取り用摘み部の端部に達しており、前記帯切取り用摘み部は湯切り孔形成用摘み部の側に偏倚して延設されていることを特徴とする湯切り孔付き蓋材である。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の湯切り孔付き蓋材において、前記外蓋が、外面側から二軸延伸フィルムからなる表面層と前記紙層が順に積層された構成からなることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の湯切り孔付き蓋材において、前記帯形成用切目線が前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部との中間位置よりも前記開封用摘み部側に位置することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の湯切り孔付き蓋材において、前記剥離剤層が前記外蓋側がベタ剥離層、前記接着樹脂層側が部分剥離層となるように積層されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の湯切り孔付き蓋材において、前記外蓋が遮光層を備えた構成からなることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明は、外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部を備えた少なくとも紙層を有する外蓋と少なくとも最内層に熱接着性樹脂層を有する内蓋とからなり、前記外蓋と前記内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、且つ、前記積層体が金属箔を含まない構成からなり、上面に開口部を有する容器本体の該開口部を熱接着して蓋材熱接着部を形成して密封する蓋材であって、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かって、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた第一易剥離領域と、該第一易剥離領域に境界線を介して隣接する非剥離領域とに区画されており、前記第一易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されると共に、前記境界線と前記開封用摘み部との間の前記非剥離領域に前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部を結ぶ方向に略直交する方向に前記非剥離領域を二つに区画する前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた帯状の第二易剥離領域を設け、前記外蓋の前記第二易剥離領域の両側に帯形成用切目線が形成され、前記第二易剥離領域の端部には前記積層体が外方に向かって延設されて帯切取り用摘み部が設けられ、該帯切取り用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する切目線が設けられ、前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部とを結ぶ方向のハーフカットが、前記第二易剥離領域の前記境界線側の端部と前記境界線とで挟まれた前記非剥離領域内における前記外蓋に設けられていることを特徴とする湯切り孔付き蓋材である。
請求項1に記載の発明によれば、アルミニウム等の金属箔を含まない構成であるので、金属探知機による金属異物の混入検査を可能とし、使用後の包装容器の焼却処理を可能とできる。さらに、開封に際し、先ず、帯切取り用摘み部を引張り上げると切取線を始点として外蓋と内蓋が剥離し、さらに引張り上げていくと第二易剥離領域の両側に形成された帯形成用切目線に沿って外蓋が帯状に切取られながら剥離剤層と接着樹脂層との間で剥離して取り除かれ、次いで開封用摘み部を湯切り孔形成用摘み部の方向に向かって引張り上げ、外蓋が帯状に切取られた部分まで蓋材を剥がして折り曲げると、外蓋が帯状に切取られた部分は、接着剤層と内蓋のみとなり薄くなっているので、剥した蓋材が元に戻ることがなく折り曲げたままの状態が保持できる開封性と、再び折り曲げた部分の蓋材を元に戻すと、外蓋が帯状に切取られた部分は外蓋がなく薄くなっているので閉蓋できる再封性がえられ、優れた形状保持機能を備えた湯切り孔付き蓋材とすることができる。
また、調理後の湯切りに際し、湯切り孔形成用摘み部を摘んで蓋材を剥離すると、剥離剤層を備えた第一易剥離領域では外蓋が内蓋より容易に剥離されて、剥離剤層を有さない非剥離領域とに区画する境界線に達すると剥離が止まり、部分的に剥離された外蓋は境界線で折り曲げるか、あるいは蓋材から切り離すことにより簡単に湯切り孔を内蓋に形成させて湯切りを行うことできる。
また、請求項2に記載の発明によれば、外蓋の表面層に二軸延伸フィルムを積層することにより、外蓋の耐摩擦性が向上し傷が入らず、また、外蓋の表面に光沢を与えることができ蓋材に高意匠性を付与できる。
また、請求項3に記載の発明は、帯形成用切目線を開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部との中間位置よりも開封用摘み部側に位置させることにより湯切り時に内容物が外蓋の折り曲げ部分を越えて零れたりして火傷等をする危惧がないので安心して湯切りができる。
また、請求項4に記載の発明は、剥離剤層を外蓋側がベタ剥離層、接着樹脂層側が部分剥離層の構成とすることにより外蓋の剥離強度のコントロールが容易となる。
また、請求項5に記載の発明は、外蓋が遮光層を備えた構成とすることにより蓋材を透過する外部からの光を遮断できるので、内容物の劣化を防止できる効果がある。
また、請求項6記載の本発明は、外蓋に開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部とを結ぶ方向のハーフカットを第二易剥離領域の境界線側の端部と境界線とで挟まれた非剥離領域内に設けられている構成とすることにより、調理後の湯切りに際し、容器を傾けると内容物やお湯により蓋材に内圧が加わり、ハーフカットで蓋材が折れ曲がりやすくなり、当初に開封された開封用摘み部側の蓋材が、既に外蓋が帯状に切取られた部分で湯切り時に突然に湯切り孔形成用摘み部側へ折り曲がることがないので、湯切り動作において予期せぬできごとに驚くことが防げると共に湯切り状況が視認できるという効果がある。
本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態を示す平面図であって、(イ)は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態の一実施形態を示す平面図、(ロ)は湯切り孔付き蓋材の裏面図である。 図1(イ)におけるX−X線断面図である。 本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の開封前であって帯形成用切目線に沿って外蓋を部分的に取り除いた状態を示す側断面図である。 本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態の開封した状態を示す側断面図である。 本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態の湯切り孔を形成した状態を示す側断面図である。 本発明にかかる湯切り孔付き蓋材のその他の実施形態を示す部分断面図である。 本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の他の実施形態を示す平面図である。
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態を示す平面図であって、図1(イ)は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材を容器本体の開口部に熱接着した状態の一実施形態を示す平面図、図1(ロ)は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の裏面図、図2は図1(イ)におけるX−X線断面図、図3は、本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の開封前であって帯形成用切目線に沿って外蓋を部分的に取り除いた状態を示す側断面図、図4は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態の開封した状態を示す側断面図、図5は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態の湯切り孔を形成した状態を示す側断面図、図6は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材のその他の実施形態を示す部分断面図、図7は本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の他の実施形態を示す平面図である。図中の符号1、1’、1’’は湯切り孔付き蓋材、2は容器本体、2aはフランジ部、2bは注湯口、3は開封用摘み部、4は湯切り孔形成用摘み部、5は帯切取り用摘み部、6は蓋材熱接着部、7は湯切り孔、8は帯部、10は外蓋、11は表面層、12は紙層、13は剥離剤層、13aはベタ剥離層、13bは部分剥離層、14は帯形成用切目線、15は外蓋切取線、16は接着剤、17はハーフカット、20は接着樹脂層、30は内蓋、31は内蓋基材層、32は熱接着性樹脂層、33は湯切り孔切目、34は湯切り孔形成用切目線、35は切目線、Bは境界線、Nは非剥離領域、Pは湯切り孔切目に囲まれた部分に対応する領域、S1は第一易剥離領域、S2は第二易剥離領域をそれぞれ示す。
本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の一実施形態は図1〜図5に示すとおりである。本発明にかかる湯切り孔付き蓋材1の一実施形態は、図1(イ)、図2に示すように、例えば上面に円形の開口部を有する丼形状の容器本体2の開口部周縁に設けられたフランジ部2aに開口部を覆うように円形状の湯切り孔付き蓋材1を載置し、蓋材熱接着部6により熱接着して密封されているものである。円形状の湯切り孔付き蓋材1は、外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部3と湯切り孔形成用摘み部4を備えた外蓋10と内蓋30とからなり、外蓋10と内蓋30とが接着樹脂層20を介して積層された構成の積層体からなる。
湯切り孔付き蓋材1は、湯切り孔形成用摘み部4より開封用摘み部3に向かって、外蓋10と接着樹脂層20との間に剥離剤層13を備えた第一易剥離領域S1と、該第一易剥離領域S1に境界線Bを介して隣接する非剥離領域Nとに区画されており、第一易剥離領域S1内には複数個の湯切り口形状の内蓋30と接着樹脂層20を貫通する湯切り孔切目33が形成され、湯切り孔形成用摘み部4の内側に蓋材熱接着部6にかかるように内蓋30と接着樹脂層20を貫通する湯切り孔形成用切目線34が形成され、境界線B上に外蓋10を貫通する外蓋切取線15がミシン目で形成された構成である。なお、外蓋切取線15は、外蓋を切取らずに開封用摘み部3側に折り曲げる場合には、紙層を貫通しないハーフカットでもよい。なお、非剥離領域Nには剥離剤層は形成されていない。
さらに、図1(ロ)に示すように湯切り孔付き蓋材1は、境界線Bと開封用摘み部3との間の非剥離領域Nに開封用摘み部3と湯切り孔形成用摘み部4を結ぶ方向に略直交する方向に非剥離領域Nを二つに区画する外蓋10と接着樹脂層20との間に剥離剤層13を備えた帯状の第二易剥離領域S2が設けられている。外蓋10の第二易剥離領域S2の両側に帯形成用切取線14が外蓋10に形成され、第二易剥離領域S2の端部には積層体が外方に向かって延設され帯切取り用摘み部5が設けられ、該帯切取り用摘み部5の内側に蓋材熱接着部6にかかるように内蓋30と接着樹脂層20を貫通する切目線35を備えている。帯形成用切取線14、14は、帯切取り用摘み部5の近傍において、帯切取り用摘み部5に向かって相互に拡開して形成されている。帯形成用切取線14、14は平行線でもよいが、上記構成にするほうが剥離開始時に切取られる外蓋が切取り途中で切断することなくスムーズに切取ることができる。また、帯形成用切取線14、14は、帯状の第二易剥離領域S2の両側よりやや内側によせて第二易剥離領域S2より開封用摘み部3及び湯切り孔形成用摘み部4側にはみだすことがないように設けることが好ましい。また、帯形成用切取線14、14は、開封用摘み部3と湯切り孔形成用摘み部4との中間位置よりも開封用摘み部3側に位置している。このようにすることにより、湯切り孔付き蓋材1が容器本体2の開口部と熱接着された部分が剥離された部分より大きくなるので、湯切り時に内容物が零れたりして火傷等をする危惧がないので安心である。なお、帯形成用切取線14は、外蓋10の表面層11及び紙層12を貫通する連続した切目もしくはミシン目が好ましい。
図2は図1(イ)におけるX−X線断面図であって、一実施形態の湯切り孔付き蓋材1を開口部を有する容器本体2のフランジ部2aに蓋材熱接着部6により熱接着して取り付けた状態の断面構成を示す。図2に示すように外蓋10は、外面側から二軸延伸フィルムからなる表面層11と紙層12が接着剤16を介して順に積層され、紙層12の内面には、湯切り孔形成用摘み部4側に設けられた第一易剥離領域S1に剥離剤層13が積層され、湯切り孔付き蓋材1の中央と開封用摘み部3の間に設けられた帯状の第二易剥離領域S2に剥離剤層13が積層されて構成されている。内蓋30は、内蓋基材層31と熱接着性樹脂層32が積層されてなり、接着樹脂層20により外蓋10の剥離剤層13が積層された面と内蓋30の内蓋基材層31が接着された積層構成からなり、外蓋10の第一易剥離領域S1および第二易剥離領域S2に設けられた剥離剤層13と接着樹脂層20との間で剥離可能とされている。
また、内容物に遮光性が必要とされる場合には、外蓋10を遮光層を積層した構成とすることができる。遮光層は、酸化チタン等を主成分とするホワイトインキやカーボンブラック等を主成分とするブラックインキ、アルミペーストを主成分とするグレーインキまたはこれらの混合したインキ等を用いて紙層12の剥離剤層13を設ける面に剥離剤層13を設ける前に設けるとよい。また、内蓋基材層31に遮光層を設けることもできるが紙層に設けた方が紙層の表面に絵柄印刷層と反対面に剥離剤層13及び遮光層を印刷インラインで設けることができ合理的な生産ができるので好ましい。
図1(ロ)、図2に示すように内蓋30には湯切り孔形成用摘み部4の内側に蓋材熱接着部6の外縁にかかるように湯切り孔形成用切目線34が形成され、第一易剥離領域S1において境界線Bと蓋材熱接着部6で囲まれた領域内には複数の湯切り孔切目33が形成されており、湯切り孔形成用切目線34及び湯切り孔切目33は内蓋30と接着樹脂層20を貫通する状態で形成されている。なお、上記の紙層12に形成した剥離剤層13において、湯切り孔切目33に囲まれた部分に対応する領域P内は剥離剤層の厚みを薄くしたり、若しくは半調模様等で剥離剤の塗布量を少なくする等して、剥離剤層13と接着樹脂層20との接着強度をそれ以外の第一易剥離領域S1より強くすることもできる。あるいは湯切り孔切目33に囲まれた部分に対応する領域P内には剥離剤層13を設けずに非剥離領域とすることもできる。
さらに、内蓋30には帯切取り用摘み部5の内側に図示しないが蓋材熱接着部6にかかるように内蓋30と接着樹脂層20を貫通する切目線35が、外蓋10に形成された帯形成用切取線14と交差するように形成されている。
また、湯切り孔付き蓋材1は、外蓋10の紙層12の上に二軸延伸フィルムからなる表面層11を積層した構成を示したが、光沢感やマット感等の意匠性を特に要求されない場合には省略することもできる。
次に、図3、図4を用いて一実施形態の湯切り孔付き蓋材1が容器本体2の開口部に接着された包装体の使用方法について説明する。
本発明の湯切り孔付き蓋材の開封は、図1(イ)に示すように、先ず帯切取り用摘み部5を指で摘み、引張り上げると内蓋30に形成された切目線35を始点として表面層11と接着剤16を介して積層された紙層12からなる外蓋10を帯形成用切取線14に沿って切取りながら第二易剥離領域S2に形成された剥離剤層13と接着樹脂層20との間で剥離して帯形成用切取線14、14に挟まれた帯状の外蓋10を取り去り、図3に示すように接着樹脂層20と内蓋30のみとなった帯部8を形成する。
而して、図4に示すように、開封用摘み部3を引張り上げながら湯切り孔付き蓋材1を帯部8まで容器本体2のフランジ部2aより剥離し、帯部8で折り曲げると容器本体2に注湯口2bが形成される。帯部8は外蓋10が取り除かれているので接着樹脂層20と内蓋30のみとなっており、これらは薄くなっているので剥した湯切り孔付き蓋材1が元に戻ることがなく折り曲げたままの状態が保持できる開封性が得られる。そして、注湯口2bより安心して熱湯等を容器本体2内に注ぐことができる。
その後、図示しないが再び折り曲げた部分の湯切り孔付き蓋材1を元に戻すと、帯部8には外蓋10がなく柔軟な状態となっているので湯切り孔付き蓋材1は平坦な状態(例えば図3に示すような状態)になり容易に閉蓋でき再封性が得られる。このように帯部8を形成することによりアルミニウム箔等の金属箔を含まない構成であっても剥した蓋材が元に戻ることなく剥離したままの状態を保持できる開封性と再び元に戻して閉蓋できる再封性を有する優れた形状保持機能を備えた湯切り孔付き蓋材とすることができるものである。
次に、閉蓋し、所要時間経過し内容物が湯戻しされた後、湯切り孔を形成する方法について図2、図5を参照しながら説明する。図2に示す状態から、湯切り孔形成用摘み部4を指で摘んで蓋材を剥離すると、図5に示すように湯切り孔形成用切目線34の部分にて外蓋10の紙層12の第一易剥離領域S1に形成された剥離剤層13と接着樹脂層20との間で剥離して外蓋10のみが剥離する。さらに剥離が進み、内蓋30と接着樹脂層20を貫通する湯切り孔切目33に達すると、湯切り孔切目33に囲まれた内側の部分が外蓋10に接着した状態で抜き取られて湯切り孔7が形成され、第一易剥離領域S1と剥離剤層を有さない非剥離領域を区画する境界線Bに達すると剥離は停止し、境界線B上に形成された外蓋切取線15に沿って剥離した外蓋を切取り取り除く。外蓋が取り除かれた容器本体2の開口部には蓋材熱接着部6にて接着された内蓋30に湯切り孔7が形成され、湯切り孔7を下方に向けることにより湯切りができる。
図6は、本発明にかかる湯切り孔付き蓋材のその他の実施形態を示す部分断面図であって、第一易剥離領域を拡大して示したものである。その他の実施形態である湯切り孔付き蓋材1’は剥離剤層が2層からなり、外蓋10の紙層12の接着樹脂層20側の面にベタ剥離層13aと部分剥離層13bが順に積層されベタ剥離層13aが外蓋10側、部分剥離層13bが接着樹脂層20側となっている。その他は一実施形態と同じであり、同符号を付し説明を省略する。部分剥離層13bは、網点状、格子状等のポジ型もしくはネガ型で形成する。部分剥離層13bとベタ剥離層13aとの面積比率は、要求される剥離強度により決定すればよいものであるが、ベタ剥離層面積100に対して部分剥離層の面積10〜50が好ましい。このような構成とすることにより、例えば部分剥離層13bの部分をベタ剥離層13aに比べ強いものとでき、あるいは逆に弱いものとでき、剥離する強度のコントロールが容易となるものである。
図7は、本発明にかかる湯切り孔付き蓋材の他の実施形態を示す平面図であって、図1(イ)に相当するものである。図7に示すように本発明の他の実施形態である湯切り孔付き蓋材1’’は、外蓋10に3本のハーフカット17が開封用摘み部3と湯切り孔形成用摘み部4とを結ぶ方向に形成された形態であり、その他は一実施形態と同じであり、同符号を付し説明を省略する。ハーフカット17は、第二易剥離領域S2の境界線B側の端部と境界線Bとで挟まれた非剥離領域N(図1参照)内における外蓋10に設けられている。ハーフカット17は、第二易剥離領域S2に跨らないように形成することが肝要である。特にハーフカット17が帯形成用切目線14と交差しないようにすることが重要である。なぜなら帯切取り用摘み部5を指で摘み、外蓋10を帯形成用切取線14に沿って切取りながら第二易剥離領域S2に形成された剥離剤層13と接着樹脂層20との間で剥離して帯形成用切取線14、14に挟まれた帯状の外蓋10を取り去り、図3に示すように接着樹脂層20と内蓋30のみとなった帯部8を形成する際に、外蓋10がハーフカット17と帯形成用切目線14との交差部分より切断してしまい、帯部8が形成できなくなる事態を招く。また、ハーフカット17は、外蓋10の表面層11を貫通し紙層12に達するか乃至は紙層12を貫通する切目が好ましい。
上記のようにハーフカット17を設けることにより、注湯し内容物の調理後の湯切りに際し、容器本体2を傾けると内容物やお湯により蓋材1’’に内圧が加わり、蓋材1’’が外方向に膨らむと共にハーフカット17で蓋材1’’が折れ曲がりやすくなり、ハーフカット17が骨となり、ハーフカット17の境界線B側を尖端とする傘を開いた効果が得られ、当初に開封された開封用摘み部3側の蓋材が、既に外蓋が帯状に切取られた部分で湯切り孔形成用摘み部4に折れ曲がることが防げるものである。この効果により湯切り時に突然に湯切り孔形成用摘み部側へ蓋材が折り曲がり使用者に予期せぬできごとに驚かせることがなく、また、湯切り状況が視認できるので安心感を与えるものである。なお、ハーフカット17は、複数本(3本)設けた例を示したが、1本でもよいが、複数本設けることで湯切りに際し、開封用摘み部3側の蓋材が折れ曲がることをより防止でき好ましい。また、ハーフカットの形状は、本願の目的を果たすものであれば特に限定されるものではなく、直線、曲線あるいはその組合せでもよい。
つぎに、本発明の湯切り孔付き蓋材1を構成する各層に使用される材料や形成方法について説明する。
まず、本発明の湯切り孔付き蓋材の外蓋10を構成する表面層11としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等の二軸延伸、一軸延伸フィルムが挙げられる。厚さとしては、6μm〜60μmである。
本発明の湯切り孔付き蓋材の外蓋10を構成する紙層12としては、印刷適性の優れた坪量50〜130g/m2 の片面コート紙、両面コート紙が好ましい。
剥離剤層13を形成する剥離剤としては、例えば、硝化綿系、ポリアミド系、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アルキッド系の樹脂が挙げられ、これらを単独若しくは組合わせて混合して溶液としてグラビア印刷、フレキソ印刷等の加工法でパートコートして第一易剥離領域S1、第二易剥離領域S2の剥離剤層13とすることができる。剥離剤にはワックスやシリコンなどを添加剤として混合して易剥離性を調整することもできる。また、剥離剤層13と紙層12との間には例えば硝化綿系、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、アルキッド系等の樹脂を単独若しくは混合した目止め剤を用いてアンダーコート層を設けてもよい。特に、片面コート紙の非コート面に剥離剤層13を設ける場合には好ましい。また、紙層12の接着樹脂層20と積層される面にはイソシアネート系、ポリエチレンイミン系、有機チタネート系、ブタジエン系等のアンカーコート剤をコートすることもでき、非剥離領域Nの紙層12と接着樹脂層20との接着強度を高めることができる。
外蓋10の表面層11と紙層12としては、公知にドライラミネーション法、エクストルージョン法、ウエットラミネーション法などの積層方法で積層できる。
外蓋10と内蓋30を接着させる接着樹脂層20としては、ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタアクリル酸共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができ、これらを熱溶融押し出しして外蓋10と内蓋30とをエクストルージョン法により積層される。これ以外にエマルジョン接着剤やドライラミ接着剤を用いてロールコート、グラビアコート、キスコート等により接着樹脂層20としウエットラミネーション、ドライラミネーション法により積層することもできるが生産性の高いエクストルージョン法が好ましい。
内蓋30を構成する内蓋基材層31としては、例えば厚さ6〜25μmのポリエステルフィルム、厚さ12〜25μmのナイロンフィルム、厚さ15〜25μmのポリプロピレンフィルム等の延伸または未延伸フィルムが挙げられる。内蓋30は腰のない柔軟な状態が形状保持機能を発揮するうえで好ましく内蓋基材層31の厚さは、15μm以下がより好ましい。
内蓋30の最内層を積層される熱接着性樹脂層32としては、熱溶融して押出しラミネーションすることのできるエチレン/アクリル酸共重合体やエチレン/メタアクリル酸共重合体を主成分とする樹脂が好ましく使用できる。熱接着性樹脂層32は内蓋基材層31面に直接押出ラミネーションにより積層してもよいし、押出ポリエチレン層を介して積層してもよい。また、熱接着性樹脂層32には、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、あるいは上記の樹脂にポリスチレンやポリブデン等を混合した樹脂も使用でき、厚さはとしては10〜25μmである。
一実施形態においては、湯切り孔付き蓋材1の形状を円形状として説明したが、形状は任意であり角形状、楕円形状等としてもかまわない。また、湯切り孔7を形成するための湯切り孔切目33の個数、大きさ、形状、位置は任意であり、湯切りに適したものであればよい。
次に、本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
片面コート紙79.1g/m2 のコート面にウレタン系のグラビアインキを用いて所定の絵柄を、非コート面に絵柄に見当を合せて硝化綿・ポリアミド系のグラビアインキを用いて第一易剥離領域及び第二易剥離領域に部分的にそれぞれの剥離層を、グラビア印刷機により両面印刷して形成した。次に厚さ12μmの片面コロナ処理を施した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を表面層として用いて該コロナ処理面にポリエステル−イソシアネート系接着剤を塗布し、片面コート紙の絵柄面とをドライラミネーション法(DL)により貼合して<PET/DL/絵柄印刷/紙/剥離層>なる構成の剥離層を有する外蓋シートを作製した。次に、外蓋シートの巻取を所定の帯形成用切目線、外蓋切取線を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機を用いて剥離層に見当を合せてPET面から外蓋を貫通する所定の帯形成用切目線、外蓋切取線を所定位置に形成し、巻取とした。
次に内蓋基材層にPET12μm、接着樹脂層に低密度ポリエチレン(PE)を用いて、エクストルージョン法により、PET12μmの一方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を塗布し、上記帯形成用切目線、外蓋切取線を形成した外蓋シートの剥離剤層面とをPEを熱溶融させながら厚さ15μmとしてサンドイッチラミネーションした。
次に熱接着性樹脂層にエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)を用いて、PET12μmの他方の面にイソシアネート系アンカー剤(AC)を介してPEを熱溶融させて厚さ15μmを積層し、さらにPE面にEMAAを熱溶融させながら厚さ15μmとしてラミネーションし、<PET/PE/EMAA>なる構成の内蓋シートを作製すると共に<PET12μm/DL/絵柄印刷/紙79.1g/m2 /剥離層/PE15μm/AC/PET12μm/AC/PE15μm/EMAA15μm>なる構成の湯切り孔付き蓋材用シートを作製した。
その後、湯切り孔付き蓋材用シートの巻取に所定の湯切り孔切目、湯切り孔形成用切目線及び外蓋切取線を有する抜き型を備えたロータリーダイカッターを搭載した打抜き機でEMAA面から内蓋と接着樹脂層を貫通するハーフカットを施し所定の湯切り孔切目、湯切り孔形成用切目線、外蓋切取線を形成した。その後、断裁、抜き加工をして図1に示す湯切り孔付き蓋材1を作製した。
実施例1で作製した帯形成用切目線、外蓋切取線を所定位置に形成した外蓋シートの巻取を用いて、所定のハーフカット形状を有する抜き型を備えた打抜き機を用いてPET面を貫通し紙層の厚み方向の中心近傍部分に達するハーフカットを所定位置に形成し、巻取とした。その後、実施例1と同様にして図7に示す湯切り孔付き蓋材1’’を作製した。実施例1との相違点は外蓋にハーフカットが形成された点であり、その他は実施例1と同じである。
上記実施例1で作製した湯切り孔付き蓋材を即席焼きそばの入った円形の開口部を有する発泡スチロール容器の開口部に熱接着して供試サンプルとした。該供試サンプルは、帯切取り用摘み部を指で摘み、引張り上げると外蓋を帯形成用切目線に沿って切取りながら第二易剥離領域に形成された剥離剤層と接着樹脂層との間で剥離して帯状の外蓋を取り去り、図3に示すように帯部を形成できた。そして、図4に示すように、開封用摘み部を引張り上げながら帯部まで剥離し、帯部で折り曲げると剥離した湯切り孔付き蓋材が元に戻ることがなく折り曲げたままの状態が保持でき良好な開封性が得られ、注湯口より容易に熱湯を注ぐことができた。その後、再び折り曲げた部分の湯切り孔付き蓋材を元に戻すと、湯切り孔付き蓋材は平坦な状態になり容易に閉蓋でき、湯戻しして調理する時間中、そのままの状態を維持でき良好な再封性が得られた。実施例2で作製した湯切り孔付き蓋材についても同じ結果が得られた。
また、湯切りに際しても、湯切り孔形成用摘み部を指で摘んで蓋材を境界線まで引張り上げると容易に外蓋と内蓋に剥離でき、外蓋切取線に沿って外蓋を取り除くと内蓋には湯切り孔が形成されており、湯切り孔を下方に向けると容易に排湯ができた。さらに、実施例1の湯切り孔付き蓋材については、湯切り時、開封用摘み部側の蓋材が湯切り孔形成用摘み部側に倒れないように蓋材を指で押さえながら湯切りしたが、実施例2の湯切り孔付き蓋材については、蓋材のハーフカット部分が内容物やお湯により折れ曲がりハーフカットが骨となり、開封用摘み部側の蓋材が、湯切り孔形成用摘み部側に折れ曲がることがなく、良好に湯切り動作ができた。
1、1’、1’’ 湯切り孔付き蓋材
2 容器本体
2a フランジ部
2b 注湯口
3 開封用摘み部
4 湯切り孔形成用摘み部
5 帯切取り用摘み部
6 蓋材熱接着部
7 湯切り孔
8 帯部
10 外蓋
11 表面層
12 紙層
13 剥離剤層
13a ベタ剥離層
13b 部分剥離層
14 帯形成用切目線
15 外蓋切取線
16 接着剤
17 ハーフカット
20 接着樹脂層
30 内蓋
31 内蓋基材層
32 熱接着性樹脂層
33 湯切り孔切目
34 湯切り孔形成用切目線
35 切目線
B 境界線
N 非剥離領域
P 湯切り孔切目に囲まれた部分に対応する領域
S1 第一易剥離領域
S2 第二易剥離領域

Claims (6)

  1. 外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部を備えた少なくとも紙層を有する外蓋と少なくとも最内層に熱接着性樹脂層を有する内蓋とからなり、前記外蓋と前記内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、且つ、前記積層体が金属箔を含まない構成からなり、上面に開口部を有する容器本体の該開口部を熱接着して蓋材熱接着部を形成して密封する蓋材であって、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かって、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた第一易剥離領域と、該第一易剥離領域に境界線を介して隣接する非剥離領域とに区画されており、前記第一易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されると共に、前記境界線と前記開封用摘み部との間の前記非剥離領域に前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部を結ぶ方向に略直交する方向に前記非剥離領域を二つに区画する前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた帯状の第二易剥離領域を設け、前記外蓋の前記第二易剥離領域の両側に二本の帯形成用切目線が形成され、前記第二易剥離領域の端部には前記積層体が外方に向かって延設されて帯切取り用摘み部が設けられ、該帯切取り用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する切目線が備えられ、前記二本の帯形成用切目線は、帯切取り用摘み部と反対側の端部より帯切取り用摘み部に向って平行状態を維持しつつ延伸し、帯切取り用摘み部の近傍において、相互に拡開して帯切取り用摘み部の端部に達しており、前記帯切取り用摘み部は湯切り孔形成用摘み部の側に偏倚して延設されていることを特徴とする湯切り孔付き蓋材。
  2. 前記外蓋が、外面側から二軸延伸フィルムからなる表面層と前記紙層が順に積層された構成からなることを特徴とする請求項1に記載の湯切り孔付き蓋材。
  3. 前記帯形成用切目線が前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部との中間位置よりも前記開封用摘み部側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の湯切り孔付き蓋材。
  4. 前記剥離剤層が前記外蓋側がベタ剥離層、前記接着樹脂層側が部分剥離層となるように積層されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の湯切り孔付き蓋材。
  5. 前記外蓋が遮光層を備えた構成からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の湯切り孔付き蓋材。
  6. 外周縁の対向する位置に外方に突出する開封用摘み部と湯切り孔形成用摘み部を備えた少なくとも紙層を有する外蓋と少なくとも最内層に熱接着性樹脂層を有する内蓋とからなり、前記外蓋と前記内蓋とが接着樹脂層を介して積層された積層体からなり、且つ、前記積層体が金属箔を含まない構成からなり、上面に開口部を有する容器本体の該開口部を熱接着して蓋材熱接着部を形成して密封する蓋材であって、前記湯切り孔形成用摘み部より前記開封用摘み部に向かって、前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた第一易剥離領域と、該第一易剥離領域に境界線を介して隣接する非剥離領域とに区画されており、前記第一易剥離領域内には複数個の湯切り口形状の前記内蓋を貫通する湯切り孔切目が形成され、前記湯切り孔形成用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する湯切り孔形成用切目線が形成されると共に、前記境界線と前記開封用摘み部との間の前記非剥離領域に前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部を結ぶ方向に略直交する方向に前記非剥離領域を二つに区画する前記外蓋と前記接着樹脂層との間に剥離剤層を備えた帯状の第二易剥離領域を設け、前記外蓋の前記第二易剥離領域の両側に帯形成用切目線が形成され、前記第二易剥離領域の端部には前記積層体が外方に向かって延設されて帯切取り用摘み部が設けられ、該帯切取り用摘み部の内側に前記蓋材熱接着部にかかるように前記内蓋を貫通する切目線が設けられ、前記開封用摘み部と前記湯切り孔形成用摘み部とを結ぶ方向のハーフカットが、前記第二易剥離領域の前記境界線側の端部と前記境界線とで挟まれた前記非剥離領域内における前記外蓋に設けられていることを特徴とする湯切り孔付き蓋材。
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