JP3949985B2 - 湯切り孔付き蓋材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生タイプ即席麺等、麺に熱湯を注いで一定時間放置した後、湯切りを行う容器に使用する湯切り孔付き蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カップ入り焼きそば等は、発泡ポリスチレン等からなる容器に収納し、外蓋と内蓋が少なくとも部分的に剥離可能に積層されるとともに内蓋の摘み部の近傍に剥離開始切目が形成され、摘み部を掴んで部分的に外蓋を剥離させることにより内蓋に湯切り孔を形成できるようにした蓋材を熱接着して取り付けた構成のものが知られている。
【0003】
しかしながら、上記のように、外蓋と内蓋が少なくとも部分的に剥離可能に積層されるとともに内蓋の摘み部の近傍に剥離開始切目が形成された蓋材を発泡ポリスチレン製等の容器に熱接着部にて接着して取り付けられた包装体において、蓋材に形成された剥離開始切目が熱接着部の外端に位置するように取り付けられるのが正規であり、その場合には、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離することにより、剥離開始切目の箇所から外蓋を内蓋から剥離させて内蓋に湯切り孔を形成することができるものである。
【0004】
しかしながら、内蓋の摘み部の近傍に剥離開始切目を形成した蓋材では、蓋材を製造する工程にて蓋材の打ち抜かれた周縁に対する剥離開始切目の位置に多少のずれが生じるとともに、蓋材を容器に取り付ける際に蓋材と容器の相対的な位置に多少のずれが生じるため、容器に蓋材を熱接着した際に、剥離開始切目の位置が熱接着部の外端に位置せずに熱接着部の外端より外側ないしは内側にずれることがある。蓋材が容器に熱接着された状態で剥離開始切目の位置が熱接着部の外端より外側にずれた場合は剥離開始切目の箇所から蓋材を外蓋と内蓋に分離できるが、剥離開始切目の位置が熱接着部の内側にずれた場合には、剥離開始切目より外側の蓋材の熱接着性樹脂層が容器に接着するため、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離させる際に、容器の発泡ポリスチレン等の表面層が蓋材の内面に接着した状態で蓋材が容器から剥離してしまい、剥離開始切目の箇所にて蓋材を外蓋と内蓋に剥離させて分離することができず、内蓋に湯切り孔が形成できないという問題が発生する欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、発泡ポリスチレン製等の容器に取り付けられる蓋材において、蓋材を容器に取り付けた際に蓋材と容器の相対的な位置に多少ずれが生じた場合でも、蓋材を容器から剥離させることにより、剥離開始切目の箇所から蓋材を外蓋と内蓋に分離させて、内蓋に確実に湯切り孔を形成することができるようにした湯切り孔付き蓋材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、内蓋には、離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに摘み部の内側に所定間隔を有する少なくとも2本の剥離開始切目が形成された構成とすることにより、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材に形成された内側の剥離開始切目が熱接着部の外端に位置するように設定して熱接着した場合に、蓋材の周縁と剥離開始切目のずれないしは蓋材と容器の相対的なずれの発生により、蓋材の内側の剥離開始切目が熱接着部の外端より内側にずれることがあっても、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側の剥離開始切目の箇所から外蓋と内蓋を剥離させて分離できるので確実に湯切り孔を形成することができる。
【0007】
外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、内蓋には、離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに摘み部の内側に所定間隔を有する略平行な2本の剥離開始切目が形成され、2本の剥離開始切目に挟まれた領域において内蓋が除去されている構成とすることにより、蓋材を容器に熱接着した際に、上記の理由で、蓋材の内側の剥離開始切目が熱接着部の外端より内側に位置するように熱接着された場合でも、蓋材の内側の剥離開始切目と外側の剥離開始切目に挟まれた部分の内蓋が除去されているので、蓋材の内側の剥離開始切目より外側の部分にて容器に接着することがなく、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、内側の剥離開始切目の箇所から蓋材を外蓋と内蓋に剥離させて分離できるので、内蓋に確実に湯切り孔を形成することが可能となる。
【0008】
上記湯切り孔付き蓋材において、離型層が、剥離開始切目の近傍領域においてベタ離型層とされ且つその他の領域において網点離型層とされている構成とすることにより、蓋材を容器から剥離する際に、内側ないしは外側の剥離開始切目の近傍において内蓋と外蓋が容易に剥離するので、蓋材を容器から剥離させることにより外蓋と内蓋に剥離させて分離することが容易となる。また、湯切り孔切目が形成された領域は網点離型層とされているので、外蓋と内蓋の剥離強度がやや強くなり、湯切り孔切目に囲まれた部分は外蓋に接着した状態で抜き取られ、内蓋に確実に湯切り孔を形成させることができる。
【0009】
上記湯切り孔つき蓋材において、内蓋には、摘み部と蓋材の中心を結ぶ線に対称な摘み部の側に膨出する円弧状の内蓋切目が形成され、剥離開始切目と内蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成された構成とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離すると、離型層が形成された領域では外蓋が内蓋から簡単に剥離して湯切り孔が形成された内蓋が容器に接着した状態となるとともに、離型層が形成されていない領域では外蓋に内蓋が接着した状態で内蓋切目に沿って内蓋が切り取られて蓋材に大きい開口を形成することができる。この蓋材を容器に熱接着して取り付けた容器は生タイプ即席麺等に適しており、蓋材を剥離させて湯切り孔と大きい開口を形成させた状態で、開口から容器に収納されている個包装されためんや具材等を取り出し、包装を解いて内容物を容器に入れて熱湯を注ぎ一定時間放置した後に、湯切り孔から簡単に熱湯を排出させて使用することができる。
【0010】
【0011】
上記湯切り孔つき蓋材において、外蓋が紙層単体ないしはプラスチックフィルムと紙層の積層体からなり、内蓋がポリエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層体からなる構成とすることにより、蓋材の内面からのハーフカットにより内蓋に剥離開始切目、湯切り孔切目、内蓋切目を形成するのが容易となる。また、アルミニウム箔を積層しているので蓋材のカールが少なくなり容器に蓋を熱接着する際の作業性がよくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す底面図、図2は図1のイ−イ断面図、図3は本発明の第2実施形態を示す底面図、図4は図3のロ−ロ断面図、図5は第1実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した断面図、図6は図5に示す状態から摘み部を掴んで外蓋を剥離した断面図であって、2は摘み部、3a,3b,3a’,3b’は剥離開始切目、4は湯切り孔切目、5は内蓋切目、5aは突出部、7は湯切り孔、8は熱接着部、9は容器、10は外蓋、11aは網点離型層、11bはベタ離型層、20は内蓋を表す。
【0013】
本発明の第1実施形態の蓋材の底面図及び断面図は図1及び図2に示すとおりである。蓋材の形状は、図1に示すように、略円形状であって周縁の1か所に外方に突出する摘み部2が形成されており、内蓋20には、摘み部2の内側近傍に所定間隔をおいて2本の剥離開始切目3aと剥離開始切目3bが形成され、2本の剥離開始切目3a,3bより容器の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成され、蓋材の中央部に摘み部2と蓋材の中心を結ぶ線に対称な摘み部2側に膨出し両端部に内方への突出部5aを有する円弧状の内蓋切目5が形成されている。外蓋10の下面の剥離開始切目3a及び剥離開始切目3bと内蓋切目5と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成されて外蓋10と内蓋20が剥離可能とされている。内蓋切目5は内蓋20に大きい開口を形成するためのものである。
【0014】
第1実施形態の断面構成は、図2に示すとおりであり、外蓋10と内蓋20が網点離型層11a及びベタ離型層11bを介して剥離可能に積層されており、外蓋10の内面に形成されている離型層は、内蓋切目5より摘み部2側の湯切り孔切目4に対向する領域では網点離型層11aとされ、剥離開始切目3a及び剥離開始切目3bとその近傍に対向する領域ではベタ離型層11bとされている。剥離開始切目3aと剥離開始切目3bと湯切り孔切目4と内蓋切目5は内蓋20を貫通し離型層に達する状態で形成されている。
【0015】
本発明の第2実施形態の蓋材の底面図及び断面図は図3及び図4に示すとおりである。蓋材の形状は、図3に示すように、略円形状であって周縁の1か所に外方に突出して摘み部が形成されており、内蓋20の摘み部2の内側には一定間隔をおいて略平行な2本の剥離開始切目3a’と剥離開始切目3b’が形成されて、2本の剥離開始切目3a’と剥離開始切目3b’に挟まれた部分の内蓋20が取り除かれており、内蓋20の剥離開始切目3a’及び剥離開始切目3b’より蓋材の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成され、蓋材の中央部に摘み部2と蓋材の中心を結ぶ線に対称な摘み部2側に膨出し両端部に内方への突出部5aを有する円弧状の内蓋切目5が形成されている。外蓋10の下面の剥離開始切目3a’及び剥離開始切目3b’と内蓋切目5と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成されて外蓋10と内蓋20が剥離可能とされている。
【0016】
第2実施形態の断面構成は、図4に示すとおりであり、外蓋10と内蓋20が網点離型層11a及びベタ離型層11bを介して剥離可能に積層されており、2本の剥離開始切目3a’と剥離開始切目3b’に挟まれた部分の内蓋20が取り除かれてベタ離型層11bが露出している。外蓋10の内面に形成されている離型層は、内蓋切目5より摘み部2側の湯切り孔切目4に対向する領域では網点離型層11aとされ、剥離開始切目3a’と剥離開始切目3b’及びその近傍に対向する領域ではベタ離型層11bとされている。剥離開始切目3a’と剥離開始切目3b’と湯切り孔切目4と内蓋切目5は内蓋20を貫通して離型層に達する状態で形成されている。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
第1実施形態の蓋材を発泡ポリスチレン等からなる容器9に熱接着した状態は図5に示すとおりであり、正規の状態では熱接着部8の外端が内側の剥離開始切目3aの位置にくるように熱接着される。図5に示す状態から蓋材の摘み部2を掴んで容器9から剥離することにより、剥離開始切目3aの箇所から蓋材が外蓋10と内蓋20に剥離して分離されるとともに、湯切り孔切目4に囲まれた部分が外蓋10に接着した状態で抜き取られて湯切り孔7が形成され、内蓋切目5にて内蓋20が切れて蓋材が容器から剥離し大きい開口が形成された図6に示す状態となる。この状態で容器9に収納されている袋入りめんや具材等を取り出して袋を開封し、包装された中身を容器9に入れて容器9内に熱湯を注入いで一定時間放置し、湯切り孔7から湯切りして使用するものである。
【0022】
第1実施形態の蓋材を容器9に熱接着した状態において、図示しないが、蓋材と容器の相対的な位置にずれが生じて、内側の剥離開始切目3aの位置が、蓋材を容器に接着するための熱接着部8の外端よりも内側にずれた場合においても、蓋材の摘み部2を掴んで容器9から剥離することにより、外側の剥離開始切目3bの箇所から蓋材が外蓋10と内蓋20に剥離させて分離されるとともに、湯切り孔切目4に囲まれた部分が外蓋10に接着した状態で抜き取られて湯切り孔7が形成され、内蓋切目5にて内蓋20が切れて蓋材が容器から剥離し大きい開口が形成された状態となる。したがって、蓋材と容器の相対的な位置がずれた状態で熱接着された場合でも確実に湯切り孔を形成できるものである。
【0023】
【0024】
【0025】
第1〜第2実施形態の蓋材において、少なくとも2本の剥離開始切目と湯切り孔切目と内蓋切目5を形成する方法は、外蓋と内蓋を離型層を介して剥離可能に積層した後に、少なくとも2本の剥離開始切目と湯切り孔切目と内蓋切目は内蓋の内面側からのハーフカットにより、内蓋を貫通する状態で形成されるものである。第2実施形態のように、摘み部の内側に形成された2本の剥離開始切目に挟まれた部分の内蓋を除去する方法としては、外蓋と内蓋を離型層を介して剥離可能に積層したロール状の積層体を作製し、ハーフカット用のロータリーダイにより積層体の内面から所定位置に一定間隔をおいて2本の剥離開始切目を積層体の流れ方向に連続して形成しながら、2本の剥離開始切目に挟まれた内蓋を帯状に除去することにより形成することができる。
【0026】
離型層を形成するための樹脂としては、硝化綿、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体ないしは混合物が使用できる。必要により少量のシリコーン等を添加してもよい。離型層は上記の樹脂からなるインキを使用して紙面にグラビア印刷等により印刷することにより形成される。ベタ離型層はベタ版を使用した印刷により、網点離型層は網点面積率が10〜40%の網点状にエッチングされた印刷版を使用して印刷することにより形成される。ベタ離型層とポリエチレン層との界面では容易に剥離するが、網点離型層とポリエチレン層との界面ではやや剥離強度が強くなる。ベタ離型層が形成された剥離開始切目の領域では外蓋と内蓋を容易に剥離させることができる。なお、図1、図3においては、網点離型層の形成領域に円形の湯切り孔切目を配置したものとしているが、円形の湯切り孔切目の中央部と対向する領域に網点離型層を形成しないようにしてもよく、その場合は、外蓋を剥がす際に、円形の湯切り孔切目に囲まれた部分の内蓋と外蓋のラミ強度が大きくなるので、より確実に一体となって剥がし取ることができ、湯切り孔を形成することができる。また、図1においては、剥離開始切目3、3bとその近傍をベタ離型層としているが、剥離開始切目3の両端部に対応する位置を網点離型層とするかもしくは剥離層を設けないようにしても良く、その場合剥離開始切目3の両端部から内蓋が不用意に剥がれることがなく好ましい。
【0027】
本発明の実施形態において、外蓋の構成としては、プラスチックフィルムと紙の積層体、紙層の単体とすることができる。プラスチックフィルムと紙の積層体からなる外蓋の場合、紙の厚さは40〜130g/m2程度であり、外蓋を紙の単体とする場合は、紙の厚さは70〜130g/m2とするのが好ましい。内蓋の構成としては、ポリエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層体とするのが好ましい。各層を積層するにはウレタン系接着剤を使用したドライラミネーションまたはポリエチレンの押出ラミネーションにより行うことができる。熱接着性樹脂層としては、熱溶融して押出しラミネーションすることのできるエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする易剥離性樹脂が使用できる。外蓋の構成としては、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ/ウレタン系接着剤/印刷層/紙60g/m2/部分離型層、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ/ポリエチレン20μ/印刷層/紙60g/m2/部分離型層、印刷層/紙80g/m2/部分離型層等であり、内蓋の構成としては、ポリエチレン20μ/アルミニウム箔7〜15μ/熱接着性樹脂25μ、ポリエチレン20μ/アルミニウム箔7〜15μ/ポリエチレン20μ/熱接着性樹脂20μ等である。
【0028】
【発明の効果】
外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、内蓋には離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに摘み部の内側に所定間隔を有する少なくとも2本の剥離開始切目が形成された構成、ないしは摘み部の内側に所定間隔を有する2本の剥離開始切目が形成され、内蓋が2本の剥離開始切目に挟まれた領域において取り除かれている構成とすることにより、蓋材を容器に熱接着する際に蓋材に形成された剥離開始切目と熱接着部の相対的な位置にずれが生じて、剥離開始切目が熱接着部の外端より内側に位置するように熱接着されてしまった場合でも、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離する際に、外側の剥離開始切目から外蓋を内蓋から剥離させて分離できるので確実に湯切り孔を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す底面図。
【図2】 図1のイ−イ断面図。
【図3】 本発明の第2実施形態を示す底面図。
【図4】 図3のロ−ロ断面図。
【図5】 第1実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した断面図。
【図6】 図5に示す状態から摘み部を掴んで外蓋を剥離した断面図。
【符号の説明】
2 摘み部
3a,3b,3a’,3b’ 剥離開始切目
4 湯切り孔切目
5 内蓋切目
5a 突出部
7 湯切り孔
8 熱接着部
9 容器
10 外蓋
11a 網点離型層
11b ベタ離型層
20 内蓋
Claims (4)
- 外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁から外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、前記離型層が前記摘み部に隣接する領域に形成され、前記内蓋には、前記離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成されるとともに前記摘み部の内側に所定間隔を有する複数本の剥離開始切目が形成され、
更に、前記内蓋には、前記摘み部と蓋材の中心を結ぶ線に対称な前記摘み部の側に膨出する円弧状の内蓋切目が形成され、前記剥離開始切目と前記内蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に前記離型層が形成され、
当該蓋材を熱接着してカップ状容器を封止した状態において、上記摘み部を掴んで容器から蓋材を引き剥がすと、剥離開始切目の箇所から外蓋が内蓋から剥離し、容器側に残存する内蓋部分に湯切り孔が形成され、内蓋切目の箇所からは外蓋と内蓋が接着した状態で剥がされて、内容物を取り出すための大きい開口が形成され、
その結果、カップ状容器の口部には、湯切り孔が形成された内蓋部分のみが残ることを特徴とする、湯切り孔付き蓋材。 - 外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁から外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、前記離型層が前記摘み部に隣接する領域に形成され、前記内蓋には、前記離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が形成され、前記摘み部の内側に所定間隔を有する略平行な2本の剥離開始切目が形成され、2本の前記剥離開始切目に挟まれた領域において前記内蓋が除去され、
更に、前記内蓋には、前記摘み部と蓋材の中心を結ぶ線に対称な前記摘み部の側に膨出する円弧状の内蓋切目が形成され、前記剥離開始切目と前記内蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に前記離型層が形成され、
当該蓋材を熱接着してカップ状容器を封止した状態において、上記摘み部を掴んで容器から蓋材を引き剥がすと、剥離開始切目の箇所から外蓋が内蓋から剥離し、容器側に残存する内蓋部分に湯切り孔が形成され、内蓋切目の箇所からは外蓋と内蓋が接着した状態で剥がされて、内容物を取り出すための大きい開口が形成され、
その結果、カップ状容器の口部には、湯切り孔が形成された内蓋部分のみが残ることを特徴とする、湯切り孔付き蓋材。 - 前記離型層が、前記剥離開始切目が形成されている領域においてベタ離型層とされ且つその他の領域において網点離型層とされている構成からなることを特徴とする請求項1または2記載の湯切り孔付き蓋材。
- 前記外蓋が紙層単体ないしはプラスチックフィルムと紙層の積層体からなり、前記内蓋がポリエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層体からなる構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の湯切り孔付き蓋材。
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