JP2014043248A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】湯切り操作時でも熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができ、かつ調理効果を低下させない蓋材を提供するものである。
【解決手段】容器本体のフランジ部にシール部を形成してシールされる蓋材において、
外蓋と内蓋が剥離層を介して部分的に剥離可能に積層された積層体からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、前記内蓋に、前記摘み部と対向する周縁部に第一切れ目線から形成される第一湯切り孔形成部が形成され、前記摘み部と前記第一切れ目線が形成された領域を区画するように内蓋切れ目線が形成され、前記外蓋に、前記第一湯切り孔形成部より外側の領域に第二切れ目線から形成される第二湯切り孔形成部が形成され、前記剥離層が、前記第一湯切り孔形成部および前記第二湯切り孔形成部を除き、前記内蓋切れ目線から前記摘み部と対向した前記シール部近傍まで形成されたことを特徴とする蓋材である。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそばなどのように、調理する際に、湯切りが必要な内容物を収納する容器の蓋材に関するものである。
従来より、熱湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそばは、スチレン樹脂などのプラスチック容器に収納され、食する際、湯切り(排湯)が必要であり、蓋の一部分に湯切り孔が形成されているものが多い。
例えば、プラスチックの蓋材では、湯切り孔が形成された蓋材を容器本体に嵌合させている。しかし、このタイプの蓋材は、調理後湯切りする際に、容器本体と蓋の隙間から熱湯が漏れて火傷する問題があった。
また、紙基材を主体とした積層体からなる蓋材では、蓋材を剥離して湯きり孔を露出させる蓋材が使用されている。例えば、以下のような蓋材の提案(特許文献1)がある。外蓋と内蓋が剥離層を介して積層され、内蓋には、予め湯切り孔を形成するための切れ目線と内蓋切れ目線が形成されている。蓋材を容器本体から剥離しながら開口部を形成して、次いで内蓋切れ目線から外蓋を内蓋から剥離し、切れ目線により形成された切り孔形成部が外蓋に追随して、内蓋に湯きり孔を形成するものである。内蓋は、湯きり孔が形成された状態で容器本体に残り、その他の部分は開口された状態になる。該開口部から熱湯を注ぎ調理する。次いで所定の時間後に湯切り孔より湯切りを行い調理する蓋材の提案である。図8に調理中の容器本体50に残る内蓋51の一例を示している。内蓋51には、湯切り孔52が形成されている。また開口部55も形成されている。
しかし、このような蓋材は、容器本体と蓋の隙間から熱湯が漏れることはないが、図8のように外蓋が全面的に剥離されるために、熱湯の温度が下がり、蒸らし調理などの調理効果を低下させる問題があった。
また、図9に示すような蓋材もある。蓋材60の一部分を剥離して湯きり孔を露出させるものである。図9−1には、蓋材60が容器本体にシールされている状態を示している。蓋材60の一部にハーフカット線62により剥離部61が形成されている。調理後に、ハーフカット線62より剥離部61を切り取り、湯切り孔63を露出させて湯切りするのである。しかし、蓋材の一部を剥がす際に熱湯が漏れて、火傷する問題があった。
よって、湯きり操作時でも熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができ、かつ調理効果を低下させない蓋材が要望されている。
特開2001−19059号公報
本発明は、熱湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそばなどのように、調理する際に、湯切りが必要な内容物を収納する容器の蓋材に関するものであり、湯切り操作時でも熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができ、かつ調理効果を低下させない蓋材を提供するものである。
本発明の請求項1に係る発明は、容器本体のフランジ部にシール部を形成してシールされる蓋材において、
外蓋と内蓋が剥離層を介して部分的に剥離可能に積層された積層体からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、
前記内蓋に、前記摘み部と対向する周縁部に第一切れ目線から形成される第一湯切り孔形成部が形成され、
前記摘み部と前記第一切れ目線が形成された領域を区画するように内蓋切れ目線が形成され、
前記外蓋に、前記第一湯切り孔形成部より外側の領域に第二切れ目線から形成される第二湯切り孔形成部が形成され、
前記剥離層が、前記第一湯切り孔形成部および前記第二湯切り孔形成部を除き、前記内蓋切れ目線から前記摘み部と対向した前記シール部近傍まで形成されたことを特徴とする蓋材である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記第一切れ目線および前記内蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記内蓋の内面からハーフカットにより形成されたことを特徴とする請求項1記載の蓋材である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記第二切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記外蓋の外面からハーフカットにより形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の蓋材である。
本発明の蓋材は、安全に湯切り操作ができ、調理効果を低下させない蓋材である。特に外蓋を内蓋から全面剥離せず、調理する際、内蓋の第一湯きり孔、外蓋の第二湯きり孔および開口部を再封した状態にし、蒸らし調理などの調理効果の低下を防ぎ、かつ安全に湯切り操作ができる蓋材である。
本発明の請求項1によれば、蓋材は、外蓋と内蓋を剥離層を介して部分的剥離可能に積層され、内蓋には内蓋切れ目線と第一切れ目線による第一湯切り孔形成部が形成され、外蓋にも、第一湯切り孔形成部より外側の領域に第二切れ目線による第二湯切り孔形成部が形成されている。
剥離層は、第一湯切り孔形成部および第二湯切り孔形成部を除き、内蓋切れ目線から摘み部と対向したシール部近傍まで形成されている。
調理する際には、摘み部を持ち、蓋材を容器のフランジ部から剥がし開口部を形成しながら、内蓋切れ目線を剥離開始線とし、外蓋を内蓋から剥離しながら、内蓋の第一湯切り孔形成部を切り取り、内蓋に第一湯切り孔を形成する。次いで外蓋の第二湯切り孔形成部を切り取り、外蓋に第二湯切り孔を形成する。外蓋は、剥離層が形成されている領域まで、即ちシール部近傍まで剥離する。この状態では、外蓋と内蓋は、シール部近傍で接合している状態になっている。
形成された開口部から熱湯を注いだ後に、蓋材を再封状態にする。第一湯切り孔には第一湯切り形成部が配され、第二湯切り孔には第二湯切り形成部が配され、また開口部を再封状態にすることにより、熱湯の温度低下を防ぐことにより、調理効果や蒸らし効果の低下を防ぐことができる。
調理後に湯切り操作を行う。再封状態の蓋材からは、熱湯が、内蓋の第一湯切り孔と第一湯切り孔形成部との隙間、外蓋と内蓋との隙間、外蓋の第二湯切り孔と第二湯切り孔形成部との隙間、を通じて蓋材の外へ排湯される。よって湯切りすることができる。再封状態で湯切りができる。湯切り操作時でも熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができる。
本発明の蓋材は、調理効果を低下させず、蒸らし効果を発現させ、かつ湯切り操作時でも熱湯が漏れたりせず、安全に取り扱うことができる。
本発明の請求項2によれば、第一切れ目線および内蓋切れ目線が、外蓋と内蓋が積層された後に、該内蓋の内面からハーフカットにより形成することで、蓋材の所定の位置に内蓋を貫通する第一切れ目線および内蓋切れ目線を容易に形成することができる。
本発明の請求項3によれば、第二切れ目線が、外蓋と内蓋が積層された後に、該外蓋の外面からハーフカットにより形成することで、蓋材の所定の位置に外蓋を貫通する第二切れ目線を容易に形成することができる。
また内蓋が、アルミニウム層とシーラント層からなることにより、遮光性とガスバリア性を向上させることができ、内容物の品質を長く保つことができる。また開封などで折り曲げた状態を維持する性質、所謂デッドホールド性を付加できる。またイージーピール性を有するシーラント層を形成することで、安定して容器本体から蓋材を剥がすことができる。
本発明の蓋材の一例を示す説明図である。 図1のL−L´面を示す説明図である。 本発明の蓋材を使用した容器の一例を示す説明図である。 図3の蓋材を剥がした状態の一例を示す説明図である。 図4の蓋材を再封した状態を示す説明図である。 図5の蓋材を湯切りしている状態の一例を示す説明図である。 本発明の蓋材の構成の一例を示し、図1のL−L´面を示す説明図である。 従来の蓋材の一例を示す説明図である。 従来の蓋材の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の蓋材の一例を示す説明図である。蓋材の上方から見た平面図である。蓋材1は、容器本体の形状と略同等の形状に形成され、外周縁に外方に突出する摘み部12が形成されている。摘み部の対向する領域には、第一湯切り孔形成部8が形成され、第二湯切り孔形成部9が形成されている。剥離層7は、第一湯切り孔形成部8、第二湯切り孔形成部9を除いて、内蓋切れ目線4から摘み部と対向したシール部13近傍まで形成されている。該シール部近傍には、剥離層が積層されていない領域14を形成している。
図2は、図1のL−L´面を示す説明図である。蓋材1は、外蓋2と内蓋3が、剥離層7を介して部分的に剥離可能に積層された積層体20である。蓋材1は、右側端部を摘み部12、左側端部を剥離層が積層されない領域14が形成されている。内蓋3には、内蓋切れ目線4と第一切れ目線5により第一湯切り孔形成部8が形成され、また外蓋2には、第一湯切り孔形成部8より外側の領域に、第二切れ目線6により第二湯切り孔形成部9が形成されている。剥離層7は、第一湯切り孔形成部8、第二湯切り孔形成部9を除いて、
内蓋切れ目線4から摘み部と対向したシール部近傍まで形成されている。
図3は、本発明の蓋材を使用した容器の一例を示す説明図である。密封容器30は、蓋材1が容器本体31のフランジ部32にシール部33を形成してシールされている。容器本体31には、熱湯を注いで調理する即席焼きそば即席ラーメン(図には示していない)などを収納している。
図4は、図3の蓋材を剥がした状態の一例を示す説明図である。蓋材1の摘み部を取り、蓋材1を容器本体から剥がし、開口部15を形成しながら内蓋切れ目線4まで剥離する。蓋材は、該内蓋切れ目線4より、外蓋2と内蓋3とに分離して、さらに外蓋を剥がしていく。内蓋3は、容器本体とシールされた状態で残存する。外蓋を剥がしていくと、内蓋の第一湯切り孔形成部8が第一切り目線から切り取られ、外蓋2に追随していく。内蓋3に第一湯切り孔10が形成される。さらに外蓋の第二湯切り孔形成部9が第二切れ目線から切り取られ、内蓋3に追随していく。外蓋2に第二湯切り孔11が形成される。外蓋2は、シール部近傍まで剥離層7を介して剥離していく。摘み部と対向したシール部近傍の剥離層が形成されている部位まで剥離する。外蓋2と内蓋3は、全面剥離されることなく、シール部近傍で接合されている状態になっている。形成された開口部15から熱湯が注がれる。
図5は、図4の蓋材を再封した状態を示す説明図である。熱湯を注いだ後に、蓋材1を容器本体に重ね、第一湯切り孔10に第一湯切り孔形成部8が、第二湯切り孔11に第二湯切り孔形成部9がそれぞれ配され、開口部15共々再封した状態にした一例を示している。この様な状態で再封することにより、調理中での熱湯の温度低下を防ぎ、蒸らし調理などの調理効果の低下を防ぐことができる。
図6は、図5の蓋材を湯切りしている状態の一例を示す説明図である。調理した後、湯切りしている状態を示している。熱湯は、第一湯切り孔10と第一湯切り孔形成部8との隙間B、外蓋2と内蓋3との隙間B、次いで第二湯切り孔11と第二湯切り孔形成部9との隙間Bを通り、蓋材1の外へ排湯される。Aは、熱湯の流れを示す。安全に湯切りができる。湯切り後に、残りの内蓋を剥がしながら外蓋も取り除き、容器本体全体に開口部が形成され、調理された内容物に調味料などを加えて食することができる。
図7は、本発明の蓋材1の構成の一例を示し、図1のL−L´面を示す説明図である。蓋材1は、外蓋2と内蓋3が、剥離層24(7)を介して部分的に剥離可能に積層されている。外蓋2は、紙層22単体でもよいが、表面にプラスチックフィルム層21を積層することにより、耐水性、耐油性、耐摩耗性などを向上させることができる。さらにはアルミニウムなどの金属箔層を設けてもよい。また紙層22の内面に剥離層24を部分的に積層するために、目止め層23が形成されている。目止め層23は剥離層の剥離性を向上するために形成するのである。目止め層23の表面に剥離層24を部分的に形成する。内蓋3は、アルミニウム層27とシーラント層28からなっている。アルミニウム層27は、プラスチックフィルム(ポリエステルフィルム)26に積層されたものを用いることができる。さらには、アルミニウム層を無くした構成にしてもよい。外蓋2と内蓋3を、接着層25を介して積層し積層体20が形成される。
内蓋3には、内蓋切れ目線4と第一切れ目線5による第一湯切り孔形成部8が形成されている。第一切れ目線5は、内蓋の内面より内蓋を貫通するようにハーフカットされている。外蓋2には、第一湯切り孔形成部8より外側の領域に第二切れ目線6による第二湯切り孔形成9が形成されている。第二切れ目線6は、外蓋の外面より外蓋を貫通するようにハーフカットされている。また剥離層24は、第一湯切り孔形成部8、第二湯切り孔形成部9を除いて、内蓋切れ目線4から摘み部と対向したシール部近傍まで形成されている。
該シール部近傍には剥離層が積層されていない領域14が形成されている。蓋材1は、外蓋2と剥離層7の間で界面剥離して、外蓋2と内蓋3が分離するものである。
さらに、本発明を実施するための形態につき説明する。
外蓋の紙層としては、アート紙、コート紙、上質紙、晒クラフト紙などが主に挙げられるが、特に限定されるものではない。紙坪量については、特に規定はないが90〜250g/mの範囲のものが好ましく、90〜150g/mの範囲がより好ましい。
また、紙層の表面にプラスチックフィルム層を積層し、耐水性、耐油性、耐磨耗性を向上させることができる。プラスチックフィルム層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムが使用できる。フィルムの厚さは、6〜15μmの範囲が好ましい。
内蓋のアルミニウム層は、アルミニウム層単体またはアルミニウム層とプラスチックフィルムが積層された積層フィルムを使用することができる。このアルミニウム層に、イージーピール性を有する樹脂からなるシーラント層を押出しラミネートする。アルミニウム層の厚みは、通常食品用途の包装材に使用される7〜12μmの範囲が好ましい。アルミニウム層を設けることによって、蓋材の剛性が向上し、開封した状態を維持し易くなる。使い易い蓋材とすることができる。
シーラント層としては、イージーピールの特性については特に限定されず、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれのタイプを用いてもよい。
凝集破壊タイプは、シーラント層自体が凝集破壊するタイプで、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの樹脂を混合した樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
層間剥離タイプは、共押出し法にて三層フィルムを作成し、中間から剥離するものである。この共押出しフィルムを使用することができる。
界面剥離タイプは、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の酢酸ビニルの混合比率を上げた樹脂を用いて、フィルム化したものを使用することができる。
シーラント層としては、本体容器がポリエチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂/エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂/エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂などが好ましい。
容器本体がポリスチレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂/ポリブテン樹脂、ポリエチレン樹脂+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂の組合せが好ましい。
容器本体がポリプロピレン樹脂の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂/ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂/ポリエチレン樹脂の組合せが好ましい。
シーラント層の厚さは、シール強度、加工性を考慮すると、15〜80μmの範囲であることが好ましく、20〜70μmの範囲がより好ましい。 押出し機を用いてフィルム
化して使用することができる。
外蓋と内蓋は、剥離層を介して部分的に剥離可能に積層する。外蓋の内面に目止めニスを塗布し、該目止め層上に剥離層を所定の領域に形成する。目止め層を形成する方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、インクジェット印刷など公知の方法で可能である。
剥離層を形成する剥離樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等を含むアクリル系樹脂やスチレンとの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類などが使用できる。また、これら樹脂に脂肪系アミド樹脂やシリコン系樹脂などの離型剤を加えて、剥離し易く調整することができる。また接着層との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、シリカ、ガラス粉末などを加えてもよい。これらの材料を組み合わせて適宜使用することができる。これら樹脂を溶剤に溶解または分散して塗布液を形成する。
剥離層を形成する方法としては、上記塗布液をグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、インクジェット印刷など公知の方法で可能である。
次に外蓋の剥離層面と内蓋のポリエステフィルム面と貼り合わせるための接着層(ポリエチレン樹脂)を、押出し機により押出し、サンドポリ加工して積層体を作成する。
次に、作成した積層体の内蓋の所定に部位に内蓋切れ目線ならびに第一切れ目線を形成する。この場合は、例えば、所定の部位に、内蓋の内面からハーフカット線を入れる。ハーフカット線は内蓋を貫通するように形成する。また外蓋にも第二切れ目線を外面からハーフカット線を入れる。ハーフカット線は外蓋を貫通するように形成する。ハーフカットは公知の方法を使用することができる。例えば、トムソン抜き刃や金属刃によるプレス抜き加工などにより行うことができる。
第一切れ目線および第二切れ目線の形状は、円、楕円、三角、四角、トラックなどの形状が可能であり、ハーフカットが可能で、剥離時に第一湯切り孔、第二湯切り孔が形成されて、熱湯を湯切りできれば、形状にとらわれない。
内蓋切れ目線は、第一湯切り孔が形成された領域側に凸状に湾曲した曲線もしくは凸状に突出した直線からなる形状でもよく、また円、半円などの形状でも可能である。特に熱湯が注ぎ易い開口部であれば形状にとらわれない。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
紙層として、坪量が79.1g/mの片アート紙を用い、該片アート紙の表面に厚み12μmのポリエステルフィルムを、ウレタン系接着剤を介して貼り合わせた。外蓋を作成した。
次にアルミニウム箔9μmとポリエステルフィルム12μmをウレタン系接着剤を介して貼り合わせた。次いでアルミニウム箔面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂/ポリブテン樹脂からなる樹脂を押出し機により押出し、シーラント層を形成し、内蓋を作成した。シーラント層の厚みは20μmとした。
外蓋の裏面に硝化綿とウレタン樹脂からなる目止め層を所定の領域にグラビア印刷により形成した。塗布量は、2g/mであった。次にパラフィンワックスにシリコン系樹脂を加えた樹脂からなる剥離層を所定の領域に、グラビア印刷により形成した。塗布量は3g/mであった。尚、剥離層は、蓋材として形成される第一湯切り孔形成部、第二湯切り孔形成部を除いて、内蓋切れ目線から摘み部と対向したシール部近傍までになるように、予め設計を行い形成した。
次に外蓋の剥離層面と、内蓋のポリエステルフィルム面を、ポリエチレン樹脂を介して貼り合わせた。ポリエチレン樹脂を押出し機により押出し、サンドポリ加工した。ポリエチレン樹脂の厚みは20μmとした。積層体を作成した。
次に積層体の内面から内蓋切れ目線、第一切れ目線を所定の部位にハーフカットした。また外面から第二切れ目線を所定の部位にハーフカットした。最後に容器本体の形状に合わせ、かつ外周縁に外方に突出する摘み部を有する形状で外形抜きを行い、蓋材を作成した。ハーフカットおよび外形抜きは、トムソン抜き型にて行った。蓋の直径はφ180mm、第一切れ目線は、φ6mmの円を21個、第二切れ目線は、幅6mm、長さ60mmのトラック孔を1個形成した。
次にポリスチレン樹脂からなる容器本体のフランジ部に上記蓋材をシールして、密封容器を作成した。尚、密封容器には即席焼きそばを収納した。この蓋材の摘み部を摘み、蓋材をイージーピールしながら開口部を形成し、内蓋切れ目線より外蓋と内蓋を分離し、そのまま剥がしていくと、内蓋の第一湯切り形成部が外蓋に追随して第一湯切り孔が形成され、次いで外蓋の第二湯切り形成部が内蓋に追随して第二湯切り孔が形成された。蓋材は、シール部近傍で外蓋と内蓋が接合されている。形成された開口部から熱湯を注ぎ、その後、蓋材を再封した状態にし、所定時間後、蓋材を持ちながら湯切りを行ったところ、容易に湯切り作業ができた。火傷の心配がなく湯切りができた。調理効果や蒸らし効果の低下もなく調理ができた。
本発明の蓋材を用いた密封容器は、例えば、熱湯を注いで調理する即席焼きそばやスパゲッティ、マカロニ、乾麺、ハルサメなどの容器に使用できる。また水で調理する食品容器にも可能である。
1 蓋材
2 外蓋
3 内蓋
4 内蓋切れ目線
5 第一切れ目線
6 第二切れ目線
7 剥離層
8 第一湯切り形成部
9 第二湯切り形成部
10 第一湯切り孔
11 第二湯切り孔
12 摘み部
13 摘み部と対向したシール部
14 剥離層が積層されていない領域
15 開口部
20 積層体
21 プラスチックフィルム層(ポリエチレン)
22 紙層
23 目止め層
24 剥離層
25 接着層(ポリエチレン)
26 プラスチックフィルム(ポリエステルフィルム)
27 アルミニウム層
28 シーラント層
30 密封容器
31 容器本体
32 フランジ部
33 シール部
50 調理中の容器本体
51 内蓋
52 湯切り孔
53 開口部
60 蓋材(従来)
61 剥離部
62 ハーフカット線
63 湯切り孔
A 熱湯の流れ
B 隙間

Claims (3)

  1. 容器本体のフランジ部にシール部を形成してシールされる蓋材において、
    外蓋と内蓋が剥離層を介して部分的に剥離可能に積層された積層体からなり、外周縁に外方に突出する摘み部が形成された蓋材であって、
    前記内蓋に、前記摘み部と対向する周縁部に第一切れ目線から形成される第一湯切り孔形成部が形成され、
    前記摘み部と前記第一切れ目線が形成された領域を区画するように内蓋切れ目線が形成され、
    前記外蓋に、前記第一湯切り孔形成部より外側の領域に第二切れ目線から形成される第二湯切り孔形成部が形成され、
    前記剥離層が、前記第一湯切り孔形成部および前記第二湯切り孔形成部を除き、前記内蓋切れ目線から前記摘み部と対向した前記シール部近傍まで形成されたことを特徴とする蓋材。
  2. 前記第一切れ目線および前記内蓋切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記内蓋の内面からハーフカットにより形成されたことを特徴とする請求項1記載の蓋材。
  3. 前記第二切れ目線が、前記外蓋と前記内蓋が積層された後に、前記外蓋の外面からハーフカットにより形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の蓋材。
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