JP2001212912A - 表面処理プラスチックフィルムおよびインクジェット記録体 - Google Patents

表面処理プラスチックフィルムおよびインクジェット記録体

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JP2001212912A
JP2001212912A JP2000339329A JP2000339329A JP2001212912A JP 2001212912 A JP2001212912 A JP 2001212912A JP 2000339329 A JP2000339329 A JP 2000339329A JP 2000339329 A JP2000339329 A JP 2000339329A JP 2001212912 A JP2001212912 A JP 2001212912A
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Japan
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plastic film
treated plastic
film
ink
coating layer
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JP2000339329A
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English (en)
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Yoshikazu Furuya
良和 古屋
Toshitake Suzuki
利武 鈴木
Toshiaki Doi
俊明 土井
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Takashi Saito
隆志 西塔
Shinji Sawazaki
真治 沢崎
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、表面被覆層が形成されてなる表面処理プラスチック
フィルムであって、該表面処理プラスチックフィルムの
表面被覆層側の水系およびアルコール系インキに対する
にじみ指数がそれぞれ1.0〜1.2である表面処理プ
ラスチックフィルム、また該表面処理プラスチックフィ
ルムの表面被覆層上に、インク受容層が設けられてなる
インクジェット記録体。 【効果】 本発明の表面処理プラスチックフィルムは、
水系およびアルコール系インキに対するインキにじみ指
数が1.0〜1.2で、水性ボールペンによる筆記時の
インキにじみが少なく、筆記性やオフセット印刷性に優
れ、合成紙として極めて有用な表面処理フィルムを提供
できる。また、高品位の記録が可能なインクジェット記
録体を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ラベルや配送
伝票、プリンター用記録紙等として有用な表面処理プラ
スチックフィルムに関し、殊に水性ペンやスタンプイン
キ、印鑑用朱肉等に多用されている水系およびアルコー
ル系インキに対する選択吸収性と拡散防止性に優れ、筆
記性と印刷性の飛躍的に改善された表面処理プラスチッ
クフィルムに関する。また、該表面処理プラスチックフ
ィルムを用いてなり、高品位の画像印字が可能なインク
ジェット記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムは、天然紙に比べ
て耐水性、吸湿寸法安定性、平面平滑性、印刷物の光沢
性や鮮明性に加えて、機械的強度等にも優れていること
から、天然紙に代わる合成紙として、例えば包装用紙、
ラベル、地図、ポスター、名刺、配送伝票、各種プリン
ター用記録紙等の分野で広く利用される様になってきて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが通常のプラス
チックフィルムは、表面が平滑で、また水系およびアル
コール系インキに対する吸収性が殆どないので、鉛筆、
ボールペン、水性ペン等による筆記性が悪いという問題
がある。また、水系およびアルコール系インキが吸収さ
れ難いことからインキの乾燥性が悪く、さらにはインキ
のにじみが生じて判読できなくなるといった難点が指摘
されている。
【0004】本発明の目的は、プラスチックフィルムの
表層部における水系およびアルコール系インキに対する
吸収性を改善し、水性ペン等による筆記性、スタンプイ
ンキや朱肉等の受容性を高め、一般ラベル、バーコード
ラベル、配送伝票、各種プリンター用記録紙、情報記録
用紙等の天然紙に代わる合成紙として支障なく利用する
ことのできる表面処理プラスチックフィルムを提供する
ことにある。また、本発明の目的は、該表面処理プラス
チックフィルムを用いてなり、高品位の記録が可能なイ
ンクジェット記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は以下の通りである。 プラスチックフィルムの少なくとも片面に、表面被覆
層が形成されてなる表面処理プラスチックフィルムであ
って、該表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層側
の水系およびアルコール系インキに対するにじみ指数が
それぞれ1.0〜1.2である表面処理プラスチックフ
ィルム。 表面被覆層が、有機表面処理および/または無機表面
処理の施された無機粒子と、高分子系ワックスと、水性
樹脂または有機溶剤可溶樹脂とを必須成分として含むも
のである記載の表面処理プラスチックフィルム。 表面被覆層が、有機表面処理および/または無機表面
処理の施された無機粒子と、高分子系ワックスと、水性
樹脂とを必須成分として含むものである記載の表面処
理プラスチックフィルム。 プラスチックフィルムがポリエステル系フィルムであ
る〜のいずれかに記載の表面処理プラスチックフィ
ルム。 ポリエステル系フィルムが、ポリエステルと該ポリエ
ステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1種以上含み、
少なくとも1軸方向に延伸されることにより内部に微細
な空洞を含有してなり、表面処理プラスチックフィルム
の見掛け比重が0.8〜1.3である記載の表面処理
プラスチックフィルム。 光線透過率が30%以下、面内複屈折が−0.02以
上+0.04以下である〜のいずれかに記載の表面
処理プラスチックフィルム。 〜のいずれかに記載の表面処理プラスチックフィ
ルムの表面被覆層上に、インク受容層が設けられてなる
インクジェット記録体。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の表面処理プラスチックフ
ィルムは、プラスチックフィルムの少なくとも片面に表
面被覆層を有してなり、該表面処理プラスチックフィル
ムの表面被覆層側の水系およびアルコール系インキに対
するにじみ指数をそれぞれ1.0〜1.2としたところ
に特徴を有している。インキにじみ指数が1.0未満で
あると、例えば印鑑インキの場合、印鑑インキをはじ
き、細くなったり或いは破断が生じたりして印影が読み
づらくなる現象が生じ、逆に1.2を越えると、印鑑イ
ンキがにじみ、読みづらくなったりして捺印としての役
目を果たさなくなる。また、印刷用インキや筆記用イン
キ等の場合も同様である。
【0007】本発明に用いる水系インキとは、バンドー
株式会社製「バンドースタンプ専用補充インキ:朱」で
あり、水/高分子グリコール/アルコール/染料=40
/30/20/10(重量%)からなる。また、アルコ
ール系インキとは、シャチハタ工業株式会社製「シャチ
ハタスタンプ用補充インキ:S−1黒」であり、アルコ
ール/水/染料/界面活性剤/その他=50〜60/2
0〜30/5〜10/1〜3/1〜3(重量%)からな
る。
【0008】本発明において、インキにじみ指数とは、
以下の方法で測定した値をいう。即ち、カメラを装着し
た実体顕微鏡の試料台に、試料フィルムを表面被覆層側
が上となるように水平にセットし、該試料フィルムの上
面に、マイクロシリンジで0.6μlの水系またはアル
コール系インキを滴下し、滴下直後のインキ付着像面積
(S1 )と30分経過後のインキ付着像面積(S2
を、同じ条件で撮影した写真から求める。かくして水系
およびアルコール系インキそれぞれについて得られたS
1 およびS2 を用い、下記式によって水系およびアルコ
ール系インキそれぞれに対するインキにじみ指数を求め
る。 インキにじみ指数=S2 /S1
【0009】こうしたにじみ指数を満たす本発明の表面
処理プラスチックフィルムは、好適には、プラスチック
フィルムの少なくとも片面上に、有機表面処理および/
または無機表面処理を施した無機粒子と、高分子系ワッ
クスと、水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂とを必須成分
として含む表面被覆層を設けることによって得られる。
【0010】本発明で使用される無機粒子は特に限定さ
れず、例えばシリカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、タルク、ゼオライト、アルミナ、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛等の粒子が挙げられる。これらの中でも特
に好ましいのはシリカ粒子である。該無機粒子の粒子径
は、0.5〜10μmの範囲のものが好ましく、さらに
好ましくは1.0〜5.0μmの範囲である。該無機粒
子は単独で使用し得るほか、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。また、粒子径の異なる粒子を2種以上併
用することも勿論可能である。
【0011】本発明において、上記無機粒子表面に施さ
れる有機表面処理および/または無機表面処理とは、粒
子表面を部分的に疎水化することにより粒子の2次凝集
性を低減して粒子分散性を高めると共に、水系およびア
ルコール系インキの拡散を制御するために行われる。
【0012】有機表面処理法としては、例えばカップリ
ング剤(例えば、ビニルトリス(β−メトキシエトキ
シ)シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランな
ど)によるシリル化、高級脂肪酸(例えば、ステアリン
酸、パルミチン酸など)によるエステル化、飽和炭化水
素や樹脂等(例えば、パラフィンワックス、ステアリン
酸アミド、シリコーン樹脂、フッ素樹脂など)で処理す
る方法などが挙げられる。また無機表面処理法として
は、無機系カップリング剤、金属アルコキシド、金属イ
オン等による表面反応やイオン交換させる方法などが挙
げられる。中でも特に好ましいのはマグネシウム系処理
剤を使用する方法である。
【0013】これら表面処理法として具体的には、上記
方法に用いられる表面処理剤をスプレーコート等により
無機粒子表面にコーティングする方法、または無機粒子
を表面処理剤の液中に浸して該処理剤を無機粒子表面に
付着させる方法等が挙げられる。
【0014】当該表面被覆層における必須成分である高
分子系ワックスとは、一般に水に対する濡れ性が低く、
水分散または乳化可能な公知の高分子系ワックスであ
り、例えばポリエチレン系、ポリプロピレン系、アクリ
ル系、脂肪酸系等のワックスが挙げられる。これら高分
子系ワックスの中でも特に好ましいのは、溶剤に対する
親和性が高く、且つ粘着感のない硬質で熱分散安定性に
優れた高分子系ワックスであり、殊にポリエチレン系ワ
ックス、アクリル系ワックス等は、にじみ指数のコント
ロール剤として最適である。ここで、ポリエチレン系ワ
ックス、ポリプロピレン系ワックス等は、その数平均分
子量が1000〜20000、好ましくは1000〜1
0000の範囲である。また、アクリル系ワックスの数
平均分子量は、5000〜5000000、好ましくは
10000〜3000000、より好ましくは1000
00〜2000000の範囲である。
【0015】当該表面被覆層を構成する他の必須成分と
して、水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂が用いられる。
水性樹脂とは、水溶性および/または水分散性の樹脂で
あって、例えばポリビニルアルコール、イオン変性ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニ
ルピロリドン、ポリウレタン、ブロックイソシアネート
含有ウレタンオリゴマー、でんぷん、ゼラチン、カゼイ
ン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、共重合ポリエステル、ポリアクリル酸、アク
リル酸系共重合体、ポリ酢酸ビニル等の高分子材料が挙
げられる。また、有機溶剤可溶樹脂とは、トルエン、メ
チルエチルケトン、酢酸エチルの単独または混合溶剤に
溶解する樹脂であって、例えば共重合ポリエステル、ポ
リウレタン、アクリル系共重合体、スチレンブタジエン
共重合体等が挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用
し得る他、必要に応じて2種以上を併用することも可能
である。中でも、安全衛生上および作業性の点から水性
樹脂を用いることが好ましい。
【0016】水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂に対する
前記無機粒子の配合比率は、固形分換算の重量比で水性
樹脂または有機溶剤可溶樹脂100部に対して無機粒子
25〜250部の範囲が好ましく、より好ましくは65
〜150部の範囲である。無機粒子の配合比率が25重
量部未満ではインキの吸収性が低下する傾向があり、一
方、250重量部を超えると表面被覆層の耐擦過性が低
下する傾向がある。
【0017】水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂に対する
前記高分子系ワックスの配合比率は、固形分換算の重量
比で水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂100部に対して
高分子系ワックス0.1〜5.0部の範囲が好ましく、
より好ましくは0.5〜1.5部の範囲である。高分子
系ワックスが0.1重量部未満ではインキのにじみが大
きくなる傾向があり、一方、5.0重量部を超えるとイ
ンキ吸収性が低下する傾向がある。
【0018】尚、上記の3成分を必須成分として含有す
る表面被覆層には、表面処理プラスチックフィルムの最
外層としての付加的機能(例えば、耐擦過性、帯電防止
性、耐水性等)を向上させるため、必要に応じて各種添
加剤、例えば架橋剤(メラミン系、イソシアネート系
等)や帯電防止剤等を含有させることも有効である。
尚、帯電防止剤のうち、殊に有機質低分子帯電防止剤は
インキの拡散性を助長してにじみを増大させる傾向があ
るので、例えばZn−Sn化合物、チタン酸化合物、リ
ン系化合物等の無機系帯電防止剤や高分子帯電防止剤を
使用することが好ましい。
【0019】該表面被覆層の厚さは、0.1μm以上が
好ましい。0.1μm未満ではインキ吸収性が不足気味
となる傾向がある。コストメリット等を考慮すると0.
5〜5.0μmの範囲がより好ましい。
【0020】本発明に用いられるプラスチックフィルム
は、特に制限されず、例えばポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン等の1
種または2種以上を用いてなる高分子フィルムが挙げら
れる。これらの中でも特に好ましいのは、ポリエステル
系フィルムである。該プラスチックフィルムの厚さにも
特に制限はないが、合成紙としての一般的な強度特性を
確保する意味から、好ましくは1〜5000μm、より
好ましくは5〜500μmの範囲のものである。
【0021】該プラスチックフィルム素材として好適に
使用されるポリエステルとは、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸
またはそのエステルと、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール等のグリコールとを重縮合させて製造される
ポリエステルが挙げられる。当該ポリエステルは、芳香
族ジカルボン酸とグリコールとを直接反応させる方法の
他、芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルとグリコー
ルとをエステル交換反応させた後重縮合させる方法、あ
るいは芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを重
縮合させる方法等によっても製造することができる。
【0022】上記ポリエステルとして具体的には、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
またはポリエチレン−2,6−ナフタレートなどが挙げ
られる。当該ポリエステルはホモポリマーであってもよ
く、また酸成分および/またはグリコール成分を2種以
上用いて共重合させたものであってもよい。本発明にお
いては、とりわけエチレンテレフタレート単位、ブチレ
ンテレフタレート単位あるいはエチレン−2,6−ナフ
タレート単位が、ポリエステル全体の70モル%以上、
好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%
以上であるポリエステルが好ましい。このようなポリエ
ステルをプラスチックフィルム素材として選択使用する
ことによって、寸法安定性、耐熱性の点において一段と
優れた表面処理プラスチックフィルムを得ることが可能
である。
【0023】更に、フィルム素材として上記ポリエステ
ルと共に、該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹
脂を1種以上配合した素材を使用し、これをフィルム状
にした後、後述するような方法で少なくとも1軸延伸処
理を施し、好ましくは縦・横方向に2軸延伸することに
よって、フィルム内部に多数の微細空洞を形成せしめ、
表面処理プラスチックフィルムの見掛け比重を0.8〜
1.3とし得るようなポリエステル系フィルム(微細空
洞含有フィルム)が、本発明に用いられるプラスチック
フィルムとして極めて好適である。
【0024】ここで、ポリエステルに対して非相溶の熱
可塑性樹脂とは、ポリエステル系フィルム内に微細な空
洞を形成して柔軟性、軽量性、描画性を高めるための空
洞発現剤として配合されるものであり、ポリエステルに
非相溶性のものでさえあれば特に制限なく使用すること
ができる。即ち、該熱可塑性樹脂は、前記のポリエステ
ルに非相溶であるため、ポリエステル中に微粒子状に分
散し、延伸時にポリエステルとの界面で剥離を起こして
空洞形成源となるものである。
【0025】該熱可塑性樹脂としては、例えばポリスチ
レン系樹脂(例えば、アイソタクチックポリスチレン、
シンジオタクチックポリスチレン、アタクチックポリス
チレン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエンスチレン共重合体、耐衝撃性ポリスチ
レン(スチレンとオレフィンラバーの混合物)等)、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂
(例えば、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、環状オレフィンポリマー等)、ポリアクリル
系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン系樹脂、
セルロース系樹脂などが挙げられる。これらの中でも特
に好ましいのはポリスチレン系樹脂、あるいはポリメチ
ルペンテンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹
脂である。
【0026】ポリエステルに配合される該熱可塑性樹脂
の量は、プラスチックフィルム内に形成される目標空洞
量や延伸条件によって異なってくるが、プラスチックフ
ィルム全体に対して3〜40重量%の範囲が好ましく、
特に5〜15重量%が好ましい。3重量%未満では、空
洞の生成量を多くするのに限界があり、空洞形成によっ
てプラスチックフィルムに与えられる柔軟性や軽量性あ
るいは描画性が得にくくなる傾向がある。逆に、40重
量%を超えると、延伸性が低下し易くなる他、プラスチ
ックフィルムの持つ耐熱性や強度、腰の強さが損なわれ
易くなる傾向がある。尚、上記熱可塑性樹脂は単独で使
用し得るほか、2種類以上を併用してもかまわない。
【0027】また、本発明に用いられるプラスチックフ
ィルム中には、隠蔽性や描画性等を向上させるため必要
に応じて無機粒子または有機粒子を添加してもよい。無
機粒子としては、例えばシリカ、カオリナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリ
ウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、二酸化チタン等が
挙げられる。有機粒子としては、例えば有機白色顔料、
ベンゾグアナミン、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹
脂等の粒子が挙げられる。
【0028】本発明において、プラスチックフィルム
は、単層フィルムであってもよく、用途によっては2層
以上の複合フィルムであっても勿論差し支えない。当該
複合フィルムの製造方法は特に限定されるものではない
が、生産性等の点から、それぞれの層の原料を別々の押
出機から押出し、1つのダイスに導き、未延伸フィルム
を得た後、少なくとも1軸に配向させる、所謂共押出法
による積層が最も好ましい。
【0029】本発明の表面処理プラスチックフィルム
は、上記プラスチックフィルムの少なくとも片面上に、
前記のような有機表面処理および/または無機表面処理
を施した無機粒子と、高分子系ワックスと、水性樹脂ま
たは有機溶剤可溶樹脂とを必須成分として含む表面被覆
層を形成してなる。
【0030】中でも、前記微細空洞含有フィルムを用い
てなる表面処理プラスチックフィルムは、前記のよう
に、見掛け比重が0.8〜1.3の範囲であり、好まし
くは1.0〜1.25、より好ましくは1.05〜1.
25の範囲である。見掛け比重が0.8未満では空洞含
有率が過大となって表面処理プラスチックフィルムの強
度が不足し易くなり、表面処理プラスチックフィルムの
表面に割れやシワが生じ易くなる傾向がある。逆に、見
掛け比重が1.3を超えると、空洞含有率不足となり、
クッション性、柔軟性、描画性が低下する傾向がある。
【0031】当該見掛け比重は、空洞発現剤、即ちポリ
エステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂の種類や量、ま
た製膜条件、とりわけ延伸条件によって調整することが
できる。
【0032】ここで、見掛け比重は、以下のようにして
測定した。表面処理プラスチックフィルムを5.00c
m×5.00cmの正方形に正確に切り出し、その厚み
を50点測定して平均厚みをtμmとし、その重さを
0.1mgまで測定してwgとし、下記式によって計算
した。 見掛け比重=w×10000/(5×5×t)
【0033】また、微細空洞含有または含有しないプラ
スチックフィルムを用いてなる本発明の表面処理プラス
チックフィルムは、光線透過率が30%以下、面内複屈
折が−0.02以上+0.04以下であるものが好まし
い。
【0034】即ち、本発明の表面処理プラスチックフィ
ルムは、合成紙としての適性を高めるため、その光線透
過率が30%以下が好ましく、より好ましくは20%以
下、さらに好ましくは15%以下である。光線透過率が
30%を超えると裏が透けて見えるため、プリント物の
外観を阻害する恐れが生じてくる。
【0035】当該光線透過率は、微細空洞含有率や添加
粒子の量によって調整することができる。
【0036】ここで、光線透過率は、JIS−K671
4に準拠し、ポイック積分球式H.T.Rメーター(日
本精密光学社製)を用いて、表面処理プラスチックフィ
ルムの全光線透過率を測定した。
【0037】又、本発明の表面処理プラスチックフィル
ムは、その面内複屈折が−0.02〜+0.04である
ことが好ましく、より好ましくは0〜+0.03であ
る。面内複屈折を−0.02以上、好ましくは0以上と
することによって、実質的に等方性のフィルムとなり、
フィルムを横方向に裂け難くすることができる。しか
し、面内複屈折が+0.04を超えると、逆にフィルム
の縦裂けが生じ易くなり、フィルムのスリット時に破断
を起こしたり、裁断する際にフィルムの縦方向への割れ
が生じ易くなる傾向がある。また、面内複屈折が−0.
02未満あるいは+0.04超になると、プリンター等
で印刷を行う際にシワやカールを起こし易くなる傾向が
ある。ここで、面内複屈折が+(または−)であると
は、縦延伸の履歴を横延伸の履歴よりも大きく(または
小さく)残しているという意味であって、横延伸時の所
謂ボーイング現象によって生じる若干の屈折率主軸の歪
みを伴うものであってもかまわない。
【0038】ここで、面内複屈折は、以下のようにして
測定した。表面処理プラスチックフィルムを10cm×
10cmの大きさにカットし、その重量W(g)を秤量
する。そして、フィルム内部に空洞が存在しない場合の
密度ρ(g/cm3 )とから、下記式によって空洞含有
率と無関係のフィルムの実厚みT(cm)を計算する。 T=W/(ρ×100) 次いで、分子配向計MOA−2001A(神崎製紙社
製)を使用し、上記で得た厚みTを代入して、マイクロ
波領域での屈折率を縦方向主軸と横方向主軸に沿って求
め、下記式によって面内複屈折を求めた。 面内複屈折=縦方向主軸屈折率−横方向主軸屈折率 なお、密度ρは表面処理プラスチックフィルムを構成す
る各成分の組成比およびその密度から計算した。
【0039】本発明に用いられるプラスチックフィルム
の製法は特に制限されない。特に、上記微細空洞含有フ
ィルムの製法としては、ポリエステルおよびこれと非相
溶の熱可塑性樹脂を含む混合物を、フィルム状に成形し
て得られる未延伸フィルムを縦方向に1段または好まし
くは多段で3.0倍以上に延伸した後、縦方向に3%以
上の緩和処理を施し、次いで緩和処理後の縦延伸倍率以
上の倍率で横延伸してから熱処理する方法である。
【0040】まず最初の縦延伸工程では、周速の異なる
2本あるいは多数本のロール間で適度に加熱しつつフィ
ルムの走行方向に縦延伸を行う。このときの加熱手段と
しては、加熱ロールを用いる方法、あるいはロール等に
非接触状態で熱風や輻射熱等によって加熱する方法等を
採用することができる。あるいはこれらを併用すること
も可能である。但し、この縦延伸工程で、ポリエステル
と、これと非相溶の熱可塑性樹脂との界面でうまく剥離
を起こさせてフィルム内に空洞を効率良く発現させるに
は、延伸温度を(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃
(Tg:ポリエステルのガラス転移温度)に設定し、延
伸倍率3.0倍以上、好ましくは3.2〜5.0倍の範
囲で縦延伸を行うのが好ましい。縦延伸倍率が3.0倍
未満では、フィルム内部に微細空洞を十分に発現させに
くいため、最終的に得られる表面処理プラスチックフィ
ルムの見掛け比重を1.3以下にすることが困難となり
易い傾向がある。又、縦倍率が5倍を超えると、その後
の緩和処理を十分に行うことが困難になって表面処理プ
ラスチックフィルムの面内複屈折を0.04以下とする
ことが実質的に困難となる。
【0041】上記縦延伸の後は、縦方向に3%以上、好
ましくは5%以上の緩和処理が行われる。より好ましい
緩和率は、緩和に先立って行われた縦延伸倍率により変
わってくるが、緩和後の縦延伸倍率が2.8〜3.5と
なる様に設定することが好ましい。緩和率を3%以上に
設定してやれば、面内複屈折が−0.02〜+0.04
の表面処理プラスチックフィルムを工業的に安定して製
造することが可能となる。これに対し3%未満の緩和率
では、次工程で行われる横延伸性が著しく悪化し、面内
複屈折が−0.02〜+0.04のフィルムを作成する
ことが困難となる傾向がある。見掛け比重が1.3を超
える表面処理プラスチックフィルム(微細空洞含有量が
乏しいフィルムを用いたもの)であれば、この様な緩和
処理を行わずとも等方性を与えることが可能であるが、
前述の如く軽量、柔軟で描画性に優れた低比重の微細空
洞含有フィルムを製造するには、上記の様な緩和処理を
行うことが好ましい。
【0042】又、上記のように、縦緩和処理後の好まし
い縦延伸倍率は2.8〜3.5であり、該縦延伸倍率が
2.8未満では、緩和が不良で且つ不均一となり易く、
均質なフィルムが得られにくくなる傾向があり、しかも
最終的に得られる表面処理プラスチックフィルムの面内
複屈折が−0.02未満になり易い傾向がある。逆に、
緩和後の縦延伸倍率が3.5を超える場合には、横延伸
時に延伸不良を起こし易く、表面処理プラスチックフィ
ルムの面内複屈折が+0.04を超え易い傾向がある。
【0043】緩和処理を行う方法としては、縦延伸され
たフィルムを一旦冷却した後、オーブン等の加熱装置中
で80〜150℃程度に再加熱する方法、縦延伸の直後
に冷却することなくロール間で再加熱して緩和処理する
方法、あるいは60〜100℃程度に加熱した駆動ロー
ル群またはフリーロール群の間で緩和処理する方法、さ
らにはこれらの方法を適当に組み合わせて実施する方法
等を採用することができる。これらの中でも特に好まし
いのは、縦延伸の直後に冷却することなく緩和処理を施
す方法を主体とする緩和処理方法であり、この方法によ
れば熱ロスが少なく且つより均一な緩和処理を効率よく
行うことができる。
【0044】上記緩和処理の後、フィルムをテンターに
導入し、緩和処理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延伸を
行った後、熱処理を行う。好ましい横延伸温度は、縦延
伸・緩和処理の最高温度以上、(Tm−10)℃以下で
ある(Tm:ポリエステルの融点)。横延伸倍率が、緩
和処理後の縦延伸倍率より低い場合は、得られる表面処
理プラスチックフィルムの面内複屈折を+0.04以下
にしにくい傾向がある。横延伸倍率の上限は特に制限さ
れないが、安定した延伸性のもとで最終的に得られる表
面処理プラスチックフィルムの面内複屈折を確実に−
0.02以上とするには、(緩和処理後の縦延伸倍率+
1.0)倍以下に抑えることが好ましい。
【0045】この様にして得られる2軸延伸フィルムに
は、必要に応じて熱処理を施すことが好ましい。該熱処
理はテンター中で行うのが好ましく、その熱処理温度は
(Tm−50)〜Tm℃の範囲が好ましい。また、この
熱処理と並行して、再横延伸や横方向の緩和処理を行う
こともできる。
【0046】本発明の表面処理プラスチックフィルムの
製法、即ち上記のようにして得られたプラスチックフィ
ルムの表面に、筆記性および印刷性改善のための表面被
覆層を形成する方法としては、コーティング法が一般的
であり、具体的にはグラビアコート方式、キスコート方
式、ディップ方式、スプレーコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、
リバースロールコート方式などが挙げられる。塗布する
時期としては、プラスチックフィルムの延伸前に塗布す
る方法、縦延伸後に塗布する方法、配向処理の終了した
フィルムに塗布する方法など、いずれの方法を採用して
もよい。プラスチックフィルムと表面被覆層との密着性
を高めるうえで最も好ましいのは、一軸方向に延伸され
たプラスチックフィルムの少なくとも片面に前記塗布法
によって塗布液を塗布した後、更に先の一軸延伸方向と
直角の方向に延伸するインラインコートである。
【0047】かくして得られる本発明の表面処理プラス
チックフィルムは、合成紙として実用化されている従来
のプラスチックフィルムに対し、水系およびアルコール
系インキのにじみが少なく、描画性、印刷性に優れ、水
性ペンによる筆記性、スタンプインキや印鑑用朱肉の受
容性においても卓越した性質を示し、且つ各種プリンタ
ー中での搬送性にも優れており、さらに各種印刷に用い
られる溶剤型インキ、水性型インキ、およびUV硬化型
インキ等の各種インキ密着性に優れ、且つバーコードラ
ベル等のトナー密着性も改良され、各種ラベル、バーコ
ードラベル、配送伝票、各種プリンター用紙、情報記録
紙等として極めて優れた性能を発揮する。
【0048】プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、表面被覆層が形成されてなる表面処理プラスチック
フィルムであって、該表面処理プラスチックフィルムの
表面被覆層側の水系およびアルコール系インキに対する
にじみ指数がそれぞれ1.0〜1.2である表面処理プ
ラスチックフィルムを用い、好ましくは該表面被覆層
が、有機表面処理および/または無機表面処理の施され
た無機粒子と、高分子系ワックスと、水性樹脂または有
機溶剤可溶樹脂とを必須成分として含む表面処理プラス
チックフィルムを用いて本発明のインクジェット記録体
が得られる。即ち、本発明のインクジェット記録体は、
上記のような表面被覆層を設けた表面処理プラスチック
フィルムの表面被覆層上にインク受容層を設けてなる。
このような表面被覆層を用いることにより、インキのに
じみが少ないインクジェット記録体を得ることができ、
またインク受容層の表面処理プラスチックフィルムとの
接着力が良好となる。
【0049】該インク受容層を構成する樹脂成分として
は、インキを吸収するものならば特に限定されない。例
えば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン
−アクリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
デンプン、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイ
ン、アイオノマー、アラビアゴム、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド、ポリエステル、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エ
ポキシ樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられ、
これらの1種以上を使用することができる。該インク受
容層は、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート
基を有するポリウレタン樹脂等を含有させることが好ま
しく、これによりインク受容層の硬化度が上がり、耐水
性が良好になる。該インク受容層の厚さは特に制限され
ないが、好ましくは3〜50μm、より好ましくは5〜
25μmである。
【0050】また該インク受容層は、シリカ、カオリナ
イト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミ
ナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化
チタン、有機白色顔料、ベンゾグアナミン、架橋ポリス
チレン、架橋アクリル樹脂、水酸化アルミニウム等の粒
子が配合されていてもよい。
【0051】該インク受容層を形成する方法としては、
グラビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、
スプレーコート方式、カーテンコート方式、エアナイフ
コート方式、ブレードコート方式、リバースロールコー
ト方式など通常用いられている方法が適用できる。
【0052】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の構成および作
用効果をより具体的に説明するが、本発明はもとより下
記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記
の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施する
ことも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。尚、下記実施例で採用した各種物
性、性能の測定・評価法は次の通りである。
【0053】(1) フィルム素材の固有粘度 フィルム素材となる樹脂を、フェノール(6重量部)と
テトラクロロエタン(4重量部)の混合溶媒に溶解し、
30℃で測定した。
【0054】(2) インキにじみ指数 水系インキ(バンドー株式会社製「バンドースタンプ専
用補充インキ:朱」,1995年1月1日現在販売中)また
はアルコール系インキ(シャチハタ工業株式会社製「シ
ャチハタスタンプ用補充インキ:S−1黒」,1995年1
月1日現在販売中)をマイクロシリンジで0.6μl計
量し、カメラを装着した実体顕微鏡(ニコンUFX)の
試料台に予めセットされた試料フィルムの表面(表面被
覆層側)に計量したインキを滴下する。滴下直後のイン
キ付着像面積(S1 )と30分経過後のインキ付着像面
積(S2 )をそれぞれ同じ条件下で撮影した写真より求
めた。水系およびアルコール系インキそれぞれについて
得られたS1 およびS2 を用い、下記式によってインキ
付着面積の比を算出し、水系およびアルコール系インキ
それぞれに対するにじみ指数とした。 インキにじみ指数=S2 /S1
【0055】(3) 印刷性 枚葉オフセット印刷機(リコーオートプリンタAP37
00,リコー社製)と酸化重合型インキ(GRAF−G
墨,大日本インキ社製)を用いてそれぞれの試料フィル
ム表面(表面被覆層側)に実印刷を行い、ベタ部の着肉
性を目視評価した。インキが均一に転移し、斑のない状
態を○、インキの転移斑があり、濃度の薄い状態を×と
した。
【0056】(4) 水性ボールペンによる筆記性 水性ボールペン(三菱ユニボール/VB106Z,三菱
鉛筆社製)を用いて試料表面上に筆記した後、16時間
経過後の筆記文字のにじみ状態を目視で評価した。筆記
された文字が識別できるものを○、識別できないものを
×とした。また、筆記時の書き心地を、直線および曲線
筆記することにより評価した。ここで、ひっかかりがな
く、滑らかに書けるものを○とした。
【0057】(5) 見掛け比重 表面処理プラスチックフィルムを5.00cm×5.0
0cmの正方形に正確に切り出し、その厚みを50点測
定して平均厚みをtμmとし、その重さを0.1mgま
で測定してwgとし、下記式によって計算した。 見掛け比重=w×10000/(5×5×t)
【0058】(6) 光線透過率 JIS−K6714に準拠し、ポイック積分球式H.
T.Rメーター(日本精密光学社製)を用いて、フィル
ムの全光線透過率を測定した。この値が小さいほど隠蔽
性が高い。
【0059】(7) 熱によるカールの有無 各表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層上に、下
記組成からなるアンカー層を設け、さらにその上に下記
の組成からなる受像層を設け、カラープリンターD−S
CAN CH−5504(セイコー電子工業(株)製)
を用い、実際にビデオからの画像を出力した。この時出
力されたプリント物にカールが確認されれば×、されな
ければ○とした。 (アンカー層)スルホン酸基含有共重合ポリエステル
(東洋紡績株式会社製「バイロナールMD1200水分
散液(10%)」)をワイヤーバー#5で塗布し、乾燥
してアンカー層を形成した。 (受像層)スチレン共重合アクリル系エマルジョン(株
式会社日本触媒製「アクリセット水分散液(10
%)」)をワイヤーバー#5で塗布し、乾燥して受像層
を形成した。
【0060】(8) 表面被覆層の密着性 表面処理プラスチックフィルムの表面被覆層側の表面に
2mmピッチのクロスカット面を入れ、セロテープ(ニ
チバン社製、25mm巾)による90°剥離試験を行
い、クロス目における残留表面被覆層の面積比率によっ
て密着性を評価した。
【0061】(9) 面内複屈折 表面処理プラスチックフィルムを10cm×10cmの
大きさにカットし、その重量W(g)を秤量する。そし
て、フィルム内部に空洞が存在しない場合の密度ρ(g
/cm3 )とから、下記式によって空洞含有率と無関係
のフィルムの実厚みT(cm)を計算する。 T=W/(ρ×100) 次いで、分子配向計MOA−2001A(神崎製紙社
製)を使用し、上記で得た厚みTを代入して、マイクロ
波領域での屈折率を縦方向主軸と横方向主軸に沿って求
め、下記式によって面内複屈折を求めた。 面内複屈折=縦方向主軸屈折率−横方向主軸屈折率 なお、密度ρは表面処理プラスチックフィルムを構成す
る各成分の組成比およびその密度から計算した。
【0062】(10)インキ密着性 インキの密着性は、以下の方法に基づいて評価した。酸
化重合型インキを表面処理プラスチックフィルムの表面
被覆層上にテトロン・スクリーン(#250メッシュ)
によって印刷した後に、16〜24時間放置し、その後
2mmピッチのクロスカット面を入れ、セロテープ(ニ
チバン社製、25mm巾)による90°剥離試験を行
い、同様に評価した。判定は以下の通りである。 ○ 良好(90%以上インキ残留またはプラスチックフ
ィルムの劈開) △ やや悪い(70%以上90%未満インキ残留)
【0063】実施例1 樹脂成分として水分散性共重合ポリエステル樹脂(A)
(東洋紡績株式会社製「バイロナールMD1200」,
スルホン酸基含有共重合ポリエステル,分子量約15,00
0)、マグネシウム系処理剤を用いて表面無機処理した
シリカ粒子(B)(平均粒子径3.5μm:富士シリシ
ア化学工業株式会社製)、合成高分子系ワックス剤
(C)(株式会社日本触媒製「CX−ST200」,ア
クリル系ワックス,分子量 1,000,000〜2,000,000 )を
使用し、まず、ホモジナイザーを用いてシリカ粒子
(B)を水とイソプロピルアルコール(重量比80/2
0)との混合液中で十分に分散させた後、塗布液の全重
量に占める比率で、樹脂(A)5.0重量%、シリカ粒
子(B)5.0重量%および合成高分子系ワックス剤
(C)0.05重量%となるよう配合し、十分に混合し
て塗布液を調製した。この塗布液を、ワイヤーバー#5
を用い、厚さ50μmのポリエステル(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルム上に塗布した。塗布液の塗布量
は、プラスチックフィルム1m2 当たり約10g(湿潤
状態)とし、塗布後160℃で約60秒間乾燥し、1g
/m2 の表面被覆層を有する表面処理プラスチックフィ
ルムを得た。
【0064】得られた表面処理プラスチックフィルムの
特性は表1に示す通りであり、該フィルム表面の印刷性
は良好で、水系およびアルコール系インキのにじみ指数
は1.0であり、水性ボールペンによる筆記時のにじみ
もなく、書き心地も良好で極めて優れたものであった。
【0065】
【表1】
【0066】実施例2 前記実施例1のシリカ粒子(B)を、飽和炭化水素系ワ
ックス系スプレーワックスを用いたスプレーコーティン
グによる表面有機処理したものに代えた以外は同様にし
て塗布液を調製した後、同様にして表面処理プラスチッ
クフィルムを得た。
【0067】実施例3 下記の製法によって製造した微細空洞含有ポリエステル
系フィルムをプラスチックフィルムとして使用した以外
は、前記実施例1と全く同様にして、表面処理プラスチ
ックフィルムを得た。
【0068】(プラスチックフィルムの調製)固有粘度
0.62のポリエチレンテレフタレート樹脂80重量%
と、一般用ポリスチレン(三井東圧化学社製「T575
−57U」)15重量%および平均粒径0.35μmの
アナターゼ型二酸化チタン(富士チタン社製「TA−3
00」)5重量%を原料とし、これらを2軸スクリュー
押出機へ投入して均一に混合しつつ、T−ダイから29
0℃で溶融押出しし、冷却回転ロールに静電気的に密着
させることによって冷却固化して、厚さ約1100μm
の未延伸シートを得た。次いでこの未延伸シートを、ロ
ール延伸機により80℃で縦方向に3.7倍延伸した
後、実倍率が3.2倍となる様に緩和処理を施し、引き
続いてテンターにより125℃で3.0倍横延伸した
後、更にテンターにより220℃で1.5倍横延伸し
た。その後、235℃で4%緩和させながら熱処理して
から冷却することにより、内部に多数の微細空洞を含有
する厚さ100μmのポリエステルフィルムを得た。
【0069】実施例4 上記実施例3と同様の方法で製造した微細空洞含有ポリ
エステル系フィルムをプラスチックフィルムとして使用
した以外は、前記実施例2と全く同様にして表面処理プ
ラスチックフィルムを得た。
【0070】実施例5 前記実施例1と全く同様にして、樹脂(A)(実施例1
と同じ)10重量%、表面無機処理されたシリカ粒子
(B)(実施例1と同じ)10重量%および合成高分子
系ワックス剤(C)(実施例1と同じ)0.10重量%
をそれぞれ十分に混合して塗布液を調製した。
【0071】一方、固有粘度0.62のポリエチレンテ
レフタレート樹脂80重量%と、一般用ポリスチレン
(三井東圧化学社製「T575−57U」)15重量
%、平均粒径0.35μmのアナターゼ型二酸化チタン
(富士チタン社製「TA−300」)5重量%を原料と
し、これらを2軸スクリュー押出機に投入して均一に混
合すると共に、T−ダイより290℃で溶融押出しし、
冷却回転ロールに静電気的に密着させることによって冷
却固化して、厚さ約1100μmの未延伸シートを得
た。次いでこの未延伸シートを、ロール延伸機により8
0℃で3.7倍縦延伸した後、実倍率が3.2倍となる
様に緩和して、1軸延伸フィルムを得た。
【0072】この1軸延伸フィルムの表面に、前記で調
製した塗布液をワイヤーバー#14を用いて厚さ5g/
2 ・dryとなるように塗布し、引き続いてテンター
で125℃で3.0倍、更に220℃で1.5倍の横延
伸を行った後、235℃で4%緩和させながら熱処理し
てから冷却し、プラスチックフィルムの内部に多数の微
細空洞が形成された厚さ約100μmの表面処理プラス
チックフィルムを得た。
【0073】実施例6 上記実施例5のシリカ粒子(B)を、飽和炭化水素系ワ
ックス系スプレーワックスを用いたスプレーコーティン
グによる表面有機処理したものに代えた以外は同様にし
て塗布液を調製した後、同様にして表面処理プラスチッ
クフィルムを得た。上記実施例2〜6で得た表面処理プ
ラスチックフィルムの特性評価結果は表1に併記した通
りであり、前記実施例1とほぼ同様の良好な結果を得
た。
【0074】実施例7 樹脂成分として有機溶剤可溶の共重合ポリエステル樹脂
(A)(東洋紡績株式会社製「バイロンRV−20
0」,分子量約20,000)、表面無機処理(マグネシウム
処理)したシリカ粒子(B)(平均粒子径3.5μm:
富士シリシア化学工業株式会社製)、合成高分子系ワッ
クス剤(C)(株式会社日本触媒製「CX−ST10
0」,アクリル系ワックス,分子量50,000〜1,200,000
)を使用し、まず、ホモジナイザーを用いてシリカ粒
子(B)をトルエンとメチルエチルケトン(重量比60
/40)との混合液中で充分分散させた後、塗布液の全
重量に占める比率で、樹脂(A)5.0重量%、シリカ
粒子(B)5.0重量%および合成高分子系ワックス剤
(C)0.05重量%となるよう配合し、溶剤(トルエ
ン/メチルエチルケトン=60/40)に充分混合溶解
し、塗布液を調製した。この塗布液を、ワイヤーバー#
5を用い、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム上に塗布した。塗布後160℃で約60秒間乾
燥し、塗布量約1g/m2 の表面被覆層を有する表面処
理プラスチックフィルムを得た。得られた表面処理プラ
スチックフィルムの特性は表1に示す通りであり、該フ
ィルム表面の印刷性は良好で、水系およびアルコール系
インキのにじみ指数は1.0であり、水性ボールペンに
よる筆記時のにじみもなく、書き心地も良好であった。
【0075】実施例8 上記実施例3と同様の方法で製造した微細空洞含有ポリ
エステル系フィルムをプラスチックフィルムとして使用
し、実施例1の樹脂成分を水分散性共重合ポリエステル
樹脂(A)(東洋紡績株式会社製「バイロナールMD−
16」)とブロック型イソシアネート基を有する熱反応
型水溶性ウレタン樹脂(B)(第一工業製薬社製「エラ
ストロンH−38」)とを固形分重量比換算(A)/
(B)=1/1に混合したものに代えた以外は、前記実
施例1と同様にして表面処理プラスチックフィルムを得
た。得られた表面処理プラスチックフィルムの特性評価
結果は表1に記した通りであり、前記実施例6とほぼ同
様の良好な結果を得た。
【0076】比較例1 前記実施例1において、合成高分子系ワックス剤(C)
を省略し、シリカ粒子(B)に代えて表面未処理シリカ
粒子を使用した以外は実施例1と全く同様にして表面処
理プラスチックフィルムを得た。
【0077】得られたフィルムの特性評価結果は表1に
示した通りであり、表面の印刷性は良好であったが、水
系およびアルコール系インキのにじみ指数が不十分であ
り、又水性ボールペンによる筆記時の書き心地は良好で
あったが、インキのにじみが著しく、非常に不鮮明なも
のとなった。
【0078】比較例2 前記実施例2において、合成高分子系ワックス剤(C)
を省略した以外は全く同様にして表面処理プラスチック
フィルムを得た。得られたフィルムの特性を評価した結
果は表1に示した通りであり、表面処理されたフィルム
表面の印刷性は良好であったが、水系およびアルコール
系インキのにじみ指数が不十分であり、また水性ボール
ペンによる筆記時の書き心地は良好であったが、インキ
のにじみ指数が高く不十分なものであった。
【0079】比較例3 前記実施例3において、合成高分子系ワックス剤(C)
の使用を省略した以外は、実施例3と全く同様にして表
面処理プラスチックフィルムを得た。得られたフィルム
の特性は表1に示した通りであり、表面処理されたフィ
ルム表面の印刷性は良好であったが、水系およびアルコ
ール系インキのにじみ指数が不十分であり、また水性ボ
ールペンによる筆記時の書き心地は良好であったが、イ
ンキのにじみ指数が高く不十分なものであった。
【0080】比較例4 前記実施例4において、合成高分子系ワックス剤(C)
の配合を省略した以外は、実施例4と全く同様にして表
面処理プラスチックフィルムを得た。得られたフィルム
の特性を評価した結果は表1に示す通りであり、表面の
印刷性は良好であったが、水系およびアルコール系イン
キのにじみ指数が不十分であり、また水性ボールペンに
よる筆記時の書き心地は良好であったが、インキのにじ
み指数が高く不十分なものであった。
【0081】比較例5 前記実施例1において、表面無機処理シリカ粒子の配合
を省略した以外は実施例1と全く同様にして表面処理プ
ラスチックフィルムを得た。得られたフィルムの特性評
価結果は表1に示した通りであり、該フィルムのインキ
にじみ指数は1.0未満であり、インキのはじきを生じ
るものであった。また、該フィルム表面の印刷性は不良
であり、水性ボールペンによる筆記は不能であった。
【0082】実施例9〜13 実施例1および3〜6の表面処理プラスチックフィルム
の表面被覆層上に、ポリビニルアルコール(クラレ
(株)製「PVA117」)20重量部およびブロック
型イソシアネート基を有するポリウレタン樹脂(第一工
業製薬社製「エラストロンH−38」)10重量部、平
均粒子径2.5μmの球状シリカ粒子を20重量部を水
230重量部に溶解させて得たインク受容層溶液を乾燥
後16g/m 2 となるようにワイヤーバーで塗布して、
インクジェット記録体を得た。該インクジェット記録体
にデザインジェットHP−650C(ヒューレットパッ
カード社製)を用いて地図を印字した。細線がにじみな
く、カラーで美しいものとなった。また、インク受容層
にセロテープ(ニチバン社製,25mm巾)を貼り付
け、すばやく剥がしたがインク受容層は剥がれなかっ
た。
【0083】
【発明の効果】本発明の表面処理プラスチックフィルム
は、水系およびアルコール系インキに対するインキにじ
み指数が1.0〜1.2であり、水性ボールペンによる
筆記時のインキにじみが少なく、筆記性やオフセット印
刷性に優れ、合成紙として極めて有用である。また、当
該表面処理プラスチックフィルムを用いることによっ
て、高品位の記録の行えるインクジェット記録体が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 9/36 CFD C08K 9/00 C08K 9/00 C08L 91/06 C08L 91/06 101/12 101/12 67:00 // C08L 67:00 B41J 3/04 101Y (72)発明者 土井 俊明 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社フィルム技術センター内 (72)発明者 伊藤 勝也 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社フィルム技術センター内 (72)発明者 西塔 隆志 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社フィルム技術センター内 (72)発明者 沢崎 真治 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社フィルム技術センター内 (72)発明者 佐々木 靖 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社フィルム技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、表面被覆層が形成されてなる表面処理プラスチック
    フィルムであって、該表面処理プラスチックフィルムの
    表面被覆層側の水系およびアルコール系インキに対する
    にじみ指数がそれぞれ1.0〜1.2である表面処理プ
    ラスチックフィルム。
  2. 【請求項2】 表面被覆層が、有機表面処理および/ま
    たは無機表面処理の施された無機粒子と、高分子系ワッ
    クスと、水性樹脂または有機溶剤可溶樹脂とを必須成分
    として含むものである請求項1記載の表面処理プラスチ
    ックフィルム。
  3. 【請求項3】 表面被覆層が、有機表面処理および/ま
    たは無機表面処理の施された無機粒子と、高分子系ワッ
    クスと、水性樹脂とを必須成分として含むものである請
    求項1記載の表面処理プラスチックフィルム。
  4. 【請求項4】 プラスチックフィルムがポリエステル系
    フィルムである請求項1〜3のいずれかに記載の表面処
    理プラスチックフィルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系フィルムが、ポリエステ
    ルと該ポリエステルに対して非相溶の熱可塑性樹脂を1
    種以上含み、少なくとも1軸方向に延伸されることによ
    り内部に微細な空洞を含有してなり、表面処理プラスチ
    ックフィルムの見掛け比重が0.8〜1.3である請求
    項4記載の表面処理プラスチックフィルム。
  6. 【請求項6】 光線透過率が30%以下、面内複屈折が
    −0.02以上+0.04以下である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の表面処理プラスチックフィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の表面処
    理プラスチックフィルムの表面被覆層上に、インク受容
    層が設けられてなるインクジェット記録体。
JP2000339329A 1995-05-26 2000-11-07 表面処理プラスチックフィルムおよびインクジェット記録体 Pending JP2001212912A (ja)

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