JP4774592B2 - 湯切り機能付蓋材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する容器の蓋材に関するものであり、特に即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた湯切り機能付蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即席食品容器等の湯切り機能付蓋材は、例えば、図5の側断面図に示すように、突き破り用孔(77)が穿設された表面シート(20)の裏面にアルミニウム箔(19)とシーラント層(16)を積層したものがあるが、この蓋材では、搬送中などで意に反して突き破り用孔(77)が破れたり、また湯切りに際しては、箸などで突き破り用孔(77)からアルミニウム箔(19)とシーラント層(16)を突き破らなければならず、よって箸などを必要とすることや破られた開口部の大きさや形状が一定にならないのでスムーズな湯切りができず、また破りカスが食品等に混入する危惧があるなどの問題があった。
【0003】
これらの問題を解決するものとして最近開発された蓋材として、例えば図6(a)の側断面図および図6(b)の平面図に示すような即席食品を密封包装する湯切り口付剥離性蓋材(3)がある。それは、表面シート(20)を外面側にして、その内面側(食品側)に複合シート(10)(内面から例えばシーラント層(16)/アルミニウム箔(19)/接着性樹脂層(15)でなる)を重ね合わせ積層したシート状の蓋(例えば円形状)であり、その蓋の外周円弧部分からその内側にかけて一部領域の前記複合シート(10)と表面シート(20)との重ね合わせ内面には、易剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)を備え、それ以外の該複合シート(10)と表面シート(20)との重ねあわせ内面には、接着された状態の接着領域(L2)を備えている。
【0004】
そして、易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に1個所乃至数個所には、内径Rの湯切り孔形状の湯切り口形成用ハーフカット(50)が形成され、該湯切り口形成用ハーフカット(50)領域内の複合シート(10)と表面シート(20)の内面には内径rのハーフカット領域内接着部(60)(易剥離層(30)の形成されない部分)が設けられていて、複合シート(10)と表面シート(20)とは複合シート(10)と表面シート(20)とはハーフカット領域内接着部(60)において互いに接着している。
【0005】
上記のような構造の即席食品容器の湯切り口付剥離性蓋材(3)は、図7の側断面図に示すように、即席食品を入れた容器(2)の上端部にある開口フランジ部(21)接着シールして容器(2)を密封包装することにより即席食品を密封包装した即席食品用容器となるものである。
【0006】
上記のようして即席食品を密封包装した容器(2)は、図6(b)に示す接着領域(L2)側の蓋材外周にある開封用プルタブ(12)を引っ張り上げて、容器(2)のフランジ部(21)から接着領域(L2)側の複合シート(10)を部分的に剥がして開口し、その開口部より熱湯を注入した後、蓋材外周にある開封用プルタブ(12)を再度フランジ部(21)の外側に折り込むようにして施蓋し、数分間放置して容器(2)の中にある即席食品(図示せず)を柔らかくほぐす。
【0007】
その後、図6(b)に示す易剥離領域(L1)の外周にある湯切り口開口用プルタブ(12)を引っ張り上げて、図8の側断面図に示すように、易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から剥離するとともに、該表面シート(20)に接着している湯切り口形成用ハーフカット(50)領域内の複合シート(10)を切り離し、複合シート(10)に内径Rの安定した大きさの湯切り口(70)を形成した後、容器(2)を傾けて中にある湯を湯切り口(70)から排出することができるようになっている。
【0008】
また図9の斜視図に示すように、例えば易剥離領域(L1)と接着領域(L2)の境界線に表面シートの表面よりミシン目(22)を施し、このミシン目(22)よりやや易剥離領域(L1)側の周縁に湯切り口開口用プルタブ(13)を形成した湯切り口付剥離性蓋材(3)があり、この場合の湯切り口(70)の開口は、湯切り口開口用プルタブ(13)を引っ張り上げて、ミシン目(22)に沿ってそのミシン目(22)を順順に破りながら易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から剥離するとともに、該表面シート(20)に接着している湯切り口形成用ハーフカット領域内の複合シート(10)を切り離し、複合シート(10)に湯切り口(70)を形成した後、容器(2)を傾けて中にある湯を湯切り口(70)から排出することができるようになっているものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の湯切り口付剥離性蓋材(3)では、表面シートの裏面の易剥離層(30)に内径rの非易剥離部即ち易剥離剤で非塗布部の形成、すなわちパターン形成という煩雑さと、この非塗布部即ち接着部(60)を覆うように内径Rの湯切り形成用ハーフカット(50)を施すという加工精度管理と、さらに易剥離剤の剥離性の管理等に難しさがあり、その結果として製造コストが嵩むという問題があった。
【0010】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、湯切りを必要とする即席食品等の容器の蓋材において、湯切り口を露出させるための蓋材への加工が、従来のように非剥離部の形成や易剥離層の剥離性の管理およびハーフカットの位置精度の管理等の難しさがなく、シンプルで生産管理が容易な、すなわち生産コストが嵩まない湯切り機能付蓋材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、裏面が容器のフランジ部にシールされる蓋材で、該フランジ部と略同形で、外周縁に開封用プルタブと該開封用プルタブと対向する外周縁に湯切り口開口用プルタブを有し、少なくとも紙層を有する基材の裏面にシーラント層が積層されている層構成の湯切り機能付蓋材において、
前記湯切り口開口用プルタブの基部両端の外側より開封用プルタブ側に向かって所定の位置まで延び、お互いに内側に回転するようにして湯切り口開口用プルタブ側に、シールされる容器のフランジ部に相当する位置まで延び、再度お互いに内側に回転するようにして開封用プルタブ側に延び、これらを複数回繰り返して一致する表ハーフカット溝もしくは裏ハーフカット溝が刻設され、
該表ハーフカット溝もしくは裏ハーフカット溝に一定の幅で隣接して裏ハーフカット溝もしくは表ハーフカット溝が刻設され
前記表ハーフカット溝および裏ハーフカット溝は、表面よりおよび裏面より前記基材を構成する紙層の略中間まで刻設されていることを特徴とする湯切り機能付蓋材としたものである。
【0012】
上記請求項1の発明によれば、この湯切り機能付蓋材の構成は、基本的には紙層を有する基材とシーラント層からなるシンプルな構成でなるので、従来の湯切り口付剥離性蓋材のような易剥離層を必要とせず、パターン化された非剥離部の形成や易剥離層の剥離性の管理、およびハーフカットの位置精度の管理等の難しさがなく、生産管理が容易な、すなわち生産コストが嵩まない湯切り機能付蓋材を提供することができる。また、易剥離層を必要としないので、材料コストの低減にも貢献する蓋材とするものである。
【0013】
また上記請求項1の発明によれば、前記表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝は、一定の幅をもって隣接し、表面よりまたは裏面より紙層の略中間まで刻設されていて、蓋材を貫通していないハーフカット溝とすることによって、内容物の保存性が確保され、しかも湯切り口開口に際し、湯切り口開口用プルタブを引っ張り上げて容器のフランジ部から剥離することによって、その表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝の幅で紙層に層間剥離を起こして、比較的容易に湯切り口を形成する湯切り機能付蓋材とすることができる。
【0014】
また、請求項2の発明では、前記表ハーフカット溝および裏ハーフカット溝は、前記開封用プルタブ側に向かって前記フランジ部から垂直または水平に伸びる方向に略同一の幅の手指形状に形成されることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材としたものである。
【0015】
上記請求項2の発明によれば、前記表ハーフカット溝および裏ハーフカット溝は、フランジ部から開封用プルタブ側に向かって垂直または水平に略同一の幅の手指形状に形成されることによって、湯切り口開口用プルタブを引っ張り上げて容器のフランンジ部等から剥離して開口する際、湯切り口開口用プルタブがフランジ部や湯切り口部などの途中でちぎれるのを防止することができる。
【001
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明の湯切り機能付蓋材は、図1(a)の上面図に示すように、例えば裏面が容器のフランジ部(21)にシールされる蓋材で、そのフランジ部(21)と同形の円形状で、その外周縁に開封用プルタブ(12)と、この開封用プルタブ(12)と対向する外周縁に湯切り口開口用プルタブ(13)を有する湯切り機能付蓋材(1)において、前記湯切り口開口用プルタブ(13)の基部両端(13a、13b)の外側から開封用プルタブ(12)側に向かって垂直に1/4程度の位置まで延び、そこからお互いに内側に回転するようにして湯切り口開口用プルタブ(13)側に、シールされている容器のフランジ部(21)の位置まで垂直に延び、そこから再度お互いに内側に回転するようにして開封用プルタブ(12)側に垂直に延び、そこから再度お互いに内側に回転するようにして一致する3本手指形状の表ハーフカット溝(24)が表面より刻設され、この図1(a)のB−B面断面としての図1(b)に示すように、例えば前記で刻設された表ハーフカット溝(24)に1mm程度の一定の幅(W)で隣接して裏ハーフカット溝(26)が裏面より刻設されている湯切り機能付蓋材(1)である。
【001
また、本発明では、図1(b)の側断面図に示すように、前記表ハーフカット溝(24)と裏ハーフカット溝(26)は、表面と裏面より基材(11)を構成する紙層(14)の中間まで刻設されている湯切り機能付蓋材(1)である。
【001
上記湯切り機能付蓋材(1)の開封は、図1(a)に示すように、外周縁にある開封用プルタブ(12)を引っ張り上げ(図示せず)て、容器のフランジ部(21)からシーラント層(図示せず)を部分的に剥がして開口し、その開口部より熱湯を注入した後、開封用プルタブ(12)を再度フランジ部(21)の外側に折り込むようにして施蓋し、例えば数分間放置して容器(図示せず)の中にある即席食品を柔らかくほぐす。
【001
その後、図1(a)に示す外周縁にある湯切り口開口用プルタブ(13)を引っ張り上げて、図2(a)のB−B面断面としての図2(b)に示すように、容器のフランジ部(図示せず)から剥離することによって、前記表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝との幅(W)で、基材(11)を構成する紙層(14)の略中間で層間剥離を起こし、容器のフランジ部(21)から湯切り口開口用プルタブ(13)を含めて剥離して、図2(a)の上面図および図2(b)の側断面図に示すように、比較的容易に湯切り口(70)を形成して開口される。
【0020
上記のようにして湯切り機能付蓋材(1)の周縁に形成された湯切り口(70)が、下側にくるように容器(図示せず)を傾けて、容器の中にある湯を、その湯切り口(70)から排出できるようになっている湯切り機能付蓋材(1)である。
【002
上記の表裏ハーフカット溝(24、26)で形成される湯切り口(70)の他の形状として、例えば図3(a)の上面図に示すように、手指形状の指の本数を多く(6本)として湯切り量の調整をすることもできる。
【002
また、図3(b)に示すように、手指形状の指の先端が尖った形状で開封用プルタブ(12)に向かって延びている表裏ハーフカット溝(24、26)で形成される湯切り機能付蓋材(1)とすることもでき、あるいは図3(c)に示すように、その尖った先端が開封用プルタブ(12)側に向かって垂直に延びる表裏ハーフカット溝(24、26)を有する湯切り機能付蓋材(1)とすることもできる。
【002
さらにまた、図4(a)の上面図に示すように、例えば開封用プルタブ(12)と対向する外周縁近傍に2つの湯切り口開口用プルタブ(13)を有し、このプルタブ(13)より3本の手指形状の表裏ハーフカット溝(24、26)の先端が開封用プルタブ(12)に向かって施されている湯切り機能付蓋材(1)、あるいは図4(b)に示すように、開封用プルタブ(12)と対向する外周縁で下側縁に湯切り口開口用プルタブ(13)を有し、このプルタブ(13)より3本の手指形状の表裏ハーフカット溝(24、26)の先端が対向側に向かって水平に延びている湯切り機能付蓋材(1)とすることもできる。
【002
以上に記した湯切り機能付蓋材(1)では、表ハーフカット溝(24)が開封用プルタブ(12)側に、裏ハーフカット溝(26)が湯切り口開口用プルタブ(13)側にあったが、いずれの側でもよく、また表ハーフカット溝(24)と裏ハーフカット溝(26)との幅(W)は、1〜2mm程度が好ましく、多き過ぎると確実な層間剥離が出来なくなり、小さ過ぎると刻設精度の管理が困難となる。
【002
以上のように、本発明の湯切り機能付蓋材(1)は、図6(a)の側断面図および図9(b)の平面図に示すような、従来の湯切り口付剥離性蓋材(3)を構成する易剥離層(30)を必要とせず、従ってパターン化された易剥離層(30)の形成やその剥離性の管理、さらには湯切り口形成用ハーフカット(50)のパターン化された易剥離層(30)に対する位置精度の管理等の煩雑さがなく、生産管理が容易な、すなわち生産コストが嵩まない湯切り機能付蓋材(1)を提供することができる。
【002
また、図2(a)および(b)に示すように、例えば湯切りに際し、開口された湯切り口(70)近傍の積層体には、内容物の重さに耐える強度を必要とするが、本発明の湯切り機能付蓋材(1)では、従来の湯切り口付剥離性蓋材(3)のように表面シートが剥離されて薄くなっているのと異なり、基材(11)全体とシーラント層(16)でなり薄くなっていないので、例えば遮光性とバリア性およびデッドホールド性(剥がしたままの状態を維持できる性質)の付与に積層しているアルミニウム箔(19)の厚さを従来より3〜5μm程度薄くすることができ、よって前述した従来の易剥離層形成のための易剥離剤を必要としないことと合わせ材料コストの削減に寄与する湯切り機能付蓋材(1)とすることができる。
【002
以下に本発明の湯切り機能付蓋材(1)に使用する材料等を説明する。
まず本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成する基材(11)に、図1(b)の側断面積層図に示すように、表面に一般的には印刷等を施すための紙層(14)が用いられ、この紙層(14)としては、少なくとも表面が白色で多色印刷適性を有するものが好ましく、例えば、坪量50g/m〜135g/m程度の両アート紙、片アート紙あるいは両面コート紙、片面コート紙などを好適に使用することができる。
【002
また、本発明の湯切り機能付蓋材(1)を構成するシーラント層(16)としては、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムが好適に用いられ、さらにこれらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものとすることもできる。また、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m程度で設けてもよく、これらシーラント層(16)によって容器(2)のフランジ部(21)との充分な密封性と剥離開封性を可能とすることができる。
【002
また、食品等に対する遮光やガスバリアなど保存性を考慮して、基材(11)にアルミニウム箔(19)を積層することが一般的であり、このアルミニウム箔(19)は、特に本発明の湯切り機能付蓋材(1)のように、開封用プルタブ(12)より一部を開封剥離して、熱湯を注ぐに際し、蓋材が剥離された状態を保持している性質(デッドホールド性という)を有すると、熱湯を安全に確実に注ぎ易くすることから好適に使用される。
【0030
また、上記アルミニウム箔(19)を紙層(14)に接着させる接着樹脂層(15)としては、蓋材の生産性を考慮して、例えば熱溶融押出しによるポリエチレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリプロピレン樹脂等が好ましく用いられるが、これらに限定するものではない。
【003
以上のような本発明の湯切り機能付蓋材(1)は、熱湯を注いで柔らかくほぐし、湯切りしてから食する即席焼きそばや即席生麺などの容器の蓋材として、好適に用いられるものである。
【003
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記本発明によれば、この湯切り機能付蓋材の層構成は、基本的には紙層を有する基材とシーラント層からなるシンプルな構成でなるので、従来の湯切り口付剥離性蓋材のような易剥離層を必要とせず、パターン化された非剥離部の形成や易剥離層の剥離性の管理、およびハーフカットの位置精度の管理等の難しさがなく、生産管理が容易な、すなわち生産コストが嵩まない湯切り機能付蓋材を提供することができる。また、易剥離層を必要としないので、材料コストの低減にも貢献する蓋材とするものである。
【003
また、本発明によれば、表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝は、一定の幅をもって隣接し、表裏面より紙層の略中間まで刻設されていて、蓋材を貫通していないハーフカット溝とすることによって、内容物の保存性が確保され、しかも湯切り口開口に際し、湯切り口開口用プルタブを引っ張り上げて容器のフランジ部から剥離することによって、その表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝との幅で紙層の略中間で層間剥離を起こし、容器のフランジ部から湯切り口開口用プルタブを含めて剥離し、比較的容易に湯切り口を形成する湯切り機能付蓋材とすることができる。
【003
さらにまた、開口された湯切り口近傍の積層体には、内容物の重さに耐える強度を必要とするが、本発明の湯切り機能付蓋材では、従来の湯切り口付剥離性蓋材のように表面シートが剥離されて薄くなっているのと異なり、基材全体とシーラント層でなっていて薄くなっていないので、例えば遮光性とバリア性およびデッドホールド性の付与に積層しているアルミニウム箔の厚さを、従来よりかなり薄くすることができ、よって前述した従来の易剥離層形成のための易剥離剤を必要としないことと合わせ材料コストの削減に寄与する湯切り機能付蓋材とすることができる。
【0035】
従って本発明は、即席焼きそばや即席生麺の如き熱湯を注いで柔らかくほぐし、湯切りしてから食する容器の湯切り機能付蓋材として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の湯切り機能付蓋材の一実施の形態を説明する図であり、(a)は、その上面図であり、(b)は、図1(a)のB−B面断面を表した説明図である。
【図2】 本発明の湯切り機能付蓋材の湯切り口を開口した一実施の形態を説明する図であり、(a)は、その上面図であり、(b)は、図1(a)のB−B面断面を表した説明図である。
【図3】 本発明の湯切り機能付蓋材の他の形状の一実施の形態を説明する図であり、(a)は、その一事例の上面図であり、(b)は、他の一事例の上面図であり、(c)は、さらに他の一事例の上面図である。
【図4】 本発明の湯切り機能付蓋材の他の形状の一実施の形態を説明する図であり、(a)は、その一事例の上面図であり、(b)は、他の一事例の上面図であり、
【図5】 従来の湯切り口付蓋材の一事例を説明する側断面図である。
【図6】 従来の湯切り口付剥離性蓋材の一事例を説明するもので、(a)は、その側断面図であり、(b)は、その平面図である。
【図7】 従来の湯切り口付剥離性蓋材を容器と一体化した一事例を説明する側断面図である。
【図8】 従来の湯切り口付剥離性蓋材の表面シートを剥離し、湯切り口を形成した一事例の側断面図である。
【図9】 従来の湯切り口付剥離性蓋材の表面シートを剥離し、湯切り口を形成した他の一事例の斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥湯切り機能付蓋材
2‥‥容器
3‥‥湯切り口付剥離性蓋材
10‥‥複合シート
11‥‥基材
12‥‥開封用プルタブ
13‥‥湯切り口開口用プルタブ
13a‥‥開封用プルタブ側の基部端
13b‥‥開封用プルタブと反対側の基部端
14‥‥紙層
15‥‥接着性樹脂層
16‥‥シーラント層
19‥‥アルミニウム箔
20‥‥表面シート
21‥‥フランジ部
22‥‥ミシン目
24‥‥表ハーフカット溝
26‥‥裏ハーフカット溝
30‥‥易剥離層
50‥‥湯切り口形成用ハーフカット
60‥‥ハーフカット領域内接着部
70‥‥湯切り口
77‥‥突き破り用孔
L1‥‥易剥離領域
L2‥‥接着領域
R‥‥湯切り口形成用ハーフカットの内径
W‥‥表ハーフカット溝と裏ハーフカット溝の一定の幅
r‥‥ハーフカット領域内接着部の内径

Claims (2)

  1. 裏面が容器のフランジ部にシールされる蓋材で、該フランジ部と略同形で、外周縁に開封用プルタブと該開封用プルタブと対向する外周縁に湯切り口開口用プルタブを有し、少なくとも紙層を有する基材の裏面にシーラント層が積層されている層構成の湯切り機能付蓋材において、
    前記湯切り口開口用プルタブの基部両端の外側より開封用プルタブ側に向かって所定の位置まで延び、お互いに内側に回転するようにして湯切り口開口用プルタブ側に、シールされる容器のフランジ部に相当する位置まで延び、再度お互いに内側に回転するようにして開封用プルタブ側に延び、これらを複数回繰り返して一致する表ハーフカット溝もしくは裏ハーフカット溝が刻設され、
    該表ハーフカット溝もしくは裏ハーフカット溝に一定の幅で隣接して裏ハーフカット溝もしくは表ハーフカット溝が刻設され
    前記表ハーフカット溝および裏ハーフカット溝は、表面よりおよび裏面より前記基材を構成する紙層の略中間まで刻設されていることを特徴とする湯切り機能付蓋材。
  2. 前記表ハーフカット溝および裏ハーフカット溝は、前記開封用プルタブ側に向かって前記フランジ部から垂直または水平に伸びる方向に略同一の幅の手指形状に形成されることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付蓋材。
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