JP5062610B2 - 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器 - Google Patents

液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器 Download PDF

Info

Publication number
JP5062610B2
JP5062610B2 JP2006150249A JP2006150249A JP5062610B2 JP 5062610 B2 JP5062610 B2 JP 5062610B2 JP 2006150249 A JP2006150249 A JP 2006150249A JP 2006150249 A JP2006150249 A JP 2006150249A JP 5062610 B2 JP5062610 B2 JP 5062610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lid
opening
cut
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006150249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007320580A (ja
Inventor
淳史 塩畑
洋 片山
Original Assignee
共同印刷株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 共同印刷株式会社 filed Critical 共同印刷株式会社
Priority to JP2006150249A priority Critical patent/JP5062610B2/ja
Publication of JP2007320580A publication Critical patent/JP2007320580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5062610B2 publication Critical patent/JP5062610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、液体通過孔を形成可能な蓋材に関し、特に、液体通過孔形成後の美観に優れ、紙粉が発生しない蓋材及びそれを用いた容器に関する。

インスタント食品の一種として、食材に熱湯を注ぎ所定時間放置してから湯を排出することによって調理するものがある。

このような食品を収容する容器は、容器自体を利用して調理(注湯・湯切り)できるように形成されるのが一般的である。

このような容器は容器本体と蓋材とからなり、蓋材の少なくとも一部を開いて容器開口の一部又は全部を露出させることで容器本体内に熱湯を注入することができ、調理後の湯を容器外へ排出できるように形成されている。

従来は、調理済みの湯を容器外へ排出する方法としては、容器フランジに嵌合する被せ蓋材に設けた湯切り用のツメを持ち上げ容器を傾けて湯を容器外へ排出する方法が主流であった。

しかし、この方法では、食材が湯とともに容器から出てしまわないようにするために、調理者が蓋材を保持する必要がある。しかし、調理中の食材や容器は高温となるため、調理者が蓋材を保持する力を誤って緩めてしまい、被せ蓋材が容器から外れ食材を湯とともに容器外に排出してしまう場合がある。

このため、近年では、蓋材に開孔を形成し、その開孔から湯を容器外へ排出する方法を採用した容器も多くなっている。

湯切りのための開孔を形成可能な蓋材に関する従来技術としては、特許文献1に開示される「湯切り蓋材の製造方法」や、特許文献2に開示される「湯切り機能付の蓋材」がある。
特許文献1や特許文献2に開示される発明は、易剥離界面を備えた積層構造体で蓋材を構成し、その一部に易剥離界面まで達する裏ハーフカットを少なくとも一つ閉ループ状に設けることにより、表面層を剥離した際に裏ハーフカットで囲まれた領域では表面層とともに基材層も除去されて開孔が形成されるようにしたものである。
特開2005−82166号公報 特開2003−104423号公報

しかし、特許文献1に記載の発明は、易剥離界面が表面層であるPPと基材である紙との界面である。よって、開孔を形成すると、容器本体側に残った蓋材では紙が露出する。このため、特許文献1に記載の発明は、露出した紙表面に多少の紙ムケが生じ、食品用の容器としての美観を損なう原因となるとともに、露出した紙から紙粉が発生する可能性があった。

また、蓋材の表層の一部を除去して開孔を形成するためには、開孔周辺で表層に適度な剥離強度を持たせる必要がある。しかし、特許文献2に記載の発明のように剥離ニスを用いる方法では、剥離ニス層を形成する工程の分だけ工数が増加してしまうことに加え、所望の剥離強度に調整することが難しいため、蓋材の生産性が低くなってしまう。

本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、液体を通過させるための開孔を形成可能で、開孔形成後の美観に優れ、かつ、開孔形成後の露出面から紙粉が発生する恐れがなく、しかも生産性の高い蓋材及びそれを用いた容器を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、容器本体の開口の周縁部にヒートシールされて開口を塞ぐ蓋材であって、表面層と、ポリオレフィンと環状オレフィンコポリマーとを所定の比率で配合した混合樹脂で形成された混合樹脂層に接して積層されたポリエステル系フィルム層と、最下部に位置するシーラント層とを有し、ポリエステル系フィルム層と前記混合樹脂層との界面が剥離面となる積層体で構成され、周縁部に開封用タブと開孔形成用タブとを備え、開孔形成用タブの近傍には、液体通過孔を形成するための裏ハーフカットが少なくとも一つと、開孔形成用タブの両脇の周縁部を結ぶ裏ハーフカットとが、各々シーラント層側から設けられたことを特徴とする液体通過孔を形成可能な蓋材であり、ポリエステル系フィルム層の表面濡れ張力が3.5×10 -2 N/m以上、6.0×10 -2 N/m以下であり、かつ、混合樹脂におけるCOCの含有量が1〜24重量%であることを特徴とする液体通過孔を形成可能な蓋材を提供するものである。

本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、周縁部の2箇所を結んで積層体を二つの領域に分割するように表面層から表ハーフカットが形成されており、表ハーフカットで分割された領域の一方の周縁部に開封用タブを、他方の周縁部に開孔形成用タブを有し、開孔形成用タブを備える領域に、液体通過孔を形成するための裏ハーフカットと、開孔形成用タブの両脇の周縁部を結ぶ裏ハーフカットとが設けられていることが好ましい。

また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、本発明の第1の態様の上記のいずれかの構成にかかる蓋材によって開口がヒートシールされたことを特徴とする容器を提供するものである。

本発明によれば、液体を通過させるための開孔を形成可能で、開孔形成後の美観に優れ、かつ、開孔形成後の露出面から紙粉が発生する恐れのない液体通過孔を形成可能でしかも生産性の高い蓋材及びそれを用いた容器を提供できる。

〔積層構造材料の構成〕
図1(a)に、本発明において蓋材の材料として用いる積層構造材料の構成を示す。
蓋材は、表層側(容器外側)から順に、表面層1、ポリエステル系フィルム層2、混合樹脂層3、中間層4及びシーラント層5が積層された積層材料を用いて構成される。なお、以下の説明においては、容器外側となる方向を上、容器内側となる方向を下と定義する。なお、図1(b)に示すようにポリエステル系フィルム層2と混合樹脂層3とを入れ替えた層構成であっても同様の効果が得られるが、以下の説明は図1(a)に示す層構成に基づいて行う。ポリエステル系フィルム層2及び混合樹脂層3のどちらが上であるかに関わらず、混合樹脂層3のポリエステル系フィルム層2とは反対側には、必要に応じて接着層6が設けられる。

表面層1としては、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート等のプラスチックフィルム又はシート、アルミニウム、鉄、銅、これらを主成分とする合金等の金属箔又は金属板、セロファン、紙、織布、不織布等が用いることができ、これらを単層、もしくは一種又は複数を選択して積層してもよい。また、寸法安定性、耐熱性、機械的強度、印刷適正などを考慮した場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ナイロン(Ny)を使用するのが好ましい。

ポリエステル系フィルム層2は、公知のポリエステル系フィルムを用いることができるが、PETフィルムを材料として形成することが好ましい。ポリエステル系フィルム層2は、表面濡れ張力が3.5×10-2N/m(35dyn/cm)以上6.0×10-2N/m(60dyn/cm)以下であることが好ましく、表面濡れ張力が4.0×10-2N/m(40dyn/cm)以上5.0×10-2N/m(50dyn/cm)以下であることが特に望ましい。この理由は、表面濡れ張力が3.5×10 -2 N/m未満であると接着力が低下してしまい、また、6.0×10 -2 N/mを超えると接着力が向上してしまうので、混合樹脂層3との剥離強度調整が難しくなるためである。
なお、必要に応じて混合樹脂層3との界面となる側に表面粗さを変化させる表面処理(例えばコロナ処理)を施すことによって、混合樹脂層3との界面剥離強度を調整可能である。

混合樹脂層3は、表面層1及びポリエステル系フィルム層2と、中間層4とを押出しサンドラミネートする際に、これらの間に流し込まれる樹脂である。混合樹脂層3の厚さは、安定したピール性を得るために10μm〜30μmが好ましい。

本実施形態において混合樹脂層3は、ポリオレフィンに環状オレフィンコポリマー(COC)を所定の比率で混合した樹脂である。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられるが、低密度ポリエチレン(LDPE)を用いるのが好ましい。ここで、COCとは、α−オレフィンと環状オレフィンとを、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中、いわゆるチーグラー触媒やメタロセン触媒等の触媒を調合することにより得ることができる共重合体であり、このような共重合体としては、三井化学社製の商品名「アペル」などがある。また、LDPEとしては旭化成ケミカルズ株式会社製の商品名「サンテック」などがある。
なお、ポリオレフィンのMFR(Melt Flow Rate)は、1〜50[g/min]のものが好ましく、さらに好ましくは、1〜10[g/min]のものがよい。また、ポリオレフィンの密度は、0.89〜0.940[g/cm3]のものが好ましい。また、環状オレフィンコポリマー(COC)のMFRは、1〜40[g/min]のものが好ましく、さらに好ましくは、5〜25[g/min]のものがよい。

混合樹脂層3は、低密度ポリエチレン(LDPE)と環状オレフィンコポリマー(COC)との混合比率を変えることによりポリエステル系フィルム層2との界面剥離強度をコントロールできるので、界面剥離強度を所望の値に調整することが可能である。

なお、環状オレフィンコポリマー(COC)の含有量は、1〜24重量%が好ましく、特に好ましくは、5〜20重量%である。この理由は、含有量が1%未満であると、界面剥離強度が強くなってしまい、また、24%より多いと、剥離強度のコントロールができなくなるためである。

中間層4は、蓋材の強度を向上させることを目的として設けられる層であり、アルミ箔、PET、PE、紙などを単層又は複層で用いることが可能である。なお、中間層4がなくとも蓋材50の強度を所望の強度とすることができるのであれば、中間層4は設けなくても良い。ただし、蓋材にデッドホールド性を付与するためにはアルミ箔の層を含んだ中間層4を設けることが好ましい。この場合にはシーラント層5と接するようにアルミ箔の層を設けると、デッドホールド性が最も良く発現するためより好ましい。

シーラント層5は、蓋材を容器本体に接着(ヒートシール)するための層であり、従来の蓋材と同じ材質のものを適用できる。なお、シーラント材の種類は、中間層4の最下層の材料と容器本体90の材料に応じて選択する。

接着層6は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、EMAA(エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂)等のポリオレフィンを材料とし、混合樹脂層3と接着層6とを強固に接着して、意図しない層間での剥離を防止するための層である。なお、材料としては、混合樹脂層3の原料である押出しサンドラミネート用樹脂との接着強度を確保するため、押出しサンドラミネートに使用する樹脂と同じ系統のものがよい。具体的には押出しサンドラミネート用樹脂として環状オレフィンコポリマーとポリエチレン系樹脂を混合する場合は、ポリエチレン系樹脂を用い、押出しサンドラミネート用樹脂として環状オレフィンコポリマーとポリプロピレン系樹脂とを混合する場合は、ポリプロピレン系樹脂を用いるとよい。また、接着層6の役割としては、前述したことに加え、混合樹脂層3に含まれる環状オレフィンコポリマーが有する縦裂き性を低減して、混合樹脂層3から剥離する際の縦裂きを防止する役割を有する。
接着層6は、フィルム状のものを中間層4(又は表面層1)とラミネート(ウェットラミネート、ノンソルベントラミネート、ドライラミネート、押出ラミネート等)しても良いし、押し出しなどの方法で中間層4(又は表面層1)の一方の面に形成しても良い。フィルム状のものを用いる場合は、LDPE、LLDPE、CPP、EMAA、(混合樹脂層3側にアンカーコート処理を施した)PETなどを適用できる。押し出し樹脂の場合は、LDPE、LLDPE、PP、EMAAなどを適用できる。なお、中間層4の最上層(又は表面層1の最下層)がこれらの材料で形成され、その層自体が接着層としての機能を有する場合には、接着層6は実質的には不要となる。

次に、上記積層構造材料に形成するハーフカットについて説明する。本発明において、蓋材を構成する積層構造材料に形成するハーフカットには、「表ハーフカット」及び「裏ハーフカット」の二種類が存在する。これらのハーフカットは、ポリエステル系フィルム層2と混合樹脂層3との界面まで切り込まれることが理想ではあるが、ハーフカットの精度を考慮し、蓋材しての機能が低下しないように原反にあわせて適宜施せば良い。
図1(a)に示すようにポリエステル系フィルム層2が上となる場合、表ハーフカット20は、最上層である表面層1から設けられ少なくともポリエステル系フィルム層2を貫通する。ただし、表ハーフカット20は、中間層4の略中央にまで達していても構わない。また、裏ハーフカット30は、最下層であるシーラント層5から設けられ少なくとも接着層6を貫通する。ただし、裏ハーフカット30はポリエステル系フィルム層2の略中央部にまで達していても構わない。
図1(b)に示すように混合樹脂層3が上となる場合、表ハーフカット20は、最上層である表面層1から設けられ少なくとも接着層6を貫通する。ただし、表ハーフカット20は、中間層4の略中央にまで達していても構わない。また、裏ハーフカット30は、最下層であるシーラント層5から設けられ少なくともポリエステル系フィルム層2を貫通する。ただし、裏ハーフカット30は混合樹脂層3の略中央部にまで達していても構わない。

以下、図1(a)に示した積層構造材料を用いた本発明の好適な実施の形態について説明する。

本発明を好適に実施した液体通過を形成可能な蓋材について説明する。
図2に本実施形態において蓋材50の材料となる積層構造体100の構造を示す。
表面層1は、模様や柄を印刷するための層であり、上側の面に模様や図柄が印刷される。表面層1は、蓋材としての強度を維持するために、坪量85g/cm2の紙を材料として構成されている。
ポリエステル系フィルム層2はPETフィルムを材料として形成されており、上記のように必要に応じてコロナ処理によって表面粗さが所望の粗さに調整されている。
混合樹脂層3は、LDPEと環状オレフィンコポリマーとを原料として形成されており、これらの比率はLDPEが85%、環状オレフィンコポリマーが15%である。
中間層4は、PEフィルム6とアルミ箔41とをPE樹脂42で押し出しラミネートしたものである。
なお、図2に示す各層の厚さは構成の一例であってこの数値に限定されることはない。

積層構造体100の製造方法について説明する。
まず、表面層1となる紙材とポリエステル系フィルム層2となるPETフィルムとをドライラミネートして表面層1及びポリエステル系フィルム層2を形成する。また、中間層4となるアルミ箔41と接着層6となるPEフィルムとの間にPE樹脂42を押し出しながらラミネートし、アルミ箔41の他方の面にシーラント材を押し出してシーラント層5を形成する。なお、シーラントフィルムを用いてシーラント層5を形成する場合には、シーラント層5となるシーラントフィルムを予めアルミ箔41とドライラミネートしておいても良い。
その後、ポリエステル系フィルム層2と中間層4との間にLDPEと環状オレフィンコポリマーとの混合樹脂(LDPE85%+環状オレフィンコポリマー15%)を押し出しながらこれらをラミネートして積層構造体100が完成する。

図2に示す積層構造体に形成する表ハーフカット20は、ポリエステル系フィルム層2と混合樹脂層3との界面にまで切り込むことが理想的であるが、蓋材の機能を損なわないのであれば、切り込みの深さが異なっても構わない。なお、上記構成において蓋材としての機能を損なわない表ハーフカット20の切り込み深さは、少なくともポリエステル系フィルム層2を貫通し、接着層6の途中まで達する深さである。
一方、裏ハーフカット30も混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との界面にまで切り込むことが理想的であるが、蓋材の機能を損なわないのであれば、切り込みが深さがこれと異なっても構わない。なお、上記構成において蓋材としての機能を損なわない裏ハーフカット30の切り込み深さは、少なくとも接着層6を貫通し、ポリエステル系フィルム層2の途中まで達する深さである。混合樹脂層3は脆いため、裏ハーフカット30が少なくとも接着層6を貫通していれば、後段で説明するように開孔の形成が可能である。

積層構造体100の他の構成例としては、図3に示すように、表面層1となるPETフィルムと接着層6となるLDPEフィルム(又はLLDPEフィルム)とをドライラミネートし、PETフィルムと紙41’とをドライラミネートし、紙41’の他方の面にPE樹脂42を介してアルミ箔43を押し出しサンドラミネートし、アルミ箔43の他方の面にシーラント層5を設けたものをポリエステル系フィルム層2、中間層4及びシーラント層5とし、これらを混合樹脂を介して押し出しラミネートしたものが挙げられる。この構成では、PETフィルム1の下側の面(LDPEフィルムとの界面)が印刷面(模様や図柄が印刷される面)となる。

また、積層構造体の他の構成例としては、図4に示すように、表面層1となる紙材11及びPETフィルム12と接着層6となるLDPEフィルムとをドライラミネートし、ポリエステル系フィルム層2となるPETフィルムと中間層4となるアルミ箔とをドライラミネートし、アルミ箔の他方の面にシーラント材の層を形成してシーラント層5とし、LDPEフィルムとポリエステル系フィルム層2との間に混合樹脂を押し出してラミネートしたものがあげられる。

また、積層構造体100のさらに他の構成例としては、図5に示すように、表面層1となる紙材の一方の面に押し出しなどの方法によって接着層6となるPE樹脂を配置し、中間層4となるアルミ箔とポリエステル系フィルム層2となるPETフィルムとをドライラミネートし、ポリエステル系フィルム層2及び中間層4のPETフィルム側と接着層6とを押し出しサンドラミネートする際に用いた混合樹脂を混合樹脂層3とし、中間層4のアルミ箔のもう一方の面にシーラント材をラミネートしてシーラント層5を形成したものが挙げられる。この構成では、紙材の上面が印刷面となる。

以下、最初に例示した構成の積層構造体100を材料として用いるものとして、本実施形態にかかる蓋材について詳細に説明する。

図6及び図7に、本実施形態にかかるインスタント食品用容器の蓋材50を示す。蓋材50は、その周縁部が容器本体90にヒートシールされている。蓋材50の周縁部には、開封用タブ50qが設けられている。また、開封用タブ50qが設けられた位置とは反対側には、開孔形成用タブ50rが設けられている。開孔形成用タブ50rの近傍には、容器本体90の開口内に位置するように液体通過孔を形成するための裏ハーフカット30aが少なくとも一つ形成されている。なお、裏ハーフカット30aの形状は任意であるが、閉じたループ状であると液体通過孔の面積が大きくなり、液体が澱むことなく通過できるようになって好ましいため、ここでは裏ハーフカット30aがループ状に形成されているものとする。また、開孔形成用タブ50rの付け根の部分には、裏ハーフカット30bが形成されている。さらに、蓋材50の周縁の2箇所を結んで蓋材50を二つの領域に分割し、開封用タブ50q及び開孔形成用タブ50rがそれぞれの領域内に位置するように表ハーフカット20aが形成されている。

蓋材50の使用方法について説明する。
開封用タブ50qを保持し、蓋材50を容器本体から遠ざける方向に力を加えると、図8に示すように開封用タブ50qの周縁では蓋材50(積層構造体全体)が容器本体90から剥離する。これにより、容器本体90の開口が露出し、容器内に熱湯を注入できる状態となる。容器内に熱湯を注入した後は、図9に示すように蓋材50で再び開口を塞ぐ。このときは、図示はしないが開封用タブ50qを折り曲げて容器本体90のフランジ部(開口周縁部)に保持させ、蓋材50と容器本体90との隙間をできるだけ小さくすることが好ましい。

液体通過孔としての湯切り孔を形成する際には、開孔形成用タブ50rを保持し、蓋材50を容器本体90から遠ざける方向に力を加える。すると、図10に示すように剥離面が混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との界面に移る。

混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との界面を剥離面として蓋材50をさらに剥離させていき、剥離が裏ハーフカット30aまで到達すると、図11に示すように、裏ハーフカット30aで囲まれた領域内では混合樹脂層3、中間層4及びシーラント層5が裏ハーフカット30aに沿った形状にくり抜かれて開孔が形成される。

蓋材50をさらに剥離させ、剥離が表ハーフカット20aに到達すると、図12に示すように、表ハーフカット20aを境として開孔形成用タブ50r側の表面層1及びポリエステル系フィルム層2が蓋材50から脱落する。

このようにして蓋材50に形成した開孔を湯切り孔として利用することが可能である。

本実施形態にかかる蓋材50に湯切り孔を形成する際には、混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との界面が剥離面となる。このとき露出するのは樹脂面であるから、湯切り穴を形成しても食品用の容器(蓋材)としての美観を損なうことはなく、また紙粉が発生することもない。また、上記のように、LDPE85%+環状オレフィンコポリマー15%の混合樹脂を混合樹脂層3とすることによって、開孔形成時の剥離抵抗が適度な値となる。これにより、蓋材50に予期せず開孔が形成されてしまったり、剥離抵抗が大きすぎて開孔を形成しにくくなってしまうことがなくなる。

裏ハーフカット30bを境にして剥離面を変化させるためには、混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との剥離強度を、シーラント層5と容器本体90のフランジ部との剥離強度よりも小さく調整する必要がある。上記説明したように、蓋材50の材料として用いる積層構造体は、LDPEと環状オレフィンコポリマーとの混合比率を変化させることで混合樹脂層3とポリエステル系フィルム層2との剥離強度を容易に調整可能であるため、蓋材50の材料として好適である。

なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記実施形態においては、容器本体90のフランジ部から突出する(はみ出す)ように開孔形成用タブ50rを設けたが、図13に示すように、蓋材50の一部に切り欠きを形成して開孔形成用タブ50sを設けても良い。この場合にも、湯切り穴が形成される過程は上記同様であるため、重複する説明は省略する。
また、上記実施形態においては、インスタント食品用の容器に用いる蓋材として、湯切り孔を形成する場合を例としたが、蓋材が通過させる液体は必ずしも湯である必要はなく、水や油などの他の液体であっても良い。もちろん、食用の液体に限定されないことは言うまでもない。
また、上記実施形態において例示した層構成はあくまでも一例であり、ポリエステル系フィルム層と混合樹脂層とからなる剥離構造を備えていれば、その他の層構成は限定されない。
また、蓋材となる積層構造体を積層させる工程は、上記実施形態において示した例に限定されることはない。
また、上記実施形態においては、蓋材の表面に表ハーフカット20aが形成されている構成を例としたが、これは必ずしも設ける必要はない。
さらに、蓋材に形成した開孔に粉体や流動体(ゲル)を通過させるようにしても良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。

本発明にかかる蓋材の原料となる積層構造体の層構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材の材料となる積層構造体の層構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材の材料となる積層構造体の別の層構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材の材料となる積層構造体の別の層構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材の材料となる積層構造体の別の層構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材の構成を示す図である。 本発明の好適な実施の形態にかかる蓋材を用いた容器の構成を示す図である。 容器を開封した状態を示す図である。 開封後の容器開口を再び蓋材で塞いだ状態を示す図である。 裏ハーフカットを境に剥離面が変化した状態を示す図である。 閉ループ状の裏ハーフカットに囲まれた領域が表面層とともに脱落した状態を示す図である。 容器に湯切り穴を形成した状態を示す図である。 蓋材の別の構成例を示す図である。

符号の説明

1 表面層
2 ポリエステル系フィルム層
3 混合樹脂層
4 中間層
5 シーラント層
6 接着層
11 紙材
12 PETフィルム
20、20a 表ハーフカット
30、30a、30b 裏ハーフカット
41、43 アルミ箔
41’ 紙
42 PE樹脂
50 蓋材
50q 開封用タブ
50r、50s 開孔形成用タブ
90 容器本体

Claims (4)

  1. 容器本体の開口の周縁部にヒートシールされて該開口を塞ぐ蓋材であって、
    表面層と、ポリオレフィンと環状オレフィンコポリマーとを所定の比率で配合した混合樹脂で形成された混合樹脂層に接して積層されたポリエステル系フィルム層と、
    最下部に位置するシーラント層とを有し、
    前記ポリエステル系フィルム層と前記混合樹脂層との界面が剥離面となる積層体で構成され、
    周縁部に開封用タブと開孔形成用タブとを備え、
    前記開孔形成用タブの近傍には、液体通過孔を形成するための裏ハーフカットが少なくとも一つと、
    前記開孔形成用タブの両脇の周縁部を結ぶ裏ハーフカットとが、各々前記シーラント層側から設けられたことを特徴とする液体通過孔を形成可能な蓋材であり、
    前記ポリエステル系フィルム層の表面濡れ張力が3.5×10 -2 N/m以上、6.0×10 -2 N/m以下であり、かつ、前記混合樹脂におけるCOCの含有量が1〜24重量%であることを特徴とする蓋材。
  2. 周縁部の2箇所を結んで前記積層体を二つの領域に分割するように前記表面層から表ハーフカットが形成されており、
    前記表ハーフカットで分割された領域の一方の周縁部に前記開封用タブを、他方の周縁部に前記開孔形成用タブを有し、
    前記開孔形成用タブを備える領域に、前記液体通過孔を形成するための裏ハーフカットと、前記開孔形成用タブの両脇の周縁部を結ぶ裏ハーフカットとが設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体通過孔を形成可能な蓋材。
  3. 前記ポリエステル系フィルム層は、PETフィルムで形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体通過孔を形成可能な蓋材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の蓋材によって開口がヒートシールされたことを特徴とする容器。
JP2006150249A 2006-05-30 2006-05-30 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器 Active JP5062610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006150249A JP5062610B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006150249A JP5062610B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007320580A JP2007320580A (ja) 2007-12-13
JP5062610B2 true JP5062610B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=38853728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006150249A Active JP5062610B2 (ja) 2006-05-30 2006-05-30 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5062610B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320581A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Kyodo Printing Co Ltd 液体通過孔を形成可能な蓋材及びそれを用いた容器
JP5691153B2 (ja) * 2009-10-19 2015-04-01 凸版印刷株式会社 シール蓋を有するパッケージ
WO2012008064A1 (ja) * 2010-07-12 2012-01-19 凸版印刷株式会社 液体排出孔を備えた蓋材
JP5679510B2 (ja) * 2010-09-03 2015-03-04 凸版印刷株式会社 蓋体
JP5737552B2 (ja) * 2010-09-03 2015-06-17 凸版印刷株式会社 容器を封止する蓋体
JP2012051637A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Toppan Printing Co Ltd 蓋体
KR101617904B1 (ko) 2010-11-30 2016-05-03 교도 인사쯔 가부시키가이샤 뚜껑재
JP5644532B2 (ja) * 2011-01-20 2014-12-24 凸版印刷株式会社 蓋材
JP2015163521A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 共同印刷株式会社 蓋材

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06104356B2 (ja) * 1988-03-28 1994-12-21 東洋紡績株式会社 ポリアミドフィルムまたはシートの耐剥離性に優れた積層体およびその製造方法
JPH01308772A (en) * 1988-05-27 1989-12-13 Dainippon Printing Co Ltd Lid for plastic container
JPH10119172A (ja) * 1996-08-27 1998-05-12 Toray Ind Inc 蒸着2軸配向ポリエステルフイルム
JPH10264930A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Keihan Cellophane Kk 剥離性開封部を有する包装体
JP3885278B2 (ja) * 1997-04-16 2007-02-21 東洋製罐株式会社 易開封性容器
JP3542080B2 (ja) * 2001-03-30 2004-07-14 リンテック株式会社 半導体チップ担持用接着テープ・シート、半導体チップ担持体、半導体チップマウント方法および半導体チップ包装体
JP4120330B2 (ja) * 2002-09-19 2008-07-16 凸版印刷株式会社 湯切り機能付蓋材
JP2006123971A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kyodo Printing Co Ltd 粉体容器用の蓋材及び粉体容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007320580A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2790943C (en) Tamper-evident package having a peelable lid
ES2757684T3 (es) Elemento de sellado con una porción extraíble para exponer y formar una función de dispensación
US6669046B1 (en) Food container lid member having selectively peelable area
EP1164093B1 (en) Improved food container lid member
US9102438B2 (en) Tabbed sealing member with improved heat distribution for a container
WO2003029100A1 (en) Container provided with a resealable cover adhered to the container by an adhesive
DE102010033892A1 (de) Deckel mit Grifflasche
EP1751025A1 (de) Standbeutel mit optimiertem aufreissverhalten und verfahren zu seiner herstellung
KR100748758B1 (ko) 포장 재료 및 용기
CN102438916B (zh) 具备液体排出孔的盖材
AT7937U1 (de) Zweilagenplatine
WO2003055761A1 (fr) Sachet d'emballage facile a ouvrir
JP4542348B2 (ja) 蓋材
WO2013100098A1 (ja) 密閉ラベルおよび包装容器
WO2005009868A1 (ja) 開封保持性に優れた容器密封用蓋体
CN105253449A (zh) 带可剥离膜的复合容器
JP4955339B2 (ja) 蓋材および包装体および包装体の製造方法
EP2599735B1 (de) Verschlussfolie mit integrierter Öffnung
JP2006199337A (ja) ガセット包装袋
US20170253406A1 (en) Snap close peel reseal package
US20170121086A1 (en) Integrated package opening feature
JP4138123B2 (ja) 湯切り孔付き蓋材
JP4893149B2 (ja) 開口保形機能および開口補助機能を有するジッパ付き包装体
RU1838148C (ru) Пластмассовый многослойный лист дл изготовлени сосудов, закрываемых привариваемой крышкой, и сосуд, изготовленный из этого листа
JP2002037311A (ja) 即席食品用容器の蓋材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120426

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5062610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250