JP2019182492A - 湯切り孔付き蓋材及びその製造方法 - Google Patents

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Masahiro Tomite
政寛 冨手
久貴 山本
Hisataka Yamamoto
久貴 山本
大塚 康司
Yasushi Otsuka
康司 大塚
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【課題】湯切り時の利便性を向上できる湯切り孔付き蓋材を提供する。【解決手段】剥離可能に積層される上層部30及び下層部40を備え、下面から下層部40を貫通するハーフカットの切断線25により湯切り孔24が形成される湯切り孔付き蓋材20において、上層部30が紙層34と、ドライラミネート接着剤から成る第1接着層35を介して紙層34に接着される樹脂フィルムにより形成されたコート層36と、コート層36上に配される剥離ニスにより形成される剥離層38とを有し、下層部40が熱接着性樹脂層44を有した透明フィルムにより形成され、ドライラミネート接着剤から成る第2接着層41を介して剥離層38上に接着される。【選択図】図4

Description

本発明は、即席焼きそば等を収納する容器本体を封止する湯切り孔付き蓋材及びその製造方法に関する。
即席焼きそば、即席スパゲティ等の内容物を包装する包装容器は特許文献1に開示される。この包装容器は樹脂成形品の容器本体と、容器本体を封止する蓋材とを備えている。容器本体は上面に開口部を有した有底筒状に形成され、開口部の周囲にフランジが形成される。
蓋材は外方に突出して対向配置される開封タブ及び湯切りタブを有し、上層部及び下層部を剥離可能に積層される。蓋材の下面には下層部を貫通する閉曲線のハーフカットにより湯切り孔が形成される。
蓋材の上層部は紙層及び紙層の下面に配される剥離層を有している。剥離層は紙層の湯切り孔を除く領域に目止めニスを介して剥離ニスを塗布して形成される。
蓋材の下層部はアルミニウム箔層の下面に易剥離性の熱接着性樹脂層が押出し樹脂により形成される。熱接着性樹脂層により蓋材が容器本体のフランジに熱接着される。アルミニウム箔層の上面にはドライラミネート接着剤の接着剤層により樹脂フィルムから成る第1樹脂層がドライラミネートされる。第1樹脂層と上層部の剥離層とは押出し樹脂から成る第2樹脂層により接着される。この時、湯切り孔内の押出し樹脂は紙層と第1樹脂層とを接着する。
上記構成の包装容器において、開封タブを引いてフランジ上から蓋材の一部が剥離され、注湯口が開口する。注湯口から容器本体内に熱湯が注湯されると蓋材が閉じられ、内容物の蒸らし調理が行われる。
所定時間が経過して調理が完了すると、湯切りタブを引いて剥離層と第1樹脂層との間で蓋材の上層部の一部が剥離される。この時、湯切り孔内の下層部が上層部に接着されているため複数の湯切り孔が開口し、湯切り孔を介して湯切りが行われる。その後、蓋材の全体をフランジから剥離して容器本体内の内容物を喫食することができる。
特開2016−50035号公報(第4頁〜第11頁、第4図)
しかしながら、上記従来の蓋材によると、下層部に設けられるアルミニウム箔層によって湯切り時に残湯量を視認できない。このため、使用者が湯切りの終了までの待ち時間を把握できず、湯切り時の利便性が悪い問題があった。
本発明は、湯切り時の利便性を向上できる湯切り孔付き蓋材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、剥離可能に積層される上層部及び下層部を備え、下面から前記下層部を貫通するハーフカットの切断線により湯切り孔が形成される湯切り孔付き蓋材において、前記上層部が紙層と、ドライラミネート接着剤から成る第1接着層を介して前記紙層に接着される樹脂フィルムにより形成されたコート層と、前記コート層上に配される剥離ニスにより形成される剥離層とを有し、前記下層部が熱接着性樹脂層を有した透明フィルムにより形成され、ドライラミネート接着剤から成る第2接着層を介して前記剥離層上に接着されることを特徴としている。
この構成によると、湯切り孔付き蓋材は熱接着性樹脂層により容器本体に熱接着され、一部を容器本体から引き剥がされると注湯口が開口する。注湯口から注湯して所定時間が経過すると、湯切り孔付き蓋材の一部の上層部が下層部から引き剥がされる。切断線の内部の下層部は上層部とともに剥がされ、下層部上に湯切り孔が開口する。使用者は透明フィルムにより形成される下層部を介して残湯量を視認しながら湯切り孔から湯切りを行うことができる。
また本発明は上記構成の湯切り孔付き蓋材において、前記下層部が前記熱接着性樹脂層の上面に延伸フィルムにより形成された中間層を積層して形成され、ドライラミネート接着剤から成る第3接着層により前記熱接着性樹脂層と前記中間層とを接着したことを特徴としている。
また本発明は上記構成の湯切り孔付き蓋材において、前記切断線が前記コート層を貫通し、前記切断線の上端が前記紙層内に配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の湯切り孔付き蓋材において、前記湯切り孔内に前記剥離ニスの非形成領域を設けたことを特徴としている。
また本発明は、剥離可能に積層される上層部及び下層部を備え、下面から前記下層部を貫通するハーフカットの切断線により湯切り孔が形成される湯切り孔付き蓋材の製造方法において、
紙製の紙層と樹脂フィルムのコート層とをドライラミネート接着剤によりドライラミネートするコート層接着工程と、
前記紙層上にインキにより印刷層を印刷するとともに前記コート層上に剥離ニスにより剥離層を印刷する印刷工程と、
透明フィルムから成る前記下層部と前記剥離層とをドライラミネート接着剤によりドライラミネートする下層部接着工程と、
前記下層部を下面上から切断して前記切断線を形成する切断工程と、
を備えたことを特徴としている。
また本発明は上記構成の湯切り孔付き蓋材の製造方法において、前記印刷工程時に前記剥離ニスの非形成領域を前記湯切り孔内に設けたことを特徴としている。
本発明によると、下層部が透明フィルムにより形成されるため湯切り時に下層部を介して残湯量を視認することができる。これにより、使用者が湯切り終了時期を把握できるため待ち時間のストレスを軽減され、湯切り時の利便性を向上することができる。
また、紙層の下面に設けた樹脂フィルムのコート層上に剥離層を配して上層部が形成され、下層部と剥離層とがドライラミネート接着剤の第2接着層により接着される。コート層により上層部の下面が平滑に形成されるため第2接着層の厚みが均一化され、上層部と下層部との接着強度を安定させることができる。加えて、従来例のように上層部と下層部とを押出し樹脂で接着した際の熱による樹脂フィルムのカールを防止することができ、湯切り孔付き蓋材の工数を削減することができる。
本発明の第1実施形態の包装容器を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装容器を示す縦断面図 本発明の第1実施形態の包装容器を示す上面図 本発明の第1実施形態の包装容器の湯切り孔付き蓋材の層構成を示す断面図 本発明の第1実施形態の包装容器の湯切り孔付き蓋材を剥離した状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装容器の湯切り時の状態を示す斜視図 本発明の第2実施形態の包装容器の湯切り孔付き蓋材の層構成を示す断面図 本発明の第3実施形態の包装容器を示す上面図 本発明の第3実施形態の包装容器の湯切り孔付き蓋材の層構成を示す断面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2は第1実施形態の包装容器1の斜視図及び縦断面図を示している。包装容器1は容器本体10及び湯切り孔付き蓋材20(以下、「蓋材20」という)を備えている。容器本体10には注湯した後に湯切りされる即席焼きそば、即席スパゲティ等の内容物が収納される。
容器本体10は発泡ポリスチレン樹脂等の樹脂成形品により、上面に円形の開口部11を有した有底筒状に形成される。容器本体10の上面の周部には開口部11の周縁から水平方向に延びた円環状のフランジ12が設けられる。
蓋材20は剥離可能に積層される上層部30及び下層部40を備え、下層部40に設けた熱接着性樹脂層44(図4参照)によりフランジ12上に熱接着される。蓋材20にはフランジ12から外方に突出する開封タブ21及び湯切りタブ22が設けられる。
図3は包装容器1の上面図を示している。蓋材20の開封タブ21は周方向の1箇所に突出して設けられる。湯切りタブ22は開封タブ21に対向して配置され、周方向の1箇所に突出して設けられる。
蓋材20の湯切りタブ22の近傍には下面から切り込まれたハーフカットにより切断線25及び切断線26が設けられる。切断線26はフランジ12の外縁に沿って設けられ、湯切りタブ22から蓋材20を引き剥がした際に上層部30を下層部40から剥離させる。切断線25はフランジ12よりも内側に配され、湯切りタブ22から上層部30を引き剥がした際に湯切り孔24を形成する。
図4は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20の上層部30は上面から順に保護層31、接着層32、紙層34、接着層35、コート層36、剥離層38を積層して形成される。下層部40は上面から順に接着層41、熱接着性樹脂層44を積層して形成される。
蓋材20の下面から切り込まれた切断線25及び切断線26は、下層部40及びコート層36を貫通して上端を紙層34内に配される。
保護層31はポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロン等の樹脂フィルムにより形成される。保護層31を例えば、厚み12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成することができる。
紙層34は片アート紙、純白ロール紙等から成り、紙層34の上面にはインキにより図柄等を印刷した印刷層33が設けられる。例えば紙層34として、坪量79.1g/m2の純白ロール紙が用いられる。保護層31と紙層34とはウレタン系、アクリル系等のドライラミネート接着剤から成る接着層32を介して接着される。保護層31によって印刷層33を含む紙層34の上面が保護される。
コート層36はポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロン等の樹脂フィルムにより形成される。コート層36を例えば、厚み12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成することができる。尚、コート層36は後述する剥離ニスの印刷適正や蒸着膜の蒸着適正を考慮し、下面(剥離層38側)の濡れ指数が40mN/m以上の延伸フィルムを用いるとより望ましい。
紙層34とコート層36とはウレタン系、アクリル系等のドライラミネート接着剤から成る接着層35(第1接着層)を介して接着される。コート層36によって上層部30の下面が平滑化される。
尚、コート層36を金属(アルミニウム等)または酸化物(酸化アルミニウム、酸化ケイ素等)の蒸着膜を有した樹脂フィルムにより形成してもよい。これにより、酸素、水蒸気等に対する蓋材20のバリア性を向上することができる。
剥離層38はコート層36上の湯切り孔24を形成する切断線25の外側に剥離ニスを印刷して形成される。剥離ニスとして、シリコン、低分子量ポリエチレンワックス、リン酸エステル等を添加した樹脂系ニス(例えば、ウレタン系、アクリル系、硝化綿系、ポリアミド系等)を使用することができる。切断線25の内側は剥離ニスの非形成領域になっている。
下層部40の熱接着性樹脂層44はオレフィン系樹脂等を含有して易剥離性を有したイージーピールフィルムにより形成される。熱接着性樹脂層44は容器本体10に適したイージーピールフィルムであれば特に限定されないが、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体を含有した厚み30μmの無延伸ポリプロピレンフィルムが用いられる。
接着層41(第2接着層)はウレタン系、アクリル系等のドライラミネート接着剤から成っている。接着層41を介して熱接着性樹脂層44が剥離層38に接着される。また、切断線25内の剥離ニスの非形成領域では接着層41を介して熱接着性樹脂層44がコート層36に接着される。この時、コート層36の濡れ指数が40mN/m以上であると接着剤の濡れ性が良好なため、切断線25の内側のコート層36が接着層41を介して高い接着強度で下層部40に接着される。
剥離ニスにより形成される剥離層38はドライラミネート接着剤との接着力が小さいため、蓋材20は剥離層38と接着層41との間で剥離可能に積層される。このため、蓋材20の上層部30に剥離層38が含まれ、下層部40に接着層41が含まれる。この時、下層部40は接着層41及び熱接着性樹脂層44を積層した透明フィルムにより形成される。
蓋材20はコート層接着工程、印刷工程、保護層接着工程、下層部接着工程、切断工程を順に行う製造工程によって形成される。コート層接着工程では紙製の紙層34の一面にドライラミネート接着剤を塗布し、樹脂フィルムのコート層36をドライラミネートする。
印刷工程ではグラビア印刷等により紙層34の上面及びコート層36の下面に両面印刷を行う。これにより、紙層34にインキにより図柄を印刷して印刷層33が形成される。また、コート層36の下面に剥離ニスを印刷して剥離層38が形成される。両面印刷によって印刷層33及び剥離層38が形成されるため、これらの相対位置の位置ずれを防止することができる。
保護層接着工程では紙層34の上面にドライラミネート接着剤を塗布し、樹脂フィルムの保護層31をドライラミネートする。これにより、上層部30が形成される。
下層部接着工程では上層部30の剥離層38の下面にドライラミネート接着剤を塗布し、樹脂フィルムの熱接着性樹脂層44をドライラミネートする。これにより、上層部30と下層部40とが積層される。この時、コート層36により紙層34の凹凸を平滑化して上層部30の下面が平滑に形成されるため、接着層41の厚みが均一化される。このため、上層部30と下層部40との接着強度を安定させることができる。尚、剥離層38と接着層41との間の接着強度(剥離強度)は剥離ニスの種類、塗布量、塗布形状(網点等)等により適正に制御することができる。
また、コート層接着工程、保護層接着工程及び下層部接着工程において押出し樹脂により各層を積層すると、押出し樹脂の熱により樹脂フィルムのカールが生じ易くなる。このため、カールを修正して積層が行われ、蓋材20の工数が大きくなる。本実施形態ではコート層接着工程、保護層接着工程及び下層部接着工程をドライラミネートにより行うため、樹脂フィルムのカールを防止して蓋材20の工数を削減することができる。
切断工程では切刃によって蓋材20を下面からハーフカットし、切断線25及び切断線26を形成する。これにより、蓋材20が形成される。この時、切断線25、26の上端が紙層34内に配されるため、下面に滴下される検査用のチェック液が紙層34に含浸される。このため、切断線25、26が剥離層38を貫通したか否かを上面から容易に検査することができる。
上記構成の包装容器1において、図5に示すように使用者により開封タブ21から蓋材20がフランジ12に対して剥離される。これにより、開口部11の一部から成る注湯口11aが露出する。
次に、必要に応じてソースや具材等を収納する包装袋(不図示)が注湯口11aを介して容器本体10から取り出される。具材等が容器本体10内に投入されると注湯口11aから容器本体10内に熱湯が注湯され、開封タブ21をフランジ12に掛けて蓋材20が再度閉じられる。これにより、蓋材20が閉じられた状態を保持して即席焼きそば等の蒸らし調理が行われる。
所定時間が経過して調理が完了すると、使用者により湯切りタブ22が引かれる。これにより、蓋材20の切断線26よりも内側で下層部40がフランジ12に接着された状態で上層部30が剥離する。また、切断線25の内部の下層部40が上層部30とともに取り除かれ、湯切り孔24が開口する。
これにより、図6に示すように湯切り孔24を介して容器本体10の湯切りが行われる。この時、下層部40が透明フィルムにより形成されるため、使用者は湯の水面Dにより残湯量を視認することができる。このため、使用者が湯切りの終了時期を把握することができ、湯切り終了までの待ち時間のストレスが軽減される。
湯切りが終了すると開封タブ21から蓋材20の全体が剥離され、容器本体10内にソース等を投入して内容物を喫食することができる。
本実施形態によると、下層部40が透明フィルムにより形成されるため湯切り時の残湯量を視認することができる。これにより、使用者が湯切り終了時期を把握できるため待ち時間のストレスが軽減され、湯切り時の利便性を向上することができる。
また、紙層34の下面に設けた樹脂フィルムのコート層36上に剥離層38を配して上層部30が形成される。下層部40と剥離層38とはドライラミネート接着剤の接着層41(第2接着層)により接着される。コート層36により上層部30の下面が平滑に形成されるため接着層41の厚みが均一化され、上層部30と下層部40との接着強度を安定させることができる。加えて、上層部30と下層部40とを押出し樹脂で接着した際の熱による樹脂フィルムのカールを防止することができ、蓋材20の工数を削減することができる。
また、剥離ニスの非形成領域が切断線25の外側にずれて形成された場合等に、コート層36が設けられないと上層部30の剥離によって下層部40上に紙層34の一部が残留する紙剥けを生じる。このため、コート層36を設けることにより、紙層34の紙剥けを防止することができる。
また、切断線25がコート層36を貫通して切断線25の上端が紙層34内に配されるので、切断線25が剥離層38を貫通したか否かをチェック液により容易に検査することができる。
また、湯切り孔24内に剥離ニスの非形成領域を設けたので、切断線25の内側の下層部40を上層部30に固着させることができる。これにより、湯切り孔24を確実に形成することができる。
また、コート層接着工程及び下層部接着工程がドライラミネートにより行われるため、各層のカールを防止して蓋材20の工数を削減することができる。また、印刷工程で両面印刷により印刷層33及び剥離層38を形成できるため、印刷層33及び剥離層38の相対位置の位置ずれを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、図7は第2実施形態の包装容器1の蓋材20の層構成を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図6に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は下層部40に中間層42が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
中間層42はポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロン等の透明な樹脂フィルムにより形成される。中間層42を例えば、厚み12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにより形成することができる。
熱接着性樹脂層44は中間層42の下面にウレタン系、アクリル系等のドライラミネート接着剤から成る接着層43(第3接着層)を介して接着される。中間層42の上面は第1実施形態と同様の接着層41を介して剥離層38に接着される。
これにより、下層部40は接着層41、中間層42、接着層43及び熱接着性樹脂層44を積層した透明フィルムにより形成される。中間層42により下層部40が補強され、湯切り時に麺等の内容物及び湯の重量による下層部40の伸びを防止することができる。
蓋材20の製造工程において、下層部接着工程は中間層接着工程及び熱接着性樹脂層接着工程を有している。印刷工程後、中間層接着工程では上層部30の剥離層38の下面にドライラミネート接着剤を塗布し、樹脂フィルムの中間層42をドライラミネートする。次に、熱接着性樹脂層接着工程では中間層42の下面にドライラミネート接着剤を塗布し、樹脂フィルムの熱接着性樹脂層44をドライラミネートする。
尚、中間層42は透明な部分があれば部分的に印刷を施されていてもよい。また、中間層42と熱接着性樹脂層44とをドライラミネートした後、接着層41により下層部40を上層部30にドライラミネートしてもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に下層部40が透明フィルムにより形成されるため湯切り時の残湯量を視認することができる。また、下層部40と剥離層38とはドライラミネート接着剤の接着層41により接着される。このため、上層部30と下層部40との接着強度を安定させることができるとともに、樹脂フィルムのカールを防止して蓋材20の工数を削減することができる。
また、中間層42により下層部40が補強され、湯切り時に内容物及び湯の重量による下層部40の伸びを防止することができる。
<第3実施形態>
次に、図8は第3実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図6に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は湯切り時に上層部30が切取り可能に形成される。その他の部分は第1実施形態と同様である。
蓋材20には上面から切り込まれたハーフカットにより切断線27が設けられる。湯切り孔24は湯切りタブ22と切断線27との間に配される。
図9は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20の上面から切り込まれた切断線27は上層部30を貫通する。これにより、湯切り時に湯切りタブ22から引き剥がされた上層部30は切断線27上で切り取られる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。第2実施形態の蓋材20についても同様の切断線27を設けてもよい。
本発明によると、即席焼きそば等の湯切りを行う包装容器に利用することができる。
1 包装容器
10 容器本体
11 開口部
11a 注湯口
12 フランジ
20 蓋材
21 開封タブ
22 湯切りタブ
24 湯切り孔
25、26、27 切断線
30 上層部
31 保護層
32 接着層
33 印刷層
34 紙層
35 接着層(第1接着層)
36 コート層
38 剥離層
40 下層部
41 接着層(第2接着層)
42 中間層
43 接着層(第3接着層)
44 熱接着性樹脂層
D 水面

Claims (6)

  1. 剥離可能に積層される上層部及び下層部を備え、下面から前記下層部を貫通するハーフカットの切断線により湯切り孔が形成される湯切り孔付き蓋材において、前記上層部が紙層と、ドライラミネート接着剤から成る第1接着層を介して前記紙層に接着される樹脂フィルムにより形成されたコート層と、前記コート層上に配される剥離ニスにより形成される剥離層とを有し、前記下層部が熱接着性樹脂層を有した透明フィルムにより形成され、ドライラミネート接着剤から成る第2接着層を介して前記剥離層上に接着されることを特徴とする湯切り孔付き蓋材。
  2. 前記下層部が前記熱接着性樹脂層の上面に延伸フィルムにより形成された中間層を積層して形成され、ドライラミネート接着剤から成る第3接着層により前記熱接着性樹脂層と前記中間層とを接着したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の湯切り孔付き蓋材。
  3. 前記切断線が前記コート層を貫通し、前記切断線の上端が前記紙層内に配されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の湯切り孔付き蓋材。
  4. 前記湯切り孔内に前記剥離ニスの非形成領域を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の湯切り孔付き蓋材。
  5. 剥離可能に積層される上層部及び下層部を備え、下面から前記下層部を貫通するハーフカットの切断線により湯切り孔が形成される湯切り孔付き蓋材の製造方法において、
    紙製の紙層と樹脂フィルムのコート層とをドライラミネート接着剤によりドライラミネートするコート層接着工程と、
    前記紙層上にインキにより印刷層を印刷するとともに前記コート層上に剥離ニスにより剥離層を印刷する印刷工程と、
    透明フィルムから成る前記下層部と前記剥離層とをドライラミネート接着剤によりドライラミネートする下層部接着工程と、
    前記下層部を下面上から切断して前記切断線を形成する切断工程と、
    を備えたことを特徴とする湯切り孔付き蓋材の製造方法。
  6. 前記印刷工程時に前記剥離ニスの非形成領域を前記湯切り孔内に設けたことを特徴とする請求項5に記載の湯切り孔付き蓋材の製造方法。
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