JP2014520046A - 取出機構を露出および形成する除去可能な部分を備えたシーリング部材 - Google Patents

Abstract

【課題】最初は、容器をシールし、後に、容器の中身を取り出すために、中を貫通する開口部やその他通路がきれいに形成されたディスペンサまたは取出機構となる、容器の縁をシールするためのシーリング部材または内側シールを提供すること。
【解決手段】シーリング部材または内側シールは、中身を容器から取り出すための１つ以上の一体化された、または予め形成された取出機構や要素を画定する可撓性シートまたはラミネートから構築される。１つ以上の一体化取出機構または要素は、最初は、両側でカバーされており、シーリング部材の一部が除去されると使用のために露出する。
【選択図】図１

Description

本出願は、その全内容が参考文献として本明細書に援用される２０１１年６月２４日出願の米国特許仮出願第６１／５０１，０７５号明細書の利益を主張するものである。

本開示は、容器の口のシーリング部材、特に、除去可能なプルタブシーリング部材およびディスペンサ装置を画定するライナに関する。

多くの容器には、容器から中身を取り出すための穿孔や注ぎ口を有する仕上げや止め部材がある。スパイス入れや、サラダドレッシングの瓶がこの例である。これ以外の容器、瓶、パッケージにも、同様のカバー、仕上げ、止め部材がある。

スパイス入れは、例えば、容器の開口または口を跨いで延在する成形済のスナップ式のカバーや止め部材を有していることが多い。カバーまたは止め部材は、所望の形状へと成形された比較的剛性のプラスチック片である。容器の口にフィットするもので、スクリューキャップが下にある。この成形済スナップ式カバーまたは止め部材は、容器中のスパイス、粉末、食品成分またはその他顆粒製品を取り出すために、いくつかの孔を有していることが多い。これらの容器は、消費者に使用される前は、容器に保持された製品の鮮度を保つために、穿孔カバーや止め部材の下にシールライナを有するのがほとんどである。中身を取り出すには、消費者はまず、シールライナに至るために、剛性の成形済カバーまたは止め部材を除去しなくてはならない。カバーや止め部材を除去すると、シールライナを容器から剥がすことができる。その後、成形済穿孔カバーや止め部材は、製品を取り出す前に容器に戻されなければならない。

同様に、サラダドレッシング瓶も、瓶から液体製品を注ぐのを容易にするための注ぎ口を画定する剛性の成形済キャップおよび／または止め部材を有する。スパイス容器のように、サラダドレッシング瓶もまた、キャップや止め部材の下にシールライナを有していてよい。使用に際して、最初に使う前は、シールライナを除去するために、消費者は、まず、キャップや止め部材を除去しなければならない。その後、目的の瓶を使うために、キャップや止め部材は瓶に戻される。

これらの組立て品にはいくつかの欠点がある。目的の容器を使うためには、容器または瓶は、成形済止め部材の下にシールライナを有する形で消費者に供給されるため、消費者は、シールライナに至るために、成形済止め部材を最初に除去しなければならない。多くの場合、これは望まれていない。というのは、第１に、キャップを取り外し、第２に、止め部材を取り外し、第３に、シールライナを取り外し、第４に、止め部材を戻し、第５に、キャップを戻すという余計な工程が消費者に必要とされるからである。止め部材は、概して、剛性成形プラスチックであるため、除去した後、容器に確実に戻すのは難しい。また、除去の際、欠けたり、変形することが多い。さらに、組立て品を成形し、組み立てる際、部品を追加するという追加の製造工程が必要となる。

また、容器は、上部剥離可能部を有する二成分シールやライナを有していることがあり、上部剥離可能部の除去の際、下部ライナ部の開口部が露出する。下部ライナ部は、中を貫通する開口部を有しており、開口部は、下部ライナ部に接着剤により接着その他保持された上部剥離部によりカバーされている。この手法においては、消費者が上部剥離可能部を剥離する前に、製品の鮮度を保つための良好なシールを形成するという二成分ライナの能力は、上部を下部ライナ部に保持する接着剤の性質によって決まってしまう。以前のシールの開口部は、下部ライナ部を貫通して延在しているため、上部剥離可能部を下部ライナ部に保持する接着剤によって、その性質や特徴に応じて、空気、水分、酸素等が容器に取り込まれる可能性がある。

また、容器によっては、飲料やジュースのアルミニウム容器のアルミニウム上部壁に画定される注ぎ口のように、剛性上部壁に画定される開口部を有するものがある。これまでの手法として、開口部をカバーする２つの可撓性ライナを含むものがある。一方の可撓性ライナは、アルミニウム上部壁の内側に接着されて、開口部の片側をカバーし、他方の可撓性ライナは、アルミニウム上部壁の外側に接着されて、開口部の他の側をカバーしている。２つのライナは、開口部を通して互いに接着されている。使用中、消費者は外側ライナを除去すると、内側ライナが開口部を通して引っ張られる。この動作によって、アルミニウム壁の開口部を画定しているシャープエッジで内側ライナが引き裂かれる。この以前の手法においては、上部アルミニウム壁の剛性の性質およびアルミニウムが開口部周囲に形成するシャープカッティングエッジのために、内側ライナを引っ張って引き裂くのが比較的容易である。

開口部を画定するのに剛性上部壁を用いるのではなく、内側シールを形成する可撓性層に開口部を画定する可撓性内側シールタイプ構造を利用する手法も以前からある。内側シールは、内側シール開口部の片側をカバーする剥離可能な上部層と、開口部の他側をカバーする下部層とを含んでいてよい。剥離可能な上部層と下部層は、内側シール開口部を通して互いに接着する。アルミニウム缶や容器に関して上述した除去動作と同様に、消費者は、剥離可能な上部層を剥離して、可撓性内側シールに画定される開口部を通して下部層を引っ張ることができる。この動作により、下部層は引き裂かれて、使用するために開口部が露出する。しかしながら、この手法では、開口部が可撓性内側シール（上述した缶の剛性層でなく）に画定されると、下部層の引き裂きによって、内側シールの可撓性のために、下部層に擦り切れやギザのあるエッジができ、不適格な開口部が形成されてしまうことが多い。内側シールを形成し、中に開口部を画定するのに用いられる可撓性層には、引張り動作に際して、下部層に精密な引裂きを作れるほどの剛性がない。

米国特許第５４３３９９２号明細書 米国特許第５５１４４４２号明細書 米国特許第５００４１１１号明細書 米国特許第６８６６９２６号明細書 米国特許第６９０２０７５号明細書 米国特許第７２１７４５４号明細書 米国特許出願公開第２００６／０１５１４１５号明細書 米国特許出願公開第２００８／０２３３３３９号明細書

本開示は概して、最初に使う前は、容器をシールし、後に、容器の中身を取り出すために、中を貫通する開口部やその他通路が精密に形成されたディスペンサまたは取出機構となる、容器の縁をシールするためのシーリング部材または内側シールを提供することを目的とする。

容器の縁をシールするためのシーリング部材または内側シールが本明細書には記載されており、最初に使う前は、製品の鮮度を維持するために容器をシールし、後に、容器の中身を取り出すために、中を貫通する開口部やその他通路が精密に形成されたディスペンサまたは取出機構を提供する。シーリング部材または内側シールは、中身を容器から取り出すための１つ以上の一体化された、または予め形成された取出機構や要素を画定する可撓性シートまたはラミネートから構築される。１つ以上の一体化取出機構または要素は、最初は、両側でカバーされており、シーリング部材の一部が除去されると使用のために露出する。

当然、本シーリング部材は、可撓性シートにおいて、単一の注ぎ口や、多くの様々な形状、サイズおよび／または構成で間隔のあいた多数の開口部といった、任意の数の取出機構または要素を含んでいてよい。数種類のディスペンサしか示していないが、本開示は、取出機構、要素、開口部、注ぎ口、穿孔等および／またはこれらの組み合わせを示唆している。当然、特に断りのない限り、これら用語の使用は、概して、区別なく用いられ、また、特に断りのない限り、取出機構の参照には、特定の用途に必要とされる、１つまたは複数の取出機構が含まれる。簡単にするために、本開示は、概して、容器や瓶を指しているが、本明細書に記載されたシーリング部材を、内部キャビティへの連通開口部であって、取出機構が役に立つ連通開口部を囲む縁を有する任意の種類の容器、瓶、パッケージその他装置に適用することができる。

一態様において、シーリング部材は、予め形成された、または予め画定された取出機構を有する可撓性シートと、取出機構の片側をカバーする可撓性シートの片側の除去可能なカバーシートまたはラミネートと、取出機構の他側をカバーする可撓性シートの他側の下部シールライナとを含む。下部シールライナの下面は、誘導または伝導加熱による等して、容器の縁にシールまたはボンドされて、容器の初期のシールまたはカバーとなる。使用する際、除去可能なカバーラミネートは、可撓性シートから剥離されて、取出機構から下部シールライナの一部を引っ張る、あるいは引裂いて、中身を容器から取り出しまたは注ぐための取出機構が完全に露出する。一実施形態において、除去可能なカバーラミネートは、上面にプルタブ部材を含む。他の実施形態において、シール部材は、独自の構造を持ち、シール部材が、可撓性シート材料（場合によっては、任意の発泡ポリマー層）で形成されても、下部シールライナは、可撓シートの取出機構から精密に引き裂かれて、取出機構または取出機構を囲むシート材料を引き裂いたり、変形することなく、擦り切れやギザのあるエッジのない均一な開口部または通路を形成する。

ある実施形態において、下部シールライナを精密に引き裂いて完全な取出機構を形成するのは、取出機構を通して、カバーラミネートを下部シールライナに固定するのに用いるボンド層の厚さまたは量に対して、可撓性シートの厚さの関係を選択することによりなされる。可撓性シートがボンド層より厚すぎると、下部シールライナが精密に引き裂かれず、取出機構の露出の際に、擦り切れやギザのあるエッジとなる。一方、可撓性シートがボンド層より薄すぎると、可撓性シートは、露出中の取出機構のエッジを引き裂いたり、変形させる傾向がある。

他の態様において、上述したとおり、シーリング部材は、プルタブ部分を有していてよく、除去可能なカバーラミネートは、プルタブを用いることにより、容器から分離される（シーリング部材の残りの部分は、容器にボンドされたままである）。除去可能なカバーラミネート下の残りの層（カバーラミネートと共に除去された下部シール層の部分は除く）は、容器に接着されたままである。ある実施形態において、プルタブは、シーリング部材の外縁または可撓性シートの外縁内に完全に画定されている。他の実施形態において、プルタブは、シーリング部材の周囲から延在している。

他のそれぞれの特徴が以下の説明により明らかになるであろう。

例示のプルタブシーリング部材の分解断面図である。 タブを引いた後の例示のプルタブシーリング部材の断面図である。 タブを除去した後の例示のプルタブシーリング部材の断面図である。 例示のプルタブシーリング部材の断面図である。 例示のシーリング部材の断面図である。

本開示の実施形態を、添付の図面を参照して例示としてのみ説明する。

図１〜５を参照すると、シーリング部材１００は、下部ライナ部１０４にボンドされた上部剥離可能または除去可能なカバーラミネート１０２を含む可撓性シート材料または可撓性層から形成されたラミネートとして示されている。下部ライナ部分１０４は、上部可撓性シート１０５（１つ以上のダイカット開口部を中に有する）と、下部シールライナ１０６とを含む。図１は、明瞭にするために、いくつかの層を分解して離して示してあるが、当然のことながら、シーリング部材１００の様々な層は、概して、後の図面に示されるように、ボンドされている。

一実施形態として、図面に示すとおり、上部の除去可能なカバーラミネート１０２は、シーリング部材１００の外周または外縁１１３内に完全に画定されたプルまたはグリップタブ１１５等のプルタブ構造１１２を有していてよい。この代わりに、図５に示すように、代替のサイドタブ（仮想線）を有し、プルタブのないシーリング部材であってもよい。図２および４に最もよく示されるとおり、プルタブ１１５は、シーリング部材１００の外周または外縁１１３内に完全に画定される下部ライナ部１０４の上面１２２から上部へ延ばすことができる。このように、プルタブ１１５は、上部へ旋回する、または蝶番で動くようにさせて、つかみ面を形成することができる。図５の任意のサイドタブ１１５に示されるような、シーリング部材１００等の外縁から延在するタブ構造１１５等のような他の種類のプルタブを用いてもよい。

使用時、プルタブがある場合には、それを用いて、消費者が除去可能なカバーラミネート１０２を除去すると、シーリング部材１００は、分割または分離部１１８で分離または剥離されて、容器の縁にシールまたはボンドされたままの下部ライナ部１０４が露出する。カバーラミネート１０２除去後、容器または瓶から中身を取り出すために、下部ライナ部１０４より延在している１つまたは複数の取出機構または要素１２０が、下部ライナ部１０４によって画定される。図示するとおり、取出機構１２０は、単一開口部またはアパーチャであってよい。他の取出機構または要素を用いることもできる。

カバーラミネート１０２を除去する前は、取出機構１２０は、可撓性シート１０５の１つ以上の層にのみ画定され、可撓性シート１０５から延在しており、下部ライナ部１０４の他の層には画定されていない。例えば、カバーラミネート１０２を除去する前は、下部ライナ部１０４は、中に画定された取出機構を持たない下部シールライナ１０６にいくつかの部分または層を有することもできる。その結果、図３に最もよく示されるとおり、カバーラミネート１０２を除去した後に、下部ライナ部１０４の他の層に取出機構を形成することによって、はじめて取出機構が露出し、かつ／または取出機構１２０の完全な形成がなされる。カバーラミネート１０２を消費者が除去すると、下部ライナ部１０４は、容器または瓶の口を跨いで容器の縁にボンドまたは接着されたままとなって、取出機構を提供するように設計されている。

ここに記載したシーリング部材は、当然のことながら、ワンピースまたはツーピースシーリング部材構成の両方において機能する。ワンピースシーリング部材は、概して、容器縁にボンドされたシーリング部材を含む。キャップまたは蓋を用いてもよい。ツーピースシーリング部材は、ライナに一時的にボンドされたシーリング部材を含む。この構成では、シーリング部材は、容器の縁にボンドされていて、ライナは、容器に用いられるキャップまたはその他蓋に熱が保たれる間は、シーリング部材から分離されるように構成されている。ツーピース構成では、例えば、ワックス層を用いて、シーリング部材をライナに一時的にボンドしてよい。その他の種類の剥離可能な層を用いて、シールとライナの間を一時的にボンドしてもよい。

より詳細に説明すると、シーリング部材１００の各部は、ラミネートまたはボンドされた可撓性シート材料または層で構成された多層ラミネートである。図示しないが、コート接着剤を用いて、層のいくつかをボンドしてもよい。上部１０２は、ボンド層または接着剤１２６により下部ライナ部１０４に剥離可能にボンドされたカバーラミネート１０２として機能してもよい。カバーラミネート１０２は、タブ構造１１５で引っ張る等してその部分を剥がす際に、シーリング部材１００が、分離部１１８で分割されるように構成される。カバーラミネート１０２の下部１０４からの分離の際、取出機構１２０は完全に形成されていて、中身を取り出すために露出している。使用中、カバーラミネート１０２と下部ライナ部１０４間のボンドは、下部ライナ部１０４と容器縁間のボンドより弱い。一実施形態によれば、カバーラミネート１０２と下部ライナ部１０４間のボンドが、下部ライナ部１０４と容器縁間のボンドより弱いのであれば、ボンド層１２６は、場合によっては、ポリオレフィンポリマー、アクリル接着剤、剥離層、ワックス等により形成してよい。他の実施形態において、ボンド層１２６は、エチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）等の熱活性ボンド層である。カバーラミネート１０２と下部ライナ部１０４間に所望のボンドを得るために、適宜、剥離層を下部ライナ部の上面１２２に形成してもよい。

上述したとおり、上部１０２は、取出機構１２０を露出して形成する、下部シール層１０４から剥離またはその他除去される、除去可能なカバーラミネートを形成する。カバーラミネート１０２の一実施形態として、ボンド層１２６上に上部支持層１２５を有していてもよい。一実施形態は、共押出し二層フィルムである。この例示の実施形態において、上部支持層１２５としては、エチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）のような熱活性ボンド層１２６またはその他ポリマー層を下に備えたポリマー支持層、例えば、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）のようなポリエステルが挙げられる。

プルタブ部１１２の下面はまた、プルタブ１１５を形成するために、ボンド層１２６（またはカバーラミネート１０２）の一部１３２のみにボンドされたタブストックまたはその他剥離層１３０を含んでいてもよい。タブストック１３０の下面１３３は、下部ライナ部１０４にボンドまたは接着しないように構成されている。同時に、ボンド層１２６の部分１３４は、下部ライナ部１０４にボンドされている（図４参照）。このように、タブストックまたは剥離層１３０は、カバーラミネート１０２の一部が、上面１２２で、下部ライナ部１０４に完全にボンドされるのを防ぐ。このため、そして、タブストックまたは剥離層１３０による握持のために、境界１３６で上方に旋回できるタブ１１５を形成するよう（図４）、カバーラミネート１０２の下面１３４だけが、下部ライナ部１０４にボンドされている。多くの種類のプルタブ部を用いることができる。上述した形態は一例に過ぎない。その他の形態は、例えば、特許文献１、特許文献２、特許文献３、特許文献４、特許文献５、特許文献６、特許文献７および特許文献８に記載されている。これらの特許および文献はそれぞれ、その全内容が参考文献として本明細書に援用される。

より具体的には、タブ構造１１２のタブ１１５は、シール１００の表面を跨いで途中までのみ延在するタブストック１３０を介して、少なくとも部分的に画定される。一実施形態において、タブストック１３０は、下部ライナ部１０４の長さの途中まで延在する部分層である。タブストック１３０は、タブ１１５を形成する。これは、一実施形態において、図１および４に示すとおり、熱活性ボンド層１２６にボンドして、概して、熱活性ボンド層１２６（および上の層）が、下部ライナ部１０４の上面１２２に、少なくともその一部を跨いで接着するのを防ぐためである。すなわち、タブストック１３０の上面は、熱活性ボンド層１２６の下部に接着している。タブストック１３０の下面は、下部ライナ部１０４の上面１２２にボンドはしないが近接して、タブ１１５を形成する。タブストック１３０の相対的な寸法は特に限定されないが、場合によっては、タブストック１３０は、完全に、シール１００および／または下部ライナ部１０４の外周または外縁１１３内にあり、典型的に、タブストック１３０は、シーリング部材１００の表面積の約１５〜約５０パーセントを占める。一態様において、タブストック１３０は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等のポリエステルまたは紙で形成される。タブストックのその他の好適な材料としては、ナイロンおよびポリプロピレンが挙げられる。ある任意の実施形態によれば、タブストック１３０の下面を、剥離材料、例えば、シリコーンでコートしてもよい。任意の剥離コーティングによって、加熱シーリングまたは誘導加熱シーリングプロセス中に、タブストック１３０が、下部ライナ部１０４の上面１２２に接着される可能性を最小限にする。しかしながら、かかる剥離コーティングは、典型的には不要である。

概して、カバーラミネート１０２と下部ライナ部１０４（後述）の様々な層は、各層を接着剤によりラミネートおよび接着することにより形成することができる。好適な接着剤としては、エチレンアクリル酸コポリマー、硬化性二液性ウレタン接着剤およびエポキシ接着剤が挙げられるが、これらに限られるものではない。本明細書で用いる、接着剤という用語には、概して、硬化性接着剤、熱活性接着剤および熱可塑性接着剤が含まれる。

下部ライナ部１０４は、カバーラミネート除去の前に、少なくとも部分的にその中で画定された取出機構１２０を有する多層シートまたはラミネートを含んでいてもよい。一実施形態によれば、下部ライナ部１０４は可撓性シート１０５の上層および下部シールライナ１０６を含んでいてよい。シールライナ１０６は、誘導加熱下でのホットメルト接着剤またはその他ヒートシール層１０７、あるいは、下部ライナ部１０４を、容器縁に、ヒートシール、伝導シーリングまたは誘導シーリングによりボンドまたは固定する膜層１０９を含んでいてよい。好適な熱活性接着剤またはシーラントとしては、ポリエステル、ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸コポリマー、サーリンおよびその他好適な材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一実施形態によればヒートシール層１０７は、約０．２〜約３ミル（約５．０８〜約７６．２μｍ）の厚さのかかる材料の単層または多層構造とすることができる。ある実施形態によれば、ヒートシール層は、容器の組成物と同様の組成を有する、かつ／または同じポリマー種を含むものを選択する。例えば、容器が、ポリエチレンを含む場合には、ヒートシール層もまた容器のポリエチレンとする。容器が、ポリプロピレンを含む場合には、ヒートシール層は容器のポリプロピレンとする。その他の同様の材料の組み合わせも可能である。下部シールライナ１０６は、最初は、取出機構１２０が画定されていないシーリング部材１００を完全に跨いで延在している。このように、本シーリング部材は、下部シールライナ１０６が口または容器開口部を完全に覆うことから、良好なシーリング能力を与えることができる。ある実施形態において、下部シールライナ１０６は、シーリング部材を完全にまたぐ層を形成し、その層のシーリング能力を減じる傾向のある穿孔、脆弱領域またはその他分割部がない。

ヒートシール層１０７の上には、誘導加熱または膜層１０９がある。一実施形態において、この層は、ホイル、アルミニウム、錫、その他金属化ポリマー、非金属化ポリマー等およびこれらの組み合わせであってよい。これらの層は、上述したような任意の好適な接着剤により、層同士またはヒートシール層１０７にボンドしてよい。他の実施形態において、膜層は、誘導加熱層と組み合わせたポリマー層であってよい。膜層はまた、少なくとも外部から、シールされた容器内部への気体と水分の移動を阻止することのできる大気バリア層とする、またはこれを含むことができ、場合によっては、同時に、誘導加熱も行う。このように、膜層は、かかる機能を提供すべく構成された１枚以上の層であってよい。一実施形態において、層１０９は、約０．３〜約２ミル（約７．６２〜約５０．８μｍ）のアルミニウムホイル等の金属ホイルであり、誘導加熱を行うことができ、大気バリアとして機能する。誘導加熱または膜層１０９はまた、最初は、取出機構１２０が画定されていないシーリング部材１００を完全に跨いで延在しており、ある実施形態においては、この層のシーリング能力を減じる傾向のある穿孔、脆弱領域またはその他分割部がない。

下部シールライナ１０６、特に、誘導加熱または膜層１０９の上には、可撓性シート１０５があり、ライナ部１０４の支持、構造および引き裂き抵抗を与え、また、中の取出機構１２０をはじめに画定するものである。可撓性シート１０５は、耐熱シート状材料から形成してよく、中に延在する取出機構１２０があっても、薄い厚さで強度を保つことができる。一実施形態によれば、可撓性シート１０５は、これらに限られるものではないが、ＥＶＡ、ＰＥＴ、ＰＥＮ、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸コポリマー、エチレンメタクリレートコポリマー、これらのブレンド等の材料から選択されるポリマーのような上部ポリマー支持層１１１を含んでいてもよい。一実施形態によれば、上部支持層１１１は、その上面に剥離コーティングを有するＰＥＴ層であってよい。カバーラミネート１０２を下部ライナ部１０４から分離する前に、可撓性シート１０５およびその支持層１１１は、この層に延在するボアまたは通路等の取出機構１２０を画定する。ボアまたは通路は、可撓性シート１０５を通してのみ延在するダイカットホールまたはその他開口部であってよい。

可撓性シート１０５はまた、シート１０５を下部シールライナ１０６にボンドできる他の層と組み合わせてもよい。一実施形態によれば、可撓性シート１０５は、下部熱活性ボンド層１１４または、例えば、ＰＥＴおよびＥＶＡ層を含む多層複合体にボンドしてよい。他の複合体層および共押出し層もまた用いてよい。ボンド層１１４は、可撓性シートを下部シールライナ１０６にボンドするのを補助する。カバーラミネート１０２を下部ライナ部１０４から分離する前に、層１１４も、中に画定された取出機構１２０を含み、これは、上述したのと同一のダイカットホールまたはその他開口部であってよい。

ある実施形態において、可撓性シート１０５は、約０．６〜約１．５ｇ／ｃｍ^３、他の実施形態においては、約０．９〜約１．４ｇ／ｃｍ^３の総密度を有する。理論に限定されることは望まないが、かかる密度範囲は、本明細書に記載した他の特徴と共に、下部シールライナ１０６の部分を取出装置１２０から引き裂く、または引っ張ることによって、精密に引き裂かれて形成されたディスペンサ装置を与えることのできる可撓性シート１０５を形成するのを補助するものと考えられる。さらに後述するとおり、可撓性シート１０５の総厚さもまた、精密に引き裂かれて形成された取出機構１２０が得られるよう、ボンド層１２６に対して選択される。ある実施形態において、可撓性シート１０５は、約０．５〜約２ミル（約１２．７〜約５０．８μｍ）の厚さを有し、除去の際に、取出機構１２０を効率的に形成するために、ボンド層１２６の量または厚さと特別な関係で、シーリング部材ラミネートに通常含められる。

他の実施形態によれば、可撓性シート１０５はまた、発泡ポリマーのような発泡層を含んでいてもよい。用いる場合、発泡ポリマーとしては、これらに限られるものではないが、ポリオレフィンフォーム、ポリエステルフォーム、コポリマーフォーム等が挙げられる。発泡ポリマーの密度は、約０．４〜約０．９ｇ／ｃｍ^３、他の実施形態においては、約０．６〜約０．９ｇ／ｃｍ^３である。ある実施形態において、発泡ポリマー層を可撓性シート１０５内に用いる場合には、この発泡層はまた、内部強度を増大するために、高密度ポリマーと低密度ポリマーのブレンドであってもよい。ある実施形態において、この発泡層は、約５０〜約７０パーセントの高密度ポリマー（高密度ポリエチレン等）と約３０〜約５０パーセントの低密度ポリマー（低密度ポリエチレン等）を含んでいてよい。用いる場合、発泡層の厚さは、約０．５〜約１．５ミル（約１２．７〜約３８．１μｍ）である。

組み立て時、ボンド層１２６は、上部支持層１２５を可撓性シート１０５に、そして、ボンド層１２６は取出機構１２０を通して延在しているため、下部シールライナ１０６に接着する。このように、プルタブ１１５を引っ張ると、カバーラミネート１０２全体が、下部ライナ部１０４から、分離部１１８で除去される。これは、下部ライナ部１０４の上面１２２にある剥離層またはコーティングによる。この引張り時、層１２５と層１０６間のボンド層１２６を介したボンドは、下部シールライナ１０６の一部１２３を取出機構１２０を通して引っ張ることができる強さである。この引張りにより、そのエッジ周囲の取出機構１２０に近接した、またはその下にある下部シールライナ１０６（すなわち、加熱または膜層１０９およびそのヒートシール層１０７）の一部１２３が引き裂かれる、または破壊される。このように、上部カバーラミネート１０２の除去によってまた、可撓性シート１０５に画定された取出機構１２０に対応する、またはその下に重なった膜層１０９の一部またはヒートシール層１０７の一部も除去される。これによって、下部ライナ部１０４全体に延在する完全な取出機構１２０が形成される。カバーラミネート１０２の除去時、消費者は、製品を、この取出機構１２０を通して容器から取り出すことができる。ある実施形態において、下部シールライナ部１２３を取出機構１２０を通して精密に除去して、下部ライナ部１０４全体を通して取出機構１２０を完全に形成した後、下部シールライナ１０６は取出機構に延在する非常に小さなフランジまたはリップを形成する。ある実施形態において、リップのフランジは、約２ｍｍ以下、他の実施形態においては、約１ｍｍ以下、他の実施形態においては、約０．５ｍｍ以下、さらに他の実施形態においては、フランジまたはリップは形成されない。

膜およびボンド層１０９および１０７を精密に引き裂く、または破壊するために、場合によっては、本シーリング部材において、ボンド層１２６の厚さと可撓性シート１０５の厚さに特定の関係または比がある。一実施形態によれば、この関係または比は、約１：１〜約１：０．２５である。これは、内側シールボンド比と呼ばれる。すなわち、可撓性シート１０５の厚さは、ボンド層１２６の厚さ以下であって、ボンド層１２６の厚みの約２５パーセント以上である。

ある実施形態において、可撓性シート１０５は、約０．５〜約２ミル（約１２．７〜約５０．８μｍ）の厚さ、他の実施形態においては、約１〜約１．５ミル（約２５．４〜約３８．１μｍ）の厚さの比較的薄い層であってよい。ボンド層１２６の厚さは、約０．５〜約２ミル（約１２．７〜約５０．８μｍ）、他の実施形態においては、約１〜約２ミル（約２５．４〜約５０．８μｍ）の厚さであってよい。理論に限定されることは望まないが、上述したこれらの厚さおよび比は、ボンド層１２６により、取出機構１２０を通して膜層１０９へのボンドを形成し、かつ、取出機構１２０の下の全表面またはその領域に対応して実質的に完全にボンドを形成するのに有効である。こうした厚さと関係によって、取出機構１２０の下部外縁と、下部シールライナ１０５の上面１５２の界面の間隙１５０が最小になる。この最小化された間隙１５０は、図４に最もよく示されている。

可撓性層１０５が約４．５ミル（約１１４．３μｍ）で、ボンド層が約２ミル（約５０．８μｍ）といったように（すなわち、約１：１．８のボンド比）、ボンド層の量に対して厚めの可撓性層だと、取出機構１２０の外縁界面の間隙が大きくなって、引裂き時に、ラフまたは擦り切れエッジが形成されてしまう。上述したボンド層比に対して約０．５ミル〜約２ミル（約１２．７〜約５０．８μｍ）の比較的薄い可撓性層は、間隙１５０を最小にし、擦り切れやギザのあるエッジの実質的にない可撓性シート１０５を通して下部シールライナ１０６を精密に引き裂くのに有効である。

可撓性シート１０５が、ボンド層１２６に対して非常に薄い、例えば、約０．５ミル（約１２．７μｍ）未満だと、シート１０５を本明細書に記載したポリマーと材料で形成したときに、取出機構１２０を通して下部シールライナ１０６を引っ張るのに耐えるだけの、十分な内部強度がシート１０５にはない。シート１０５が約０．５ミル（約１２．７μｍ）未満のとき、カバーラミネートの除去の際に下部ボンド層１０６をその中を通して引っ張ると、取出機構は、涙型へと引き裂く、または引き伸ばされる傾向がある。

ある実施形態において、シーリング部材１００は、ボンド層１２６と取出機構のエッジ間で、取出機構１２０内に不均一な間隙１５０を有する。このため、図４に示すとおり、タブ構造１１２に最も近い側のような、取出機構の片側は、取出機構の反対側よりも間隙１５０'が小さい。小間隙１５０'を有する取出機構１２０の前縁１２１（すなわち、前縁間隙）は、場合によって、下部シールライナ１０６を精密に引き裂き始めるのに有効である。取出機構１２０の前縁近くで精密な引裂きが開始されると、引裂きは取出機構１２０周囲エッジまで精密に伝播する。

下部ライナ部１０４は、カバーラミネート１０２除去前、支持層１１１およびボンド層１１４に少なくとも部分的に画定された１つ以上の取出機構１２０を含み、その後（カバーラミネート除去後）は、カバーラミネート１０２下の全ての層（すなわち、可撓性シート１０５およびボンド層１０６の全ての層）に画定された全取出機構１２０を有する。例示の取出機構１２０は、図中、丸で示されているが、他のサイズ、形状、量および構成を、特定の用途について、適宜、用いてよい。

シーリング部材の様々な層は、説明した層のシートを形成するヒートラミネーションプロセスにより組み立ててよい。接着コーティングおよび／または押出しラミネーションも用いてよい。本シーリング部材の得られるラミネートシートは、適宜、適切なサイズディスクまたはその他形状へと切断でき、容器密閉アセンブリまたはタブ付シーリング部材を形成することができる。カットシーリング部材は、キャップまたはその他のクロージャへ挿入すると、シールされる容器の首部に取り付けられる。スクリューキャップを容器の開いた首部にねじ込み、容器の開いた首部と蓋の上部の間にシーリング部材を挟む。熱または誘導電流その他シーリングを適用して、層の下部サブアセンブリをシールして、容器の首部にシール部を形成する。

本明細書に記載のシールの性質を説明するために本明細書に記載し、例示してきたシールラミネートの詳細、材料および構成ならびにその製造方法における様々な変更は、当然のことながら、実施の説明および請求項の原理および範囲内において、当業者であれば行える。特に断りのない限り、部およびパーセンテージは全て重量基準である。

１００…シーリング部材
１０２…カバーラミネート
１０４…下部ライナ部
１０５…可撓性シート
１０６…下部シールライナ
１０７…ヒートシール層
１０９…膜層
１１１…上部ポリマー支持層
１１２…プルタブ
１１３…外周または外縁
１１４…下部熱活性ボンド層
１１５…タブ
１１８…分離部
１２０…取出機構
１２２…上面
１２３…下部シールライナの一部
１２５…上部支持層
１２６…熱活性ボンド層
１３０…タブストック
１３２…ボンド層の一部
１３３…下面
１３４…下面
１３６…境界
１５０…間隙
１５０'…間隙

Claims (27)

1. 容器の縁にシールされ、取出開口部を与えるシーリング部材であって、
   前記シーリング部材は、
   少なくとも１つの予め形成された中に延びる取出開口部を画定する内側エッジを有し、上面と下面とを有する１層以上の可撓性シートと、
   前記可撓性シートの前記上面に除去可能に接着された、ポリマー支持層とボンド層とを含むカバーラミネートと、
   前記可撓性シートの前記下面に接着したシールライナとを含み、
   前記カバーラミネートの前記ボンド層は、前記少なくとも１つの予め形成された取出開口部を通して延びていて、前記カバーラミネートの前記ポリマー支持層が前記シールライナにボンドされており、
   前記ボンド層の厚さ対前記可撓性シートの厚さの比が約１：１〜約１：０．２５であって、前記可撓性シートから前記カバーラミネートを分離する際、前記シールライナが、その内側エッジで、前記予め形成された取出開口部からきれいに引き裂かれ、前記予め形成された取出開口部下の前記シールライナの一部が、前記カバーラミネートと共に除去される、シーリング部材。
2. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記可撓性シートの厚さが約１２．７〜約５０．８μｍ、前記ボンド層の厚さが約１２．７〜約１２．７μｍである、シーリング部材。
3. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記可撓性シートが、発泡ポリマー層を含む、シーリング部材。
4. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記可撓性シートが、発泡ポリマー層と前記発泡ポリマー層に接着した第２のポリマー層とを有するラミネートである、シーリング部材。
5. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記可撓性シートの前記上面が、剥離コーティングを有する、シーリング部材。
6. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記可撓性シートの前記１層以上の層が、約０．６〜約１．５ｇ／ｃｍ^３の総密度を有する、シーリング部材。
7. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記カバーラミネートが、プルタブを含む、シーリング部材。
8. 請求項７に記載のシーリング部材であって、
   前記プルタブが、前記シーリング部材の外縁内に完全に画定されている、シーリング部材。
9. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
   前記シールライナが、金属ホイルの上層と、熱活性ボンド層の下層とを有し、
   両層が、前記カバーラミネートの除去中、前記予め形成された取出開口部を通して引き裂かれるように構成されている、シーリング部材。
10. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
    前記カバーラミネートが透明で、前記予め形成された開口部がそれを通して目視される、シーリング部材。
11. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
    前記予め形成された取出開口部の片側の壁間の間隙が、前記予め形成された取出開口部の他側の壁間の間隙より小さい、シーリング部材。
12. 請求項１に記載のシーリング部材であって、
    前記ボンド層が、熱活性ボンド層である、シーリング部材。
13. 容器の縁にシールされ、取出開口部を与えるシーリング部材を有する容器であって、
    前記容器は、
    前記容器の開口部を囲む容器縁と、
    前記容器縁にシールされたシーリング部材とを含み、
    前記シーリング部材は、
    少なくとも１つの予め形成された中に延びる取出開口部を画定する内側エッジを有し、上面と下面とを有する１層以上の可撓性シートと、
    前記可撓性シートの前記上面に除去可能に接着された、ポリマー支持層とボンド層とを含むカバーラミネートと、
    前記可撓性シートの前記下面に接着したシールライナとを含み、
    前記カバーラミネートの前記ボンド層は、前記少なくとも１つの予め形成された取出開口部を通して延びていて、前記カバーラミネートの前記ポリマー支持層が前記シールライナにボンドされており、
    前記ボンド層の厚さ対前記可撓性シートの厚さの比が約１：１〜約１：０．２５であって、前記可撓性シートから前記カバーラミネートを分離する際、前記シールライナが、その内側エッジで、前記予め形成された取出開口部からきれいに引き裂かれ、前記予め形成された取出開口部下の前記シールライナの一部が、前記カバーラミネートと共に除去される、容器。
14. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記可撓性シートの厚さが約１２．７〜約５０．８μｍ、前記ボンド層の厚さが約１２．７〜約５０．８μｍである、容器。
15. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記可撓性シートが、発泡ポリマー層を含む、容器。
16. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記カバーラミネートが、プルタブを含む、容器。
17. 請求項１６に記載の容器であって、
    前記プルタブが、前記シーリング部材の外縁内に完全に画定されている、容器。
18. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記シールライナが、金属ホイルの上層と、熱活性ボンド層の下層とを有し、
    両層が、前記カバーラミネートの除去中、前記予め形成された取出開口部を通して引き裂かれるように構成されている、容器。
19. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記予め形成された取出開口部の片側の壁間の間隙が、前記予め形成された取出開口部の他側の壁間の間隙より小さい、容器。
20. 請求項１３に記載の容器であって、
    前記ボンド層が、熱活性ボンド層である、容器。
21. 容器の縁にシールされ、取出開口部を与えるシーリング部材であって、前記シーリング部材は、
    少なくとも１つの予め形成された中に延びる取出開口部を画定する内側エッジを有する上面と下面とを有する１層以上の可撓性シートと、
    前記可撓性シートの前記上面に除去可能に接着された、ポリマー支持層とボンド層とを含むカバーラミネートと、
    前記シーリング部材の外縁内に完全に画定されている、前記カバーラミネートのプルタブと、
    前記可撓性シートの前記下面に接着したシールライナとを含み、
    前記カバーラミネートの前記ボンド層は、前記少なくとも１つの予め形成された取出開口部を通して延びていて、前記カバーラミネートの前記ポリマー支持層が前記シールライナにボンドされており、
    前記プルタブを引っ張って、前記可撓性シートから前記カバーラミネートを分離する際、前記シールライナが、その内側エッジで、前記予め形成された取出開口部からきれいに引き裂かれ、前記予め形成された取出開口部下の前記シールライナの一部が、前記カバーラミネートと共に除去される、シーリング部材。
22. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記可撓性シートの厚さが約１２．７〜約５０．８μｍ、前記ボンド層の厚さが約１２．７〜約５０．８μｍである、シーリング部材。
23. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記可撓性シートが、発泡ポリマー層を含む、シーリング部材。
24. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記可撓性シートが、発泡ポリマー層と前記発泡ポリマー層に接着した第２のポリマー層とを有するラミネートである、シーリング部材。
25. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記可撓性シートの前記上面が、剥離コーティングを有する、シーリング部材。
26. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記可撓性シートの前記１層以上の層が、約０．６〜約１．５ｇ／ｃｍ^３の総密度を有する、シーリング部材。
27. 請求項２１に記載のシーリング部材であって、
    前記ボンド層の厚さ対前記可撓性シートの厚さの比が約１：１〜約１：０．２５である、シーリング部材。

Images