JP2014118162A - 剥離できる蓋材及びその蓋材を有する容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層されている表層及び裏層を含み、本体と前記本体の周縁から突出している少なくとも1つのタブを有し、かつ前記表層が、少なくとも前記本体において、前記裏層から剥離可能である、容器の開口部を密封するための蓋材であって、
前記本体と前記タブとの間において、ハーフカットが、複数の略平行な破線として、前記タブの突出方向と交わる方向で、前記裏層の少なくとも一部分の深さ又は前記裏層の全てを貫通する深さまで形成されている、蓋材。
【選択図】図5
Description
前記本体と前記タブとの間において、ハーフカットが、複数の略平行な破線として、前記タブの突出方向と交わる方向で、前記裏層の少なくとも一部分の深さ又は前記裏層の全てを貫通する深さまで形成されている、蓋材。
蓋材は、容器の開口部を密封するための要素である。
以下、蓋材の構成要素である「本体」、「タブ」、「表層」及び「裏層」について、それぞれ説明する。
蓋材の本体は、蓋材の主たる部分である。
また、蓋材の本体は、タブなどの追加的な要素を含んでいないが、周縁を含んでよい。
シール法としては、例えば、熱溶融法、接着剤法、機械的結束法などが挙げられる。蓋材と成形容器をシールするときには、熱溶融法が好ましく、ヒートシール法がより好ましい。
タブは、蓋材の少なくとも一部分を摘み易くするための要素である。また、タブは、つまみ、摘み片、摘み部、突出部、突出片、ツメ、プルタブ、プルトップと呼ばれることもある。
蓋材の表層は、蓋材が容器に取り付けられたときに、蓋付容器の最外層となる層である。また、表層は、蓋材の裏層に積層接着され、その後に裏層から剥離されることができる。
蓋材の裏層は、蓋材が容器に取り付けられたときに、最内層となる層である。
以下、蓋材の表層又は裏層を構成する要素である「基材」、「印刷パターン」、「接着剤層」、「易剥離性樹脂層」、「ニス層」、「バリア層」及び「シーラント層」について、それぞれ説明する。
基材は、蓋材に所定の強度又は剛性を付与する要素である。
印刷パターンは、印刷により形成されたパターンである。一般に、印刷パターンは、基材の面の一部分又は全てに形成されることができる。
接着剤層は、接着剤で形成されている層である。
易剥離性樹脂層は、易剥離性樹脂で形成されている層である。また、易剥離性樹脂層は、蓋材の表層に含まれるか、蓋材の裏層に含まれるか、又は表層と裏層の間に介在してよい。
ニス層は、ニスで形成されている層である。
バリア層は、蓋材の硬度、ガスバリア性又はデッドホールド性を維持するための層である。
例えば、バリア層が、他の基材又は層に無機材料を蒸着させることにより形成されるときには、バリア層の厚さは、200Å以上であることが好ましい。
さらに、バリア層としては、アルミニウム箔単層又は無機蒸着フィルムを使用することができる。アルミニウム箔単層を使用する場合には、バリア層の厚さは、6μm以上であることが好ましい。
シーラント層は、蓋材によって封止すべき容器へ蓋材をヒートシールするための層である。
蓋材の表層と裏層の剥離は、作用機序に拘束されるものではないが、界面剥離又は凝集破壊によって達成されることができる。
ハーフカットは、蓋材の表面から蓋材の厚さ未満の深さで形成された切り込みである。
裏層側ハーフカットは、蓋材の裏層の表面から、裏層の少なくとも一部分又は全てを貫通する深さまで形成されている。
蓋材は、以下の工程を含む方法により製造されることができる:
表層及び裏層を積層して、積層体を得る積層工程;
積層体の裏層側から複数の略平行な破線状ハーフカットラインを形成するハーフカット形成工程;及び
積層体を蓋状にする成形工程。
容器は、開口部を有し、かつ開口部に物を入れることができる器である。また、容器の開口部は、蓋材により密封されることができる。
蓋付容器は、蓋材の本体の周縁と、容器のフランジ部とをヒートシールすることにより得られる。
以下の実施例1及び比較例1〜3に従って、蓋付容器を作製して、それぞれの蓋付容器について、開封性及びボイル処理耐性を評価した。
以下に示される材料を用意した:
O−Nyフィルム(厚さ:25μm): 三菱樹脂株式会社製(型番:スーパーニールE)
PETフィルム(厚さ:8μm): KOLON社製(型番:CB931)
HDPEフィルム(厚さ:35μm): アイセロ化学株式会社製(型番:H−500S)
易剥離性樹脂フィルム(厚さ:20μm): 95質量%のLDPEと5質量%のCOCの混合物で形成されたフィルム
LDPE: 東ソー株式会社製「ペトロセン226」
COC: 三井化学株式会社製「アペル6013B」
PETフィルム(厚さ:12μm): 東洋紡績株式会社製(型番:E5100)
LLDPEフィルム(厚さ:30μm): アイセロ化学株式会社製(型番:スズロンL−105)
ドライラミネート接着剤:東洋モートン株式会社製(型番:TM265M+CAT RT37)
容器:出光ユニテック株式会社「マジックトップ」(フランジ部φ80.1〜93.5、容積160mL)
ラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を3g/m2に設定し、O−NyフィルムとPETフィルムをドライラミネート接着剤を介して積層して、部材aを得た。
ラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を3g/m2に設定し、部材aのPETフィルム側にHDPEフィルムを、ドライラミネート接着剤を介して積層して、部材bを得た。
ラミネーターを使用し、ドライラミネート接着剤の塗布量を3g/m2に設定し、PETフィルムとLLDPEフィルムをドライラミネート接着剤を介して積層して、部材cを得た。
ラミネーターを使用し、部材bのHDPEフィルム側と、部材cのPETフィルム側を向かい合わせ、約320℃〜約345℃の温度で、部材bのHDPEフィルム側と部材cのPETフィルム側の間に易剥離性樹脂フィルムをサンドラミネートして、積層体dを得た。
ロータリーダイカッターを用意した。ロータリーダイカッターの刃長を、積層体dの裏層の厚さ以上であり、かつ積層体dの全厚よりも低くなるように設定した。ロータリーダイカッターの打抜きモードを、ハーフカット及びミシン目カットに設定した。
容器に水を満注充填した。
20個の蓋付容器について、蓋付容器の表層剥離用タブを手で摘まみながら引っ張って、蓋材の表層を裏層から剥離させた。下記の評価基準に従って、蓋付容器の開封性を等級分けした:
○:強く力を込めなくても、蓋材の表層を裏層から剥離させることができる。
×:蓋材の表層を裏層から剥離させるときに、裏層が裂ける。
90℃の温度に設定された浴槽に蓋付容器を30分間に亘って漬けて、蓋付容器をボイル処理に供した。下記の評価基準に従って、蓋付容器のボイル処理耐性を等級分けした:
○:複数のハーフカットに挟まれている裏層の部分が、脱落しない。
×:複数のハーフカットに挟まれている裏層の部分が、脱落する。
裏層側ハーフカットラインとして、2列のギザギザのライン(高さ:6mm、頂角の角度:60°)を1mm間隔で刻設したこと以外は、実施例1と同様にして、蓋付容器を得た(図8(b)参照)。
裏層側ハーフカットラインとして、図8(c)及び図8(d)に示されるように、アスタリスクが連続しているハーフカットラインを、約7列で刻設したこと以外は、実施例1と同様にして、蓋付容器を得た。
また、ボイル処理耐性を評価するときに、アスタリスクと蓋周縁で囲まれる部分が脱落する。
裏層側ハーフカットラインとして、10列の実線状ハーフカットラインを1mm間隔で刻設したこと以外は、実施例1と同様にして、蓋付容器を得た(図8(e)参照)。
[実施例2〜6]
下記表2に示されるように、カット部の長さ、アンカット部の長さ、カット率、及びアンカット部の本数を有するミシン目状ハーフカットラインを、蓋材の裏層側に刻設したこと以外は、実施例1と同様にして、蓋付容器を得た。
実施例2〜6で得られた蓋付容器について、東洋精機株式会社製ストログラフ(型番:VE−10D)を使用し、蓋材の表層剥離用タブを摘まみ、300mm/分の引張速度で、90°剥離を行なって、開封強度を測定した。
実施例2〜6で得られた蓋付容器の表層剥離用タブを手で摘まみながら引っ張って、蓋材の表層を裏層から剥離させた。下記の評価基準に従って、蓋付容器の開封性を等級分けした:
○:強く力を込めなくても、蓋材の表層を裏層から剥離させることができる。
△:強く力を込めないと蓋材の表層を裏層から剥離させることができないか、又は表層と裏層の接着が強固すぎるために、蓋材の裏層と容器のフランジの間のヒートシール部からも剥離が発生する。
[実施例7〜10]
実施例7として図9(a)、実施例8として図9(b)、実施例9として図9(c)、及び実施例10として図9(d)に示されるような形状の表層剥離用タブを有する蓋材を打ち抜いたこと以外は、実施例3と同様にして、蓋付容器を得た。
○:18人〜20人が、開封し易いと回答とする(易開封性:90%以上)。
△:16人又は17人が、開封し易いと回答する(易開封性:80%又は85%)。
2 蓋材のタブ
3 蓋材の本体の周縁
4 裏層側ハーフカット
5 表層
6、6a、6b、6c 裏層
6d 脱落タブ片
7 容器のフランジ部
10 蓋材
20 容器
x タブの突出方向
Claims (6)
- 積層されている表層及び裏層を含み、本体と前記本体の周縁から突出している少なくとも1つのタブを有し、かつ前記表層が、少なくとも前記本体において、前記裏層から剥離可能である、容器の開口部を密封するための蓋材であって、
前記本体と前記タブとの間において、ハーフカットが、複数の略平行な破線として、前記タブの突出方向と交わる方向で、前記裏層の少なくとも一部分の深さ又は前記裏層の全てを貫通する深さまで形成されている、蓋材。 - 前記ハーフカットの破線のアンカット部は、前記破線1cm当たり6個以上である、請求項1に記載の蓋材。
- 前記ハーフカットの破線のカット率が、57%以上である、請求項1または2に記載の蓋材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋材と容器とを有し、かつ前記蓋材と前記容器のフランジ部とがヒートシールされている、蓋付容器。
- 前記ハーフカットで開始される剥離において、開封強度が、12N以下である、請求項4に記載の蓋付容器。
- 前記容器の前記開口部に最も近い前記破線と前記蓋付容器のシールエッジとの2つの交点をそれぞれ第1及び第2の交点としたときに、前記タブの突出方向と直交する方向における前記タブの幅が、前記第1及び第2の交点間の距離よりも小さい、請求項4または5に記載の蓋付容器。
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