JP4289554B2 - 円錐型包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレート菓子等の保香性や防湿性を求められる略円錐形状の食品を包装するための円錐型包装体に関し、特に、食品の円錐形状の頂点側が下になるように包装体の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で包装体の上半分を引き裂いて取り除き、食品の上半分を露出させて食するタイプの円錐型包装体に関するものである。
従来より、チョコレート菓子等の保香性や防湿性を求められる略円錐形状の食品を包装する円錐型包装体が提供されている。この種の包装体を構成する積層体の層構成を例示すると、印刷層/アルミニウム箔層/紙層/熱接着性樹脂層からなるものを挙げることができる。上記仕様からなる円錐型包装体は、該包装体の高さ方向略中央部に引裂き用つまみが設けられ、開封時に包装体の円錐頂点側が下になるように包装体の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で引裂き用摘み部を包装体の上下方向に対して略直交する方向(横方向)に引っ張ることにより包装体を引き裂いて包装体の上半分を取り除き、食品の上半分を露出させて食するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された円錐型包装体は、包装体の上半分を引き裂いて取り除く操作をした際に、引裂き線が一定しないために食品の上半分を食し易い状態に露出させることができないという問題がある。
上記した問題を解決するものとして、たとえば、包装体(容器)の円錐頂点側に位置する引裂き用摘み部(タブ)の一端に連接し、かつ円錐面の円周方向にリング状に第1の破断線を設けると共に第1の破断線に対して円錐頂点の反対側に位置する引裂き用摘み部(タブ)の他端に連接し、引裂き用摘み部(タブ)の引裂き方向に第1の破断線から遠ざかるようにテーパー状に傾斜した第2の破断線とを備えた円錐型包装体(容器)が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された包装体(容器)は、引裂き用摘み部(タブ)を包装体(容器)の本体に対して引っ張るだけで、ワンタッチで包装体(容器)の上半分を下半分に対して引き裂くことができると共に包装体(容器)内に収納されている略円錐形状の食品を包装体(容器)の下半分に対して全周に亘って均一に露出させることができるという優れた効果を奏するものである。
しかしながら、特許文献2に記載された円錐型包装体(容器)には次のような問題がある。すなわち、包装体(容器)は略扇型形状のシート部材を逆円錐状に巻回して一方の側端縁部を他方の側端縁部の上に重ね、重ねた箇所をホットメルトで接合する際に、引裂き用摘み部(タブ)に対応する部分が接合されていないために密封されたものではなく、また、包装体(容器)は破断線を形成した箇所がポリエチレン層のみからなるために、保香性や防湿性においては問題がある。中でも、特許文献2に記載された引き裂き案内樹脂層を有する構成からなる円錐型包装体(容器)は、引き裂き案内樹脂層により優れた光沢を有する意匠性に優れた円錐型包装体(容器)とすることができるが、上記した引裂き用摘み部(タブ)に対応する部分をホットメルトで接合すると、引裂き用摘み部(タブ)を引っ張っても接合部を剥離することができないために引き裂き開封することができないという問題がある。また、剥離可能なホットメルトを用いるなり、上記した引裂き用摘み部(タブ)に対応する部分に剥離剤層を設けるなりする方法はあるが、これらの場合には輸送時等において何等かの外力により剥離して密封性が損なわれる虞がある。
実用新案登録第2597322公報 特開2001−171643号公報
そこで本発明は、密封することができて保香性や防湿性に優れた円錐型包装体を提供することであり、また、包装体を開封するという意識操作をしない限りにおいては剥離することがなく、引裂き用摘み部を包装体の本体に対して略横方向に引っ張ることにより、包装体の上半分を下半分に対して簡単に引き裂くことができ、包装体内に収納された略円錐形状の食品の上半分をスムーズに露出させることができる円錐型包装体を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、透明基材フィルム層、紙層、アルミニウム箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された略扇型形状の積層体を逆円錐状に巻回して一方の側端縁部を他方の側端縁部の上に重ねて側端接着部で接合し、内容物を収納して上・下端部を熱接着により密封した円錐型包装体において、前記一方の側端縁部の略中央部に側端から設けられた区画手段により区画された略横方向に引き裂くための引裂き用摘み部と、前記引裂き用摘み部を区画する円錐頂点側に位置する区画手段に連接すると共に円錐面を構成する前記積層体の略円周方向に設けられた前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する第1ミシン目線と、前記引裂き用摘み部の引裂き方向に位置する前記側端接合部の前記引裂き用摘み部側の端縁の近傍の前記他方の側端縁部を構成する前記積層体に前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する前記他方の側端縁部側に両端部が向くと共に前記両端部が前記区画手段の延長線内に位置する開封用切目を引裂き方向に複数有しており、前記複数の開封用切目のうち少なくとも一つの開封用切目が前記側端接合部の前記引裂き用摘み部側の端縁の外側近傍に位置することを特徴とするものである。このように構成することにより、保香性や防湿性を有する密封性に優れた包装体とすることができる。また、包装体を開封する際には、円錐形状の頂点側が下になるように包装体の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で引裂き用摘み部を摘んで包装体に対して略横方向に引っ張ることにより、開封用切目から他方の側端縁部の積層体の紙層間に剥離界面が移行すると共に少なくとも円錐頂点側に位置する区画手段から、これに連接する第1ミシン目線に沿って引き裂くことができるために、包装体の上半分を下半分に対して簡単に引き裂くことができ、包装体内に収納された略円錐形状の食品の上半分をスムーズに露出させることができる。また、表面に存在する透明基材フィルム層により、優れた光沢を有する意匠性に優れた包装体とすることができる。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の円錐型包装体において、前記第1ミシン目線は略L字状切目が一定間隔で設けられたものであって、前記略L字状切目は引裂き方向に略直交する方向の切目が引裂き方向の切目に対して引裂き方向とは逆方向に、かつ、円錐頂点側に鈍角となるように形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、引裂き開封後の包装体の下半分の引裂き開封端面を人に優しい開封端面とすることができる。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の円錐型包装体において、前記引裂き用摘み部を区画する円錐頂点と反対側に位置する区画手段に連接して前記第1ミシン目線から遠ざかるように円錐面を構成する前記積層体の円周方向に前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する第2ミシン目線が設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、引裂き用摘み部を摘んで包装体に対して略横方向に引っ張ることにより、区画手段に連接する第1ミシン目線と第2ミシン目線に沿って引き裂くことができるために包装体の上半分を下半分に対して一層簡単に引き裂くことができ、包装体内に収納された略円錐形状の食品の上半分を一層スムーズに露出させることができる。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の円錐型包装体において、前記区画手段が切欠とこれに連接する貫通切目からなることを特徴とするものである。このように構成することにより、目で見て引裂き用摘み部を認識することができると共に小さい力で引き裂き開始することができる。
本発明の円錐型包装体は、密封することができるために保香性や防湿性に優れると共に、包装体を開封するという意識操作をしない限りにおいては剥離することがなく、引裂き用摘み部を包装体の本体に対して略横方向に引っ張ることにより、包装体の上半分を下半分に対して簡単に引き裂くことができ、包装体内に収納された略円錐形状の食品の上半分をスムーズに露出させることができるという優れた効果を奏するものである。また、表面に存在する透明基材フィルム層により、優れた光沢を有するために意匠性においても優れるという効果を奏するものである。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかる円錐型包装体の一実施例の開封時の初期段階を示す斜視図、図2は図1の円錐型包装体の成型前のブランクを示す平面図、図3(a)はブランクを構成する積層体の層構成を図解的に示す図、(b)は図2のX−X線断面を図解的に示す図、図4は図2のブランクから成型された半完成円錐型包装体の斜視図、図5は図4の引裂き用摘み部近傍を拡大して示す説明図、図6は図5に対応する開封用切目の他の設け方を示す説明図、図7は本発明にかかる円錐型包装体の他の実施例を示す図5に対応する図、図8(a)は図1に示す包装体の引裂き開封後の下半分の引裂き開封端面を図解的に示す説明図、(b)は図7に示す包装体の引裂き開封後の下半分の引裂き開封端面を図解的に示す説明図であり、図中の1は円錐型包装体、1’はブランク、2,2’は切欠、3,3’は貫通切目、4は引裂き用摘み部、5は第1ミシン目線、5’は第2ミシン目線、6,6’は開封用切目、7は側端接合部、10は積層体、11は透明基材フィルム層、12は紙層、13はアルミニウム箔層、14は熱接着性樹脂層、20は頂点、30は円弧状の外縁、40,50は側端縁部、α,βは突出部、Kは突出切目、Tは円錐形状のチョコレート菓子をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる円錐型包装体の一実施例の開封時の初期段階を示す斜視図であって、図1に示す円錐型包装体1は、その中に円錐形状のチョコレート菓子Tが収納され、図示はしないが、円錐頂点側が下になるように包装体の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で引裂き用摘み部4を摘んで、略横方向(図1上、符号Aで示す方向)に引き裂いた直後の状態を示したものである。この引き裂きを継続することにより包装体の上半分が引き裂かれてチョコレート菓子の上半分を露出させることができ、食することができるようになっている。
図2は図1の円錐型包装体の成型前のブランクを示す平面図、図3(a)はブランクを構成する積層体の層構成を図解的に示す図であって、ブランク1’は、透明基材フィルム層11、紙層12、アルミニウム箔層13、熱接着性樹脂層14を順に積層した積層体10を略扇型形状に打ち抜くことにより形成される。積層方法としては、Tダイ押出機を用いてポリエチレン等の熱可塑性樹脂を熱溶融押出して積層する方法、ドライラミネーション法やウエットラミネーション法等を用いて積層する方法など周知の積層方法を適宜用いて積層すればよいものである。
ブランク1’は、略扇型の頂点20と円弧状の外縁30の一方の端部とを繋ぐ一方の側端縁部40の略中央部に2つの略V字状切欠2、2’とこれに連接する貫通切目3、3’とからなる区画手段により区画された引裂き用摘み部4を備えている。また、ブランク1’は、前記貫通切目3に連接して前記ブランク1’を構成する前記積層体10の前記透明基材フィルム層11側から前記紙層12に達する略L字状切目からなる第1ミシン目線5〔図3(b)参照〕を備えると共に前記貫通切目3’に連接して前記第1ミシン目線5に対して遠ざかるように前記ブランク1’を構成する前記積層体10の前記透明基材フィルム層11側から前記紙層12に達する略L字状切目からなる第2ミシン目線5’〔図3(b)参照〕を備えている。そして、前記第1ミシン目線5はブランク1’を成型して円錐型包装体1とした際に、円錐面に対して前記頂点20から遠ざかるように略扇型の頂点20と円弧状の外縁30の他方の端部とを繋ぐ他方の側端縁部50に延びて形成されている。さらに、前記他方の側端縁部50に前記積層体10の前記透明基材フィルム層11側から前記紙層12に達する前記他方の側端縁部50側に両端部が向く略コの字状の開封用切目6を備えている。なお、前記略V字状切欠2、2’とこれに連接する貫通切目3、3’とは前記積層体10を略扇型形状に打ち抜く際に同時に形成され、前記第1ミシン目線5と第2ミシン目線5’および前記開封用切目6は別工程でロータリーダイカッターを用いて形成されるが、少なくとも前記第1ミシン目線5と第2ミシン目線5’とは前記紙層12を貫通するように形成するのが好ましい。このように前記第1ミシン目線5と第2ミシン目線5’とを形成することにより、円錐型包装体1を開封する際に、前記紙層12間での層間剥離を防止して前記積層体10を確実に引裂くことができるからである。前記紙層12を貫通するように前記第1ミシン目線5と第2ミシン目線5’とを形成するには、前記紙層12の裏面側にクッション層、たとえば、ポリエチレン層を設けた構成とした上で、前記透明基材フィルム層11側から前記ポリエチレン層にその先端が位置する切刃で刻設することにより容易に形成することができる。なお、この形成方法は、同時に切刃の摩耗を防止することができる(受けロールであるアンビルロールに直接に切刃が当接することがない)ために切刃の使用期間を延ばすことができる。なお、「前記透明基材フィルム層11側から前記紙層12に達する」なる表現は、前記紙層12内に切目の先端が位置する状態、ないし、前記紙層12を貫通する状態のことである。
上記のように構成されたブランク1’は、前記熱接着性樹脂層14側を内側にして逆円錐状に巻回して、前記一方の側端縁部40を前記他方の側端縁部50の上に重ねると共に重ねた両側端縁部40、50にホットメルトを塗布して側端接合部7で接合して図4に示す半完成円錐型包装体となし、その後に前記半完成円錐型包装体内に前記外縁30により形成された開口部から円錐形状のチョコレート菓子T等の内容物を充填し、前記半完成円錐型包装体の下端部(頂点20)を熱接着すると共に、前記外縁30により形成された開口部を3方向から放射状に寄せ合わせ、互いに対向する前記熱接着性樹脂層14面同士を熱接着することにより、図1に示すような開封前の密封された円錐型包装体1を得ることができる。
図5は図4の引裂き用摘み部近傍を拡大して示す説明図であって、前記略コの字状の開封用切目6を設ける位置としては、前記側端接合部7の前記引裂き用摘み部5側の端縁の外側近傍で、かつ、前記開封用切目6の両端部が区画手段としての前記略V字状切欠2、2’とこれに連接する貫通切目3、3’の延長線内、すなわち、図5上では前記貫通切目3、3’に連接して形成されている第1ミシン目線5と第2ミシン目線5’との間に位置するように構成するのが好ましい。しかしながら、前記開封用切目6と前記他方の側端縁部50に前記貫通切目3から延びている前記第1ミシン目線5とが交差する切刃をロータリーダイカッターのダイロールの周面へ形成することは加工上難度が高いこと、および、ブランク1’を成型して円錐型包装体1とする際の巻き方向の位置ずれ、および、円錐形の上下方向の位置ずれを考慮すると、巻き方向、および、上下方向に図6に示すように複数個の開封用切目6’(図6上、6個)を設けるのが適当である。なお、前記開封用切目6’(図6上、6個)を設ける個数は特段限定するものではなく適宜決めればよいものである。このように構成することにより、前記引裂き用摘み部4を摘んで、略横方向(図5上、右方向)に引き裂いた際に、前記開封用切目6から前記他方の側端縁部50を構成する積層体10の紙層12に剥離界面が移行すると共に前記他方の側端縁部50側に向いた前記開封用切目6の両端部から前記積層体10の透明基材フィルム11が裂けるために密封された前記円錐型包装体1を開封することができる。
また、第1ミシン目線5、第2ミシン目線5’を構成する略L字状切目は、引裂き方向に略直交する方向の切目が引裂き方向の切目に対して、引裂き方向とは逆方向に鈍角となるように構成するのが適当であり、このように構成することにより引裂き用摘み部4を摘んで引裂き方向(図5上、右方向)に引き裂くと、次から次へと略L字状切目に沿ってスムーズに引き裂くことができる。
ところで、今までの第1ミシン目線5を構成する略L字状切目は、引裂き方向に略直交する方向の切目が引裂き方向とは逆方向に、かつ、円錐頂点側とは反対側に鈍角となるものを示したが、この場合には、引裂き開封後の包装体の下半分の引裂き開封端面は、図8(a)に示すように略L字状切目間に鋭角な突出部αが現出するために使用者に多少の不安感を与える虞がある。そこで、前記第1ミシン目線を構成する略L字状切目は、図7に示すように引裂き方向に略直交する方向の切目が引裂き方向とは逆方向に、かつ、円錐頂点側に鈍角となるように形成することにより、引裂き開封後の包装体の下半分の引裂き開封端面は、図8(b)に示すように平坦な突出部βとなるために使用者に安心感を与える人に優しい開封端面とすることができる。なお、図7に示す略L字状切目の場合、図7に示すように、切目から切目へのスムーズな橋渡しを考えると、引裂き方向の切目に対して引裂き方向側にも引裂き方向と同方向に、かつ、円錐頂点側に突出する突出切目K(図7上、一部に符号を入れて示す)を設けるのが好ましい。
また、第1ミシン目線5、第2ミシン目線5’を構成する切目は上記したような略L字状に限るものではなく、たとえば、引裂き方向と逆方向に開口する略Y字状であってもよいし、通常の破線からなるものであってもよいが、好ましくは上記したような略L字状ないし略Y字状がスムーズに引き裂くことが出来る点から好ましい。また、区画手段としては、上記した略V字状切欠2、2’とこれに連接する貫通切目3、3’に限るものではなく、たとえば、略I字状の貫通切目のみからなるものであってもよいし、略V字状や引裂き方向に鋭角な多角形状の切欠のみからなるものであってよいものである。さらにまた、本発明の目的からすると、前記第1ミシン目線5があれば前記第2ミシン目線5’は必ずしも設けなくてもよいものである。
次に、前記積層体10について説明する。前記積層体10を構成する前記透明基材フィルム11としては、裏面(紙層側)に印刷が施されるために印刷適性があり、光沢性に優れると共に切欠や切目等から容易に引裂き可能なものであれば特に限定するものではないが、2軸方向に延伸されたポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムが適当である。また、前記紙層12としては上質紙が適当であり、前記アルミニウム箔層13としては、周知の軟質アルミニウム箔が適当である。また、前記熱接着性樹脂層14としては、熱と圧を加えることにより熱接着可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、内容物を充填して後に開口部を3方向から放射状に寄せ合わせ、互いに対向する前記熱接着性樹脂層14面同士を熱接着する際に、ホットタック性が求められることから、好ましくは線状低密度ポリエチレンである。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
12μm厚さの2軸延伸ポリエステルフィルムの一方の面にグラビア印刷法で印刷層を設け、該印刷層と52.3g/m2の上質紙とをウレタン系接着剤を介して積層すると共に前記上質紙面にTダイ押出機で低密度ポリエチレンを15μm厚さに塗布した第1中間積層体を作製した。その後、周面の所定位置に切刃を突設したロータリーダイロールとアンビルロールとからなるロータリーダイカッターを用いて前記第1中間積層体の所定位置に2軸延伸ポリエステルフィルム側から上質紙に達する前記第1ミシン目線5と前記第2ミシン目線5’と前記開封用切目6(図2参照)とを形成した第2中間積層体を作製した。次に、前記第2中間積層体の前記低密度ポリエチレン面にTダイ押出機で低密度ポリエチレンを15μm厚さに塗布すると共に7μmのアルミニウム箔をサンドイッチラミネーションし、続いて前記アルミニウム箔面にウレタン系アンカー剤を塗布して後にTダイ押出機で線状低密度ポリエチレンを15μm厚さに塗布して本発明に供する積層体10を作製し、その後に大断、小断、打ち抜きをして図2に示すブランク1’を作製した。
上記で作製したブランク1’を線状低密度ポリエチレン層側を内側にして逆円錐状に巻回して、図2上の一方の側端縁部40を他方の側端縁部50の上に重ねると共に重ねた両側端縁部40、50にホットメルトを塗布して側端接合部7(開封用切目6との位置関係が図5に示す位置関係となる側端接合部7)で接合して図4に示す半完成円錐型包装体となし、その後に前記半完成円錐型包装体内に前記外縁30により形成された開口部から円錐形状のチョコレート菓子T等の内容物を充填し、前記半完成円錐型包装体の下端部(頂点20)を熱接着すると共に、前記外縁30により形成された開口部を3方向から放射状に寄せ合わせ、互いに対向する前記線状低密度ポリエチレン層面同士を熱接着することにより、図1に示すような開封前の密封された円錐型包装体1を得た。この円錐型包装体1を円錐頂点側が下になるように包装体の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で引裂き用摘み部4を摘んで、略横方向(図1上、符号Aで示す方向)に引き裂くと開封用切目6から前記他方の側端縁部50を構成する積層体10の紙層12に剥離界面が移行しすると共に前記他方の側端縁部50側に向いた前記開封用切目6の両端部から前記積層体10の透明基材フィルム11が裂けるために引裂き用摘み部4の裏面側(線状低密度ポリエチレン層側)に前記他方の側端縁部50を構成する積層体10の2軸延伸ポリエステルフィルムと紙層の一部が剥ぎ取られて密封された前記円錐型包装体1を開封することができると共に、引き裂きを継続することにより包装体の上半分が引き裂かれてチョコレート菓子の上半分を露出させることができ、食することができた。
本発明にかかる円錐型包装体の一実施例の開封時の初期段階を示す斜視図である。 図1の円錐型包装体の成型前のブランクを示す平面図である。 (a)はブランクを構成する積層体の層構成を図解的に示す図、(b)は図2のX−X線断面を図解的に示す図である。 図2のブランクから成型された半完成円錐型包装体の斜視図である。 図4の引裂き用摘み部近傍を拡大して示す説明図である。 図5に対応する開封用切目の他の設け方を示す説明図である。 本発明にかかる円錐型包装体の他の実施例を示す図5に対応する図である。 (a)は図1に示す包装体の引裂き開封後の下半分の引裂き開封端面を図解的に示す説明図、(b)は図7に示す包装体の引裂き開封後の下半分の引裂き開封端面を図解的に示す説明図である。
符号の説明
1 円錐型包装体
1’ ブランク
2,2’ 切欠
3,3’ 貫通切目
4 引裂き用摘み部
5 第1ミシン目線
5’ 第2ミシン目線
6,6’ 開封用切目
7 側端接合部
10 積層体
11 透明基材フィルム層
12 紙層
13 アルミニウム箔層
14 熱接着性樹脂層
20 頂点
30 円弧状の外縁
40,50 側端縁部
α,β 突出部
K 突出切目
T 円錐形状のチョコレート菓子

Claims (4)

  1. 透明基材フィルム層、紙層、アルミニウム箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された略扇型形状の積層体を逆円錐状に巻回して一方の側端縁部を他方の側端縁部の上に重ねて側端接着部で接合し、内容物を収納して上・下端部を熱接着により密封した円錐型包装体において、前記一方の側端縁部の略中央部に側端から設けられた区画手段により区画された略横方向に引き裂くための引裂き用摘み部と、前記引裂き用摘み部を区画する円錐頂点側に位置する区画手段に連接すると共に円錐面を構成する前記積層体の略円周方向に設けられた前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する第1ミシン目線と、前記引裂き用摘み部の引裂き方向に位置する前記側端接合部の前記引裂き用摘み部側の端縁の近傍の前記他方の側端縁部を構成する前記積層体に前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する前記他方の側端縁部側に両端部が向くと共に前記両端部が前記区画手段の延長線内に位置する開封用切目を引裂き方向に複数有しており、前記複数の開封用切目のうち少なくとも一つの開封用切目が前記側端接合部の前記引裂き用摘み部側の端縁の外側近傍に位置することを特徴とする円錐型包装体。
  2. 前記第1ミシン目線は略L字状切目が一定間隔で設けられるものであって、前記略L字状切目は引裂き方向に略直交する方向の切目が引裂き方向の切目に対して引裂き方向とは逆方向に、かつ、円錐頂点側に鈍角をとなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の円錐型包装体。
  3. 前記引裂き用摘み部を区画する円錐頂点と反対側に位置する区画手段に連接して前記第1ミシン目線から遠ざかるように円錐面を構成する前記積層体の円周方向に前記透明基材フィルム層側から前記紙層に達する第2ミシン目線が設けられていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の円錐型包装体。
  4. 前記区画手段が切欠とこれに連接する貫通切目からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の円錐型包装体。
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